JPH09247137A - 位相誤差検出回路及びデジタルpll回路 - Google Patents
位相誤差検出回路及びデジタルpll回路Info
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- JPH09247137A JPH09247137A JP8073034A JP7303496A JPH09247137A JP H09247137 A JPH09247137 A JP H09247137A JP 8073034 A JP8073034 A JP 8073034A JP 7303496 A JP7303496 A JP 7303496A JP H09247137 A JPH09247137 A JP H09247137A
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract
易な構成で精度よく位相誤差情報を検出できるデジタル
PLL回路を実現する。 【解決手段】 位相誤差検出回路は、再生クロックでサ
ンプルされた入力データについて第1、第2のしきい値
THU ,THL を生成し、順次入力されるサンプルデー
タについて第1、第2のしきい値を用いて3値判定
『1』『0』『−1』を行なう。さらに3値判定結果か
ら連続した2つのサンプルデータの間の期間における入
力信号のエッジを検出する。そしてエッジが検出された
際に、その2つのサンプルデータの値と、第1又は第2
のしきい値を用いて、入力信号と再生クロックの間の位
相誤差erを検出する。
Description
ス等化波形とされた入力信号に同期した発振周波数(再
生クロック)を得ることのできるデジタル方式のPLL
(フェイズ・ロックド・ループ)回路、及びその位相誤
差検出回路に関するものである。
ータを再生するデジタルオーディオテーププレーヤ(い
わゆるDATレコーダ/プレーヤ)などでは、記録再生
ヘッドとして磁気ヘッドが用いられる。そして磁気ヘッ
ドにより検出された再生信号は、等化器を用いて波形等
化された後、データを再生するようにされている。ま
た、データ再生のために、ビット抜き出しのための再生
クロック(いわゆるビットクロック信号)が必要とされ
るが、このような、読出情報に同期したクロックを生成
するためには、一般にPLL回路が用いられる。
として形成されることが多かったが、近年ではPLL回
路のデジタル化も進んでいる。デジタルPLL回路は、
位相誤差検出部、誤差信号のフィルタリング処理部、ク
ロック発振回路部をデジタル化することで実現される。
方式では、磁気テープから読み出した信号の等化処理に
関しては、伝達特性がDCまで伸びた等化方式であるク
ラス1パーシャルレスポンス方式(PR(1,1) 方式もし
くはPR1方式とも呼ばれる)が採用されることが多
い。クラス1パーシャルレスポンス等化波形は、図30
に示すように上下2段のアイパターンとなり、即ち
『1』『0』『−1』の3値にデコードされるものであ
る。PLL回路で入力信号に同期した再生クロックを生
成することを考える場合、入力信号のエッジ(例えばゼ
ロクロスポイント)を検出し、そのエッジタイミングと
再生クロックタイミングの位相ずれから再生クロック位
相を制御することになるが、図30のようなパーシャル
レスポンス等化波形をPLL回路の入力信号として考え
た場合、入力信号のエッジとは、検出点レベルが推移す
るタイミングとなり、つまり『1』→『0』、『0』→
『−1』、『0』→『1』、『−1』→『0』の4通り
である。このような4通りのパターンを検出してそのエ
ッジタイミングの位相誤差から再生クロック発振動作の
制御を行なえば良いわけであるが、PLL回路をデジタ
ル化したものを考えると、パーシャルレスポンス等化波
形に適合した簡単な構成で実現されるデジタルPLL回
路はなく、そのようなデジタルPLL回路及びそれを実
現するための簡単な構成の位相誤差検出回路が求められ
ていた。
積分等化波形である入力信号をデジタルデータに変換
し、そのデジタルデータを用いていわゆるPLL動作、
つまり位相誤差検出に応じた発振周波数制御動作が実行
されることになるが、入力信号のエッジタイミングは、
サンプリングデータを3値化した時の値が『1』→
『0』、『0』→『−1』、『0』→『1』、『−1』
→『0』のように推移することで検出できる。ところが
入力信号の実際のエッジタイミングは推移を検出した2
つのサンプリングデータの中間となるどこかのタイミン
グである。
れだけ実際のエッジタイミングと検出されるエッジタイ
ミングの間の誤差(サンプリング誤差)が大きいものと
なり、従って入力信号のエッジとPLL回路で発生され
る再生クロックについての位相誤差を精度よく検出する
ためには、サンプリング周波数を、例えば再生クロック
の数倍から数10倍という高いものを用いることが必要
になる。
ロック(もしくはマスタークロックから生成されたクロ
ック)を用いることが一般的であるが、このため、必要
とされる再生クロックの周波数が高くなれば、それだけ
マスタークロック周波数も高くすることが必要になる。
マスタークロックとして利用できる周波数にも限界があ
るため、このようなデジタルPLL回路は容易に実現で
きないという問題がある。また、サンプルデータの値を
用いた補間演算などで入力信号のエッジタイミングの推
定演算を精度よく行なうことも可能であるが、回路規模
の増大や複雑化は避けられない。
等化波形に適合し、さらに回路規模の増大を伴わないで
簡易な誤差検出方式によりサンプリング誤差なく高精度
な誤差検出を行なうことのできるデジタル方式の位相誤
差検出回路及びそれを用いたデジタルPLL回路が求め
られていた。
に応じて、簡易な構成で精度よく位相誤差情報を検出で
きるデジタル方式の位相誤差検出回路及びそれを用いた
デジタルPLL回路を実現することを目的とする。
い値生成手段と、3値判定手段と、エッジ検出手段と、
誤差検出手段とから構成する。しきい値生成手段はパー
シャルレスポンス等化波形である入力信号が再生クロッ
クでサンプルされたデータについて3値判定を行なうた
めの第1、第2のしきい値を、サンプルデータから生成
する。3値判定手段は順次入力されるサンプルデータに
ついて第1、第2のしきい値を用いて3値判定を行な
う。エッジ検出手段は3値判定手段による判定結果によ
り、連続した2つのサンプルデータの間の期間における
入力信号のエッジを検出する。誤差検出手段は、エッジ
検出手段でエッジが検出された際に、その2つのサンプ
ルデータの値と、第1又は第2のしきい値を用いて、入
力信号と再生クロックの間の位相誤差を検出する。
出力するクロック発振出力手段と、クロック発振出力手
段からの再生クロックをサンプリングクロックとして用
い、パーシャルレスポンス等化された入力信号をデジタ
ルサンプルデータに変換する変換手段と、変換手段によ
り得られたサンプルデータから、入力信号とクロック発
振出力手段からの再生クロックの間の位相誤差情報を検
出し、当該位相誤差が少なくなるようにクロック発振出
力手段の発振出力を制御する位相誤差検出手段とを設け
る。そして位相誤差検出手段は、変換手段から供給され
るサンプルデータについて3値判定を行なうための第
1、第2のしきい値をサンプルデータから生成し、順次
入力されるサンプルデータについて第1、第2のしきい
値を用いて3値判定を行なう。そして、その3値判定結
果により、連続した2つのサンプルデータの間の期間に
おける入力信号のエッジを検出する。エッジが検出され
た際には、その2つのサンプルデータの値と第1又は第
2のしきい値を用いて、入力信号と再生クロックの間の
位相誤差を検出する。このようなデジタルPLL回路で
は、マスタークロックを用いず、かつサンプリング誤差
も含んで位相誤差に応じたクロック発振出力周波数の制
御が行なわれることになる。そして精度の良い位相誤差
検出動作もきわめて簡単な回路構成で実現される。
いて、変換手段から出力されるサンプルデータは、DC
オフセット除去手段を介してから位相誤差検出手段に入
力されるように構成する。これにより、入力信号にDC
オフセットが生じていても位相誤差検出が正確に行なわ
れるようにし、PLL回路の安定性を維持する
を介したサンプルデータが入力されるときは、位相誤差
検出手段では、入力されるサンプルデータを整流し、整
流値から第1のしきい値を生成し、第1のしきい値の極
性を反転させて第2のしきい値を生成するようにするこ
とで、回路構成をより簡略化する。
いサンプルデータが入力される位相誤差検出手段では、
入力されるサンプルデータについてDCオフセット値を
抽出するとともに、DCオフセット値を除去したサンプ
ルデータを整流し、整流値から第1のしきい値を生成
し、第1のしきい値の極性を反転させて第2のしきい値
を生成する。そしてこの第1、第2のしきい値それぞれ
からDCオフセット値を付加した値を用いて、入力され
るサンプルデータについての3値判定及び位相誤差検出
を実行するように構成する。このようにすれば、3値判
定及び位相誤差検出を行なうサンプルデータの伝送系に
はDCオフセット除去手段を配さなくてよいものとな
る。
いて、変換手段から出力されるサンプルデータについ
て、そのエンベロープ値が略一定になるように制御する
データレベル制御手段を設ける。もしくは、位相誤差検
出手段が入力されるサンプルデータについてのエンベロ
ープ値を検出し、このエンベロープ値と、サンプルデー
タの値及び第1又は第2のしきい値を用いて検出された
位相誤差情報との間で割算処理を行なって、その割算結
果を位相誤差情報として出力するようにする。これらの
動作により、入力信号にレベル変動が生じても位相誤差
検出動作に影響を与えず、むやみに応答性が変動してし
まうことがなくなる。
の実施の形態となる位相誤差検出回路及びデジタルPL
L回路の各種例を次の順序で説明する。 1.デジタルPLL回路の全体構成 2.第1のデジタルPLL回路における位相誤差検出器
例 3.第2のデジタルPLL回路例 4.第3のデジタルPLL回路例 5.第4のデジタルPLL回路例 6.第5のデジタルPLL回路例 7.第6のデジタルPLL回路例 8.第7のデジタルPLL回路例
いる。このデジタルPLL回路はA/D変換器2、位相
誤差検出器3、ローパスフィルタ4、加算器5、発振器
6、周期測定部7を有している。
いるようにしてもよいが、本例の場合、この発振器6と
しては発振周波数を可変としたリングオシレータを用い
ている。本例のデジタルPLL回路では特に位相誤差検
出器3の構成及び動作について大きな特徴を有するもの
であるが、デジタルPLL回路全体及び位相誤差検出器
3の説明に先立ち、発振器6とされるリングオシレータ
について図3〜図5で説明しておく。
説明する。リングオシレータは基本的には奇数個のイン
バータがリング状に直列接続されて形成される。図3は
5個のインバータIV1〜IV5が直列接続されてルー
プが形成されているリングオシレータの例を示してい
る。既知のとおりインバータは入出力が異なる論理状態
(例えば入力が『H』で出力が『L』)で安定となる
が、図3のように奇数個のインバータが直列にループ接
続された場合は、常にどこかのインバータで入出力が同
じ論理状態とならざるを得ない。このような状態を本明
細書では矛盾状態とよぶこととする。
インバータは出力される論理状態を反転させることで安
定となるが、これによって同時に、次に接続されたイン
バータが矛盾状態となる。リングオシレータとは、この
動作により矛盾状態が順次推移していくことで、確実に
発振が約束された回路である。その発振周期は、1つの
インバータの入力変化から出力変化までの時間遅延をτ
inv とすると、N段(図3の例は5段)のリングオシレ
ータによる発振周期は2Nτinv となる。ただし、簡単
のため、インバータの出力が『H』→『L』となるとき
の遅延時間とインバータの出力が『L』→『H』となる
ときの遅延時間は同じτinv となるとしている。
5についての入出力〜の論理状態は図3(b)に示
される。まずインバータIV1に着目すると、インバー
タIV1の入力が『L』となっている時点ではインバ
ータIV1の出力は『H』であり安定しているが、入
力が『H』となることでインバータIV1が矛盾状態
となる。
が『L』となることで解消されるが、この反転のための
遅延時間が図3(b)に示すτinv となる。インバータ
IV1の出力(=インバータIV2の入力)が
『L』となることでつづいてインバータIV2が矛盾状
態となるが、τinv 後にインバータIV2の出力が反
転され、インバータIV2が安定する。そしてインバー
タIV3が矛盾状態となる。
状態の伝ぱんが一巡した時点で変化することになり、従
って『H』又は『L』が継続する幅(時間)は、図3の
ように5段のインバータIV1〜IV5による回路では
5τinv となる。例えばの点から信号を取り出すと、
図3(b)のの信号が得られ、つまり2×5τinv の
周期の信号(クロック)を得ることができる。
ープに含まれるインバータの段数を変化させるようにす
れば、可変周波数発生器を実現することができる。図4
は可変発振周波数リングオシレータのブロック図であ
る。このリングオシレータでは127個のインバータI
V1〜IV127が直列接続されている。なお説明上、
インバータIV2,IV3をインバータグループGP
2、インバータIV4,IV5をインバータグループG
P3・・・・・ インバータIV126,IV127をインバ
ータグループGP64と呼ぶこととする。各インバータ
IV1〜IV127の入力変化から出力変化までの時間
遅延は1/2τinv とし、従って各インバータグループ
GP2〜GP64についてみると、2つのインバータの
論理反転が行なわれる時の遅延時間はτinv となる。ま
た、インバータIV1の前段にバッファ部43が接続さ
れているとしたときに、バッファ部43とインバータI
V1における遅延時間をτbiasとする。
プGP2〜GP64の出力点は、それぞれセレクタ41
の各端子L1〜L64に接続されている。セレクタ41
は、セレクタ制御部42からの制御に基づいて、端子L
1〜L64の64個の選択ポイントの内の1つを選択
し、その接続された端子をバッファ部43を介してイン
バータIV1の入力としている。従って、端子L1が選
択された場合はインバータIV1のみのループが形成さ
れ、端子L2が選択された場合はインバータIV1〜I
V3による3個のインバータによるループが形成され
る。また端子L64が選択された場合は、インバータI
V1〜IV127による127個のインバータによるル
ープが形成される。
IV1の出力を端子8からリングオシレータによる発振
出力CKp(図1のPLL回路で端子8から出力される
再生クロックCKp)として取り出すとすると、セレク
タ41の接続状態により、再生クロックCKpとしては
64種類の周波数に可変することができる。再生クロッ
クCKpの周期は、2(τbias+N・τinv )としてあ
らわされる。なお、NはGP2〜GP64の63個のイ
ンバータグループのうちで、発振ループに含まれるイン
バータグループの数とする。図5(a)〜(e)には6
4種類のうちの5種類を例示した。
ているときは、インバータIV1のみによるループで発
振が発生するため、遅延時間τbiasにより図5(a)の
ように2τbiasの周期の再生クロックが発振出力CKp
として得られる。またセレクタ41で端子L2が選択さ
れているときは、インバータIV1〜IV3にによるル
ープで発振が発生するため、図5(b)のように2(τ
bias+τinv )の周期の再生クロックが発振出力CKp
として得られる。同様に、セレクタ41で端子L3,L
4・・・・・・L64のいずれかが選択されているときは、そ
れぞれ図5(c)(d)(e)のように2(τbias+2
τinv )2(τbias+3τinv )・・・・・・2(τbias+6
3τinv )の周期の再生クロックが発振出力CKpとし
て得られることになる。
タ制御部42がセレクタ41における接続端子を可変制
御することで、出力される再生クロックCKpの周波数
を64段階に可変制御できることになる。
のデジタルPLL回路において発振器6として採用する
場合、発振器6に対する制御入力を行なう部位、即ちA
/D変換器2、位相誤差検出器3、ローパスフィルタ
4、加算器5、周期測定部7が、図4におけるセレクタ
制御部42として機能することにより、デジタルPLL
回路が実現される。
子1にクラス1パーシャルレスポンス方式(PR(1,1)
)で等化された信号が入力される。このデジタルPL
L回路はクラス1パーシャルレスポンス等化された入力
信号に対して同期した再生クロックCKpを発生させる
ものである。端子1からの入力信号はA/D変換器2に
おいて例えば8ビットのデジタルデータに変換される。
このA/D変換器2に対しては、発振器6の発振出力で
ある再生クロックCKpが供給され、この再生クロック
CKpがサンプリングクロックとして用いられている。
ータ(サンプルデータS)は、位相誤差検出器3におい
て再生クロックCKpとの間の位相誤差が検出される。
そしてその位相誤差情報erはローパスフィルタ4、加
算器5を介して発振器6に供給される。
なリングオシレータで形成されているが、位相誤差情報
erがセレクタ41で選択する選択ポイントの値とされ
ることになり、つまり発振器6において、位相誤差情報
erに応じて端子8から出力される再生クロックCKp
の周波数が可変制御されることになる。この動作によ
り、入力信号に同期した再生クロックCKpが生成され
る。
ではいわゆる自走発振周波数がないため、入力のない状
態を仮定したときの基準となる発振周波数を設定しなけ
ればならない。つまり、基準となる発振周波数を得るた
めのセレクタ41における選択ポイントを設定しておか
なければならない。このため、周期測定部7がその基準
となる選択ポイントに相当する値を出力するようにして
いる。周期測定部7からの出力値はローパスフィルタ4
の出力値、つまり位相誤差情報erと、加算器5におい
て加算されて発振器6に供給されるようにしている。
差情報に基づく選択ポイントの値と、周期測定部7から
出力される基準周波数としての選択ポイントの値が加算
された値が、発振器6内のセレクタ41で選択されるべ
き選択ポイントの値となり、これによって入力信号の位
相誤差状態に応じて、発振周波数が基準周波数を中心と
して適正にコントロールされることになる。
pの周期を基準チャネルクロックに基づいて測定してお
り、例えばPLLロックレンジから外れているか否かを
検出している。そして、再生クロックCKpが所定の周
波数レンジから外れたような場合には、それに応じて基
準となる発振周波数、即ちセレクタ41での選択ポイン
トを変更するような値を出力する。さらに、このPLL
回路が例えばDAT再生装置などにおける再生クロック
生成のために用いられる場合などでは、動作モード(再
生/早送りなどの各種モード)に応じて所定の基準発振
周波数が得られるように選択ポイントを設定するように
してもよい。
は、A/D変換器2までをも帰還ループに含めるように
3、このような構成により、サンプリング誤差による精
度低下のない再生クロックCKpを得ることができるよ
うにするとともに、位相誤差検出器3においては非常に
簡易な構成で精度の高い位相誤差検出動作が実行される
ようにされている。
メージを示している。図2(a)は端子1への入力信
号、図2(b)は発振器6から出力される再生クロック
CKpを示している。A/D変換器2では、図2(b)
に示す再生クロックCKpの立上りタイミング(検出
点)で図2(a)のような入力信号に対するサンプリン
グを行ない、S0,S1,S2,S3・・・・として示すよ
うな8ビット値(図1のサンプルデータS)を位相誤差
検出器3に出力する。
ルデータSについて『1』『0』『−1』の3値判定を
行なうが、まずこの3値判定を行なうために正のしきい
値THU と負のしきい値THL を生成する。正のしきい
値THU は、『1』『0』のしきい値であり、負のしき
い値THL は、『0』『−1』のしきい値である。詳し
くは後述するが、この正のしきい値THU と負のしきい
値THL は入力されるサンプルデータSの平均演算等に
より生成する。正のしきい値THU と負のしきい値TH
L を生成したら、それを用いて順次入力されてくるサン
プルデータSの3値判定を行なう。
3値判定結果として、『1』→『0』、『0』→『−
1』、『0』→『1』、『−1』→『0』のうちのいず
れかの推移状態が観測されたら、その2つのサンプルデ
ータの間のタイミングで入力信号のエッジが存在するこ
とになる。例えば図2の例では、サンプルデータS1,
S2の間は、『1』→『0』の推移が検出される。これ
によりサンプルデータS1〜S2の期間において、入力
信号にはエッジが存在していることがわかる。またサン
プルデータS4,S5の間は、『0』→『−1』の推移
が検出され、サンプルデータS4〜S5の期間におい
て、入力信号にはエッジが存在していることが検出され
る。
のエッジ(3値間の推移タイミング)が存在することを
確認したら、そのときの2つのサンプルデータと正のし
きい値THU もしくは負のしきい値THL を用いて、位
相誤差情報、つまり位相誤差の方向(進み/遅れ)と位
相誤差量を検出する。
イミングで入力信号のエッジが存在が確認されたら、サ
ンプルデータS1,S2から破線で示すように直線補間
演算を行なう。サンプルデータS1,S2間のエッジと
は補間直線が正のしきい値THU と交差するタイミング
となる。この補間直線のエッジと再生クロックCKpの
位相誤差PE1は、即ち検出すべき位相誤差となるが、
この位相誤差の方向及び量は、矢印er1の値とするこ
とができる。つまり、再生クロックCKpのエッジ時点
での、補間直線の値である。この直線補間値の値er1
は、位相誤差情報erとされ、その値(絶対値)が位相
誤差量となり、また極性が誤差の方向となる。この場合
はer1となる位相誤差量だけ、クロックCKpの位相
が進んでいる(入力信号の位相が遅れている)ことが検
出される。
ミングで入力信号のエッジが存在が確認された場合も同
様に、サンプルデータS4,S5から破線で示すように
直線補間演算を行なう。サンプルデータS4,S5間の
エッジとは補間直線が負のしきい値THL と交差するタ
イミングとなる。この補間直線のエッジと再生クロック
CKpの位相誤差PE2が検出すべき位相誤差となる
が、上記の場合と同様に、再生クロックCKpのエッジ
時点での補間直線の値でer2が位相誤差情報erとさ
れる。その値(絶対値)が位相誤差量となり、また極性
が誤差の方向となる。この場合はer2となる位相誤差
量だけ、クロックCKpの位相が遅れている(入力信号
の位相が進んでいる)ことが検出される。
出された位相誤差に応じて発振器6での発振周波数を制
御することで、入力信号に同期した再生クロックCKp
を得ることができる。
ックCKpによりサンプルされたデータから検出される
エッジの間は、いわゆるサンプリング誤差を含むものと
なっている。つまり、サンプリングタイミングが必ず入
力信号のエッジタイミングと一致しないかぎりはそのタ
イミング誤差が発生するものであるが、いくらサンプリ
ング周波数を高くしてもこのようなタイミング誤差を解
消することは不可能である。
ンプリングクロックにも発振器6で得られる再生クロッ
クCKpが用いられることから、サンプリングクロック
自体もPLL動作において可変制御される。そしてこれ
によって、位相誤差検出器3で算出される位相誤差情報
erには、最終的にはサンプリング誤差分も含まれるこ
とになり、つまり、本例の場合、入力信号と再生クロッ
クCKpの位相誤差がなくなるように再生クロックCK
p周波数が制御される動作に際に、サンプリング誤差分
も解消されていくように推移していき、ロック状態にお
いてはサンプリング誤差のない状態で入力信号に同期し
た再生クロックCKpが得られることになる。
相誤差検出器例 図2で説明したような位相誤差検出を行なうための位相
誤差検出器3の構成及び動作について図6〜図16で説
明していく。
ロック図を示している。この位相誤差検出器3は、しき
い値生成部11、3値判定部12、エッジ検出部13、
誤差検出部14から構成される。そして、誤差検出部1
4の出力erとは、即ち位相誤差の量及び方向を示す位
相誤差情報となり、図1におけるローパスフィルタ4に
入力される信号となる。
/D変換器2において再生クロックCKpがサンプリン
グクロックとして用いられて8ビットデジタルデータに
変換されるが、そのサンプルデータSは位相誤差検出器
3における、しきい値生成部11、3値判定部12、誤
差検出部14のそれぞれに供給される。
うに、入力されるサンプルデータSを3値判定するた
め、及び位相誤差情報erの算出のために用いる正のし
きい値THU と負のしきい値THL を、サンプルデータ
Sから算出する動作を行なう。
図7、図8に示される。図7からわかるように、しきい
値生成部11に入力されるサンプルデータSは平均値演
算部51、正サンプル選別部52、負サンプル選別部5
3に入力される。平均値演算部51では、入力されるサ
ンプルーデータSについて常時所要のサンプル数のサン
プルの平均値をとり、入力されるサンプルーデータSの
全てを対象としてその平均値c1を出力する。この平均
値演算部51のほか、図7に示される各平均値演算部5
4,57,61,62,63については、ローパスフィ
ルタ回路を採用することが適当である。
ンプル選別部53に供給される。正サンプル選別部52
では、入力されるサンプルデータSと平均値c1を比較
し、平均値c1を越えた値となるサンプルデータのみを
出力する。逆に負サンプル選別部53では、入力される
サンプルデータSと平均値c1を比較し、平均値c1よ
り小さい値となるサンプルデータのみを出力する。図8
に示すように平均値c1は全サンプルデータSの平均と
なるが、正サンプル選別部52からは、図中『・』で示
す平均値c1を越えた値のサンプルデータSが出力され
ることになり、逆に負サンプル選別部53からは、図中
『×』で示す平均値c1より小さい値のサンプルデータ
が出力されることになる。
均値演算部54、a1以上選別部55、a1未満選別部
56に供給される。平均値演算部54で算出される平均
値a1は図8に示すように、平均値c1以上のサンプル
データについて対象とした平均値となる。この平均値a
1はa1以上選別部55、a1未満選別部56に供給さ
れる。
示した平均値c1を越えた値のサンプルデータSのうち
で、さらに平均値a1以上の値となっているサンプルデ
ータSを選別し、平均値演算部61に出力する。a1未
満選別部56では、図8に『・』で示した平均値c1を
越えた値のサンプルデータSのうちで、平均値a1未満
の値となっているサンプルデータSを選別し、加算器6
0に出力する。
3から出力されるサンプルデータは、平均値演算部5
7、b1以上選別部58、b1未満選別部59に供給さ
れる。平均値演算部57で算出される平均値b1は図8
に示すように、平均値c1より小さいサンプルデータに
ついて対象とした平均値となる。この平均値b1はb1
以上選別部58、b1未満選別部59に供給される。
示した平均値c1より小さい値のサンプルデータSのう
ちで、さらに平均値b1以上の値となっているサンプル
データを選別し、加算器60に出力する。b1未満選別
部56では、図8に『×』で示した平均値c1より小さ
い値のサンプルデータSのうちで、平均値b1未満の値
となっているサンプルデータSを選別し、平均値演算部
63に出力する。
ルデータSについては平均値演算部61で平均値a2が
算出されるが、この平均値a2は、図8に示すようにa
1以上のサンプルデータの平均値となる。つまり『1』
『0』『−1』の3値のうちで『1』に相当するサンプ
ルデータの平均値である。またb1未満選別部59から
出力されたサンプルデータSについては平均値演算部6
3で平均値b2が算出されるが、この平均値b2は、図
8に示すようにb1未満のサンプルデータの平均値とな
る。つまり『1』『0』『−1』の3値のうちで『−
1』に相当するサンプルデータの平均値である。
るサンプルデータと、b1以上選別部58から出力され
るサンプルデータは加算器60を介して平均値演算部6
2に供給され、平均値c2が算出されるが、この平均値
c2は、図8に示すようにb1以上a1未満のサンプル
データの平均値となる。つまり『1』『0』『−1』の
3値のうちで『0』に相当するサンプルデータの平均値
である。平均値c2の値は平均値c1とほぼ同じ値とな
る。
64と割算器66により、(a2+c2)/2の演算が
行なわれる。即ち『1』と『0』に相当するサンプルデ
ータの平均値が算出され、この値が『1』と『0』の値
の境界となる正のしきい値THU とされる。また平均値
b2と平均値c2については加算器65と割算器67に
より、(b2+c2)/2の演算が行なわれる。即ち
『0』と『−1』に相当するサンプルデータの平均値が
算出され、この値が『0』と『−1』の値の境界となる
負のしきい値THL とされる。しきい値生成部11の全
演算は例えば8ビットで行なわれ、従って正のしきい値
THU 、負のしきい値THL はそれぞれ8ビット値とし
て出力される。
される正のしきい値THU と負のしきい値THL は、図
6に示すように誤差検出部14と3値判定部12に供給
される。3値判定部12は、順次入力されてくる8ビッ
トのサンプルデータSについて、正のしきい値THU と
負のしきい値THL を用いて2値判定し、判定値a4,
b4を出力する。
タ71、72で形成することができる。各コンパレータ
71、72の一端にはサンプルデータSが供給されると
ともに、コンパレータ71の他端には正のしきい値TH
U が、コンパレータ72の他端には負のしきい値THL
が供給される。
ルデータSと正のしきい値THU を比較し、サンプルデ
ータSのほうが大きければ1ビットの判定値a4として
『1』を出力し、正のしきい値THU のほうが大きけれ
ば判定値a4として『0』を出力する。コンパレータ7
2では、8ビットのサンプルデータSと負のしきい値T
HL を比較し、サンプルデータSのほうが大きければ1
ビットの判定値b4として『1』を出力し、負のしきい
値THU のほうが大きければ判定値b4として『0』を
出力する。
の3値レベルに応じて出力される判定値a4,b4は、
図10のようになる。つまり(a4,b4)=(1,
1)のときはサンプルデータSの3値判定は『1』、
(a4,b4)=(0,1)のときはサンプルデータS
の3値判定は『0』、(a4,b4)=(0,0)のと
きはサンプルデータSの3値判定は『−1』となる。
誤差検出部14に供給される。エッジ検出部13は、連
続して入力されてくる判定値a4,b4から、入力信号
にエッジ(3値間の推移ポイント)が存在したか否かを
検出する。エッジ検出部13は例えば図11のような回
路で実現できる。
スクルーシブオアゲート(EX−ORゲート)83に供
給される。判定値b4はフリップフロップ82とEX−
ORゲート84に供給される。そしてフリップフロップ
81,82には再生クロック(=サンプリングクロッ
ク)CKpがラッチクロックとして入力されている。
クロックCKpで遅延させた1サンプル前の時点の判定
値a4’となり、つまりEX−ORゲート83では、連
続した2つの時点の判定値a4,a4’の比較が行なわ
れることになる。そして、EX−ORゲート83で論理
レベルが異なれば『1』、同じであれば『0』の信号
が、正エッジ検出信号a5として出力される。
判定値a4,a4’が同じ値(1と1、もしくは0と
0)であれば、この2つのサンプルデータの間の期間に
おいては、入力信号の正のエッジ、つまり正のしきい値
THU を横切る状態が生じていないことになる。ところ
が、判定値a4,a4’が異なる値(1と0、もしくは
0と1)であることは、この2つのサンプルデータの間
の期間において入力信号が3値でみると『1』→『0』
又は『0』→『1』のように推移し、正のしきい値TH
U を横切る状態、つまり正のエッジが存在していること
を意味することになる。即ち、正エッジ検出信号a5
は、入力信号が正のしきい値THU を横切る正のエッジ
が生じたタイミングで『1』となる信号となる。
ロックCKpで遅延させた1サンプル前の時点の判定値
b4’となり、EX−ORゲート84では、連続した2
つの時点の判定値b4,b4’の比較が行なわれる。そ
して、EX−ORゲート84で論理レベルが異なれば
『1』、同じであれば『0』の信号が、負エッジ検出信
号b5として出力される。
判定値b4,b4’が同じ値であれば、この2つのサン
プルデータの間の期間においては、入力信号の負のエッ
ジ、つまり負のしきい値THL を横切る状態が生じてい
ないことになる。ところが判定値b4,b4’が異なる
値であることは、この2つのサンプルデータの間の期間
において入力信号が、3値でみると『−1』→『0』又
は『0』→『−1』のように推移し、負のしきい値TH
L を横切る状態、つまり負のエッジが存在していること
を意味することになる。即ち、負エッジ検出信号b5
は、入力信号が負のしきい値THL を横切る負のエッジ
が生じたタイミングで『1』となる信号となる。
も、入力信号について検出されたエッジであるため、エ
ッジ検出を示すエッジ検出信号egとしては、正エッジ
検出信号a5と負エッジ検出信号b5をオアゲート85
に入力した論理和により生成される。
ジ検出の際に『1』となるエッジ検出値egを出力する
とともに、そのエッジが正のエッジであるときに『1』
となる正エッジ検出信号a5と、そのエッジが負のエッ
ジであるときに『1』となる負エッジ検出信号b5を出
力する。これらは誤差検出部14に供給される。
いてエッジが検出されたタイミングにおいて、入力され
るサンプルデータSと、正のしきい値THU 又は負のし
きい値THL を用いて位相誤差情報erを算出する。算
出の際に、正のしきい値THU と負のしきい値THL の
いづれを用いるかは、エッジ検出部13からの正エッジ
検出信号a5、負エッジ検出信号b5に基づいて判断す
る。誤差検出部14の回路例は図12に示される。
きい値THU はスイッチ91のtU端子に供給され、
又、負のしきい値THL はスイッチ91のtL 端子に供
給される。スイッチ91はエッジ検出部13からの正エ
ッジ検出信号a5、負エッジ検出信号b5に基づいて端
子を選択する。つまり正エッジ検出信号a5が『1』の
ときはtU 端子を選択し、負エッジ検出信号b5が
『1』のときはtL 端子を選択する。スイッチ91で選
択された正のしきい値THU 又は負のしきい値THL
は、乗算器92でその値が2倍とされ、減算器95に供
給される。
のサンプルデータSは、誤差検出部14にも直接供給さ
れるが、このサンプルデータSは加算器94とラッチ回
路93に入力される。ラッチ回路93では再生クロック
CKpでラッチされることで、1サンプルタイミング分
の遅延が与えられて出力されることになる。つまり加算
器94には現在のサンプルデータSnとともに、1タイ
ミング前のサンプルデータSn-1 が入力され、この2つ
の連続したサンプルデータの値が加算されることにな
る。加算器44で加算された値は減算器95に供給さ
れ、上述した正のしきい値THU の2倍の値、又は負の
しきい値THL の2倍の値との間で減算処理される。
イッチ97のt1端子に供給されるとともに、−1乗算
部96に供給されて極性が反転されてからスイッチ97
のt2端子に供給される。スイッチ97は、3値判定部
12からの判定値a4,b4、及びエッジ検出部13か
らの正エッジ検出信号a5、負エッジ検出信号b5の各
値に基づいて端子を選択する。選択制御としては、a5
=1かつa4=0の場合、もしくはb5=1かつb4=
0の場合に、t1端子が選択される。またa5=1かつ
a4=1の場合、もしくはb5=1かつb4=1の場合
に、t2端子が選択される。
端子に供給される。スイッチ98のt4端子には『0』
の値が供給されている。このスイッチ98の出力は位相
誤差検出器3からの位相誤差情報erとなり、後段のロ
ーパスフィルタ4に供給されることになる。そしてスイ
ッチ98では、エッジ検出信号eg=1のときt3端子
が接続され、エッジ検出信号eg=0のときt4端子が
接続されるため、入力信号についてのエッジが検出され
ないとき(エッジ検出信号eg=0)は、位相誤差情報
er=0となり、一方、入力信号についてのエッジが検
出されたとき(エッジ検出信号eg=1)は、位相誤差
情報erは、スイッチ97の出力値となる。
き(エッジ検出信号eg=1)の、誤差検出部14での
位相誤差情報検出動作について図13〜図16で説明す
る。図13(a)(b)、図14(a)(b)、図15
(a)(b)、図16(a)(b)は、それぞれ連続し
た2つのサンプルデータSn-1 、Sn の間にエッジが存
在した場合の例を示している。
タSn-1 の3値判定値が『0』で判定値a4’=0とな
り、サンプルデータSn の3値判定値が『1』で判定値
a4=1となった場合である。図13(a)(b)のい
づれの場合もサンプルデータSn-1 、Sn についての判
定値a4’、a4の値が『0』→『1』と推移し、つま
り入力信号が立上り波形で正のしきい値THU を横切っ
た場合を示している。このようなときサンプルデータS
n の入力タイミングにおいて、エッジ検出信号eg=1
となり、スイッチ98はt3端子が選択される。また、
正エッジ検出信号a5=1、判定値a4=1となるた
め、スイッチ91はtU 端子が、またスイッチ97はt
2端子が、それぞれ選択される。
n-1 、Sn の間を直線補間した場合において、その中間
のタイミング点Zの値が正のしきい値THU より小さか
った場合を示し、また図13(b)は、2つのサンプル
データSn-1 、Sn の中間のタイミング点Zの値が正の
しきい値THU より大きかった場合を示している。つま
り、図13(a)は入力信号の位相遅れが検出される場
合であり、このときは再生クロックCKpの位相を遅ら
せるように制御すべき位相誤差信号erが検出される。
一方、図13(b)は入力信号の位相進みが検出される
場合であり、このときは再生クロックCKpの位相を進
ませるように制御すべき位相誤差信号erが検出され
る。
正のしきい値THU の2倍の値が減算器95に供給され
ることになるが、この減算器95の出力はサンプルデー
タSn-1 、Sn の中間のタイミング点Zの値と、正のし
きい値THU の値の差となる。つまり図中でerで示す
値である。そして減算器95の出力値は−1乗算部96
で極性が反転されてからスイッチ97、98を介して位
相誤差情報erとして出力される。
ルデータSn-1 とサンプルデータSn の間で、判定値a
4=1,正エッジ検出信号a5=1となった場合の位相
誤差情報erは図13(c)のように、 er=2THU −(Sn +Sn-1 ) として得られることになる。そして、この位相誤差情報
erの極性が、位相制御の方向を示し、位相誤差情報e
rの絶対値が位相誤差量に相当することになる。
タSn-1 の3値判定値が『1』で判定値a4’=1とな
り、サンプルデータSn の3値判定値が『0』で判定値
a4=0となった場合である。図14(a)(b)のい
づれの場合もサンプルデータSn-1 、Sn についての判
定値a4’、a4の値が『1』→『0』と推移し、つま
り入力信号が立下がり波形で正のしきい値THU を横切
った場合を示している。このようなときサンプルデータ
Sn の入力タイミングにおいて、エッジ検出信号eg=
1となり、スイッチ98はt3端子が選択される。ま
た、正エッジ検出信号a5=1、判定値a4=0となる
ため、スイッチ91はtU 端子が、またスイッチ97は
t1端子が、それぞれ選択される。
n-1 、Sn の間を直線補間した場合において、その中間
のタイミング点Zの値が正のしきい値THU より大きか
った場合を示し、また図14(b)は、2つのサンプル
データSn-1 、Sn の中間のタイミング点Zの値が正の
しきい値THU より小さかった場合を示している。つま
り、図14(a)は入力信号の位相遅れが検出される場
合であり、このときは再生クロックCKpの位相を遅ら
せるように制御すべき位相誤差信号erが検出される。
一方、図14(b)は入力信号の位相進みが検出される
場合であり、このときは再生クロックCKpの位相を進
ませるように制御すべき位相誤差信号erが検出され
る。
も、加算器94の出力と、正のしきい値THU の2倍の
値が減算器95に供給されることになり、この減算器9
5の出力はサンプルデータSn-1 、Sn の中間のタイミ
ング点Zの値と、正のしきい値THU の値の差となる。
ただし減算器95の出力値はそのままスイッチ97、9
8を介して位相誤差情報erとして出力される。
ルデータSn-1 とサンプルデータSn の間で、判定値a
4=0,正エッジ検出信号a5=1となった場合の位相
誤差情報erは図14(c)のように、 er=(Sn +Sn-1 )−2THU として得られることになる。
n-1 の3値判定値が『−1』で判定値b4’=0とな
り、サンプルデータSn の3値判定値が『0』で判定値
b4=1となった場合である。図15(a)(b)のい
づれの場合もサンプルデータSn-1 、Sn についての判
定値b4’、b4の値が『0』→『1』と推移し、つま
り入力信号が立上り波形で負のしきい値THL を横切っ
た場合を示している。このようなときサンプルデータS
n の入力タイミングにおいて、エッジ検出信号eg=1
となり、スイッチ98はt3端子が選択される。また、
負エッジ検出信号b5=1、判定値b4=1となるた
め、スイッチ91はtL 端子が、またスイッチ97はt
2端子が、それぞれ選択される。
n-1 、Sn の中間のタイミング点Zの値が負のしきい値
THL より小さかった場合を示し、また図15(b)
は、2つのサンプルデータSn-1 、Sn の中間のタイミ
ング点Zの値が負のしきい値THL より大きかった場合
を示している。つまり、図15(a)は入力信号の位相
遅れが検出される場合であり、このときは再生クロック
CKpの位相を遅らせるように制御すべき位相誤差信号
erが検出される。一方、図15(b)は入力信号の位
相進みが検出される場合であり、このときは再生クロッ
クCKpの位相を進ませるように制御すべき位相誤差信
号erが検出される。
負のしきい値THL の2倍の値が減算器95に供給され
ることになるが、この減算器95の出力はサンプルデー
タS n-1 、Sn の中間のタイミング点Zの値と、負のし
きい値THL の値の差となる。つまり図中でerで示す
値である。そして減算器95の出力値は−1乗算部96
で極性が反転されてからスイッチ97、98を介して位
相誤差情報erとして出力される。
ルデータSn-1 とサンプルデータSn の間で、判定値b
4=1,正エッジ検出信号b5=1となった場合の位相
誤差情報erは図15(c)のように、 er=2THL −(Sn +Sn-1 ) として得られることになる。
タSn-1 の3値判定値が『0』で判定値b4’=1とな
り、サンプルデータSn の3値判定値が『−1』で判定
値b4=0となった場合である。図16(a)(b)の
いづれの場合もサンプルデータSn-1 、Sn についての
判定値b4’、b4の値が『1』→『0』と推移し、つ
まり入力信号が立下がり波形で負のしきい値THL を横
切った場合を示している。このようなときサンプルデー
タSn の入力タイミングにおいて、エッジ検出信号eg
=1となり、スイッチ98はt3端子が選択される。ま
た、負エッジ検出信号b5=1、判定値b4=0となる
ため、スイッチ91はtL 端子が、またスイッチ97は
t1端子が、それぞれ選択される。
n-1 、Sn の中間のタイミング点Zの値が負のしきい値
THL より大きかった場合を示し、また図16(b)
は、2つのサンプルデータSn-1 、Sn の中間のタイミ
ング点Zの値が負のしきい値THL より小さかった場合
を示している。つまり、図16(a)は入力信号の位相
遅れが検出される場合であり、このときは再生クロック
CKpの位相を遅らせるように制御すべき位相誤差信号
erが検出される。一方、図16(b)は入力信号の位
相進みが検出される場合であり、このときは再生クロッ
クCKpの位相を進ませるように制御すべき位相誤差信
号erが検出される。
も、加算器94の出力と、負のしきい値THL の2倍の
値が減算器95に供給されることになり、この減算器9
5の出力はサンプルデータSn-1 、Sn の中間のタイミ
ング点Zの値と、負のしきい値THL の値の差となる。
ただし減算器95の出力値はそのままスイッチ97、9
8を介して位相誤差情報erとして出力される。
ルデータSn-1 とサンプルデータSn の間で、判定値b
4=0,負エッジ検出信号b5=1となった場合の位相
誤差情報erは図16(c)のように、 er=(Sn +Sn-1 )−2THL として得られることになる。
な構成により、以上のような位相誤差情報erの検出が
行なわれる。このような検出を行なうための位相誤差検
出器3としては、図6〜図16による説明で理解される
ように非常に簡単な構成であり、しかも精度の高い位相
誤差検出を実現できる。これにより、図1に示したデジ
タルPLL回路では、回路規模を増大させることなく高
精度のクロック発生動作を行なうことができる。特に上
述したように本例のデジタルPLL回路では、A/D変
換器2のサンプリングクロックとして再生クロックCK
pを用いているため、入力信号とは非同期であるマスタ
ークロックを用いてサンプリングする場合に生じるよう
なサンプリング誤差成分のない高精度の再生クロックC
Kpを得ることができるが、その制御のための位相誤差
検出動作が簡易な構成の位相誤差検出器3で実現される
ことでデジタルPLL回路として実用上非常に好ましい
ものとなる。
る。この例では、図17に示すようにA/D変換器2と
位相誤差検出器3の間にハイパスフィルタ部15を配す
るものである。また詳しくは後述するが、位相誤差検出
器3の内部構成としては、図6に示したしきい値生成部
11より簡易な構成とした上下対称しきい値生成部20
を採用することができる。位相誤差検出器3のその他の
回路部及びローパスフィルタ4〜周期検出部7の構成部
分は図1の例と同様であるため説明を省略する。本例で
は、ハイパスフィルタ部15により入力信号のサンプリ
ングデータからDC成分(入力信号の平均値)を除去す
ること、及びこれにより位相誤差検出器3を、より簡易
な構成とすることを特徴としている。
されるわけであるが、入力信号を正弦波と仮定したとき
に、その入力信号にDCオフセット成分が無ければ、A
/D変換器2の変換ダイナミックレンジにおいて図18
(a)のようになり、つまりサンプルデータはゼロを中
心に分布する。しかしDCオフセット成分があると、図
18(b)又は(c)のようにサンプルデータの分布の
センターはゼロからずれることになる。
と、位相誤差検出動作において、上述したようにしきい
値を生成する際には、まずサンプルデータの中心値を算
出し、その中心値を基準にして正のしきい値THU 及び
負のしきい値THL を求めなければならない。つまり、
上述したようにしきい値生成部11としては図7に示し
たような回路構成で平均値C1,C2を求めることが必
要になる。
ンプルデータSは常に図18(a)のようにDCオフセ
ット成分が無いものであると仮定した場合は、正のしき
い値THU 及び負のしきい値THL を求める際に、サン
プルデータの中心値はゼロレベルであると確定でき、従
って図7のように平均値C1,C2を求める必要はなく
なる。これによってさらに回路構成を簡略化できる。ま
た、PLL回路の後段にくるであろう等化回路やビタビ
検出の回路系でも、信号レベルの中心値がA/D変換の
センター(ゼロレベル)であると確定できるのであれ
ば、DCオフセットの影響を考慮する必要はなくなり、
全体の回路構成の規模や複雑さを縮小できる。
ィルタ部15を配することで、DCオフセット成分を除
去したサンプルデータSを位相誤差検出器3に供給する
ようにしている。ハイパスフィルタ部15は、例えばロ
ーパスフィルタ31と減算器32で構成される。A/D
変換器2からの出力データはローパスフィルタ31と減
算器32に供給され、またローパスフィルタ31の出力
は減算器32に供給される。つまり、ローパスフィルタ
31で抽出された低域成分(平均値)が、減算器32に
おいてA/D変換器2からの出力データから減算される
ことで、ハイパスフィルタを構成している。
ることで、DCオフセットを除去した状態を、アイパタ
ーンとして示したものが図19である。A/D変換器2
の出力についてのアイパターンが例えば図19(a)の
ようにDCオフセット成分が含まれている状態であった
としても、ハイパスフィルタ部15の出力でみたアイパ
ターンでは、図19(b)のようにDCオフセット成分
が除去されたものとなる。つまり、位相誤差検出器3に
入力されるサンプルデータはゼロを中心に分布したデー
タとなる。
差検出動作では、上下対称しきい値生成部20を採用し
てより簡易な構成とすることができるとともに、PLL
回路後段の回路系の構成も簡略化できる。また、本例の
ようにハイパスフィルタ部15をローパスフィルタ31
と減算器32により構成することで、ハイパスフィルタ
部15の挿入に伴う時間遅延を高々1クロック分に抑え
ることができる。
20を図20、図21で説明する。上下対称しきい値生
成部20は図20のように構成され、ハイパスフィルタ
15でDCオフセット成分が除去されたサンプルデータ
Sは、上下対称しきい値生成部20における整流部10
1に入力される。整流部101はデータ値の整流、即ち
絶対値化を行なって出力する。図21に示す『・』及び
『×』が各タイミングでのサンプルデータSであると
し、『・』は正の値を持つサンプルデータ、『×』は負
の値を持つサンプルデータとしている。整流部101の
処理により、負の値を持つサンプルデータ『×』は、図
中『△』で示す正の値、つまり絶対値に変換されて出力
される。
『△』は、平均値演算部102及びx1以上選別部10
3に供給される。平均値演算部102はサンプルデータ
『・』『△』について平均値処理、例えばローパスフィ
ルタ処理を行なって平均値x1を出力する。平均値x1
は図21に一点鎖線で示すような値となる。
供給される。x1以上選別部103は順次入力されるサ
ンプルデータ『・』又は『△』と、平均値x1を比較し
ていき、平均値x1以上の値となっているサンプルデー
タのみを出力する。出力された平均値x1以上の値のサ
ンプルデータについては、平均値演算部104で平均値
x2が求められる。平均値x2は図21に示すような値
となる。そして平均値x2は、『1』『0』『−1』の
3値でみると『1』又は『−1』のサンプルデータの絶
対値の平均であり、また、DCオフセットがないことか
ら『0』のサンプルデータの絶対値の平均(中心値)は
ゼロレベルと考えることができる。
値、つまりx2/2の値は、正のしきい値とすることが
でき、また、その逆極性の値を負のしきい値とすればよ
いことになる。このため平均値x2は割算部105で1
/2の値とされ、これがそのまま正のしきい値xTHU
とされる。また正のしきい値xTHU に対して−1乗算
部106で極性反転させた値を負のしきい値xTHL と
する。この正のしきい値xTHU 、負のしきい値xTH
L は、3値判定部12、誤差検出部14において、第1
のデジタルPLL回路例における正のしきい値THU、
負のしきい値THL と同様に用いられることで、本例の
位相誤差検出器3において位相誤差検出動作が実行され
る。
成部11よりもさらに回路構成を簡略化した上下対称し
きい値生成部20を用いることができる。
誤差を求め、その誤差のなくすように再生クロックの位
相を調整し、その調整された再生クロックで次の入力信
号との位相を比較するというループになっている。この
ため、ループの遅延が少なく、求めた位相誤差をすぐに
クロック位相調整に反映できたほうが、性能がよいもの
となり、つまりロック状態への引き込み速度の迅速化、
ロック時の安定性、疑似ロックのしにくさ、などの利点
を得ることができる。
望される場合は、上記の第2のデジタルPLL回路例の
ように、サンプルデータをハイパスフィルタ15に通す
ということで生ずる1クロック分の遅延でさえ惜しいと
考えられる場合も生ずる。そこで本例では、このように
性能向上が強く求められる場合に、サンプルデータをハ
イパスフィルタ15に通すことなく、しかも、上述のよ
うな簡単な構成の上下対称しきい値生成部20が採用で
きるようにするものである。
で説明する。図22からわかるように、A/D変換器2
から出力されるサンプルデータSは直接位相誤差検出器
3に入力される。この入力サンプルデータSには図23
(b)のようにDCオフセット成分SDCが含まれている
ものとする。サンプルデータSは、そのまま3値判定部
12及び誤差検出部14に供給される。一方、上下対称
しきい値生成部20に対しては直接供給されず、その前
段にローパスフィルタ111及び減算器112が配され
る。
タSのうちのDCオフセット成分SDCが抽出される。そ
のDCオフセット成分SDCは減算器112においてサン
プルデータSから減算され、つまり、上下対称しきい値
生成部20に対しては、図23(a)のようにハイパス
フィルタ処理が行なわれてDCオフセット成分SDCが除
去されたサンプルデータが供給される。上下対称しきい
値生成部20では、上述した第2のデジタルPLL回路
例のように、図20の構成の回路部とされ、DCオフセ
ット成分SDCが除去されたサンプルデータから正のしき
い値xTHU 、負のしきい値xTHL を算出する。
xTHL は、それぞれ加算器113、114に供給され
る。一方、ローパスフィルタ111で抽出されたDCオ
フセット成分SDCも加算器113、114に供給されて
おり、従って加算器113、114からは、図23
(a)のようにDCオフセット成分SDCが加算された正
のしきい値xTHU'、負のしきい値xTHL'が出力され
る。
xTHL'は、3値判定部12及び誤差検出部14に供給
されるわけであるが、3値判定部12及び誤差検出部1
4に入力されているサンプルデータSはDCオフセット
成分SDCが除去されていないものである。そしてDCオ
フセット成分SDCが加算された正のしきい値xTHU'、
負のしきい値xTHL'は、図23(c)に示すようにD
Cオフセット成分SDCが除去されていないサンプルデー
タSについての3値判別に適合した値となっているた
め、適正な3値検出動作及び位相誤差検出動作が実行さ
れることになる。
となるサンプルデータSについてはフィルタ処理を介さ
ないため、1クロック分の遅延もないものとすることが
でき、これによりPLL回路としての性能の向上を実現
できる。
明する。なお、この第4以降の各デジタルPLL回路例
では、図17に示した第2のデジタルPLL回路例のよ
うにハイパスフィルタ15を加えた回路例として図示し
ている。図17と同一部分は同一符号を付し、説明を省
略する。
24に示すように位相誤差検出器3内にエンベロープ検
出部16を設け、このエンベロープ検出部16により検
出されたエンベロープ値をD/A変換器18でアナログ
信号とする。そしてそのアナログ信号で、A/D変換器
2におけるダイナミックレンジコントロールを行なう構
成としている。
ける位相誤差検出方式では、その位相誤差情報erの値
は、連続したサンプルデータSn-1 ,Sn について補間
演算を行ない、その中央のタイミング点での値と、正又
は負のしきい値THU ,THL (xTHU ,xTHL )
との差に基づいて算出される。また正又は負のしきい値
THU ,THL も入力信号の大きさによって変化する。
従って、A/D変換された入力信号の大きさによって位
相誤差情報erの値が変化することが理解される。
きは、PLL動作の応答性が鈍く、周波数引き込みに時
間がかかったり、逆に入力信号レベルが大きいと、PL
L動作の反応が過敏になり、少々の外乱でロックしてい
る位相が揺さぶられたりすることなどが発生することに
なる。
小さい状態での位相誤差検出動作を、また破線は入力信
号のレベルが大きい状態での位相誤差検出動作を模式的
に示している。なお説明上、算出された正、負のしきい
値THU ,THL は同じであったと仮定している。実線
と破線のそれぞれの場合を比べて、位相誤差情報erの
値は、er1,er2のようにその大きさが異なるもの
となり、これによりPLL動作の応答性が異なってしま
うことがわかる。
を解消するには、A/D変換器2から出力されるデータ
のエンベロープレベルをだいたい一定に保つようにする
ことが必要になる。エンベロープレベルを略一定に保つ
には、A/D変換器2における変換効率(ダイナミック
レンジ)を、波形レベル(エンベロープ)に合わせて可
変するようにすればよい。
されるデータについて、エンベロープ検出部16が、例
えばピーク検出などの方法により、エンベロープ値を検
出するようにしている。そして、そのエンベロープ検出
値に応じた電圧をA/D変換器2に対する変換効率制御
信号Vref としてフィードバックしている。これによ
り、A/D変換器2では例えば図26(a)のように入
力信号レベルが大きいときは、ダイナミックレンジが広
がる(量子化1ステップ間隔が広がる)ように制御さ
れ、逆に図26(b)のように入力信号レベルが小さい
ときは、ダイナミックレンジが狭まる(量子化1ステッ
プ間隔が狭まる)ように制御される。
ンベロープのピーク値+EV,−EVは、デジタルデー
タ上では同一の値とされることになり、つまり位相誤差
検出器3に入力されるデータのエンベロープレベルは、
A/D変換器2への入力信号レベルに関わらず、だいた
い一定に保たれるようになる。従って、位相誤差検出器
3で検出される位相誤差情報は、PLL動作が適正な応
答性を保つ状態に維持されることになる。
例では、上述した第43のデジタルPLL回路例と同様
の目的で、位相誤差検出器3に入力されるデータについ
てエンベロープレベルをだいたい一定に保つようにする
ものである。つまり第4のデジタルPLL回路例に代え
て採用することができる例である。
いてのエンベロープレベルを略一定に保つには、A/D
変換器2の入力段において、入力信号の波形レベルを一
定に保つようにしてもよい。そこで本例ではA/D変換
器2の前段にAGC(オートゲインコントロール)回路
19を配するようにしている。そして位相誤差検出器3
に入力されるデータについてエンベロープ検出部16が
エンベロープレベルを検出し、D/A変換器18でアナ
ログ信号とする。そのアナログ信号をAGC回路19に
フィードバックしてAGC制御が行なわれるようにして
いる。
可変部44が設けられている。比較部43には基準とな
るエンベロープレベルの値evREF が設定されており、
この基準エンベロープ値evREF と、エンベロープ検出
部16で検出されたエンベロープレベルによるD/A変
換器18からの電圧値とを比較する。そして、その比較
結果に基づいてゲイン可変部44における入力信号に対
するゲインレベルを制御する。即ちこのAGC回路19
により、入力信号波形は基準エンベロープ値evREF を
目標にゲイン調整されてからA/D変換器2に入力され
るものとなる。
るデータのエンベロープレベルは、入力信号レベルに関
わらず、だいたい一定に保たれるようになり、位相誤差
検出器3で検出される位相誤差情報は、PLL動作が適
正な応答性を保つ状態に維持される。
5のデジタルPLL回路例と同様の目的で、位相誤差検
出器3に入力されるデータについてエンベロープレベル
をだいたい一定に保つようにすることものである。
るデータについてのエンベロープレベルを略一定に保つ
ために、A/D変換器2の前段にAGC(オートゲイン
コントロール)回路19を配するようにしている。
可変部46が設けられている。比較部45には基準とな
る電圧値VREF が設定されており、この基準電圧値ev
REFと、AGC回路19の出力を比較する。そしてその
比較結果に基づいてゲイン可変部46における入力信号
に対するゲインレベルを制御する。即ちこのAGC回路
19により、入力信号波形は基準電圧値VREF を目標に
ゲイン調整されてからA/D変換器2に入力されるもの
となる。これにより、位相誤差検出器3に入力されるデ
ータのエンベロープレベルは、入力信号レベルに関わら
ず、略一定に保たれるようになり、位相誤差検出器3で
検出される位相誤差情報は、PLL動作が適正な応答性
を保つ状態に維持される。
6のデジタルPLL回路例と同様の目的で、PLL回路
の応答性を適正に保つためのものである。ただしこの例
では位相誤差検出器3に入力されるデータについてエン
ベロープレベルを一定に保つという処理は行なわず、エ
ンベロープ検出部16で検出されたエンベロープ値ev
により、検出された位相誤差情報を補正するような処理
を行なうことになる。
差検出器3に入力されるデータのエンベロープが変化す
ると、算出される位相誤差情報erの値も変化してしま
い、PLL回路としての応答性が変動してしまう。これ
を避けるためには、上述した各例のように位相誤差検出
器3に入力されるデータのエンベロープを一定に保つよ
うにするほかに、位相誤差検出器3から出力される位相
誤差情報の値を、入力されるデータのエンベロープによ
り補正するようにしてもよい。
の後段に割算器17を設ける。ここで誤差検出部14で
算出される位相誤差情報の値をerpとすると、この値
erpには入力信号レベルの大小による変動成分が含ま
れている。この値erpから変動成分を除去するには、
値erpとエンベロープ検出部16で検出された入力デ
ータについてのエンベロープ値で割算を行なえばよい。
割算器17の出力を位相誤差情報erとすると、この位
相誤差情報erには入力信号の大きさによる変動はあら
われないことになる。従って、入力信号レベルい関わら
ず、PLL動作が適正な応答性を保つ状態に維持される
ことになる。
出回路では、パーシャルレスポンス等化波形である入力
信号が再生クロックでサンプルされたデータについて3
値判定を行なうための第1、第2のしきい値を、サンプ
ルデータから生成し、順次入力されるサンプルデータに
ついて第1、第2のしきい値を用いて3値判定を行な
う。そして3値判定結果により、連続した2つのサンプ
ルデータの間の期間における入力信号のエッジを検出す
る。そしてエッジが検出された2つのサンプルデータの
間の期間において、2つのサンプルデータの値と、第1
又は第2のしきい値を用いて、入力信号と再生クロック
の間の位相誤差を検出するようにしている。このような
検出方式により、パーシャルレスポンス等化波形から位
相誤差を検出することができ、しかも非常に簡単な回路
構成で位相誤差検出が可能になるという効果があり、デ
ジタルPLL回路に搭載する位相誤差検出回路として好
適である。
ク発振出力手段からの再生クロックをサンプリングクロ
ックとして用い、入力信号をデジタルデータに変換し、
そのデジタルデータについて上記構成の位相誤差検出回
路で再生クロックに対する位相誤差情報を検出するよう
にすることで、マスタークロックを用いず、かつサンプ
リング誤差も含んで位相誤差に応じたクロック発振出力
周波数の制御が行なわれることになる。つまり、精度の
良い位相誤差検出動作に基づく高精度の発振出力をきわ
めて簡単な回路構成で、しかもパーシャルレスポンス等
化波形に対応したデジタルPLL回路として実現できる
という効果がある。
いて、変換手段から出力されるデジタルデータは、DC
オフセット除去手段を介してから位相誤差検出手段に入
力されるように構成することで、入力信号にDCオフセ
ットが生じていてもそれが除去され、DCオフセットを
考慮しない位相誤差検出動作が可能になる。特に位相誤
差検出手段では、入力されるサンプルデータを整流し、
整流値から第1のしきい値を生成し、第1のしきい値の
極性を反転させて第2のしきい値を生成するようにする
ことで、回路構成をより簡略化することができる。ま
た、サンプルデータからDCオフセット成分を除去する
ことで、PLL回路後段の回路系の構成も簡略化でき
る。
いサンプルデータが入力される位相誤差検出手段では、
入力されるサンプルデータについてDCオフセット値を
抽出するとともに、DCオフセット値を除去したサンプ
ルデータを整流し、整流値から第1のしきい値を生成
し、第1のしきい値の極性を反転させて第2のしきい値
を生成する。そしてこの第1、第2のしきい値それぞれ
からDCオフセット値を加えた値を用いて、入力される
サンプルデータについての3値判定及び位相誤差検出を
実行するように構成する。このようにすれば、3値判定
及び位相誤差検出を行なうサンプルデータの伝送系には
DCオフセット除去手段を配さなくてよいものとなり、
即ちフィルタ処理などによる遅延はなくなる。これによ
ってロック状態への引き込み速度の迅速化、ロック時の
安定性、疑似ロックのしにくさ、などPLL回路として
の性能を向上させることができる。
いて、変換手段から出力されるデジタルデータについ
て、そのエンベロープ値が略一定になるように制御する
データレベル制御手段を設けるか、もしくは、位相誤差
検出手段が入力されるデジタルデータについてのエンベ
ロープ値を検出し、そのエンベロープ値と検出された位
相誤差情報との間で割算処理を行なって、その割算結果
を位相誤差情報として出力するようにするようにしてい
る。これらの動作により、入力信号にレベル変動が生じ
てもその影響が位相誤差情報に表われず、従って応答性
がむやみに変動しない、動作の安定したPLL回路が実
現できる。
のブロック図である。
説明図である。
数可変リングオシレータのブロック図である。
数可変リングオシレータでの発振周波数の説明図であ
る。
ク図である。
の回路図である。
の動作の説明図である。
路図である。
動作の説明図である。
の回路図である。
回路図である。
検出動作の説明図である。
検出動作の説明図である。
検出動作の説明図である。
検出動作の説明図である。
路の要部のブロック図である。
の影響の説明図である。
による機能の説明図である。
生成部の回路図である。
生成部の動作の説明図である。
路の要部のブロック図である。
る。
路の要部のブロック図である。
響の説明図である。
の説明図である。
路の要部のブロック図である。
路の要部のブロック図である。
路の要部のブロック図である。
ンの説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 パーシャルレスポンス等化波形である入
力信号が再生クロックでサンプルされたデータについて
3値判定を行なうための第1、第2のしきい値を、サン
プルデータから生成するしきい値生成手段と、 順次入力されるサンプルデータについて前記第1、第2
のしきい値を用いて3値判定を行なう3値判定手段と、 前記3値判定手段による判定結果により、連続した2つ
のサンプルデータの間の期間における入力信号のエッジ
を検出するエッジ検出手段と、 前記エッジ検出手段でエッジが検出された際に、その2
つのサンプルデータの値と、前記第1又は第2のしきい
値を用いて、前記入力信号と前記再生クロックの間の位
相誤差を検出する誤差検出手段と、 から構成されることを特徴とする位相誤差検出回路。 - 【請求項2】 再生クロックを出力するクロック発振出
力手段と、 前記クロック発振出力手段からの再生クロックをサンプ
リングクロックとして用い、パーシャルレスポンス等化
された入力信号をデジタルサンプルデータに変換する変
換手段と、 前記変換手段により得られたサンプルデータから、入力
信号と前記クロック発振出力手段からの再生クロックの
間の位相誤差情報を検出し、当該位相誤差が少なくなる
ように前記クロック発振出力手段の発振出力を制御する
位相誤差検出手段と、 を有し、 前記位相誤差検出手段は、 前記変換手段から供給されるサンプルデータについて3
値判定を行なうための第1、第2のしきい値をサンプル
データから生成し、順次入力されるサンプルデータにつ
いて前記第1、第2のしきい値を用いて3値判定を行な
い、その3値判定結果により、連続した2つのサンプル
データの間の期間における入力信号のエッジを検出し、
エッジが検出された際に、その2つのサンプルデータの
値と前記第1又は第2のしきい値を用いて、前記入力信
号と前記再生クロックの間の位相誤差を検出するように
構成されていることを特徴とするデジタルPLL回路。 - 【請求項3】 前記変換手段から出力されるサンプルデ
ータは、DCオフセット除去手段を介してから前記位相
誤差検出手段に入力されることを特徴とする請求項2に
記載のデジタルPLL回路。 - 【請求項4】 前記位相誤差検出手段では、入力される
サンプルデータを整流し、整流値から第1のしきい値を
生成し、第1のしきい値の極性を反転させて第2のしき
い値を生成することを特徴とする請求項3に記載のデジ
タルPLL回路。 - 【請求項5】 前記位相誤差検出手段では、 入力されるサンプルデータについてDCオフセット値を
抽出するとともに、 DCオフセット値を除去したサンプルデータを整流し、
整流値から第1のしきい値を生成し、第1のしきい値の
極性を反転させて第2のしきい値を生成した後、この第
1、第2のしきい値それぞれから前記DCオフセット値
を付加した値を用いて、入力されるサンプルデータにつ
いての3値判定及び位相誤差検出を実行するように構成
されたことを特徴とする請求項2に記載のデジタルPL
L回路。 - 【請求項6】 前記変換手段から出力されるサンプルデ
ータについて、そのエンベロープ値が略一定になるよう
に制御する、データレベル制御手段が設けられているこ
とを特徴とする請求項2に記載のデジタルPLL回路。 - 【請求項7】 前記位相誤差検出手段は、入力されるサ
ンプルデータについてのエンベロープ値を検出し、サン
プルデータの値と前記第1又は第2のしきい値を用いて
検出された位相誤差情報と、検出されたエンベロープ値
の間で割算処理を行なって、その割算結果を位相誤差情
報として出力することを特徴とする請求項2に記載のデ
ジタルPLL回路。
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ID=13506669
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-
1996
- 1996-03-05 JP JP07303496A patent/JP3564858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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