JPH10109934A - 炎症性眼疾患用剤 - Google Patents
炎症性眼疾患用剤Info
- Publication number
- JPH10109934A JPH10109934A JP26483696A JP26483696A JPH10109934A JP H10109934 A JPH10109934 A JP H10109934A JP 26483696 A JP26483696 A JP 26483696A JP 26483696 A JP26483696 A JP 26483696A JP H10109934 A JPH10109934 A JP H10109934A
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- Japan
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- agent
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- vitamin
- inflammatory eye
- squalane
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 即効性で高い抗炎症効果を示す炎症性眼疾患
用剤を提供する。 【解決手段】 ビタミンE及びスクワランを含有するこ
とを特徴とする炎症性眼疾患用剤。特に、ビタミンEの
含有量が0.01重量%を超え99.99重量%未満、
スクワランの含有量が0.01重量%を超え99.99
重量%未満、より好ましくは、ビタミンEの含有量が
0.05重量%を超え99.95重量%未満、スクワラ
ンの含有量が0.05重量%を超え99.95重量%未
満、更に好ましくは、ビタミンEの含有量が30重量%
を超え70重量%未満、スクワランの含有量が30重量
%を超え70重量%未満である上記炎症性眼疾患用剤。
用剤を提供する。 【解決手段】 ビタミンE及びスクワランを含有するこ
とを特徴とする炎症性眼疾患用剤。特に、ビタミンEの
含有量が0.01重量%を超え99.99重量%未満、
スクワランの含有量が0.01重量%を超え99.99
重量%未満、より好ましくは、ビタミンEの含有量が
0.05重量%を超え99.95重量%未満、スクワラ
ンの含有量が0.05重量%を超え99.95重量%未
満、更に好ましくは、ビタミンEの含有量が30重量%
を超え70重量%未満、スクワランの含有量が30重量
%を超え70重量%未満である上記炎症性眼疾患用剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炎症性眼疾患用剤
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、炎症性眼疾患の治療において
は、ステロイド剤、非ステロイド剤、抗アレルギー剤、
又は収斂剤を配合した点眼薬や眼軟膏による治療が主流
である。しかしながら、これらの眼疾患用剤は、作用が
現れるまでにある程度の時間を要することや、痒みに対
する作用が弱いなどの問題点がある。また、ステロイド
剤は、易感染性の亢進、リバウンド現象のような副作用
や全身的な副作用を発現する恐れがある。また、非ステ
ロイド剤は接触アレルギーを惹起する恐れがある。更に
収斂剤は過敏症、掻痒感、眼瞼発赤や浮張を伴うことが
ある。従って、炎症性眼疾患に対して即効性でかつ安全
な治療薬の開発が望まれている。一方、これまでにも眼
科用剤には、抗酸化剤としてビタミンEを配合するもの
が提案されている(特開昭62−106018号公報)
が、眼疾患用抗炎症剤としてのビタミンEの適用に関し
ては提案されたことがない。
は、ステロイド剤、非ステロイド剤、抗アレルギー剤、
又は収斂剤を配合した点眼薬や眼軟膏による治療が主流
である。しかしながら、これらの眼疾患用剤は、作用が
現れるまでにある程度の時間を要することや、痒みに対
する作用が弱いなどの問題点がある。また、ステロイド
剤は、易感染性の亢進、リバウンド現象のような副作用
や全身的な副作用を発現する恐れがある。また、非ステ
ロイド剤は接触アレルギーを惹起する恐れがある。更に
収斂剤は過敏症、掻痒感、眼瞼発赤や浮張を伴うことが
ある。従って、炎症性眼疾患に対して即効性でかつ安全
な治療薬の開発が望まれている。一方、これまでにも眼
科用剤には、抗酸化剤としてビタミンEを配合するもの
が提案されている(特開昭62−106018号公報)
が、眼疾患用抗炎症剤としてのビタミンEの適用に関し
ては提案されたことがない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するものであり、その目的は、即効性で高い抗炎症
効果を示す炎症性眼疾患用剤を提供することである。
解決するものであり、その目的は、即効性で高い抗炎症
効果を示す炎症性眼疾患用剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の炎症性眼疾患用
剤は、ビタミンE及びスクワランを含有することを特徴
とする。
剤は、ビタミンE及びスクワランを含有することを特徴
とする。
【0005】上記ビタミンEとは、トコフェロール(ビ
タミンE)及びその誘導体をいい、日本薬局方に収載さ
れているものとしては、例えば、dl−α−トコフェロ
ール、酢酸トコフェロール(ビタミンE酢酸エステ
ル)、コハク酸トコフェロール(ビタミンEコハク酸エ
ステル)等が挙げられる。日本薬局方収載以外のものと
しては、例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロ
ール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ニコ
チン酸トコフェロール(ビタミンEニコチン酸エステ
ル)、リン酸トコフェロール(ビタミンEリン酸エステ
ル)、天然型ビタミンE等が挙げられるが、これらに限
定されるものではなく、トコフェロールの単糖や多糖と
のエステル体や水溶性のビタミンEも含まれる。
タミンE)及びその誘導体をいい、日本薬局方に収載さ
れているものとしては、例えば、dl−α−トコフェロ
ール、酢酸トコフェロール(ビタミンE酢酸エステ
ル)、コハク酸トコフェロール(ビタミンEコハク酸エ
ステル)等が挙げられる。日本薬局方収載以外のものと
しては、例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロ
ール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ニコ
チン酸トコフェロール(ビタミンEニコチン酸エステ
ル)、リン酸トコフェロール(ビタミンEリン酸エステ
ル)、天然型ビタミンE等が挙げられるが、これらに限
定されるものではなく、トコフェロールの単糖や多糖と
のエステル体や水溶性のビタミンEも含まれる。
【0006】上記スクワランとは、深海産の魚類、特に
サメ類の肝油中又は植物油中、例えば、オリーブ油、コ
メヌカ油、小麦胚芽油、ゴマ油、綿実油に存在する不飽
和炭化水素であるスクワレンを還元してなる飽和炭化水
素である。また、ゲラニルアセトン及びアセチレン化合
物を原料として合成して得られる合成スクワランも含ま
れる。
サメ類の肝油中又は植物油中、例えば、オリーブ油、コ
メヌカ油、小麦胚芽油、ゴマ油、綿実油に存在する不飽
和炭化水素であるスクワレンを還元してなる飽和炭化水
素である。また、ゲラニルアセトン及びアセチレン化合
物を原料として合成して得られる合成スクワランも含ま
れる。
【0007】本発明の炎症性眼疾患用剤中のビタミンE
の含有量は、少なくなると炎症を抑制する効果が十分で
なくなり、多くなっても炎症抑制効果が含有量に応じて
著しく高くなることはなく、また製剤によっては剤型の
保持が困難になる場合もあるので、0.01重量%を超
え99.99重量%未満が好ましく、0.05〜50重
量%がより好ましい。
の含有量は、少なくなると炎症を抑制する効果が十分で
なくなり、多くなっても炎症抑制効果が含有量に応じて
著しく高くなることはなく、また製剤によっては剤型の
保持が困難になる場合もあるので、0.01重量%を超
え99.99重量%未満が好ましく、0.05〜50重
量%がより好ましい。
【0008】本発明の炎症性眼疾患用剤中のスクワラン
の含有量は、少なくなると炎症を抑制する効果が十分で
なくなり、多くなっても炎症抑制効果が含有量に応じて
著しく高くなることはなく、また製剤によっては剤型の
保持が困難になる場合もあるので、0.01重量%を超
え99.99重量%未満が好ましく、0.05〜50重
量%がより好ましい。
の含有量は、少なくなると炎症を抑制する効果が十分で
なくなり、多くなっても炎症抑制効果が含有量に応じて
著しく高くなることはなく、また製剤によっては剤型の
保持が困難になる場合もあるので、0.01重量%を超
え99.99重量%未満が好ましく、0.05〜50重
量%がより好ましい。
【0009】上記ビタミンE及びスクワランの炎症性眼
疾患用剤中の含有量の組み合わせとしては、好ましく
は、ビタミンEの含有量が0.01重量%を超え99.
99重量%未満、スクワランの含有量が0.01重量%
を超え99.99重量%未満であり、より好ましくは、
ビタミンEの含有量が0.05重量%を超え99.95
重量%未満、スクワランの含有量が0.05重量%を超
え99.95重量%未満であり、更に好ましくは、ビタ
ミンEの含有量が30重量%を超え70重量%未満、ス
クワランの含有量が30重量%を超え70重量%未満で
ある。
疾患用剤中の含有量の組み合わせとしては、好ましく
は、ビタミンEの含有量が0.01重量%を超え99.
99重量%未満、スクワランの含有量が0.01重量%
を超え99.99重量%未満であり、より好ましくは、
ビタミンEの含有量が0.05重量%を超え99.95
重量%未満、スクワランの含有量が0.05重量%を超
え99.95重量%未満であり、更に好ましくは、ビタ
ミンEの含有量が30重量%を超え70重量%未満、ス
クワランの含有量が30重量%を超え70重量%未満で
ある。
【0010】本発明の炎症性眼疾患用剤の剤型は、特に
限定されるものではないが、点眼薬、眼軟膏を挙げるこ
とができ、例えば、液状、ペースト状、クリーム状、ジ
ェリリー状、ゲル状、乳液状である。
限定されるものではないが、点眼薬、眼軟膏を挙げるこ
とができ、例えば、液状、ペースト状、クリーム状、ジ
ェリリー状、ゲル状、乳液状である。
【0011】上記剤型の基剤としては、薬学的に許容し
得るものであればよく、液剤、眼軟膏剤等の基剤として
従来公知のものを用いることができ、例えば、アルギン
酸ナトリウム、ゼラチン、コーンスターチ、トラガント
ガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カ
ラギーナン、マンナン、アガロース、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム、メトキシエチレン−
無水マレイン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ポリビ
ニルピロリドン等のポリマー;ミツロウ、オリーブ油、
カカオ油、ゴマ油、ダイズ油、ツバキ油、ラッカセイ
油、牛油、豚油、鶏油、ラノリン等の油脂類;白色ワセ
リン、黄色ワセリン;パラフィン;ハイドロカーボンゲ
ル(例えば、商品名プラスチベース、ブリストル・マイ
ヤーズ スクイブ社製);ステアリン酸等の高級脂肪
酸;セチルアルコール、オクチルドデカノール、ステア
リルアルコール等の高級アルコール;ポリエチレングリ
コール(例えば、マクロゴール400、マクロゴール4
000など);モノステアリン酸グリセリン;ポリオキ
シエチレンセチルエーテル;自己乳化型プロピレングリ
コールモノステアレート;トリエタノールアミン;モノ
オレイン酸エステル;ステアリン酸グリセリド;水、生
理食塩水、リン酸緩衝液等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
得るものであればよく、液剤、眼軟膏剤等の基剤として
従来公知のものを用いることができ、例えば、アルギン
酸ナトリウム、ゼラチン、コーンスターチ、トラガント
ガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カ
ラギーナン、マンナン、アガロース、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム、メトキシエチレン−
無水マレイン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ポリビ
ニルピロリドン等のポリマー;ミツロウ、オリーブ油、
カカオ油、ゴマ油、ダイズ油、ツバキ油、ラッカセイ
油、牛油、豚油、鶏油、ラノリン等の油脂類;白色ワセ
リン、黄色ワセリン;パラフィン;ハイドロカーボンゲ
ル(例えば、商品名プラスチベース、ブリストル・マイ
ヤーズ スクイブ社製);ステアリン酸等の高級脂肪
酸;セチルアルコール、オクチルドデカノール、ステア
リルアルコール等の高級アルコール;ポリエチレングリ
コール(例えば、マクロゴール400、マクロゴール4
000など);モノステアリン酸グリセリン;ポリオキ
シエチレンセチルエーテル;自己乳化型プロピレングリ
コールモノステアレート;トリエタノールアミン;モノ
オレイン酸エステル;ステアリン酸グリセリド;水、生
理食塩水、リン酸緩衝液等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0012】さらに必要に応じて、ポリソルベート8
0、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンヒマシ油、レシチン等の界面活性剤;ポリビニルピ
ロリドン等の溶解補助剤;カオリン、ベントナイト、酸
化亜鉛、酸化チタン等の無機充填剤;パラオキシ安息香
酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル等の安定化剤;
老化防止剤;pH調節剤;グリセリン、プロピレングリ
コール等の保湿剤;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、クエン酸及びそのナトリウム塩、パラオキシ
安息香酸類、ホウ酸、ホウ砂、カンフル等の防腐剤;キ
サンタンガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、流動パ
ラフィン、グリセリン、マクロゴール、ポリビニルピロ
リドン等の粘凋、粘凋化剤;などを添加してもよい。
0、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンヒマシ油、レシチン等の界面活性剤;ポリビニルピ
ロリドン等の溶解補助剤;カオリン、ベントナイト、酸
化亜鉛、酸化チタン等の無機充填剤;パラオキシ安息香
酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル等の安定化剤;
老化防止剤;pH調節剤;グリセリン、プロピレングリ
コール等の保湿剤;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、クエン酸及びそのナトリウム塩、パラオキシ
安息香酸類、ホウ酸、ホウ砂、カンフル等の防腐剤;キ
サンタンガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、流動パ
ラフィン、グリセリン、マクロゴール、ポリビニルピロ
リドン等の粘凋、粘凋化剤;などを添加してもよい。
【0013】本発明の炎症性眼疾患用剤の使用量は、1
日1〜4回、1回あたり液剤であれば1〜2滴(約50
〜500μl)、軟膏剤であれば50〜500mgであ
る。
日1〜4回、1回あたり液剤であれば1〜2滴(約50
〜500μl)、軟膏剤であれば50〜500mgであ
る。
【0014】本発明の炎症性眼疾患用剤の治療対象とな
る疾患としては、例えば、結膜炎、眼瞼炎、角膜炎、表
層角膜炎、春季カタル、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブド
ウ膜炎、虹彩炎、虹彩毛様炎、眼外傷及びその後の術後
炎症などが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
る疾患としては、例えば、結膜炎、眼瞼炎、角膜炎、表
層角膜炎、春季カタル、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブド
ウ膜炎、虹彩炎、虹彩毛様炎、眼外傷及びその後の術後
炎症などが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例及び比較例を説明
する。 (実施例1〜4及び比較例1〜4)表1に示した所定量
(重量%)の酢酸トコフェロール(BASF社製)、ス
クワラン(マルハ社製)、アズレン(和光純薬社製)、
インドメタシン(シグマ社製)、フマル酸ケトチフェン
(シグマ社製)、酢酸ヒドロコルチゾン(シグマ社製)
及びプラスチベース(ブリストル・マイヤーズ スクイ
ブ社製)を乳鉢に供給し、全体が均一になるまで混練し
て眼軟膏剤を得た。
する。 (実施例1〜4及び比較例1〜4)表1に示した所定量
(重量%)の酢酸トコフェロール(BASF社製)、ス
クワラン(マルハ社製)、アズレン(和光純薬社製)、
インドメタシン(シグマ社製)、フマル酸ケトチフェン
(シグマ社製)、酢酸ヒドロコルチゾン(シグマ社製)
及びプラスチベース(ブリストル・マイヤーズ スクイ
ブ社製)を乳鉢に供給し、全体が均一になるまで混練し
て眼軟膏剤を得た。
【0016】
【表1】
【0017】(実施例5〜11)表2に100mlあた
りの処方を示した所定量(g)の酢酸トコフェロール
(BASF社製)及びスクワラン(マルハ社製)を、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油60(日光ケミカルズ社
製)、ポリソルベート80(日光ケミカルズ社製)及び
ポリビニルピロリドンK30(PVP−40、シグマ社
製)を溶解した精製水に加えて混合した。次に、適量の
水酸化ナトリウム及び希塩酸を加えてpH6.5に調整
し、点眼液を得た。
りの処方を示した所定量(g)の酢酸トコフェロール
(BASF社製)及びスクワラン(マルハ社製)を、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油60(日光ケミカルズ社
製)、ポリソルベート80(日光ケミカルズ社製)及び
ポリビニルピロリドンK30(PVP−40、シグマ社
製)を溶解した精製水に加えて混合した。次に、適量の
水酸化ナトリウム及び希塩酸を加えてpH6.5に調整
し、点眼液を得た。
【0018】
【表2】
【0019】(比較例5〜8)表3に100mlあたり
の処方を示した所定量(g)のアズレン(和光純薬社
製)、インドメタシン(シグマ社製)、フマル酸ケトチ
フェン(シグマ社製)及び酢酸ヒドロコルチゾン(シグ
マ社製)を、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(日
光ケミカルズ社製)を溶解した精製水に加えて混合し
た。次に、適量の水酸化ナトリウム及び希塩酸を加えて
pH6.5に調整し、点眼液を得た。
の処方を示した所定量(g)のアズレン(和光純薬社
製)、インドメタシン(シグマ社製)、フマル酸ケトチ
フェン(シグマ社製)及び酢酸ヒドロコルチゾン(シグ
マ社製)を、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(日
光ケミカルズ社製)を溶解した精製水に加えて混合し
た。次に、適量の水酸化ナトリウム及び希塩酸を加えて
pH6.5に調整し、点眼液を得た。
【0020】
【表3】
【0021】上記実施例1〜7及び比較例1〜8で得ら
れた炎症性眼疾患用剤について以下の試験を行った。な
お、試験においては、それぞれ、一群6匹のウサギを使
用し、得られた結果はその平均値である。
れた炎症性眼疾患用剤について以下の試験を行った。な
お、試験においては、それぞれ、一群6匹のウサギを使
用し、得られた結果はその平均値である。
【0022】〔試験例〕ウサギ眼粘膜刺激に対する作用 体重2.5〜3.0kgの雄性日本白色種ウサギの左眼
の膜のう内に、上記の実施例及び比較例で得られた眼軟
膏剤0.05g、又は点眼液0.1mlを適用した。3
分後、下眼瞼を引っ張って結膜のう内に2(W/V)%
ラウリル硫酸ナトリウム含有生理食塩水溶液0.5ml
を適用した後に閉眼させ、15秒間軽くマッサージし
て、眼粘膜に刺激を与えた。
の膜のう内に、上記の実施例及び比較例で得られた眼軟
膏剤0.05g、又は点眼液0.1mlを適用した。3
分後、下眼瞼を引っ張って結膜のう内に2(W/V)%
ラウリル硫酸ナトリウム含有生理食塩水溶液0.5ml
を適用した後に閉眼させ、15秒間軽くマッサージし
て、眼粘膜に刺激を与えた。
【0023】刺激を与えてから1、3、6、24時間後
に、Draize(Drugs and Cosmet
ics,46,1959)の判定基準に従い、粘膜の発
赤(0〜3)、結膜の浮腫(0〜4)、分泌物(0〜
3)について採点を行い、刺激性の評価を行った。
に、Draize(Drugs and Cosmet
ics,46,1959)の判定基準に従い、粘膜の発
赤(0〜3)、結膜の浮腫(0〜4)、分泌物(0〜
3)について採点を行い、刺激性の評価を行った。
【0024】また、コントロールとして、上記炎症性眼
疾患用剤の代わりに、それぞれの軟膏基剤又は点眼液基
剤のみを適用したことの他は、上記と同様の操作を行
い、上記同様に評価した。
疾患用剤の代わりに、それぞれの軟膏基剤又は点眼液基
剤のみを適用したことの他は、上記と同様の操作を行
い、上記同様に評価した。
【0025】得られた評価値を薬剤適用群の平均値を
(B)とし、コントロール群の平均値を(C)とし、以
下の計算式によって、それぞれの炎症性眼疾患用剤の抑
制率(A)(%)を求め、表1〜3に示した。 (A)(%)=〔{(C)−(B)}/(C)〕×10
0
(B)とし、コントロール群の平均値を(C)とし、以
下の計算式によって、それぞれの炎症性眼疾患用剤の抑
制率(A)(%)を求め、表1〜3に示した。 (A)(%)=〔{(C)−(B)}/(C)〕×10
0
【0026】表1〜3の結果から、本発明の炎症性眼疾
患用剤は、ステロイド剤(酢酸ヒドロコルチゾン)、非
ステロイド剤(インドメタシン)、抗アレルギー剤(フ
マル酸ケトチフェン)又は収斂剤(アズレン)を主成分
とする眼疾患用剤と比較して、即効性で強い炎症抑制作
用が認められ、炎症性眼疾患に対して有効な製剤である
ことが分かる。
患用剤は、ステロイド剤(酢酸ヒドロコルチゾン)、非
ステロイド剤(インドメタシン)、抗アレルギー剤(フ
マル酸ケトチフェン)又は収斂剤(アズレン)を主成分
とする眼疾患用剤と比較して、即効性で強い炎症抑制作
用が認められ、炎症性眼疾患に対して有効な製剤である
ことが分かる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1〜4記載の炎症性眼疾
患用剤の構成は、上述の通り、ビタミンEに加えてスク
ワランが含有されているので、本発明の炎症性眼疾患用
剤は、ステロイド剤、非ステロイド剤、抗アレルギー剤
又は収斂剤を主成分とする眼疾患用剤と比較して、即効
性で強い抗炎症効果を有する。従って、本発明の炎症性
眼疾患用剤は、炎症性眼疾患に対して高い臨床効果を有
する。
患用剤の構成は、上述の通り、ビタミンEに加えてスク
ワランが含有されているので、本発明の炎症性眼疾患用
剤は、ステロイド剤、非ステロイド剤、抗アレルギー剤
又は収斂剤を主成分とする眼疾患用剤と比較して、即効
性で強い抗炎症効果を有する。従って、本発明の炎症性
眼疾患用剤は、炎症性眼疾患に対して高い臨床効果を有
する。
Claims (4)
- 【請求項1】 ビタミンE及びスクワランを含有するこ
とを特徴とする炎症性眼疾患用剤。 - 【請求項2】 炎症性眼疾患用剤中のビタミンEの含有
量が0.01重量%を超え99.99重量%未満、スク
ワランの含有量が0.01重量%を超え99.99重量
%未満である請求項1記載の炎症性眼疾患用剤。 - 【請求項3】 炎症性眼疾患用剤中のビタミンEの含有
量が0.05重量%を超え99.95重量%未満、スク
ワランの含有量が0.05重量%を超え99.95重量
%未満である請求項1記載の炎症性眼疾患用剤。 - 【請求項4】 炎症性眼疾患用剤中のビタミンEの含有
量が30重量%を超え70重量%未満、スクワランの含
有量が30重量%を超え70重量%未満である請求項1
記載の炎症性眼疾患用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26483696A JPH10109934A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 炎症性眼疾患用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26483696A JPH10109934A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 炎症性眼疾患用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109934A true JPH10109934A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17408890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26483696A Withdrawn JPH10109934A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 炎症性眼疾患用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10109934A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006035969A1 (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-06 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | キサンタンガムおよびアミノ酸を含有する眼科用組成物 |
JP2006248960A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 水性外用組成物 |
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