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JPH0999907A - シート包装体の製造方法並びにその装置 - Google Patents

シート包装体の製造方法並びにその装置

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Publication number
JPH0999907A
JPH0999907A JP12205296A JP12205296A JPH0999907A JP H0999907 A JPH0999907 A JP H0999907A JP 12205296 A JP12205296 A JP 12205296A JP 12205296 A JP12205296 A JP 12205296A JP H0999907 A JPH0999907 A JP H0999907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
shaped
package
chip
coating material
Prior art date
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Granted
Application number
JP12205296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3660425B2 (ja
Inventor
Takayuki Yamaguchi
隆行 山口
Takanori Kume
孝典 久米
Yasuhiro Kayano
靖宏 茅野
Tomio Higuchi
富雄 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANJIYOU KIKAI SEISAKUSHO KK
Sanyo Machine Works Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
SANJIYOU KIKAI SEISAKUSHO KK
Sanyo Machine Works Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANJIYOU KIKAI SEISAKUSHO KK, Sanyo Machine Works Ltd, Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical SANJIYOU KIKAI SEISAKUSHO KK
Priority to JP12205296A priority Critical patent/JP3660425B2/ja
Publication of JPH0999907A publication Critical patent/JPH0999907A/ja
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Publication of JP3660425B2 publication Critical patent/JP3660425B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速でのシート包装体の製造を可能にする。 【解決手段】 酸素吸収シート繰出し軸1から供給され
た帯状酸素吸収シート6は、第1ロータリダイカット装
置21により分断され、酸素吸収シートチップ30とな
る。このチップ30は、受渡しドラム装置22および第
1搬送ベルト装置23により位置ずれを防止した状態で
搬送される。このとき、帯状通気層シート7が第1搬送
ベルト装置23の搬送面に供給され、このシート7の上
に上記チップ30が配され、この上に帯状カバーフィル
ム8が供給される。ロータリシール装置24は、帯状通
気層シート7と帯状カバーフィルム8とをシールし、こ
のシール部を第2ロータリダイカット装置25が分断し
てシート包装体100を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素吸収シート等
のシート状物品を包装したシート包装体の製造方法並び
にその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、食品等の製品を密封する包装材
中には、製品の保存のために酸素吸収剤が封入されてい
る。この酸素吸収剤は、粉粒体である場合、これを包装
する袋の密封が不完全であると袋からこぼれて製品中に
混入し易いこと、酸素吸収を行った表面部の酸素吸収剤
が硬化して内部の酸素吸収剤が機能を発揮し難くなった
場合、その影響が大きいこと、製品の包装材中において
嵩張ること等の問題点を有している。
【0003】一方、このような問題点を解決しているも
のとして、シート状に加工された酸素吸収剤、即ち酸素
吸収シートが知られている。この酸素吸収シートは、例
えば、特開昭55−116436号あるいは特開昭62
−234544号に開示されているように、袋状に形成
された被覆シートにより覆われている。
【0004】上記のような例えば酸素吸収シートを被覆
シートによって覆った製品、即ちシート包装体を製造す
る場合には、包装されるのがシート状被包装体であるた
め、粉粒体状の例えば酸素吸収剤を袋に充填した製品を
製造する場合とは異なった装置が必要となる。このよう
なシート包装体の製造装置として、例えば、上記特開昭
55−116436号には、上記のシート状被包装体を
上下動する分断歯により帯状シートから切り出し、この
シート状被包装体を上下方向から供給される両被覆シー
トにより覆ってシールした後、このシール部分を上下動
する分断歯により分断してシート包装体を得る構成が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、帯状シートからシート状被包装体を切り出す
分断手段、およびシート包装体を被覆シートから切り出
す分断手段が、何れも上下動する分断歯により構成され
ているため、製造ラインの処理速度を上げるには限度が
ある。こめため、シート包装体の大量生産には不向きで
あるという問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明のシート包装体の製造装置は、帯
状のシート状被包装体を第1分断手段に供給するシート
状被包装体供給手段と、回転する一対のローラにより前
記シート状被包装体を分断してシート状被包装体チップ
を形成する第1分断手段と、この第1分断手段により形
成されたシート状被包装体チップを、位置ずれを防止す
るために保持した状態で搬送するとともに、下被覆材上
に配する搬送手段と、帯状の下被覆材を、前記搬送手段
の搬送面に供給し、さらにシール手段および第2分断手
段を経た位置に導く下被覆材供給手段と、帯状の上被覆
材を、前記下被覆材上に配されたシート状被包装体チッ
プの上に供給し、さらにシール手段および第2分断手段
を経た位置に導く上被覆材供給手段と、前記搬送手段の
後段に設けられ、回転する一対のローラにより前記上被
覆材と下被覆材とをシート状被包装体チップが包装され
るようにシールするシール手段と、回転する一対のロー
ラにより前記シール手段によるシール部から上および下
被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体で
あるシート包装体を得る第2分断手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0007】請求項1の構成によれば、シート状被包装
体供給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分
断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート
状被包装体チップに形成される。このシート状被包装体
チップは、搬送手段により位置ずれを防止するために保
持された状態で搬送される。このとき、下被覆材供給手
段により帯状の下被覆材が搬送手段の搬送面に供給さ
れ、この下被覆材の上にシート状被包装体チップが配さ
れ、上被覆材供給手段により帯状の上被覆材がシート状
被包装体チップの上に供給される。従って、シート状被
包装体チップは、下被覆材と上被覆材との間に挟み込ま
れ、位置ずれを生じない状態となってシール手段および
第2分断手段に搬送される。次に、下被覆材と上被覆材
とは、シート状被包装体チップを包装するようにシール
手段によりシールされる。次に、このシール部が第2分
断手段の回転する一対のローラにより分断され、シート
状被包装体チップの包装体であるシート包装体が得られ
る。
【0008】上記のように、本シート包装体の製造装置
では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップ
の切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態で
の下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシ
ート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラ
を備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段
により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的
にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0009】また、第1分断手段からシール手段および
第2分断手段までの一連の処理を高速で行うために、第
1分断手段により形成されたシート状被包装体チップの
搬送を、位置ずれを防止するために保持した状態での搬
送が可能な搬送手段により行っている。また、シート状
被包装体チップが下および上被覆材により挟み込まれた
状態においては、シート状被包装体チップが位置ずれを
生じることなく、下および上被覆材の移動に伴って搬送
される。この結果、高速でのシート包装体の製造が可能
となっている。
【0010】また、請求項2の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項1の発明の装置において、前記の第1
分断手段が、一対のローラのうちの一方として、シート
状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを
備え、前記の搬送手段が、この第1吸着ローラに対向し
て配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包
装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えて
いることを特徴としている。
【0011】請求項2の構成によれば、請求項1の構成
による作用に加え、第1分断手段は、一対のローラのう
ちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回
転する第1吸着ローラを備え、搬送手段は、この第1吸
着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラから渡さ
れたシート状被包装体チップを吸着して搬送する第2吸
着ローラを備えているので、第1分断手段から搬送手段
へのシート状被包装体チップの受け渡しを、シート状被
包装体チップの位置ずれを生じることなく、連続的かつ
高速で行うことができる。
【0012】また、請求項3の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項2の発明の装置において、前記の第2
吸着ローラの周速が、シート状被包装体チップの所定の
搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異
なるように設定されていることを特徴としている。
【0013】請求項3の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、第2吸着ローラの周速は、シート状
被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1
吸着ローラの周速とは異なるように設定されているの
で、例えばシール手段でのシール部を確保するための隙
間を隣り合うシート状被包装体チップ同士の間に設ける
ためのシート状被包装体チップの搬送ピッチの設定を容
易に行うことができる。
【0014】また、請求項4の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項2の発明の装置において、前記の搬送
手段が、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置
されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベル
ト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト
装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2
吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの
幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送
ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベ
ルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられ
た少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベル
トの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっ
ていることを特徴としている。
【0015】請求項4の構成によれば、請求項2の構成
による作用に加え、第1吸着ローラから第2吸着ローラ
に受け渡されたシート状被包装体チップは、上搬送ベル
ト装置のベルトにより、第2吸着ローラの外周面から引
き剥がされ、下搬送ベルト装置上に供給された下被覆材
上に配される。この下被覆材上のシート状被包装体チッ
プは、下搬送ベルト装置と上搬送ベルト装置とにより挟
持された状態で搬送される。その後、シート状被包装体
チップ上には上被覆材が供給され、シート状被包装体チ
ップは、下および上被覆材に挟み込まれた状態でシール
手段に搬送される。
【0016】これにより、本製造装置では、第2吸着ロ
ーラから下被覆材上へのシート状被包装体チップの受け
渡しをシート状被包装体チップの位置ずれを生じること
なく良好に行うことができる。
【0017】また、請求項5の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項1の発明の装置において、前記の搬送
手段が、上下に対向配置されてシート状被包装体チップ
を挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送
手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よ
りも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は下搬送
手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段
は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手
段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包
装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイ
ドローラは、下搬送手段との間でシート状被包装体チッ
プを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装
体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟
持されているときに、シート状被包装体チップの前端部
を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に
設けられていることを特徴としている。
【0018】請求項5の構成によれば、請求項1の構成
による作用に加え、第1分断手段により形成されたシー
ト状被包装体チップは、下搬送手段上の搬送面上に供給
された下被覆材上に配され、下搬送手段と上搬送手段と
により挟持された状態で搬送される。シート状被包装体
チップは、上搬送手段を通過すると、ガイドローラと下
搬送手段とにより挟持され、ガイドローラを介して供給
される上被覆材により上面が覆われる。
【0019】このとき、シート状被包装体チップは、後
端部が上搬送手段を通過する前に前端部がガイドローラ
と下搬送手段との間に挟み込まれるので、シート状被包
装体チップの挟持状態が解除されてシート状被包装体チ
ップが位置ずれする事態は生じない。従って、本製造装
置では、シート状被包装体チップの位置ずれを防止した
状態でシート状被包装体チップを下被覆材と上被覆材と
により挟み込むことができる。
【0020】また、請求項6の発明のシート包装体の製
造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供
給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のロ
ーラにより回転方向に不要部分を生じることなく前記シ
ート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形
成するとともに、前記一対のローラのうちの一方がシー
ト状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラ
となっている第1分断手段と、前記第1吸着ローラに対
向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状
被包装体チップを吸着して搬送し、搬送手段に渡すとと
もに、第1吸着ローラとの周速差により、隣合うシート
状被包装体チップ間にシール手段にて形成されるシール
部に相当する隙間が生じるように回転する第2吸着ロー
ラと、この第2吸着ローラから渡されたシート状被包装
体チップを位置ずれを防止するために保持した状態でシ
ール手段方向へ搬送する搬送手段と、帯状の下被覆材
を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段
および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段
と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシー
ト状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段お
よび第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段
と、前記搬送手段による搬送方向側に設けられ、回転す
る一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシー
ト状被包装体チップが包装されるようにシールするシー
ル手段と、回転する一対のローラにより回転方向に不要
部分を生じることなく前記シール手段によるシール部か
ら上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チッ
プの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを
備えていることを特徴としている。
【0021】請求項6の構成によれば、シート状被包装
体供給手段から供給されたシート状被包装体は、第1分
断手段の回転する一対のローラにより回転方向に不要部
分が生じないように分断され、シート状被包装体チップ
に形成される。このシート状被包装体チップは、前記一
対のローラのうちの一方である第1吸着ローラに吸着さ
れ、この第1吸着ローラの回転に伴って移動する。この
とき、各シート状被包装体チップ間には、隙間が生じて
いない。
【0022】次に、前記シート状被包装体チップは、第
1吸着ローラから第2吸着ローラに渡され、第2吸着ロ
ーラの回転に伴って移動する。このとき、第2吸着ロー
ラは、第1吸着ローラとの周速差により、隣合うシート
状被包装体チップ間にシール手段にて形成されるシール
部に相当する隙間が生じるように回転するので、第1吸
着ローラから第2吸着ローラへのシート状被包装体チッ
プの受け渡し時において、隣合うシート状被包装体チッ
プ間には、シール手段にて形成されるシール部に相当す
る隙間が生じる。
【0023】次に、シート状被包装体チップは、第2吸
着ローラから搬送手段に渡され、搬送手段により位置ず
れを防止するために保持された状態で搬送される。この
とき、下被覆材供給手段により帯状の下被覆材が搬送手
段の搬送面に供給され、この下被覆材の上にシート状被
包装体チップが配され、上被覆材供給手段により帯状の
上被覆材がシート状被包装体チップの上に供給される。
従って、シート状被包装体チップは、下被覆材と上被覆
材との間に挟み込まれ、位置ずれを生じない状態となっ
てシール手段および第2分断手段に搬送される。
【0024】次に、下被覆材と上被覆材とは、シート状
被包装体チップを包装するようにシール手段によりシー
ルされる。次に、第2分断手段は、回転する一対のロー
ラにより回転方向に不要部分を生じることなく前記シー
ル手段によるシール部から上および下被覆材を分断し
て、シート包装体を得る。
【0025】上記のように、本シート包装体の製造装置
では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップ
の切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態で
の下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシ
ート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラ
を備えた第1分断手段、シール手段並びに第2分断手段
により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的
にかつ高速で行うことが可能となっている。
【0026】また、第1分断手段からシール手段および
第2分断手段までの一連の処理を高速で行うために、第
1分断手段により形成されたシート状被包装体チップの
搬送を、位置ずれを防止するために保持した状態で行っ
ている。また、シート状被包装体チップが下および上被
覆材により挟み込まれた状態においては、シート状被包
装体チップが位置ずれを生じることなく、下および上被
覆材の移動に伴って搬送される。この結果、高速でのシ
ート包装体の製造が可能となっている。
【0027】また、第1および第2分断手段において
は、回転方向に不要部分が生じないように分断を行っ
て、それぞれ、シート状被包装体チップおよびシート包
装体を得るとともに、第1および第2吸着ローラの周速
差により、隣合うシート状被包装体チップ間にシール手
段にて形成されるシール部に相当する隙間が生じるよう
にしているので、材料を無駄なく使用しながら、高速で
のシート包装体の製造が可能となっている。
【0028】請求項7の発明のシート包装体の製造装置
は、請求項1または6の発明のシート包装体の製造装置
において、前記シート包装体を形成するための前記材料
についての不良を検出する第1不良検出手段と、前記第
2分断手段の後段に設けられ、前記第1不良検出手段に
て検出された不良に起因する不良を含むシート包装体を
排除する第1排除手段と、この第1排除手段の後段に設
けられ、シート包装体の不良を検出する第2不良検出手
段と、この第2不良検出手段にて不良が検出されたシー
ト包装体を排除する第2排除手段とを備えていることを
特徴としている。
【0029】請求項7の構成によれば、第1不良検出手
段にてシート包装体を形成するための材料についての不
良が検出されたとき、第2分断手段を経ることにより形
成されたシート包装体のうち、前記不良に起因する不良
を含むシート包装体が第1排除手段にて排除される。さ
らに、前記第1排除手段を経たシート包装体について、
第2不良検出手段により不良が検出されたとき、この不
良を含むシート包装体が第2排除手段にて排除される。
【0030】このように、本シート包装体の製造装置で
は、シート包装体の材料段階での不良の検出動作、およ
び製造されたシート包装体、即ち製品段階での不良の検
出動作の2段の検出動作を行っているので、高速でのシ
ート包装体の製造が可能な本装置において、各不良検出
手段での負担を軽減することができ、不良品の排除を確
実に行うことができる。
【0031】請求項8の発明のシート包装体の製造装置
は、請求項1または6の発明のシート包装体の製造装置
において、所定間隔をおいて平行に配され、連続する螺
旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬送
手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シー
ト包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列ス
クリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備
え、前記整列搬送手段が、前記シート包装体の一方の側
部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、
他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位
置させることにより、前記シート包装体を両整列スクリ
ュー間にて起立状態に支持するものであり、前記一対の
整列スクリューが、シート包装体を搬送する方向へ回転
駆動されることを特徴としている。
【0032】請求項8の構成によれば、第2分断手段を
経て形成されたシート包装体は、搬入手段により寝かさ
れた状態で搬送され、整列搬送手段における一対の整列
スクリューの間に起立した状態で搬入される。従って、
各シート包装体は一対の整列スクリューの間において面
同士が対向しかつ起立した状態となり、整列スクリュー
が回転することにより、上記の状態を保持して搬送され
る。
【0033】これにより、多数のシート包装体を容易に
整列させることができるとともに、その後のシート包装
体の箱詰めが容易となる。
【0034】請求項9の発明のシート包装体の製造方法
は、回転する一対のローラにより帯状のシート状被包装
体からシート状被包装体チップを切り出す工程と、前記
シート状被包装体チップを、位置ずれを生じないように
保持した状態で搬送するとともに、帯状の下被覆材上に
配する工程と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配
されたシート状被包装体チップの上に供給する工程と、
回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材と
をシート状被包装体チップが包装されるようにシールす
る工程と、回転する一対のローラにより前記シール工程
にて形成されたシール部から上および下被覆材を分断し
て、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装
体を得る工程とを備えていることを特徴としている。
【0035】請求項9の構成によれば、回転する一対の
ローラにより帯状のシート状被包装体からシート状被包
装体チップが切り出され、このシート状被包装体チップ
は、位置ずれを生じないように保持した状態で搬送さ
れ、帯状の下被覆材上に配される。さらに、帯状の上被
覆材が下被覆材上に配されたシート状被包装体チップの
上に配される。次に、回転する一対のローラにより上被
覆材と下被覆材とがシート状被包装体チップを包装する
ようにシールされる。次に、回転する一対のローラによ
り前記シール工程にて形成されたシール部から上および
下被覆材が分断され、シート包装体が得られる。
【0036】上記のように、本シート包装体の製造方法
では、シート状被包装体からのシート状被包装体チップ
の切り出し、シート状被包装体チップを内包した状態で
の下および上被覆材のシール、並びにシール部からのシ
ート包装体の切り出しを、何れも回転する一対のローラ
により行っている。従って、上記の個々の処理を連続的
にかつ高速で行うことが可能となっている。この結果、
高速でのシート包装体の製造が可能となっている。
【0037】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態1〕本発明の実施の一形態を図1な
いし図10に基づいて以下に説明する。本シート包装体
の製造装置は、酸素吸収シートを包装したシート包装体
の製造装置として適用されている。このシート包装体の
製造装置は、図1に示すように、酸素吸収シート繰出し
軸1、この酸素吸収シート繰出し軸1と共にシート状被
包装体供給手段を構成する使用済酸素吸収シート巻取り
軸2、使用済被覆シート巻取り軸5と共に下被覆材供給
手段を構成する通気層シート繰出し軸3、使用済被覆シ
ート巻取り軸5と共に上被覆材供給手段を構成するカバ
ーフィルム繰出し軸4、および使用済被覆シート巻取り
軸5を備えている。これらの軸1〜5は図示しない駆動
手段により矢印方向へ回転駆動される。
【0038】酸素吸収シート繰出し軸1、通気層シート
繰出し軸3およびカバーフィルム繰出し軸4には、それ
ぞれロール状に巻かれた、シート状被包装体としての帯
状酸素吸収シート6、下被覆材としての帯状通気層シー
ト7、および上被覆材としての帯状カバーフィルム8が
個別に取り付けられる。帯状酸素吸収シート6は、酸素
吸収シート繰出し軸1からニップローラ9を経て繰り出
され、ガイドローラ10・11を経て使用済酸素吸収シ
ート巻取り軸2により巻き取られる。帯状通気層シート
7は、通気層シート繰出し軸3からガイドローラ12を
経て繰り出される一方、帯状カバーフィルム8は、カバ
ーフィルム繰出し軸4からガイドローラ13を経て繰り
出され、これらは共にガイドローラ14を経て使用済被
覆シート巻取り軸5により巻き取られる。
【0039】ここで、帯状酸素吸収シート6は、例え
ば、粉末状の鉄系酸素吸収剤と樹脂材料とが混練され、
これが帯状のシート状に形成されたものである。製品化
された酸素吸収シート、即ち酸素吸収シートを含むシー
ト包装体の用途による種類としては、水分依存型と自力
反応型とがある。水分依存型は、水分の存在下で酸素を
吸収するタイプである(例えば特開平5−237380
号および特開平5−318574号参照)。自力反応型
は、例えば水分依存型のものに含水給水シートが貼着さ
れたものとなっており、自ら水分を保持するタイプであ
る(例えば特開平2−203937号参照)。尚、本発
明の実施の形態のシート包装体の製造装置は、水分依存
型のものを製造するものとなっている。
【0040】帯状通気層シート7は、シート状被包装体
となる酸素吸収シートが使用時に酸素を吸収することが
できるようにするため、通気性を有している。一方、帯
状カバーフィルム8は、非通気性のフィルムである。上
記帯状酸素吸収シート6、帯状通気層シート7および帯
状カバーフィルム8は、本発明の実施の形態において1
00mm幅となっている。
【0041】また、本シート包装体の製造装置は、第1
分断手段としての第1ロータリダイカット装置21、第
2吸着ローラとしての受渡しドラム装置22、第1搬送
ベルト装置23、シール手段としてのロータリシール装
置24、第2分断手段としての第2ロータリダイカット
装置25および第2搬送ベルト装置26を備えている。
これら各装置21〜26は、1列のライン状に配置され
ている。尚、受渡しドラム装置22および第1搬送ベル
ト装置23は搬送手段を構成している。
【0042】上記の第1ロータリダイカット装置21
は、僅かの間隙をおいて上下に対向配置された切断ロー
ラ27と第1吸着ローラとしてのアンビルローラ28と
を備え、回転するこれら両ローラ27・28の間に供給
された帯状酸素吸収シート6からシート状被包装体チッ
プとしての酸素吸収シートチップ30を切り出すもので
ある。このような第1ロータリダイカット装置21の機
能は、例えば特公昭52−20718号、特公平6−5
7373号あるいは特公平6−41070号に開示され
ており、従来周知のものである。一方、本発明の実施の
形態の第1ロータリダイカット装置21は、さらに以下
のような構成を備えている。
【0043】第1ロータリダイカット装置21は、帯状
酸素吸収シート6から直径50mmの酸素吸収シートチッ
プ30を回転方向に不要部分を生じることなく、連続的
に切り出している。
【0044】また、アンビルローラ28は、図2に示す
ように、回転ドラム部31とこの回転ドラム部31の両
側に設けられたブローリング部32・32とを有してい
る。回転ドラム部31は、図示しない駆動手段により回
転駆動される回転軸33に取り付けられ、この回転軸3
3は、軸受34・35を介して固定部材36・37によ
り支持されている。また、両ブローリング部32・32
は、固定部材36・37とブローリング部32・32と
の間に設けられた複数の連結部材38…により、回転し
ない状態に保持されている。
【0045】回転ドラム部31には各々独立した多数の
吸引部39…が形成されている。これら吸引部39…
は、回転ドラム部31の円形の外周部に沿い、一定ピッ
チで回転ドラム部31の全周に渡って形成されている。
また、吸引部39は回転ドラム部31の周方向に2列を
なして形成されている。吸引部39は円形穴部39aと
2本のノズル部39b・39bからなる。円形穴部39
aは、回転ドラム部31の側面から内方へ延びている。
ノズル部39b・39bは、円形穴部39aよりも小径
の穴状をなし、円形穴39aから回転ドラム部31の外
周面に達している。これらノズル部39b・39bは、
図3に示すように、回転ドラム部31の側面から見てV
字形をなすように形成されている。回転ドラム部31の
外周面の幅方向における各ノズル部39bの開口位置
は、図2に示すように、回転ドラム部31の幅方向にお
ける中央部を搬送される酸素吸収シートチップ30の直
径内に収まる位置である。
【0046】各ブローリング部32には、吸引部39へ
の負圧供給通路となる負圧領域設定溝40と、吸引部3
9への正圧供給通路となる正圧供給穴41とが形成され
ている。負圧領域設定溝40には図示しない空気吸引装
置が接続され、正圧供給穴41には図示しない空気吹出
し装置が接続されている。負圧領域設定溝40および正
圧供給穴41は、回転ドラム部31側の側面から反対側
の側面方向へ延びている。本発明の実施の形態における
負圧領域設定溝40の範囲は、図3に示すように、アン
ビルローラ28に対する帯状酸素吸収シート6の接点A
からアンビルローラ28の回転方向へ若干移動した位置
を起点とするアンビルローラ28の回転方向へ約142
°の範囲である。従って、この負圧領域設定溝40の範
囲におけるアンビルローラ28の外周面には、吸引力が
作用する。
【0047】また、正圧供給穴41は、円形穴状をな
し、1個の吸引部39における円形穴部39aとのみ連
結可能である。この正圧供給穴41の設定位置は、図3
に示すように、回転ドラム部31における受渡しドラム
装置22との対向中心位置を起点とする回転ドラム部3
1の回転方向側位置である。
【0048】受渡しドラム装置22は、図4に示すよう
に、固定ローラ51とこの固定ローラ51の外周側に設
けられた回転ローラ52とを有している。固定ローラ5
1は軸部51aが固定部材53に固定され、回転しない
状態となっている。回転ローラ52は、軸受54・55
を介して固定ローラ51に設けられ、その軸部52aが
軸受56を介して固定部材57により支持されている。
上記軸部52aは図示しない駆動手段により回転駆動さ
れる。
【0049】回転ローラ52には、前記回転ドラム部3
1と同様、図3に示すように、各々独立した多数の吸引
部58…が形成されている。これら吸引部58…は、回
転ローラ52の円形の外周部に沿い、一定ピッチで回転
ローラ52の全周に渡って形成されている。吸引部58
は回転ローラ52の周方向に2列をなして形成されてい
る。吸引部58は円形穴部58aとノズル部58bから
なる。ノズル部58bは、円形穴部58aよりも小径の
穴状をなし、円形穴58aから回転ローラ52の外周面
に達している。回転ローラ52の外周面の幅方向におけ
る各ノズル部58bの開口位置は、図4に示すように、
回転ローラ52の幅方向における中央部を搬送される酸
素吸収シートチップ30の直径内に収まる位置である。
【0050】固定ローラ51および回転ローラ52の内
部には、吸引部58への負圧供給通路59が設けられて
いる。この負圧供給通路59は、一端部が図示しない空
気吸引装置と接続され、他端部が上記吸引部58まで達
している。この負圧供給通路59の他端部は負圧供給穴
59aとなっている。この負圧供給穴59aの設定位置
は、図10に示すように、回転ローラ52の全周に渡る
範囲である。従って、回転ローラ52、即ち受渡しドラ
ム装置22の外周面の全周には、吸引力が作用する。
【0051】上記回転ローラ52の外周面の幅は、酸素
吸収シートチップ30の直径50mmよりも狭くなってい
る。また、回転ローラ52の周速は、アンビルローラ2
8の周速よりも速くなっている。従って、図1に示すよ
うに、アンビルローラ28から受渡しドラム装置22に
酸素吸収シートチップ30が受け渡されるとき、受渡し
ドラム装置22上の各酸素吸収シートチップ30は互い
に所定の間隔をおいて搬送される。
【0052】第1搬送ベルト装置23は、図5に示すよ
うに、上搬送ベルト装置および上搬送手段としての上側
の丸ベルト装置61と下搬送ベルト装置および下搬送手
段としての下側の平ベルト装置62とを備えている。丸
ベルト装置61は、図7に示すように、平行に配された
2本の丸ベルト61a・61aを移動させるものであ
る。これら丸ベルト61a・61aは、図5に示す丸ベ
ルト装置61の搬送始端側において、回転ローラ52の
両側に位置している。即ち、両丸ベルト61a・61a
同士の間隔は、前記回転ローラ52の幅よりも広く、か
つ酸素吸収シートチップ30の直径よりも小さくなって
いる。丸ベルト装置61は、上記丸ベルト61a・61
aを、駆動ローラ61b、搬送始端位置に設けられた始
端部支持ローラ61c、搬送終端位置に設けられた終端
部支持ローラ61d、および2個のガイドローラ61e
・61fにより回転駆動するものである。
【0053】平ベルト装置62は、図7に示すように、
平行に配された2本の平ベルト62a・62aを移動さ
せるものである。平ベルト装置62は、上記平ベルト6
2a・62aを、駆動ローラ62b、始端部支持ローラ
62c、終端部支持ローラ62d、および2個のガイド
ローラ62e・62fにより回転駆動するものである。
酸素吸収シートチップ30の搬送方向において、始端部
支持ローラ62cの位置は丸ベルト装置61の始端部支
持ローラ61cの位置と一致する一方、終端部支持ロー
ラ62dの位置は丸ベルト装置61の終端部支持ローラ
61dの位置よりも搬送方向側に位置している。
【0054】上記丸ベルト装置61の終端部支持ローラ
61dにおける搬送方向側位置であって、平ベルト装置
62の終端部支持ローラ62dとの対向位置には、ガイ
ドローラ63が設けられている。このガイドローラ63
は、カバーフィルム繰出し軸4から繰り出された帯状カ
バーフィルム8を帯状通気層シート7に配された酸素吸
収シートチップ30上に案内する機能を有している。さ
らに、ガイドローラ63は、丸ベルト装置61の終端部
支持ローラ61dと共に、酸素吸収シートチップ30を
帯状通気層シート7上に位置決めした状態で搬送する機
能を有している。即ち、終端部支持ローラ61dとガイ
ドローラ63との距離は、酸素吸収シートチップ30の
直径以下に設定されている。本発明の実施の形態におい
て、図8に示すように、酸素吸収シートチップ30の直
径50mmに対し、上記終端部支持ローラ61dとガイド
ローラ63との距離は、45mmに設定されている。これ
により、終端部支持ローラ61d、即ち丸ベルト61a
からガイドローラ63に渡される酸素吸収シートチップ
30は、常に、丸ベルト61aまたはガイドローラ63
により帯状通気層シート7に押さえつけられた状態とな
る。
【0055】ロータリシール装置24は、図1に示すよ
うに、ヒートローラ71と受けローラ72とを備えてい
る。ロータリシール装置24は、これら両ローラ71・
72にて、帯状通気層シート7と帯状カバーフィルム8
とを挟み込むことにより、これら両者間に酸素吸収シー
トチップ30が配された状態で、帯状通気層シート7と
帯状カバーフィルム8とを熱と圧接力とによりシールす
るものである。図10に示すように、このロータリシー
ル装置24による帯状通気層シート7と帯状カバーフィ
ルム8とのシール部100aは、その搬送方向におい
て、隣接するもの同士が隙間なく連続するようになって
いる。
【0056】第2ロータリダイカット装置25は、僅か
の間隙をおいて上下に対向配置された切断ローラ81と
アンビルローラ82とを備えている。第2ロータリダイ
カット装置25は、回転するこれら両ローラ81・82
の間に供給された、帯状通気層シート7と帯状カバーフ
ィルム8とにより酸素吸収シートチップ30をシールし
た帯状のシール済シートから、帯状通気層シート7と帯
状カバーフィルム8により覆われた状態の酸素吸収シー
トチップ30、即ち図1に示すシート包装体100を切
り出すものである。
【0057】本発明の実施の形態において、第2ロータ
リダイカット装置25は、上記シール済シートから直径
70mmのシート包装体100を回転方向に不要部分を生
じることなく切り出している。
【0058】第2搬送ベルト装置26は、図6に示すよ
うに、上側の丸ベルト装置91と下側の平ベルト装置9
2とを備えている。丸ベルト装置91は、図9に示すよ
うに、平行に配された2本の丸ベルト91a・91aを
移動させるものである。これら両丸ベルト91a・91
a同士の間隔は、シート包装体100の直径よりも小さ
くなっている。丸ベルト装置91は、上記丸ベルト91
a・91aを、駆動ローラ91b、搬送始端位置に設け
られた始端部支持ローラ91c、搬送終端位置に設けら
れた終端部支持ローラ91d、および2個のガイドロー
ラ91e・91fにより回転駆動するものである。
【0059】平ベルト装置92は、図9に示すように、
平行に配された2本の平ベルト92a・92aを移動さ
せるものである。平ベルト装置92は、上記平ベルト9
2a・92aを、駆動ローラ92b、始端部支持ローラ
92c、終端部支持ローラ92d、および2個のガイド
ローラ92e・92fにより回転駆動するものである。
【0060】以上のような各手段を備えた構成におい
て、酸素吸収シート繰出し軸1に取り付けられた帯状酸
素吸収シート6は、ニップローラ9および第1ロータリ
ダイカット装置21を経た後、ガイドローラ10・11
を介して使用済酸素吸収シート巻取り軸2に達してい
る。通気層シート繰出し軸3に取り付けられた帯状通気
層シート7は、第1搬送ベルト装置23、ロータリシー
ル装置24および第2ロータリダイカット装置25を経
た後、ガイドローラ14を介して使用済被覆シート巻取
り軸5に達している。また、カバーフィルム繰出し軸4
に取り付けられた帯状カバーフィルム8は、ガイドロー
ラ13、ガイドローラ63、ロータリシール装置24お
よび第2ロータリダイカット装置25を経た後、ガイド
ローラ14を介して使用済被覆シート巻取り軸5に達し
ている。
【0061】上記の構成において、酸素吸収シート繰出
し軸1から繰り出された帯状酸素吸収シート6は、第1
ロータリダイカット装置21の切断ローラ27とアンビ
ルローラ28との間に送られる。第1ロータリダイカッ
ト装置21では、切断ローラ27とアンビルローラ28
との回転により、帯状酸素吸収シート6から酸素吸収シ
ートチップ30を連続的に切り出す。切り出された酸素
吸収シートチップ30は、アンビルローラ28により吸
着され、アンビルローラ28の回転に伴って搬送され
る。一方、第1ロータリダイカット装置21を経た帯状
酸素吸収シート6は、使用済酸素吸収シートとなって使
用済酸素吸収シート巻取り軸2により巻き取られる。上
記切り出し動作においては、酸素吸収シートチップ30
が連続して、隣り合う酸素吸収シートチップ30・30
間にほぼ隙間なく切り出される。従って、アンビルロー
ラ28により搬送される酸素吸収シートチップ30は、
隣り合うもの同士がほぼ接した状態となっている。
【0062】アンビルローラ28により受渡しドラム装
置22との対向位置まで搬送された酸素吸収シートチッ
プ30は、アンビルローラ28から受渡しドラム装置2
2に受け渡される。このとき、図3に示すように、酸素
吸収シートチップ30の位置に対応するアンビルローラ
28の吸引部39は、負圧領域設定溝40から外れるこ
とになる。従って、この吸引部39からは酸素吸収シー
トチップ30に吸着力が作用しない。また、吸引部39
の残留負圧による酸素吸収シートチップ30に対する吸
着作用を阻止するため、吸引部39が正圧供給穴41に
達したとき、正圧供給穴41から吸引部39へ強制的に
圧縮空気が吹き込まれる。これにより、アンビルローラ
28から受渡しドラム装置22への酸素吸収シートチッ
プ30の受渡しが確実に行われる。
【0063】また、受渡しドラム装置22の周速はアン
ビルローラ28の周速よりも速くなっている。従って、
アンビルローラ28から受渡しドラム装置22に受け渡
された場合、各酸素吸収シートチップ30は、所定の間
隔をおいて受渡しドラム装置22の外周面に並ぶことに
なる。隣り合う酸素吸収シートチップ30・30間の上
記間隔は、ロータリシール装置24での処理によって形
成される、図10に示す隣り合う酸素吸収シートチップ
30・30間のシール部100aの幅に相当する。
【0064】受渡しドラム装置22により第1搬送ベル
ト装置23の位置に搬送された各酸素吸収シートチップ
30は、酸素吸収シートチップ30上に位置する丸ベル
ト装置61の丸ベルト61a・61aにより受渡しドラ
ム装置22から強制的に引き剥がされ、平ベルト装置6
2の平ベルト62a・62a上における帯状通気層シー
ト7上に配される。その後、酸素吸収シートチップ30
は、丸ベルト61a・61aと平ベルト62a・62a
との間に挟み込まれた状態で搬送される。
【0065】丸ベルト装置61の終端部支持ローラ61
dの位置まで搬送された酸素吸収シートチップ30は、
終端部支持ローラ61d、即ちこの位置の丸ベルト61
a・61aとガイドローラ63とにより同時に押さえ込
まれた状態で丸ベルト装置61からガイドローラ63に
受け渡される。従って、この受渡し時においても、酸素
吸収シートチップ30の位置決め状態が維持される。
【0066】ガイドローラ63側に達した酸素吸収シー
トチップ30は、ガイドローラ63の位置において上方
から供給される帯状カバーフィルム8により上面が覆わ
れる。従って、この位置から、酸素吸収シートチップ3
0は下側の帯状通気層シート7と上側の帯状カバーフィ
ルム8との間に挟み込まれ、これらにより位置決めされ
た状態で搬送される。
【0067】その後、帯状カバーフィルム8、酸素吸収
シートチップ30および帯状通気層シート7の重合体が
ロータリシール装置24に達すると、各酸素吸収シート
チップ30の周りがロータリシール装置24によりシー
ルされる。次に、このシール済シート体は第2ロータリ
ダイカット装置25に達すると、第2ロータリダイカッ
ト装置25により酸素吸収シートチップ30の周りのシ
ール部100aから切断される。これによりシート包装
体100が得られる。この第2ロータリダイカット装置
25での切断処理は、隣り合うシート包装体100・1
00間に隙間が生じないように行われる。
【0068】その後、処理済の帯状通気層シート7およ
び帯状カバーフィルム8は、ガイドローラ14を経て使
用済被覆シート巻取り軸5により巻き取られる。一方、
シート包装体100は、第2搬送ベルト装置26により
上下から押さえつけられ、位置決めされた状態でさらに
搬送された後、例えば図示しない収容部に収容される。
【0069】上記のように、本製造装置では、直線状の
1本の搬送路によって、酸素吸収シートチップ30の形
成からシート包装体100の完成までの製造ラインが形
成されているので、酸素吸収シートチップ30を別の搬
送路により別の方向から移送してシート包装体100を
形成するような構成と比較して、装置に必要なスペース
を小さくすることができ、装置の小型化が可能である。
【0070】これにより、本製造装置は、多数のセンサ
等を使用した複雑な制御を必要とする構成とは異なり、
部品点数の減少および制御の簡略化を図ることができ、
低コストの構成とすることができる。
【0071】また、本製造装置では、帯状酸素吸収シー
ト6からの酸素吸収シートチップ30の切り出し、酸素
吸収シートチップ30を内包した状態での帯状通気層シ
ート7および帯状カバーフィルム8のシール、並びにこ
のシール部からのシート包装体100の切り出しを、何
れも回転する一対のローラを備えた第1ロータリダイカ
ット装置21、ロータリシール装置24並びに第2ロー
タリダイカット装置25により行っている。従って、上
記の個々の処理を連続的にかつ高速で行うことが可能と
なっている。
【0072】また、第1ロータリダイカット装置21か
ら第2ロータリダイカット装置25までの一連の処理を
高速で行うために、酸素吸収シートチップ30の搬送
を、位置ずれを防止するために保持した状態で行ってい
るので、高速でのシート包装体の製造が可能となってい
る。
【0073】また、第1ロータリダイカット装置21で
形成された酸素吸収シートチップ30をアンビルローラ
28により吸着して受渡しドラム装置22に渡し、受渡
しドラム装置22で吸着しながらさらに搬送して第1搬
送ベルト装置23に渡すようにしているので、酸素吸収
シートチップ30の形成後から帯状通気層シート7上に
供給するまでの間において、酸素吸収シートチップ30
を位置ずれすることなく、連続的にかつ高速で搬送し得
るようになっている。
【0074】また、アンビルローラ28と受渡しドラム
装置22との周速差によって、隣り合う酸素吸収シート
チップ30・30間に必要な間隔を設定しているので、
この設定が容易になっている。
【0075】また、受渡しドラム装置22から第1搬送
ベルト装置23への酸素吸収シートチップ30の受け渡
しでは、第1搬送ベルト装置23の丸ベルト装置61に
より受渡しドラム装置22から酸素吸収シートチップ3
0を引き剥がして平ベルト装置62上に配し、この平ベ
ルト装置62と丸ベルト装置61とにより酸素吸収シー
トチップ30を挟持して搬送するようにしている。従っ
て、受渡しドラム装置22から第1搬送ベルト装置23
への酸素吸収シートチップ30の受け渡しを、酸素吸収
シートチップ30の位置ずれを生じることなく、良好に
行うことができる。
【0076】また、酸素吸収シートチップ30上に帯状
カバーフィルム8が配されるときには、酸素吸収シート
チップ30に対する丸ベルト装置61と平ベルト装置6
2とによる挟み込みが解除される一方、ガイドローラ6
3と平ベルト装置62とによる挟み込みが行われる。こ
のときの丸ベルト装置61からガイドローラ63への酸
素吸収シートチップ30の受け渡しの際には、酸素吸収
シートチップ30の後端部が丸ベルト装置61を通過す
る前に、酸素吸収シートチップ30の前端部がガイドロ
ーラ63と平ベルト装置62との間に挟み込まれる。従
って、酸素吸収シートチップ30の挟持状態が解除され
て酸素吸収シートチップ30が位置ずれする事態は生じ
ない。
【0077】また、本製造装置では、第1ロータリダイ
カット装置21および第2ロータリダイカット装置25
において、回転方向に不要部分が生じないように分断を
行い、それぞれ、酸素吸収シートチップ30およびシー
ト包装体100を得るとともに、アンビルローラ28と
受渡しドラム装置22との周速差により、隣合う酸素吸
収シートチップ30・30間にロータリシール装置24
にて形成されるシール部100aに相当する隙間が生じ
るようにしているので、材料を無駄なく使用しながら、
高速でのシート包装体100の製造が可能となってい
る。
【0078】尚、以上の説明において、本製造装置によ
り製造されるシート包装体100は、酸素吸収シートを
包装したものとなっているが、これに限定されることな
く、その他のシート状のもの、例えば、酸素吸収シート
に代えて、薬効成分を放出する薬剤シートを包装したも
のであってもよい。
【0079】また、本発明の実施の形態においては、第
1搬送ベルト装置23に丸ベルト装置61を使用してい
るが、この丸ベルト装置61に代えて平ベルト装置62
と同様の平ベルト装置を使用してもよい。この場合に
は、平ベルトの幅に制限を受けやすいものの、酸素吸収
シートチップ30に対して大きい摩擦力が得られ、酸素
吸収シートチップ30のさらに良好な搬送が可能とな
る。
【0080】また、上記例のシート包装体の製造装置に
おいて、製造速度を規制する要因となるのは、ロータリ
シール装置24でのヒートシールと考えられる。従っ
て、さらに製造速度を高めるには、帯状カバーフィルム
8あるいは帯状カバーフィルム8と帯状通気層シート7
との両者を予熱しておくようにしてもよい。
【0081】また、帯状通気層シート7と帯状カバーフ
ィルム8とをヒートシールせずに、例えば接着剤により
貼着する構成としてもよい。このような構成としては、
例えば、帯状通気層シート7の帯状カバーフィルム8と
の対向面が糊面となっており、帯状通気層シート7をこ
の糊面を覆う剥離紙を剥離しながら供給するものが考え
られる。この場合、ロータリシール装置24は圧接力の
みを付与するものとなる。
【0082】〔発明の実施の形態2〕本発明の実施の他
の形態を図11ないし図19に基づいて以下に説明す
る。尚、説明の便宜上、前記の発明の実施の形態1に示
した手段と同一の機能を有する手段には同一の符号を付
記し、その説明を省略する。
【0083】本実施の形態のシート包装体の製造装置の
概略の構成は、図11に示すものとなっている。このシ
ート包装体の製造装置は、その前段部に前記実施の形態
1に示したシート包装体の製造装置をほぼ含んでいる。
但し、本シート包装体の製造装置は、前記の使用済被覆
シート巻取り軸5に代えて使用済被覆シート切断回収装
置211を備えている。
【0084】上記の使用済被覆シート切断回収装置21
1は、一対のガイドローラ221、一対のガイドローラ
222、カットブロア223および回収箱224を備え
ている。この使用済被覆シート切断回収装置211にお
いて、処理済の帯状通気層シート7および帯状カバーフ
ィルム8は、ガイドローラ222・222を経てカット
ブロア223に取り込まれ、このカットブロア223に
て小さく切断された後、回収箱224内に回収される。
【0085】また、本シート包装体の製造装置では、図
11に示すガイドローラ221よりも後の構成が後段部
となっている。この後段部は、シート包装体100の搬
送方向に沿って、第1不良品回収部212、第2不良検
出手段としての透過式不良品検出部213、第2不良品
回収部214、整列搬送手段としての整列搬送部215
および箱詰部216を備えている。この後段部の具体的
な構成は、図12にも示す。
【0086】第1不良品回収部212は、第2搬送ベル
ト装置231、回収箱232、第1不良検出手段として
のカラーセンサ233a〜233d、および第1不良検
出手段としての光電センサ234a・234bを備えて
いる。但し、カラーセンサ233a〜233dおよび光
電センサ234a・234bについては、各不良を予め
検出するために、前段部に設けられている。
【0087】上記第2搬送ベルト装置231は、図14
に示すように、上ベルト装置235、下ベルト装置23
6およびシリンダ237を備えている。上ベルト装置2
35および下ベルト装置236は、これらの間にシート
包装体100を挟持して搬送するものである。
【0088】上ベルト装置235は、前ベルト装置23
8および後ベルト装置239を備えている。前ベルト装
置238は、ベルト238a、駆動ローラ238b、2
個の支持ローラ238c・238dおよびガイドローラ
238e・238fから構成されている。後ベルト装置
239は、ベルト239a、支持ローラ239bおよび
上記支持ローラ238dにより構成されている。上記の
ベルト238aは、駆動ローラ238bに駆動されて同
図に矢印で示す方向へ移動する。ベルト239aは、上
記のベルト238aの移動により支持ローラ238dが
回転し、この回転により移動する。
【0089】同様に、下ベルト装置236は、前ベルト
装置240および後ベルト装置241を備えている。前
ベルト装置240は、ベルト240a、駆動ローラ24
0b、2個の支持ローラ240c・240dおよびガイ
ドローラ240e・240fから構成されている。後ベ
ルト装置241は、ベルト241a、支持ローラ241
bおよび上記支持ローラ240dにより構成されてい
る。上記のベルト240aは、駆動ローラ240bに駆
動されて同図に矢印で示す方向へ移動する。ベルト24
1aは、上記のベルト240aの移動により支持ローラ
240dが回転し、この回転により移動する。
【0090】上記両方の後ベルト装置239・241
は、支持ローラ238d・240d側を中心として、上
下の位置、即ち同図に二点鎖線にて示す搬送位置と実線
にて示す回収位置とに一体的に回動可能である。上記搬
送位置は、シート包装体100をさらに次段の装置に搬
送するための位置であり、回収位置は、不良品であるシ
ート包装体100を回収箱232に投入するための位置
である。後ベルト装置239・241の上記回動は、シ
リンダ237に駆動されて行われる。従って、後ベルト
装置239・241およびシリンダ237は第1排除手
段を構成している。
【0091】カラーセンサ233aは帯状酸素吸収シー
ト6の、カラーセンサ233bは帯状通気層シート7
の、カラーセンサ233cは帯状カバーフィルム8のそ
れぞれつなぎ目を検出するものである。
【0092】上記つなぎ目とは、例えば、帯状酸素吸収
シート6において、帯状酸素吸収シート6の後端部と次
の帯状酸素吸収シート6の前端部とのつなぎ目である。
本シート包装体の製造装置では、前述のように、帯状の
帯状酸素吸収シート6、帯状通気層シート7および帯状
カバーフィルム8を連続的に供給することにより、高速
にてシート包装体を製造可能となっている。従って、ロ
ール状に巻かれた例えば帯状酸素吸収シート6が使用さ
れることにより無くなった場合に、その帯状酸素吸収シ
ート6の後端部を次に使用するロール状の帯状酸素吸収
シート6の前端部と接続している。これにより、帯状酸
素吸収シート6の供給を迅速に再開し、高い生産性を維
持することが可能となる。このようなことから、上記つ
なぎ目が発生し、このつなぎ目の部分がシート包装体の
製造装置に供給される。これは、他の帯状通気層シート
7および帯状カバーフィルム8においても同様である。
【0093】上記つなぎ目がシート包装体の製造に使用
された場合、その製品は不良品となり、排除しなければ
ならない。そこで、カラーセンサ233a〜233cに
て、色が変化する上記つなぎ目を検出している。
【0094】また、光電センサ234aは帯状通気層シ
ート7の、また光電センサ234bのそれぞれ蛇行を検
出している。例えば光電センサ234aは帯状通気層シ
ート7の両端部に対向して一対設けられており、反射光
量の変化により帯状通気層シート7の蛇行を検出する。
光電センサ234bと帯状カバーフィルム8との関係も
これと同様である。
【0095】帯状通気層シート7または帯状カバーフィ
ルム8が蛇行状態で送られた場合、酸素吸収シートチッ
プ30をこれらにより良好に被覆できない事態や、シー
ト包装体100の内部において酸素吸収シートチップ3
0が偏る事態が生じる。このようなシート包装体100
は、製品として価値が低いものとなり、排除しなければ
ならない。そこで、光電センサ234a・234bにて
上記蛇行の検出を行っている。
【0096】カラーセンサ233dは、第1搬送ベルト
装置23にて搬送される酸素吸収シートチップ30の表
裏およびピッチ検出を行っている。帯状酸素吸収シート
6、即ち酸素吸収シートチップ30は、その吸着面が帯
状通気層シート7と対向する必要があり、これが逆にな
っていると所定の酸素吸収機能を発揮しないことにな
る。また、酸素吸収シートチップ30は、表裏で色や光
沢が異なっている。従って、カラーセンサ233dにて
酸素吸収シートチップ30の表裏検出を行っている。
尚、この検出は、1個のロール状の帯状酸素吸収シート
6に対して1回検出すればよい。
【0097】また、隣り合う上記酸素吸収シートチップ
30・30同士のピッチが所定ピッチに対して変化して
いた場合、ロータリシール装置24でのシール工程、お
よび第2ロータリダイカット装置25での切り出し工程
にて、不良品が発生する。そこで、このような不良品を
排除するために、カラーセンサ233dにて酸素吸収シ
ートチップ30のピッチを検出している。
【0098】上記カラーセンサ233a〜233dおよ
び光電センサ234a・234bにて各不良が検出され
た場合、その不良を有するシート包装体100は第1不
良品回収部212にて排除される。このために、本シー
ト包装体の製造装置は、図13に示す制御装置217を
備えている。この制御装置217は、例えばマイクロコ
ンピュータにて構成されており、上記カラーセンサ23
3a〜233dおよび光電センサ234a・234bか
らの検出信号に基づいて、不良であるか否かを判定す
る。さらに、制御装置217は、何れかのセンサによる
前記不良の検出に応じて、第2搬送ベルト装置231に
おける後ベルト装置239・241が回収位置へ移動す
るように、シリンダ237を制御する。これにより、不
良品であるシート包装体100は回収箱232内へ投入
される。
【0099】制御装置217は、シリンダ237の駆動
のタイミングを、各センサの位置とシート包装体100
等の搬送速度とに基づいて演算し、シリンダ237を制
御する。この場合、第1不良品回収部212の位置での
不良品の正確な特定が困難であれば、その不良品と判定
される前後のいくつかのシート包装体100も排除する
ように制御してもよい。
【0100】透過式不良品検出部213は、図15に示
す光源251、撮像部252、ガラス板254および搬
送用ブロア255を備え、さらに図13に示す画像処理
部253を備えている。ガラス板254は、第1不良品
回収部212と第2不良品回収部214との間における
シート包装体100の搬送経路に設けられている。光源
251は、ガラス板254の下方位置に設けられ、ガラ
ス板254上のシート包装体100に光を照射する。撮
像部252は、ガラス板254を介して上記光源251
と対向するように設けられ、シート包装体100を撮像
し、その画像を画像データに変換する。画像処理部25
3は、撮像部252から得られた上記画像データに対し
て画像処理を行い、そのシート包装体100が良品であ
るか否かを判定する。搬送用ブロア255は、ガラス板
254上に、シート包装体100をガラス板254と非
接触の状態で搬送するための空気層を形成する。
【0101】透過式不良品検出部213では、先ず、シ
ート包装体100内での酸素吸収シートチップ30の有
無を検出する。さらに、透過式不良品検出部213で
は、シート包装体100の外形寸法等が規定寸法内に収
まっているか否か等を検出する。
【0102】上記画像処理部253での判定方法は、従
来周知の図形解析のためのアルゴリズムにより行うこと
ができる。さらに、他の判定方法としては、原画像の特
徴抽出により、原画像のデータ量を少なくし、高速に処
理する方法がある。即ち、原画像についてのエッジ等の
特徴点のみの抽出を行うことにより、面(二次元)であ
る原画像を図形データ、即ち線(一次元)として扱い、
画像データの数を低減する方法である。
【0103】また、シート包装体100の照明において
は、光源251として高輝度のものを使用し、背景画像
に影響を受けない方法で照射することにより、シート包
装体100の輪郭とその内容物、即ち酸素吸収シートチ
ップ30の影のみを撮像可能としている。
【0104】ここで、透過式不良品検出部213、並び
に前記カラーセンサ233a〜233dおよび光電セン
サ234a・234bでの主な検出項目について、表1
にまとめておく。
【0105】
【表1】
【0106】第2不良品回収部214は、図12に示す
ように、第3搬送ベルト装置261の前部、および第2
排除手段としての不良品排出装置262によって構成さ
れている。第3搬送ベルト装置261は、下搬送ベルト
装置263、上前搬送ベルト装置264および上後搬送
ベルト装置265を備えている。第3搬送ベルト装置2
61の前部では、シート包装体100を下搬送ベルト装
置263の前部と上前搬送ベルト装置264とにより挟
持して搬送する。また、第3搬送ベルト装置261の後
部では、シート包装体100を下搬送ベルト装置263
の後部と上後搬送ベルト装置265とにより挟持して搬
送する。上記の各搬送ベルト装置263〜265は、前
記の他の搬送ベルト装置と同様、ローラによりベルトを
支持し、ベルトを移動させるものである。
【0107】不良品排出装置262は、下搬送ベルト装
置263上における上前搬送ベルト装置264と上後搬
送ベルト装置265との間に設けられている。不良品排
出装置262は、図16に示すように、ベルト262a
と、このベルトを支持する支持ローラ262b・262
cと、ベルト昇降装置262dとを備えている。
【0108】上記のベルト262aは、下搬送ベルト装
置263のベルト263aによるシート包装体100の
搬送方向と直交する方向に配されている。支持ローラ2
62bは位置が固定である。一方、支持ローラ262c
は、ベルト昇降装置262dに駆動されて、同図に実線
で示す退避位置と、二点鎖線で示す、ベルト262aが
シート包装体100と接触する作動位置とに移動する。
ベルト262aが回転している状態において支持ローラ
262cが作動位置に移動したときには、前記ベルト2
63a上のシート包装体100がベルトによって同図に
矢印で示す方向へ撥ね飛ばされ、前記ベルト263a上
から排除される。排除されたシート包装体100は、図
11に示す回収箱266内に投入される。尚、支持ロー
ラ262b・262cは何れが駆動側であってもよい。
【0109】上記ベルト昇降装置262dの動作は、図
13に示した制御装置217により制御される。即ち、
制御装置217は、透過式不良品検出部213の画像処
理部253にてシート包装体100が不良であると判定
されたときに、このシート包装体100が排除されるよ
うに、ベルト昇降装置262dを制御する。制御のタイ
ミングは、透過式不良品検出部213と不良品排出装置
262との距離、およびシート包装体100の搬送速度
とに基づいて、制御装置217が演算する。
【0110】尚、第2搬送ベルト装置231にも、前記
後ベルト装置239・241およびシリンダ237から
なる構成に代えて、上記不良品排出装置262を備えて
いてもよい。
【0111】整列搬送部215は、第3搬送ベルト装置
261の後部、即ち上後搬送ベルト装置265と下搬送
ベルト装置263の後部、整列スクリュー装置271、
包装体前支持装置272および数量分け搬送装置273
を備えている。
【0112】上記の上後搬送ベルト装置265における
後端部の支持ローラ265bは、図17に示すように、
下搬送ベルト装置263の支持ローラ263bの後方位
置に近接して設けられ、かつ軸心が上記支持ローラ26
3bの軸心とほぼ同じ高さ位置となっている。また、上
後搬送ベルト装置265のベルト265aは、上記支持
ローラ263bの外周面上において、下搬送ベルト装置
263のベルト263aの上に重なるように配されてい
る。従って、上記の両ベルト265a・263a間に挟
持されて搬送されるシート包装体100は、上後搬送ベ
ルト装置265と下搬送ベルト装置263との後端部に
おいて、下方へ搬送される。
【0113】上記支持ローラ265bの下方には、シー
ト包装体100をさらに下方へ案内する一対のガイドロ
ーラ274が設けられている。このガイドローラ27
4、前記下搬送ベルト装置263および上後搬送ベルト
装置265は搬入手段を構成している。上記ガイドロー
ラ274のさらに下方には、前記整列スクリュー装置2
71が設けられている。シート包装体100は、ガイド
ローラ274から整列スクリュー装置271へ起立状態
で落下する。
【0114】整列スクリュー装置271は下ガイド板2
75の上に設けられている。整列スクリュー装置271
は、図18に示すように、一対の整列スクリュー276
・277を備えている。各整列スクリュー276・27
7は、螺旋状に連続する羽根部276a・277aを有
し、図示しない駆動機構により回転駆動される。整列ス
クリュー装置271に落下したシート包装体100は、
上記の両整列スクリュー276・277間に保持され、
これら整列スクリュー276・277の回転により、同
図に示す矢印方向へ前記下ガイド板275上を移動す
る。この場合、シート包装体100は、上記羽根部27
6a・277aの軸方向の前後に位置する羽根の間に側
部が保持される。整列スクリュー276・277の終端
部を通過したシート包装体100は、図18に示す側部
ガイド278により両側部が案内される。
【0115】上記下ガイド板275上でのシート包装体
100の搬送においては、最前部のシート包装体100
の上部が包装体前支持装置272により支持される。包
装体前支持装置272は、図17に示すように、シート
包装体100の搬送方向に移動する例えばベルト272
aを備え、このベルト272aに支持部材272bが設
けられたものとなっている。支持部材272bは下ガイ
ド板275上に起立状態で保持されたシート包装体10
0の上部に当接可能である。また、上記支持部材272
bは、整列スクリュー装置271の搬送動作によるシー
ト包装体100の移動に伴って、搬送方向へ移動する。
これにより、シート包装体100は、前方への倒れ込み
を防止するように支持される。
【0116】数量分け搬送装置273は、図12に示す
ように、シート包装体センサ279、搬送装置280お
よび仕切り部材駆動装置281を備えている。搬送装置
280および仕切り部材駆動装置281は仕切り手段を
構成している。シート包装体センサ279は、図19に
示すように、整列スクリュー装置271に搬送されるシ
ート包装体100を計数するために、下搬送ベルト装置
263上を通過するシート包装体100を検出するもの
である。上記シート包装体100の計数は、シート包装
体センサ279の検出動作に基づいて、制御装置217
により行われる。従って、シート包装体センサ279と
制御装置217とにより計数手段が構成されている。
【0117】搬送装置280は、図12に示すように、
シート包装体100の搬送方向に移動する例えばベルト
280cを備え、このベルト280cに前仕切り部材2
80aと後仕切り部材280bとが複数対設けられたも
のとなっている。前仕切り部材280aと後仕切り部材
280bとは、シート包装体100の搬送方向に所定間
隔をおいて並んでいる。この所定間隔は、箱詰部216
において1箱に収納されるシート包装体100を重ね合
わせた場合の厚さに応じて設定されている。
【0118】後仕切り部材280bは、図17に示す状
態から図19に示す状態に傾動可能である。また、前仕
切り部材280aは、図12における整列スクリュー装
置271の手前に位置する前仕切り部材280aにて示
すように、進行方向の後方側へ傾動可能である。前仕切
り部材280aは、整列スクリュー装置271を通過す
る手前において上記のように傾動され、整列スクリュー
装置271を通過後、正規の状態に起立するようになっ
ている。
【0119】仕切り部材駆動装置281は、図19に示
すように、例えばソレノイドにて構成され、進退可能な
ロッド部281aを備えている。このロッド部281a
は、進出時に後仕切り部材280bの下部を押し上げ、
後仕切り部材280bを図19に示す状態に回転させる
ようになっている。仕切り部材駆動装置281の作動
は、シート包装体センサ279の検出動作に基づいて制
御装置217により制御される。即ち、制御装置217
は、シート包装体センサ279の検出動作に基づいて、
整列スクリュー装置271に投入されるシート包装体1
00の数を計数し、この数が箱詰部216において1箱
に収納されるシート包装体100の数に達したときに、
ロッド部281aが進出するように仕切り部材駆動装置
281を制御する。これにより、シート包装体100に
対しての1箱に収納される数量毎の数量分けを行うこと
ができる。尚、図19においては、包装体前支持装置2
72と整列スクリュー装置271との記載を省略してい
る。
【0120】箱詰部216は、図12に示す搬送装置2
80とプッシャ282とにより構成されている。プッシ
ャ282は、搬送装置280による搬送方向と直交する
方向に移動するものである。即ち、プッシャ282は、
プッシャ282の位置に到達した前仕切り部材280a
と後仕切り部材280bとの間のシート包装体100
を、搬送装置280を介してプッシャ282と対向配置
された箱に押し込むようになっている。このプッシャの
動作は、制御装置217により制御される。
【0121】上記の構成において、第2ロータリダイカ
ット装置25にて切り出されたシート包装体100は第
1不良品回収部212に搬送され、シート包装体100
が切り出された後の使用済被覆シートは、使用済被覆シ
ート切断回収装置211にて回収される。
【0122】第1不良品回収部212に到達したシート
包装体100のうち、カラーセンサ233a〜233d
および光電センサ234a・234bでの検出に基づい
て制御装置217により不良品と判断されたものは、こ
こで排除される。この排除は、図14に示したように、
第2搬送ベルト装置231の後ベルト装置239・24
1が回収位置へ移動することにより行われる。
【0123】第1不良品回収部212を経たシート包装
体100は透過式不良品検出部213に搬送される。こ
の搬送は、第2搬送ベルト装置231にて行われる。透
過式不良品検出部213では、表1に示したように、製
品、即ちシート包装体100の寸法、シート包装体10
0の酸素吸収シートチップ30の寸法、酸素吸収シート
チップ30の有無を検出する。この検出結果に基づき、
制御装置217は、シート包装体100が不良品である
か否かを判定する。不良品と判定されたシート包装体1
00は、第2不良品回収部214に達したときに排除さ
れる。
【0124】透過式不良品検出部213において、シー
ト包装体100は、搬送用ブロア255にて形成される
気流により、ガラス板254上を浮上した状態で搬送さ
れる。シート包装体100が上記ガラス板254上を通
過するときに光源251からの光がシート包装体100
に照射され、その像が撮像部252にて撮像される。
【0125】上記ガラス板254上を通過したシート包
装体100は、第2不良品回収部214の下搬送ベルト
装置263と上前搬送ベルト装置264とにより搬送さ
れ、不良品排出装置262の下方位置に達する。この位
置において、シート包装体100は下搬送ベルト装置2
63のみにより搬送される。不良品排出装置262で
は、その下方位置に不良品と判定されたシート包装体1
00が到達するときに、ベルト262aがシート包装体
100上に降下し、このシート包装体100を下搬送ベ
ルト装置263上から撥ね飛ばす。
【0126】不良品排出装置262を経たシート包装体
100は、下搬送ベルト装置263と上後搬送ベルト装
置265とにより搬送され、整列搬送部215の整列ス
クリュー装置271に供給される。
【0127】この場合、シート包装体100は、下搬送
ベルト装置263と上後搬送ベルト装置265との後端
部において、両ベルト265a・263a間に挟持され
て下方へ搬送され、さらにガイドローラ274に案内さ
れて、整列スクリュー装置271における一対の整列ス
クリュー276・277間に落下する。
【0128】シート包装体100は、整列スクリュー2
76・277間において、両側部が整列スクリュー27
6・277に支持されて、起立した状態となる。シート
包装体100の一方の側部は、一方の整列スクリュー2
76の螺旋状の羽根部276aの間に位置し、同様に他
方の側部は、他方の整列スクリュー277の羽根部27
7aの間に位置している。従って、両整列スクリュー2
76・277の回転により、箱詰部216方向へ搬送さ
れる。
【0129】整列スクリュー276・277の終端部を
通過したシート包装体100は、図18に示す側部ガイ
ド278により両側部が案内される。また、最前部のシ
ート包装体100は上部が包装体前支持装置272の支
持部材272bにより支持される。この支持部材272
bは、シート包装体100の進行に伴ってその進行方向
へ移動する。これにより、前方へのシート包装体100
の倒れ込みが防止される。
【0130】また、整列スクリュー装置271によるシ
ート包装体100の搬送時において、搬送方向の前方に
は、数量分け搬送装置273における搬送装置280の
前仕切り部材280aが位置し、搬送方向の後方である
整列スクリュー276・277の前端部付近には、後仕
切り部材280bが位置している。
【0131】一方、制御装置217は、シート包装体セ
ンサ279の検出動作に基づいて、整列スクリュー装置
271に投入されるシート包装体100の枚数を計数し
ている。そして、この計数値が所定値、例えば300枚
に達すると、制御装置217は、仕切り部材駆動装置2
81を作動させる。これにより、図19に示すように、
後仕切り部材280bが整列スクリュー装置271に投
入されているシート包装体100側に倒れ込む。従っ
て、後仕切り部材280bの傾倒後に整列スクリュー装
置271に投入されるシート包装体100は、後仕切り
部材280bの後方側に投入される。これにより、一対
の前仕切り部材280aと後仕切り部材280bとの間
に保持されるシート包装体100の枚数は、上記300
枚となる。
【0132】上記傾倒動作後、その後仕切り部材280
bおよびこれと対をなす前仕切り部材280aは、ベル
ト280cの移動に伴って、図12に示す整列スクリュ
ー装置271側位置から、例えば整列スクリュー装置2
71とプッシャ282との間の位置に移動して、停止す
る。このように、ベルト280c、即ち搬送装置280
の動作は、間欠動作である。
【0133】また、上記搬送装置280の動作により、
上記一対の前および後仕切り部材280a・280bの
後方側の前および後仕切り部材280a・280bが整
列スクリュー装置271に対する所定位置に移動する。
この場合、上記後方側の前仕切り部材280aは、図1
2に示すように、搬送方向の後方側へ傾倒状態となって
おり、この状態のまま、整列スクリュー271a・27
1bを通過し、その後、起立状態となる。
【0134】さらに、先に、整列スクリュー装置271
とプッシャ282との間の位置に配されていた一対の前
および後仕切り部材280a・280bは、上記搬送装
置280の動作により、図12に示すように、プッシャ
282の位置に到達する。従って、プッシャ282が作
動すると、プッシャ282との対向位置に配された箱内
に、前および後仕切り部材280a・280b間の例え
ば300枚のシート包装体100が押し込まれる。即
ち、シート包装体100の箱詰めが行われる。
【0135】上記のように、本シート包装体の製造装置
では、カラーセンサ233a〜233cおよび光電セン
サ234a・234bでの不良品の検出動作と、透過式
不良品検出部213での不良品の検出動作との2段の不
良品検出動作を行っているので、高速でのシート包装体
の製造が可能な本装置において、各不良品検出部の負担
を軽減することができ、不良品の排除を確実に行うこと
ができる。
【0136】特に、シート包装体100についての最も
重要な検出項目の一つであるシート包装体100内の酸
素吸収シートチップ30の有無検出については、カラー
センサ233dにて酸素吸収シートチップ30のピッチ
を検出し、これに基づいてシート包装体100内におけ
る酸素吸収シートチップ30の有無を予め判定してい
る。これにより、透過式不良品検出部213での酸素吸
収シートチップ30の有無の検出における負担を軽減で
き、酸素吸収シートチップ30の正確な有無検出が可能
となっている。
【0137】また、本シート包装体の製造装置では、第
2ロータリダイカット装置25にて切り出されたシート
包装体100を、整列搬送部215において整列スクリ
ュー装置271に搬入し、面同士が対向するように起立
状態に整列させて搬送している。従って、多数のシート
包装体100を容易に整列させることができるととも
に、その後のシート包装体100の箱詰めが容易となっ
ている。
【0138】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のシート
包装体の製造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分
断手段に供給するシート状被包装体供給手段と、回転す
る一対のローラにより前記シート状被包装体を分断して
シート状被包装体チップを形成する第1分断手段と、こ
の第1分断手段により形成されたシート状被包装体チッ
プを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送す
るとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、帯状の下
被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシー
ル手段および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供
給手段と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配され
たシート状被包装体チップの上に供給し、さらにシール
手段および第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給
手段と、前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対
のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状被
包装体チップが包装されるようにシールするシール手段
と、回転する一対のローラにより前記シール手段による
シール部から上および下被覆材を分断して、シート状被
包装体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分
断手段とを備えている構成である。
【0139】これにより、シート状被包装体からのシー
ト状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チッ
プを内包した状態での下および上被覆材のシール、並び
にシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、お
よびこれらの一連の処理を連続的にかつ高速で行うこと
が可能である。この結果、シート包装体を高速で製造可
能であるという効果を奏する。
【0140】また、請求項2の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項1の発明の装置において、前記の第1
分断手段が、一対のローラのうちの一方として、シート
状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラを
備え、前記の搬送手段が、この第1吸着ローラに対向し
て配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状被包
装体チップを吸着して搬送する第2吸着ローラを備えて
いる構成である。
【0141】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、第1分断手段から搬送手段へのシート状被包装体チ
ップの受け渡しを、シート状被包装体チップの位置ずれ
を生じることなく、連続的かつ高速で行うことができる
という効果を奏する。
【0142】また、請求項3の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項2の発明の装置において、前記の第2
吸着ローラの周速が、シート状被包装体チップの所定の
搬送ピッチを得るために、第1吸着ローラの周速とは異
なるように設定されている構成である。
【0143】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、例えばシール手段でのシール部を確保するための隙
間を隣り合うシート状被包装体チップ同士の間に設ける
ためのシート状被包装体チップの搬送ピッチの設定を容
易に行うことができるという効果を奏する。
【0144】また、請求項4の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項2の発明の装置において、前記の搬送
手段が、前記第2吸着ローラの後段に、上下に対向配置
されてシート状被包装体チップを挟持可能な上搬送ベル
ト装置と下搬送ベルト装置とを備え、この下搬送ベルト
装置の搬送面上に前記下被覆材が供給され、前記の第2
吸着ローラは、外周面の幅がシート状被包装体チップの
幅よりも狭く設定されるとともに、外周面が前記下搬送
ベルト装置と対向するように配置され、前記の上搬送ベ
ルト装置は、第2吸着ローラの両側面に沿って設けられ
た少なくとも各1本のベルトを有し、これら両側のベル
トの間隔がシート状被包装体チップの幅よりも狭くなっ
ている構成である。
【0145】これにより、請求項2の発明の効果に加
え、第2吸着ローラから下被覆材上へのシート状被包装
体チップの受け渡しをシート状被包装体チップの位置ず
れを生じることなく良好に行うことができるという効果
を奏する。
【0146】また、請求項5の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項1の発明の装置において、前記の搬送
手段が、上下に対向配置されてシート状被包装体チップ
を挟持可能な上搬送手段と下搬送手段とを有し、下搬送
手段は搬送方向側端部が上搬送手段の搬送方向側端部よ
りも搬送方向側に延びており、前記の下被覆材は下搬送
手段の搬送面上に供給され、前記の上被覆材供給手段
は、前記上搬送手段の搬送方向側位置における下搬送手
段上の位置に、上被覆材を下搬送手段上のシート状被包
装体チップ上に案内するガイドローラを有し、このガイ
ドローラは、下搬送手段との間でシート状被包装体チッ
プを挟持して搬送可能であるとともに、シート状被包装
体チップの後端部が下搬送手段と上搬送手段とにより挟
持されているときに、シート状被包装体チップの前端部
を下搬送手段とガイドローラとにより挟持し得る位置に
設けられている構成である。
【0147】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、シート状被包装体チップの位置ずれを防止した状態
で、シート状被包装体チップを下被覆材と上被覆材とに
より挟み込むことができるという効果を奏する。
【0148】また、請求項6の発明のシート包装体の製
造装置は、帯状のシート状被包装体を第1分断手段に供
給するシート状被包装体供給手段と、回転する一対のロ
ーラにより回転方向に不要部分を生じることなく前記シ
ート状被包装体を分断してシート状被包装体チップを形
成するとともに、前記一対のローラのうちの一方がシー
ト状被包装体チップを吸着して回転する第1吸着ローラ
となっている第1分断手段と、前記第1吸着ローラに対
向して配置され、第1吸着ローラから渡されたシート状
被包装体チップを吸着して搬送し、搬送手段に渡すとと
もに、第1吸着ローラとの周速差により、隣合うシート
状被包装体チップ間にシール手段にて形成されるシール
部に相当する隙間が生じるように回転する第2吸着ロー
ラと、この第2吸着ローラから渡されたシート状被包装
体チップを位置ずれを防止するために保持した状態でシ
ール手段方向へ搬送する搬送手段と、帯状の下被覆材
を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さらにシール手段
および第2分断手段を経た位置に導く下被覆材供給手段
と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシー
ト状被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段お
よび第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段
と、前記搬送手段による搬送方向側に設けられ、回転す
る一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシー
ト状被包装体チップが包装されるようにシールするシー
ル手段と、回転する一対のローラにより回転方向に不要
部分を生じることなく前記シール手段によるシール部か
ら上および下被覆材を分断して、シート状被包装体チッ
プの包装体であるシート包装体を得る第2分断手段とを
備えている構成である。
【0149】これにより、シート状被包装体からのシー
ト状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チッ
プを内包した状態での下および上被覆材のシール、並び
にシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、お
よびこれらの一連の処理を連続的にかつ高速で行うこと
が可能である。また、第1および第2分断手段において
は、回転方向に不要部分が生じないように分断を行っ
て、それぞれ、シート状被包装体チップおよびシート包
装体を得るとともに、第1および第2吸着ローラの周速
差により、隣合うシート状被包装体チップ間にシール手
段にて形成されるシール部に相当する隙間が生じるよう
にしている。この結果、材料を無駄なく使用しながら、
高速でのシート包装体の製造が可能であるという効果を
奏する。
【0150】また、請求項7の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項1または6の発明のシート包装体の製
造装置において、前記シート包装体を形成するための前
記材料についての不良を検出する第1不良検出手段と、
前記第2分断手段の後段に設けられ、前記第1不良検出
手段にて検出された不良に起因する不良を含むシート包
装体を排除する第1排除手段と、この第1排除手段の後
段に設けられ、シート包装体の不良を検出する第2不良
検出手段と、この第2不良検出手段にて不良が検出され
たシート包装体を排除する第2排除手段とを備えている
構成である。
【0151】これにより、本シート包装体の製造装置で
は、請求項1または6の発明の効果に加えて、シート包
装体の材料段階での不良の検出動作、および製造された
シート包装体、即ち製品段階での不良の検出動作の2段
の検出動作を行っているので、高速でのシート包装体の
製造が可能な本装置において、各不良検出手段での負担
を軽減することができ、不良品の排除を確実に行うこと
ができるという効果を奏する。
【0152】また、請求項8の発明のシート包装体の製
造装置は、請求項1または6の発明のシート包装体の製
造装置において、所定間隔をおいて平行に配され、連続
する螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整
列搬送手段と、前記第2分断手段の後段に設けられ、前
記シート包装体を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の
整列スクリューの間に起立した状態で搬入する搬入手段
とを備え、前記整列搬送手段が、前記シート包装体の一
方の側部を一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置
させ、他方の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の
間に位置させることにより、前記シート包装体を両整列
スクリュー間にて起立状態に支持するものであり、前記
一対の整列スクリューが、シート包装体を搬送する方向
へ回転駆動される構成である。
【0153】これにより、本シート包装体の製造装置で
は、請求項1または6の発明の効果に加えて、多数のシ
ート包装体を容易に整列させることができるとともに、
その後のシート包装体の箱詰めが容易であるという効果
を奏する。
【0154】請求項9の発明のシート包装体の製造方法
は、回転する一対のローラにより帯状のシート状被包装
体からシート状被包装体チップを切り出す工程と、前記
シート状被包装体チップを、位置ずれを生じないように
保持した状態で搬送するとともに、帯状の下被覆材上に
配する工程と、帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配
されたシート状被包装体チップの上に供給する工程と、
回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材と
をシート状被包装体チップが包装されるようにシールす
る工程と、回転する一対のローラにより前記シール工程
にて形成されたシール部から上および下被覆材を分断し
て、シート状被包装体チップの包装体であるシート包装
体を得る工程とを備えている構成である。
【0155】これにより、シート状被包装体からのシー
ト状被包装体チップの切り出し、シート状被包装体チッ
プを内包した状態での下および上被覆材のシール、並び
にシール部からのシート包装体の切り出しの各処理、並
びにこれら一連の処理を連続的にかつ高速で行うことが
可能である。この結果、高速でのシート包装体の製造が
可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のシート包装体の製造装
置における概略の全体構成を示す模式図である。
【図2】図1に示したアンビルローラの縦断面図であ
る。
【図3】図2に示したアンビルローラの回転ドラム部付
近の構成を示す概略の正面図である。
【図4】図1に示した受渡しドラム装置の縦断面図であ
る。
【図5】図1に示した第1搬送ベルト装置の概略の正面
図である。
【図6】図1に示した第2搬送ベルト装置の概略の正面
図である。
【図7】図5に示した丸ベルト装置における丸ベルトの
位置と酸素吸収シートチップの直径との関係を示す要部
の平面図である。
【図8】図5に示した丸ベルト装置に対するガイドロー
ラの位置と酸素吸収シートチップの直径との関係を示す
要部の正面図である。
【図9】図5に示した丸ベルト装置における丸ベルトの
位置と酸素吸収シートチップの直径との関係を示す要部
の平面図である。
【図10】図1に示した各主要手段とシート包装体の製
造工程との関係を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の他の形態のシート包装体の製
造装置における概略の全体構成を示す模式図である。
【図12】図11に示したシート包装体の製造装置にお
ける後段部の構成をさらに詳細に示す構成図である。
【図13】図11に示したシート包装体の製造装置が備
える制御系の構成を示すブロック図である。
【図14】図12に示した第2搬送ベルト装置の拡大図
である。
【図15】図12に示した透過式不良品検出部付近の拡
大図である。
【図16】図12に示した第2不良品回収部を拡大して
示す正面図である。
【図17】図12に示した整列スクリュー装置付近の拡
大図である。
【図18】図12に示した整列スクリュー装置における
整列スクリューの平面図である。
【図19】図18に示した数量分け搬送装置の動作の説
明図である。
【符号の説明】
1 酸素吸収シート繰出し軸(シート状被包装体供給
手段) 2 使用済酸素吸収シート巻取り軸(シート状被包装
体供給手段) 3 通気層シート繰出し軸(下被覆材供給手段) 4 カバーフィルム繰出し軸(上被覆材供給手段) 5 使用済被覆シート巻取り軸(下被覆材供給手段、
上被覆材供給手段) 6 帯状酸素吸収シート(シート状被包装体) 7 帯状通気層シート(下被覆材) 8 帯状カバーフィルム(上被覆材) 21 第1ロータリダイカット装置(第1分断手段) 22 受渡しドラム装置(搬送手段、第2吸着ロー
ラ) 23 第1搬送ベルト装置(搬送手段) 24 ロータリシール装置(シール手段) 25 第2ロータリダイカット装置(第2分断手段) 26 第2搬送ベルト装置 27 切断ローラ 28 アンビルローラ(第1吸着ローラ) 30 酸素吸収シートチップ(シート状被包装体チッ
プ) 61 丸ベルト装置(上搬送ベルト装置、上搬送手
段) 62 平ベルト装置(下搬送ベルト装置、下搬送手
段) 63 ガイドローラ(上被覆材供給手段) 100 シート包装体 213 透過式不良品検出部(第2不良検出手段) 215 整列搬送部(整列搬送手段) 233a カラーセンサ(第1不良検出手段) 233b カラーセンサ(第1不良検出手段) 233c カラーセンサ(第1不良検出手段) 233d カラーセンサ(第1不良検出手段) 234a 光電センサ(第1不良検出手段) 234b 光電センサ(第1不良検出手段) 237 シリンダ(第1排除手段) 239 後ベルト装置(第1排除手段) 241 後ベルト装置(第1排除手段) 262 不良品排出装置(第2排除手段) 263 下搬送ベルト装置(搬入手段) 265 上後搬送ベルト装置(搬入手段) 274 ガイドローラ(搬入手段) 276 整列スクリュー 277 整列スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 孝典 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 茅野 靖宏 新潟県南蒲原郡栄町大字猪子場新田1300 株式会社三條機械製作所内 (72)発明者 樋口 富雄 新潟県南蒲原郡栄町大字猪子場新田1300 株式会社三條機械製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状のシート状被包装体を第1分断手段に
    供給するシート状被包装体供給手段と、 回転する一対のローラにより前記シート状被包装体を分
    断してシート状被包装体チップを形成する第1分断手段
    と、 この第1分断手段により形成されたシート状被包装体チ
    ップを、位置ずれを防止するために保持した状態で搬送
    するとともに、下被覆材上に配する搬送手段と、 帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さ
    らにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下
    被覆材供給手段と、 帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状
    被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および
    第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、 前記搬送手段の後段に設けられ、回転する一対のローラ
    により前記上被覆材と下被覆材とをシート状被包装体チ
    ップが包装されるようにシールするシール手段と、 回転する一対のローラにより前記シール手段によるシー
    ル部から上および下被覆材を分断して、シート状被包装
    体チップの包装体であるシート包装体を得る第2分断手
    段とを備えていることを特徴とするシート包装体の製造
    装置。
  2. 【請求項2】前記の第1分断手段は、一対のローラのう
    ちの一方として、シート状被包装体チップを吸着して回
    転する第1吸着ローラを備え、前記の搬送手段は、この
    第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ローラか
    ら渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送する
    第2吸着ローラを備えていることを特徴とする請求項1
    に記載のシート包装体の製造装置。
  3. 【請求項3】前記の第2吸着ローラの周速は、シート状
    被包装体チップの所定の搬送ピッチを得るために、第1
    吸着ローラの周速とは異なるように設定されていること
    を特徴とする請求項2に記載のシート包装体の製造装
    置。
  4. 【請求項4】前記の搬送手段は、前記第2吸着ローラの
    後段に、上下に対向配置されてシート状被包装体チップ
    を挟持可能な上搬送ベルト装置と下搬送ベルト装置とを
    備え、この下搬送ベルト装置の搬送面上に前記下被覆材
    が供給され、前記の第2吸着ローラは、外周面の幅がシ
    ート状被包装体チップの幅よりも狭く設定されるととも
    に、外周面が前記下搬送ベルト装置と対向するように配
    置され、前記の上搬送ベルト装置は、第2吸着ローラの
    両側面に沿って設けられた少なくとも各1本のベルトを
    有し、これら両側のベルトの間隔がシート状被包装体チ
    ップの幅よりも狭くなっていることを特徴とする請求項
    2に記載のシート包装体の製造装置。
  5. 【請求項5】前記の搬送手段は、上下に対向配置されて
    シート状被包装体チップを挟持可能な上搬送手段と下搬
    送手段とを有し、下搬送手段は搬送方向側端部が上搬送
    手段の搬送方向側端部よりも搬送方向側に延びており、
    前記の下被覆材は下搬送手段の搬送面上に供給され、前
    記の上被覆材供給手段は、前記上搬送手段の搬送方向側
    位置における下搬送手段上の位置に、上被覆材を下搬送
    手段上のシート状被包装体チップ上に案内するガイドロ
    ーラを有し、このガイドローラは、下搬送手段との間で
    シート状被包装体チップを挟持して搬送可能であるとと
    もに、シート状被包装体チップの後端部が下搬送手段と
    上搬送手段とにより挟持されているときに、シート状被
    包装体チップの前端部を下搬送手段とガイドローラとに
    より挟持し得る位置に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載のシート包装体の製造装置。
  6. 【請求項6】帯状のシート状被包装体を第1分断手段に
    供給するシート状被包装体供給手段と、 回転する一対のローラにより回転方向に不要部分を生じ
    ることなく前記シート状被包装体を分断してシート状被
    包装体チップを形成するとともに、前記一対のローラの
    うちの一方がシート状被包装体チップを吸着して回転す
    る第1吸着ローラとなっている第1分断手段と、 前記第1吸着ローラに対向して配置され、第1吸着ロー
    ラから渡されたシート状被包装体チップを吸着して搬送
    し、搬送手段に渡すとともに、第1吸着ローラとの周速
    差により、隣合うシート状被包装体チップ間にシール手
    段にて形成されるシール部に相当する隙間が生じるよう
    に回転する第2吸着ローラと、 この第2吸着ローラから渡されたシート状被包装体チッ
    プを位置ずれを防止するために保持した状態でシール手
    段方向へ搬送する搬送手段と、 帯状の下被覆材を、前記搬送手段の搬送面に供給し、さ
    らにシール手段および第2分断手段を経た位置に導く下
    被覆材供給手段と、 帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状
    被包装体チップの上に供給し、さらにシール手段および
    第2分断手段を経た位置に導く上被覆材供給手段と、 前記搬送手段による搬送方向側に設けられ、回転する一
    対のローラにより前記上被覆材と下被覆材とをシート状
    被包装体チップが包装されるようにシールするシール手
    段と、 回転する一対のローラにより回転方向に不要部分を生じ
    ることなく前記シール手段によるシール部から上および
    下被覆材を分断して、シート状被包装体チップの包装体
    であるシート包装体を得る第2分断手段とを備えている
    ことを特徴とするシート包装体の製造装置。
  7. 【請求項7】前記シート包装体を形成するための前記材
    料についての不良を検出する第1不良検出手段と、 前記第2分断手段の後段に設けられ、前記第1不良検出
    手段にて検出された不良に起因する不良を含むシート包
    装体を排除する第1排除手段と、 この第1排除手段の後段に設けられ、シート包装体の不
    良を検出する第2不良検出手段と、 この第2不良検出手段にて不良が検出されたシート包装
    体を排除する第2排除手段とを備えていることを特徴と
    する請求項1または6に記載のシート包装体の製造装
    置。
  8. 【請求項8】所定間隔をおいて平行に配され、連続する
    螺旋羽根を有する一対の整列スクリューを備えた整列搬
    送手段と、 前記第2分断手段の後段に設けられ、前記シート包装体
    を、寝かせた状態で搬送し、前記一対の整列スクリュー
    の間に起立した状態で搬入する搬入手段とを備え、 前記整列搬送手段は、前記シート包装体の一方の側部を
    一方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置させ、他方
    の側部を他方の整列スクリューの螺旋羽根の間に位置さ
    せることにより、前記シート包装体を両整列スクリュー
    間にて起立状態に支持するものであり、 前記一対の整列スクリューは、シート包装体を搬送する
    方向へ回転駆動されることを特徴とする請求項1または
    6に記載のシート包装体の製造装置。
  9. 【請求項9】回転する一対のローラにより帯状のシート
    状被包装体からシート状被包装体チップを切り出す工程
    と、 前記シート状被包装体チップを、位置ずれを生じないよ
    うに保持した状態で搬送するとともに、帯状の下被覆材
    上に配する工程と、 帯状の上被覆材を、前記下被覆材上に配されたシート状
    被包装体チップの上に供給する工程と、 回転する一対のローラにより前記上被覆材と下被覆材と
    をシート状被包装体チップが包装されるようにシールす
    る工程と、 回転する一対のローラにより前記シール工程にて形成さ
    れたシール部から上および下被覆材を分断して、シート
    状被包装体チップの包装体であるシート包装体を得る工
    程とを備えていることを特徴とするシート包装体の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007530378A (ja) * 2004-03-26 2007-11-01 シーエスピー テクノロジーズ,インコーポレイティド フレキシブルパッケージに接着された活性フィルム及びその方法

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