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JPH10161296A - レーザレチクル描画装置の座標歪み補正方法 - Google Patents

レーザレチクル描画装置の座標歪み補正方法

Info

Publication number
JPH10161296A
JPH10161296A JP32183796A JP32183796A JPH10161296A JP H10161296 A JPH10161296 A JP H10161296A JP 32183796 A JP32183796 A JP 32183796A JP 32183796 A JP32183796 A JP 32183796A JP H10161296 A JPH10161296 A JP H10161296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reticle
pattern
laser
distortion
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32183796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ukigusa
寛 浮草
Masaru Morita
勝 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
IHI Corp
Original Assignee
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK, Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
Priority to JP32183796A priority Critical patent/JPH10161296A/ja
Publication of JPH10161296A publication Critical patent/JPH10161296A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪みのないレチクルが得られるレーザレチク
ル描画装置の座標歪み補正方法を提供する。 【解決手段】 レチクル11に位置の決まったグリッド
パターンを描画し、その描画されたグリッドパターンの
座標を寸法測定装置で計測することにより、理想のグリ
ッドパターンの座標との差が分かり、XYステージ10
の座標歪みが分かる。この座標歪みをそのレーザレチク
ル描画装置の固有の座標歪みとして補正テーブル31に
格納しておく。レチクル11に実際のパターンを描画す
る際には、そのパターン描画のXY指令位置に基づいて
制御量を補正テーブル31を基に補正して描画すること
により、リアルタイムに所望のパターンどおりに描画す
ることができる。すなわちXYステージ10に固有の座
標歪みがあっても他のXYステージに取り替えることな
く、歪みのない高品質のレチクルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザレチクル描
画装置の座標歪み補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスにはトランジスタやダイ
オードの個別部品の他、LSI(大規模集積回路)やV
LSI(超大規模集積回路)等の集積回路がある。LS
IやVLSIの製造には半導体ウェハにホトマスクを密
着させて露光するホトリソグラフィ技術が用いられてい
る。リソグラフィとは、半導体ウェハ表面に回路パター
ンのレジスト膜を形成する工程のことであり、波長が3
50〜450nmの紫外線を露光媒体に用いたリソグラ
フィがホトリソグラフィである。
【0003】ホトリソグラフィ技術は、ホトマスク或い
は半導体ウェハを製造するための描画露光と、マスクパ
ターンを半導体ウェハ上に形成するための転写露光とに
分類することができる。従来からマスク製造技術に用い
られている光パターンジェネレータ(レーザレチクル描
画装置)は電子ビーム描画装置に置き換りつつあるが、
転写工程においては量産性に優れたホトリソグラフィが
中心技術となっている。
【0004】ホトリソグラフィに必要なホトマスクの製
造には、ホトマスクの4、5、10倍の拡大マスクであ
るレチクルを用い、予めガラス或いは石英板の上にクロ
ム層、レジスト層等が形成された感光板に縮小露光する
ことにより形成される。なおレチクルも感光板同様ガラ
ス或いは石英板の上にクロム層、レジスト層等が形成さ
れており、所望のパターンを感光させたりエッチングす
るようになっている。
【0005】図6は従来のレーザレチクル描画装置の概
念図である。
【0006】レーザレチクル描画装置は、レーザ光源1
からのレーザビームをポリゴンミラー2でY方向に高速
で走査しつつ、X方向にXYステージ3を低速で移動さ
せる。目的のパターン形状に対応したタイミングでAO
M(音響光学素子)4がON/OFF信号によりレーザ
ビームが点滅される。ポリゴンミラー2で走査されたレ
ーザビームはf−θレンズ等の縮小レンズ5で縮小さ
れ、XYステージ3上に載置されたレチクル6にビーム
走査幅でドットが打たれることにより描画されるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のレーザレチクル描画装置は、いずれも温度変化や湿
度変化或いは摩耗等による機械系歪み、特にXYステー
ジのバーミラーの平坦度、ヨー、ピッチ、ロール等の固
有の歪みがある。これらの歪みはそのまま装置固有のシ
ステマチックなエラーとして描画結果に現れてしまう。
【0008】これらのエラーを減少させるため、機械工
作精度を向上させたり、温度や湿度等の動作環境を一定
に保ったり、定期的に部品交換したりする等して対応し
ていた。
【0009】しかし、集積回路の集積度が高くなると、
高い位置精度が要求され、必然的に歪みエラーに対する
要求が厳しくなる。例えば、歪みエラーが1ppm(例
えば150mm角に対して0.15μmの誤差)程度に
なると、ハードウェア構築技術の限界であるため、シス
テマチックな装置固有の歪みを抑えるのが困難になると
いう問題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、歪みのないレチクルが得られるレーザレチクル描画
装置の座標歪み補正方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、レーザ光を用いてXYステージ上に載置さ
れたレチクルに所望のパターンを描画するレーザレチク
ル描画装置のXYステージの座標歪みを補正する方法に
おいて、レーザレチクル装置で予めXY方向で位置の決
まったグリッドパターンをレチクルに描画し、その描画
されたグリッドパターンの座標歪みを寸法測定装置で計
測し、その計測値から理想のグリッドパターンに対する
座標歪みをレーザレチクル描画装置固有の座標歪みとし
て補正テーブルに格納し、レチクルに実際のパターンを
描画する際に、そのパターン描画のXY指令位置に基づ
く制御量を、補正テーブルを基に補正して描画するもの
である。
【0012】上記構成に加え本発明は、描画サイズ最大
のレチクルに、XY方向で等ピッチに設定した理想グリ
ッドを想定してそのグリッドパターンを描画し、理想グ
リッドに対して、実際に描画され、かつ寸法計測された
グリッドパターンの各XY交点の位置の歪み量をXY座
標テーブルに格納すると共に、各XY交点間の位置を補
間して補正テーブルとしてもよい。
【0013】上記構成に加え本発明は、レーザ光のXY
方向の描画位置を制御する制御コンピュータに補正テー
ブルが予め格納され、その制御コンピュータにXYステ
ージのXY位置信号が入力されると共にレチクルに描画
すべきパターンが入力され、XYステージのXY位置に
対応したパターンのXY指令位置を補正テーブルを参照
してX偏向手段及びY偏向手段のXY描画位置を補正し
てもよい。
【0014】本発明によれば、レチクルに位置の決まっ
たグリッドパターンを描画し、その描画されたグリッド
パターンの座標を寸法測定装置で計測することにより、
理想のグリッドパターンの座標との差が分かり、XYス
テージの座標歪みが分かる。この座標歪みをそのレーザ
レチクル描画装置の固有の座標歪みとして補正テーブル
に格納しておく。レチクルに実際のパターンを描画する
際には、そのパターン描画のXY指令位置に基づいて制
御量を補正テーブルを基に補正して描画することによ
り、リアルタイムに所望のパターンどおりに描画するこ
とができる。すなわちXYステージに固有の座標歪みが
あっても他のXYステージに取り替えることなく、歪み
のない高品質のレチクルが得られる。
【0015】また、描画サイズ最大のレチクルに、XY
方向で等ピッチに設定した理想グリッドを想定してその
グリッドパターンを描画し、その理想グリッドに対して
実際に描画された後、寸法計測されたグリッドパターン
の各XY交点の位置の歪み量をXY座標テーブルに格納
すると共に、各XY交点間の位置を補間して補正テーブ
ルとすることにより、リアルタイムに歪みのないパター
ンをレチクルに描画することができる。
【0016】レーザ光のXY方向の描画位置を制御する
制御コンピュータに補正テーブルが予め格納され、その
制御コンピュータにXYステージのXY位置信号が入力
されると共にレチクルに描画すべきパターンが入力さ
れ、XYステージのXY位置に対応したパターンのXY
指令位置を補正テーブルを参照してX偏向手段及びY偏
向手段のXY描画位置を補正することにより、リアルタ
イムに歪みのないパターンをレチクルに描画することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に基づいて詳述する。
【0018】図1は本発明のレーザレチクル描画装置の
座標歪み補正方法を適用したレーザレチクル描画装置の
ブロック図である。
【0019】図1に示すXYステージ10には、XYス
テージ10の移動台10aに載置されたレチクル11を
X方向に移動させるためのXサーボモータ系12と、レ
チクル11をY方向に移動させるためのYサーボモータ
系13とがそれぞれ接続されている。
【0020】Xサーボモータ系12は、XYステージ1
0の移動台をX方向に移動させるためのサーボモータ1
4と、サーボモータ14の回転速度を電気信号に変換す
る変換器15と、変換器15からの電気信号を増幅する
増幅器16と、増幅器16の出力端に接続された減算器
17と、入力端が減算器17に接続され出力端がサーボ
モータ14に接続された増幅器18とで構成されてお
り、サーボモータ14の回転速度が一定となるような制
御ループを形成している。Xサーボモータ系12は加算
器19及びD/A変換器20を介してCPU21に接続
されている。
【0021】Yサーボモータ系13は、Xサーボモータ
系12と同様に、XYステージ10の移動台をY方向に
移動させるためのサーボモータ22と、サーボモータ2
2の回転速度を電気信号に変換する変換器23と、変換
器23からの電気信号を増幅する増幅器24と、増幅器
24の出力端に接続された減算器25と、入力端が減算
器25に接続され出力端がサーボモータ22に接続され
た増幅器26とで構成されており、サーボモータ22の
回転速度が一定となるような制御ループを形成してい
る。Yサーボモータ系13は加算器27及びD/A変換
器28を介してCPU21に接続されている。
【0022】XYステージ10にはレチクル11の位置
を測定するLMS29のX干渉計57及びY干渉計58
が接続されており、XYステージ10のレチクル11の
位置(座標)を表す信号がパルス変換回路59,60を
介してCPU21に入力されるようになっている。
【0023】CPU21には補正テーブル31と、XY
ステージ10に載置されたレチクル11のX方向の座標
の補正をするためのX偏向手段32と、XYステージ1
0に載置されたレチクル11のY方向の補正をするため
のY偏向手段33とが接続されている。
【0024】X偏向手段32は、レチクル11に実際の
パターンを描画する際に、そのパターン描画のX指令位
置に基づく制御量を補正テーブル31に予め格納された
データを基に補正するための手段であり、偏向ミラー
(図2参照)34が用いられている。
【0025】Y偏向手段33は、レチクル11に実際の
パターンを描画する際に、そのパターン描画のY指令位
置に基づく制御量を補正テーブル31に予め格納された
データを基に補正するための手段であり、ポリゴンミラ
ー(図2参照)35と、ポリゴンミラー35からの反射
光を受けるためのPMT(光電管)36と、PMT36
からの信号とCPU21からのY補正値を受けると共
に、スイッチトリガ信号を発生する遅延タイミング発生
回路37と、図示しないレーザ光をパルス状にするため
のAOM38とが用いられ、D/A変換器39を介して
CPU21に接続されている。
【0026】次にレーザレチクル描画装置のXYステー
ジと光路との関係について図2を参照して説明する。図
2は図1に示したレーザレチクル描画装置のXYステー
ジと光路との関係を説明するためのブロック図である。
【0027】レーザレチクル描画装置は、ハードウェア
的にはレーザ照射系とXYステージ系と制御系とで構成
されている。
【0028】レーザ照射系は、パルス光源40と光路系
41とで構成されている。パルス光源40は描画光源レ
ーザ42と、描画光源レーザ42からのレーザ光Laを
パルス状にするためのAOM38と、パルス化されたレ
ーザ光Lpを集光するためのレンズ43とで構成されて
いる。AOM38は制御コンピュータ44のデータ出力
タイミング制御部45からAOMドライバ46を介して
送られるON/OFF信号によりレーザ光Laの光路を
開閉するいわばシャッタのような機能を有している。
【0029】光路系41は、パルス光源40の出射側に
配置された偏向ミラー34を用いたX偏向手段32と、
ポリゴンミラー35及びAOM38を用いたY偏向手段
33とで構成されている。
【0030】X偏向手段32は制御コンピュータ44の
偏向ミラー制御部47からの角度制御電圧により角度α
が変わるようになっている。Y偏向手段33のPMT3
6はポリゴンミラー35で反射したレーザ光Lpの一部
を検出することによりポリゴンミラーの回転周期を検出
し、ポリゴンドライバ48はPMT36からの電気信号
によりポリゴンミラー35の回転周期が一定になるよう
に制御すると共に、データ出力タイミング制御部45に
ポリゴン回転タイミング信号を出力するようになってい
る。
【0031】XYステージ系は、XYステージ10と、
XYステージ10の移動台10aをX方向に移動させる
Xサーボモータ49と、移動台10aをY方向に移動さ
せるYサーボモータ50と、Xサーボモータ49を駆動
するXモータドライバ51と、Yサーボモータ50を駆
動するYモータドライバ52と、移動台10aの位置を
検出するLMS29とで構成されている。
【0032】LMS29はレーザ光干渉計光源53と、
レーザ光干渉計光源53からのレーザ光LbをXY二方
向に分岐するハーフミラー54と、移動台10aのX方
向に沿って配置されたXバーミラー55と、移動台10
aのY方向に沿って配置されたYバーミラー56と、ハ
ーフミラー54によってX方向に透過したレーザ光Lb
xをXバーミラー55に照射して得られた反射光を受光
するX干渉計57と、ハーフミラー54によってY方向
に反射したレーザ光LbyをYバーミラー56に照射し
て得られた反射光を受光するY干渉計58と、X干渉計
57及びY干渉計58からの信号をパルス信号に変換す
るパルス変換回路30とで構成されている。
【0033】パルス変換回路30は、X干渉計57から
の信号を増幅する増幅器59と、Y干渉計58からの信
号を増幅する増幅器60と、X位置カウンタ61と、Y
位置カウンタ62とを有している。X位置カウンタ61
及びY位置カウンタ62は、LMS29からの移動台1
0aの位置を表す信号をパルスに変換し、Xモータドラ
イバ51及びYモータドライバ52に出力する。
【0034】制御系としての制御コンピュータ44は、
データ出力タイミング制御部45と、偏向ミラー制御部
47と、CPU21と、Xモータドライバ51と、Yモ
ータドライバ52と、動作制御システムバス63と、補
正テーブル31(図1参照)とで構成されている。
【0035】次にレーザレチクル描画装置のXY補正に
ついて説明する。
【0036】図3は図1に示したレーザレチクル描画装
置のXY補正を説明するためのブロック図である。
【0037】制御コンピュータ44、データ出力タイミ
ング制御部45、X位置カウンタ61、Y位置カウンタ
62及び偏向ミラー制御モジュール64が動作制御シス
テムバス63を介してデータの入出力を行うようになっ
ている。なお、図3に示したデータ出力タイミング制御
部45には図2に示したポリゴンドライバ48は省略さ
れている。
【0038】制御コンピュータ44にX指令位置を表す
信号が入力されると、X指令位置からXカウンタ値を差
し引いた値をエラー値(X POS ERROR)とし、補正テーブ
ル31からのX補正テーブルデータにエラー値を加えた
値をX補正値とし、動作制御システムバス63を介して
偏向ミラー制御モジュール64に出力するようになって
いる。
【0039】また、制御コンピュータ44にY指令位置
が入力されると、Y指令位置からYカウンタ値を差し引
いた値をエラー値(Y POS ERROR)とし、補正テーブル3
1からのY補正テーブルデータにエラー値を加えた値を
Y補正値とし、動作制御システムバス63を介してデー
タ出力タイミング制御部45に出力するようになってい
る。
【0040】偏向ミラー制御モジュール64は、制御コ
ンピュータ44からのX補正値を、D/A変換するD/
A変換器65と、D/A変換器65の出力信号を増幅す
る増幅器66と、増幅器66の出力端に接続された加算
器67と、入力端が加算器67に接続された増幅器68
と、出力端が加算器67に接続された増幅器69とで構
成されている。
【0041】偏向ミラー制御モジュール64の増幅器6
8の出力端は圧電素子70に接続されている。圧電素子
70の膨張収縮部には、紙面に垂直な軸71を中心に回
動自在な偏向ミラー34が取り付けられており、偏向ミ
ラー電圧に応じて圧電素子70が膨張収縮することによ
り偏向ミラー34の角度αを変化させることができるよ
うになっている。偏向ミラー34の角度αはギャップセ
ンサ(渦電流及び静電容量変化を検出するセンサ)72
で検出され、検出値は増幅器69に入力されるようにな
っている。すなわち圧電素子70、ギャップセンサ7
2、加算器67及び増幅器68,69でローカルループ
が形成されている。なお、73は偏向ミラー34を中立
な位置になるように保持するためのスプリングである。
【0042】データ出力タイミング制御部45は、パタ
ーンデータ列信号(レチクルに描画すべきパターンのデ
ータ列信号)に基づいてAOM38を駆動するためのA
OMスイッチングデータ出力回路74と、ポリゴンミラ
ー35で反射されたレーザ光Lpを受光するPMT36
からのポリゴンファセット信号を増幅する増幅器75
と、増幅器75からのポリゴンファセット信号、制御コ
ンピュータ44からのY補正値に応じてスイッチングト
リガ信号を発生する遅延タイミング発生回路37と、遅
延タイミング発生回路37にクロック信号を供給するク
ロック回路76とで構成されている。AOMドライバ4
6からのON/OFF信号によりAOM38がON/O
FF動作する。すなわち、遅延タイミング発生回路3
7、AOMスイッチングデータ出力回路74、AOMド
ライバ46、AOM38、ポリゴンミラー35、PMT
36及び増幅器75で一種の制御ループが形成されてい
る。
【0043】次に図1に示したレーザレチクル描画装置
の座標歪み補正方法について図4及び図5を参照して説
明する。図4(a)はレチクルに描画すべき理想グリッ
ドを表すパターンであり、図4(b)はレチクルに描画
するクロスパターンであり、図4(c)は実際にレチク
ルに描画されたグリッドパターンの座標歪みを説明する
ための説明図である。図5は図4(c)の部分拡大図で
ある。
【0044】1) 補正テーブルの作成 XYステージ10の移動台10aにレチクル11を載置
し、レーザレチクル描画装置が描画できる最大サイズの
レチクル用のグリッドパターン(例えば15mm間隔の
理想グリッドパターン、図4(a))を想定して各交点
にクロスパターン(例えば幅4μm、縦横各20μm)
を描画する。なお、レーザ光のビーム径は0.5μm程
度しかないため、例えばX偏向手段32の偏向ミラー3
4の角度α及びY補正手段33のAOM38のON/O
FF信号の間隔をわずかに変化させることによりXY両
方向に走査させることにより形成される。
【0045】レチクル11に実際にクロスパターンを各
交点毎に描画すると、装置固有の歪みで破線で示す理想
グリッドパターンに対して、例えば実線で示すような歪
んだグリッドパターンの交点上に形成される(図4
(c))。
【0046】次に実際に描画されてグリッドパターンの
各クロスパターンの位置を図示しない寸法測定装置で計
測し、得られた各交点の歪み量をX,Y両方向に分けて
それぞれにテーブル化する。
【0047】図4(a)に示した例ではグリッドパター
ンが9×9のグリッドであるため、交点の数が計81個
である。このためX,Yそれぞれに81個の座標歪みの
データ列が得られる。なお、これらデータ列からなる座
標テーブルは、必ずしもX,Yが同じ数(正方形)であ
る必要はなく、レーザレチクル描画装置のXYステージ
10の動作範囲に合わせた任意のグリッド形態(m行、
n列)でよい。
【0048】座標テーブルの各交点の座標をさらに数学
的に補間して、例えば2mmピッチの座標歪み補正マッ
プを作成する。このようにして作成したi行、j列のよ
り細かい座標歪み補正用テーブルを補正テーブル31と
いう。
【0049】以上のようにして求めた補正テーブル31
はレーザレチクル描画装置の装置パラメータファイルと
してレーザレチクル描画装置内に保持され、描画時にメ
モリ上に展開して使用される。
【0050】2) 補正テーブルによるリアルタイム補正 ここに記すレーザレチクル描画装置は、光源にレーザ光
を用い、そのレーザ光はポリゴンミラー35によってX
Yステージ10上をY方向に走査しながら、XYステー
ジ10をX方向に走査する。
【0051】レーザ光は光路途中のAOM38を通過す
る際、AOM38に印加される信号によってON/OF
Fされてパルス状のレーザ光となる。
【0052】これら、ポリゴンミラー35による走査、
XYステージ10の走査及びAOM38のON/OFF
のタイミングを制御することにより、XYステージ10
上に置かれたレチクル11上の任意の位置にレーザ光の
点(略円形)を打つことができる。このような動作をレ
チクル11全面にわたって行うことで点を重ね合わせて
パターンを描画する。
【0053】XYステージ10の位置は各軸方向にLM
S29によって高精度に求めることができる。
【0054】図1に示したレーザレチクル描画装置は、
LMS29によるXYステージ位置と、レーザレチクル
描画装置が求めるXYステージ位置との差(以下「ポジ
ションエラー」という)を補正するために以下の手法を
用いている。
【0055】まず、X方向のポジションエラーを補正す
るには、レーザ光路途中に配置した偏向ミラー34を用
いる。偏向ミラー34はポジションエラーをD/A変換
した信号によって駆動される。光の偏向は圧電素子70
等により微妙に偏向ミラー34の角度αを偏向すること
で行われる。
【0056】Y方向のポジションエラーはAOM38の
ON/OFFタイミングを調整することにで行われる。
AOM38のON/OFFタイミングを遅らせると、そ
の分だけポリゴンミラー35の回転が進んでいるため、
よりY方向に進んだ位置に光点が打たれる。なお、図5
では光点は黒丸で示されているが前述のクロスパターン
を表す。
【0057】ここで、例えば図5において理想グリッド
の交点Qm,nの座標位置を(xmq,ynq)とし、
レチクル11に描画された光点(黒丸)Pm,nの座標
位置を(xmp,ynp)点とすると、座標歪みの量は
ΔXm,n,ΔYm,nであるので、補正テーブル31
には光点Pの座標(xmp,ynp)=(xmq−ΔX
m,n,ynq−ΔYm,n)と格納される。以下、他
の理想グリッドの交点の座標位置と、他の光点の座標位
置との座標歪みの量を補正テーブルに格納する。
【0058】レチクル11に実際のパターンを描画する
際には、新たなレチクルをXYステージ10の移動台1
0aに載置した後、そのパターン描画のXY指令位置に
基づく制御量を補正テーブル31を基に補正したデータ
で描画することにより、座標歪みのないパターンを描画
することができる。
【0059】換言するとR点の位置(指令位置とする)
に光点を形成する場合には何も補正しないとS点の位置
に光点が形成されるが、光点を形成する際に補正された
データに基づいてX方向にa、Y方向にbだけ移動した
制御量の位置に形成されるので、光点の位置はR(補正
位置)となる。以下光点を形成する度に補正された位置
に光点が形成されるので歪みのない正確なパターンがレ
チクルに描画される。
【0060】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0061】レチクルに実際のパターンを描画する際
に、そのパターン描画のXY指令位置に基づく制御量を
補正テーブルを基に補正して描画することにより、歪み
のないレチクルが得られるレーザレチクル描画装置の座
標歪み補正方法の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザレチクル描画装置の座標歪み補
正方法を適用したレーザレチクル描画装置のブロック図
である。
【図2】図1に示したレーザレチクル描画装置のXYス
テージと光路との関係を説明するためのブロック図であ
る。
【図3】図1に示したレーザレチクル描画装置のXY補
正を説明するためのブロック図である。
【図4】(a)はレチクルに描画すべき理想グリッドを
表すパターンであり、(b)はレチクルに描画するクロ
スパターンであり、(c)は実際にレチクルに描画され
たグリッドパターンの座標歪みを説明するための説明図
である。
【図5】図4(c)の部分拡大図である。
【図6】従来のレーザレチクル描画装置の概念図であ
る。
【符号の説明】
10 XYステージ 11 レチクル 21 CPU 31 補正テーブル 32 X偏向手段 33 Y偏向手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を用いてXYステージ上に載置
    されたレチクルに所望のパターンを描画するレーザレチ
    クル描画装置のXY方向の座標歪みを補正する方法にお
    いて、レーザレチクル装置で予めXY方向で位置の決ま
    った基本パターンをレチクルに描画し、その描画された
    基本パターンの座標歪みを寸法測定装置で計測し、その
    計測値から理想の基本パターンに対する座標歪みをレー
    ザレチクル描画装置固有の座標歪みとして補正テーブル
    に格納し、レチクルに実際のパターンを描画する際に、
    そのパターン描画のXY指令位置に基づく制御量を、上
    記補正テーブルを基に補正して描画することを特徴とす
    るレーザレチクル描画装置の座標歪み補正方法。
  2. 【請求項2】 描画サイズ最大のレチクルに、XY方向
    で等ピッチに設定した理想の基本パターンを想定してそ
    の基本パターンを描画し、上記理想の基本パターンに対
    して実際に描画され、かつ寸法計測された基本パターン
    の各XY交点の位置の歪み量をXY座標テーブルに格納
    すると共に、各XY交点間の位置を補間して補正テーブ
    ルとする請求項1に記載のレーザレチクル描画装置の座
    標歪み補正方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光のXY方向の描画位置を制御す
    る制御コンピュータに補正テーブルを予め格納し、その
    制御コンピュータにXYステージのXY位置信号を入力
    すると共にレチクルに描画すべきパターンを入力し、上
    記XYステージのXY位置に対応したパターンのXY指
    令位置を上記補正テーブルを参照してX偏向手段及びY
    偏向手段のXY描画位置を補正する請求項2に記載のレ
    ーザレチクル描画装置の座標歪み補正方法。
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