JPH10160973A - 光コネクタ - Google Patents
光コネクタInfo
- Publication number
- JPH10160973A JPH10160973A JP33299496A JP33299496A JPH10160973A JP H10160973 A JPH10160973 A JP H10160973A JP 33299496 A JP33299496 A JP 33299496A JP 33299496 A JP33299496 A JP 33299496A JP H10160973 A JPH10160973 A JP H10160973A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rear projecting
- coil spring
- projecting part
- ferrule
- optical fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 MPOコネクタの光学特性を保つためには、
コイルバネ62の力がコネクタの方向に垂直にかかるこ
とが重要な要素の一つになる。しかしフェルール30が
後退するとき、バネ62が座屈や変形を起こし、そのた
めにバネ力が斜めにかかることがある。こうなると、コ
ネクタとしての特性が劣化する。 【解決手段】 フェルール本体32に後方突出部34を
形成する。そして、これを取り巻く形でコイルバネ62
を装着する。こうすると、バネ62が圧縮されたとき
も、後方突出部34により座屈や変形の発生が防止され
る。その結果、バネ力が常にコネクタ方向に垂直にかか
ることになり、コネクタの特性が安定する。
コイルバネ62の力がコネクタの方向に垂直にかかるこ
とが重要な要素の一つになる。しかしフェルール30が
後退するとき、バネ62が座屈や変形を起こし、そのた
めにバネ力が斜めにかかることがある。こうなると、コ
ネクタとしての特性が劣化する。 【解決手段】 フェルール本体32に後方突出部34を
形成する。そして、これを取り巻く形でコイルバネ62
を装着する。こうすると、バネ62が圧縮されたとき
も、後方突出部34により座屈や変形の発生が防止され
る。その結果、バネ力が常にコネクタ方向に垂直にかか
ることになり、コネクタの特性が安定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光コネクタに関
するもので、主としてMPO(またはMF)型として知
られている多心コネクタに関するものである。
するもので、主としてMPO(またはMF)型として知
られている多心コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】MPO型コネクタは、例えばF12型多
心光ファイバコネクタ(JIS,C5981にて規定さ
れている)のようなMT型光コネクタと呼ばれる角型光
コネクタプラグを光コネクタフェルールとして内蔵する
多心光コネクタである。その外観を図2に示した。ま
た、図3には本発明に関係ある主要部のみを模型的に示
した。(a)は横断平面的に、また(b)は縦断側面的
に示したものである。
心光ファイバコネクタ(JIS,C5981にて規定さ
れている)のようなMT型光コネクタと呼ばれる角型光
コネクタプラグを光コネクタフェルールとして内蔵する
多心光コネクタである。その外観を図2に示した。ま
た、図3には本発明に関係ある主要部のみを模型的に示
した。(a)は横断平面的に、また(b)は縦断側面的
に示したものである。
【0003】この構造は周知であるが、以下の説明の都
合上、簡単に述べておく。この光コネクタは、アダプタ
10と一対のプラグ20とからなる。30はフェルール
で、その中に単心又は多心の光ファイバ心線40が挿入
され固定される。42は端面に露出した光ファイバを示
す。50は位置決めピンで、その後端はピンホルダ33
(図3)により保持されている。52は内側のハウジン
グで、その中にフェルール30が、接続方向である前後
に移動でき、かつ先端が当該ハウジングの先端から突出
する状態ではまりこんでいる。
合上、簡単に述べておく。この光コネクタは、アダプタ
10と一対のプラグ20とからなる。30はフェルール
で、その中に単心又は多心の光ファイバ心線40が挿入
され固定される。42は端面に露出した光ファイバを示
す。50は位置決めピンで、その後端はピンホルダ33
(図3)により保持されている。52は内側のハウジン
グで、その中にフェルール30が、接続方向である前後
に移動でき、かつ先端が当該ハウジングの先端から突出
する状態ではまりこんでいる。
【0004】54はアウターケースで(図3で略)、内
側のハウジング52との間に挿入されたバネ(図示しな
い)により支承されている。これを矢印56の方向に引
いて、結合したコネクタを切り離す。58は保護用のブ
ーツである(図3で略)。60は受け枠で(図1では見
えない)、ハウジング52にその後方からはまりこんで
一体になっている。62は圧縮コイルバネで、内側のハ
ウジング52の長手方向端面とピンホルダ33の端面間
に介挿され、常時フェルール30に前向きの押圧力を加
えている。圧縮コイルバネの内側には光ファイバ心線が
通っている。
側のハウジング52との間に挿入されたバネ(図示しな
い)により支承されている。これを矢印56の方向に引
いて、結合したコネクタを切り離す。58は保護用のブ
ーツである(図3で略)。60は受け枠で(図1では見
えない)、ハウジング52にその後方からはまりこんで
一体になっている。62は圧縮コイルバネで、内側のハ
ウジング52の長手方向端面とピンホルダ33の端面間
に介挿され、常時フェルール30に前向きの押圧力を加
えている。圧縮コイルバネの内側には光ファイバ心線が
通っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】MPOコネクタの光学
特性を保つために、バネ62の力がコネクタの方向に垂
直にかかっていることが、重要な要素の一つになる。と
ころが、コネクタが小型化してバネの寸法も小型化が要
求されてきたため、図4のように、フェルール30が後
退して、コイルバネ62に圧縮力が加わったとき、バネ
62が座屈したり変形したりして、バネ力が斜めにかか
るという問題が発生した。こうなると、接続端面間の押
圧力が変化するため、コネクタとしての特性が劣化す
る。
特性を保つために、バネ62の力がコネクタの方向に垂
直にかかっていることが、重要な要素の一つになる。と
ころが、コネクタが小型化してバネの寸法も小型化が要
求されてきたため、図4のように、フェルール30が後
退して、コイルバネ62に圧縮力が加わったとき、バネ
62が座屈したり変形したりして、バネ力が斜めにかか
るという問題が発生した。こうなると、接続端面間の押
圧力が変化するため、コネクタとしての特性が劣化す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本願発
明は、図1に例示するように、・フェルール30の本体
32に中空の後方突出部34を形成すること、・そし
て、その後方突出部34により、これを取りまいて装着
されるコイルバネ62の座屈や変形の発生が防止される
ようにすること、を特徴とする。
明は、図1に例示するように、・フェルール30の本体
32に中空の後方突出部34を形成すること、・そし
て、その後方突出部34により、これを取りまいて装着
されるコイルバネ62の座屈や変形の発生が防止される
ようにすること、を特徴とする。
【0007】座屈という用語は、例えばコイルバネ62
が圧縮されて「く」の字状に折れ曲るという意味で用い
ている。また変形とは、コネクタ接続方向とバネの長手
方向とが異なるということであり、変形は、バネの全部
あるいは一部で発生する。あるいは、バネ圧力の方向が
コネクタの接続方向(光コネクタ接続面とは法線の方
向)と異なるということである。
が圧縮されて「く」の字状に折れ曲るという意味で用い
ている。また変形とは、コネクタ接続方向とバネの長手
方向とが異なるということであり、変形は、バネの全部
あるいは一部で発生する。あるいは、バネ圧力の方向が
コネクタの接続方向(光コネクタ接続面とは法線の方
向)と異なるということである。
【0008】座屈や変形はコイルバネ62の長さ方向の
中央で起きやすいから、後方突出部34の長さはコイル
バネ62の半分以上が必要である。ただし、コイルバネ
62と等長以上にすると、その後端が受け枠60につか
えて、フェルール30が後退できなくなるから、その点
を考慮して、適当な長さにする必要がある。
中央で起きやすいから、後方突出部34の長さはコイル
バネ62の半分以上が必要である。ただし、コイルバネ
62と等長以上にすると、その後端が受け枠60につか
えて、フェルール30が後退できなくなるから、その点
を考慮して、適当な長さにする必要がある。
【0009】光ファイバ心線40は、後方突出部34の
内部を通ってフェルール本体32内に入る。図1(b)
の36は光ファイバ心線を通す心線穴を示す。
内部を通ってフェルール本体32内に入る。図1(b)
の36は光ファイバ心線を通す心線穴を示す。
【0010】心線穴36の代りに、図1(c)のように
心線溝38でもよい。
心線溝38でもよい。
【0011】後方突出部34の断面形状は、図1のよう
な四角に限らず、丸でもまたその他の形状でもよく、こ
れらはフェルール本体の光ファイバ挿入穴から接着等の
手段により延在している。なお、後方突出部34が丸形
で円筒状のときは、コイルバネ62に通常の丸形(コイ
ル自体(鋼線でない)の断面が円形)のものを用い、後
方突出部34が角形のときは、平形(コイル自体の断面
が潰れた円形又は四角)のものを用いる。
な四角に限らず、丸でもまたその他の形状でもよく、こ
れらはフェルール本体の光ファイバ挿入穴から接着等の
手段により延在している。なお、後方突出部34が丸形
で円筒状のときは、コイルバネ62に通常の丸形(コイ
ル自体(鋼線でない)の断面が円形)のものを用い、後
方突出部34が角形のときは、平形(コイル自体の断面
が潰れた円形又は四角)のものを用いる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1の(a)は主要部のみの説明
図、(b)はフェルール30を後方から見た斜視図であ
る。同図(b)のように、フェルール本体32の後方
に、当該フェルール本体32の光ファイバ挿入穴に連続
して四角スリーブ状の後方突出部34を突出させた。な
お、33は枠形コ字状を呈するピンホルダ(位置決めピ
ン50を保持する)であり、後方突出部34を抱え込む
ようにフェルール本体の直近に位置する。そして、平形
のコイルバネ62を、後方突出部34を取りまく形で装
着した。
図、(b)はフェルール30を後方から見た斜視図であ
る。同図(b)のように、フェルール本体32の後方
に、当該フェルール本体32の光ファイバ挿入穴に連続
して四角スリーブ状の後方突出部34を突出させた。な
お、33は枠形コ字状を呈するピンホルダ(位置決めピ
ン50を保持する)であり、後方突出部34を抱え込む
ようにフェルール本体の直近に位置する。そして、平形
のコイルバネ62を、後方突出部34を取りまく形で装
着した。
【0013】光ファイバ心線40は心線穴36から挿入
し、従来どおりフェルール本体32内に固定した。その
他は従来と同じである。
し、従来どおりフェルール本体32内に固定した。その
他は従来と同じである。
【0014】なお、後方突出部の形状長さは、丸形、角
形のみならず、コ字形、U字形にするなど任意に変形可
能である。後方突出部は、コイルバネの座屈や変形を防
止する目的で配置されるから、上記実施例のごとく、フ
ェルール本体から直接延在するのではなく、例えばピン
ホルダから図1中右側の部分のみに位置するような長さ
と配置構造を採用することも可能である。さらにまた、
後方突出部を長板状とし、板材の表面に沿って光ファイ
バを添わす構成を採用することもできる。
形のみならず、コ字形、U字形にするなど任意に変形可
能である。後方突出部は、コイルバネの座屈や変形を防
止する目的で配置されるから、上記実施例のごとく、フ
ェルール本体から直接延在するのではなく、例えばピン
ホルダから図1中右側の部分のみに位置するような長さ
と配置構造を採用することも可能である。さらにまた、
後方突出部を長板状とし、板材の表面に沿って光ファイ
バを添わす構成を採用することもできる。
【0015】[フェルール30の製法]後方突出部34
は、フェルール本体32と一体ものとして成形してもよ
いし、成形後に付け足してもよい。
は、フェルール本体32と一体ものとして成形してもよ
いし、成形後に付け足してもよい。
【0016】[使用方法]従来と同じである。後方突出
部34を設けることにより、コイルバネ62の座屈や変
形の発生は皆無となった。
部34を設けることにより、コイルバネ62の座屈や変
形の発生は皆無となった。
【0017】なお、同図(c)のように、心線穴36の
代わりに心線溝38としても良い。こうすると、光ファ
イバ心線40の挿入が容易になる。
代わりに心線溝38としても良い。こうすると、光ファ
イバ心線40の挿入が容易になる。
【0018】
【発明の効果】バネの座屈が無くなり、バネ力が常にコ
ネクタ方向に垂直にかかるので、コネクタの特性が安定
する。
ネクタ方向に垂直にかかるので、コネクタの特性が安定
する。
【図1】本願発明の説明図。
【図2】MPOコネクタの外観図(従来技術と本願発明
に共通)。
に共通)。
【図3】従来のMPOコネクタの主要部の説明図。
【図4】本願発明が解決すべき課題の説明図。
10 アダプタ 20 プラグ 30 フェルール 32 フェルール本体 34 後方突出部 36 心線穴 38 心線溝 40 光ファイバ心線 42 光ファイバ 50 位置決めピン 52 ハウジング 54 アウターケース 58 ブーツ 60 受け枠 62 コイルバネ
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジング内に、フェルールが、前後に
移動でき、かつ先端が当該ハウジングの先端から突出す
る状態ではまりこんでおり、かつ圧縮コイルバネにより
前方に押圧力を加えられている光コネクタにおいて、前
記フェルールの本体に対して後方突出部が配置され、当
該後方突出部を取りまいて装着される前記コイルバネ
が、前記後方突出部により座屈や変形の発生を防止され
るようになっていることを特徴とする、光コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33299496A JPH10160973A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 光コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33299496A JPH10160973A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 光コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10160973A true JPH10160973A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18261116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33299496A Pending JPH10160973A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 光コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10160973A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003043299A (ja) * | 2001-06-11 | 2003-02-13 | Corning Cable Systems Llc | 光ファイバコネクタ及び関連のピンリテーナ |
WO2019230504A1 (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 日本通信電材株式会社 | 弾性部材及び光コネクタ |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP33299496A patent/JPH10160973A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003043299A (ja) * | 2001-06-11 | 2003-02-13 | Corning Cable Systems Llc | 光ファイバコネクタ及び関連のピンリテーナ |
WO2019230504A1 (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 日本通信電材株式会社 | 弾性部材及び光コネクタ |
JPWO2019230504A1 (ja) * | 2018-05-28 | 2021-07-08 | 日本通信電材株式会社 | 弾性部材及び光コネクタ |
US11215763B2 (en) | 2018-05-28 | 2022-01-04 | Japan Communication Accessories Manufacturing Co., Ltd. | Elastic member and optical connector |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050510 |