JPH09270338A - 電子部品 - Google Patents
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- JPH09270338A JPH09270338A JP10370496A JP10370496A JPH09270338A JP H09270338 A JPH09270338 A JP H09270338A JP 10370496 A JP10370496 A JP 10370496A JP 10370496 A JP10370496 A JP 10370496A JP H09270338 A JPH09270338 A JP H09270338A
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Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大容量のキャパシタンス素子とL値の精度の
高いインダクタを合わせ持つ小型且つ安価な複合電子部
品を提供すること。 【解決手段】 強誘電体セラミックス基板1A上に銀パ
ラジウムから成る所望の導電パターン2を形成してキャ
パシタンス3を形成した厚膜積層体5を焼成後、更にそ
の上部に薄膜コイル部7を設け、チップの両端部に端子
電極11、11を形成して成る。薄膜コイル部7は、C
uから成るコイル導体を用いて周回状に形成した薄膜コ
イル13とベンゾシクロブテン樹脂から成る絶縁樹脂層
15を積層した構成を有している。
高いインダクタを合わせ持つ小型且つ安価な複合電子部
品を提供すること。 【解決手段】 強誘電体セラミックス基板1A上に銀パ
ラジウムから成る所望の導電パターン2を形成してキャ
パシタンス3を形成した厚膜積層体5を焼成後、更にそ
の上部に薄膜コイル部7を設け、チップの両端部に端子
電極11、11を形成して成る。薄膜コイル部7は、C
uから成るコイル導体を用いて周回状に形成した薄膜コ
イル13とベンゾシクロブテン樹脂から成る絶縁樹脂層
15を積層した構成を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品に関し、
より詳しくは、インダクタ(L)、キャパシタ(C)等
の素子を一つの部品に構成した複合電子部品に関する。
より詳しくは、インダクタ(L)、キャパシタ(C)等
の素子を一つの部品に構成した複合電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる従来の複合電子部品の例として、
厚膜積層構造を利用したものが知られている。
厚膜積層構造を利用したものが知られている。
【0003】即ち、このような従来の複合電子部品は、
例えば、図9に示すように、強誘電体(高ε)セラミッ
クス基板71A上に銀パラジウム(AgPd)から成る
所望の導電パターン72をスクリーン印刷により形成す
る工程を繰り返してキャパシタンス73を形成し、更に
その上部に、同様に強誘電体セラミックス基板71B上
にAgPdから成る周回導電パターン74をスクリーン
印刷により形成する工程を繰り返してインダクタ75を
形成した厚膜積層体77を焼成した後、厚膜積層体77
の両端部に銀(Ag)ペーストを塗り焼き付けた焼付A
g層79、79の上にNi層81、81を無電界メッキ
により形成し、更にその上層に半田層83、83を形成
して端子電極85、85を構成して成る。
例えば、図9に示すように、強誘電体(高ε)セラミッ
クス基板71A上に銀パラジウム(AgPd)から成る
所望の導電パターン72をスクリーン印刷により形成す
る工程を繰り返してキャパシタンス73を形成し、更に
その上部に、同様に強誘電体セラミックス基板71B上
にAgPdから成る周回導電パターン74をスクリーン
印刷により形成する工程を繰り返してインダクタ75を
形成した厚膜積層体77を焼成した後、厚膜積層体77
の両端部に銀(Ag)ペーストを塗り焼き付けた焼付A
g層79、79の上にNi層81、81を無電界メッキ
により形成し、更にその上層に半田層83、83を形成
して端子電極85、85を構成して成る。
【0004】また、従来の他の複合電子部品は、例え
ば、図10に示すように、強誘電体セラミックス基板8
7上に銀パラジウム(AgPd)から成る所望の導電パ
ターン72をスクリーン印刷により形成する工程を繰り
返してキャパシタンス73を形成した第1の厚膜積層体
89と、更にその上部に、例えば、低温ガラスアルミナ
セラミックスのような非磁性・非強誘電体セラミックス
基板91上にAgPdから成る周回導電パターン92を
スクリーン印刷により形成する工程を繰り返してインダ
クタ93を形成した第2の厚膜積層体95を一体的に設
け、これら第1及び第2の厚膜積層体89及び95を焼
成した後、両端部に、上述した図9の従来例と同様に焼
付Ag層79、79、Ni層81、81及び半田層8
3、83を形成して端子電極85、85を構成して成
る。
ば、図10に示すように、強誘電体セラミックス基板8
7上に銀パラジウム(AgPd)から成る所望の導電パ
ターン72をスクリーン印刷により形成する工程を繰り
返してキャパシタンス73を形成した第1の厚膜積層体
89と、更にその上部に、例えば、低温ガラスアルミナ
セラミックスのような非磁性・非強誘電体セラミックス
基板91上にAgPdから成る周回導電パターン92を
スクリーン印刷により形成する工程を繰り返してインダ
クタ93を形成した第2の厚膜積層体95を一体的に設
け、これら第1及び第2の厚膜積層体89及び95を焼
成した後、両端部に、上述した図9の従来例と同様に焼
付Ag層79、79、Ni層81、81及び半田層8
3、83を形成して端子電極85、85を構成して成
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すような厚膜積層構造を利用し強誘電体セラミックス
内にキャパシタンスとインダクタを埋設した複合電子部
品では、大容量のキャパシタンスは得られるものの、精
密なコイルパターンの形成が困難なため、リアクタンス
の精度の高いインダクタを形成するのが困難であった。
即ち、厚膜積層体77を焼成した後の収縮率が強誘電体
セラミックス基板71AとAgPdから成る周回導電パ
ターン74とでは異なるので、スクリーン印刷工程にお
けるスクリーンメッシュの伸びの問題とも相俟って、印
刷したコイルパターンにずれが生じて、所望のリアクタ
ンス精度を出せないという問題があった。また、印刷し
たパターンにずれが生じるため、キャパシタンスの精度
上も問題があり、この精度を出そうとすると、AgPd
から成る導電パターン72を印刷した強誘電体セラミッ
クス基板71A相互の位置合わせが大変になり、製造工
程における煩雑さを免れなかった。
示すような厚膜積層構造を利用し強誘電体セラミックス
内にキャパシタンスとインダクタを埋設した複合電子部
品では、大容量のキャパシタンスは得られるものの、精
密なコイルパターンの形成が困難なため、リアクタンス
の精度の高いインダクタを形成するのが困難であった。
即ち、厚膜積層体77を焼成した後の収縮率が強誘電体
セラミックス基板71AとAgPdから成る周回導電パ
ターン74とでは異なるので、スクリーン印刷工程にお
けるスクリーンメッシュの伸びの問題とも相俟って、印
刷したコイルパターンにずれが生じて、所望のリアクタ
ンス精度を出せないという問題があった。また、印刷し
たパターンにずれが生じるため、キャパシタンスの精度
上も問題があり、この精度を出そうとすると、AgPd
から成る導電パターン72を印刷した強誘電体セラミッ
クス基板71A相互の位置合わせが大変になり、製造工
程における煩雑さを免れなかった。
【0006】更に、強誘電体セラミックス内にキャパシ
タンスだけでなくインダクタ(コイル)まで作ってしま
うと、浮遊容量が生じてしまうという問題があった。
タンスだけでなくインダクタ(コイル)まで作ってしま
うと、浮遊容量が生じてしまうという問題があった。
【0007】図10に示した複合電子部品では、低温ガ
ラスアルミナセラミックスのような非磁性・非強誘電体
セラミックス内にインダクタ(コイル)を作るので、上
記のような浮遊容量の問題を減ずることはできるが、や
はり焼成後の収縮率やスクリーンメッシュの伸びの問題
から、リアクタンス精度を出すのは困難であり、また、
やはりキャパシタンスの精度を出すための位置合わせの
煩雑さを免れない。更に、低温ガラスアルミナセラミッ
クスが高価なことから、安価な複合電子部品を得ること
が困難であった。
ラスアルミナセラミックスのような非磁性・非強誘電体
セラミックス内にインダクタ(コイル)を作るので、上
記のような浮遊容量の問題を減ずることはできるが、や
はり焼成後の収縮率やスクリーンメッシュの伸びの問題
から、リアクタンス精度を出すのは困難であり、また、
やはりキャパシタンスの精度を出すための位置合わせの
煩雑さを免れない。更に、低温ガラスアルミナセラミッ
クスが高価なことから、安価な複合電子部品を得ること
が困難であった。
【0008】そこで、本発明の技術的課題は、小型且つ
安価な上に薄型化が可能な複合電子部品を提供すること
にある。
安価な上に薄型化が可能な複合電子部品を提供すること
にある。
【0009】本発明の他の技術的課題は、大容量のキャ
パシタンス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ
持つ小型且つ安価な複合電子部品を提供することにあ
る。
パシタンス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ
持つ小型且つ安価な複合電子部品を提供することにあ
る。
【0010】本発明の更に他の技術的課題は、比較的大
きなL値を持つインダクタを含む小型且つ安価な複合電
子部品を提供することにある。
きなL値を持つインダクタを含む小型且つ安価な複合電
子部品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、強誘電
体と導体とを積層して内部に少なくとも1つのキャパシ
タンスを形成した厚膜積層体を焼成の後、前記厚膜積層
体上に導体パターンと絶縁樹脂とを積層したインダクタ
を設け、該インダクタを前記キャパシタンスと電気的に
接続したことを特徴とする電子部品が得られる。
体と導体とを積層して内部に少なくとも1つのキャパシ
タンスを形成した厚膜積層体を焼成の後、前記厚膜積層
体上に導体パターンと絶縁樹脂とを積層したインダクタ
を設け、該インダクタを前記キャパシタンスと電気的に
接続したことを特徴とする電子部品が得られる。
【0012】また、本発明によれば、前記絶縁樹脂にベ
ンゾシクロブテン樹脂を用いたことを特徴とする電子部
品が得られる。
ンゾシクロブテン樹脂を用いたことを特徴とする電子部
品が得られる。
【0013】また、本発明によれば、更に、前記導体パ
ターンの一部に接続されるように形成された端子電極を
備え、該端子電極が前記キャパシタンスと電気的に接続
されていることを特徴とする電子部品が得られる。
ターンの一部に接続されるように形成された端子電極を
備え、該端子電極が前記キャパシタンスと電気的に接続
されていることを特徴とする電子部品が得られる。
【0014】また、本発明によれば、前記端子電極は、
前記導体パターンに電気的に接続された下地電極と、該
下地電極を覆う表面電極とを備え、前記表面電極は、N
i膜と、前記Ni膜上に形成された貴金属膜とを備えて
いることを特徴とする電子部品が得られる。
前記導体パターンに電気的に接続された下地電極と、該
下地電極を覆う表面電極とを備え、前記表面電極は、N
i膜と、前記Ni膜上に形成された貴金属膜とを備えて
いることを特徴とする電子部品が得られる。
【0015】更に、本発明によれば、磁性体と導体とを
積層して内部に少なくとも1つのインダクタを形成して
焼成の後、前記厚膜積層体上に導体パターンと誘電体層
を積層したキャパシタンスを設け、該キャパシタンスを
前記インダクタと電気的に接続したことを特徴とする電
子部品が得られる。
積層して内部に少なくとも1つのインダクタを形成して
焼成の後、前記厚膜積層体上に導体パターンと誘電体層
を積層したキャパシタンスを設け、該キャパシタンスを
前記インダクタと電気的に接続したことを特徴とする電
子部品が得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記誘電体層にベ
ンゾシクロブテン樹脂を用いたことを特徴とする電子部
品が得られる。
ンゾシクロブテン樹脂を用いたことを特徴とする電子部
品が得られる。
【0017】また、本発明によれば、更に、前記導体パ
ターンの一部に接続されるように形成された端子電極を
備え、該端子電極が前記インダクタと電気的に接続され
ていることを特徴とする電子部品が得られる。
ターンの一部に接続されるように形成された端子電極を
備え、該端子電極が前記インダクタと電気的に接続され
ていることを特徴とする電子部品が得られる。
【0018】また、本発明によれば、前記端子電極は、
前記導体パターンに電気的に接続された下地電極と、該
下地電極を覆う表面電極とを備え、前記表面電極は、N
i膜と、前記Ni膜上に形成された貴金属膜とを備えて
いることを特徴とする電子部品が得られる。
前記導体パターンに電気的に接続された下地電極と、該
下地電極を覆う表面電極とを備え、前記表面電極は、N
i膜と、前記Ni膜上に形成された貴金属膜とを備えて
いることを特徴とする電子部品が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施形態による複合
電子部品の概略構成を示す断面図である。図1を参照し
て、本実施形態に係る複合電子部品は、強誘電体(高
ε)セラミックス基板1A上に銀パラジウム(AgP
d)から成る所望の導電パターン2をスクリーン印刷に
より形成する工程を繰り返してキャパシタンス3を形成
した厚膜積層体5を焼成後、更にその上部に薄膜コイル
部7を設け、耐熱樹脂9をコーティングしたチップの両
端部に端子電極11、11を形成して成る。
電子部品の概略構成を示す断面図である。図1を参照し
て、本実施形態に係る複合電子部品は、強誘電体(高
ε)セラミックス基板1A上に銀パラジウム(AgP
d)から成る所望の導電パターン2をスクリーン印刷に
より形成する工程を繰り返してキャパシタンス3を形成
した厚膜積層体5を焼成後、更にその上部に薄膜コイル
部7を設け、耐熱樹脂9をコーティングしたチップの両
端部に端子電極11、11を形成して成る。
【0021】図2は、図1に示した複合電子部品の構成
を模式的に示す断面図である。
を模式的に示す断面図である。
【0022】薄膜コイル部7は、図2に示すように、C
uから成るコイル導体を用いて周回状に形成した薄膜コ
イル13とポリイミドから成る絶縁樹脂層15を積層し
た構成を有している。また、端子電極11、11は、A
gをスパッタにより形成した端子下地電極11A、11
Aの上にNi層11B、11Bをメッキにより設け、更
に半田層11C、11Cを形成したものである。
uから成るコイル導体を用いて周回状に形成した薄膜コ
イル13とポリイミドから成る絶縁樹脂層15を積層し
た構成を有している。また、端子電極11、11は、A
gをスパッタにより形成した端子下地電極11A、11
Aの上にNi層11B、11Bをメッキにより設け、更
に半田層11C、11Cを形成したものである。
【0023】本実施形態に係る複合電子部品では、大容
量のキャパシタンスが得られる上に、薄膜コイル部7に
精密なコイルパターンの形成が可能なため、リアクタン
スの精度の高いインダクタも得られる。また、強誘電体
セラミックス内にはキャパシタンス3だけを作り、薄膜
コイル13はポリイミドから成る絶縁樹脂層15と積層
した構成で薄膜コイル部7に設けたので、図8に示した
従来の複合電子部品のように浮遊容量が生じてしまうと
いう問題は無い。
量のキャパシタンスが得られる上に、薄膜コイル部7に
精密なコイルパターンの形成が可能なため、リアクタン
スの精度の高いインダクタも得られる。また、強誘電体
セラミックス内にはキャパシタンス3だけを作り、薄膜
コイル13はポリイミドから成る絶縁樹脂層15と積層
した構成で薄膜コイル部7に設けたので、図8に示した
従来の複合電子部品のように浮遊容量が生じてしまうと
いう問題は無い。
【0024】従って、小型且つ安価な上に大容量のキャ
パシタンス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ
持つ複合電子部品を提供し得る。
パシタンス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ
持つ複合電子部品を提供し得る。
【0025】尚、上記実施形態では、薄膜コイル部7に
薄膜コイル13を設けているが、インダクタの他に抵抗
体層をも形成して良いのは勿論である。
薄膜コイル13を設けているが、インダクタの他に抵抗
体層をも形成して良いのは勿論である。
【0026】次に、本発明の第2の実施形態に係る複合
電子部品について図面を参照して説明する。
電子部品について図面を参照して説明する。
【0027】本第2の実施形態に係る複合電子部品の基
本的構成は、図1に示した第1の実施形態と略同様であ
る。本第2の実施形態の複合電子部品では、薄膜コイル
部7の絶縁樹脂層15にベンゾシクロブテン(BCB)
樹脂を用いた点に大きな特徴がある。
本的構成は、図1に示した第1の実施形態と略同様であ
る。本第2の実施形態の複合電子部品では、薄膜コイル
部7の絶縁樹脂層15にベンゾシクロブテン(BCB)
樹脂を用いた点に大きな特徴がある。
【0028】また、図1に示した第1の実施形態におけ
る端子電極11、11の代わりに、導電性樹脂とメッキ
電極を用いた端子電極を採用している。
る端子電極11、11の代わりに、導電性樹脂とメッキ
電極を用いた端子電極を採用している。
【0029】ここで、まず、本第2の実施形態における
薄膜コイル部7の構成方法について説明する。
薄膜コイル部7の構成方法について説明する。
【0030】図3及び図4は本第2の実施形態における
薄膜コイル部7のCu導体層である導体パターン12を
形成する工程を示す図である。
薄膜コイル部7のCu導体層である導体パターン12を
形成する工程を示す図である。
【0031】図3を参照して、まず、図3(a)に示す
ように、紫外線硬化性のBCBからなる絶縁層42aを
紫外線硬化させた後、脱脂、洗浄の後、第1のエッチン
グ、洗浄を介して第2のエッチングを施し、純水洗浄の
後、触媒付与後純水洗浄を2回行い、無電解Cuめっき
浴に浸漬した。無電解Cuめっき浴は、ワールドメタル
社製の銅イオン補給剤(MCU−AHS)125ml/
L、還元剤及び錯化剤(MCU−BHS)125ml/
L、純水700ml/Lの組成を有している。無電解C
uめっき後、純水で洗浄して、酸化防止処理をし、純粋
洗浄の後アルコール洗浄を行い、乾燥した。
ように、紫外線硬化性のBCBからなる絶縁層42aを
紫外線硬化させた後、脱脂、洗浄の後、第1のエッチン
グ、洗浄を介して第2のエッチングを施し、純水洗浄の
後、触媒付与後純水洗浄を2回行い、無電解Cuめっき
浴に浸漬した。無電解Cuめっき浴は、ワールドメタル
社製の銅イオン補給剤(MCU−AHS)125ml/
L、還元剤及び錯化剤(MCU−BHS)125ml/
L、純水700ml/Lの組成を有している。無電解C
uめっき後、純水で洗浄して、酸化防止処理をし、純粋
洗浄の後アルコール洗浄を行い、乾燥した。
【0032】図3(b)は無電解Cuめっき層43を一
面に形成した絶縁層を示している。図3(b)におい
て、無電解Cuめっき層43は厚さ1μmである。
面に形成した絶縁層を示している。図3(b)におい
て、無電解Cuめっき層43は厚さ1μmである。
【0033】次に図3(c)に示すように、レジスト5
4を塗布した後、図3(d)に示すように、フォトリソ
グラフィを用いて、マスク55を介して、露光し、現像
して、図4(a)に示すレジストのパターン54´を得
た。
4を塗布した後、図3(d)に示すように、フォトリソ
グラフィを用いて、マスク55を介して、露光し、現像
して、図4(a)に示すレジストのパターン54´を得
た。
【0034】次に、図4(b)に示すように、電解Cu
めっきによって、電解Cuめっき層56を得た。電解C
uめっきは、表面処理の後に行った。次に、レジストの
パターン54´を剥離して、図4(c)に示す形状の全
導体パターン57を得た。
めっきによって、電解Cuめっき層56を得た。電解C
uめっきは、表面処理の後に行った。次に、レジストの
パターン54´を剥離して、図4(c)に示す形状の全
導体パターン57を得た。
【0035】次に、図4(c)に示す全導体パターン5
7中の無電解Cuメッキ層43の露出部分ををウエット
エッチングで除去しい、HClで洗浄して図4(d)に
示すように、絶縁層42a上に形成された孤立パターン
63を得た。尚、エッチングによって、電解Cuメッキ
層56の表面も若干エッチングされるが、無電解Cuめ
っき層43´よりも厚いので、導体パターンが失われる
ことはない。
7中の無電解Cuメッキ層43の露出部分ををウエット
エッチングで除去しい、HClで洗浄して図4(d)に
示すように、絶縁層42a上に形成された孤立パターン
63を得た。尚、エッチングによって、電解Cuメッキ
層56の表面も若干エッチングされるが、無電解Cuめ
っき層43´よりも厚いので、導体パターンが失われる
ことはない。
【0036】得られた導体パターン63は、無電解Cu
めっき層43´のパターンと、電解Cuめっき層56の
パターンとからなり、厚さ約3〜5μm、幅約30μm
で、洗浄、フォトリソグラフィ、エッチング、洗浄工程
等において、製作プロセス中に不具合は発生しなかっ
た。
めっき層43´のパターンと、電解Cuめっき層56の
パターンとからなり、厚さ約3〜5μm、幅約30μm
で、洗浄、フォトリソグラフィ、エッチング、洗浄工程
等において、製作プロセス中に不具合は発生しなかっ
た。
【0037】図5は、図1に示す薄膜コイル部7の絶縁
樹脂層15を形成する工程を示す図である。図5を参照
して、図4(d)に示す絶縁層42a上に形成された導
体パターン63を覆うように、図5(a)に示すよう
に、スピンコーティングによって、紫外線硬化型BCB
樹脂を塗布して、絶縁層58を得た。次に、図5(b)
に示すように、フォトリソグラフィを用い、マスク59
を介して露光して、図5(c)に示すように、絶縁層5
8に貫通孔61を形成した。尚、貫通孔61は、絶縁層
58の上部に形成される導体と電気的コンタクトを得る
ためのものであり、必ずしも、全ての導体パターン63
上に設けなくても良い。
樹脂層15を形成する工程を示す図である。図5を参照
して、図4(d)に示す絶縁層42a上に形成された導
体パターン63を覆うように、図5(a)に示すよう
に、スピンコーティングによって、紫外線硬化型BCB
樹脂を塗布して、絶縁層58を得た。次に、図5(b)
に示すように、フォトリソグラフィを用い、マスク59
を介して露光して、図5(c)に示すように、絶縁層5
8に貫通孔61を形成した。尚、貫通孔61は、絶縁層
58の上部に形成される導体と電気的コンタクトを得る
ためのものであり、必ずしも、全ての導体パターン63
上に設けなくても良い。
【0038】次に、窒素雰囲気中で210℃、30分ハ
ーフキュアすることで、図5(d)に示す絶縁層62b
を得た。
ーフキュアすることで、図5(d)に示す絶縁層62b
を得た。
【0039】本実施形態に係る複合電子部品では、薄膜
コイル部7の絶縁樹脂層15にBCB樹脂を用いたの
で、絶縁樹脂層による導電パターンの凹凸の平坦化に極
めて優れ、これにより、その上に積層される導電パター
ンの波打ちが無く高い寸法精度の導電パターンを形成で
きる。また、導電パターンの波打ちが無くなるので、上
記第1の実施形態に比べても、その分、薄膜コイル部7
のより薄膜化が可能となる。更に、導電パターンの波打
ちが無く高い寸法精度の導電パターンを形成できるの
で、薄膜コイル部7にL値の精度の高いインダクタを設
けることが可能となる。
コイル部7の絶縁樹脂層15にBCB樹脂を用いたの
で、絶縁樹脂層による導電パターンの凹凸の平坦化に極
めて優れ、これにより、その上に積層される導電パター
ンの波打ちが無く高い寸法精度の導電パターンを形成で
きる。また、導電パターンの波打ちが無くなるので、上
記第1の実施形態に比べても、その分、薄膜コイル部7
のより薄膜化が可能となる。更に、導電パターンの波打
ちが無く高い寸法精度の導電パターンを形成できるの
で、薄膜コイル部7にL値の精度の高いインダクタを設
けることが可能となる。
【0040】更に、Cuマイグレーションの心配が無い
BCB樹脂を用いたことから、導電パターンに低抵抗且
つ電解メッキ可能で更にウエットエッチングが容易であ
るCuパターンを選定でき、低コストの複合電子部品を
提供することができる。
BCB樹脂を用いたことから、導電パターンに低抵抗且
つ電解メッキ可能で更にウエットエッチングが容易であ
るCuパターンを選定でき、低コストの複合電子部品を
提供することができる。
【0041】次に、本第2の実施形態における端子電極
の構成について、図6を用いて説明する。
の構成について、図6を用いて説明する。
【0042】端子電極38、38(図6では一方のみ図
示)は、ガラスエポキシ等の絶縁基板10内の導体パタ
ーン2に電気的に接続された下地電極と、この下地電極
を覆う表面電極を備え、表面電極は、無電解Niめっき
膜と、その上に形成された貴金属膜とを備えている。
示)は、ガラスエポキシ等の絶縁基板10内の導体パタ
ーン2に電気的に接続された下地電極と、この下地電極
を覆う表面電極を備え、表面電極は、無電解Niめっき
膜と、その上に形成された貴金属膜とを備えている。
【0043】即ち、図6を参照すると、絶縁基板10上
には導体パターン2の配線端部40が形成され、この配
線端部40は、絶縁樹脂からなる絶縁層42と導体から
なる導体パターン43とを交互に積層して形成されてい
る。端子電極38は、この積層体から成る配線端部40
の上側端部に電極部44とそれの一部を含めて下面端部
を覆うように、導電性樹脂から成る下地電極45とを形
成し、さらに、電極部44と下地電極45とを覆うよう
に、無電解Niめっき膜46を形成し、さらにそれを覆
うように無電解パラジウムめっき膜47を形成してな
る。
には導体パターン2の配線端部40が形成され、この配
線端部40は、絶縁樹脂からなる絶縁層42と導体から
なる導体パターン43とを交互に積層して形成されてい
る。端子電極38は、この積層体から成る配線端部40
の上側端部に電極部44とそれの一部を含めて下面端部
を覆うように、導電性樹脂から成る下地電極45とを形
成し、さらに、電極部44と下地電極45とを覆うよう
に、無電解Niめっき膜46を形成し、さらにそれを覆
うように無電解パラジウムめっき膜47を形成してな
る。
【0044】尚、下地電極45は、導電性の金属粉を樹
脂に混入させて、塗布し、硬化させたものからなる。
脂に混入させて、塗布し、硬化させたものからなる。
【0045】本第2の実施形態において得られた複合電
子部品において、端子電極38、38のはがれはなく、
従来技術と同等の信頼性を備えていた。
子部品において、端子電極38、38のはがれはなく、
従来技術と同等の信頼性を備えていた。
【0046】本第2の実施形態によれば、端子電極3
8、38の部分に半田を使用しないので、Pb等の廃液
処理の必要がなく、環境汚染の問題を生じない。
8、38の部分に半田を使用しないので、Pb等の廃液
処理の必要がなく、環境汚染の問題を生じない。
【0047】次に、本発明の第3の実施形態に係る複合
電子部品について説明する。
電子部品について説明する。
【0048】図7は本発明の第3の実施形態による複合
電子部品の概略構成を示す断面図である。図7を参照し
て、本実施形態に係る複合電子部品は、Ni−Zn系フ
ェライトから成る磁性体基板21A上に銀(Ag)又は
銀パラジウム(AgPd)から成る周回状に形成した導
電パターン22をスクリーン印刷により形成する工程を
繰り返してインダクタ23を形成した厚膜積層体25を
焼成後、更にその上部に薄膜キャパシタンス部27を設
け、耐熱樹脂29をコーティングしたチップの両端部に
端子電極31、31を形成して成る。
電子部品の概略構成を示す断面図である。図7を参照し
て、本実施形態に係る複合電子部品は、Ni−Zn系フ
ェライトから成る磁性体基板21A上に銀(Ag)又は
銀パラジウム(AgPd)から成る周回状に形成した導
電パターン22をスクリーン印刷により形成する工程を
繰り返してインダクタ23を形成した厚膜積層体25を
焼成後、更にその上部に薄膜キャパシタンス部27を設
け、耐熱樹脂29をコーティングしたチップの両端部に
端子電極31、31を形成して成る。
【0049】図8は、図7に示した複合電子部品の構成
を模式的に示す断面図である。
を模式的に示す断面図である。
【0050】薄膜キャパシタンス部27は、図8に示す
ように、Cuから成るキャパシタ用内部電極33、33
とポリイミドから成る誘電体層35を積層したキャパシ
タンス36を有している。尚、端子電極31、31の構
成は、上述した第1の実施形態における端子電極11、
11と同様である。
ように、Cuから成るキャパシタ用内部電極33、33
とポリイミドから成る誘電体層35を積層したキャパシ
タンス36を有している。尚、端子電極31、31の構
成は、上述した第1の実施形態における端子電極11、
11と同様である。
【0051】本実施形態に係る複合電子部品では、比較
的大きなL値を持つインダクタを含む小型且つ安価な複
合電子部品を提供し得る。
的大きなL値を持つインダクタを含む小型且つ安価な複
合電子部品を提供し得る。
【0052】尚、上記実施形態では、厚膜積層体25に
インダクタ23を設けているが、インダクタに代えてト
ランスを形成しても良い。また、薄膜キャパシタンス部
27には、キャパシタンス36の他に抵抗体層をも形成
して良いのは勿論である。
インダクタ23を設けているが、インダクタに代えてト
ランスを形成しても良い。また、薄膜キャパシタンス部
27には、キャパシタンス36の他に抵抗体層をも形成
して良いのは勿論である。
【0053】次に、本発明の第4の実施形態に係る複合
電子部品について説明する。
電子部品について説明する。
【0054】本第4の実施形態に係る複合電子部品の基
本的構成は、図7に示した第3の実施形態と略同様であ
る。本第4の実施形態の複合電子部品では、薄膜キャパ
シタンス部27の誘電体層35にベンゾシクロブテン
(BCB)樹脂を用いた点が特徴である。また、図7に
示した第3の実施形態における端子電極31、31の代
わりに、図6に示した第2の実施形態におけるのと同様
に、導電性樹脂とメッキ電極を用いた端子電極を採用し
ている。
本的構成は、図7に示した第3の実施形態と略同様であ
る。本第4の実施形態の複合電子部品では、薄膜キャパ
シタンス部27の誘電体層35にベンゾシクロブテン
(BCB)樹脂を用いた点が特徴である。また、図7に
示した第3の実施形態における端子電極31、31の代
わりに、図6に示した第2の実施形態におけるのと同様
に、導電性樹脂とメッキ電極を用いた端子電極を採用し
ている。
【0055】まず、本第4の実施形態における薄膜キャ
パシタンス部27を構成するには、Cuから成るキャパ
シタ用内部電極33、33を、図3及び図4に示した導
体パターン12を形成する工程と略同様の工程で形成す
る。
パシタンス部27を構成するには、Cuから成るキャパ
シタ用内部電極33、33を、図3及び図4に示した導
体パターン12を形成する工程と略同様の工程で形成す
る。
【0056】また、誘電体層35は、図5に示した絶縁
樹脂層15を形成する工程と略同様の工程で形成する。
樹脂層15を形成する工程と略同様の工程で形成する。
【0057】本実施形態に係る複合電子部品では、薄膜
キャパシタンス部27の誘電体層35にBCB樹脂を用
いたので、誘電体層による導電パターンの凹凸の平坦化
に極めて優れ、これにより、その上に積層される導電パ
ターンの波打ちが無く高い寸法精度の導電パターンを形
成できる。また、導電パターンの波打ちが無くなるの
で、上記第3の実施形態に比べても、その分、薄膜キャ
パシタンス部27のより薄膜化が可能となる。更に、導
電パターンの波打ちが無く高い寸法精度の導電パターン
を形成できるので、誘電体層35を挟んだキャパシタ用
内部電極33、33相互の位置ずれも無くなり、キャパ
シタンス36の精度を高めることができる。
キャパシタンス部27の誘電体層35にBCB樹脂を用
いたので、誘電体層による導電パターンの凹凸の平坦化
に極めて優れ、これにより、その上に積層される導電パ
ターンの波打ちが無く高い寸法精度の導電パターンを形
成できる。また、導電パターンの波打ちが無くなるの
で、上記第3の実施形態に比べても、その分、薄膜キャ
パシタンス部27のより薄膜化が可能となる。更に、導
電パターンの波打ちが無く高い寸法精度の導電パターン
を形成できるので、誘電体層35を挟んだキャパシタ用
内部電極33、33相互の位置ずれも無くなり、キャパ
シタンス36の精度を高めることができる。
【0058】更に、Cuマイグレーションの心配が無い
BCB樹脂を用いたことから、導電パターンに低抵抗且
つ電解メッキ可能で更にウエットエッチングが容易であ
るCuパターンを選定でき、低コストの複合電子部品を
提供することができる。
BCB樹脂を用いたことから、導電パターンに低抵抗且
つ電解メッキ可能で更にウエットエッチングが容易であ
るCuパターンを選定でき、低コストの複合電子部品を
提供することができる。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、小型且つ安価な上に大容量のキャパシタ
ンス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ持つ複
合電子部品を提供し得る。
発明によれば、小型且つ安価な上に大容量のキャパシタ
ンス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ持つ複
合電子部品を提供し得る。
【0060】また、請求項2記載の発明によれば、前記
絶縁体層にBCB樹脂を用いているので、更にL値の精
度の高いインダクタを設けることが可能となり、更に、
BCB樹脂を用いたことから、導電パターンに低抵抗且
つ電解メッキ可能で更にウエットエッチングが容易であ
るCuパターンを選定でき、低コストの複合電子部品を
提供することができる。従って、大容量のキャパシタン
ス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ持つ小型
・薄型の複合電子部品を低コストで提供し得る。
絶縁体層にBCB樹脂を用いているので、更にL値の精
度の高いインダクタを設けることが可能となり、更に、
BCB樹脂を用いたことから、導電パターンに低抵抗且
つ電解メッキ可能で更にウエットエッチングが容易であ
るCuパターンを選定でき、低コストの複合電子部品を
提供することができる。従って、大容量のキャパシタン
ス素子とL値の精度の高いインダクタを合わせ持つ小型
・薄型の複合電子部品を低コストで提供し得る。
【0061】更に、請求項3乃至4記載の発明によれ
ば、大容量のキャパシタンス素子とL値の精度の高いイ
ンダクタを合わせ持つ上に、製造に際し環境汚染の問題
の無い複合電子部品を提供し得る。
ば、大容量のキャパシタンス素子とL値の精度の高いイ
ンダクタを合わせ持つ上に、製造に際し環境汚染の問題
の無い複合電子部品を提供し得る。
【0062】また、請求項5記載の発明によれば、比較
的大きなL値を持つインダクタを含む小型且つ安価な複
合電子部品を提供することができる。
的大きなL値を持つインダクタを含む小型且つ安価な複
合電子部品を提供することができる。
【0063】また、請求項6記載の発明によれば、前記
誘電体層にBCB樹脂を用いているので、比較的大きな
L値を持つインダクタを含む小型・薄型の複合電子部品
を低コストで提供し得る。
誘電体層にBCB樹脂を用いているので、比較的大きな
L値を持つインダクタを含む小型・薄型の複合電子部品
を低コストで提供し得る。
【0064】更に、請求項7乃至8記載の発明によれ
ば、比較的大きなL値を持つインダクタを含む上に、製
造に際し環境汚染の問題の無い複合電子部品を提供し得
る。
ば、比較的大きなL値を持つインダクタを含む上に、製
造に際し環境汚染の問題の無い複合電子部品を提供し得
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態による複合電子部品
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図2】図1に示した複合電子部品の構成を示す図であ
る。
る。
【図3】(a)、(b)、(c)、及び(d)は図1に
示した複合電子部品の薄膜コイル部の導体層を形成する
工程を順に示す断面図である。
示した複合電子部品の薄膜コイル部の導体層を形成する
工程を順に示す断面図である。
【図4】(a)、(b)、(c)、及び(d)は図1に
示した複合電子部品の薄膜コイル部の導体層を形成する
工程を順に示す断面図である。
示した複合電子部品の薄膜コイル部の導体層を形成する
工程を順に示す断面図である。
【図5】(a)、(b)、(c)、及び(d)は図1に
示した複合電子部品の薄膜コイル部の絶縁層を形成する
工程を順に示す断面図である。
示した複合電子部品の薄膜コイル部の絶縁層を形成する
工程を順に示す断面図である。
【図6】図1の電子部品本体への端子電極形成方法の説
明に供せられる図である。
明に供せられる図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による複合電子部品
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図8】図7に示した複合電子部品の構成を示す図であ
る。
る。
【図9】従来の厚膜積層構造を利用し強誘電体セラミッ
クス内にキャパシタンスとインダクタを埋設した複合電
子部品を示す図である。
クス内にキャパシタンスとインダクタを埋設した複合電
子部品を示す図である。
【図10】従来のキャパシタンスを埋設した強誘電体セ
ラミックスの厚膜積層体の上部に非磁性・非強誘電体セ
ラミックス内にインダクタを埋設した厚膜積層体を重ね
た複合電子部品を示す図である。
ラミックスの厚膜積層体の上部に非磁性・非強誘電体セ
ラミックス内にインダクタを埋設した厚膜積層体を重ね
た複合電子部品を示す図である。
1A 強誘電体セラミックス基板 2 導電パターン 3 キャパシタンス 5 厚膜積層体 7 薄膜コイル部 9 耐熱樹脂 11 端子電極 13 薄膜コイル 15 絶縁樹脂層 11A 端子下地電極 11B Ni層 11C 半田層 21A 磁性体基板 22 導電パターン 23 インダクタ 25 厚膜積層体 27 薄膜キャパシタンス部 29 耐熱樹脂 31 端子電極 33 キャパシタ用内部電極 35 誘電体層 36 キャパシタンス
Claims (8)
- 【請求項1】 強誘電体と導体とを積層して内部に少な
くとも1つのキャパシタンスを形成した厚膜積層体を焼
成の後、前記厚膜積層体上に導体パターンと絶縁樹脂と
を積層したインダクタを設け、該インダクタを前記キャ
パシタンスと電気的に接続したことを特徴とする電子部
品。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子部品において、前記
絶縁樹脂にベンゾシクロブテン樹脂を用いたことを特徴
とする電子部品。 - 【請求項3】 請求項1記載の電子部品において、更
に、前記導体パターンの一部に接続されるように形成さ
れた端子電極を備え、該端子電極が前記キャパシタンス
と電気的に接続されていることを特徴とする電子部品。 - 【請求項4】 請求項3記載の電子部品において、前記
端子電極は、前記導体パターンに電気的に接続された下
地電極と、該下地電極を覆う表面電極とを備え、前記表
面電極は、Ni膜と、前記Ni膜上に形成された貴金属
膜とを備えていることを特徴とする電子部品。 - 【請求項5】 磁性体と導体とを積層して内部に少なく
とも1つのインダクタを形成して焼成の後、前記厚膜積
層体上に導体パターンと誘電体層を積層したキャパシタ
ンスを設け、該キャパシタンスを前記インダクタと電気
的に接続したことを特徴とする電子部品。 - 【請求項6】 請求項5記載の電子部品において、前記
誘電体層にベンゾシクロブテン樹脂を用いたことを特徴
とする電子部品。 - 【請求項7】 請求項5記載の電子部品において、更
に、前記導体パターンの一部に接続されるように形成さ
れた端子電極を備え、該端子電極が前記インダクタと電
気的に接続されていることを特徴とする電子部品。 - 【請求項8】 請求項7記載の電子部品において、前記
端子電極は、前記導体パターンに電気的に接続された下
地電極と、該下地電極を覆う表面電極とを備え、前記表
面電極は、Ni膜と、前記Ni膜上に形成された貴金属
膜とを備えていることを特徴とする電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10370496A JPH09270338A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10370496A JPH09270338A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09270338A true JPH09270338A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14361144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10370496A Pending JPH09270338A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09270338A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000035042A1 (en) * | 1998-12-11 | 2000-06-15 | Paratek Microwave, Inc. | Electrically tunable filters with dielectric varactors |
JP2004087959A (ja) * | 2002-08-28 | 2004-03-18 | Fujitsu Ltd | 複合キャパシタ |
JPWO2017094835A1 (ja) * | 2015-12-02 | 2018-09-06 | 株式会社村田製作所 | 薄膜デバイスおよび薄膜デバイスの製造方法 |
US10790792B2 (en) | 2015-10-30 | 2020-09-29 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | LC composite device, processor, and method for manufacturing LC composite device |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP10370496A patent/JPH09270338A/ja active Pending
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