JPH10103075A - シリンダ横置き型エンジン - Google Patents
シリンダ横置き型エンジンInfo
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- JPH10103075A JPH10103075A JP25284296A JP25284296A JPH10103075A JP H10103075 A JPH10103075 A JP H10103075A JP 25284296 A JP25284296 A JP 25284296A JP 25284296 A JP25284296 A JP 25284296A JP H10103075 A JPH10103075 A JP H10103075A
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Landscapes
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Abstract
もに、これに伴うエンジンのロス馬力をなくし、エンジ
ンの重心を低くコンパクトな構成とし、かつエンジンオ
イルの攪拌や飛散による放出を防止する。 【解決手段】 横置きに配置したシリンダ4と、該シリ
ンダ4の上側に設けたスタータモータ6と、クランク軸
9に連結されクランク軸と逆方向に回転するとともにク
ランク軸9に関し前記シリンダ4と反対側の上部に設け
たバランサ17と、該バランサ17の下側でエンジン出
力を受けて回転する回転軸20aをクランク軸9より下
側に設けたコンプレッサ20とを備えた。
Description
横置きに配置した内燃機関に関し、特に冷凍機や空調機
のコンプレッサを駆動する横置き型エンジンに関するも
のである。
の冷暖房切り換えヒートサイクルを有する空調機は、冷
媒圧縮用のコンプレッサを有し、このコンプレッサを駆
動するために、オーバーヘッドバルブ(OHV)型式の
単気筒エンジンが用いられている。
ジンは例えば建物の機械室内に設置され、エンジン上部
のスペースを有効に利用しかつ重心位置を下げて振動等
の影響を抑制するためにシリンダをほぼ水平の横置きに
配置している。
来の横置き型エンジンにおいては、エンジン振動の影響
が充分に除去されず、特に低速回転での振動の影響が大
きくなり、騒音も大きくなるとともに運転範囲が制限さ
れ、空調条件や周囲環境条件あるいは排気エミッション
等に対応した最適なエンジン回転での運転ができなかっ
た。
ものであって、エンジン振動や騒音を効果的に抑制する
とともに、これに伴うエンジンのロス馬力をなくし、エ
ンジンの重心を低くコンパクトな構成とし、かつエンジ
ンオイルの攪拌や飛散による放出を防止したレイアウト
のエンジン構造の提供を目的とする。
め、本発明では、横置きに配置したシリンダと、該シリ
ンダの上側に設けたスタータモータと、クランク軸に連
結されクランク軸と逆方向に回転するとともにクランク
軸に関し前記シリンダと反対側の上部に設けたバランサ
と、該バランサの下側でエンジン出力を受けて回転する
回転軸をクランク軸より下側に設けたコンプレッサとを
備えたことを特徴とするシリンダ横置き型エンジンを提
供する。
りエンジン振動が軽減され、低速回転運転が可能になる
とともに、このバランサによるオイル攪拌や攪拌による
無駄な負荷およびオイルの飛散放出をなくすことができ
る。また、エンジンの重心を低くしてコンパクトで安定
したレイアウトとすることができる。
前記コンプレッサは、ヒートポンプ式空調機または冷凍
機のコンプレッサであることを特徴としている。
し適用することにより、空調機等の機械室でのコンパク
トなレイアウトにより設置スペースの有効利用が図ら
れ、また建物内での振動や騒音が効果的に軽減される。
記コンプレッサに接続される冷媒配管は、コンプレッサ
に関しエンジンのある側と反対側の外側に配設されたこ
とを特徴としている。
ンジンにかからず、結露水付着によるエンジン劣化が防
止され、特に電気系統を有するスタータモータが冷媒配
管から離れた高い位置となるため水滴の付着が確実に防
止され安定した性能を維持することができる。
ンク室上部にブローバイガス排出ポートを備えたことを
特徴としている。
ートからのオイル散出を来すことなく、エンジン回転に
伴うエンジン内部の正負圧の変動や内圧上昇を逃し、オ
イルシール等の保護を図ることができる。
ランク軸回転を前記コンプレッサに伝達するベルトを有
し、クランク室の下部にオイルパンが形成され、該オイ
ルパンにオイルポンプおよびオイルフィルタが備ったエ
ンジンであって、前記オイルフィルタは、前記ベルトの
下側でかつシリンダと反対側のオイルパンの外側に配置
されるとともに、このオイルフィルタに近接してオイル
パン内にオイルポンプを設けたことを特徴としている。
ルトの下側にあるため、オイルフィルタ交換時にオイル
がベルト上に落下付着することが防止され、ベルトスリ
ップのおそれがなくなる。また、オイルフィルタがシリ
ンダと反対側のオイルパンの外側にあるため、エンジン
下部にオイルタンク配置スペースを大きく確保できる。
また、オイルフィルタに近接してオイルポンプを設ける
ことにより、オイル通路の加工やオイル配管のレイアウ
トを簡素化することができる。
・排気弁駆動用カムにクランク回転を伝達するカムギヤ
を有し、このカムギヤをクランク軸より下側のオイルパ
ン内に設けたエンジンであって、オイルレベルより下側
の該カムギヤを覆うバッフルプレートを有することを特
徴としている。
漬する位置であっても、バッフルプレートで覆われてい
るため、カムギヤの回転によりオイルが攪拌されること
はなく、オイルの飛散放出やロスエネルギの消費が防止
される。
説明する。図1は本発明の実施例に係る横置き型エンジ
ンの全体構成を示す側面図、図2はその要部上面図、図
3はその要部構成を示す側面図である。また図4は、こ
のエンジンのコンプレッサのフレキシブル冷媒配管を示
す構成説明図である。なお、図において、エンジン各部
のレイアウトを示すため、部分的に各構成部材を透視的
に重ねて描いてある。
ンジンであり、ヘッドカバー2を頭部に有するシリンダ
ヘッド3と、このシリンダヘッドに結合されたシリンダ
ブロック4と、このシリンダブロックに連続して一体的
に形成されたクランク室5とにより構成される。シリン
ダブロック4は、ほぼ水平横置きに配置され、図2、図
3に示すように、内部をピストン29が摺動する。この
ようなエンジン1のハウジングとなるシリンダヘッド
3、シリンダブロック4およびクランク室5等は、例え
ばアルミダイカスト等による鋳造成型品である。シリン
ダヘッド3の上部には、吸引される空気の圧力を下げる
ベンチュリ部と該ベンチュリ部に設けられた燃料ガス吐
出用のノズルとからなる混合部と、ベンチュリ部下流の
混合気通路に設けられたスロットル弁からなる混合器6
が備わる。この混合器6は、アイドル運転制御を安定さ
せるため、アイドル運転時にはスロットル開度制御を停
止させ、アイドル時の回転変動にかかわらず最適な一定
開度に保持する構成とする。シリンダヘッド3には、燃
焼室に向けて点火プラグ7が装着される。また、排気お
よび吸気通路(一方の通路31のみ図示)が形成され、
それぞれ、燃焼室に臨むポート部に排気および吸気弁
(一方の弁8のみ図示)が装着される。
ランク軸9が装着される。クランク軸9には駆動ギヤ3
8(図3)が装着され、この駆動ギヤ38にカムギヤ1
0が噛み合う。カムギヤ10の軸11にはカム39が装
着される。カム39は、プッシュロッド37およびその
端部のコッター40を介して、ロッカーアーム42をそ
の軸41廻りに揺動させ、吸・排気弁8を、クランク軸
9の回転に同期して所定のタイミングで開閉動作させ
る。
成され、オイルが一点鎖線Lで示す上限位置まで充填さ
れる。このオイルパンに隣接してシリンダブロック4の
下側に、補助タンク12が設置され、内部にオイルが収
容される。この補助タンク12は図示しない連通管を介
してその底部がクランク室のオイルパンと連通し、その
上部がクランク室の上部と連通している。従って、オイ
ルレベルはクランク室のオイルパンと同じである。この
補助タンク12にレベルゲージ13が装着され、これを
引き抜いて適宜オイルレベルを一点鎖線Lの上限位置に
あるか検出することができる。
側に配置され、その下部がオイルレベルの上限位置Lよ
り下側になって、オイル内に浸漬される状態になる。こ
のカムギヤ10の下部のオイル浸漬部分を覆ってバッフ
ルプレート14が設けられる。このようなバッフルプレ
ート14を設けることにより、カムギヤによるオイルパ
ン内のオイル攪拌が防止され、エネルギーロスの軽減と
ともにオイルミスト化によるオイルの飛散散出が防止さ
れる。
排出ポート15が設けられ、エンジンのクランク回転や
振動に伴うエンジン内部の圧力変動を逃し、内圧が高ま
ってときのオイルシールからの漏れをなくしオイルシー
ルを保護する。また、クランク室5の上部外側のクラン
ク軸9よりシリンダ側(図の右側)には、スタータモー
タ16が装着される。このスタータモータ16のピニオ
ン16aは、外周に被駆動ギヤの設けられたフライホイ
ル24と始動時のみ噛み合う。
ク軸9に関しシリンダと反対側(図の左側)には、バラ
ンサ17が装着される。このバランサ17は、図2に示
すように、その軸17aにギヤ17bが固定され、この
ギヤ17bは、クランク軸9に固定した駆動ギヤ35に
噛み合う。バランサ17の軸17aには、所定形状のバ
ランサウェイト17cが固定される。このバランサは、
通常の自動車エンジンのバランサのように慣性モーメン
トによる起振力を打消すことよりも、低速回転領域にお
けるトルク変動に基づく加振力を打消すことを目的とし
た反トルクバランサであって、クランク軸とフライホイ
ルとの合計回転質量に対応した回転質量のバランサウェ
イト17cを有し、クランク軸回転と逆方向に例えば2
倍に増速して回転させ回転質量の軽量化を図っている。
このようなバランサを設けることにより、エンジン始動
時あるいは低速回転での回転変動に起因する振動が効果
的に抑制され、従来用いられていたエンジンの振動変位
を止める特別な振動吸収用ゴムストッパや冷媒配管の振
動吸収用フレキシブル管を省略あるいは簡素化すること
ができる。
ルのはずみ車作用による慣性モーメント機能を併せもつ
ため、クランク軸9の端部に装着したフライホイル24
の軽量化が図られ、板金による製造が可能となって、製
造プロセスの簡素化およびエンジン幅の縮小による小型
化が図られる。また、バランサ17は、クランク室5内
部の上部に設けてあるため、下部のオイルパン内のオイ
ルを攪拌することはなく、オイルの飛散が防止され、ま
た攪拌による無駄なエネルギー損失が防止される。この
バランサ17の軸17aは、図2に示すように、クラン
ク軸9よりも短くクランク軸9より外側に突出しない。
従って、エンジン幅を増大させることはない。
ンク軸9の周囲全体および背面側を覆いシリンダブロッ
ク4と一体に形成されるクランク室ケーシング5aと、
このクランク室ケーシング5aの前面を覆うクランク室
カバー47(図2の斜線部)により形成される。クラン
ク軸9内にはオイルが循環するオイルギャラリ33が形
成され、またバランサ17の軸17a内にはオイル通路
34が形成され、クランク室カバー47に設けたオイル
通路46を介してオイルが循環する。
する駆動ギヤ35には、衝撃荷重吸収用のダンパスプリ
ング45が係合して配置され、駆動ギヤ35の歯面をバ
ランサ側のギヤ17aの歯面に対し弾発的に押し当て
る。このようなダンパスプリング45を設けることによ
り、特に低速運転時の両ギヤ間の振動による騒音や衝撃
荷重を吸収して歯面に対する応力を軽減し、歯幅を狭く
して小型軽量化を図ることができる。
は、オイルポンプ18およびオイルフィルタ19を一体
結合したオイルユニット部材が装着される。この一体ユ
ニット化された部材のオイルポンプ18は、クランク室
内のシリンダから離れた側の端部内側に取付けられ、こ
れと一体のオイルフィルタ19はその外側に横向きに、
即ち、軸をクランク軸9に対し直角に向けて、設けられ
る。このようにオイルフィルタを横向きにすることによ
り、フィルタをエンジンのクランク軸方向外側に突出さ
せずに配設することができ、エンジンのクランク軸方向
の幅を狭くして薄型化を図ることができる。また、シリ
ンダから離れた側のクランク室の外側に設けるため、ク
ランク室内のオイルパン容積および隣接する補助タンク
スペースを充分確保することができる。さらに、フィル
タとポンプとを一体結合あるいは充分近接して配置する
ことにより、フィルタとポンプ間のオイル通路の構成が
簡素化し、容易に加工および組立てが可能になる。
コンプレッサ回転駆動用ベルト48の下側に設けられ
る。これにより、フィルタ交換時にオイルがベルト上に
落下して付着することがなくなり、ベルトのスリップが
防止され安定した円滑なコンプレッサの回転駆動が得ら
れる。
ランク室5の外側で、クランク軸9より下側の位置に、
空調用ヒートポンプの冷媒圧縮用コンプレッサ20が設
けられる。このコンプレッサ20の回転軸20aはクラ
ンク軸9より下側であって、その端部に電磁クラッチ7
8(図5参照)を内蔵するプーリ20bが装着される。
このプーリ20bにベルト48を介してクランク軸9の
端部に装着したプーリ36(図1、図2)が連結され、
コンプレッサ20は、クランク軸9とともに回転する。
固定した第1支持ブラケット21および取付け位置調整
可能な第2支持ブラケット22を介してエンジン1に固
定される。即ち、コンプレッサ20の下側位置で、ボル
ト102を介して第1ブラケット21に固定され、側面
の位置で、ボルト103を介して第2ブラケット22に
固定される。この第2ブラケット22は、長孔111内
でのボルト110の調整により、コンプレッサ20の取
付け位置が調整自在となり、ベルト48のテンション調
整ができる。
外側の下側位置に設けることにより、コンプレッサに接
続される冷媒配管上に発生する結露水がエンジン上に落
下付着することがなくなりハウジングやシール部材の劣
化が防止される。またブローバイガス排出ポート15へ
の結露水の影響もなくなって機能の信頼性が保持され
る。特に、このコンプレッサ20の位置は、クランク軸
9に関しシリンダ側のエンジン上部に設けたスタータモ
ータ16から離れた位置であるため、電気系統に対する
結露水の影響がなくなって、電気系統の劣化防止ととも
に始動動作の信頼性が高まる。また、クランク軸9の端
部に装着したフライホイル24(図2)等との干渉を避
けてクランク軸方向の幅を増大させることなくコンプレ
ッサ20を配置するため、シンプルな構成でエンジンの
薄型化を図ることができる。
ンジンの下部位置に設けることにより、エンジンの重心
位置が下がり、振動に対する安定性が高まる。このよう
なコンプレッサ20を含むエンジン全体は、防振マウン
ト23を介して、機械室床上の基礎台(図示しない)上
に設置される。この防振マウント23は、クランク軸9
の長さの範囲内で、エンジン下部の矩形輪郭範囲内の4
隅部に設けられ、エンジンの設置スペースを増大させる
ことはない。このように防振マウント23をクランク軸
の長さ範囲内に設けることができるのは、本実施例のよ
うに、バランサ17を設けて低速域での振動を抑制する
ことにより、従来のようにエンジンの重心位置近傍(ク
ランク軸近傍)にマウントを設ける必要をなくしたた
め、クランク軸外側にマウントを突出して設ける必要が
なく、かつコンプレッサ20がエンジンの下部に配置さ
れ重心位置が低いからである。
する一対のクランクウェブ9aを有し、その間の反対側
端部にクランクピン26を介してコンロッド27が連結
される。コンロッド27の先端部にはピストンピン28
を介してピストン29が連結される。コンロッド27の
クランクピン26に対向して、前記バランサ17のバラ
ンサウェイト17cに、コンロッド回転時の逃げ用の凹
部25が形成されている。この逃げ用凹部25によりク
ランク軸9とバランサ軸17aの中心間距離を短くし
て、エンジンをコンパクトに構成することできる。シリ
ンダヘッド3およびシリンダブロック4の壁厚内には、
冷却水が循環するウォータジャケット30が形成されて
いる。
る冷媒配管のフレキシブル配管構造を示す。後述の図5
で示すヒートポンプ回路から戻った冷媒ガスは、矢印A
で示すように、吸引側冷媒配管105を介して、コンプ
レッサ20の外側で一旦下側に下がり、防振マウント2
3を支持する基礎部材101の位置で屈曲反転して上昇
し、頂部で再び屈曲反転してガス吸込口106よりコン
プレッサ20に導入される。コンプレッサ20で圧縮さ
れた冷媒ガスは、吐出口107から吐出され、吐出側冷
媒配管108を介して、一旦上昇し、屈曲反転してコン
プレッサ20の下部位置で湾曲反転して上昇し、矢印B
のように、ヒートポンプ回路に供給される。
ことにより、前記バランサ17によってもなお除去でき
なかった振動を吸収し、冷媒配管の破損や劣化を防止す
ることができる。このフレキシブル配管構造を有する冷
媒配管105,108は、エンジン側から離れたコンプ
レッサ20の外側に設けられるため、冷媒配管の結露水
がエンジンにかからず、結露水付着によるエンジン劣化
が防止され、特に電気系統を有するスタータモータ16
(図1)がこの冷媒配管から離れた高い位置となるため
水滴の付着が確実に防止され安定した性能を維持するこ
とができる。また、他部品に制約されずに配管構造を配
設することができ、組立作業も容易にできる。
ートポンプ式空調機の配管系統構成図である。まず、エ
ンジン1の冷却ジャケット30を循環する冷却水系統に
ついて説明する。冷却水は、冷却水ポンプ50により排
気熱交換器30a(排気管周りの冷却ジャケット)およ
び冷却ジャケット30を循環し、エンジン出口で、サー
モスタット70を介して高温配管71と低温配管72に
分岐される。冷却水ポンプ50には加圧キャップ52を
介してリカバリタンク51が接続される。エンジン始動
時等の低温時には、低温配管72を介して、矢印のよう
に、短いサーキットで循環し暖機を図る。
て、三方弁73を通り、冷媒配管上に設けた排熱回収用
熱交換器59を通って(図中X、Y通過)、矢印で示す
ように、ポンプ50に戻る。三方弁73の他方の出口側
配管は、電磁弁を介して、床暖房等の温水利用ユニット
62を循環してポンプ50に戻る。温水利用ユニット6
2を循環させない場合には、室外に設けた放熱用熱交換
器(ラジエータ)65を介してポンプ50に戻る。
のクランク軸に対し電磁クラッチ78を介して連結され
ている。このコンプレッサ20には、サーマルプロテク
タ54が備わり、冷媒温度が一定以上になるとクラッチ
78を切って、コンプレッサを停止させる。コンプレッ
サ20の吐出側および吸引側の冷媒配管108、105
にはそれぞれ振動吸収用のフレキシブル配管53が介装
される。コンプレッサ20から吐出された冷媒はオイル
セパレータ55で冷媒ガスと液体(オイルおよび液体冷
媒)に分離され、液体は戻し管76を介して途中毛細管
により圧力降下して吸引側冷媒配管105に戻る。冷媒
ガスはガス配管77を介して四方弁58に送られる。こ
の例は、暖房運転時の状態を示し、冷媒ガス配管77
は、室内ユニット60および温水利用ユニット61側に
接続される。冷媒ガスは、室内ユニット60により室内
暖房を行い、温水利用ユニット61で温水加熱し、熱を
奪われて凝縮し、減圧弁79を介して減圧されてファン
64を備えた室外熱交換器63に送られ、ここで吸熱し
蒸発作用を受ける。蒸発した冷媒ガスは四方弁58を介
して、前述のエンジンの高温冷却水が循環する排熱回収
熱交換器59を通り、ここでさらに吸熱して蒸発作用を
受けた後、気液分離のため、アキュムレータ57に入
る。アキュムレータ57の冷媒ガスは、コンプレッサ2
0の吸引作用により、吸引側冷媒配管105を介してコ
ンプレッサ20に戻り、圧縮されて再び送り出され前述
と同様に循環する。
り、コンプレッサ20から出た冷媒ガスが、最初に室外
熱交換器63に送られ、この室外熱交換器63が凝縮器
として作用し、冷媒ガスは外気に熱を放出して凝縮す
る。凝縮され液化した冷媒は、室内ユニット60、61
に送られ、ここで室内を冷房あるいは水を冷却して熱を
奪い蒸発する。蒸発した冷媒ガスは、四方弁58を介し
て、暖房時と同様に、排熱回収熱交換器59を介してア
キュムレータ57に送られ、コンプレッサ20により再
び圧縮されて循環する。このとき、温水利用ユニット6
2にエンジン冷却水は循環されない。
は、バランサを設けることによりエンジン振動や騒音が
軽減され、特に低速トルクによる振動を防止して低速回
転での駆動が可能になるとともに、バランサが高い位置
に配置されるため、このバランサによるオイル攪拌や攪
拌による無駄な負荷およびオイルの飛散放出をなくすこ
とができる。また、コンプレッサを低い位置に配置して
エンジンの重心を低くし、コンパクトで安定したレイア
ウトとすることができる。
コンプレッサに対し適用することにより、空調機等の機
械室でのコンパクトなレイアウトが実現され、設置スペ
ースの有効利用が図られ、また建物内での振動や騒音が
効果的に軽減される。また、コンプレッサに接続される
冷媒配管を、コンプレッサに関しエンジンのある側と反
対側の外側に配設する構成とすれば、冷媒配管の結露水
がエンジンにかからず、結露水付着によるエンジン劣化
が防止され、特に電気系統を有するスタータモータが冷
媒配管から離れた高い位置となるため水滴の付着が確実
に防止され安定した性能を維持することができる。
イガス排出ポートを備えたエンジンに適用すれば、ブロ
ーバイガス排出ポートからのオイル散出を来すことな
く、エンジン回転に伴うエンジン内部の正負圧の変動や
内圧上昇を逃し、オイルシール等の保護とともに適正な
運転状態を維持することができる。
動用のベルトの下側でかつシリンダと反対側のオイルパ
ンの外側に配置し、このオイルフィルタに近接してオイ
ルパン内にオイルポンプを設ける構成とすれば、オイル
フィルタがベルトの下側にあるため、オイルフィルタ交
換時にオイルがベルト上に落下付着することが防止さ
れ、ベルトスリップのおそれがなくなる。また、オイル
フィルタがシリンダと反対側のオイルパンの外側にある
ため、エンジン下部にオイルタンク配置スペースを大き
く確保できる。また、オイルフィルタに近接してオイル
ポンプを設けることにより、オイル通路の加工やオイル
配管のレイアウトを簡素化することができる。
を覆うバッフルプレートを設ける構成とすれば、カムギ
ヤがオイル内に浸漬する位置であっても、バッフルプレ
ートで覆われているため、カムギヤの回転によりオイル
が攪拌されることはなく、オイルの飛散放出やロスエネ
ルギの消費が防止される。
のではなく、ブローバイガス排出ポートを備えた複数気
筒エンジンに対し適用すれば効果的である。また、コン
プレッサは、ヒートポンプ式空調機のコンプレッサに限
らず、冷凍機あるいはその他の圧縮ガス作製用のコンプ
レッサに対し適用可能である。
図。
図。
式空調機の構成図。
ド:4:シリンダブロック、5:クランク室、6:気化
器、7:点火プラグ、8:吸気(または排気)弁、9:
クランク軸、10:カムギヤ、11:カム軸、12:補
助タンク、13:レベルゲージ、14:バッフルプレー
ト、15:ブローバイガス排出ポート、16:スタータ
モータ、17:バランサ、17a:バランサの軸、1
8:オイルポンプ、19:オイルフィルタ、20:コン
プレッサ、21:第1のブラケット、22:第2のブラ
ケット、23:防振マウント、24:フライホイル。
Claims (6)
- 【請求項1】横置きに配置したシリンダと、該シリンダ
の上側に設けたスタータモータと、クランク軸に連結さ
れクランク軸と逆方向に回転するとともにクランク軸に
関し前記シリンダと反対側の上部に設けたバランサと、
該バランサの下側でエンジン出力を受けて回転する回転
軸をクランク軸より下側に設けたコンプレッサとを備え
たことを特徴とするシリンダ横置き型エンジン。 - 【請求項2】前記コンプレッサは、冷凍機またはヒート
ポンプ式空調機のコンプレッサであることを特徴とする
請求項1に記載のシリンダ横置き型エンジン。 - 【請求項3】前記コンプレッサに接続される冷媒配管
は、コンプレッサに関しエンジンのある側と反対側の外
側に配設されたことを特徴とする請求項2に記載のシリ
ンダ横置き型エンジン。 - 【請求項4】クランク室上部にブローバイガス排出ポー
トを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか
に記載のシリンダ横置き型エンジン。 - 【請求項5】クランク軸回転を前記コンプレッサに伝達
するベルトを有し、クランク室の下部にオイルパンが形
成され、該オイルパンにオイルポンプおよびオイルフィ
ルタが備ったエンジンであって、前記オイルフィルタ
は、前記ベルトの下側でかつシリンダと反対側のオイル
パンの外側に配置されるとともに、このオイルフィルタ
に近接してオイルパン内にオイルポンプを設けたことを
特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のシリンダ
横置き型エンジン。 - 【請求項6】吸・排気弁駆動用カムにクランク回転を伝
達するカムギヤを有し、このカムギヤをクランク軸より
下側のオイルパン内に設けたエンジンであって、オイル
レベルより下側の該カムギヤを覆うバッフルプレートを
有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
載のシリンダ横置き型エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25284296A JPH10103075A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | シリンダ横置き型エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25284296A JPH10103075A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | シリンダ横置き型エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10103075A true JPH10103075A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17242950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25284296A Pending JPH10103075A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | シリンダ横置き型エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10103075A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181566A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25284296A patent/JPH10103075A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181566A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関 |
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Effective date: 20050316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050426 |
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060221 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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