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JPH0966396A - 塑性材料の加圧成形方法および加圧成形装置 - Google Patents

塑性材料の加圧成形方法および加圧成形装置

Info

Publication number
JPH0966396A
JPH0966396A JP22353395A JP22353395A JPH0966396A JP H0966396 A JPH0966396 A JP H0966396A JP 22353395 A JP22353395 A JP 22353395A JP 22353395 A JP22353395 A JP 22353395A JP H0966396 A JPH0966396 A JP H0966396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
pressure
molding
mold
lower mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22353395A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Ando
成雄 安藤
Masao Ando
正雄 安藤
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Priority to JP22353395A priority Critical patent/JPH0966396A/ja
Publication of JPH0966396A publication Critical patent/JPH0966396A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は塑性材料の加圧成形方法および加圧
成形装置に関し、成形品の厚肉部や薄肉部とで成形型に
よる加圧力に差をつけて平均した密度に加圧成形され、
地震や振動に対する引張強さと荷重に対する圧縮強さが
高く、また温度差に起因する膨張、収縮にてわれやカケ
を生ぜずに構造堅牢な成形品を得る。 【解決手段】 少なくとも一方が加圧成形時に他方に対
向して移動可能に設けられた上型1および下型2と、こ
の上型または下型の外周に接して摺動可能に設けられる
外枠3とで囲まれる成形空間部K1 内に原料Gを投入し
て部分的に厚みの異なる成形品Sを厚みに対応した加圧
力で加圧するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセメントモルタル等
の塑性材料の加圧成形方法および加圧成形装置に関し、
例えばセメントモルタルを使用して外壁材、屋根瓦、内
壁パネル等の建築資材や歩道板、道路舗装板、ブロック
材等の土木資材を加圧成形するものであり、その上面ま
たは下面の少なくとも一方に厚肉部と薄肉部とを有する
成形品を引張強さ、圧縮強さについて堅牢に成形するの
に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば屋根瓦をセメントモルタル
を用いて加圧成形するための成形装置としては図14に
示すものがある。すなわち下型2と、図には示していな
い機械機枠本体に固定されているシリンダ9によって下
型2に対して上下方向に移動可能に対向して設けられた
上型1と、前記下型2の外周に型枠用のシリンダ4で上
下方向に摺動可能に設けられた平面略矩形の型枠3′と
により成形型K′が形成される。この前記上型1は中空
であって、その下面の成形面1aには真空ポンプ等の吸
引手段Pに接続される複数の搾水孔6′が設けられてい
る。前記シリンダ9のピストン9aの下端には支持テー
ブル10が固定され、この支持テーブル10には水平に
案内摺動される支持ブロック10Aを介して前記上型1
が取付けられる。そしてシリンダ9のピストン9aの上
下動により、支持テーブル10、支持ブロック10Aを
介して上型1は下型2に対して上下動する。しかもこの
上型1には前記支持テーブル10に固定される移送用の
シリンダ11のピストン11Aの先端が前記支持ブロッ
ク10Aに結合され、ピストン11Aの移動によって上
型1は水平方向に移動可能する。また上型1と下型2と
型枠3′とにより囲まれる成形空間部K′1 内にセメン
トモルタル等の原料Gを投入するように設けた構造であ
る。この原料Gの投入には溝を有して斜めに設けられた
原料投入用樋5によって原料Gを投入してもよいし、或
いは図には示さないがシリンダに連設されたリンクを介
して原料投入板を煽ることにより原料Gを成形空間部
K′1 内に投入するようにしてもよい。
【0003】そしてセメントモルタルなどの原料Gを加
圧して図15に示すような成形品S′を得るのには、先
ずシリンダ9によって上型1を移送用のシリンダ11な
どとともに上方に移動させて上型1と型枠3′との間に
間隙を形成し、例えば原料投入用樋5を通じて前記下型
2と前記型枠3′とで囲まれる成形空間部K′1 内に原
料Gを投入する。
【0004】次いでプレス用のシリンダ9を駆動するこ
とにより上型1を下型2に対して下方向に移動し、成形
空間部K′1 内に投入された原料Gを加圧することによ
り圧搾成形する。この際、吸引手段Pによって下型2と
型枠3′と上型1とで囲まれる成形空間部K′1 内を吸
引して減圧することにより搾水孔6′を通じて原料Gか
ら搾水し、成形品S′を得る。
【0005】その後、シリンダ4を駆動して型枠3′を
下型2に対して降下させることによって成形品S′の型
離れをよくする。そして吸引手段によって成形品S′を
上型1に吸引したままプレス用のシリンダ9を駆動して
上型1を上昇させる。そして移送用のシリンダ11を駆
動すると、成形品S′は上型1に吸引されたまま上型1
とともに水平方向に移送されて受台Dの上方に移動す
る。そして、図14の想像線に示すようにシリンダ9を
降下させて成形品S′が受台Dに載置された時に吸引手
段Pによる吸引を停止することにより、成形品S′の運
搬と離型とが終了する。なおD1 は受台Dを上方向およ
び下方向に移動するためのシリンダである。
【0006】なお、成形品S′の例としては、図15に
示した外壁材があり、この外壁材には左右の両側に設け
た突出部f1 ,f2 のような厚肉部S′1 と、その中間
の薄肉部S′2 とにより形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図14に示すような上
記従来の成形装置で図15に示すような外壁材等を加圧
成形をする場合、成形空間部K′1 内に投入された原料
Gは固定された下型2と上下方向に移動する上型1とに
よって加圧されることにより成形品S′が形成される。
しかし成形品S′が図15に示すような外壁材は、左右
の両側に設けた突出部f1 ,f2 等の厚肉部S′1 と、
薄肉部S′2 とにより形成されているため、厚みが一様
ではない。しかるに、加圧成形時に、厚肉部S′1 と薄
肉部S′2 とのように厚さが異なる部分も一様な加圧力
によって加圧成形されるので、突出部f1 ,f2 等の厚
肉部S′1 は流動性の悪い塑性材料においては薄肉部
S′1 の加圧力が終了し、厚肉部S′1 の加圧、圧縮が
充分に行えないので、加圧が不足して成形品S′のこの
部分における密度は低く、硬さは柔らかくなる。反対に
薄肉部S′2 では加圧が過度になり、密度が高過ぎて硬
く形成される。従って厚薄部分があるもの、例えば図1
5の従来の外壁材は、地震や振動等の外圧力に対して曲
げ強さが低く、しかも荷重に対する圧縮強さも低い。し
かも夏期や冬期等の温度差に起因する膨張、収縮によっ
てわれやカケを生じ易い等強度に欠け、構造的に脆弱な
ものであった。
【0008】そこで本発明は、成形品の厚肉部と薄肉部
とで成形型による加圧力に差をつけて全体として平均化
をはかることにより、成形品の厚肉部や薄肉部でも平均
した密度になるように加圧成形することを特徴とする。
これによって、振動等の外圧力に対する曲げ強さが高
く、また荷重に対する圧縮強さも高く、しかも夏期や冬
期の温度差に起因する膨張、収縮によってわれやカケを
生ぜずに構造堅牢な成形品が得られるような、塑性材料
の加圧成形方法およびこの加圧成形方法を適用した加圧
成形装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも一方
が加圧成形時に他方に対向して移動可能に設けられる上
型および下型と、この上型または下型の外周に接して上
下方向に摺動可能に設けられる外枠とにより囲まれる成
形空間部内に原料を投入して部分的に厚みの異なる成形
品を加圧成形する塑性材料の加圧成形方法において、前
記成形品を部分的に異なる厚みに対応した加圧力で平均
した密度により加圧するという手段を採用した。
【0010】また本発明は少なくとも一方が加圧成形時
に他方に対向して移動可能に設けられる上型および下型
と、この上型または下型の外周に接して上下方向に摺動
可能に設けられる外枠とにより囲まれる成形空間部内に
原料を投入して部分的に厚みの異なる成形品を加圧成形
する塑性材料の加圧成形装置において、前記上型および
下型の少なくとも一方を前記成形品の厚みが厚薄異なる
部分ごとに分割するとともにこれら分割された型の各部
分ごとに加圧力を制御し、密度を平均化する加圧制御手
段を設けるという手段を採用した。
【0011】また本発明は下型と、加圧成形時にこの下
型に向かって移動可能な上型と、この上型および下型の
外周に接して上下方向に摺動可能に設けられる外枠とに
より囲まれる成形空間部内に原料を投入して部分的に厚
みの異なる成形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装
置において、前記下型は、成形品の厚肉部に対応する第
1部分と成形品の薄肉部に対応する第2部分とに分割さ
れており、この下型の第1部分を成形装置本体に固定す
るとともに前記下型の第2部分を上型の下降による加圧
に伴ってシリンダによって下降させて薄肉部への加圧力
を低下させ、第1部分と第2部分とによる成形品の成形
密度を平均化させるという手段を採用し、また本発明は
かかる手段の下に前記第1部分を左右両側に設けるかま
たは前記第1部分を左右両側およびその中間部に適宜個
数設けるという手段を採用した。
【0012】また本発明は上型と、加圧成形時にこの上
型に向かって移動可能な下型と、この上型または下型の
外周に接して上下方向に摺動可能に設けられる外枠とに
より囲まれる成形空間部内に原料を投入して部分的に厚
みの異なる成形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装
置において、前記上型は、成形品の厚肉部に対応する第
1部分と成形品の薄肉部に対応する第2部分とに分割さ
れており、この上型の第1部分を成形装置本体に固定す
るとともにこの上型の第2部分を下型の上昇による加圧
に伴ってシリンダによって上昇させて薄肉部への加圧力
を低下させ第1部分と第2部分とによる成形品の成形密
度を平均化させるという手段を採用し、また本発明はか
かる手段の下に前記第1部分を左右両側に設けるかまた
は前記第1部分を左右両側およびその中間部に適宜個数
設けるという手段を採用した。
【0013】また本発明は下型と、加圧成形時にこの下
型に向かって移動可能な上型と、この上型および下型の
外周に接して上下方向に摺動可能に設けられる外枠とに
より囲まれる成形空間部内に原料を投入して部分的に厚
みの異なる成形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装
置において、前記下型は、成形品の厚肉部に対応する第
1部分と成形品の薄肉部に対応する第2部分とに分割さ
れており、この第2部分を成形装置本体に固定するとと
もに第1部分を上型による加圧に伴ってシリンダによっ
て上昇させて厚肉部への加圧力を増大させ、第1部分と
第2部分とによる成形品の成形密度を平均化するという
手段を採用し、また本発明はかかる手段の下に前記第1
部分を左右両側に設けるかまたは前記第1部分を左右両
側およびその中間部に適宜個数設けるという手段を採用
した。
【0014】また本発明は上型と、加圧成形時にこの上
型に向かって移動可能な下型と、この上型または下型の
外周に接して上下方向に摺動可能に設けられる外枠とに
より囲まれる成形空間部内に原料を投入して部分的に厚
みの異なる成形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装
置において、前記上型は、成形品の厚肉部に対応する第
1部分と成形品の薄肉部に対応する第2部分とに分割さ
れており、この第2部分を成形装置本体に固定するとと
もに第1部分を下型による加圧とともにシリンダによっ
て降下させて厚肉部への加圧力を増大させ、第1部分と
第2部分とによる成形品の成形密度を平均化するという
手段を採用し、また本発明はかかる手段の下に前記第1
部分を左右両側に設けるかまたは前記第1部分を左右両
側およびその中間部に適宜数個設けるという手段を採用
した。
【0015】さらに本発明は原料の投入時には前記上型
または前記下型の成形品の薄肉部に対応する第2部分の
成形面が前記成形品の厚肉部に対応する第1部分の成形
面より上方または下方に突出しており、対向する型によ
る加圧するのに伴って前記第1部分の成形面が前記第2
部分の成形面に一致する位置まで逐次移動されることに
よって、底面が平らな成形品を成形するという手段を採
用した。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。なお各図において同一符
号は同一部分を示す。図1乃至図4は、図14について
説明した成形装置に本発明を適用した成形装置の第1実
施例であり、図15において先に述べたような外壁材を
成形する場合について説明する。1は上型であり、2は
下型である。3は下型2の外周に接して外枠用のシリン
ダ4によって上下方向に摺動可能に設けられた外枠であ
り、この外枠3と前記上型1と前記下型2および後述す
る中型12とにより囲まれる空間が成形型Kを構成す
る。そして、図1に示すように、上型1およびこの上型
1と一体に構成されているシリンダ11などをシリンダ
9によって上方向に引上げることによって生じる上型1
と外枠3との間隙から成形すべき原料Gを前記成形型K
内に投入する。この時、原料Gを成形型K内に投入する
のには斜めに設けられた原料投入用樋5を通じて原料G
を投入したり、また図には示さないが、シリンダを駆動
することによりリンクを介して原料投入板を煽ることに
より原料Gを投入することもでき、その方法は限定され
ない。
【0017】前記上型1は真空ポンプ等の吸引手段Pに
接続される複数の通孔6を下面の成形面1aに設け、こ
の成形面1aには脱水布7および金網8よりなる通水・
通気手段Tで覆って成形材料がこの通孔6に侵入するの
を阻止している。また上型1はプレス用のシリンダ9に
よって支持テーブル10に取付けられている移送用のシ
リンダ11等をともに上述のように下型2に対して上下
方向に移動されるだけではなく、シリンダ11によって
水平方向に受台Dの上方位置まで移動可能である。D1
は受台Dを上下動させるためのシリンダであり、前述し
た従来の成形装置と同様に、上昇位置で成形品Sを上型
1から受け取る。なお受台DおよびシリンダD1 は図
1、図2には省略されている。これらのシリンダ9,1
1,D1 としては油圧駆動のものを使用することが好ま
しい。
【0018】12は成形装置本体に固定され、外面が前
記外枠3の内面に接する中型であり、この中型12内に
は下型2が支持されている。そして、その上面12aは
成形品Sの厚肉部S1 の表面を成形する型として機能す
る。
【0019】また前記下型2は、この中型12の内面に
接しながらシリンダ13によって上下方向に移動可能に
支持されており、この下型2は前記上型1による加圧成
形の開始時点においては、中型12の上面の成形面12
aより高さhだけ成形面2aが上方に突出するように支
持されている。すなわち、シリンダ13内に挿入されて
いるピストン・ロッド部2bの下方に設けたスピル部2
1 と、シリンダ13の下底部13aとの間には前記の
高さhに相当するアロウアンスh′が油圧などにより確
保される。なお、加圧成形の終了時点では、下型2が成
形材料を加圧する上型1の加圧力を受けて下方に移動し
て中型12の成形面12aに下型2の成形面2aが略一
致するようにシリンダ13の油圧を制御する。
【0020】Sは成形品であり、この成形品Sは本実施
例においては外壁材が加圧成形されるが、外壁材のほか
例えば屋根瓦、内壁パネル等の建築資材や歩道板、道路
舗装板、ブロック材等の土木資材があげられる。そして
この成形品Sが外壁材である場合には図5(a)に示す
加圧成形前および図5(b)に示す加圧成形後のように
左右の両側に設けた突出部14a,14b等の厚肉部S
1 と、薄肉部S2 とにより形成されるもの、または図6
(a)に示す加圧成形前および図6(b)に示す加圧成
形後のように左右の両側と中間部に設けた突出部14
a,14b,14c等の厚肉部S1 と、薄肉部S2 とに
より形成されるもの等がある。
【0021】そしてこの成形品Sは前記成形空間部K1
内にセメントモルタル、石膏、セラミック、木毛材等の
原料Gが投入されることにより前記上型1と、前記下型
2と、前記外枠3とにより加圧成形される。原料Gの投
入には例えば傾斜して設けた原料投入用桶5を通じて行
われたり、図には示さないがシリンダを駆動してリンク
に連動される原料投入板を煽ることにより投入される
が、その方法はこれに限らない。具体的にはこの成形品
Sの成形開始時の大きさは、図2、図3、図5、図6に
示すように幅Lが450〜500mm、厚肉部S1 の厚
さtが約100mm、また厚肉部S1 中に含まれる高さ
hは数mm程度であり、原料Gがセメントモルタル、石
膏、セラミック、木毛材等によりその寸法を異にする
が、この高さhとしては概して厚肉部S1 の厚さtの1
0%程度の寸法が見込まれる。また厚肉部S1 の上面か
ら薄肉部S2 に到る深さWは約85mmであり、また図
5(a)に示すように薄肉部S2 の幅L″、または図6
(a)に示すように薄肉部S2 を含む幅L″は350〜
400mmであり、その厚さt′は約12〜15mm程
度である。また厚肉部S1 の幅L′は約50mm程度で
ある。
【0022】15は電磁弁であり、この電磁弁15は前
記下型2を上方向に移動するために前記シリンダ13の
入力ポート13bから内部に油を移送するのに開閉され
る第1弁体15Aと、下型2を下方に移動するために出
力ポート13cからシリンダ13内に油を移送するため
と、下型2が上方へ移動する際に出力ポート13cから
外部に油を移送するのに開閉される第2弁体15Bとか
ら形成される。
【0023】16は圧力調整弁であり、この圧力調整弁
16は前記下型2が加圧され、下方に移動するためにシ
リンダ13から前記入力ポート13bを介して圧力の調
整を行い、排出される油は油溜17に回収する。
【0024】本発明の加圧成形装置の一実施例は以上の
構成からなり、以下作用を成形品Sとしてセメントモル
タルを用いて外壁材を加圧成形する場合につき加圧成形
方法とともに工程順に説明する。先ず図1に示すように
下型2に対してその外周の外枠3をシリンダ4を駆動し
て上昇させた状態で原料Gとしてのセメントモルタルを
傾斜して設置された原料投入用桶5を通じて流し落とす
ようにして下型2と外枠3とにより形成される凹部内に
投入する。
【0025】次いでプレス用のシリンダ9が駆動され、
上型1を下型2に対して降下する。そして上型1と下型
2と下型2の外周に設けた外枠3とにより囲まれる成形
空間部K1 内において原料Gを上型1と下型2とで加圧
する(図2、図3参照)。
【0026】この際、図示のように上型1の下面に脱水
布7および金網8よりなる通水・通気手段Tと通孔6と
を設けている場合には、この通孔6を通じて上型1によ
る加圧時に原料Gから押出される水分は、真空ポンプP
によって真空吸引孔kへ吸引されて搾水が行われる。ま
た脱水布7を有する通水・通気手段Tが設けられている
ので、この通水・通気手段Tにより成形空間部K1 から
吸引により原料Gが流れ出すのを防止できる。この時、
脱水布7に目の細かいものを使用すれば、製品表面の仕
上がり面を一層綺麗なものにすることができる。
【0027】ところで成形されるべき成形品Sは、少な
くとも上面または下面の何れかの片面が図5に示すよう
に部分的に異なる高さ、すなわち厚肉部S1 に対応する
第1部分と薄肉部S2 に対応する第2部分とに形成され
るが、このうち厚肉部S1 の下面には外枠3に囲まれ成
形装置本体に固定されている中型12の成形面12aが
当接され、薄肉部S2 には下型2の上面2aが当接して
成形品Sの厚みにそれぞれ対応するように本実施例の下
型2は分割されている(図2、図3参照)。そして下型
2は図2、図3に示すように原料Gの投入時には前記中
型12の成形面12aを基準にその上方の成形面2aが
高さhをもって上方に突出され、この高さh分のアロウ
アンスh′がシリンダ13の下底部13bとの間に設け
られている。
【0028】この状態でプレス用のシリンダ9が駆動さ
れ上型1が原料Gを加圧して成形品Sの厚肉部S1 に対
応する第1部分の下方の成形面が薄肉部S2 に対応する
第2部分の下方の成形面に一致するまで逐次移動して行
くと、加圧成形されるべき成形品Sの薄肉部S2 に対応
する下型2の第2部分の成形面2aは厚肉部S1 に対応
する第1部分よりも図2、図3に示すように上方に突出
され、厚肉部S1 は薄肉部S2 個所よりも多い高さhが
見込まれて中型12の成形面12aに支持されているの
で、厚肉部S1 は薄肉部S2 よりも単位厚さに対する加
圧力が増大され、強く圧縮され、成形品Sは平均化した
密度で圧縮されることになる。
【0029】この実施例においては上型1の加圧力は成
形品Sの面積に対しておよそ100kg/cm2 程度で
ある。そして成形品Sについての原料投入時の大きさと
して図5(a)に示すように、その幅Lは450〜50
0mm程度である。また厚肉部S1 の幅L′は約50m
m程度であり、厚肉部S1 の厚さtはおよそ100mm
程度である。そして下型2の成形面2aが突出される高
さhはこの実施例では厚肉部S1 の厚さtの10%程度
の寸法を見込んでいるが、この高さhは成形材料や成形
品Sの厚肉部S1 や薄肉部S2 等の形状の相違に応じて
適切なものが選択される。またこの実施例においては薄
肉部S2 の幅L″は350〜400mmであるとともに
薄肉部S2 は12〜15mm程度の厚さに設定されてい
る。
【0030】図2および図3に示すようにシリンダ9の
駆動されて上型1が下方へ移動するのに対応して電磁弁
15の第2弁体15Bが開かれることにより出力ポート
13cからシリンダ13内にシリンダ・ロッド2bの降
下側に油が供給されるとともに入力ポート13bから圧
力調整弁16が開いて油がシリンダ13の上昇側から排
出される。このため下型2は最大でアロウアンスh′分
だけ降下し、その成形面2aが中型12の成形面12a
に一致するまで下がる。そして成形品Sの薄肉部S2
所は、厚肉部S1 個所よりも上型1による加圧力が減少
し、弱く圧縮される。
【0031】このように、成形品Sの厚肉部S1 に対応
する第1部分は強く、反対に薄肉部S2 に対応する第2
部分は弱く単一の上型1によって加圧力に差を生ずるよ
うに原料Gは加圧されて図5(b)に示すように底面が
平らな成形品Sが成形される。しかも、出来上がる成形
品Sの密度は総じて平均な密度に成形される。この結
果、曲げや振動等の外圧力に対する成形品Sの引張強さ
は従来よりも高くなる。しかも荷重に対する圧縮強さも
従来よりも高くなり、また夏期や冬期等の温度差に起因
する膨張、収縮によって成形品Sにわれやカケを生ずる
ことがない等、強度を発揮し、構造的に強くなる。
【0032】そして原料Gが所望の加圧が行われた後
は、先ず外枠3が下型2に対して降下して成形品Sの下
型2の成形面2aからの型離れをよくする。次いでシリ
ンダ9が駆動してピストン・ロッド9aが上昇されるこ
とにより、支持テーブル10、支持ブロック10Aを介
して上型1がシリンダ11等と一緒に上昇して行くと、
上型1の成形面1aに成形品Sは真空ポンプPの吸引に
より吸着されているので、下型2から成形品Sの離型が
行われる。この際、上型1の上昇に伴ってシリンダ13
の入力ポート13bからシリンダ13内に油が移送さ
れ、出力ポート13cからはシリンダ13の外部に油は
移送されて排出されることにより、下型2は旧位に上昇
して復帰する。
【0033】その後、移送用のシリンダ11が駆動して
そのピストンが縮むと、支持テーブル10に対して支持
ブロック10Aを介して水平方向に移動可能に取付けら
れている上型1の成形面1aに成形品Sは吸着されたま
ま上型1によって水平方向に移動される。そして受台D
の上まで成形品Sが移送されると、シリンダD1 が駆動
して受台Dが上昇される。その後に、真空ポンプPによ
る成形品Sの吸引が停止されて吸着が解放されると、受
台D上に成形品Sは載置される。このようにして例えば
図5(b)に示すような成形品Sとしての外壁材は加圧
成形される。
【0034】また図7に示すものは本発明の成形装置の
第2の実施例である。この実施例では前述の第1実施例
とは異なり部分的に厚みの異なる成形品Sを天地逆に加
圧成形するものである。この詳細を述べると、上型1は
成形品Sの厚肉部S1 に対応する第1部分と成形品Sの
薄肉部S2 に対応する第2部分とに分割されるが、成形
装置本体に固定される前記第1部分をなす中型12内に
シリンダ9の駆動により上下動する前記第2部分をなす
上型1を配置する。そしてこの上型1に対して上方の成
形面2aに多数の通孔6を有する下型2が原料Gの加圧
成形時にシリンダ9′の駆動によって上方向に移動自在
に設けられる。また上型1の外周に接して成形装置本体
に固定して設けられた中型12を介して上型1の外周に
は外枠3を上下方向に移動可能に設けている。
【0035】そして上型1は前記中型12の下方の成形
面12aを基準に原料Gの投入時点においては成形品S
の薄肉部S2 に対応する第2部分の成形面1aが高さh
分だけ下方に突設され、そのシリンダロッド2′bの上
面がシリンダ13′の上天部13′aとの間に前記高さ
hに相当するアロウアンスh′を設けている。そして上
型1に対して下型2がシリンダ9′を駆動して上方へ移
動されることにより原料Gを加圧するのに伴って成形品
Sの厚肉部S1 に対応する第1部分の成形面12aに薄
肉部S2 に対応する第2部分の上型1の成形面1aが一
致する位置まで加圧力を調整させると、部分的に厚みの
異なる成形品Sの厚肉部S1 と薄肉部S 2 との下型2に
よる加圧力に差が生じて加圧され、加圧終了時点におい
ては図5(b)に示すように底面が平らな成形品Sが成
形される。こうして成形品Sの厚肉部S1 も薄肉部S2
も平均した密度の成形品Sに加圧成形されることによ
り、成形品Sは圧縮強さおよび引張強さが高くなり、強
度を発揮するものである。
【0036】またこの第2実施例において前記第1実施
例を異なる点を述べれば、原料Gを上型1と、下型2と
によって加圧成形した後に外枠3は上方に移動されて成
形空間部K1 から退去される。そしてシリンダ9′が駆
動されて下型2は上型1に対して下方に移動されると、
その後に下型2の成形面2aに設けた多数の通孔6を通
じて圧縮空気を上方へ噴出することにより成形品Sは離
型され易くなっている。この際、図7には示さないが上
型1の成形面1aに多数の通孔を設けることにより、圧
縮空気を下方に噴出させてその噴出圧により上型1から
成形品Sの上面を離型し易くするとともに下型2の通孔
6から圧縮空気を噴出させることによりその噴出圧によ
り下型2から成形品Sの下面を離型し易くして成形品S
に対する離型を前記第1実施例よりも一層行い易くして
もよい。
【0037】それから図には示さないが、型から剥離し
た後に成形品Sを把持して所望個所まで搬送するための
把持・搬送手段を水平方向に移動可能に設けることによ
り、この把持・移送手段を成形品Sの上方へ差込んで成
形品Sを把持する。そしてこの把持・移送手段により所
定の受台Dまで成形品Sを水平方向に移送して運搬する
ことにより成形品Sを製造するようにした点が前記第1
実施例とは異なる。
【0038】図8に示すものは本発明の成形装置の第3
実施例である。この実施例においては下型2は、成形品
Sの厚肉部S1 に対応する第1部分と成形品Sの薄肉部
2 に対応する第2部分とに分割されている点は前記第
1実施例と同様な構成である。しかし、この第2部分と
しての下型2を成形装置本体に固定するとともに第1部
分に相当する中枠12を上型1の降下による加圧ととも
にシリンダ20の駆動により上昇させて成形品Sの厚肉
部S1 への加圧を前記第1実施例よりも増大することに
より部分的に厚みが異なる成形品Sに対して厚肉部S1
と薄肉部S2 との加圧力に差をつけて底面が平らで平均
した密度の成形品Sを成形して圧縮強さおよび引張強さ
が高く強度を強くした点が前記第1実施例とは異なる。
【0039】また図9に示すものは本発明の成形装置の
第4実施例である。この実施例においては上型1を成形
品Sの厚肉部S1 に対応する第1部分と成形品Sの薄肉
部S2 に対応する第2部分とに分割し、このうち第2部
分としての上型1を成形装置本体に固定的に設けるとと
もに第1部分に対応する中枠12を下型2による加圧と
ともにシリンダ20の駆動により降下させて成形品Sの
厚肉部S1 への加圧を増大することにより部分的に厚み
が異なる成形品Sに対して厚肉部S1 と薄肉部S2 との
加圧力に差をつけて底面(図9では上面)が平らで平均
した密度で圧縮強さおよび引張強さが高い成形品Sを成
形するようにした点が前記第2実施例と異なる。
【0040】また図10は本発明の第5実施例、図11
は第6実施例、図12は第7実施例、図13は第8実施
例であり、それぞれ成形品Sの加圧成形時を示す断面図
である。これら第5実施例、第6実施例、第7実施例、
第8実施例は、前記第1実施例乃至第4実施例とは異な
り図6(a)に成形前を、図6(b)に成形後を示すよ
うに成形品Sの厚肉部S1 が左右両側のみならず、その
中間部にも適宜数個、図では中央に1個設ける場合を成
形するものである。このうち図10に示す第5実施例で
は、成形品Sの厚肉部S1 に対応する下型2の第1部分
としての中型12を左右両側およびその中間部に成形装
置本体に固定して設け、薄肉部S2 に対応する第2部分
としての下型2を2分割してその成形面2aを第1部分
の間に設けたものである。そしてシリンダ9が駆動して
上型1が下型2に対して下方へ移動して原料Gを加圧し
て成形品Sの厚肉部S1 に対応する第1部分の下方の成
形面が薄肉部S2に対応する第2部分の下方の成形面に
一致するまで逐次移動して行くと、成形品Sの薄肉部S
2 に対応する下型2の第2部分の成形面2aは厚肉部S
1 に対応する第1部分よりも上方に突出され、厚肉部S
1 は薄肉部S2 よりも多い高さhが見込まれて中型12
の成形面12aに支持されているので、成形品Sの厚肉
部S 1 に相当する第1部分の加圧力が薄肉部S2 に対応
する第2部分よりも増大され、左右両側およびその中間
に位置する厚肉部S1 と、その厚肉部S1 の間に位置す
る薄肉部S2 とが平均した密度で図6(b)に示すよう
に下面が平坦に形成された成形品Sを加圧成形する。ま
たシリンダ13,13内のそれぞれのピストン・ロッド
2bを上下動する油圧回路として本実施例では下型2が
上型1の加圧力により下方にアロウアンスh′分、下方
に移動されると、圧力調整弁16によりシリンダ13,
13の入力ポート13bを介して油が排出されて油溜1
7に回収され、また下型2を上方へ移動させるのには入
力ポート13bを通じてシリンダ13,13内に油が供
給されることによりピストン・ロッド2bを押上げるよ
うにした点が前記各実施例とは異なる。
【0041】また図11に示す第6実施例では同様に成
形品Sの厚肉部S1 に対応する下型2の第1部分として
の中型12を下型2の左右両側およびその中間部に設
け、この中型12をシリンダ20の駆動により上下方向
に移動可能に設けることにより、厚肉部S1 の加圧力を
薄肉部S2 の加圧力よりも増大して図6(a),(b)
に示すように左右両側およびその中間に厚肉部S2 を有
する成形品Sを加圧成形するものである。
【0042】また図12および図13は何れも図6
(a),(b)に示す成形品Sを天地逆にした状態で加
圧成形する場合の第7実施例および第8実施例である。
このうち図12に示す第7実施例は成形品Sの厚肉部S
1 に対応する第1部分としての中型12を上型1を分割
して左右両側およびその中間部に設け、該第1部分の間
に成形品Sの薄肉部S2 に対応する第2部分としての上
型1を2分割して設けたものである。そして上型1に対
して下型2がシリンダ9′が駆動することにより上方に
移動することにより、成形品Sの厚肉部S1 に対応する
第1部分の加圧力を薄肉部S 2 に対応する第2部分の加
圧力よりも増大し、厚肉部S1 および薄肉部S2 の密度
を平均化し、図6(a)、(b)に示すような成形品S
を成形するものである。
【0043】さらに図13に示す第8実施例は、成形品
Sの厚肉部S1 に対応する中型12の加圧力をシリンダ
20の駆動によって薄肉部S2 よりも増大して図6
(a)、(b)に示す成形品Sを成形する点が前記第7
施例とは異なる。
【0044】また上記各実施例においては厚肉部S1
薄肉部S2 とが図5および図6に示すように一側に形成
される直線状の凹凸面につき説明されているが、その形
状はこれに限らず、この凹凸面が曲線よりなる成形品S
に形成されたものであってもよい。
【0045】また上記各実施例において型枠3は、平面
略矩形をなし、シリンダ4の駆動により一体に上下動す
るように説明がなされているが、この型枠3はこれに限
らずに前後左右を数分割され、個別にシリンダ4によっ
て上下動されるものであってもよい。
【0046】また上記各実施例においては、成形品Sと
して厚肉部S1 と薄肉部S2 とのように部分的に厚みが
異なる外壁材をセメントモルタルを用いて加圧成形する
場合につき説明したが、本発明は外壁材のほかに屋根
瓦、内壁パネル等の建築資材や歩道板、道路舗装板、ブ
ロック材等の土木資材のように部分的に厚みが異なるも
のを加圧成形することにも適用できる。しかも本発明は
原料Gとしてセメントモルタルのほか、石膏、セラミッ
ク、木毛材、さらにはプラスチックのような塑性材料等
を使用する場合にも応用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、成形型による加圧力に差異を
生ずるように成形品の厚肉部と薄肉部とを加圧成形する
ので、成形品が厚肉部や薄肉部のようにその厚みが一様
に平坦ではなく部分的に異なる場合でも平均した密度の
成形品を加圧成形できる。
【0048】従って加圧成形された成形品は、曲げや振
動に対する引張強さが高くなる。また成形品の荷重に対
する圧縮強さも高くなり、夏期や冬期の温度差に起因し
て成形品は膨張したり、収縮したりすることによってわ
れやカケを生ずることがないので、構造堅牢な成形品が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による塑性材料の成形に使用する加圧成
形装置の第1実施例であり、原料を成形装置に投入する
状態を示す断面図である。
【図2】図1に示した実施例の成形装置において原料を
加圧成形する状態を示す断面図である。
【図3】図1に示した実施例の要部を詳細に示す部分拡
大断面図である。
【図4】図1に示した実施例において加圧成形後の成形
品を離型し、移送する原理を示す断面図である。
【図5】本発明により加圧成形される成形品の一例を示
し、(a)は加圧成形前の、(b)は加圧終了後の斜面
図である。
【図6】本発明により加圧成形される成形品の他例を示
し、(a)は加圧成形前の、(b)は加圧終了後の斜面
図である。
【図7】本発明の加圧成形装置の第2実施例を示し、原
料を加圧成形する状態の断面図である。
【図8】本発明の加圧成形装置の第3実施例を示し、原
料を加圧成形する状態の断面図である。
【図9】本発明の加圧成形装置の第4実施例を示し、原
料を加圧成形する状態の断面図である。
【図10】本発明の加圧成形装置の第5実施例を示し、
原料を加圧成形する状態の断面図である。
【図11】本発明の加圧成形装置の第6実施例を示し、
原料を加圧成形する状態の断面図である。
【図12】本発明の加圧成形装置の第7実施例を示し、
原料を加圧成形する状態の断面図である。
【図13】本発明の加圧成形装置の第8実施例を示し、
原料を加圧成形する状態の断面図である。
【図14】塑性材料を加圧成形するのに使用する従来の
成形装置の一例を示す断面図である。
【図15】図14に示す加圧成形装置を使用して加圧成
形された成形品の一例を示す斜面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 型枠 4 シリンダ 5 原料投入用桶 6 通孔 12 中型 12a 成形面 13 シリンダ 20 シリンダ S 成形品 S1 厚肉部 S2 薄肉部 G 原料 h 高さ h′ アロウアンス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が加圧成形時に他方に対
    向して移動可能に設けられる上型および下型と、この上
    型または下型の外周に接して上下方向に摺動可能に設け
    られる型枠とにより囲まれる成形空間部内に原料を投入
    して部分的に厚みの異なる成形品を加圧成形する塑性材
    料の加圧成形方法において、前記成形品を部分的に異な
    る厚みに対応した加圧力で平均した密度に加圧すること
    を特徴とする塑性材料の加圧成形方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方が加圧成形時に他方に対
    向して移動可能に設けられる上型および下型と、この上
    型または下型の外周に接して上下方向に摺動可能に設け
    られる外枠とにより囲まれる成形空間部内に原料を投入
    して部分的に厚みの異なる成形品を加圧成形する塑性材
    料の加圧成形装置において、前記上型および下型の少な
    くとも一方を前記成形品の厚みが厚薄異なる部分ごとに
    分割するとともにこれら分割された型の各部分ごとに加
    圧力を制御し、密度を平均化する加圧制御手段を設けた
    ことを特徴とする塑性材料の加圧成形装置。
  3. 【請求項3】 下型と、加圧成形時にこの下型に向かっ
    て移動可能な上型と、この上型または下型の外周に接し
    て上下方向に摺動可能に設けられる外枠とにより囲まれ
    る成形空間部内に原料を投入して部分的に厚みの異なる
    成形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装置におい
    て、前記下型は、成形品の厚肉部に対応する第1部分と
    成形品の薄肉部に対応する第2部分とに分割されてお
    り、この下型の第1部分を成形装置本体に固定するとと
    もに前記下型の第2部分を上型の下降による加圧に伴っ
    てシリンダによって下降させて薄肉部への加圧力を低下
    させ、第1部分と第2部分とによる成形品の成形密度を
    平均化させることを特徴とする塑性材料の加圧成形装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1部分を左右両側に設けるかまた
    は前記第1部分を左右両側およびその中間部に適宜個数
    設けたことを特徴とする請求項3に記載の塑性材料の加
    圧成形装置。
  5. 【請求項5】 上型と、加圧成形時にこの上型に向って
    移動可能な下型と、この上型または下型の外周に接して
    上下方向に摺動可能に設けられる外枠とにより囲まれる
    成形空間部内に原料を投入して部分的に厚みの異なる成
    形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装置において、
    前記上型は、成形品の厚肉部に対応する第1部分と成形
    品の薄肉部に対応する第2部分とに分割されており、こ
    の上型の第1部分を成形装置本体に固定するとともにこ
    の上型の第2部分を下型の上昇による加圧に伴ってシリ
    ンダによって上昇させて薄肉部への加圧力を低下させ、
    第1部分と第2部分とによる成形品の成形密度を平均化
    させることを特徴とする塑性材料の加圧成形装置。
  6. 【請求項6】 前記第1部分を左右両側に設けるかまた
    は前記第1部分を左右両側およびその中間部に適宜個数
    設けたことを特徴とする請求項5に記載の塑性材料の加
    圧成形装置。
  7. 【請求項7】 下型と、加圧成形時にこの下型に向かっ
    て移動可能な上型と、この上型および下型の外周に接し
    て上下方向に摺動可能に設けられる外枠とにより囲まれ
    る成形空間部内に原料を投入して部分的に厚みの異なる
    成形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装置におい
    て、前記下型は、成形品の厚肉部に対応する第1部分と
    成形品の薄肉部に対応する第2部分とに分割されてお
    り、この第2部分を成形装置本体に固定するとともに第
    1部分を上型による加圧に伴ってシリンダによって上昇
    させて厚肉部への加圧力を増大させ、第1部分と第2部
    分とによる成形品の成形密度を平均化することを特徴と
    する塑性材料の加圧成形装置。
  8. 【請求項8】 前記第1部分を左右両側に設けるかまた
    は前記第1部分を左右両側およびその中間部に適宜個数
    設けたことを特徴とする請求項7に記載の塑性材料の加
    圧成形装置。
  9. 【請求項9】 上型と、加圧成形時にこの上型に向かっ
    て移動可能な下型と、この上型または下型の外周に接し
    て上下方向に摺動可能に設けられる外枠とにより囲まれ
    る成形空間部内に原料を投入して部分的に厚みの異なる
    成形品を加圧成形する塑性材料の加圧成形装置におい
    て、前記上型は、成形品の厚肉部に対応する第1部分と
    成形品の薄肉部に対応する第2部分とに分割されてお
    り、この第2部分を成形装置本体に固定するとともに第
    1部分を下型による加圧に伴ってシリンダによって降下
    させて厚肉部への加圧力を増大させ、第1部分と第2部
    分とによる成形品の成形密度を平均化させることを特徴
    とする塑性材料の加圧成形装置。
  10. 【請求項10】 前記第1部分を左右両側に設けるかま
    たは前記第1部分を左右両側およびその中間部に適宜個
    数設けたことを特徴とする請求項9に記載の塑性材料の
    加圧成形装置。
  11. 【請求項11】 原料の投入時には前記上型または前記
    下型の成形品の薄肉部に対応する第2部分の成形面が前
    記成形品の厚肉部に対応する第1部分の成形面より上方
    または下方に突出しており、対向する型により加圧する
    のに伴って前記第1部分の成形面が前記第2部分の成形
    面に一致する位置まで逐次移動されることによって、平
    面が平らな成形品を成形することを特徴とする請求項3
    または請求項9の何れかに記載の加圧成形装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015058547A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 トヨタ紡織株式会社 真空成形装置及び真空成形方法
CN116038869A (zh) * 2022-12-26 2023-05-02 杭州伟兴建材机械有限公司 一种双模混凝土压力成型装置及方法

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