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JP3325421B2 - 電気自動車用冷暖房装置 - Google Patents

電気自動車用冷暖房装置

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Publication number
JP3325421B2
JP3325421B2 JP04741495A JP4741495A JP3325421B2 JP 3325421 B2 JP3325421 B2 JP 3325421B2 JP 04741495 A JP04741495 A JP 04741495A JP 4741495 A JP4741495 A JP 4741495A JP 3325421 B2 JP3325421 B2 JP 3325421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
air
condenser
evaporator
ventilation path
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP04741495A
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English (en)
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JPH08238919A (ja
Inventor
清 神原
勝 穂積
Original Assignee
カルソニックカンセイ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルソニックカンセイ株式会社 filed Critical カルソニックカンセイ株式会社
Priority to JP04741495A priority Critical patent/JP3325421B2/ja
Publication of JPH08238919A publication Critical patent/JPH08238919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3325421B2 publication Critical patent/JP3325421B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00007Combined heating, ventilating, or cooling devices
    • B60H1/00021Air flow details of HVAC devices
    • B60H1/00035Air flow details of HVAC devices for sending an air stream of uniform temperature into the passenger compartment
    • B60H1/00057Air flow details of HVAC devices for sending an air stream of uniform temperature into the passenger compartment the air being heated and cooled simultaneously, e.g. using parallel heat exchangers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H1/00899Controlling the flow of liquid in a heat pump system

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、省電力化と暖房性能の
向上とを両立させた電気自動車用冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電気自動車は、走行駆動源が電気
モータであるため、高温のエンジン冷却水を利用する従
来のエンジン搭載車に比べて暖房熱源が不足している。
そこで、従来の電気自動車用冷暖房装置として、冷房、
暖房共に冷媒を用いたサイクル運転を行い、窓曇りを防
止しながら車室内を暖房するという除湿暖房を可能にし
たエアコンシステムが開発されている(たとえば、特開
平5−201243号参照)。
【0003】図8はそうした従来の電気自動車用冷暖房
装置の概略構成図である。この装置は、ブロワ装置1に
より取り入れた空気を車室内に向かって送るためのダク
ト2を有し、熱交換器として、ダクト2内に、上流側か
ら順にエバポレータ3と主に暖房運転時に働くサブコン
デンサ4を配設し、また、ダクト2外に、主に冷房運転
時に働くメインコンデンサ5を配設して構成されてい
る。冷凍サイクルは、コンプレッサ6、メインコンデン
サ5、サブコンデンサ4、リキッドタンク7、膨脹弁
8、およびエバポレータ3を配管で連結しその中に冷媒
を封入して構成されている。また、暖房運転時と冷房運
転時とで機能させるコンデンサ4、5を切り替えるため
に、メインコンデンサ5の出入口に冷媒の流れを切り替
えるための三方弁9と逆止弁10を設けている。ここで
は、さらにエバポレータ3とコンプレッサ6との間に、
液状冷媒を貯溜しガス状冷媒をコンプレッサ6に戻すた
めのアキュムレータ11を設けている。なお、メインコ
ンデンサ5の背面には、このコンデンサ5に熱交換用の
空気を供給するためのコンデンサファン装置12が配設
されている。
【0004】冷房運転時においては、三方弁9がメイン
コンデンサ5側に冷媒を導き、コンプレッサ6、メイン
コンデンサ5、サブコンデンサ4、リキッドタンク7、
膨脹弁8、エバポレータ3の順番に冷媒を流す。この過
程において、エバポレータ3は熱交換により液状冷媒を
蒸発させて取り入れ空気を冷却し、これにより車室内が
冷房される。メインコンデンサ5はコンプレッサ6で圧
縮され高圧とされた冷媒がエバポレータ3で奪った熱を
空気との熱交換により外部に放出してガス状冷媒を冷却
し凝縮液化させる。
【0005】他方、暖房運転時においては、三方弁9に
より冷媒をメインコンデンサ5をバイパスさせる。つま
り、メインコンデンサ5を使用せず、コンプレッサ6、
サブコンデンサ4、リキッドタンク7、膨脹弁8、エバ
ポレータ3の順番に冷媒を流す。この過程において、コ
ンプレッサ6から吐出され三方弁9でメインコンデンサ
5をバイパスしたガス状冷媒は、サブコンデンサ4で凝
縮液化されて放熱を行う。これにより、エバポレータ3
で冷却された空気は加熱されて車室内に吹き出され、も
って車室内が暖房される。その際、エバポレータ3は空
気を冷却して除湿を行うので、結局、除湿暖房が実現さ
れる。なお、車室内に吹き出される空気の温度は、サブ
コンデンサ4の上流に配設されたエアミックスドア13
の開度を調節することによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の電気自動車用冷暖房装置にあっては、システム
上、暖房運転時にはエバポレータ3とサブコンデンサ4
とが同時に働くため、暖房運転モードにすると常に除湿
暖房状態となる。したがって、エアミックスドア13を
全開状態にした最大暖房時において、ブロワ装置1によ
り取り入れられた空気はエバポレータ3を通過した後す
べてサブコンデンサ4に送られるため、常にエバポレー
タ3で一旦冷却されてからサブコンデンサ4で加熱され
ることになり、サブコンデンサ4通過後の吹出し風温度
の向上、つまり暖房性能の向上には一定の限界がある。
【0007】また、上記のように暖房運転時は常に除湿
暖房状態となり、しかもブロワ装置1により取り入れら
れた空気はすべてエバポレータ3を通過するため、場合
によっては不必要な除湿も行っており、したがって、発
揮される性能に対して消費電力が大きいという問題点も
あった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、省電力化を図りつつ暖房性
能の向上を実現しうる電気自動車用冷暖房装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る請求項1記載の電気自動車用冷暖房装
置は、コンプレッサ、車室外コンデンサ、車室内コンデ
ンサ、膨脹弁、およびエバポレータを順に配管で連結
し、前記車室外コンデンサの出入口に冷媒の流れを切り
替えるための冷媒流路切替手段を設け、前記コンプレッ
サから吐出される冷媒を、冷房運転時には前記冷媒流路
切替手段により前記車室外コンデンサに導入し、暖房運
転時には前記冷媒流路切替手段により前記車室外コンデ
ンサをバイパスさせて前記車室内コンデンサに導入する
ようにした電気自動車用冷暖房装置において、前記車室
内コンデンサが配置された第1通風路と、前記第1通風
路に取り入れ空気を供給する第1送風手段と、前記エバ
ポレータが配置された第2通風路と、前記第2通風路に
取り入れ空気を供給する第2送風手段と、前記第1通風
路の前記車室内コンデンサの上流側と前記第2通風路の
前記エバポレータの下流側とを連通する第1開口部と、
前記第1通風路の前記車室内コンデンサの下流側と前記
第2通風路の前記エバポレータの下流側とを連通する第
2開口部と、前記第2通風路の前記エバポレータの下流
側と車室外とを連通する第3開口部と、前記第1開口
部、前記第2開口部、および前記第3開口部をそれぞれ
開閉する開閉手段とを有することを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の電気自動車用冷暖房
装置は、上記請求項1記載の電気自動車用冷暖房装置に
おいて、最大暖房運転時に、前記第1送風手段をオンす
るとともに、前記第1開口部および前記第2開口部を共
に全閉状態とし、かつ前記第3開口部を全開状態とする
よう前記開閉手段を制御する制御手段を有することを特
徴とする。
【0011】また、請求項3記載の電気自動車用冷暖房
装置は、上記請求項1記載の電気自動車用冷暖房装置に
おいて、除湿暖房運転時に、前記第1送風手段および前
記第2送風手段を共にオンするとともに、前記第1開口
部を全閉状態とし、かつ前記第2開口部の通過風量を必
要除湿量に応じて可変するよう前記開閉手段を制御する
制御手段を有することを特徴とする。
【0012】また、請求項4記載の電気自動車用冷暖房
装置は、上記請求項1記載の電気自動車用冷暖房装置に
おいて、最大除湿を必要とする暖房運転時に、前記第2
送風手段をオンするとともに、前記第1開口部を全開状
態とし、かつ前記第2開口部および前記第3開口部を共
に全閉状態とするよう前記開閉手段を制御する制御手段
を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】上記のように構成された請求項1記載の電気自
動車用冷暖房装置にあっては、車室内コンデンサとエバ
ポレータをそれぞれ別々の第1通風路と第2通風路に配
置し、それぞれの通風路に第1送風手段と第2送風手段
を設けたので、車室内コンデンサ側(第1通風路)とエ
バポレータ側(第2通風路)とでそれぞれ独立して風量
を制御することができる。第1開口部は、これを開く
と、エバポレータを通過した空気の全部または一部を車
室内コンデンサの上流側に導くので、エバポレータで冷
却、除湿された空気を車室内コンデンサで加熱すること
ができる。また、第2開口部は、これを開くと、エバポ
レータを通過した空気の全部または一部を車室内コンデ
ンサの下流側に導くので、エバポレータで冷却、除湿さ
れた空気と車室内コンデンサで加熱された空気とを混合
することができる。このとき、両空気の混合割合は、第
1送風手段による車室内コンデンサの通過風量と第2送
風手段および開閉手段による第2開口部の通過風量とを
調節することによって決定される。また、第3開口部
は、これを開くと、エバポレータを通過した空気の全部
または一部を車室外に導くので、第1開口部を閉じるこ
とと相俟って車室内コンデンサで加熱される空気を第1
通風路の取り入れ空気だけで構成することができ、車室
内への吹出し風温度の向上が図られるほか、第2開口部
の開き具合と共働させることにより第2開口部の通過風
量を調節することができ、不必要な除湿を行わないよう
にすることができる。これら第1開口部、第2開口部、
および第3開口部のそれぞれの開閉は開閉手段によって
行われる。すなわち、車室内コンデンサ側とエバポレー
タ側とを独立風量制御システムとし、必要とされる空調
状態に応じて車室内コンデンサおよびエバポレータに対
する取り入れ空気の流れを切り替えることができるの
で、省電力化と暖房性能向上を両立させることができ
る。
【0014】また、請求項2記載の電気自動車用冷暖房
装置にあっては、制御手段は、最大暖房運転時に、第1
送風手段をオンするとともに、第1開口部および第2開
口部を共に全閉状態とし、かつ前記第3開口部を全開状
態とするよう開閉手段を制御する。これにより、エバポ
レータを通過した空気(冷風)はすべて第3開口部を通
じて車室外に排出され、車室内へは第1送風手段によっ
て第1通風路に供給された空気のみが車室内コンデンサ
で加熱されて吹き出されるので、車室内コンデンサで加
熱される前にエバポレータで一旦冷却されるということ
がなくなり、吹出し風温度が高くなる。つまり、暖房性
能(最大暖房能力)が向上する。
【0015】また、請求項3記載の電気自動車用冷暖房
装置にあっては、制御手段は、除湿暖房運転時に、第1
送風手段および第2送風手段を共にオンするとともに、
第1開口部を全閉状態とし、かつ第2開口部の通過風量
を必要除湿量に応じて可変するよう開閉手段を制御す
る。これにより、エバポレータ通過後の除湿された空気
(冷風)は、必要除湿量に応じて第2開口部と第3開口
部に分配され、第2開口部を通過した空気(除湿された
冷風)は車室内コンデンサ通過後の空気(温風)と混合
されて温調された後、車室内に吹き出される。つまり、
除湿量のコントロールされた温調風が得られる。したが
って、不必要な除湿を行うことがなくなり、そのための
消費電力が低減されるとともに、送風手段を2個使用す
ることにより合計の消費電力も低く抑えられるので、よ
り一層の省電力化が図られる。
【0016】また、請求項4記載の電気自動車用冷暖房
装置にあっては、制御手段は、最大除湿を必要とする暖
房運転時に、第2送風手段をオンするとともに、第1開
口部を全開状態とし、かつ第2開口部および第3開口部
を共に全閉状態とするよう開閉手段を制御する。これに
より、エバポレータで冷却、除湿された空気はすべて第
1開口部を通じて車室内コンデンサに送られ、ここで加
熱されて車室内に吹き出される。つまり、車室内に吹き
出される空気(温風)はすべてエバポレータで一旦除湿
された空気であるので、最大除湿が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の電気自動車用冷暖房装置の一実施
例を示す概略構成図である。なお、同図中、図8と共通
する部分には同一の符号を付している。この電気自動車
用冷暖房装置は、図8に示す従来の装置と同様、冷房、
暖房共に冷媒を用いたサイクル運転を行うことによって
車室内の冷房と除湿暖房を行うものであって、従来と同
様の冷凍サイクルを有している。
【0018】すなわち、この装置の冷凍サイクルは、コ
ンプレッサ6、車室外コンデンサとしてのメインコンデ
ンサ5、車室内コンデンサとしてのサブコンデンサ4、
リキッドタンク7、膨脹弁8、およびエバポレータ3を
配管で連結しその中に冷媒を封入して構成されている。
また、暖房運転時と冷房運転時とで機能させるコンデン
サ4、5を切り替えるために、メインコンデンサ5の出
入口に冷媒の流れを切り替えるための三方弁9(たとえ
ば、電磁弁)と逆止弁10を設けている。さらに、エバ
ポレータ3とコンプレッサ6との間には液状冷媒を貯溜
してガス状冷媒をコンプレッサ6に戻すためのアキュム
レータ11を設けている。メインコンデンサ5の背面に
は、このコンデンサ5に空気を送るためのコンデンサフ
ァン装置12が配設されている。冷房運転時には、三方
弁9によってコンプレッサ6から吐出された冷媒をメイ
ンコンデンサ5側に導き、コンプレッサ6→メインコン
デンサ5→逆止弁10→サブコンデンサ4→リキッドタ
ンク7→膨脹弁8→エバポレータ3→アキュムレータ1
1→コンプレッサ6へと循環させる冷房運転用の冷媒回
路を形成し、暖房運転時には、三方弁9を切り替えてコ
ンプレッサ6から吐出された冷媒を直接サブコンデンサ
4に導き、コンプレッサ6→サブコンデンサ4→リキッ
ドタンク7→膨脹弁8→エバポレータ3→アキュムレー
タ11→コンプレッサ6へと循環させる暖房運転用の冷
媒回路を形成する。なお、場合によっては、構成を簡単
にするために、リキッドタンク7、逆止弁10、および
アキュムレータ11の全部または一部を省略してもよ
い。また、コンプレッサ6は電気モータによって直接ま
たは図示しないベルト等を介して駆動される。つまり、
バッテリーで、電気自動車の走行駆動とコンプレッサ6
の駆動とが行われる。
【0019】エバポレータ3とサブコンデンサ4は、従
来と同様、取り入れ空気を車室内に送るためのダクト2
内に配置されているが、ここでは、ダクト2内の上流部
に仕切り15を設けて、二つの通風路、つまり第1通風
路16と第2通風路17を形成している。サブコンデン
サ4は第1通風路16に配置され、エバポレータ3は第
2通風路17に配置されている。ダクト2の下流部には
混合室18が形成されている。この混合室18では、第
1通風路16を通った空気(サブコンデンサ4を通過し
た温風)と第2通風路17を通った空気(エバポレータ
3を通過した除湿された冷風)とが混合されて温調され
る。温調された空気は図示しない各種の吹出口(たとえ
ば、ベント吹出口、フット吹出口、デフ吹出口)から車
室内の所定の場所に向かって吹き出される。また、上記
各通風路16、17の上流には別個の第1ブロワ装置1
9と第2ブロワ装置20がそれぞれ設けられている。こ
のように第1通風路16と第2通風路17にそれぞれブ
ロワ装置19、20を配置したことで、それぞれの通風
路16、17を流通する風量を独立して制御することが
できる。なお、取り入れ空気を車室内に送るための上記
ブロワ装置19、20は、周知のように、ブロワファン
とこれを駆動するブロワファンモータとから構成されて
いる。
【0020】また、ダクト2内の仕切り15には、第1
通風路16のサブコンデンサ4の上流側と第2通風路1
7のエバポレータ3の下流側とを連通する第1開口部2
1が開設されている。また、第2通風路17のエバポレ
ータ3の下流側には第2通風路17を遮断する遮断壁1
5aが設けられ、この遮断壁15aには、第1通風路1
6のサブコンデンサ4の下流側と第2通風路17のエバ
ポレータ3の下流側とを連通する第2開口部22が開設
されている。さらに、遮断壁15aの上流側のダクト2
には、第2通風路17のエバポレータ3の下流側と車室
外とを連通する第3開口部23が開設されている。そし
て、第1開口部21、第2開口部22、および第3開口
部23をそれぞれ開閉するために、開閉手段として、二
つの制御ドア、つまり第1制御ドア24と第2制御ドア
25が回動自在に取り付けられている。第1制御ドア2
4は、第1開口部21と第2開口部22を選択的に開閉
するものであり、図中のA位置とB位置に選択的に設定
される。第1制御ドア24がA位置にあるときは、第1
開口部21は全閉状態となり(第2開口部22の開閉状
態は第2制御ドア25の位置による)、B位置にあると
きは、第1開口部21は全開状態、第2開口部22は全
閉状態となる。また、第2制御ドア25は、第2開口部
22と第3開口部23をそれぞれ開閉するものであり、
図中のC位置とD位置の間の任意の位置に設定される。
たとえば、第2制御ドア25がC位置にあるときは、第
2開口部22は全閉状態、第3開口部23は全開状態と
なり、D位置にあるときは、第3開口部23は全閉状態
となる(第2開口部22の開閉状態は第1制御ドア24
の位置による)。また、C位置とD位置の中間位置にあ
るときは、第2開口部22と第3開口部23は共に開い
た状態となる。後述するように、第1制御ドア24と第
2制御ドア25は、必要とされる空調状態に応じて、互
いに干渉しないように制御される。さらに、本実施例で
は、エバポレータ3を通過した空気が第2通風路17か
ら第1開口部21を通って第1通風路16に流入したと
きにサブコンデンサ4とは逆の方向に逆流するのを防止
するために、第1通風路16の第1開口部21の上流側
に第3制御ドア26が回動自在に取り付けられている。
第3制御ドア26は、図中のE位置とF位置に選択的に
設定される。上記の各制御ドア24〜26は、図示しな
いリンク機構を介して後述するアクチュエータによって
連動して駆動される。
【0021】なお、本実施例では、第1開口部21、第
2開口部22、および第3開口部23を二つの制御ドア
24、25によって開閉するようにしているが、スペー
スやコストなどの面で許容されれば、それぞれの開口部
21〜23を専用のドアで開閉するようにしてもよい。
【0022】また、本実施例では、三つの制御ドア24
〜26を1個のアクチュエータで駆動するようにしてい
るが、スペースやコストなどの面で許容されれば、複数
のアクチュエータを使用してもよい。たとえば、それぞ
れの制御ドア24〜26を専用のアクチュエータで駆動
するようにしてもよい。
【0023】上記のように構成された本装置は制御手段
としての制御装置27によって総合的に制御される。制
御装置27は、たとえば、マイコンを内蔵しており、各
種の入力信号を演算処理して、各部を総合的に制御す
る。具体的には、制御装置27の入力側には、ウインド
ーガラスの表面温度を検出する温度センサ28と、車室
内の露点温度を検出する露点センサ29と、その他の各
種センサ30(たとえば、外気温度を検出する外気セン
サ、車室内空気の温度を検出する内気センサ、日射量を
検出する日射センサなど)と、スイッチ類31(たとえ
ば、エアコンを作動させるエアコンスイッチ、車室内の
温度を調節する温度調節スイッチ、吹出し風量を選択す
るファンスイッチ、吹出口モードを選択するモードスイ
ッチなど)とが接続され、出力側には、各ブロワ装置1
9、20(より詳しくはブロワファンモータ)の回転数
をコントロールするファンコントロール回路32と、各
制御ドア24〜26をリンク機構を介して機械的に駆動
するアクチュエータ(たとえば、モータアクチュエー
タ)33と、コンプレッサ6と、三方弁9と、コンデン
サファン装置12などが接続されている。制御装置27
は、各センサ28〜30や各スイッチ31からの信号を
入力し、演算処理して、ファンコントロール回路32、
アクチュエータ33、コンプレッサ6、三方弁9、コン
デンサファン装置12などを総合的に制御する。本実施
例では、ファンコントロール回路32は、制御装置27
からの制御信号により第1ブロワ装置19と第2ブロワ
装置20の風量コントロールを連動して行うようになっ
ている。
【0024】なお、本実施例では、二つのブロワ装置1
9、20を1個のファンコントロール回路32でコント
ロールするようにしているが、スペースやコストなどの
面で許容されれば、それぞれのブロワ装置19、20を
専用のファンコントロール回路を用いて連動して制御す
るようにしてもよい。
【0025】次に、制御の内容について説明する。たと
えばエアコンスイッチがオンされると、制御装置27
は、システムを起動させるべく、コンプレッサ6をオン
し、車室内の必要とされる空調状態に応じて三方弁9を
切り替える。この三方弁9によって、上記したように、
暖房運転時と冷房運転時とで冷媒の流れが切り替えられ
る。冷房運転時5には、メインコンデンサ5を機能させ
るためコンデンサファン装置12をオンする。
【0026】まず、冷房運転をする場合(温調されてい
ない冷風のみを吹き出す場合)には、三方弁9によって
コンプレッサ6から吐出された冷媒がメインコンデンサ
5に導かれるようにする。これにより、冷凍サイクル内
の冷媒はコンプレッサ6→メインコンデンサ5→逆止弁
10→サブコンデンサ4→リキッドタンク7→膨脹弁8
→エバポレータ3→アキュムレータ11→コンプレッサ
6という回路を循環する。この過程において、エバポレ
ータ3は取り入れ空気との熱交換を行ってこれを冷却
し、このとき拾った熱はメインコンデンサ5によって外
部の空気に放出される。サブコンデンサ4は熱交換器と
して機能しない。この場合には、エバポレータ3で冷却
された空気のみが車室内に吹き出されるようにするた
め、制御装置27は、たとえば、ファンコントロール回
路32を介して第2ブロワ装置20のみをオンし、ま
た、アクチュエータ33を介して第1制御ドア24をA
位置、第2制御ドア25をD位置に設定して、第1開口
部21と第3開口部23を共に全閉状態、また第2開口
部22を全開状態にする。これにより、車室内へはエバ
ポレータ3を通過した空気(冷風)のみがそのまま吹き
出され、車室内が冷房される。なお、第1ブロワ装置1
9がオフされているため第3制御ドア26の位置はどち
らでもよいが、第1通風路16を流れる空気を完全に遮
断するという見地からはF位置に設定したほうが好まし
い。
【0027】他方、暖房運転をする場合(温調制御を行
う場合を含む。以下同様)には、三方弁9によってコン
プレッサ6から吐出された冷媒が直接サブコンデンサ4
に導かれるようにする。これにより、冷凍サイクル内の
冷媒はコンプレッサ6→サブコンデンサ4→リキッドタ
ンク7→膨脹弁8→エバポレータ3→アキュムレータ1
1→コンプレッサ6という回路を循環する。この過程に
おいて、エバポレータ3は取り入れ空気との熱交換を行
ってこれを冷却し、このとき拾った熱はサブコンデンサ
4で取り入れ空気に放出されこれを加熱する。つまり、
ダクト2内に取り入れられた空気はエバポレータ3によ
って冷却(および除湿)され、またサブコンデンサ4に
よって加熱される。このとき、本実施例では、車室内の
必要とする空調状態に応じて三つの運転モードが選択さ
れ、それぞれの運転モードに対し、エバポレータ3およ
びサブコンデンサ4に対する最適な空気の流れと風量コ
ントロールが行われるようになっている。
【0028】すなわち、暖房運転時には、最大暖房性能
を必要とする場合に選択される最大暖房運転モードと、
除湿を必要とする場合に選択される温調除湿制御(除湿
維持制御)モードと、最大除湿を必要とする場合に選択
される最大除湿運転モードとがあり、どの運転モードを
選択するかは必要除湿量に基づいて所定の基準により決
定される。必要除湿量は、温度センサ28によって検出
されるウインドーガラスの表面温度(ガラス表面温度)
と露点センサ29によって検出される車室内の露点温度
(室内露点温度)とを比較することによって得られる。
【0029】図2は運転モードの選択基準を示す制御特
性図である。同図に示すように、室内露点温度とガラス
表面温度との温度差(つまり、室内露点温度−ガラス表
面温度)の値によって運転モード(最大暖房運転、温調
除湿制御、最大除湿運転)が選択される。ここでは、制
御のふらつきを防止するためにヒステリシス的な制御を
行うようになっており、上記温度差が−1℃以下または
0℃以下のとき、つまりガラス表面温度が室内露点温度
よりも高いときには、ウインドーガラスが曇るおそれは
なく、安全上、除湿の必要はあまりないので、暖房を優
先させ、最大暖房運転モードを選択する。また、上記温
度差が−1℃と1℃の間または0℃と2℃の間のとき、
つまりガラス表面温度が室内露点温度付近にあるときに
は、ウインドーガラスが曇るおそれがあり、安全上、除
湿の必要があるので、除湿を維持する制御するである温
調除湿制御除モードを選択する。そして、上記温度差が
1℃以上または2℃以上のとき、つまりガラス表面温度
が室内露点温度よりも高いときには、ウインドーガラス
が曇るおそれが高く、安全上、除湿の必要がきわめて高
いので、除湿を優先させ、最大除湿運転モードを選択す
る。なお、各運転モードにおける各制御ドア24〜26
の設定位置については後述する。
【0030】また、温調除湿制御を行う場合には、図2
に示すように、上記温度差によって、必要とされる吹出
し風量に対し混合室18に流入するサブコンデンサ通過
風量とエバポレータ通過風量との配分割合を調節するよ
うにしている。これにより、吹出し風の温度調節ととも
に除湿量のコントロールが行われる。ここでは、サブコ
ンデンサ4を通過して混合室18に流下する風量をH風
量、エバポレータ3を通過し第2開口部22を通って混
合室18に流下する風量をI風量、エバポレータ3を通
過し第3開口部23を通って車外に排出される風量をJ
風量、混合室18から車室内に吹き出される風量をK風
量とする。H風量、I風量、およびK風量の間には、 K風量=H風量+I風量 という関係が成り立つので、図2では、必要とされる吹
出し風量(K風量)に対するサブコンデンサ4側からの
風量(H風量)とエバポレータ3側からの風量(I風
量)との配分割合を、I風量のK風量に対する百分率の
形で表現している。なお、この場合(つまり、温調除湿
制御の場合)には、後述するドア位置からわかるよう
に、 第1ブロワ装置19の送風量=H風量 第2ブロワ装置20の送風量=I風量+J風量 という関係が成立している。
【0031】図3は温調除湿制御における風量特性を示
す制御特性図である。同図に示すように、必要風量(K
風量)に対するH風量とI風量の配分割合によってH風
量とI風量の各値が具体的に決定される。図3には、一
例として、たとえば、必要風量(K風量)が6m3/分の
場合(実線)と5m3/分の場合を示している。制御装置
27は、H風量が図3で決定された値となるよう第1ブ
ロワ装置19の回転数を制御するとともに、I風量が同
じく図3で決定された値となるよう第2ブロワ装置20
の回転数と第2制御ドア25の開度の双方またはどちら
か一方を制御する。これらに関するデータはあらかじめ
実験によって適当に設定しておく。なお、以下の説明で
は、便宜上、I風量は第2ブロワ装置20の回転数と第
2制御ドア25の開度の双方によって調節するものとす
るが、もちろん、どちらか一方のみによってI風量をコ
ントロールすることも可能である。
【0032】図4は暖房運転時における制御装置27の
動作を示すフローチャートである。暖房運転をする場
合、制御装置27は、温度センサ28と露点センサ29
からの各信号(ガラス表面温度、室内露点温度)を入力
し(ステップS1)、両者の温度差(室内露点温度−ガ
ラス表面温度)を算出し(ステップS2)、算出した温
度差から、現在のフラグ(ヒステリシスのどちらの位置
にあるかを示すもの)の値を考慮しつつ、図2に示す特
性図に基づいて運転モード、および温調除湿制御の場合
にはさらに風量の配分割合を決定する(ステップS
3)。
【0033】ステップS3の判断の結果として最大暖房
運転モードが選択されると、制御装置27は、ファンコ
ントロール回路32を介して第1ブロワ装置19をオン
し、かつ第2ブロワ装置20をオンするとともに(ステ
ップS4)、アクチュエータ33を介して第1制御ドア
24をA位置、第2制御ドア25をC位置、第3制御ド
ア26をE位置にそれぞれ設定する(ステップS5)。
【0034】図5はこのときの空気の流れを示す模式図
である。この場合、同図に示すように、エバポレータ3
を通過した空気(冷風)はすべて第3開口部23から車
室外に排出され、車室内へは第1ブロワ装置19によっ
て第1通風路16に供給された空気のみがサブコンデン
サ4で加熱されて吹き出されることになり、最大暖房性
能が発揮される。このとき、図8に示す従来の装置のよ
うにサブコンデンサで加熱される前にエバポレータで一
旦冷却されるということがなくなるので、従来に比べ吹
出し風温度が高くなる。つまり、暖房性能(最大暖房能
力)が向上する。
【0035】また、ステップS3の判断の結果として温
調除湿制御モードが選択されると、制御装置27は、フ
ァンコントロール回路32を介して第1ブロワ装置19
と第2ブロワ装置20を共にオンするとともに(ステッ
プS6)、アクチュエータ33を介して第1制御ドア2
4をA位置、第3制御ドア26をE位置にそれぞれ設定
し、第2制御ドア25の開度を調節する(ステップS
7)。その際、制御装置27は、H風量およびI風量が
それぞれステップS3で決定された風量配分割合により
図3の風量特性によって決定される値となるよう、第1
ブロワ装置19の回転数を制御するとともに、第2ブロ
ワ装置20の回転数および第2制御ドア25を制御す
る。
【0036】図6はこのときの空気の流れを示す模式図
である。この場合、同図に示すように、エバポレータ3
を通過した後の除湿された冷風は、必要除湿量に応じて
(図2、図3参照)第2開口部22と第3開口部23に
分配される。そして、第2開口部22を通過した除湿さ
れた冷風(I風量)は、サブコンデンサ4を通過した後
の温風(H風量)と混合室18で混合されて温調された
後、車室内に吹き出される(K風量)。つまり、除湿量
のコントロールされた温調風が得られる。
【0037】また、ステップS3の判断の結果として最
大除湿運転モードが選択されると、制御装置27は、フ
ァンコントロール回路32を介して第1ブロワ装置19
をオフし、かつ第2ブロワ装置20をオンするとともに
(ステップS8)、アクチュエータ33を介して第1制
御ドア24をB位置、第2制御ドア25をD位置、第3
制御ドア26をF位置にそれぞれ設定する(ステップS
9)。
【0038】図7はこのときの空気の流れを示す模式図
である。この場合には、図8に示す従来の装置の場合と
同様に、エバポレータ3で冷却、除湿された空気はすべ
て第1開口部21を通じてサブコンデンサ4に送られ、
ここで加熱されて車室内に吹き出される。つまり、車室
内に吹き出される空気(温風)はすべてエバポレータ3
で一旦除湿された空気であるので、最大除湿が得られ
る。このとき、上記したように、第3制御ドア26をF
位置に設定してエバポレータ3を通過した除湿風が第1
ブロワ装置19の側から外部に逃げるのを防止すること
により、エバポレータ3を通過した空気がすべてサブコ
ンデンサ4に送られるのを保証している。
【0039】ステップS5、ステップS7、またはステ
ップS9を終えると、制御装置27は、エアコンスイッ
チがオフされたどうか、または冷房運転に切り替わった
かどうかなどにより暖房運転の制御を終了するかどうか
を判断し(ステップS10)、終了しない場合にはステ
ップS1に戻って、以上の動作を繰り返す。
【0040】したがって、本実施例によれば、サブコン
デンサ4とエバポレータ3を別々の通風路に配設し、そ
れぞれにブロワ装置19、20を設けて独立風量制御シ
ステムとし、かつ、開口部21〜23と制御ドア24〜
26により必要とされる空調状態に応じてサブコンデン
サ4およびエバポレータ3に対する取り入れ空気の流れ
を切り替えるようにしたので、省電力化と暖房性能向上
を両立させることが可能となる。
【0041】具体的には、最大暖房を必要とする場合に
は、図5に示すように、エバポレータ3を通過した冷風
をすべて第3開口部23から車室外に排出し、車室内へ
は第1ブロワ装置19によって第1通風路16に供給さ
れた空気のみをサブコンデンサ4で加熱して吹き出すよ
うにしたので、従来の装置のようにサブコンデンサで加
熱される前にエバポレータで一旦冷却されるということ
がなくなり、従来の装置に比べ吹出し風温度が高くな
る。つまり、暖房性能(最大暖房能力)が向上する。し
たがってまた、従来と同一の吹出し風温度にするには、
コンプレッサ6の回転数を少なくしても達成できるの
で、消費電力が少なくなる。
【0042】また、除湿を必要とする場合には、図6に
示すように、混合室18に流下するサブコンデンサ4を
通過した温風(H風量)とエバポレータ3を通過した除
湿された冷風(I風量)との混合割合を必要除湿量に応
じて調節するようにしたので、除湿量のコントロールさ
れた温調風を得ることができる。したがって、窓曇りを
防止しつつも不必要な除湿を行うことがなくなり、その
ための消費電力が低減される。また、2個のブロワ装置
19、20を用いて車室内への吹出し風量を決定するの
で、従来と同一の吹出し風量を得るためには、1個当た
りのモータ入力が低く抑えられ、合計の消費電力も低く
なるので、この点からも省電力化が図られる。
【0043】また、本実施例によれば、上記のように、
車室内の必要とされる空調状態(必要除湿量)に応じ
て、最大暖房能力のすぐれた運転モードから、最大除湿
能力を発揮しうる運転モードまで変えることができるの
で、状況に応じた柔軟な対応が可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載の電気自動車用冷暖房装置によれば、車室内コ
ンデンサ側とエバポレータ側とを独立風量制御システム
とし、必要とされる空調状態に応じて車室内コンデンサ
およびエバポレータに対する取り入れ空気の流れを切り
替えうるので、省電力化と暖房性能向上の両立を図るこ
とができる。
【0045】また、請求項2記載の電気自動車用冷暖房
装置によれば、エバポレータを通過した空気(冷風)は
すべて車室外に排出し、車室内へは第1通風路に供給さ
れた空気のみを車室内コンデンサで加熱して吹き出すの
で、車室内コンデンサで加熱される前にエバポレータで
一旦冷却されるということがなくなり、吹出し風温度が
向上する。つまり、暖房性能(最大暖房能力)が向上す
る。
【0046】また、請求項3記載の電気自動車用冷暖房
装置によれば、車室内コンデンサを通過した空気(温
風)とエバポレータを通過した空気(除湿された冷風)
との混合配分を必要除湿量に応じて調節し、除湿量のコ
ントロールされた温調風を車室内に吹き出すので、不必
要な除湿を行うことがなくなり、そのための消費電力が
低減されるとともに、窓曇りも防止でき、送風手段を2
個使用することにより合計の消費電力も低く抑えられる
ので、より一層の省電力化が図られる。
【0047】また、請求項4記載の電気自動車用冷暖房
装置によれば、エバポレータで冷却、除湿された空気を
すべて車室内コンデンサに送り、ここで加熱して車室内
に吹き出すので、車室内に吹き出される空気(温風)は
すべてエバポレータで一旦除湿された空気となり、最大
除湿が得られる。よって、窓曇りが防止でき、また、早
急に窓曇りを除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気自動車用冷暖房装置の一実施例
を示す概略構成図
【図2】 運転モードの選択基準を示す制御特性図
【図3】 温調除湿制御における風量特性を示す制御特
性図
【図4】 暖房運転時における制御装置の動作を示すフ
ローチャート
【図5】 最大暖房運転時における空気の流れを示す模
式図
【図6】 温調除湿制御時における空気の流れを示す模
式図
【図7】 最大除湿運転時における空気の流れを示す模
式図
【図8】 従来の電気自動車用冷暖房装置の一例を示す
概略構成図
【符号の説明】
3…エバポレータ 4…サブコンデンサ(車室内コンデンサ) 16…第1通風路 17…第2通風路 19…第1ブロワ装置(第1送風手段) 20…第2ブロワ装置(第2送風手段) 21…第1開口部 22…第2開口部 23…第3開口部 24…第1制御ドア(開閉手段) 25…第2制御ドア(開閉手段) 26…第3制御ドア 27…制御装置(制御手段) 28…温度センサ 29…露点センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ(6)、車室外コンデンサ
    (5)、車室内コンデンサ(4)、膨脹弁(8)、およ
    びエバポレータ(3)を順に配管で連結し、前記車室外
    コンデンサ(5)の出入口に冷媒の流れを切り替えるた
    めの冷媒流路切替手段(9,10)を設け、前記コンプ
    レッサ(6)から吐出される冷媒を、冷房運転時には前
    記冷媒流路切替手段(9,10)により前記車室外コン
    デンサ(5)に導入し、暖房運転時には前記冷媒流路切
    替手段(9,10)により前記車室外コンデンサ(5)
    をバイパスさせて前記車室内コンデンサ(4)に導入す
    るようにした電気自動車用冷暖房装置において、 前記車室内コンデンサ(4)が配置された第1通風路
    (16)と、 前記第1通風路(16)に取り入れ空気を供給する第1
    送風手段(19)と、 前記エバポレータ(3)が配置された第2通風路(1
    7)と、 前記第2通風路(17)に取り入れ空気を供給する第2
    送風手段(20)と、 前記第1通風路(16)の前記車室内コンデンサ(4)
    の上流側と前記第2通風路(17)の前記エバポレータ
    (3)の下流側とを連通する第1開口部(21)と、 前記第1通風路(16)の前記車室内コンデンサ(4)
    の下流側と前記第2通風路(17)の前記エバポレータ
    (3)の下流側とを連通する第2開口部(22)と、 前記第2通風路(17)の前記エバポレータ(3)の下
    流側と車室外とを連通する第3開口部(23)と、 前記第1開口部(21)、前記第2開口部(22)、お
    よび前記第3開口部(23)をそれぞれ開閉する開閉手
    段(24,25)と、 を有することを特徴とする電気自動車用冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 最大暖房運転時に、前記第1送風手段
    (19)をオンするとともに、前記第1開口部(21)
    および前記第2開口部(22)を共に全閉状態とし、か
    つ前記第3開口部(23)を全開状態とするよう前記開
    閉手段(24,25)を制御する制御手段(27)を有
    することを特徴とする請求項1記載の電気自動車用冷暖
    房装置。
  3. 【請求項3】 除湿暖房運転時に、前記第1送風手段
    (19)および前記第2送風手段(20)を共にオンす
    るとともに、前記第1開口部(21)を全閉状態とし、
    かつ前記第2開口部(22)の通過風量を必要除湿量に
    応じて可変するよう前記開閉手段(24,25)を制御
    する制御手段(27)を有することを特徴とする請求項
    1記載の電気自動車用冷暖房装置。
  4. 【請求項4】 最大除湿を必要とする暖房運転時に、前
    記第2送風手段(20)をオンするとともに、前記第1
    開口部(21)を全開状態とし、かつ前記第2開口部
    (22)および前記第3開口部(23)を共に全閉状態
    とするよう前記開閉手段(24,25)を制御する制御
    手段(27)を有することを特徴とする請求項1記載の
    電気自動車用冷暖房装置。
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