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JPH10123905A - 電子写真装置及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真装置及び画像形成方法

Info

Publication number
JPH10123905A
JPH10123905A JP8273312A JP27331296A JPH10123905A JP H10123905 A JPH10123905 A JP H10123905A JP 8273312 A JP8273312 A JP 8273312A JP 27331296 A JP27331296 A JP 27331296A JP H10123905 A JPH10123905 A JP H10123905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
transfer
photosensitive member
electrophotographic
electrophotographic photosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8273312A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Ashitani
誠次 芦谷
Satoshi Shigezaki
聡 重崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8273312A priority Critical patent/JPH10123905A/ja
Priority to US08/947,486 priority patent/US5950044A/en
Publication of JPH10123905A publication Critical patent/JPH10123905A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5008Driving control for rotary photosensitive medium, e.g. speed control, stop position control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体の空回転が不要で、ゴーストを抑え、
1コピー目と2コピー目との間の電気特性及び画像濃度
の変動を効果的に抑えた電子写真装置の提供。 【解決手段】 導電性支持体上にフタロシアニン化合物
を含有する電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電子写真
感光体に対し、帯電を行う帯電手段、像露光を行う像露
光手段、反転現像を行う現像手段及び転写を行う転写手
段を有する電子写真装置において、電子写真感光体の回
転を停止することなく転写手段の作動を停止した際の、
該転写手段に対向する該電子写真感光体の部位が、作動
中の帯電手段に対向する位置を少なくとも1回転通過し
た後、該電子写真感光体の回転を停止させる制御手段を
備えたことを特徴とする電子写真装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フタロシアニン化
合物を含有する積層型電子写真感光体を用いる反転現像
用の電子写真装置及び画像形成方法に関し、更に詳しく
は、積層型電子写真感光体のコピー開始時の空回転が不
要で高速処理が可能であり、ネガゴーストやポジゴース
ト等の発生を抑え、1コピー目と2コピー目との間にお
ける電気特性の変動及び画像濃度の変動を抑えて、高画
質の画像を迅速かつ簡便に得られる電子写真装置及び画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】C.F.カールソンの発明による電子写
真プロセスは、即時性、高品質かつ保存性の高い画像が
得られることなどから、近年では複写機の分野にとどま
らず、各種プリンタやファクシミリの分野でも広く使わ
れ、大きな広がりを見せている。この電子写真プロセス
は基本的に、感光体表面への均一な帯電、原稿に対応し
た像露光による静電潜像の形成、該潜像のトナーによる
現像、該トナー像の紙への転写(中間転写体を経由する
場合もある)及び定着による画像形成プロセスと、感光
体を繰り返し使用するために行う、感光体の表面に残留
するトナー及び電荷の除去による初期化プロセスとから
成り立っている。
【0003】電子写真プロセスの中核となる感光体につ
いては、その光導電材料として従来からのセレニウム、
ヒ素−セレニウム合金、硫化カドミウム、酸化亜鉛とい
った無機系の光導電体から、最近では、無公害で成膜が
容易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導
電材料を使用した感光体が開発されている。これらの中
でも、電荷発生層及び電荷輸送層を積層したいわゆる積
層型感光体は、より高感度な感光体が得られること、材
料の選択範囲が広く安全性の高い感光体が得られるこ
と、塗布の生産性が高く比較的コスト面でも有利なこ
と、等から現在では感光体の主流となっており大量に生
産されている。
【0004】一方、最近、より高画質な画像を得るため
や、入力画像を記憶したり自由に編集したりするため
に、画像形成のためのデジタル化が急速に進行してい
る。これまで、デジタル的に画像形成するものとして
は、ワープロやパソコンの出力機器であるレーザプリン
タ、LEDプリンタや一部のカラーレーザコピア等に限
られていたが、従来アナログ的画像形成が主流であった
普通の複写機の分野にも急速にデジタル化が進行してい
る。
【0005】デジタル的に画像形成を行なう際、コンピ
ュータ情報を直接使う場合にはその電気信号を光信号に
変換した後、また、原稿からの情報入力の場合には原稿
情報を光情報として読み取った後、一度デジタル電気信
号に変換し、再度光信号に変換した後、それぞれ感光体
に入力される。いずれにせよ感光体に対しては光信号と
して入力されるわけであるが、このようなデジタル信号
の光入力には、主としてレーザ光やLED光が用いられ
ている。現在、最もよく使用される入力光の発振波長
は、780nmや660nmの近赤外光やそれに近い長
波長光である。デジタル的に画像形成を行う際に使用さ
れる感光体にとって、まず第一に要求される特性として
はこれらの長波長光に対して感度を持つことであり、こ
れまで多種多様な材料が検討されている。その中でもフ
タロシアニン化合物は、合成が比較的簡単であり長波長
光に感度を示すものが多いことから、幅広く検討され実
用に供されている。
【0006】例えば、特公平5−55860号公報には
チタニルフタロシアニンを用いた感光体が、特開昭59
−155851号公報にはβ型インジウムフタロシアニ
ンを用いた感光体が、特開平2−233769号公報に
はχ型無金属フタロシアニンを用いた感光体が、特開昭
61−28557号公報にはバナジルオキシフタロシア
ニンを用いた感光体が、それぞれ開示されている。
【0007】一方、デジタル的に画像形成を行う場合に
は、光の有効利用あるいは解像力を上げる目的から、光
を照射した部分にトナーを付着させ画像を形成する、い
わゆる反転現像方式を採用することが多い。反転現像方
式においては、暗電位部が白地となり、明電位部が黒地
部(画線部)になる。前述したように、画像を取り終え
た後の感光体は、次の画像形成のために初期化プロセス
が行われるか、その中の除電方法としては、一般にAC
コロナ放電を利用したもの、光を利用する方法等が知ら
れている。これらの中でも、簡易な装置で行うことがで
き、ACコロナ放電の場合のようにオゾン等の有害なガ
ス発生が伴わない光除電方法かよく用いられている。
【0008】しかしながら、本発明者らがこのような反
転現像による複写プロセスで、フタロシアニン化合物を
電荷発生層に含有する積層型電子写真感光体を用いて画
像形成を行なったところ、最初に積層型電子写真感光層
にホールが注入した後のエレクトロンが電荷発生層中に
残存し易く、一種のメモリーとして電位変動を起こし易
いという欠点があることが判明した。
【0009】原理的には、電荷発生層中に残されたエレ
クトロンが何らかの理由で電荷発生層と電荷輸送層との
界面に進行し、界面近傍のホール注入のバリアー性を下
げるものと推測される。実際に、フタロシアニン化合物
を電荷発生層に含有する積層型電子写真感光体を用いた
場合においては、前サイクルで露光有無での差異から次
サイクル露光領域内で前サイクル露光部分での露光部電
位が周囲よりも上昇し、いわゆるネガゴースト現象が起
こる。あるいは、前サイクル時に光が当たった所の感度
が見かけ上早くなり次サイクル時に全面均一画像を取る
と前サイクル部分が黒く浮き出る、いわゆるポジゴース
ト現象の発生が顕著に観られる。
【0010】フタロシアニン化合物を電荷発生層に含有
する積層型電子写真感光体を反転現像電子写真プロセス
で使用すると、以上詳述したような問題を潜在的に含ん
でいる。そこで、従来では、帯電圧が低下する感光体一
回転目のプロセスは、画像形成には使用せず(いわゆる
空回転)、帯電圧が安定する2回転目以降から画像形成
に使用し、このような問題を回避しているのが現状であ
った。従来におけるような、比較的コピー速度の遅い
(例えばA4紙10枚/分以下)反転現像方式のプリン
タ等においては、帯電器の帯電制御能力に余裕ができる
ためにこの様な現像が顕著に現れないこと、またコンピ
ュータ等からのデータ転送に時間を要すること等から一
回転目を空回転とするプロセスにしても特に支障は生じ
なかったのであるが、近時におけるような、コピー速度
の速いデジタルコピア等、直接原稿をコピーする場合に
は、一回転目を空回転とすると高速化に大きな支障とな
るという問題がある。積層型電子写真感光体の一回転目
から画像形成を行うことができる電子写真装置及び画像
形成方法の開発が要望されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
要望に応え、前記従来における諸問題を解決し、以下の
目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、積
層型電子写真感光体のコピー開始時の空回転が不要で高
速処理が可能であり、ネガゴーストやポジゴースト等の
発生を抑え、1コピー目と2コピー目との間における電
気特性の変動及び画像濃度の変動を抑えて、高画質の画
像を迅速かつ簡便に得られる反転現像用の電子写真装置
及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑みて
本発明の本発明者らが、フタロシアニン化合物を電荷発
生層に使用した積層型感光体を反転現像方式の電子写真
複写方法で用いる場合、このようなコピー開始時の無駄
な空回転をなくす手段について、併せてゴーストの改
着、1コピー目と2コピー目の電気特性の変動、また、
1コピー目と2コピー目の画像濃度の変動の安定化を図
るように種々の検討を行なったところ、これらの問題点
を解決するためには、コピーサイクルの直前のジョブで
の終わり方が重要であることを見い出した。即ち、直前
のコピーサイクルジョブにおいて、積層型電子写真感光
体内部に空間電荷を残さないことがこれら問題の解決に
最も効果が見られることを見い出した。直前でのコピー
サイクルジョブでの終わり方が積層型電子写真感光体内
部の空間電荷を蓄積する方向になった場合、空間電荷の
開放・消滅が簡単ではなく、ジョブが続いた場合や極め
て短時間のレストの後にジョブが続いた場合は勿論、一
晩や数日間ジョブが行なわれなかった場合でもその疲労
の覆暦が強く残り、前記問題が発生してしまうのであ
る。また、反転現像で不可欠である帯電器とは逆極性が
印加される転写帯電器による悪影響に着目し、転写帯電
器の影響を強く抑制すれば前記問題を解決できることを
本発明の発明者らは見い出した。本発明は、本発明の発
明者らによる上記の知見に基づくものである。
【0013】前記課題を解決するための手段は、以下の
通りである。即ち、 (1) 導電性支持体上にフタロシアニン化合物を含有
する電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電子写真感光体
に対し、帯電を行う帯電手段、像露光を行う像露光手
段、反転現像を行う現像手段及び転写を行う転写手段を
有する電子写真装置において、前記電子写真感光体の回
転を停止することなく前記転写手段の作動を停止した際
の、該転写手段に対向する該電子写真感光体の部位が、
作動中の前記帯電手段に対向する位置を少なくとも1回
転通過した後、該電子写真感光体の回転を停止させる制
御手段を備えたことを特徴とする電子写真装置である。
【0014】(2) 転写手段と帯電手段との間に光除
電手段を更に備えてなり、制御手段が、電子写真感光体
の回転を停止することなく前記転写手段の作動を停止し
た際の、該転写手段に対向する該電子写真感光体の部位
を、作動中の前記光除電手段に対向する位置を少なくと
も1回転通過させる制御を行う前記(1)に記載の電子
写真装置である。
【0015】(3) 帯電手段及び転写手段の少なくと
も一方が接触型帯電器である前記(1)又は(2)に記
載の電子写真装置である。
【0016】(4) フタロシアニン化合物が、ハロゲ
ン化ガリウムフタロシアニン、ハロゲン化スズフタロシ
アニン、ハイドロキシガリウムフタロシアニン、オキシ
チタニルフタロシニン、ハロゲン化インジウムフタロシ
アニン、バナジルフタロシアニン及び無金属フタロシア
ニンから選択される少なくとも1つである前記(1)か
ら(3)のいずれかに記載の電子写真装置である。
【0017】(5) 前記(1)から(4)のいずれか
に記載の電子写真装置を用いて画像形成を行うことを特
徴とする画像形成方法である。
【0018】(6) 導電性支持体上にフタロシアニン
化合物を含有する電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電
子写真感光体に対し、帯電、像露光、反転現像及び転写
を行うことを含む画像形成方法において、前記電子写真
感光体の回転を停止することなく転写器の作動を停止し
た際の、該転写器に対向する該電子写真感光体の部位
が、作動中の前記帯電器に対向する位置を少なくとも1
回転通過した後、該電子写真感光体の回転を停止させる
ことを特徴とする画像形成方法である。
【0019】上記(1)、(3)及び(4)に記載の電
子写真装置、並びに、上記(5)及び(6)に記載の画
像形成方法においては、前記電子写真感光体の回転を停
止することなく前記転写手段乃至転写器の作動を停止し
た際の、該転写手段乃至転写器に対向する該電子写真感
光体の部位が、作動中の前記帯電手段乃至帯電器に対向
する位置を少なくとも1回転通過した後、該電子写真感
光体の回転を停止させる。つまり、コピーサイクルが終
了し転写工程が終了した後、転写工程終了の最後端位置
を1サイクル即ち電子写真感光体を1回転以上にわたっ
て、帯電手段乃至帯電器を用いて帯電処理し、一連のコ
ピーサイクルの終了時にエレクトロンを電荷発生層内に
残存させないようにし、極力はき出すようにしてコピー
サイクルを停止させる。その結果、電子写真感光体にお
ける感光層特に電荷発生層内の空間電荷のはき出しとレ
ベリングが可能になり、転写電流による悪影響、即ちゴ
ーストや1コピー目と2コピー目と間の電気変動が大幅
に軽減され、電子写真感光体の周方向の面内均一性が確
保される。このため、次に始まる新しいコピーサイクル
初期のゴーストの発生や電位変動が効果的に抑えられ、
著しく改善される。
【0020】前記(2)に記載の電子写真装置は、転写
手段と帯電手段との間に光除電手段を更に備えてなり、
制御手段が、電子写真感光体の回転を停止することなく
前記転写手段の作動を停止した際の、該転写手段に対向
する該電子写真感光体の部位を、作動中の前記光除電手
段に対向する位置を少なくとも1回転通過させる。つま
り、転写作用後の電子写真感光体に、上記帯電手段乃至
帯電器による帯電処理のみならず、光除電手段による光
除電処理をも電子写真感光体に行うので、電荷発生層内
でのキャリアの流れがより効果的に生じ、十分な空間電
荷のはき出しとレベリングが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明において使用される電子写
真感光体は、導電性支持体上に光導電層を設けてなる。
電子写真感光体は、単層型電子写真感光体でもよいが、
本発明においては、機能分離型の積層型電子写真感光体
が好ましい。前記導電性支持体としては、例えば、アル
ミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッ
ケル等の金属材料や、アルミニウムを蒸着したポリエス
テルフィルム、紙などが主に挙げられる。
【0022】なお、前記導電性支持体と前記光導電層と
の間には、通常使用されるような公知のバリアー層が設
けられていてもよく、このようなバリアー層としては、
例えば、アルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウ
ム、水酸化アルミニウム等の無機層、ポリビニルアルコ
ール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタ
ン、ポリイミド、ポリアミド等の樹脂等の有機層、ある
いは、シランカップリング剤、有機ジルコニウムなどの
有機金属化合物、又はこれらを混合させたものなどが挙
げられる。また、これらのバリア一層は、アルミニウ
ム、鋼、錫、亜鉛、チタンなどの金属あるいは金属酸化
物などの導電性又は半導性微粒子を含んでいてもよい。
【0023】前記光導電層としては、前記積層型電子写
真感光体の場合、電荷発生物質を含有する電荷発生層
と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが少なくとも
挙げられる。
【0024】前記電荷発生物質としては、例えば、無金
属フタロシアニン、銅塩化インジウム、塩化ガリウム、
錫、オキシチタニウム、亜鉛、バナジウム等の金属、又
は、その酸化物、塩化物の配位したフタロシアニン類が
挙げられる。これらの中でも、光感度、電気特性安定
性、画質の点で、無金属フタロシアニン、クロロガリウ
ムなどのハロゲン化ガリウムフタロシアニン、ジクロロ
スズなどのハロゲン化スズフタロシアニン、ハイドロキ
シガリウムフタロシアニン、オキシチタニルフタロシア
ニン、クロロインジウムなどのハロゲン化インジウムフ
タロシアニン、バナジルフタロシアニンから選択される
少なくとも1つが好ましい。なお、これら中心金属類に
ついては混晶の形で複数併用してもよいし、単品として
複数混合してもよい。
【0025】前記電荷発生層には、分光感度を変えたり
帯電性、残留電位等の電気特性を改良するために、フタ
ロシアニン以外の電荷発生物質を含有させてもよい。そ
のような電荷発生物質としては、例えば、セレン及びそ
の合金、ヒ素−セレン、硫化カドミニウム、酸化亜鉛、
その他の無機光導電物質、アゾ色素、キナクリドン、多
環キノン、ピリリウム塩、チアピリリウム塩、インジ
ゴ、チオインジゴ、アントアントロン、ピラントロン、
シアニン等が挙げられる。
【0026】以上の電荷発生物質の平均粒径としては、
1μm以下が好ましく、0.5μm以下がより好まし
く、0.3μm以下が特に好ましい。
【0027】前記電荷発生層に使用されるバインダーと
しては、例えば、ポリビニルアセテート、ポリアクリル
酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセタール、
ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フ
ェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロー
スエステル、セルロースエーテルなどが挙げられる。
【0028】前記電荷発生層における前記電荷発生物質
の含有量としては、前記バインダー100重量部に対
し、通常30〜500重量部である。前記電荷発生層の
厚みとしては、通常0.1〜2μmであり、0.15〜
0.8μmが好ましい。前記電荷発生層には、必要に応
じて塗布性を改善するためのレベリング剤や酸化防止
剤、増感剤等の各種添加剤を添加させることができる。
前記電荷発生層は、前記電荷発生物質の微粒子が前記バ
インダー中に分散した状態で結着してなる層であっても
よいし、前記電荷発生物質による蒸着膜であってもよ
い。
【0029】前記電荷輸送物質としては、例えば、2,
4,7−トリニトロフルオレノン、テトラシアノキノジ
メタンなどの電子吸引性物質、カルバゾール、インドー
ル、イミダゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサ
ジアゾール、ピラゾリン、チアジアゾール、などの複素
環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族
アミン誘導体、スチルベン誘導体、あるいはこれらの化
合物からなる基を主鎖若しくは側鎖に有する重合体など
の電子供与性物質が挙げられる。前記電荷輸送層は、こ
れらの電荷輸送物質がバインダーに結着した状態で形成
される。
【0030】前記電荷輸送層に使用されるバインダーと
しては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、及びその供重
合体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステル
カーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、フエノキ
シ、エポキシ、シリコーン樹脂等、これらの部分的架橋
硬化物などが挙げられる。
【0031】前記電荷輸送層における前記電荷輸送物質
の含有量としては、前記バインダー100重量部に対
し、通常30〜200重量部であり、40〜150重量
部が好ましい。前記電荷輸送層の厚みとしては、通常5
〜50μmであり、10〜45μmが好ましい。前記電
荷輸送層には、成膜性、可とう性、塗布性などを向上さ
せるため、必要に応じて周知の可塑剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、レベリング剤などの添加剤を添加すること
ができる。
【0032】前記電子写真感光体は、前記光導電層上に
最表面層が設けられていてもよく、そのような最表面層
としては、例えば、従来公知の熱可塑性又は熱硬化性ポ
リマーを主体とするオーバーコート層などが挙げられ
る。なお、本発明においては、前記電荷輸送層や前記オ
ーバーコート層に、高分子型の電荷輸送物質や電荷輸送
機能を有する反応性低分子電荷輸送物質を硬化させて高
分子化させたものを用いてもよい。前記各層を形成する
場合には、例えば、該層に含有させる物質を溶剤に溶解
又は分散させて得られた塗布液を順次塗布・乾燥等する
などの公知の方法が適用できる。上述の電子写真感光体
は、以下の本発明の電子写真装置及び画像形成方法にお
いて好適に使用される。
【0033】本発明の画像形成方法は、前記電子写真感
光体に対し、帯電、像露光、反転現像及び転写を行うこ
とを含む。さらに必要に応じて光除電を行うことを含
む。本発明の画像形成方法は、通常の方法に従って行う
ことも可能であるが、以下に説明する本発明の電子写真
装置を用いて好適に実施することができる。本発明の電
子写真装置は、前記電子写真感光体に対し、帯電を行う
帯電手段、像露光を行う像露光手段、反転現像を行う現
像手段及び転写を行う転写手段、及びこれらの動作を制
御する制御手段を有する。さらに必要に応じて、光除電
手段を有する。
【0034】前記帯電は、例えば、導電性ローラや導電
性ブラシを用いた接触帯電、コロナ放電を利用したスコ
ロトロン帯電器やコロトロン帯電などが挙げられる。前
記帯電は、公知の帯電器等を用いて行うことができる
が、以下の本発明の電子写真装置における帯電手段によ
り好適に行うことができる。前記帯電手段としては、特
に制限はなく、例えば、導電性ローラや導電性ブラシを
用いた接触型帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロ
ン帯電器やコロトロン帯電器などのそれ自体公知の帯電
器が挙げられる。これらの中でも、帯電補償能力に優れ
る点で接触型帯電器が好ましい。前記電子写真感光体
は、例えばこのような帯電手段により、通常−300〜
−1000Vの範囲に帯電される。
【0035】前記像露光は、例えば、半導体レーザ光の
外、LED光、液晶シャッタ光等の公知の光源を用いて
行うことができるが、以下の本発明の電子写真装置にお
ける像露光手段により好適に行うことができる。前記像
露光手段としては、特に制限はなく、例えば、前記電子
写真感光体表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シ
ャッタ光等の光源を、所望の像様に露光できる光学系機
器などが挙げられる。
【0036】前記反転現像は、例えば、磁性若しくは非
磁性の一成分系現像剤又は二成分系現像剤などを接触あ
るいは非接触させて現像する一般的な方法に従って行う
ことができるが、以下の本発明の電子写真装置における
現像手段により好適に行うことができる。前記現像手段
としては、特に制限はなく、例えば、前記一成分系現像
剤又は二成分系現像剤をブラシ、ローラー等を用いて前
記電子写真感光体に付着させる機能を有する現像器など
が挙げられる。
【0037】前記転写は、例えば、コロナ放電による転
写、転写ローラ等を用いた接触転写などが挙げられる。
前記転写は、公知の転写器等を用いて行い得るが、以下
の本発明の電子写真装置における転写手段により好適に
行うことができる。前記転写手段としては、特に制限は
なく、例えば、転写ローラ等を用いた接触型転写帯電
器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコ
ロトロン転写帯電器などのそれ自体公知の転写帯電器が
挙げられる。これらの中でも、転写帯電補償能力に優れ
る点で接触型転写帯電器が好ましい。なお、本発明にお
いては、帯電補償能力の点で、前記帯電手段及び前記転
写手段の少なくとも一方が接触型帯電器(接触型転写帯
電器を含む)である態様が好ましい。
【0038】前記光除電は、例えば、それ自体公知の、
タングステンランプ等の白色光、LED光等の赤色光等
の光質を用いて行うことができるが、以下の本発明の電
子写真装置における光除電手段により好適に行うことが
できる。前記光除電手段としては、特に制限はなく、例
えば、タングステンランプ等の白色光、LED光等の赤
色光等の光質を前記電子写真感光体に照射し得る機能を
有する光除電器などが挙げられる。前記光除電における
照射光の強度としては、通常、電子写真感光体の半減露
光感度を示す光量の数倍〜30倍程度になるように出力
設定される。
【0039】前記本発明の画像形成方法においては、前
記電子写真感光体の回転を停止することなく前記転写手
段乃至転写器の作動を停止した際の、該転写手段乃至転
写器に対向する該電子写真感光体の部位が、作動中の前
記帯電手段乃至帯電器に対向する位置を少なくとも1回
転通過した後、該電子写真感光体の回転を停止させる
が、このような動作はコンピュータ等の公知の制御装置
等を用いて行ってもよいし、本発明の電子写真装置にお
ける制御手段を用いても好適に行うことができる。前記
制御手段は、前記電子写真感光体の回転を停止すること
なく前記転写手段の作動を停止した際の、該転写手段に
対向する該電子写真感光体の部位が、作動中の前記帯電
手段に対向する位置を少なくとも1回転通過した後、該
電子写真感光体の回転を停止させるように、電子写真装
置における電子写真感光体、帯電手段、像露光手段、現
像手段、転写手段等の各手段の作動を制御する機能を有
する。具体的には、例えば図5に示すモードで各手段が
作動するように各手段の作動を制御し得るコンピュータ
制御装置などが挙げられる。なお、図5において縦線に
挟まれた部分は、電子写真感光体の1回転を意味してい
る。なお、本発明の電子写真装置及び画像形成方法は、
前記電子写真感光体の回転を停止することなく前記転写
手段乃至転写器の作動を停止した際の、該転写手段に対
向する該電子写真感光体の部位が、作動中の前記帯電手
段乃至帯電器に対向する位置を少なくとも1回転通過し
た後、該電子写真感光体の回転を停止するあらゆる画像
形成プロセスを含み、例えば、画像形成プロセス終了後
にほんの一瞬電子写真感光体の回転を停止させるような
場合も含まれる。
【0040】前記電子写真装置が、前記転写手段と前記
帯電手段との間に前記光除電手段を有する場合には、前
記制御手段は、前記電子写真感光体の回転を停止するこ
となく前記転写手段の作動を停止した際の、該転写手段
に対向する該電子写真感光体の部位を、作動中の前記光
除電手段に対向する位置を少なくとも1回転通過させる
ように、電子写真装置における各手段の作動を制御でき
る機能を有しているのが好ましい。このような制御手段
としては、具体的には、例えば図2に示すモードで各手
段が作動するように各手段の作動を制御し得るコンピュ
ータ制御装置などが挙げられる。なお、図2において縦
線に挟まれた部分は、電子写真感光体の1回転を意味し
ている。
【0041】本発明の電子写真装置の一例としては、例
えば、図1に示すように、帯電器2と画像露光器3と現
像器4と転写帯電器5とクリーニング・ブレード6と光
除電器7とを、積層型電子写真感光体1の回転方向に対
してこの順に配置しており、かつこれらの機器等の作動
を制御する、図示しない制御器を備えてなるコピー装置
が挙げられる。
【0042】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0043】(実施例1〜2及び比較例1〜5) <電子写真感光体の作製> −導電性支持体の作製− まず、特開平2−87154号公報に記載されているよ
うに、アルミニウムパイプの湿式ホーニング処理を次の
ようにして行った。84mmφ×340mmの鏡面アル
ミニウムパイプを用意し、液体ホーニング装置を用い
て、研磨剤(グリーンデシックGC♯400、昭和電工
(株)製)10kgを水40リットルに懸濁させ、それ
をポンプで6リットル/分の流量でガンに送液し、吹き
つけ速度60mm/分、空気圧0.85kgf/cm2
で、アルミニウムパイプを120rpmで回転させなが
ら軸方向に移動させ、湿式ホーニング処理を行った。こ
のときの中心線平均粗さRaは、0.16μmであっ
た。以上により得られたものを電子写真感光体の導電性
支持体として用いた。
【0044】−下引き層の形成− ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−S、積水
化学(株)製)4部を溶解したn−ブチルアルコール1
70部、有機ジルコニウム化合物(アセチルアセトンジ
ルコニウムブチレート)30部及び有機シラン化合物の
混合物(γ−アミノプロピルトリメトキシシラン)3部
を追加混合攪拌し、下引き層形成用の塗布液を得た。こ
の塗布液を、ホーニング処理により粗面化された84m
mφのアルミニウム製の導電性支持体上に塗布し、室温
で5分間風乾を行った後、50℃で10分間の該導電性
支持体の昇温を行い、50℃、85%RH(露点47
℃)の恒温恒湿槽中に入れ、20分間加湿硬化促進処理
を行った後、熱風乾燥機に入れて170℃で10分間乾
燥を行い、該導電性支持体上に下引き層を形成した。
【0045】−電荷発生層の形成− 電荷発生物質として、塩化ガリウムフタロシアニン15
部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、
日本ユニカー社製)10部、及びn−ブチルアルコール
300部からなる混合物をサンドミルにて4時間分散し
た。得られた分散液を、前記下引き層上に浸漬塗布し、
乾燥して、厚みが0.2μmである電荷発生層を形成し
た。
【0046】−電荷輸送層の形成− 次に、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メ
チルフェニル)−〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’
−ジアミン4部と、ビスフェノールZポリカーボネート
樹脂(分子量40,000)6部とをクロルベンゼン8
0部を加えて溶解して溶液を調製した。得られた溶液を
用いて、前記電荷発生層上に塗布・乾燥することによ
り、厚みが20μmである電荷輸送層を形成した。こう
して、三層からなる積層型電子写真感光体を作製した。
【0047】なお、比較例3の電子写真感光体は、以下
のように作製した。比較例3の電子写真感光体は、電荷
発生層のみを次のような条件で作製し形成した外は、前
記電子写真感光体と同様である。ブチラール樹脂〔XY
HL(UCC製)〕5重量部をシクロヘキサノン150
重量部に溶解し、これに化1に示すトリスアゾ顔料10
重量部を加えボールミルにより48時間分散した。さら
にシクロヘキサノン210重量部を加え3時間分散を行
った。これを固形分濃度が1.8重量%になるように、
攪拌しながらシクロヘキサノンで希釈した。こうして得
られた電荷発生層塗布液を前記中間層上に塗布し、13
0℃で20分間乾燥し、厚みが0.2μmである電荷発
生層を形成した。
【0048】
【化1】
【0049】これらの電子写真感光体を用いて、画質評
価と電気特性評価とを行った。なお、評価に使用した装
置は以下の通りである。
【0050】実施例1並びに比較例1〜3及び5につい
ては、積層型電子写真感光体を、直径が84mmで長さ
が340mmであるドラムにして用いた、富士ゼロック
ス(株)製 Able 3300デジタル複写機を使用
した。この複写機は、図1に示す通り、帯電器2と画像
露光器3と現像器4と転写帯電器5とクリーニング・ブ
レード6と光除電器7とを、積層型電子写真感光体1の
回転方向に対してこの順に配置しており、かつこれらの
機器等の作動を制御する、図示しない制御器を備えてな
る。
【0051】帯電器2は、スコロトロン帯電器であり、
帯電電位を−700Vに設定した。転写帯電器5は、コ
ロトロン帯電器であり、光除電器7は、赤色LED(6
60nm)を光源として用いた。前記制御器の制御モー
ドは、表1に掲載した通りであり、実施例1については
図2に示す「a」のシーケンスを採用した。比較例1〜
3について図3に示す「b」のシーケンスを採用した。
ただし、比較例2については、「b」のシーケンスを、
コピーボタンを押してからの積層型電子写真感光体の一
回転目の画像形成のプロセスは使用せず(いわゆる空回
転させた)、帯電電位が安定する2回転目から画像形成
に使用する立ち上がりシーケンスに変更した。比較例5
については図4に示す「c」のシーケンスを採用した。
なお、図2〜4において縦線に挟まれた部分は、電子写
真感光体の1回転を意味している。
【0052】実施例2及び比較例4については、積層型
電子写真感光体を、直径が30mmで、長さが340m
mであるのドラムにして用いた、富士ゼロックス(株)
製Able 3321デジタル複写機を使用した。この
複写機は、前記図1に示す装置とほぼ同じ構成である
が、光除電器7が設けられていない点で異なる。この複
写機において、帯電器2は、接触型ローラ帯電器であ
り、帯電電位を−500Vに設定した。転写帯電器5
は、接触型ローラー帯電器である。制御器の制御モード
は、表1に掲載した通りであり、実施例2については図
5に示す「d」のシーケンスを採用した。比較例4につ
いては図6に示す「e」のシーケンスを採用した。な
お、図5〜6において縦線に挟まれた部分は、電子写真
感光体の1回転を意味している。
【0053】露光部電位(VL )を−150Vになるよ
うに全ての実施例と比較例において露光光量をテスト前
に調整しておいた。
【0054】なお、電気特性評価用と画質評価用の複写
機とは、同一のものを各1台ずつ用意し実験としては別
々に行った。電気特性評価は、以下のようにして行っ
た。即ち、上記の複写機に公知の電圧測定装置を接続し
て、まず連続10枚コピーで絵出しを行い、その後10
分休止させる。これを繰り返し100枚までコピーを行
い、その後同様に10分休止させた後に連続10枚のコ
ピー採集を行う。そして、ここでの1枚目と2枚目と間
における変動電圧を測定した。その後に、連続コピーで
1万枚の画質評価を繰り返し、1万枚コピー終了後装置
を一度休止させ、一昼夜(約24時間)そのままで放置
した。その後、再び連続10枚の画質評価を行い、前記
と同様に1枚目と2枚目との間における変動電圧を測定
した。評価の基準として、+4以下であれば実用上問題
のないレベルである。これらの結果を表1に示した。
【0055】画質評価は、環境10℃20%RHにおい
て以下のようにして行った。コピー前半の部分は、5m
m、25mm角の英文字、30mm一辺の正方形のベタ
黒部を並べたもので、後半の部分には、引き続き1ドッ
ト・オン・1・オフの中間調ドット密度の半面一様のテ
ストチャートでサンプリングした。ゴーストは、コピー
後半部分の中間調を目視で検査し、見えないものをラン
ク0とし、濃度差から見て明白にゴーストが現われてい
るものをランク5、わずかに見えるものをランク3、及
びこれらの間のランク付けも含め、標準グレード見本を
予め作成しておき、これを評価に用いた。なお、ネガゴ
ーストはN、ポジゴーストはPと区別した。評価のレベ
ルとしては、N1及びP1以下であれば実用上問題のな
いレベルである。これらの結果は、表1に示した。
【0056】なお、評価手順としては、まず連続10枚
コピーで絵出しを行い、その後10分休止させる。これ
を繰り返し100枚までコピーを行い、その後同様に1
0分休止させた後に連続10枚のコピー採集を行う。そ
して、ここでの1枚目、2枚目、3枚目のゴースト評価
を行った。その後に、連続コピーで1万枚の画質評価を
繰り返し、1万枚コピー終了後装置を一度休止させ、一
昼夜(約24時間)そのままで放置した。その後、再び
連続10枚の画質評価を行い、前記と同様に1枚目、2
枚目、3枚目のゴースト評価を行った。
【0057】
【表1】
【0058】表1の結果から、本発明の電子写真装置を
用いた場合、即ち本発明の画像形成方法による場合に
は、空回転が不要で高速処理が可能であり、ネガゴース
トやポジゴースト等の発生を抑えられ、1コピー目と2
コピー目との間における電気特性の変動及び画像濃度の
変動を抑えて、高画質の画像を迅速かつ簡便に得られる
ことが明らかである。一方、本発明とは異なり、コピー
サイクルが終了し転写工程が終了した後、転写工程終了
の最後端位置を1サイクル即ち電子写真感光体を1回転
以上にわたって、帯電手段乃至帯電器を用いて帯電処理
せず、一連のコピーサイクルの終了時にエレクトロンが
電荷発生層内に残存してしまっている状態でコピーサイ
クルを停止させる比較例(比較例1、2、4、5)の場
合には、ネガゴーストが発生し、1コピー目と2コピー
目との間における電気特性の変動が著しく、良好な画像
が得られないことが明らかである。なお、比較例2の場
合は、ネガゴーストの発生や電気特性の変動が比較例1
に比べてやや小さくなってはいるものの、本発明のレベ
ルには程遠く、しかもこの場合はコピー開始時の空回転
が必要なので、高速処理できない点で望ましくないこと
が明らかである。また、比較例3の場合、電荷発生物質
としてフタロシアニン化合物を用いていないので、光感
度が低くく、本発明に比べて不利であることが明らかで
ある。
【0059】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決することができる。また、本発明によると、積
層型電子写真感光体のコピー開始時の空回転が不要で高
速処理が可能であり、ネガゴーストやポジゴースト等の
発生を抑え、1コピー目と2コピー目との間における電
気特性の変動及び画像濃度の変動を抑えて、高画質の画
像を迅速かつ簡便に得られる反転現像用の電子写真装置
及び画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子写真装置の一例を説明す
るための概略説明図である。
【図2】図2は、制御手段の制御モード(本発明のシー
ケンス)を説明するための図である。
【図3】図3は、制御手段の制御モード(比較例のシー
ケンス)を説明するための図である。
【図4】図4は、制御手段の制御モード(比較例のシー
ケンス)を説明するための図である。
【図5】図5は、制御手段の制御モード(本発明のシー
ケンス)を説明するための図である。
【図6】図6は、制御手段の制御モード(比較例のシー
ケンス)を説明するための図である。
【符号の説明】
1 積層型電子写真感光体 2 帯電器 3 画像露光器 4 現像器 5 転写帯電器 6 クリーニング・ブレード 7 光除電器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上にフタロシアニン化合物
    を含有する電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電子写真
    感光体に対し、帯電を行う帯電手段、像露光を行う像露
    光手段、反転現像を行う現像手段及び転写を行う転写手
    段を有する電子写真装置において、 前記電子写真感光体の回転を停止することなく前記転写
    手段の作動を停止した際の、該転写手段に対向する該電
    子写真感光体の部位が、作動中の前記帯電手段に対向す
    る位置を少なくとも1回転通過した後、該電子写真感光
    体の回転を停止させる制御手段を備えたことを特徴とす
    る電子写真装置。
  2. 【請求項2】 転写手段と帯電手段との間に光除電手段
    を更に備えてなり、制御手段が、電子写真感光体の回転
    を停止することなく前記転写手段の作動を停止した際
    の、該転写手段に対向する該電子写真感光体の部位を、
    作動中の前記光除電手段に対向する位置を少なくとも1
    回転通過させる制御を行う請求項1に記載の電子写真装
    置。
  3. 【請求項3】 帯電手段及び転写手段の少なくとも一方
    が接触型帯電器である請求項1又は2に記載の電子写真
    装置。
  4. 【請求項4】 フタロシアニン化合物が、ハロゲン化ガ
    リウムフタロシアニン、ハロゲン化スズフタロシアニ
    ン、ハイドロキシガリウムフタロシアニン、オキシチタ
    ニルフタロシニン、ハロゲン化インジウムフタロシアニ
    ン、バナジルフタロシアニン及び無金属フタロシアニン
    から選択される少なくとも1つである請求項1から3の
    いずれかに記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の電子
    写真装置を用いて画像形成を行うことを特徴とする画像
    形成方法。
  6. 【請求項6】 導電性支持体上にフタロシアニン化合物
    を含有する電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電子写真
    感光体に対し、帯電、像露光、反転現像及び転写を行う
    ことを含む画像形成方法において、 前記電子写真感光体の回転を停止することなく転写器の
    作動を停止した際の、該転写器に対向する該電子写真感
    光体の部位が、作動中の前記帯電器に対向する位置を少
    なくとも1回転通過した後、該電子写真感光体の回転を
    停止させることを特徴とする画像形成方法。
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