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JP2006248960A - 水性外用組成物 - Google Patents

水性外用組成物 Download PDF

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JP2006248960A
JP2006248960A JP2005066631A JP2005066631A JP2006248960A JP 2006248960 A JP2006248960 A JP 2006248960A JP 2005066631 A JP2005066631 A JP 2005066631A JP 2005066631 A JP2005066631 A JP 2005066631A JP 2006248960 A JP2006248960 A JP 2006248960A
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Motoyoshi Inooka
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Rohto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】 アルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物の粘度低下を長期にわたり抑制する方法、及び粘度低下が抑制された水性外用組成物を提供することにある。
【解決手段】(A)アルギン酸またはその誘導体と(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上とを含有する水性外用組成物において、(C)スルファニルアミド誘導体と、(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、ならびにトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上とを含有させることによって、長期にわたり組成物の粘度低下を抑制することができる
【選択図】 なし

Description

本発明は、アルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物において、組成物の粘度低下を長期にわたり抑制し、高粘度化能が安定に保持された水性外用組成物に関する。また本発明は、アルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物の粘度低下を長期にわたり抑制する方法に関する。
薬効成分を含有する水性外用組成物では、適用部位において安定した滞留性を付与させることが、薬効成分の有効性を向上させる観点で重要である。このような観点から、水性外用組成物に対し、高分子系増粘剤等の粘稠化成分を配合することで、滞留性を向上させた製剤設計が種々行われている。
中でもアルギン酸またはその塩は、カルシウムイオンのような2価以上の陽イオン(多価陽イオン)と接触することで、はじめてゲル化(高粘度化)する(非特許文献1)。そのため製造時から適用時までは、2価以上の陽イオンとの接触をさければ低粘性を維持できる点において扱いやすく、この性質を利用した液状組成物に関する技術も開示されている(特許文献1、特許文献2)。
ところで、アルギン酸またはその塩は水溶液中で経時的に低分子化し、粘度が低下することが知られている。アルギン酸またはその塩を含有する水性外用組成物においては、組成物の粘度が経時的に低下し、製剤設計上、長期にわたり粘度を安定に保持できないという問題があった。また、アルギン酸またはその塩が低分子化し、これを含有する水性外用組成物の粘度が経時的に低下することで、アルギン酸またはその塩が保有する高粘度化能が損なわれ、適用部位において安定したゲル化ができなくなり、ひいては所望の製剤特性を発揮できないという問題もあった。
従って、かかる問題を解決するためには、アルギン酸またはその塩を含有する水性外用組成物の経時的な粘度低下を抑制することが重要となる。しかしながら、これを解決する方法、つまり、アルギン酸またはその塩を含有する水性外用組成物において、経時的な粘度低下を抑制し、長期にわたり粘度が安定に保持された組成物を得る方法については知られていない。
Journal of Controlled Release 44(1997) 201-208 特開2002−332248号公報 特開2002−332249号公報
本発明は、長期にわたり粘度が安定に保持されたアルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、アルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物に関し、長期にわたる粘度安定性について検討したところ、水性外用組成物中に非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩のいずれか1種以上を含有する場合、経時的に組成物の粘度低下が促されることがわかった。これら非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩は、水性外用組成物の処方設計において欠くことのできない成分であり、これら成分を配合することにより生じる不利益を排除し、水性外用組成物が保有する高粘度化能を長期にわたり保持することは、所望の製剤特性を発揮する上で、非常に重要なことである。
本発明者は、アルギン酸またはその誘導体と非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩のいずれか1種以上とを含有する水性外用組成物中に、さらにスルファニルアミド誘導体と、アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、もしくはトコフェロールまたはその誘導体のいずれか1種以上とを含有させることによって、水性外用組成物中に非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩のいずれか1種以上を含有することで促進される組成物の経時的な粘度低下を回避し、非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩の配合を可能とし、製剤設計の支障を排することができることを見出した。さらには、アルギン酸またはその誘導体そのものの経時的な粘度低下を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記(1)〜(6)に掲げる組成物である:
(1)(A)アルギン酸またはその誘導体と、(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上と、(C)スルファニルアミド誘導体と、(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、及びトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上とを含有することを特徴とする水性外用組成物。
(2)(A)アルギン酸またはその誘導体を0.001〜5.0w/v%含有することを特徴とする(1)記載の水性外用組成物。
(3)(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上を、総量で0.001〜20.0w/v%含有することを特徴とする(1)記載の水性外用組成物。
(4)(C)スルファニルアミド誘導体を0.0001〜10w/v%含有することを特徴とする(1)記載の水性外用組成物。
(5)(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、ならびにトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上を総量で0.0001〜11.6w/v%含有することを特徴とする(1)記載の水性外用組成物。
(6)水性外用組成物が、眼科用組成物または耳鼻科用組成物である(1)〜(5)のいずれかに記載の水性外用組成物。
さらに、本発明は、下記(7)に掲げる方法である:
(7)(A)アルギン酸またはその誘導体と(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上とを含有する水性外用組成物に、(C)スルファニルアミド誘導体と、(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、もしくはトコフェロールまたはその誘導体のいずれか1種以上とを含有させ水性外用組成物の粘度低下を抑制する方法。
本発明では、(A)アルギン酸またはその誘導体、(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上を含有する水性外用組成物に、(C)スルファニルアミド誘導体と、(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、もしくはトコフェロールまたはその誘導体のいずれか1種以上とを含有させることによって、製剤設計上、欠くことができない非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩のいずれか一種以上をアルギン酸またはその誘導体と併用した場合におこる組成物の経時的な粘度低下を抑制できる。
本明細書において「高粘度化」とは、本発明の水性外用組成物がカルシウムイオン等の多価陽イオンと接触した際に、組成物の粘度が接触前と比較して高くなることを言う。なお、生体内において多価陽イオンは、涙液、鼻汁、膣液、直腸粘膜液、耳漏、唾液、汗、漿液、滲出液等の生体局所の分泌液や血液等、生体から分泌あるいは産生される液状物質に含まれている。また、本明細書中「ゲル化」なる用語は、「高粘度化」と相互変換可能に用いられている。
本明細書において「高粘度化能」とは、本発明の水性外用組成物が多価陽イオンと接触した場合に、接触前に比べて粘度が増加する性能または特性を意味する。またこの高粘度化能は、多価陽イオンと接触する前の組成物の粘度を指標として評価できる。
本明細書において「高粘度化能の保持」とは、本発明における水性外用組成物が元来保有する高粘度化能が、共存成分の影響や経時変化によらず安定に保持され、適用時に安定的に高粘度化されることを言う。高粘度化能を安定に保持するためには、前記のように、組成物の初期粘度の低下を抑制することが必要である。
従って、本発明において組成物の粘度低下を抑制し、初期粘度(製造時に設定した粘度)を安定に保持することと、組成物の高粘度化能を保持することとは同義に用いることができる。
なお、本明細書中、特に言及しない限り、%はw/v%を意味するものとする。また、本明細書中でコンタクトレンズとは、ハード、酸素透過性ハード、ソフト等のあらゆるタイプのコンタクトレンズを包含する意味とする。
また、本明細書において塩とは、薬理学的に許容される塩であれば特に限定されないが、例えば、有機酸塩(乳酸塩、酢酸塩、酪酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩、パルミチン酸、ステアリン酸など)、無機酸塩(塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩(メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、アミノ酸、トリピリジン、ピコリンなどの有機アミンとの塩など)、無機塩基との塩(アンモニウム塩、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、アルミニウムなどの金属との塩など)等が挙げられ、同時に配合される成分や溶解性、目的とする水性外用組成物の物性等により適宜選択できるものとする。
本発明の水性外用組成物は、アルギン酸またはその誘導体を含有する組成物に、さらにスルファニルアミド誘導体と、アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、もしくはトコフェロールまたはその誘導体のいずれか1種以上とを含有させることにより、組成物の経時的な粘度低下を抑制することができる。
本発明におけるアルギン酸またはその誘導体とは、アルギン酸またはその塩、アルギン酸のエステル誘導体またはそれらの塩、アルギン酸のエーテル誘導体またはそれらの塩等が包含される。また、これらのアルギン酸またはその誘導体は1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
具体的には、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸硫酸ナトリウムなどのアルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸エステル等が挙げられる。中でも、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムが特に好ましい。
なお、アルギン酸またはその誘導体は、天然物、合成品のいずれを使用してもよい。代表的な天然物としては、アメリカ西海岸のマクロシスティス、南米チリのレッソニア、北欧のアスコフィラム等があるが、原料の海藻の種類、産地はいずれでもよい。また、抽出方法については、アルカリ抽出法等があるが、特に規定されない。 また、アルギン酸のマンヌロン酸/グルロン酸比(M/G比)は特に規定されず、MリッチなものからGリッチなものまで広範なアルギン酸またはその誘導体が使用可能であるが、4.0以下であることが好ましく、より好ましくは3.0以下、さらに好ましくは2.0以下、特に好ましくは1.5以下である。
また、市販品も利用でき、市販品は例えばアルギン酸、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン酸カリウムは、株式会社紀文フードケミファ、株式会社キミカ、富士化学工業株式会社などより供給されている。
本発明の水性外用組成物中におけるアルギン酸またはその誘導体の含有量は、その種類、分子量、組成(M/G比)および組成物中に共存する成分の種類、組成物に付与する所望の粘度に応じて適宜設定することができるが、通常0.001〜5.0%、さらに好ましくは0.005〜5.0%、より好ましくは0.005〜1.0%、さらに好ましくは0.01〜0.5%である。なお、アルギン酸またはその誘導体の配合量が少なすぎると一般的に適用部位での高粘度化が起こりにくく、薬効成分の滞留性が低く、消失速度が速くなるおそれがある。また一方で、配合量が多すぎると、溶媒への分散が悪く製造が困難になり、また、適用時の官能特性が悪くなるおそれがある。
本発明における非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩は、アルギン酸またはその誘導体と配合することによって水性外用組成物の粘度を低下させるが、さらにスルファニルアミド誘導体と、アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、ならびにトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上とを配合させることによってこの粘度低下を抑制することができる。
かかる非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩は、単独で用いてもよいが、例えばホウ酸とリン酸水素ナトリウム、リン酸水素ニナトリウムとホウ砂等、これら成分の中から2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
また、かかる非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩の含有量は使用するこれら成分の種類などによって異なるので一概に規定できないが、総量で0.001〜20.0%、好ましくは総量で0.001〜10.0%、より好ましくは総量で0.01〜5.0%の範囲で含有できる。
本発明における非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、POEともいう。)−ポリオキシプロピレン(以下、POPともいう。)ブロックコポリマー、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油などが挙げられる。また、これらの非イオン界面活性剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用してもよい。具体的には、POE−POPブロックポコリマーとしては、ポロクサマー407、ポロクサマー235、ポロクサマー188などのポロクサマー類、POEソルビタン脂肪酸エステル類としては、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80などのポリソルベート類等が挙げられる。中でも、ポロクサマー407、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60が特に好ましい。
本発明では、非イオン界面活性剤の存在による粘度低下が抑制されるので、水性外用組成物中に非イオン界面活性剤を含有することができ、例えば0.001%以上、さらには0.01%以上、特には0.05%以上含有できる。上限としては、非イオン界面活性剤の含有量が著しく高濃度であれば特に眼科用組成物、耳鼻科用組成物の場合は刺激が生じるおそれがあるため、通常5.0%以下、より好ましくは2.0%以下で含有することができる。
従って、本発明の水性外用組成物には、非イオン界面活性剤は、0.001〜5%、好ましくは0.01〜2.0%、さらに好ましくは0.05〜2.0%程度含有される。
本発明におけるホウ酸またはその塩とは、ホウ酸またはその塩、またはこれらの水和物等が包含される。また、これらのホウ酸またはその塩は1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
具体的には、ホウ酸、テトラホウ酸カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ砂、メタホウ酸カリウムなどのホウ酸のアルカリ金属塩、ホウ酸のアルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩)、ホウ酸塩の水和物、ホウ酸及びホウ酸塩の組み合わせなどが挙げられる。中でもホウ酸、ホウ砂、またはその組み合わせが特に好ましい。
本発明では、ホウ酸またはその塩の存在による粘度低下が抑制されるので、水性外用組成物中にホウ酸またはその塩を含有することができ、例えば0.001%以上、さらには0.01%以上、特には0.1%以上含有できる。上限としては、ホウ酸またはその塩の含有量が著しく高濃度であれば特に眼科用組成物、耳鼻科用組成物の場合は刺激が生じるおそれがあるため、通常5.0%以下、より好ましくは3.0%以下で含有することができる。
従って、本発明の水性外用組成物には、ホウ酸またはその塩は、0.001〜5.0%、好ましくは0.01〜5.0%、さらに好ましくは0.1〜3.0%程度含有される。
本発明の水性外用組成物におけるリン酸またはその塩とは、リン酸またはその塩、またはこれらの水和物等が包含される、またこれらのリン酸またはその塩は1種単独または2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
具体的には、リン酸、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウムなどのリン酸のアルカリ金属塩、リン酸のアルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩)、リン酸塩の水和物、リン酸及びリン酸塩の組み合わせなどが挙げられる。中でもリン酸水素ニナトリウム、リン酸ニ水素ナトリウム、リン酸水素カリウム、またはこれらの組み合わせが特に好ましい。
本発明では、リン酸またはその塩の存在による粘度低下が抑制されるので、水性外用組成物中にリン酸またはその塩を含有することができ、例えば0.001%以上、さらには0.01%以上、特には0.1%以上含有できる。上限としては、リン酸またはその塩の含有量が著しく高濃度であれば特に眼科用組成物、耳鼻科用組成物の場合は刺激が生じるおそれがあるため、通常10.0%以下、より好ましくは5.0%以下、特に好ましくは3.0%以下で含有することができる。
従って、本発明の水性外用組成物には、リン酸またはその塩は、0.001〜10.0%、好ましくは0.01〜5.0%、さらに好ましくは0.1〜3.0%程度含有される。
本発明におけるスルファニルアミド誘導体としては、スルファニルアミドの誘導体の他、これらの塩も包含される。また、スルファニルアミド誘導体は1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
具体的には、スルファメトキサゾール(スルフイソメゾールとも言う)、スルファメトキサゾールナトリウム(スルフイソメゾールナトリウムとも言う)、スルフイソキサゾール、スルフイソキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾールモノエタノールアミン、スルフイソキサゾールジエタノールアミン、スルフイソミジン、スルフイソミジンナトリウム、スルファモノメトキシン、スルファジメトキシン等が挙げられる。中でも、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾール、スルフイソキサゾールナトリウム、スルフイソミジン、スルフイソミジンナトリウムが特に好ましい。
本発明の水性外用組成物中におけるスルファニルアミド誘導体の含有量は、通常0.0001 〜10%、好ましくは0.001〜8.0%、さらに好ましくは、0.01〜5.0%、特に好ましくは0.1〜5.0%の範囲である。スルファニルアミド誘導体の含有量が、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、本発明のアルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物に対し、粘度低下を十分に抑制できないおそれがある。一方で高濃度に外れると、安全性の観点から好ましくない。
本発明におけるアスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、もしくはトコフェロールまたはその誘導体は、これらのうち、少なくとも1種をアルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物中にスルファニルアミド誘導体とともに含有させることによって、アルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物の粘度低下を抑制できる。
かかるアスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、もしくはトコフェロールまたはその誘導体は、単独で用いてもよいが、例えばアスパラギン酸マグネシウム・カリウムと酢酸トコフェロール、塩酸ピリドキシンとアズレンスルホン酸ナトリウム等、これら成分の中から2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
また、かかるアスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、もしくはトコフェロールまたはその誘導体の含有量は、使用するこれら成分の種類などによって異なるので一概に規定できないが、総量で0.0001〜11.6%、好ましくは総量で0.001〜10.0%、より好ましくは総量で0.005〜5.0%の範囲で含有できる。
本発明におけるアスパラギン酸またはその塩としては、アスパラギン酸またはその塩、またはこれらの水和物等が包含され、天然品、合成品のいずれも利用することができる。また、これらのアスパラギン酸またはその塩は1種単独で、または2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
具体的には、アスパラギン酸カリウム(L-アスパラギン酸カリウム)、アスパラギン酸マグネシウム(L-アスパラギン酸マグネシウム)、アスパラギン酸マグネシウム・カリウム(マグネシウムとカリウムの等量塩、L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸二カリウム、アスパラギン酸カルシウム等が挙げられる。中でも、L-アスパラギン酸カリウム、L-アスパラギン酸マグネシウム、L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウムが特に好ましい。
本発明の水性外用組成物中におけるアスパラギン酸またはその塩の含有量は、通常、0.001〜10.0%、好ましくは0.005〜5.0%、さらに好ましくは0.01〜2.0%、特に好ましくは0.1〜2.0%の範囲である。なお、アスパラギン酸またはその塩の含有量が、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、本発明のアルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物に対し、粘度低下を十分抑制できないおそれがある。一方で高濃度に外れると、安全性の観点から好ましくない。
本発明におけるピリドキシンまたはその誘導体には、ピリドキシンまたはその塩、ピリドキシンの活性型であるピリドキサール、ピリドキサミンまたはこれらの塩が包含され、また、天然品、合成品のいずれも利用することができる。また、これらのピリドキシンまたはその誘導体は1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
具体的にはピリドキシン、塩酸ピリドキシン、ピリドキサール、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサールカルシウム、ピリドキサミンリン酸等が挙げられる。中でも、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサールが特に好ましい。
本発明の水性外用組成物中におけるピリドキシンまたはその誘導体の含有量は、通常、0.0001〜1.0%、好ましくは0.001〜0.5%、さらに好ましくは0.005〜0.2%、特に好ましくは0.01〜0.1%の範囲である。なお、ピリドキシンまたはその誘導体の含有量が、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、本発明のアルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物に対し、粘度低下を十分抑制できないおそれがある。一方で高濃度に外れると、安全性の観点から好ましくない。
本発明におけるトコフェロールまたはその誘導体とは、トコフェロールまたはその塩、トコフェロールのエステル誘導体またはその塩等が包含される。また、天然品、合成品のいずれも利用することができる。また、これらのトコフェロールまたはその誘導体は1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
具体的には、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ビタミンE酢酸エステル(酢酸トコフェロール)、ビタミンEニコチン酸エステル(ニコチン酸トコフェロール)、ビタミンEコハク酸エステル(コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウム)、ビタミンEリノレン酸エステル等が挙げられる。中でも、酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールが特に好ましい。
本発明の水性外用組成物中におけるトコフェロールまたはその誘導体の含有量は、通常0.0001 〜0.5%、好ましくは0.0005〜0.25%、さらに好ましくは、0.001〜0.1%、特に好ましくは0.005〜0.05%の範囲である。トコフェロールまたはその誘導体の含有量が、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、本発明のアルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物に対し、粘度低下を十分に抑制できないおそれがある。一方で高濃度に外れると、使用した際にべたつく等の官能面における不都合が生じるおそれがあり、さらにはトコフェロールまたはその誘導体を可溶化するために必要な界面活性剤の配合量を増やす場合があるため、それに伴う刺激が現れるおそれがある。
本発明におけるアズレンまたはその誘導体とは、アズレンまたはその塩、アズレンのスルホン酸誘導体またはその塩等が包含される。また、天然品、合成品のいずれも利用することができる。またこれらのアズレンまたはその誘導体は、1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
具体的には、ジメチルイソプロピルアズレン(グアイアズレン、1,4-ジメチル-7-イソプロピルアズレンともいう)、アズレンスルホン酸(グアイアズレンスルホン酸、1,4-ジメチル-7-イソプロピルアズレン-3-スルホン酸ともいう)、アズレンスルホン酸ナトリウム(グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、水溶性アズレンともいう)、ジメチルエチルアズレン(カマズレン、1,4-ジメチル-7-エチルアズレンともいう)、1,4-ジメチル-7-エチルアズレン-3-スルホン酸(カマズレンスルホン酸ともいう)等が挙げられる。中でも、ジメチルイソプロピルアズレン、アズレンスルホン酸、アズレンスルホン酸ナトリウムが特に好ましい。
本発明の水性液剤におけるアズレンまたはその誘導体の含有量は、0.0001〜0.1%、好ましくは、0.001〜0.05%、より好ましくは0.002〜0.02%の範囲である。なお、アズレンまたはその誘導体の含有量が、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、本発明のアルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物に対し、粘度低下を十分に抑制できないおそれがある。一方で高濃度に外れると、安全性の観点から好ましくない。
本発明において、アルギン酸またはその誘導体を含有した水性外用組成物は、製造時に設定した粘度(初期粘度)の低下を抑制し、長期的にわたり設定した粘度を安定に保持することができる。本発明の水性外用組成物が眼科用組成物の場合、その設定粘度は、眼粘膜に適用した時の高粘度化能や差し心地(使用感)、ドライアイなどの疾患の治療等に多大な影響を与えることから、適切な粘度を設計し、設計した粘度が長期的に安定に保持されることが重要となる。適切な粘度を設定する場合において、例えば眼科用組成物では20℃における粘度が1.2mPa・s以上に保持して設計することが好ましく、通常1.2〜100mPa・s、好ましくは、1.5〜50mPa・s程度に設計することができる。粘度が1.2mPa・s以下であれば、アルギン酸またはその誘導体の有用な効果を十分に発揮し難いおそれがあり、300mPa・s以上では、ねばつきが大きく製造工程の管理が難しくなるおそれがある。一方で点鼻剤などの耳鼻科用組成物では20℃における粘度が2mPa・s以上に保持して設計することが好ましく、通常2〜10万mPa・s、好ましくは、50〜1万mPa・s、特に好ましくは100〜5000mPa・s程度に設計することができる。
本発明の水性外用組成物は、発明の効果を利用するものであればその使用用途は特定されず、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、雑品等の各種分野において利用することができる。例えば、点眼剤(ハードまたはソフトコンタクトレンズを装用中にも使用することができる点眼剤を含む、また、点眼薬ともいう。)、洗眼剤(ハードまたはソフトコンタクトレンズを装用中にも使用することができる洗眼剤を含む。)、眼軟膏剤、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズケア用剤(洗浄液、保存液、殺菌液、マルチパーパスソリューションなど)などの眼科用組成物、点鼻剤(点鼻薬ともいう)、点耳剤、鼻洗浄液(洗鼻剤、洗鼻薬、鼻洗浄剤ともいう)などの耳鼻科用組成物、口腔咽頭薬、口内炎治療薬、含嗽用薬などの口腔用組成物、傷薬などの皮膚外用組成物等が挙げられる。
本発明の水性外用組成物は、多価陽イオンの生体での分布を考慮した眼、鼻、口腔などの粘膜適用組成物に好適で、とりわけ点眼剤、洗眼剤、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズケア用剤(洗浄液、保存液、殺菌液、マルチパーパスソリューションなど)などの眼科用組成物、点鼻剤、鼻洗浄剤(洗鼻剤)などの耳鼻科用組成物、口腔咽頭薬、口内炎治療薬、含嗽用薬などの口腔用組成物等の感覚器官粘膜に適用される組成物として特に有用である。なお、適用方法に関しては、滴下、塗布、噴霧又は噴射等、使用目的と対象によって適宜選択できる。
本発明の水性外用組成物には、本発明の効果を妨げない限り、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて含有してもよい。このような成分の種類は特に制限されず、例えば、充血除去成分、眼調節薬成分、抗炎症薬成分または収斂薬成分、抗ヒスタミン薬成分又は抗アレルギー薬成分、ビタミン類、アミノ酸類、抗菌薬成分、殺菌薬成分、糖類、多糖類またはその誘導体、セルロース又はその誘導体又はそれらの塩、前述以外の水溶性高分子、局所麻酔薬成分、ステロイド成分などが例示できる。本発明において好適な成分としては、例えば、次のような成分が挙げられる。
充血除去成分:例えば、α−アドレナリン作動薬、具体的にはエピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、硝酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸メチルエフェドリン、酒石酸水素エピネフリンなど。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
眼筋調節薬成分:例えば、アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、具体的にはメチル硫酸ネオスチグミン、トロピカミド、ヘレニエン硫酸アトロピンなど。
抗炎症薬成分または収斂薬成分:例えば、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、アラントイン、イプシロン−アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化リゾチーム、硝酸銀、プラノプロフェン、グリチルリチン酸ニカリウム、ジクロフェナクナトリウム、ブロムフェナクナトリウム、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、サリチル酸メチルなど。
抗ヒスタミン薬成分又は抗アレルギー薬成分:例えば、アシタザノラスト、アンレキサノクス、イブジラスト、イプロヘプチン、トラニラスト、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸レボカバスチン、フマル酸ケトチフェン、クロモグリク酸ナトリウム、ペミロラストカリウム、マレイン酸クロルフェニラミンなど。
ビタミン類:例えば、ビタミンA類[例えば、カロチン、デヒドロレチナール、リコピン、レチナール、レチノール、レチノイン酸及びその薬理学的に許容される塩類(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなど)など]、ビタミンB類[塩酸ジセチアミン、塩酸チアミン、塩酸フルスルチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ジセチアミン、硝酸チアミン、硝酸ビスチアミン、チアミン、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硝酸エステル塩、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、フルスルチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フラビンアデニンジヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、酪酸リボフラビン、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノコバラミン、メチルコバラミン、ジヒドロ葉酸、テトラヒドロ葉酸、葉酸、ニコチニックアルコール、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パンテノール、パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、イノシトール、コリン、ビオチンなど]、ビタミンC類[アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸及びその誘導体及びその薬理学的に許容される塩類(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなど)など]、ビタミンD類[例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール、ヒドロキシコレカルシフェロール及びその薬理学的に許容される塩類など)など]、その他のビタミン類[例えば、エリオシトリン、オロチン酸、カルニチン、γ−オリザノール、フェルラ酸、ヘスペリジン、ルチン及びその薬理学的に許容される塩類(塩化カルニチン、メチルヘスペリジンなど)など]。
アミノ酸類:例えば、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、グルタミン酸、クレアチニン、グルタミン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウムなど。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
抗菌薬成分または殺菌薬成分:例えば、硫酸アミノデオキシカナマイシン、硫酸カナマイシン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ストレプトマイシン、トブラマイシン、硫酸ミクロノマイシン、アルキルポリアミノエチルグリシン、クロラムフェニコール、塩酸テトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリン、オフロキサシン、ノルフロキサシン、レボフロキサシン、塩酸ロメフロキサシン、スルベニシンナトリウム、塩酸セフメノキシム、ベンジルペニシリンカリウム、硫酸ベルベリン、塩化ベルベリン、コリスチンメタスルホン酸ナトリウム、エリスロマイシン、ラクトビオン酸エリスロマイシン、キタサマイシン、スピラマイシン、硫酸フラジオマイシン、硫酸ポリミキシン、ジベカシン、アミカシン、硫酸アミカシン、アシクロビル、イオドデオキシサイチジン、イドクスウリジン、シクロサイチジン、シトシンアラビノシド、トリフルオロチミジン、ブロモデオキシウリジン、ポリビニルアルコールヨウ素、ヨウ素、アムホテリシンB、イソコナゾール、エコナゾール、クロトリマゾール、ナイスタチン、ピマリシン、フルオロシトシン、ミコナゾールなど。
糖類:例えば単糖類、二糖類、具体的にはグルコース、トレハロースなど。
多糖類又はその誘導体:例えば、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウムなど。
セルロース又はその誘導体又はそれらの塩:例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロースなど。
前述以外の水溶性高分子:ポリビニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、デキストレン、ポリエチレングリコールなど。
局所麻酔薬成分:例えば、塩酸オキシブプロカイン、塩酸コカイン、塩酸コルネカイン、塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル、塩酸ピペロカイン、塩酸プロカイン、塩酸プロパラカイン、塩酸ヘキソチオカイン、リドカイン、塩酸リドカインなど。
ステロイド成分:コルチゾール、デキサメタゾン、トリアムシノロン、パラメタゾン、ヒドロコルチゾン、フルオロメトロン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン、メドリゾンヒドロキシメステロン(hydroxymesterone)及びそれらの塩(カプロン酸ヒドロコルチゾン、カプロン酸プレドニゾロン、酢酸コルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、デキサメタゾンメタスルホベンゾエートナトリウム、デキサメタゾン硫酸ナトリウム、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾンリン酸ナトリウム、メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム、メチルプレドニゾロン)など。
水性外用組成物中のこれらの成分の配合量は製剤の種類、活性成分の種類などに応じて適宜選択され、内服用、外皮用、粘膜用製剤などにおける各種成分の配合量は当該技術分野で既知である。例えば、製剤全体に対して0.0001〜30%、好ましくは、0.001〜10%程度の範囲から選択できる。
より具体的には,感覚器官粘膜に適用される水性外用組成物中のうち、眼科用に使用される場合、各成分の含有量は、例えば、以下の通りである。
充血除去成分(血管収縮薬又は交感神経興奮薬):例えば、0.0001〜0.5%、好ましくは、0.0005〜0.3%、さらに好ましくは0.001〜0.1%。
眼筋調節薬成分:例えば、0.0001〜0.5%、好ましくは、0.0005〜0.1%、さらに好ましくは0.0005〜0.01%。
抗炎症薬成分または収斂薬成分:例えば、0.0001〜10%、好ましくは0.0001〜5%。
抗ヒスタミン薬成分または抗アレルギー薬成分:例えば、0.0001〜10%、好ましくは0.001〜5%。
ビタミン類:例えば、0.0001〜1%、好ましくは、0.0001〜0.5%。
アミノ酸類:例えば、0.0001〜10%、好ましくは0.001〜3%。
抗菌薬成分または殺菌薬成分:例えば、0.00001〜10%、好ましくは、0.0001〜10%。
糖類:例えば、0.0001〜5%、好ましくは0.001〜5%、さらに好ましくは0.01〜2%。
多糖類又はその誘導体:例えば、0.0001〜2%、好ましくは0.01〜2%、さらに好ましくは0.01〜1%。
セルロース又はその誘導体又はそれらの塩:例えば、0.001〜5%、好ましくは0.01〜1%。
前述以外の水溶性高分子:例えば、0.001〜10%、好ましくは0.001〜5%、さらに好ましくは0.01〜3%。
局所麻酔薬成分:例えば、0.001〜1%、好ましくは0.01〜1%。
ステロイド成分:例えば、0.001〜1%、好ましくは0.01〜1%。
また、本発明の水性外用組成物には、発明の効果を損なわない範囲であれば、その用途や形態に応じて、常法に従い、様々な成分や添加物を適宜選択し、一種またはそれ以上を併用して含有させてもよい。それらの成分または添加物として、例えば、半固形剤や液剤などの調製に一般的に使用される担体(水、水性溶媒、水性または油性基剤など)、増粘剤、糖類、界面活性剤、防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤、pH調整剤、香料または清涼化剤、等張化剤、キレート剤、緩衝剤、などの各種添加剤を挙げることができる。
以下に本発明の水性外用組成物に使用される代表的な成分を例示するが、これらに限定されない。
増粘剤:例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストラン、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール(完全、又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、コンドロイチン硫酸ナトリウムなど。
糖アルコール類:例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなど。
これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
界面活性剤:アルキルジアミノエチルグリシンなどのグリシン型両性界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩(具体的には、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの陽イオン界面活性剤;アルキルエーテルカルボン酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、N−ココイルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルタウリン塩、POE(10)ラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのPOEアルキルエーテルリン酸及びその塩、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、POE(3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのPOEアルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩などの陰イオン界面活性剤など。なお、括弧内の数字は付加モル数を示す。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウム、アクリノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、ビグアニド化合物(具体的には、ポリヘキサメチレンビグアニドなど)、グローキル(ローディア社製 商品名)、アクリノール、など。
pH調整剤:例えば、塩酸、アミノエチルスルホン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなど。
香料又は清涼化剤:テルペン類(例えば、アネトール、オイゲノール、カンフル、ゲラニオール、シネオール、ボルネオール、メントール、リモネン、リュウノウなど。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。)精油(ウイキョウ油、クールミント油、ケイヒ油、スペアミント油、ハッカ水、ハッカ油、ペパーミント油、ベルガモット油、ユーカリ油、ローズ油など)など。
等張化剤:例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、グリセリン、プロピレングリコールなど。
キレート剤:例えば、アスコルビン酸、エデト酸四ナトリウム、エデト酸ナトリウム、クエン酸など。
緩衝剤:アミノエチルスルホン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、炭酸緩衝剤など。具体的には、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなど。
安定剤:シクロデキストリン、ジブチルヒドロキシトルエン、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタノールアミン、モノステアリン酸アルミニウムなど。
溶解剤、基剤:オクチルドデカノール、オリーブ油、ゴマ油、酸化チタン、臭化カリウム、ダイズ油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パラフィン、ヒマシ油、プラスチベース、ラッカセイ油、ラノリン、ワセリンなど。
増粘剤:例えば、0.0005〜50%、好ましくは、0.001〜10%
界面活性剤:例えば、0.0001〜10%、好ましくは、0.005〜5%
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、0.00001〜5%、好ましくは、0.0001〜2%
pH調整剤:例えば、0.00001〜5%、好ましくは、0.0001〜2%
香料または清涼化剤:例えば、0.00001〜5%、好ましくは、0.0001から2%
等張化剤:例えば、0.001〜10%、好ましくは、0.01〜5%
キレート剤:例えば、0.00001〜5%、好ましくは、0.0001〜2%
緩衝剤:例えば、0.001〜10%、好ましくは、0.01〜5%
本発明の水性外用組成物は、必要に応じて、生体に許容される範囲内のpHおよび/または浸透圧に調節される。許容されるpHは、例えば眼科用組成物の場合、通常pH4.9〜9.0、好ましくは6.5〜8.5程度である。浸透圧は、100〜1200mOsm、好ましくは100〜600mOsm、特に好ましくは150〜400mOsm程度であり、生理食塩液に対する浸透圧比は、通常0.3〜4.2、好ましくは0.3〜2.1、特に好ましくは0.5〜1.4程度である。pHや浸透圧の調節は、既述のpH調整剤、等張化剤、塩類等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。
本発明の水性外用組成物は、公知の方法により製造できる。半固形剤、液剤は、基剤と各成分とを混合し、調製できる。さらに、必要により、ろ過滅菌処理工程や、容器への充填工程等を加えることができる。
また、本発明は、(A)アルギン酸またはその誘導体、(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上を含有する水性外用組成物に、(C)スルファニルアミド誘導体と、(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、ならびにトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上とを含有させることにより、長期にわたり組成物の粘度低下を抑制する方法である。さらに、テルペン類を含有させることにより、適用後の一時的な違和感、不快感が抑制され、さらに優れた使用感、官能特性を有する組成物を得る方法である。なお、含有するアルギン酸またはその誘導体、非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、リン酸またはその塩、スルファニルアミド誘導体、アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、トコフェロールまたはその誘導体、及びテルペン類の種類、これらの使用量等は、本発明の水性外用組成物に関する前述の記載に従って行うことができる。
以下に、試験例及び実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
粘度の測定方法
粘度測定方法は円すい一平板形回転粘度計を用いる方法(第十四改正日本薬局法に記載の、一般試験法、45.粘度測定法、第2法回転粘度計法、「(3)円すい−平板形回転粘度計」の項に記載の方法)に従った。具体的には、市販の円すい−平板形回転粘度計と適宜選択されたロータとを用いて測定した。
なお、粘度の測定においては、市販の粘度計、例えば、E型粘度計[トキメック(TOKIMEC)製、東機産業(日本)から販売]、シンクローレクトリックPC 型(ブルックフィールド、米)、フェランティシャーリー(フェランティ、英)、ロートビスコR (ハーケ、独)、IGK ハイシャーレオメーター(石田技研、日本)、島津レオメーターR (島津製作所、日本)、ワイセンベルグレオゴニオメーター(サンガモ、英)、メカニカルスペクトロメーター(レオメトリックス、米)等を利用できる。そして、これらの市販の粘度計とローターを適宜選択し、披検試料測定毎にJIS Z 8809により規定されている石油系の炭化水素油(ニュートン流体)を校正用標準液として適宜調整することにより、20℃における粘度を測定することができる。
具体的には、図1に示すように、円すい1と平円板2との間の角度αの隙間に試料を入れ、円すい1又は平円板2を一定の角速度ω若しくはトルクTで回転させ、定常状態に達したときの平円板2又は円すい1が受けるトルク若しくは角速度を測定し、試料の粘度ηを次式により算出することによって粘度を測定した。
η =100×(3α/2πR)・(T /ω)
η :試料の粘度(mPa・s)(Pa・s =10 mPa・s )
α :平円板2と円すい1がなす角度(rad)
π :円周率
R :円すい1の半径(cm)
T :平円板2又は円すい1面に作用するトルク(10−7N・m)
ω :角速度(rad/s)
本試験における各比較例、各実施例の粘度は、E型粘度計の1種であるTVE−20L形粘度計コーンプレートタイプ(トキメック(TOKIMEC)製、東機産業(日本))を用いて、以下の測定条件の下で測定を行った。
測定条件:
TVE−20L形粘度計コーンプレートタイプに付属の標準コーンロータ(図1における円すい1に相当)(α=1°34′、半径(R)=2.4cm)をフルスケール・トルク67.37×10-6 Nmのスプリングを介してモータで回転させる。測定時、粘度計は回転軸が水平面に対して垂直になるように設置する。
被検試料1mLをコーンロータの所定の位置(プレート、図1における平円板2に相当)に載置し、温度が20.0℃になるまで放置する。次いで、装置を被検試料の粘度に応じた回転数で回転させ、4分後に、表示された粘度を読み取り、測定値とする。高精度の測定結果を得るために、被検試料測定前に、JIS Z 8809 により規定されている石油系の炭化水素油(ニュートン流体)を校正用標準液として用い、測定値が標準液の粘度に一致するように調整する。なお、TVE−20L形粘度計コーンプレートタイプ以外の市販の機種を用い、上記と同様にコーンロータを選択して実施し、適宜校正することにより、同等の結果を得ることもできる。なお、本明細書の試験例1および2においては、以下の条件で測定を行った。
使用ローター:標準ローター(1°34′、R=24mm)
回転数 :100rpm
試料量 :1ml
測定温度 :20.0℃
時間 :4分間
試験例1 粘度安定性試験
試験には表1に示す各実施例及び比較例の処方の製剤を試験製剤として用いた。これらの試験製剤の調製は、以下に示す方法に従った。具体的には実施例1の調製方法を示す。0.10gのアルギン酸(株式会社キミカ製「キミカアシッド」(商品名)を使用)を0.50gのホウ砂と共に50mLの精製水中にて撹拌溶解し、アルギン酸が溶解後、1.0gのスルファメトキサゾールナトリウムと1.8gのホウ酸とを加えて溶解した(調製液A)。0.50gのポリソルベート80と0.05gの酢酸トコフェロールを撹拌溶解しつつ精製水10mLを加えて溶解した(調製液B)。調製液Bを調製液Aに加え、0.1M塩酸と0.1M水酸化ナトリウムでpH8.4に調整し、更に精製水を加えて全量を100mLとした。実施例1に準じて、他の実施例及び比較例の試験製剤を調製した。なお、比較例2、実施例5のアルギン酸ナトリウムに関しては、M/G比0.8の株式会社紀文フードケミファ製「ダックアルギン」(商品名)を使用した。
上記の方法で調製した各試験製剤について、製造直後における粘度を測定した。その後、各試験製剤を遮光ガラス瓶に10mLづつ充填し密栓して、60℃の恒温槽(ナガノ科学機械製作所製 CH20−11M)内にて14日間保管した。14日間保管後に再度粘度を測定し、熱処理前後における各試験製剤の粘度測定値から、以下の数式1に従い、粘度残存率(%)を算出した。結果は、表1に示す。
数式1
Figure 2006248960
Figure 2006248960
試験の結果、アルギン酸またはその誘導体を含有する各試験製剤のうち、非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩からなる群から選択される1種以上を含有する比較例1〜3の処方の試験製剤については、経時的な粘度の低下の促進が見られた。一方で、さらにスルファメトキサゾールナトリウムと酢酸トコフェロール、塩酸ピリドキシン、アズレンスルホン酸ナトリウム、L-アスパラギン酸カリウムのいずれか1種以上とを含有させた実施例1〜6の処方の各試験製剤については、経時的な粘度の低下が抑制されていることが確認できた。
以上から、アルギン酸またはその誘導体を含有する水性外用組成物にスルファメトキサゾールナトリウムと酢酸トコフェロール、塩酸ピリドキシン、アズレンスルホン酸ナトリウム、L-アスパラギン酸カリウムのいずれか1種以上とを含有させることで、非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、もしくはリン酸またはその塩から選択されるいずれか1種以上をアルギン酸またはその誘導体と併用した場合において、組成物の経時的な粘度低下を抑制できるといえる。
下記表2に示す処方の配合成分を精製水に溶解させ全量を100mLとし、滅菌濾過して、点眼剤(または点眼薬)を調製した。これらの実施例は経時的な粘度低下が抑制されていた。
Figure 2006248960
試験例において用いた円すい一平板形回転粘度計による測定の方法を示す図である。

Claims (4)

  1. (A)アルギン酸またはその誘導体と、(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上と、(C)スルファニルアミド誘導体と、(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、ならびにトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上とを含有することを特徴とする水性外用組成物。
  2. (A)アルギン酸またはその誘導体を0.001〜5.0w/v%、(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上を総量で0.001〜20.0w/v%、(C)スルファニルアミド誘導体を0.0001〜10w/v%、(D)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、ならびにトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上を総量で0.0001〜11.6w/v%含有することを特徴とする請求項1記載の水性外用組成物。
  3. 水性外用組成物が、眼科用組成物又は耳鼻科用組成物である請求項1または2記載の水性外用組成物。
  4. (A)アルギン酸またはその誘導体と、(B)非イオン界面活性剤、ホウ酸またはその塩、及びリン酸またはその塩よりなる群から選択される1種以上とを含有する水性外用組成物に、(C)スルファニルアミド誘導体と、(C)アスパラギン酸またはその塩、ピリドキシンまたはその誘導体、アズレンまたはその誘導体、及びトコフェロールまたはその誘導体よりなる群から選択される1種以上とを含有させ、水性外用組成物の粘度低下を抑制する方法。


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