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JPH09212898A - 光ピツクアツプ装置及び光デイスク装置 - Google Patents

光ピツクアツプ装置及び光デイスク装置

Info

Publication number
JPH09212898A
JPH09212898A JP8040573A JP4057396A JPH09212898A JP H09212898 A JPH09212898 A JP H09212898A JP 8040573 A JP8040573 A JP 8040573A JP 4057396 A JP4057396 A JP 4057396A JP H09212898 A JPH09212898 A JP H09212898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
curvature
light
optical disk
optical pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8040573A
Other languages
English (en)
Inventor
Kan Ebisawa
観 海老澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8040573A priority Critical patent/JPH09212898A/ja
Publication of JPH09212898A publication Critical patent/JPH09212898A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ピツクアツプ装置がもつている非点収差が所
定の値以上である場合には、当該光ピツクアツプ装置を
光デイスク装置に使用することができなかつた。 【解決手段】光源(11)及び光デイスク(2)間にお
ける光ビームの光路上に、光ビームに対して光デイスク
(2)の信号記録面に垂直な方向に非点収差を与える光
学手段(13)を配置する。これにより、光ピツクアツ
プ装置(4)がもつている非点収差を補正し得るので、
非点収差の大きい光ピツクアツプ装置でも、光デイスク
(2)の径方向及びトラツク方向の双方に対してほぼ最
適となるように光ビームを照射し得るようにすることが
でき、かくして信頼性を向上し得る光ピツクアツプ装置
を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図8) (1)光デイスク装置の全体構成(図1) (2)光ピツクアツプの構成(図2〜図7) (3)実施例の動作及び効果(図6及び図8) (4)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピツクアツプ装置
及び光デイスク装置に関し、特にコンパクトデイスクプ
レイヤ、レーザデイスクプレイヤや光磁気デイスク装置
等、光記録媒体に光ビームを照射して所望の情報を記録
し及び又は再生するようになされた光デイスク装置に用
いられる光ピツクアツプ装置及び光デイスク装置に適用
して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の光ピツクアツプ装置にお
いては、レーザダイオードから射出された射出光束はコ
リメータレンズ及びビームスプリツタを通つて平行光線
に変換された後、1/4波長板において円偏光に変換さ
れ、ミラーによつて対物レンズに導かれて当該対物レン
ズで集光される。その後、この集光された光は光デイス
クで強度変調を受け、反射して再び対物レンズに入射す
る。
【0004】そして再び1/4波長板を透過して直線偏
光に変換され、ビームスプリツタで直角に反射し、マル
チレンズを通過してフオトダイオードに入射する。この
フオトダイオードは入射光を電気信号に変換して再生信
号を得ると共に、フオーカスエラー信号及びトラツキン
グエラー信号を得る。このフオーカスエラー信号及びト
ラツキングエラー信号に基づいて各種サーボ機構により
補正がなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の光ピ
ツクアツプ装置は、レーザダイオード等の光学部品にば
らつきがあり、またこれら光学部品の調整度合いによつ
て非点収差が発生する。従つてレーザダイオードから射
出されたレーザ光は対物レンズによつて光デイスク上に
集光されたとき、光デイスクの径方向とトラツク方向と
で焦点を結ぶ位置が異なる。
【0006】ここで対物レンズの位置を光デイスクのト
ラツク方向に対して最適になるようにフオーカスサーボ
によつて対物レンズを制御すると、S/N比の良いRF
信号を得ることができるが、光デイスクにレーザ光が照
射された際のレーザ光の光スポツトが光デイスクのトラ
ツク方向に拡がつてしまうため、トラツキングエラー信
号の解像度が劣化し、トラツキングサーボに悪影響を与
えることになる。これとは逆に、対物レンズの位置を光
デイスクの径方向に対して最適になるようにフオーカス
サーボによつて対物レンズを制御すると、高解像度のト
ラツキングエラー信号を得ることができるが、レーザ光
の光スポツトが光デイスクの径方向に拡がつてしまうた
めRF信号の解像度が低下する。
【0007】従つて非点収差が大きいために、トラツキ
ングエラー信号が最大となる対物レンズの位置と、RF
信号が最大となる対物レンズの位置とが、フオーカスの
引込み範囲、すなわちフオーカスエラー信号のピークピ
ーク(peak to peak)値に対して所定の値以上になる場
合には、このような光ピツクアツプ装置を光デイスク装
置に用いることができず、不良品として扱われていた。
この結果光学系のコストも高くなる問題があつた。
【0008】このような状況において、非点収差が大き
いために光デイスク装置に使用し得なかつた光ピツクア
ツプの信頼性を向上させて光デイスク装置に使用し得る
ようにすることができれば、好ましいと考えられる。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、信頼性を向上し得る光ピツクアツプ装置及び光デイ
スク装置を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、光源及び光デイスク間におけ
る光ビームの光路上に、光ビームに対して光デイスクの
信号記録面に垂直な方向に非点収差を与える光学手段を
配置する。これにより、光ピツクアツプ装置がもつてい
る非点収差を補正し得るので、非点収差の大きい光ピツ
クアツプ装置でも光デイスクの径方向及びトラツク方向
の双方に対してほぼ最適となるように光ビームを照射し
得るようにすることができる。
【0011】また第2の発明においては、光デイスクに
所望のデータを記録し及び又は上記光デイスクより上記
データを再生する光デイスク装置において、光源より射
出された光ビームを、ビームスプリツタ及び対物レンズ
を通じて光デイスクに照射し、当該光デイスクからの反
射光をビームスプリツタで分離して光検出部に導く光ピ
ツクアツプ手段の光源及び光デイスク間における光ビー
ムの光路上に、光ビームに対して光デイスクの信号記録
面に垂直な方向に非点収差を与える光学手段を配置す
る。これにより、光デイスクの径方向及びトラツク方向
の双方に対してほぼ最適となるようにレーザ光を照射し
得るので、高解像度のトラツキングエラー信号及びRF
信号を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0013】(1)光デイスク装置の全体構成 図1において、1は全体として本発明を適用した光デイ
スク装置を示し、光デイスク2はスピンドルモータ3に
よつて規定の線速度を満たすように回転駆動される。光
ピツクアツプ4は、レーザダイオード駆動回路5の制御
に応じて光デイスク2に対してレーザ光を照射し、所定
強度の光スポツトを照射する。
【0014】光ピツクアツプ4は、光デイスク2からの
反射光を当該光ピツクアツプ4に内蔵された所定のフオ
トダイオード(図示せず)で受光し光電変換してRFア
ンプ6に送出する。RFアンプ6はフオトダイオードか
らの電気信号を電流−電圧変換した後、所定の加算処理
及び減算処理を実行することにより、RF信号RF、ト
ラツキングエラー信号TE及びフオーカスエラー信号F
Eを生成し、それぞれ信号処理回路7、トラツキングサ
ーボ回路8及びフオーカスサーボ回路9に送出する。
【0015】信号処理回路7は、RF信号RFに対して
PLL(phase locked loop )で同期をとり、データを
再生した後にEFM(Eight To Fourteen Moduration)
復調、サブコード抽出、CIRC(Cross Interleave R
eed Solomon Code)デコード及び補間処理等を行つてデ
イジタルデータを出力する。また信号処理回路7はEF
M信号から抽出したクロツク信号と電圧制御発振器(V
CO)からの基準クロツク信号との周波数を比較し、そ
の結果をPWM(パルス幅変調)信号として回転サーボ
回路10に送出する。
【0016】トラツキングサーボ回路8はトラツキング
エラー信号TEに基づいて光ピツクアツプ4を制御し、
これにより光ピツクアツプ4は光デイスク2に対するト
ラツキングを制御し、フオーカスサーボ回路9はフオー
カスエラー信号FEに基づいて光ピツクアツプ4を制御
し、これにより光ピツクアツプ4は光デイスク2に対す
るフオーカスを制御する。回転サーボ回路10はPWM
(パルス幅変調)信号に基づいてスピンドルモータ3を
制御して光デイスク2を線速度一定に回転させるように
制御する。
【0017】(2)光ピツクアツプの構成 この実施例における光ピツクアツプ4の構成を図2
(A)及び(B)に示す。光ピツクアツプ4は、レーザ
ダイオード駆動回路5の制御に基づいてレーザダイオー
ド11から射出したレーザ光をコリメータレンズ12に
よつて平行光に変換した後、非点収差補正レンズ(以
下、単に補正レンズと呼ぶ)13において、光デイスク
2の信号記録面に垂直な方向に非点収差を与えてこの光
ピツクアツプ4がもつている非点収差を補正するように
なされている。
【0018】光ピツクアツプ4は、補正レンズ13を通
つたレーザ光をビームスプリツタ14を透過させて1/
4波長板15に入射させ、この1/4波長板15におい
て円偏光に変換した後、ミラー16によつて対物レンズ
17に導いて対物レンズ17によつて光デイスク2の信
号記録面(図示せず)に集光させる。光ピツクアツプ4
は光デイスク2からの反射光を再び対物レンズ17及び
ミラー16を介して1/4波長板15に導き、1/4波
長板15において直線偏光に変換した後、ビームスプリ
ツタ14によつて直角に反射させてマルチレンズ18に
入射させる。光ピツクアツプ4はこのマルチレンズ18
において非点収差法によるフオーカスサーボ信号用に非
点収差をもたせてフオトデイテクタ19に集光させる。
【0019】ここで補正レンズ13の構成を図3に示
す。この補正レンズ13は、当該補正レンズ13の出射
面13Aの中心軸C1 における最下中心点を原点(0、
0、0)とした場合、この原点(0、0、0)を通るz
軸方向の中心部分の厚みは同じであり、この補正レンズ
13の最大厚みdに設定されている。図3において、x
軸はレーザ光の光軸方向を示し、y軸は補正レンズ13
の幅(w)方向を示し、z軸は補正レンズ13の高さ
(h)方向を示し、以下同様である。
【0020】補正レンズ13の出射面13Aは原点
(0、0、0)からz軸方向に向かうに従つて曲率が大
きくなるように形成されている。すなわち出射面13A
の下端辺L0 の曲率半径をr0 、上端辺L1 の曲率半径
をr1 とすると、出射面13Aは次式(1)
【数1】 で表されるような面形状を有するように形成されてい
る。この場合、−w/2<y<w/2、0<z<hであ
る。
【0021】ここでこの出射面13Aの形状を表す
(1)式の算出方法について説明する。図4に示すよう
に、出射面13Aの下端辺L0 の座標点を(x0
0 、z0)、上端辺L1 の座標点を(x1 、y1 、z
1 )で表すと、下端辺L0 上の点(x0 、y0 、z0
は曲率半径r0 上に位置し、上端辺L1 上の点(x1
1、z1 )は曲率半径r1 上に位置することになる。
【0022】従つて下端辺L0 上の点(x0 、y0 、z
0 )のx0 及びy0 はそれぞれ次式(2)及び(3)
【数2】
【数3】 によつて表され、上端辺L1 上の点(x1 、y1
1 )のx1 及びy1 はそれぞれ次式(4)及び(5)
【数4】
【数5】 によつて表される。またz0 =0、z1 =hとなる。こ
こでθ0 は原点(0、0、0)を通るx軸方向の中心線
2 と曲率半径r0 とがなす角度を表し、θ1 は中心線
2 と曲率半径r1 とがなす角度を表す。
【0023】この下端辺L0 上の点(x0 、y0
0 )及び上端辺L1 上の点(x1 、y1 、z1 )の2
点間においてyが等しいとき、すなわちy0 =y1 のと
き、下端辺L0 上の点(x0 、y0 、z0 )及び上端辺
1 上の点(x1 、y1 、z1 )間を結ぶ線l上に位置
する点(x、y、z)において、xはzの関数となり、
xは次式(6)
【数6】 によつて表される。この関係から(1)式を導くことが
できる。
【0024】他方、入射面13Bは凹状に形成されてお
り、その曲率半径は出射面13Aの最大値と最小値の中
間値((r0 +r1 )/2)に選定されており、次式
(7)
【数7】 で表される。ここで−w/2<y<w/2、0<z<h
である。従つてこの補正レンズ13は、(1)式で表さ
れるような形状を有する出射面13Aと、(7)式で表
されるような形状を有する入射面13Bとを有し、かつ
中心軸C1 において均一に最大厚さdを有するように形
成されている。
【0025】また図2(B)に示すように、補正レンズ
13のz軸方向と反対方向の下端部にはねじ20が取り
付けられており、当該ねじ20を調整ドライバ(図示せ
ず)によつて回すことにより、z軸方向及びこれとは反
対方向、すなわち入射光に対する補正レンズ4の高さ方
向の位置を調整し得るようになされている。
【0026】ここで補正レンズ13による非点収差の補
正原理について説明する。補正レンズ13は、当該補正
レンズ13の中心軸C1 の厚さdが均一であるので、図
5に示すように、入射光Lにおけるz軸方向に対しては
集光又は発散させずに入射光Lを通過させるようになさ
れているのに対して、入射光Lのy軸方向に対しては、
補正レンズ13に対する高さ方向(z軸方向)における
入射光Lの入射位置によつて入射光Lを集光又は発散さ
せるようになされている。
【0027】すなわち図6(A)に示すように、入射面
13Bの曲率と出射面13Aの曲率が一致する点よりも
z軸方向に上側の入射位置zA に入射光Lの中心が入射
するように入射光Lに対する補正レンズ13の高さ位置
が調整されている場合、補正レンズ13は入射光Lのy
軸方向を、入射面13Bにおける入射光Lの入射位置に
応じた出射面13Aの出射位置における曲率に応じて集
光させて出射面13Aから出射させ、図6(B)に示す
ように、入射面13Bの曲率と出射面13Bの曲率が一
致する点よりもz軸方向とは反対方向の入射位置zB
入射光Lの中心が入射するように入射光Lに対する補正
レンズ13の高さ位置が調整されている場合、補正レン
ズ13は入射光Lのy軸方向を、入射面13Bにおける
入射光Lの入射位置に応じた出射面13Aの出射位置に
おける曲率に応じて拡散させて出射面13Aから出射さ
せるようになされている。
【0028】ここで入射光Lの中心部分はそのままの状
態で出射面13Aから出射されるが、入射光Lの外周部
はz軸方向に歪みが生じた状態で出射面13Aから出射
される。すなわち補正レンズ13の出射面13Aが最下
辺L0 から最上辺L1 に向かつて曲率が大きくなるよう
に形成されているので、図7(A)より分かるように、
出射面13Aのy軸方向における外周部の上方部側(最
上辺L1 側)と下方部側(最下辺L0 側)の曲率の変化
量は、出射面13Aのy軸方向における中心部の上方部
側と下方部側の曲率の変化量に比して大きくなる。
【0029】このため出射面13Aのy軸方向における
外周部側に位置する出射位置yA からの出射方向は、図
7(B)に示すように、出射面13Aの中心部に位置す
る出射位置y0 におけるy軸方向からの出射方向に対し
てz軸方向にずれ、出射面13Aから出射される出射光
L′の外周部はz軸方向にに歪みが発生する。
【0030】従つて補正レンズ13の出射面13Aの上
方部側と下方部側の曲率の変化が大き過ぎると、出射面
13Aから出射される出射光L′の外周部におけるz軸
方向の歪みが大きくなつて悪影響を与えるので、この実
施例においては、出射光L′の外周部における出射方向
が、出射面13Aから出射する際のx軸とのなす角度が
所定の値以内になるように、補正レンズ13の最下辺L
0 から最上辺L1 までの曲率の変化量が設定されてい
る。
【0031】(3)実施例の動作及び効果 以上の構成において、光ピツクアツプ4の非点収差の調
整は、図1との対応部分に同一符号を付して図8に示す
光ピツクアツプ調整装置30を用いて以下のようにして
行われる。 すなわち補正レンズ13の入射光Lに対す
る高さ位置の調整時、光ピツクアツプ4より光デイスク
2にレーザ光を照射して得られる反射光はフオトデイテ
クタで受光されて光電変換される。光電変換された電気
信号のうち、RF信号はRFヘツドアンプ31によつて
電流電圧変換された後、オシロスコープ32に送出され
る。
【0032】また光電変換された電気信号のうち、トラ
ツキングエラー信号及びフオーカスエラー信号はサーボ
信号ヘツドアンプ33によつて電流電圧変換された後、
トラツキングエラー信号はオシロスコープ32に送出さ
れ、フオーカスエラー信号は減算器34に送出される。
減算器34はフオーカスエラー信号と基準信号発生器3
5からの基準信号との差分である差分信号を位相補償回
路36に送出し、位相補償回路36はこの差分信号の位
相を補償しフオーカスサーボ信号としてフオーカスドラ
イブ37に送出する。フオーカスドライブ回路37はフ
オーカスサーボ信号を光ピツクアツプ4に送出し、これ
によりフオーカス制御がなされる。
【0033】この場合このフオーカスサーボループには
基準信号発生器35の電圧が印加されているので、フオ
ーカスサーボをかけながらも光デイスク2及び対物レン
ズ17間の距離は基準信号発生器35の波形周期によつ
て変動し、これに伴つてRF信号及びトラツキングエラ
ー信号も変動する。従つて調整者は、オシロスコープ3
2の表示画面に表示されるRF信号及びトラツキングエ
ラー信号の波形を観測し、同じ地点でそれぞれの波形が
最大となるように、調整ドライバ38を用いて補正レン
ズ13の入射光に対する高さ位置を調整する。
【0034】ここで実際上、光デイスク2のトラツク方
向に対するレーザ光の焦点位置が光デイスク2の径方向
に対する焦点位置より対物レンズ17に対して遠い場合
には、レーザ光の中心が補正レンズ13の高さ方向にお
ける中心より上側にある例えば位置zA (図6)を通る
ように補正レンズ13の位置を調整する。この場合、図
6(A)に示すようにレーザ光はy軸方向に集光するの
で、光デイスク2のトラツク方向に対するレーザ光の焦
点位置を対物レンズ17に近接する方向に移動させるこ
とができる。
【0035】これに対して、光デイスク2のトラツク方
向に対するレーザ光の焦点位置が光デイスク2の径方向
に対する焦点位置より対物レンズ17に対して近い場合
には、レーザ光の中心が補正レンズ13の高さ方向にお
ける中心より下側にある例えば位置zB (図6)を通る
ように補正レンズ13の位置を調整する。この場合、図
6(B)に示すようにレーザ光は発散するので、光デイ
スク2のトラツク方向に対するレーザ光の焦点位置を対
物レンズ17から離反する方向、すなわち光デイスク2
に近接する方向に移動させることができる。
【0036】ここで出射面13Aの最下辺L0 と最上辺
1 との曲率の差が光デイスク2の信号記録面に垂直な
方向におけるレーザ光の焦点位置の移動量(すなわち補
正量)になるので、次式(8)
【数8】 のような関係式を得ることができる。
【0037】従つて例えば光デイスク2の信号記録面に
垂直な方向におけるレーザ光の焦点位置の補正量を10
〔μm〕に設定する場合には、曲率半径r0 及びr1
差が10〔μm〕になるように補正レンズ13の出射面1
3Aを形成すればよい。また(8)式より曲率半径r0
及びr1 の値は任意に設定し得ることが分かる。
【0038】ここで例えば曲率半径r0 及びr1 の差が
10〔μm〕になるように補正レンズ13の出射面13A
が形成され、補正レンズ13の高さhを10〔mm〕に選定
した場合、補正レンズ13の高さ位置を1〔mm〕移動さ
せることにより、レーザ光の光デイスク2の信号記録面
に対する焦点位置を1〔μm〕移動させることができ
る。
【0039】従つてこの光ピツクアツプ4では、光ピツ
クアツプ4がもつている非点収差を補正し得るので、非
点収差の大きい光ピツクアツプでも光デイスク2の径方
向及びトラツク方向の双方に対してほぼ最適となるよう
にレーザ光を照射し得るようにすることができる。この
結果、非点収差が大きいために使用できない光ピツクア
ツプでも光デイスク装置に用いることができるようにす
ることができる。またこの光ピツクアツプ4では、コリ
メータレンズ12とビームスプリツタ14との間に補正
レンズ13だけを配置させただけなので、光ピツクアツ
プ4の構成を複雑かつ大型化させずに光ピツクアツプの
信頼性を向上させることができる。
【0040】さらに非点収差の大きい光ピツクアツプで
も、当該光ピツクアツプに補正レンズ13を配置するだ
けで、従来では光デイスク装置に使用することかできな
かつた光ピツクアツプを使用し得るようにすることがで
きるので、光学系のコストを格段的に低減することがで
きる。さらに光デイスク装置1では、光ピツクアツプと
して光ピツクアツプ4を用いたことにより、光デイスク
2の径方向及びトラツク方向の双方に対してほぼ最適と
なるようにレーザ光を照射し得るので、高解像度のトラ
ツキングエラー信号TE及びRF信号RFを得ることが
できる。
【0041】以上の構成によれば、(1)式で表される
ような形状を有する出射面13Aと、(7)式で表され
るような形状を有する入射面13Bとを有し、かつ中心
軸C1 において均一に最大厚さdを有する補正レンズ1
3をコリメータレンズ12とビームスプリツタ14との
間に配置し、光ピツクアツプ4の非点収差の大きさに応
じて補正レンズ13のレーザ光に対する高さ位置を調整
することにより、光ピツクアツプ4がもつている非点収
差を補正し得るので、非点収差の大きい光ピツクアツプ
でも光デイスク2の径方向及びトラツク方向の双方に対
してほぼ最適となるようにレーザ光を照射し得るように
することができ、かくして信頼性を向上し得る光ピツク
アツプを実現することができる。
【0042】また上述の構成によれば、光デイスク装置
1に光ピツクアツプ4を用いたことにより、光デイスク
2の径方向及びトラツク方向の双方に対してほぼ最適と
なるようにレーザ光を照射し得るので、高解像度のトラ
ツキングエラー信号及びRF信号を得ることができ、か
くして信頼性を向上し得る光デイスク装置を実現するこ
とができる。
【0043】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、光源より射出された光ビ
ームを、ビームスプリツタ及び対物レンズを通じて光デ
イスクに照射し、当該光デイスクからの反射光をビーム
スプリツタで分離して光検出部に導く光ピツクアツプ装
置として、図2に示すような構成を有する光ピツクアツ
プ4に本発明を適用した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、光ピツクアツプ装置としてこの他種々
の構成を有する光ピツクアツプ装置に本発明を適用し得
る。
【0044】また上述の実施例においては、光源及び光
デイスク間における光ビームの光路上に配置され、光ビ
ームに対して光デイスクの信号記録面に垂直な方向に非
点収差を与える光学手段として補正レンズ13を用いた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は光
ビームに対して光デイスクの信号記録面に垂直な方向に
非点収差を与えることができれば、光学手段としてこの
他種々の光学手段を適用し得る。
【0045】さらに上述の実施例においては、光ピツク
アツプ4を光デイスク装置1に適用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、光デイスクに光記録に
よつて記録再生し得るようになされた光デイスク装置や
光磁気デイスクに光磁気によつて記録再生し得るように
なされた光磁気デイスク装置にも適用し得る。さらに上
述の実施例においては、補正レンズ13をコリメータレ
ンズ12及びビームスプリツタ14間に配置した場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、補正レンズ1
3をレーザダイオード11及びコリメータレンズ12間
に配置してもよく、要は光ビームに対して光デイスク2
の信号記録面に垂直な方向に非点収差を与えることがで
きれば、光源及び光デイスク間における光ビームの光路
上のどこに配置してもよい。
【0046】
【発明の効果】上述のように第1の発明によれば、光源
及び光デイスク間における光ビームの光路上に、光ビー
ムに対して光デイスクの信号記録面に垂直な方向に非点
収差を与える光学手段を配置したことにより、光ピツク
アツプ装置がもつている非点収差を補正し得るので、非
点収差の大きい光ピツクアツプ装置でも光デイスクの径
方向及びトラツク方向に対してほぼ最適となるように光
ビームを照射し得ようにすることができ、かくして信頼
性を向上し得る光ピツクアツプ装置を実現し得る。
【0047】また第2の発明によれば、光デイスクに所
望のデータを記録し及び又は上記光デイスクより上記デ
ータを再生する光デイスク装置において、光源より射出
された光ビームを、ビームスプリツタ及び対物レンズを
通じて光デイスクに照射し、当該光デイスクからの反射
光をビームスプリツタで分離して光検出部に導く光ピツ
クアツプ手段の光源及び光デイスク間における光ビーム
の光路上に、光ビームに対して光デイスクの信号記録面
に垂直な方向に非点収差を与える光学手段を配置するこ
とにより、光デイスクの径方向及びトラツク方向の双方
に対してほぼ最適となるようにレーザ光を照射し得るの
で、高解像度のトラツキングエラー信号及びRF信号を
得ることができ、かくして信頼性を向上し得る光デイス
ク装置を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光デイスク装置の概略構成を
示すブロツク図である。
【図2】本発明の実施例による光ピツアアツプの構成を
示す側面図(A)及び上面図(B)である。
【図3】補正レンズの構成の説明に供する略線的斜視図
である。
【図4】補正レンズの構成の説明に供する正面図、上面
図及び側面図である。
【図5】補正レンズの動作の説明に供する側面図であ
る。
【図6】補正レンズの動作の説明に供する上面図であ
る。
【図7】出射光における外周部の歪みの説明に供する上
面図(A)及び側面図(B)である。
【図8】補正レンズの入射光に対する高さ調整の説明に
供するブロツク図である。
【符号の説明】
1……光デイスク装置、2……光デイスク、3……スピ
ンドルモータ、4……光ピツクアツプ、5……レーザダ
イオード駆動回路、6……RFアンプ、7……信号処理
回路、8……トラツキングサーボ回路、9……フオーカ
スサーボ回路、10……回転サーボ回路、11……レー
サダイオード、12……コリメータレンズ、13……非
点収差補正レンズ、13A……出射面、13B……入射
面、14……ビームスプリツタ、15……1/4波長
板、16……ミラー、17……対物レンズ、18……マ
ルチレンズ、19……フオトデイテクタ、20……ね
じ、30……光ピツクアツプ調整装置、31……RFヘ
ツドアンプ、32……オシロスコープ、33……サーボ
信号ヘツドアンプ、34……減算器、35……基準信号
発生器、36……位相補償回路、37……フオーカスド
ライブ、38……調整ドライバ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源より射出された光ビームを、ビームス
    プリツタ及び対物レンズを通じて光デイスクに照射し、
    当該光デイスクからの反射光を上記ビームスプリツタで
    分離して光検出部に導く光ピツクアツプ装置において、 上記光源及び光デイスク間における上記光ビームの光路
    上に配置され、上記光ビームに対して上記光デイスクの
    信号記録面に垂直な方向に非点収差を与える光学手段を
    具えることを特徴とする光ピツクアツプ装置。
  2. 【請求項2】上記光学手段は、 上記光ビームと交差する第1の面の曲率が変化するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光
    ピツクアツプ装置。
  3. 【請求項3】上記光学手段は、 上記第1の面と対向する第2の面の曲率が上記第1の面
    の最大曲率と最小曲率の中間の曲率を有するように形成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピツク
    アツプ装置。
  4. 【請求項4】上記光学手段は、 上記光ビームの光軸と交差する部分の厚さが均一に形成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピツク
    アツプ装置。
  5. 【請求項5】上記光学手段を駆動する駆動手段を具え、
    上記駆動手段は、上記光学手段の上記第1の面の曲率が
    上記光ビームに対して変化する方向に上記光学手段を駆
    動することを特徴とする請求項2に記載の光ピツクアツ
    プ装置。
  6. 【請求項6】光デイスクに所望のデータを記録し及び又
    は上記光デイスクより上記データを再生する光デイスク
    装置において、 光源より射出された光ビームを、ビームスプリツタ及び
    対物レンズを通じて光デイスクに照射し、当該光デイス
    クからの反射光を上記ビームスプリツタで分離して光検
    出部に導く光ピツクアツプ手段と、 上記光源及び光デイスク間における上記光ビームの光路
    上に配置され、上記光ビームに対して上記光デイスクの
    信号記録面に垂直な方向に非点収差を与える光学手段と
    を具えることを特徴とする光デイスク装置。
  7. 【請求項7】上記光学手段は、 上記光ビームと交差する第1の面の曲率が変化するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光
    デイスク装置。
  8. 【請求項8】上記光学手段は、 上記第1の面と対向する第2の面の曲率が上記第1の面
    の最大曲率と最小曲率の中間の曲率を有するように形成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の光デイス
    ク装置。
  9. 【請求項9】上記光学手段は、 上記光ビームの光軸と交差する部分の厚さが均一に形成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の光デイス
    ク装置。
  10. 【請求項10】上記光学手段を駆動する駆動手段を具
    え、上記駆動手段は、上記光学手段の上記第1の面の曲
    率が上記光ビームに対して変化する方向に上記光学手段
    を駆動することを特徴とする請求項7に記載の光デイス
    ク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006209911A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク記録再生装置の非点収差量検出方法および非点収差補正方法
JP2008305504A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置及び光学素子

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