JPH10141930A - パターン検査方法及びパターン検査装置 - Google Patents
パターン検査方法及びパターン検査装置Info
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- JPH10141930A JPH10141930A JP8302807A JP30280796A JPH10141930A JP H10141930 A JPH10141930 A JP H10141930A JP 8302807 A JP8302807 A JP 8302807A JP 30280796 A JP30280796 A JP 30280796A JP H10141930 A JPH10141930 A JP H10141930A
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Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Wire Bonding (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パターンの突起、欠損、断線又は短絡を高速
に検査する。 【解決手段】 被測定パターンのCADデータから第1
のマスタパターンを作成する(ステップ102)。第1
のマスタパターンをその中心線と直角の方向に縮小して
欠損又は断線検出用の第2のマスタパターンを作成し、
第1のマスタパターンをその中心線と直角の方向に拡大
して突起又は短絡検出用の第3のマスタパターンを作成
する(ステップ103)。被測定パターンと第2、第3
のマスタパターンの論理積をとることにより、被測定パ
ターンの欠陥を検出する(ステップ107)。欠陥を含
む所定の領域について、被測定パターンと第1のマスタ
パターンの誤差を求め、被測定パターンを検査する(ス
テップ108)。
に検査する。 【解決手段】 被測定パターンのCADデータから第1
のマスタパターンを作成する(ステップ102)。第1
のマスタパターンをその中心線と直角の方向に縮小して
欠損又は断線検出用の第2のマスタパターンを作成し、
第1のマスタパターンをその中心線と直角の方向に拡大
して突起又は短絡検出用の第3のマスタパターンを作成
する(ステップ103)。被測定パターンと第2、第3
のマスタパターンの論理積をとることにより、被測定パ
ターンの欠陥を検出する(ステップ107)。欠陥を含
む所定の領域について、被測定パターンと第1のマスタ
パターンの誤差を求め、被測定パターンを検査する(ス
テップ108)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリーンシートあ
るいはフィルムキャリア等に形成されたパターンを検査
する検査方法及び検査装置に関するものである。
るいはフィルムキャリア等に形成されたパターンを検査
する検査方法及び検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSIの多ピン化要求
に適した実装技術として、PGA(Pin Grid Array)が
知られている。PGAは、チップを付けるパッケージの
ベースとしてセラミック基板を用い、リード線の取り出
し位置まで配線を行っている。このセラミック基板を作
るために、アルミナ粉末を液状のバインダで練り合わせ
てシート状にしたグリーンシートと呼ばれるものが使用
され、このグリーンシート上に高融点の金属を含むペー
ストがスクリーン印刷される。そして、このようなシー
トを必要枚数積み重ねて焼成することにより、グリーン
シートを焼結させると共にペーストを金属化させる、い
わゆる同時焼成が行われる。
に適した実装技術として、PGA(Pin Grid Array)が
知られている。PGAは、チップを付けるパッケージの
ベースとしてセラミック基板を用い、リード線の取り出
し位置まで配線を行っている。このセラミック基板を作
るために、アルミナ粉末を液状のバインダで練り合わせ
てシート状にしたグリーンシートと呼ばれるものが使用
され、このグリーンシート上に高融点の金属を含むペー
ストがスクリーン印刷される。そして、このようなシー
トを必要枚数積み重ねて焼成することにより、グリーン
シートを焼結させると共にペーストを金属化させる、い
わゆる同時焼成が行われる。
【0003】また、その他の実装技術として、TAB
(Tape Automated Bonding)が知られている。TAB法
は、ポリイミド製のフィルムキャリア(TABテープ)
上に形成された銅箔パターンをICチップの電極に接合
して外部リードとする。銅箔パターンは、フィルムに銅
箔を接着剤で貼り付け、これをエッチングすることによ
って形成される。
(Tape Automated Bonding)が知られている。TAB法
は、ポリイミド製のフィルムキャリア(TABテープ)
上に形成された銅箔パターンをICチップの電極に接合
して外部リードとする。銅箔パターンは、フィルムに銅
箔を接着剤で貼り付け、これをエッチングすることによ
って形成される。
【0004】このようなグリーンシートあるいはフィル
ムキャリアでは、パターン形成後に顕微鏡を用いて人間
により目視でパターンの検査が行われる。ところが、微
細なパターンを目視で検査するには、熟練を要すると共
に、目を酷使するという問題点があった。そこで、目視
検査に代わるものとして、フィルムキャリア等に形成さ
れたパターンをTVカメラで撮像して自動的に検査する
技術が提案されている(例えば、特開平6−27313
2号公報、特開平7−110863号公報)。
ムキャリアでは、パターン形成後に顕微鏡を用いて人間
により目視でパターンの検査が行われる。ところが、微
細なパターンを目視で検査するには、熟練を要すると共
に、目を酷使するという問題点があった。そこで、目視
検査に代わるものとして、フィルムキャリア等に形成さ
れたパターンをTVカメラで撮像して自動的に検査する
技術が提案されている(例えば、特開平6−27313
2号公報、特開平7−110863号公報)。
【0005】図7、図8は特開平6−273132号公
報に記載された断線を検出する従来の検査方法を説明す
るための図である。良品と判定された被測定パターンを
撮像することによって作成されたマスタパターンは、パ
ターンエッジを示す直線の集合として登録される。ま
た、被測定パターンは、パターンを撮像した濃淡画像か
ら抽出したパターンエッジを示すエッジデータ(エッジ
座標)の集合として入力される。そして、抽出した被測
定パターンのエッジデータn1、n2、n3・・・とマ
スタパターンの直線との対応付けを行う。この対応付け
を行うために、図7に示すように、マスタパターンの連
続する直線A1とA2、A2とA3・・・がつくる角を
それぞれ2等分する2等分線A2’、A3’・・・を求
める。
報に記載された断線を検出する従来の検査方法を説明す
るための図である。良品と判定された被測定パターンを
撮像することによって作成されたマスタパターンは、パ
ターンエッジを示す直線の集合として登録される。ま
た、被測定パターンは、パターンを撮像した濃淡画像か
ら抽出したパターンエッジを示すエッジデータ(エッジ
座標)の集合として入力される。そして、抽出した被測
定パターンのエッジデータn1、n2、n3・・・とマ
スタパターンの直線との対応付けを行う。この対応付け
を行うために、図7に示すように、マスタパターンの連
続する直線A1とA2、A2とA3・・・がつくる角を
それぞれ2等分する2等分線A2’、A3’・・・を求
める。
【0006】この2等分線A2’、A3’・・・によっ
てマスタパターンの直線A1、A2、A3・・・の周囲
は、各直線にそれぞれ所属する領域に分割される。これ
により、各領域内に存在する被測定パターンのエッジデ
ータn1、n2、n3・・・は、その領域が属するマス
タパターンの直線A1、A2、A3・・・とそれぞれ対
応付けられたことになる。例えば図7において、エッジ
データn1〜n3は、直線A1と対応付けられ、データ
n4〜n6は、直線A2と対応付けられる。次に、被測
定パターンのエッジデータとマスタパターンとを比較
し、被測定パターンが断線しているかどうかを検査す
る。
てマスタパターンの直線A1、A2、A3・・・の周囲
は、各直線にそれぞれ所属する領域に分割される。これ
により、各領域内に存在する被測定パターンのエッジデ
ータn1、n2、n3・・・は、その領域が属するマス
タパターンの直線A1、A2、A3・・・とそれぞれ対
応付けられたことになる。例えば図7において、エッジ
データn1〜n3は、直線A1と対応付けられ、データ
n4〜n6は、直線A2と対応付けられる。次に、被測
定パターンのエッジデータとマスタパターンとを比較
し、被測定パターンが断線しているかどうかを検査す
る。
【0007】この検査は、図8に示すように、被測定パ
ターンの連結したエッジデータn1〜n9を追跡するこ
とによりパターンエッジを追跡するラベリング処理によ
って実現される。このとき、被測定パターンの先端に生
じた断線により、この断線部でエッジデータが連結しな
いため、マスタパターンの直線A3〜A5に対応するエ
ッジデータが存在しない。こうして、被測定パターンの
断線を検出することができる。
ターンの連結したエッジデータn1〜n9を追跡するこ
とによりパターンエッジを追跡するラベリング処理によ
って実現される。このとき、被測定パターンの先端に生
じた断線により、この断線部でエッジデータが連結しな
いため、マスタパターンの直線A3〜A5に対応するエ
ッジデータが存在しない。こうして、被測定パターンの
断線を検出することができる。
【0008】図9は特開平6−273132号公報に記
載された短絡を検出する従来の検査方法を説明するため
の図である。まず、マスタパターンと被測定パターンを
所定の大きさに切り出した検査領域20において、被測
定パターンの連結したエッジデータを追跡する。これに
より、被測定パターンの各エッジデータは、n1〜n1
8と順次ラベリングされる。しかし、パターンエッジを
示す対向する2直線からなるマスタパターンMaと同じ
く対向する2直線からなるマスタパターンMbには、エ
ッジデータn8、n17は登録されていない。こうし
て、被測定パターンの短絡を検出することができる。
載された短絡を検出する従来の検査方法を説明するため
の図である。まず、マスタパターンと被測定パターンを
所定の大きさに切り出した検査領域20において、被測
定パターンの連結したエッジデータを追跡する。これに
より、被測定パターンの各エッジデータは、n1〜n1
8と順次ラベリングされる。しかし、パターンエッジを
示す対向する2直線からなるマスタパターンMaと同じ
く対向する2直線からなるマスタパターンMbには、エ
ッジデータn8、n17は登録されていない。こうし
て、被測定パターンの短絡を検出することができる。
【0009】図10は特開平7−110863号公報に
記載された欠損あるいは突起を検出する従来の検査方法
を説明するための図である。まず、中心線Lに垂直な垂
線を引いて、この垂線がマスタパターンのエッジを示す
直線A1、A2と交わる交点間の長さをマスタパターン
の幅W0として予め求めておく。次に、実際の検査で
は、被測定パターンのエッジデータnからマスタパター
ンの中心線Lに対して垂線を下ろすことにより、対向す
るエッジデータ間の距離を求める。これが、被測定パタ
ーンの幅Wであり、これをマスタパターンの幅W0と比
較することにより、被測定パターンの欠損あるいは突起
を検出する。
記載された欠損あるいは突起を検出する従来の検査方法
を説明するための図である。まず、中心線Lに垂直な垂
線を引いて、この垂線がマスタパターンのエッジを示す
直線A1、A2と交わる交点間の長さをマスタパターン
の幅W0として予め求めておく。次に、実際の検査で
は、被測定パターンのエッジデータnからマスタパター
ンの中心線Lに対して垂線を下ろすことにより、対向す
るエッジデータ間の距離を求める。これが、被測定パタ
ーンの幅Wであり、これをマスタパターンの幅W0と比
較することにより、被測定パターンの欠損あるいは突起
を検出する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の検査方法では、
以上ような検査を被測定パターンの全体にわたって繰り
返して被測定パターンを検査しているため、パターンの
検査に時間がかかってしまうという問題点があった。本
発明は、上記課題を解決するためになされたもので、パ
ターンの突起、欠損、断線又は短絡を高速に検査するこ
とができる検査方法及び検査装置を提供することを目的
とする。
以上ような検査を被測定パターンの全体にわたって繰り
返して被測定パターンを検査しているため、パターンの
検査に時間がかかってしまうという問題点があった。本
発明は、上記課題を解決するためになされたもので、パ
ターンの突起、欠損、断線又は短絡を高速に検査するこ
とができる検査方法及び検査装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定パター
ンの設計時のCADデータあるいは被測定パターンの良
品から作成した第1のマスタパターンをその中心線と直
角の方向に縮小して、欠損又は断線検出用の第2のマス
タパターンを作成すると共に、第1のマスタパターンを
その中心線と直角の方向に拡大して突起又は短絡検出用
の第3のマスタパターンを作成し、被測定パターンと第
2のマスタパターンの論理積をとると共に被測定パター
ンと第3のマスタパターンの論理積をとることにより、
被測定パターンの欠陥を検出し、この欠陥を含む所定の
領域について、被測定パターンと第1のマスタパターン
の誤差を求め、被測定パターンを検査するようにしたも
のである。このように被測定パターンと第2のマスタパ
ターンの論理積をとると、この論理積の結果は、被測定
パターンに欠損や断線があるか否かによって異なり、被
測定パターンと第3のマスタパターンの論理積をとる
と、この論理積の結果は、被測定パターンに突起や短絡
があるか否かによって異なるので、被測定パターンの欠
陥を検出することができる。
ンの設計時のCADデータあるいは被測定パターンの良
品から作成した第1のマスタパターンをその中心線と直
角の方向に縮小して、欠損又は断線検出用の第2のマス
タパターンを作成すると共に、第1のマスタパターンを
その中心線と直角の方向に拡大して突起又は短絡検出用
の第3のマスタパターンを作成し、被測定パターンと第
2のマスタパターンの論理積をとると共に被測定パター
ンと第3のマスタパターンの論理積をとることにより、
被測定パターンの欠陥を検出し、この欠陥を含む所定の
領域について、被測定パターンと第1のマスタパターン
の誤差を求め、被測定パターンを検査するようにしたも
のである。このように被測定パターンと第2のマスタパ
ターンの論理積をとると、この論理積の結果は、被測定
パターンに欠損や断線があるか否かによって異なり、被
測定パターンと第3のマスタパターンの論理積をとる
と、この論理積の結果は、被測定パターンに突起や短絡
があるか否かによって異なるので、被測定パターンの欠
陥を検出することができる。
【0012】また、被測定パターンの設計時のCADデ
ータあるいは被測定パターンの良品から作成した第1の
マスタパターンをその中心線と直角の方向に縮小して、
欠損又は断線検出用の第2のマスタパターンを作成する
と共に、第1のマスタパターンをその中心線と直角の方
向に拡大して突起又は短絡検出用の第3のマスタパター
ンを作成するマスタパターン作成手段と、被測定パター
ンと第2のマスタパターンの論理積をとると共に被測定
パターンと第3のマスタパターンの論理積をとることに
より、被測定パターンの欠陥を検出して、この欠陥の位
置を示すアドレス情報を出力する第1の画像処理手段
と、このアドレス情報により欠陥を含む所定の領域につ
いて、被測定パターンと第1のマスタパターンの誤差を
求め、被測定パターンを検査する第2の画像処理手段と
を有するものである。
ータあるいは被測定パターンの良品から作成した第1の
マスタパターンをその中心線と直角の方向に縮小して、
欠損又は断線検出用の第2のマスタパターンを作成する
と共に、第1のマスタパターンをその中心線と直角の方
向に拡大して突起又は短絡検出用の第3のマスタパター
ンを作成するマスタパターン作成手段と、被測定パター
ンと第2のマスタパターンの論理積をとると共に被測定
パターンと第3のマスタパターンの論理積をとることに
より、被測定パターンの欠陥を検出して、この欠陥の位
置を示すアドレス情報を出力する第1の画像処理手段
と、このアドレス情報により欠陥を含む所定の領域につ
いて、被測定パターンと第1のマスタパターンの誤差を
求め、被測定パターンを検査する第2の画像処理手段と
を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
となるパターン検査方法を示すフローチャート図、図2
はこの検査方法で用いるパターン検査装置のブロック図
である。図2において、1はグリーンシート、2はグリ
ーンシート1を載せるX−Yテーブル、3はグリーンシ
ート1を撮像するラインセンサカメラ、4は被測定パタ
ーンの欠陥を検出して、この欠陥の位置を示すアドレス
情報を出力する第1の画像処理装置、5はこのアドレス
情報により欠陥を含む所定の領域について、被測定パタ
ーンとマスタパターンの誤差を求め、被測定パターンを
検査する第2の画像処理装置、6は装置全体を制御する
ホストコンピュータ、7は検査結果を表示するための表
示装置である。
となるパターン検査方法を示すフローチャート図、図2
はこの検査方法で用いるパターン検査装置のブロック図
である。図2において、1はグリーンシート、2はグリ
ーンシート1を載せるX−Yテーブル、3はグリーンシ
ート1を撮像するラインセンサカメラ、4は被測定パタ
ーンの欠陥を検出して、この欠陥の位置を示すアドレス
情報を出力する第1の画像処理装置、5はこのアドレス
情報により欠陥を含む所定の領域について、被測定パタ
ーンとマスタパターンの誤差を求め、被測定パターンを
検査する第2の画像処理装置、6は装置全体を制御する
ホストコンピュータ、7は検査結果を表示するための表
示装置である。
【0014】最初に、検査の前に予め作成しておくマス
タパターンについて説明する。ホストコンピュータ6
は、CAD(Computer Aided Design )システムによっ
て作成され例えば磁気ディスクに書き込まれたグリーン
シートの設計値データ(以下、CADデータとする)を
図示しない磁気ディスク装置によって読み出す(図1ス
テップ101)。そして、読み出したCADデータから
パターンのエッジデータを抽出し、これを検査の基準と
なる第1のマスタパターンとする(ステップ102)。
この抽出した第1のマスタパターンのエッジデータは、
パターンエッジを示す直線の集合である。
タパターンについて説明する。ホストコンピュータ6
は、CAD(Computer Aided Design )システムによっ
て作成され例えば磁気ディスクに書き込まれたグリーン
シートの設計値データ(以下、CADデータとする)を
図示しない磁気ディスク装置によって読み出す(図1ス
テップ101)。そして、読み出したCADデータから
パターンのエッジデータを抽出し、これを検査の基準と
なる第1のマスタパターンとする(ステップ102)。
この抽出した第1のマスタパターンのエッジデータは、
パターンエッジを示す直線の集合である。
【0015】なお、上記CADデータに基づいて、グリ
ーンシート1が作製されシート1上にパターンがスクリ
ーン印刷されることは言うまでもない。次に、ホストコ
ンピュータ6は、第1のマスタパターンから欠損又は断
線検出用の第2のマスタパターン、突起又は短絡検出用
の第3のマスタパターンを以下のように作成する(ステ
ップ103)。図3は第2、第3のマスタパターンの作
成方法を説明するための図であり、第1のマスタパター
ンの一部を示している。
ーンシート1が作製されシート1上にパターンがスクリ
ーン印刷されることは言うまでもない。次に、ホストコ
ンピュータ6は、第1のマスタパターンから欠損又は断
線検出用の第2のマスタパターン、突起又は短絡検出用
の第3のマスタパターンを以下のように作成する(ステ
ップ103)。図3は第2、第3のマスタパターンの作
成方法を説明するための図であり、第1のマスタパター
ンの一部を示している。
【0016】まず、図3(a)に示すように、第1のマ
スタパターンをその中心線と直角の方向に縮小して、第
2のマスタパターンM1を作成する。これは、第1のマ
スタパターンの両エッジを示す対向する直線A1とA4
(中心線はL1)の間隔、及びA2とA3(中心線はL
2)の間隔を狭くして第1のマスタパターンを細らせる
ことにより作成することができる。
スタパターンをその中心線と直角の方向に縮小して、第
2のマスタパターンM1を作成する。これは、第1のマ
スタパターンの両エッジを示す対向する直線A1とA4
(中心線はL1)の間隔、及びA2とA3(中心線はL
2)の間隔を狭くして第1のマスタパターンを細らせる
ことにより作成することができる。
【0017】この第2のマスタパターンM1による欠陥
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ縮小す
るかによって決まる。例えば、第1のマスタパターンの
幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識し
たい場合は、第2のマスタパターンM1の幅を第1のマ
スタパターンの幅の3/5となるように縮小すればよ
い。この検出精度は、画素単位や実際の寸法で決めても
よいことは言うまでもない。こうして、欠損又は断線検
出用の第2のマスタパターンM1が作成される。
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ縮小す
るかによって決まる。例えば、第1のマスタパターンの
幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識し
たい場合は、第2のマスタパターンM1の幅を第1のマ
スタパターンの幅の3/5となるように縮小すればよ
い。この検出精度は、画素単位や実際の寸法で決めても
よいことは言うまでもない。こうして、欠損又は断線検
出用の第2のマスタパターンM1が作成される。
【0018】続いて、図3(b)に示すように、第1の
マスタパターンをその中心線と直角の方向に拡大して、
第3のマスタパターンM2を作成する。これは、第1の
マスタパターンの両エッジを示す対向する直線A5とA
8(中心線はL3)、A6とA7(中心線はL4)、A
9とA12(中心線はL5)及びA10とA11(中心
線はL6)の間隔をそれぞれ広くして第1のマスタパタ
ーンを太らせることにより作成することができる。
マスタパターンをその中心線と直角の方向に拡大して、
第3のマスタパターンM2を作成する。これは、第1の
マスタパターンの両エッジを示す対向する直線A5とA
8(中心線はL3)、A6とA7(中心線はL4)、A
9とA12(中心線はL5)及びA10とA11(中心
線はL6)の間隔をそれぞれ広くして第1のマスタパタ
ーンを太らせることにより作成することができる。
【0019】ただし、実際に第3のマスタパターンM2
になるのは、直線A5〜A8からなるマスタパターンM
aと、直線A9〜A12からなるマスタパターンMbを
それぞれ拡大して生じた2つのパターンに挟まれた領域
(パターンが存在しない基材の部分)である。
になるのは、直線A5〜A8からなるマスタパターンM
aと、直線A9〜A12からなるマスタパターンMbを
それぞれ拡大して生じた2つのパターンに挟まれた領域
(パターンが存在しない基材の部分)である。
【0020】この第3のマスタパターンM2による欠陥
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ拡大す
るかによって決まる。例えば、第1のマスタパターンの
幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識し
たい場合は、第3のマスタパターンM2の幅を第1のマ
スタパターンの幅の7/5となるように拡大すればよ
い。また、画素単位や実際の寸法で検出精度を決めても
よいことは第2のマスタパターンと同様である。こうし
て、突起又は短絡検出用の第3のマスタパターンM2が
作成される。なお、本実施の形態では、後述する位置決
めマークを位置合わせに使っているので、位置決めマー
クの部分については拡大、縮小処理を実施しない。
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ拡大す
るかによって決まる。例えば、第1のマスタパターンの
幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識し
たい場合は、第3のマスタパターンM2の幅を第1のマ
スタパターンの幅の7/5となるように拡大すればよ
い。また、画素単位や実際の寸法で検出精度を決めても
よいことは第2のマスタパターンと同様である。こうし
て、突起又は短絡検出用の第3のマスタパターンM2が
作成される。なお、本実施の形態では、後述する位置決
めマークを位置合わせに使っているので、位置決めマー
クの部分については拡大、縮小処理を実施しない。
【0021】次に、被測定パターンの検査について説明
する。まず、グリーンシート1をカメラ3によって撮像
する。そして、第1の画像処理装置4は、カメラ3から
出力された濃淡画像をディジタル化して、図示しない内
部の画像メモリにいったん記憶する(ステップ10
4)。カメラ3は、X方向に画素が配列されたラインセ
ンサなので、X−Yテーブル2あるいはカメラ3をY方
向に移動させることにより(本実施の形態では、テーブ
ル2がY方向に移動する)、2次元の画像データが画像
メモリに記憶される。
する。まず、グリーンシート1をカメラ3によって撮像
する。そして、第1の画像処理装置4は、カメラ3から
出力された濃淡画像をディジタル化して、図示しない内
部の画像メモリにいったん記憶する(ステップ10
4)。カメラ3は、X方向に画素が配列されたラインセ
ンサなので、X−Yテーブル2あるいはカメラ3をY方
向に移動させることにより(本実施の形態では、テーブ
ル2がY方向に移動する)、2次元の画像データが画像
メモリに記憶される。
【0022】続いて、画像処理装置4は、画像メモリに
記憶された多階調の濃淡画像データから被測定パターン
のエッジデータ(エッジ座標)を以下のように抽出する
(ステップ105)。図4はエッジデータの抽出方法を
説明するための図である。ここでは、パターンを濃度の
高い画素として白丸で表し、基材(グリーンシートある
いはフィルムキャリア等)を濃度の低い画素として黒丸
で表すことにする。
記憶された多階調の濃淡画像データから被測定パターン
のエッジデータ(エッジ座標)を以下のように抽出する
(ステップ105)。図4はエッジデータの抽出方法を
説明するための図である。ここでは、パターンを濃度の
高い画素として白丸で表し、基材(グリーンシートある
いはフィルムキャリア等)を濃度の低い画素として黒丸
で表すことにする。
【0023】上記濃淡画像データには、パターンとそれ
以外の背景(基材)とが含まれているが、一般にパター
ンと背景には濃度差があるので、画像データの濃度の頻
度を示す濃度ヒストグラムを作成すると、このヒストグ
ラムは、周知のように背景に対応する頻度とパターンに
対応する頻度という2つの極大値を有する双峰性を示
す。濃淡画像データを2値化するには、この2峰の間の
谷点をしきい値Sとすればよい。
以外の背景(基材)とが含まれているが、一般にパター
ンと背景には濃度差があるので、画像データの濃度の頻
度を示す濃度ヒストグラムを作成すると、このヒストグ
ラムは、周知のように背景に対応する頻度とパターンに
対応する頻度という2つの極大値を有する双峰性を示
す。濃淡画像データを2値化するには、この2峰の間の
谷点をしきい値Sとすればよい。
【0024】こうして決定されるしきい値Sが図4
(a)の濃淡画像においてパターンエッジを示すとすれ
ば、しきい値Sを境界とする両隣の濃、淡の画素からし
きい値SのX、Y座標を求めることでマスタパターンの
エッジ座標を画素分解能以下の精度(以下、サブピクセ
ル精度とする)で求めることができる。
(a)の濃淡画像においてパターンエッジを示すとすれ
ば、しきい値Sを境界とする両隣の濃、淡の画素からし
きい値SのX、Y座標を求めることでマスタパターンの
エッジ座標を画素分解能以下の精度(以下、サブピクセ
ル精度とする)で求めることができる。
【0025】例えば、図4(a)のCの箇所でエッジ座
標を求める場合、座標X2、Y1の画素と座標X1、Y
1の画素から図4(b)に示すような濃度勾配を求め、
この濃度勾配がしきい値Sと交差する点の座標Xをサブ
ピクセル精度で算出すればよい(Y座標はY1)。こう
して、被測定パターンのエッジデータをサブピクセル精
度で抽出することができる。
標を求める場合、座標X2、Y1の画素と座標X1、Y
1の画素から図4(b)に示すような濃度勾配を求め、
この濃度勾配がしきい値Sと交差する点の座標Xをサブ
ピクセル精度で算出すればよい(Y座標はY1)。こう
して、被測定パターンのエッジデータをサブピクセル精
度で抽出することができる。
【0026】次いで、被測定パターンとマスタパターン
の位置合わせを行う(ステップ106)。図5はこの位
置合わせ方法を説明するための図である。まず、第1の
画像処理装置4は、抽出した被測定パターンP1におい
て、CADデータ作成の際にあらかじめ設けられた位置
決めマークaを図5(a)に示すように3箇所以上指定
し、ホストコンピュータ6から送出された第2のマスタ
パターンM1において、これらに該当する位置決めマー
クbを図5(b)のように指定する。
の位置合わせを行う(ステップ106)。図5はこの位
置合わせ方法を説明するための図である。まず、第1の
画像処理装置4は、抽出した被測定パターンP1におい
て、CADデータ作成の際にあらかじめ設けられた位置
決めマークaを図5(a)に示すように3箇所以上指定
し、ホストコンピュータ6から送出された第2のマスタ
パターンM1において、これらに該当する位置決めマー
クbを図5(b)のように指定する。
【0027】そして、被測定パターンP1とマスタパタ
ーンM1の各々について、X方向に並んだ2つの位置決
めマーク間の距離DXp、DXmを求める。位置決めマ
ークは、被測定パターンのエッジデータにおいてはその
エッジを示す点(エッジ座標)の集合で表され、マスタ
パターンのエッジデータにおいてはそのエッジを示す直
線の集合で表されているが、マーク間距離は、2つの位
置決めマークの重心間の距離である。
ーンM1の各々について、X方向に並んだ2つの位置決
めマーク間の距離DXp、DXmを求める。位置決めマ
ークは、被測定パターンのエッジデータにおいてはその
エッジを示す点(エッジ座標)の集合で表され、マスタ
パターンのエッジデータにおいてはそのエッジを示す直
線の集合で表されているが、マーク間距離は、2つの位
置決めマークの重心間の距離である。
【0028】続いて、求めたマーク間距離から拡大/縮
小率(DXp/DXm)を算出し、この拡大/縮小率に
よりマスタパターンのマーク間距離が被測定パターンの
マーク間距離と一致するように、マスタパターンM1を
全方向に拡大又は縮小する。次いで、被測定パターンP
1と拡大/縮小補正したマスタパターンM1’のそれぞ
れについて、Y方向に並んだ2つの位置決めマーク間の
距離DYp、DYmを図5(c)、(d)のように求め
る。
小率(DXp/DXm)を算出し、この拡大/縮小率に
よりマスタパターンのマーク間距離が被測定パターンの
マーク間距離と一致するように、マスタパターンM1を
全方向に拡大又は縮小する。次いで、被測定パターンP
1と拡大/縮小補正したマスタパターンM1’のそれぞ
れについて、Y方向に並んだ2つの位置決めマーク間の
距離DYp、DYmを図5(c)、(d)のように求め
る。
【0029】そして、被測定パターンのマーク間距離が
マスタパターンのマーク間距離と一致するように、ライ
ンセンサカメラ3とグリーンシート1(X−Yテーブル
2)の相対速度を調整して、シート1を再度撮像する。
Y方向の画像分解能は、カメラ3の画素の大きさと上記
相対速度によって決定される。したがって、X−Yテー
ブル2あるいはラインセンサカメラ3の移動速度を変え
ることにより、Y方向の画像分解能を調整し、マーク間
距離を一致させることができる。
マスタパターンのマーク間距離と一致するように、ライ
ンセンサカメラ3とグリーンシート1(X−Yテーブル
2)の相対速度を調整して、シート1を再度撮像する。
Y方向の画像分解能は、カメラ3の画素の大きさと上記
相対速度によって決定される。したがって、X−Yテー
ブル2あるいはラインセンサカメラ3の移動速度を変え
ることにより、Y方向の画像分解能を調整し、マーク間
距離を一致させることができる。
【0030】撮像した濃淡画像からは上記と同様にして
被測定パターンのエッジデータが抽出される。次に、こ
うして抽出した被測定パターンP1’の位置決めマーク
位置と拡大/縮小補正したマスタパターンM1’の位置
決めマーク位置により、図5(e)のようにパターンP
1’、M1’の角度ずれθを求め、この角度ずれがなく
なるようにマスタパターンM1’を回転させる。最後
に、互いのマーク位置が一致するように、マスタパター
ンM1’と被測定パターンP1’の位置を合わせる。
被測定パターンのエッジデータが抽出される。次に、こ
うして抽出した被測定パターンP1’の位置決めマーク
位置と拡大/縮小補正したマスタパターンM1’の位置
決めマーク位置により、図5(e)のようにパターンP
1’、M1’の角度ずれθを求め、この角度ずれがなく
なるようにマスタパターンM1’を回転させる。最後
に、互いのマーク位置が一致するように、マスタパター
ンM1’と被測定パターンP1’の位置を合わせる。
【0031】こうして、マスタパターンと被測定パター
ンの位置を合わせることができる(ステップ106)。
以上のように本実施の形態では、ラインセンサカメラ3
の画素数によって決定されるX方向の画像分解能に対
し、カメラ3の取り込み速度を変えてY方向の画像分解
能を調整することにより、縦(Y)、横(X)の比率を
1:1にすることができる。
ンの位置を合わせることができる(ステップ106)。
以上のように本実施の形態では、ラインセンサカメラ3
の画素数によって決定されるX方向の画像分解能に対
し、カメラ3の取り込み速度を変えてY方向の画像分解
能を調整することにより、縦(Y)、横(X)の比率を
1:1にすることができる。
【0032】実際の検査においては、縦、横の比率が完
全な1:1にならない場合がある。例えば、グリーンシ
ートにスクリーン印刷されるパターンは、印刷される方
向により伸びた状態で印刷されることがある。したがっ
て、良品ではあっても規格に対して許容できる範囲内の
伸びが存在するパターンでは、縦、横の比率が完全な
1:1とはならない。本実施の形態では、ラインセンサ
カメラ3の取り込み速度を変えてY方向のマーク間距離
を一致させるため、許容範囲内で縦、横のスケールが異
なる被測定パターンをマスタパターンに一致させること
ができ、形成時のパターン位置の変化に対して自動的に
パターンの位置補正を行うことができる。
全な1:1にならない場合がある。例えば、グリーンシ
ートにスクリーン印刷されるパターンは、印刷される方
向により伸びた状態で印刷されることがある。したがっ
て、良品ではあっても規格に対して許容できる範囲内の
伸びが存在するパターンでは、縦、横の比率が完全な
1:1とはならない。本実施の形態では、ラインセンサ
カメラ3の取り込み速度を変えてY方向のマーク間距離
を一致させるため、許容範囲内で縦、横のスケールが異
なる被測定パターンをマスタパターンに一致させること
ができ、形成時のパターン位置の変化に対して自動的に
パターンの位置補正を行うことができる。
【0033】なお、第1のマスタパターンから作成した
第2のマスタパターンM1と第3のマスタパターンM2
間の位置関係は分かっているので、マスタパターンM
1、M2と被測定パターンの位置合わせは上記のように
1回行えばよい。次に、第1の画像処理装置4は、こう
して位置を合わせた被測定パターンと第2、第3のマス
タパターンとを比較して被測定パターンを検査する(ス
テップ107)。図6はこの検査方法を説明するための
図である。
第2のマスタパターンM1と第3のマスタパターンM2
間の位置関係は分かっているので、マスタパターンM
1、M2と被測定パターンの位置合わせは上記のように
1回行えばよい。次に、第1の画像処理装置4は、こう
して位置を合わせた被測定パターンと第2、第3のマス
タパターンとを比較して被測定パターンを検査する(ス
テップ107)。図6はこの検査方法を説明するための
図である。
【0034】まず、図6(a)に示すように、被測定パ
ターンと第2のマスタパターンM1を比較する。エッジ
データnの集合からなる被測定パターンPと第2のマス
タパターンM1の論理積をとると、この論理積の結果
は、被測定パターンPに欠損や断線があるか否かによっ
て異なる。例えば、各エッジデータがその値として
「1」を有し、同様にマスタパターンM1が「1」を有
するとき、被測定パターンPに欠損や断線がない場合
は、被測定パターンPとマスタパターンM1が重なるこ
とがないので、論理積の結果は「0」となる。
ターンと第2のマスタパターンM1を比較する。エッジ
データnの集合からなる被測定パターンPと第2のマス
タパターンM1の論理積をとると、この論理積の結果
は、被測定パターンPに欠損や断線があるか否かによっ
て異なる。例えば、各エッジデータがその値として
「1」を有し、同様にマスタパターンM1が「1」を有
するとき、被測定パターンPに欠損や断線がない場合
は、被測定パターンPとマスタパターンM1が重なるこ
とがないので、論理積の結果は「0」となる。
【0035】これに対し、エッジデータn1〜n3のよ
うに被測定パターンPに欠損があると、この部分で被測
定パターンPとマスタパターンM1が重なるので、論理
積の結果が「1」となる。これは、被測定パターンに断
線がある場合も同様である。こうして、被測定パターン
の欠損あるいは断線を検出することができる。そして、
画像処理装置4は、論理積の結果が「1」となって欠陥
と認識した位置(図6(a)では、エッジデータn2の
位置)を記憶する。
うに被測定パターンPに欠損があると、この部分で被測
定パターンPとマスタパターンM1が重なるので、論理
積の結果が「1」となる。これは、被測定パターンに断
線がある場合も同様である。こうして、被測定パターン
の欠損あるいは断線を検出することができる。そして、
画像処理装置4は、論理積の結果が「1」となって欠陥
と認識した位置(図6(a)では、エッジデータn2の
位置)を記憶する。
【0036】続いて、図6(b)に示すように、被測定
パターンと第3のマスタパターンM2を比較する。上記
と同様に、被測定パターンPa、Pbと第3のマスタパ
ターンM2の論理積をとると、この論理積の結果は、被
測定パターンPa、Pbに突起や短絡があるか否かによ
って異なる。つまり、被測定パターンPa、Pbに突起
や短絡がない場合は、論理積の結果は「0」となる。
パターンと第3のマスタパターンM2を比較する。上記
と同様に、被測定パターンPa、Pbと第3のマスタパ
ターンM2の論理積をとると、この論理積の結果は、被
測定パターンPa、Pbに突起や短絡があるか否かによ
って異なる。つまり、被測定パターンPa、Pbに突起
や短絡がない場合は、論理積の結果は「0」となる。
【0037】また、エッジデータn4〜n6のように被
測定パターンPaに突起があると、この部分で被測定パ
ターンPaとマスタパターンM2が重なるので、論理積
の結果が「1」となる。同様に、エッジデータn7、n
8のように被測定パターンPa、Pbが短絡している
と、論理積の結果が「1」となる。こうして、被測定パ
ターンの突起あるいは短絡を検出することができる。そ
して、画像処理装置4は、論理積の結果が「1」となっ
て欠陥と認識した位置(図6(b)では、エッジデータ
n5、n7、n8の位置)を記憶する。
測定パターンPaに突起があると、この部分で被測定パ
ターンPaとマスタパターンM2が重なるので、論理積
の結果が「1」となる。同様に、エッジデータn7、n
8のように被測定パターンPa、Pbが短絡している
と、論理積の結果が「1」となる。こうして、被測定パ
ターンの突起あるいは短絡を検出することができる。そ
して、画像処理装置4は、論理積の結果が「1」となっ
て欠陥と認識した位置(図6(b)では、エッジデータ
n5、n7、n8の位置)を記憶する。
【0038】なお、図3、図6では、エッジだけでなく
その内部についても値「1」が存在するものとしてマス
タパターンM1、M2を表しているが、内部を「1」で
満たすと情報量が大きくなるので、ホストコンピュータ
6でマスタパターンM1、M2を作成するときはエッジ
だけとし、このマスタパターンM1、M2を受け取った
画像処理装置4でエッジの内側を「1」で満たすように
してもよい。
その内部についても値「1」が存在するものとしてマス
タパターンM1、M2を表しているが、内部を「1」で
満たすと情報量が大きくなるので、ホストコンピュータ
6でマスタパターンM1、M2を作成するときはエッジ
だけとし、このマスタパターンM1、M2を受け取った
画像処理装置4でエッジの内側を「1」で満たすように
してもよい。
【0039】以上のような検査を被測定パターン全体に
ついて行った後、第1の画像処理装置4は、記憶した欠
陥の位置をアドレス情報として出力する。第2の画像処
理装置5は、第1の画像処理装置4から送られたアドレ
ス情報に基づき、検出された欠陥を中心とする所定の大
きさの領域について、被測定パターンと上記第1のマス
タパターンを比較して検査を行う(ステップ108)。
この検査の方法は、前述した従来の方法と同様である。
ついて行った後、第1の画像処理装置4は、記憶した欠
陥の位置をアドレス情報として出力する。第2の画像処
理装置5は、第1の画像処理装置4から送られたアドレ
ス情報に基づき、検出された欠陥を中心とする所定の大
きさの領域について、被測定パターンと上記第1のマス
タパターンを比較して検査を行う(ステップ108)。
この検査の方法は、前述した従来の方法と同様である。
【0040】被測定パターンと第2、第3のマスタパタ
ーンの論理積処理はハードウェアで実現でき、検出した
欠陥(正確には、欠陥の候補)を含む所定の領域だけ、
処理時間のかかる被測定パターンと第1のマスタパター
ンの比較によって検査するので、被測定パターンの突
起、欠損、断線又は短絡を従来よりも高速に検査するこ
とができる。なお、本実施の形態では、CADデータか
ら第1のマスタパターンを作成しているが、良品と判定
された被測定パターンを撮像し、図4で説明した方法に
よりエッジデータを抽出して、これを直線化することに
よって第1のマスタパターンを作成するようにしてもよ
い。
ーンの論理積処理はハードウェアで実現でき、検出した
欠陥(正確には、欠陥の候補)を含む所定の領域だけ、
処理時間のかかる被測定パターンと第1のマスタパター
ンの比較によって検査するので、被測定パターンの突
起、欠損、断線又は短絡を従来よりも高速に検査するこ
とができる。なお、本実施の形態では、CADデータか
ら第1のマスタパターンを作成しているが、良品と判定
された被測定パターンを撮像し、図4で説明した方法に
よりエッジデータを抽出して、これを直線化することに
よって第1のマスタパターンを作成するようにしてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載のよう
に、被測定パターンと第2、第3のマスタパターンの論
理積をとって被測定パターンの欠陥を検出し、この欠陥
を含む所定の領域について、被測定パターンと第1のマ
スタパターンの誤差を求めて検査するので、被測定パタ
ーンを従来よりも高速に検査することができる。また、
従来のパターンマッチングとは異なり、欠陥候補につい
て数値測定を行い最終判定を行うため、過検出等を大幅
に減少できる。
に、被測定パターンと第2、第3のマスタパターンの論
理積をとって被測定パターンの欠陥を検出し、この欠陥
を含む所定の領域について、被測定パターンと第1のマ
スタパターンの誤差を求めて検査するので、被測定パタ
ーンを従来よりも高速に検査することができる。また、
従来のパターンマッチングとは異なり、欠陥候補につい
て数値測定を行い最終判定を行うため、過検出等を大幅
に減少できる。
【0042】また、請求項2に記載のように、パターン
検査装置をマスタパターン作成手段、第1の画像処理手
段及び第2の画像処理手段から構成することにより、被
測定パターンを従来よりも高速に検査することができる
パターン検査装置を簡単な構成で実現することができ
る。
検査装置をマスタパターン作成手段、第1の画像処理手
段及び第2の画像処理手段から構成することにより、被
測定パターンを従来よりも高速に検査することができる
パターン検査装置を簡単な構成で実現することができ
る。
【図1】 本発明の第1の実施の形態となるパターン検
査方法を示すフローチャート図である。
査方法を示すフローチャート図である。
【図2】 パターン検査装置のブロック図である。
【図3】 第2、第3のマスタパターンの作成方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図4】 被測定パターンのエッジデータの抽出方法を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図5】 被測定パターンとマスタパターンの位置合わ
せ方法を説明するための図である。
せ方法を説明するための図である。
【図6】 第2、第3のマスタパターンとの比較による
検査方法を説明するための図である。
検査方法を説明するための図である。
【図7】 断線を検出する従来の検査方法を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図8】 断線を検出する従来の検査方法を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図9】 短絡を検出する従来の検査方法を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図10】 欠損あるいは突起を検出する従来の検査方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
1…グリーンシート、2…X−Yテーブル、3…ライン
センサカメラ、4…第1の画像処理装置、5…第2の画
像処理装置、6…ホストコンピュータ、7…表示装置。
センサカメラ、4…第1の画像処理装置、5…第2の画
像処理装置、6…ホストコンピュータ、7…表示装置。
Claims (2)
- 【請求項1】 被測定パターンの設計時のCADデータ
あるいは被測定パターンの良品から作成した第1のマス
タパターンをその中心線と直角の方向に縮小して、欠損
又は断線検出用の第2のマスタパターンを作成すると共
に、前記第1のマスタパターンをその中心線と直角の方
向に拡大して突起又は短絡検出用の第3のマスタパター
ンを作成し、 被測定パターンと第2のマスタパターンの論理積をとる
と共に被測定パターンと第3のマスタパターンの論理積
をとることにより、被測定パターンの欠陥を検出し、 この欠陥を含む所定の領域について、被測定パターンと
第1のマスタパターンの誤差を求め、被測定パターンを
検査することを特徴とするパターン検査方法。 - 【請求項2】 被測定パターンの設計時のCADデータ
あるいは被測定パターンの良品から作成した第1のマス
タパターンをその中心線と直角の方向に縮小して、欠損
又は断線検出用の第2のマスタパターンを作成すると共
に、前記第1のマスタパターンをその中心線と直角の方
向に拡大して突起又は短絡検出用の第3のマスタパター
ンを作成するマスタパターン作成手段と、 被測定パターンと第2のマスタパターンの論理積をとる
と共に被測定パターンと第3のマスタパターンの論理積
をとることにより、被測定パターンの欠陥を検出して、
この欠陥の位置を示すアドレス情報を出力する第1の画
像処理手段と、 このアドレス情報により欠陥を含む所定の領域につい
て、被測定パターンと第1のマスタパターンの誤差を求
め、被測定パターンを検査する第2の画像処理手段とを
有することを特徴とするパターン検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8302807A JPH10141930A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | パターン検査方法及びパターン検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8302807A JPH10141930A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | パターン検査方法及びパターン検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10141930A true JPH10141930A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17913350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8302807A Pending JPH10141930A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | パターン検査方法及びパターン検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10141930A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002081914A (ja) * | 2000-06-21 | 2002-03-22 | Toshiba Corp | 寸法検査方法及びその装置並びにマスクの製造方法 |
JP2002207996A (ja) * | 2001-01-10 | 2002-07-26 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd | パターン欠陥検出方法および装置 |
US7349575B2 (en) | 2003-06-27 | 2008-03-25 | Nippon Avionics Co., Ltd. | Pattern inspection method and apparatus, and pattern alignment method |
-
1996
- 1996-11-14 JP JP8302807A patent/JPH10141930A/ja active Pending
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
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