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JP2590039B2 - コンクリート製品の成形方法およびこの方法によって成形される製品 - Google Patents

コンクリート製品の成形方法およびこの方法によって成形される製品

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JP2590039B2
JP2590039B2 JP8238593A JP8238593A JP2590039B2 JP 2590039 B2 JP2590039 B2 JP 2590039B2 JP 8238593 A JP8238593 A JP 8238593A JP 8238593 A JP8238593 A JP 8238593A JP 2590039 B2 JP2590039 B2 JP 2590039B2
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concrete
pallet
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vibration
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邦夫 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木用の護岸、擁壁等
を構築する各種形状のコンクリート製品を即時脱型方式
で製造する成形方法およびこの成形方法によって成形さ
れる自然石あるいは人造石の石塊と砂粒目地部を表出面
とするコンクリート製品に関するもので主として自然環
境を守る景観積みブロックを目的とする。
【0002】
【従来の技術】硬練りコンクリートで各種形状のコンク
リート製品を即時脱型方式により成形した製品は、型枠
に硬練りコンクリートの定量を投入し、型枠を加振しな
がら上方からコンクリート上面を押圧して型枠内のコン
クリートを締固めていた。
【0003】また先に出願人が開発提供したコンクリー
トブロックの成形方法(特公昭59−48724号)で
型枠底部の所定合端位置に製品表出面を成形する面パレ
ットを下方から上昇して内挿し上方よりコンクリートを
投入して成形し、下方に即時脱型することが説明図示で
開示されている。
【0004】この従来の締固めによって成形されたコン
クリート製品は型枠の振動と上方からの押圧力で締固め
られるコンクリートは型枠全体に均一に伝達されないた
め締固めにバラツキのある不均一な製品が製造されてい
た。したがって、型枠に振動を与えながら上方からのコ
ンクリートの圧縮のみでは複雑な形状の型枠の場合は型
枠内の凸起する部分の下層部は上方からの押圧力が伝達
されない。即ち押圧力の弱体部位はコンクリートの締固
めが不完全で粗荒状態の部分が生じる欠点を有してい
た。
【0005】更に近年盛んにコンクリート製品の表出面
に自然石を表出して周囲の景観にマッチさせた製品が開
発されているが、コンクリート中に自然石塊と目地材の
一部をコンクリート中に埋入し他の一部を表面に表出す
る成形はこのような従来の成形方法では、コンクリート
と自然石との一体固着が不完全でコンクリート面から抜
出し脱落するか、あるいは成形途中でコンクリート中に
石全体が埋入するなどの欠点があり期待する製品が得ら
れなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、コンクリー
ト製品の形状が複雑でも型枠内の硬練りコンクリート全
体に型枠振動と底面からの独立振動の複合振動を有効に
伝達すると共に、両側面からの圧縮および上方からの押
圧縮と下方からの押上げ圧縮の上下の圧縮でコンクリー
トを挟圧して型枠内のコンクリート全体を均一に高速で
締固め成形するものであって従来の成形上の欠点を解消
することができる。また、コンクリート製品の表出面に
自然石や人造石を埋入すること、あるいはこの石塊間に
目地成形用の砂粒を充填する場合であっても上記の成形
方法によって至極簡単に確実に固着されるため石塊や砂
粒の抜出しや脱落がない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来からの成
形方法の欠点および問題点を解決する手段としてコンク
リート製品の表出面を下向きにして面パレットを内装す
る成形方法で、型枠の底部に製品表出面を成形する面パ
レットを載置台板に置載して上昇させ、図1,図2およ
び図3,図5で示す面パレットスト ローク下端位置で一
次停止させて型枠底部に内装し、型枠上方開口部より硬
練りコンクリートを型枠振動を加勢しながら型枠上面ま
で給材する。
【0008】この時型枠上面の開口部が小さい型枠の場
合は給材中に給材函を貫通して上方に待期しているコン
クリート搗き固め兼プレスバー(19)で点線の如く型
枠内の押入してコンクリートの搗き固めと給材の促進を
図る。この型枠への給材は実施例として挙げる二重構成
の各型枠装置の場合、凹部形成用の両側面に設けたシリ
ンダーの作用によって前進後退す側面内型枠は所定の位
置に後退している。
【0009】そして給材が終了すると給材函は後退し、
型枠振動機を作動しながらコンクリート上面をプレス板
型枠内の規定位置まで下降して押圧し、両側の凸状側
枠も前進すると共に一次停止している面パレットに下方
から振動を加えながら面パレットストローク上限の二次
停止位置(図示のb線位置)まで押上げる。
【0010】そしてこの型枠の振動と下方からの独立振
動による複合振動を加振しながら下からの押上げ圧縮、
上方からの押圧、さらに両側面からの挟圧縮で型枠の形
状を問わず隅から隅までコンクリート全体を強固に均一
に締固めることができ、しかも成形時間も短縮すること
ができる。
【0011】またコンクリート製品の表出面に天然石や
人造石の石塊および目地部を成形するための砂粒を表出
形成する場合には、面パレット内に適宜形状の石塊と砂
粒層を敷設して上方から水を噴霧して湿らせ処理をした
面パレットを使用して前記の成形方法により成形する
と、砂粒層上に突出している石塊と砂粒層の上面は下方
からの押上げ圧縮と加振により硬練りコンクリートは石
塊および砂粒層の湿らせた水分により軟化して固着が高
められコンクリート硬化後の石塊、砂粒の抜け出し脱落
がない。
【0012】このようにして成形が終了すると両側面の
凸状内型枠は後退し、プレス板も上昇し、各振動機も停
止する。次に型枠に瞬間的に振動を与えると同時に面パ
レット上昇用のシリンダーの下降と、この時の上方のス
プリングの反発力により成形された製品は下方に面パレ
ットと共に円滑に切れよく脱型されて機外に搬出され
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、適宜形状の型枠の底部に製品
表出面に応じた各形状の面パレットを内装し、この面パ
レットを面パレットストローク下端位 まで一旦上昇さ
せて一次停止して型枠に振動を与えながら硬練りコンク
リートを給材し、上方からの押圧と下方からの面パレッ
トに独立振動を与えながらさらに面パレットを上限位置
までの押上げ圧縮と、さらに両側面の内型枠の挟圧縮で
型枠内のコンクリート全体を均一に締固めることが出来
る。
【0014】また、コンクリート製品の表出面に天然石
や人造石の大中小の混合石材塊を底面に多数の水抜き用
の細孔を形成した面パレット内に適宜数並置し、この石
塊の相互間に目地部を形成する砂粒を任意の厚みに充填
積層し、この上方から適量の水を噴霧して石塊と砂粒層
を湿らせ、コンクリートとの密着を良好ならしめ、噴霧
した余剰水を面パレット底面の細孔より砂粒層を通して
排水することによって砂粒層を締固め成形時のセメント
ベーストの浸透を阻止し石塊の安定を図る。このように
処理した面パレットを型枠底部に内装して前記成形方法
によってコンクリート中に石塊および目地部形成表出の
砂粒層の上層を一部埋入し、一部は製品表出面として表
出する。
【0015】
【実施例】添付図面により本発明を説明すると、図は本
発明方法を実施するための装置の一例であって、図1は
外型枠(4)と内型枠(4−1)から構成される一体形
の型枠を有する成形機で、内型枠(4−1)の凸状側枠
(8)のみがシリンダー(9)の作用によって移動する
成形機の正面図であり、図2は図1の成形機の側面図を
示している。
【0016】図3は外型枠(4)、内型枠(4−1)の
二重構成の型枠のうち外型枠(4)が固定され凸状側枠
(8)を有する内型枠がシリンダー(9)の作用によっ
て移動する型枠装置の側面図であり、図4は図3に示す
型枠装置の展開説明図である。
【0017】さらに図5は二重構成の適所で分割する分
割型の型枠で前後の型枠はそれぞれの分割型枠に固定さ
れ、両側の外型枠(4)はシリンダー(40)の作用に
よって移動し、この移動する外型枠(4)内にシリンダ
ー(9)の作用によって移動する凸状側枠(8)を有す
る内型枠(4−1)が装置されている型枠の側面図であ
って、図6は図5に示す型枠装置の展開説明図である。
【0018】さらに図7は天然石や人造石の石塊Sおよ
び砂粒S−Sによって目地を形成する面パレットP−1
の断面図であって、図中のWは上面に水を噴霧するノズ
ルであり、(10)は余剰水を排出する細孔を示す。図
8はこの面パレットP−1を使用して成形された製品B
の表面図および図9は同側面図を示している。
【0019】図1、図2において、(1)は成形機の機
枠、(2)は機枠(1)に装着されているブラケットで
あって上面には防振ゴム(3)を設け、この防振ゴム
(3)を介して型枠(4)が固着されている。この型枠
(4)は一例として図示するものであって一体形の型枠
であり、内部には後述するシリンダー(9)によって開
閉する凹部成形用の凸形側枠(8)が設けられている。
防振ゴム(3)は型枠(4)の底面に装着され、この防
振ゴムの下面は機枠(1)のブラケット(2)に固着さ
れていて型枠(4)外への振動の伝達を遮断している。
(5)は面パレットPを載置してシリンダー(7)によ
って上下動する振動台板であって下面には振動機(6)
が設けられていて防振ゴム(3−1)によって機枠なら
びに型枠とは別に独立振動する。
【0020】(8)は製品を挟持搬送するために形成す
る凸状側型で型枠両側面に設ける。(9)はこの凸状側
枠(8)を開閉するシリンダーを示す。(11)は型枠
(4)に振動を与える型枠振動機、(12)は給材函で
コンクリート貯溜ホッパー(14)の下部に位置し、シ
リンダー(13)の作動により前後進して型枠(4)へ
の給材を繰返す。(15)は型枠(4)内のコンクリー
トを押圧するプレス板であり、(15−1)はプレス板
(15)の上部に固着されている角軸でこの外周にはス
プリング(15−2)が巻着されている。(16)はス
プリング(15−2)を圧縮するプレス用の円板であ
る。このスプリング(15−2)は製品の成形後脱型に
当って反撥力で製品を下方に押出する作用をする。
【0021】(19)は型枠(4)内のコンクリートを
プレス板(15)を介して押圧する押圧バーであるが型
枠の開口部が小さい場合には給材を促進させるために給
材中に給材函を貫通して搗き固めを行う搗き固め兼プレ
ス板押圧バーでもある。(18)はこの押圧バー(1
9)を上下するシリンダーを示す。(20)は成形が終
了した製品を機外に設けたチエンコンベアー(23)上
に移載すること、および次の面パレットPを面パレット
振動台に移す作動を一工程で行うための腕杆であってシ
リンダー(21)によって(20)のロールにより前後
に作動するもので、即時脱型される製品と連動して間欠
的に作動する。
【0022】図3および図4は型枠装置についての別の
実施例を示すもので、両側面が移動形の内型枠(4−
1)を内装している一体型であって、シリンダー(9)
の作動によって内型枠(4−1)を開いて給材を容易に
し、給材後既定位置に閉じて横からコンクリートを圧縮
して緻密に成形する。
【0023】図中の符号は図1および図2と同一のもの
は同様の作用をなす部材であり、(1)は機枠、
(3),(3−1)は防振ゴムを示している。(4)は
外枠であって固定式である。また(4−1)は内型枠で
あって前後の側枠(図中において)外型枠(4)に固定
され、左右の側枠がシリンダー(9)の作用によって移
動する。この移動する内型枠(4−1)には凹部成形用
の凸型突出部(8)が設けられている。またこの内型枠
(4−1)は図示のものに限ることなく常に規格製品を
成形するため取替え自在に張着されている。
【0024】(12)は給材函であって前面板(28)
は分離され上下の防振ゴム(4−2)を介して給材函両
側面の支持体に螺着して一体に構成されている。(3
0)は前板(28)の適所に設けてある扛打振動機であ
って給材函が前進して型枠に給材時に扛打振動を与えて
落下し難い固練りコンクリートの給材を促進させて型枠
内への給材の迅速化を図る。(12)は給材函の閉塞
板、(11)は型枠振動機であって固定している外型枠
(4)に設けてあり、この型枠振動機(11)は2台の
モーター(33)により起動して円滑な回転を図る。
【0025】そしてこの型枠において型枠底部の振動板
(5)上に置載した面パレットPあるいはP−1を上昇
して内装する操作および成形終了後コンクリートブロッ
クを下方に脱型してコンベアー上に移載する操作は図
1,図2と同様であるので図示および説明を省略する。
【0026】また図5および図6は型枠装置についての
さらに別の実施例図を示すもので、この型枠装置は適所
で分割してシリンダー(40)によって左右に開閉移動
する外型枠(4)とこの内側にシリンダー(9)の作動
によって開閉移動する内型枠(4−1)とから成り、
(36)は分割外型枠(4)をスムーズに移動させるた
めのスライドメタルを示し、(37)はスライドメタル
に係合するレールである。
【0027】内型枠(4−1)はシリンダー(9)によ
って開いて型枠上面の給材口を広げて給材し、閉じて凹
部を形成しながらコンクリートを側面から挟圧して締固
める。(40)は分割型枠(4)を開閉するシリンダー
であり、(41)は外型枠(4)とシリンダー(40)
を連結する軸でこの軸(41)の抜き差しによって他の
形状の型枠の交換が簡単にできる。
【0028】そして、この軸(41)の挿入口内には型
枠の振動をシリンダー(40)に伝達されないためのゴ
ム体が挿入されている。(11)は型枠振動機、(1
2)は給材函、(29)は給材函の閉塞板である。また
この給材函(12)にも図3に示されている扛打振動機
(30)を必要に応じて取つけることが可能である。
【0029】この型枠装置においても型枠底部の振動板
(5)上に置載した面パレットP,P−1を上昇して型
枠内に内装する操作および成形を終了したコンクリート
ブロックを下方に脱型してコンベアー上に移載する操作
は図1、図2と同様であるので図示および説明を省略す
る。
【0030】図7は天然石や人造石の石塊Sおよび砂粒
S−Sによって目地部を形成する面パレットP−1の断
面図を示すものであって、図中のWは並置きされた石塊
Sおよび砂粒層S−Sの上面に水を噴霧するためのノズ
ルであり、(10)は面パレット底面に設けた余剰水の
排水用の細孔を示している。
【0031】次に本発明の成形方法を説明すると、面パ
レットPを載置する振動台板(5)上に所定の面パレッ
トPあるいは図7による石塊S、砂粒層S−Sを充填処
理済みの面パレットP−1を置載すると振動台板がシリ
ンダー(7)の作用で上昇し面パレットが型枠(4)底
の面パレットス トローク下端位置で一時停止する。
(図示のa線)そして給材函(12)を型枠上面の開口
部位置まで前進させて硬練りコンクリートを振動機(1
1)を起動しながら型枠に給材して給材函は後退して元
の位置に戻る。
【0032】これと同時に上方に設けたコンクリート搗
き固め兼プレスバー(19)がシリンダー(18)の下
降で円板(16)を押圧してスプリング(15−2)を
圧縮しながら下方のプレス板(15)はコンクリート上
面を型枠内の規定位置(図示のb線)まで押圧する。こ
のプレス板(15)の押圧と同時に面パレットPが一次
停止している面パレットのストローク下端位置から規定
のストローク上限位置まで面パレットPに振動機(6)
による独立振動を底面から与えながら上昇してコンクリ
ートを下方から押し上げて圧縮する。
【0033】この操作中に型枠両側に設けた内型枠(4
−1)の凸状側枠(8)が互いに前進して側面からコン
クリートを圧縮する。したがってこのコンクリートの締
固めは両側面から型枠を挟圧することにより型枠内のコ
ンクリートは盛り上り、これと共に上下方向からの押圧
によってコンクリートの締固めが十分に行われる。この
各操作が規定位置になって成形が終了すると型枠振動機
(11)、面パレットを置載する振動台板(5)の振動
機(6)は停止し、押圧バー(19)も上昇してプレス
板(15)の押圧を解除する。
【0034】次に型枠両側面に設けた凸状側型(8)お
よび内型枠(4−1)を後退させ型枠振動機(11)を
瞬問的に起動すると同時にシリンダー(7)を降下させ
ると面パレット付の生コンクリート製品は上方のスプリ
ング(15−2)の反撥作用もあって円滑に切れよく型
枠から即時脱型されて所定位置まで下降する。この下降
によって下方に待期している機外搬送腕杆(20)上に
置載されると腕杆(20)はシリンダー(21)の作動
でチエンコンベアー(23)に移載され養生工程に移さ
れる。この移載工程操作で次に用いる面パレットは振動
台板(5)上位置に移される。
【0035】そしてこの工程が繰返されて迅速且つ能率
的に均質なコンクリート製品を製造することができる。
勿論コンクリート製品の表出面に石材面と目地砂粒面を
表出する製品も面パレットが相違するのみで他の工程操
作は全く同じ成形方法で行うものである。
【0036】本発明に用いる型枠は二重構造の型枠装置
で内面には耐磨耗性に優れた硬質型板を取替え自在に張
着されていて常に規格寸法製品が成形できる構成の型枠
装置である。そして、即時脱型で成形するもので面パレ
ットを型枠底部に内装する型枠であれば図1,図2で示
すような一体型枠、図5,図6で示すような分割型枠、
あるいは図3,図4で示すような前後型枠が固定式で両
側面が移動する型枠、あるいはその他の型枠でも本発明
方法が適用できる。また反転式型枠においても本発明を
反転し表出面を上にして型枠に給材し、裏面を成形する
上下動する型板を下げて給材し型板を規定位置に上昇さ
せて硬練りコンクリート材を締固めることも可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、前記したように硬練り
コンクリートで各形状のコンクリート製品を即時脱型で
の締固め成形において、製品表出面を下にして型枠底部
にパレットを内装して成形する型枠ならば、いずれの型
枠装置にも適用でき、流し込み用のスランプの多いコン
クリートと違って硬練りコンクリートは空隙率が大のた
めコンクリートを型枠に投入して従来は型枠に振動を与
えて上方からコンクリート上面を押圧して締固めを行っ
ていた。
【0038】この従来の締固め方法は振動押圧がコンク
リート材全体に均一に行き渡らず強力部所もあれば弱体
部所もあり締固めにおいて、バラツキ製品が製造されて
いた。本発明の硬練りコンクリート締固めは型枠は二重
構造、給材は給材口を広げて給材、締固めは上下、側
面、からの挟圧縮と型枠振動と底面からの独立振動の複
合振動で締固め成形し、下方に面パレット付で即時脱型
された製品処理は製品搬送と次の面パレット供給を一工
程で行う省力化した処理は画期的効果を奏するものであ
る。そして成形製品はバラツキのない均質のコンクリー
ト製品が得られる。
【0039】特に本発明の成形方法はコンクリート製品
の表出面に第7図参照の天然石大中小、或いは人造石大
中小、石塊相互間の目地部を形成表出する砂粒を充填処
理した面パレットの上方より適量水を噴射して面パレッ
ト底面に形成した排水細孔より砂粒を透水した余剰水を
排水することで砂粒を細密度に締固め、面パレット内の
大中小石塊の安定を図る一方、面パレット内に並置した
大中小石塊と充填した砂粒を湿らせ前処理した面パレッ
トを型枠底部に所定位置に内装して前記工程で締固め成
形する。
【0040】この型枠上方の型枠上端位置から型枠内規
定位置(図示のa線からb 線)までのプレス板押圧と下
方の面パレットストローク下端位置からス トローク上限
位置(図示のa線からb線)までの押し上げ圧縮と両側
面からの挟圧縮更に型枠振動と下方からの独立振動で砂
粒層から凸出している石材及び砂粒上層はコンクリート
中に埋入する一方、前処理時の石材砂粒は水分で湿らさ
れているため硬練りコンクリートとの接部は硬練りコン
クリートが僅かに軟化して更に表出石塊と砂粒は密着を
高めコンクリート硬化後石材の抜出し、砂粒の脱落はな
く表出石塊のほぼ半分はコンクリート中に埋入され半分
は表面に表出し、砂粒層の上層はコンクリート中に固着
し面パレットを剥離したとき全くコンクリートペースト
は表出面には付着なく固着しないコンクリート硬化後面
パレット剥離ので砂粒と表出石材面とに分離し面パレッ
ト内に残った砂粒は再使用する。
【0041】このようにコンクリート製品の表出面に自
然石大中小、或いは人造石大中小および目地部を形成表
出する砂粒は一方はコンクリート中に一方は表出面に強
固に固着して抜出しや脱落はなく表出面が景観に優れた
コンクリート製品が得られる。このコンクリート製品の
表出面は目地砂粒面と任意の自然石大中小或いは人造石
大中小混合材の表出面は自然環境に調和し表出面は審美
性が高く環境破壊を良化することは社会に貢献する画期
的な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための成形装置の一例を
示す正面図。
【図2】本発明方法を実施するための成形装置の一例を
示す側面図。
【図3】本発明方法を実施するための型枠装置の1実施
例図。
【図4】図3に示す型枠装置の展開説明。
【図5】本発明方法を実施するための型枠装置の別の実
施例図。
【図6】図5に示す型枠装置の展開説明図。
【図7】天然石や人造石の石材塊Sおよび目地部成形用
の砂粒S−Sを盛り付けた面パレットP−1の断面図。
【図8】面パレットP−1を使用して成形されたコンク
リート製品の表面図。
【図9】同コンクリート製品の断面図。
【符号の説明】
(1)…機枠 (2)…防振ゴム取付けグロケット (3)…防振ゴム (4)…型枠 (5)…振動台板 (6)…面パレット振動機 (7)…面パレット昇降シリンダー (7−1)…振動台板の上下動を確実に行う案内軸 (8)…凸状側型 (9)…凸状側型作動用シリンダー (10)…排水用の細孔 (11)…型枠振動機 (12)…給材函 (13)…給材函作動用シリンダー (14)…ホッパー (15)…プレス板 (15−2)…スプリング (19)…搗き固め兼プレス板押圧バー (20)…製品搬出用の腕杆 (21)…腕杆作動用のシリンダー (22)…腕杆を移動するロール (23)…チエンコンベアー B…コンクリート製品 S…石塊 S−S…砂粒 P…面パレット P−1…天然石や人造石および目地形成用の砂粒を盛付
けた面パレット W…水噴霧ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 29/02 303 E02D 29/02 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に硬質型板を張着した二重構造式型枠
    であって、凸状部を設けた 移動式の左右両側枠により構
    成され、即時脱型方式で成形するコンクリート製品の表
    出面を下向きにして上下動する振動台板上に各形表出面
    を成形する面パレットを置載し、該面パレットを型枠底
    部の面パレットス ローク下端位置まで上昇挿入して一次
    停止させ、型枠上方開口より、給材函の前進で型枠に振
    動と給材函前板振動を与えながら所定量の硬練りコンク
    リートを落下供給し、開いている両側面型を閉じる操作
    でコンクリート中の空隙を排除しながら圧縮し、上方に
    盛り上がらせ、型枠上面上の余材は給材函に戻し、給材
    函の後退で上面を均平にカットし、上方からのプレス板
    押圧と、下方からの面パレットストローク下端位置で一
    時停止している面パレットを独立した振動を与えなが
    ら、面パレットス トローク上限位置まで押し上げ、型枠
    内のコンクリート全体を挟圧縮締固め成形し両側面の移
    動型枠を開いて型枠に瞬間振動を与えて下方に面パレッ
    トと共に即時脱型し、下方で待期している製品搬出と、
    次の面パレットの供給を一工程操作で行う腕杆で移送処
    理することを特徴としたコンクリート製品の成形方法。
  2. 【請求項2】給材函の前板を防振ゴムを介して分離し、
    1体の給材函に組成し、該前板に振動機を設け、型枠に
    給材時前板に振動を与えながら硬練りコンクリートを型
    枠に給材する請求項1に記載のコンクリート製品の成形
    方法。
  3. 【請求項3】各形状の面パレット底面に多数の水抜き用
    細孔を設け、該面パレットに大、中、小、自然石あるい
    は人造石を並置きし、該並置きした大、中、小、塊石相
    互の間隙に目地部成形用の砂粒を石塊のほぼ半分程度の
    厚みに積層充填し、その上から適量水を噴水して塊石お
    よび砂粒を濡らすと共に余水を面パレット底面の水抜き
    孔より排水させることで砂粒層を締固め石塊の安定を図
    るように処理構成された面パレットを用いた請求項1お
    よび2に記載のコンクリート製品成形方法によって成形
    される大、中、小、自然石あるいは人造石の石塊面と目
    地砂粒面を表出面とするコンクリート製品。
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