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JPH10111101A - ダイヤルゲージの変換機構 - Google Patents

ダイヤルゲージの変換機構

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Publication number
JPH10111101A
JPH10111101A JP8267193A JP26719396A JPH10111101A JP H10111101 A JPH10111101 A JP H10111101A JP 8267193 A JP8267193 A JP 8267193A JP 26719396 A JP26719396 A JP 26719396A JP H10111101 A JPH10111101 A JP H10111101A
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JP
Japan
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spindle
pointer
piece
sector gear
dial gauge
Prior art date
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Granted
Application number
JP8267193A
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English (en)
Other versions
JP3304266B2 (ja
Inventor
Munenori Ishii
宗徳 石井
Toshiyuki Shinohara
利行 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP26719396A priority Critical patent/JP3304266B2/ja
Priority to US08/943,155 priority patent/US5960553A/en
Priority to EP97307929A priority patent/EP0836071B1/en
Priority to DE69721430T priority patent/DE69721430T2/de
Priority to CN97120569.8A priority patent/CN1129772C/zh
Publication of JPH10111101A publication Critical patent/JPH10111101A/ja
Application granted granted Critical
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B3/00Measuring instruments characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B3/22Feeler-pin gauges, e.g. dial gauges

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セクタギヤの部品点数を低減し、組立を簡単
化することができるとともに、測定子の摺動方向の位置
を変更することなく、指針の回転角を変更することので
きるダイヤルゲージの変換機構を提供する。 【解決手段】 本体ケース11に回動自在に支持される
セクタギヤ130がインサート成形により、当接片13
4とともに一体で成形されている。これにより、ダイヤ
ルゲージの組立時にセクタギヤ130のR寸法を調整す
る必要がなくなり、組立の簡単化が図られる。また、ス
ピンドル220には、スライド駒270と固定手段28
0とを含んで形成される指針調整手段260が設けられ
ている。これにより、測定子21の摺動方向の位置を変
更することなく、指針50の回転角を調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤルゲージの
変換機構に係り、例えば、一端が本体ケースに回動自在
に支持されたセクタギヤによってスピンドルの摺動量を
拡大し、指針の回転量として表示する高拡大倍率のダイ
ヤルゲージに利用することができる。
【0002】
【背景技術】従来より、一端が本体ケースに回動自在に
支持されたセクタギヤによってスピンドルの摺動量を拡
大し、指針の回転量として表示するダイヤルゲージが知
られている。このようなセクタギヤによる拡大機構を備
えたダイヤルゲージによれば、スピンドルのごくわずか
な摺動も指針の回転量の変化として検出され、精密測定
等に利用することができる。例えば、セクタギヤを備え
たダイヤルゲージとして、図5、図6に示されるような
ダイヤルゲージ10が知られている。
【0003】ダイヤルゲージ10は、図5に示すよう
に、指針50および目盛り板51が収納される本体ケー
ス11と、この本体ケース11を貫通し、かつこの本体
ケース11に摺動自在に支持されるスピンドル20とを
含んで形成され、スピンドル20の図5中、A方向の摺
動に伴い、セクタギヤ30(図5では図示略)を含む変
換機構を介して、指針50が回動してスピンドル20の
摺動量を表示するものである。前記ダイヤルゲージ10
の内部は、図6に示すような構造となっており、本体ケ
ース11の内部には、セクタギヤ30、歯車機構40、
指針50および目盛り板51(図6では図示略)が収納
されている。前記スピンドル20は、その摺動方向に延
出する棒状部材であり、その先端部に測定子21が設け
られているとともに、中間部分に当該スピンドル20の
径方向外側に突出する係合部となるラックピン22が設
けられている。
【0004】前記セクタギヤ30は、その一方の端部
(図6中左上)がセクタ軸32によって本体ケース11
に回動自在に支持され、他の端部にはギヤ部33が形成
されている。そして、セクタギヤ30の中間部分には、
スピンドル20のラックピン22に当接する当接片とな
るアームピン34がアーム35を介して突設されてい
る。尚、図6では図示を略したが、スピンドル20は、
測定子21が本体ケース11から突出する方向に付勢さ
れているとともに、セクタギヤ30は、セクタ軸32を
中心として反時計回りに回動付勢されている。従って、
スピンドル20の摺動方向の位置によらず、ラックピン
22とアームピン34とは常に当接した状態が維持され
ることとなる。前記歯車機構40は、セクタギヤ30の
ギヤ部33に噛合する中間ピニオン41と、この中間ピ
ニオン41と一体化される大歯車42と、この大歯車4
2に噛合し、かつ指針50の軸を回転させるセンターピ
ニオン43とを含んで形成されている。
【0005】スピンドル20のA方向の摺動は、ラック
ピン22およびアームピン34を介して、セクタギヤ3
0のセクタ軸32を中心とする時計回り方向の回動に変
換される。さらに、セクタギヤ30の時計回り方向の回
動により、ギヤ部33を介して中間ピニオン41、大歯
車42が反時計方向に回転し、大歯車42に噛合するセ
ンターピニオン43を介して指針50は時計回り方向に
回転する。同様に、スピンドル20がA´方向に摺動す
ると指針50は反時計回りに回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構造のダイ
ヤルゲージの変換機構において、セクタギヤ30には、
図7(A)、(B)に示されるように、ビス35Aによ
りセクタギヤ30に回動自在に支持されるアーム35
と、このアーム35の側面に当接し、前記アーム35の
回動を規制する偏芯カム36とが設けられ、アーム35
上に前記アームピン34が突設されている。セクタギヤ
30をこのような構造としているのは、アームピン34
の突出寸法Dをなるべく少なくし、ラックピン22によ
るB方向の力によってアームピン34の接合部37に過
大なモーメント力が作用することを防止するためであ
る。しかしながら、このような構造のセクタギヤ30で
は、セクタギヤ30上にアーム35および偏芯カム36
を別途設けなければならず、部品点数の増加に伴って部
品コストがアップしてしまうという問題がある。また、
セクタギヤ30を本体ケース11内に収納する際、セク
タ軸32とアームピン34との距離R寸法を調整しなけ
ればならず、ダイヤルゲージ10の組み立て工程の複雑
化を招くという問題もある。
【0007】一方、このようなダイヤルゲージ10を用
いて被測定物を基準ブロックと比較して測定を行う場
合、測定子21を基準ブロックに当接させたとき、その
指針50の回転角が常に目盛板51上の0位置と一致す
るとは限らない。このため、従来は、図5に示されるよ
うに、目盛り板51を本体部11の外側から回転可能と
し、目盛り板51上の0位置を指針50の回転角に合わ
せた後(図5中C方向)、測定を行っていた。しかしな
がら、指針50の回転角によっては、目盛り板51上の
数値が読みとりにくくなるという問題がある。また、目
盛り板51を回転させてしまうと、目盛板51の目盛範
囲と指針50の回転範囲との間にずれが生じてしまうこ
とがある。このような場合、指針50が目盛板51の目
盛のない部分51Aを示すことがあり、指針50の回転
量を目盛板51によって読みとりできなくなってしまう
という問題がある。
【0008】本発明の第1の目的は、セクタギヤの部品
点数を低減し、組立を簡単化することのできるダイヤル
ゲージの変換機構を提供するものである。本発明の第2
の目的は、測定子の摺動方向の位置を変更することな
く、指針の回転角を変更することのできるダイヤルゲー
ジの変換機構を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダイヤルゲ
ージの変換機構は、本体ケースにその軸方向に摺動自在
に設けられ、かつ先端部に測定子を有するスピンドル
と、前記スピンドルの径方向外側に突出し、かつ前記ス
ピンドルの摺動とともに移動する係合部と、前記本体ケ
ースに回動自在に支持され、かつ前記係合部に当接する
当接片を有するセクタギヤとを含んで形成され、前記ス
ピンドルの摺動を前記係合部および前記当接片を介して
前記セクタギヤの回転に変換し、このセクタギヤの回転
を指針の回転量に変換するダイヤルゲージの変換機構で
あって、前記セクタギヤはプラスチック系材料を成形す
ることにより形成されるとともに、前記当接片は、イン
サート成形によって前記セクタギヤと一体で形成されて
いることを特徴とするものである。
【0010】このようなダイヤルゲージの変換機構によ
れば、当接片がセクタギヤと一体で成形されるので、ア
ームや偏芯カム等の部品が省略され、セクタギヤの部品
点数の低減が図られる。また、一体成形により、セクタ
軸と当接片との距離Rが精度よく一定に保たれるので、
セクタギヤの調整を行う必要がなく、ダイヤルゲージの
組立の簡単化が図られる。さらに、セクタギヤがプラス
チック系材料を成形して形成されていることにより、セ
クタギヤの形状を自由に設計することができるので、当
接片の近傍のセクタギヤの厚さを厚くしたり、要求性能
に応じた形状のセクタギヤを自由に製作することが可能
となる。さらにまた、インサート成形を採用することに
より、剛性の高い金属製の当接片をセクタギヤに一体成
形することできるので、変形しにくい当接片をセクタギ
ヤに一体で設けることが可能となる。
【0011】以上において、前記ダイヤルゲージの変換
機構には、スピンドル先端部の測定子の摺動方向の位置
を変更することなく、指針の回転角を変更できる指針調
整手段が設けられているのが好ましい。。すなわち、指
針調整手段が設けられていれば、基準ブロックに測定子
をセットした後、指針を移動させ、目盛板の0位置に合
わせることが可能となるので、目盛板を回転させる機構
等が必要がなくなるとともに、目盛板が回転することも
ないので、目盛板が読みとり易くなる。また、指針の調
整が可能となることにより、指針の回転範囲と目盛板の
目盛範囲との間でずれを生じることがなくなるので、指
針の回転角によって目盛の読みとりができなくなるよう
なこともなく、回転範囲と目盛範囲が適切に対応した状
態で測定することが可能となる。
【0012】また、指針調整手段としては、スピンドル
にその軸方向にスライド自在に設けられ、かつ上述した
係合部を有するスライド駒と、このスライド駒をスピン
ドルの軸方向の任意の位置に固定する固定手段とを含ん
で形成されている指針調整手段を採用するのが好まし
い。すなわち、指針調整手段が係合部を有するスライド
駒と固定手段とを備えていることにより、スライド駒上
の係合部を固定手段によりスピンドルの軸方向の任意の
位置に固定することが可能となる。従って、スピンドル
の測定子の摺動方向位置を動かすことなく、係合部に当
接する当接片を介してセクタギヤを回動させることが可
能となり、これにより、指針の回転角が変更可能とな
る。さらに、上述した固定手段としては、スピンドルの
基端部に螺合される調整子と、上記スライド駒をこの調
整子に当接する方向に付勢する弾性部材とを含んで形成
される固定手段を採用するのがよい。すなわち、このよ
うな固定手段を採用することにより、調整子の微妙な回
動によりスライド駒上の係合部の位置を変更することが
可能となり、指針の回転角の微妙な変更が可能となる。
【0013】また、上述した指針調整手段としては、ス
ピンドルにその軸方向を中心として回動自在に設けられ
る回動駒と、この回動駒を任意の角度で固定する固定手
段とを含んで形成され、この回動駒には、当該回動駒の
径方向断面に対して傾斜した傾斜面を含む係合部が形成
された指針調整手段を採用するのが好ましい。ここで、
上述した傾斜面とは、回動駒の径方向断面に対して斜め
カットした平面状の傾斜面のみならず、球面の一部を切
り取った凹面若しくは凸面状の傾斜面をも含むものであ
る。さらに、ここにいう傾斜面は、回動駒の径断面全周
に亘って形成されたものの他、部分的に形成されたもの
をも含む。要するに、回動駒の回動によって、係合部に
当接する当接片が位置変更されるような形状の傾斜面で
あればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図面に基
づいて説明する。尚、既に説明した部材または部分と同
一または類似の部材、部分には同一符号を付し、その説
明を省略または簡略する。図1には、第1実施形態に係
るダイヤルゲージの変換機構が示されており、従来例に
おける図6に相当する図である。従来例のセクタギヤ3
0には、アーム35と偏芯カム36が設けられ、アーム
35上に当接片となるアームピン34が設けられている
のに対して、第1実施形態に係るセクタギヤ130は、
プラスチック系材料で一体で形成されているとともに、
当接片となるセクタピン134がセクタギヤ130上に
直接植設されている点が相違する。
【0015】セクタギヤ130は、図2に示されるよう
に、略扇形の薄板であり、その円弧に相当する部分に
は、ギヤ部133が形成され、図2(B)に示すよう
に、セクタピン134およびセクタ軸32の近傍でその
厚み方向の寸法が大きくとってある。尚、このように厚
さ寸法を大きくとったのは、セクタピン134およびセ
クタ軸32との接合面積を大きくして強固に一体化する
ためである。セクタギヤ130は、ポリアセタール(以
下POM)をチタン酸カリウムウイスカ等で強化した強
化プラスチックで形成され、チタン酸カリウムウイスカ
を添加することにより、セクタギヤ130本体の強度向
上とともに、ギヤ部133の噛合性が向上されている。
その成形に際しては、金型に金属製の棒状部材からなる
セクタ軸32およびセクタピン134を予めセットして
おき、プラスチック系材料をこの金型に流し込む、イン
サート成形によって行われる。尚、上述したR寸法は、
金型上のセクタピン134のセット位置を変更すること
により変更することができ、例えば、図2に示されるよ
うに、セクタ軸32により近づいた位置134Aとなる
ように金型上のセクタピン134のセット位置を変更す
れば、R寸法を変更することができる。
【0016】次に、第1実施形態の効果について述べ
る。セクタギヤ130、セクタ軸32、セクタピン13
4が一体で成形されることにより、セクタギヤ形成のた
めの部品点数を少なくすることができ、部品コストの低
減を図ることができるとともに、セクタ軸132とセク
タピン134との距離Rを精度よく一定寸法に保つこと
ができるので、ダイヤルゲージの組立の際にセクタピン
134の位置を調整する必要がなく、ダイヤルゲージの
組立を簡単化することができる。また、セクタギヤ13
0の材質としてPOMを採用することにより、耐磨耗性
に優れたセクタギヤを形成することができる。さらに、
POMには、チタン酸カリウムウイスカが添加されてい
るので、高強度のセクタギヤを形成することができると
ともに、中間ピニオン41等他の歯車との噛合性の良好
なセクタギヤを形成することができる。さらにまた、セ
クタピン134がにインサート成形によってセクタギヤ
130に植設されることにより、セクタ軸32およびセ
クタピン134間のR寸法が変更可能となるので、指針
50の拡大倍率が異なる場合であっても、セクタギヤ1
30を使用することができる。
【0017】図3には、本発明の第2実施形態が示され
ており、第1実施形態に係るダイヤルゲージの変換機構
との相違は、ダイヤルゲージ10の本体ケース11の外
側から調整可能な指針調整手段260がスピンドル22
0に設けられている点が相違する。スピンドル220
は、測定子21の設けられる先端側部分223と、本体
ケース11内部に収納される基端側部分224とでその
軸径が異なる棒状部材であり、その基端部には、雄ねじ
部225が形成されている。また、スピンドル220の
中間部には、軸方向に対して直交して突出し、ガイドピ
ン226が突設されている。このガイドピン226は、
本体ケース11に設けられた2本のガイド12に挟み込
まれ、スピンドル220の軸方向を中心とする回動を規
制し、かつ摺動方向には移動可能とするために設けられ
ている。
【0018】指針調整手段260は、スライド駒270
と、このスライド駒270をスピンドル220の軸方向
任意の位置に固定する固定手段280とを含んで形成さ
れている。スライド駒270は、円筒形状をなし、円筒
内部に上記スピンドル220の基端側部分224に挿通
され、上下にスライド可能となっている。また、スライ
ド駒270の外周には、前述したセクタギヤ130のセ
クタピン134に伝達するラックピン272と、スピン
ドル220のガイドピン226と同様にスライド駒27
0の回動を規制するガイドピン273とが各々スピンド
ル220の軸方向に直交して突設されている。固定手段
280は、図3中スライド駒270の下方に、スピンド
ル220に挿通されて設けられるコイルバネ281と、
スライド駒270の上方に配置され、スピンドル220
の雄ねじ部225に螺合される調整ねじ282とを有
し、コイルバネ281が弾性部材、調整ねじ282が調
整子となっている。尚、コイルバネ281は、圧縮変形
された状態でスピンドル220に挿通されており、スラ
イド駒270を調整ねじ282に当接する方向に付勢し
ている。
【0019】指針調整手段260による指針調整は、次
のような手順によって行われる。基準ブロック290に
測定子21を当接させて指針50の初期位置を確認す
る。この状態で、指針50の回転角が目盛板51(図3
では図示略)のマイナス方向にずれている場合、調整ね
じ282を締め込むと、スライド駒270が図3中下方
に移動し、これに伴いセクタギヤ130が時計回りに回
動する。このセクタギヤ130の回動によって、中間ピ
ニオン41、大歯車42が反時計回り方向に回転し、セ
ンターピニオン43および指針50が時計回り、すなわ
ち目盛板のプラス方向に回転して指針50を目盛板51
(図3では図示略)の0位置に合わせることが可能とな
る。
【0020】一方、指針50の回転角がプラス方向にず
れている場合、調整ねじ282を弛めると、圧縮変形さ
れたコイルバネ281によって図3中上方に付勢された
スライド駒270は、調整ねじ282に当接するまで、
上方に移動する。これに伴い、セクタギヤ130は、前
記ラックピン272によって回動付勢されていたのが開
放されて、セクタ軸32を中心に反時計回りに回動し、
中間ピニオン41、大歯車42が時計回り方向に回転
し、センターピニオン43および指針50が反時計回り
して、指針50を目盛板の0位置に調整することが可能
となる。
【0021】第2実施形態に係るダイヤルゲージの変換
機構によれば、上述の第1実施形態の効果に加えて、次
のような効果がある。すなわち、変換機構が指針調整手
段260を備えることにより、測定子21を基準ブロッ
ク290にセットした後、調整ねじ282を回転させる
という簡単な操作で指針50を調整できるので、目盛板
51の目盛範囲と指針50の回動範囲とが適切に対応し
た測定を行うことができる。また、調整子として、スピ
ンドル220の雄ねじ部225と螺合する調整ねじ28
2を用いることにより、調整ねじのわずかな回転により
微妙な指針調整が可能となる。さらに、ダイヤルゲージ
の変換機構に指針調整手段260を設けることによっ
て、目盛板51を回転させる必要がなくなるので、本体
ケース11の内部に目盛板51の回転機構を設ける必要
がなくなる。
【0022】図4には、本発明の第3実施形態に係るダ
イヤルゲージの変換機構が示されており、第2実施形態
では、指針調整手段260を構成する駒(スライド駒2
70)がスピンドル220の軸方向にスライド可能であ
り、スライド駒270を上下に移動させて指針調整を行
っていた。これに対して、第3実施形態における指針調
整手段360では、駒(回動駒370)がスピンドル3
20の軸方向を中心として回動自在となっており、回動
駒370の回動によって指針調整を行っている。
【0023】スピンドル320は、先端部に測定子21
が設けられた棒状部材であり、基端部には、雌ねじ部3
22が形成されているとともに、第2実施形態における
場合と同様に、スピンドル320の軸方向を中心とする
回動を規制するガイドピン273がその中間部分に突設
されている。回動駒370は、図4中上方にあたる一方
の端面が閉塞され、図4中下方にあたる他方の端面が開
放された円筒形状をなし、閉塞された端面には、孔37
1が形成されている。他方の端面には、円筒の径方向外
側に突出する鍔状突起372が回動駒370の径方向断
面に対して傾斜して形成されており、この鍔状突起37
2が係合部となっている。
【0024】固定手段となる固定ねじ380は、回動の
ためのつまみとなる頭部381と、図4中、この頭部3
81の下方に延出する雄ねじ部382とを備え、この雄
ねじ部382は回動駒370の孔371に挿通され、さ
らに、スピンドル320の雌ねじ部322に螺合され
る。尚、調整ねじ380が締め込まれると、頭部381
の下面によって回動駒370が押さえつけられて、回動
駒370の回動が規制される。一方、セクタギヤ330
の側面には、金属製のセクタボール334が埋め込まれ
ており、このセクタボール334が前述した鍔状突起3
72に当接して、スピンドル320の摺動を回動駒37
0を介してセクタギヤ330のセクタ軸32を中心とす
る回動に変換する。尚、セクタギヤ330とセクタボー
ル334とは、第1実施形態におけるセクタピン134
と同様に、インサート成形によって、一体化して成形さ
れている。
【0025】指針調整手段360による指針調整は、前
述の第2実施形態とほぼ同様に行われるが、固定ねじ3
80を弛めた状態で、回動駒370を回転させると、セ
クタギヤがセクタ軸32を中心として、反時計回りに回
動付勢されているので、鍔状突起372の傾斜面に沿っ
て、セクタボール334を介してセクタギヤ330の回
転位置が変更される。このような第3実施形態によれ
ば、第2実施形態における効果に加えて、次のような効
果がある。すなわち、前述の第2実施形態の指針調整手
段260と比較して、構造が簡単なので、少ない部品の
付加でダイヤルゲージに指針調整手段を設けることがで
きる。また、図3、図4を比較してもわかるように、ス
ピンドル320も、第2実施形態のスピンドル220と
比較して単純であり、スピンドルの製造コストを低減す
ることができる。
【0026】尚、本発明は、前述の実施形態に限定され
るものではなく、次に示すような変形をも含むものであ
る。すなわち、前述の実施形態では、セクタギヤ13
0、330は、POMをチタン酸カリウムウイスカで強
化した強化プラスチック成形品であったが、POMをグ
ラスファイバやカーボンファイバで強化した繊維強化プ
ラスチック成形品であってもよい。
【0027】また、前述した第2実施形態では、スライ
ド駒270はスピンドル220に挿通された円筒状の部
材であったが、これに限らず、例えば、円筒の側面をそ
の延出方向に沿って切り欠いたスライド駒であってもよ
い。さらに、前述の第2実施形態では、スライド駒27
0には、ラックピン272とガイドピン273が別々に
突設されていたが、これに限らず、例えば、スライド駒
から1本のピンを突設し、このピンがラックピンおよび
ガイドピンの機能を兼用していてもよい。
【0028】さらにまた、前述の第3実施形態では、回
動駒370の係合部は、回動駒の端面全周に亘って傾斜
した傾斜面が形成されていたが、部分的に傾斜した傾斜
面であってもよく、球面の一部部を切り取ったような凹
面、凸面の一部のような傾斜面や、回動駒370の外周
にらせん状に形成された傾斜面であってもよい。また、
前述の第3実施形態では、回動駒370の係合部は、そ
の底部端面に設けられた鍔状突起372であったが、こ
れに限らず、例えば、肉厚の円筒状部材の端面を傾斜面
としてもよい。その他、本発明の実施の際の具体的な構
造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他
の構造等としてもよい。
【0029】
【発明の効果】前述のように、本発明に係るダイヤルゲ
ージの変換機構によれば、セクタギヤの部品点数を低減
し、ダイヤルゲージの組立を簡単化することができると
ともに、測定子の摺動方向の位置を変更することなく、
指針の回転角を変更することができ、指針の回転量を適
切な状態で読みとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るダイヤルゲージの
内部構造を表す断面図である。
【図2】前述の実施形態におけるセクタギヤの正面およ
び側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るダイヤルゲージの
内部構造を表す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係るダイヤルゲージの
内部構造を表す断面図である。
【図5】従来例に係るダイヤルゲージの外観を表す正面
図である。
【図6】従来例に係るダイヤルゲージの内部構造を表す
断面図である。
【図7】従来例におけるセクタギヤの正面図および側面
図である。
【符号の説明】
11 本体ケース 20、220、320 スピンドル 22、272、372 係合部 130、330 セクタギヤ 134、334 当接片 260、360 指針調整手段 270 スライド駒 280、380 固定手段 281 弾性部材 282 調整子 370 回動駒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースにその軸方向に摺動自在に設
    けられ、かつ先端部に測定子を有するスピンドルと、 前記スピンドルの径方向外側に突出し、かつ前記スピン
    ドルの摺動とともに移動する係合部と、 前記本体ケースに回動自在に支持され、かつ前記係合部
    に当接する当接片を有するセクタギヤとを含んで形成さ
    れ、 前記スピンドルの摺動を前記係合部および前記当接片を
    介して前記セクタギヤの回転に変換し、このセクタギヤ
    の回転を指針の回転量に変換するダイヤルゲージの変換
    機構であって、 前記セクタギヤはプラスチック系材料を成形することに
    より形成されるとともに、前記当接片は、インサート成
    形によって前記セクタギヤと一体で形成されていること
    を特徴とするダイヤルゲージの変換機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のダイヤルゲージの変換
    機構において、 前記測定子の摺動方向の位置を変更することなく、前記
    指針の回転角を変更可能な指針調整手段が設けられてい
    ることを特徴とするダイヤルゲージの変換機構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のダイヤルゲージの変換
    機構において、 前記指針調整手段は、前記スピンドルにその軸方向にス
    ライド自在に設けられ、かつ前記係合部を有するスライ
    ド駒と、 このスライド駒を前記スピンドルの軸方向の任意の位置
    に固定する固定手段とを含んで形成されていることを特
    徴とするダイヤルゲージの変換機構。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のダイヤルゲージの変換
    機構において、 前記固定手段は、前記スピンドルの基端部に螺合される
    調整子と、前記スライド駒を前記調整子に当接する方向
    に付勢する弾性部材とを含んで形成されていることを特
    徴とするダイヤルゲージの変換機構。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のダイヤルゲージの変換
    機構において、 前記指針調整手段は、前記スピンドルにその軸方向を中
    心として回動自在に設けられ、かつ前記係合部を有する
    回動駒と、 前記回動駒を任意の角度で固定する固定手段とを含んで
    形成され、 前記係合部は、前記回動駒の径方向断面に対して傾斜し
    た傾斜面を含むことを特徴とするダイヤルゲージの変換
    機構。
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