JP3273542B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置Info
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Description
に該電子写真感光体を備えたプロセスカ−トリッジ及び
電子写真装置に関する。
料としてはセレン、酸化亜鉛及びカドミウム等を主成分
とする感光層を有する無機感光体が広く用いられてき
た。これ等はある程度の感光体としての基礎特性は備え
ているが、成膜が困難である、可塑性が悪い、製造コス
トが高い等の問題がある。更に無機光導電材料は一般的
に毒性が強く、製造上並びに取り扱い上にも大きな制約
があった。
体は、無機感光体の上記欠点を補う等多くの利点を有
し、近年注目を集めており、これまで数多くの提案がさ
れ、かつ、実用化されてきている。このような有機感光
体としてはポリビニルカルバゾ−ルに代表される光導電
性ポリマ−等と2,4,7−トリニトロ−9−フルオレ
ノン等のルイス酸とから形成される電荷移動錯体を主成
分とする電子写真感光体が提案されている。これ等の有
機光導電性ポリマ−は、無機光導電材料に比べて軽量
性、成膜性等の点で優れてはいるが、感度、耐久性、安
定性等の点で無機光導電材料に比べて劣っており、必ず
しも満足できるものではなかった。
れぞれ別々の物質に分担させた機能分離型電子写真感光
体が、従来の有機感光体の欠点とされていた感度や耐久
性に改善をもたらせた。このような機能分離型感光体
は、電荷発生物質と電荷輸送物質の各々の材料選択の範
囲が広く、任意の特性を有する電子写真感光体を比較的
容易に作成できるという利点を有している。
の殆どが電荷発生層上に電荷輸送層をこの順に積層する
型の感光体であり、この構成の感光体は、負帯電プロセ
スで用いられる。このような構成を採る理由は、使用さ
れる材料を混合して単に単層として形成した感光体で
は、帯電性、感度、静電的特性の疲労現象等が実用程度
以下である場合が多いのに対し、積層型ではこれ等の欠
点が抑えられ、かつ、機械的強度に富み膜厚の設計が可
能な電荷輸送層を表面に配することで、電子写真プロセ
スに供された状態で十分な機械的耐久性を感光体に持た
せることが可能となるからである。また、高速電子写真
プロセスにおいても十分な電荷移動度を持つ有機材料
が、これまで殆どの場合、正孔輸送の性質のみを有する
ドナ−化合物に限られ、また、静電的特性の疲労現象を
極力抑え、かつ、プロセスに供された状態で感光体の機
械的強度を十分保持させるには、電荷発生と電荷移動と
の機能を層ごとに分けた機能分離型構成とし、正孔輸送
性の有機材料を有する電荷輸送層を表面に配した積層構
造の感光体がもっとも合理的とされていたためである。
しかしながら、このような機能分離型の電子写真感光体
は新たな問題を生じさせているのが現状である。
有機感光体を用いた電子写真装置では、帯電に伴うオゾ
ンの発生量が多く、このために環境を汚染したり、感光
体が酸化されて劣化したりする恐れがあり、これを防ぐ
ために、オゾンを発生させないシステムや、装置内のオ
ゾンを回収するシステム等を必要とし、プロセスやシス
テムが複雑化するという欠点がある。また、感光体の製
造の面からも数回にわたる塗工工程及びそれらの層の膜
厚の正確な管理等コストを引き上げる要因となってい
る。
いた電子写真感光体としては、正帯電プロセス用単層型
(感光層が一層からなるタイプのもの)構成が望ましい
ことが理解される。更に、該感光体がそのまま、あるい
は若干の変更で負帯電プロセスに用いることが可能であ
れば、安価で使用環境の自由度が高い利点を有する感光
体を提供することが可能となる。
物質、有機正孔輸送物質及び有機電子輸送物質を結着樹
脂中に分散し形成した感光体等が近年数多く提案されつ
つある。例えば特開平6−123985号公報、特開平
6−130688号公報、特開平6−123984、特
開平6−123981号公報、特開平3−290666
号公報、特開平4−338760号公報、特開平5−9
92号公報、特開平6−27693号公報等が挙げられ
る。
度が十分でない、繰り返し使用で電位の変動が大きい、
残留電位が高い等更に改善すべき点が多く、実用上満足
できるものではなかった。また、該感光体は、近年のデ
ジタル化に対応した反転現像系では、一次帯電と転写帯
電が逆極性なため、転写の有無により帯電特性が異な
る、所謂転写メモリ−という現象(画像上濃度むらとし
て現れる)が非常に起こりやすく、その様な条件では未
だ満足できるものが全く無いのが現状であり、改善の必
要がある。
に、帯電性、感度に優れ、また、電子写真プロセスの繰
り返しにおいても電位特性の安定性に富んだ単層の感光
層を有する電子写真感光体を提供することである。第二
に、反転現像系でも転写メモリ−が生じにくい単層の感
光層を有する電子写真感光体を提供することである。第
三に、製造が容易で、かつ、安価に提供できる単層の感
光層を有する電子写真感光体を提供することである。ま
た、該電子写真感光体を用いたプロセスカ−トリッジ及
び電子写真装置を提供することである。
に単層の感光層を有する電子写真感光体において、該感
光層は少なくとも電荷発生物質、有機正孔輸送物質、有
機電子輸送物質及び結着樹脂を含有し、該有機正孔輸送
物質は下記一般式(1)で示されるフルオレン化合物で
あり、該有機電子輸送物質は下記一般式(2)で示され
るジフェノキノン化合物であることを特徴とする電子写
真感光体から構成される。 一般式(1)
してもよいアリ−ル基を示す。ただし、Ar1 、Ar
2 及びAr3 のうち少なくとも一つは置換基を有し
てもよいフルオレニル基を示す。) 一般式(2)
ル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有
してもよいアリ−ル基、置換基を有してもよいアルコキ
シ基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を示
す。)
光層を有する電子写真感光体において、該感光層は少な
くとも電荷発生物質、有機正孔輸送物質、有機電子輸送
物質及び結着樹脂を含有し、該有機正孔輸送物質下記一
般式(1)で示されるフルオレン化合物であり、該有機
電子輸送物質は下記一般式(3)で示されるスチルベン
キノン化合物であることを特徴とする電子写真感光体か
ら構成される。 一般式(1)
してもよいアリ−ル基を示す。ただし、Ar1 、Ar
2 及びAr3 のうち少なくとも一つは置換基を有し
てもよいフルオレニル基を示す。) 一般式(3)
ル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有
してもよいアリ−ル基、置換基を有してもよいアルコキ
シ基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を示
す。)
(3)において、Ar1〜Ar3及びR1〜R16が有して
もよい置換基としては、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル等のアルキル基、フェネチル、ナフチル等のアラル
キル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等のアルコキ
シ基、フェニル、ナフチル等のアリ−ル基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子、ニトロ基及びシアノ基等が挙げられる。
及び耐久時の電位安定性に極めて優れ、低速から高速ま
での電子写真プロセスに好適であり、また、電荷発生物
質の選択により分光感度域が制御でき、白黒またはフル
カラ−用の複写機から書き込み用にLEDやレ−ザ−を
用いたペ−ジプリンタ−の感光体にまで適用することが
可能である。また、これ迄の単層型感光体で大きな問題
点の一つである反転現像系の転写メモリ−に対しても極
めて強く濃度むら等が生じず安定した画像を提供でき
る。
輸送物質として一般式(1)で示されるフルオレン化合
物を用い、また、有機電子輸送物質として一般式(2)
で示されるジフェノキノン化合物または一般式(3)で
示されるスチルベンキノン化合物を組み合わせて使用し
ている点である。これにより、感光体の高感度化、帯電
特性及び耐久時の電位安定性の向上、そして反転現像時
の転写メモリ−カイゼンガ格段に図られる。
る理由は完全には明らかではないが、一つには一般式
(1)で示される化合物と一般式(2)で示される化合
物または一般式(3)で示される化合物の軌道の広がり
や、エネルギ−準位が極めて良好な関係にあり電子(あ
るいは正孔)の感光層中でのトラップが殆ど生じないた
めと考えられる。
(1)で示されるフルオレン化合物、一般式(2)で示
されるジフェノキノン化合物及び一般式(3)で示され
るスチルベンキノン化合物の各々について具体例を挙げ
て詳細に説明する。
レン化合物は下記一般式(1)で示される。
ル、ナフチル、アンスリル、ピエニル等のアリ−ル基を
示す。ただし、Ar1 〜Ar3 のうち少なくとも一つは
置換基を有してもよいフルオレニル基を示す。代表例を
表1〜7に示すが、これ等の化合物に限定されるもので
はない。
ノキノン化合物は下記一般式(2)、スチルベンキノン
化合物は下記一般式(3)で示される。 一般式(2)
ル、プロピル、ブチル等のアルキル基、置換基を有して
もよいベンジル、フェネチル等のアラルキル基、置換基
を有してもよいフェニル、ナフチル等のアリ−ル基、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ等のアルコキシ基、ニト
ロ基、シアノ基またはフッ素原子、塩素原子、臭素原子
等のハロゲン原子を示す。一般式(2)で示されるジフ
ェノキノン化合物について代表例を表8〜12に、一般
式(3)で示されるスチルベンキノン化合物について代
表例を表13〜17に示すが、これ等の化合物に限定さ
れるものではない。
質の感光層に占める割合は10wt%以上、好ましくは
20〜50wt%の範囲である。
質の感光層に占める割合は1〜50wt%、好ましくは
5〜40wt%である。
物質の良好な分散と有機正孔輸送物質及び有機電子輸送
物質の分子状の分散ばかりではなく、電子写真プロセス
に必要とされる感光層の機械的強度も担っている。この
ため、結着樹脂の組成比が低い場合には、これ等の諸特
性が損なわれることになる。従って、感光層に占める結
着樹脂の割合は極端に低くはできない。結着樹脂の感光
層全体に占める割合は30〜90wt%、好ましくは4
0〜70wt%が適当である。
は特に限定されるものではなく、市販の樹脂を使用する
ことができる。感光層の結着樹脂に使用可能な樹脂の例
としては、ポリエステル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、
ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、セルロ
−ス、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコ−ン樹
脂、アルキド樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合樹脂等が挙げられる。
生物質はセレン化合物、アモルファスシリコン、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性物質の粒子や、ビ
スアゾ顔料、トリスアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペ
リレン顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、多環キ
ノン顔料等が挙げられる。これ等の電荷発生物質の感光
層に含まれる割合は0.1〜40wt%、好ましくは
0.3〜20wt%が最適である。
防止剤、レベリング剤等の公知の添加物を含有してもよ
い。
μm、最適には7〜35μmの範囲である。
ミニウム、ニッケル、銅、ステンレス等の金属板、金属
ドラムまたは金属箔、酸化スズ、ヨウ化銅等の薄膜を蒸
着あるいは塗布したプラスチックフィルムあるいはガラ
ス等が挙げられる。
は、導電性及び支持体と感光層の密着性の改良を目的と
して支持体と感光層との間に下引き層を設けることもで
きる。下引き層の材料としては前記感光層に用いる結着
樹脂例に挙げた樹脂の他に、ポリアミド樹脂、ポリビニ
ルアルコ−ル、カゼイン、ポリビニルピロリドン等を用
いることができる。下引き層の膜厚は0.01〜20μ
m、最適には0.1〜5μmの範囲である。
層の上に耐久性等の向上等を目的として表面保護層を設
けてもよい。
料を有機溶媒中に溶解またはボ−ルミル、サンドミル、
超音波等で分散して感光層形成液を調製し、これを浸漬
法やブレ−ド塗布法、スプレ−塗布法等で導電性支持体
上に塗布し乾燥して感光層を形成すればよい。
光体、及び帯電手段、現像手段及びクリ−ニング手段か
らなる群より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支
持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴と
するプロセスカ−トリッジから構成される。
光体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を
有することを特徴とする電子写真装置から構成される。
ロセスカ−トリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。図において、1はドラム状の本発明の電子写真感
光体であり、じく2を中心に矢印方向に所定の周速度で
回転駆動される。感光体1は回転過程において、一次帯
電手段3によりその周面に正または負の所定電位の均一
帯電を受け、次いで、スリット露光やレ−ザ−ビ−ム走
査露光等の像露光手段(不図示)からの画像露光光4を
受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順次形成
されていく。
によりトナ−現像され、現像されたトナ−現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピ−)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリ−ニング手段9によって転写残りトナ−の除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返し
画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ロ
−ラ−等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は
必ずしも必要ではない。
帯電手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを
複写機やレ−ザ−ビ−ムプリンタ−等の電子写真装置本
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば一次帯電
手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9の少なくと
も1つを感光体1と共に一体に支持してカ−トリッジ化
し、装置本体のレ−ル12等の案内手段を用いて装置本
体に着脱可能なプロセスカ−トリッジ11とすることが
できる。また、画像露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンタ−である場合には、原稿からの反射光や透過
光を用いる、あるいは、センサ−で原稿を読み取り、信
号化し、この信号に従って行われるレ−ザ−ビ−ムの走
査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッタ−アレイの駆
動等により照射される光である。
用する場合には、画像露光光4は受信デ−タをプリント
するための露光光になる。図2はこの場合の1例をブロ
ック図で示したものである。コントロ−ラ−14は画像
読取部13とプリンタ−22を制御する。コントロ−ラ
−14の全体はCPU20により制御されている。画像
読取部13からの読取りデ−タは、送信回路16を通し
て相手局に送信される。相手局から受けたデ−タは受信
回路15を通してプリンタ−22に送られる。画像メモ
リには所定の画像デ−タが記憶される。プリンタ−コン
トロ−ラ−21はプリンタ−22を制御している。17
は電話である。回線18から受信された画像(回線を介
して接続されたリモ−ト端末からの画像情報)は、受信
回路15で復調された後、CPU20によって画像情報
を複号処理され順次画像メモリ19に格納される。そし
て、少なくとも1頁の画像が画像メモリ19に格納され
ると、その頁の画像記録を行う。CPU20は、画像メ
モリ19から1頁の画像情報を読み出し、プリンタ−コ
ントロ−ラ−21に複号化された1頁の画像情報を送出
する。プリンタ−コントロ−ラ−21は、CPU20か
らの1頁の画像情報を受け取ると、その頁の画像情報記
録を行うべくプリンタ−22を制御する。CPU20
は、プリンタ−22による記録中に、次ぎの頁の受信を
行っている。このようにして、画像の受信と記録が行わ
れる。
次のようにして作成される。
ニルブチラ−ル、シクロヘキサノンと共にサンドミルで
分散し、これに有機正孔輸送物質と有機電子輸送物質と
ポリカ−ボネ−トZ型樹脂をクロロベンゼンに溶解した
液を加えてボ−ルミルで分散して、感光層用塗工液を調
製する。
メタノ−ル溶液を塗布して下引き層を形成し、この上に
上記感光層用塗工液を塗布して単層型電子写真感光体を
作成する。
ン顔料を用い、電荷輸送層にポリシランを用い、他は上
記と同様にして電子写真感光体を作成する。
明の電子写真感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリ
−ニング手段からなる群より選ばれる少なくとも一つの
手段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であ
るようにしてなる。
ロセスカ−トリッジを有する電子写真装置は、ドラム状
の本発明の電子写真感光体が所定の周速度で回転駆動さ
れる。感光体は回転過程において、一次帯電手段により
その周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次
いで、スリット露光やレ−ザ−ビ−ム走査露光等の像露
光手段からの画像露光光を受け、こうして感光体の周面
に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次
いで現像手段によりトナ−現像され、現像されたトナ−
現像像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体
の回転と同期取りされて給送された転写材に、転写手段
により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感
光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着を
受けることにより複写物(コピ−)として装置外へプリ
ントアウトされる。像転写後の感光体の表面は、クリ−
ニング手段によって転写残りトナ−の除去を受けて清浄
面化され、更に前露光手段からの前露光光により除電処
理がされた後、繰り返し画像形成に使用される。
造したオキシチタニウムフタロシアニン4gをポリビニ
ルブチラ−ル(ブチラ−ル化度65%、重量平均分子量
35000)6.5gをシクロヘキサノン溶媒85gに
溶解した液と共にサンドミルで72時間分散した。
物質4.5g、化合物例(2)−16の有機電子輸送物
質4.5g及びポリカ−ボネ−ト樹脂Z型(重量平均分
子量30000)9gをクロロベンゼン70gに溶解し
た液に、先に調製したオキシチタニウムフタロシアニン
溶解液5gを加え、ボ−ルミルで1時間分散し、感光層
塗工液を調製した。
(商品名アミランCM−8000、東レ(株)製)の5
%メタノ−ル溶液をマイヤ−バ−で塗布し0.5μmの
下引き層を形成した上に、更にマイヤ−バ−で先に調製
した感光層塗工液を塗布し、乾燥後の膜厚が約16〜1
7μmの単層型感光体を作成した。
製静電複写紙試験装置(EPA−8100)を用いて±
6KVの印加電圧を加え、その表面電位を正または負に
帯電させて初期の表面電位Va(V)、3秒間暗減衰さ
せた後の表面電位Vd(V)と20ルックスの光源で光
照射して表面電位が1/2に減衰するのに要する露光量
E1/2(lux/sec)を測定した。
ミニウム製シリンダ−上に貼り付けた後、NP−606
0(キヤノン(株)製)の改造機に装着し、表面電位V
d=+650V、露光後電位Vl=+200Vになるよ
うに設定した後、1000回複写を繰り返して行い、そ
の後の表面電位Vd’及び露光後電位Vl’を表面電位
計を用いて測定し、複写後の表面電位の変動分ΔVd=
|Vd−Vd’|及び露光後電位の変動分ΔVl=|V
l−Vl’|を算出した。
の電子写真プリンタ−であるレ−ザ−ビ−ムプリンタ−
(キヤノン(株)製LBP−SXの改造機)に、先と同
様にして作成された別の感光体シ−トを貼り付けて、転
写電流OFF時の一次帯電電圧Vdl、転写電流ONN
時の一次帯電電圧をVd2として、所謂転写メモリ−|
Vdl−Vd2|を測定した。結果を表18〜20に示
す。
質を表15〜に記載するように代えた他は、実施例1と
同様な条件で電子写真感光体を作成し、同様な評価を行
った。結果を表18〜20に示す。
6)を用いなかった他は、実施例1と同様な条件で電子
写真感光体を作成し、同様な評価を行った。結果を表2
1及び22に示す。
6)に代えて、下記構造式(1)から(5)の化合物を
用いた他は、実施例1と同様な条件で電子写真感光体を
作成し、同様な評価を行った。結果を表21及び22に
示す。 化合物(a)
3)に代えて、下記構造式(6)から(14)の化合物
を用いた他は、実施例1と同様な条件で電子写真感光体
を作成し、同様な評価を行った。結果を表21及び22
に示す。 化合物(f)
に代えて下記構造式のビスアゾ顔料を用いた他は、実施
例1と同様な条件で電子写真感光体を作成し、同様な評
価を行った。結果を表18〜20に示す。ビスアゾ顔料
16)に代えて化合物例(3)−16の化合物を2.5
g及び化合物例(3)−18の化合物2.5gを用いた
他は、実施例21と同様な条件で電子写真感光体を作成
し、同様な評価を行った。結果を表18〜20に示す。
3)に代えて化合物例(1)−58の化合物を2.5g
及び化合物例(1)−24の化合物2.5gを用いた他
は、実施例21と同様な条件で電子写真感光体を作成
し、同様な評価を行った。結果を表18〜20に示す。
は、実施例21と同様な条件で電子写真感光体を作成
し、同様な評価を行った。結果を表21及び22に示
す。
で保護層を形成した。結着樹脂として下記構造式のアク
リル系硬化性モノマ−25g、
均粒径0.02μmのアンチモン含有酸化スズ微粒子
(商品名T−1、三菱マテリアル(株)製)50g及び
エタノ−ル300gを混合しサンドミルで72時間分散
し、保護層用塗工液を調製した。この塗工液を実施例1
と同様にして形成した感光層の上にスプレ−塗工にて成
膜し、乾燥後高圧水銀灯にて800mw/cm2 の光強
度で60秒間紫外線照射して膜厚3μmの保護層を形成
して、電子写真感光体を作成した。実施例1と同様にし
て評価を行った。結果を表18〜20に示す。
で、かつ、安価である上に、帯電性及び感度に優れ、ま
た、複写プロセスを繰り返しても極めて電位安定性に優
れ、更に、反転現像系でも転写メモリ−が生じにくいと
いう顕著な効果を奏する。また、プロセスカ−トリッジ
及び電子写真装置に装着して同様に優れた効果を奏す
る。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図。
のブロックの例を示す図。
Claims (9)
- 【請求項1】 導電性支持体上に単層の感光層を有する
電子写真感光体において、該感光層は少なくとも電荷発
生物質、有機正孔輸送物質、有機電子輸送物質及び結着
樹脂を含有し、該有機正孔輸送物質は下記一般式(1)
で示されるフルオレン化合物であり、該有機電子輸送物
質は下記一般式(2)で示されるジフェノキノン化合物
であることを特徴とする電子写真感光体。 一般式(1) 【化1】 (式中、Ar1 、Ar2 及びAr3 は置換基を有しても
よいアリ−ル基を示す。ただし、Ar1 、Ar2 及びA
r3 のうち少なくとも一つは置換基を有してもよいフル
オレニル基を示す。) 一般式(2) 【化2】 (式中、R1 〜R8 は置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
てもよいアリ−ル基、置換基を有してもよいアルコキシ
基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を示す。) - 【請求項2】 導電性支持体上に単層の感光層を有する
電子写真感光体において、該感光層は少なくとも電荷発
生物質、有機正孔輸送物質、有機電子輸送物質及び結着
樹脂を含有し、該有機正孔輸送物質下記一般式(1)で
示されるフルオレン化合物であり、該有機電子輸送物質
は下記一般式(3)で示されるスチルベンキノン化合物
であることを特徴とする電子写真感光体。 一般式(1) 【化3】 (式中、Ar1 、Ar2 及びAr3 は置換基を有しても
よいアリ−ル基を示す。ただし、Ar1 、Ar2 及びA
r3 のうち少なくとも一つは置換基を有してもよいフル
オレニル基を示す。) 一般式(3) 【化4】 (式中、R9 〜R16は置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
てもよいアリ−ル基、置換基を有してもよいアルコキシ
基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を示す。) - 【請求項3】 有機正孔輸送物質が下記一般式(4)で
示されるフルオレン化合物であり、有機電子輸送物質が
下記一般式(5)で示されるスチルベンキノン化合物で
ある請求項2記載の電子写真感光体。 一般式(4) 【化5】 (式中、Ar4 及びAr5 は置換基を有してもよいアリ
−ル基、R17〜R19は置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
てもよいアリ−ル基、置換アミノ基、ハロゲン原子また
は水素原子を示す。) 一般式(5) 【化6】 (式中、R20〜R23は置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
てもよいアリ−ル基、置換基を有してもよいアルコキシ
基、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子を示す。) - 【請求項4】 請求項1記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項5】 請求項2記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項6】 請求項3記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項7】 請求項1記載の電子写真感光体、帯電手
段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写
真装置。 - 【請求項8】 請求項2記載の電子写真感光体、帯電手
段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写
真装置。 - 【請求項9】 請求項3記載の電子写真感光体、帯電手
段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写
真装置。
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