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JPH09234316A - フィルター材 - Google Patents

フィルター材

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Publication number
JPH09234316A
JPH09234316A JP7122496A JP7122496A JPH09234316A JP H09234316 A JPH09234316 A JP H09234316A JP 7122496 A JP7122496 A JP 7122496A JP 7122496 A JP7122496 A JP 7122496A JP H09234316 A JPH09234316 A JP H09234316A
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JP
Japan
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filter material
flame
retardant
fiber
fibers
Prior art date
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JP7122496A
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JP3331290B2 (ja
Inventor
Akira Kobori
暁 小堀
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09234316A publication Critical patent/JPH09234316A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理場で生じた炎と瞬間的に接触したり、高
熱を受けたりしても穴があくことがほとんどなく、また
油が付着した状態で炎と接触して油が着火しても、フィ
ルター材自体は燃えずに消火するフィルタ−材を提供す
ること。 【構成】 セルロース繊維を主体とする繊維ウェブを金
属水酸化物を含む難燃性熱可塑性樹脂で結合したフィル
ター材

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルター材に関
し、とくに換気扇、レンジフードなどに使用されるフィ
ルター材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、換気扇、レンジフードには調理
時などに発生する油煙や塵埃を捕集するためにフィルタ
ー材が使用されている。調理場などではフィルター材に
高熱がかかったり、高温の油煙が付着したりすることが
あるため、燃焼を防ぐために、従来、フィルター材に
は、ポリクラール繊維、モダクリル繊維などの難燃性繊
維を塩化ビニル樹脂などの難燃性樹脂で結合したものが
使用されていた。
【0003】しかしながら、上記の従来のフィルター材
は、調理場などで発生した炎などにより高熱がかかった
り、瞬間的に炎と接触したりすると著しく収縮したり、
溶融したりして穴があき、フィルター材としての機能を
失うことがあった。また、換気扇やレンジフードに使用
するフィルター材には油が付着することがあるが、これ
ら油が炎と接触すると、付着した油に着火し、フィルタ
ー材まで燃えるおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来技
術の欠点を解消すべくなされたものであり、調理場で生
じた炎と瞬間的に接触したり、高熱を受けたりしても穴
があくことがほとんどなく、また油が付着した状態で炎
と接触して油が着火しても、フィルター材自体は燃えず
に消火するフィルタ−材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明に
よる、セルロース繊維を主体とする繊維ウェブを金属水
酸化物を含む難燃性熱可塑性樹脂で結合したことを特徴
とするフィルター材によって達成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のフィルター材は、セルロ
ース繊維、好ましくは難燃性セルロース繊維を主体とす
る繊維ウェブからなるため、炎などによる高熱を受けて
も収縮したり、溶融したりしにくく、穴があくことはほ
とんどない。また、繊維の結合には金属水酸化物を含む
難燃性熱可塑性樹脂を使用しているので、油などが付着
してもフィルター材自体が燃えあがることがなく、高熱
を受けて炭化することはあっても結合は維持でき、空隙
率が高く、強度のあるフィルター材が得られる。しか
も、熱可塑性樹脂で結合しているため、フィルター材を
レンジフードや換気扇などに熱シールや超音波シールな
どにより取り付けることもできる。
【0007】以下、図面を用いて本発明のフィルター材
を更に詳細に説明する。本発明のフィルター材1には、
セルロース繊維2を主体とする繊維ウェブが用いられ
る。本発明に使用するセルロース繊維2としては、ビス
コースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、綿や、これら
を難燃化処理した難燃性レーヨン、難燃性綿などの難燃
性セルロース繊維などがあり、とくに耐熱性に優れたビ
スコースレーヨン、銅アンモニアレーヨンなどの再生セ
ルロース繊維や炭化しにくい難燃性セルロース繊維が適
している。難燃性セルロース繊維は、例えば、セルロー
ス紡糸原液に難燃剤を混合して紡糸したり、セルロース
繊維の表面に難燃剤を付着したり、セルロースに難燃性
成分を架橋したりすることなどにより得られる。
【0008】本発明のセルロース繊維2を主体とする繊
維ウェブ中にはセルロース繊維が50%以上含まれてい
る必要がある。セルロース繊維の含有量が50%未満に
なり、セルロース繊維以外の繊維、例えば熱可塑性繊維
(ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維な
ど)が50%以上含まれていると、これらの繊維の熱収
縮や熱溶融により、炎と接触したり高熱を受けたりした
場合にフィルター材に穴があくおそれがある。繊維の熱
収縮や熱溶融による穴の発生を押さえる点で、繊維ウェ
ブ中のセルロース繊維の量は好ましくは70%以上、と
くには100%含まれているのがよい。なお、セルロー
ス繊維として難燃性セルロース繊維を用いる場合には、
難燃性でないセルロース繊維を用いる場合に比べて、少
量の繊維量で同様の耐熱効果が得られる。また、セルロ
ース繊維以外の繊維を混合する場合には、他の熱可塑性
繊維に比べて耐熱性のあるポリエステル繊維を用いるこ
とが望ましく、とくに、捲縮数が2個/cm以上のもの
を用いると通気抵抗を低くできるのでよい。
【0009】繊維ウェブの目付は10〜200g/m
2 、より好ましくは10〜150g/m2 の範囲にある
ことが望ましく、この範囲よりも目付が大きいと圧力損
失が大きくなりすぎて換気扇やレンジフードに必要な排
気力が得られなくなることがあり、一方、目付が小さい
と油煙や塵埃の捕集が十分行えなくなることがある。
【0010】繊維ウェブ中の繊維の結合には金属水酸化
物を含む難燃性熱可塑性樹脂3が使用される。例えば、
繊維の結合をニードルパンチや水流絡合などの繊維の絡
合によって行うと、レンジフード用や換気扇用などの圧
力損失(本発明では風速2m/秒の条件でマノメーター
を使用して測定した値を用いる)が30Pa以下のフィ
ルター材を得ようとする場合、絡合度を低くしなければ
ならないため十分な強度のものが得られなくなるが、本
発明では繊維の結合を上記の樹脂により行うことで、圧
力損失が低く強度のあるフィルター材が得られる。ただ
し、必要な場合には、樹脂による方法と繊維の絡合によ
る方法を併用してもよい。なお、本発明のフィルター材
の圧力損失は25Pa以下であることがより好ましく、
強度や捕集能力を満足するものであるならばできるだけ
低い方がよい。
【0011】また、本発明では金属水酸化物を含む難燃
性熱可塑性樹脂3を使用しているため、難燃性に優れ、
油などが付着しても燃えにくく、また樹脂自体が高熱に
より炭化されることがあっても結合を維持できる。難燃
性熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニ
リデン系樹脂などのハロゲン元素を高分子構造の繰り返
し単位に含む樹脂、またはポリエステル系樹脂、アクリ
ル系樹脂などの熱可塑性樹脂に難燃剤を加えた樹脂など
が使用できる。樹脂に加える難燃剤には、アンチモン系
難燃剤、リン系難燃剤、ハロゲン系難燃剤などが使用で
きる。なお、塩化ビニル系樹脂や塩化ビニリデン系樹脂
にこれらの難燃剤を混合して使用してもよい。また、塩
化ビニル系樹脂や塩化ビニリデン系樹脂は他の樹脂と混
合して使用してもよく、また、他の成分との共重合体と
なっていてもよい。例えば、塩化ビニル−アクリル樹脂
や、塩化ビニリデン−アクリル樹脂などが難燃性熱可塑
性樹脂として使用できる。
【0012】また、金属水酸化物には、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウムなどが適している。この金属
水酸化物は適宜組合わせて使用してもよい。難燃性熱可
塑性樹脂に対する金属水酸化物の割合(難燃性熱可塑性
樹脂/金属水酸化物)は、4:6〜9:1の範囲にある
ことが望ましく、この範囲の割合で金属水酸化物が含ま
れていると、油などが付着しても燃えにくい十分な耐炎
耐熱性と強度のあるフィルター材を得ることができる。
とくに、好ましい難燃性熱可塑性樹脂に対する金属水酸
化物の割合は、5:5〜8:2である。
【0013】金属水酸化物を含む難燃性熱可塑性樹脂3
は、例えば、難燃性熱可塑性樹脂からなるエマルジョン
などの溶液に金属水酸化物を混合したものを、繊維ウエ
ブにスプレー、コーティング、含浸などによって付与
し、乾燥することによって繊維ウェブに付着される。上
記の樹脂:繊維ウェブの重量割合は、10:90〜8
0:20の範囲にあることが望ましく、これより樹脂の
量が多くなると、繊維間の空隙を樹脂が塞ぐため圧力損
失が大きくなりすぎることがあり、これより樹脂の量が
少なくなるとフィルター材の強度が不足したり、アルミ
枠などに熱シールや超音波シールにより取り付けた場合
にシール強度が不足することがある。圧力損失や強度の
点で、樹脂:繊維ウェブの重量割合は20:80〜7
0:30の範囲にあることがより好ましい。
【0014】本発明に使用する金属水酸化物を含む難燃
性熱可塑性樹脂3は熱可塑性であるため、図2〜図5に
示すように、フィルター材1をレンジフード用フィルタ
ーや換気扇用フィルターの取り付け用の枠などに熱シー
ルや超音波シールなどにより取り付けることもできる。
例えば、アルミフレーム4などが枠として使用される場
合、アルミフレーム4表面に塩化ビニル樹脂などのフィ
ルム5を設けておくと、熱シールや超音波シールなどに
よってシール部6を形成することにより、フィルター材
1を簡便に、しかも強固に枠に取り付けることができ
る。フィルター材を取り付けたレンジフード用フィルタ
ー又は換気扇用フィルターは各々レンジフィルター又は
換気扇に装着される。ただし、本発明のフィルター材は
必ずしも熱シールによってレンジフードや換気扇のフィ
ルター取り付け用の枠などに取り付ける必要はなく、レ
ンジフードや換気扇のタイプに合せて、両面テープや面
ファスナーや磁石などの固定具を用いて取り付けてもよ
いし、レンジフードや換気扇に予め設けられた取り付け
機構により取り付けてもよい。
【0015】なお、本発明のフィルター材の見かけ密度
は0.005〜0.07g/cm3、より好ましくは
0.005〜0.05g/cm3 の範囲にあることが望
ましく、これより見かけ密度が小さいと、強度が不足し
たり、油煙や塵埃の捕集が十分行えなくなることがあ
り、これより見かけ密度が大きいと、圧力損失が大きく
なりすぎて換気扇やレンジフードに必要な排気力が得ら
れなくなることがある。
【0016】
【実施例】
実施例1 ビスコースレーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、水酸化アルミニウムを固形分比率
で40%混合した塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョ
ン(日本ゼオン株式会社製 商品名:G−351)をス
プレーし、乾燥して、目付140g/m2 、見かけ密度
0.016g/cm3 、圧力損失22Paのフィルター
材を得た。
【0017】実施例2 ビスコースレーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、水酸化アルミニウムを固形分比率
で40%混合した塩化ビニリデン−アクリル樹脂エマル
ジョン(三菱化学BASF株式会社製 商品名:ディオ
ファン232D)をスプレーし、乾燥して、目付140
g/m2 、見かけ密度0.016g/cm3 、圧力損失
22Paのフィルター材を得た。
【0018】実施例3 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、水酸化アルミニウムを固形分比率
で40%混合した塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョ
ン(日本ゼオン株式会社製 商品名:G−351)をス
プレーし、乾燥して目付140g/m2、見かけ密度
0.016g/cm3 、圧力損失22Paのフィルター
材を得た。
【0019】実施例4 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、水酸化アルミニウムを固形分比率
で40%混合した塩化ビニリデン−アクリル樹脂エマル
ジョン(三菱化学BASF株式会社製 商品名:ディオ
ファン232D)をスプレーし、乾燥して、目付140
g/m2 、見かけ密度0.016g/cm3 、圧力損失
22Paのフィルター材を得た。
【0020】実施例5 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維75%とポリエステル繊維(捲
縮数4個/cm)25%からなる目付60g/m2 の繊
維ウェブに、水酸化アルミニウムを固形分比率で40%
混合した塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョン(日本
ゼオン株式会社製 商品名:G−351)をスプレー
し、乾燥して、目付140g/m2 、見かけ密度0.0
16g/cm3 、圧力損失17Paのフィルター材を得
た。
【0021】実施例6 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維50%とポリエステル繊維(捲
縮数4個/cm)50%からなる目付60g/m2 の繊
維ウェブに、水酸化アルミニウムを固形分比率で40%
混合した塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョン(日本
ゼオン株式会社製 商品名:G−351)をスプレー
し、乾燥して、目付140g/m2 、見かけ密度0.0
16g/cm3 、圧力損失15Paのフィルター材を得
た。
【0022】実施例7 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維75%とポリエステル繊維(捲
縮数4個/cm)15%とポリクラール繊維10%から
なる目付60g/m2 の繊維ウェブに、水酸化アルミニ
ウムを固形分比率で40%混合した塩化ビニル−アクリ
ル樹脂エマルジョン(日本ゼオン株式会社製 商品名:
G−351)をスプレーし、乾燥して、目付140g/
2 、見かけ密度0.016g/cm3 、圧力損失17
Paのフィルター材を得た。
【0023】実施例8 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、水酸化マグネシウムを固形分比率
で40%混合した塩化ビニル−アクリル樹脂エマルジョ
ン(日本ゼオン株式会社製 商品名:G−351)をス
プレーし、乾燥して、目付140g/m2 、見かけ密度
0.016g/cm3 、圧力損失22Paのフィルター
材を得た。
【0024】実施例9 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、水酸化アルミニウムを固形分比率
で40%、リン酸エステル系難燃剤を固形分比率で18
%混合したアクリル樹脂エマルジョン(大日本インキ化
学工業株式会社製 商品名:ボンコートJT−80)を
スプレーし、乾燥して、目付140g/m2 、見かけ密
度0.016g/cm3 、圧力損失22Paのフィルタ
ー材を得た。
【0025】比較例1 ポリメタフェニレンイソフタルアミド系繊維100%か
らなる、目付60g/m2 の繊維ウェブに、リン酸エス
テル系難燃剤を固形分比率で40%混合した塩化ビニル
−アクリル樹脂エマルジョン(日本ゼオン株式会社製
商品名:G−351)をスプレーし、乾燥して、目付1
40g/m2 、見かけ密度0.016g/cm3 、圧力
損失25Paのフィルター材を得た。
【0026】比較例2 ビスコースレーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、リン酸エステル系難燃剤を固形分
比率で40%混合した塩化ビニル−アクリル樹脂エマル
ジョン(日本ゼオン株式会社製 商品名:G−351)
をスプレーし、乾燥して、目付140g/m2 、見かけ
密度0.016g/cm3 、圧力損失22Paのフィル
ター材を得た。
【0027】比較例3 リン系難燃剤をビスコース原液に添加して練り込み紡糸
した難燃性レーヨン繊維100%からなる目付60g/
2 の繊維ウェブに、リン酸エステル系難燃剤を固形分
比率で40%混合した塩化ビニル−アクリル樹脂エマル
ジョン(日本ゼオン株式会社製 商品名:G−351)
をスプレーし、乾燥して、目付140g/m2 、見かけ
密度0.016g/cm3 、圧力損失22Paのフィル
ター材を得た。
【0028】(接炎試験)ミクロバーナーを使用して、
長さ約4.5cmの炎を出し、炎の先端に各フィルター
材を3秒間接触させた時のフィルター材の状態を比較し
た。結果を表1に示す。
【0029】(油付着接炎試験)フィルター材にサラダ
油200g/m2 を霧吹きで均一に吹きつけて付着させ
た後、ミクロバーナーを使用して、長さ約4.5cmの
炎を出し、炎の先端に各フィルター材を3秒間接触させ
た時のフィルター材の状態を比較した。結果を表2に示
す。
【0030】(耐熱収縮試験)室温でフィルター材の面
積を測定した後、フィルター材を電気炉に入れて、50
0℃で1分間加熱し、加熱後のタテ、ヨコの長さを測定
して、加熱前後でのタテ、ヨコの長さから収縮率を求め
た。結果を表3に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明のフィルター材は、炎などによる
高熱を受けたり、瞬間的であれば炎に直接触れても、収
縮したり、溶融したりしにくく、穴があく心配はほとん
どない。また、使用中に油が付着し、この油に炎が接触
して着火してもフィルター材自体は燃えずに消火する。
また、本発明のフィルター材は空隙率が高く、強度にも
優れる。しかも、フィルター材をレンジフードや換気扇
などに熱シールや超音波シールなどにより取り付けるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルター材の断面模型図。
【図2】本発明のフィルター材を取り付けたレンジフー
ド用フィルターを使用時に下から見た図。
【図3】図2のレンジフード用フィルターの使用状態に
おける断面模型図。
【図4】本発明のフィルター材を取り付けた換気扇用フ
ィルターを使用時に正面から見た図。
【図5】図4の換気扇用フィルターの使用状態における
断面模型図。
【符号の説明】
1・・・フィルター材 2・・・セルロース繊維 3・・・金属水酸化物を含む難燃性熱可塑性樹脂

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維を主体とする繊維ウェブ
    を金属水酸化物を添加した難燃性熱可塑性樹脂で結合し
    たことを特徴とするフィルター材。
  2. 【請求項2】 金属水酸化物が水酸化アルミニウムであ
    る請求項1に記載のフィルター材。
  3. 【請求項3】 金属水酸化物が水酸化マグネシウムであ
    る請求項1に記載のフィルター材。
  4. 【請求項4】 セルロース繊維が難燃性セルロース繊維
    である請求項1に記載のフィルター材。
  5. 【請求項5】 繊維ウェブ中にセルロース繊維が70〜
    100%の割合で含まれる請求項1に記載のフィルター
    材。
  6. 【請求項6】 難燃性熱可塑性樹脂が塩化ビニル系樹脂
    である請求項1に記載のフィルター材。
  7. 【請求項7】 難燃性熱可塑性樹脂が塩化ビニリデン系
    樹脂である請求項1に記載のフィルター材。
  8. 【請求項8】 圧力損失が30Pa以下である請求項1
    に記載のフィルター材。
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