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JPH09261506A - 偏向回路 - Google Patents

偏向回路

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Publication number
JPH09261506A
JPH09261506A JP9082429A JP8242997A JPH09261506A JP H09261506 A JPH09261506 A JP H09261506A JP 9082429 A JP9082429 A JP 9082429A JP 8242997 A JP8242997 A JP 8242997A JP H09261506 A JPH09261506 A JP H09261506A
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JP
Japan
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raster
current
horizontal deflection
horizontal
coil
Prior art date
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Application number
JP9082429A
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English (en)
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JP3947594B2 (ja
Inventor
Walter Truskalo
トラスカロ ウオルター
Ronald Knight Peter
ロナルド ナイト ピーター
Lawrence E Smith
エドワード スミス ローレンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Technicolor USA Inc
Original Assignee
Thomson Consumer Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thomson Consumer Electronics Inc filed Critical Thomson Consumer Electronics Inc
Publication of JPH09261506A publication Critical patent/JPH09261506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3947594B2 publication Critical patent/JP3947594B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
    • H04N3/22Circuits for controlling dimensions, shape or centering of picture on screen
    • H04N3/23Distortion correction, e.g. for pincushion distortion correction, S-correction
    • H04N3/233Distortion correction, e.g. for pincushion distortion correction, S-correction using active elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラスタにおける直交誤差および平行四辺形誤
差を補正すること。 【解決手段】 平行四辺形のラスタの上半分と下半分の
走査線を適当に移動して全体に矩形のラスタを発生させ
るために、ラスタ補正回路200を水平偏向回路100
に結合させる。ラスタ補正回路200は、インダクタン
ス・コイルLC とコンデンサCC を含むラスタ・センタ
リング回路網を介して水平偏向コイルLHに結合され
る。インダクタンス・コイルLC は、水平偏向コイルL
H より大きいインダクタンスを有し、従って、より低い
ピーク・ピーク電流を流れさせる。垂直周波数ののこぎ
り波電圧がトランジスタQ2とQ3をそれぞれ駆動し、
その結果、垂直周波数のラスタ補正電流がラスタ補正回
路200に流れ込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、ラスタ補
正回路の分野に関し、特に、ビデオ表示装置の陰極線管
のラスタにおける直交誤差と平行誤差を補正するのに使
用される回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ表示装置の陰極線管(CRT)に
おいて、螢光面を横切って少なくとも一本の電子ビーム
を偏向させることによりラスタが形成される。各電子ビ
ームは、水平周波数ののこぎり波電流で水平偏向コイル
を励磁して生じる磁界により水平方向に偏向される。同
時に、各電子ビームは、垂直周波数ののこぎり波電流で
垂直偏向コイルを励磁して生じる磁界により垂直方向に
偏向される。その結果、電子ビームは左から右へ偏向さ
れるにつれて、負に傾斜した、すなわち“右下りの”走
査線となり、CRTのラスタを形成する。カラーテレビ
ジョン受像機に使用され、画面の幅約723mmおよび
画面の高さ約538mmを有する典型的な陰極線管で、
水平走査線は1フィールドにおいて完全に水平な位置か
ら約2.4mm降下する。
【0003】図1に示すように、右下りの走査は、直角
および平行四辺形の誤差をラスタに生じる。完全に矩形
のラスタでは、水平および垂直方向の中心線は互いに直
交しており垂直である。右下りの走査は完全に矩形のラ
スタを発生せず、ラスタの水平および垂直方向の中心線
が直交しない。
【0004】直交誤差は量的尺度であり、ラスタの水平
および垂直方向の中心線が直交性から外れている程度
を、ラジアンまたは角度で表す。図2に示すように、ラ
スタをX座標とY座標で表すと、直交誤差は以下の三角
関数式で計算することができる。
【数1】 従来の右下りの走査では、約0.2°の直交誤差を生じ
る。CRTにおける直交誤差について典型的な設計許容
範囲は+0.3°として指定される。
【0005】直交誤差はラスタの左端と右端で拡大され
る。その理由は、よく知られているように、電子ビーム
の偏向感度は、電子ビームがラスタの端に接近するにつ
れて増大するからである。その結果、ラスタの端は傾い
て、一般に平行四辺形の形になる。
【0006】平行四辺形の誤差は量的尺度であり、ラス
タの形状が平行四辺形に近似する程度をラジアンまたは
角度の単位で表す。図2に示すように、ラスタをX座標
とY座標で表すと、垂直方向の平行四辺形誤差は以下の
三角関数式で計算することができる。
【数2】 水平方向の平行四辺形誤差は以下の三角関数式で計算す
ることができる。
【数3】 従来の右下りの走査では、典型的な直交誤差は、直交誤
差の約1.5倍の平行四辺形誤差に変換される。例え
ば、直交誤差0.2°を生じる従来の右下りの走査で発
生される平行四辺形誤差は約0.3°になる。CRTに
おける平行四辺形誤差について典型的な設計上の許容範
囲は+0.5°と指定される。
【0007】ラスタにおける側方の(左右の)糸巻歪み
を補正する手段を使用すると、右下りの走査により、ラ
スタの糸巻き歪みの湾曲に対する、糸巻き歪み補正電流
包絡線の不整合を生じる。この不整合を軽減すると、約
80%だけ平行四辺形誤差が増加することがある。従っ
て、約0.3°の平行四辺形誤差を生じる従来の右下り
の走査の場合、左右の糸巻き歪み補正を使用すると、平
行四辺形誤差は約0.6°に増加する。
【0008】ラスタの直交誤差および平行四辺形誤差を
完全に除去してCRTに最高級の画像を表示できること
が望ましい。一つの解決法は、垂直偏向コイルと相対的
に水平偏向コイルを回転させて、ラスタの傾斜した水平
中心線をCRTの水平中心線に合わせる。それによっ
て、右下りの走査の影響は除去されるが、この方法には
問題がある。第一に、この方法ではビデオ表示装置にお
けるコンバーゼンスに影響を及ぼす。第二に、傾斜した
水平中心線がCRTの中心線の方に回転されるにつれ、
ラスタの糸巻き歪みの湾曲も回転して、傾斜した水平中
心線と最初の関係を維持しようとする。従って、この方
法では直交誤差は除去されるが、糸巻き歪みの補正電流
包絡線とラスタの糸巻き歪みの湾曲との不整合のために
平行四辺形誤差の成分は処理されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで述べる発明的構
成によるラスタ補正を備えた偏向回路は、陰極線管の偏
向コイル内の水平偏向電流を垂直周波数で変調して、ラ
スタにおける直交誤差および平行四辺形誤差を補正す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような偏向回路は、
ラスタを形成する偏向コイル;および偏向コイルに結合
される補正電流を発生しラスタの左右の側縁がそれぞれ
ラスタの幾何学的中心を通る水平軸と直交する関係を設
定する手段を含んでいる。この補正電流発生手段は、ラ
スタの幾何学的中心を通る水平軸と垂直軸が直交する関
係を設定する。補正電流は、垂直走査周波数を有し且つ
のこぎり波の形状を有する。
【0011】ここで述べる発明的構成の特徴に従う、ビ
デオ表示装置のための偏向回路は、偏向電流に対応する
ラスタを発生する偏向コイルと;偏向電流を変調して、
ラスタの複数の走査線を側方に移動する手段とを含んで
いる。偏向電流は垂直走査周波数で変調される。
【0012】ラスタの上部における複数の走査線はラス
タの第1の側縁の方へ移動され、ラスタの下部における
複数の走査線は第1の側縁と反対側の、ラスタの第2の
側縁の方へ移動される。このように複数の走査線が移動
されると、ラスタの第1の側縁と第2の側縁が、それぞ
れラスタの幾何学的中心を通る水平軸と直交する関係と
なる。またこのように複数の走査線を移動すると、ラス
タの幾何学的中心を通る水平軸と垂直軸が直交する関係
となる。
【0013】偏向電流を変調する手段は第1と第2の能
動デバイスを含み、各デバイスは水平偏向コイルの第1
と第2の端子にそれぞれ結合される第1と第2の端子を
備えており、第1と第2の能動デバイスは各垂直走査期
間の間の別個の期間の間に偏向電流を変調する。能動デ
バイスのうちの一方はバイアスされ、他方の能動デバイ
スが偏向電流を変調している期間の間、十分に導通す
る。偏向電流の変調は、垂直走査期間の間の一部の期間
に他方の能動デバイスの導電度を線形的に変化させるこ
とにより行われる。
【0014】ここで述べる発明的構成を組み入れた、ビ
デオ表示装置のための水平偏向システムは、ラスタを発
生させる水平偏向コイルと;水平偏向コイルと並列に結
合されて電子ビームをラスタの幾何学的中心に位置させ
てセンタリング・コイルおよびセンタリング・コンデン
サの直列接続より成るセンタリング回路網と;センタリ
ング・コンデンサに電圧を発生させる第1および第2の
能動デバイスとを含み、この電圧はラタスの縦の中心付
近で最小ピーク値に達し、ラスタの上部(top)と下
部(bottom)で最大ピーク値に達する。この電圧
の対応するピーク値間の間隔は垂直走査期間にほぼ等し
い。
【0015】この電圧は、ラスタの左右の側縁が、それ
ぞれラスタの幾何学的中心を通る水平軸と直交する関係
を設定する方向に補正電流を水平偏向コイルに供給す
る。この電圧は、また、ラスタの幾何学的中心を通る水
平軸と垂直軸が直交する関係を設定する方向に補正電流
を水平偏向コイルに供給する。
【0016】上述のおよびその他の本発明の特徴および
利点は、添付されている図面と関連して記載される以下
の説明から明らかとなろう。図面中、類似する参照番号
は同じ要素を示す。
【0017】
【発明の実施の形態】従来の水平偏向回路100が図3
に示されており、それに関連する電圧および電流の波形
は図4に示されている。電流の方向は図3に示す方向を
正とする。
【0018】図3と図4に関して述べると、約140V
の直流電圧B+ は、高圧変成器T1の一次巻線LPR1
介してS−補正コンデンサCS に印加される。電子ビー
ムがラスタの左上の隅に偏向されると、水平出力トラン
ジスタQ1は電流を流れさせない。水平偏向コイルLH
に以前貯えられたエネルギにより、電流は、順方向にバ
イアスされたダンパ・ダイオードD1と水平偏向コイル
H を通って流れ、S−補正コンデンサCS に入る。こ
の時点で、ダンパ電流ID と水平偏向電流IHはそれぞ
れ負のピーク値に達する。
【0019】電子ビームがラスタの中央に達すると、水
平偏向コイルLH に貯えられたエネルギは衰えてゼロに
なり、水平偏向電流IH とダンパ電流ID はほぼゼロに
なる。ダンパ・ダイオードD1は逆方向にバイアスさ
れ、水平発振回路10により、水平出力トランジスタQ
1は電流IHOT を流れさせる。水平偏向電流IH は逆向
きになり、S−補正コンデンサCS より水平偏向コイル
に供給されるエネルギにより、水平偏向電流IH は線形
的に増加する。
【0020】電子ビームがラスタの右端に達すると、水
平発振回路10は、水平出力トランジスタQ1に、電流
HOT を流れさせるのを止めさせ、ダンパ・ダイオード
D1は逆方向にバイアスされたままである。この帰線期
間の間、衰えている水平偏向電流IH は帰線コンデンサ
R の中に急速に流れ込む。水平偏向電流IH が衰えて
ほぼゼロになると、逆向きとなり、それから帰線コンデ
ンサCR から供給される。帰線コンデンサがその貯えら
れたエネルギを水平偏向コイルLH を通して放出する
と、電子ビームはラスタの左上隅に戻され、この動作が
繰り返される。
【0021】図1に示すように、負の直交誤差を有する
ラスタの場合、ラスタは全体に平行四辺形の形をしてお
り、ラスタの上半分のラインは左に移動され、ラスタの
下半分のラインは右に移動されている。全体に矩形のラ
スタは、ラスタの上半分と下半分における走査線を適当
に移動することにより、図1の全体に平行四辺形のラス
タから得ることができる。例えば、図1の全体に平行四
辺形のラスタの場合、ラスタの上半分の走査線は右に移
動することができ、ラスタの下半分の走査線は左に移動
することができる。
【0022】ラスタの各半分における走査線を適当に移
動させるには、ラスタを走査するために電子ビームが偏
向されるときに、水平偏向電流IH を垂直周波数のラス
タ補正電流IO/P で変調することにより行うことができ
る。図4のa、図4のc、図4のdに関して述べると、
水平偏向電流IH の走査部分は、ダンパ電流ID (これ
は電子ビームがラスタの左端からラスタの中央へ移動す
るときにダンパ・ダイオードD1を通って流れる)と電
流IHOT (これは電子ビームがラスタの中央からラスタ
の右端に掃引するとき水平出力トランジスタQ1を通っ
て流れる)の和である。従って、図1に示すタイプの全
体に平行四辺形のラスタは、全体として、ラスタの上半
分では、電子ビームは、ダンパ電流ID の方向に水平偏
向コイルLH を通って流れる電流によって不均衡に偏向
される。同様に、ラスタの下半分では電子ビームは、電
流IHOT の方向に水平偏向コイルLH を通って流れる電
流によって不均衡に偏向される。従って、全体に矩形の
ラスタを発生させるためには、ラスタ補正電流I
O/P は、ラスタの上半分においては電流IHOT と同じ方
向に水平偏向コイルLH を通って流れるべきであり、ラ
スタの下半分ではダンパ電流と同じ方向に水平偏向コイ
ルLH を通って流れるべきである。
【0023】図5に示す水平偏向装置300において、
全体に平行四辺形のラスタの上半分と下半分の走査線を
適当に移動して全体に矩形のラスタを発生させるため
に、ラスタ補正回路200を水平偏向回路100に結合
させることができる。図5に関して述べると、ラスタ補
正回路200は、インダクタンス・コイルLC とコンデ
ンサCC を含むラスタ・センタリング回路網を介して水
平偏向コイルLH に結合される。インダクタンス・コイ
ルLC は、典型的には、水平偏向コイルLH より大きい
インダクタンスを有し、従って、より低いピーク・ピー
ク電流を流れさせる。図6に示す、垂直周波数ののこぎ
り波電圧の波形210と211はトランジスタQ2とQ
3をそれぞれ駆動し、その結果、垂直周波数のラスタ補
正電流IO/P がラスタ補正回路200に流れ込む。のこ
ぎり波形210と211は従来の手段(ここでは述べな
い)により発生される。
【0024】図5および図6に関して述べると、ラスタ
の上半分において、のこぎり波210はトランジスタQ
2をしゃ断状態から飽和状態に線形的に変調し、のこぎ
り波211はトランジスタQ3を飽和させる。従って、
水平偏向装置300の動作は、等価水平偏向装置30
0′(図7のa)に関して説明することができる。図7
のaにおいて、トランジスタQ2とR2の並列の組合せ
は可変抵抗REQ2 で表され、トランジスタQ3は閉じた
スイッチSW3 で表される。電圧の極性および電流の向
きは図7のaに示す方向を正とする。
【0025】図7のaおよび図7のbに関して述べる
と、水平偏向電流IH の負の分は、水平偏向コイルLH
を通るダンパ電流に相当し、従って、ラスタの左縁から
ラスタの中央に至る電子ビームの偏向に相当し、この負
の期間の間に、水平周波数のセンタリング電流IC の負
の部分がセンタリング・インダクタンス・コイルLC
通って流れる。ダイオードD2は逆方向にバイアスさ
れ、ダイオードD3は順方向にバイアスされ、水平周波
数のセンタリング電流IC は、ダイオードD3とスイッ
チSW3 を介して、S−補正コンデンサCS を充電す
る。小さい、正のセンタリング電圧V′C もセンタリン
グ・コンデンサCC の両端に設定される。電圧V′
C は、ダイオードD3の順方向電圧降下とトランジスタ
Q3のコレクタ/エミッタ間飽和電圧との和に近い値に
固定される。
【0026】電子ビームがラスタの中央に達すると、水
平偏向電流IH は向きを逆にして正になる。これは、水
平偏向コイルLH を通る電流IHOT の流れに相当し、従
って、ラスタの中央からラスタの右縁に至る電子ビーム
の偏向に相当する。水平センタリング電流IC も正にな
る。これで、ダイオードD2は順方向にバイアスされ、
ダイオードD3は逆方向にバイアスされ、水平周波数の
電流が可変抵抗REQ2とダイオードD2を通って流れ
る。センタリング電圧V′C は負になり、可変抵抗R
EQ2 の両端に発生する電圧VREQ2にほぼ等しくなる。
【0027】ラスタの上半分で水平ラインが連続的に走
査され、のこぎり波210がトランジスタQ2を駆動し
て飽和状態に近づけるので、センタリング電圧V′C
連続する負のピークの大きさは減少する。それ故、可変
抵抗REQ2 、従って、可変抵抗REQ2 の両端に発生する
電圧の大きさは、電子ビームが垂直走査期間の中央に近
づくにつれて減少する。これは、図1に示す、直交誤差
と平行四辺形誤差がひどく無くなることに相当し、電子
ビームがラスタの上半分を走査するときに必要とされる
補正は少なくなる。
【0028】センタリング電圧V′C の負のピークの大
きさが連続的に減少すると、図7のbおよび図9に示す
ように、垂直周波数ランプ波電圧V′rampを発生する。
ランプ波電圧V′rampは、電流IHOT と同じ方向に水平
偏向コイルLH を通って補正電流IO/P を発生する。従
って、ラスタ補正電流IO/P により水平偏向コイルLH
内に誘起される磁界が、ラスタの中央から右縁に至る電
子ビームの偏向期間の間に電流IHOT によりコイルLH
内に誘起される磁界を有利に補償する。それによって、
走査線は更に右に偏向される。
【0029】ラスタの下半分において、トランジスタQ
2とQ3の役割は逆になる。のこぎり波210はトラン
ジスタQ2を飽和させ、のこぎり波211はトランジス
タQ3を飽和状態からしゃ断状態に線形的に変調する。
従って、水平偏向装置300は等価水平偏向装置30
0″(図8のa)で表すことができる。この図で、トラ
ンジスタQ2は閉じたスイッチSW2 で表され、トラン
ジスタQ3と抵抗R3の並列の組合わせは可変抵抗R
EQ3 で表される。電圧の極性および電流の向きは図8の
aに示す方向を正とする。
【0030】図8のaと図8のbについて述べると、水
平偏向電流IH の負の部分は、水平偏向コイルLH を通
って流れるダンパ電流ID に相当し、従って、ラスタの
左縁から中央に偏向される電子ビームに相当し、この負
の期間に、水平周波数のセンタリング電圧IC の負の部
分はセンタリング・インダクタンス・コイルLC を通っ
て流れる。ダイオードD2は逆方向にバイアスされ、ダ
イオードD3は順方向にバイアスされ、水平周波数のセ
ンタリング電流IC は、ダイオードD3と可変抵抗R
EQ3 を通ってS−補正コンデンサCS を充電する。正の
センタリング電圧V″C は、センタリング・コンデンサ
C の両端に設定され、可変抵抗REQ3 の両端に生じる
電圧VREQ3にほぼ等しい。
【0031】電子ビームがラスタの中央に達すると、水
平偏向電流IH は向きを逆にし、正になる。これは、水
平偏向コイルLH を通って流れる電流IHOT に相当し、
従って、ラスタの中央から右縁に偏向される電子ビーム
に相当する。水平センタリング電流IC も正になる。こ
こで、ダイオードD2は順方向にバイアスされ、ダイオ
ードD3は逆方向にバイアスされ、水平周波数の電流は
スイッチSW2 とダイオードD2を通って流れる。セン
タリング電圧V″C は負となり、ダイオードD2の順方
向電圧降下とトランジスタQ2のコレクタ/エミッタ間
の飽和電圧との和にほぼ等しい値に固定(clamp)
される。
【0032】ラスタの下半分で水平ラインが連続的に走
査されると、のこぎり波電流211はトランジスタQ3
をしゃ断する方向へ線形的に駆動するので、センタリン
グ電圧V″C の連続的な正のピークは大きいが増加す
る。それ故、可変抵抗REQ3 、従って可変抵抗REQ3
発生する電圧の大きさは、電子ビームが垂直走査期間の
底部に達するにつれて増加する。これは、図1に示すよ
うな直交誤差と平行四辺形誤差がひどくなることに相当
し、電子ビームがラスタの下半分を走査するにつれ、よ
り多くの補正が必要となる。
【0033】センタリング電圧V″C の正のピークの大
きさが連続的に増加すると、図8のbおよび図9に示す
ような、垂直周波数のランプ波電圧V″rampを生じる。
ランプ波電圧V″rampは、電流ID と同じ方向に水平偏
向コイルLH を通る補正電流IO/P を発生する。従っ
て、ラスタ補正電流IO/P により水平偏向コイルLH
誘起される磁界が、ラスタの左縁から中央に至る電子ビ
ームの偏向の期間の間に電流ID によりコイルLH に誘
起される磁界を有利に補償する。それにより、走査線は
更に左に偏向される。
【0034】ラスタ補正回路200のダイオードD2と
D3は、トランジスタQ2とQ3が導通状態から非導通
状態に移行するときに起こる過大電圧に起因して生じる
損傷または破壊からトランジスタQ2とQ3を保護する
ために必要に応じて使用される。
【0035】抵抗R2とR3は、それぞれ、図7のaお
よび図8のaの可変抵抗REQ2 とREQ3 の構成要素であ
る。従って、抵抗R2とR3の値は、それぞれ、垂直周
波数のランプ波電圧V′rampとV″rampの性質に影響を
及ぼす。従って、センタリング・インダクタンス・コイ
ルLC の値が必要な電流を供給するのに十分なだけ低け
れば、ラスタの幾何学的中心における電子ビームの水平
方向のセンタリングは、抵抗R2とR3の値を適当に選
択することにより実行できる。
【0036】垂直周波数ののこぎり波形210と211
を適当にバイアスして、トランジスタQ2とQ3が役割
を逆転する特定のゼロ交差点を選択することにより、電
子ビームの水平センタリングを調節することもできる。
例えば、図10のaはゼロ交差点を示すように構成され
たのこぎり波形210と211を示す。図10のbは、
直流バイアスを供給して、ゼロ交差点をラスタの右縁の
方へ移動した後の、のこぎり波形210′と211′を
示す。図10のcは、直流バイアスを供給してゼロ交差
点をラスタの左縁の方へ移動した後の、のこぎり波形2
10″と211″を示す。
【0037】もし直流バイアスがのこぎり波形210ま
たは211を、ピーク振幅−VSAWまたは+VSAW を超
える量だけ移動させるなら、ラスタ補正回路200のト
ランジスタQ2とQ3のうち1つだけが垂直走査期間の
間にラスタ補正電流IO/P を変調することができ、もう
一方のトランジスタはその垂直走査期間の間中ずっと飽
和状態に留まっている。例えば、もしのこぎり波形21
1が+VSAW よりも大きい直流電圧であれば、トランジ
スタQ2は垂直走査期間の間中ずっと飽和されており、
ラスタ補正電流IO/P はトランジスタQ3のみで変調さ
れる。もう一方の極値で、もしのこぎり波形210が−
SAW よりも大きい直流電圧であれば、トランジスタQ
3はその垂直走査期間の間中ずっと飽和しており、ラス
タ補正電流IO/P はトランジスタQ2だけで変調され
る。
【0038】水平偏向装置300についての前述の説明
は、右下りの走査と本来関連する直交誤差および平行四
辺形誤差を生じるラスタに対してラスタ補正回路200
が与える有益な効果を示している。ラスタの上半分の部
分において、ラスタ補正電流IO/P は水平偏向電流IH
を変調して、電子ビームの偏向を更にラスタの右縁の方
へ有利に伸長する。ラスタの下半分の部分で、ラスタ補
正電流IO/P は水平偏向電流IH を変調して、電子ビー
ムの偏向を更にラスタの左縁の方へ有利に伸長する。図
10に関して述べると、1フィールドにわたるこの変調
の最終的な効果としては、比較的振幅の大きい水平偏向
電流IH と比較的振幅の小さいラスタ補正電流IO/P
重ね合わされ、水平偏向コイルLH を通る全電流はバイ
アスされ増加する。
【0039】
【発明の効果】ラスタにおける直交誤差および平行四辺
形誤差を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直交誤差および平行四辺形誤差を有するラスタ
を示す。
【図2】陰極線管のラスタをX座標とY座標で示す。
【図3】従来の水平偏向回路を示す。
【図4】図3の従来の水平偏向回路と関連する電圧波形
と電流波形を示す。
【図5】本文で述べる発明的構成と関連する水平偏向装
置を示す。
【図6】本文で述べる発明的構成と関連する電圧波形を
示す。
【図7】図5の水平偏向装置の動作を説明するのに役立
つ等価回路を示す。
【図8】図5の水平偏向装置の動作を説明するのに役立
つ等価回路を示す。
【図9】本文で述べる発明的構成と関連する電圧波形を
示す。
【図10】本文で述べる発明的構成の特徴を説明するの
に役立つ電圧波形を示す。
【図11】本文で述べる発明的構成と関連する電流波形
を示す。
【符号の説明】
100 従来の水平偏向回路 200 ラスタ補正回路 210 のこぎり波電圧 211 のこぎり波電圧 300 本発明の水平偏向装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター ロナルド ナイト アメリカ合衆国 インデイアナ州 インデ イアナポリステイール・ウエイ 8021 (72)発明者 ローレンス エドワード スミス アメリカ合衆国 インデイアナ州 ノーブ ルズビル スイート・ガム・コート 204

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ表示装置用の偏向回路であって、 ラスタを形成する偏向コイルと、 前記偏向コイルに結合される補正電流を発生する手段で
    あって、前記ラスタの左側縁と右側縁が、それぞれ前記
    ラスタの幾何学的中心を通る水平軸と直交する関係を設
    定する補正電流発生手段とを含む、偏向回路。
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