JPH09262169A - 樹脂製箸 - Google Patents
樹脂製箸Info
- Publication number
- JPH09262169A JPH09262169A JP7364196A JP7364196A JPH09262169A JP H09262169 A JPH09262169 A JP H09262169A JP 7364196 A JP7364196 A JP 7364196A JP 7364196 A JP7364196 A JP 7364196A JP H09262169 A JPH09262169 A JP H09262169A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- chopsticks
- weight
- polyester resin
- parts
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 曲げ特性、色調,軽量性に優れた樹脂製箸を
得ること。 【解決手段】 シクロヘキサンジメタノールと炭素原子
数6または10の芳香族ジカルボン酸からなるポリエス
テル樹脂40〜90重量部と1種以上の棒状または針状
の無機物60〜10重量部とを含有する樹脂製箸。
得ること。 【解決手段】 シクロヘキサンジメタノールと炭素原子
数6または10の芳香族ジカルボン酸からなるポリエス
テル樹脂40〜90重量部と1種以上の棒状または針状
の無機物60〜10重量部とを含有する樹脂製箸。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は樹脂製箸に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂製の箸にはメラミン樹脂,フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられてきた。
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられてきた。
【0003】また、熱可塑性樹脂では実開平4−269
号公報に記載されているポリフェニレンサルファイド
(以降PPSという)樹脂が耐薬品性,耐熱性に優れる
ため用いられる場合もあった。
号公報に記載されているポリフェニレンサルファイド
(以降PPSという)樹脂が耐薬品性,耐熱性に優れる
ため用いられる場合もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱硬化性樹脂
は耐薬品性,耐熱性,曲げ弾性は優れるものの、耐衝撃
性が劣り、また成形加工時間が長いことや、バリ取り等
の後処理が必要になる等の生産性が悪いという欠点があ
った。
は耐薬品性,耐熱性,曲げ弾性は優れるものの、耐衝撃
性が劣り、また成形加工時間が長いことや、バリ取り等
の後処理が必要になる等の生産性が悪いという欠点があ
った。
【0005】また、PPS樹脂は熱可塑性樹脂のため成
形性は改善されるものの、成形時にバリが発生したり、
PPS樹脂の色調が褐色のため、白色や淡色に着色する
ことが困難であり、箸の色調が制限されるという欠点が
あった。さらに、PPS樹脂は比重が高いため、箸の重
量が重くなるという問題があった。
形性は改善されるものの、成形時にバリが発生したり、
PPS樹脂の色調が褐色のため、白色や淡色に着色する
ことが困難であり、箸の色調が制限されるという欠点が
あった。さらに、PPS樹脂は比重が高いため、箸の重
量が重くなるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明の樹脂製箸は、シクロヘキサンジ
メタノールと芳香族ジカルボン酸からなるポリエステル
樹脂40〜90重量部と1種以上の棒状または針状の無
機物60〜10重量部(ポリエステル樹脂と無機物の和
が100重量部)を含有する樹脂組成物からなり、それ
を好ましくは射出成形で製造することを特徴とするもの
である。
の手段として、本発明の樹脂製箸は、シクロヘキサンジ
メタノールと芳香族ジカルボン酸からなるポリエステル
樹脂40〜90重量部と1種以上の棒状または針状の無
機物60〜10重量部(ポリエステル樹脂と無機物の和
が100重量部)を含有する樹脂組成物からなり、それ
を好ましくは射出成形で製造することを特徴とするもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の構成を詳述する。本
発明において「重量」とは「質量」を意味する。
発明において「重量」とは「質量」を意味する。
【0008】本発明におけるポリエステル樹脂を構成す
る芳香族ジカルボン酸成分としては、なかでも炭素数6
または10の芳香族基、すなわちベンゼン骨格またはナ
フタレン骨格のジカルボン酸が好ましくテレフタル酸,
イソフタル酸,ナフタレンジカルボン酸等を挙げること
ができるが、中でもテレフタル酸,イソフタル酸が好ま
しい。ここでジカルボン酸にテレフタル酸,イソフタル
酸を各々単独で用いることも可能であるが、テレフタル
酸,イソフタル酸の2種類を用いた場合のモル割合は5
0〜99/50〜1が好ましく、75〜99/25〜1
が更に好ましく、85〜99/15〜1が特に好まし
い。また、本発明の効果を損なわない限り、その他のポ
リエステル成分を共重合することもできる。
る芳香族ジカルボン酸成分としては、なかでも炭素数6
または10の芳香族基、すなわちベンゼン骨格またはナ
フタレン骨格のジカルボン酸が好ましくテレフタル酸,
イソフタル酸,ナフタレンジカルボン酸等を挙げること
ができるが、中でもテレフタル酸,イソフタル酸が好ま
しい。ここでジカルボン酸にテレフタル酸,イソフタル
酸を各々単独で用いることも可能であるが、テレフタル
酸,イソフタル酸の2種類を用いた場合のモル割合は5
0〜99/50〜1が好ましく、75〜99/25〜1
が更に好ましく、85〜99/15〜1が特に好まし
い。また、本発明の効果を損なわない限り、その他のポ
リエステル成分を共重合することもできる。
【0009】なおシクロヘキサンジメタノールとテレフ
タル酸95モル%,イソフタル酸5モル%を用いて通常
の方法により縮重合して得られたポリエステル共重合体
はFDAの認証(§21CFR177,1240)を得
ており、食品衛生性に優れている。
タル酸95モル%,イソフタル酸5モル%を用いて通常
の方法により縮重合して得られたポリエステル共重合体
はFDAの認証(§21CFR177,1240)を得
ており、食品衛生性に優れている。
【0010】本発明における箸用ポリエステル樹脂組成
物は、1種以上の棒状または針状の無機物が配合されて
いるが、棒状または針状の無機物としては、L(無機物
の長径)D(無機物の短径) の比L/Dが10以上のも
のが好ましい。棒状または針状の無機物としてはガラス
繊維,炭素繊維,金属繊維やタルク,ワラストナイトや
ウイスカー等の無機フィラーが挙げられ、その中でもガ
ラス繊維または炭素繊維が好ましい。
物は、1種以上の棒状または針状の無機物が配合されて
いるが、棒状または針状の無機物としては、L(無機物
の長径)D(無機物の短径) の比L/Dが10以上のも
のが好ましい。棒状または針状の無機物としてはガラス
繊維,炭素繊維,金属繊維やタルク,ワラストナイトや
ウイスカー等の無機フィラーが挙げられ、その中でもガ
ラス繊維または炭素繊維が好ましい。
【0011】本発明の箸用ポリエステル樹脂組成物およ
び箸における、ポリエステル樹脂と棒状または針状の無
機物との配合重量割合は、40〜90/60〜10が好
ましく、50〜85/50〜15が次に好ましく、55
〜80/45〜20が特に好ましい。
び箸における、ポリエステル樹脂と棒状または針状の無
機物との配合重量割合は、40〜90/60〜10が好
ましく、50〜85/50〜15が次に好ましく、55
〜80/45〜20が特に好ましい。
【0012】本発明における箸用ポリエステル樹脂組成
物および箸は、ポリエステル樹脂のため顔料,染料等を
用いて着色も可能である。また、各種添加剤として、酸
化防止剤、衝撃改良剤、変色防止剤、離型剤、滑剤、可
塑剤、耐候剤、その他の重合体などを配合することがで
きる。
物および箸は、ポリエステル樹脂のため顔料,染料等を
用いて着色も可能である。また、各種添加剤として、酸
化防止剤、衝撃改良剤、変色防止剤、離型剤、滑剤、可
塑剤、耐候剤、その他の重合体などを配合することがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の効果を具体的
に説明する。
に説明する。
【0014】実施例1 シクロヘキサンジメタノールとテレフタル酸95モル
%,イソフタル酸5モル%を用いて通常の方法により縮
重合して得られたポリエステル共重合体60重量部に、
ガラス繊維40重量部を配合し溶融混練してポリエステ
ル樹脂組成物を得た。このポリエステル樹脂組成物を用
い樹脂温度300℃、金型温度150℃で射出成形し図
1に示す樹脂製箸を得た。ここで射出成形のゲートは箸
の最も太い部分として、箸の長さ方向に溶融樹脂が流動
するようにした。
%,イソフタル酸5モル%を用いて通常の方法により縮
重合して得られたポリエステル共重合体60重量部に、
ガラス繊維40重量部を配合し溶融混練してポリエステ
ル樹脂組成物を得た。このポリエステル樹脂組成物を用
い樹脂温度300℃、金型温度150℃で射出成形し図
1に示す樹脂製箸を得た。ここで射出成形のゲートは箸
の最も太い部分として、箸の長さ方向に溶融樹脂が流動
するようにした。
【0015】本箸細端部のバリを顕微鏡を用いて測定し
たところ、バリは0. 05mm以下でありバリ取り加工
が不要であった。箸の色調は白色であり製品の見栄え、
清潔感に優れており、箸一本の重量も8. 9gと軽量で
あった。
たところ、バリは0. 05mm以下でありバリ取り加工
が不要であった。箸の色調は白色であり製品の見栄え、
清潔感に優れており、箸一本の重量も8. 9gと軽量で
あった。
【0016】また、箸の曲げ特性を測定するため、曲げ
試験機を用い箸の破壊強度と破壊たわみを測定した。試
験方法は箸の細端から10mmと110mmの2箇所を
支点として、箸の細端から60mmの位置に箸が破壊す
るまで3mm/minの曲げ速度で荷重をかけた。本箸
の破壊強度は150Nと高く、破壊たわみも9mmと高
い値を示した。
試験機を用い箸の破壊強度と破壊たわみを測定した。試
験方法は箸の細端から10mmと110mmの2箇所を
支点として、箸の細端から60mmの位置に箸が破壊す
るまで3mm/minの曲げ速度で荷重をかけた。本箸
の破壊強度は150Nと高く、破壊たわみも9mmと高
い値を示した。
【0017】比較例1 直鎖型PPS樹脂60重量部にガラス繊維40重量部を
配合し溶融混練してなるPPS樹脂組成物を用い樹脂温
度320℃、金型温度130℃とした以外は実施例1と
同様に射出成形しと同様な樹脂製の箸を得た。
配合し溶融混練してなるPPS樹脂組成物を用い樹脂温
度320℃、金型温度130℃とした以外は実施例1と
同様に射出成形しと同様な樹脂製の箸を得た。
【0018】本箸細端部のバリを観測したところは0.
1mm以上のバリが存在し、バリ取り加工が必要である
と共に、箸の色が白褐色のため製品の見栄えが悪いとい
う欠点があった。、箸一本の重量も9. 7gと実施例1
に比べ重くなった。
1mm以上のバリが存在し、バリ取り加工が必要である
と共に、箸の色が白褐色のため製品の見栄えが悪いとい
う欠点があった。、箸一本の重量も9. 7gと実施例1
に比べ重くなった。
【0019】また、同様な方法で測定した箸の曲げ特性
は、破壊強度は150Nと実施例1と同等ではあった
が、破壊たわみは7mmと低い値を示した。
は、破壊強度は150Nと実施例1と同等ではあった
が、破壊たわみは7mmと低い値を示した。
【0020】
【発明の効果】本発明でえられる樹脂製箸は曲げ特性、
色調,軽量性に優れている。
色調,軽量性に優れている。
【図1】実施例で作成した樹脂製箸の形状を示す図であ
る。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 シクロヘキサンジメタノールと芳香族ジ
カルボン酸からなるポリエステル樹脂40〜90重量部
と1種以上の棒状または針状の無機物60〜10重量部
(ポリエステル樹脂と無機物の和が100重量部)とを
含有する樹脂製箸。 - 【請求項2】 芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸およ
び/またはイソフタル酸である請求項1記載の樹脂製
箸。 - 【請求項3】 芳香族ジカルボン酸のテレフタル酸/イ
ソフタル酸のモル割合が50〜99/50〜1である請
求項2記載の樹脂製箸。 - 【請求項4】 無機物がガラス繊維または炭素繊維であ
る請求項1記載の樹脂製箸。 - 【請求項5】 シクロヘキサンジメタノールと芳香族ジ
カルボン酸からなるポリエステル樹脂40〜90重量部
と1種以上の棒状または針状の無機物60〜10重量部
(ポリエステル樹脂と無機物の和が100重量部)とを
含有する箸用樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項5記載の箸用樹脂組成物を射出成
形する樹脂製箸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7364196A JPH09262169A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 樹脂製箸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7364196A JPH09262169A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 樹脂製箸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09262169A true JPH09262169A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13524130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7364196A Pending JPH09262169A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 樹脂製箸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09262169A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1741369A1 (en) * | 2005-07-06 | 2007-01-10 | Nan-Hee Lee | A combined spoon and chopsticks |
JP2008221480A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Kantoh Plastic Industry Co Ltd | 棒状成形品の装飾方法及び箸 |
JP2018047666A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 有限会社北鉄工所 | 成形方法 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP7364196A patent/JPH09262169A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1741369A1 (en) * | 2005-07-06 | 2007-01-10 | Nan-Hee Lee | A combined spoon and chopsticks |
JP2008221480A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Kantoh Plastic Industry Co Ltd | 棒状成形品の装飾方法及び箸 |
JP2018047666A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 有限会社北鉄工所 | 成形方法 |
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