JPH09301555A - 紙葉類繰出装置および紙幣入出金装置 - Google Patents
紙葉類繰出装置および紙幣入出金装置Info
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- JPH09301555A JPH09301555A JP8146802A JP14680296A JPH09301555A JP H09301555 A JPH09301555 A JP H09301555A JP 8146802 A JP8146802 A JP 8146802A JP 14680296 A JP14680296 A JP 14680296A JP H09301555 A JPH09301555 A JP H09301555A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】この発明は、紙葉類の繰出規制時に、繰出手段
が集積した紙葉類と確実に離れるように退避移動する変
位機能を持たせて構成した繰出規制性能の優れた紙葉類
繰出装置および入出金装置の提供を目的とする。 【解決手段】この発明は、集積した紙葉類を繰出許容ま
たは繰出規制する紙葉類繰出装置であって、上記集積し
た紙葉類を一枚ずつ繰出動作する繰出手段と、この繰出
手段を集積した紙葉類と非接触の退避位置に変位させる
変位手段とを備えたことを特徴とする。
が集積した紙葉類と確実に離れるように退避移動する変
位機能を持たせて構成した繰出規制性能の優れた紙葉類
繰出装置および入出金装置の提供を目的とする。 【解決手段】この発明は、集積した紙葉類を繰出許容ま
たは繰出規制する紙葉類繰出装置であって、上記集積し
た紙葉類を一枚ずつ繰出動作する繰出手段と、この繰出
手段を集積した紙葉類と非接触の退避位置に変位させる
変位手段とを備えたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙幣等の紙葉類
を取扱う自動取引機に内部構成されるような紙葉類の繰
出装置に関し、さらに詳しくは紙葉類の繰出管理性能に
富む紙葉類繰出装置および紙幣入出金装置に関する。
を取扱う自動取引機に内部構成されるような紙葉類の繰
出装置に関し、さらに詳しくは紙葉類の繰出管理性能に
富む紙葉類繰出装置および紙幣入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紙葉類繰出装置は、図
13に示すように、集積部131に積層された紙葉類1
32…を下方より押圧板133で上方に押圧付勢し、こ
の押圧付勢された上方対向位置に初期繰出用のピックア
ップローラ134を対設し、通常はこのピックアップロ
ーラ134に積層された紙葉類132…が押圧付勢され
て受止められ、受止められた最上面の紙葉類がピックア
ップローラ134により一枚繰出可能な接触対応状態で
繰出待機されている。
13に示すように、集積部131に積層された紙葉類1
32…を下方より押圧板133で上方に押圧付勢し、こ
の押圧付勢された上方対向位置に初期繰出用のピックア
ップローラ134を対設し、通常はこのピックアップロ
ーラ134に積層された紙葉類132…が押圧付勢され
て受止められ、受止められた最上面の紙葉類がピックア
ップローラ134により一枚繰出可能な接触対応状態で
繰出待機されている。
【0003】この繰出待機状態から紙葉類を繰出すとき
は、ピックアップローラの初期繰出動作と共に、その繰
出方向の繰出経路135に沿って配設されるフィードロ
ーラ136と、ゲートローラ137およびガイドローラ
138…によって紙葉類132が一枚ずつ繰出される。
この繰出された枚数を繰出検知センサ139が検知確認
し、設定枚数を繰出した繰出規制時には、図14に示す
ように、ソレノイド140をON(吸引)動作し、これ
に連結された押えレバー141で積層されている紙葉類
132…を、その最上面から押え込んで下降させ、上方
のピックアップローラ134やフィードローラ136と
接触しないようにして紙葉類を繰出規制している。
は、ピックアップローラの初期繰出動作と共に、その繰
出方向の繰出経路135に沿って配設されるフィードロ
ーラ136と、ゲートローラ137およびガイドローラ
138…によって紙葉類132が一枚ずつ繰出される。
この繰出された枚数を繰出検知センサ139が検知確認
し、設定枚数を繰出した繰出規制時には、図14に示す
ように、ソレノイド140をON(吸引)動作し、これ
に連結された押えレバー141で積層されている紙葉類
132…を、その最上面から押え込んで下降させ、上方
のピックアップローラ134やフィードローラ136と
接触しないようにして紙葉類を繰出規制している。
【0004】しかし、図15に示すように、押えレバー
141により繰出規制した場合、押圧板133の弾性降
下動作や積層空間を有する紙葉類の軟らかさに基づいて
紙葉類が直ちに押し下げられることを期待しているが、
紙葉類の積層枚数が少ないときは押圧板133が十分に
下降せず、また新札紙幣のような場合は紙幣間に隙間が
ないため降下せず、この結果、上方のローラと下方の紙
葉類との上下間に十分な離間距離がとれず、最上面の紙
葉類がローラに接して余分な紙葉類の繰出が発生するこ
とがあった。
141により繰出規制した場合、押圧板133の弾性降
下動作や積層空間を有する紙葉類の軟らかさに基づいて
紙葉類が直ちに押し下げられることを期待しているが、
紙葉類の積層枚数が少ないときは押圧板133が十分に
下降せず、また新札紙幣のような場合は紙幣間に隙間が
ないため降下せず、この結果、上方のローラと下方の紙
葉類との上下間に十分な離間距離がとれず、最上面の紙
葉類がローラに接して余分な紙葉類の繰出が発生するこ
とがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、紙
葉類の繰出規制時に、繰出手段が集積した紙葉類と確実
に離れるように退避移動する変位機能を持たせて構成し
た繰出規制性能の優れた紙葉類繰出装置および入出金装
置の提供を目的とする。
葉類の繰出規制時に、繰出手段が集積した紙葉類と確実
に離れるように退避移動する変位機能を持たせて構成し
た繰出規制性能の優れた紙葉類繰出装置および入出金装
置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
集積した紙葉類を繰出許容または繰出規制する紙葉類繰
出装置であって、上記集積した紙葉類を一枚ずつ繰出動
作する繰出手段と、この繰出手段を集積した紙葉類と非
接触の退避位置に変位させる変位手段とを備えたことを
特徴とする。
集積した紙葉類を繰出許容または繰出規制する紙葉類繰
出装置であって、上記集積した紙葉類を一枚ずつ繰出動
作する繰出手段と、この繰出手段を集積した紙葉類と非
接触の退避位置に変位させる変位手段とを備えたことを
特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、変位手段により変
位される繰出手段の変位量を規制する変位量規制手段を
備えたことを特徴とする。
位される繰出手段の変位量を規制する変位量規制手段を
備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、繰出手段を、外周
面の一部に紙葉類一枚出し用の弾性部材を備えた繰出ロ
ーラで形成し、この繰出ローラの回転位相を検知する検
知手段と、この検知手段の検知出力に基づいて上記繰出
手段を退避位置より繰出位置に変位させる変位タイミン
グを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
面の一部に紙葉類一枚出し用の弾性部材を備えた繰出ロ
ーラで形成し、この繰出ローラの回転位相を検知する検
知手段と、この検知手段の検知出力に基づいて上記繰出
手段を退避位置より繰出位置に変位させる変位タイミン
グを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、紙葉類繰出装置を
備えて入出金処理する紙幣入出金装置であることを特徴
とする。
備えて入出金処理する紙幣入出金装置であることを特徴
とする。
【0010】
【作用】この発明によれば、集積した紙葉類を繰出す時
は繰出手段を駆動して一枚ずつ繰出動作し、繰出規制す
る時はその繰出手段を変位手段により変位させて、この
繰出手段を集積した紙葉類と離れた退避位置に移動させ
て繰出規制する。また、繰出動作を規制する時は、変位
手段により変位する繰出手段の変位量を変位量規制手段
が最適な値に規制して繰出規制する。
は繰出手段を駆動して一枚ずつ繰出動作し、繰出規制す
る時はその繰出手段を変位手段により変位させて、この
繰出手段を集積した紙葉類と離れた退避位置に移動させ
て繰出規制する。また、繰出動作を規制する時は、変位
手段により変位する繰出手段の変位量を変位量規制手段
が最適な値に規制して繰出規制する。
【0011】さらに、繰出動作する時、繰出ローラの回
転位相を検知手段が検知することに基づいて制御手段が
繰出ローラの変位タイミングを制御し、この変位タイミ
ングに応じて繰出ローラを退避位置より繰出位置に変位
させて同ローラの弾性部材を紙葉類に接触対応させて繰
出動作する。このような紙葉類繰出装置を備えた紙幣入
出金装置で紙幣を一枚ずつ入出金処理する。
転位相を検知手段が検知することに基づいて制御手段が
繰出ローラの変位タイミングを制御し、この変位タイミ
ングに応じて繰出ローラを退避位置より繰出位置に変位
させて同ローラの弾性部材を紙葉類に接触対応させて繰
出動作する。このような紙葉類繰出装置を備えた紙幣入
出金装置で紙幣を一枚ずつ入出金処理する。
【0012】
【発明の効果】この結果、集積した紙葉類を繰出規制す
る時は、繰出手段を変位させて紙葉類と非接触の退避位
置に離すことができるため、この変位動作に伴って繰出
手段と集積した紙葉類との間に確実に非接触空間を確保
して紙葉類の繰出動作を規制することができる。このた
め、集積した紙葉類の集積枚数が少ない場合や新札紙幣
のように紙幣間に隙間が得られない場合であっても、こ
のような紙葉類側での変位量の少なさに拘らず、繰出手
段側が自ら退避して紙葉類との間に十分な空間を確保す
ることができ、それゆえ直ちに繰出規制して紙葉類の不
測な繰出を解消することができる。また、繰出手段の変
位量を最適な値に設定すれば、繰出手段の繰出移動およ
び退避移動に適した変位距離となって安定した繰出手段
の変位動作が得られる。
る時は、繰出手段を変位させて紙葉類と非接触の退避位
置に離すことができるため、この変位動作に伴って繰出
手段と集積した紙葉類との間に確実に非接触空間を確保
して紙葉類の繰出動作を規制することができる。このた
め、集積した紙葉類の集積枚数が少ない場合や新札紙幣
のように紙幣間に隙間が得られない場合であっても、こ
のような紙葉類側での変位量の少なさに拘らず、繰出手
段側が自ら退避して紙葉類との間に十分な空間を確保す
ることができ、それゆえ直ちに繰出規制して紙葉類の不
測な繰出を解消することができる。また、繰出手段の変
位量を最適な値に設定すれば、繰出手段の繰出移動およ
び退避移動に適した変位距離となって安定した繰出手段
の変位動作が得られる。
【0013】さらに、繰出ローラの回転位相を検知して
繰出手段が変位する変位タイミングを制御すれば、紙葉
類の一枚出しタイミングに適した繰出ローラの繰出動作
が得られる。さらに、紙葉類繰出装置を紙幣入出金装置
に内部構成した場合は、繰出性能が安定して信頼性の高
い紙幣の入出金処理ができる。
繰出手段が変位する変位タイミングを制御すれば、紙葉
類の一枚出しタイミングに適した繰出ローラの繰出動作
が得られる。さらに、紙葉類繰出装置を紙幣入出金装置
に内部構成した場合は、繰出性能が安定して信頼性の高
い紙幣の入出金処理ができる。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。 [第1実施例]図1は紙幣入出金機に内部構成される紙
幣処理装置11を示し、この紙幣処理装置11は上部前
面(図中左上)に入金口12と返却口兼用の出金口13
を設け、これらの入出金口12,13と連通する内方に
は、入出金紙幣を識別する識別部14と、紙幣Aを返却
/取込み用に一時保留する一時保留部15と、紙幣Aを
金種別に収納する第1〜第4カセットC1 〜C4 と、識
別不良と判定した紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を
回収するリジェクトカセットC5 とを内蔵し、これらを
リサイクル式にループ状の搬送ラインL1 、L2 で接続
している。
述する。 [第1実施例]図1は紙幣入出金機に内部構成される紙
幣処理装置11を示し、この紙幣処理装置11は上部前
面(図中左上)に入金口12と返却口兼用の出金口13
を設け、これらの入出金口12,13と連通する内方に
は、入出金紙幣を識別する識別部14と、紙幣Aを返却
/取込み用に一時保留する一時保留部15と、紙幣Aを
金種別に収納する第1〜第4カセットC1 〜C4 と、識
別不良と判定した紙幣、損券紙幣および取忘れ紙幣等を
回収するリジェクトカセットC5 とを内蔵し、これらを
リサイクル式にループ状の搬送ラインL1 、L2 で接続
している。
【0015】上述の識別部14は、上部搬送ラインL1
と下部搬送ラインL2 との共通ライン上に配設され、こ
こを通過する紙幣の外形状、金種判定要素および真偽判
定要素を捉えて識別する。
と下部搬送ラインL2 との共通ライン上に配設され、こ
こを通過する紙幣の外形状、金種判定要素および真偽判
定要素を捉えて識別する。
【0016】またこの場合、紙幣処理装置11の上部側
を紙幣搬送用の搬送処理群16に設け、下部側を紙幣収
納用の収納処理群17に設けて装置11の上下を搬送系
と収納系とに分離構成している。
を紙幣搬送用の搬送処理群16に設け、下部側を紙幣収
納用の収納処理群17に設けて装置11の上下を搬送系
と収納系とに分離構成している。
【0017】上部側の搬送処理群16は、入金口12、
出金口13、識別部14、一時保留部15をループ状に
接続する上部搬送ラインL1 と、識別部14および各カ
セットC1 〜C5 との間をループ状に接続する下部搬送
ラインL2 との上下の搬送ラインL1 ,L2 を接続して
構成し、またこれら上下の搬送ラインL1 ,L2 および
下方の各カセットC1 〜C5 の紙幣出入れ部分には、紙
幣Aの通過を検知確認する通過検知センサS…を多数配
設して搬送処理状態を検知確認している。
出金口13、識別部14、一時保留部15をループ状に
接続する上部搬送ラインL1 と、識別部14および各カ
セットC1 〜C5 との間をループ状に接続する下部搬送
ラインL2 との上下の搬送ラインL1 ,L2 を接続して
構成し、またこれら上下の搬送ラインL1 ,L2 および
下方の各カセットC1 〜C5 の紙幣出入れ部分には、紙
幣Aの通過を検知確認する通過検知センサS…を多数配
設して搬送処理状態を検知確認している。
【0018】下部側の収納処理群17は、紙幣処理装置
11の前面側から後面側にかけて千円札、五千円札、万
円札、予備札や混合札を収納する第1〜第4カセットC
1 〜C4 とリジェクトカセットC5 とを配設しており、
これらのカセットより紙幣を出入れして入出金取引を許
容している。
11の前面側から後面側にかけて千円札、五千円札、万
円札、予備札や混合札を収納する第1〜第4カセットC
1 〜C4 とリジェクトカセットC5 とを配設しており、
これらのカセットより紙幣を出入れして入出金取引を許
容している。
【0019】このように構成された紙幣処理装置11
は、入金取引時に入金口12に投入された紙幣Aを、入
金口12→識別部14→一時保留部15の順で搬送処理
する入金経路を介して一時保留部15に一時保留し、入
金確定すると一時保留部15から紙幣を繰出して一時保
留部15→識別部14→カセットC1 〜C5 の順で搬送
処理する収納経路を介して搬送目的の各カセットC1 〜
C5 に振分けて収納処理する。
は、入金取引時に入金口12に投入された紙幣Aを、入
金口12→識別部14→一時保留部15の順で搬送処理
する入金経路を介して一時保留部15に一時保留し、入
金確定すると一時保留部15から紙幣を繰出して一時保
留部15→識別部14→カセットC1 〜C5 の順で搬送
処理する収納経路を介して搬送目的の各カセットC1 〜
C5 に振分けて収納処理する。
【0020】また入金取消しがあると、一時保留部15
に保留した紙幣を繰出して上部搬送ラインL1 に分岐接
続された返却搬送ラインL3 を介して入金返却口兼用の
出金口13に返却処理する。また、出金時には金種対応
する各カセットC1 〜C4 から繰出した紙幣を下部搬送
ラインL2 および上部搬送ラインL1 を介して一時保留
部15に保留し、この紙幣Aを出金取引確定後にシャッ
タを開けて、その上方の出金口13から取出し許容す
る。
に保留した紙幣を繰出して上部搬送ラインL1 に分岐接
続された返却搬送ラインL3 を介して入金返却口兼用の
出金口13に返却処理する。また、出金時には金種対応
する各カセットC1 〜C4 から繰出した紙幣を下部搬送
ラインL2 および上部搬送ラインL1 を介して一時保留
部15に保留し、この紙幣Aを出金取引確定後にシャッ
タを開けて、その上方の出金口13から取出し許容す
る。
【0021】図2および図3はカセットの紙幣繰出装置
21を示し、この紙幣繰出装置21は第1〜第4カセッ
トC1 〜C4 に適用し、以下第1カセットC1 を例にと
って説明する。
21を示し、この紙幣繰出装置21は第1〜第4カセッ
トC1 〜C4 に適用し、以下第1カセットC1 を例にと
って説明する。
【0022】この紙幣繰出装置21は、第1カセットC
1 から繰出される紙幣Aの繰出経路22に沿って配設さ
れる初期繰出用のピックアップローラR1 と、左右のフ
ィードローラR2 と、左右のゲートローラR3 と、左右
のガイドローラR4 …と、通過検知センサSと、押圧機
構23と、繰出規制機構24とから構成される。
1 から繰出される紙幣Aの繰出経路22に沿って配設さ
れる初期繰出用のピックアップローラR1 と、左右のフ
ィードローラR2 と、左右のゲートローラR3 と、左右
のガイドローラR4 …と、通過検知センサSと、押圧機
構23と、繰出規制機構24とから構成される。
【0023】上述の第1カセットC1 は、押圧機構23
により上下動する紙幣押圧板25で上下方向に積層され
た紙幣A…を下方より上方に押圧付勢し、この押圧付勢
された上方対向位置にピックアップローラR1 と繰出規
制機構24を対設して積層された紙幣A…を繰出許容ま
たは繰出規制している。
により上下動する紙幣押圧板25で上下方向に積層され
た紙幣A…を下方より上方に押圧付勢し、この押圧付勢
された上方対向位置にピックアップローラR1 と繰出規
制機構24を対設して積層された紙幣A…を繰出許容ま
たは繰出規制している。
【0024】このピックアップローラR1 は、ピックア
ップローラ軸26上の従動プーリ27とフィードローラ
軸28上の駆動プーリ29間に掛け渡した動力伝達ベル
ト30を介してフィードローラR2 と同期して回転駆動
し、紙幣の繰出時には、図4に示すように、上方に押圧
付勢された積層紙幣がピックアップローラR1 に受止め
られた状態で接触対応し、このピックアップローラR1
の回転駆動により積層紙幣A…は最上面から一枚ずつ繰
出される。
ップローラ軸26上の従動プーリ27とフィードローラ
軸28上の駆動プーリ29間に掛け渡した動力伝達ベル
ト30を介してフィードローラR2 と同期して回転駆動
し、紙幣の繰出時には、図4に示すように、上方に押圧
付勢された積層紙幣がピックアップローラR1 に受止め
られた状態で接触対応し、このピックアップローラR1
の回転駆動により積層紙幣A…は最上面から一枚ずつ繰
出される。
【0025】繰出規制機構24は、ピックアップローラ
軸26上に取付けた左右一対の繰出規制レバー31と、
これらを同時に傾動操作する左右一対のソレノイド32
と、ピックアップローラR1 の上下位置を変えるピック
アップローラ変位装置33とから構成される。
軸26上に取付けた左右一対の繰出規制レバー31と、
これらを同時に傾動操作する左右一対のソレノイド32
と、ピックアップローラR1 の上下位置を変えるピック
アップローラ変位装置33とから構成される。
【0026】通常、紙幣の繰出規制時には、図5に示す
ように、ソレノイド32をON操作して繰出規制レバー
31を、ピックアップローラ軸26を回動支点に傾動さ
せ、このレバー先端部をピックアップローラR1 の下面
より突出させて、ここに積層されている紙幣A…の最上
面を下向きに押え付けて上方のピックアップローラR1
と下方の積層紙幣A…との間に非接触空間を確保し、こ
の上下間の空間確保により紙幣の繰出を規制している。
ように、ソレノイド32をON操作して繰出規制レバー
31を、ピックアップローラ軸26を回動支点に傾動さ
せ、このレバー先端部をピックアップローラR1 の下面
より突出させて、ここに積層されている紙幣A…の最上
面を下向きに押え付けて上方のピックアップローラR1
と下方の積層紙幣A…との間に非接触空間を確保し、こ
の上下間の空間確保により紙幣の繰出を規制している。
【0027】このとき、図6に示すように、折癖や皺の
ある古い流通紙幣A…が積層されて上下に積層空間が介
在する場合は、繰出規制レバー31の押下作用が確実に
働いて積層紙幣を十分に押え付けることができ、上方の
ピックアップローラR1 との間に十分な空間を確保して
積層紙幣を確実に繰出規制できる。これに対し、新札が
集積された場合は、積層空間がないため繰出規制レバー
31で押え付けても空間を確保できず、不測に繰出す恐
れがあり、安定した繰出規制が得られない。このような
新札集積時の繰出規制力の低下を考慮して、紙幣側を下
方に押え付けて変位させるのではなく、ピックアップロ
ーラR1 側を上方に変位させて空間を確保するピックア
ップローラ変位装置33を設けている。
ある古い流通紙幣A…が積層されて上下に積層空間が介
在する場合は、繰出規制レバー31の押下作用が確実に
働いて積層紙幣を十分に押え付けることができ、上方の
ピックアップローラR1 との間に十分な空間を確保して
積層紙幣を確実に繰出規制できる。これに対し、新札が
集積された場合は、積層空間がないため繰出規制レバー
31で押え付けても空間を確保できず、不測に繰出す恐
れがあり、安定した繰出規制が得られない。このような
新札集積時の繰出規制力の低下を考慮して、紙幣側を下
方に押え付けて変位させるのではなく、ピックアップロ
ーラR1 側を上方に変位させて空間を確保するピックア
ップローラ変位装置33を設けている。
【0028】このピックアップローラ変位装置33は、
図7にも示すように、左右一対の連結アーム34と左右
一対の付勢バネ35とから構成され、連結アーム34は
ピックアップローラ軸26とフィードローラ軸28との
間を連結し、フィードローラ軸28を基点にピックアッ
プローラ軸26の全体を上下方向に揺動許容して支持
し、通常は一定のピックアップローラR1 の繰出接触圧
または繰出規制レバー31の押し付け圧が得られる付勢
バネ35の付勢圧で下方に押圧付勢している。
図7にも示すように、左右一対の連結アーム34と左右
一対の付勢バネ35とから構成され、連結アーム34は
ピックアップローラ軸26とフィードローラ軸28との
間を連結し、フィードローラ軸28を基点にピックアッ
プローラ軸26の全体を上下方向に揺動許容して支持
し、通常は一定のピックアップローラR1 の繰出接触圧
または繰出規制レバー31の押し付け圧が得られる付勢
バネ35の付勢圧で下方に押圧付勢している。
【0029】このようなピックアップローラ変位装置3
3を設けることにより、繰出規制の要請に伴ってソレノ
イド32をONすると、繰出規制レバー31が積層紙幣
A…の上面を押え付ける。このとき、積層空間が得られ
ない新札集積時の場合は、繰出規制レバー31の傾動に
伴ってピックアップローラR1 がフィードローラ軸28
を基点に上方に押し上げられた上方退避位置に変位し、
このとき繰出規制レバー31の先端部が積層紙幣A…の
上面中央部を押え付け、この紙面からの反力でピックア
ップローラ軸26毎上動変位して空間を確保する。ま
た、繰出規制レバー31とソレノイド32との間をソレ
ノイド杆36で枢着して、繰出規制レバー31の上動変
位を許容して連結している。
3を設けることにより、繰出規制の要請に伴ってソレノ
イド32をONすると、繰出規制レバー31が積層紙幣
A…の上面を押え付ける。このとき、積層空間が得られ
ない新札集積時の場合は、繰出規制レバー31の傾動に
伴ってピックアップローラR1 がフィードローラ軸28
を基点に上方に押し上げられた上方退避位置に変位し、
このとき繰出規制レバー31の先端部が積層紙幣A…の
上面中央部を押え付け、この紙面からの反力でピックア
ップローラ軸26毎上動変位して空間を確保する。ま
た、繰出規制レバー31とソレノイド32との間をソレ
ノイド杆36で枢着して、繰出規制レバー31の上動変
位を許容して連結している。
【0030】また、ピックアップローラR1 とフィード
ローラR2 の外周面の一部には一回転で一枚出しを実行
するためのゴム材等の高摩擦弾性部材37をそれぞれ装
着して安定した繰出を促進している。
ローラR2 の外周面の一部には一回転で一枚出しを実行
するためのゴム材等の高摩擦弾性部材37をそれぞれ装
着して安定した繰出を促進している。
【0031】[第2実施例]図8は紙幣繰出装置に備え
られる繰出規制機構81の他の実施例を示し、この繰出
規制機構81はピックアップローラR81の上方に上動ス
トッパ板82を対設し、この上動ストッパ板82でピッ
クアップローラR81の上動変位量を規制している。
られる繰出規制機構81の他の実施例を示し、この繰出
規制機構81はピックアップローラR81の上方に上動ス
トッパ板82を対設し、この上動ストッパ板82でピッ
クアップローラR81の上動変位量を規制している。
【0032】この上動変位量の規制作用により、繰出規
制の要請に伴ってソレノイド83をONすると、繰出規
制レバー84が積層紙幣A…の上面を押え付ける。この
とき、積層空間が得られない新札集積時の場合は、繰出
規制レバー84の傾動に伴ってピックアップローラR81
がフィードローラ軸85を回動基点に上方に押し上げら
れた上方退避位置に変位し、このとき過剰変位量を上動
ストッパ板82で上動規制する。これにより、上動スト
ッパ板82を基点に下方に向けて一定したレバー84の
押下規制力が得られ、この繰出規制レバー84の先端部
が積層紙幣A…の上面中央部を確実に押え付けた状態と
なって繰出規制する。 [第3実施例]図9は紙幣繰出装置に備えられる繰出規
制機構の他の実施例を示し、この繰出規制機構91はピ
ックアップローラ軸92上に取付けた左右一対の繰出規
制レバー93と、これらを同時に傾動操作する左右一対
のソレノイド94と、ピックアップローラR91の上下位
置を変えるピックアップローラ変位装置95とから構成
され、紙幣の繰出規制時には、ソレノイド94をON操
作して繰出規制レバー93をピックアップローラ軸92
を回動支点に傾動させ、このレバー先端部をピックアッ
プローラR91の下面より突出させて、ここに積層されて
いる紙幣A…の最上面を下向きに押え付けて上方のピッ
クアップローラR91と下方の積層紙幣A…との間に空間
を確保し、この上下間の空間確保により紙幣の繰出を規
制している。
制の要請に伴ってソレノイド83をONすると、繰出規
制レバー84が積層紙幣A…の上面を押え付ける。この
とき、積層空間が得られない新札集積時の場合は、繰出
規制レバー84の傾動に伴ってピックアップローラR81
がフィードローラ軸85を回動基点に上方に押し上げら
れた上方退避位置に変位し、このとき過剰変位量を上動
ストッパ板82で上動規制する。これにより、上動スト
ッパ板82を基点に下方に向けて一定したレバー84の
押下規制力が得られ、この繰出規制レバー84の先端部
が積層紙幣A…の上面中央部を確実に押え付けた状態と
なって繰出規制する。 [第3実施例]図9は紙幣繰出装置に備えられる繰出規
制機構の他の実施例を示し、この繰出規制機構91はピ
ックアップローラ軸92上に取付けた左右一対の繰出規
制レバー93と、これらを同時に傾動操作する左右一対
のソレノイド94と、ピックアップローラR91の上下位
置を変えるピックアップローラ変位装置95とから構成
され、紙幣の繰出規制時には、ソレノイド94をON操
作して繰出規制レバー93をピックアップローラ軸92
を回動支点に傾動させ、このレバー先端部をピックアッ
プローラR91の下面より突出させて、ここに積層されて
いる紙幣A…の最上面を下向きに押え付けて上方のピッ
クアップローラR91と下方の積層紙幣A…との間に空間
を確保し、この上下間の空間確保により紙幣の繰出を規
制している。
【0033】また、新札を集積した時の繰出規制力の低
下を考慮して、ピックアップローラR91側を上方に変位
させて空間を確保するピックアップローラ変位装置95
を設けており、このピックアップローラ変位装置95
は、左右一対の連結アーム96と左右一対の付勢バネ9
7と、左右一対の上動ストッパ板98とから構成され、
連結アーム96はピックアップローラ軸99とフィード
ローラ軸99との間を連結し、フィードローラ軸99を
基点にピックアップローラ軸92の全体を上下方向に揺
動許容して支持し、通常は一定のピックアップローラR
91の繰出接触圧または繰出規制レバー93の押し付け圧
が得られる付勢バネ97の付勢圧で下方に押圧付勢して
いる。
下を考慮して、ピックアップローラR91側を上方に変位
させて空間を確保するピックアップローラ変位装置95
を設けており、このピックアップローラ変位装置95
は、左右一対の連結アーム96と左右一対の付勢バネ9
7と、左右一対の上動ストッパ板98とから構成され、
連結アーム96はピックアップローラ軸99とフィード
ローラ軸99との間を連結し、フィードローラ軸99を
基点にピックアップローラ軸92の全体を上下方向に揺
動許容して支持し、通常は一定のピックアップローラR
91の繰出接触圧または繰出規制レバー93の押し付け圧
が得られる付勢バネ97の付勢圧で下方に押圧付勢して
いる。
【0034】このようなピックアップローラ変位装置9
5を設けることにより、繰出規制の要請に伴ってソレノ
イド94をONすると、繰出規制レバー93が積層紙幣
A…の上面を押え付ける。このとき、積層空間が得られ
ない新札集積時の場合は、繰出規制レバー93の傾動に
伴ってピックアップローラR91がフィードローラ軸99
を基点に上方に押し上げられた上方退避位置に変位し、
このとき繰出規制レバー93の先端部が積層紙幣A…の
上面中央部を押え付け、この紙面からの反力でピックア
ップローラ軸92毎上動変位して空間を確保する。ま
た、繰出規制レバー93とソレノイド94との間をソレ
ノイド杆100で枢着して繰出規制レバー93の上動変
位を許容して連結しており、このピックアップローラR
91が上動退避位置に変位した変位量を連結アーム96の
上方に対設した上動ストッパ板98で規制している。こ
れにより、上動ストッパ板98を基点に下方に向けて一
定したレバー93の押下規制力が得られ、この繰出規制
レバー93の先端部が積層紙幣A…の上面中央部を確実
に押え付けた状態となって繰出規制する。
5を設けることにより、繰出規制の要請に伴ってソレノ
イド94をONすると、繰出規制レバー93が積層紙幣
A…の上面を押え付ける。このとき、積層空間が得られ
ない新札集積時の場合は、繰出規制レバー93の傾動に
伴ってピックアップローラR91がフィードローラ軸99
を基点に上方に押し上げられた上方退避位置に変位し、
このとき繰出規制レバー93の先端部が積層紙幣A…の
上面中央部を押え付け、この紙面からの反力でピックア
ップローラ軸92毎上動変位して空間を確保する。ま
た、繰出規制レバー93とソレノイド94との間をソレ
ノイド杆100で枢着して繰出規制レバー93の上動変
位を許容して連結しており、このピックアップローラR
91が上動退避位置に変位した変位量を連結アーム96の
上方に対設した上動ストッパ板98で規制している。こ
れにより、上動ストッパ板98を基点に下方に向けて一
定したレバー93の押下規制力が得られ、この繰出規制
レバー93の先端部が積層紙幣A…の上面中央部を確実
に押え付けた状態となって繰出規制する。
【0035】また、ピックアップローラR91とフィード
ローラR92の外周面の一部には一回転で一枚出しを実行
するためのゴム材等の高摩擦弾性部材101をそれぞれ
装着しており、ソレノイドONの繰出規制状態から図1
0に示すように、ソレノイドOFFの繰出許容状態に切
換えたとき、図11に示すように、ピックアップローラ
R91の高摩擦弾性部材101の回転位置が紙幣と非接触
対応の回転タイミングになるように設定している。
ローラR92の外周面の一部には一回転で一枚出しを実行
するためのゴム材等の高摩擦弾性部材101をそれぞれ
装着しており、ソレノイドONの繰出規制状態から図1
0に示すように、ソレノイドOFFの繰出許容状態に切
換えたとき、図11に示すように、ピックアップローラ
R91の高摩擦弾性部材101の回転位置が紙幣と非接触
対応の回転タイミングになるように設定している。
【0036】これは、フィードローラ軸99の回転状態
を回転位相検知器102で検知することにより、この軸
99と同期して回転するピックアップローラ軸92上ピ
ックアップローラR91の高摩擦弾性部材101の回転位
置を検出し、この回転位置に基づいて繰出規制解除時に
積層紙幣Aとの初期接触対応を回避している。これによ
り、ピックアップローラR91が降下して紙幣に接触する
ときに高摩擦弾性部材101以外の外周面が接触対応す
ることになり、この結果、ピックアップローラは弾性接
触による不規則なバウンドを生じず、紙幣Aの一枚出し
タイミングに適したピックアップローラの繰出動作が得
られる。また、このとき上動ストッパ板98に振動吸収
部材を用いれば、より一層ピックアップローラR91のバ
ウンド抑制効果が得られる。
を回転位相検知器102で検知することにより、この軸
99と同期して回転するピックアップローラ軸92上ピ
ックアップローラR91の高摩擦弾性部材101の回転位
置を検出し、この回転位置に基づいて繰出規制解除時に
積層紙幣Aとの初期接触対応を回避している。これによ
り、ピックアップローラR91が降下して紙幣に接触する
ときに高摩擦弾性部材101以外の外周面が接触対応す
ることになり、この結果、ピックアップローラは弾性接
触による不規則なバウンドを生じず、紙幣Aの一枚出し
タイミングに適したピックアップローラの繰出動作が得
られる。また、このとき上動ストッパ板98に振動吸収
部材を用いれば、より一層ピックアップローラR91のバ
ウンド抑制効果が得られる。
【0037】図12は紙幣繰出装置の制御回路ブロック
図を示し、CPU121はROM122に格納されたプ
ログラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データ
をRAM123で読出し可能に記憶し、このCPU12
1は紙幣繰出時にステッピングモータM1 を駆動して、
ピックアップローラR91とフィードローラR92を同期し
て回転駆動し、積層された紙幣を一枚ずつ繰出動作す
る。また、通過検知センサSの検知信号に基づいて紙幣
の繰出を確認し、さらに回転位相検知器102の検知信
号に基づいて紙幣繰出時のステッピングモータM1 の出
力タイミングを制御して、上方退避位置から下方の繰出
位置に移動するときのピックアップローラR91のバウン
ド発生を回避して繰出すべき紙幣に安定して接触対応す
るように設定している。また、CPU121は押圧板昇
降モータM2 を正逆転駆動して、押圧機構の紙幣押圧板
を上下動作して、紙幣集積量に応じた上下位置に昇降調
整する。
図を示し、CPU121はROM122に格納されたプ
ログラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データ
をRAM123で読出し可能に記憶し、このCPU12
1は紙幣繰出時にステッピングモータM1 を駆動して、
ピックアップローラR91とフィードローラR92を同期し
て回転駆動し、積層された紙幣を一枚ずつ繰出動作す
る。また、通過検知センサSの検知信号に基づいて紙幣
の繰出を確認し、さらに回転位相検知器102の検知信
号に基づいて紙幣繰出時のステッピングモータM1 の出
力タイミングを制御して、上方退避位置から下方の繰出
位置に移動するときのピックアップローラR91のバウン
ド発生を回避して繰出すべき紙幣に安定して接触対応す
るように設定している。また、CPU121は押圧板昇
降モータM2 を正逆転駆動して、押圧機構の紙幣押圧板
を上下動作して、紙幣集積量に応じた上下位置に昇降調
整する。
【0038】上述のように、集積した紙幣を繰出規制す
る時は、ピックアップローラを上方退避位置に変位させ
て下方の積層紙幣と非接触に離すことができるため、こ
の変位動作に伴って上下間に確実に非接触空間を確保し
て紙幣の繰出動作を規制することができる。このため、
集積した紙幣の集積枚数が少ない場合や新札のように紙
幣間が密着状態で積層空間が得られない場合であって
も、下方の紙幣側を変位させず、上方のピックアップロ
ーラ側を自ら上動退避させて紙幣との間に十分な空間を
確保することができる。このため、繰出規制時にはピッ
クアップローラと紙幣との不適な接触を確実に回避して
紙幣の不測な繰出発生を解消することができる。
る時は、ピックアップローラを上方退避位置に変位させ
て下方の積層紙幣と非接触に離すことができるため、こ
の変位動作に伴って上下間に確実に非接触空間を確保し
て紙幣の繰出動作を規制することができる。このため、
集積した紙幣の集積枚数が少ない場合や新札のように紙
幣間が密着状態で積層空間が得られない場合であって
も、下方の紙幣側を変位させず、上方のピックアップロ
ーラ側を自ら上動退避させて紙幣との間に十分な空間を
確保することができる。このため、繰出規制時にはピッ
クアップローラと紙幣との不適な接触を確実に回避して
紙幣の不測な繰出発生を解消することができる。
【0039】また、上動ストッパ板でピックアップロー
ラの上動変位量を最適な値になるように位置規制して設
定すれば、繰出位置への移動および退避位置への移動に
適したピックアップローラの変位距離となって安定した
ピックアップローラの変位動作が得られる。さらに、ピ
ックアップローラの回転位相を検知してピックアップロ
ーラの高摩擦弾性部材が紙幣に初期接触対応しないよう
に変位タイミングを制御すれば、紙幣の一枚出しタイミ
ングに適したピックアップローラの繰出動作が得られ
る。さらに、紙幣繰出装置を紙幣入出金機に内部構成し
た場合は、繰出性能が安定し、信頼性の高い紙幣の入出
金処理ができる。
ラの上動変位量を最適な値になるように位置規制して設
定すれば、繰出位置への移動および退避位置への移動に
適したピックアップローラの変位距離となって安定した
ピックアップローラの変位動作が得られる。さらに、ピ
ックアップローラの回転位相を検知してピックアップロ
ーラの高摩擦弾性部材が紙幣に初期接触対応しないよう
に変位タイミングを制御すれば、紙幣の一枚出しタイミ
ングに適したピックアップローラの繰出動作が得られ
る。さらに、紙幣繰出装置を紙幣入出金機に内部構成し
た場合は、繰出性能が安定し、信頼性の高い紙幣の入出
金処理ができる。
【0040】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の紙葉類繰出装置は、実施例の紙幣
繰出装置21に対応し、以下同様に、紙幣入出金装置
は、紙幣入出金機に対応し、紙葉類は、紙幣Aに対応
し、繰出手段および繰出しローラは、ピックアップロー
ラR1 ,R81,R91に対応し、変位手段は、繰出規制機
構24,81,91の繰出規制レバー31,84,93
およびピックアップローラ変位装置33,95に対応
し、変位量規制手段は、上動ストッパ板82,98に対
応し、弾性部材は、高摩擦部弾性材37,101に対応
し、検知手段は、回転位相検知器102に対応し、制御
手段は、CPU121に対応するも、この発明は上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。
において、この発明の紙葉類繰出装置は、実施例の紙幣
繰出装置21に対応し、以下同様に、紙幣入出金装置
は、紙幣入出金機に対応し、紙葉類は、紙幣Aに対応
し、繰出手段および繰出しローラは、ピックアップロー
ラR1 ,R81,R91に対応し、変位手段は、繰出規制機
構24,81,91の繰出規制レバー31,84,93
およびピックアップローラ変位装置33,95に対応
し、変位量規制手段は、上動ストッパ板82,98に対
応し、弾性部材は、高摩擦部弾性材37,101に対応
し、検知手段は、回転位相検知器102に対応し、制御
手段は、CPU121に対応するも、この発明は上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図1】 この発明の第1実施例の紙幣入出金機の紙幣
処理装置を示す内部構成図。
処理装置を示す内部構成図。
【図2】 この発明の第1実施例の紙幣繰出装置を示す
要部斜視図。
要部斜視図。
【図3】 この発明の第1実施例の紙幣繰出装置を示す
要部側面図。
要部側面図。
【図4】 この発明の第1実施例の紙幣繰出状態を示す
要部側面図。
要部側面図。
【図5】 この発明の第1実施例の紙幣繰出規制状態を
示す要部側面図。
示す要部側面図。
【図6】 この発明の第1実施例の押え付け可能な流通
紙幣の繰出規制状態を示す要部側面図。
紙幣の繰出規制状態を示す要部側面図。
【図7】 この発明の第1実施例の新札の繰出規制状態
を示す要部側面図。
を示す要部側面図。
【図8】 この発明の第2実施例の紙幣繰出装置を示す
要部側面図。
要部側面図。
【図9】 この発明の第3実施例の紙幣繰出装置を示す
要部斜視図。
要部斜視図。
【図10】 この発明の第3実施例の紙幣繰出状態を示
す要部側面図。
す要部側面図。
【図11】 この発明の第3実施例のピックアップロー
ラのバウンド抑制状態を示す要部側面図。
ラのバウンド抑制状態を示す要部側面図。
【図12】 この発明の第3実施例の紙幣繰出装置の制
御回路ブロック図。
御回路ブロック図。
【図13】 従来の紙葉類繰出装置を示す要部側面図。
【図14】 従来の紙葉類繰出装置の適正な繰出規制状
態を示す要部側面図。
態を示す要部側面図。
【図15】 従来の紙葉類繰出装置の不適な繰出規制状
態を示す要部側面図。
態を示す要部側面図。
11…紙幣処理装置 A…紙 幣 21…紙幣繰出装置 24,81,91…繰出規制機構 31,84,93…繰出規制レバー 33,95…ピックアップローラ変位装置 R1 ,R81,R91…ピックアップローラ R2 ,R92…フィードローラ 37,101…高摩擦弾性部材 82,98…上動ストッパ板 102…回転位相検知器 121…CPU
Claims (4)
- 【請求項1】集積した紙葉類を繰出許容または繰出規制
する紙葉類繰出装置であって、上記集積した紙葉類を一
枚ずつ繰出動作する繰出手段と、上記繰出手段を集積し
た紙葉類と非接触の退避位置に変位させる変位手段とを
備えた紙葉類繰出装置。 - 【請求項2】変位手段により変位される繰出手段の変位
量を規制する変位量規制手段を備えた請求項1記載の紙
葉類繰出装置。 - 【請求項3】繰出手段を、外周面の一部に紙葉類一枚出
し用の弾性部材を備えた繰出ローラで形成し、上記繰出
ローラの回転位相を検知する検知手段と、上記検知手段
の検知出力に基づいて上記繰出手段を退避位置より繰出
位置に変位させる変位タイミングを制御する制御手段と
を備えた請求項1記載の紙葉類繰出装置。 - 【請求項4】請求項1、2または3記載の紙葉類繰出装
置を備えて入出金処理する紙幣入出金装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8146802A JPH09301555A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 紙葉類繰出装置および紙幣入出金装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8146802A JPH09301555A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 紙葉類繰出装置および紙幣入出金装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09301555A true JPH09301555A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15415869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8146802A Pending JPH09301555A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 紙葉類繰出装置および紙幣入出金装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09301555A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100695029B1 (ko) * | 1999-07-06 | 2007-03-14 | 오므론 가부시키가이샤 | 지엽류 처리 장치 및 지폐 입출금기 |
JP2016177585A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | ネッツエスアイ東洋株式会社 | 紙幣収納庫 |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP8146802A patent/JPH09301555A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100695029B1 (ko) * | 1999-07-06 | 2007-03-14 | 오므론 가부시키가이샤 | 지엽류 처리 장치 및 지폐 입출금기 |
JP2016177585A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | ネッツエスアイ東洋株式会社 | 紙幣収納庫 |
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