JPH0954481A - 接触帯電部材を有する画像形成装置 - Google Patents
接触帯電部材を有する画像形成装置Info
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- JPH0954481A JPH0954481A JP16237496A JP16237496A JPH0954481A JP H0954481 A JPH0954481 A JP H0954481A JP 16237496 A JP16237496 A JP 16237496A JP 16237496 A JP16237496 A JP 16237496A JP H0954481 A JPH0954481 A JP H0954481A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 像担持体の表面摩擦係数が小さく、該像担持
体をAC帯電方式の接触帯電手段で帯電処理する画像形
成装置について、画像流れ、ボケを生じにくくすること
等。 【解決手段】 像担持体1と、前記像担持体を帯電する
ために前記像担持体に接触可能な帯電部材2を有する画
像形成装置であり、前記像担持体1は、感光層と、像担
持体の表面に設けられる、フッ素樹脂を含有する表面保
護層と、を備え、前記帯電部材2に印加される電圧は、
振動電圧であり、前記帯電部材の表面と前記像担持体の
表面とのギャップにかかる振動電圧のピーク間電圧が前
記ギャップにおける前記像担持体の放電開始電圧の2倍
以上でかつ1600V以下であること。
体をAC帯電方式の接触帯電手段で帯電処理する画像形
成装置について、画像流れ、ボケを生じにくくすること
等。 【解決手段】 像担持体1と、前記像担持体を帯電する
ために前記像担持体に接触可能な帯電部材2を有する画
像形成装置であり、前記像担持体1は、感光層と、像担
持体の表面に設けられる、フッ素樹脂を含有する表面保
護層と、を備え、前記帯電部材2に印加される電圧は、
振動電圧であり、前記帯電部材の表面と前記像担持体の
表面とのギャップにかかる振動電圧のピーク間電圧が前
記ギャップにおける前記像担持体の放電開始電圧の2倍
以上でかつ1600V以下であること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体と、該像
担持体に接触させ、交流電圧成分と直流電圧成分を有す
る電圧を印加して像担持体の帯電(除電も含む)を行う
帯電部材を有する画像形成装置に関する。
担持体に接触させ、交流電圧成分と直流電圧成分を有す
る電圧を印加して像担持体の帯電(除電も含む)を行う
帯電部材を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置や静電記録装置等の
画像形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電
体等の像担持体の帯電手段として接触帯電装置が実用化
されている。これは、像担持体に帯電部材を接触させて
電圧を印加して帯電を行うものであり、この接触帯電方
式は非接触式であるコロナ帯電方式に比べて、電源の低
圧化が図れる、低コスト化できる、オゾンの発生量が少
ないという特徴がある。
画像形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電
体等の像担持体の帯電手段として接触帯電装置が実用化
されている。これは、像担持体に帯電部材を接触させて
電圧を印加して帯電を行うものであり、この接触帯電方
式は非接触式であるコロナ帯電方式に比べて、電源の低
圧化が図れる、低コスト化できる、オゾンの発生量が少
ないという特徴がある。
【0003】図14にその接触帯電装置の一例を示し
た。
た。
【0004】101は像担持体としての、回転ドラム型
の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、
矢示の時計方向に回転駆動される。この感光ドラム10
1はアルミニウム等の導電性ドラム基体101aと、そ
の外周の有機感光体101bとを基本層構成としてい
る。
の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、
矢示の時計方向に回転駆動される。この感光ドラム10
1はアルミニウム等の導電性ドラム基体101aと、そ
の外周の有機感光体101bとを基本層構成としてい
る。
【0005】102は接触帯電部材としての帯電ローラ
である。本例の帯電ローラ102は芯金102aの外周
に導電性ゴムローラ部102bを形成し、その表面に高
抵抗層102cを被覆したもので、感光ドラム101の
面に所定の押圧力をもって接触させた状態に保たせてあ
り、感光ドラム101の回転に従動して回転する。
である。本例の帯電ローラ102は芯金102aの外周
に導電性ゴムローラ部102bを形成し、その表面に高
抵抗層102cを被覆したもので、感光ドラム101の
面に所定の押圧力をもって接触させた状態に保たせてあ
り、感光ドラム101の回転に従動して回転する。
【0006】103は帯電ローラ102に対する電圧印
加電源である。この電源103から帯電ローラ102に
所定の電圧が印加される事により、感光ドラム表面が所
定の電位に接触方式で帯電される。
加電源である。この電源103から帯電ローラ102に
所定の電圧が印加される事により、感光ドラム表面が所
定の電位に接触方式で帯電される。
【0007】感光ドラム101の周囲等には上記の帯電
ローラ102の他に所要の作像プロセス機器が配置され
て画像形成機構が構成されるが図には省略した。
ローラ102の他に所要の作像プロセス機器が配置され
て画像形成機構が構成されるが図には省略した。
【0008】ここで、接触帯電には帯電部材にCD電圧
のみを印加して被帯電体を帯電させる「DC帯電方式」
と、AC電圧成分(交流電圧成分)とDC電圧成分を有
する電圧(振動電圧;時間と共に電圧値が周期的に変化
する電圧)を印加して被帯電体を帯電させる「AC帯電
方式」がある。
のみを印加して被帯電体を帯電させる「DC帯電方式」
と、AC電圧成分(交流電圧成分)とDC電圧成分を有
する電圧(振動電圧;時間と共に電圧値が周期的に変化
する電圧)を印加して被帯電体を帯電させる「AC帯電
方式」がある。
【0009】a)DC帯電方式 接触帯電部材としての帯電ローラ102にDC電圧(直
流電圧)を印加してそのDC電圧を大きくしていくと、
ある印加電圧値から像担持体(被帯電体)としての感光
ドラム101の帯電が開始される。このように接触帯電
部材にDC電圧を印加して被帯電体の帯電が開始すると
きの帯電部材に対する印加電圧値を被帯電体の帯電開始
電圧値Vthとする。それ以後は印加DC電圧と帯電によ
る被帯電体表面電位Vd は比例する。従って、感光ドラ
ム101を所望の表面電位Vd に帯電するには、その所
望の表面電位Vd に感光体の帯電開始電圧値Vthを加え
た直流電圧Vd+Vthを帯電ローラ102に印加して帯電
を行えばよい。このように帯電部材に直流電圧のみを印
加して被帯電体の帯電を行う方式をDC帯電方式とす
る。
流電圧)を印加してそのDC電圧を大きくしていくと、
ある印加電圧値から像担持体(被帯電体)としての感光
ドラム101の帯電が開始される。このように接触帯電
部材にDC電圧を印加して被帯電体の帯電が開始すると
きの帯電部材に対する印加電圧値を被帯電体の帯電開始
電圧値Vthとする。それ以後は印加DC電圧と帯電によ
る被帯電体表面電位Vd は比例する。従って、感光ドラ
ム101を所望の表面電位Vd に帯電するには、その所
望の表面電位Vd に感光体の帯電開始電圧値Vthを加え
た直流電圧Vd+Vthを帯電ローラ102に印加して帯電
を行えばよい。このように帯電部材に直流電圧のみを印
加して被帯電体の帯電を行う方式をDC帯電方式とす
る。
【0010】しかし、DC帯電方式の場合、接触帯電部
材としての帯電ローラ102の表面にゴミや汚れが付着
した場合、あるいは傷が生じた場合、それが感光体表面
電位のムラになって現れやすい。また、微視的な電位の
収束性が悪いために、画像上に若干のカブリを生じる場
合がある。
材としての帯電ローラ102の表面にゴミや汚れが付着
した場合、あるいは傷が生じた場合、それが感光体表面
電位のムラになって現れやすい。また、微視的な電位の
収束性が悪いために、画像上に若干のカブリを生じる場
合がある。
【0011】b)AC帯電方式 帯電電位の均一性を増すために、所望の表面電位Vd 相
当のDC電圧成分と、像担持体(被帯電体)の帯電開始
電圧値Vthの2倍以上のピーク間電圧Vppを持つAC電
圧成分を有する電圧を接触帯電部材に印加して帯電する
方法がある(特開昭61−298419号)。
当のDC電圧成分と、像担持体(被帯電体)の帯電開始
電圧値Vthの2倍以上のピーク間電圧Vppを持つAC電
圧成分を有する電圧を接触帯電部材に印加して帯電する
方法がある(特開昭61−298419号)。
【0012】帯電部材としての帯電ローラ102にDC
電圧成分(Vd )とAC電圧成分を有する電圧を印加す
ることによって、像担持体としての感光ドラム101の
感光体表面の電位は振動するが、平均値は電圧Vd なの
で、AC電圧成分の周波数fを大きくすることによっ
て、その電位振動によるムラは実質的に無くすることが
できる。AC帯電方式は帯電電位の収束性、安定性に優
れ、DC帯電方式に比べて、帯電ローラ表面の微小な凹
凸がある場合や、帯電ローラに汚れが付着した場合に
も、非常に均一な帯電を行うことができる。
電圧成分(Vd )とAC電圧成分を有する電圧を印加す
ることによって、像担持体としての感光ドラム101の
感光体表面の電位は振動するが、平均値は電圧Vd なの
で、AC電圧成分の周波数fを大きくすることによっ
て、その電位振動によるムラは実質的に無くすることが
できる。AC帯電方式は帯電電位の収束性、安定性に優
れ、DC帯電方式に比べて、帯電ローラ表面の微小な凹
凸がある場合や、帯電ローラに汚れが付着した場合に
も、非常に均一な帯電を行うことができる。
【0013】c)像担持体 一方、表面の摩擦係数μが小さくて離型性・耐摩耗性・
耐傷性のよい像担持体感光体101bとして、表面に導
電性粒子、フッ素原子含有樹脂粒子を含有する表面層
(以下、保護層と記す)を有する有機感光体がある。こ
の感光体は表面の摩擦係数μが小さいので、転写後の表
面上の転写残トナーのクリーニング性が良いこと、更に
は感光ドラムの回転トルクが小さい、ピッチムラも良い
というメリットを持つ。また、感光体の耐久に伴う削れ
が小さいので高寿命であり、低コスト、メンテナンスフ
リーに適しているメリットを持つ。
耐傷性のよい像担持体感光体101bとして、表面に導
電性粒子、フッ素原子含有樹脂粒子を含有する表面層
(以下、保護層と記す)を有する有機感光体がある。こ
の感光体は表面の摩擦係数μが小さいので、転写後の表
面上の転写残トナーのクリーニング性が良いこと、更に
は感光ドラムの回転トルクが小さい、ピッチムラも良い
というメリットを持つ。また、感光体の耐久に伴う削れ
が小さいので高寿命であり、低コスト、メンテナンスフ
リーに適しているメリットを持つ。
【0014】このような感光ドラムを用いて、これをD
C帯電方式あるいはAC帯電方式で帯電する方法が特開
平6−35220号公報に提案されている。
C帯電方式あるいはAC帯電方式で帯電する方法が特開
平6−35220号公報に提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】像担持体としての感光
ドラムは転写後の表面上の転写残トナーや紙粉等のルー
ズな付着汚染物はクリーニング手段で除去されて表面の
清掃がなされて繰り返して作像に供されるが、繰り返し
使用されていくうちにはクリーニング手段では除去しき
れない、帯電時の放電生成物や転写材の成分などで次第
に汚染されていく。感光体表面が汚染されると表面の抵
抗が下がって静電潜像を乱してしまったり、トナーやそ
の成分が感光体表面に融着し画像を損ねる結果となる。
近年、レーザープリンター等の画像形成装置にあって
は、高画質化の要望が強く、解像度でいえば600dp
iや800dpi、またPWM(パルス幅変調)等の画
像処理を行った多値画像化といった方向に進んでおり、
僅かな感光体汚染でも画像上に現れてしまう。
ドラムは転写後の表面上の転写残トナーや紙粉等のルー
ズな付着汚染物はクリーニング手段で除去されて表面の
清掃がなされて繰り返して作像に供されるが、繰り返し
使用されていくうちにはクリーニング手段では除去しき
れない、帯電時の放電生成物や転写材の成分などで次第
に汚染されていく。感光体表面が汚染されると表面の抵
抗が下がって静電潜像を乱してしまったり、トナーやそ
の成分が感光体表面に融着し画像を損ねる結果となる。
近年、レーザープリンター等の画像形成装置にあって
は、高画質化の要望が強く、解像度でいえば600dp
iや800dpi、またPWM(パルス幅変調)等の画
像処理を行った多値画像化といった方向に進んでおり、
僅かな感光体汚染でも画像上に現れてしまう。
【0016】そこで、クリーニングブレードや現像剤に
添加した研磨剤などで感光体表面を積極的に少しずつ研
磨することで感光体表面をリフレッシュするようにして
良好な画像を維持するようにしている。
添加した研磨剤などで感光体表面を積極的に少しずつ研
磨することで感光体表面をリフレッシュするようにして
良好な画像を維持するようにしている。
【0017】ところが、前記c)のような表面の摩擦係
数μが小さくて離型性・耐摩耗性・耐傷性のよい感光体
の場合にあっては、表面の摩擦係数μが小さいためにク
リーニングブレードがあっても削れにくいという特徴を
持つために、帯電による放電生成物が表面に付着した場
合とれにくくなる。また、表面保護層に導電性粒子を含
有するのでもともと表面抵抗が低い傾向がある。これら
のために、高湿環境下では表面に付着した放電生成物が
吸湿して、感光体に形成する静電潜像が周囲に流れる画
像流れやボケが発生する場合があり問題になった。
数μが小さくて離型性・耐摩耗性・耐傷性のよい感光体
の場合にあっては、表面の摩擦係数μが小さいためにク
リーニングブレードがあっても削れにくいという特徴を
持つために、帯電による放電生成物が表面に付着した場
合とれにくくなる。また、表面保護層に導電性粒子を含
有するのでもともと表面抵抗が低い傾向がある。これら
のために、高湿環境下では表面に付着した放電生成物が
吸湿して、感光体に形成する静電潜像が周囲に流れる画
像流れやボケが発生する場合があり問題になった。
【0018】また、接触帯電の場合は、コロナ帯電装置
に比べると放電量は小さく、オゾンの量は少ないもの
の、オゾンの発生位置が感光体と帯電ローラの間の微小
ギャップなので、少量のオゾンでも感光体表面に付着す
る。そして、感光体表面の電荷保持能力が低下して画像
流れ・ボケを生じてしまう場合がある。
に比べると放電量は小さく、オゾンの量は少ないもの
の、オゾンの発生位置が感光体と帯電ローラの間の微小
ギャップなので、少量のオゾンでも感光体表面に付着す
る。そして、感光体表面の電荷保持能力が低下して画像
流れ・ボケを生じてしまう場合がある。
【0019】すなわち、前記感光体を用いて接触帯電部
材で帯電を行うと放電生成物が感光体表面に付着する。
該感光体表面は表面摩擦係数μが低くて、硬いので削れ
にくく、表面付着放電生成物がクリーニングされにく
い。該感光体はもともと表面抵抗が低い上に、上記の除
去されにくい表面付着放電生成物が高湿環境下で吸湿し
て画像流れやボケを生じやすい。さらに、AC帯電方式
では放電電流が多くなるので、画像流れやボケが生じ易
かった。
材で帯電を行うと放電生成物が感光体表面に付着する。
該感光体表面は表面摩擦係数μが低くて、硬いので削れ
にくく、表面付着放電生成物がクリーニングされにく
い。該感光体はもともと表面抵抗が低い上に、上記の除
去されにくい表面付着放電生成物が高湿環境下で吸湿し
て画像流れやボケを生じやすい。さらに、AC帯電方式
では放電電流が多くなるので、画像流れやボケが生じ易
かった。
【0020】そこで本発明の目的は、画像流れや画像ボ
ケが生じにくい画像形成装置を提供することである。
ケが生じにくい画像形成装置を提供することである。
【0021】本発明の目的は、帯電部材による放電電流
を小さく抑えられる画像形成装置を提供することであ
る。
を小さく抑えられる画像形成装置を提供することであ
る。
【0022】本発明の他の目的は、摩耗しにくい像担持
体を用いる画像形成装置を提供することである。
体を用いる画像形成装置を提供することである。
【0023】本発明の他の目的は、接触帯電部材を用い
て均一帯電することができる画像形成装置を提供するこ
とである。
て均一帯電することができる画像形成装置を提供するこ
とである。
【0024】本発明の更なる目的及び特徴とするところ
は添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことに
より一層明らかになるだろう。
は添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことに
より一層明らかになるだろう。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
徴とする画像形成装置である。
【0026】(1)像担持体と、前記像担持体を帯電す
るために前記像担持体に接触可能な帯電部材を有する画
像形成装置であり、前記像担持体は、感光層と、像担持
体の表面に設けられる、フッ素樹脂を含有する表面保護
層と、を備え、前記帯電部材に印加される電圧は、振動
電圧であり、前記帯電部材の表面と前記像担持体の表面
とのギャップにかかる振動電圧のピーク間電圧が前記ギ
ャップにおける前記像担持体の放電開始電圧の2倍以上
でかつ1600V以下であることを特徴とする画像形成
装置。
るために前記像担持体に接触可能な帯電部材を有する画
像形成装置であり、前記像担持体は、感光層と、像担持
体の表面に設けられる、フッ素樹脂を含有する表面保護
層と、を備え、前記帯電部材に印加される電圧は、振動
電圧であり、前記帯電部材の表面と前記像担持体の表面
とのギャップにかかる振動電圧のピーク間電圧が前記ギ
ャップにおける前記像担持体の放電開始電圧の2倍以上
でかつ1600V以下であることを特徴とする画像形成
装置。
【0027】(2)前記表面保護層は、導電性粒子を含
有することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
有することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0028】(3)前記帯電部材は、基体と、この基体
に支持された発泡部材と、この発泡部材を覆い、前記発
泡部材よりも体積抵抗率の大きい抵抗層と、を備えるこ
とを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装
置。
に支持された発泡部材と、この発泡部材を覆い、前記発
泡部材よりも体積抵抗率の大きい抵抗層と、を備えるこ
とを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装
置。
【0029】(4)前記帯電部材の周速度と前記像担持
体の周速度は異なることを特徴とする(1)ないし
(3)の何れか1つに記載の画像形成装置。
体の周速度は異なることを特徴とする(1)ないし
(3)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0030】(5)前記帯電部材と記像担持体の接触部
において前記帯電部材の移動方向は、前記像担持体の移
動方向と逆方向であることを特徴とする(1)ないし
(4)の何れか1つに記載の画像形成装置。
において前記帯電部材の移動方向は、前記像担持体の移
動方向と逆方向であることを特徴とする(1)ないし
(4)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0031】(6)前記装置は、温度又は湿度の少なく
とも1つを検知する検知手段と、前記検知手段の検知結
果に基づいて前記ピーク間電圧を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする(1)ないし(5)の何れか
1つに記載の画像形成装置。
とも1つを検知する検知手段と、前記検知手段の検知結
果に基づいて前記ピーク間電圧を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする(1)ないし(5)の何れか
1つに記載の画像形成装置。
【0032】(7)前記装置は、温度又は湿度の少なく
とも1つを検知する検知手段と、前記検知手段の検知結
果に基づいて前記帯電部材の周速度と前記像担持体の周
速度の差を制御する制御手段と、を有することを特徴と
する(1)ないし(6)の何れか1つに記載の画像形成
装置。
とも1つを検知する検知手段と、前記検知手段の検知結
果に基づいて前記帯電部材の周速度と前記像担持体の周
速度の差を制御する制御手段と、を有することを特徴と
する(1)ないし(6)の何れか1つに記載の画像形成
装置。
【0033】(8)前記帯電部材はローラ形状であるこ
とを特徴とする(1)ないし(7)の何れか1つに記載
の画像形成装置。
とを特徴とする(1)ないし(7)の何れか1つに記載
の画像形成装置。
【0034】(9)前記帯電部材と前記像担持体は、前
記装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに設けら
れることを特徴とする(1)ないし(8)の何れか1つ
に記載の画像形成装置。
記装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに設けら
れることを特徴とする(1)ないし(8)の何れか1つ
に記載の画像形成装置。
【0035】(10)前記表面保護層の水に対する接触
角は、90°以上であることを特徴とする(1)ないし
(9)の何れか1つに記載の画像形成装置。
角は、90°以上であることを特徴とする(1)ないし
(9)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0036】〈作 用〉 .感光層と、像担持体の表面に設けられる、フッ素樹
脂を含有する表面保護層とを備えた像担持体は表面摩擦
係数μが小さくて摩耗しにくい。
脂を含有する表面保護層とを備えた像担持体は表面摩擦
係数μが小さくて摩耗しにくい。
【0037】.このような表面摩擦係数μの小さい表
面保護層を有する像担持体をAC帯電方式の接触帯電手
段で帯電処理する画像形成装置についても、帯電部材に
印加される電圧を、振動電圧であり、帯電部材の表面と
像担持体の表面とのギャップにかかる振動電圧のピーク
間電圧がギャップにおける像担持体の放電開始電圧の2
倍以上でかつ1600V以下であるものにすることで、
後述実施形態例に示すように放電電流を小さく抑えら
れ、画像流れや画像ボケが生じにくい。また均一帯電性
が確保され、帯電不良や砂地も生じにくい。
面保護層を有する像担持体をAC帯電方式の接触帯電手
段で帯電処理する画像形成装置についても、帯電部材に
印加される電圧を、振動電圧であり、帯電部材の表面と
像担持体の表面とのギャップにかかる振動電圧のピーク
間電圧がギャップにおける像担持体の放電開始電圧の2
倍以上でかつ1600V以下であるものにすることで、
後述実施形態例に示すように放電電流を小さく抑えら
れ、画像流れや画像ボケが生じにくい。また均一帯電性
が確保され、帯電不良や砂地も生じにくい。
【0038】.帯電部材として、基体と、この基体に
支持された発泡部材と、この発泡部材を覆い、前記発泡
部材よりも体積抵抗率の大きい抵抗層とを備える帯電部
材を使用することによって、該部材の圧接変形性により
放電領域が広がるので、より低いVppで帯電均一性が向
上する。
支持された発泡部材と、この発泡部材を覆い、前記発泡
部材よりも体積抵抗率の大きい抵抗層とを備える帯電部
材を使用することによって、該部材の圧接変形性により
放電領域が広がるので、より低いVppで帯電均一性が向
上する。
【0039】.帯電部材の周速と像担持体の周速とに
差を持たせることによって、像担持体の面に対して帯電
部材の異なった面が次々と接触するので、帯電部材に印
加するVppを小さくしても、帯電の均一性をより良くす
ることができる。また、像担持体には表面摩擦係数μの
小さい表面保護層があるので、周速差を設けても像担持
体駆動のトルクアップやトナー融着を生じない。
差を持たせることによって、像担持体の面に対して帯電
部材の異なった面が次々と接触するので、帯電部材に印
加するVppを小さくしても、帯電の均一性をより良くす
ることができる。また、像担持体には表面摩擦係数μの
小さい表面保護層があるので、周速差を設けても像担持
体駆動のトルクアップやトナー融着を生じない。
【0040】.画像形成装置が使用される環境温度や
相対湿度を検知して、環境に応じて、帯電部材に印加す
るバイアス電圧のピーク間電圧や、帯電部材と像担持体
の周速差の制御を行うことにより、環境に応じて必要な
制御を確実に行うことができ、高湿環境下での画像流
れ、低温低湿下での帯電不良、砂地状カブリに対する許
容度をより大きくすることができる。
相対湿度を検知して、環境に応じて、帯電部材に印加す
るバイアス電圧のピーク間電圧や、帯電部材と像担持体
の周速差の制御を行うことにより、環境に応じて必要な
制御を確実に行うことができ、高湿環境下での画像流
れ、低温低湿下での帯電不良、砂地状カブリに対する許
容度をより大きくすることができる。
【0041】
〈第1の実施形態例〉(図1〜図8) (1)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略図であ
る。本例の画像形成装置は、転写方式電子写真プロセス
利用の、プロセスカートリッジ着脱式のレーザービーム
プリンターである。
る。本例の画像形成装置は、転写方式電子写真プロセス
利用の、プロセスカートリッジ着脱式のレーザービーム
プリンターである。
【0042】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(感光ドラム)であり、矢示の時計方向に1
00mm/secの回転スピード(プロセススピード)で回転
駆動される。この感光ドラムの感光体は表面に設けられ
た低摩擦係数μの保護層と、OPC感光層と、を有す
る。その層構成については後述する。
写真感光体(感光ドラム)であり、矢示の時計方向に1
00mm/secの回転スピード(プロセススピード)で回転
駆動される。この感光ドラムの感光体は表面に設けられ
た低摩擦係数μの保護層と、OPC感光層と、を有す
る。その層構成については後述する。
【0043】2は接触帯電部材としての帯電ローラであ
り、感光ドラム1の面に所定の押圧力を持って接触させ
た状態に保たせてあり、本実施形態例では感光ドラム1
の回転に従動して回転する。この帯電ローラ2の層構成
についても後述する。
り、感光ドラム1の面に所定の押圧力を持って接触させ
た状態に保たせてあり、本実施形態例では感光ドラム1
の回転に従動して回転する。この帯電ローラ2の層構成
についても後述する。
【0044】回転感光ドラム1は帯電ローラにより所定
の極性・電位に均一に帯電処理される。その回転感光ド
ラム1の均一帯電処理面にレーザースキャナー3によっ
て目的の画像情報の電気デジタル画素信号に対応して変
調されたレーザービームによる走査露光(ラスタースキ
ャン露光)Lがなされる。レーザースキャナー3は、半
導体レーザーの点滅をポリゴンスキャナーで走査し、光
学系により感光ドラム1上に結像させる。これにより回
転感光ドラム1面に目的の画像情報に対応した静電潜像
が作られる。3aはレーザー光の偏向ミラーである。
の極性・電位に均一に帯電処理される。その回転感光ド
ラム1の均一帯電処理面にレーザースキャナー3によっ
て目的の画像情報の電気デジタル画素信号に対応して変
調されたレーザービームによる走査露光(ラスタースキ
ャン露光)Lがなされる。レーザースキャナー3は、半
導体レーザーの点滅をポリゴンスキャナーで走査し、光
学系により感光ドラム1上に結像させる。これにより回
転感光ドラム1面に目的の画像情報に対応した静電潜像
が作られる。3aはレーザー光の偏向ミラーである。
【0045】その回転感光ドラム1面の形成静電潜像が
現像器4でトナー現像される。現像は、ジャンピング現
像や、トナーとキャリアを備える2成分現像剤による現
像、FEED現像などの現像法が用いられる。トナーが
付着すべきところをレーザーを点灯し潜像の電荷をなく
すイメージ露光と、電荷の少ない方にトナーを付着させ
る反転現像が組み合わせて用いるのが良い。
現像器4でトナー現像される。現像は、ジャンピング現
像や、トナーとキャリアを備える2成分現像剤による現
像、FEED現像などの現像法が用いられる。トナーが
付着すべきところをレーザーを点灯し潜像の電荷をなく
すイメージ露光と、電荷の少ない方にトナーを付着させ
る反転現像が組み合わせて用いるのが良い。
【0046】その現像トナー画像が、感光ドラム1と転
写手段としての転写ローラ8の圧接ニップ部である転写
部において、該転写部に対して、給紙カセット5に積載
収納されている被記録材としての転写材Pが、ホスト装
置からの送信プリント信号に基づいて駆動される給紙ロ
ーラ6→シートパス11→搬送ローラ12→タイミング
ローラ7の経路を通って、画像信号と同期をとった所定
のタイミングにて給紙・搬送され、その搬送転写材Pの
面に順次に転写されていく。転写ローラ8は導電性の硬
度の低い弾性体であり、この転写ローラ8にトナーの帯
電極性と逆極性の転写バイアス電圧が印加されることで
感光ドラム1面のトナー画像が転写材Pの面に静電的に
転写される。
写手段としての転写ローラ8の圧接ニップ部である転写
部において、該転写部に対して、給紙カセット5に積載
収納されている被記録材としての転写材Pが、ホスト装
置からの送信プリント信号に基づいて駆動される給紙ロ
ーラ6→シートパス11→搬送ローラ12→タイミング
ローラ7の経路を通って、画像信号と同期をとった所定
のタイミングにて給紙・搬送され、その搬送転写材Pの
面に順次に転写されていく。転写ローラ8は導電性の硬
度の低い弾性体であり、この転写ローラ8にトナーの帯
電極性と逆極性の転写バイアス電圧が印加されることで
感光ドラム1面のトナー画像が転写材Pの面に静電的に
転写される。
【0047】転写部を通った転写材Pは、感光ドラム1
の面から分離され、シートガイド13を通って定着器9
に導入されて、トナー画像の定着処理を受け、排紙ロー
ラ10により機外の排紙トレイ14に排出される。
の面から分離され、シートガイド13を通って定着器9
に導入されて、トナー画像の定着処理を受け、排紙ロー
ラ10により機外の排紙トレイ14に排出される。
【0048】一方、転写材Pに対するトナー画像転写後
の感光ドラム1面はクリーナー15のクリーニングブレ
ードによって転写残りトナー等の付着残留汚染物の除去
がなされて清掃され、繰り返して作像に供される。
の感光ドラム1面はクリーナー15のクリーニングブレ
ードによって転写残りトナー等の付着残留汚染物の除去
がなされて清掃され、繰り返して作像に供される。
【0049】本例のプリンターは、感光ドラム1、帯電
ローラ2、現像器4、クリーナー15の4つのプロセス
機器を一括してプリンター本体に対して着脱自在のプロ
セスカートリッジ16として構成してある。プロセスカ
ートリッジとすることで、転写材がジャムした時カート
リッジを取り出してリカバーすることが出来、作業性に
優れる。また保守性にも優れる。なお、帯電ローラ2の
電源30は、プリンター本体に設けられる。
ローラ2、現像器4、クリーナー15の4つのプロセス
機器を一括してプリンター本体に対して着脱自在のプロ
セスカートリッジ16として構成してある。プロセスカ
ートリッジとすることで、転写材がジャムした時カート
リッジを取り出してリカバーすることが出来、作業性に
優れる。また保守性にも優れる。なお、帯電ローラ2の
電源30は、プリンター本体に設けられる。
【0050】(2)感光ドラム1 図2は像担持体としての感光ドラム1の層構成模型図で
あり、導電性基盤兼用の、アルミニウム・クロム・ニッ
ケル・銅・ステンレスなどの金属ドラム基体1aの外周
面に、電荷発生層1b、電荷輸送層1c、表面保護層1
dを順次積層している。この層1b・1c・1dがOP
C感光体である。導電性基盤1aは金属をシート状に形
成したもの、または金属箔をプラスチックフィルム状に
ラミネートしたものなどにすることもできる。
あり、導電性基盤兼用の、アルミニウム・クロム・ニッ
ケル・銅・ステンレスなどの金属ドラム基体1aの外周
面に、電荷発生層1b、電荷輸送層1c、表面保護層1
dを順次積層している。この層1b・1c・1dがOP
C感光体である。導電性基盤1aは金属をシート状に形
成したもの、または金属箔をプラスチックフィルム状に
ラミネートしたものなどにすることもできる。
【0051】a)電荷発生層1b 電荷発生層1bは、スーダンレッド、ダイアンブルーな
どのアゾ顔料や、ピレンキノンおよびアントアントロン
等のキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン樹脂、イ
ンジゴおよびチオインジゴ等のインジゴ顔料、銅フタロ
シアニン、チタニルフタロシアニンなどのフタロシアニ
ン顔料、アズレニウム塩顔料などの電荷発生材料を、ポ
リビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、
アクリル樹脂、エチルセルロースなどの結着性樹脂に分
散させて、この分散液を塗工するか、前記顔料を真空蒸
着することによって形成する。
どのアゾ顔料や、ピレンキノンおよびアントアントロン
等のキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン樹脂、イ
ンジゴおよびチオインジゴ等のインジゴ顔料、銅フタロ
シアニン、チタニルフタロシアニンなどのフタロシアニ
ン顔料、アズレニウム塩顔料などの電荷発生材料を、ポ
リビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、
アクリル樹脂、エチルセルロースなどの結着性樹脂に分
散させて、この分散液を塗工するか、前記顔料を真空蒸
着することによって形成する。
【0052】電荷発生層1bの膜厚は5μm以下、好ま
しくは0.05〜3μmである。
しくは0.05〜3μmである。
【0053】b)電荷輸送層1c 電荷輸送層1cは、主鎖または側鎖にビフェニレン、ア
ントラセン、ピレン、フェナントレンなどの構造を有す
る多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オキ
サギアゾール、ピラゾリンなどの含窒素環化合物、ヒド
ラゾン化合物、スチリル化合物などの電荷輸送物質を成
膜性を有する樹脂に溶解させた塗工液を用いて形成され
る。
ントラセン、ピレン、フェナントレンなどの構造を有す
る多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オキ
サギアゾール、ピラゾリンなどの含窒素環化合物、ヒド
ラゾン化合物、スチリル化合物などの電荷輸送物質を成
膜性を有する樹脂に溶解させた塗工液を用いて形成され
る。
【0054】このような樹脂としては、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エ
ステルなどが挙げられる。
ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エ
ステルなどが挙げられる。
【0055】電荷輸送層1cの厚さは5〜20μm、好
ましくは5〜15μmである。
ましくは5〜15μmである。
【0056】電荷輸送材料は単独で使用しても良く、ま
た他の電荷輸送材料と混合して用いても良い。
た他の電荷輸送材料と混合して用いても良い。
【0057】c)保護層1d 保護層1dは、感光層を保護するために感光層を覆う層
であり、導電性粒子、フッ素原子含有樹脂粒子、及び結
着樹脂を含有している。
であり、導電性粒子、フッ素原子含有樹脂粒子、及び結
着樹脂を含有している。
【0058】.導電性微粒子としては、金属微粉や金
属酸化物粒子及びカーボンブラック等が使用されるが、
透明な金属酸化物がより好ましい。
属酸化物粒子及びカーボンブラック等が使用されるが、
透明な金属酸化物がより好ましい。
【0059】酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化ア
ンチモン、酸化インジュウム、酸化ビスマス、スズをド
ープした酸化インジュウム、アンチモンをドープした酸
化スズ、アンチモンをドープした酸化ジルコニウム等が
挙げられる。
ンチモン、酸化インジュウム、酸化ビスマス、スズをド
ープした酸化インジュウム、アンチモンをドープした酸
化スズ、アンチモンをドープした酸化ジルコニウム等が
挙げられる。
【0060】これら金属酸化物は単独または二種類以上
を組み合わせて用いることもできる。二種類以上を組み
合わせて用いる場合は、単に混合しても、固容体や融着
の形にしても良い。
を組み合わせて用いることもできる。二種類以上を組み
合わせて用いる場合は、単に混合しても、固容体や融着
の形にしても良い。
【0061】これらの導電性微粒子の粒径は光散乱を防
止するという意味から0.3μm以下が好ましく、特に
は0.1μm以下であることが好ましい。
止するという意味から0.3μm以下が好ましく、特に
は0.1μm以下であることが好ましい。
【0062】.フッ素原子含有樹脂粒子としては、四
フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フ
ッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ
化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂及びこ
れらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選
択するのが好ましい。特に四フッ化エチレン樹脂、フッ
化ビニリデン樹脂が好ましい。
フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フ
ッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ
化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂及びこ
れらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選
択するのが好ましい。特に四フッ化エチレン樹脂、フッ
化ビニリデン樹脂が好ましい。
【0063】樹脂粒子の分子量や粒径は適宜選択するこ
とができ、特に制限されるものではない。
とができ、特に制限されるものではない。
【0064】これらのフッ素原子含有化合物の添加量
は、用いる導電性粒子の重量に対し1〜100重量%で
あることが好ましく、特には5〜50重量%であること
が好ましい。
は、用いる導電性粒子の重量に対し1〜100重量%で
あることが好ましく、特には5〜50重量%であること
が好ましい。
【0065】.結着樹脂としては、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル、ポリアリレート樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、セルロース樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ホスフ
ァゼン樹脂、メラミン樹脂および塩化ビニル一酢酸ビニ
ル共重合体等が挙げられる。
樹脂、ポリエステル、ポリアリレート樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、セルロース樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ホスフ
ァゼン樹脂、メラミン樹脂および塩化ビニル一酢酸ビニ
ル共重合体等が挙げられる。
【0066】これらの樹脂は単独で用いることも、2種
以上を組み合わせて用いることもできる。
以上を組み合わせて用いることもできる。
【0067】保護層1dの体積抵抗は1010〜1014Ω
・cmの範囲であることが好ましい。
・cmの範囲であることが好ましい。
【0068】保護層1d中のフッ素原子含有樹脂粒子の
割合は、保護層全重量に対し5〜70重量%が好まし
く、より好ましくは10〜60重量%である。
割合は、保護層全重量に対し5〜70重量%が好まし
く、より好ましくは10〜60重量%である。
【0069】フッ素原子含有樹脂粒子の割合が70重量
%より多いと保護層の機械的強度が低下しやすく、5重
量%より少ないと保護層表面の離型性、耐摩耗性、耐傷
性が十分でなくなることがある。
%より多いと保護層の機械的強度が低下しやすく、5重
量%より少ないと保護層表面の離型性、耐摩耗性、耐傷
性が十分でなくなることがある。
【0070】分散性、結着性、耐候性をさらに向上させ
る目的で、ラジカル補足剤や酸化防止剤等の添加物を加
えても良い、。
る目的で、ラジカル補足剤や酸化防止剤等の添加物を加
えても良い、。
【0071】保護層1dの膜厚は0.2〜10μmの範
囲が好ましく、より好ましくは0.5〜6μmである。
囲が好ましく、より好ましくは0.5〜6μmである。
【0072】本例では、感光ドラムの感光体の誘電体層
(電荷輸送層+保護層)の膜厚を電荷輸送層10μm、
保護層3μmで、計13μmとした。
(電荷輸送層+保護層)の膜厚を電荷輸送層10μm、
保護層3μmで、計13μmとした。
【0073】本実施例の像担持体としての感光ドラム1
は上記のように表面に、導電性粒子、フッ素原子含有樹
脂粒子を含有する保護層1dを有することで、表面の摩
擦係数μが小さくて離型性・耐摩耗性・耐傷性がよい。
は上記のように表面に、導電性粒子、フッ素原子含有樹
脂粒子を含有する保護層1dを有することで、表面の摩
擦係数μが小さくて離型性・耐摩耗性・耐傷性がよい。
【0074】なお、保護層1dの表面の水に対する接触
角は90°以上、好ましくは95°以上とするのが良
い。
角は90°以上、好ましくは95°以上とするのが良
い。
【0075】(3)帯電ローラ2 図3に帯電部材としての帯電ローラ2の層構成模型図を
示した。帯電ローラ2は、芯金2a、導電性ゴム層2
b、高抵抗層2c(エピクロルヒドリンゴム)の構成で
ある。
示した。帯電ローラ2は、芯金2a、導電性ゴム層2
b、高抵抗層2c(エピクロルヒドリンゴム)の構成で
ある。
【0076】高抵抗層2cは、リーク防止のためにゴム
層2bよりも体積抵抗率を大きくするのが良い。
層2bよりも体積抵抗率を大きくするのが良い。
【0077】帯電ローラ2には電源30よりAC正弦波
と直流電圧成分を重畳した振動電圧を印加し、感光ドラ
ム1面を所定の電位Vd にAC帯電方式にて帯電する。
と直流電圧成分を重畳した振動電圧を印加し、感光ドラ
ム1面を所定の電位Vd にAC帯電方式にて帯電する。
【0078】本例では電圧として、 直流電圧成分: 所望の帯電電圧Vd に相当する直流バイアスVdc=−6
00V 交流電圧成分: Vpp=1400v程度、f=700Hz 程度の正弦波A
Cバイアス とを重畳したバイアスを印加する。
00V 交流電圧成分: Vpp=1400v程度、f=700Hz 程度の正弦波A
Cバイアス とを重畳したバイアスを印加する。
【0079】(4)試験・研究 以上の装置において、高品位な画像を得るために、像担
持体としての感光ドラム1、帯電部材としての帯電ロー
ラ2の好ましい条件を調べた。
持体としての感光ドラム1、帯電部材としての帯電ロー
ラ2の好ましい条件を調べた。
【0080】なお、帯電ローラ表面と感光ドラム表面と
のギャップ間にかかる交流電圧成分のピーク間電圧Vgp
p は、帯電ローラ2の芯金2aに印加するピーク間電圧
Vppより小さくなる。この減衰の程度は、帯電ローラ2
と感光ドラム1の感光体層、そして帯電ローラ2と感光
体層の間の空気層によって構成される交流インピーダン
スによって異なる。
のギャップ間にかかる交流電圧成分のピーク間電圧Vgp
p は、帯電ローラ2の芯金2aに印加するピーク間電圧
Vppより小さくなる。この減衰の程度は、帯電ローラ2
と感光ドラム1の感光体層、そして帯電ローラ2と感光
体層の間の空気層によって構成される交流インピーダン
スによって異なる。
【0081】これを図4の等価回路で説明する。帯電ロ
ーラ2、感光ドラム1は、それぞれ抵抗とコンデンサの
並列回路と考えられる。帯電ローラ芯金2aに印加する
交流電圧の周波数をf、芯金2aに印加するピーク間電
圧をVpp、帯電ローラ表面と感光ドラム表面とのギャッ
プ間にかかる電圧E3のACの振幅の2倍をW(W=V
gpp )とし、図4に示した回路方程式を解くと、次のよ
うになる。
ーラ2、感光ドラム1は、それぞれ抵抗とコンデンサの
並列回路と考えられる。帯電ローラ芯金2aに印加する
交流電圧の周波数をf、芯金2aに印加するピーク間電
圧をVpp、帯電ローラ表面と感光ドラム表面とのギャッ
プ間にかかる電圧E3のACの振幅の2倍をW(W=V
gpp )とし、図4に示した回路方程式を解くと、次のよ
うになる。
【0082】W=[(Vpp/2- A)2 +B2 ]1/2 ここで、 A =Vpp/2×C3ω{g2(ω2-αβ)+ω2C2(α+ β)}/C4(α2+
ω2)( β2+ω2) B =Vpp/2×C3ω2{C2( ω2-αβ)-g2( α+ β)}/C4(α2+
ω2)( β2+ω2) g1,2=1/R1,2 C4=C1C2+C2C3+C3C1 E0=Vpp/2×sin ωt+EVdc α, β=-[{(C2+C3)g1+(C1+C3)g2}±[{(C2+C3)g1+(C1+C
3)g2}2-4C4g1g2]1/2 ]/2C4 帯電ローラ2の容量C1、感光ドラム1の容量C2、空
気層の容量C3や抵抗R1,R2の値は測定できるの
で、W(帯電ローラ表面と感光ドラム表面とのギャップ
間の実質的な交流ピーク間電圧Vgpp )を求めることが
できる。
ω2)( β2+ω2) B =Vpp/2×C3ω2{C2( ω2-αβ)-g2( α+ β)}/C4(α2+
ω2)( β2+ω2) g1,2=1/R1,2 C4=C1C2+C2C3+C3C1 E0=Vpp/2×sin ωt+EVdc α, β=-[{(C2+C3)g1+(C1+C3)g2}±[{(C2+C3)g1+(C1+C
3)g2}2-4C4g1g2]1/2 ]/2C4 帯電ローラ2の容量C1、感光ドラム1の容量C2、空
気層の容量C3や抵抗R1,R2の値は測定できるの
で、W(帯電ローラ表面と感光ドラム表面とのギャップ
間の実質的な交流ピーク間電圧Vgpp )を求めることが
できる。
【0083】帯電ローラ2の抵抗R1と容量C1、感光
ドラム1の抵抗R2と容量C2は、図5のように感光ド
ラム1の代わりにドラム1と同形状のアルミニウムドラ
ム20を帯電ローラ2に接触させる方法で測定する。
ドラム1の抵抗R2と容量C2は、図5のように感光ド
ラム1の代わりにドラム1と同形状のアルミニウムドラ
ム20を帯電ローラ2に接触させる方法で測定する。
【0084】即ち、帯電ローラ2にDCバイアス400
Vを印加して該帯電ローラ2と接触させた電極部材とし
てのアルミニウムドラム20とアース間を流れる電流を
測定することによって帯電ローラ2の抵抗R1を測定す
る。
Vを印加して該帯電ローラ2と接触させた電極部材とし
てのアルミニウムドラム20とアース間を流れる電流を
測定することによって帯電ローラ2の抵抗R1を測定す
る。
【0085】また帯電ローラ2の代わりにこれと同じ大
きさで実質的に体積抵抗が0Ωcmに近い導電ゴムロー
ラを用い、アルミニウムドラム20に接触させてゴムロ
ーラにACバイアス(Vpp=1400V)を印加し、ド
ラム20とアース間を流れる電流を測定して空気層の容
量C3を求める。
きさで実質的に体積抵抗が0Ωcmに近い導電ゴムロー
ラを用い、アルミニウムドラム20に接触させてゴムロ
ーラにACバイアス(Vpp=1400V)を印加し、ド
ラム20とアース間を流れる電流を測定して空気層の容
量C3を求める。
【0086】次に図5のように帯電ローラ2にACバイ
アス(Vpp=1400V)を印加してアルミニウムドラ
ム20とアース間を流れる電流を測定することによって
帯電ローラ2の容量C1と、空気層の容量C3の合成容
量を測定してC1を求める。
アス(Vpp=1400V)を印加してアルミニウムドラ
ム20とアース間を流れる電流を測定することによって
帯電ローラ2の容量C1と、空気層の容量C3の合成容
量を測定してC1を求める。
【0087】また、アルミドラム20を感光ドラム1に
置き換えて図5と同様の測定を行い、R1とR2の合成
の抵抗、C1とC2とC3の合成の容量を求め、アルミ
ニウムドラム20での測定値C1、C3、R1を用い
て、感光ドラム1の抵抗R2、容量C2を求める。
置き換えて図5と同様の測定を行い、R1とR2の合成
の抵抗、C1とC2とC3の合成の容量を求め、アルミ
ニウムドラム20での測定値C1、C3、R1を用い
て、感光ドラム1の抵抗R2、容量C2を求める。
【0088】本例の場合、 帯電ローラ2: R1=6.1×106 Ω C1=1.6×10-9F 感光ドラム1: R2=2.0×109 Ω C2=4.0×10-10 F 空気: C3=3.5×10-11 F であり、例えば、帯電ローラ芯金2aに、1400V,
700Hz のサイン波を印加したときに、帯電ローラ表
面と感光ドラム表面とのギャップ間の実質的な交流ピー
ク間電圧Wは1250Vになる。
700Hz のサイン波を印加したときに、帯電ローラ表
面と感光ドラム表面とのギャップ間の実質的な交流ピー
ク間電圧Wは1250Vになる。
【0089】今後は、帯電部材表面と像担持体表面との
ギャップ間の実質的な交流ピーク間電圧Wを用いて以下
の説明を行う。
ギャップ間の実質的な交流ピーク間電圧Wを用いて以下
の説明を行う。
【0090】A)画像流れ 横軸に上述したACピーク間電圧(W)、縦軸にAC電
流実効値(Iac)をとると、感光ドラム1の感光体の
誘電体層(電荷輸送層+保護層)の膜厚13μm、20
μm、25μmの各感光ドラムの特性は図6のようにな
る。
流実効値(Iac)をとると、感光ドラム1の感光体の
誘電体層(電荷輸送層+保護層)の膜厚13μm、20
μm、25μmの各感光ドラムの特性は図6のようにな
る。
【0091】いずれも、Wが約1.1kV(2Vgth ,
Vgth :帯電部材表面と感光ドラム表面とのギャップで
放電が開始する放電開始電圧値)までは、電圧の増加に
つれてIacは線形に増加する。このグラフの傾きは帯
電ローラと感光体、そして帯電ローラと感光体の間の空
気層によって構成される交流インピーダンスを示す。
Vgth :帯電部材表面と感光ドラム表面とのギャップで
放電が開始する放電開始電圧値)までは、電圧の増加に
つれてIacは線形に増加する。このグラフの傾きは帯
電ローラと感光体、そして帯電ローラと感光体の間の空
気層によって構成される交流インピーダンスを示す。
【0092】次に、Wが約1.1kVを越えると、グラ
フは傾きを増す。この増加分はACによる放電の分であ
る。感光体の誘電体層の膜厚がいずれの場合も、Wが大
きくなると放電の電流が増大することがわかる。特に、
1.6kVを越えると放電電流が増大する。
フは傾きを増す。この増加分はACによる放電の分であ
る。感光体の誘電体層の膜厚がいずれの場合も、Wが大
きくなると放電の電流が増大することがわかる。特に、
1.6kVを越えると放電電流が増大する。
【0093】これに対応するように、画像流れはWが大
きくなると急激に悪くなる。
きくなると急激に悪くなる。
【0094】図7に帯電のWを変えて高温高湿環境(3
2.5°C、85%Rh)で耐久試験を行った時の画像
流れの発生結果を示す。
2.5°C、85%Rh)で耐久試験を行った時の画像
流れの発生結果を示す。
【0095】耐久の条件としては、1000枚/1日で
6日間耐久を行って画像流れの発生を調べた。画像流れ
の発生がない場合を○、発生はするが極軽微な場合を
△、画像上でわかる場合を×とした。
6日間耐久を行って画像流れの発生を調べた。画像流れ
の発生がない場合を○、発生はするが極軽微な場合を
△、画像上でわかる場合を×とした。
【0096】これからわかるように、感光体の誘電体層
の膜厚がいずれの場合も、帯電のWが1.6kV以下な
らば、画像流れを生じることなくAC帯電を行うことが
できる。
の膜厚がいずれの場合も、帯電のWが1.6kV以下な
らば、画像流れを生じることなくAC帯電を行うことが
できる。
【0097】また、感光ドラムの表面抵抗が高いほど画
像流れが生じにくく、低いほど画像流れが生じやすい傾
向があるが、Wを1.6kV以下にすることにより、保
護層1dの抵抗が1010Ω・cmのものでも画像流れ生
じにくかった。
像流れが生じにくく、低いほど画像流れが生じやすい傾
向があるが、Wを1.6kV以下にすることにより、保
護層1dの抵抗が1010Ω・cmのものでも画像流れ生
じにくかった。
【0098】B)帯電均一性 帯電ローラ表面と感光ドラム表面とのギャップ間にかか
るWが2Vgth 以上あれば、帯電不良、砂地状カブリ等
の画像欠陥を生じない。感光ドラムの誘電層(電荷輸送
層+保護層)の膜厚と放電開始電圧Vgth (ローラとド
ラムのギャップによる放電開始電圧)との間には次式の
ような関係がある。
るWが2Vgth 以上あれば、帯電不良、砂地状カブリ等
の画像欠陥を生じない。感光ドラムの誘電層(電荷輸送
層+保護層)の膜厚と放電開始電圧Vgth (ローラとド
ラムのギャップによる放電開始電圧)との間には次式の
ような関係がある。
【0099】 Vgth =(7737.6×D)1/2 +312+6.2D D=t/ε(t:感光体誘電層膜厚[μm]、ε:誘電
層の比誘電率) すなわち、感光ドラムの感光体膜厚を薄くすれば、Vgt
h が小さくなる。感光体誘電層膜厚と2Vgth とは図8
のようになる。AC帯電においては、感光体誘電層膜厚
を薄くすれば、低いWで帯電を行うことができる。
層の比誘電率) すなわち、感光ドラムの感光体膜厚を薄くすれば、Vgt
h が小さくなる。感光体誘電層膜厚と2Vgth とは図8
のようになる。AC帯電においては、感光体誘電層膜厚
を薄くすれば、低いWで帯電を行うことができる。
【0100】感光体誘電層膜厚と帯電均一性との関係も
図7に示した。帯電ローラ表面と感光ドラム間にかかる
Wが、2Vgth より小さくなると帯電不良、砂地が生じ
てしまう。
図7に示した。帯電ローラ表面と感光ドラム間にかかる
Wが、2Vgth より小さくなると帯電不良、砂地が生じ
てしまう。
【0101】従って、帯電均一性のためにW≧2Vgth
とするのが良い。W≧2Vgth とするためには、帯電部
材に印加する交流電圧成分のピーク間電圧Vppを感光体
の帯電開始電圧Vthの2倍以上とする、即ちVpp≧2th
とすれば良い。なおVthは、仮に帯電部材に直流電圧を
印加した場合、感光体の帯電が開始する時の印加直流電
圧値である。
とするのが良い。W≧2Vgth とするためには、帯電部
材に印加する交流電圧成分のピーク間電圧Vppを感光体
の帯電開始電圧Vthの2倍以上とする、即ちVpp≧2th
とすれば良い。なおVthは、仮に帯電部材に直流電圧を
印加した場合、感光体の帯電が開始する時の印加直流電
圧値である。
【0102】図7に示すように感光体誘電層膜厚が小さ
い方がより低いWで帯電均一性が得られる。
い方がより低いWで帯電均一性が得られる。
【0103】C)感光ドラム1の感光体の削れ、耐久性 従来の感光ドラムの場合、感光体の削れ量は転写材(A
4サイズ)を1000枚プリントしたとき1.0μmだ
ったが、本例の保護層1dを有する感光ドラムの削れ量
は同様に転写材(A4サイズ)を1000枚プリントし
たとき0.1μmと、従来の約1/10に減少する。こ
れは、保護層1dが低い表面摩擦係数μで硬いために、
削れが少ないことによる。
4サイズ)を1000枚プリントしたとき1.0μmだ
ったが、本例の保護層1dを有する感光ドラムの削れ量
は同様に転写材(A4サイズ)を1000枚プリントし
たとき0.1μmと、従来の約1/10に減少する。こ
れは、保護層1dが低い表面摩擦係数μで硬いために、
削れが少ないことによる。
【0104】従って、感光ドラムの耐久による削れが大
きく減少するので、従来は例えば耐久寿命転写材200
00枚分で感光ドラムの高抵抗層の膜厚が30μm必要
だったところが、同じ寿命で13μm(電荷輸送層10
μm+保護層3μm)で良くなる。
きく減少するので、従来は例えば耐久寿命転写材200
00枚分で感光ドラムの高抵抗層の膜厚が30μm必要
だったところが、同じ寿命で13μm(電荷輸送層10
μm+保護層3μm)で良くなる。
【0105】すなわち、保護層1dを有する感光ドラム
は、誘電体層の膜厚を薄くしても耐久性の問題はない。
は、誘電体層の膜厚を薄くしても耐久性の問題はない。
【0106】以上説明したように、表面に保護層1dを
有する感光ドラムの画像流れは、AC帯電方式の接触帯
電の場合でも、帯電部材に印加する電圧の交流電圧成分
は、帯電部材表面と像担持体表面とのギャップ間の実質
的な交流ピーク間電圧Vgppを帯電部材表面と像担持体
表面とのギャップの放電開始電圧Vgth の2倍以上、か
つ1600V以下にするように設定されることで、放電
電流を小さく抑えることによって防止できる。
有する感光ドラムの画像流れは、AC帯電方式の接触帯
電の場合でも、帯電部材に印加する電圧の交流電圧成分
は、帯電部材表面と像担持体表面とのギャップ間の実質
的な交流ピーク間電圧Vgppを帯電部材表面と像担持体
表面とのギャップの放電開始電圧Vgth の2倍以上、か
つ1600V以下にするように設定されることで、放電
電流を小さく抑えることによって防止できる。
【0107】なお、帯電部材に印加される交流電圧が定
電圧制御されても、印加される交流電流が定電流制御さ
れても良い。
電圧制御されても、印加される交流電流が定電流制御さ
れても良い。
【0108】像担持体の誘電層膜厚を小さくすれば、放
電開始電圧Vgth を小さくすることができ、帯電不良が
生じるVgpp をより小さくすることができる。
電開始電圧Vgth を小さくすることができ、帯電不良が
生じるVgpp をより小さくすることができる。
【0109】また、表面に保護層を有する像担持体を用
いるので、像担持体の誘電層膜厚を小さくしても削れが
小さく、耐久性にも問題がない。
いるので、像担持体の誘電層膜厚を小さくしても削れが
小さく、耐久性にも問題がない。
【0110】なお、本実施形態例において、接触帯電部
材2はローラ型に限らず、その他、ブレード型、ブラシ
形状のものなどその形態は任意である。
材2はローラ型に限らず、その他、ブレード型、ブラシ
形状のものなどその形態は任意である。
【0111】〈第2の実施形態例〉(図9・図10) 本例は、前述の第1の実施形態例において、接触帯電部
材として、支持部材によって支持された導電性の発泡部
材と、発泡部材を囲繞するとともに像担持体としての感
光ドラムに直接または他層を介して接触する抵抗層とを
備えるローラ帯電部材(帯電ローラ)を用いたものであ
り、その他は第1の実施形態例と同様である。
材として、支持部材によって支持された導電性の発泡部
材と、発泡部材を囲繞するとともに像担持体としての感
光ドラムに直接または他層を介して接触する抵抗層とを
備えるローラ帯電部材(帯電ローラ)を用いたものであ
り、その他は第1の実施形態例と同様である。
【0112】図9はその帯電ローラ22の層構成を示す
横断面摸式図である。
横断面摸式図である。
【0113】該帯電ローラ22は、支持部材としてのス
テンレス等の金属でできた芯金22aと、その外周に同
心一体にローラ状に形成された導電性の発泡部材(発泡
層)22bと、その外周面を囲繞するようにして被覆す
る中抵抗層22cとから構成される。発泡部材22b
は、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリアミド系等の発泡部材や、EPDM
(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)やウレタ
ンを発泡させた柔軟な部材に、カーボン、酸化錫などの
導電性粉体を分散させて体積抵抗率を調整した部材であ
る。22b′はこの発泡部材22bの気泡部(空気、窒
素、アルゴンガス等の封入気泡)である。
テンレス等の金属でできた芯金22aと、その外周に同
心一体にローラ状に形成された導電性の発泡部材(発泡
層)22bと、その外周面を囲繞するようにして被覆す
る中抵抗層22cとから構成される。発泡部材22b
は、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリアミド系等の発泡部材や、EPDM
(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)やウレタ
ンを発泡させた柔軟な部材に、カーボン、酸化錫などの
導電性粉体を分散させて体積抵抗率を調整した部材であ
る。22b′はこの発泡部材22bの気泡部(空気、窒
素、アルゴンガス等の封入気泡)である。
【0114】中抵抗層22cは、ウレタン系樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリエチレン樹脂、PFA(パーフロロ
アルコキシ)・FEP(フッ化エチレンプロピレン)・
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素
系樹脂、EPDM、スチレンブタジエンゴム等に導電性
粉体を混練分散した後に、押し出し成形等により形成さ
れるものが一般的である。
エステル樹脂、ポリエチレン樹脂、PFA(パーフロロ
アルコキシ)・FEP(フッ化エチレンプロピレン)・
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素
系樹脂、EPDM、スチレンブタジエンゴム等に導電性
粉体を混練分散した後に、押し出し成形等により形成さ
れるものが一般的である。
【0115】本例の帯電ローラ22は以下の構成とす
る。
る。
【0116】芯金22a:直径6.0mmのステンレス
丸棒 発泡部材22b:カーボン分散の発泡ポリウレタン(比
重0.5g/cm3 、体積抵抗率103 Ω・cm、層厚
2.8mm) 抵抗層22c:ポリエステル系ポリウレタン熱可塑性エ
ラストマー(体積抵抗率107 Ωcm、層厚250μ
m) このような帯電ローラ22を用いて第1の実施形態例と
同様の制御を行う。
丸棒 発泡部材22b:カーボン分散の発泡ポリウレタン(比
重0.5g/cm3 、体積抵抗率103 Ω・cm、層厚
2.8mm) 抵抗層22c:ポリエステル系ポリウレタン熱可塑性エ
ラストマー(体積抵抗率107 Ωcm、層厚250μ
m) このような帯電ローラ22を用いて第1の実施形態例と
同様の制御を行う。
【0117】図10の(a)と(b)にそれぞれ、第1
の実施形態例の帯電ローラ2(以下、ソリッドローラと
称す)と、本例の帯電ローラ22(以下、スポンジロー
ラと称す)についての、感光ドラム1に対する当接状態
を表す模型図と、それぞれの放電領域を表わす図を示し
た。
の実施形態例の帯電ローラ2(以下、ソリッドローラと
称す)と、本例の帯電ローラ22(以下、スポンジロー
ラと称す)についての、感光ドラム1に対する当接状態
を表す模型図と、それぞれの放電領域を表わす図を示し
た。
【0118】帯電ローラ2又は22はバネ32により感
光ドラム1に加圧されて安定な状態で当接される。帯電
ローラがソリッドローラ2の場合、該ローラ2はほとん
ど変形せず、感光ドラム1と接触する両側の微小間隙領
域で放電が行われる。本例のスポンジローラ22は硬度
が低いので、該帯電ローラ22の感光ドラム1と当接面
が楕円状に変形して該帯電ローラ22と感光ドラム1が
接触する面積(ニップN)が大きくなると同時に、帯電
ローラ22の感光ドラム1に対する曲率が小さくなるの
で、放電領域が大きくなる。
光ドラム1に加圧されて安定な状態で当接される。帯電
ローラがソリッドローラ2の場合、該ローラ2はほとん
ど変形せず、感光ドラム1と接触する両側の微小間隙領
域で放電が行われる。本例のスポンジローラ22は硬度
が低いので、該帯電ローラ22の感光ドラム1と当接面
が楕円状に変形して該帯電ローラ22と感光ドラム1が
接触する面積(ニップN)が大きくなると同時に、帯電
ローラ22の感光ドラム1に対する曲率が小さくなるの
で、放電領域が大きくなる。
【0119】それぞれの帯電ローラ2・22の放電領域
を次のようにして確認した。すなわち、帯電ローラを静
止させた状態でACバイアスを印加して感光ドラム1上
に放電跡をつけて、それを光学顕微鏡で観察した。それ
ぞれ感光ドラムを上方から見た図を右側に示す。斜線部
が放電領域であり、スポンジローラ22の場合は、放電
領域が大きくなることが確認された。
を次のようにして確認した。すなわち、帯電ローラを静
止させた状態でACバイアスを印加して感光ドラム1上
に放電跡をつけて、それを光学顕微鏡で観察した。それ
ぞれ感光ドラムを上方から見た図を右側に示す。斜線部
が放電領域であり、スポンジローラ22の場合は、放電
領域が大きくなることが確認された。
【0120】この効果により、感光ドラム1面に対する
放電の回数が多くなり、低いVppでも帯電均一性が向上
する。よって、帯電ローラ表面に微少な凹凸がある場合
でも、該帯電ローラに印加するVppを小さくしても、よ
り均一な帯電を行うことができる。
放電の回数が多くなり、低いVppでも帯電均一性が向上
する。よって、帯電ローラ表面に微少な凹凸がある場合
でも、該帯電ローラに印加するVppを小さくしても、よ
り均一な帯電を行うことができる。
【0121】〈第3の実施形態例〉(図11) 本例は、前述の第1の実施形態例において、接触帯電部
材としての帯電ローラ2を像担持体としての回転感光ド
ラム1に対して周速差を持たせて回転させるようにした
もので、他は第1の実施形態例と同様である。
材としての帯電ローラ2を像担持体としての回転感光ド
ラム1に対して周速差を持たせて回転させるようにした
もので、他は第1の実施形態例と同様である。
【0122】帯電ローラ表面に微小な凹凸がある場合
や、帯電ローラに汚れが付着した場合には、部分的にイ
ンピーダンスが高くなり、帯電不良が生じる場合があ
る。
や、帯電ローラに汚れが付着した場合には、部分的にイ
ンピーダンスが高くなり、帯電不良が生じる場合があ
る。
【0123】そこで、本例では帯電ローラ2を感光ドラ
ム1に対して周速差をつけて回転させる。
ム1に対して周速差をつけて回転させる。
【0124】図11の(a)の例では、帯電ローラ2
は、感光ドラム1に対して順方向(ニップでローラ2の
移動方向とドラム1の移動方向が同じ方向)に、感光ド
ラム1の周速度VD の1.5倍の周速度VC (=1.5
×VD )で回転駆動させる。
は、感光ドラム1に対して順方向(ニップでローラ2の
移動方向とドラム1の移動方向が同じ方向)に、感光ド
ラム1の周速度VD の1.5倍の周速度VC (=1.5
×VD )で回転駆動させる。
【0125】こうすると感光ドラム1の一つの面に対し
て帯電ローラ2の異なる面が次々と接触することにな
る。よって、帯電ローラ表面の微小な凹凸がある場合
や、ローラに汚れが付着した場合でも、より均一な帯電
を行うことができる。
て帯電ローラ2の異なる面が次々と接触することにな
る。よって、帯電ローラ表面の微小な凹凸がある場合
や、ローラに汚れが付着した場合でも、より均一な帯電
を行うことができる。
【0126】従来の感光体では、帯電ローラ2の周速を
大きくするとトルクのアップや感光ドラム1へのトナー
融着が生じるという弊害が生じた。しかし本例において
は感光ドラム1は表面の摩擦係数μが小さいので、トル
クの増加も小さく、クリーニング性がよいのでトナー融
着が生じることなく、帯電均一性が向上できる。
大きくするとトルクのアップや感光ドラム1へのトナー
融着が生じるという弊害が生じた。しかし本例において
は感光ドラム1は表面の摩擦係数μが小さいので、トル
クの増加も小さく、クリーニング性がよいのでトナー融
着が生じることなく、帯電均一性が向上できる。
【0127】帯電ローラ2の周速は早い方が帯電均一性
は向上するが、回転トルクは大きくなる。
は向上するが、回転トルクは大きくなる。
【0128】図11の(b)は、ニップで感光ドラム1
の回転方向に対して、帯電ローラ2を逆方向に回転させ
て、感光ドラム1の周速に対して両者の周速差を150
%にする例を示す。
の回転方向に対して、帯電ローラ2を逆方向に回転させ
て、感光ドラム1の周速に対して両者の周速差を150
%にする例を示す。
【0129】こうすると、帯電ローラ2の回転速度の大
きさは、感光ドラム1の0.5倍と小さくしながら、感
光ドラム1に対する周速差は1.5倍と大きくすること
ができる。
きさは、感光ドラム1の0.5倍と小さくしながら、感
光ドラム1に対する周速差は1.5倍と大きくすること
ができる。
【0130】帯電ローラ2の駆動は感光ドラム1からギ
アを介してとってもよいし、別のモータで駆動してもよ
い。
アを介してとってもよいし、別のモータで駆動してもよ
い。
【0131】本例では、感光ドラム1の面に対して帯電
ローラ2の異なった面が次々と接触するので、帯電ロー
ラ2に印加するVppを小さくしても、帯電の均一性をよ
り良くすることができる。また、感光ドラム1の回転ト
ルクのアップ、トナー融着等の弊害無く、周速差を設け
ることができる。
ローラ2の異なった面が次々と接触するので、帯電ロー
ラ2に印加するVppを小さくしても、帯電の均一性をよ
り良くすることができる。また、感光ドラム1の回転ト
ルクのアップ、トナー融着等の弊害無く、周速差を設け
ることができる。
【0132】前述の第2の実施形態例の帯電ローラ(ス
ポンジローラ)22と組み合わせと、放電領域が大きく
なる効果も加わるので、さらに良い効果が得られる。
ポンジローラ)22と組み合わせと、放電領域が大きく
なる効果も加わるので、さらに良い効果が得られる。
【0133】帯電ローラ2(22)の周速は、画像形成
時のみ感光ドラム1と周速差を設ければよく、非画像形
成時には感光ドラム1の回転に従動させて回転させても
良い。
時のみ感光ドラム1と周速差を設ければよく、非画像形
成時には感光ドラム1の回転に従動させて回転させても
良い。
【0134】〈第4の実施形態例〉(図12・図13) 本例は、前述の第1〜第3の実施形態例において、画像
形成装置の使用環境の温度または湿度もしくはその両者
を検知して、帯電部材の帯電条件を制御して最適にする
もので、他は第1〜第3の実施形態例と同様である。
形成装置の使用環境の温度または湿度もしくはその両者
を検知して、帯電部材の帯電条件を制御して最適にする
もので、他は第1〜第3の実施形態例と同様である。
【0135】前述したように、画像流れは、像担持体と
しての感光ドラム1の表面に帯電部材としての帯電ロー
ラ2のAC放電による放電生成物が付着すること、そし
てその放電生成物が付着高湿環境で吸湿して抵抗が低く
なることにより発生する。
しての感光ドラム1の表面に帯電部材としての帯電ロー
ラ2のAC放電による放電生成物が付着すること、そし
てその放電生成物が付着高湿環境で吸湿して抵抗が低く
なることにより発生する。
【0136】低湿環境では、感光ドラム1表面に同量の
放電生成物が付着しても、抵抗が低くならずに画像流れ
は発生しにくいけれども、帯電ローラ2の抵抗が高くな
る傾向があり、帯電ローラ表面に微少な凹凸がある場合
や、帯電ローラに汚れが付着した場合には、部分的にイ
ンピーダンスが高くなり、帯電不良が生じる現象が発生
しやすい。
放電生成物が付着しても、抵抗が低くならずに画像流れ
は発生しにくいけれども、帯電ローラ2の抵抗が高くな
る傾向があり、帯電ローラ表面に微少な凹凸がある場合
や、帯電ローラに汚れが付着した場合には、部分的にイ
ンピーダンスが高くなり、帯電不良が生じる現象が発生
しやすい。
【0137】そこで、本例では、画像形成装置の使用環
境の温度や湿度を検知して、帯電部材の帯電条件を制御
して最適にする。
境の温度や湿度を検知して、帯電部材の帯電条件を制御
して最適にする。
【0138】第1の方法を図12に示す。検知部33で
画像形成装置の使用環境の相対湿度を検知して、その結
果を演算部34で基準値(この場合、60%とする)と
比較する。60%以上の場合には、帯電ローラ表面と感
光ドラム表面間のVgpp をその感光ドラムのVgth に対
して2Vgth +100[V]に設定し、60%未満の場
合には、帯電ローラ表面と感光ドラム表面間のVgpp を
1600[V]にする、というように制御部35で電源
30を制御して帯電ローラ2にバイアスを印加する。
画像形成装置の使用環境の相対湿度を検知して、その結
果を演算部34で基準値(この場合、60%とする)と
比較する。60%以上の場合には、帯電ローラ表面と感
光ドラム表面間のVgpp をその感光ドラムのVgth に対
して2Vgth +100[V]に設定し、60%未満の場
合には、帯電ローラ表面と感光ドラム表面間のVgpp を
1600[V]にする、というように制御部35で電源
30を制御して帯電ローラ2にバイアスを印加する。
【0139】第2の方法を図13に示す。この例では、
帯電ローラ2に対するバイアスは定電圧制御して、低温
環境で帯電ローラ2の周速Vc を大きくするように制御
する。検知部33で温度を検知して、その結果を演算部
34′で基準値(この場合、15°Cとする)と比較す
る。15°C以下では、帯電ローラ2の抵抗が大きくな
って抵抗ムラの影響を受けやすくなるので、感光ドラム
1の周速VD に対してローラの周速を200%で回転す
るように制御部35′で帯電ローラ駆動モータ31を制
御する。15°Cより高温の環境では抵抗ムラの影響を
受けにくくなるので、感光ドラム1の周速VD に対して
ローラ周速を120%で回転するように帯電ローラ駆動
モータ31を制御する。
帯電ローラ2に対するバイアスは定電圧制御して、低温
環境で帯電ローラ2の周速Vc を大きくするように制御
する。検知部33で温度を検知して、その結果を演算部
34′で基準値(この場合、15°Cとする)と比較す
る。15°C以下では、帯電ローラ2の抵抗が大きくな
って抵抗ムラの影響を受けやすくなるので、感光ドラム
1の周速VD に対してローラの周速を200%で回転す
るように制御部35′で帯電ローラ駆動モータ31を制
御する。15°Cより高温の環境では抵抗ムラの影響を
受けにくくなるので、感光ドラム1の周速VD に対して
ローラ周速を120%で回転するように帯電ローラ駆動
モータ31を制御する。
【0140】温度及び相対湿度の両方を検知するように
しても良い。
しても良い。
【0141】なお、本例で用いた基準値、帯電ローラ2
のバイアス、周速の設定値は一例であって、これに限ら
ずに設定できることは勿論である。
のバイアス、周速の設定値は一例であって、これに限ら
ずに設定できることは勿論である。
【0142】このような制御を行うことにより、画像形
成装置の使用環境によらず、より確実に高品位な画像を
得ることができる。
成装置の使用環境によらず、より確実に高品位な画像を
得ることができる。
【0143】〈その他〉AC帯電方式の接触帯電におい
て、交流電圧成分の波形としては正弦波・矩形波・三角
波など適宜である。交流電圧は直流電源を周期的にオン
・オフすることによって形成された矩形波電圧であって
もよい。また前述した交流電圧と直流電圧とを重畳した
電圧は交流電源を用いずに直流電源のみを用いて形成し
ても良い。
て、交流電圧成分の波形としては正弦波・矩形波・三角
波など適宜である。交流電圧は直流電源を周期的にオン
・オフすることによって形成された矩形波電圧であって
もよい。また前述した交流電圧と直流電圧とを重畳した
電圧は交流電源を用いずに直流電源のみを用いて形成し
ても良い。
【0144】像担持体はドラム型に限らず、回転ベルト
型、走行ウエブ型などとすることもできる。
型、走行ウエブ型などとすることもできる。
【0145】プロセスカートリッジは、少なくとも像担
持体と、これに接触する帯電部材を包含させることで構
成することができる。
持体と、これに接触する帯電部材を包含させることで構
成することができる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
担持体の表面摩擦係数が小さく、該像担持体をAC帯電
方式の接触帯電手段で帯電処理する画像形成装置につい
て、画像流れやボケの発生を防止して、良好な画像形成
物を安定に出力させることが可能であり、所期の目的が
よく達成される。
担持体の表面摩擦係数が小さく、該像担持体をAC帯電
方式の接触帯電手段で帯電処理する画像形成装置につい
て、画像流れやボケの発生を防止して、良好な画像形成
物を安定に出力させることが可能であり、所期の目的が
よく達成される。
【図1】画像形成装置の一例の概略図
【図2】感光ドラムの層構成模型図
【図3】帯電ローラ(ソリッドローラ)の層構成模型図
【図4】感光ドラム、帯電ローラ、電源の等価回路図
【図5】帯電ローラ(又は感光ドラム)の抵抗と容量の
測定要領説明図
測定要領説明図
【図6】AC帯電の帯電特性図(W−Iac特性図)
【図7】ACのピーク間電圧と画像特性の関係図
【図8】感光ドラムの誘電層膜厚と帯電開始電圧の関係
図
図
【図9】第2の実施形態例における帯電ローラ(スポン
ジローラ)の層構成模型図
ジローラ)の層構成模型図
【図10】(a)と(b)はそれぞれ帯電ローラとして
のソリッドローラとスポンジローラの帯電領域を説明す
る図
のソリッドローラとスポンジローラの帯電領域を説明す
る図
【図11】(a)と(b)はそれぞれ第3の実施形態例
における帯電ローラと感光ドラムの周速差の説明図
における帯電ローラと感光ドラムの周速差の説明図
【図12】第4の実施形態例における第1の制御系の説
明図
明図
【図13】第4の実施形態例における第2の制御系の説
明図
明図
【図14】接触帯電装置の説明図
1 感光ドラム(像担持体) 2,22 帯電ローラ(接触帯電部材) 30 帯電用電源 31 帯電ローラ駆動モータ 32 帯電ローラ加圧バネ 33 温湿度検知部 34,34′ 演算部 35,35′ 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09D 127/12 G03G 15/00 556 (72)発明者 山口 誠士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松本 英樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鬼村 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】像担持体と、前記像担持体を帯電するため
に前記像担持体に接触可能な帯電部材を有する画像形成
装置であり、 前記像担持体は、感光層と、像担持体の表面に設けられ
る、フッ素樹脂を含有する表面保護層と、を備え、 前記帯電部材に印加される電圧は、振動電圧であり、前
記帯電部材の表面と前記像担持体の表面とのギャップに
かかる振動電圧のピーク間電圧が前記ギャップにおける
前記像担持体の放電開始電圧の2倍以上でかつ1600
V以下であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】前記表面保護層は、導電性粒子を含有する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】前記帯電部材は、基体と、この基体に支持
された発泡部材と、この発泡部材を覆い、前記発泡部材
よりも体積抵抗率の大きい抵抗層と、を備えることを特
徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】前記帯電部材の周速度と前記像担持体の周
速度は異なることを特徴とする請求項1ないし3の何れ
か1つに記載の画像形成装置。 - 【請求項5】前記帯電部材と記像担持体の接触部におい
て前記帯電部材の移動方向は、前記像担持体の移動方向
と逆方向であることを特徴とする請求項1ないし4の何
れか1つに記載の画像形成装置。 - 【請求項6】前記装置は、温度又は湿度の少なくとも1
つを検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基
づいて前記ピーク間電圧を制御する制御手段と、を有す
ることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1つに記
載の画像形成装置。 - 【請求項7】前記装置は、温度又は湿度の少なくとも1
つを検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基
づいて前記帯電部材の周速度と前記像担持体の周速度の
差を制御する制御手段と、を有することを特徴とする請
求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置。 - 【請求項8】前記帯電部材はローラ形状であることを特
徴とする請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形
成装置。 - 【請求項9】前記帯電部材と前記像担持体は、前記装置
本体に着脱可能なプロセスカートリッジに設けられるこ
とを特徴とする請求項1ないし8の何れか1つに記載の
画像形成装置。 - 【請求項10】前記表面保護層の水に対する接触角は、
90°以上であることを特徴とする請求項1ないし9の
何れか1つに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16237496A JPH0954481A (ja) | 1995-06-08 | 1996-06-03 | 接触帯電部材を有する画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-166924 | 1995-06-08 | ||
JP16692495 | 1995-06-08 | ||
JP16237496A JPH0954481A (ja) | 1995-06-08 | 1996-06-03 | 接触帯電部材を有する画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954481A true JPH0954481A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=26488186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16237496A Pending JPH0954481A (ja) | 1995-06-08 | 1996-06-03 | 接触帯電部材を有する画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0954481A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006091561A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2006267921A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
-
1996
- 1996-06-03 JP JP16237496A patent/JPH0954481A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006091561A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP4678160B2 (ja) * | 2004-09-24 | 2011-04-27 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
JP2006267921A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20041210 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050111 |