JPH09299346A - Mri用診断治療器具および医用診断・治療システム - Google Patents
Mri用診断治療器具および医用診断・治療システムInfo
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- JPH09299346A JPH09299346A JP8116740A JP11674096A JPH09299346A JP H09299346 A JPH09299346 A JP H09299346A JP 8116740 A JP8116740 A JP 8116740A JP 11674096 A JP11674096 A JP 11674096A JP H09299346 A JPH09299346 A JP H09299346A
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- Japan
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- diagnostic
- magnetic field
- imaging region
- mri
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Abstract
(57)【要約】
【課題】MRI装置と共に使用する診断治療器具に、そ
の器具の使用状態に合致した磁性を予め持たせるか、ま
たは、その器具の磁性の程度を予め認識しておいてその
使用状態を管理することで、MR撮影領域の磁場に対す
る器具の影響を確実に防止し、無駄な操作を排除する。 【解決手段】MRI装置11と、MRI装置11と共に
被検体Pに関与して使用される診断治療器具(電子内視
鏡装置のスコープ51)とを備えた医用診断・治療シス
テム。診断治療器具の撮影領域を含む3次元空間上の位
置を検知する手段(86,35)と、この検知情報に基
づいて診断治療器具が撮影領域の静磁場の均一度をその
許容値内に収め得る位置に存在している許容位置状態か
否かを判断する手段(35)と、許容位置状態ではない
と判断されたとき、警告を発する警告手段(35,4
0)とを備える。
の器具の使用状態に合致した磁性を予め持たせるか、ま
たは、その器具の磁性の程度を予め認識しておいてその
使用状態を管理することで、MR撮影領域の磁場に対す
る器具の影響を確実に防止し、無駄な操作を排除する。 【解決手段】MRI装置11と、MRI装置11と共に
被検体Pに関与して使用される診断治療器具(電子内視
鏡装置のスコープ51)とを備えた医用診断・治療シス
テム。診断治療器具の撮影領域を含む3次元空間上の位
置を検知する手段(86,35)と、この検知情報に基
づいて診断治療器具が撮影領域の静磁場の均一度をその
許容値内に収め得る位置に存在している許容位置状態か
否かを判断する手段(35)と、許容位置状態ではない
と判断されたとき、警告を発する警告手段(35,4
0)とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRI装置により
MR撮影を行なっている最中に使用する内視鏡装置のス
コープ、超音波診断装置のスコープ、その他の処置具な
どのMRI用診断治療器具およびこの診断治療器具を用
いる医用診断・治療システムに関する。
MR撮影を行なっている最中に使用する内視鏡装置のス
コープ、超音波診断装置のスコープ、その他の処置具な
どのMRI用診断治療器具およびこの診断治療器具を用
いる医用診断・治療システムに関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置(磁気共鳴イメージング装
置)が医療の分野で多用されている。MRI装置は、静
磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波
数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発
生するMR信号に基づいて画像を再構成したり、あるい
は原子核スピンの挙動に関わるスペクトル情報を得る装
置である。
置)が医療の分野で多用されている。MRI装置は、静
磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波
数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発
生するMR信号に基づいて画像を再構成したり、あるい
は原子核スピンの挙動に関わるスペクトル情報を得る装
置である。
【0003】近年、このMRI装置を術中撮影に利用す
る診断法が行われるようになってきている。この場合、
MRI装置と超音波診断装置や内視鏡装置などの他のモ
ダリティとを組み合わせて複合診断システムを構成した
り、MRI装置と鉗子などの処置具とを組み合せて使用
する、などの態様が採られる。
る診断法が行われるようになってきている。この場合、
MRI装置と超音波診断装置や内視鏡装置などの他のモ
ダリティとを組み合わせて複合診断システムを構成した
り、MRI装置と鉗子などの処置具とを組み合せて使用
する、などの態様が採られる。
【0004】MRI装置は、特に撮影領域における静磁
場の均一性が乱されることを極端に嫌うため、このMR
I装置と組み合わされるモダリティや処置具にはかかる
磁場均一性への配慮が必要となる。具体的には、MRI
撮影中には少なくともその撮影領域にそれらモダリティ
のプローブや処置具を入れないようにしたり、撮影領域
に接近する部分を非磁性体で作るなどの対策が必要であ
る。なお、ここで言及している撮影領域とは、被検体の
画像として取り出す撮影断面のみならず、その撮影断面
に磁気的な影響を及ぼす領域全体を指すこととする。
場の均一性が乱されることを極端に嫌うため、このMR
I装置と組み合わされるモダリティや処置具にはかかる
磁場均一性への配慮が必要となる。具体的には、MRI
撮影中には少なくともその撮影領域にそれらモダリティ
のプローブや処置具を入れないようにしたり、撮影領域
に接近する部分を非磁性体で作るなどの対策が必要であ
る。なお、ここで言及している撮影領域とは、被検体の
画像として取り出す撮影断面のみならず、その撮影断面
に磁気的な影響を及ぼす領域全体を指すこととする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁場均一性への影響お
よび術中撮影の特質を考慮すれば、MR撮影中に使用す
る器具は非磁性体を材料として製作することが望ましい
ことになる。
よび術中撮影の特質を考慮すれば、MR撮影中に使用す
る器具は非磁性体を材料として製作することが望ましい
ことになる。
【0006】しかしながら、それらに完全な非磁性を持
たせることは実際上、不可能である上に、従来ではそれ
らの器具にどの程度の非磁性が要求されているのか不明
なまま、単に極力非磁性を持たせるという条件で製作し
ていたので、器具の非磁性の度合が過度になったり、反
対に少な過ぎるという問題があった。前者の場合、いわ
ゆる「オーバースペック」の状態である。非磁性材料と
して使用できる材料の制約は大きい上に、通常、磁性材
料よりは高価であることから、「オーバースペック」の
状態は製作コストの上昇を招来していた。一方の非磁性
度が低い後者の場合、器具を撮影領域内に入れたときに
は、磁場を乱してしまい、画質を低下させる虞があっ
た。
たせることは実際上、不可能である上に、従来ではそれ
らの器具にどの程度の非磁性が要求されているのか不明
なまま、単に極力非磁性を持たせるという条件で製作し
ていたので、器具の非磁性の度合が過度になったり、反
対に少な過ぎるという問題があった。前者の場合、いわ
ゆる「オーバースペック」の状態である。非磁性材料と
して使用できる材料の制約は大きい上に、通常、磁性材
料よりは高価であることから、「オーバースペック」の
状態は製作コストの上昇を招来していた。一方の非磁性
度が低い後者の場合、器具を撮影領域内に入れたときに
は、磁場を乱してしまい、画質を低下させる虞があっ
た。
【0007】さらに、従来では、かかる器具の使用条件
(例えば、非磁性度、撮影領域まで接近させ得る距離な
ど)を術者が術中にタイムリに、しかも自分の目で確認
できる状態で知り得るような手立は施されていなかった
ので、術者が磁場への影響を懸念した場合でも、それに
適切に対処するのは多くの場合困難であり、器具を撮影
領域から必要以上に退避させるなど、無駄な操作を行っ
てしまい、検査や手術の長時間化の一因になっていた。
(例えば、非磁性度、撮影領域まで接近させ得る距離な
ど)を術者が術中にタイムリに、しかも自分の目で確認
できる状態で知り得るような手立は施されていなかった
ので、術者が磁場への影響を懸念した場合でも、それに
適切に対処するのは多くの場合困難であり、器具を撮影
領域から必要以上に退避させるなど、無駄な操作を行っ
てしまい、検査や手術の長時間化の一因になっていた。
【0008】本発明は、このような従来の状況に鑑みて
なされたもので、MRI装置と共に使用する診断治療器
具に、その器具の使用状態に合致した磁性を予め持たせ
るか、または、その器具の磁性の程度を予め認識してお
いてその使用状態を管理することで、MR撮影領域の磁
場への器具の影響を確実に防止でき、無駄な操作を排除
して能率の良いMR撮影および診断・治療を行えるよう
にすることを、その目的とする。
なされたもので、MRI装置と共に使用する診断治療器
具に、その器具の使用状態に合致した磁性を予め持たせ
るか、または、その器具の磁性の程度を予め認識してお
いてその使用状態を管理することで、MR撮影領域の磁
場への器具の影響を確実に防止でき、無駄な操作を排除
して能率の良いMR撮影および診断・治療を行えるよう
にすることを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のMRI用診断治療器具の一態様によれば、
静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原子核スピンの磁
気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装置と共に使用す
る診断治療器具であって、前記撮影領域の静磁場の均一
度の許容値と前記診断治療器具の前記撮影領域への接近
可能距離との保持関係を定量的に表わす計算式に基づい
て定めた磁性を持たせたことを特徴とする。
め、本発明のMRI用診断治療器具の一態様によれば、
静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原子核スピンの磁
気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装置と共に使用す
る診断治療器具であって、前記撮影領域の静磁場の均一
度の許容値と前記診断治療器具の前記撮影領域への接近
可能距離との保持関係を定量的に表わす計算式に基づい
て定めた磁性を持たせたことを特徴とする。
【0010】また本発明のMRI用診断治療器具の別の
態様によれば、静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原
子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装
置と共に使用する診断治療器具であって、前記撮影領域
の静磁場の均一度の許容値と前記診断治療器具の前記撮
影領域への接近可能距離との保持関係を定量的に表わす
計算式に基づいて定めた当該接近可能距離を明示する距
離明示手段を配したことを特徴とする。
態様によれば、静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原
子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装
置と共に使用する診断治療器具であって、前記撮影領域
の静磁場の均一度の許容値と前記診断治療器具の前記撮
影領域への接近可能距離との保持関係を定量的に表わす
計算式に基づいて定めた当該接近可能距離を明示する距
離明示手段を配したことを特徴とする。
【0011】さらに本発明のMRI用診断治療器具の別
の態様によれば、静磁場中に置いた被検体の撮影領域の
原子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI
装置と共に使用する診断治療器具であって、前記撮影領
域の静磁場の均一度を許容値内に保持し得る、前記診断
治療器具の前記撮影領域への接近可能距離を撮影条件毎
に定量的に定めるとともに、この接近可能距離を管理す
る管理手段を持たせたことを特徴とする。
の態様によれば、静磁場中に置いた被検体の撮影領域の
原子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI
装置と共に使用する診断治療器具であって、前記撮影領
域の静磁場の均一度を許容値内に保持し得る、前記診断
治療器具の前記撮影領域への接近可能距離を撮影条件毎
に定量的に定めるとともに、この接近可能距離を管理す
る管理手段を持たせたことを特徴とする。
【0012】好適には、前記計算式は、
【数2】 で表わされ、ここで、B0 :前記静磁場の強度、ΔB:
磁場の変化量、Δr:要求される分解能、μ′:前記器
具の材料の比透磁率、V:前記器具の材料の体積、r:
前記器具の材料の位置と撮影領域との距離(前記接近可
能距離)、である。
磁場の変化量、Δr:要求される分解能、μ′:前記器
具の材料の比透磁率、V:前記器具の材料の体積、r:
前記器具の材料の位置と撮影領域との距離(前記接近可
能距離)、である。
【0013】また好適には、前記診断治療器具は、電子
内視鏡装置のスコープ、超音波診断装置のプローブ、お
よび処置具の内の何れかである。
内視鏡装置のスコープ、超音波診断装置のプローブ、お
よび処置具の内の何れかである。
【0014】一方、前記目的を達成するため、本発明の
医用診断・治療システムは、静磁場中に置いた被検体の
撮影領域の原子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を
得るMRI装置と、このMRI装置と共に前記被検体に
関与して使用される診断治療器具とを備え、さらに前記
診断治療器具の前記撮影領域を含む3次元空間上の位置
を検知する位置検知手段と、この位置検知手段の検知情
報に基づいて前記診断治療器具が前記撮影領域の静磁場
の均一度をその許容値内に収め得る位置に存在している
許容位置状態か否かを判断する判断手段とを備えたこと
を特徴とする。
医用診断・治療システムは、静磁場中に置いた被検体の
撮影領域の原子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を
得るMRI装置と、このMRI装置と共に前記被検体に
関与して使用される診断治療器具とを備え、さらに前記
診断治療器具の前記撮影領域を含む3次元空間上の位置
を検知する位置検知手段と、この位置検知手段の検知情
報に基づいて前記診断治療器具が前記撮影領域の静磁場
の均一度をその許容値内に収め得る位置に存在している
許容位置状態か否かを判断する判断手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0015】好適には、前記判断手段により前記許容位
置状態ではないと判断されたとき、警告を発する警告手
段を備える。
置状態ではないと判断されたとき、警告を発する警告手
段を備える。
【0016】また、例えば前記診断治療器具は電子内視
鏡装置のスコープであり、前記位置検知手段はそのスコ
ープ先端の先端硬性部に設けられたMRマーカを備え
る。
鏡装置のスコープであり、前記位置検知手段はそのスコ
ープ先端の先端硬性部に設けられたMRマーカを備え
る。
【0017】さらに例えば、前記撮影領域の静磁場の均
一度の許容値は撮影シーケンス毎に設定されている。
一度の許容値は撮影シーケンス毎に設定されている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した一つの実
施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0019】図1には、本実施形態に係る医用診断・治
療システムの概略構成を示す。この医用診断・治療シス
テムはMRI(磁気共鳴イメージング)装置11と電子
内視鏡装置12とを組み合わせた複合タイプのシステム
であり、さらにMRI装置11によって術中撮影を行え
るようになっている。
療システムの概略構成を示す。この医用診断・治療シス
テムはMRI(磁気共鳴イメージング)装置11と電子
内視鏡装置12とを組み合わせた複合タイプのシステム
であり、さらにMRI装置11によって術中撮影を行え
るようになっている。
【0020】最初にMRI装置11について説明する。
【0021】このMRI装置は、被検体Pを載せる寝台
部と、静磁場発生用の磁石部と、静磁場に位置情報を付
加するための傾斜磁場部と、高周波信号を送受信する送
受信部と、システムコントロール及び画像再構成を担う
制御・演算部とを備えている。
部と、静磁場発生用の磁石部と、静磁場に位置情報を付
加するための傾斜磁場部と、高周波信号を送受信する送
受信部と、システムコントロール及び画像再構成を担う
制御・演算部とを備えている。
【0022】磁石部は、例えば超電導方式の磁石21
と、この磁石21に電流を供給する静磁場電源22とを
備え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空
間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0 を発生させる。
なお、この磁石部には1次のシミング用のシムコイル2
3が設けられている。このシムコイル21には、後述す
るコントローラの制御下で、シムコイル電源24から磁
場均一化のための電流が供給される。寝台部は、被検体
Pを載せた天板25を磁石21の開口部に退避可能に挿
入できるようになっている。
と、この磁石21に電流を供給する静磁場電源22とを
備え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空
間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0 を発生させる。
なお、この磁石部には1次のシミング用のシムコイル2
3が設けられている。このシムコイル21には、後述す
るコントローラの制御下で、シムコイル電源24から磁
場均一化のための電流が供給される。寝台部は、被検体
Pを載せた天板25を磁石21の開口部に退避可能に挿
入できるようになっている。
【0023】傾斜磁場部は、磁石21に組み込まれた傾
斜磁場コイルユニット28を備える。この傾斜磁場コイ
ルユニット28は、X、Y、Z軸方向の3組(種類)の
x,y,zコイルを備える。傾斜磁場部はさらに、x,
y,zコイルに電流を供給する傾斜磁場電源29と、こ
の電源29を制御するためのシーケンサ30内の傾斜磁
場シーケンサ5aとを備える。この傾斜磁場シーケンサ
30aはコンピュータを備え、装置全体を管理するコン
トローラ35(コンピュータを搭載)からMRデータ収
集用のパルスシーケンスの指令信号を受ける。これによ
り、傾斜磁場シーケンサ30aは、指令されたパルスシ
ーケンスにしたがってX、Y、Z軸方向の各傾斜磁場の
印加及びその強度を制御し、それらの傾斜磁場が静磁場
H0 に重畳可能になっている。
斜磁場コイルユニット28を備える。この傾斜磁場コイ
ルユニット28は、X、Y、Z軸方向の3組(種類)の
x,y,zコイルを備える。傾斜磁場部はさらに、x,
y,zコイルに電流を供給する傾斜磁場電源29と、こ
の電源29を制御するためのシーケンサ30内の傾斜磁
場シーケンサ5aとを備える。この傾斜磁場シーケンサ
30aはコンピュータを備え、装置全体を管理するコン
トローラ35(コンピュータを搭載)からMRデータ収
集用のパルスシーケンスの指令信号を受ける。これによ
り、傾斜磁場シーケンサ30aは、指令されたパルスシ
ーケンスにしたがってX、Y、Z軸方向の各傾斜磁場の
印加及びその強度を制御し、それらの傾斜磁場が静磁場
H0 に重畳可能になっている。
【0024】送受信部は、磁石21内の撮影空間にて被
検体Pの近傍に配設される高周波コイル31と、このコ
イル31に接続された送信機32T及び受信機32R
と、この送信機32T及び受信機32Rの動作を制御す
るためのシーケンサ30内のRFシーケンサ30b(コ
ンピュータを搭載)とを備える。この送信機32T及び
受信機32Rは、RFシーケンサ30bの制御のもと、
核磁気共鳴(NMR)を励起させるためのラーモア周波
数のRF電流パルスを高周波コイル31に供給する一
方、高周波コイル31が受信したMR信号(高周波信
号)を受信し、各種の信号処理を施して、対応するデジ
タル信号を形成するようになっている。
検体Pの近傍に配設される高周波コイル31と、このコ
イル31に接続された送信機32T及び受信機32R
と、この送信機32T及び受信機32Rの動作を制御す
るためのシーケンサ30内のRFシーケンサ30b(コ
ンピュータを搭載)とを備える。この送信機32T及び
受信機32Rは、RFシーケンサ30bの制御のもと、
核磁気共鳴(NMR)を励起させるためのラーモア周波
数のRF電流パルスを高周波コイル31に供給する一
方、高周波コイル31が受信したMR信号(高周波信
号)を受信し、各種の信号処理を施して、対応するデジ
タル信号を形成するようになっている。
【0025】さらに、制御・演算部は、上述したコント
ローラ35のほか、受信機32Rで形成されたMR信号
のデジタルデータを入力して画像データやスペクトルデ
ータを演算する演算ユニット36、演算した画像データ
を保管する記憶ユニット37、画像を表示する表示器3
8、入力器39、および警報器40を備えている。演算
ユニット36は、内臓するメモリで形成される2次元フ
ーリエ空間への実測データの配置、画像再構成のための
フーリエ変換などの処理を行う。
ローラ35のほか、受信機32Rで形成されたMR信号
のデジタルデータを入力して画像データやスペクトルデ
ータを演算する演算ユニット36、演算した画像データ
を保管する記憶ユニット37、画像を表示する表示器3
8、入力器39、および警報器40を備えている。演算
ユニット36は、内臓するメモリで形成される2次元フ
ーリエ空間への実測データの配置、画像再構成のための
フーリエ変換などの処理を行う。
【0026】コントローラ35は、傾斜磁場シーケンサ
30aおよびRFシーケンサ30bの同期をとりなが
ら、両者の動作内容および動作タイミングを制御する一
方で、前記電子内視鏡装置12から送られてくる情報を
処理するようになっている。つまり、コントローラ35
は後述するように、電子内視鏡装置12からそのスープ
の先端硬性部の向きの情報を受け取る。
30aおよびRFシーケンサ30bの同期をとりなが
ら、両者の動作内容および動作タイミングを制御する一
方で、前記電子内視鏡装置12から送られてくる情報を
処理するようになっている。つまり、コントローラ35
は後述するように、電子内視鏡装置12からそのスープ
の先端硬性部の向きの情報を受け取る。
【0027】コントローラ35はまた、スコープ先端硬
性部の位置がMRIの撮影領域に対する許容領域に入り
込んでいるか否かを判断し、入り込んでいる場合は警報
器40を介して警告を発するようになっている。
性部の位置がMRIの撮影領域に対する許容領域に入り
込んでいるか否かを判断し、入り込んでいる場合は警報
器40を介して警告を発するようになっている。
【0028】内視鏡装置12は、スコープ51と、装置
本体52とを備え、その装置本体52はさらに図2に示
す如く、制御部61、画像処理部62、画像表示部63
および画像記録部64を備える。スコープ51は、ケー
ブル53を介して装置本体52に接続されている。この
ケーブル53には、制御線、信号線が内包されている。
本体52とを備え、その装置本体52はさらに図2に示
す如く、制御部61、画像処理部62、画像表示部63
および画像記録部64を備える。スコープ51は、ケー
ブル53を介して装置本体52に接続されている。この
ケーブル53には、制御線、信号線が内包されている。
【0029】スコープ51は、図1に示すように、操作
者により保持・操作される手元側の操作部71と、この
操作部71から伸延しており被検体内に挿入される可撓
管部72と、この可撓管部72の手元側とは反対側先端
部に設けられた先端硬性部73とを備える。また操作部
71の途中所定位置には、異物鉗子、高周波処置具など
の処置具75を挿入可能な挿入口71aが設けられてい
る。この挿入口71aは可撓管部72の内部を通って先
端硬性部73の鉗子口(図3参照)81につながってお
り、処置具75をその鉗子口81から体内に突出させ、
必要な処置を行うことができる。
者により保持・操作される手元側の操作部71と、この
操作部71から伸延しており被検体内に挿入される可撓
管部72と、この可撓管部72の手元側とは反対側先端
部に設けられた先端硬性部73とを備える。また操作部
71の途中所定位置には、異物鉗子、高周波処置具など
の処置具75を挿入可能な挿入口71aが設けられてい
る。この挿入口71aは可撓管部72の内部を通って先
端硬性部73の鉗子口(図3参照)81につながってお
り、処置具75をその鉗子口81から体内に突出させ、
必要な処置を行うことができる。
【0030】また先端硬性部73は、図3に示すよう
に、その先端に設けられた対物レンズ82と、対物レン
ズ82を通過した光学像を屈曲させるプリズム83と、
プリズム83により屈曲させた光学像を撮像し、電気信
号に変換するCCD84とを備える。この先端硬性部7
3にはさらに、先端硬性部73の向いている方向および
その3次元的な位置を検出する手段が設けられている。
方向検出手段として、プリズム83の手元側の所定軸方
向位置にジャイロスコープ85が設けられている。ジャ
イロスコープ85は先端硬性部73のx,y,z軸それ
ぞれの方向の移動に伴う角速度を検出し、これに応じた
電気信号を出力する。この角速度の信号はMRI装置1
1に送られ、内視鏡スコープの向きを知るのに使われ
る。また位置検出手段を成す要素の一部として、ジャイ
ロスコープ85の外周部にマーカ体86が設けられてい
る。マーカ体86はMRI装置11にて磁気的に検出可
能な媒体を内包している。この媒体としては、RFコイ
ル、MRIファントム、ミネラルオイル、サラダオイ
ル、糊等を用いる。
に、その先端に設けられた対物レンズ82と、対物レン
ズ82を通過した光学像を屈曲させるプリズム83と、
プリズム83により屈曲させた光学像を撮像し、電気信
号に変換するCCD84とを備える。この先端硬性部7
3にはさらに、先端硬性部73の向いている方向および
その3次元的な位置を検出する手段が設けられている。
方向検出手段として、プリズム83の手元側の所定軸方
向位置にジャイロスコープ85が設けられている。ジャ
イロスコープ85は先端硬性部73のx,y,z軸それ
ぞれの方向の移動に伴う角速度を検出し、これに応じた
電気信号を出力する。この角速度の信号はMRI装置1
1に送られ、内視鏡スコープの向きを知るのに使われ
る。また位置検出手段を成す要素の一部として、ジャイ
ロスコープ85の外周部にマーカ体86が設けられてい
る。マーカ体86はMRI装置11にて磁気的に検出可
能な媒体を内包している。この媒体としては、RFコイ
ル、MRIファントム、ミネラルオイル、サラダオイ
ル、糊等を用いる。
【0031】制御部61は、CCD84により変換され
た電気信号を階調変換するとともに、ジャイロスコープ
85により得られた先端硬性部73のx,y,z軸に対
する角速度情報をMRI装置11に供給する。さらに、
制御部61は、操作部71に設けられた送気・送水スイ
ッチ(図示せず)等の操作に応答してスコープ51から
の送気・送水等の制御を行う。
た電気信号を階調変換するとともに、ジャイロスコープ
85により得られた先端硬性部73のx,y,z軸に対
する角速度情報をMRI装置11に供給する。さらに、
制御部61は、操作部71に設けられた送気・送水スイ
ッチ(図示せず)等の操作に応答してスコープ51から
の送気・送水等の制御を行う。
【0032】画像処理部62は、制御部61により階調
変換された電気信号の画像表示部63のモニタに表示可
能な画像信号に変換する。画像表示部63は、モニタ
(図示せず)を備え、画像処理部62により変換された
画像信号を前記モニタ上に表示する。画像記録部64
は、画像メモリ、光ディスク等の画像記録装置(図示せ
ず)を備え、画像処理部62により変換された画像信号
を前記画像記録装置に記録する。
変換された電気信号の画像表示部63のモニタに表示可
能な画像信号に変換する。画像表示部63は、モニタ
(図示せず)を備え、画像処理部62により変換された
画像信号を前記モニタ上に表示する。画像記録部64
は、画像メモリ、光ディスク等の画像記録装置(図示せ
ず)を備え、画像処理部62により変換された画像信号
を前記画像記録装置に記録する。
【0033】本実施形態に係る内視鏡装置12の操作部
71にはさらに本発明の実施化の一態様であるシール9
0(距離明示手段又は管理手段)が貼られている。この
シール90は操作部71の最も見易い位置に貼られてお
り、術者が見落すことのないように配慮されている。シ
ール90には、スコープ51の可撓管部72およびその
先端硬性部73がMR撮影領域に接近可能な距離が画像
収集シーケンス毎に明記されている。これにより、術者
はスコープ51を選択・使用する毎にかかる距離を認識
できるので、スコープの接近状態を手動管理可能とな
る。
71にはさらに本発明の実施化の一態様であるシール9
0(距離明示手段又は管理手段)が貼られている。この
シール90は操作部71の最も見易い位置に貼られてお
り、術者が見落すことのないように配慮されている。シ
ール90には、スコープ51の可撓管部72およびその
先端硬性部73がMR撮影領域に接近可能な距離が画像
収集シーケンス毎に明記されている。これにより、術者
はスコープ51を選択・使用する毎にかかる距離を認識
できるので、スコープの接近状態を手動管理可能とな
る。
【0034】ここで、シール90の明記内容をさらに説
明する。MRIにおいては基本的には、ガントリの内外
を問わず、撮影領域の付近に磁性体を置いてはならない
とされている。しかしながら、この要件を完全に満たす
ことは現実には不可能である。つまり、あらゆる器具を
完全に非磁性体で作ることは困難である。そこで、一つ
の態様として、撮影領域の付近に置かれる、または撮影
領域に接近する可能性のある器具の磁性の程度を予め知
り、撮影領域に接近させる距離r(接近可能距離:図4
参照)を撮影条件毎に規制しようとするものである。
明する。MRIにおいては基本的には、ガントリの内外
を問わず、撮影領域の付近に磁性体を置いてはならない
とされている。しかしながら、この要件を完全に満たす
ことは現実には不可能である。つまり、あらゆる器具を
完全に非磁性体で作ることは困難である。そこで、一つ
の態様として、撮影領域の付近に置かれる、または撮影
領域に接近する可能性のある器具の磁性の程度を予め知
り、撮影領域に接近させる距離r(接近可能距離:図4
参照)を撮影条件毎に規制しようとするものである。
【0035】磁性体がMRI装置の撮影領域の静磁場均
一性を乱さないための条件は次式で表わされる。
一性を乱さないための条件は次式で表わされる。
【0036】
【数3】 ここで、ΔBは磁場の変化量、B0 は静磁場の強度、Δ
rは要求される分解能であり、左辺「ΔB/B0 /Δ
r」は磁場の乱れの程度を表わす量となり、MRIの撮
影法などの条件で決まる。その一例を図5に示す。ま
た、μ′は器具の材料の比透磁率、Vは器具の材料の体
積、rは器具の材料が置かれる位置(接近位置)と撮影
領域Rimg との距離であり(図4参照)、右辺「6
(μ′−1)V/4πr4 」は撮影領域の近傍へ接近さ
せようとする弱磁性体によって決まる量となる。
rは要求される分解能であり、左辺「ΔB/B0 /Δ
r」は磁場の乱れの程度を表わす量となり、MRIの撮
影法などの条件で決まる。その一例を図5に示す。ま
た、μ′は器具の材料の比透磁率、Vは器具の材料の体
積、rは器具の材料が置かれる位置(接近位置)と撮影
領域Rimg との距離であり(図4参照)、右辺「6
(μ′−1)V/4πr4 」は撮影領域の近傍へ接近さ
せようとする弱磁性体によって決まる量となる。
【0037】(1)式に基づいて診断治療器具の接近可
能距離rを決めるには、以下の手順を予め実行してお
く。
能距離rを決めるには、以下の手順を予め実行してお
く。
【0038】A.診断治療器具(例えば電子内視鏡装置
のスコープ)の材質を分析し、器具に含まれる磁性体の
量を求める。 B.(1)式に基づいて接近可能距離rを計算する。
のスコープ)の材質を分析し、器具に含まれる磁性体の
量を求める。 B.(1)式に基づいて接近可能距離rを計算する。
【0039】例えば、診断治療器具に1mm×1cm×1cm
(=0.1cm3 )のアルミニウムを含む場合、(1)式
において、V=1×10-7m3 、μ′=1.00021
4となる。スピンエコー(SE)法による撮影の場合、
(1)式の左辺=0.2ppm/mmであるからr>0.00
27mとなって、約3mmまで接近可能となる。フィール
ドエコー(FE)法の場合、(1)式の左辺=0.04
ppm/mmであるからr>0.0135mとなって、約14
mmまで接近可能となる。さらに、EPI法では(1)式
の左辺=0.002ppm/mmであるから、r>0.27m
となり、約270mmまで近付くことができる。
(=0.1cm3 )のアルミニウムを含む場合、(1)式
において、V=1×10-7m3 、μ′=1.00021
4となる。スピンエコー(SE)法による撮影の場合、
(1)式の左辺=0.2ppm/mmであるからr>0.00
27mとなって、約3mmまで接近可能となる。フィール
ドエコー(FE)法の場合、(1)式の左辺=0.04
ppm/mmであるからr>0.0135mとなって、約14
mmまで接近可能となる。さらに、EPI法では(1)式
の左辺=0.002ppm/mmであるから、r>0.27m
となり、約270mmまで近付くことができる。
【0040】シール90には、このように求められた接
近可能距離rがシーケンス毎に明記されている。この場
合、距離rの数値を明記するのではなく、磁性の度合を
幾つかのクラスに分けて、磁性の度合そのものを数字、
記号、カラーにより表示してもよい。
近可能距離rがシーケンス毎に明記されている。この場
合、距離rの数値を明記するのではなく、磁性の度合を
幾つかのクラスに分けて、磁性の度合そのものを数字、
記号、カラーにより表示してもよい。
【0041】なお、(1)式に依らないで接近可能距離
rを求める手法としては、実際の測定を行っておく方法
がある。具体的には、所定の収集シーケンスを指定し、
診断治療器具をファントムの近傍に置いてMR画像を得
る。このMR画像のアーチファクトの生じ方からどの程
度まで接近させ得るかを求める。収集シーケンスを必要
に応じて変えて、収集シーケンス毎の接近可能距離rを
求める。
rを求める手法としては、実際の測定を行っておく方法
がある。具体的には、所定の収集シーケンスを指定し、
診断治療器具をファントムの近傍に置いてMR画像を得
る。このMR画像のアーチファクトの生じ方からどの程
度まで接近させ得るかを求める。収集シーケンスを必要
に応じて変えて、収集シーケンス毎の接近可能距離rを
求める。
【0042】次に本実施形態に係る診断・治療システム
の作用効果を説明する。
の作用効果を説明する。
【0043】被検体PをMRI装置11の天板25に載
せた状態で、電子内視鏡装置12のスコープ51を被検
体P内の所望部位に挿入する。これにより、従来と同様
にスコープ先端のCCDを介した光学像の内視鏡撮影お
よび必要な内視鏡下手術を行うことができる。
せた状態で、電子内視鏡装置12のスコープ51を被検
体P内の所望部位に挿入する。これにより、従来と同様
にスコープ先端のCCDを介した光学像の内視鏡撮影お
よび必要な内視鏡下手術を行うことができる。
【0044】この途中にMR撮影が必要になった場合、
MRI装置11で撮影を行う。コントローラ35がシー
ケンサ30に所望のパルスシーケンス(例えばマルチス
ライス撮影シーケンス)を指令することで、そのシーケ
ンスに基づいた所望スライス断面のMR撮像が表示器3
8に表示される。これにより、術者はそのMR画像(断
面像)と内視鏡画像(表示像)とを組み合わせて総合的
な処置の判断を行うことができる。
MRI装置11で撮影を行う。コントローラ35がシー
ケンサ30に所望のパルスシーケンス(例えばマルチス
ライス撮影シーケンス)を指令することで、そのシーケ
ンスに基づいた所望スライス断面のMR撮像が表示器3
8に表示される。これにより、術者はそのMR画像(断
面像)と内視鏡画像(表示像)とを組み合わせて総合的
な処置の判断を行うことができる。
【0045】電子内視鏡装置12のスコープ51の操作
部71には、距離明示手段としてのシール90が貼って
ある。このシール90にはMR撮影のシーケンス毎の撮
影領域への接近可能距離rが明記されている。このた
め、術者はMR撮影のためにスコープ先端の先端硬性部
73の位置を自主的に手動調整することができる。
部71には、距離明示手段としてのシール90が貼って
ある。このシール90にはMR撮影のシーケンス毎の撮
影領域への接近可能距離rが明記されている。このた
め、術者はMR撮影のためにスコープ先端の先端硬性部
73の位置を自主的に手動調整することができる。
【0046】その一方で、MRI装置11の演算ユニッ
ト36にて再構成される画像データには、スコープ先端
硬性部73のマーカ体86の位置データも合わせて取り
込み可能になっている。つまり、マーカ体86が撮影ス
ライス断面に入ると、MR画像データの中でマーカ体8
6の位置の輝度がその周囲より高くなる。
ト36にて再構成される画像データには、スコープ先端
硬性部73のマーカ体86の位置データも合わせて取り
込み可能になっている。つまり、マーカ体86が撮影ス
ライス断面に入ると、MR画像データの中でマーカ体8
6の位置の輝度がその周囲より高くなる。
【0047】そこで、コントローラ35は演算ユニット
36からスライス断面毎の画像データを取り込み図6に
示す処理を行う。最初に処理対象の画素を選択し(同図
ステップS1)、選択した画素の画素値が予め定めたし
きい値より高いか否かを判断する(ステップS2)。こ
のしきい値処理を全ての画素について繰り返した後(ス
テップS3)、コントローラ35は、現在処理中のスラ
イス断面にマーカ体86が在るか否かを判断する(ステ
ップS4)。コントローラ35はさらに、スコープ先端
硬性部73が居ることの許されない非許容領域の3次元
データをメモリから読み出す(ステップS5)。この非
許容領域データは、前述した(1)式で決まる接近可能
距離rを撮影領域データに加算したものである。撮影領
域はシーケンスなどに応じて、例えば予め決められてい
る(またその都度決めてもよい)。次いでコントローラ
35は、例えばMRI装置11のガントリに設定した基
準固定位置(図示せず)とスライス断面内のマーカ体8
6の位置とに基づいてマーカ体86の現在の3次元位置
が非許容領域に入っているか否かを判断する(ステップ
S6)。この処理で、コントローラ35は、マーカ体8
6、すなわちスコープ先端硬性部73の位置が非許容領
域に入り込んでいると判断した場合、警報器40を作動
させて警報を発生させる(ステップS7)。これによ
り、術者にはスコープの現在位置からの遠方への撤退が
自動的に勧告されることになり、スコープがMR撮影に
係る撮影領域の静磁場の均一度を許容値以上に乱すとい
う事態を未然に回避できる。
36からスライス断面毎の画像データを取り込み図6に
示す処理を行う。最初に処理対象の画素を選択し(同図
ステップS1)、選択した画素の画素値が予め定めたし
きい値より高いか否かを判断する(ステップS2)。こ
のしきい値処理を全ての画素について繰り返した後(ス
テップS3)、コントローラ35は、現在処理中のスラ
イス断面にマーカ体86が在るか否かを判断する(ステ
ップS4)。コントローラ35はさらに、スコープ先端
硬性部73が居ることの許されない非許容領域の3次元
データをメモリから読み出す(ステップS5)。この非
許容領域データは、前述した(1)式で決まる接近可能
距離rを撮影領域データに加算したものである。撮影領
域はシーケンスなどに応じて、例えば予め決められてい
る(またその都度決めてもよい)。次いでコントローラ
35は、例えばMRI装置11のガントリに設定した基
準固定位置(図示せず)とスライス断面内のマーカ体8
6の位置とに基づいてマーカ体86の現在の3次元位置
が非許容領域に入っているか否かを判断する(ステップ
S6)。この処理で、コントローラ35は、マーカ体8
6、すなわちスコープ先端硬性部73の位置が非許容領
域に入り込んでいると判断した場合、警報器40を作動
させて警報を発生させる(ステップS7)。これによ
り、術者にはスコープの現在位置からの遠方への撤退が
自動的に勧告されることになり、スコープがMR撮影に
係る撮影領域の静磁場の均一度を許容値以上に乱すとい
う事態を未然に回避できる。
【0048】図6のモニタ処理は診断や治療中に、MR
撮影と並行して行ってもよいし、またMR撮影前のプリ
スキャンによるスコープ先端硬性部のモニタ処理として
別に行ってもよい。
撮影と並行して行ってもよいし、またMR撮影前のプリ
スキャンによるスコープ先端硬性部のモニタ処理として
別に行ってもよい。
【0049】なお、上記警報は音声であっても、またラ
ンプの点滅であってもよい。さらに、表示器38を介し
て文字、音などを媒体とする警告を発するようにしても
よい。
ンプの点滅であってもよい。さらに、表示器38を介し
て文字、音などを媒体とする警告を発するようにしても
よい。
【0050】ところで、上記実施形態の概念は、MRI
装置と共に使用する診断治療器具の磁性の度合を予め知
っておいて、撮影条件(例えば収集シーケンス)および
撮影領域に接近させる距離を管理するものであったが、
これとは反対の概念も成立する。つまり、前述した条件
(1)式に基づいてMRI装置と共に使用する器具を製
作できる。その製作工程の概略を図7に示す。
装置と共に使用する診断治療器具の磁性の度合を予め知
っておいて、撮影条件(例えば収集シーケンス)および
撮影領域に接近させる距離を管理するものであったが、
これとは反対の概念も成立する。つまり、前述した条件
(1)式に基づいてMRI装置と共に使用する器具を製
作できる。その製作工程の概略を図7に示す。
【0051】まず同図ステップS11に示す毎く、診断
治療器具が撮影領域に対してどの程度の接近距離で使用
されるのかを検討し、(1)式における距離rを決め
る。次のステップS12として、その器具を使用してい
る間に撮影される撮影法を検討し、(1)式の左辺
「(ΔB/B0 )/Δr」の最大値を求める。次のステ
ップS13として、(1)式中の残された自由度(μ,
V)を適宜に選択して材質と使用量を決め、器具を製作
する。
治療器具が撮影領域に対してどの程度の接近距離で使用
されるのかを検討し、(1)式における距離rを決め
る。次のステップS12として、その器具を使用してい
る間に撮影される撮影法を検討し、(1)式の左辺
「(ΔB/B0 )/Δr」の最大値を求める。次のステ
ップS13として、(1)式中の残された自由度(μ,
V)を適宜に選択して材質と使用量を決め、器具を製作
する。
【0052】以下に、この製作例を挙げる。
【0053】一例として、内視鏡のスコープを体内に挿
入した状態でのMRI撮影を考える。例えば、内視鏡の
先端をステンレス鋼でできた部品で構成しようとすると
きに、 (1)内視鏡はMRI撮影領域から少し離れたところか
ら患部を見ることができるので、r=0.1mと決め
る。 (2)撮影法は磁性体の影響が最も少ないスピンエコー
法に限ることにして、左辺=0.2ppm/mmとする。 (3)このときには、(1)式は、
入した状態でのMRI撮影を考える。例えば、内視鏡の
先端をステンレス鋼でできた部品で構成しようとすると
きに、 (1)内視鏡はMRI撮影領域から少し離れたところか
ら患部を見ることができるので、r=0.1mと決め
る。 (2)撮影法は磁性体の影響が最も少ないスピンエコー
法に限ることにして、左辺=0.2ppm/mmとする。 (3)このときには、(1)式は、
【数4】(μ′−1)V<4.2×10-8 となる。この式を満足するように材質と使用量を選ぶ。 (4)ステンレス鋼の比透磁率はできるだけ透磁率の小
さいものを選ぶと1.003程度である。故に、
さいものを選ぶと1.003程度である。故に、
【数5】V<1.4×10-5(m3 ) という条件を得る。ステンレス鋼の比重は8g/cm3 で
あるので、110gまでは使用できる。これは1mm厚、
100×140mmの板材に相当する。
あるので、110gまでは使用できる。これは1mm厚、
100×140mmの板材に相当する。
【0054】別の例は、EPIで撮影する際にアルミニ
ウムを使用している器具を使用する例である。 (1)撮影領域の極近傍に置きたいと仮定して、r=2
0mmとする。 (2)EPIを使用するので(1)式の左辺は0.00
2ppm/mmである。 (3)このときに、(1)式は、
ウムを使用している器具を使用する例である。 (1)撮影領域の極近傍に置きたいと仮定して、r=2
0mmとする。 (2)EPIを使用するので(1)式の左辺は0.00
2ppm/mmである。 (3)このときに、(1)式は、
【数6】6.7×10-13=(μ′−1)V となる。この式を満足するように材質と使用量を選ぶ。 (4)アルミニウムの比透磁率は1.000214であ
るので、
るので、
【数7】V<3.2×10-9 という条件になる。これは0.5mmの厚で3.2×2mm
の板材に相当する。このように診断治療器具としてのス
コープ先端硬性部の撮影領域との間の距離を管理するこ
とで、MRイメージングの磁場を乱すという状態を未然
に防止できる。これにより、術中撮影としてのMRイメ
ージングのミス(やり直し)を大幅に減らすことができ
る。またスコープを撮影領域からの必要最小限の位置に
置いておけるので、必要以上に離してしまい、内視鏡撮
影の操作上の手間が著しく増加するという事態も回避で
きる。したがって、術中のMRイメージングを確実に実
施して診断・治療の迅速化を図ることができると共に、
操作能率に優れた複合タイプの診断・治療システムを提
供できる。また、所望のMR撮影条件の元で定量的に定
めた弱磁性のスコープなどを製作することで、安価な製
作コストになり、かかる所望のMR撮影条件下で適切な
使用状況を実現できる。
の板材に相当する。このように診断治療器具としてのス
コープ先端硬性部の撮影領域との間の距離を管理するこ
とで、MRイメージングの磁場を乱すという状態を未然
に防止できる。これにより、術中撮影としてのMRイメ
ージングのミス(やり直し)を大幅に減らすことができ
る。またスコープを撮影領域からの必要最小限の位置に
置いておけるので、必要以上に離してしまい、内視鏡撮
影の操作上の手間が著しく増加するという事態も回避で
きる。したがって、術中のMRイメージングを確実に実
施して診断・治療の迅速化を図ることができると共に、
操作能率に優れた複合タイプの診断・治療システムを提
供できる。また、所望のMR撮影条件の元で定量的に定
めた弱磁性のスコープなどを製作することで、安価な製
作コストになり、かかる所望のMR撮影条件下で適切な
使用状況を実現できる。
【0055】なお、上記実施形態においては、MR撮影
と共に使用する診断治療器具として電子内視鏡装置のス
コープを採用した場合を説明したが、本発明に係る診断
治療器具は、被検体の内外またはガントリの内外を問わ
ずに実施でき、例えば超音波内視鏡装置のスコープ、鉗
子、メスなどの処置具であっても同様に適用できる。
と共に使用する診断治療器具として電子内視鏡装置のス
コープを採用した場合を説明したが、本発明に係る診断
治療器具は、被検体の内外またはガントリの内外を問わ
ずに実施でき、例えば超音波内視鏡装置のスコープ、鉗
子、メスなどの処置具であっても同様に適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、MR
撮影と共に用いる診断治療器具を撮影領域の静磁場の均
一度の許容値と診断治療器具の前記撮影領域への接近可
能距離との保持関係を定量的に表わす計算式に基づいて
定めた(好適には、撮影条件毎に)磁性を持たせたり、
診断治療器具の撮影領域を含む3次元空間上の位置を検
知する位置検知手段と、この位置検知手段の検知情報に
基づいて診断治療器具が前記撮影領域の静磁場の均一度
をその許容値内に収め得る位置に存在している許容位置
状態か否かを判断する判断手段とを備えたり、さらに
は、前記判断手段により前記許容位置状態ではないと判
断されたとき、警告を発する警告手段を備えたため、M
R撮影領域の磁場に対する器具の影響を確実に防止で
き、無駄な操作を排除して能率の良いMR撮影および診
断・治療を行えるという優れた効果を発揮できる。
撮影と共に用いる診断治療器具を撮影領域の静磁場の均
一度の許容値と診断治療器具の前記撮影領域への接近可
能距離との保持関係を定量的に表わす計算式に基づいて
定めた(好適には、撮影条件毎に)磁性を持たせたり、
診断治療器具の撮影領域を含む3次元空間上の位置を検
知する位置検知手段と、この位置検知手段の検知情報に
基づいて診断治療器具が前記撮影領域の静磁場の均一度
をその許容値内に収め得る位置に存在している許容位置
状態か否かを判断する判断手段とを備えたり、さらに
は、前記判断手段により前記許容位置状態ではないと判
断されたとき、警告を発する警告手段を備えたため、M
R撮影領域の磁場に対する器具の影響を確実に防止で
き、無駄な操作を排除して能率の良いMR撮影および診
断・治療を行えるという優れた効果を発揮できる。
【図1】本発明の医用診断・治療システムの一例を示す
概略ブロック図。
概略ブロック図。
【図2】電子内視鏡装置の機能ブロック図。
【図3】電子内視鏡装置のスコープの先端硬性部の概略
断面図。
断面図。
【図4】MR撮影領域と器具の接近可能距離との関係を
説明する概念図。
説明する概念図。
【図5】シーケンスの種類と磁場の乱れ度の許容値との
対応の一例を示す表図。
対応の一例を示す表図。
【図6】MR撮影領域の器具の接近管理に対するMRI
装置のコントローラの処理例を示すフローチャート。
装置のコントローラの処理例を示すフローチャート。
【図7】器具の磁性を定量的に管理しながら製作すると
きの概念的な製作流れ図。
きの概念的な製作流れ図。
11 MRI装置 12 電子内視鏡装置 35 コントローラ 36 演算ユニット 40 警報器 51 スコープ(診断治療器具) 72 可撓管部 73 先端硬性部 86 マーカ体 90 シール
Claims (9)
- 【請求項1】 静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原
子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装
置と共に使用する診断治療器具であって、 前記撮影領域の静磁場の均一度の許容値と前記診断治療
器具の前記撮影領域への接近可能距離との保持関係を定
量的に表わす計算式に基づいて定めた磁性を持たせたこ
とを特徴としたMRI用診断治療器具。 - 【請求項2】 静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原
子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装
置と共に使用する診断治療器具であって、 前記撮影領域の静磁場の均一度の許容値と前記診断治療
器具の前記撮影領域への接近可能距離との保持関係を定
量的に表わす計算式に基づいて定めた当該接近可能距離
を明示する距離明示手段を配したことを特徴とするMR
I用診断治療器具。 - 【請求項3】 前記計算式は、 【数1】 で表わされ、ここで、B0 :前記静磁場の強度、ΔB:
磁場の変化量、Δr:要求される分解能、μ′:前記器
具の材料の比透磁率、V:前記器具の材料の体積、r:
前記器具の材料の位置と撮影領域との距離(前記接近可
能距離)、である請求項1または2記載のMRI用診断
治療器具。 - 【請求項4】 電子内視鏡装置のスコープ、超音波診断
装置のプローブ、および処置具の内の何れかを前記診断
治療器具として本発明を適用したことを特徴とする請求
項1または2記載のMRI用診断治療器具。 - 【請求項5】 静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原
子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装
置と共に使用する診断治療器具であって、 前記撮影領域の静磁場の均一度を許容値内に保持し得
る、前記診断治療器具の前記撮影領域への接近可能距離
を撮影条件毎に定量的に定めるとともに、この接近可能
距離を管理する管理手段を持たせたことを特徴としたM
RI用診断治療器具。 - 【請求項6】 静磁場中に置いた被検体の撮影領域の原
子核スピンの磁気共鳴現象に基づく信号を得るMRI装
置と、このMRI装置と共に前記被検体に関与して使用
される診断治療器具とを備えた医用診断・治療システム
において、 前記診断治療器具の前記撮影領域を含む3次元空間上の
位置を検知する位置検知手段と、この位置検知手段の検
知情報に基づいて前記診断治療器具が前記撮影領域の静
磁場の均一度をその許容値内に収め得る位置に存在して
いる許容位置状態か否かを判断する判断手段とを備えた
ことを特徴とする医用診断・治療システム。 - 【請求項7】 前記判断手段により前記許容位置状態で
はないと判断されたとき、警告を発する警告手段を備え
た請求項6記載の医用診断・治療システム。 - 【請求項8】 前記診断治療器具は電子内視鏡装置のス
コープであり、前記位置検知手段はそのスコープ先端の
先端硬性部に設けられたMRマーカを備える請求項7記
載の医用診断・治療システム。 - 【請求項9】 前記撮影領域の静磁場の均一度の許容値
は撮影シーケンス毎に設定されている請求項7記載の医
用診断・治療システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8116740A JPH09299346A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | Mri用診断治療器具および医用診断・治療システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8116740A JPH09299346A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | Mri用診断治療器具および医用診断・治療システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09299346A true JPH09299346A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14694620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8116740A Pending JPH09299346A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | Mri用診断治療器具および医用診断・治療システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09299346A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11332884A (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-07 | Shimadzu Corp | 手術器具の位置表示装置 |
JP2002325721A (ja) * | 2001-05-07 | 2002-11-12 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡形状検出装置 |
JP2003111720A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-04-15 | Siemens Ag | 患者体内で最低侵襲診断および侵襲を実施するための装置 |
JP2006110035A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-27 | Hitachi Medical Corp | 核磁気共鳴撮像装置 |
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WO2010144405A3 (en) * | 2009-06-08 | 2011-03-03 | Surgivision, Inc. | Mri-guided surgical systems with proximity alerts |
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-
1996
- 1996-05-10 JP JP8116740A patent/JPH09299346A/ja active Pending
Cited By (9)
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---|---|---|---|---|
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US9259290B2 (en) | 2009-06-08 | 2016-02-16 | MRI Interventions, Inc. | MRI-guided surgical systems with proximity alerts |
US9439735B2 (en) | 2009-06-08 | 2016-09-13 | MRI Interventions, Inc. | MRI-guided interventional systems that can track and generate dynamic visualizations of flexible intrabody devices in near real time |
US8886288B2 (en) | 2009-06-16 | 2014-11-11 | MRI Interventions, Inc. | MRI-guided devices and MRI-guided interventional systems that can track and generate dynamic visualizations of the devices in near real time |
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