JPH10110850A - 電動弁 - Google Patents
電動弁Info
- Publication number
- JPH10110850A JPH10110850A JP26413696A JP26413696A JPH10110850A JP H10110850 A JPH10110850 A JP H10110850A JP 26413696 A JP26413696 A JP 26413696A JP 26413696 A JP26413696 A JP 26413696A JP H10110850 A JPH10110850 A JP H10110850A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- valve
- operated valve
- reinforcing means
- flat surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Valve Housings (AREA)
- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍サイクル等に使用する電動弁のロータを
収容するキャンの頭部の剛性向上を図る。 【解決手段】 電動弁1はキャン10を有し、キャン1
0の外側にステータ部材20がとりつけられる。キャン
10の内部に収容されるロータ62,60と一体の弁ホ
ルダ70は、弁体80を摺動自在に支持する。弁本体4
0に固着されるガイドブッシュ90は雌ねじ92を有
し、弁ホルダ70の雄ねじ部74が螺合する。キャン1
0の頭部100は、平坦面110と湾曲面120を有す
る。少くとも平坦面110に補強手段を設けてキャン1
0の内部に導入される冷媒の圧力変動に対する剛性を向
上する。
収容するキャンの頭部の剛性向上を図る。 【解決手段】 電動弁1はキャン10を有し、キャン1
0の外側にステータ部材20がとりつけられる。キャン
10の内部に収容されるロータ62,60と一体の弁ホ
ルダ70は、弁体80を摺動自在に支持する。弁本体4
0に固着されるガイドブッシュ90は雌ねじ92を有
し、弁ホルダ70の雄ねじ部74が螺合する。キャン1
0の頭部100は、平坦面110と湾曲面120を有す
る。少くとも平坦面110に補強手段を設けてキャン1
0の内部に導入される冷媒の圧力変動に対する剛性を向
上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍サイクルに用い
られる冷媒のような流体の流量制御に使用する電動弁に
関するものである。
られる冷媒のような流体の流量制御に使用する電動弁に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクルに使用される電動弁は、例
えばステッピングモータの回転運動をねじ機構によって
弁体の直線運動に変換し、弁体と弁本体のオリフィスと
の間の流路面積を制御する構成を有する。具体的には、
弁本体に雌ねじ部を有するガイドブッシュをとりつけ、
ステッピングモータのロータと一体の弁体又は弁体を支
持する弁ホルダに雄ねじ部を設け、両ねじ部を螺合す
る。弁本体に流入する冷媒は、ロータを収容するキャン
の内部にも流入し、循環される。この種の電動弁は、本
出願人による実開平8−219317号公報に開示され
ている。フロン等の冷媒にあっては、潤滑油成分を含有
させ、ねじ部の潤滑を行っている。
えばステッピングモータの回転運動をねじ機構によって
弁体の直線運動に変換し、弁体と弁本体のオリフィスと
の間の流路面積を制御する構成を有する。具体的には、
弁本体に雌ねじ部を有するガイドブッシュをとりつけ、
ステッピングモータのロータと一体の弁体又は弁体を支
持する弁ホルダに雄ねじ部を設け、両ねじ部を螺合す
る。弁本体に流入する冷媒は、ロータを収容するキャン
の内部にも流入し、循環される。この種の電動弁は、本
出願人による実開平8−219317号公報に開示され
ている。フロン等の冷媒にあっては、潤滑油成分を含有
させ、ねじ部の潤滑を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自然環
境に与える影響を考慮し、従来のフロンR22に代わり
R410a等の代替冷媒が使用されつつある。この代替
冷媒の種類によっては、作動圧力を高く設定する必要が
ある。冷凍サイクルに使用される電動弁は、小型、軽量
化が望まれ、また、使用する冷媒の量もできるだけ少な
いことが望まれる。電動弁のロータを収容するキャン
は、ステンレススチールをプレス成型によって円筒のカ
ップ状に加工したものである。内部に充填される冷媒の
圧力に対抗するためには、キャンの底部(電動弁におい
ては、頭部に相当する)を半球形状に形成することが有
利である。しかしながら、この底部を半球形状とする
と、電動弁の全高寸法が大きくなり、小型化に反する。
また、キャンの板厚寸法を大きくすれば、それ自身のコ
ストアップとなる他、ロータとの適当なクリアランスを
確保するためキャン直径を大きくする必要があり、した
がって、モータ実力を確保するためモータが大型化する
という、目的に反する結果を招く。本発明はこの種の問
題を解決する電動弁を提供するものである。
境に与える影響を考慮し、従来のフロンR22に代わり
R410a等の代替冷媒が使用されつつある。この代替
冷媒の種類によっては、作動圧力を高く設定する必要が
ある。冷凍サイクルに使用される電動弁は、小型、軽量
化が望まれ、また、使用する冷媒の量もできるだけ少な
いことが望まれる。電動弁のロータを収容するキャン
は、ステンレススチールをプレス成型によって円筒のカ
ップ状に加工したものである。内部に充填される冷媒の
圧力に対抗するためには、キャンの底部(電動弁におい
ては、頭部に相当する)を半球形状に形成することが有
利である。しかしながら、この底部を半球形状とする
と、電動弁の全高寸法が大きくなり、小型化に反する。
また、キャンの板厚寸法を大きくすれば、それ自身のコ
ストアップとなる他、ロータとの適当なクリアランスを
確保するためキャン直径を大きくする必要があり、した
がって、モータ実力を確保するためモータが大型化する
という、目的に反する結果を招く。本発明はこの種の問
題を解決する電動弁を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電動弁は、少く
ともキャン内にロータを設け、モータの駆動により弁体
が作動流体の流量を制御する電動弁において、キャンの
少くとも平坦面に補強手段を設けたことを特徴としてい
る。また本発明の電動弁は、弁室とオリフィスを有する
弁本体と、弁本体にとりつけられる円筒状のキャンと、
キャンの外側に配設されるステータ部材およびキャンの
内側に配設されるロータ部材からなるモータと、モータ
に連動してオリフィスに接離する弁体により作動流体の
オリフィスにおける流量を制御し、キャン内に作動流体
が導入される電動弁において、キャンは、円筒状の側壁
と、平坦面と、平坦面と側壁とを連結する湾曲面とを有
し、少くとも平坦面に補強手段を設けたことを特徴とし
ている。
ともキャン内にロータを設け、モータの駆動により弁体
が作動流体の流量を制御する電動弁において、キャンの
少くとも平坦面に補強手段を設けたことを特徴としてい
る。また本発明の電動弁は、弁室とオリフィスを有する
弁本体と、弁本体にとりつけられる円筒状のキャンと、
キャンの外側に配設されるステータ部材およびキャンの
内側に配設されるロータ部材からなるモータと、モータ
に連動してオリフィスに接離する弁体により作動流体の
オリフィスにおける流量を制御し、キャン内に作動流体
が導入される電動弁において、キャンは、円筒状の側壁
と、平坦面と、平坦面と側壁とを連結する湾曲面とを有
し、少くとも平坦面に補強手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0005】そして、補強手段は、円周上に等間隔にて
平坦面と湾曲面とにまたがって形成され、半径方向に長
手の凹部であったり、直径方向に配設される十文字形の
突部である。また、直径方向に配設される十文字形の凹
部であることもできる。キャンの少くとも平坦面に補強
手段を設けることにより、キャンの剛性が向上し、キャ
ンの内圧の上昇にも耐えることができ、耐久性が向上す
る。
平坦面と湾曲面とにまたがって形成され、半径方向に長
手の凹部であったり、直径方向に配設される十文字形の
突部である。また、直径方向に配設される十文字形の凹
部であることもできる。キャンの少くとも平坦面に補強
手段を設けることにより、キャンの剛性が向上し、キャ
ンの内圧の上昇にも耐えることができ、耐久性が向上す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
電動弁の全体構成を示す説明図である。全体を符号1で
示す電動弁は、円筒状のキャン10と、キャン10の外
周部に嵌装されるステータ部材20を有する。ステータ
部材20は樹脂を成形したもので、内部にステータヨー
ク21と、ボビン24と、ボビン24に巻かれるマグネ
ットワイヤ22とを備える。このマグネットワイヤ22
は、リード線23を介してステータ部材20にとりつけ
られるハウジング30の内部のコネクタ34に接続され
る。コネクタ34はリード線36を介して制御装置に連
結される。ボビン30内にはエポキシ樹脂32が充填さ
れる。
電動弁の全体構成を示す説明図である。全体を符号1で
示す電動弁は、円筒状のキャン10と、キャン10の外
周部に嵌装されるステータ部材20を有する。ステータ
部材20は樹脂を成形したもので、内部にステータヨー
ク21と、ボビン24と、ボビン24に巻かれるマグネ
ットワイヤ22とを備える。このマグネットワイヤ22
は、リード線23を介してステータ部材20にとりつけ
られるハウジング30の内部のコネクタ34に接続され
る。コネクタ34はリード線36を介して制御装置に連
結される。ボビン30内にはエポキシ樹脂32が充填さ
れる。
【0007】このステータ部材20は、キャン10の外
周部に軸方向に対して着脱自在に嵌装され、ステータ部
材20に対してビス26によりとりつけたストッパ28
により固定される。キャン10の外周部には、このスト
ッパ28を受け入れる凹部11が形成される。キャン1
0の開口部には、蓋部材12が溶接等の手段によりとり
つけられ、蓋部材12の開口部に弁本体40がとりつけ
られる。弁本体40は例えば銅合金によりつくられ、弁
室42と、入口43、出口44を有する。出口44は弁
の流量を制御するオリフィスを形成する。
周部に軸方向に対して着脱自在に嵌装され、ステータ部
材20に対してビス26によりとりつけたストッパ28
により固定される。キャン10の外周部には、このスト
ッパ28を受け入れる凹部11が形成される。キャン1
0の開口部には、蓋部材12が溶接等の手段によりとり
つけられ、蓋部材12の開口部に弁本体40がとりつけ
られる。弁本体40は例えば銅合金によりつくられ、弁
室42と、入口43、出口44を有する。出口44は弁
の流量を制御するオリフィスを形成する。
【0008】弁本体40の入口43には、入口側のパイ
プ50が連通され、オリフィスである出口44には出口
側のパイプ52が連通される。弁本体40の内径部には
ガイドブッシュ90が挿入される。ガイドブッシュ90
は内径部に雌ねじ部92を有し、この雌ねじ部92に螺
合する雄ねじ部74を有する弁ホルダ70がとりつけら
れる。この弁ホルダ70は筒状のもので、下部には弁体
80が摺動自在に挿入される。弁体80は弁ホルダ70
の中空部に挿入したコイルスプリング72によって、常
時外側へ押し出される方向に付勢されており、弁ホルダ
の入口部に圧入されるカラー82によって弁本体の突出
位置が規制される。
プ50が連通され、オリフィスである出口44には出口
側のパイプ52が連通される。弁本体40の内径部には
ガイドブッシュ90が挿入される。ガイドブッシュ90
は内径部に雌ねじ部92を有し、この雌ねじ部92に螺
合する雄ねじ部74を有する弁ホルダ70がとりつけら
れる。この弁ホルダ70は筒状のもので、下部には弁体
80が摺動自在に挿入される。弁体80は弁ホルダ70
の中空部に挿入したコイルスプリング72によって、常
時外側へ押し出される方向に付勢されており、弁ホルダ
の入口部に圧入されるカラー82によって弁本体の突出
位置が規制される。
【0009】弁ホルダ70の上部にはシャフト64が配
設される。シャフト64と弁ホルダ70の外周部にはプ
ラスチックスリーブ60が一体成形され、このプラスチ
ックスリーブ60の外周部にボンド磁石62が成形され
る。このボンド磁石62はモータのロータとして機能す
る。シャフト64の上端部は、キャン10の頂部の裏面
に配設される軸受部材14により支持される。シャフト
64に設けられたコイルスプリング66は、ロータが回
転して、弁ホルダ70とともに上昇して、ねじ部の螺合
が外されたときに、弁ホルダ70をガイドブッシュ90
側に押圧するためのものである。ガイドブッシュ90の
上部にとりつけるストッパ部材77はロータの下端位置
を規制し、樹脂材により成形されており、スリーブ60
のストッパ部分78が当接するのである。
設される。シャフト64と弁ホルダ70の外周部にはプ
ラスチックスリーブ60が一体成形され、このプラスチ
ックスリーブ60の外周部にボンド磁石62が成形され
る。このボンド磁石62はモータのロータとして機能す
る。シャフト64の上端部は、キャン10の頂部の裏面
に配設される軸受部材14により支持される。シャフト
64に設けられたコイルスプリング66は、ロータが回
転して、弁ホルダ70とともに上昇して、ねじ部の螺合
が外されたときに、弁ホルダ70をガイドブッシュ90
側に押圧するためのものである。ガイドブッシュ90の
上部にとりつけるストッパ部材77はロータの下端位置
を規制し、樹脂材により成形されており、スリーブ60
のストッパ部分78が当接するのである。
【0010】弁本体40の弁室42は、通路46を介し
てキャン10内部に連通し、キャン10の内部と弁ホル
ダの中空部は穴73を介して連通する。したがって、弁
室42内に流入する冷媒は、キャン10の内部に導入さ
れ、ガイドブッシュ90の雌ねじ部92と弁ホルダ70
の雄ねじ部74の螺合部も冷媒が流入する。冷媒の種類
によっては、キャン内に流入する作動冷媒の圧力が高い
ものもある。そこで本発明の電動弁にあっては、このキ
ャンの対圧剛性を高めた構成を有する。
てキャン10内部に連通し、キャン10の内部と弁ホル
ダの中空部は穴73を介して連通する。したがって、弁
室42内に流入する冷媒は、キャン10の内部に導入さ
れ、ガイドブッシュ90の雌ねじ部92と弁ホルダ70
の雄ねじ部74の螺合部も冷媒が流入する。冷媒の種類
によっては、キャン内に流入する作動冷媒の圧力が高い
ものもある。そこで本発明の電動弁にあっては、このキ
ャンの対圧剛性を高めた構成を有する。
【0011】図2は、キャン単体の断面形状を示す。上
述したように、キャン10はステンレススチールなどの
非磁性の金属をカップ状にプレス加工した形状を有し、
内部に軸受部材14が挿入され、ポンチ加工による凹部
11によりキャン10と一体化される。
述したように、キャン10はステンレススチールなどの
非磁性の金属をカップ状にプレス加工した形状を有し、
内部に軸受部材14が挿入され、ポンチ加工による凹部
11によりキャン10と一体化される。
【0012】図3は、キャン10の平面図(1)、I−
I線断面図(2)、II−II線断面図(3)を示す。キャ
ン10は蓋部材12に搭載される閉口縁部16と頭部1
00を有する。頭部100は、キャンの中心線に対して
垂直な平坦面110と、キャンの円筒側壁115とを結
ぶ湾曲面120を備える。そして、この湾曲面120と
平坦面110とにまたがって補強手段として凹部150
を設けてある。この凹部150は、例えば図3(3)に
示すように断面がV字形のもので半径方向に長手であっ
て、図3においては、円周上に等間隔に8個の凹部15
0が設けてある。凹部を円周上に等間隔に設けることに
より平坦面の補強が均一に行え、耐圧性能を向上でき
る。
I線断面図(2)、II−II線断面図(3)を示す。キャ
ン10は蓋部材12に搭載される閉口縁部16と頭部1
00を有する。頭部100は、キャンの中心線に対して
垂直な平坦面110と、キャンの円筒側壁115とを結
ぶ湾曲面120を備える。そして、この湾曲面120と
平坦面110とにまたがって補強手段として凹部150
を設けてある。この凹部150は、例えば図3(3)に
示すように断面がV字形のもので半径方向に長手であっ
て、図3においては、円周上に等間隔に8個の凹部15
0が設けてある。凹部を円周上に等間隔に設けることに
より平坦面の補強が均一に行え、耐圧性能を向上でき
る。
【0013】図4は、キャン10の頭部100に内圧が
作用しない場合と、内圧Pが作用した状態を示す。キャ
ン頭部100に冷媒による内圧Pが作用すると、図に示
すA部に最大の応力が作用する。この内圧により、平坦
面110はその中心部が寸法Lだけ外側に変形する。本
発明にあっては、キャンの頭部100の最大応力が作用
する部分Aに補強手段として凹部150を設けてあるの
で、耐圧性能が向上し、変形量Lも減少する。
作用しない場合と、内圧Pが作用した状態を示す。キャ
ン頭部100に冷媒による内圧Pが作用すると、図に示
すA部に最大の応力が作用する。この内圧により、平坦
面110はその中心部が寸法Lだけ外側に変形する。本
発明にあっては、キャンの頭部100の最大応力が作用
する部分Aに補強手段として凹部150を設けてあるの
で、耐圧性能が向上し、変形量Lも減少する。
【0014】図5は、キャン10の頭部100に形成さ
れる補強手段の他の実施形態を示すものである。この場
合、補強手段は平坦面110上のみに設けられ、湾曲面
120までまたがっていない十文字形の凹部160とし
て形成される。
れる補強手段の他の実施形態を示すものである。この場
合、補強手段は平坦面110上のみに設けられ、湾曲面
120までまたがっていない十文字形の凹部160とし
て形成される。
【0015】図6は補強手段のさらに他の実施形態を示
し、十文字形の突部170が平坦面110と湾曲面12
0とにまたがって直径方向に設けてある。図7は補強手
段のさらに他の実施形態を示し、この場合は十文字形の
凹部180が平坦面110と湾曲面120とにまたがっ
て、直径方向に設けてある。
し、十文字形の突部170が平坦面110と湾曲面12
0とにまたがって直径方向に設けてある。図7は補強手
段のさらに他の実施形態を示し、この場合は十文字形の
凹部180が平坦面110と湾曲面120とにまたがっ
て、直径方向に設けてある。
【0016】図5〜図7の実施形態において、キャン1
0の頭部100の平坦面110は、補強手段である凹部
160、突部170、凹部180により補強されるた
め、内圧が作用しても変形を小さくでき、耐久性を向上
させることができる。なお、上記した実施の形態におい
てキャン内にロータのみを設けた例を示したが、キャン
内にロータおよびステータを設けたモータに適用するこ
ともできるのは勿論である。
0の頭部100の平坦面110は、補強手段である凹部
160、突部170、凹部180により補強されるた
め、内圧が作用しても変形を小さくでき、耐久性を向上
させることができる。なお、上記した実施の形態におい
てキャン内にロータのみを設けた例を示したが、キャン
内にロータおよびステータを設けたモータに適用するこ
ともできるのは勿論である。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のように、弁の開閉を制御
するモータのロータを収容する円筒容器であるキャン内
に圧力の高い冷媒が導入される構造の電動弁にあって、
キャンの頭部を平坦面に形成して電動弁の全高寸法を短
縮するとともに、少くとも平坦面に補強手段を設けて内
圧を受けたときのキャン頭部の剛性を向上させた構成を
有する。この構造の電動弁にあっては、弁の開閉の度
に、キャン内部の圧力が変動し、この圧力変動によっ
て、キャン頭部には大きな応力が作用するが、本発明の
構成により圧力変動に対する耐久性が向上する。また代
替冷媒を使用した場合の内圧の上昇にも対応できる。
するモータのロータを収容する円筒容器であるキャン内
に圧力の高い冷媒が導入される構造の電動弁にあって、
キャンの頭部を平坦面に形成して電動弁の全高寸法を短
縮するとともに、少くとも平坦面に補強手段を設けて内
圧を受けたときのキャン頭部の剛性を向上させた構成を
有する。この構造の電動弁にあっては、弁の開閉の度
に、キャン内部の圧力が変動し、この圧力変動によっ
て、キャン頭部には大きな応力が作用するが、本発明の
構成により圧力変動に対する耐久性が向上する。また代
替冷媒を使用した場合の内圧の上昇にも対応できる。
【図1】本発明を適用する電動弁の構成を示す説明図。
【図2】キャンの断面図。
【図3】キャン頭部の補強手段の第1の構成例を示し、
(1)は平面図、(2)はI−I線断面図、(3)はII
−II線断面図。
(1)は平面図、(2)はI−I線断面図、(3)はII
−II線断面図。
【図4】補強手段の作用を示す説明図。
【図5】補強手段の第2の構成例を示す斜視図。
【図6】補強手段の第3の構成例を示す斜視図。
【図7】補強手段の第4の構成例を示す斜視図。
【符号の説明】 1 電動弁 10 キャン 12 蓋部材 20 ステータ部材 40 弁本体 42 弁室 44 オリフィス 60 プラスチックスリーブ 62 ボンド磁石 80 弁体 100 キャン頭部 110 平坦面 115 側壁 120 湾曲面 150 凹部 160 凹部 170 突部 180 凹部
Claims (9)
- 【請求項1】 少くともキャン内にロータを設け、モー
タの駆動により弁体が作動流体の流量を制御する電動弁
において、 前記キャンの少くとも平坦面に補強手段を設けたことを
特徴とする電動弁。 - 【請求項2】 上記補強手段は凹部であることを特徴と
する請求項1記載の電動弁。 - 【請求項3】 弁室とオリフィスを有する弁本体と、弁
本体にとりつけられる円筒状のキャンと、キャンの外側
に配設されるステータ部材およびキャンの内側に配設さ
れるロータ部材とからなるモータと、このモータに連動
してオリフィスに接離する弁体により作動流体のオリフ
ィスにおける流量を制御し、キャン内に作動流体が導入
される電動弁において、 キャンは円筒状の側壁と、平坦面と、平坦面と側壁とを
連結する湾曲面とを有し、少くとも平坦面に補強手段を
設けたことを特徴とする電動弁。 - 【請求項4】 前記補強手段は平坦面と湾曲面とにまた
がって形成された凹部であることを特徴とする請求項3
記載の電動弁。 - 【請求項5】 前記凹部は半径方向に長手に形成してあ
ることを特徴とする請求項4記載の電動弁。 - 【請求項6】 前記凹部は円周上に等間隔に設けてある
ことを特徴とする請求項4記載の電動弁。 - 【請求項7】 前記補強手段は、直径方向に配設される
十文字形の突部である請求項3記載の電動弁。 - 【請求項8】 前記補強手段は、直径方向に配設される
十文字形の凹部である請求項3記載の電動弁。 - 【請求項9】 前記作動流体は、冷凍サイクルに用いら
れる代替冷媒である請求項1乃至8のいずれかに記載の
電動弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26413696A JPH10110850A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 電動弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26413696A JPH10110850A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 電動弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10110850A true JPH10110850A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17398966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26413696A Pending JPH10110850A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 電動弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10110850A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132631A (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-25 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
JP2009287769A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Korea Inst Of Mach & Materials | ディスクベローズが内蔵された低騷音型電子式膨張バルブ |
JP2022536236A (ja) * | 2019-06-12 | 2022-08-15 | 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司 | 電子膨張弁 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP26413696A patent/JPH10110850A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132631A (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-25 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
JP2009287769A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Korea Inst Of Mach & Materials | ディスクベローズが内蔵された低騷音型電子式膨張バルブ |
JP2022536236A (ja) * | 2019-06-12 | 2022-08-15 | 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司 | 電子膨張弁 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102400662B1 (ko) | 제어밸브 및 그 제조 방법 | |
EP3712472A1 (en) | Electronic expansion valve | |
JP2005171859A (ja) | 圧縮機 | |
CN111102366A (zh) | 电子膨胀阀 | |
JP3410220B2 (ja) | 電動流量制御弁 | |
JPH08170753A (ja) | 電動流量制御弁 | |
JP2022183148A (ja) | 電動弁および冷凍サイクルシステム | |
JPH10110850A (ja) | 電動弁 | |
CN110836270B (zh) | 电子膨胀阀 | |
JPH10281324A (ja) | 電動弁 | |
JP4098397B2 (ja) | 電動流量制御弁 | |
JP3330832B2 (ja) | 電動弁 | |
JPH09217853A (ja) | 電動弁 | |
CN217715530U (zh) | 一种电子膨胀阀 | |
JPH0351574Y2 (ja) | ||
JP2005221115A (ja) | 膨張弁 | |
JP4680658B2 (ja) | 電動弁 | |
JP4970708B2 (ja) | 電動弁 | |
JPH1030744A (ja) | 電動流量制御弁 | |
JP4043076B2 (ja) | 流量制御弁 | |
JP7359711B2 (ja) | 電動弁及び冷凍サイクルシステム | |
CN109812613B (zh) | 电动阀 | |
JPH116577A (ja) | 電動弁 | |
JPH08219317A (ja) | 電動弁 | |
KR100609017B1 (ko) | 전동 팽창 밸브의 결합 구조 |