JP2003347537A - 固体撮像素子 - Google Patents
固体撮像素子Info
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Links
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Landscapes
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 縦型オーバーフロードレイン方式のCCD固
体撮像素子におけるニー特性の改善を図る。 【解決手段】 第1導電型のオーバーフローバリア領域
を有し、複数の受光センサ部22がマトリックス状に配
列されてなる縦型オーバーフロードレイン方式の固体撮
像素子であって、垂直方向に隣り合う受光センサ部22
間に、オーバーフローバリア領域との間で対接地容量を
形成するための接地電位が印加される第1導電型不純物
導入領域41が形成されて成る。
体撮像素子におけるニー特性の改善を図る。 【解決手段】 第1導電型のオーバーフローバリア領域
を有し、複数の受光センサ部22がマトリックス状に配
列されてなる縦型オーバーフロードレイン方式の固体撮
像素子であって、垂直方向に隣り合う受光センサ部22
間に、オーバーフローバリア領域との間で対接地容量を
形成するための接地電位が印加される第1導電型不純物
導入領域41が形成されて成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタルス
チルカメラ、カメラ一体型VTRなどに使用される縦型
オーバーフロードレイン方式の固体撮像素子に関する。
チルカメラ、カメラ一体型VTRなどに使用される縦型
オーバーフロードレイン方式の固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル技術の発展により、デジ
タルスチルカメラが普及し、その利便性から広くもては
やされている。また、このデジタルカメラは、現像不
要、データのやりとりが非常に容易に行えるなどから銀
塩カメラ(所謂、フィルム式カメラ)との置き換えが進
行しており、より精細性の追求が望まれている。現在、
民生用デジタルスチルカメラでは、200万から300
万画素クラスの固体撮像素子が主流となっているが、銀
塩カメラと同等の画質を実現する為にはそれ以上の画素
数が必要といわれている。現状では多画素化への要求と
共に、その特性の維持、さらには特性向上が強く求めら
れている。同様に、カメラ一体型VTR用の固体撮像素
子においても近年多画素化が進んでおり、より高精細性
への要求が強くなってきている。
タルスチルカメラが普及し、その利便性から広くもては
やされている。また、このデジタルカメラは、現像不
要、データのやりとりが非常に容易に行えるなどから銀
塩カメラ(所謂、フィルム式カメラ)との置き換えが進
行しており、より精細性の追求が望まれている。現在、
民生用デジタルスチルカメラでは、200万から300
万画素クラスの固体撮像素子が主流となっているが、銀
塩カメラと同等の画質を実現する為にはそれ以上の画素
数が必要といわれている。現状では多画素化への要求と
共に、その特性の維持、さらには特性向上が強く求めら
れている。同様に、カメラ一体型VTR用の固体撮像素
子においても近年多画素化が進んでおり、より高精細性
への要求が強くなってきている。
【0003】図5は、従来の縦型オーバーフロードレイ
ン方式のCCD固体撮像素子の例を示す。なお、同図は
撮像領域の要部を示す断面構造である。このCCD固体
撮像素子1は、画素を構成する例えばフォトダイオード
からなる複数の受光センサ部2がマトリックス状に配列
され、各垂直方向に延びる受光センサ部列の一方の側に
CCD構造の垂直転送レジスタ部3が形成されてなる撮
像領域を有して成り、撮像領域の垂直方向の端部に、図
示せざるも複数の垂直転送レジスタ部を有する蓄積領域
を介して、或いは介さないで、水平転送レジスタ部が配
置され、この水平転送レジスタ部に電荷電圧変換手段を
介して出力部が接続されて構成される。
ン方式のCCD固体撮像素子の例を示す。なお、同図は
撮像領域の要部を示す断面構造である。このCCD固体
撮像素子1は、画素を構成する例えばフォトダイオード
からなる複数の受光センサ部2がマトリックス状に配列
され、各垂直方向に延びる受光センサ部列の一方の側に
CCD構造の垂直転送レジスタ部3が形成されてなる撮
像領域を有して成り、撮像領域の垂直方向の端部に、図
示せざるも複数の垂直転送レジスタ部を有する蓄積領域
を介して、或いは介さないで、水平転送レジスタ部が配
置され、この水平転送レジスタ部に電荷電圧変換手段を
介して出力部が接続されて構成される。
【0004】撮像領域では、第1導電型例えばn型のシ
リコン半導体基板5内に、第2導電型例えばp型の半導
体領域からなるオーバーフローバリア領域6が形成さ
れ、半導体基板5の表面側に受光センサ部2を構成する
n型半導体領域(いわゆる電荷蓄積領域)7とその上の
表面p型半導体領域8からなるフォトダイオードが形成
される。受光センサ部列の一方の側には、p型の読出し
ゲート部9を介して垂直転送レジスタ部3を構成するn
型埋込み領域10が形成され、n型埋込み層10下にp
型半導体ウェル領域11が形成される。受光センサ部列
の他方の側には、水平方向に隣り合う画素間を分離する
ための画素分離領域、即ちp型チャネルストップ領域1
2が形成される。このp型チャネルストップ領域12
は、受光センサ部2の表面p型半導体領域8に電気的に
接続され、接地電位が印加される。表面p型半導体領域
8は、いわゆる正孔蓄積領域となり、暗電流を低減する
ためにn型電荷蓄積領域7と後述する絶縁膜13との界
面に形成される。
リコン半導体基板5内に、第2導電型例えばp型の半導
体領域からなるオーバーフローバリア領域6が形成さ
れ、半導体基板5の表面側に受光センサ部2を構成する
n型半導体領域(いわゆる電荷蓄積領域)7とその上の
表面p型半導体領域8からなるフォトダイオードが形成
される。受光センサ部列の一方の側には、p型の読出し
ゲート部9を介して垂直転送レジスタ部3を構成するn
型埋込み領域10が形成され、n型埋込み層10下にp
型半導体ウェル領域11が形成される。受光センサ部列
の他方の側には、水平方向に隣り合う画素間を分離する
ための画素分離領域、即ちp型チャネルストップ領域1
2が形成される。このp型チャネルストップ領域12
は、受光センサ部2の表面p型半導体領域8に電気的に
接続され、接地電位が印加される。表面p型半導体領域
8は、いわゆる正孔蓄積領域となり、暗電流を低減する
ためにn型電荷蓄積領域7と後述する絶縁膜13との界
面に形成される。
【0005】半導体基板5の表面上には、絶縁膜13が
形成され、n型埋込み領域10及び読出しゲート部9上
にゲート絶縁膜13Gを介して例えば2層膜の多結晶シ
リコンよりなる転送電極14が形成される。このn型埋
込み領域10と転送電極14により垂直転送レジスト部
3が構成される。更に、転送電極14を層間絶縁膜15
で被覆し一部受光センサ部2に対応する部分に開口17
を形成するようにした例えばAl膜からなる遮光膜16
が形成される。
形成され、n型埋込み領域10及び読出しゲート部9上
にゲート絶縁膜13Gを介して例えば2層膜の多結晶シ
リコンよりなる転送電極14が形成される。このn型埋
込み領域10と転送電極14により垂直転送レジスト部
3が構成される。更に、転送電極14を層間絶縁膜15
で被覆し一部受光センサ部2に対応する部分に開口17
を形成するようにした例えばAl膜からなる遮光膜16
が形成される。
【0006】このCCD固体撮像素子1では、図6に示
すように、通常撮像動作時にはp型チャネルストップ領
域12及び表面p型半導体領域8が接地電位とされ、n
型半導体基板5に所定の基板バイアス電圧Vsub が印加
される。受光センサ部2で光電変換された信号電荷(本
例では電子)eはn型電荷蓄積領域7に蓄積される。過
剰電荷はオーバーフローバリアφA を越えて基板5側へ
排出される。電子シャッタ動作時には、基板バイアス電
圧vsub に加えて相当のΔVsub を印加し、n型電荷蓄
積領域7に蓄積された全ての電荷を基板5側へ掃き捨て
るようにしている。
すように、通常撮像動作時にはp型チャネルストップ領
域12及び表面p型半導体領域8が接地電位とされ、n
型半導体基板5に所定の基板バイアス電圧Vsub が印加
される。受光センサ部2で光電変換された信号電荷(本
例では電子)eはn型電荷蓄積領域7に蓄積される。過
剰電荷はオーバーフローバリアφA を越えて基板5側へ
排出される。電子シャッタ動作時には、基板バイアス電
圧vsub に加えて相当のΔVsub を印加し、n型電荷蓄
積領域7に蓄積された全ての電荷を基板5側へ掃き捨て
るようにしている。
【0007】つまり、基板バイアス電圧により、オーバ
ーフローバリア領域6の電気的ポテンシャルを制御する
ことができ、n型電荷蓄積領域7に蓄積できる信号電荷
量をある程度の自由度をもって変えることが可能となっ
ている。
ーフローバリア領域6の電気的ポテンシャルを制御する
ことができ、n型電荷蓄積領域7に蓄積できる信号電荷
量をある程度の自由度をもって変えることが可能となっ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】デジタルスチルカメラ
に用いるCCD固体撮像素子の場合、その信号電荷を充
分に蓄積することがダナミックレンジやS/N比などに
とって重要である。大信号(信号電荷)が 受光センサ
部2に蓄積されることは有益であることは言うまでもな
い。しかし、大光量入射時、つまり受光センサ部2にそ
のn型電荷蓄積領域7から溢れる程の信号電荷が存在す
る状態時には、n型電荷蓄積領域7から基板5方向へ電
荷が流出するため、あたかもオーバーフローバリア領域
6に負バイアスが印加されたような状態になり、通常撮
像動作時に必要な基板バイアス値が減少された状態にな
る。即ち、図6の破線19に示すように、オーバーフロ
ーバリアのポテンシャルレベルが徐々に浅くなり、その
結果、さらに多くの電荷が蓄積される状態になり、いわ
ゆるニー特性が現れる。理想的には光量に対して光電変
換される信号電荷がリニアに変化すべきであるが、電荷
が基板方向へ溢れ出すことからリニアリティーが崩壊
し、CCD固体撮像素子にとっては、感度のリニアリテ
ィーが保たれない状態になる。この原因としては、基板
バイアスによるオーバーフローバリアの制御性(コント
ローラビリティー)が弱いことが挙げられる。ニー特性
を抑制するためには、オーバーフローバリアを超えて信
号電荷が基板方向へ流出する場合にも、オーバーフロー
バリア領域6の電気的ポテンシャルが変動しないことが
望まれる。
に用いるCCD固体撮像素子の場合、その信号電荷を充
分に蓄積することがダナミックレンジやS/N比などに
とって重要である。大信号(信号電荷)が 受光センサ
部2に蓄積されることは有益であることは言うまでもな
い。しかし、大光量入射時、つまり受光センサ部2にそ
のn型電荷蓄積領域7から溢れる程の信号電荷が存在す
る状態時には、n型電荷蓄積領域7から基板5方向へ電
荷が流出するため、あたかもオーバーフローバリア領域
6に負バイアスが印加されたような状態になり、通常撮
像動作時に必要な基板バイアス値が減少された状態にな
る。即ち、図6の破線19に示すように、オーバーフロ
ーバリアのポテンシャルレベルが徐々に浅くなり、その
結果、さらに多くの電荷が蓄積される状態になり、いわ
ゆるニー特性が現れる。理想的には光量に対して光電変
換される信号電荷がリニアに変化すべきであるが、電荷
が基板方向へ溢れ出すことからリニアリティーが崩壊
し、CCD固体撮像素子にとっては、感度のリニアリテ
ィーが保たれない状態になる。この原因としては、基板
バイアスによるオーバーフローバリアの制御性(コント
ローラビリティー)が弱いことが挙げられる。ニー特性
を抑制するためには、オーバーフローバリアを超えて信
号電荷が基板方向へ流出する場合にも、オーバーフロー
バリア領域6の電気的ポテンシャルが変動しないことが
望まれる。
【0009】本発明は、上述の点に鑑み、ニー特性を抑
制できるようにした固体撮像素子を提供するものであ
る。
制できるようにした固体撮像素子を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、縦型オーバーフロードレイン方式の固体撮像素子
であって、垂直方向に隣り合う受光センサ部間に、第1
導電型のオーバーフローバリア領域との間で対接地容量
を形成するための接地電位が印加される第1導電型不純
物導入領域が形成された構成とする。
子は、縦型オーバーフロードレイン方式の固体撮像素子
であって、垂直方向に隣り合う受光センサ部間に、第1
導電型のオーバーフローバリア領域との間で対接地容量
を形成するための接地電位が印加される第1導電型不純
物導入領域が形成された構成とする。
【0011】本発明の固体撮像素子では、垂直方向に隣
り合う受光センサ部間に、接地電位の第1導電型不純物
導入領域が形成されるので、第1導電型のオーバーフロ
ーバリア領域に付随する対接地容量が大きくなり、大光
量入射時に過剰電荷がオーバーフローバリアを超えて
も、オーバーフローバリア領域の電気的ポテンシャルの
変動が抑制される。
り合う受光センサ部間に、接地電位の第1導電型不純物
導入領域が形成されるので、第1導電型のオーバーフロ
ーバリア領域に付随する対接地容量が大きくなり、大光
量入射時に過剰電荷がオーバーフローバリアを超えて
も、オーバーフローバリア領域の電気的ポテンシャルの
変動が抑制される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る固体撮像素子の実施の形態を説明する。
る固体撮像素子の実施の形態を説明する。
【0013】図1〜図4は、本発明に係る固体撮像素
子、即ち縦型オーバーフロードレイン方式のCCD固体
撮像素子の一実施の形態を示す。なお、同図は撮像領域
の要部を示す。本実施の形態に係るCCD固体撮像素子
21は、画素を構成する例えばフォトダイオードからな
る複数の受光センサ部22がマトリックス状に配列さ
れ、各垂直方向に延びる受光センサ部列の一方の側にC
CD構造の垂直転送レジスタ部23が形成されてなる撮
像領域24を有して成り、撮像領域24の垂直方向の端
部に、図示せざるも複数の垂直転送レジスタ部を有する
蓄積領域を介して、或いは介さないで、水平転送レジス
タ部が配置され、この水平転送レジスタ部に電荷電圧変
換手段を介して出力部が接続されて構成される。
子、即ち縦型オーバーフロードレイン方式のCCD固体
撮像素子の一実施の形態を示す。なお、同図は撮像領域
の要部を示す。本実施の形態に係るCCD固体撮像素子
21は、画素を構成する例えばフォトダイオードからな
る複数の受光センサ部22がマトリックス状に配列さ
れ、各垂直方向に延びる受光センサ部列の一方の側にC
CD構造の垂直転送レジスタ部23が形成されてなる撮
像領域24を有して成り、撮像領域24の垂直方向の端
部に、図示せざるも複数の垂直転送レジスタ部を有する
蓄積領域を介して、或いは介さないで、水平転送レジス
タ部が配置され、この水平転送レジスタ部に電荷電圧変
換手段を介して出力部が接続されて構成される。
【0014】撮像領域24では、第2導電型例えばn型
のシリコン半導体基板25内に、第1導電型例えばp型
の半導体領域からなるオーバーフローバリア領域26が
形成され、半導体基板25の表面側に受光センサ部22
を構成するn型半導体領域(いわゆる電荷蓄積領域)2
7とその上の表面p型半導体領域28からなるフォトダ
イオードが形成される。各受光センサ部列の一方の側に
は、p型の読出しゲート部29を介して垂直転送レジス
タ部23を構成するn型埋込み領域30が形成され、n
型埋込み層30下にp型半導体ウェル領域31が形成さ
れる。各受光センサ部列の他方の側には、水平方向に隣
り合う画素間を分離するための素子分離領域、即ちp型
チャネルストップ領域32が形成される。このp型チャ
ネルストップ領域32は、受光センサ部22の表面p型
半導体領域28に電気的に接続され、接地電位が印加さ
れる。表面p型半導体領域28は、いわゆる正孔蓄積領
域となり、暗電流を低減するためにn型電荷蓄積領域2
7と後述する絶縁膜33との界面に形成され、垂直方向
の各受光センサ部2に共通するように垂直方向にストラ
イプ状に形成される。p型チャネルストップ領域32
も、垂直転送レジスト部23に沿うように垂直方向にス
トライプ状に形成される。
のシリコン半導体基板25内に、第1導電型例えばp型
の半導体領域からなるオーバーフローバリア領域26が
形成され、半導体基板25の表面側に受光センサ部22
を構成するn型半導体領域(いわゆる電荷蓄積領域)2
7とその上の表面p型半導体領域28からなるフォトダ
イオードが形成される。各受光センサ部列の一方の側に
は、p型の読出しゲート部29を介して垂直転送レジス
タ部23を構成するn型埋込み領域30が形成され、n
型埋込み層30下にp型半導体ウェル領域31が形成さ
れる。各受光センサ部列の他方の側には、水平方向に隣
り合う画素間を分離するための素子分離領域、即ちp型
チャネルストップ領域32が形成される。このp型チャ
ネルストップ領域32は、受光センサ部22の表面p型
半導体領域28に電気的に接続され、接地電位が印加さ
れる。表面p型半導体領域28は、いわゆる正孔蓄積領
域となり、暗電流を低減するためにn型電荷蓄積領域2
7と後述する絶縁膜33との界面に形成され、垂直方向
の各受光センサ部2に共通するように垂直方向にストラ
イプ状に形成される。p型チャネルストップ領域32
も、垂直転送レジスト部23に沿うように垂直方向にス
トライプ状に形成される。
【0015】半導体基板25の表面上には、絶縁膜33
が形成され、n型埋込み領域30及び読出しゲート部2
9上にゲート絶縁膜33Gを介して例えば2層膜の多結
晶シリコンよりなる転送電極34〔34A,34B〕が
形成される。このn型埋込み領域30と転送電極34に
より垂直転送レジスト部23が構成される。更に、転送
電極34を層間絶縁膜35で被覆し一部受光センサ部2
2に対応する部分に開口37を形成した遮光膜、本例で
はAl遮光膜36が形成される。
が形成され、n型埋込み領域30及び読出しゲート部2
9上にゲート絶縁膜33Gを介して例えば2層膜の多結
晶シリコンよりなる転送電極34〔34A,34B〕が
形成される。このn型埋込み領域30と転送電極34に
より垂直転送レジスト部23が構成される。更に、転送
電極34を層間絶縁膜35で被覆し一部受光センサ部2
2に対応する部分に開口37を形成した遮光膜、本例で
はAl遮光膜36が形成される。
【0016】本実施の形態においては、特に、垂直方向
に隣り合う画素間、即ち受光センサ部22間に、オーバ
ーフローバリア領域26との間で接地容量CA を形成す
るための接地電位が印加される第1導電型不純物導入領
域、即ち、例えばイオン注入によるp型不純物導入領域
41が形成される。p型不純物導入領域41は、p型不
純物を所要の打ち込みエネルギー、例えば数百keV以
下でイオン注入して形成することができる。p型不純物
導入領域41は、本例では垂直方向に隣り合う受光セン
サ部22間に延長されている表面p型半導体領域28の
直下に、この表面p型半導体領域28に接続するよう
に、所要の深さにわたって形成される。
に隣り合う画素間、即ち受光センサ部22間に、オーバ
ーフローバリア領域26との間で接地容量CA を形成す
るための接地電位が印加される第1導電型不純物導入領
域、即ち、例えばイオン注入によるp型不純物導入領域
41が形成される。p型不純物導入領域41は、p型不
純物を所要の打ち込みエネルギー、例えば数百keV以
下でイオン注入して形成することができる。p型不純物
導入領域41は、本例では垂直方向に隣り合う受光セン
サ部22間に延長されている表面p型半導体領域28の
直下に、この表面p型半導体領域28に接続するよう
に、所要の深さにわたって形成される。
【0017】p型不純物導入領域41は、p型チャネル
ストップ領域32及び表面p型半導体領域28と電気的
に同電位、即ち接地電位でなければならない。このた
め、例えばイオン注入により形成するときは、打ち込み
エネルギーを異ならして2段階のイオン注入を行い、表
面p型半導体領域28の下面に接触するように所要深さ
のp型不純物導入領域41を形成する。このp型不純物
導入領域41の不純物濃度は、オーバーフローバリア領
域26との間で、所要の対接地容量、即ちオーバーフロ
ーバリア領域26のバリアポテンシャルの変動が抑制さ
れる程度の寄生容量が構成されるに十分な濃度であれば
良い。p型不純物導入領域41の濃度は、例えば1.0
×1016cm-3〜3.0×1019cm-3程度とすること
ができる。p型チャネルストップ領域32及び表面p型
半導体領域28の濃度は例えば1.0×1019cm-3程
度である。
ストップ領域32及び表面p型半導体領域28と電気的
に同電位、即ち接地電位でなければならない。このた
め、例えばイオン注入により形成するときは、打ち込み
エネルギーを異ならして2段階のイオン注入を行い、表
面p型半導体領域28の下面に接触するように所要深さ
のp型不純物導入領域41を形成する。このp型不純物
導入領域41の不純物濃度は、オーバーフローバリア領
域26との間で、所要の対接地容量、即ちオーバーフロ
ーバリア領域26のバリアポテンシャルの変動が抑制さ
れる程度の寄生容量が構成されるに十分な濃度であれば
良い。p型不純物導入領域41の濃度は、例えば1.0
×1016cm-3〜3.0×1019cm-3程度とすること
ができる。p型チャネルストップ領域32及び表面p型
半導体領域28の濃度は例えば1.0×1019cm-3程
度である。
【0018】一方、受光センサ部22にて光電変換され
た電荷は、読出しゲート部29を通過して垂直転送レジ
スト部23へ読出される。この読出しゲート部29の電
気的ポテンシャルが変動することは、読出し不良につな
がる。CCD固体撮像素子の製造工程では、熱が加えら
れる工程があるため、p型不純物導入領域41の不純物
が熱処理によって読出しゲート部29側へ拡散し、読出
しゲート部29の電気的ポテンシャルを変動するのを回
避しなければならない。
た電荷は、読出しゲート部29を通過して垂直転送レジ
スト部23へ読出される。この読出しゲート部29の電
気的ポテンシャルが変動することは、読出し不良につな
がる。CCD固体撮像素子の製造工程では、熱が加えら
れる工程があるため、p型不純物導入領域41の不純物
が熱処理によって読出しゲート部29側へ拡散し、読出
しゲート部29の電気的ポテンシャルを変動するのを回
避しなければならない。
【0019】そこで、p型不純物導入領域41は、読出
しゲート部29の電気的ポテンシャルに影響しないよう
なパターン形状に形成される。p型不純物導入領域41
としては、例えば図1に示すように、遮光膜36の開口
37の幅にわたるように十字パターン形状に形成するこ
とができる。また、パターンの転写をするフォトリソグ
ラフィ工程において、出来上がり形状は、パターンマス
クにより大きく左右される。そのため、p型不純物導入
領域41では、左右対称性を重視し、受光センサ部22
に対して左右対称となるパターン形状にするのが好まし
い。前述したように、p型不純物導入領域41は、その
不純物の熱による拡散によって読出しゲート部29の電
気的ポテンシャルが変動するのを回避するように形成す
るが、受光センサ部22への不純物熱拡散も同様に回避
し、受光センサ部22の電気的ポテンシャルに対しても
同様に変動が起きないように配慮して形成しなければな
らない。本例では、受光センサ部22の電気的ポテンシ
ャルへの影響を最小限に抑えることと、上記p型チャネ
ルストップ領域32及び表面p型半導体領域28と同電
位化させることを兼ねるために、十字パターン形状のp
型不純物導入領域41が、開口37の縁部に対応する受
光センサ部22の一部(例えば水平方向の開口幅の1/
3程度の範囲)で接触するように形成している。p型不
純物導入領域41とp型チャネルストップ領域32及び
表面p型半導体領域28との接触を密にするために、p
型不純物導入領域41を開口37内に込むように形成す
ることもできる。
しゲート部29の電気的ポテンシャルに影響しないよう
なパターン形状に形成される。p型不純物導入領域41
としては、例えば図1に示すように、遮光膜36の開口
37の幅にわたるように十字パターン形状に形成するこ
とができる。また、パターンの転写をするフォトリソグ
ラフィ工程において、出来上がり形状は、パターンマス
クにより大きく左右される。そのため、p型不純物導入
領域41では、左右対称性を重視し、受光センサ部22
に対して左右対称となるパターン形状にするのが好まし
い。前述したように、p型不純物導入領域41は、その
不純物の熱による拡散によって読出しゲート部29の電
気的ポテンシャルが変動するのを回避するように形成す
るが、受光センサ部22への不純物熱拡散も同様に回避
し、受光センサ部22の電気的ポテンシャルに対しても
同様に変動が起きないように配慮して形成しなければな
らない。本例では、受光センサ部22の電気的ポテンシ
ャルへの影響を最小限に抑えることと、上記p型チャネ
ルストップ領域32及び表面p型半導体領域28と同電
位化させることを兼ねるために、十字パターン形状のp
型不純物導入領域41が、開口37の縁部に対応する受
光センサ部22の一部(例えば水平方向の開口幅の1/
3程度の範囲)で接触するように形成している。p型不
純物導入領域41とp型チャネルストップ領域32及び
表面p型半導体領域28との接触を密にするために、p
型不純物導入領域41を開口37内に込むように形成す
ることもできる。
【0020】p型不純物導入領域41のパターン形状
は、十字パターン形状に限らず、読出しゲート部29の
電気的ポテンシャル、受光センサ部22の電気的ポテン
シャルに影響を与えない形状であれば、即ち、読出しゲ
ート部29に接近しないように、また受光センサ部に接
触する部分が少なくなるようなパターン形状であれば、
採用できる。
は、十字パターン形状に限らず、読出しゲート部29の
電気的ポテンシャル、受光センサ部22の電気的ポテン
シャルに影響を与えない形状であれば、即ち、読出しゲ
ート部29に接近しないように、また受光センサ部に接
触する部分が少なくなるようなパターン形状であれば、
採用できる。
【0021】本実施の形態に係る縦型オーバーフロード
レイン方式のCCD固体撮像素子21では、通常のよう
に、受光センサ部22で光電変換され、n型電荷蓄積領
域27に蓄積された信号電荷が読出しゲート部29を通
じて垂直転送レジスト部23に読み出され、垂直転送レ
ジスト部23内を転送された後、水平転送レジスタ部に
転送され、水平転送レジスタ部より電荷電圧変換手段を
経て出力部から出力される。そして、前述の図6で説明
したと同様に、通常撮像動作時にはp型チャネルストッ
プ領域32及び表面p型半導体領域28が接地電位とさ
れ、n型半導体基板25に所定の基板バイアス電圧V
sub が印加され、信号電荷eがn型電荷蓄積領域27に
蓄積される。過剰電荷はオーバーフローバリアφA を越
えて基板25側へ排出される、電子シャッタ動作時に
は、基板バイアス電圧vsub に加えて相当のΔVsub を
印加し、n型電荷蓄積領域27に蓄積された全ての電荷
eを基板25側へ掃き捨てるようになす。
レイン方式のCCD固体撮像素子21では、通常のよう
に、受光センサ部22で光電変換され、n型電荷蓄積領
域27に蓄積された信号電荷が読出しゲート部29を通
じて垂直転送レジスト部23に読み出され、垂直転送レ
ジスト部23内を転送された後、水平転送レジスタ部に
転送され、水平転送レジスタ部より電荷電圧変換手段を
経て出力部から出力される。そして、前述の図6で説明
したと同様に、通常撮像動作時にはp型チャネルストッ
プ領域32及び表面p型半導体領域28が接地電位とさ
れ、n型半導体基板25に所定の基板バイアス電圧V
sub が印加され、信号電荷eがn型電荷蓄積領域27に
蓄積される。過剰電荷はオーバーフローバリアφA を越
えて基板25側へ排出される、電子シャッタ動作時に
は、基板バイアス電圧vsub に加えて相当のΔVsub を
印加し、n型電荷蓄積領域27に蓄積された全ての電荷
eを基板25側へ掃き捨てるようになす。
【0022】上述した本実施の形態に係るCCD固体撮
像素子21によれば、垂直方向に隣り合う受光センサ部
22間に、接地される表面p型半導体領域28に接続し
てその下方に延びるp型不純物導入領域41を形成した
ので、オーバーフローバリア領域26に付随する対接地
容量(いわゆる寄生容量)CA が従来よりも大きくな
り、基板バイアスによるオーバーフローバリア領域26
の電気的ポテンシャルの制御性を良好にする。すなわ
ち、大光量入射時に過剰電荷がオーバーフローバリアを
超えても、オーバーフローバリア領域の電気的ポテンシ
ャルの変動を抑制することができ、いわゆるニー特性を
抑制することができる。
像素子21によれば、垂直方向に隣り合う受光センサ部
22間に、接地される表面p型半導体領域28に接続し
てその下方に延びるp型不純物導入領域41を形成した
ので、オーバーフローバリア領域26に付随する対接地
容量(いわゆる寄生容量)CA が従来よりも大きくな
り、基板バイアスによるオーバーフローバリア領域26
の電気的ポテンシャルの制御性を良好にする。すなわ
ち、大光量入射時に過剰電荷がオーバーフローバリアを
超えても、オーバーフローバリア領域の電気的ポテンシ
ャルの変動を抑制することができ、いわゆるニー特性を
抑制することができる。
【0023】因みに、従来の図5の固体撮像素子1の場
合、オーバーフローバリア領域6に付随する対接地容量
は、オーバーフローバリア領域6とp型チャネルストッ
プ領域12間の寄生容量でる。しかし、p型チャネルス
トップ領域12は、オーバーフローバリア領域6から1
〜2μm程度の距離があるので、オーバーフローバリア
領域に付随する寄生容量値としては十分大きいものでは
ない。容量Cは、一般にC=εO /S/d〔但し、εO
は誘電率、Sは電極面積、dは電極間距離〕で表され
る。同じ画素サイズで本実施の形態での上記対接地容量
と、従来例での上記対接地容量を比較する。オーバーフ
ローバリア領域に対向するp領域の面積は、従来のp型
チャネルストップ領域12面積のみに比べて、本実施の
形態ではp型チャネルストップ領域32とp型不純物導
入領域41の合計面積となり大きくなる。また、オーバ
ーフローバリア領域とこれに対向するp領域との間の距
離は、従来のp型チャネルストップ領域12とオーバー
フローバリア領域6間の距離d1 (図5参照)に対し
て、本実施の形態ではp型不純物導入領域41とオーバ
ーフローバリア領域26間の距離d2 となり短くなって
いる。従って、本実施の形態は、従来例に比べてオーバ
ーフローバリア領域に付随する寄生容量は十分大きいも
のになり、オーバーフローバリア領域26の電気的ポテ
ンシャル変動を抑制することができる。また、図5の構
成において、受光センサ部2の表面p型半導体領域13
が垂直方向に隣り合う受光センサ部2間にも延長して構
成した比較例と、本実施の形態とを比較しても、オーバ
ーフローバリア領域の持つ対接地容量は、本実施の形態
の方が大きくなる。即ち、容量を構成する面積が同じで
あるも、オーバーフローバリア領域とp型領域間の距離
が、本実施の形態の方がp型不純物導入領域41を有す
る分だけ短くなり、従って本実施の形態の対接地容量が
大きくなる。
合、オーバーフローバリア領域6に付随する対接地容量
は、オーバーフローバリア領域6とp型チャネルストッ
プ領域12間の寄生容量でる。しかし、p型チャネルス
トップ領域12は、オーバーフローバリア領域6から1
〜2μm程度の距離があるので、オーバーフローバリア
領域に付随する寄生容量値としては十分大きいものでは
ない。容量Cは、一般にC=εO /S/d〔但し、εO
は誘電率、Sは電極面積、dは電極間距離〕で表され
る。同じ画素サイズで本実施の形態での上記対接地容量
と、従来例での上記対接地容量を比較する。オーバーフ
ローバリア領域に対向するp領域の面積は、従来のp型
チャネルストップ領域12面積のみに比べて、本実施の
形態ではp型チャネルストップ領域32とp型不純物導
入領域41の合計面積となり大きくなる。また、オーバ
ーフローバリア領域とこれに対向するp領域との間の距
離は、従来のp型チャネルストップ領域12とオーバー
フローバリア領域6間の距離d1 (図5参照)に対し
て、本実施の形態ではp型不純物導入領域41とオーバ
ーフローバリア領域26間の距離d2 となり短くなって
いる。従って、本実施の形態は、従来例に比べてオーバ
ーフローバリア領域に付随する寄生容量は十分大きいも
のになり、オーバーフローバリア領域26の電気的ポテ
ンシャル変動を抑制することができる。また、図5の構
成において、受光センサ部2の表面p型半導体領域13
が垂直方向に隣り合う受光センサ部2間にも延長して構
成した比較例と、本実施の形態とを比較しても、オーバ
ーフローバリア領域の持つ対接地容量は、本実施の形態
の方が大きくなる。即ち、容量を構成する面積が同じで
あるも、オーバーフローバリア領域とp型領域間の距離
が、本実施の形態の方がp型不純物導入領域41を有す
る分だけ短くなり、従って本実施の形態の対接地容量が
大きくなる。
【0024】垂直方向に隣り合う受光センサ部22間に
所要の深さをもってp型不純物導入領域41を形成する
ので、垂直方向に隣り合う上下画素の信号電荷が混ざり
合うのを防ぐことができ、画素混色を防ぐことができ
る。即ち、近年、多画素化への要求が高まり、単位画素
の微細化が進むことにより、諸特性を維持することが難
しくなる。そこで、単位画素の比較的大きな画素と同様
の電荷量を受光センサ部にて蓄積するために受光センサ
部の電気的ポテンシャルを深くするなどの工夫がなされ
る場合がある。このような工夫がなされた場合、垂直方
向に隣り合う上下の画素の信号電荷が半導体表面から距
離の深いところで混ざり合わないようにしなければなら
ない。本実施の形態では、p型不純物導入領域41がオ
ーバーフローバリア領域26に到達しない範囲で所要の
深さまで形成されるので、画素の混色が回避できる。
所要の深さをもってp型不純物導入領域41を形成する
ので、垂直方向に隣り合う上下画素の信号電荷が混ざり
合うのを防ぐことができ、画素混色を防ぐことができ
る。即ち、近年、多画素化への要求が高まり、単位画素
の微細化が進むことにより、諸特性を維持することが難
しくなる。そこで、単位画素の比較的大きな画素と同様
の電荷量を受光センサ部にて蓄積するために受光センサ
部の電気的ポテンシャルを深くするなどの工夫がなされ
る場合がある。このような工夫がなされた場合、垂直方
向に隣り合う上下の画素の信号電荷が半導体表面から距
離の深いところで混ざり合わないようにしなければなら
ない。本実施の形態では、p型不純物導入領域41がオ
ーバーフローバリア領域26に到達しない範囲で所要の
深さまで形成されるので、画素の混色が回避できる。
【0025】p型不純物導入領域41を、読出しゲート
部29の電気的ポテンシャルに影響を与えないパターン
形状、例えば十字パターン形状で形成するときは、読出
しゲート部29への影響を小さく抑え、読出しゲート部
29の電気的ポテンシャル変動を略皆無に抑えることが
可能になり、信号電荷の垂直転送レジスト部23への読
出しを良好にする。又p型不純物導入領域41を十字パ
ターン形状として、受光センサ部22への接触部分を少
なくすることにより、受光センサ部の電気的ポテンシャ
ルへの影響を最小限に抑えることができる。p型不純物
導入領域41が、一部受光センサ部22に重なるように
形成することにより、p型不純物導入領域41を形成す
る際のフォトリソグラフィ特有のパターニングによる位
置ずれを少なく抑え、CCD固体撮像素子における微小
白点欠陥を抑制することができる。
部29の電気的ポテンシャルに影響を与えないパターン
形状、例えば十字パターン形状で形成するときは、読出
しゲート部29への影響を小さく抑え、読出しゲート部
29の電気的ポテンシャル変動を略皆無に抑えることが
可能になり、信号電荷の垂直転送レジスト部23への読
出しを良好にする。又p型不純物導入領域41を十字パ
ターン形状として、受光センサ部22への接触部分を少
なくすることにより、受光センサ部の電気的ポテンシャ
ルへの影響を最小限に抑えることができる。p型不純物
導入領域41が、一部受光センサ部22に重なるように
形成することにより、p型不純物導入領域41を形成す
る際のフォトリソグラフィ特有のパターニングによる位
置ずれを少なく抑え、CCD固体撮像素子における微小
白点欠陥を抑制することができる。
【0026】CCD固体撮像素子21では、信号電荷が
電子である。光電変換された正孔電子対の電子のみを信
号電荷として使用するため、発生した正孔は接地電位の
表面p型半導体領域28及びp型チャネルストップ領域
32を通じて排出される。本実施の形態では、p型不純
物導入領域41を画素間の深い領域まで形成することが
できるので、正孔による微小白点欠陥等の諸欠陥を防ぐ
ことができる。
電子である。光電変換された正孔電子対の電子のみを信
号電荷として使用するため、発生した正孔は接地電位の
表面p型半導体領域28及びp型チャネルストップ領域
32を通じて排出される。本実施の形態では、p型不純
物導入領域41を画素間の深い領域まで形成することが
できるので、正孔による微小白点欠陥等の諸欠陥を防ぐ
ことができる。
【0027】本発明は、IT(インターライントランス
ファ)方式、FIT(フレームインターライントランス
ファ)方式のCCD固体撮像素子に適用できる。
ファ)方式、FIT(フレームインターライントランス
ファ)方式のCCD固体撮像素子に適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像素子によれば、垂
直方向に隣り合う受光センサ部間に、オーバーフローバ
リア領域との間で対接地容量を形成するための接地電位
が印加される第1導電型不純物導入領域を形成したこと
により、オーバーフローバリア領域に付随する対接地容
量が増加し、大光量入射時のオーバーフローバリア領域
の電気的ポテンシャル変動を抑えることができる。従っ
て、ニー特性を抑制することができる。即ち、ニー特性
の改善が図られる。受光センサ部が、第2導電型の電荷
蓄積領域とその上の表面第1導電型領域を有してなり、
表面第1導電型領域が画素分離領域に接続され、垂直方
向に隣り合う受光センサ部間に延長する表面第1導電型
領域の直下に第1導電型不純物導入領域が形成された構
成とするときは、画素分離領域及び表面第1導電型領域
を通じて第1導電型不純物導入領域に接地電位が印加さ
れ、第1導電型不純物導入領域とオーバーフローバリア
領域間に接地容量が形成される。従って、ニー特性を抑
制することができる。
直方向に隣り合う受光センサ部間に、オーバーフローバ
リア領域との間で対接地容量を形成するための接地電位
が印加される第1導電型不純物導入領域を形成したこと
により、オーバーフローバリア領域に付随する対接地容
量が増加し、大光量入射時のオーバーフローバリア領域
の電気的ポテンシャル変動を抑えることができる。従っ
て、ニー特性を抑制することができる。即ち、ニー特性
の改善が図られる。受光センサ部が、第2導電型の電荷
蓄積領域とその上の表面第1導電型領域を有してなり、
表面第1導電型領域が画素分離領域に接続され、垂直方
向に隣り合う受光センサ部間に延長する表面第1導電型
領域の直下に第1導電型不純物導入領域が形成された構
成とするときは、画素分離領域及び表面第1導電型領域
を通じて第1導電型不純物導入領域に接地電位が印加さ
れ、第1導電型不純物導入領域とオーバーフローバリア
領域間に接地容量が形成される。従って、ニー特性を抑
制することができる。
【0029】第1導電型不純物導入領域が所要深さをも
って形成されるので、垂直方向に隣り合う上下画素の信
号電荷が混ざり合うことを防ぐことができる。
って形成されるので、垂直方向に隣り合う上下画素の信
号電荷が混ざり合うことを防ぐことができる。
【0030】第1導電型不純物導入領域を、読出しゲー
ト部の電気的ポテンシャルを変動させないパターン形状
を有するときは、受光センサ部からの信号電荷を垂直転
送レジスト部へ良好に読み出すことができる。
ト部の電気的ポテンシャルを変動させないパターン形状
を有するときは、受光センサ部からの信号電荷を垂直転
送レジスト部へ良好に読み出すことができる。
【図1】本発明に係る固体撮像素子の一実施の形態を示
す要部の構成図である。
す要部の構成図である。
【図2】図1のAーA線上の拡大断面図である。
【図3】図1のBーB線上の拡大断面図である。
【図4】図1のCーC線上の拡大断面図である。
【図5】従来の固体撮像素子の例を示す要部の断面図で
ある。
ある。
【図6】縦型オーバーフロードレイン方式の固体撮像素
子の動作説明図である。
子の動作説明図である。
21・・・CCD固体撮像素子、22・・・受光センサ
部、23・・・垂直転送レジスト部、24・・・第2導
電型半導体基板、26・・・第1導電型オーバーフロー
バリア領域、26・・・第2導電型電荷蓄積領域、28
・・・表面第1導電型領域、29・・・読出しゲート
部、30・・・第2導電型埋込み領域、31・・・第1
導電型半導体ウェル領域、32・・・第1導電型チャネ
ルストップ領域、33・・・絶縁膜、33G・・・ゲー
ト絶縁膜、34・・・転送電極、35・・・層間絶縁
膜、36・・・遮光膜、37・・・開口
部、23・・・垂直転送レジスト部、24・・・第2導
電型半導体基板、26・・・第1導電型オーバーフロー
バリア領域、26・・・第2導電型電荷蓄積領域、28
・・・表面第1導電型領域、29・・・読出しゲート
部、30・・・第2導電型埋込み領域、31・・・第1
導電型半導体ウェル領域、32・・・第1導電型チャネ
ルストップ領域、33・・・絶縁膜、33G・・・ゲー
ト絶縁膜、34・・・転送電極、35・・・層間絶縁
膜、36・・・遮光膜、37・・・開口
Claims (3)
- 【請求項1】 第1導電型のオーバーフローバリア領域
を有し、複数の受光センサ部がマトリックス状に配列さ
れてなる縦型オーバーフロードレイン方式の固体撮像素
子であって、 垂直方向に隣り合う受光センサ部間に、前記オーバーフ
ローバリア領域との間で対接地容量を形成するための接
地電位が印加される第1導電型不純物導入領域が形成さ
れて成ることを特徴とする固体撮像素子。 - 【請求項2】 前記受光センサ部が第2導電型の電荷蓄
積領域とその上の表面第1導電型領域を有してなり、 前記表面第1導電型領域に接続された第1導電型の画素
分離領域が形成され、 垂直方向に隣り合う前記受光センサ部間に延長する前記
表面第1導電型領域の直下に、前記第1導電型不純物導
入領域が形成されて成ることを特徴とする請求項1記載
の固体撮像素子。 - 【請求項3】 前記第1導電型不純物導入領域が、垂直
転送レジスタに接続された読出しゲート部の電気的ポテ
ンシャルを変動させないパターン形状を有して成ること
を特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148183A JP2003347537A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 固体撮像素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148183A JP2003347537A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 固体撮像素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003347537A true JP2003347537A (ja) | 2003-12-05 |
Family
ID=29766871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002148183A Pending JP2003347537A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 固体撮像素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003347537A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007036119A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Sony Corp | 固体撮像装置およびその製造方法、並びにカメラ |
JP2008103368A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-05-01 | Fujifilm Corp | 裏面照射型撮像素子及びこれを備えた撮像装置及び裏面照射型撮像素子の製造方法 |
US8030608B2 (en) | 2006-09-20 | 2011-10-04 | Fujifilm Corporation | Backside illuminated imaging device, semiconductor substrate, imaging apparatus and method for manufacturing backside illuminated imaging device |
US8446508B2 (en) | 2005-07-27 | 2013-05-21 | Sony Corporation | Solid state imaging device with optimized locations of internal electrical components |
-
2002
- 2002-05-22 JP JP2002148183A patent/JP2003347537A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8446508B2 (en) | 2005-07-27 | 2013-05-21 | Sony Corporation | Solid state imaging device with optimized locations of internal electrical components |
US8643757B2 (en) | 2005-07-27 | 2014-02-04 | Sony Corporation | Method of producing solid state imaging device with optimized locations of internal electrical components |
JP2007036119A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Sony Corp | 固体撮像装置およびその製造方法、並びにカメラ |
JP2008103368A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-05-01 | Fujifilm Corp | 裏面照射型撮像素子及びこれを備えた撮像装置及び裏面照射型撮像素子の製造方法 |
US8030608B2 (en) | 2006-09-20 | 2011-10-04 | Fujifilm Corporation | Backside illuminated imaging device, semiconductor substrate, imaging apparatus and method for manufacturing backside illuminated imaging device |
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