JPH09264235A - パワートレインの制御装置 - Google Patents
パワートレインの制御装置Info
- Publication number
- JPH09264235A JPH09264235A JP8075036A JP7503696A JPH09264235A JP H09264235 A JPH09264235 A JP H09264235A JP 8075036 A JP8075036 A JP 8075036A JP 7503696 A JP7503696 A JP 7503696A JP H09264235 A JPH09264235 A JP H09264235A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crank angle
- internal combustion
- combustion engine
- crankshaft
- absolute crank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims abstract description 53
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 7
- 238000002347 injection Methods 0.000 abstract description 20
- 239000007924 injection Substances 0.000 abstract description 20
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 abstract description 4
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000000295 fuel oil Substances 0.000 abstract 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 13
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 4
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 239000006188 syrup Substances 0.000 description 1
- 235000020357 syrup Nutrition 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 停止時の絶対クランク位置は不定であるた
め、始動時に噴射・点火制御の開始が遅れる場合があ
り、燃料の油蜜漏れによる未燃ガスの排出を十分に抑制
できない。 【解決手段】モータージェネレータを介して内燃機関と
トランスミッションとを連結したパワートレインの制御
機構を利用し、内燃機関の停止時において、検知される
絶対クランク角度に基づいてモータージェネレータの動
作制御を行う。これにより、次に内燃機関を始動させた
際に直ちに絶対クランク角度が検知できるような特定の
絶対クランク角度の位置にクランク軸を停止させる。
め、始動時に噴射・点火制御の開始が遅れる場合があ
り、燃料の油蜜漏れによる未燃ガスの排出を十分に抑制
できない。 【解決手段】モータージェネレータを介して内燃機関と
トランスミッションとを連結したパワートレインの制御
機構を利用し、内燃機関の停止時において、検知される
絶対クランク角度に基づいてモータージェネレータの動
作制御を行う。これにより、次に内燃機関を始動させた
際に直ちに絶対クランク角度が検知できるような特定の
絶対クランク角度の位置にクランク軸を停止させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関を駆動或
は制動するモータージェネレーターを備えたパワートレ
インの制御装置に関する。
は制動するモータージェネレーターを備えたパワートレ
インの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】内燃機
関とトランスミッションとの間に、モータージェネレー
ターを介在させたパワートレインが提案されている(特
開平2−41689)。このモータージェネレーター
は、内燃機関のクランク軸にローターが直結され、その
外周にステーターを配した構成となっており、クランク
軸に正トルクを与える電動機として、又は、ローターの
回転エネルギーを電力として取り出す発電機として機能
する。そして、このパワートレインにおいては、モータ
ージェネレータを電動機として機能させ内燃機関を始動
させるようにしている。
関とトランスミッションとの間に、モータージェネレー
ターを介在させたパワートレインが提案されている(特
開平2−41689)。このモータージェネレーター
は、内燃機関のクランク軸にローターが直結され、その
外周にステーターを配した構成となっており、クランク
軸に正トルクを与える電動機として、又は、ローターの
回転エネルギーを電力として取り出す発電機として機能
する。そして、このパワートレインにおいては、モータ
ージェネレータを電動機として機能させ内燃機関を始動
させるようにしている。
【0003】ところで、内燃機関を始動させるに際し、
内燃機関においては、燃料噴射弁からの燃料噴射や点火
プラグによる点火が実行されることにより、内燃機関が
始動されるが、そのためには噴射気筒や点火気筒を判断
する必要がある。このため、内燃機関には、噴射気筒や
点火気筒を判断するために、気筒判別センサーが設けら
れており、この気筒判別センサーから得られる基準クラ
ンク角信号に基づいて絶対クランク角を判断し、噴射気
筒や点火気筒を判別するようにしている。すなわち、基
準クランク角信号が検出されることで初めて絶対クラン
ク角度が認識でき、この絶対クランク角度をもとに噴射
・点火制御がなされる。
内燃機関においては、燃料噴射弁からの燃料噴射や点火
プラグによる点火が実行されることにより、内燃機関が
始動されるが、そのためには噴射気筒や点火気筒を判断
する必要がある。このため、内燃機関には、噴射気筒や
点火気筒を判断するために、気筒判別センサーが設けら
れており、この気筒判別センサーから得られる基準クラ
ンク角信号に基づいて絶対クランク角を判断し、噴射気
筒や点火気筒を判別するようにしている。すなわち、基
準クランク角信号が検出されることで初めて絶対クラン
ク角度が認識でき、この絶対クランク角度をもとに噴射
・点火制御がなされる。
【0004】しかし、イグニッションスイッチをオフし
て内燃機関を停止させると、内燃機関が最終的に如何な
る絶対クランク角度で停止するかは不定である。従っ
て、次に内燃機関を始動する際には、気筒判別センサー
からの基準クランク角信号が出力されるまでは絶対クラ
ンク角を認識できず、この間、噴射制御や点火制御を実
施することは不可能であった。
て内燃機関を停止させると、内燃機関が最終的に如何な
る絶対クランク角度で停止するかは不定である。従っ
て、次に内燃機関を始動する際には、気筒判別センサー
からの基準クランク角信号が出力されるまでは絶対クラ
ンク角を認識できず、この間、噴射制御や点火制御を実
施することは不可能であった。
【0005】このため、始動直後ではインジェクタの油
蜜漏れによる少量の燃料が燃焼室に吸入されるが、噴射
・点火制御が実施できないため、このガスが未燃ガスと
して排出される結果となり、排気エミッションの悪化を
招くばかりでなく、内燃機関の始動性を悪化させる原因
にもなっていた。
蜜漏れによる少量の燃料が燃焼室に吸入されるが、噴射
・点火制御が実施できないため、このガスが未燃ガスと
して排出される結果となり、排気エミッションの悪化を
招くばかりでなく、内燃機関の始動性を悪化させる原因
にもなっていた。
【0006】そこで、本発明は、モータージェネレータ
を利用することで、始動時に、従来よりも早期に噴射・
点火制御を開始させ、排気エミッションや内燃機関の始
動性を向上させることを目的とする。
を利用することで、始動時に、従来よりも早期に噴射・
点火制御を開始させ、排気エミッションや内燃機関の始
動性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1にかか
るパワートレインの制御装置は、内燃機関のクランク軸
に連結され、この内燃機関を駆動或は制動するモーター
ジェネレーターを備えたパワートレインの制御装置であ
って、モータージェネレーターの動作制御を行う制御手
段と、クランク軸の絶対クランク角度を検知する検知手
段とを備え、この制御手段は、さらに、内燃機関の停止
時、検知手段によって検知される絶対クランク角度に基
づきモータージェネレータを動作せしめることにより、
内燃機関の始動後早期に絶対クランク角度が検知できる
ように規定した特定の絶対クランク角度の範囲内に、ク
ランク軸を停止させる停止制御手段を備えることを特徴
とする。
るパワートレインの制御装置は、内燃機関のクランク軸
に連結され、この内燃機関を駆動或は制動するモーター
ジェネレーターを備えたパワートレインの制御装置であ
って、モータージェネレーターの動作制御を行う制御手
段と、クランク軸の絶対クランク角度を検知する検知手
段とを備え、この制御手段は、さらに、内燃機関の停止
時、検知手段によって検知される絶対クランク角度に基
づきモータージェネレータを動作せしめることにより、
内燃機関の始動後早期に絶対クランク角度が検知できる
ように規定した特定の絶対クランク角度の範囲内に、ク
ランク軸を停止させる停止制御手段を備えることを特徴
とする。
【0008】前述したように、モータージェネレーター
は、クランク軸に対して駆動・制動トルクを与えること
ができるため、停止制御手段によってモータージェネレ
ーターの駆動或いは制動制御を行うことにより、クラン
ク軸を特定の絶対クランク角度の範囲内に停止させる。
は、クランク軸に対して駆動・制動トルクを与えること
ができるため、停止制御手段によってモータージェネレ
ーターの駆動或いは制動制御を行うことにより、クラン
ク軸を特定の絶対クランク角度の範囲内に停止させる。
【0009】また、請求項2にかかるパワートレインの
制御装置では、予め規定された所定のタイミングでモー
タージェネレータを動作せしめクランク軸に対して制動
トルクを与えることにより、このクランク軸を特定の絶
対クランク角度の範囲内に停止させるように、請求項1
の停止制御手段を構成する。
制御装置では、予め規定された所定のタイミングでモー
タージェネレータを動作せしめクランク軸に対して制動
トルクを与えることにより、このクランク軸を特定の絶
対クランク角度の範囲内に停止させるように、請求項1
の停止制御手段を構成する。
【0010】また、請求項3にかかるパワートレインの
制御装置では、クランク軸の絶対クランク角度が特定の
絶対クランク角度の範囲外にあるときモータージェネレ
ータを動作せしめクランク軸に対して駆動トルクを与え
ることにより、このクランク軸を特定の絶対クランク角
度の範囲内に停止させるように、請求項1の停止制御手
段を構成する。
制御装置では、クランク軸の絶対クランク角度が特定の
絶対クランク角度の範囲外にあるときモータージェネレ
ータを動作せしめクランク軸に対して駆動トルクを与え
ることにより、このクランク軸を特定の絶対クランク角
度の範囲内に停止させるように、請求項1の停止制御手
段を構成する。
【0011】なお、「特定の絶対クランク角度」とは、
内燃機関を始動させた際、検知手段によって直ちに絶対
クランク角度が検出できるように規定した絶対クランク
角度をいう。例えば、気筒判別センサーが電磁ピックア
ップ式のセンサーである場合には、基準クランク角信号
を確実に得るためには、カム軸から突出する被検出片が
このセンサーを所定の速度以上で横切る必要がある。従
って、増速のために最小限必要な角度分だけ、対応する
センサの回転方向手前側に被検出片を停止させる必要が
あり、この角度が「特定の絶対クランク角度」となる。
内燃機関を始動させた際、検知手段によって直ちに絶対
クランク角度が検出できるように規定した絶対クランク
角度をいう。例えば、気筒判別センサーが電磁ピックア
ップ式のセンサーである場合には、基準クランク角信号
を確実に得るためには、カム軸から突出する被検出片が
このセンサーを所定の速度以上で横切る必要がある。従
って、増速のために最小限必要な角度分だけ、対応する
センサの回転方向手前側に被検出片を停止させる必要が
あり、この角度が「特定の絶対クランク角度」となる。
【0012】また、前述した特開平2−41689で
は、内燃機関の停止時にモータージェネレータを動作せ
しめているが、これはロータがステータに対して基準と
なる角度になるようにモータージェネレータを動作制御
するものであり、前述した各請求項にかかる発明のよう
に、「特定の絶対クランク角度」の範囲内に停止させる
という技術思想を開示するものではない。
は、内燃機関の停止時にモータージェネレータを動作せ
しめているが、これはロータがステータに対して基準と
なる角度になるようにモータージェネレータを動作制御
するものであり、前述した各請求項にかかる発明のよう
に、「特定の絶対クランク角度」の範囲内に停止させる
という技術思想を開示するものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
添付図面を参照して説明する。
添付図面を参照して説明する。
【0014】図1に本実施形態にかかるパワートレイン
の制御装置の全体構成を概略的に示す。このパワートレ
インは、内燃機関200とトランスミッション81との
間に、モータージェネレーター80を搭載しており、モ
ータージェネレーター80のローターは内燃機関200
のクランク軸に直結され、その外周にステーターを配し
ており、誘導電動機/発電機として機能する。また、こ
のローターの回転は、トランスミッション81を介して
プロペラ軸82へ伝達される。
の制御装置の全体構成を概略的に示す。このパワートレ
インは、内燃機関200とトランスミッション81との
間に、モータージェネレーター80を搭載しており、モ
ータージェネレーター80のローターは内燃機関200
のクランク軸に直結され、その外周にステーターを配し
ており、誘導電動機/発電機として機能する。また、こ
のローターの回転は、トランスミッション81を介して
プロペラ軸82へ伝達される。
【0015】このモータージェネレーター80には、駆
動用の高圧DC電源となるパワーキャパシタ62及び周
波数変換を行うインバータ61が接続されている。モー
タージェネレーター80が電動機として作動する際に
は、インバータ61によるトルク制御の下、パワーキャ
パシタ62に蓄えられた電力を動力源として、クランク
軸に対して駆動トルクを与え、内燃機関のトルクを補助
するように機能する。また、発電機として作動する際に
は、内燃機関に対し制動トルクを与えるように機能する
と共に、発生した電力をパワーキャパシタ62に蓄え
る。
動用の高圧DC電源となるパワーキャパシタ62及び周
波数変換を行うインバータ61が接続されている。モー
タージェネレーター80が電動機として作動する際に
は、インバータ61によるトルク制御の下、パワーキャ
パシタ62に蓄えられた電力を動力源として、クランク
軸に対して駆動トルクを与え、内燃機関のトルクを補助
するように機能する。また、発電機として作動する際に
は、内燃機関に対し制動トルクを与えるように機能する
と共に、発生した電力をパワーキャパシタ62に蓄え
る。
【0016】なお、このモータージェネレーター80の
出力又は回収トルクの制御は、内燃機関に対する燃料噴
射制御、点火時期制御と共に、統合ECU(Electronic
Control Unit)100において実施している。
出力又は回収トルクの制御は、内燃機関に対する燃料噴
射制御、点火時期制御と共に、統合ECU(Electronic
Control Unit)100において実施している。
【0017】図2に内燃機関200の要部と共に、主に
燃料噴射制御、点火時期制御を行う、統合ECU100
内における電子制御ユニット40を示す。図中、参照符
号1は内燃機関のシリンダブロック、2はピストン、3
はシリンダヘッド、4は燃焼室、5は吸気マニホルド、
6は排気マニホルドをそれぞれ示す。吸気マニホルド5
はサージタンク7、吸気ダクト8及びエアフローメータ
9を介してエアクリーナ10に接続される。吸気ダクト
8内には、スロットル弁11が配設され、吸気マニホル
ド5には燃料噴射弁12が吸気ポート13に向けて燃料
を噴射するように配設されている。排気マニホルド6に
は排気管14が接続され、この排気管14の途中にH
C、CO、NOXの3成分を同時に浄化する三元触媒コ
ンバータ15が配設されている。
燃料噴射制御、点火時期制御を行う、統合ECU100
内における電子制御ユニット40を示す。図中、参照符
号1は内燃機関のシリンダブロック、2はピストン、3
はシリンダヘッド、4は燃焼室、5は吸気マニホルド、
6は排気マニホルドをそれぞれ示す。吸気マニホルド5
はサージタンク7、吸気ダクト8及びエアフローメータ
9を介してエアクリーナ10に接続される。吸気ダクト
8内には、スロットル弁11が配設され、吸気マニホル
ド5には燃料噴射弁12が吸気ポート13に向けて燃料
を噴射するように配設されている。排気マニホルド6に
は排気管14が接続され、この排気管14の途中にH
C、CO、NOXの3成分を同時に浄化する三元触媒コ
ンバータ15が配設されている。
【0018】電子制御ユニット40は、デジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス41によって相互に接続
されたROM42、RAM43、B.RAM43a、C
PU44、入力ポート45および出力ポート46を備え
ている。B.RAM43aはバックアップRAMであ
り、バッテリーからの供給電圧が無くなっても、記憶し
たデータを保持し続けるために設けられている。
ュータからなり、双方向性バス41によって相互に接続
されたROM42、RAM43、B.RAM43a、C
PU44、入力ポート45および出力ポート46を備え
ている。B.RAM43aはバックアップRAMであ
り、バッテリーからの供給電圧が無くなっても、記憶し
たデータを保持し続けるために設けられている。
【0019】次に、機関の状態を検出する複数の検出器
と電子制御ユニット40の入力部を説明する。シリンダ
ブロック1のウォータジャケット内には冷却水温を検出
する水温センサ30が設けられ、この出力信号はA/D
変換器47を介して入力ポート45に入力される。エア
フローメータ9は吸入空気量に比例した出力電圧を発生
し、この出力電圧はA/D変換器48を介して入力ポー
ト45に入力される。排気マニホルド6内に配設された
空燃比センサ31は排気中の酸素濃度を検出し、この出
力信号はA/D変換器49を介して入力ポート45に入
力される。
と電子制御ユニット40の入力部を説明する。シリンダ
ブロック1のウォータジャケット内には冷却水温を検出
する水温センサ30が設けられ、この出力信号はA/D
変換器47を介して入力ポート45に入力される。エア
フローメータ9は吸入空気量に比例した出力電圧を発生
し、この出力電圧はA/D変換器48を介して入力ポー
ト45に入力される。排気マニホルド6内に配設された
空燃比センサ31は排気中の酸素濃度を検出し、この出
力信号はA/D変換器49を介して入力ポート45に入
力される。
【0020】また、内燃機関の回転速度や絶対クランク
位置を検出するため、図3に拡大して示すように、クラ
ンク軸33に対してNEセンサ34を設け、カム軸35
を中心としてその両側に、G1センサ36とG2センサ
37とを設けており、各センサの検出信号は入力ポート
45に与えられる。いずれのセンサも電磁ピックアップ
型のセンサであり、被検出片33a、35aが各センサ
を横切ることでパルス信号が出力される。なお、クラン
ク軸33とカム軸35との回転関係は、クランク軸33
の2回転に対しカム軸35が1回転する機構となってい
る。
位置を検出するため、図3に拡大して示すように、クラ
ンク軸33に対してNEセンサ34を設け、カム軸35
を中心としてその両側に、G1センサ36とG2センサ
37とを設けており、各センサの検出信号は入力ポート
45に与えられる。いずれのセンサも電磁ピックアップ
型のセンサであり、被検出片33a、35aが各センサ
を横切ることでパルス信号が出力される。なお、クラン
ク軸33とカム軸35との回転関係は、クランク軸33
の2回転に対しカム軸35が1回転する機構となってい
る。
【0021】G1センサ36、G2センサ37は気筒判
別センサとして用いられ、特定気筒の圧縮工程での上死
点TDCを検出した際に、対応するパルス信号を出力す
る。本実施形態では、4気筒の内燃機関を例に説明する
ものとし、G1センサ36は第4気筒の圧縮工程での上
死点TDCの検知用に用いられ、G2センサ37は第1
気筒の圧縮工程での上死点TDCの検知用に用いられ
る。また、NEセンサ34からは、クランク軸33が3
0°(以下、30°CAと記す)回転する毎に1つのパ
ルス信号が出力され、これらのパルス信号は入力ポート
45に入力される。
別センサとして用いられ、特定気筒の圧縮工程での上死
点TDCを検出した際に、対応するパルス信号を出力す
る。本実施形態では、4気筒の内燃機関を例に説明する
ものとし、G1センサ36は第4気筒の圧縮工程での上
死点TDCの検知用に用いられ、G2センサ37は第1
気筒の圧縮工程での上死点TDCの検知用に用いられ
る。また、NEセンサ34からは、クランク軸33が3
0°(以下、30°CAと記す)回転する毎に1つのパ
ルス信号が出力され、これらのパルス信号は入力ポート
45に入力される。
【0022】そしてこれらNEセンサ34、G1センサ
36、G2センサ37の検知結果をもとに、絶対クラン
ク角度を以下のように検出している。前述したようにN
Eセンサ34は、30°CA回転する毎に1パルスが出
力されるため、統合ECU100ではこのパルス数をカ
ウントしており、これが後述する図5における絶対クラ
ンクカウンターのカウント値CRANKである。クラン
ク軸33の2回転に対しカム軸35が1回転する機構で
あるため、24カウントでカム軸35が1回転する。こ
の関係がカウント値(CRANK)の「0」、「1」、
「2」・・・「23」、「0」、「1」・・に対応す
る。本実施形態では、G1センサ36からのパルス信号
(基準クランク角信号)の直後にNEセンサ34のパル
ス出力が検知されると、この際の絶対クランクカウンタ
ーのカウント値として「12」をセットし、また、G2
センサ37からのパルス信号(基準クランク角信号)の
直後にNEセンサ34のパルス出力が検知されると、こ
の際の絶対クランクカウンターのカウンタト値として
「0」をセットしている(図5参照)。このように、気
筒判別センサとしてのG1センサ36及びG2センサ3
7から出力される基準クランク角信号に基づいて、絶対
クランク角度が検知できる機構となっている。
36、G2センサ37の検知結果をもとに、絶対クラン
ク角度を以下のように検出している。前述したようにN
Eセンサ34は、30°CA回転する毎に1パルスが出
力されるため、統合ECU100ではこのパルス数をカ
ウントしており、これが後述する図5における絶対クラ
ンクカウンターのカウント値CRANKである。クラン
ク軸33の2回転に対しカム軸35が1回転する機構で
あるため、24カウントでカム軸35が1回転する。こ
の関係がカウント値(CRANK)の「0」、「1」、
「2」・・・「23」、「0」、「1」・・に対応す
る。本実施形態では、G1センサ36からのパルス信号
(基準クランク角信号)の直後にNEセンサ34のパル
ス出力が検知されると、この際の絶対クランクカウンタ
ーのカウント値として「12」をセットし、また、G2
センサ37からのパルス信号(基準クランク角信号)の
直後にNEセンサ34のパルス出力が検知されると、こ
の際の絶対クランクカウンターのカウンタト値として
「0」をセットしている(図5参照)。このように、気
筒判別センサとしてのG1センサ36及びG2センサ3
7から出力される基準クランク角信号に基づいて、絶対
クランク角度が検知できる機構となっている。
【0023】なお、本実施態様では、カウント値「1
2」が第4気筒の圧縮工程での上死点TDC(#4TD
C)、カウント値「18」が第2気筒の圧縮工程での上
死点TDC(#2TDC)、カウント値「0」が第1気
筒の圧縮工程での上死点TDC(#1TDC)、カウン
ト値「6」が第3気筒の圧縮工程での上死点TDC(#
3TDC)にそれぞれ対応する。
2」が第4気筒の圧縮工程での上死点TDC(#4TD
C)、カウント値「18」が第2気筒の圧縮工程での上
死点TDC(#2TDC)、カウント値「0」が第1気
筒の圧縮工程での上死点TDC(#1TDC)、カウン
ト値「6」が第3気筒の圧縮工程での上死点TDC(#
3TDC)にそれぞれ対応する。
【0024】また、電子制御ユニット40の出力部は、
出力ポート46に接続された駆動回路50、51を備え
ており、一方の駆動回路50によって燃料噴射弁12を
開閉駆動することで燃料噴射制御を行う。また、CPU
44では、各センサから入力ポート45に与えられる信
号を基に、機関の運転状態に合った最適な点火時期を判
断する点火時期制御を行っており、他方の駆動回路51
からは、ここで判断された最適なタイミングで、各気筒
の点火プラグ32に対し順に点火信号が与えられる。
出力ポート46に接続された駆動回路50、51を備え
ており、一方の駆動回路50によって燃料噴射弁12を
開閉駆動することで燃料噴射制御を行う。また、CPU
44では、各センサから入力ポート45に与えられる信
号を基に、機関の運転状態に合った最適な点火時期を判
断する点火時期制御を行っており、他方の駆動回路51
からは、ここで判断された最適なタイミングで、各気筒
の点火プラグ32に対し順に点火信号が与えられる。
【0025】ここで、本実施形態にかかるパワートレイ
ンの制御装置を4気筒の内燃機関に適用した場合を例
に、図4のフローチャート及び図5のロジック図をもと
に説明する。なお、この図4のルーチンは、0.1秒毎
の周期で実行される。
ンの制御装置を4気筒の内燃機関に適用した場合を例
に、図4のフローチャート及び図5のロジック図をもと
に説明する。なお、この図4のルーチンは、0.1秒毎
の周期で実行される。
【0026】以下に説明する内燃機関の停止制御は、次
に内燃機関を始動させた際、始動後のできるだけ早期に
G1センサ36或はG2センサ37によって気筒判別を
行い得るように、クランク軸33を常に特定の絶対クラ
ンク角度の範囲内に停止させるために行うものである。
具体的には、G1センサ36或はG2センサ37によっ
て、始動直後にカム軸35の被検出片35aを正確に検
出するためには、この被検出片35aが一定の速度以上
でいずれかのセンサ36、37を横切る必要がある。そ
こで、この増速のために最小限必要な角度分だけ、対応
するセンサの回転方向手前側に被検出片35aを停止さ
せる制御を行う。本実施形態では、一例として絶対クラ
ンク角カウンターのカウント値が21≦CRANK≦2
2、或は9≦CRANK≦10となるようにクランク軸
33を停止させるものとする。
に内燃機関を始動させた際、始動後のできるだけ早期に
G1センサ36或はG2センサ37によって気筒判別を
行い得るように、クランク軸33を常に特定の絶対クラ
ンク角度の範囲内に停止させるために行うものである。
具体的には、G1センサ36或はG2センサ37によっ
て、始動直後にカム軸35の被検出片35aを正確に検
出するためには、この被検出片35aが一定の速度以上
でいずれかのセンサ36、37を横切る必要がある。そ
こで、この増速のために最小限必要な角度分だけ、対応
するセンサの回転方向手前側に被検出片35aを停止さ
せる制御を行う。本実施形態では、一例として絶対クラ
ンク角カウンターのカウント値が21≦CRANK≦2
2、或は9≦CRANK≦10となるようにクランク軸
33を停止させるものとする。
【0027】まず、内燃機関の停止操作が行われたか否
か、すなわちイグニッションスイッチがオフされたか否
かが判断される(S102)。イグニッションスイッチ
がオフの場合には(S102で「YES」)、次に、モ
ータージェネレーター80によるブレーキ制御が実行さ
れているか否かが判断される(S104)。この段階で
は、まだブレーキ制御が実行されていないため(S10
4で「NO」)、即座に燃料の噴射制御、点火制御が停
止される(S106)。噴射制御、点火制御が停止され
た後も、内燃機関は惰性で回転を続けるが、摩擦によっ
て次第にその回転数が減少していく(図5の(イ))。
そして、機関回転数が所定の低回転(ここでは100r
pm未満)になったか否かが判断され(S108)、機
関回転数が100rpmまで低下していない場合にはこ
のルーチンは終了する(S108で「NO」)。
か、すなわちイグニッションスイッチがオフされたか否
かが判断される(S102)。イグニッションスイッチ
がオフの場合には(S102で「YES」)、次に、モ
ータージェネレーター80によるブレーキ制御が実行さ
れているか否かが判断される(S104)。この段階で
は、まだブレーキ制御が実行されていないため(S10
4で「NO」)、即座に燃料の噴射制御、点火制御が停
止される(S106)。噴射制御、点火制御が停止され
た後も、内燃機関は惰性で回転を続けるが、摩擦によっ
て次第にその回転数が減少していく(図5の(イ))。
そして、機関回転数が所定の低回転(ここでは100r
pm未満)になったか否かが判断され(S108)、機
関回転数が100rpmまで低下していない場合にはこ
のルーチンは終了する(S108で「NO」)。
【0028】以降、この処理が繰り返し実行されるが、
内燃機関の機関回転数がさらに低下し、100rpm未
満となった段階で(S108で「YES」)、S110
において次の判断がなされる。すなわち、前述した絶対
クランク角度の範囲内にクランク軸33が停止するよう
なブレーキ制御開始のタイミングが予め規定されてお
り、本実施形態では、このタイミングとして#2TD
C、#3TDCが設定されている。これら#2TDC及
び#3TDCは、絶対クランクカウンターのカウント値
「18」及び「6」にそれぞれ対応しており、S110
では、このカウント値を基に#2TDC或いは#3TD
Cであるか否かが判断される。このルーチンにおいて#
2TDC或いは#3TDCが検出されない場合にはこの
ルーチンは終了し、次のサイクルにおいて再び判断され
る。そして、#2TDC、#3TDCのいずれかが検出
されるまで、この判断処理が繰り返される。
内燃機関の機関回転数がさらに低下し、100rpm未
満となった段階で(S108で「YES」)、S110
において次の判断がなされる。すなわち、前述した絶対
クランク角度の範囲内にクランク軸33が停止するよう
なブレーキ制御開始のタイミングが予め規定されてお
り、本実施形態では、このタイミングとして#2TD
C、#3TDCが設定されている。これら#2TDC及
び#3TDCは、絶対クランクカウンターのカウント値
「18」及び「6」にそれぞれ対応しており、S110
では、このカウント値を基に#2TDC或いは#3TD
Cであるか否かが判断される。このルーチンにおいて#
2TDC或いは#3TDCが検出されない場合にはこの
ルーチンは終了し、次のサイクルにおいて再び判断され
る。そして、#2TDC、#3TDCのいずれかが検出
されるまで、この判断処理が繰り返される。
【0029】図5に示すように、例えば#2TDCが検
出されたとすると(S110で「YES」)、#2TD
Cの検出後、直ちにモータージェネレーター80による
ブレーキ制御を開始し(S112)、ブレーキ制御実行
中を示すフラグ(FSTOP=1)をセットする(S1
14)。このブレーキ制御は、前述したようにモーター
ジェネレーター80を発電機として機能させ、クランク
軸33に対して制動トルクを与える制御である。これに
より、内燃機関の機関回転が急速に低下する(図5の
(ロ))。
出されたとすると(S110で「YES」)、#2TD
Cの検出後、直ちにモータージェネレーター80による
ブレーキ制御を開始し(S112)、ブレーキ制御実行
中を示すフラグ(FSTOP=1)をセットする(S1
14)。このブレーキ制御は、前述したようにモーター
ジェネレーター80を発電機として機能させ、クランク
軸33に対して制動トルクを与える制御である。これに
より、内燃機関の機関回転が急速に低下する(図5の
(ロ))。
【0030】次のサイクルでは、S104においてフラ
グ(FSTOP=1)を判断し(S104で「YE
S」)、内燃機関の停止が完了したか否かが判断される
(S116)。この判断は、NEセンサ34からのパル
ス信号が所定の時間間隔、例えば200msecの間に
出力されるか否かを判断する。この間にパルス信号が出
力された場合には、内燃機関の停止が完了していないと
判断し(S116で「NO」)、このルーチンは終了す
る。
グ(FSTOP=1)を判断し(S104で「YE
S」)、内燃機関の停止が完了したか否かが判断される
(S116)。この判断は、NEセンサ34からのパル
ス信号が所定の時間間隔、例えば200msecの間に
出力されるか否かを判断する。この間にパルス信号が出
力された場合には、内燃機関の停止が完了していないと
判断し(S116で「NO」)、このルーチンは終了す
る。
【0031】そして、次のサイクルで同様な判断を行
い、200msecの間にNEセンサ34からのパルス
信号が検出されなかった場合には、内燃機関の停止が完
了したものと判断する(S116で「YES」)。
い、200msecの間にNEセンサ34からのパルス
信号が検出されなかった場合には、内燃機関の停止が完
了したものと判断する(S116で「YES」)。
【0032】通常、前述したS108,S110,S1
12を含む一連の制御によって、クランク軸33を前述
した特定の絶対クランク角度の範囲内に停止させること
が可能であるが、この停止制御をより確実に実施するた
めに、さらに以下の処理を実施する。
12を含む一連の制御によって、クランク軸33を前述
した特定の絶対クランク角度の範囲内に停止させること
が可能であるが、この停止制御をより確実に実施するた
めに、さらに以下の処理を実施する。
【0033】まず、停止時のカウント値をもとに、クラ
ンク軸33が前述した特定の絶対クランク角度の範囲内
にあるか否かを判断する(S118)。停止時のカウン
ト値がいずれかの範囲内に存在する場合には(S118
で「YES」)、以下の停止位置制御を実施する必要は
なく、このままこのルーチンは終了する。
ンク軸33が前述した特定の絶対クランク角度の範囲内
にあるか否かを判断する(S118)。停止時のカウン
ト値がいずれかの範囲内に存在する場合には(S118
で「YES」)、以下の停止位置制御を実施する必要は
なく、このままこのルーチンは終了する。
【0034】一方、図5に示すように、例えばカウント
値が「20」の位置でクランク軸33が停止したような
場合には、停止位置として予定していたいずれの範囲に
も該当せず、規定した範囲外の値である(S118で
「NO」)。この場合、モータージェネレーター80を
電動機として用い、例えば0.15秒間オンさせ、クラ
ンク軸33に対して駆動トルクを瞬時的に与える(S1
20)。この後、次のサイクルで、S118において同
様の判断を行い、カウント値が規定した範囲外の値であ
れば、前述のS120の処理を再度実施する。そして、
次のサイクルで、S118の判断を行う。このサイクル
を繰り返し実施し、この場合では絶対クランク角カウン
ターのカウント値が21≦CRANK≦22の範囲内と
なった段階で、このクランク軸33の停止位置制御は終
了する。
値が「20」の位置でクランク軸33が停止したような
場合には、停止位置として予定していたいずれの範囲に
も該当せず、規定した範囲外の値である(S118で
「NO」)。この場合、モータージェネレーター80を
電動機として用い、例えば0.15秒間オンさせ、クラ
ンク軸33に対して駆動トルクを瞬時的に与える(S1
20)。この後、次のサイクルで、S118において同
様の判断を行い、カウント値が規定した範囲外の値であ
れば、前述のS120の処理を再度実施する。そして、
次のサイクルで、S118の判断を行う。このサイクル
を繰り返し実施し、この場合では絶対クランク角カウン
ターのカウント値が21≦CRANK≦22の範囲内と
なった段階で、このクランク軸33の停止位置制御は終
了する。
【0035】このような範囲内の絶対クランク角度でク
ランク軸33を停止させると、次に内燃機関を始動させ
た際には(S102で「NO」)、図5に示すようにG
2センサーからの最初の検出信号が、始動後、直ちに得
られる(S200で「YES」)。このため、G2セン
サー37から出力される基準クランク角信号によって、
絶対クランク角度CRANKが直ちに求められ(S20
2)、燃料噴射制御、点火時期制御を早期に開始するこ
とができる(S204)。この点、従来のように停止位
置が不定では、最悪の場合、始動後にクランク軸33が
360°CA回転しなければ、気筒判別が終了しない事
態も生じるが(S200で「NO」)、このように絶対
クランク角の停止位置制御を実施することで、始動後、
直ちに噴射、点火制御を実行することが可能となる。
ランク軸33を停止させると、次に内燃機関を始動させ
た際には(S102で「NO」)、図5に示すようにG
2センサーからの最初の検出信号が、始動後、直ちに得
られる(S200で「YES」)。このため、G2セン
サー37から出力される基準クランク角信号によって、
絶対クランク角度CRANKが直ちに求められ(S20
2)、燃料噴射制御、点火時期制御を早期に開始するこ
とができる(S204)。この点、従来のように停止位
置が不定では、最悪の場合、始動後にクランク軸33が
360°CA回転しなければ、気筒判別が終了しない事
態も生じるが(S200で「NO」)、このように絶対
クランク角の停止位置制御を実施することで、始動後、
直ちに噴射、点火制御を実行することが可能となる。
【0036】以上説明した実施形態では、S108、S
110、S112における一連の停止位置制御と、S1
16、S118、S120における一連の停止位置制御
との双方を備える例を示したが、必ずしも双方の停止位
置制御を備える必要はなく、いずれか一方の停止位置制
御を設けるだけでも良い。
110、S112における一連の停止位置制御と、S1
16、S118、S120における一連の停止位置制御
との双方を備える例を示したが、必ずしも双方の停止位
置制御を備える必要はなく、いずれか一方の停止位置制
御を設けるだけでも良い。
【0037】また、前述した実施形態では、ブレーキ動
作直前にG1センサー36で気筒判別が行われた場合の
制御例を示したが、ブレーキ動作直前にG2センサー3
7で気筒判別が行われた場合には、S118、S120
において、絶対クランク角カウンターのカウント値が9
≦CRANK≦10の範囲となるように停止制御が行わ
れることになる。この場合、次の始動時には、直ちにG
1センサー36から基準クランク角信号が得られる。
作直前にG1センサー36で気筒判別が行われた場合の
制御例を示したが、ブレーキ動作直前にG2センサー3
7で気筒判別が行われた場合には、S118、S120
において、絶対クランク角カウンターのカウント値が9
≦CRANK≦10の範囲となるように停止制御が行わ
れることになる。この場合、次の始動時には、直ちにG
1センサー36から基準クランク角信号が得られる。
【0038】さらに、クランク軸33の停止制御の際、
モータージェネレーターを0.15秒間オンさせる場合
を例示したが、この例に限定するものではなく、加える
トルクの大きさ、時間、或は方向等を適宜設定すること
ができる。
モータージェネレーターを0.15秒間オンさせる場合
を例示したが、この例に限定するものではなく、加える
トルクの大きさ、時間、或は方向等を適宜設定すること
ができる。
【0039】さらに、本実施形態では絶対クランク角カ
ウンターのカウント値が21≦CRANK≦22或いは
9≦CRANK≦10として例示したが、この範囲に限
定するものではなく、始動後に、最も早く、しかも確実
に基準クランク角信号が得られるカウント値(絶対クラ
ンク角度)を、各機関に合わせて適宜設定すれば良い。
さらに、4気筒の内燃機関に対して、本発明にかかるパ
ワートレインの制御装置を適用した例を説明したが、6
気筒、8気筒等の内燃機関にも勿論適用することができ
る。
ウンターのカウント値が21≦CRANK≦22或いは
9≦CRANK≦10として例示したが、この範囲に限
定するものではなく、始動後に、最も早く、しかも確実
に基準クランク角信号が得られるカウント値(絶対クラ
ンク角度)を、各機関に合わせて適宜設定すれば良い。
さらに、4気筒の内燃機関に対して、本発明にかかるパ
ワートレインの制御装置を適用した例を説明したが、6
気筒、8気筒等の内燃機関にも勿論適用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるパ
ワートレインの制御装置によれば、モータージェネレー
ターを動作せしめてクランク軸を特定の絶対クランク角
度の範囲内に停止させる停止制御手段を備えて構成した
ので、内燃機関の始動後、直ちに気筒判別を行い得る位
置に常にクランク軸を停止させることが可能となり、次
に内燃機関を始動させた場合には、正常な噴射・点火制
御を即座に開始することができる。この結果、インジェ
クタ油蜜漏れによる燃料が未燃ガスとして排出される量
を低減でき、これによって排気エミッションの悪化を抑
制すると共に、始動性の悪化を抑制することが可能とな
る。
ワートレインの制御装置によれば、モータージェネレー
ターを動作せしめてクランク軸を特定の絶対クランク角
度の範囲内に停止させる停止制御手段を備えて構成した
ので、内燃機関の始動後、直ちに気筒判別を行い得る位
置に常にクランク軸を停止させることが可能となり、次
に内燃機関を始動させた場合には、正常な噴射・点火制
御を即座に開始することができる。この結果、インジェ
クタ油蜜漏れによる燃料が未燃ガスとして排出される量
を低減でき、これによって排気エミッションの悪化を抑
制すると共に、始動性の悪化を抑制することが可能とな
る。
【図1】パワートレインを含む機関の全体的な構造を概
略的に示すブロック図である。
略的に示すブロック図である。
【図2】内燃機関の要部と電子制御ユニットを示す構成
図である。
図である。
【図3】カム軸とG1・G2センサーとの配置関係と、
クランク軸とNEセンサーとの配置関係を示す説明図で
ある。
クランク軸とNEセンサーとの配置関係を示す説明図で
ある。
【図4】本実施形態にかかる停止制御を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図5】本実施形態にかかる停止制御ロジックを示す説
明図である。
明図である。
33…クランク軸、34…NEセンサー、35…カム
軸、36…G1センサー、37…G2センサー、80…
モータージェネレーター、100…統合ECU。
軸、36…G1センサー、37…G2センサー、80…
モータージェネレーター、100…統合ECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02N 11/04 F02N 11/04 B
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関のクランク軸に連結され、この
内燃機関を駆動或は制動するモータージェネレーターを
備えたパワートレインの制御装置であって、 前記モータージェネレーターの動作制御を行う制御手段
と、前記クランク軸の絶対クランク角度を検知する検知
手段とを備え、 前記制御手段は、さらに、 前記内燃機関の停止時、前記検知手段によって検知され
る絶対クランク角度に基づき前記モータージェネレータ
を動作せしめることにより、前記内燃機関の始動後早期
に絶対クランク角度が検知できるように規定した特定の
絶対クランク角度の範囲内に、前記クランク軸を停止さ
せる停止制御手段を備えることを特徴とするパワートレ
インの制御装置。 - 【請求項2】 前記停止制御手段は、 予め規定された所定のタイミングで前記モータージェネ
レータを動作せしめ前記クランク軸に対して制動トルク
を与えることにより、このクランク軸を前記特定の絶対
クランク角度の範囲内に停止させるものである請求項1
記載のパワートレインの制御装置。 - 【請求項3】 前記停止制御手段は、 前記クランク軸の絶対クランク角度が前記特定の絶対ク
ランク角度の範囲外にあるとき前記モータージェネレー
タを動作せしめ前記クランク軸に対して駆動トルクを与
えることにより、このクランク軸を前記特定の絶対クラ
ンク角度の範囲内に停止させるものである請求項1記載
のパワートレインの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8075036A JPH09264235A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | パワートレインの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8075036A JPH09264235A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | パワートレインの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09264235A true JPH09264235A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13564581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8075036A Pending JPH09264235A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | パワートレインの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09264235A (ja) |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001263147A (ja) * | 2000-03-21 | 2001-09-26 | Nissan Motor Co Ltd | エンジンの停止判定装置および再始動装置 |
WO2002004806A1 (fr) * | 2000-07-11 | 2002-01-17 | Aisin Aw Co., Ltd. | Systeme d'entrainement |
JP2004183613A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の停止制御装置 |
FR2850427A1 (fr) | 2003-01-28 | 2004-07-30 | Toyota Motor Co Ltd | Dispositif d'estimation de position d'arret d'un moteur a combustion interne |
US6807476B2 (en) | 2002-02-22 | 2004-10-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Driving apparatus and automobile |
EP1489295A3 (en) * | 2003-06-20 | 2006-10-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle control device |
JP2007100705A (ja) * | 2000-07-11 | 2007-04-19 | Aisin Aw Co Ltd | 駆動装置 |
US7228209B2 (en) | 2003-06-06 | 2007-06-05 | Aisin Aw Co., Ltd. | Vehicle-drive control system and method and program therefor |
WO2007132935A1 (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 電気機器の配線接続構造および電動車両 |
JP2008120373A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Hyundai Motor Co Ltd | ハイブリッド電気車両のエンジン停止位置の制御方法 |
WO2008129390A2 (en) | 2007-04-18 | 2008-10-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control unit for variable valve timing mechanism |
JP2011225161A (ja) * | 2010-04-22 | 2011-11-10 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置 |
JP2012030670A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置の制御装置 |
JP2012240447A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置 |
JP2013504990A (ja) * | 2009-09-10 | 2013-02-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電気機械の作動のための方法および駆動装置 |
JP2014000834A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置 |
JP2015182679A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両の制御装置 |
CN108661812A (zh) * | 2017-03-31 | 2018-10-16 | 光阳工业股份有限公司 | 车辆的曲轴定位控制系统及控制方法 |
CN113279866A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-08-20 | 洛阳北方易初摩托车有限公司 | 一种用于摩托车怠速启停系统的停机找位置控制方法 |
WO2024195001A1 (ja) * | 2023-03-20 | 2024-09-26 | 本田技研工業株式会社 | 車両用制御装置、制御方法及び鞍乗型車両 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8075036A patent/JPH09264235A/ja active Pending
Cited By (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001263147A (ja) * | 2000-03-21 | 2001-09-26 | Nissan Motor Co Ltd | エンジンの停止判定装置および再始動装置 |
JP4518063B2 (ja) * | 2000-07-11 | 2010-08-04 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 駆動装置 |
WO2002004806A1 (fr) * | 2000-07-11 | 2002-01-17 | Aisin Aw Co., Ltd. | Systeme d'entrainement |
KR100743132B1 (ko) * | 2000-07-11 | 2007-07-27 | 아이신에이더블류 가부시키가이샤 | 구동장치 |
JP2007100705A (ja) * | 2000-07-11 | 2007-04-19 | Aisin Aw Co Ltd | 駆動装置 |
US7023150B2 (en) | 2000-07-11 | 2006-04-04 | Aisin Aw Co., Ltd. | Drive device |
US6807476B2 (en) | 2002-02-22 | 2004-10-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Driving apparatus and automobile |
US7059297B2 (en) | 2002-12-05 | 2006-06-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Stop control apparatus for internal combustion engine |
JP2004183613A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の停止制御装置 |
US7079939B2 (en) | 2003-01-28 | 2006-07-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Stop position estimating apparatus of internal combustion engine |
FR2850427A1 (fr) | 2003-01-28 | 2004-07-30 | Toyota Motor Co Ltd | Dispositif d'estimation de position d'arret d'un moteur a combustion interne |
DE102004004078B4 (de) * | 2003-01-28 | 2010-04-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi | Stopppositionsschätzgerät für eine Brennkraftmaschine |
US7228209B2 (en) | 2003-06-06 | 2007-06-05 | Aisin Aw Co., Ltd. | Vehicle-drive control system and method and program therefor |
EP1489295A3 (en) * | 2003-06-20 | 2006-10-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle control device |
US8110938B2 (en) | 2006-05-17 | 2012-02-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Line connection structure for electric equipment and electric vehicle |
WO2007132935A1 (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 電気機器の配線接続構造および電動車両 |
JP2008120373A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Hyundai Motor Co Ltd | ハイブリッド電気車両のエンジン停止位置の制御方法 |
WO2008129390A2 (en) | 2007-04-18 | 2008-10-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control unit for variable valve timing mechanism |
WO2008129390A3 (en) * | 2007-04-18 | 2008-12-18 | Toyota Motor Co Ltd | Control unit for variable valve timing mechanism |
US8239121B2 (en) | 2007-04-18 | 2012-08-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control unit for variable valve timing mechanism |
JP2013504990A (ja) * | 2009-09-10 | 2013-02-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電気機械の作動のための方法および駆動装置 |
JP2011225161A (ja) * | 2010-04-22 | 2011-11-10 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置 |
JP2012030670A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置の制御装置 |
JP2012240447A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置 |
JP2014000834A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置 |
JP2015182679A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両の制御装置 |
CN108661812A (zh) * | 2017-03-31 | 2018-10-16 | 光阳工业股份有限公司 | 车辆的曲轴定位控制系统及控制方法 |
CN113279866A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-08-20 | 洛阳北方易初摩托车有限公司 | 一种用于摩托车怠速启停系统的停机找位置控制方法 |
WO2024195001A1 (ja) * | 2023-03-20 | 2024-09-26 | 本田技研工業株式会社 | 車両用制御装置、制御方法及び鞍乗型車両 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09264235A (ja) | パワートレインの制御装置 | |
JP3571014B2 (ja) | 内燃機関の自動停止始動制御装置 | |
JP5772803B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2005291143A (ja) | 内燃エンジンのクランク角検出装置及び点火時期制御装置 | |
JP3506042B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP4075679B2 (ja) | 内燃機関の始動制御装置 | |
JP2010216322A (ja) | 内燃機関の始動時気筒判別方法 | |
JP4239730B2 (ja) | 内燃機関用制御装置 | |
JP4298937B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP4340782B2 (ja) | エンジン停止再始動制御装置及びそれを搭載した車両 | |
JP2005042589A (ja) | 内燃機関のクランク角検出装置 | |
JPH0263097B2 (ja) | ||
JP3779826B2 (ja) | 内燃エンジンの完爆検出装置 | |
JP2005180380A (ja) | エンジン始動制御装置、その方法及びそれを搭載した車両 | |
JPH02286874A (ja) | レシプロエンジンの始動性向上装置 | |
JPWO2003036066A1 (ja) | エンジンの加速制御方法及び装置 | |
JPH08121299A (ja) | 独立点火方法 | |
JP3478170B2 (ja) | 内燃機関のアイドル回転数制御装置 | |
JP5287977B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
WO2010089857A1 (ja) | 内燃機関の始動制御装置及び内燃機関の始動制御方法 | |
JPH06117348A (ja) | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 | |
JP3627541B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP4106930B2 (ja) | 内燃機関の始動制御装置 | |
JP2001207902A (ja) | エンジン行程判別装置 | |
JP2012097666A (ja) | 車両の制御装置 |