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JPH09260629A - 増幅型固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

増幅型固体撮像素子の製造方法

Info

Publication number
JPH09260629A
JPH09260629A JP8070462A JP7046296A JPH09260629A JP H09260629 A JPH09260629 A JP H09260629A JP 8070462 A JP8070462 A JP 8070462A JP 7046296 A JP7046296 A JP 7046296A JP H09260629 A JPH09260629 A JP H09260629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
pixel
gate electrode
wiring
drain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8070462A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Abe
秀司 阿部
Junji Yamane
淳二 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8070462A priority Critical patent/JPH09260629A/ja
Publication of JPH09260629A publication Critical patent/JPH09260629A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅型固体撮像素子の製法において、画素領
域での配線構造の簡素化、画素特性の均一化を図る。 【解決手段】 ゲート電極を形成する前に、同一のマス
クを用いてソース領域39及びドレイン領域40と、ソ
ース領域39及びドレイン領域40下の不純物領域41
及び42とをイオン注入でセルファライン的に形成し、
その後、ゲート電極とゲート電極同士を繋ぐ配線層45
を同一の導電層をパターニングして形成する。そしてチ
ャネル領域外のこの配線層45に他の配線を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅型固体撮像素
子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子の高解像度化の要求
に従って、CCD固体撮像素子に代わってスミアが無
く、微細画素の実現が可能である増幅型固体撮像素子が
開発されている。この増幅型固体撮像素子は、画素毎に
光信号を増幅するためのMOS型トランジスタを備え、
画素に光電変換により蓄積された電荷をトランジスタの
電流変調として信号を読み出すように構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8及び図9は、先に
提案した増幅型固体撮像素子の比較例を示す。この増幅
型固体撮像素子1は、図9に示すように、第1導電型例
えばp型のシリコン半導体基板2上に第2導電型即ちn
型の半導体領域、即ちオーバーフローバリア領域3及び
p型の半導体ウエル領域4が形成され、このp型半導体
ウエル領域4上にSiO2 等によるゲート絶縁膜5を介
して光を透過しうる環状のゲート電極6が形成され、こ
の環状のゲート電極6の中心孔及び外周に対応する領域
にn型のソース領域7及びドレイン領域8が形成される
と共に、之等領域7及び8下のp型半導体ウエル領域4
内にソース及びドレイン領域と同導電型、即ちn型の不
純物領域9及び10が形成され、ゲート電極6下のチャ
ネルに対応する領域にp型半導体ウエル領域4より不純
物濃度の高いp型の電荷蓄積ウエル領域、いわゆるセン
サウエル領域12が形成され、ここに一画素となるMO
S型トランジスタ(以下、画素MOSトランジスタと称
する)13が構成される。環状のゲート電極6は、光を
できるだけ吸収しないように薄いか、透明の材料が選ば
れ、この例では薄膜の多結晶シリコンが用いられる。
【0004】この画素MOSトランジスタ13が、図8
に示すように、複数個マトリックス状に配列され、水平
方向に隣り合う2つの画素MOSトランジスタ13の環
状のゲート電極6に、之等にまたがるように第1配線材
からなる例えばV字型の画素間配線層15が接続され
る。そして、画素MOSトランジスタ13の各行間に対
応する位置で画素間配線層15に接続する第2配線材に
よる垂直選択線17が水平方向に沿って配される。
【0005】また、各列に対応する画素MOSトランジ
スタ13のソース領域7に、垂直方向に沿って形成され
た第3配線材による共通の信号線16が接続される。さ
らに、画素間配線層15にまたがらない画素MOSトラ
ンジスタ13間に、信号線16に平行するように、ドレ
イン領域8に接続した第3配線材によるドレイン電源線
18が形成される。
【0006】20は画素間配線層15とゲート電極6と
のコンタクト部、21は画素間配線層15と垂直選択線
17とのコンタクト部、22はソース領域7と信号線1
6とのソースコンタクト部、23はドレイン領域8とド
レイン電源線18とのドレインコンタクト部である。
尚、24は画素MOSトランジスタ13が形成されてい
る画素領域を示す。
【0007】この画素MOSトランジスタ13では、環
状のゲート電極6を透過した光がシリコン中で光電変換
して電子−正孔を発生し、このうちの一方の電荷、この
例では正孔が信号電荷として環状のゲート電極6下のセ
ンサウエル領域12内に蓄積される。垂直選択線17を
通して環状のゲート電極6に高い電圧が印加され、画素
MOSトランジスタ13がオンされると、ドレイン電流
(いわゆるチャネル電流)が表面のチャネルに流れ、こ
のドレイン電流が信号電荷により変化を受けるので、こ
のドレイン電流を信号線16を通して出力し、その変化
量を信号出力とする。
【0008】信号電荷(正孔)が蓄積されるセンサウエ
ル領域12は、浅いソース領域7及びドレイン領域8
と、深い不純物領域9及び10と、さらに之より深いオ
ーバーフローバリア領域3によって電位的に囲まれる。
大光量を受光した時の余分な蓄積電荷は、オーバーフロ
ーバリア領域3を通して基板2側に排出される。赤色の
感度を得るため、オーバーフローバリア領域3は数μm
の深い位置に形成されることが普通である。
【0009】それゆえ、深い不純物領域9及び10は、
浅いソース領域7及びドレイン領域8と、オーバーフロ
ーバリア領域3に電位的に繋がっていなくてはならな
い。即ち、ドレイン領域8の下方の不純物領域10は、
光電変換した電子と正孔のうちの非蓄積側の電荷(この
側では電子)を浅いドレイン領域8に逃がすことと、蓄
積電荷が隣接する画素に漏れ出ることを防止する、即ち
隣接画素とのブルーミング防止のための電位障壁(ポテ
ンシャルバリア)の役をしている。
【0010】通常、浅いソース領域7及びドレイン領域
8は、ゲート電極6をマスクにセルファライン的に形成
される。一方、深い位置のn型不純物領域9及び10
は、ゲート電極6が薄くイオン注入のマスクとならない
ため、別のレジストマスクを介してゲート電極6の形成
前にイオン注入によって形成される。
【0011】ところで、上述した比較例の増幅型固体撮
像素子1においては、画素MOSトランジスタ13を構
成するゲート電極6が、必然的に1画素毎に電気的に分
離されるため、チャネル領域11のゲート電極6上にコ
ンタクト部20の開口を設け、配線しなければならな
い。配線のレイアウトの関係上、まず画素間配線層15
を形成した後、水平方向に垂直選択線17を形成してい
る。
【0012】そして、ソース領域7とドレイン領域8に
夫々接続される信号線16及びドレイン電源線18は、
夫々垂直方向にそって形成されるため、構造的に3層配
線となり、複雑な構造となる。また、光学的にも配線間
の乱反射が多く、感度むらとなったり、段差も大きいた
め加工し難いという問題点があった。
【0013】特に、チャネル電流やセンサウエル領域1
2の真上にコンタクト孔を開けざるを得ない斯る構造で
は、以下の問題が実用上大きな障害であった。
【0014】ゲート電極6とのコンタクト部20下で
は、画素間配線層15の第1配線材との仕事関数差や、
コンタクト孔のエッチング時のプロセスダメージによる
酸化膜中電荷の発生などによって、チャネルポテンシャ
ルが局所的に変化してしまい、画素毎の特性にばらつき
が発生し、これにより閾値電圧Vthむらが生じ、固定パ
ターンノイズを悪化し、画質劣化を生じさせていた。
【0015】また、1μm長以下のゲート電極6にコン
タクトするため、0.5μmの小さいコンタクト開口で
も、合わせ余裕が0.25μmしかなく、製造ばらつき
のため歩留りが上がらない等の問題があった。この加工
上の問題は、画素を微細化する上での大きな障害となっ
ている。
【0016】一方、上述の比較例の増幅型固体撮像素子
1では、画素MOSトランジスタ13における浅いソー
ス領域7及びドレイン領域8と深い不純物領域9及び1
0とが合せずれを起こしてしまう。合せずれが生ずる
と、環状に形成されているセンサウエル領域12の電位
に偏りが発生し、蓄積電荷の分配が画素内で不均一とな
ると同時に、チャネルを流れる電流も均一でなく偏る。
【0017】その結果、得られる電気信号にばらつきが
生じる。そのため、増幅型固体撮像素子にとって、浅い
ソース領域7及びドレイン領域8と深い不純物領域9及
び10とをセルファライン的に形成しなければならな
い。しかし、深い位置の不純物領域9及び10の形成は
高いエネルギーでイオン注入しなければならず、薄いゲ
ート電極6ではセルファラインのマスクにできないとい
う問題がある。
【0018】本発明は、上述の点に鑑み、配線構造の簡
素化、画素特性の均一化等を可能にした増幅型固体撮像
素子の製造方法を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る増幅型固体
撮像素子の製造方法は、ゲート電極を形成する前に、同
一のマスクを用いてソース領域及びドレイン領域と、こ
のソース領域及びドレイン領域下の不純物領域とをイオ
ン注入でセルファライン的に形成し、その後、ゲート電
極とゲート電極同士を繋ぐ配線層を同一の導電層をパタ
ーニングして形成する。そして、チャネル領域外のこの
配線層に他の配線を接続する。
【0020】この製法においては、ソース領域及びドレ
イン領域と、その下の不純物領域とがセルファライン的
に形成されるので、ソース領域及びドレイン領域とその
下の不純物領域との合せずれがなくなる。そして、画素
同士を繋ぐ配線層をゲート電極と同じ導電層で一体に形
成するので、全体として配線構造を簡素化して高歩留り
で安定して増幅型固体撮像素子が製造できる。また、こ
のゲート電極同士を繋ぐ配線層に他の配線を接続するこ
とにより、ゲート電極のチャネル領域上へのコンタクト
がなくなる。従って、均一な画素特性を有する優れた画
質の増幅型固体撮像素子を製造できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る増幅型固体撮像素子
の製造方法は、画素領域に同一のマスクを用いて画素の
ソース領域及びドレイン領域と、このソース領域及びド
レイン領域下の不純物領域とをイオン注入によりセルフ
ァライン的に形成する工程と、ソース領域及びドレイン
領域を形成した領域上に導電層を形成し、この導電層を
パターニングして画素のゲート電極とこのゲート電極同
士を繋ぐ配線層とを同時に形成する工程と、配線層に他
の配線を接続する工程を有する。
【0022】以下、図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。
【0023】図1及び図2は、本発明による増幅型固体
撮像素子の一例を示す。本例に係る増幅型固体撮像素子
31は、第1導電型例えばp型のシリコン半導体基板3
2上に第2導電型即ちn型の半導体層、即ちオーバーフ
ローバリア領域33及びp型半導体ウエル領域34が形
成され、さらにチャネルを構成するp型の電荷蓄積ウエ
ル領域、いわゆるセンサウエル領域35が形成され、こ
のセンサウエル領域35上にSiO2 等によるゲート絶
縁膜36を介して光を透過しうる環状のゲート電極37
が形成され、この環状のゲート電極37の中心孔及び外
周に対応してn型のソース領域39及びドレイン領域4
0が形成されると共に、之等ソース領域39及びドレイ
ン領域40下のp型半導体ウエル領域34内にn型の不
純物領域41及び42が形成されて1画素となる画素M
OSトランジスタ43が構成される。
【0024】そして、本例では、特に、隣り合う画素M
OSトランジスタ43のゲート電極37,37がゲート
電極37から之と一体にドレイン領域40の絶縁膜上を
延長する画素間配線層45によって接続される。ゲート
電極37と画素間配線層45は同一電極材料によって同
時のパターニングで構成される。
【0025】n型不純物領域41及び42は、夫々浅い
ソース領域39及びドレイン領域40とオーバーフロー
バリア領域33間を電位的に繋がるように形成される。
例えば、n型不純物領域41及び42は、夫々ソース領
域39及びドレイン領域40からオーバーフローバリア
領域33に亘って形成してもよく、或は、ソース領域3
9及びドレイン領域40からオーバーフローバリア領域
33に亘ってポテンシャルデップが形成されないよう
に、ソース領域39及びドレイン領域40とオーバーフ
ローバリア領域33の中間に形成するようにしてもよ
い。
【0026】n型不純物領域41及び42の不純物濃度
は、ソース領域39及びドレイン領域40の不純物濃度
より低く、オーバーフローバリア領域33の不純物濃度
より高く設定される。
【0027】特に、ドレイン領域40下の不純物領域4
2は、前述の図8及び図9で説明したと同様に、光電変
換した電子と正孔のうち非蓄積側の電荷(本例では電
子)を浅いドレイン領域40に逃がすことと、隣接画素
とのブルーミング防止(即ち隣接画素に蓄積電荷(本例
では正孔)が漏れ出るを防止するため)の電位障壁(ポ
テンシャルバリア)、いわゆるチャネルストップ領域と
しての役をなす。
【0028】一方、p型半導体基板32、p型半導体ウ
エル領域34及びp型センサウエル領域35の不純物濃
度関係は、センサウエル領域35が最も高く、次いでp
型半導体基板32、p型半導体ウエル領域34の順に低
くなっている。
【0029】環状のゲート電極37は、光をできるだけ
吸収しないように薄いか、透明の材料が選ばれ、例えば
多結晶シリコン、タングステンポリサイド、タングステ
ンシリサイド等を用いうる。本例では透光性のよい薄膜
の多結晶シリコンが用いられる。
【0030】この画素MOSトランジスタ43が、図1
に示すように、複数個マトリックス状に配列され、各列
に対応する画素MOSトランジスタ43のソース領域3
9が垂直方向に沿って形成された例えば第1層Alによ
る共通の信号線51に接続され、この信号線51と直交
するように画素MOSトランジスタ43の各行間に対応
する位置に例えば第2層Alによる垂直選択線52が水
平方向に沿って形成され、この垂直選択線52とゲート
電極37から一体に延びる画素間配線層45とが接続さ
れる。
【0031】さらに、画素間配線層45によって接続さ
れない画素MOSトランジスタ43間に、ドレイン領域
40に接続した例えば第1層Alによるドレイン電源線
53が形成される。55はドレイン電源線53とドレイ
ン領域40とのドレインコンタクト部、56はソース領
域39と信号線51とのソースコンタクト部、57は画
素間配線層45と垂直選択線52とのコンタクト部であ
る。尚、図1において、58は画素MOSトランジスタ
43が配列されている画素領域を示す。
【0032】この増幅型固体撮像素子31の動作は、前
述と同様であり、環状のゲート電極37を通過した光が
光電変換して一方の電荷、即ち正孔hがゲート電極37
下のセンサウエル領域35内に蓄積される。そして、垂
直選択線52を通して環状のゲート電極37に高い電圧
が印加され、画素MOSトランジスタ43がオンされる
と、ドレイン電流(いわゆるチャネル電流)がセンサウ
エル領域35の表面のチャネルに流れ、このドレイン電
流が信号電荷hにより変化を受けることによって、この
ドレイン電流を信号線51を通して出力し、その変化量
を信号出力とする。
【0033】上述した増幅型固体撮像素子31において
は、隣接するゲート電極37同士を接続する画素間配線
層45がゲート電極37自身からの延長部分によって形
成されるので、前述した図9のゲート電極と別体に形成
した画素間配線層が省略され、第1層Al配線と第2層
Al配線の2層配線で済む。従って配線構造が簡素化さ
れると共に、光学的にも配線間の乱反射も低減し、感度
むらが減る。
【0034】ゲート電極37にコンタクト部がないの
で、光学的にも開口率の高い画素構造を実現できる。ゲ
ート電極37とのコンタクトが無いため、ゲート電極、
従って画素の更なる微細化が可能となる。
【0035】チャネル領域上のゲート電極37にコンタ
クトがないため、チャネルポテンシャルの局所的な変化
が解消され、画素毎の特性が均一となる。従って、画質
向上が図れる。
【0036】次に、上述の増幅型固体撮像素子31の製
造方法の一例を説明する。
【0037】本例においては、図3Aに示すように、p
型シリコン基板32上にn型のオーバーフローバリア領
域33、p型半導体ウエル領域34を例えばイオン注入
で順次形成し、さらにp型のセンサウエル領域35を例
えばイオン注入で形成した後、センサウエル領域35の
表面に例えばSiO2 等による絶縁膜64を形成する。
【0038】次に、図3Bに示すように、画素のチャネ
ル形状、即ち環状のゲート電極の形状にパターニングし
たレジスト層60をマスクに、オーバーフローバリア領
域33と同導電型、即ちn型の第1の不純物61のイオ
ン注入で浅いソース領域39及びドレイン領域40を形
成し、同じレジスト層60をマスクにn型の第2の不純
物62のイオン注入で深い位置にn型の不純物領域41
及び42を形成する。これによってソース領域39及び
ドレイン領域40と之に対応する不純物領域41及び4
2とはセルファライン的に形成される。同時に、チャネ
ル形状と電荷蓄積用のセンサウエル領域35は、セルフ
ァライン的に形成され、均一な画素特性が得られる。
【0039】次に、イオン注入やレジスト層60で汚れ
た絶縁膜64をウエットエッチングで除去した後、図4
Cに示すように、SiO2 等による画素トランジスタの
ゲート絶縁膜36を形成し、このゲート絶縁膜36上に
ゲート電極材料層、例えは多結晶シリコン膜37Aを1
0nm〜数100nm程度成長する。
【0040】なお、レジストで汚れた絶縁膜64上の汚
染を除去する洗浄を行えば、再酸化せずに、そのまま絶
縁膜64をゲート絶縁膜36として用いることもでき
る。多結晶シリコン膜37Aは、同時に不純物をドーピ
ングしながら成長するドープド多結晶シリコンか、多結
晶シリコンを成長した後でリンを拡散させて導体として
も良い。
【0041】次いで、この多結晶シリコン膜37A上
に、リソブラフィー技術を用いて隣り合う2つのゲート
電極と之等ゲート電極を繋ぐ画素間配線層(即ちチャネ
ル外にコンタクトをとるための引き出し配線層)とを一
体とした形状に対応したパターンのレジスト層65を形
成する。このレジスト層65のゲートパターンに対応す
る部分は少なくともチャネル領域を完全に覆い、更に合
せずれを考慮してソース領域39及びドレイン領域40
までかかるように形成される。これは、ゲート電極がド
レイン領域40またはソース領域39と離れると電流駆
動能力が著しく低下するを回避するためである。
【0042】次に、図4Dに示すように、レジスト層6
5をマスクにドライエッチングにより多結晶シリコン膜
37Aをパターニングして、隣り合う画素のゲート電極
37,37同士と、之等を繋ぐ画素間配線層45を同時
に形成する。これによって画素のゲート電極37,37
同士が接続されて画素MOSトランジスタ43を形成す
る。
【0043】以後、ソース領域37に接続する信号線5
1、ドレイン領域40に接続するドレイン電源線53及
び画素間配線層45に接続する垂直選択線52を配線し
て図1に示す目的の増幅型固体撮像素子31を得る。
【0044】上述の製法によれば、ゲート電極37を形
成する多結晶シリコン膜37Aの加工パターンを、画素
の電荷蓄積特性や、チャネル電流特性から完全に独立し
て、自由な形に形成することが可能となる。つまり、ゲ
ート電極37自身を延長し、その延長部を画素間配線層
45として用いるため、配線層数が少なくなり、製造工
程が減り、段差が減り、高歩留りで安定した製造を可能
にする。同時に、自由度の大きい配線の取り方を可能に
する。即ち後述の他の実施例からも明らかなように配線
のレイアウトが自由になり、より微細な画素の形成に適
する。
【0045】ゲート電極37に、画素間配線層45との
コンタクト部がないようにゲート電極37と画素間配線
層45とを同一材料で一体に形成したので、画素の光学
的な開口率を高くすることができ、また、チャネルポテ
ンシャルの局所的な変化を解消することができる。
【0046】ゲート電極37と画素間配線層45を同一
材料で一体に形成することで、画素の更なる微細化を可
能にする。
【0047】また、同一のマスクを用いてイオン注入に
より、ソース領域39及びドレイン領域40と、深い不
純物領域41及び42とをセルファライン的に形成する
ことができる。従って、画素特性バラツキの原因の1つ
であるソース領域39及びドレイン領域40と、深い不
純物領域41及び42の合せずれによるチャネルポテン
シャルの不均一性を低減することができる。
【0048】図5〜図7は、夫々本発明に係る増幅型固
体撮像素子の画素領域での配線レイアウトの他の例を示
す。
【0049】図5の実施例は、水平方向の画素MOSト
ランジスタ43のゲート電極37を全て繋ぐように、ゲ
ート部(いわゆるチャネル領域)を全て覆う幅広の共通
電極、即ちゲート電極37と画素間配線層45を兼ねる
共通電極71を形成して構成する。その他は、図1と同
様の信号線51、垂直選択線52及びドレイン電源線5
3が形成される。
【0050】この構成では、ゲート電極37となる多結
晶シリコン膜を加工する際の水平方向の合せずれに余裕
がとれる。即ち、ゲート電極37の水平方向の合せずれ
を回避できる。
【0051】図6の実施例は、総画素数の少ないとき、
或はフレームレートの遅い時など、ゲート電極配線の伝
搬遅延が問題とならない場合に適する例であり、図示す
るように、水平方向の画素MOSトランジスタ43のゲ
ート電極37を全て繋ぐように、ゲート部を全て覆う共
通電極、即ちゲート電極37と画素間配線層45を兼ね
る共通電極72を形成し、その共通電極72の画素領域
58の外部に導出された端部において他の配線73とコ
ンタクトして構成することができる。この構成では共通
電極72がいわゆる垂直選択線を兼ねることになる。他
の信号線51とドレイン電源線53は、図1と同様に配
線される。
【0052】この構成によれば、1層の共通電極72で
ゲート電極37と画素間配線層45と垂直選択線52の
配線が実現でき、配線構造がより簡素化される。
【0053】さらに、図7の実施例は、各画素共通のド
レインの抵抗が問題とならない場合に適した例であり、
図示するように、水平方向の画素MOSトランジスタ4
3のゲート電極を繋ぐように、ゲート部を全て覆う同一
幅の帯状共通電極、即ち、ゲート電極37及び画素間配
線層45を兼ねる共通電極74を形成し、その共通電極
74の画素領域58の外部に導出された端部において、
配線75を接続し、更にドレイン領域に対して画素領域
58の端部において電源線76を接続して構成する。
【0054】この構成によれば、図1で示すAlによる
ドレイン電源線53が省略され、更に配線構造を単純化
することができ、また、光学的にサンプリング周期が一
様となり優れる。画素の開口(即ち受光するゲート電極
の面積)も大きくなる利点を有する。
【0055】上記図5〜図7の共通電極71,74は、
図4Cの多結晶シリコン膜37Aをパターニングすると
きのレジスト層65のパターンを変更することにより、
容易に形成することができる。
【0056】尚、上例では画素MOSトランジスタ43
としてnチャネル型について説明したが、pチャネル型
についても同様である。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る増幅型固体撮像素子の製造
方法によれば、配線層数を少なくできるので、段差が少
なく、且つ工程数が減り、この種の固体撮像素子を高歩
留りで安定して製造することができる。
【0058】配線層数が少なく配線構造が簡素化された
画素領域を形成することができ、また、光学的にも開口
率の高い画素トランジスタが得られる。
【0059】ゲート電極自身で配線層を形成するので、
配線のレイアウトの自由度が大きくなり、より微細な画
素の形成を可能にする。
【0060】ソース領域及びドレイン領域と、之等の下
の不純物領域とをセルファライン的に形成することがで
き、画素特性バラツキの原因の一つである合せずれによ
るセンサポテンシャルの不均一性を低減することができ
る。
【0061】チャネル領域外でコンタクトされるので、
即ちゲート電極にはコンタクト部がないため、均一な画
素特性を実現でき、優れた画質の増幅型固体撮像素子を
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る増幅型固体撮像素子の一例を示す
平面図である。
【図2】図1の画素MOSトランジスタの部分の断面図
である。
【図3】A 本発明に係る増幅型固体撮像素子の製造工
程図である。 B 本発明に係る増幅型固体撮像素子の製造工程図であ
る。
【図4】C 本発明に係る増幅型固体撮像素子の製造工
程図である。 D 本発明に係る増幅型固体撮像素子の製造工程図であ
る。
【図5】本発明に係る増幅型固体撮像素子の他の例を示
す平面図である。
【図6】本発明に係る増幅型固体撮像素子の他の例を示
す平面図である。
【図7】本発明に係る増幅型固体撮像素子の他の例を示
す平面図である。
【図8】比較例に係る増幅型固体撮像素子の平面図であ
る。
【図9】図8の画素MOSトランジスタ部分の断面図で
ある。
【符号の説明】
31 増幅型固体撮像素子、32 p型半導体基板、3
3 オーバーフローバリア領域、34 p型半導体ウエ
ル領域、35 センサウエル領域、36 ゲート絶縁
膜、37 ゲート電極、37A 多結晶シリコン膜、3
9 ソース領域、40 ドレイン領域、41,42 不
純物濃度、43 画素MOSトランジスタ、45 画素
間配線層、64 絶縁膜、60,65 レジスト層、6
1,62イオン注入の不純物、71,72 共通配線層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素領域に同一のマスクを用いて画素の
    ソース領域及びドレイン領域と、該ソース領域及びドレ
    イン領域下の不純物領域とをイオン注入によりセルファ
    ライン的に形成する工程と、 前記ソース領域及びドレイン領域を形成した領域上に導
    電層を形成し、該導電層をパターニングして画素のゲー
    ト電極と該ゲート電極同士を繋ぐ配線層とを同時に形成
    する工程と、 前記配線層に他の配線を接続する工程を有することを特
    徴とする増幅型固体撮像素子の製造方法。
JP8070462A 1996-03-26 1996-03-26 増幅型固体撮像素子の製造方法 Pending JPH09260629A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7456430B1 (en) * 1999-04-12 2008-11-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same

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