JPH0635292A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents
帯電装置及び画像形成装置Info
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- JPH0635292A JPH0635292A JP21201892A JP21201892A JPH0635292A JP H0635292 A JPH0635292 A JP H0635292A JP 21201892 A JP21201892 A JP 21201892A JP 21201892 A JP21201892 A JP 21201892A JP H0635292 A JPH0635292 A JP H0635292A
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- charged
- charging member
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Abstract
(57)【要約】
【目的】被帯電体に接触してこれを帯電する帯電部材の
周方向の抵抗が変化しても、被帯電体に対する帯電が均
一になるようにする。 【構成】導電層13bと表面層13cとを有する帯電部
材13を、感光ドラム1に接触させる。帯電部材13に
電源15を接続し、直流電圧を印加する。電源15の容
量Cを、帯電部材13の全周面の抵抗変動範囲に対して
均一な直流電圧制御が可能な容量とする。これにより、
帯電部材13の抵抗が大きく変化しても、感光ドラム1
に対する帯電が大きく変化することはない。したがっ
て、感光ドラム1を均一に帯電することが可能となり、
帯電不良に基づく画像不良を防止する。
周方向の抵抗が変化しても、被帯電体に対する帯電が均
一になるようにする。 【構成】導電層13bと表面層13cとを有する帯電部
材13を、感光ドラム1に接触させる。帯電部材13に
電源15を接続し、直流電圧を印加する。電源15の容
量Cを、帯電部材13の全周面の抵抗変動範囲に対して
均一な直流電圧制御が可能な容量とする。これにより、
帯電部材13の抵抗が大きく変化しても、感光ドラム1
に対する帯電が大きく変化することはない。したがっ
て、感光ドラム1を均一に帯電することが可能となり、
帯電不良に基づく画像不良を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置に装着して好適な帯電装置及
びこれを装着した画像形成装置に係り、詳しくは感光ド
ラム等の被帯電体に接触させた帯電部材に電源によって
直流電圧を印加しこれによって感光ドラムを帯電する帯
電装置に関する。
プリンタ等の画像形成装置に装着して好適な帯電装置及
びこれを装着した画像形成装置に係り、詳しくは感光ド
ラム等の被帯電体に接触させた帯電部材に電源によって
直流電圧を印加しこれによって感光ドラムを帯電する帯
電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置は、
図6に図示するように、矢印R1方向に回転する感光ド
ラム(被帯電体)1を備え、その周囲に非接触式のコロ
ナ帯電装置2をはじめとする各装置が回転方向に沿って
順に配設されている。
図6に図示するように、矢印R1方向に回転する感光ド
ラム(被帯電体)1を備え、その周囲に非接触式のコロ
ナ帯電装置2をはじめとする各装置が回転方向に沿って
順に配設されている。
【0003】帯電装置2によって、均一に帯電された感
光ドラム1は、露光手段3によって露光を受け、例えば
原稿等の画像情報に対応する静電潜像が形成される。こ
の感光ドラム1上の静電潜像は、次の現像装置5によっ
てトナー(現像剤)が付着されてトナー像となる。感光
ドラム1上のトナー像は、給紙カセット6から供給され
る転写材上に、転写装置7によって転写される。トナー
像の転写された転写材は、その後、定着装置9によって
トナー像が永久像として固着され、装置本体外部に排出
される。一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、クリ
ーニング装置10によって残留トナーが除去され、つづ
いて前露光11を受け、次の画像形成に備える。
光ドラム1は、露光手段3によって露光を受け、例えば
原稿等の画像情報に対応する静電潜像が形成される。こ
の感光ドラム1上の静電潜像は、次の現像装置5によっ
てトナー(現像剤)が付着されてトナー像となる。感光
ドラム1上のトナー像は、給紙カセット6から供給され
る転写材上に、転写装置7によって転写される。トナー
像の転写された転写材は、その後、定着装置9によって
トナー像が永久像として固着され、装置本体外部に排出
される。一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、クリ
ーニング装置10によって残留トナーが除去され、つづ
いて前露光11を受け、次の画像形成に備える。
【0004】上述の一連の画像形成プロセスのうちの帯
電プロセスにおいて、近時、感光ドラム1に帯電部材を
直接当接させるいわゆる接触帯電装置が提案され、実用
化されている。接触帯電装置は、帯電部材を感光ドラム
1表面に押圧接触させ、この帯電部材に電圧を印加する
ことによって、感光ドラム1表面を所定の極性、電位に
帯電するものである。なお、この際、電源によって帯電
部材に印加される電圧としては、直流電圧や、直流電圧
と交流電圧との重畳電圧等がある。
電プロセスにおいて、近時、感光ドラム1に帯電部材を
直接当接させるいわゆる接触帯電装置が提案され、実用
化されている。接触帯電装置は、帯電部材を感光ドラム
1表面に押圧接触させ、この帯電部材に電圧を印加する
ことによって、感光ドラム1表面を所定の極性、電位に
帯電するものである。なお、この際、電源によって帯電
部材に印加される電圧としては、直流電圧や、直流電圧
と交流電圧との重畳電圧等がある。
【0005】このような接触帯電装置は、非接触式のコ
ロナ帯電装置と比較して、感光ドラム1等の被帯電体に
対し低い印加電圧での均一帯電が可能であり、また、オ
ゾンの発生が少ない等の利点を有する。
ロナ帯電装置と比較して、感光ドラム1等の被帯電体に
対し低い印加電圧での均一帯電が可能であり、また、オ
ゾンの発生が少ない等の利点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
接触帯電装置は、直流電圧に交流電圧を重畳するものに
あっては、電源が大型化しがちとなり、また交番電界に
基づく振動によって、帯電時にいわゆる「帯電音」と呼
ばれる不快な音が発生する等の問題がある。これらの問
題点に対しては、交流電圧を重畳しない、つまり直流電
圧のみを印加すれば解決できる。しかし、帯電部材が導
電性かつ弾性体のローラで形成されていて、感光ドラム
等の被帯電体の回転に従動回転することで帯電を行うも
のの場合、直流電圧のみの印加であると、帯電部材の全
周面の抵抗値の変動に伴い、電源の定電圧性が低下しが
ちとなり、被帯電体に帯電部材の回転周期に対応する帯
電不良が起こってしまう等の問題が発生する。
接触帯電装置は、直流電圧に交流電圧を重畳するものに
あっては、電源が大型化しがちとなり、また交番電界に
基づく振動によって、帯電時にいわゆる「帯電音」と呼
ばれる不快な音が発生する等の問題がある。これらの問
題点に対しては、交流電圧を重畳しない、つまり直流電
圧のみを印加すれば解決できる。しかし、帯電部材が導
電性かつ弾性体のローラで形成されていて、感光ドラム
等の被帯電体の回転に従動回転することで帯電を行うも
のの場合、直流電圧のみの印加であると、帯電部材の全
周面の抵抗値の変動に伴い、電源の定電圧性が低下しが
ちとなり、被帯電体に帯電部材の回転周期に対応する帯
電不良が起こってしまう等の問題が発生する。
【0007】そこで、本発明は、電源について、帯電部
材の全周面の抵抗変動範囲に対して均一な直流定電圧制
御が可能な容量を有する電源を備えることにより、帯電
音が低く、また、帯電部材の周方向の定電圧性を確保し
て、帯電不良をなくすようにした帯電装置及び画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
材の全周面の抵抗変動範囲に対して均一な直流定電圧制
御が可能な容量を有する電源を備えることにより、帯電
音が低く、また、帯電部材の周方向の定電圧性を確保し
て、帯電不良をなくすようにした帯電装置及び画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、帯電装置は、被帯電体に接
触させた帯電部材に、電源によって直流電圧を印加し
て、前記被帯電体を帯電する帯電装置において、前記帯
電部材が、少なくとも導電層と、前記被帯電体に接触す
る表面層とを有する回転体であり、前記電源が、前記帯
電部材の全周面の抵抗変動範囲に対して均一な直流定電
圧制御が可能な容量を有する、ことを特徴とする。
みてなされたものであって、帯電装置は、被帯電体に接
触させた帯電部材に、電源によって直流電圧を印加し
て、前記被帯電体を帯電する帯電装置において、前記帯
電部材が、少なくとも導電層と、前記被帯電体に接触す
る表面層とを有する回転体であり、前記電源が、前記帯
電部材の全周面の抵抗変動範囲に対して均一な直流定電
圧制御が可能な容量を有する、ことを特徴とする。
【0009】この場合、前記電源の容量をCとし、また
前記帯電部材の全周面の抵抗変動範囲の下限値に対する
上限値の比率をRとするとき、前記電源の容量Cは、 R<α(C×100) αは、Rが1≦R≦5のとき、α=1 Rが5<Rのとき、 0.25≦α<1 ただし、Cは前記電源の容量をμFで表示したときの数
値、の条件を満足すると好ましい。
前記帯電部材の全周面の抵抗変動範囲の下限値に対する
上限値の比率をRとするとき、前記電源の容量Cは、 R<α(C×100) αは、Rが1≦R≦5のとき、α=1 Rが5<Rのとき、 0.25≦α<1 ただし、Cは前記電源の容量をμFで表示したときの数
値、の条件を満足すると好ましい。
【0010】また、前記帯電部材は、前記 被帯電体の
母線に沿って接するとともに、前記被帯電体によって従
動回転されるようにしてもよい。
母線に沿って接するとともに、前記被帯電体によって従
動回転されるようにしてもよい。
【0011】画像形成装置は、被帯電体と、該被帯電体
を帯電する上述のいずれか記載の帯電装置と、該被帯電
体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜
像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置
と、該トナー像を転写材に転写する転写装置と、を備え
る、ことを特徴とする。
を帯電する上述のいずれか記載の帯電装置と、該被帯電
体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜
像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置
と、該トナー像を転写材に転写する転写装置と、を備え
る、ことを特徴とする。
【0012】
【作用】以上構成に基づき、電源の容量として、帯電部
材の全周面の抵抗変動範囲に対して均一な直流定電圧制
御が行える程度の大きな容量を確保することにより、帯
電部材の全周表面をほぼ均一の電圧にすることができ、
これにより帯電部材による被帯電体の周方向の帯電ムラ
がなくなる。
材の全周面の抵抗変動範囲に対して均一な直流定電圧制
御が行える程度の大きな容量を確保することにより、帯
電部材の全周表面をほぼ均一の電圧にすることができ、
これにより帯電部材による被帯電体の周方向の帯電ムラ
がなくなる。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0014】図1に本発明に係る帯電装置と、この帯電
装置を装着した画像形成装置の概略を図示する。帯電装
置12は、帯電部材13と電源15とを主要部材として
構成されている。帯電部材13は、中心部を貫通する芯
金13aを有し、その周囲が導電層13bによって覆わ
れている。導電層13bは、低硬度の部材、例えば、ポ
リウレタン、ポリエステル、ピリビニルアルコール等の
樹脂や、EPDM、NBR等のゴムによって形成されて
いる。また、これらの部材には、導電性の顔料として、
カーボンブラックやカーボングラファイト、酸化チタ
ン、酸化亜鉛等が適度に分散されている。導電層13b
は、その外周面を表面層13cによって覆われている。
表面層13cは、画像形成領域部に対応する部分の抵抗
値が中程度(106 〜1010Ω)になるように形成され
ている。この表面層13cを構成する部材は、例えば、
樹脂としてのポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、
ポリエステル、シリコン、テフロン等の母材に、全体を
中抵抗に調整するためにカーボンブラックやカーボング
ラファイト、酸化チタン、酸化亜鉛等の導電層13bの
ときと同様の導電性顔料を適宜添加させて形成する。な
お、表面層13cの抵抗値が、1×106 Ω以下では、
後述の感光ドラムに損傷等が発生したときに、耐圧が出
せずに好ましくなく、また反対に、1×1010Ω以上で
は、電流が流れずに、帯電不良が発生する虞れがある。
帯電部材13全体は円柱状に形成されて不図示の画像形
成装置本体に回転自在に支持されるとともに、中心の芯
金13aが直流電源15に接続されている。
装置を装着した画像形成装置の概略を図示する。帯電装
置12は、帯電部材13と電源15とを主要部材として
構成されている。帯電部材13は、中心部を貫通する芯
金13aを有し、その周囲が導電層13bによって覆わ
れている。導電層13bは、低硬度の部材、例えば、ポ
リウレタン、ポリエステル、ピリビニルアルコール等の
樹脂や、EPDM、NBR等のゴムによって形成されて
いる。また、これらの部材には、導電性の顔料として、
カーボンブラックやカーボングラファイト、酸化チタ
ン、酸化亜鉛等が適度に分散されている。導電層13b
は、その外周面を表面層13cによって覆われている。
表面層13cは、画像形成領域部に対応する部分の抵抗
値が中程度(106 〜1010Ω)になるように形成され
ている。この表面層13cを構成する部材は、例えば、
樹脂としてのポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、
ポリエステル、シリコン、テフロン等の母材に、全体を
中抵抗に調整するためにカーボンブラックやカーボング
ラファイト、酸化チタン、酸化亜鉛等の導電層13bの
ときと同様の導電性顔料を適宜添加させて形成する。な
お、表面層13cの抵抗値が、1×106 Ω以下では、
後述の感光ドラムに損傷等が発生したときに、耐圧が出
せずに好ましくなく、また反対に、1×1010Ω以上で
は、電流が流れずに、帯電不良が発生する虞れがある。
帯電部材13全体は円柱状に形成されて不図示の画像形
成装置本体に回転自在に支持されるとともに、中心の芯
金13aが直流電源15に接続されている。
【0015】直流電源15は、その容量をCとし、また
帯電部材13の全周面の抵抗変動範囲の下限値に対する
上限値の比率をR(上限値/下限値)としたとき、 R<α(C×100) αは、Rが1≦R≦5のとき、α=1 Rが5<Rのとき、 0.25≦α<1 ただし、Cは電源15の容量をμFで表示したときの数
値、の条件を満たすようにする。なお、帯電部材13の
抵抗値の測定方法を図4に図示する。ローラ状の帯電部
材13を金属ドラム16に当接させ、帯電部材13に所
定の直流電圧17を印加しながら帯電部材13を回転さ
せ、このとき金属ドラム16に流れる電流を電流計19
によって測定して記録計20に記録し、この電流の測定
値と直流電圧17とを基に、帯電部材13の抵抗値を算
出する。このようにして求めた帯電部材13の抵抗値、
すなわち帯電部材13を感光ドラム1に装着する以前の
電流値を図2に図示する。時間の経過に対して電流が大
きく変化することはない。
帯電部材13の全周面の抵抗変動範囲の下限値に対する
上限値の比率をR(上限値/下限値)としたとき、 R<α(C×100) αは、Rが1≦R≦5のとき、α=1 Rが5<Rのとき、 0.25≦α<1 ただし、Cは電源15の容量をμFで表示したときの数
値、の条件を満たすようにする。なお、帯電部材13の
抵抗値の測定方法を図4に図示する。ローラ状の帯電部
材13を金属ドラム16に当接させ、帯電部材13に所
定の直流電圧17を印加しながら帯電部材13を回転さ
せ、このとき金属ドラム16に流れる電流を電流計19
によって測定して記録計20に記録し、この電流の測定
値と直流電圧17とを基に、帯電部材13の抵抗値を算
出する。このようにして求めた帯電部材13の抵抗値、
すなわち帯電部材13を感光ドラム1に装着する以前の
電流値を図2に図示する。時間の経過に対して電流が大
きく変化することはない。
【0016】帯電装置12は、前述のような容量Cの直
流電源15を使用することによって、帯電部材13の全
周面の抵抗が変動した場合でも、印加時の定電圧性を確
保することができる。つまり、直流電源15の容量C
を、帯電部材13の全周面の抵抗変動範囲に対して均一
な直流定電圧制御が可能な程十分に大きく設定するもの
である。
流電源15を使用することによって、帯電部材13の全
周面の抵抗が変動した場合でも、印加時の定電圧性を確
保することができる。つまり、直流電源15の容量C
を、帯電部材13の全周面の抵抗変動範囲に対して均一
な直流定電圧制御が可能な程十分に大きく設定するもの
である。
【0017】帯電部材13は、図1に示すように、被帯
電体としての感光ドラム1に押圧されている。感光ドラ
ム1は、帯電部材13と同様に円筒状に形成されるとと
もに、その周囲に感光面が形成され、さらに不図示の画
像形成装置本体によって軸1aを中心に矢印R1方向に
回転自在に支持されている。感光ドラム1の軸1aと帯
電部材13の芯金13aとは相互に平行に配置されてお
り、弾性を有する帯電部材13を感光ドラム1に押圧す
ると、帯電部材13の外周の一部が芯金13aに沿って
押し縮められ、両者の間には、芯金13a及び軸1aに
沿った細長い接触面Sが形成される。つまり、両者の接
触面Sは、それぞれの母線に沿って形成されることにな
る。感光ドラム1は、不図示の駆動機構によって矢印R
1方向に回転駆動され、積極的な回転機構を有しない帯
電部材13は、感光ドラム1の回転によって、接触面S
を介して従動回転するようになっている。
電体としての感光ドラム1に押圧されている。感光ドラ
ム1は、帯電部材13と同様に円筒状に形成されるとと
もに、その周囲に感光面が形成され、さらに不図示の画
像形成装置本体によって軸1aを中心に矢印R1方向に
回転自在に支持されている。感光ドラム1の軸1aと帯
電部材13の芯金13aとは相互に平行に配置されてお
り、弾性を有する帯電部材13を感光ドラム1に押圧す
ると、帯電部材13の外周の一部が芯金13aに沿って
押し縮められ、両者の間には、芯金13a及び軸1aに
沿った細長い接触面Sが形成される。つまり、両者の接
触面Sは、それぞれの母線に沿って形成されることにな
る。感光ドラム1は、不図示の駆動機構によって矢印R
1方向に回転駆動され、積極的な回転機構を有しない帯
電部材13は、感光ドラム1の回転によって、接触面S
を介して従動回転するようになっている。
【0018】上述の帯電装置12を備えた画像形成装置
を簡単に説明すると、感光ドラム1の周囲には、その回
転方向に沿って順に、帯電後の感光ドラム1の表面を例
えば原稿の画像情報に応じて露光し静電潜像を形成する
露光手段3、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を
形成する現像装置5、給紙カセット6から供給された転
写材Pに感光ドラム1上のトナー像を転写する転写帯電
器7、転写後の感光ドラム1上の残留トナーを除去する
クリーニング装置10、次の帯電に備え、感光ドラム1
上の電荷を除去する前露光装置11が配設されている。
さらに転写帯電器7の下流側には、転写材P上に転写さ
れたトナー像を転写材Pに定着する定着装置9が配設さ
れている。
を簡単に説明すると、感光ドラム1の周囲には、その回
転方向に沿って順に、帯電後の感光ドラム1の表面を例
えば原稿の画像情報に応じて露光し静電潜像を形成する
露光手段3、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を
形成する現像装置5、給紙カセット6から供給された転
写材Pに感光ドラム1上のトナー像を転写する転写帯電
器7、転写後の感光ドラム1上の残留トナーを除去する
クリーニング装置10、次の帯電に備え、感光ドラム1
上の電荷を除去する前露光装置11が配設されている。
さらに転写帯電器7の下流側には、転写材P上に転写さ
れたトナー像を転写材Pに定着する定着装置9が配設さ
れている。
【0019】いま、感光ドラム1に対して帯電部材13
を装着した状態で長時間放置しておくと、帯電部材13
側の接触面Sが変形し、帯電部材13全周の抵抗に対し
てこの接触面Sの抵抗が大きく変化する。図3は、感光
ドラム1に帯電部材13を装着したまま、3か月放置し
た後の帯電部材13の周方向の電流値を測定したもので
ある。このような帯電部材13に対し、直流電源15の
容量Cが小さい場合には、帯電部材13に対する定電圧
性が劣るため、感光ドラム1に対する帯電が十分になさ
れず、帯電不良に基づく画像不良が発生する。
を装着した状態で長時間放置しておくと、帯電部材13
側の接触面Sが変形し、帯電部材13全周の抵抗に対し
てこの接触面Sの抵抗が大きく変化する。図3は、感光
ドラム1に帯電部材13を装着したまま、3か月放置し
た後の帯電部材13の周方向の電流値を測定したもので
ある。このような帯電部材13に対し、直流電源15の
容量Cが小さい場合には、帯電部材13に対する定電圧
性が劣るため、感光ドラム1に対する帯電が十分になさ
れず、帯電不良に基づく画像不良が発生する。
【0020】そこで、上述のような、帯電部材13の全
周面の抵抗変動範囲に対して十分な容量Cを有する電源
15を備えることによって、帯電部材13の抵抗が変化
した場合であっても、感光ドラム1に対する帯電が均一
に行われるようにする。これにより、感光ドラム1の周
方向の帯電不良はなくなり、最終的な画像が不良となる
ことはない。
周面の抵抗変動範囲に対して十分な容量Cを有する電源
15を備えることによって、帯電部材13の抵抗が変化
した場合であっても、感光ドラム1に対する帯電が均一
に行われるようにする。これにより、感光ドラム1の周
方向の帯電不良はなくなり、最終的な画像が不良となる
ことはない。
【0021】以下に具体的な実施例を示す。 〈実施例1〉導電層13bとして、カーボンブラックを
分散させたEPDMを用い、ポリアミド樹脂であるトレ
ジン(EF−30T、帝国化学)に108 Ωの抵抗値に
なるように酸化スズを分散させ、ディッピング方法にて
被膜層を形成し、150℃、30分間加熱乾燥させて、
ローラ状の帯電部材、つまり導電性ローラ13を作成し
た。
分散させたEPDMを用い、ポリアミド樹脂であるトレ
ジン(EF−30T、帝国化学)に108 Ωの抵抗値に
なるように酸化スズを分散させ、ディッピング方法にて
被膜層を形成し、150℃、30分間加熱乾燥させて、
ローラ状の帯電部材、つまり導電性ローラ13を作成し
た。
【0022】この導電性ローラ13を用いて以下の評価
を行った。結果を図5に図示する。 (1)図4に示す測定方法で導電性ローラ13の抵抗を
測定し、その抵抗値の比率(上限値/下限値)Rを算出
した。 (2)この導電性ローラ13を図1に示す画像形成装置
に装着して調整し、印加する電圧の電源15の容量Cを
変化させて画出しを行い、導電性ローラ13による帯電
不良の画像を黙視によって以下のように評価した。
を行った。結果を図5に図示する。 (1)図4に示す測定方法で導電性ローラ13の抵抗を
測定し、その抵抗値の比率(上限値/下限値)Rを算出
した。 (2)この導電性ローラ13を図1に示す画像形成装置
に装着して調整し、印加する電圧の電源15の容量Cを
変化させて画出しを行い、導電性ローラ13による帯電
不良の画像を黙視によって以下のように評価した。
【0023】使用した電源15の容量Cは、0.02μ
Fと0.04μFである。
Fと0.04μFである。
【0024】◎:画像良好、問題なし ○:軽微な帯電不良画像発生(実用可) △:部分的な帯電不良画像発生(実用下限) ×:帯電不良画像発生(実用不可) 〈実施例2〉上述の導電性ローラ13を感光ドラム1に
装着して15℃、30%の環境下で2週間放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例3〉上述の導電性ローラ13を感光ドラム1に
装着して32℃、90%の環境下で2週間放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例4〉上述の導電性ローラ13を感光ドラム1に
装着して15℃、30%の環境下で3か月放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例5〉上述の導電性ローラ13を感光ドラム1に
装着して32℃、90%の環境下で3か月放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例6〉上記導電性ローラ13を2枚の平板のアク
リル樹脂の板で挟み導電性ローラ13の2箇所の歪量が
全周の長さに対して1/3になるように調整してそのま
ま70℃の乾燥機の中に24時間放置して強制的に歪ま
せた導電性ローラ13を作成し、画出しのときに用いた
電源の容量を0.04、0.08、0.10μFとした
以外は実施例1と同様の評価上を行った。
装着して15℃、30%の環境下で2週間放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例3〉上述の導電性ローラ13を感光ドラム1に
装着して32℃、90%の環境下で2週間放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例4〉上述の導電性ローラ13を感光ドラム1に
装着して15℃、30%の環境下で3か月放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例5〉上述の導電性ローラ13を感光ドラム1に
装着して32℃、90%の環境下で3か月放置した後の
導電性ローラ13を用いた以外は実施例1と同様の評価
を行った。 〈実施例6〉上記導電性ローラ13を2枚の平板のアク
リル樹脂の板で挟み導電性ローラ13の2箇所の歪量が
全周の長さに対して1/3になるように調整してそのま
ま70℃の乾燥機の中に24時間放置して強制的に歪ま
せた導電性ローラ13を作成し、画出しのときに用いた
電源の容量を0.04、0.08、0.10μFとした
以外は実施例1と同様の評価上を行った。
【0025】以上の実施例1から実施例6までをまとめ
たのが図5である。これらの実験結果から、帯電部材1
3の全周面の抵抗変動範囲の下限値に対する上限値の比
率(上限値/下限値)をR、また電源15の容量をC
(μFで表示したときの数値)としたとき、上記RとC
との関係が、以下の式を満たすような容量Cを有する電
源15を装着することで、帯電部材13の周方向の抵抗
が変動した場合でも、感光ドラム1を実用に支承がない
程度に、良好に帯電することができる。
たのが図5である。これらの実験結果から、帯電部材1
3の全周面の抵抗変動範囲の下限値に対する上限値の比
率(上限値/下限値)をR、また電源15の容量をC
(μFで表示したときの数値)としたとき、上記RとC
との関係が、以下の式を満たすような容量Cを有する電
源15を装着することで、帯電部材13の周方向の抵抗
が変動した場合でも、感光ドラム1を実用に支承がない
程度に、良好に帯電することができる。
【0026】 R<α(C×100)…………………………………………… αは、Rが1≦R≦5のとき α=1 Rが5<Rのとき 0.25≦α<1 上述の式は、前述の実施例1から実施例6から求めた
ものである。つまり、実施例1から実施例5までは、R
が1≦R≦5だから、式は、R<C×100となる。
上式を満足する容量Cを選択したとき、つまり、容量C
の100倍と、Rとを比較してCの方が大きいときは、
その評価が、いずれも◎または○となっている。
ものである。つまり、実施例1から実施例5までは、R
が1≦R≦5だから、式は、R<C×100となる。
上式を満足する容量Cを選択したとき、つまり、容量C
の100倍と、Rとを比較してCの方が大きいときは、
その評価が、いずれも◎または○となっている。
【0027】一方、5<Rとした実施例6の場合におい
ても、容量Cが0.10のとき式を満たし、評価も◎
となる。
ても、容量Cが0.10のとき式を満たし、評価も◎
となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
帯電部材の全周面の抵抗変動範囲に対して、均一な直流
電圧制御が可能な容量を有する電源を備えることによ
り、帯電部材の急激な抵抗変化による非帯電体の帯電不
良を防止し、さらに例えば帯電部材の非帯電体に対する
長期当接等による抵抗の変動に対しても、同様に良好に
対処することができ、したがって長期にわたって非帯電
体を好適に帯電することが可能となり、経時変化の少な
い安定した高品位な画像を提供することができる。
帯電部材の全周面の抵抗変動範囲に対して、均一な直流
電圧制御が可能な容量を有する電源を備えることによ
り、帯電部材の急激な抵抗変化による非帯電体の帯電不
良を防止し、さらに例えば帯電部材の非帯電体に対する
長期当接等による抵抗の変動に対しても、同様に良好に
対処することができ、したがって長期にわたって非帯電
体を好適に帯電することが可能となり、経時変化の少な
い安定した高品位な画像を提供することができる。
【図1】本発明に係る帯電装置及び概略を示す縦断面
図。
図。
【図2】装着前の帯電装置の、時間と電流値との関係を
示す図。
示す図。
【図3】装着後の帯電装置の、時間と電流値との関係を
示す図。
示す図。
【図4】帯電部材の抵抗の測定方法を示す模式図。
【図5】各実施例における画像の評価を示す図。
【図6】従来の画像形成装置の概略を示す縦断面図。
1 被帯電体(感光ドラム) 3 露光手段 5 現像装置 7 転写装置 12 帯電装置 13 帯電部材(導電性ローラ) 13b 導電層 13c 表面層 15 電源 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳田 真 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 被帯電体に接触させた帯電部材に、電源
によって直流電圧を印加して、前記被帯電体を帯電する
帯電装置において、 前記帯電部材が、少なくとも導電層と、前記被帯電体に
接触する表面層とを有する回転体であり、 前記電源が、前記帯電部材の全周面の抵抗変動範囲に対
して均一な直流定電圧制御が可能な容量を有する、 ことを特徴とする帯電装置。 - 【請求項2】 前記電源の容量をCとし、また前記帯電
部材の全周面の抵抗変動範囲の下限値に対する上限値の
比率をRとするとき、前記電源の容量Cは、 R<α(C×100) αは、Rが1≦R≦5のとき、α=1 Rが5<Rのとき、 0.25≦α<1 ただし、Cは前記電源の容量をμFで表示したときの数
値、の条件を満足する、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。 - 【請求項3】 前記帯電部材は、前記被帯電体の母線に
沿って接するとともに、該被帯電体によって従動回転さ
れる、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の帯電装
置。 - 【請求項4】 被帯電体と、 該被帯電体を帯電する請求項1ないし請求項3のいずれ
か記載の帯電装置と、 該被帯電体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、 該静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現
像装置と、 該トナー像を転写材に転写する転写装置と、を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21201892A JPH0635292A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 帯電装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21201892A JPH0635292A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 帯電装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0635292A true JPH0635292A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16615518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21201892A Pending JPH0635292A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 帯電装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635292A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5602627A (en) * | 1994-10-05 | 1997-02-11 | Ricoh Company, Ltd. | Electrifying roller, roller electrifying apparatus using the same, and image forming apparatus using the same |
JP2002229306A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-14 | Canon Inc | 帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP2015007738A (ja) * | 2012-08-31 | 2015-01-15 | キヤノンファインテック株式会社 | 画像形成装置 |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP21201892A patent/JPH0635292A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5602627A (en) * | 1994-10-05 | 1997-02-11 | Ricoh Company, Ltd. | Electrifying roller, roller electrifying apparatus using the same, and image forming apparatus using the same |
JP2002229306A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-14 | Canon Inc | 帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP2015007738A (ja) * | 2012-08-31 | 2015-01-15 | キヤノンファインテック株式会社 | 画像形成装置 |
US10036988B2 (en) | 2012-08-31 | 2018-07-31 | Canon Finetech Nisca Inc. | Image forming apparatus having deformed roller determination |
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