JPH06175466A - 接触帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
接触帯電装置及びこれを用いた画像形成装置Info
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- JPH06175466A JPH06175466A JP4352493A JP35249392A JPH06175466A JP H06175466 A JPH06175466 A JP H06175466A JP 4352493 A JP4352493 A JP 4352493A JP 35249392 A JP35249392 A JP 35249392A JP H06175466 A JPH06175466 A JP H06175466A
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/02—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
- G03G15/0208—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
- G03G15/0216—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】長期にわたって、感光ドラムの帯電を良好に行
い、安定した高画質を得る。 【構成】芯金3の周囲を導電層5で囲繞し、導電層5の
周囲を表面層6で被覆して導電性ロール2を形成する。
導電性ロール2の表面層6を感光ドラム1の表面に当接
させて接触ニップを形成する。芯金3に接続した電源7
によって、接触ニップを介して感光ドラム1表面を帯電
する。感光ドラム1と導電性ロール2とが接触している
ことに基づき、感光ドラム1に付着した、残留トナー等
の汚染物質が導電性ロール2の表面層6に付着しがちと
なる。この表面層6の接触角(例えば水に対する接触
角)を、感光ドラム1の表面の接触角よりも大きくする
ことによって、感光ドラム1上の汚染物質が接触ニップ
を介して導電性ロール2の表面層6に転移付着するのを
防止する。長期にわたって、導電性ロール2の帯電性を
良好に保つ。
い、安定した高画質を得る。 【構成】芯金3の周囲を導電層5で囲繞し、導電層5の
周囲を表面層6で被覆して導電性ロール2を形成する。
導電性ロール2の表面層6を感光ドラム1の表面に当接
させて接触ニップを形成する。芯金3に接続した電源7
によって、接触ニップを介して感光ドラム1表面を帯電
する。感光ドラム1と導電性ロール2とが接触している
ことに基づき、感光ドラム1に付着した、残留トナー等
の汚染物質が導電性ロール2の表面層6に付着しがちと
なる。この表面層6の接触角(例えば水に対する接触
角)を、感光ドラム1の表面の接触角よりも大きくする
ことによって、感光ドラム1上の汚染物質が接触ニップ
を介して導電性ロール2の表面層6に転移付着するのを
防止する。長期にわたって、導電性ロール2の帯電性を
良好に保つ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体に接触してこれ
を帯電する導電性ロールを備えた接触帯電装置及びこの
ような接触帯電装置を装着した画像形成装置に関する。
を帯電する導電性ロールを備えた接触帯電装置及びこの
ような接触帯電装置を装着した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、電子写真方式の画像形成装置の
概略を示す。
概略を示す。
【0003】この画像形成装置は、像担持体としての感
光体1の周囲に、帯電装置10、露光装置11、現像装
置12、転写装置13、クリーニング装置15、除電装
置16等が配設されている。
光体1の周囲に、帯電装置10、露光装置11、現像装
置12、転写装置13、クリーニング装置15、除電装
置16等が配設されている。
【0004】画像形成に当たって、感光体1は、矢印R
1方向に回転し、その表面が帯電装置10によって一様
に帯電された後、露光装置11によって表面に静電潜像
が形成される。この静電潜像は、現像装置12によって
トナーが付着されて現像されトナー像となる。トナー像
は転写材Pに転写される。転写材Pは、給紙カセット1
7に収納されていて、不図示の給紙搬送装置によって感
光体1に供給され、このとき、転写材P上に感光体1上
のトナー像が転写装置13によって転写されることにな
る。トナー像が転写された転写材Pは、定着装置19に
よって、トナー像が固着され、その後画像形成装置の本
体外部に、最終的なコピーとして排出される。
1方向に回転し、その表面が帯電装置10によって一様
に帯電された後、露光装置11によって表面に静電潜像
が形成される。この静電潜像は、現像装置12によって
トナーが付着されて現像されトナー像となる。トナー像
は転写材Pに転写される。転写材Pは、給紙カセット1
7に収納されていて、不図示の給紙搬送装置によって感
光体1に供給され、このとき、転写材P上に感光体1上
のトナー像が転写装置13によって転写されることにな
る。トナー像が転写された転写材Pは、定着装置19に
よって、トナー像が固着され、その後画像形成装置の本
体外部に、最終的なコピーとして排出される。
【0005】次に、上述の帯電装置10について詳述す
る。帯電装置は、大別して接触帯電装置と非接触帯電装
置の2つがあり、両者の違いは、帯電部材を感光体に接
触させるか否かである。前者の接触帯電装置は、被帯電
体としての感光体の表面に、帯電部材(導電性ロール)
を直接接触させ、この帯電部材に電圧(直流電圧のみ、
または直流電圧と交流電圧との重畳電圧など)を印加す
ることによって、感光体表面を所定の極性、所定の電位
に帯電させるものである。この接触帯電装置は、後者の
例えばコロナ放電を利用した非接触帯電装置に比して、
印加電圧を低く抑えることができ、また、帯電時のオゾ
ンの発生を低減することが可能である等の利点がある。
る。帯電装置は、大別して接触帯電装置と非接触帯電装
置の2つがあり、両者の違いは、帯電部材を感光体に接
触させるか否かである。前者の接触帯電装置は、被帯電
体としての感光体の表面に、帯電部材(導電性ロール)
を直接接触させ、この帯電部材に電圧(直流電圧のみ、
または直流電圧と交流電圧との重畳電圧など)を印加す
ることによって、感光体表面を所定の極性、所定の電位
に帯電させるものである。この接触帯電装置は、後者の
例えばコロナ放電を利用した非接触帯電装置に比して、
印加電圧を低く抑えることができ、また、帯電時のオゾ
ンの発生を低減することが可能である等の利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述従来技術
の接触帯電装置によると、感光体とこれを帯電する帯電
部材とが直接接触しているために、長期の使用に伴い、
帯電部材が感光体上の残留トナーや紙粉等の汚染物質の
付着によって汚染され、感光体に対する帯電不良、ひい
ては画像不良を引き起こすという問題が発生していた。
の接触帯電装置によると、感光体とこれを帯電する帯電
部材とが直接接触しているために、長期の使用に伴い、
帯電部材が感光体上の残留トナーや紙粉等の汚染物質の
付着によって汚染され、感光体に対する帯電不良、ひい
ては画像不良を引き起こすという問題が発生していた。
【0007】そこで、本発明は、導電性ロール(帯電部
材)表面の接触角を、感光体表面の接触角よりも大きく
することによって、導電性ロール表面への汚染物質の付
着を防止し、長期にわたって安定した帯電特性を維持
し、良好な画像形成を可能とした接触帯電装置及びこれ
を用いた画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。
材)表面の接触角を、感光体表面の接触角よりも大きく
することによって、導電性ロール表面への汚染物質の付
着を防止し、長期にわたって安定した帯電特性を維持
し、良好な画像形成を可能とした接触帯電装置及びこれ
を用いた画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、接触帯電装置は、感光体表
面に接触させた導電性ロールに対して電圧を印加するこ
とにより、前記感光体を帯電させる帯電装置において、
前記導電性ロールが、下層側の導電層を被覆して前記感
光体表面に接触するとともに前記感光体表面の接触角よ
りも大きい接触角を有する表面層を備えてなる、ことを
特徴とする。
みてなされたものであって、接触帯電装置は、感光体表
面に接触させた導電性ロールに対して電圧を印加するこ
とにより、前記感光体を帯電させる帯電装置において、
前記導電性ロールが、下層側の導電層を被覆して前記感
光体表面に接触するとともに前記感光体表面の接触角よ
りも大きい接触角を有する表面層を備えてなる、ことを
特徴とする。
【0009】また、前記導電性ロールは、回転自在に支
持されるとともに前記感光体の移動に伴って従動回転す
るようにしてもよい。
持されるとともに前記感光体の移動に伴って従動回転す
るようにしてもよい。
【0010】さらに、画像形成装置は、上述の接触帯電
装置と、露光装置と、現像装置と、転写装置とを備える
ことができる。
装置と、露光装置と、現像装置と、転写装置とを備える
ことができる。
【0011】
【作用】以上構成に基づき、導電性ロール表面の接触角
を、感光体表面の接触角よりも大きくすることによっ
て、導電性ロール表面の方が感光体表面よりもぬれにく
くなり(疎水性が高くなり)、したがって、感光体表面
上の汚染物質が導電性ロール表面に移転して付着するの
を防止する。
を、感光体表面の接触角よりも大きくすることによっ
て、導電性ロール表面の方が感光体表面よりもぬれにく
くなり(疎水性が高くなり)、したがって、感光体表面
上の汚染物質が導電性ロール表面に移転して付着するの
を防止する。
【0012】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例を説明
する。
する。
【0013】図1に、本発明に係る接触帯電装置10の
所要構成部品たる導電性ロール(帯電部材)2の斜視図
を示す。導電性ロール2は、その中心を貫通する芯金
3、この芯金3を囲繞する導電層5、そしてこの導電層
5を被覆する表面層6を備え、全体として円筒状に形成
されている。芯金3には、電源7が接続されており、電
源7によって芯金3に印加されたバイアスは、導電層
5、表面層6を介して感光体1に印加され、感光体1表
面を帯電するようになっている。
所要構成部品たる導電性ロール(帯電部材)2の斜視図
を示す。導電性ロール2は、その中心を貫通する芯金
3、この芯金3を囲繞する導電層5、そしてこの導電層
5を被覆する表面層6を備え、全体として円筒状に形成
されている。芯金3には、電源7が接続されており、電
源7によって芯金3に印加されたバイアスは、導電層
5、表面層6を介して感光体1に印加され、感光体1表
面を帯電するようになっている。
【0014】感光体1としては、円筒状の感光ドラムが
配置されている。導電性ロール2の芯金3は、感光ドラ
ム1の長手方向に沿って(感光ドラム1の軸と平行に)
配置され、導電性ロール2全体は、感光ドラム1に対し
て所定の押圧力で押し付けられている。これによって、
感光ドラム1表面の一部と導電性ロール2表面の一部と
が双方の長手方向に沿って接触し、所定幅の接触ニップ
を形成している。感光ドラム1は、不図示の駆動手段に
よって回転駆動され、これに伴い導電性ロール2は、従
動回転するように構成されている。
配置されている。導電性ロール2の芯金3は、感光ドラ
ム1の長手方向に沿って(感光ドラム1の軸と平行に)
配置され、導電性ロール2全体は、感光ドラム1に対し
て所定の押圧力で押し付けられている。これによって、
感光ドラム1表面の一部と導電性ロール2表面の一部と
が双方の長手方向に沿って接触し、所定幅の接触ニップ
を形成している。感光ドラム1は、不図示の駆動手段に
よって回転駆動され、これに伴い導電性ロール2は、従
動回転するように構成されている。
【0015】電源7による感光ドラム1の帯電は、上述
の接触ニップの近傍を介して行われる。接触ニップを介
して、導電性ロール2表面と感光ドラム1表面の被帯電
領域(導電性ロール2の長さに相当)とは万遍なく接触
し、これによって、感光ドラム1表面の被帯電領域は一
様に帯電される。
の接触ニップの近傍を介して行われる。接触ニップを介
して、導電性ロール2表面と感光ドラム1表面の被帯電
領域(導電性ロール2の長さに相当)とは万遍なく接触
し、これによって、感光ドラム1表面の被帯電領域は一
様に帯電される。
【0016】ところで、帯電に際し、上述のように感光
ドラム1表面と導電性ロール2表面とがほぼ万遍なく接
触することにより、感光ドラム1に対する帯電は有効に
行われるものの、感光ドラム1表面に付着している残留
トナー、紙粉等の汚染物質が、感光ドラム1表面から接
触ニップを介して導電性ロール2表面に転移して付着
し、導電性ロール2表面が汚染されるおそれがある。こ
のような汚染は短期的に見れば、微々たるものである
が、これを放置したままで、帯電装置10を長期にわた
って使用すると、汚染物質が導電性ロール2表面に蓄積
され、感光体1の帯電不良、さらには画像不良を起こし
かねない。
ドラム1表面と導電性ロール2表面とがほぼ万遍なく接
触することにより、感光ドラム1に対する帯電は有効に
行われるものの、感光ドラム1表面に付着している残留
トナー、紙粉等の汚染物質が、感光ドラム1表面から接
触ニップを介して導電性ロール2表面に転移して付着
し、導電性ロール2表面が汚染されるおそれがある。こ
のような汚染は短期的に見れば、微々たるものである
が、これを放置したままで、帯電装置10を長期にわた
って使用すると、汚染物質が導電性ロール2表面に蓄積
され、感光体1の帯電不良、さらには画像不良を起こし
かねない。
【0017】そこで、本発明は、導電性ロール2表面の
汚染を防止するために、導電性ロール2表面の表面層6
を汚染物質が付着しにくい材料で形成している。感光ド
ラム1表面に付着した汚染物質は、感光ドラム1の回転
によって接触ニップを通過することになるが、この際、
接触ニップで押圧されたときに、感光ドラム1表面に残
るか、感光ドラム1から導電性ロール2の表面層6に移
るかである。したがって、少なくとも、汚染物質が感光
ドラム1表面に対してよりも、表面層6に対しての方が
付着しにくいようにすれば、汚染物質の表面層6への転
移を防止できる。具体的には、導電性ロール2の表面層
6の接触角が、感光ドラム1表面の接触角よりも大きく
なるように、表面層6の材質を選定するものである。こ
こで、接触角とは、図2に示すように、接触角の測定対
象となる固体Sの表面に、例えば水などの液体Lを接触
させたとき、固体S表面と液面とのなす角(γ)をい
う。そして、この接触角γが大きいとは、水に対してぬ
れにくい、あるいは非粘着性であるということを意味す
る。したがって、水でなく、トナー等の汚染物質の場合
は、付着しにくいということになる。
汚染を防止するために、導電性ロール2表面の表面層6
を汚染物質が付着しにくい材料で形成している。感光ド
ラム1表面に付着した汚染物質は、感光ドラム1の回転
によって接触ニップを通過することになるが、この際、
接触ニップで押圧されたときに、感光ドラム1表面に残
るか、感光ドラム1から導電性ロール2の表面層6に移
るかである。したがって、少なくとも、汚染物質が感光
ドラム1表面に対してよりも、表面層6に対しての方が
付着しにくいようにすれば、汚染物質の表面層6への転
移を防止できる。具体的には、導電性ロール2の表面層
6の接触角が、感光ドラム1表面の接触角よりも大きく
なるように、表面層6の材質を選定するものである。こ
こで、接触角とは、図2に示すように、接触角の測定対
象となる固体Sの表面に、例えば水などの液体Lを接触
させたとき、固体S表面と液面とのなす角(γ)をい
う。そして、この接触角γが大きいとは、水に対してぬ
れにくい、あるいは非粘着性であるということを意味す
る。したがって、水でなく、トナー等の汚染物質の場合
は、付着しにくいということになる。
【0018】なお、汚染物質の表面層6への付着は、特
に、導電性ロール2に印加するバイアスの極性とトナー
の電荷の極性とが反対の場合に起こりやすい。このため
接触角γについての上述の関係を実現することがさらに
重要となってくる。
に、導電性ロール2に印加するバイアスの極性とトナー
の電荷の極性とが反対の場合に起こりやすい。このため
接触角γについての上述の関係を実現することがさらに
重要となってくる。
【0019】導電性ロール2の表面層6として、接触角
について、上述の関係を満たすものを使用すると、接触
ニップにて感光ドラム1と導電性ロール2とに挟まれた
汚染物質は、より粘着性の高い感光ドラム1表面に残る
ため、表面層6への転移は防止できる。なお、感光ドラ
ム1表面に残った汚染物質は、図3に示すクリーニング
装置15によって有効に除去される。
について、上述の関係を満たすものを使用すると、接触
ニップにて感光ドラム1と導電性ロール2とに挟まれた
汚染物質は、より粘着性の高い感光ドラム1表面に残る
ため、表面層6への転移は防止できる。なお、感光ドラ
ム1表面に残った汚染物質は、図3に示すクリーニング
装置15によって有効に除去される。
【0020】接触角γは、ゴニオメーター等の測角器に
よって測定することができる。この測定結果に基づき、
感光ドラム1表面の接触角をγD 、導電性ロール2の表
面層6の接触角をγR としたときに、両接触角の間に、 γD <γR が成り立つようにすれば、導電性ロール2の表面層6に
汚染物質が付着するのを防ぐことができる。さらに、好
ましくは、 γD <γR −5(単位は度) とするとよい。
よって測定することができる。この測定結果に基づき、
感光ドラム1表面の接触角をγD 、導電性ロール2の表
面層6の接触角をγR としたときに、両接触角の間に、 γD <γR が成り立つようにすれば、導電性ロール2の表面層6に
汚染物質が付着するのを防ぐことができる。さらに、好
ましくは、 γD <γR −5(単位は度) とするとよい。
【0021】表面層6の接触角γR が、感光ドラム1表
面の接触角γD よりも小さいと、感光ドラム1上の汚染
物質が表面層6に付着しやすくなり、このため導電性ロ
ール2表面の汚れを防止できず、画像不良が発生しやす
くなるので好ましくない。
面の接触角γD よりも小さいと、感光ドラム1上の汚染
物質が表面層6に付着しやすくなり、このため導電性ロ
ール2表面の汚れを防止できず、画像不良が発生しやす
くなるので好ましくない。
【0022】本発明に用いられる導電層5は非金属であ
り、感光ドラム1との当接状態を安定させるために低硬
度の材料が好ましい。例えばポリウレタン、ポリエリテ
ル、ポリビニルアルコール等の樹脂やEPDM、NBR
等のゴムが用いられる。導電性の顔料としてはカーボン
ブラックやカーボングラファイト、酸化チタン、酸化亜
鉛等があげられる。
り、感光ドラム1との当接状態を安定させるために低硬
度の材料が好ましい。例えばポリウレタン、ポリエリテ
ル、ポリビニルアルコール等の樹脂やEPDM、NBR
等のゴムが用いられる。導電性の顔料としてはカーボン
ブラックやカーボングラファイト、酸化チタン、酸化亜
鉛等があげられる。
【0023】本発明に用いられる画像領域での表面層6
は中抵抗(106 〜1010Ω)の抵抗値を有する材料が
用いられる。例えば樹脂としてはポリアミド、ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリエステル、シリコン、テフロン
等が用いられ、中抵抗に調整するためにカーボンブラッ
クやカーボングラファイト、酸化チタン、酸化亜鉛等の
導電性顔料を適宜添加させてもよい。抵抗値が1×10
6 Ω以下では感光ドラム1に損傷等が発生した場合に耐
圧が出せずに好ましくない。また、1×1010Ω以上で
は電流が流れずに帯電不良が発生し好ましくない。
は中抵抗(106 〜1010Ω)の抵抗値を有する材料が
用いられる。例えば樹脂としてはポリアミド、ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリエステル、シリコン、テフロン
等が用いられ、中抵抗に調整するためにカーボンブラッ
クやカーボングラファイト、酸化チタン、酸化亜鉛等の
導電性顔料を適宜添加させてもよい。抵抗値が1×10
6 Ω以下では感光ドラム1に損傷等が発生した場合に耐
圧が出せずに好ましくない。また、1×1010Ω以上で
は電流が流れずに帯電不良が発生し好ましくない。
【0024】以下に、本発明の具体的実施例を示すが、
本発明はこれに限られるものではない。 〈実施例1〉導電性ロール2の導電層5としてカーボン
ブラックを分散させたEPDMを用い、ポリアミド樹脂
であるトレジン(EF−30T、帝国化学)に、抵抗値
が109 Ωになるように酸化スズを分散させ、ディッピ
ング方法にて被膜層を形成させ、150℃、30分間加
熱乾燥させて導電性ロール2を作製した。
本発明はこれに限られるものではない。 〈実施例1〉導電性ロール2の導電層5としてカーボン
ブラックを分散させたEPDMを用い、ポリアミド樹脂
であるトレジン(EF−30T、帝国化学)に、抵抗値
が109 Ωになるように酸化スズを分散させ、ディッピ
ング方法にて被膜層を形成させ、150℃、30分間加
熱乾燥させて導電性ロール2を作製した。
【0025】感光ドラム1は、表面層がブチレンアクリ
ル樹脂を使用してあるものを用い、この表面の水に対す
る接触角をゴニオメーターで測定したところ72°であ
った。
ル樹脂を使用してあるものを用い、この表面の水に対す
る接触角をゴニオメーターで測定したところ72°であ
った。
【0026】上述の導電性ロール2を図3に示す画像形
成装置の一次帯電器として所定の位置に設置し調整す
る。この導電性ロール2を用いて以下の項目について評
価を行った。結果を表1にまとめる。 (1) 導電性ロール2の表面層6の表面の水に対する接触
角をゴニオメーターを用いて測定した。 (2) この画像形成装置を用いて、室温25.5℃、湿度
5%の環境下で4万枚の耐久を行い、画像評価を目視に
よる以下の評価で行った。
成装置の一次帯電器として所定の位置に設置し調整す
る。この導電性ロール2を用いて以下の項目について評
価を行った。結果を表1にまとめる。 (1) 導電性ロール2の表面層6の表面の水に対する接触
角をゴニオメーターを用いて測定した。 (2) この画像形成装置を用いて、室温25.5℃、湿度
5%の環境下で4万枚の耐久を行い、画像評価を目視に
よる以下の評価で行った。
【0027】◎:画像良好、問題なし ○:軽微な帯電不良画像発生(実用可) △:部分的な帯電不良画像発生(実用下限) ×:帯電不良画像発生(実用不可) 〈実施例2〉導電性ロール2の表面層6をポリウレタン
樹脂(MW002、三洋化成)に抵抗を調整するために
酸化スズと、表面の離型性を良くするためにフッ化樹脂
(四フッ化エチレン樹脂)を分散させたものを用いた以
外は、実施例1と同様の構成とした。これについて実施
例1と同様の評価を行った。 〈実施例3〉接触角が89°であるポリカーボネート樹
脂を表面層に使用した感光ドラム1を用いた以外は、実
施例2と同様の構成とした。これについて実施例2と同
様の評価を行った。 〈実施例4〉導電性ロール2の表面層6の導電性顔料を
酸化チタンのみとした以外は、実施例1と同様の構成と
し、実施例1と同様の評価を行った。 〈実施例5〉導電性ローラ2の表面層6を、ポリアミド
樹脂であるトレジンのみで形成した以外は、実施例1と
同様な構成とし、実施例1と同様に評価を行った。 〈比較例1〉接触角が89°であるポリカーボネート樹
脂を表面層に使用した感光ドラム1を用いた以外は、実
施例1と同様の構成とし、実施例1と同様な評価を行っ
た。 〈比較例2〉接触角が89°であるポリカーボネート樹
脂を表面層に使用した感光ドラム1を用いた以外は、実
施例4と同様の構成とし、実施例4と同様な評価を行っ
た。 〈比較例3〉導電性ロール2の表面層6をスチレンアク
リル樹脂に酸化スズを分散させてディッピング方法によ
って塗布し、100℃、30分間加熱乾燥して形成した
以外は、実施例1と同様な構成とし、実施例1と同様な
評価を行った。
樹脂(MW002、三洋化成)に抵抗を調整するために
酸化スズと、表面の離型性を良くするためにフッ化樹脂
(四フッ化エチレン樹脂)を分散させたものを用いた以
外は、実施例1と同様の構成とした。これについて実施
例1と同様の評価を行った。 〈実施例3〉接触角が89°であるポリカーボネート樹
脂を表面層に使用した感光ドラム1を用いた以外は、実
施例2と同様の構成とした。これについて実施例2と同
様の評価を行った。 〈実施例4〉導電性ロール2の表面層6の導電性顔料を
酸化チタンのみとした以外は、実施例1と同様の構成と
し、実施例1と同様の評価を行った。 〈実施例5〉導電性ローラ2の表面層6を、ポリアミド
樹脂であるトレジンのみで形成した以外は、実施例1と
同様な構成とし、実施例1と同様に評価を行った。 〈比較例1〉接触角が89°であるポリカーボネート樹
脂を表面層に使用した感光ドラム1を用いた以外は、実
施例1と同様の構成とし、実施例1と同様な評価を行っ
た。 〈比較例2〉接触角が89°であるポリカーボネート樹
脂を表面層に使用した感光ドラム1を用いた以外は、実
施例4と同様の構成とし、実施例4と同様な評価を行っ
た。 〈比較例3〉導電性ロール2の表面層6をスチレンアク
リル樹脂に酸化スズを分散させてディッピング方法によ
って塗布し、100℃、30分間加熱乾燥して形成した
以外は、実施例1と同様な構成とし、実施例1と同様な
評価を行った。
【0028】以上の、実施例1ないし実施例5、及び比
較例1ないし比較例3の評価結果を次の表1に示す。
較例1ないし比較例3の評価結果を次の表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
導電性ロールの表面層の材質として、その接触角が感光
体表面の接触角よりも大きくなるようなものを用いるこ
とによって、感光体上の汚染物質が接触ニップを介して
導電性ロールの表面層に転移付着するのを防止すること
ができるので、長期の耐久により汚染物質が導電性ロー
ルを汚すことに基づく帯電不良を防止し、長期にわたっ
て安定した帯電を行い、良好な画像を提供することがで
きる。
導電性ロールの表面層の材質として、その接触角が感光
体表面の接触角よりも大きくなるようなものを用いるこ
とによって、感光体上の汚染物質が接触ニップを介して
導電性ロールの表面層に転移付着するのを防止すること
ができるので、長期の耐久により汚染物質が導電性ロー
ルを汚すことに基づく帯電不良を防止し、長期にわたっ
て安定した帯電を行い、良好な画像を提供することがで
きる。
【図1】実施例1の導電性ロールの構成を示す斜視図。
【図2】固体と液体との接触角を示す図。
【図3】本発明に係る接触帯電装置を装着した画像形成
装置の概略を示す図。
装置の概略を示す図。
1 感光体(感光ドラム) 2 導電性ロール(帯電部材) 5 導電層 6 表面層 10 帯電装置 11 露光装置 12 現像装置 13 転写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 毅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 感光体表面に接触させた導電性ロールに
対して電圧を印加することにより、前記感光体を帯電さ
せる帯電装置において、 前記導電性ロールが、下層側の導電層を被覆して前記感
光体表面に接触するとともに前記感光体表面の接触角よ
りも大きい接触角を有する表面層を備えてなる、 ことを特徴とする接触帯電装置。 - 【請求項2】 前記導電性ロールは、回転自在に支持さ
れるとともに前記感光体の移動に伴って従動回転する、 ことを特徴とする請求項1記載の接触帯電装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の接触帯電
装置と、露光装置と、現像装置と、転写装置とを備え
る、 ことを特徴とする画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4352493A JPH06175466A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 接触帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 |
US08/155,643 US5418605A (en) | 1992-12-10 | 1993-11-22 | Charging device and image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4352493A JPH06175466A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 接触帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06175466A true JPH06175466A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18424452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4352493A Pending JPH06175466A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 接触帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5418605A (ja) |
JP (1) | JPH06175466A (ja) |
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1992
- 1992-12-10 JP JP4352493A patent/JPH06175466A/ja active Pending
-
1993
- 1993-11-22 US US08/155,643 patent/US5418605A/en not_active Expired - Lifetime
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EP4425262A1 (en) | 2023-03-03 | 2024-09-04 | FUJIFILM Business Innovation Corp. | Process cartridge and image forming apparatus |
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Publication number | Publication date |
---|---|
US5418605A (en) | 1995-05-23 |
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