JPH0948943A - アクリル系共重合体水性被覆組成物 - Google Patents
アクリル系共重合体水性被覆組成物Info
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- JPH0948943A JPH0948943A JP8157378A JP15737896A JPH0948943A JP H0948943 A JPH0948943 A JP H0948943A JP 8157378 A JP8157378 A JP 8157378A JP 15737896 A JP15737896 A JP 15737896A JP H0948943 A JPH0948943 A JP H0948943A
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Abstract
れたアクリル系共重合体水性分散液を用いた、優れた基
材密着性、耐水性、耐腐食性、耐アルカリ性等の卓越し
た性能を発揮するアクリル系共重合体水性被覆組成物の
提供。 【構成】必須成分として(メタ)アクリル酸エステル単量
体(a)、カルボキシル基含有不飽和単量体(b)及びグリシ
ジル基含有不飽和単量体(c)のそれぞれ特定量からなる
単量体を反応性乳化剤の存在下で乳化重合してなるアク
リル系共重合体であって、そのTgが10℃以上であり、
且つ該水性媒体中に分散するアクリル系共重合体微粒子
の平均粒子径が100nm以下であるアクリル系共重合体を
含有するアクリル系共重合体水性被覆組成物。
Description
水性、耐腐食性、耐アルカリ性等の性能を有し、泡立ち
が少なく、低臭気で、機械的安定性に優れたアクリル系
共重合体水性被覆組成物、特に金属用被覆組成物に関
し、詳しくは、カルボキシル基含有単量体及びグリシジ
ル基含有単量体を必須成分として含む(メタ)アクリル酸
エステル単量体を主成分とする単量体(以下、アクリル
系単量体ということがある)を反応性乳化剤の存在下で
乳化重合してなるアクリル系共重合体であって、そのガ
ラス転移温度(以下、Tgと略称することがある)が10
℃以上であり、且つ水性媒体中に分散する該アクリル系
共重合体微粒子の平均粒子径が100nm以下であるアクリ
ル系共重合体を含有することを特徴とするアクリル系共
重合体水性被覆組成物に関する。
て用いられる共重合体の乳化重合方法としては、(メタ)
アクリル酸エステルやスチレン等の各種の油溶性単量体
を通常の乳化剤の存在下に乳化重合する方法が採用され
ており、このような乳化剤としては主にアニオン系乳化
剤やノニオン系乳化剤が使用されることが多いが、これ
らの乳化剤は得られる乳化重合物から形成される皮膜中
に残留し、皮膜の性質に悪影響を及ぼす。即ち、皮膜の
耐水性、基材への密着性等を低下させることがよく知ら
れており、この乳化重合物を水性被覆用組成物、特に金
属用の水性被覆用組成物として利用した場合は、さらに
耐腐食性、耐アルカリ性等の物性が低下するといった欠
点を生じる。
根を有するラジカル生成重合開始剤だけで乳化重合して
乳化重合物を得る方法も提案されているが、この場合
も、重合系及び生成する乳化重合物の安定性を硫酸根の
みによって保持するには多量の重合開始剤を必要とする
ため、これが耐水性に悪影響を及ぼすことになり、また
乳化重合物の機械的安定性も必ずしも十分とはいえな
い。一方、水溶性有機溶剤と水との混合液中で不飽和カ
ルボン酸を含むアクリル系単量体等を重合開始剤を用い
て重合し、カルボキシル基を中和するなどして安定な乳
化重合物を得る方法が提案されているが、この方法で
は、一般に大量の有機溶媒が必要であるため環境衛生や
臭気の問題が避けられず、金属等への密着性、耐腐食性
も十分なものとはいい難い。
化剤を用いないでポリビニルアルコール、セルロース誘
導体、ポリアクリル酸塩、澱粉、ポリアクリルアミド、
ポリエステル等の合成又は天然の水溶性高分子物質を保
護コロイドとして用いて乳化重合することも提案されて
いるが、このような保護コロイドは安定性を付与する能
力に劣るため適用する重合性単量体に制限があり、また
このような保護コロイドは乳化剤に比べて一般にその使
用量が多くなるために、乳化剤の場合と同様に乳化重合
物から得られる皮膜には耐水性等の性能上の問題があ
り、特に金属に塗布した場合、得られる塗膜の耐腐食
性、密着性等の物性は不十分なものとなりがちである。
これら単量体と共重合可能な反応性乳化剤の存在下で乳
化重合して乳化重合物を得る方法が数多く提案されてい
るが、一般に反応性乳化剤は重合性単量体との共重合性
が劣るため未反応の反応性乳化剤が皮膜中に残留して、
期待される耐水性、耐腐食性等の向上が顕著には認めら
れないことが多い。特に得られる乳化重合物の平均粒子
径が、例えば0.1μm(100nm)を超えているような場合
には、該乳化重合物の造膜性が低下して耐腐食性等の性
能が十分に発揮されず、また乳化重合物中の重合体のT
gが10℃未満である時には、耐腐食性や耐ブロッキング
性が不十分となるなどの不都合が生じることも判明し
た。
従来のアクリル系乳化重合物の欠点を克服して、泡立ち
が少なく、低臭気で、機械的安定性に優れているアクリ
ル系共重合体水性分散液を提供し、このアクリル系共重
合体水性分散液を用いることにより、基材密着性、耐水
性、耐腐食性に優れた水性被覆組成物を提供することに
ある。
意検討を重ねた結果、カルボキシル基含有単量体及びグ
リシジル基含有単量体を必須成分として含むアクリル系
単量体を反応性乳化剤の存在下で乳化重合してなるアク
リル系共重合体であって、そのTgが10℃以上であり、
且つ水性媒体中に分散する該アクリル系共重合体微粒子
の平均粒子径が100nm以下であるアクリル系共重合体を
含有するアクリル系共重合体水性被覆組成物が、前記の
問題点の解決に有効であることを見い出し本発明を完成
するに至った。
(a)〜(e)、
リル酸エステル単量体 50〜98.5重量%、
る)
β-エチレン性不飽和単量体 0.5〜10重量%、
エチレン性不飽和単量体 1〜20重量%、
基のほかに少なくとも1個の官能基を有する単量体であ
って、上記(b)及び(C)以外の単量体 0〜10重量%、及
び、
(d)以外の単量体 0〜30重量%、〔但し、(a)〜(e)の
合計を100重量%とする〕、
る反応性乳化剤の存在下で乳化重合して得られるアクリ
ル系共重合体であって、そのガラス転移温度が10℃以上
であり、且つ該水性分散液中に分散するアクリル系共重
合体微粒子の平均粒子径が100nm以下であるアクリル系
共重合体を含有してなることを特徴とするアクリル系共
重合体水性被覆組成物を提供するものである。
明で用いられる上記(メタ)アクリル酸エステル単量体
(a)としては、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、n-ブチルアクリレート、i-ブチルアクリレ
ート、n-オクチルアクリレート、i-オクチルアクリレー
ト、2-エチルヘキシルアクリレート、n-ノニルアクリレ
ート、i-ノニルアクリレート、n-デシルアクリレート、
n-ドデシルアクリレート等のアクリル酸の炭素数1〜12
の直鎖もしくは分枝アルキルエステル;例えば、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、n-ブチルメタ
クリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、n-ドデ
シルメタクリレート等のメタクリル酸の炭素数1〜12の
直鎖もしくは分枝アルキルエステル;を挙げることがで
きる。
の使用量は、単量体(a)〜(e)の合計100重量%中、50〜9
8.5重量%、好ましくは60〜96.5重量%、特に好ましく
は65〜92重量%であるのがよい。単量体(a)の使用量が
該下限量未満と少な過ぎては、得られる被覆組成物を鋼
板等の金属基材の下塗り用として用いるとき、塗り重ね
られる上塗り塗料との密着性が低下することがあるので
好ましくない。一方、該上限量を超えて多過ぎては、得
られる被覆組成物を鋼板等の金属基材の塗装用に用いた
とき、基材密着性が悪くなり耐腐食性が低下する傾向が
生ずるので好ましくない。
β-エチレン性不飽和単量体単量体(b)としては、分子内
に1つ又は2つ以上のカルボン酸を含むものであり、例
えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、桂皮酸等が好適に使用でき、さらに下記一般式
(4)及び(5)で示される単量体も使用できる。
であり、A1は炭素数2〜6のアルキレン基、A2は炭素
数2〜4のアルキレン基、X2はエチレン基、ビニレン
基、1,2-フェニレン基又は1,2-シクロヘキシレン基を表
わし、pは1〜10の自然数である)
(メタ)アクリル酸ダイマー(好ましくはnの平均値約1.
4のもの)、ω-カルボキシ-ポリカプロラクトンモノ(メ
タ)アクリレート(好ましくはnの平均値約2のもの)
等が例示できる。また上記一般式(5)単量体としては、
例えば、コハク酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、マレイン酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、フマル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、1,2-ジカルボキシシクロヘキサンモノヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート等が例示できる。
(a)〜(e)の合計100重量%中、0.5〜10重量%、好ましく
は1〜7重量%である。該単量体(b)使用量が該下限値
未満と少な過ぎては、得られる被覆組成物塗膜の鋼板等
の基材への密着性が低下する傾向があるので好ましくな
い。一方、該上限値を超えて多過ぎては該塗膜の耐アル
カリ、耐腐食性等の性能が低下しがちになり好ましくな
い。
β-エチレン性不飽和単量体(c)としては、例えば、グリ
シジル(メタ)アクリレート、3,4-エポキシシクロヘキシ
ルメチル(メタ)アクレート、グリシジルビニルエーテ
ル、3,4-エポキシシクロヘキシルビニルエーテル、グリ
シジル(メタ)アリルエーテル、3,4-エポキシシクロヘキ
シル(メタ)アリルエーテルなどが挙げられる。
(e)の合計100重量%中、1〜20重量%、好ましくは2〜
15重量%である。該使用量が該下限値未満と少な過ぎて
は、得られるアクリル系共重合体水性被覆組成物の塗膜
の、鋼板等の基材に対する密着性付与効果が不十分とな
りがちであり好ましくない。一方、該上限値を超えて多
過ぎては、該被覆組成物の造膜性が低下する傾向にあり
好ましくない。
和基のほかに少なくとも1個の官能基を有する単量体で
あって、上記(b)及び(c)以外の単量体(d)としては、下
記(d-1)〜(d-6)の単量体類が使用できる。
α,β-エチレン性不飽和単量体、(d-2) 分子内にアルコ
キシシラン基を有するα,β-エチレン性不飽和単量体、
(d-3) 分子内にリン含有基を有するα,β-エチレン性不
飽和単量体、(d-4) 分子内に水酸基を有するα,β-エチ
レン性不飽和単量体、(d-5) 分子内にアミド基又は置換
アミド基を有するα,β-エチレン性不飽和単量体、及
び、(d-6) 分子内にアミノ基又は置換アミノ基を有する
α,β-エチレン性不飽和単量体。
(6)、
通りであり;R4は請求項5に記載した定義の通りであ
り;X3は単結合、メチレン基、COOZ1、CONHZ
2であって、Z1、Z2は炭素数1〜6のアルキレン基で
あり;Y1は水素又はCNである)
このような上記一般式(6)の単量体としては、例えば、
アセト酢酸ビニル、アセト酢酸(メタ)アリル等のアセト
酢酸のアルケニルエステル類;例えば、2-アセトアセト
キシエチル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3-アセトアセトキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシブチル(メ
タ)アクリレート、2-アセトアセトキシブチル(メタ)ア
クリレート、3-アセトアセトキシブチル(メタ)アクリレ
ート、4-シアノアセトアセトキシエチル(メタ)アクリレ
ート等のアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸と
(置換)アセト酢酸とのジエステル;例えば、2-アセトア
セトキシエチルクロトネート、2-アセトアセトキシプロ
ピルクロトネート、3-アセトアセトキシプロピルクロト
ネート等のアルキレングリコールのクロトン酸とアセト
酢酸とのジエステル;例えば、N-アセトアセトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N-アセトアセトキシエチル
(メタ)アクリルアミド等のN-アルキロール(メタ)アクリ
ルアミドのアセト酢酸エステル等を挙げることができ
る。
キシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと、カプロラク
トン等のラクトンとの付加体からなるラクトン変性ヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートをアセト酢酸により
エステル化するか、又は、該ラクトン変性ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートをジケテンによりアセトアセ
チル化することにより得られるラクトン変性ヒドロキシ
アルキルグリコールの(メタ)アクリル酸アセト酢酸ジエ
ステルも使用可能である。
トキシエチル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシ
プロピル(メタ)アクリレート、3-アセトアセトキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、4-アセトアセトキシブチル
(メタ)アクリレートの使用が特に好適である。
ラン基を有するα,β-エチレン性不飽和単量体として
は、加水分解型のものが好適であり、例えば、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリス(2ーメトキシーエトキシ)シラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、3ーメタクリロオキシプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリクロロシラン、3ーメタクリロオキ
シプロピルトリス(メトオキシーエトオキシ)シラン等が
あげられる。これらの中でも3ーメタクリロオキシプロピ
ルトリメトキシシランが特に好適に使用できる。
有するα,β-エチレン性不飽和単量体としては、例え
ば、リン酸モノヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、
リン酸ジヒドロキシメチルジ(メタ)アクリレート、リン
酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、リン酸ジ
ヒドロキシエチルジ(メタ)アクリレート、リン酸ジ3-ヒ
ドロキシプロピルジ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
るα,β-エチレン性不飽和単量体としては、例えば、2-
ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ
ルプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシルプロピ
ル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシルブチル(メタ)ア
クリレート、3-ヒドロキシルブチル(メタ)アクリレー
ト、4-ヒドロキシルブチル(メタ)アクリレート、2-ヒド
ロキシルエチル(メタ)アリルエーテル、2-ヒドロキシル
プロピル(メタ)アリルエーテル、3-ヒドロキシルプロピ
ル(メタ)アリルエーテル、4-ヒドロキシルブチル(メタ)
アリルエーテル、アリルアルコール等が挙げられる。
置換アミド基を有するα,β-エチレン性不飽和単量体と
しては、例えば、(メタ)アクリルアミド、Nーメチルアク
リルアミド、N,Nージメチルアクリルアミド、Nーメチロー
ルアクリルアミド、Nーメトキシメチルアクリルアミド、
N-ブトキシメチルアクリルアミド、N-ジメチルアミノプ
ロピルメタクリルアミド等、前記単量体(d-6)の分子内
にアミノ基又は置換アミノ基を有するα,β-エチレン性
不飽和単量体としては、例えば、N,N-ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
で用いることができ、又は2種以上併用することがで
き、その共重合量は、単量体(a)〜(e)の合計100重量%
に対して、一般に0〜10重量%の範囲で使用できるが、
得られる水性被覆組成物塗膜の鋼板等の基材への密着性
付与効果と、耐アルカリ性等の他の塗膜性能への悪影響
とのバランスを勘案するとき、0.5〜5重量%の範囲内
で用いるのが好ましい。これら単量体(d-1)〜(d-6)のう
ち、得られる水性被覆組成物塗膜の耐腐食性と、耐アル
カリ性等の他の塗膜性能とのバランスのよさの観点から
単量体(d-1)〜(d-3)の使用が特に好ましい。
と共重合可能な該(a)〜(d)以外の単量体としては、例え
ば、スチレン、αーメチルスチレン、tーブチルスチレ
ン、pークロロスチレン、クロロメチルスチレン、ビニル
トルエン等の芳香族モノビニル単量体;例えば、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル単
量体;例えば、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、「バーサチック酸ビニル」等を挙げることがで
きる。これら単量体(e)は、通常、得られる水性被覆組
成物塗膜の耐水性、耐アルカリ性、耐溶剤性等の向上を
目的に使用するものであり、その共重合量は、単量体
(a)〜(e)の合計100重量%に対して、一般に0〜30重量
%の範囲であるのがよい。
は、10℃以上、好ましくは15℃以上であることが必要で
ある。Tgが該下限値未満と低過ぎては、耐腐食性や耐
ブロッキング性が不十分となるなどの不都合が生じるこ
とがあるので好ましくない。また、Tgが高過ぎる場合
には室温乾燥では均一な皮膜を形成しないことがある
が、例えばカルビトールアセテート等の造膜助剤の添加
により、もしくは高温乾燥により、又はこれらの手段の
併用等によって金属素材表面に均一な皮膜を形成するこ
とが可能となるので、耐腐食性能を始めとする諸性能も
発現させることが可能である。しかし造膜性のよさの観
点から、該Tgは60℃以下であるのが好ましい。
構成する反応性乳化剤を除いたそれぞれの単量体成分の
単独重合体のTgを用いて次式によって求めることがで
きる。
あり、Tg1、Tg2、・・・・・・Tgkは各単量体成分の単独重
合体のTg;w1、w2、・・・・・・wkは各単量体成分の重量
分率を表わし;w1+w2+・・・・・・+wk=1である。
散液は、以上述べた単量体(a)〜(c)、或いはこれらとと
もに必要に応じてさらに単量体(d)及び/又は(e)を加え
たものを、分子内にラジカル重合性不飽和基を有する反
応性乳化剤の存在下で乳化重合して得られるものであ
る。
ては、アニオン系及びノニオン系の何れの乳化剤でも特
に限定されず、例えば、(メタ)アリル基、(メタ)アクリ
ル基、スチリル基などのラジカル重合性不飽和基を有す
る乳化剤が単独で又は2種以上組合わせて使用できる。
は、例えば、下記一般式(2)、(3)、(7)及び(8)で示され
る反応性乳化剤を挙げることができる。
通りであり、R3、R4、EO、X1、M及びmは請求項
5に記載した定義の通りであり、R5は炭素数6〜18の
アルキル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル
基、nは1〜50の自然数、qは0又は1である〕
性乳化剤の具体例としては、例えば、「アデカリアソー
プ SE-10N」、「アデカリアソープ SE-20N」、「アデカ
リアソープ SE-30N」〔以上、旭電化工業(株)製〕を;
上記一般式(3)で示されるアニオン性反応性乳化剤の具
体例としては、例えば、「アクアロン HS-05」、「アク
アロン HS-10」、「アクアロン HS-20」、「アクアロン
HS-30」〔以上、第一工業製薬(株)製〕を;上記一般式
(7)のアニオン系反応性乳化剤の具体例としては、例え
ば「ラテムル S-120」、「ラテムル S-120A」、「ラテ
ムル S-180」、「ラテムル S-180A」〔以上、花王(株)
製〕、「エレミノール JS-2」〔三洋化成工業(株)製〕
等を;上記一般式(8)のアニオン系反応性乳化剤の具体
例としては、例えば「アントックス MS-60」〔日本乳化
剤(株)製〕等を;それぞれ挙げることができる。
ては、例えば「ラテムル ASK」〔花王(株)製〕等のアル
キルアルケニルコハク酸エステル塩系反応性乳化剤;例
えば「エレミノール RS-30」〔三洋化成工業(株)製〕等
のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート硫酸エステ
ル塩系反応性乳化剤;例えば「RA-1120」、「RA-2614」
〔以上、日本乳化剤(株)製〕等のポリオキシアルキレン
アルキルエーテル脂肪族不飽和ジカルボン酸エステル塩
系反応性乳化剤;例えば「アントックス MS-2N」〔日本
乳化剤(株)製〕等の(メタ)アクリル酸スルホアルキルエ
ステル塩系反応性乳化剤;フタル酸ジヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート硫酸エステル塩系反応性乳化剤;
例えば「H-3330PL」〔第一工業製薬(株)製〕等のモノも
しくはジ(グリセロール-1-アルキルフェニル-3-アリル-
2-ポリオキシアルキレンエーテル)リン酸エステル塩系
反応性乳化剤;などを挙げることができる。
応性乳化剤としては、例えば、下記一般式(9)及び(10)
で示される反応性乳化剤を挙げることができる。
通りであり、R3、R4、EO、X1及びmは請求項5に
記載した定義の通りである〕
性乳化剤の具体例としては、例えば「アデカリアソープ
NE-10」、「アデカリアソープ NE-20」、「アデカリア
ソープ NE-30」〔以上、旭電化工業(株)製〕等を;上記
一般式(10)で示されるノニオン系反応性乳化剤の具体例
としては、例えば「アクアロン RN-10」、「アクアロン
RN-20」、「アクアロン RN-30」、「アクアロン RN-5
0」〔以上、第一工業製薬(株)製〕等を;それぞれ挙げ
ることができる。
ては、例えば「RMA-564」、「RMA-568」〔以上、日本乳
化剤(株)製〕等のポリオキシアルキレンアルキルフェニ
ルエーテル(メタ)アクリレート系反応性乳化剤;例えば
「RMA-1114」〔日本乳化剤(株)製〕等のポリオキシアル
キレンアルキルフェニルエーテル(メタ)アクリレート系
反応性乳化剤;などを挙げることができる。
クリル系共重合体水性分散液として好適な粒子径の小さ
いものが得やすいなどの理由から、アニオン系の反応性
乳化剤を必須成分として用いるのが望ましく、本発明に
用いられる前記単量体(a)〜(e)との共重合性に優れ、多
量に使用しても未反応で残存することが少なく、得られ
る水性被覆組成物塗膜の耐腐食性等の性能を阻害するこ
とが少ないなどの理由から前記一般式(2)で示されるグ
リセロール-1-アリル-3-アルキルフェニル-2-ポリオキ
シエチレン硫酸エステル塩系アニオン系反応性乳化剤、
又は、前記一般式(3)で示されるポリオキシエチレンア
ルキルアルケニルフェニルエーテル硫酸エステル塩系ア
ニオン系反応性乳化剤を用いるのが特に好ましい。
おけるアクリル系共重合体を構成する前記の必須単量体
(a)〜(c)及び必要に応じて用いる単量体(d)〜(e)の合計
100重量部当り、一般に0.1〜30重量部、好ましくは2〜
25重量部、特に好ましくは3〜20重量部の範囲で用いる
のがよい。
散液の乳化重合に際しては、得られる共重合体水性分散
液の性能に悪影響を及ぼさない範囲において、以上述べ
た反応性乳化剤とともに必要に応じて、通常のアニオン
系及び/又はノニオン系乳化剤を併用することができ
る。
えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレン
アルキルエーテル類;例えば、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル類;例えば、ソルビタンモノラウレート、ソル
ビタンモノステアレート、ソルビタントリオレエート等
のソルビタン高級脂肪酸エステル類;
ノラウレート等のポリオキシエチレンソルビタン高級脂
肪酸エステル類;例えば、ポリオキシエチレンモノラウ
レート、ポリオキシエチレンモノステアレート等のポリ
オキシエチレン高級脂肪酸エステル類;例えば、オレイ
ン酸モノグリセライド、ステアリン酸モノグリセライド
等のグリセリン高級脂肪酸エステル類;例えば、ポリオ
キシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロックコポリ
マー;等を例示することができる。
は、例えば、オレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩
類;例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
のアルキルアリールスルホン酸塩類;例えば、ラウリル
硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;例え
ば、ポリエキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩類;
ルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル硫酸エステル塩類;モノオクチル
スルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク
酸ナトリウム等のアルキルスルホコハク酸エステル塩及
びその誘導体類;等を例示することができる。
併用する場合には、これら通常の乳化剤を適宜組合わせ
て使用するのがよく、その使用量としては一般に前記単
量体(a)〜(e)の合計100重量部当り0〜1重量部程度の
量を例示できる。
散液の乳化重合に際しては、得られる共重合体水性分散
液の性能に悪影響を及ぼさない範囲において、以上述べ
た反応性乳化剤及び必要に応じて用いる前記通常のアニ
オン系及び/又はノニオン系乳化剤とともに水溶性保護
コロイドを併用することもできる。
ば、部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリ
ビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール等のポリ
ビニルアルコール類;例えば、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース塩等のセルロース誘導体;及びグアガムな
どの天然多糖類;などが挙げられ、これらは、単独でも
複数種併用の態様でも利用できる。水溶性保護コロイド
の使用量としては、前記単量体(a)〜(e)の合計100重量
部当り0〜0.5重量部程度である。
過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ムなどの過硫酸塩類;t-ブチルヒドロパーオキシド、ク
メンヒドロパーオキシド、p-メンタンヒドロパーオキシ
ドなどの有機過酸化物類;過酸化水素;などの重合開始
剤が使用される。これら重合開始剤も一種もしくは複数
種併用のいずれの態様でも利用できる。これらの重合開
始剤は、前記単量体(a)〜(e)の合計100重量部に対し
て、0.1〜1重量部程度の量を用いるのが好ましい。
開始剤とともに還元剤を併用することができる。このよ
うな還元剤としては、例えば、アスコルビン酸、酒石
酸、クエン酸、ブドウ糖、ホルムアルデヒドスルホキシ
ラート金属塩等の還元性有機化合物;チオ硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜
硫酸ナトリウム等の還元性無機化合物;を例示できる。
これら還元剤は、前記単量体(a)〜(e)の合計100重量部
に対して、0.1〜1重量部程度の量を用いるのが好まし
い。
を使用することができる。このような連鎖移動剤として
は、例えば、n-ドデシルメルカプタン、t-ドデシルメル
カプタン、n-ブチルメルカプタン、2-エチルヘキシルチ
オグリコレート、2-メルカプトエタノール、トリクロロ
ブロモメタン等を挙げることができる。これら連鎖移動
剤は、前記単量体(a)〜(e)の合計100重量部に対して0
〜1重量部程度の量を用いるのが好ましい。
共重合において好適に採用される共重合温度は、約40〜
100℃、特には約60〜90℃である。
性分散液の水性媒体中に分散されているアクリル系共重
合体微粒子の平均粒子径は、100nm以下、特には80nm以
下であることが必要である。該共重合体微粒子の平均粒
子径が該上限値を超えて大き過ぎては、得られる水性分
散液の造膜性が低下して耐腐食性等の性能が十分に発揮
されないなどの不都合が生じることがあるので好ましく
ない。
の平均粒子径は、日本化学会編「新実験化学講座4 基
礎技術3 光(II)」第725〜741頁(昭和51年7月20日
丸善株式会社発行)に記載された動的光散乱法(以下、
DLS法ということがある)により測定された値であり、
具体的には以下に述べる方法で測定決定した値である。
で5万〜15万倍に希釈し、十分に撹拌混合した後、21mm
φガラスセル中にパスツールピペットを用いて約10ml採
取し、これを動的光散乱光度計「DLS-700」〔大塚電子
(株)製〕の所定の位置にセットして、以下の測定条件下
で測定し、測定結果をコンピュータ処理して平均粒子径
を求める。
明に用いるアクリル系共重合体水性分散液は、必要に応
じてアンモニア水等によってpH調節してもよい。このよ
うな分散液は、通常、固形分濃度30〜50重量%、粘度10
〜3000cps(BH型回転粘度計、25℃、20rpm;粘度測定条
件以下同様)、pH2〜9程度であるのがよい。
散液は、泡立ちが少なく、低臭気で機械的安定性が良好
であり、形成される皮膜はそれ自身、金属等への基材密
着性、耐水性、耐腐食性、耐アルカリ性等の優れた性能
を有しているので、該水性分散液をそのまま水性被覆組
成物として用いることができる。
性を向上させる目的で、必要に応じて、クロム酸アンモ
ニウム、無水クロム酸などを添加することができ、さら
に必要に応じて、本発明の優れた効果を損なわない範囲
で、コロイダルシリカ等の水溶性無機物を混合して用い
てもよいし、酸化チタン、炭酸カルシウム等の着色顔料
や体質顔料、リン酸カルシウム等の防錆顔料等を添加し
て水性被覆組成物として用いることができる。また該水
性被覆組成物には、増粘剤、分散剤、成膜助剤、消泡
剤、有機溶剤等を添加することもできる。
板、熱延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板等の金
属板;例えば、鉛−錫合金メッキ鋼板(タンシート鋼
板)、錫メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、鉛メッ
キ鋼板、クロムメッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板などの
各種メッキ鋼板;などの金属基材に対する被覆組成物と
して有効に利用できるが、さらにガラス、木材、プラス
チック、紙成形品またはシート、フイルム等の被覆組成
物としても有効に利用ができる。
例により、本発明に用いられるアクリル系共重合体水性
分散液及びそれを用いた水性被覆組成物についてさらに
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお実施例及び比較例における塗膜性能の評
価は、以下の試験板の作製方法及び各塗膜性能の試験方
法に従って行った。
ート処理タイプ、寸法0.8mm×70mm×150mm)に、水性被
覆組成物を乾燥時1.0g/m2になるようにワイヤーバーを
用いて塗布し、熱風乾燥器〔タバイ(株)製高温恒温器〕
で220℃×10秒間(板温最高到達温度60℃)乾燥して試
験板を作製した。
て評価した。
ド焼付塗料〔「アミラック#1000」、関西ペイント(株)
製〕をドクターブレードを用いて乾燥膜厚が20μmにな
るよう塗布し、熱風乾燥器で130℃×20分間の焼付けを
行った。次いで1時間常温下で放置後、1mm幅で碁盤目
にカットし、更に「エレキセン皮膜強度試験機」〔安田
精機製作所(株)製〕を用いて碁盤目カット部分を裏面か
ら5mm押し出し、押し出された部分をセロファンテープ
を用いて剥離試験を行い、上塗り塗膜の残存面積を10点
満点で評価した。
と同じメラミン/アルキッド焼付塗料をドクターブレー
ドを用いて乾燥膜厚が20μmになるよう塗布し、熱風乾
燥器で130℃×20分間の焼付を行った。1時間常温下で
放置後、1時間煮沸し、次いで1時間常温下で放置した
後、前(2)項と同様にして評価した。
リウム水溶液を0.5ml滴下し10分間放置した。その後滴
下した水酸化ナトリウム水溶液を除去した後、塗膜表面
の状態を観察し評価した。
エステルテープでマスキングし、JIS K 5400に準じた塩
水噴霧試験(35℃、5重量%塩化ナトリウム水溶液使
用)を行い、240時間後と480時間後の試験板の錆の発生
状態を評価した。
の試験板を水性被覆組成物の塗布面同士重ね合わせて、
50kg/cm2の加圧下、50℃で24時間放置した。次いで重
ね合わせた試験板を常温下で1時間放置した後剥離し
て、塗膜の表面状態及び剥離感を評価した。
応容器に、アニオン系反応性乳化剤「アデカリアソープ
SEー10N」〔グリセロール-1-アリル-3-ノニルフェニル-
2-ポリオキシエチレン(n=約10)硫酸エステルアンモ
ニウム塩系;有効成分約100重量%;旭電化工業(株)
製〕(「SE-10N」)1重量部及び水151.3重量部を仕込
み、反応容器内を窒素置換しながら温度を70℃に昇温し
た。一方、水28重量部に「SE-10N」を4重量部溶解し、
これに単量体(a)であるメチルメタクリレート(MMA)6
3.4重量部及び2-エチルヘキシルアクリレート(EHA)2
7.6重量部、単量体(b)であるアクリル酸(AA)2重量
部、単量体(c)であるグリシジルメタクリレート(GMA)
5重量部、並びに、単量体(d-2)である3-メタクリロオ
キシプロピルトリメトキシシラン〔「KBMー503」;信越
化学工業(株)製〕(「KBM」)1重量部、単量体(d-3)で
あるリン酸モノ及びジ(ヒドロキシメチルアクリレート)
〔「ホスマーM」;ユニケミカル(株)製〕1重量部から
なる混合単量体を添加、攪拌し乳化させたプレエマルジ
ョンを作成した。
記プレエマルジョン、6重量%過硫酸アンモニウム水溶
液6.8重量部及び5.1重量%メタ重亜硫酸ナトリウム水溶
液6.8重量部を4時間にわたって均一に逐次添加した。
逐次添加終了後、70℃で1.5時間熟成を行ってから室温
まで冷却し、アンモニア水にて中和してアクリル系共重
合体水性分散液を得た。
乳化剤の種類、使用量及び初期/逐次の添加割合を表1
に、得られたアクリル系共重合体のTg、並びに、アク
リル系共重合体水性分散液の固形分、粘度及びpHを表2
に示す。
る代わりに、前記一般式(4)の単量体であるω-カルボキ
シ-ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート(n=
約2)(CCMA)5重量部又はメタクリル酸(MAA)15重
量部用い、或いは単量体(b)を用いず、さらにこれに伴
なってEHA及びMMAの使用量を若干加減する以外は参考例
1と同様にして、アクリル系共重合体水性分散液を得
た。
乳化剤の種類、使用量及び初期/逐次の添加割合を表1
に、得られたアクリル系共重合体のTg、並びに、アク
リル系共重合体水性分散液の固形分、粘度及びpHを表2
に示す。
る代わりに、GMAを10重量部又は25重量部用い、或いは
単量体(c)を用いず、さらにこれに伴なってEHA及びMMA
の使用量を若干加減する以外は参考例1と同様にして、
アクリル系共重合体水性分散液を得た。
乳化剤の種類、使用量及び初期/逐次の添加割合を表1
に、得られたアクリル系共重合体のTg、並びに、アク
リル系共重合体水性分散液の固形分、粘度及びpHを表2
に示す。
類及び使用量を変え、必要に応じて、単量体(d-2)であ
る「KBM」及び単量体(d-3)である「ホスマーM」の使用
量を変え、単量体(d-1)として2-アセトアセトキシエチ
ルメタアクリレート(AAEM)を用い、また単量体(a)と
してEHAとMMAとの使用割合を変え、又はEHAの代わりに
ブチルアクリレート(BA)を用い、必要に応じて単量体
(e)としてスチレン(St)を併用し、さらに必要に応じ
てアニオン系反応性乳化剤「SE-10N」を用いる代わり
に、アニオン系反応性乳化剤「アクアロン HSー10」〔ポ
リオキシエチレン(n=約10)ノニルプロペニルフェニ
ルエーテル硫酸エステルナトリウム塩系;有効成分約10
0重量%;旭電化工業(株)製〕(「HS-10」)を用い、表
1のようにその使用量及び初期添加用と逐次添加用との
使用割合を変え、さらにまた必要に応じて逐次添加用に
ノニオン系反応性乳化剤「アデカリアソープ NEー10」
〔グリセロール-1-アリル-3-ノニルフェニル-2-ポリオ
キシエチレン(n=約10)エーテル系;有効成分約100
重量%;旭電化工業(株)製〕(「NEー10」)を併用し、
それに伴なって使用する水の量を変える以外は参考例1
と同様にして、Tgの異なるアクリル系共重合体の水性
分散液を得た。
乳化剤の種類、使用量及び初期/逐次の添加割合を表1
に、得られたアクリル系共重合体のTg、並びに、アク
リル系共重合体水性分散液の固形分、粘度及びpHを表2
に示す。
の使用量を変える以外は参考例1と同様にして粒子径の
異なるアクリル系共重合体水性分散液を得た。
乳化剤の種類、使用量及び初期/逐次の添加割合を表1
に、得られたアクリル系共重合体のTg、並びに、アク
リル系共重合体水性分散液の固形分、粘度及びpHを表2
に示す。
え、アニオン系反応性乳化剤「SE-10N」を用いる代わり
に、アニオン系反応性乳化剤「HS-10」、アニオン系反
応性乳化剤「エレミノール JSー2」〔スルホコハク酸ア
ルキル(炭素数12〜13)アリルエステルナトリウム塩
系;有効成分約38重量%;三洋化成工業(株)製〕(「JS
-2」)、アニオン系反応性乳化剤「アントックス MS-6
0」〔メチレンビスポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル(メタ)アクリレート硫酸エステル塩系;有効
成分約80重量%;日本乳化剤(株)製〕(「MS-60」)、
アニオン系反応性乳化剤「ラテムル Sー180A」〔スルホ
コハク酸アルキル(炭素数約18)グリセロールエステル
アリルエーテルアンモニウム塩系;有効成分約50重量
%;花王(株)製〕(「S-180A」)を用い、必要に応じて
さらに逐次添加用にノニオン性反応性乳化剤「アクアロ
ン RNー10」〔ポリオキシエチレン(n=約10)ノニルプ
ロペニルフェニルエーテル系;有効成分約100重量%;
第一工業製薬(株)製〕(「RNー10」)10重量部を併用
し、またアニオン系反応性乳化剤「SE-10N」を用いる代
わりに、通常のアニオン系乳化剤「ネオゲンR」〔ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩系;有効成分約60
重量%;第一工業製薬(株)製〕、又は、通常のアニオン
系乳化剤「ハイテノール Nー08」〔ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩
系;有効成分約100重量%;第一工業製薬(株)製〕(「N
ー08」)を用い、その使用量及び初期添加用と逐次添加
用との使用割合を変え、それに伴なって使用する水の量
を変え、単量体組成を変える以外は参考例1と同様にし
て、アクリル系共重合体水性分散液を得た。
乳化剤の種類、使用量及び初期/逐次の添加割合を表1
に、得られたアクリル系共重合体のTg、並びに、アク
リル系共重合体水性分散液の固形分、粘度及びpHを表2
に示す。
たアクリル系共重合体水性分散液をそのまま水性被覆組
成物として用いて、前記の方法に従って試験板を作製
し、各種塗膜性能の評価を行った。評価の結果を表3に
示す。
重量部(固形分約100重量部)にクロム酸アンモニウム
0.88重量部(6価クロムとして0.3重量部)を添加してp
H6.5の水性被覆組成物を作成し、これを用いて前記の方
法に従い試験板を作製し、各種塗膜性能の評価を行っ
た。評価の結果を表3に示す。
重量部(固形分約100重量部)にフッ素系界面活性剤
「エフトップ EF-122B」〔三菱金属(株)製〕0.1重量部
を添加して水性被覆組成物を作成し、これを用いて前記
の方法に従い試験板を作製し、各種塗膜性能の評価を行
った。評価の結果を表3に示す。
成物は、カルボキシル基含有単量体及びグリシジル基含
有単量体を必須成分として含むアクリル系単量体を反応
性乳化剤の存在下で乳化重合してなるアクリル系共重合
体であって、そのTgが10℃以上であり、且つ該水性媒
体中に分散する該アクリル系共重合体微粒子の平均粒子
径が100nm以下であるアクリル系共重合体を含有してな
ることを特徴とするものである。
乳化重合物の有していた諸欠点を克服した、泡立ちが少
なく、低臭気で、機械的安定性に優れたアクリル系共重
合体水性分散液を用いたアクリル系共重合体水性被覆組
成物、特に金属用被覆組成物は、優れた基材密着性、耐
水性、耐腐食性、耐アルカリ性等の卓越した性能を発揮
する。
Claims (6)
- 【請求項1】下記単量体(a)〜(e)、 (a) 下記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステ
ル単量体 50〜98.5重量%、 【化1】 (式中、R1は水素又はメチル基、R2は炭素数1〜12の
直鎖もしくは分枝アルキル基を表わす) (b) 分子内にカルボキシル基を有するα,β-エチレン性
不飽和単量体 0.5〜10重量%、 (c) 分子内にグリシジル基を有するα,β-エチレン性不
飽和単量体 1〜20重量%、 (d) 分子内に1個のラジカル重合性不飽和基のほかに少
なくとも1個の官能基を有する単量体であって、上記
(b)及び(C)以外の単量体 0〜10重量%、及び、 (e) 上記(a)〜(d)と共重合可能な該(a)〜(d)以外の単量
体 0〜30重量%、〔但し、(a)〜(e)の合計を100重量
%とする〕を分子内にラジカル重合性不飽和基を有する
反応性乳化剤の存在下で乳化重合して得られるアクリル
系共重合体であって、そのガラス転移温度が10℃以上で
あり、且つ水性媒体中に分散する該アクリル系共重合体
微粒子の平均粒子径が100nm以下であるアクリル系共重
合体を含有してなることを特徴とするアクリル系共重合
体水性被覆組成物。 - 【請求項2】単量体(d)が下記の(d-1)〜(d-3)、(d-1)
分子内にアセトアセチル基を有するα,β-エチレン性不
飽和単量体、(d-2) 分子内にアルコキシシラン基を有す
るα,β-エチレン性不飽和単量体、及び、(d-3) 分子内
にリン含有基を有するα,β-エチレン性不飽和単量体の
群から選ばれる1種以上の単量体を含む請求項1記載の
アクリル系共重合体水性被覆組成物。 - 【請求項3】反応性乳化剤の使用量が単量体(a)〜(e)の
合計100重量部に対して0.1〜30重量部である請求項1又
は2に記載のアクリル系共重合体水性被覆組成物。 - 【請求項4】反応性乳化剤がアニオン系反応性乳化剤を
含有する請求項1又は3に記載のアクリル系共重合体水
性被覆組成物。 - 【請求項5】アニオン系反応性乳化剤が下記一般式(2)
又は(3)で示される反応性乳化剤である請求項4に記載
のアクリル系共重合体水性被覆組成物。 【化2】 【化3】 〔式中、R1は請求項1に記載した定義の通りであり、
R3は炭素数6〜18のアルキル基、アルケニル基、アリ
ール基又はアラルキル基、R4は水素又はメチル基、E
Oは−CH2CH2O−、X1は単結合又はメチレン基、
Mはアルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウム
を表わし、mは1〜50の自然数である〕 - 【請求項6】水性被覆組成物が金属下塗り用被覆組成物
である請求項1〜5の何れか1項に記載のアクリル系共
重合体水性被覆組成物。
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