JPH10162303A - 磁気記録装置及び磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録装置及び磁気記録再生装置Info
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- JPH10162303A JPH10162303A JP31641896A JP31641896A JPH10162303A JP H10162303 A JPH10162303 A JP H10162303A JP 31641896 A JP31641896 A JP 31641896A JP 31641896 A JP31641896 A JP 31641896A JP H10162303 A JPH10162303 A JP H10162303A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常モードの記録時間の偶数倍の長時間モー
ドの記録のときには、ダブルアジマスヘッド、あるいは
2チャンネル記録が必要となり、ヘッドの高さ調整や装
置のコストアップをもたらす。 【解決手段】 回転ヘッドHa及びHbが固定されてい
る回転ドラムは、通常モード時の1.5倍に回転制御さ
れ、かつ、磁気テープ10のテープ走行速度は通常モー
ド時の1/2倍に制御された状態で長時間モードの記録
再生を行う。長時間モードでは、1.5回転に1回の割
合で回転ヘッドHa及びHbにより交互に通常モード時
と同じトラックピッチで、かつ、隣接するトラックは互
いに異なるアジマス角度の回転ヘッドHa及びHbでそ
れぞれ記録されたトラックパターンが形成される。しか
も、この長時間モード時は、2個の回転ヘッドHa及び
Hbのみで通常モード時の2倍の長時間の記録ができ
る。
ドの記録のときには、ダブルアジマスヘッド、あるいは
2チャンネル記録が必要となり、ヘッドの高さ調整や装
置のコストアップをもたらす。 【解決手段】 回転ヘッドHa及びHbが固定されてい
る回転ドラムは、通常モード時の1.5倍に回転制御さ
れ、かつ、磁気テープ10のテープ走行速度は通常モー
ド時の1/2倍に制御された状態で長時間モードの記録
再生を行う。長時間モードでは、1.5回転に1回の割
合で回転ヘッドHa及びHbにより交互に通常モード時
と同じトラックピッチで、かつ、隣接するトラックは互
いに異なるアジマス角度の回転ヘッドHa及びHbでそ
れぞれ記録されたトラックパターンが形成される。しか
も、この長時間モード時は、2個の回転ヘッドHa及び
Hbのみで通常モード時の2倍の長時間の記録ができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録装置及び磁
気記録再生装置に係り、特に回転ヘッドによりディジタ
ル情報を磁気テープに長時間記録し、これを再生する磁
気記録装置及び磁気記録再生装置に関する。
気記録再生装置に係り、特に回転ヘッドによりディジタ
ル情報を磁気テープに長時間記録し、これを再生する磁
気記録装置及び磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、円筒状回転体(以下、回転ド
ラムという)に180度対向して設けられた2つの回転
ヘッドにより、上記回転ドラムの外周側面に約180度
の角度範囲にわたって斜めに巻回されて一定速度で走行
される磁気テープに情報信号を記録し再生する構成のヘ
リカルスキャン方式の磁気記録再生装置が広く知られて
いる。かかる磁気記録再生装置では、通常は記録密度向
上のために上記の2つの回転ヘッドは互いにアジマス角
度が異ならしめられて、ガードバンドなく又は極めて狭
小なガードバンドを設けて情報信号記録トラックを磁気
テープ上に密接して記録形成している。
ラムという)に180度対向して設けられた2つの回転
ヘッドにより、上記回転ドラムの外周側面に約180度
の角度範囲にわたって斜めに巻回されて一定速度で走行
される磁気テープに情報信号を記録し再生する構成のヘ
リカルスキャン方式の磁気記録再生装置が広く知られて
いる。かかる磁気記録再生装置では、通常は記録密度向
上のために上記の2つの回転ヘッドは互いにアジマス角
度が異ならしめられて、ガードバンドなく又は極めて狭
小なガードバンドを設けて情報信号記録トラックを磁気
テープ上に密接して記録形成している。
【0003】かかるヘリカルスキャン方式の磁気記録再
生装置において、ディジタル情報を磁気テープに長時間
記録し、これを再生する記録再生装置として、従来より
例えばテープ走行速度を通常モードの標準走行速度の1
/3倍とし、回転ドラムの回転数は通常モードと同一と
して通常モードの3倍の時間、磁気テープにディジタル
情報記録できる磁気記録再生装置が知られている(特公
平6−18047号公報)。
生装置において、ディジタル情報を磁気テープに長時間
記録し、これを再生する記録再生装置として、従来より
例えばテープ走行速度を通常モードの標準走行速度の1
/3倍とし、回転ドラムの回転数は通常モードと同一と
して通常モードの3倍の時間、磁気テープにディジタル
情報記録できる磁気記録再生装置が知られている(特公
平6−18047号公報)。
【0004】この磁気記録再生装置では、互いにアジマ
ス角度が異なる2つの回転ヘッドが相対向して取り付け
られている回転ドラムの回転数は通常モードと同一であ
り、回転ドラムの1.5回転に1度の割合で磁気テープ
に、2つの回転ヘッドにより交互に傾斜トラックを形成
して情報信号を記録し、再生する。この磁気記録再生装
置によれば、通常モードの記録時間の奇数倍の時間の長
時間モードでのアジマス記録が可能となる。
ス角度が異なる2つの回転ヘッドが相対向して取り付け
られている回転ドラムの回転数は通常モードと同一であ
り、回転ドラムの1.5回転に1度の割合で磁気テープ
に、2つの回転ヘッドにより交互に傾斜トラックを形成
して情報信号を記録し、再生する。この磁気記録再生装
置によれば、通常モードの記録時間の奇数倍の時間の長
時間モードでのアジマス記録が可能となる。
【0005】一方、通常モードの記録時間の偶数倍の記
録時間の長時間モードで記録を行うために、テープ走行
速度のみを例えば通常モードの1/2倍とすると、回転
ドラムの1回転に1度の割合で磁気テープに情報信号を
記録することとなり、2つの回転ヘッドのうち一方の回
転ヘッドのみにより情報信号が記録されるために、すべ
ての記録トラックが同じアジマス角度になってしまい、
アジマス損失効果を利用した再生ができなくなる。従っ
て、長時間モードでも偶数倍時間記録のためには、もう
1個回転ヘッドを追加し、2チャンネル記録する方法若
しくは標準ヘッドのうちの1個と、それとアジマス角度
の異なる追加ヘッドで間欠記録する方法(特開平6−3
25305号公報)が従来より知られている。
録時間の長時間モードで記録を行うために、テープ走行
速度のみを例えば通常モードの1/2倍とすると、回転
ドラムの1回転に1度の割合で磁気テープに情報信号を
記録することとなり、2つの回転ヘッドのうち一方の回
転ヘッドのみにより情報信号が記録されるために、すべ
ての記録トラックが同じアジマス角度になってしまい、
アジマス損失効果を利用した再生ができなくなる。従っ
て、長時間モードでも偶数倍時間記録のためには、もう
1個回転ヘッドを追加し、2チャンネル記録する方法若
しくは標準ヘッドのうちの1個と、それとアジマス角度
の異なる追加ヘッドで間欠記録する方法(特開平6−3
25305号公報)が従来より知られている。
【0006】また、回転ドラムの回転数とテープ走行速
度をそれぞれ通常モードの1/2倍として磁気テープに
ディジタル情報を記録し、再生時はドラムの回転数を通
常モードと同じにしてテープ走行速度のみを通常モード
の1/2倍とすることで、記録データレートが通常モー
ドの1/2倍のデータを記録することもできる。
度をそれぞれ通常モードの1/2倍として磁気テープに
ディジタル情報を記録し、再生時はドラムの回転数を通
常モードと同じにしてテープ走行速度のみを通常モード
の1/2倍とすることで、記録データレートが通常モー
ドの1/2倍のデータを記録することもできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、2チャンネ
ル記録するためには、記録系(変調回路、記録アンプな
ど)と再生系(再生アンプ、等化回路、データクロック
再生用位相同期ループなど)が2系統必要であり、磁気
記録再生装置がコストアップとなる。
ル記録するためには、記録系(変調回路、記録アンプな
ど)と再生系(再生アンプ、等化回路、データクロック
再生用位相同期ループなど)が2系統必要であり、磁気
記録再生装置がコストアップとなる。
【0008】また、奇数倍時間記録ならば回転ヘッドは
同じ取り付け高さの対向する2つの回転ヘッドで済む
が、偶数倍時間記録のときには少なくとも上記の1つの
回転ヘッドに代えて取り付け高さ及びアジマス角度の異
なる2つの回転ヘッド(ダブルアジマスヘッド)が必要
となり、高さ調整の煩わしさ及びヘッドのコストアップ
をもたらす。
同じ取り付け高さの対向する2つの回転ヘッドで済む
が、偶数倍時間記録のときには少なくとも上記の1つの
回転ヘッドに代えて取り付け高さ及びアジマス角度の異
なる2つの回転ヘッド(ダブルアジマスヘッド)が必要
となり、高さ調整の煩わしさ及びヘッドのコストアップ
をもたらす。
【0009】更に、ディジタルデータレコーダでは、約
14Mbpsのデータが標準で5時間記録できる。しか
しながら、データが7Mbpsでも従来はダミーデータ
を付加してデータレートを約14Mbpsに変換して記
録しているので、記録時間は同じ5時間であり、記録時
間を長くできない。一方、回転ドラムの回転数とテープ
走行速度をそれぞれ通常モードの1/2倍として磁気テ
ープにディジタル情報を記録し、再生時はドラムの回転
数を通常モードと同じにしてテープ走行速度のみを通常
モードの1/2倍とする従来装置によれば、記録データ
レートが7Mbpsのデータの記録時間を約10時間と
することができる。しかし、この従来装置によれば、再
生時の回転ヘッドの走査軌跡が記録トラック跡とが異な
るので、再生データのエラーレートが悪化するという問
題がある。
14Mbpsのデータが標準で5時間記録できる。しか
しながら、データが7Mbpsでも従来はダミーデータ
を付加してデータレートを約14Mbpsに変換して記
録しているので、記録時間は同じ5時間であり、記録時
間を長くできない。一方、回転ドラムの回転数とテープ
走行速度をそれぞれ通常モードの1/2倍として磁気テ
ープにディジタル情報を記録し、再生時はドラムの回転
数を通常モードと同じにしてテープ走行速度のみを通常
モードの1/2倍とする従来装置によれば、記録データ
レートが7Mbpsのデータの記録時間を約10時間と
することができる。しかし、この従来装置によれば、再
生時の回転ヘッドの走査軌跡が記録トラック跡とが異な
るので、再生データのエラーレートが悪化するという問
題がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
安価な構成でディジタル情報の長時間の記録、再生を行
い得る磁気記録装置及び磁気記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
安価な構成でディジタル情報の長時間の記録、再生を行
い得る磁気記録装置及び磁気記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、コストアップ
なしにエラーレートの良好な長時間のディジタル情報の
記録再生ができる磁気記録装置及び磁気記録再生装置を
提供することにある。
なしにエラーレートの良好な長時間のディジタル情報の
記録再生ができる磁気記録装置及び磁気記録再生装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の磁気記録装置は、回転ドラムに180度対
向して設けられた2つの回転ヘッドにより、回転ドラム
の外周側面に約180度の角度範囲にわたって斜めに巻
回されて一定速度で走行される磁気テープに、通常モー
ド時は2つの回転ヘッドを交互に使用して順次のトラッ
クを形成してディジタル情報信号を記録する構成のヘリ
カルスキャン方式の磁気記録装置において、磁気テープ
の走行速度を通常モード時の1/(2n)倍(ただし、
nは任意の自然数)とするテープ走行手段と、回転ドラ
ムの回転数を通常モード時の(2n+1)/(2n)倍
とする回転ドラム回転制御手段と、回転ドラムの(2n
+1)/2回転に1回の割合で2つの回転ヘッドを交互
に使用して、磁気テープに順次のトラックを形成してデ
ィジタル情報信号を長時間モード記録する記録手段とを
有する構成としたものである。
め、本発明の磁気記録装置は、回転ドラムに180度対
向して設けられた2つの回転ヘッドにより、回転ドラム
の外周側面に約180度の角度範囲にわたって斜めに巻
回されて一定速度で走行される磁気テープに、通常モー
ド時は2つの回転ヘッドを交互に使用して順次のトラッ
クを形成してディジタル情報信号を記録する構成のヘリ
カルスキャン方式の磁気記録装置において、磁気テープ
の走行速度を通常モード時の1/(2n)倍(ただし、
nは任意の自然数)とするテープ走行手段と、回転ドラ
ムの回転数を通常モード時の(2n+1)/(2n)倍
とする回転ドラム回転制御手段と、回転ドラムの(2n
+1)/2回転に1回の割合で2つの回転ヘッドを交互
に使用して、磁気テープに順次のトラックを形成してデ
ィジタル情報信号を長時間モード記録する記録手段とを
有する構成としたものである。
【0013】この発明では、磁気テープの走行速度を通
常モード時の1/(2n)倍とし、回転ドラムの(2n
+1)/2回転に1回の割合で2つの回転ヘッドを交互
に使用してディジタル情報信号を記録するので、隣接す
る記録トラックのアジマス角度が異なるパターンで通常
モードの2n倍の長時間の記録ができる。
常モード時の1/(2n)倍とし、回転ドラムの(2n
+1)/2回転に1回の割合で2つの回転ヘッドを交互
に使用してディジタル情報信号を記録するので、隣接す
る記録トラックのアジマス角度が異なるパターンで通常
モードの2n倍の長時間の記録ができる。
【0014】また、本発明の磁気記録再生装置は、磁気
テープの走行速度を長時間モードの記録時及び再生時共
に通常モード時の1/(2n)倍(ただし、nは任意の
自然数)とするテープ走行手段と、回転ドラムの回転数
を長時間モードの記録時及び再生時共に通常モード時の
(2n+1)/(2n)倍とする回転ドラム回転制御手
段と、ディジタル情報信号の周波数を(2n+1)/
(2n)倍とする記録信号信号処理手段と、回転ドラム
の(2n+1)/2回転に1回の割合で2つの回転ヘッ
ドを交互に使用して、磁気テープに順次のトラックを形
成して記録信号処理手段からのディジタル情報信号を長
時間モード記録する記録手段と、通常モード時に比し特
性が切り換えられ、長時間モードでディジタル情報信号
が記録された磁気テープから、2つの回転ヘッドを使用
して再生したディジタル情報信号を復号する再生回路と
を有する構成としたものである。
テープの走行速度を長時間モードの記録時及び再生時共
に通常モード時の1/(2n)倍(ただし、nは任意の
自然数)とするテープ走行手段と、回転ドラムの回転数
を長時間モードの記録時及び再生時共に通常モード時の
(2n+1)/(2n)倍とする回転ドラム回転制御手
段と、ディジタル情報信号の周波数を(2n+1)/
(2n)倍とする記録信号信号処理手段と、回転ドラム
の(2n+1)/2回転に1回の割合で2つの回転ヘッ
ドを交互に使用して、磁気テープに順次のトラックを形
成して記録信号処理手段からのディジタル情報信号を長
時間モード記録する記録手段と、通常モード時に比し特
性が切り換えられ、長時間モードでディジタル情報信号
が記録された磁気テープから、2つの回転ヘッドを使用
して再生したディジタル情報信号を復号する再生回路と
を有する構成としたものである。
【0015】この発明では、2つの回転ヘッドを使用し
て通常モードと2n倍の長時間モードの記録再生ができ
る。
て通常モードと2n倍の長時間モードの記録再生ができ
る。
【0016】更に、本発明の磁気記録再生装置は、上記
の目的を達成するため、磁気テープの走行速度を長時間
モードの記録時及び再生時共に通常モード時の1/(2
n)倍(ただし、nは任意の自然数)とするテープ走行
手段と、回転ドラムの回転数を長時間モード記録時は通
常モード時の(2n+1)/(2n)倍とし、長時間モ
ード再生時は通常モード時と同一回転数に制御する回転
ドラム回転制御手段と、回転ドラムの(2n+1)/2
回転に1回の割合で2つの回転ヘッドを交互に使用し
て、磁気テープに順次のトラックを形成してディジタル
情報信号を長時間モード記録する記録手段と、長時間モ
ードでディジタル情報信号が記録された磁気テープか
ら、2つの回転ヘッドを使用して再生したディジタル情
報信号を復号する再生回路とを有する構成としたもので
ある。
の目的を達成するため、磁気テープの走行速度を長時間
モードの記録時及び再生時共に通常モード時の1/(2
n)倍(ただし、nは任意の自然数)とするテープ走行
手段と、回転ドラムの回転数を長時間モード記録時は通
常モード時の(2n+1)/(2n)倍とし、長時間モ
ード再生時は通常モード時と同一回転数に制御する回転
ドラム回転制御手段と、回転ドラムの(2n+1)/2
回転に1回の割合で2つの回転ヘッドを交互に使用し
て、磁気テープに順次のトラックを形成してディジタル
情報信号を長時間モード記録する記録手段と、長時間モ
ードでディジタル情報信号が記録された磁気テープか
ら、2つの回転ヘッドを使用して再生したディジタル情
報信号を復号する再生回路とを有する構成としたもので
ある。
【0017】この発明では、2つの回転ヘッドを使用し
て通常モードと2n倍の長時間モードの記録再生ができ
ると共に、再生回路の特性切換が不要なので、通常モー
ド時と同じ再生回路を使用して長時間モードの再生信号
を得ることができる。
て通常モードと2n倍の長時間モードの記録再生ができ
ると共に、再生回路の特性切換が不要なので、通常モー
ド時と同じ再生回路を使用して長時間モードの再生信号
を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
て図面と共に説明する。
【0019】図1は本発明になる磁気記録再生装置の一
実施の形態のブロック図を示す。同図において、円筒状
の回転ドラム(図示せず)の底面には相対向して、か
つ、同じ高さ位置に第1のアジマス角度の回転ヘッドH
aと、第2のアジマス角度の回転ヘッドHbとが、その
ギャップ面が回転ドラムの外周側面より僅かに突出する
ように取り付け固定されている。この回転ドラムの外周
側面には、磁気テープ10が斜めに、かつ、約180度
の角度範囲に亘って巻回されており、図示しないキャプ
スタン及びローラにより挟持されて一定方向に走行され
るようにされている。
実施の形態のブロック図を示す。同図において、円筒状
の回転ドラム(図示せず)の底面には相対向して、か
つ、同じ高さ位置に第1のアジマス角度の回転ヘッドH
aと、第2のアジマス角度の回転ヘッドHbとが、その
ギャップ面が回転ドラムの外周側面より僅かに突出する
ように取り付け固定されている。この回転ドラムの外周
側面には、磁気テープ10が斜めに、かつ、約180度
の角度範囲に亘って巻回されており、図示しないキャプ
スタン及びローラにより挟持されて一定方向に走行され
るようにされている。
【0020】ここで、本発明の第1の実施の形態では、
回転ヘッドHa及びHbが固定されている回転ドラム
は、通常モード時の1.5倍に回転制御され、かつ、磁
気テープ10のテープ走行速度は通常モード時の1/2
倍に制御された状態で長時間モードの記録再生を行うも
のとする。
回転ヘッドHa及びHbが固定されている回転ドラム
は、通常モード時の1.5倍に回転制御され、かつ、磁
気テープ10のテープ走行速度は通常モード時の1/2
倍に制御された状態で長時間モードの記録再生を行うも
のとする。
【0021】ここで、上記の回転ドラムの回転制御の概
略について説明するに、例えば通常モード時は1/60
秒毎に1本の傾斜トラックを回転ヘッドHa及びHbが
交互に記録再生するものとすると、回転ドラムの回転数
が30rpsであるから、上記の長時間モード時には回
転ドラムは45rpsで回転制御される。このため、回
転ドラムを回転するドラムモータの回転数を長時間モー
ド時に45rpsとするように、ドラムモータの回転速
度に比例したフリケンシイジェネレータ(FG)からの
速度検出信号に基づく公知の手段で速度制御すると共
に、この回転ドラムの回転を公知のピックアップヘッド
により1回転毎に検出して得られた、繰り返し周波数4
5Hzの回転検出パルスを1/3分周して15Hzと
し、この分周パルスと記録時は例えば60Hzの垂直同
期信号を1/4分周した15Hzの信号と、再生時は発
振器からの15Hzの基準信号と位相比較し、得られた
位相誤差信号で上記のドラムモータの回転位相を制御す
る。
略について説明するに、例えば通常モード時は1/60
秒毎に1本の傾斜トラックを回転ヘッドHa及びHbが
交互に記録再生するものとすると、回転ドラムの回転数
が30rpsであるから、上記の長時間モード時には回
転ドラムは45rpsで回転制御される。このため、回
転ドラムを回転するドラムモータの回転数を長時間モー
ド時に45rpsとするように、ドラムモータの回転速
度に比例したフリケンシイジェネレータ(FG)からの
速度検出信号に基づく公知の手段で速度制御すると共
に、この回転ドラムの回転を公知のピックアップヘッド
により1回転毎に検出して得られた、繰り返し周波数4
5Hzの回転検出パルスを1/3分周して15Hzと
し、この分周パルスと記録時は例えば60Hzの垂直同
期信号を1/4分周した15Hzの信号と、再生時は発
振器からの15Hzの基準信号と位相比較し、得られた
位相誤差信号で上記のドラムモータの回転位相を制御す
る。
【0022】また、上記の磁気テープ10のテープ走行
速度は、例えばキャプスタンモータの回転速度に比例し
た周波数の速度検出信号に基づいた速度制御と、キャプ
スタン回転検出信号を記録時は発振器の出力信号と、再
生時は磁気テープ10からの再生コントロール信号と位
相比較して得られた位相誤差信号に基づいた位相制御と
による公知のキャプスタンモータの速度及び位相制御方
法で制御される。なお、図1では図示は省略したが、一
定周期のコントロールパルスが固定のコントロールヘッ
ドにより磁気テープ10に記録され、再生されるように
なされている。
速度は、例えばキャプスタンモータの回転速度に比例し
た周波数の速度検出信号に基づいた速度制御と、キャプ
スタン回転検出信号を記録時は発振器の出力信号と、再
生時は磁気テープ10からの再生コントロール信号と位
相比較して得られた位相誤差信号に基づいた位相制御と
による公知のキャプスタンモータの速度及び位相制御方
法で制御される。なお、図1では図示は省略したが、一
定周期のコントロールパルスが固定のコントロールヘッ
ドにより磁気テープ10に記録され、再生されるように
なされている。
【0023】次に、図1に示した実施の形態の記録時の
動作について説明する。端子11を介して入力された記
録すべきディジタル情報信号は、エンコーダ/デコーダ
回路12を介してメモリ13に蓄積され、エンコーダ/
デコーダ回路12とメモリ13との間の信号の授受によ
りインタリーブや誤り訂正符号付加等がエンコーダ/デ
コーダ回路12内のエンコーダで施された後、再度メモ
リ13にエンコードデータとして蓄積される。
動作について説明する。端子11を介して入力された記
録すべきディジタル情報信号は、エンコーダ/デコーダ
回路12を介してメモリ13に蓄積され、エンコーダ/
デコーダ回路12とメモリ13との間の信号の授受によ
りインタリーブや誤り訂正符号付加等がエンコーダ/デ
コーダ回路12内のエンコーダで施された後、再度メモ
リ13にエンコードデータとして蓄積される。
【0024】ここで、上記のディジタル情報信号は、一
例として主情報であるメインデータと、パック(デー
タ)と称される補助データなどからなる。ここで、パッ
クは、カセットID、タイムコード、記録日時、ソース
情報(例えば、ディジタル放送信号を記録したときのチ
ャンネルやプログラムインデックス番号)、テキストデ
ータ(例えば、プログラム毎のタイトル、概要など)な
どの補助情報やその識別情報を内容とする固定長のデー
タである。
例として主情報であるメインデータと、パック(デー
タ)と称される補助データなどからなる。ここで、パッ
クは、カセットID、タイムコード、記録日時、ソース
情報(例えば、ディジタル放送信号を記録したときのチ
ャンネルやプログラムインデックス番号)、テキストデ
ータ(例えば、プログラム毎のタイトル、概要など)な
どの補助情報やその識別情報を内容とする固定長のデー
タである。
【0025】メモリ13に蓄積されたエンコードデータ
は、変復調回路14のクロックにより読み出されて変復
調回路14内の変調回路に入力されて変調される。ここ
で、変復調回路14内の変調回路は、例えば図2のブロ
ック図に示す如き構成とされている。同図において、フ
ォーマッタ22は、エンコーダ/デコーダ回路12内の
エンコーダから端子21を介して入力される信号と、前
記メモリ13から読み出されたエンコードデータとによ
り、同期信号等の付加情報をエンコードデータに付加し
て所定の信号フォーマットにする。
は、変復調回路14のクロックにより読み出されて変復
調回路14内の変調回路に入力されて変調される。ここ
で、変復調回路14内の変調回路は、例えば図2のブロ
ック図に示す如き構成とされている。同図において、フ
ォーマッタ22は、エンコーダ/デコーダ回路12内の
エンコーダから端子21を介して入力される信号と、前
記メモリ13から読み出されたエンコードデータとによ
り、同期信号等の付加情報をエンコードデータに付加し
て所定の信号フォーマットにする。
【0026】一方、発振器23からは通常モード時のク
ロック信号周波数fの6倍の周波数6fのクロックパル
スが発振出力され、1/3分周器24及び1/2分周器
25でそれぞれ1/3分周、1/2分周されてスイッチ
26の端子26a、26bに入力される。スイッチ26
は図1にも示した端子15を介して入力されるモード識
別信号に基づき、モード識別信号が通常モードを示して
いるときは端子26a側に、長時間モードを示している
ときは端子26b側にそれぞれ切り換え制御される。
ロック信号周波数fの6倍の周波数6fのクロックパル
スが発振出力され、1/3分周器24及び1/2分周器
25でそれぞれ1/3分周、1/2分周されてスイッチ
26の端子26a、26bに入力される。スイッチ26
は図1にも示した端子15を介して入力されるモード識
別信号に基づき、モード識別信号が通常モードを示して
いるときは端子26a側に、長時間モードを示している
ときは端子26b側にそれぞれ切り換え制御される。
【0027】スイッチ26により選択された、繰り返し
周波数2f又は3fの分周パルスは、1/2分周器27
に入力されて1/2分周され、繰り返し周波数f又は
1.5fのクロックパルスとしてフォーマッタ22及び
ディジタル変調器28にそれぞれ入力される。すなわ
ち、フォーマッタ22及びディジタル変調器28には、
通常モード時には繰り返し周波数fのクロックパルス
が、また、長時間モード時には繰り返し周波数1.5f
のクロックパルスが1/2分周器27より入力される。
周波数2f又は3fの分周パルスは、1/2分周器27
に入力されて1/2分周され、繰り返し周波数f又は
1.5fのクロックパルスとしてフォーマッタ22及び
ディジタル変調器28にそれぞれ入力される。すなわ
ち、フォーマッタ22及びディジタル変調器28には、
通常モード時には繰り返し周波数fのクロックパルス
が、また、長時間モード時には繰り返し周波数1.5f
のクロックパルスが1/2分周器27より入力される。
【0028】ディジタル変調器28はフォーマッタ22
より出力されたディジタル情報信号を入力クロックパル
スに従ったデータレートで所定の変調を行って出力す
る。従って、長時間モード時にはディジタル変調器28
からは通常モード時の1.5倍のデータレートの変調さ
れたディジタル情報信号が出力される。
より出力されたディジタル情報信号を入力クロックパル
スに従ったデータレートで所定の変調を行って出力す
る。従って、長時間モード時にはディジタル変調器28
からは通常モード時の1.5倍のデータレートの変調さ
れたディジタル情報信号が出力される。
【0029】再び図1に戻って説明するに、変復調回路
14内の変調回路から出力された変調されたディジタル
情報信号は、スイッチ回路16に供給され、ここで端子
17より入力される、回転ドラムの回転位相に同期して
公知の方法で生成されたヘッドスイッチングパルスに基
づいて回転ドラムの所定回転毎に、磁気テープ10を走
査している側の回転ヘッドに接続されている記録再生ア
ンプ18及び19に交互に供給されて電力増幅された
後、回転ヘッドHa、Hbに入力されて磁気テープ10
に傾斜トラックを順次に形成して記録される。各傾斜ト
ラックは、データブロックに相当するシンクブロックと
呼ばれる一定量のデータエリアを回転ヘッドHa、Hb
の走査に従って複数個配置することにより構成される。
14内の変調回路から出力された変調されたディジタル
情報信号は、スイッチ回路16に供給され、ここで端子
17より入力される、回転ドラムの回転位相に同期して
公知の方法で生成されたヘッドスイッチングパルスに基
づいて回転ドラムの所定回転毎に、磁気テープ10を走
査している側の回転ヘッドに接続されている記録再生ア
ンプ18及び19に交互に供給されて電力増幅された
後、回転ヘッドHa、Hbに入力されて磁気テープ10
に傾斜トラックを順次に形成して記録される。各傾斜ト
ラックは、データブロックに相当するシンクブロックと
呼ばれる一定量のデータエリアを回転ヘッドHa、Hb
の走査に従って複数個配置することにより構成される。
【0030】ここで、長時間モード時には、回転ドラム
は通常モード時のそれの1.5倍に回転制御され、磁気
テープ10は通常モード時の走行速度の1/2倍の走行
速度に制御されており、回転ドラムの1.5回転に1回
の割合で、かつ、0.5回転期間ずつ回転ヘッドHa及
びHbに交互にディジタル情報信号が入力されるように
スイッチ回路16が切り換え制御される。これにより、
回転ドラムの0.5回転毎に回転ヘッドHa及びHbが
磁気テープ10上を交互に走査するが、最初に例えば回
転ヘッドHaで記録が行われると、続く回転ヘッドH
b、Haが順次に磁気テープ10を走査する1回転期間
は信号記録が何も行われず、1.5回転後に回転ヘッド
Hbが磁気テープ10を走査する0.5回転期間に次の
傾斜トラックへの記録が行われ、以下上記と同様にし
て、1.5回転に1回の割合で回転ヘッドHa及びHb
により交互に傾斜トラックを形成してディジタル情報信
号の記録が行われる。
は通常モード時のそれの1.5倍に回転制御され、磁気
テープ10は通常モード時の走行速度の1/2倍の走行
速度に制御されており、回転ドラムの1.5回転に1回
の割合で、かつ、0.5回転期間ずつ回転ヘッドHa及
びHbに交互にディジタル情報信号が入力されるように
スイッチ回路16が切り換え制御される。これにより、
回転ドラムの0.5回転毎に回転ヘッドHa及びHbが
磁気テープ10上を交互に走査するが、最初に例えば回
転ヘッドHaで記録が行われると、続く回転ヘッドH
b、Haが順次に磁気テープ10を走査する1回転期間
は信号記録が何も行われず、1.5回転後に回転ヘッド
Hbが磁気テープ10を走査する0.5回転期間に次の
傾斜トラックへの記録が行われ、以下上記と同様にし
て、1.5回転に1回の割合で回転ヘッドHa及びHb
により交互に傾斜トラックを形成してディジタル情報信
号の記録が行われる。
【0031】従って、長時間モード時も通常モード時と
同じトラックピッチで、かつ、隣接するトラックは互い
に異なるアジマス角度の回転ヘッドHa及びHbでそれ
ぞれ記録されたトラックパターンが形成されることとな
る。しかも、この長時間モード時は、磁気テープ10は
通常モード時の走行速度の1/2倍の走行速度に制御さ
れているので、ダブルアジマスヘッドや2チャンネル記
録用の回転ヘッドの追加をすることなく、2個の回転ヘ
ッドHa及びHbのみで通常モード時の2倍の長時間の
記録ができ、約14Mbpsのデータが通常のモードで
5時間記録できる磁気テープに、約7Mbpsのデータ
を10時間記録することができる。
同じトラックピッチで、かつ、隣接するトラックは互い
に異なるアジマス角度の回転ヘッドHa及びHbでそれ
ぞれ記録されたトラックパターンが形成されることとな
る。しかも、この長時間モード時は、磁気テープ10は
通常モード時の走行速度の1/2倍の走行速度に制御さ
れているので、ダブルアジマスヘッドや2チャンネル記
録用の回転ヘッドの追加をすることなく、2個の回転ヘ
ッドHa及びHbのみで通常モード時の2倍の長時間の
記録ができ、約14Mbpsのデータが通常のモードで
5時間記録できる磁気テープに、約7Mbpsのデータ
を10時間記録することができる。
【0032】次に、再生時の動作について説明する。再
生時も記録時と同様に、長時間モード時には回転ドラム
は通常モード時のそれの1.5倍に回転制御され、磁気
テープ10は通常モード時の走行速度の1/2倍の走行
速度に制御されている。このため、回転ヘッドHa及び
Hbは、長時間モード時も記録済磁気テープ10の既記
録傾斜トラック跡と同じ走査軌跡で走査してディジタル
情報信号を交互に再生し、その再生ディジタル情報信号
を図示しないロータリートランスを介して対応する記録
再生アンプ18、19内の再生アンプに供給して増幅さ
せた後、スイッチ回路16に供給する。
生時も記録時と同様に、長時間モード時には回転ドラム
は通常モード時のそれの1.5倍に回転制御され、磁気
テープ10は通常モード時の走行速度の1/2倍の走行
速度に制御されている。このため、回転ヘッドHa及び
Hbは、長時間モード時も記録済磁気テープ10の既記
録傾斜トラック跡と同じ走査軌跡で走査してディジタル
情報信号を交互に再生し、その再生ディジタル情報信号
を図示しないロータリートランスを介して対応する記録
再生アンプ18、19内の再生アンプに供給して増幅さ
せた後、スイッチ回路16に供給する。
【0033】このスイッチ回路16は端子17を介して
入力されるヘッドスイッチングパルスにより、回転ドラ
ムの所定回転毎、すなわち、回転ヘッドHa及びHbの
うち磁気テープ10上を走査している側の回転ヘッドの
再生ディジタル情報信号を選択するように切換制御さ
れ、変復調回路14内の復調回路へ出力される。変復調
回路14内の復調回路は、例えば図3のブロック図に示
す如き構成とされている。
入力されるヘッドスイッチングパルスにより、回転ドラ
ムの所定回転毎、すなわち、回転ヘッドHa及びHbの
うち磁気テープ10上を走査している側の回転ヘッドの
再生ディジタル情報信号を選択するように切換制御さ
れ、変復調回路14内の復調回路へ出力される。変復調
回路14内の復調回路は、例えば図3のブロック図に示
す如き構成とされている。
【0034】図3において、端子31を介して入力され
た再生ディジタル情報信号は、可変等化イコライザ32
に入力されて所定のイコライザ特性が付与される。ここ
で、長時間モード時と通常モード時とではデータレート
が異なるため、可変等化イコライザ32と後述する位相
同期ループ(PLL)34とは、端子15を介して入力
されるモード識別信号に基づいて特性が切り換えられ
る。
た再生ディジタル情報信号は、可変等化イコライザ32
に入力されて所定のイコライザ特性が付与される。ここ
で、長時間モード時と通常モード時とではデータレート
が異なるため、可変等化イコライザ32と後述する位相
同期ループ(PLL)34とは、端子15を介して入力
されるモード識別信号に基づいて特性が切り換えられ
る。
【0035】ここで、可変等化イコライザ32は近年、
電圧の制御によって周波数特性を決定する電子フィルタ
を用いる構成が一般的となっており、例えば図4に示す
構成とされている。この可変等化イコライザ32は、電
子フィルタ321と(1+D)パーシャルレスポンス処
理を行う遅延及び加算器322からなり、端子15を介
して入力されるモード識別信号により電子フィルタ32
1はその周波数特性が可変制御されるようにされ、遅延
及び加算器322は電圧制御可変ディレイラインを用い
てその遅延量Dが可変制御される構成とされている。こ
れにより、可変等化イコライザ32の周波数特性は、図
5に示すように、長時間モード時には通常モード時より
も再生データレートが1.5倍であるから一点鎖線IIで
示す周波数特性から実線Iで示す周波数特性へ変更され
ることとなる。
電圧の制御によって周波数特性を決定する電子フィルタ
を用いる構成が一般的となっており、例えば図4に示す
構成とされている。この可変等化イコライザ32は、電
子フィルタ321と(1+D)パーシャルレスポンス処
理を行う遅延及び加算器322からなり、端子15を介
して入力されるモード識別信号により電子フィルタ32
1はその周波数特性が可変制御されるようにされ、遅延
及び加算器322は電圧制御可変ディレイラインを用い
てその遅延量Dが可変制御される構成とされている。こ
れにより、可変等化イコライザ32の周波数特性は、図
5に示すように、長時間モード時には通常モード時より
も再生データレートが1.5倍であるから一点鎖線IIで
示す周波数特性から実線Iで示す周波数特性へ変更され
ることとなる。
【0036】図3の可変等化イコライザ32から出力さ
れた再生ディジタル情報信号は、検出器33に供給され
てディジタルデータ化された後、PLL34及びデフォ
ーマッタ35にそれぞれ入力される。PLL34は端子
15を介して入力されるモード識別信号に応じて内部の
電圧制御発振器の発振中心周波数が切り換えられる構成
とされており、入力ディジタルデータのクロック信号成
分を抽出してデフォーマッタ35に入力する。デフォー
マッタ35はPLL34から入力されたクロック信号成
分に基づきデータ同期をとり、元のディジタル情報に戻
して端子36を介して図1のメモリ13に蓄積する。
れた再生ディジタル情報信号は、検出器33に供給され
てディジタルデータ化された後、PLL34及びデフォ
ーマッタ35にそれぞれ入力される。PLL34は端子
15を介して入力されるモード識別信号に応じて内部の
電圧制御発振器の発振中心周波数が切り換えられる構成
とされており、入力ディジタルデータのクロック信号成
分を抽出してデフォーマッタ35に入力する。デフォー
マッタ35はPLL34から入力されたクロック信号成
分に基づきデータ同期をとり、元のディジタル情報に戻
して端子36を介して図1のメモリ13に蓄積する。
【0037】再び図1に戻って説明するに、メモリ13
に蓄積されたデータは、エンコーダ/デコーダ回路12
内のデコーダに入力され、ここで誤り訂正及びデインタ
ーリーブが行われて元のディジタルデータに復号された
後、出力端子20へ出力される。なお、長時間モード再
生時には、磁気テープ10上の各傾斜トラックは、それ
ぞれそのトラックと同じアジマス角度の回転ヘッドによ
り2回走査されることから、同じトラックからの再生デ
ィジタルデータが2回得られるので、どちらか再生信号
のエラーレートの良い方を選択することができる。
に蓄積されたデータは、エンコーダ/デコーダ回路12
内のデコーダに入力され、ここで誤り訂正及びデインタ
ーリーブが行われて元のディジタルデータに復号された
後、出力端子20へ出力される。なお、長時間モード再
生時には、磁気テープ10上の各傾斜トラックは、それ
ぞれそのトラックと同じアジマス角度の回転ヘッドによ
り2回走査されることから、同じトラックからの再生デ
ィジタルデータが2回得られるので、どちらか再生信号
のエラーレートの良い方を選択することができる。
【0038】なお、上記の実施の形態では、長時間モー
ドは2倍の長時間記録再生を行うものとして説明した
が、これに限定されるものではなく、要は2n(ただ
し、nは任意の自然数)倍の長時間記録再生を行うとき
には、テープ走行速度を通常モードのそれの1/(2
n)倍とし、かつ、回転ドラムの回転数を通常モードの
それの(2n+1)/(2n)倍とし、回転ドラムの
(2n+1)/2回転に1回の割合で、2つの回転ヘッ
ドを交互に使用して記録し、再生すればよい。
ドは2倍の長時間記録再生を行うものとして説明した
が、これに限定されるものではなく、要は2n(ただ
し、nは任意の自然数)倍の長時間記録再生を行うとき
には、テープ走行速度を通常モードのそれの1/(2
n)倍とし、かつ、回転ドラムの回転数を通常モードの
それの(2n+1)/(2n)倍とし、回転ドラムの
(2n+1)/2回転に1回の割合で、2つの回転ヘッ
ドを交互に使用して記録し、再生すればよい。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。この実施の形態は、記録時は回転ドラムの回
転数を通常モード時の1.5倍とし、テープ走行速度を
通常モード時の1/2倍として、回転ドラムの1.5回
転に1回の割合で回転ヘッドにより記録を行う点は第1
の実施の形態と同じであるが、再生時は第1の実施の形
態とは異なり、回転ドラムの回転数を通常モードと同一
とし、かつ、テープ走行速度を通常モード時の1/2倍
とするものである。
説明する。この実施の形態は、記録時は回転ドラムの回
転数を通常モード時の1.5倍とし、テープ走行速度を
通常モード時の1/2倍として、回転ドラムの1.5回
転に1回の割合で回転ヘッドにより記録を行う点は第1
の実施の形態と同じであるが、再生時は第1の実施の形
態とは異なり、回転ドラムの回転数を通常モードと同一
とし、かつ、テープ走行速度を通常モード時の1/2倍
とするものである。
【0040】ところで、磁気テープの走行を停止した状
態で回転ヘッドHa及びHbで磁気テープ上を走査した
ときのテープ長手方向に対するヘッド走査角(スチル
角)を図6にa0で、また、そのときの回転ヘッドの走
査ベクトルを同図にdで示すものとし、通常モード時の
テープ走行ベクトルを同図にtで示すものとすると、通
常モード時の回転ヘッドの走査ベクトルは同図に41で
示すものとなり、そのときのトラック角はa1となる。
態で回転ヘッドHa及びHbで磁気テープ上を走査した
ときのテープ長手方向に対するヘッド走査角(スチル
角)を図6にa0で、また、そのときの回転ヘッドの走
査ベクトルを同図にdで示すものとし、通常モード時の
テープ走行ベクトルを同図にtで示すものとすると、通
常モード時の回転ヘッドの走査ベクトルは同図に41で
示すものとなり、そのときのトラック角はa1となる。
【0041】また、前述した2倍の長時間記録再生を行
う従来方法として、記録時は回転ドラムの回転数と磁気
テープの走行速度をそれぞれ通常モード時の1/2倍と
する方法が知られているが、スチル時の回転ヘッドの走
査ベクトルを図7に(1/2)dで示し、通常モード時
の1/2倍のテープ走行時の走行ベクトルを同図に(1
/2)tで示すものとすると、回転ドラムの回転数と磁
気テープの走行速度をそれぞれ通常モード時の1/2倍
としたときの回転ヘッドの走査ベクトルは同図に42で
示され、この場合は通常モードと同じトラック角a1が
得られる。
う従来方法として、記録時は回転ドラムの回転数と磁気
テープの走行速度をそれぞれ通常モード時の1/2倍と
する方法が知られているが、スチル時の回転ヘッドの走
査ベクトルを図7に(1/2)dで示し、通常モード時
の1/2倍のテープ走行時の走行ベクトルを同図に(1
/2)tで示すものとすると、回転ドラムの回転数と磁
気テープの走行速度をそれぞれ通常モード時の1/2倍
としたときの回転ヘッドの走査ベクトルは同図に42で
示され、この場合は通常モードと同じトラック角a1が
得られる。
【0042】また、回転ドラムの回転数を通常モードと
同一とし、磁気テープの走行速度を通常モード時の1/
2倍としたときの回転ヘッドの走査ベクトルは、図8に
43で示され、トラック角はa2である。なお、図8
中、dはスチル時の回転ヘッドの走査ベクトル、(1/
2)tは通常モード時の1/2倍のテープ走行時の走行
ベクトルを示す。
同一とし、磁気テープの走行速度を通常モード時の1/
2倍としたときの回転ヘッドの走査ベクトルは、図8に
43で示され、トラック角はa2である。なお、図8
中、dはスチル時の回転ヘッドの走査ベクトル、(1/
2)tは通常モード時の1/2倍のテープ走行時の走行
ベクトルを示す。
【0043】前述した2倍の長時間記録再生を行う従来
方法では、記録時は回転ドラムの回転数と磁気テープの
走行速度をそれぞれ通常モード時の1/2倍とするが、
再生時は回転ドラムの回転数を通常モードと同一とし、
磁気テープの走行速度を通常モード時の1/2倍として
いるので、再生時のヘッド・テープ間相対速度が記録時
と異なることから再生時の回転ヘッドの走査軌跡は記録
トラック跡と一致せず、図7に示した記録時のトラック
角a1と図8に示した再生時のトラック角a2の差に相当
するずれが生じる。
方法では、記録時は回転ドラムの回転数と磁気テープの
走行速度をそれぞれ通常モード時の1/2倍とするが、
再生時は回転ドラムの回転数を通常モードと同一とし、
磁気テープの走行速度を通常モード時の1/2倍として
いるので、再生時のヘッド・テープ間相対速度が記録時
と異なることから再生時の回転ヘッドの走査軌跡は記録
トラック跡と一致せず、図7に示した記録時のトラック
角a1と図8に示した再生時のトラック角a2の差に相当
するずれが生じる。
【0044】再生時のトラック角が記録時のトラック角
a1に近付くほど再生信号のエラーレートが良い。一般
的に、テープ走行速度が遅くなるほどトラック角が小さ
くなるし、ドラム回転数を速くしてもトラック角が小さ
くなる。
a1に近付くほど再生信号のエラーレートが良い。一般
的に、テープ走行速度が遅くなるほどトラック角が小さ
くなるし、ドラム回転数を速くしてもトラック角が小さ
くなる。
【0045】本実施の形態では、再生時は上記の従来方
法と同様に回転ドラムの回転数を通常モードと同一と
し、磁気テープの走行速度を通常モード時の1/2倍と
しているので、そのときのトラック角は図8にa2で示
されるのに対し、記録時は従来と異なり、回転ドラムの
回転数を通常モード時の1.5倍とし、テープ走行速度
を通常モード時の1/2倍として、回転ドラムの1.5
回転に1回の割合で回転ヘッドにより記録を行うように
しているので、そのときの回転ヘッドの走査ベクトルは
図9に44で示され、トラック角はa3で示される。こ
こで、図9において、1.5dはスチル時の回転ヘッド
の走査ベクトル、(1/2)tは通常モード時の1/2
倍のテープ走行時の走行ベクトルを示す。
法と同様に回転ドラムの回転数を通常モードと同一と
し、磁気テープの走行速度を通常モード時の1/2倍と
しているので、そのときのトラック角は図8にa2で示
されるのに対し、記録時は従来と異なり、回転ドラムの
回転数を通常モード時の1.5倍とし、テープ走行速度
を通常モード時の1/2倍として、回転ドラムの1.5
回転に1回の割合で回転ヘッドにより記録を行うように
しているので、そのときの回転ヘッドの走査ベクトルは
図9に44で示され、トラック角はa3で示される。こ
こで、図9において、1.5dはスチル時の回転ヘッド
の走査ベクトル、(1/2)tは通常モード時の1/2
倍のテープ走行時の走行ベクトルを示す。
【0046】従って、この実施の形態でも再生時のヘッ
ド・テープ間相対速度が記録時と異なることから再生時
の回転ヘッドの走査軌跡は記録トラック跡と一致せず、
図9に示した再生時のトラック角a3と図8に示した記
録時のトラック角a2の差に相当するずれが生じるが、
この実施の形態のトラック角の差(a2−a3)は、前述
の従来方法のトラック角の差(a1−a2)よりも小さい
ので、この実施の形態の方が従来よりもエラーレートが
良好であることがわかる。
ド・テープ間相対速度が記録時と異なることから再生時
の回転ヘッドの走査軌跡は記録トラック跡と一致せず、
図9に示した再生時のトラック角a3と図8に示した記
録時のトラック角a2の差に相当するずれが生じるが、
この実施の形態のトラック角の差(a2−a3)は、前述
の従来方法のトラック角の差(a1−a2)よりも小さい
ので、この実施の形態の方が従来よりもエラーレートが
良好であることがわかる。
【0047】また、上記のトラック角の差は、パターン
の問題だけでなく、再生周波数にも関係し、小さければ
小さいほど再生周波数は記録周波数に近付くので、この
点でも本実施の形態の方が従来よりも有利であることが
わかる。
の問題だけでなく、再生周波数にも関係し、小さければ
小さいほど再生周波数は記録周波数に近付くので、この
点でも本実施の形態の方が従来よりも有利であることが
わかる。
【0048】図10及び図11は、回転ドラムの回転数
と磁気テープの走行速度をそれぞれ通常モード時の1/
2倍として記録したトラックT1、T2、T3に対し
て、回転ドラムの回転数を通常モードと同一とし、磁気
テープの走行速度を通常モード時の1/2倍として再生
した場合のヘッド走査軌跡を示し、それぞれトラック幅
が記録トラックのそれの1.5倍の2つの回転ヘッドの
うちの一方が図10に51で示す走査軌跡を描くとき
は、走査領域51a及び51bのうち自己と同じアジマ
ス角のトラックT1の走査領域51aのみから再生信号
が得られ、他方の回転ヘッドが図11に52で示す走査
軌跡を描くときは、走査領域52a及び52bのうち自
己と同じアジマス角のトラックT3の走査領域52aの
みから再生信号が得られる。
と磁気テープの走行速度をそれぞれ通常モード時の1/
2倍として記録したトラックT1、T2、T3に対し
て、回転ドラムの回転数を通常モードと同一とし、磁気
テープの走行速度を通常モード時の1/2倍として再生
した場合のヘッド走査軌跡を示し、それぞれトラック幅
が記録トラックのそれの1.5倍の2つの回転ヘッドの
うちの一方が図10に51で示す走査軌跡を描くとき
は、走査領域51a及び51bのうち自己と同じアジマ
ス角のトラックT1の走査領域51aのみから再生信号
が得られ、他方の回転ヘッドが図11に52で示す走査
軌跡を描くときは、走査領域52a及び52bのうち自
己と同じアジマス角のトラックT3の走査領域52aの
みから再生信号が得られる。
【0049】図12及び図13は、回転ドラムの回転数
を通常モード時の1.5倍とし、磁気テープの走行速度
を通常モード時の1/2倍として記録したトラックT1
1、T12、T13に対して、回転ドラムの回転数を通
常モードと同一とし、磁気テープの走行速度を通常モー
ド時の1/2倍として再生した本実施の形態のヘッド走
査軌跡を示し、それぞれトラック幅が記録トラックのそ
れの1.5倍の2つの回転ヘッドのうちの一方が図12
に53で示す走査軌跡を描くときは、走査領域53a〜
53cのうち自己と同じアジマス角のトラックT11の
走査領域53aのみから再生信号が得られ、他方の回転
ヘッドが図13に54で示す走査軌跡を描くときは、走
査領域54a〜54cのうち自己と同じアジマス角のト
ラックT13の走査領域54aのみから再生信号が得ら
れる。
を通常モード時の1.5倍とし、磁気テープの走行速度
を通常モード時の1/2倍として記録したトラックT1
1、T12、T13に対して、回転ドラムの回転数を通
常モードと同一とし、磁気テープの走行速度を通常モー
ド時の1/2倍として再生した本実施の形態のヘッド走
査軌跡を示し、それぞれトラック幅が記録トラックのそ
れの1.5倍の2つの回転ヘッドのうちの一方が図12
に53で示す走査軌跡を描くときは、走査領域53a〜
53cのうち自己と同じアジマス角のトラックT11の
走査領域53aのみから再生信号が得られ、他方の回転
ヘッドが図13に54で示す走査軌跡を描くときは、走
査領域54a〜54cのうち自己と同じアジマス角のト
ラックT13の走査領域54aのみから再生信号が得ら
れる。
【0050】図10及び図11と、図12及び図13と
を比較するとわかるように、図10及び図11に示した
従来の記録再生装置のヘッド走査軌跡に比し、図12及
び図13に示した第2の実施の形態のヘッド走査軌跡の
方が記録トラックから再生信号が得られる走査領域の面
積が大きく、良好に走査できることがわかる。
を比較するとわかるように、図10及び図11に示した
従来の記録再生装置のヘッド走査軌跡に比し、図12及
び図13に示した第2の実施の形態のヘッド走査軌跡の
方が記録トラックから再生信号が得られる走査領域の面
積が大きく、良好に走査できることがわかる。
【0051】この実施の形態の記録再生系は図1とほぼ
同様であり、通常モード時と同じトラックピッチで、か
つ、隣接するトラックは互いに異なるアジマス角度の回
転ヘッドでそれぞれ記録されたトラックパターンが形成
され、しかも、この長時間モード時は、磁気テープは通
常モード時の走行速度の1/2倍の走行速度に制御され
ているので、ダブルアジマスヘッドや2チャンネル記録
用の回転ヘッドの追加をすることなく、2個の回転ヘッ
ドのみで通常モード時の2倍の長時間の記録ができる。
同様であり、通常モード時と同じトラックピッチで、か
つ、隣接するトラックは互いに異なるアジマス角度の回
転ヘッドでそれぞれ記録されたトラックパターンが形成
され、しかも、この長時間モード時は、磁気テープは通
常モード時の走行速度の1/2倍の走行速度に制御され
ているので、ダブルアジマスヘッドや2チャンネル記録
用の回転ヘッドの追加をすることなく、2個の回転ヘッ
ドのみで通常モード時の2倍の長時間の記録ができる。
【0052】一方、再生時は記録時とは異なり回転ドラ
ムの回転数を通常モードと同一とし、磁気テープの走行
速度を通常モード時の1/2倍としているので、再生時
の回転ヘッドの走査軌跡は記録トラック跡と一致しない
が、図12及び図13に示したように、従来に比べてよ
り良好に記録トラック跡を走査再生することができ、し
かも復調回路内の等化特性やクロック信号抽出用のPL
L内の電圧制御発振器の中心周波数の切り換えが不要で
あり、通常モード時と同一構成の復調回路を使用できる
ので、安価に構成できる。また、1.5回転に1回の割
合で回転ヘッドHa及びHbにより交互に傾斜トラック
を形成してディジタル情報信号の記録が行われる。
ムの回転数を通常モードと同一とし、磁気テープの走行
速度を通常モード時の1/2倍としているので、再生時
の回転ヘッドの走査軌跡は記録トラック跡と一致しない
が、図12及び図13に示したように、従来に比べてよ
り良好に記録トラック跡を走査再生することができ、し
かも復調回路内の等化特性やクロック信号抽出用のPL
L内の電圧制御発振器の中心周波数の切り換えが不要で
あり、通常モード時と同一構成の復調回路を使用できる
ので、安価に構成できる。また、1.5回転に1回の割
合で回転ヘッドHa及びHbにより交互に傾斜トラック
を形成してディジタル情報信号の記録が行われる。
【0053】なお、第2の実施の形態では、2倍の長時
間記録再生を行うものとして説明したが、これに限定さ
れるものではなく、要は2n(ただし、nは任意の自然
数)倍の長時間記録再生を行うときには、テープ走行速
度を通常モードのそれの1/(2n)倍とし、かつ、回
転ドラムの回転数を通常モードのそれの(2n+1)/
(2n)倍とし、回転ドラムの(2n+1)/2回転に
1回の割合で、2つの回転ヘッドを交互に使用して記録
し、再生時は回転ドラムの回転数は通常モードと同一と
し、テープ走行速度のみ通常モードの1/(2n)倍と
すればよい。
間記録再生を行うものとして説明したが、これに限定さ
れるものではなく、要は2n(ただし、nは任意の自然
数)倍の長時間記録再生を行うときには、テープ走行速
度を通常モードのそれの1/(2n)倍とし、かつ、回
転ドラムの回転数を通常モードのそれの(2n+1)/
(2n)倍とし、回転ドラムの(2n+1)/2回転に
1回の割合で、2つの回転ヘッドを交互に使用して記録
し、再生時は回転ドラムの回転数は通常モードと同一と
し、テープ走行速度のみ通常モードの1/(2n)倍と
すればよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
互いにアジマス角度の異なる2つの回転ヘッドのみを使
用して、通常モードと2n倍の長時間モードの記録、再
生時に隣接するトラックのアジマス角度が異なるパター
ンの記録、再生ができるので、従来に比べて安価な構成
で長時間モードの記録、再生ができる。
互いにアジマス角度の異なる2つの回転ヘッドのみを使
用して、通常モードと2n倍の長時間モードの記録、再
生時に隣接するトラックのアジマス角度が異なるパター
ンの記録、再生ができるので、従来に比べて安価な構成
で長時間モードの記録、再生ができる。
【0055】また、本発明によれば、互いにアジマス角
度の異なる2つの回転ヘッドのみを使用して通常モード
と2n倍の長時間モードの記録再生ができると共に、再
生回路の特性切換が不要として、通常モード時と同じ再
生回路を使用して長時間モードの再生信号を得ることが
できるため、より一層簡単で安価な構成により2n倍の
長時間モードの記録再生ができ、また、記録時の回転ド
ラムの回転数とテープ走行速度を所定値に設定すること
により、従来に比べてエラーレートの良好な記録再生が
できる。
度の異なる2つの回転ヘッドのみを使用して通常モード
と2n倍の長時間モードの記録再生ができると共に、再
生回路の特性切換が不要として、通常モード時と同じ再
生回路を使用して長時間モードの再生信号を得ることが
できるため、より一層簡単で安価な構成により2n倍の
長時間モードの記録再生ができ、また、記録時の回転ド
ラムの回転数とテープ走行速度を所定値に設定すること
により、従来に比べてエラーレートの良好な記録再生が
できる。
【図1】本発明記録再生装置の第1の実施の形態のブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】図1中の変復調回路内の変調回路の一例のブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】図1中の変復調回路内の復調回路の一例のブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】図3中の可変等化イコライザの一例のブロック
図である。
図である。
【図5】図4の一例の特性図である。
【図6】通常モード時のトラック角説明図である。
【図7】ドラム回転数が通常モードの1/2倍、テープ
走行速度が通常モードの1/2倍のときのトラック角説
明図である。
走行速度が通常モードの1/2倍のときのトラック角説
明図である。
【図8】ドラム回転数が通常モードと同一で、テープ走
行速度が通常モードの1/2倍のときのトラック角説明
図である。
行速度が通常モードの1/2倍のときのトラック角説明
図である。
【図9】ドラム回転数が通常モードの1.5倍、テープ
走行速度が通常モードの1/2倍のときのトラック角説
明図である。
走行速度が通常モードの1/2倍のときのトラック角説
明図である。
【図10】ドラム回転数が通常モードの1/2倍、テー
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの一方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの一方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
【図11】ドラム回転数が通常モードの1/2倍、テー
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの他方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの他方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
【図12】ドラム回転数が通常モードの1.5倍、テー
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの一方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの一方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
【図13】ドラム回転数が通常モードの1.5倍、テー
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの他方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
プ走行速度が通常モードの1/2倍のときの他方の回転
ヘッドのヘッド走査軌跡とトラックとの関係を示す図で
ある。
10 磁気テープ 11 データ入力端子 12 エンコーダ/デコーダ回路(記録信号処理手段、
再生回路) 13 メモリ(記録信号処理手段) 14 変復調回路(記録信号処理手段、再生回路) 15 モード識別信号入力端子 16 スイッチ回路(記録手段) 17 ヘッドスイッチングパルス入力端子 18、19 記録再生アンプ 20 再生データ出力端子 22 フォーマッタ(記録信号処理手段) 23 発振器(記録信号処理手段) 28 ディジタル変調器(記録信号処理手段) 32 可変等化イコライザ(再生回路) 33 検出器(再生回路) 34 クロック信号抽出用位相同期ループ(PLL)
(再生回路) 35 デフォーマッタ(再生回路) Ha 第1の回転ヘッド Hb 第2の回転ヘッド
再生回路) 13 メモリ(記録信号処理手段) 14 変復調回路(記録信号処理手段、再生回路) 15 モード識別信号入力端子 16 スイッチ回路(記録手段) 17 ヘッドスイッチングパルス入力端子 18、19 記録再生アンプ 20 再生データ出力端子 22 フォーマッタ(記録信号処理手段) 23 発振器(記録信号処理手段) 28 ディジタル変調器(記録信号処理手段) 32 可変等化イコライザ(再生回路) 33 検出器(再生回路) 34 クロック信号抽出用位相同期ループ(PLL)
(再生回路) 35 デフォーマッタ(再生回路) Ha 第1の回転ヘッド Hb 第2の回転ヘッド
Claims (4)
- 【請求項1】 回転ドラムに180度対向して設けられ
た2つの回転ヘッドにより、前記回転ドラムの外周側面
に約180度の角度範囲にわたって斜めに巻回されて一
定速度で走行される磁気テープに、通常モード時は前記
2つの回転ヘッドを交互に使用して順次のトラックを形
成してディジタル情報信号を記録する構成のヘリカルス
キャン方式の磁気記録装置において、 前記磁気テープの走行速度を前記通常モード時の1/
(2n)倍(ただし、nは任意の自然数)とするテープ
走行速度制御手段と、 前記回転ドラムの回転数を前記通常モード時の(2n+
1)/(2n)倍とする回転ドラム回転制御手段と、 前記回転ドラムの(2n+1)/2回転に1回の割合で
前記2つの回転ヘッドを交互に使用して、前記磁気テー
プに順次のトラックを形成してディジタル情報信号を長
時間モード記録する記録手段とを有することを特徴とす
る磁気記録装置。 - 【請求項2】 回転ドラムに180度対向して設けられ
た2つの回転ヘッドにより、前記回転ドラムの外周側面
に約180度の角度範囲にわたって斜めに巻回されて一
定速度で走行される磁気テープに、通常モード時は前記
2つの回転ヘッドを交互に使用して順次のトラックを形
成してディジタル情報信号を記録し、これを再生する構
成のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置におい
て、 前記磁気テープの走行速度を長時間モードの記録時及び
再生時共に前記通常モード時の1/(2n)倍(ただ
し、nは任意の自然数)とするテープ走行速度制御手段
と、 前記回転ドラムの回転数を長時間モードの記録時及び再
生時共に前記通常モード時の(2n+1)/(2n)倍
とする回転ドラム回転制御手段と、 前記ディジタル情報信号の周波数を(2n+1)/(2
n)倍とする記録信号信号処理手段と、 前記回転ドラムの(2n+1)/2回転に1回の割合で
前記2つの回転ヘッドを交互に使用して、前記磁気テー
プに順次のトラックを形成して前記記録信号処理手段か
らのディジタル情報信号を長時間モード記録する記録手
段と、 前記通常モード時に比し特性が切り換えられ、前記長時
間モードで前記ディジタル情報信号が記録された磁気テ
ープから、前記2つの回転ヘッドを使用して再生したデ
ィジタル情報信号を復号する再生回路とを有することを
特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 前記再生回路は、前記再生ディジタル信
号を復調する復調回路と、前記復調回路の出力復調信号
をメモリを用いて復号するデコード手段とからなり、前
記復調回路内の等化イコライザの特性と、前記等化イコ
ライザの出力信号からクロック信号を抽出する位相同期
ループの特性とが、それぞれ前記長時間モード時と通常
モード時とで切り換えられることを特徴とする請求項2
記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項4】 回転ドラムに180度対向して設けられ
た2つの回転ヘッドにより、前記回転ドラムの外周側面
に約180度の角度範囲にわたって斜めに巻回されて一
定速度で走行される磁気テープに、通常モード時は前記
2つの回転ヘッドを交互に使用して順次のトラックを形
成してディジタル情報信号を記録し、これを再生する構
成のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置におい
て、 前記磁気テープの走行速度を長時間モードの記録時及び
再生時共に前記通常モード時の1/(2n)倍(ただ
し、nは任意の自然数)とするテープ走行速度制御手段
と、 前記回転ドラムの回転数を前記長時間モード記録時は前
記通常モード時の(2n+1)/(2n)倍とし、前記
長時間モード再生時は前記通常モード時と同一回転数に
制御する回転ドラム回転制御手段と、 前記回転ドラムの(2n+1)/2回転に1回の割合で
前記2つの回転ヘッドを交互に使用して、前記磁気テー
プに順次のトラックを形成してディジタル情報信号を長
時間モード記録する記録手段と、 前記長時間モードで前記ディジタル情報信号が記録され
た磁気テープから、前記2つの回転ヘッドを使用して再
生したディジタル情報信号を復号する再生回路とを有す
ることを特徴とする磁気記録再生装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31641896A JPH10162303A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 磁気記録装置及び磁気記録再生装置 |
EP97119079A EP0845775B1 (en) | 1996-11-27 | 1997-10-31 | Magnetic recording/ reproduction apparatus capable of reproducing digital data at minimum error rate |
DE69726700T DE69726700T2 (de) | 1996-11-27 | 1997-10-31 | Magnetisches Aufnahme/Wiedergabegerät, das digitale Daten mit minimaler Fehlerrate wiedergeben kann |
US08/961,919 US6031679A (en) | 1996-11-27 | 1997-10-31 | Magnetic recording/reproducing apparatus capable of reproducing digital data at minimum error rate |
EP03019841A EP1378889A3 (en) | 1996-11-27 | 1997-10-31 | Magnetic recording/reproduction apparatus capable of reproducing digital data at minimun error rate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31641896A JPH10162303A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 磁気記録装置及び磁気記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10162303A true JPH10162303A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18076861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31641896A Pending JPH10162303A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 磁気記録装置及び磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10162303A (ja) |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP31641896A patent/JPH10162303A/ja active Pending
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