JPH09208485A - ペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物 - Google Patents
ペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物Info
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- JPH09208485A JPH09208485A JP8015218A JP1521896A JPH09208485A JP H09208485 A JPH09208485 A JP H09208485A JP 8015218 A JP8015218 A JP 8015218A JP 1521896 A JP1521896 A JP 1521896A JP H09208485 A JPH09208485 A JP H09208485A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 持続的放出性及び/又は化学的安定性等に優
れた、ペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとからなる水
難溶性組成物、医薬製剤等を提供する。 【解決手段】 ペプチド・蛋白質性薬物並びにEDTA
からなるペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物。
れた、ペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとからなる水
難溶性組成物、医薬製剤等を提供する。 【解決手段】 ペプチド・蛋白質性薬物並びにEDTA
からなるペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はペプチド・蛋白質性
薬物の水難溶性組成物に関する。更に詳しくは、本発明
は、持続的放出性及び/又は化学的安定性等に優れた、
ペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとからなる水難溶性
組成物等に関する。
薬物の水難溶性組成物に関する。更に詳しくは、本発明
は、持続的放出性及び/又は化学的安定性等に優れた、
ペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとからなる水難溶性
組成物等に関する。
【0002】
【従来の技術】バイオテクノロジーの進歩に伴い、ペプ
チド・蛋白質性薬物が広く医療上の治療を目的として使
用されるようになってきたが、これらの薬物の投与方法
の多くは、インスリンや成長ホルモンに代表されるよう
に、頻繁な注射投与である。しかし、注射投与を頻繁に
行うことは、患者にとってかなりの苦痛を伴うことにな
り、ひいては服薬コンプライアンスの低下につながり、
医療上の大きな問題点となっている。また、これらペプ
チド・蛋白質性薬物の多くは化学的に不安定であり、こ
れもまた臨床での使用に際し大きな問題点となってい
る。そこで従来、一つ目の大きな問題点である頻繁な投
与回数を減らす工夫として、単回の投与により長時間の
血中濃度を保つことのできる製剤、すなわち持続的放出
製剤の開発が積極的に行われている。そのような製剤と
しては、種々の生体適合性、生分解性のポリマーを基剤
として用いる皮下又は皮内への注射剤、埋め込み剤が研
究され、なかでもポリ乳酸・ポリグリコール酸共重合体
(PLGA)が主体として研究されている。しかしなが
ら、生体適合性、生分解性のポリマーの持続的放出製剤
への利用においては、生体内においての安定な放出性が
維持しにくい、投与初期にバースト放出を起こす、更に
工業化のために複雑な製造設備を要する等の問題点があ
り、安定な放出性や初期のバースト放出という問題があ
っても薬剤の性質上薬効に反映されることのない一部の
ペプチド・蛋白質性薬物の製剤としては利用されている
が、他のペプチド・蛋白質性薬物については、未だ研究
段階であり製品化には至っていない。また、他の生体適
合性、生分解性ポリマーとして、コラーゲンやヒアルロ
ン酸等が挙げられるが、実状はPLGAとほとんど変わ
りがない。
チド・蛋白質性薬物が広く医療上の治療を目的として使
用されるようになってきたが、これらの薬物の投与方法
の多くは、インスリンや成長ホルモンに代表されるよう
に、頻繁な注射投与である。しかし、注射投与を頻繁に
行うことは、患者にとってかなりの苦痛を伴うことにな
り、ひいては服薬コンプライアンスの低下につながり、
医療上の大きな問題点となっている。また、これらペプ
チド・蛋白質性薬物の多くは化学的に不安定であり、こ
れもまた臨床での使用に際し大きな問題点となってい
る。そこで従来、一つ目の大きな問題点である頻繁な投
与回数を減らす工夫として、単回の投与により長時間の
血中濃度を保つことのできる製剤、すなわち持続的放出
製剤の開発が積極的に行われている。そのような製剤と
しては、種々の生体適合性、生分解性のポリマーを基剤
として用いる皮下又は皮内への注射剤、埋め込み剤が研
究され、なかでもポリ乳酸・ポリグリコール酸共重合体
(PLGA)が主体として研究されている。しかしなが
ら、生体適合性、生分解性のポリマーの持続的放出製剤
への利用においては、生体内においての安定な放出性が
維持しにくい、投与初期にバースト放出を起こす、更に
工業化のために複雑な製造設備を要する等の問題点があ
り、安定な放出性や初期のバースト放出という問題があ
っても薬剤の性質上薬効に反映されることのない一部の
ペプチド・蛋白質性薬物の製剤としては利用されている
が、他のペプチド・蛋白質性薬物については、未だ研究
段階であり製品化には至っていない。また、他の生体適
合性、生分解性ポリマーとして、コラーゲンやヒアルロ
ン酸等が挙げられるが、実状はPLGAとほとんど変わ
りがない。
【0003】さらに、血中でのペプチド・蛋白質性薬物
の半減期を延長させる方法も一種の持続的放出性製剤と
考えられ、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)
等の高分子とペプチド・蛋白質性薬物とを非可逆的な結
合によりハイブリッドする方法がこの方法として主に挙
げられる。しかしながら、この方法には、単位ユニット
での活性がペプチド・蛋白質性薬物そのものより低下す
る、抗原性が出やすい等の種々の問題が残っており、本
方法も一部のペプチド・蛋白質性薬物においてしか実用
に至っていないのが現状である。また、この製剤の場
合、静脈若しくは動脈内に、注射や点滴投与する必要が
あり、これも、一部のペプチド・蛋白質性薬物において
しか実用に至っていない原因の一つである。
の半減期を延長させる方法も一種の持続的放出性製剤と
考えられ、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)
等の高分子とペプチド・蛋白質性薬物とを非可逆的な結
合によりハイブリッドする方法がこの方法として主に挙
げられる。しかしながら、この方法には、単位ユニット
での活性がペプチド・蛋白質性薬物そのものより低下す
る、抗原性が出やすい等の種々の問題が残っており、本
方法も一部のペプチド・蛋白質性薬物においてしか実用
に至っていないのが現状である。また、この製剤の場
合、静脈若しくは動脈内に、注射や点滴投与する必要が
あり、これも、一部のペプチド・蛋白質性薬物において
しか実用に至っていない原因の一つである。
【0004】また、もう一つの大きな問題点であるペプ
チド・蛋白質性薬物の化学的安定性を改善するための製
剤的工夫も積極的になされている。一般に凍結乾燥した
ペプチド・蛋白質性薬物が安定であることが知られてい
るが、この凍結乾燥の際にヒトアルブミン等の蛋白質
や、マンニトール等の糖類を添加することにより更に安
定化されることも知られている(例えば特開昭63−5
028号公報)。その他、ゼラチンやヒドロキシメチル
セルロース等の増粘剤によりペプチド・蛋白質性薬物水
溶液の粘度を増加することにより安定化を図る方法(特
開昭61−282320号公報)や、微生物による分解
を防ぐために塩化ベンザルコニウム等の保存剤をペプチ
ド・蛋白質性薬物水溶液に添加する方法(特開昭59−
89619号公報)、一部のペプチド・蛋白質性薬物は
金属イオンにより不安定となるためにEDTA等の金属
イオンのキレート剤をペプチド・蛋白質性薬物水溶液に
添加する方法(Pharmaceutical Biotechnology Vol.5
“Stability and Characterrization of Protein and P
eptide Drugs“ Plenum Publishing Corp.)等が知られ
ている。
チド・蛋白質性薬物の化学的安定性を改善するための製
剤的工夫も積極的になされている。一般に凍結乾燥した
ペプチド・蛋白質性薬物が安定であることが知られてい
るが、この凍結乾燥の際にヒトアルブミン等の蛋白質
や、マンニトール等の糖類を添加することにより更に安
定化されることも知られている(例えば特開昭63−5
028号公報)。その他、ゼラチンやヒドロキシメチル
セルロース等の増粘剤によりペプチド・蛋白質性薬物水
溶液の粘度を増加することにより安定化を図る方法(特
開昭61−282320号公報)や、微生物による分解
を防ぐために塩化ベンザルコニウム等の保存剤をペプチ
ド・蛋白質性薬物水溶液に添加する方法(特開昭59−
89619号公報)、一部のペプチド・蛋白質性薬物は
金属イオンにより不安定となるためにEDTA等の金属
イオンのキレート剤をペプチド・蛋白質性薬物水溶液に
添加する方法(Pharmaceutical Biotechnology Vol.5
“Stability and Characterrization of Protein and P
eptide Drugs“ Plenum Publishing Corp.)等が知られ
ている。
【0005】ところで、特開昭59−130820号公
報にはカルシトニンと表面活性剤からなる鼻内投与用液
状組成物が記載され、この液状組成物には更にEDTA
2ナトリウム等の保存剤を添加できることが記載されて
いるが、かかる液状組成物はいずれも具体的には溶液状
態で提供され、また液状組成物中におけるカルシトニン
とEDTA2ナトリウムの配合量は、溶液1ml中にそ
れぞれ0.08mgと0.1〜2.0mgであり、しか
もその実施例中に記載されているように、カルシトニン
の活性から液状組成物中のカルシトニン濃度は0.1m
g/mlに満たないと考えられる。 更に、特開平2−
306921号公報には、カルシトニンとEDTAから
なる水性医薬組成物若しくはそれを凍結乾燥した医薬組
成物は、従来の安定化方法より得られる組成物に比べて
安定性が優れていること、この効果はEDTAによる金
属イオンのキレート効果とは相違することが記載されて
いる。
報にはカルシトニンと表面活性剤からなる鼻内投与用液
状組成物が記載され、この液状組成物には更にEDTA
2ナトリウム等の保存剤を添加できることが記載されて
いるが、かかる液状組成物はいずれも具体的には溶液状
態で提供され、また液状組成物中におけるカルシトニン
とEDTA2ナトリウムの配合量は、溶液1ml中にそ
れぞれ0.08mgと0.1〜2.0mgであり、しか
もその実施例中に記載されているように、カルシトニン
の活性から液状組成物中のカルシトニン濃度は0.1m
g/mlに満たないと考えられる。 更に、特開平2−
306921号公報には、カルシトニンとEDTAから
なる水性医薬組成物若しくはそれを凍結乾燥した医薬組
成物は、従来の安定化方法より得られる組成物に比べて
安定性が優れていること、この効果はEDTAによる金
属イオンのキレート効果とは相違することが記載されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにペプチド・蛋白質性薬物の持続的放出製剤とし
て、生体適合性、生分解性のポリマーを利用するタイプ
の持続的放出製剤、高分子とハイブリッドするタイプの
持続的放出製剤には種々の問題点がある。このため、そ
のような問題点のない持続的放出製剤が望まれている。
また、ペプチド・蛋白質性薬物の化学的安定性の改善法
として、前述の方法により安定性の改善は一応認められ
るが、決して十分なものとはいえず、ペプチド・蛋白質
性薬物を製剤として利用するのに適した室温での長期安
定性を達成できる安定化法が望まれているのが現状であ
る。しかして、本発明の目的は、生体適合性、生分解性
のポリマーや高分子ハイブリッド等を必ずしも必要とし
ないペプチド・蛋白質性薬物の持続的放出製剤を提供す
るものである。あるいは、本発明の目的は、皮下又は皮
内注射投与、静脈又は動脈注射投与、鼻粘膜、肺粘膜等
の粘膜投与が可能なペプチド・蛋白質性薬物の持続的放
出製剤を提供するものである。又あるいは、本発明の目
的は、生体適合性、生分解性のポリマーや高分子ハイブ
リッド等を必ずしも必要としない、かつ、皮下又は皮内
注射投与、静脈又は動脈注射投与、鼻粘膜、肺粘膜など
の粘膜投与が可能なペプチド・蛋白質性薬物の持続的放
出製剤を提供するものである。さらに又、本発明の目的
は、化学安定性の改善されたペプチド・蛋白質性薬物の
製剤を提供するものである。
ようにペプチド・蛋白質性薬物の持続的放出製剤とし
て、生体適合性、生分解性のポリマーを利用するタイプ
の持続的放出製剤、高分子とハイブリッドするタイプの
持続的放出製剤には種々の問題点がある。このため、そ
のような問題点のない持続的放出製剤が望まれている。
また、ペプチド・蛋白質性薬物の化学的安定性の改善法
として、前述の方法により安定性の改善は一応認められ
るが、決して十分なものとはいえず、ペプチド・蛋白質
性薬物を製剤として利用するのに適した室温での長期安
定性を達成できる安定化法が望まれているのが現状であ
る。しかして、本発明の目的は、生体適合性、生分解性
のポリマーや高分子ハイブリッド等を必ずしも必要とし
ないペプチド・蛋白質性薬物の持続的放出製剤を提供す
るものである。あるいは、本発明の目的は、皮下又は皮
内注射投与、静脈又は動脈注射投与、鼻粘膜、肺粘膜等
の粘膜投与が可能なペプチド・蛋白質性薬物の持続的放
出製剤を提供するものである。又あるいは、本発明の目
的は、生体適合性、生分解性のポリマーや高分子ハイブ
リッド等を必ずしも必要としない、かつ、皮下又は皮内
注射投与、静脈又は動脈注射投与、鼻粘膜、肺粘膜など
の粘膜投与が可能なペプチド・蛋白質性薬物の持続的放
出製剤を提供するものである。さらに又、本発明の目的
は、化学安定性の改善されたペプチド・蛋白質性薬物の
製剤を提供するものである。
【0007】そこで、本発明者らは、ペプチド・蛋白質
性薬物の持続的放出製剤として、生体適合性、生分解性
のポリマーや高分子ハイブリッド等によらない新規な持
続的放出製剤、あるいは従来に比べてより改善されたペ
プチド・蛋白質性薬物の安定化法について鋭意研究し
た。その結果、驚くべきことに、例えばペプチド・蛋白
質性薬物とEDTAとを水性溶媒中に溶解し、次いで得
られた水性溶液を水難溶性組成物が得られるまで放置す
ることにより製造し得る、ペプチド・蛋白質性薬物とE
DTAからなる水難溶性組成物が、該組成物からペプチ
ド・蛋白質性薬物を一定速度で持続的に放出でき、また
実際に生体内に各種投与方法で投与した場合にもペプチ
ド・蛋白質性薬物を一定速度で持続的に放出でき、さら
に又ペプチド・蛋白質性薬物の安定性に優れていること
を見い出し本発明に到達した。
性薬物の持続的放出製剤として、生体適合性、生分解性
のポリマーや高分子ハイブリッド等によらない新規な持
続的放出製剤、あるいは従来に比べてより改善されたペ
プチド・蛋白質性薬物の安定化法について鋭意研究し
た。その結果、驚くべきことに、例えばペプチド・蛋白
質性薬物とEDTAとを水性溶媒中に溶解し、次いで得
られた水性溶液を水難溶性組成物が得られるまで放置す
ることにより製造し得る、ペプチド・蛋白質性薬物とE
DTAからなる水難溶性組成物が、該組成物からペプチ
ド・蛋白質性薬物を一定速度で持続的に放出でき、また
実際に生体内に各種投与方法で投与した場合にもペプチ
ド・蛋白質性薬物を一定速度で持続的に放出でき、さら
に又ペプチド・蛋白質性薬物の安定性に優れていること
を見い出し本発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はペプ
チド・蛋白質性薬物並びにEDTAからなるペプチド・
蛋白質性薬物の水難溶性組成物、及びかかる水難溶性組
成物と薬学的に許容される担体とからなる医薬製剤であ
る。
チド・蛋白質性薬物並びにEDTAからなるペプチド・
蛋白質性薬物の水難溶性組成物、及びかかる水難溶性組
成物と薬学的に許容される担体とからなる医薬製剤であ
る。
【0009】本発明に用いるペプチド・蛋白質性薬物と
しては、公知のあらゆるペプチド・蛋白質性薬物を用い
ることができる。本発明者らの知見によれば、本発明を
構成するペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとは、Ly
s及びArgから選ばれるアミノ酸残基を少なくとも1
以上有するペプチド・蛋白質性薬物において特にキレー
ト形成が容易であると推定され、従って本発明のペプチ
ド・蛋白質性薬物としては、その一次構造中にLys及
びArgから選ばれるアミノ酸残基を少なくとも1以上
有するペプチド・蛋白質性薬物を用いるのが好ましい。
そのようなLys及びArgから選ばれるアミノ酸残基
の数としては1以上であれば特に制限されず、Lys若
しくはArgのいずれか1以上、Lys及びArgの組
み合わせであってもかまわない。数が多いほうがより強
いキレートが形成されると推定されるので好ましい。ま
た、かかるペプチド・蛋白質性薬物におけるこれらLy
s及びArg残基の位置としては、ペプチド・蛋白質性
薬物とEDTAとのキレートが形成可能な位置に存在す
れば良い。
しては、公知のあらゆるペプチド・蛋白質性薬物を用い
ることができる。本発明者らの知見によれば、本発明を
構成するペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとは、Ly
s及びArgから選ばれるアミノ酸残基を少なくとも1
以上有するペプチド・蛋白質性薬物において特にキレー
ト形成が容易であると推定され、従って本発明のペプチ
ド・蛋白質性薬物としては、その一次構造中にLys及
びArgから選ばれるアミノ酸残基を少なくとも1以上
有するペプチド・蛋白質性薬物を用いるのが好ましい。
そのようなLys及びArgから選ばれるアミノ酸残基
の数としては1以上であれば特に制限されず、Lys若
しくはArgのいずれか1以上、Lys及びArgの組
み合わせであってもかまわない。数が多いほうがより強
いキレートが形成されると推定されるので好ましい。ま
た、かかるペプチド・蛋白質性薬物におけるこれらLy
s及びArg残基の位置としては、ペプチド・蛋白質性
薬物とEDTAとのキレートが形成可能な位置に存在す
れば良い。
【0010】このようなペプチド・蛋白質性薬物でも、
その一次構造中のアミノ酸残基数が10〜500の範囲
にあるものが好ましく、そのようなペプチド・蛋白質性
薬物として具体的には、サケカルシトニン、ヒトカルシ
トニン、ウナギカルシトニン、エルシトニンなどのカル
シトニン類、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGR
P)類、ソマトスタチン類、成長ホルモン放出因子(G
RF)類、エンドセリン類、エンドルフィン類、インタ
ーロイキン類、サブスタンスP類、グルカゴン類、グル
カゴン様ペプチド類、副腎皮質刺激ホルモン類、コルチ
コトロピン放出因子類、インターフェロン類、インスリ
ン類、成長ホルモン類、成長ホルモン放出ホルモン類、
エリスロポエチン類、顆粒球コロニー形成刺激因子類、
マクロファージ形成刺激因子類からなる群から選ばれる
1又は2以上のペプチド・蛋白質性薬物を挙げることが
できる。
その一次構造中のアミノ酸残基数が10〜500の範囲
にあるものが好ましく、そのようなペプチド・蛋白質性
薬物として具体的には、サケカルシトニン、ヒトカルシ
トニン、ウナギカルシトニン、エルシトニンなどのカル
シトニン類、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGR
P)類、ソマトスタチン類、成長ホルモン放出因子(G
RF)類、エンドセリン類、エンドルフィン類、インタ
ーロイキン類、サブスタンスP類、グルカゴン類、グル
カゴン様ペプチド類、副腎皮質刺激ホルモン類、コルチ
コトロピン放出因子類、インターフェロン類、インスリ
ン類、成長ホルモン類、成長ホルモン放出ホルモン類、
エリスロポエチン類、顆粒球コロニー形成刺激因子類、
マクロファージ形成刺激因子類からなる群から選ばれる
1又は2以上のペプチド・蛋白質性薬物を挙げることが
できる。
【0011】本発明において、サケカルシトニン、ヒト
カルシトニン、ウナギカルシトニンなどのカルシトニン
類とは、サケカルシトニン、ヒトカルシトニン、ウナギ
カルシトニンなどのカルシトニンおよびその誘導体等の
カルシトニン類をいい、その他のペプチド・蛋白質性薬
物の場合においても同様に各ペプチド・蛋白質性薬物と
その誘導体が含まれ、ここで、例えばカルシトニンおよ
びその誘導体等のカルシトニン類における「誘導体」と
は、エルシトニン等の従来この分野におけるペプチド・
蛋白質性薬物の誘導体として知られているものをいい、
カルシトニン類以外のその他のペプチド・蛋白質性薬物
における誘導体も同様に定義される。これらのなかで
も、本発明のペプチド・蛋白質性薬物としては、サケカ
ルシトニン、ヒトカルシトニン、ウナギカルシトニン、
エルシトニンなどのカルシトニン類、カルシトニン遺伝
子関連ペプチド(CGRP)類、ソマトスタチン類、成
長ホルモン放出因子(GRF)類、インスリン類からな
る群から選ばれる1又は2以上のペプチド・蛋白質性薬
物を挙げることができる。
カルシトニン、ウナギカルシトニンなどのカルシトニン
類とは、サケカルシトニン、ヒトカルシトニン、ウナギ
カルシトニンなどのカルシトニンおよびその誘導体等の
カルシトニン類をいい、その他のペプチド・蛋白質性薬
物の場合においても同様に各ペプチド・蛋白質性薬物と
その誘導体が含まれ、ここで、例えばカルシトニンおよ
びその誘導体等のカルシトニン類における「誘導体」と
は、エルシトニン等の従来この分野におけるペプチド・
蛋白質性薬物の誘導体として知られているものをいい、
カルシトニン類以外のその他のペプチド・蛋白質性薬物
における誘導体も同様に定義される。これらのなかで
も、本発明のペプチド・蛋白質性薬物としては、サケカ
ルシトニン、ヒトカルシトニン、ウナギカルシトニン、
エルシトニンなどのカルシトニン類、カルシトニン遺伝
子関連ペプチド(CGRP)類、ソマトスタチン類、成
長ホルモン放出因子(GRF)類、インスリン類からな
る群から選ばれる1又は2以上のペプチド・蛋白質性薬
物を挙げることができる。
【0012】本発明に用いるEDTAとしては、エデト
酸、エデト酸2ナトリウム、エデト酸カルシウム2ナト
リウム等を挙げることができ、これらのうちの1種又は
2種以上を用いることができる。本発明の水難溶性組成
物においては、かかるペプチド・蛋白質性薬物並びにE
DTAはキレートを形成していると推定され、そのため
かかる本発明の水難溶性組成物中におけるペプチド・蛋
白質性薬物とEDTAの配合量としては、例えば、ペプ
チド・蛋白質性薬物5mg〜10mgに対し、EDTA
2.5mg〜5mgが好ましい。
酸、エデト酸2ナトリウム、エデト酸カルシウム2ナト
リウム等を挙げることができ、これらのうちの1種又は
2種以上を用いることができる。本発明の水難溶性組成
物においては、かかるペプチド・蛋白質性薬物並びにE
DTAはキレートを形成していると推定され、そのため
かかる本発明の水難溶性組成物中におけるペプチド・蛋
白質性薬物とEDTAの配合量としては、例えば、ペプ
チド・蛋白質性薬物5mg〜10mgに対し、EDTA
2.5mg〜5mgが好ましい。
【0013】本発明のペプチド・蛋白質性薬物並びにE
DTAからなるペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成
物は、例えば、所定量のペプチド・蛋白質性薬物と、所
定量のEDTAを所定量の水性溶媒中に溶解し、次いで
得られた水性溶液を該水難溶性組成物が得られるまで放
置することにより製造することができる。このペプチド
・蛋白質性薬物とEDTAを水性溶媒中に溶解する方法
としては、ペプチド・蛋白質性薬物とEDTAの固体を
水性溶媒に溶解させる方法、水性溶媒中に溶解させたペ
プチド・蛋白質性薬物と水性溶媒中に溶解させたEDT
Aとを混合する方法等が挙げられる。かかる水性溶媒と
しては、薬学的に許容される全ての水性溶媒を用いるこ
とができ、具体的には、注射用蒸留水、蒸留水、滅菌蒸
留水等であり、特に好ましくは、注射用蒸留水である。
さらにはそれらの蒸留水中にリン酸塩、酢酸塩、クエン
酸等を含む緩衝液でもかまわない。また、そのpHにつ
いても、ペプチド・蛋白質性薬物が安定な範囲であれば
特に限定はないが、好ましくは、pH4〜pH10の範
囲である。
DTAからなるペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成
物は、例えば、所定量のペプチド・蛋白質性薬物と、所
定量のEDTAを所定量の水性溶媒中に溶解し、次いで
得られた水性溶液を該水難溶性組成物が得られるまで放
置することにより製造することができる。このペプチド
・蛋白質性薬物とEDTAを水性溶媒中に溶解する方法
としては、ペプチド・蛋白質性薬物とEDTAの固体を
水性溶媒に溶解させる方法、水性溶媒中に溶解させたペ
プチド・蛋白質性薬物と水性溶媒中に溶解させたEDT
Aとを混合する方法等が挙げられる。かかる水性溶媒と
しては、薬学的に許容される全ての水性溶媒を用いるこ
とができ、具体的には、注射用蒸留水、蒸留水、滅菌蒸
留水等であり、特に好ましくは、注射用蒸留水である。
さらにはそれらの蒸留水中にリン酸塩、酢酸塩、クエン
酸等を含む緩衝液でもかまわない。また、そのpHにつ
いても、ペプチド・蛋白質性薬物が安定な範囲であれば
特に限定はないが、好ましくは、pH4〜pH10の範
囲である。
【0014】前記所定量とは、前記本発明のペプチド・
蛋白質性薬物とEDTAからなる水難溶性組成物を作成
するのに必要な量のことであり、例えば前記製造法によ
って水難溶性組成物を製造する場合にあっては、通常室
温で、本発明のペプチド・蛋白質性薬物、EDTAがそ
の水性溶媒に溶解するそれぞれの飽和溶解度以内の量を
用いることができ、具体的には、水性溶媒1mlに対し
ペプチド・蛋白質性薬物0.5mg〜飽和溶解度以下、
EDTA0.5mg〜100mg、好ましくは水性溶媒
1mlに対しペプチド・蛋白質性薬物1mg〜100m
g以下、EDTA0.5mg〜50mgを挙げることが
できる。例えばペプチド・蛋白質性薬物としてカルシト
ニンを用いる場合は、水性溶媒1mlに対し、カルシト
ニン1.0mg以上飽和溶解度以下、EDTA0.5m
g以上を用いるのが好ましく、より好ましくは、水性溶
媒1mlに対し、カルシトニン1mg〜100mg、E
DTA0.5mg〜150mgである。前記製造法で
は、かかるペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとを含有
する水性溶液を得て、これを本発明の水難溶性組成物が
溶液中に生成するまで放置するが、この溶解後の放置時
間としては、水性溶媒に対するペプチド・蛋白質性薬物
濃度、およびEDTA濃度、さらには製造工程における
温度に依存して本発明の水難溶性組成物の生成速度が変
化するため、例えばペプチド・蛋白質性薬物がカルシト
ニンの場合、水性溶媒1mlに対し、カルシトニン1.
0〜5mg、EDTA0.5〜50.0mgの場合、2
時間以上、好ましくは24時間〜48時間、カルシトニ
ン5mg〜50mg、EDTA5.0〜250mgの場
合0.5時間以上、好ましくは6〜24時間、カルシト
ニン50.0mg以上飽和溶解度、EDTA250mg
以上の場合、1分以上、好ましくは30分〜4時間を挙
げることができる。室温より高い温度で実施する場合に
は、この放置時間はより短縮され、室温より低い場合に
は、より延長された時間が好ましい。
蛋白質性薬物とEDTAからなる水難溶性組成物を作成
するのに必要な量のことであり、例えば前記製造法によ
って水難溶性組成物を製造する場合にあっては、通常室
温で、本発明のペプチド・蛋白質性薬物、EDTAがそ
の水性溶媒に溶解するそれぞれの飽和溶解度以内の量を
用いることができ、具体的には、水性溶媒1mlに対し
ペプチド・蛋白質性薬物0.5mg〜飽和溶解度以下、
EDTA0.5mg〜100mg、好ましくは水性溶媒
1mlに対しペプチド・蛋白質性薬物1mg〜100m
g以下、EDTA0.5mg〜50mgを挙げることが
できる。例えばペプチド・蛋白質性薬物としてカルシト
ニンを用いる場合は、水性溶媒1mlに対し、カルシト
ニン1.0mg以上飽和溶解度以下、EDTA0.5m
g以上を用いるのが好ましく、より好ましくは、水性溶
媒1mlに対し、カルシトニン1mg〜100mg、E
DTA0.5mg〜150mgである。前記製造法で
は、かかるペプチド・蛋白質性薬物とEDTAとを含有
する水性溶液を得て、これを本発明の水難溶性組成物が
溶液中に生成するまで放置するが、この溶解後の放置時
間としては、水性溶媒に対するペプチド・蛋白質性薬物
濃度、およびEDTA濃度、さらには製造工程における
温度に依存して本発明の水難溶性組成物の生成速度が変
化するため、例えばペプチド・蛋白質性薬物がカルシト
ニンの場合、水性溶媒1mlに対し、カルシトニン1.
0〜5mg、EDTA0.5〜50.0mgの場合、2
時間以上、好ましくは24時間〜48時間、カルシトニ
ン5mg〜50mg、EDTA5.0〜250mgの場
合0.5時間以上、好ましくは6〜24時間、カルシト
ニン50.0mg以上飽和溶解度、EDTA250mg
以上の場合、1分以上、好ましくは30分〜4時間を挙
げることができる。室温より高い温度で実施する場合に
は、この放置時間はより短縮され、室温より低い場合に
は、より延長された時間が好ましい。
【0015】本発明の水難溶性組成物の形態が水難溶性
粒子である場合には、製造工程の温度がその生成速度に
関係する。従って、水難溶性粒子を得ようとする場合に
は、ペプチド・蛋白質性薬物の安定な温度であればその
生成に特に影響はないが、好ましくは0℃〜30℃で、
特に好ましくは4℃〜25℃で上記製造法を実施するの
が好ましい。また本発明の水難溶性粒子を得る場合に
は、ペプチド・蛋白質性薬物並びにEDTAを水性溶媒
中に溶解させる際に、スターラー等で撹拌させることが
可能であり、この撹拌の際に回転数を調節することによ
って生成される水難溶性粒子の粒径のコントロールする
ことが可能である。また、ペプチド・蛋白質性薬物並び
にEDTAを水性溶媒中に溶解させる手順としては、水
性溶媒中に溶解させたペプチド・蛋白質性薬物と水性溶
媒中に溶解させたEDTAを混合する方法が効率的で好
ましい。 かくして、本発明のペプチド・蛋白質性薬物
並びにEDTAからなるペプチド・蛋白質性薬物の水難
溶性組成物を得ることができる。かかる本発明の水難溶
性組成物は単独で又は従来公知の持続的放出製剤に用い
ることによって、あるいは本発明の水難溶性組成物と薬
学的に許容される担体とからなる医薬製剤とすることに
より、静脈内、動脈内、皮下あるいは筋肉内または皮膚
上、鼻、肺、膣などの粘膜上に投与され得る。ここで薬
学上許容される担体としては、後記する投与方法に応じ
た液状製剤、粉末状製剤等の製剤の形状に適応して、例
えば蒸留水等の液状の各種基剤等、例えば水吸収性・水
難溶性の基剤及び/又は水吸収性・ゲル形成性の基剤等
の粉末製剤に通常用いられる各種基剤を挙げることがで
きる。そして本発明の水難溶性組成物とこれら担体とを
溶解、混合等の従来公知の製剤技術を用いることによっ
て目的とする本発明の医薬製剤とすることができる。
粒子である場合には、製造工程の温度がその生成速度に
関係する。従って、水難溶性粒子を得ようとする場合に
は、ペプチド・蛋白質性薬物の安定な温度であればその
生成に特に影響はないが、好ましくは0℃〜30℃で、
特に好ましくは4℃〜25℃で上記製造法を実施するの
が好ましい。また本発明の水難溶性粒子を得る場合に
は、ペプチド・蛋白質性薬物並びにEDTAを水性溶媒
中に溶解させる際に、スターラー等で撹拌させることが
可能であり、この撹拌の際に回転数を調節することによ
って生成される水難溶性粒子の粒径のコントロールする
ことが可能である。また、ペプチド・蛋白質性薬物並び
にEDTAを水性溶媒中に溶解させる手順としては、水
性溶媒中に溶解させたペプチド・蛋白質性薬物と水性溶
媒中に溶解させたEDTAを混合する方法が効率的で好
ましい。 かくして、本発明のペプチド・蛋白質性薬物
並びにEDTAからなるペプチド・蛋白質性薬物の水難
溶性組成物を得ることができる。かかる本発明の水難溶
性組成物は単独で又は従来公知の持続的放出製剤に用い
ることによって、あるいは本発明の水難溶性組成物と薬
学的に許容される担体とからなる医薬製剤とすることに
より、静脈内、動脈内、皮下あるいは筋肉内または皮膚
上、鼻、肺、膣などの粘膜上に投与され得る。ここで薬
学上許容される担体としては、後記する投与方法に応じ
た液状製剤、粉末状製剤等の製剤の形状に適応して、例
えば蒸留水等の液状の各種基剤等、例えば水吸収性・水
難溶性の基剤及び/又は水吸収性・ゲル形成性の基剤等
の粉末製剤に通常用いられる各種基剤を挙げることがで
きる。そして本発明の水難溶性組成物とこれら担体とを
溶解、混合等の従来公知の製剤技術を用いることによっ
て目的とする本発明の医薬製剤とすることができる。
【0016】これら本発明の組成物、医薬製剤の投与方
法としては、静脈内、動脈内、皮下あるいは筋肉内に投
与する場合注射液、用時溶解性の凍結乾燥型注射剤など
のペプチド・蛋白質性薬物に一般の注射剤として投与す
る方法、鼻、肺、膣などの粘膜に投与する場合、水や緩
衝液等の液中に分散または溶解させてスプレーなどの各
部位への投与器を用いて投与する方法や、凍結乾燥法な
どにより粉体として各部位への投与器により投与する方
法等が挙げられる。
法としては、静脈内、動脈内、皮下あるいは筋肉内に投
与する場合注射液、用時溶解性の凍結乾燥型注射剤など
のペプチド・蛋白質性薬物に一般の注射剤として投与す
る方法、鼻、肺、膣などの粘膜に投与する場合、水や緩
衝液等の液中に分散または溶解させてスプレーなどの各
部位への投与器を用いて投与する方法や、凍結乾燥法な
どにより粉体として各部位への投与器により投与する方
法等が挙げられる。
【0017】その際、注射剤の場合、必要に応じて公知
の保存剤、安定化剤、分散剤、pH調節剤、等張化剤、
蛋白質分解酵素阻害剤等を添加しても良い。ここで、保
存剤とは、微生物による製剤の汚染、分解を阻止するた
めに用い、安息香酸、安息香酸エステル類、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどが挙げられる。ま
た、安定化剤とは、製剤の化学的分解や物理的変化を抑
制するために用い、Lアスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナト
リウム、等が挙げられる。また、分散剤とは、粒子を液
体中に均一に分散するのを補助するために用いるもので
あり、カルボキシメチルセルロースやそのナトリウム塩
等が挙げられる。また、pH調節剤とは、溶液のpHを
一定範囲に保つ緩衝剤としてクエン酸塩、酢酸塩、リン
酸塩等が挙げられる。また、等張化剤とは、溶液の浸透
圧を体液と等しくするための等張化剤であり、食塩、ブ
ドウ糖等が挙げられる。また、蛋白質分解酵素阻害剤と
は、血液中、粘膜中でペプチド・蛋白質性薬物をより安
定に保つために、生体に存在するトリプシンやキモトリ
プシンなどのセリンプロテアーゼ中心とするエンドペプ
チダーゼおよび、種々のアミノペプチダーゼやカルボキ
シペプチダーゼ等のエキソペプチダーゼの阻害剤のこと
であり、アプロチニン、ガベキサート、トラネキサム酸
などが挙げられる。
の保存剤、安定化剤、分散剤、pH調節剤、等張化剤、
蛋白質分解酵素阻害剤等を添加しても良い。ここで、保
存剤とは、微生物による製剤の汚染、分解を阻止するた
めに用い、安息香酸、安息香酸エステル類、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどが挙げられる。ま
た、安定化剤とは、製剤の化学的分解や物理的変化を抑
制するために用い、Lアスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナト
リウム、等が挙げられる。また、分散剤とは、粒子を液
体中に均一に分散するのを補助するために用いるもので
あり、カルボキシメチルセルロースやそのナトリウム塩
等が挙げられる。また、pH調節剤とは、溶液のpHを
一定範囲に保つ緩衝剤としてクエン酸塩、酢酸塩、リン
酸塩等が挙げられる。また、等張化剤とは、溶液の浸透
圧を体液と等しくするための等張化剤であり、食塩、ブ
ドウ糖等が挙げられる。また、蛋白質分解酵素阻害剤と
は、血液中、粘膜中でペプチド・蛋白質性薬物をより安
定に保つために、生体に存在するトリプシンやキモトリ
プシンなどのセリンプロテアーゼ中心とするエンドペプ
チダーゼおよび、種々のアミノペプチダーゼやカルボキ
シペプチダーゼ等のエキソペプチダーゼの阻害剤のこと
であり、アプロチニン、ガベキサート、トラネキサム酸
などが挙げられる。
【0018】また粘膜へ投与する液剤の場合、上述の注
射剤同様、必要に応じて公知の保存剤、安定化剤、分散
剤、pH調節剤、等張化剤、蛋白質分解酵素阻害剤等を
添加しても良い。また粘膜への粉剤の場合、必要に応じ
て公知の滑沢剤、結合剤、希釈剤、着色剤、保存剤、防
腐剤、矯臭剤、蛋白質分解酵素阻害剤、そして水吸収性
・水難溶性の基剤や水吸収性・ゲル形成性の基剤および
それらの混合物などを添加しても良い。ここで、滑沢剤
とは、本発明の粒子を含む粉末を均一にするためのもの
で、タルク、ステアリン酸及びその塩、ワックスなどが
挙げられる。また結合剤とは、本発明の粒子を含む粉末
を結合するためのもので、デンプン、デキストリン等が
挙げられる。また希釈剤とは、本発明の粒子を含む粉末
を生体へ投与する際に至適量となるように追加されるも
ので、デンプン、乳糖などが挙げられる。また、着色剤
としては、赤色2号などが、保存剤としては、アスコル
ビン酸等が、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エス
テル類等が、矯臭剤としては、メントール等が挙げられ
る。また、蛋白質分解酵素阻害剤としては、上述の注射
剤の項に記述したアプロチニン、ガベキサート、トラネ
キサム酸などが挙げられる。また、水吸収性・水難溶性
基剤としては、結晶セルロース、架橋カルボキシメチル
セルロースナトリウム、架橋デンプン、ゼラチン、カゼ
イン、トラガントガム、ポリビニルピロリドン、キチ
ン、キトサン等が挙げられる。また、水吸収性・ゲル形
成性の基剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アミロース、
プルラン等が挙げられる。
射剤同様、必要に応じて公知の保存剤、安定化剤、分散
剤、pH調節剤、等張化剤、蛋白質分解酵素阻害剤等を
添加しても良い。また粘膜への粉剤の場合、必要に応じ
て公知の滑沢剤、結合剤、希釈剤、着色剤、保存剤、防
腐剤、矯臭剤、蛋白質分解酵素阻害剤、そして水吸収性
・水難溶性の基剤や水吸収性・ゲル形成性の基剤および
それらの混合物などを添加しても良い。ここで、滑沢剤
とは、本発明の粒子を含む粉末を均一にするためのもの
で、タルク、ステアリン酸及びその塩、ワックスなどが
挙げられる。また結合剤とは、本発明の粒子を含む粉末
を結合するためのもので、デンプン、デキストリン等が
挙げられる。また希釈剤とは、本発明の粒子を含む粉末
を生体へ投与する際に至適量となるように追加されるも
ので、デンプン、乳糖などが挙げられる。また、着色剤
としては、赤色2号などが、保存剤としては、アスコル
ビン酸等が、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エス
テル類等が、矯臭剤としては、メントール等が挙げられ
る。また、蛋白質分解酵素阻害剤としては、上述の注射
剤の項に記述したアプロチニン、ガベキサート、トラネ
キサム酸などが挙げられる。また、水吸収性・水難溶性
基剤としては、結晶セルロース、架橋カルボキシメチル
セルロースナトリウム、架橋デンプン、ゼラチン、カゼ
イン、トラガントガム、ポリビニルピロリドン、キチ
ン、キトサン等が挙げられる。また、水吸収性・ゲル形
成性の基剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アミロース、
プルラン等が挙げられる。
【0019】また本発明の水難溶性組成物あるいは医薬
製剤の投与量としては、一般的には、かかる組成物ある
いは医薬製剤に含有されるペプチド・蛋白質性薬物の含
有量と適用しようとする疾患の種類、患者の年齢・体
重、投与回数等によって適宜使用することができるが、
例えばペプチド・蛋白質性薬物としていカルシトニンを
用いた場合には、カルシトニン含量として、0.1μg
〜50mg、好ましくは1μg〜10mgである。
製剤の投与量としては、一般的には、かかる組成物ある
いは医薬製剤に含有されるペプチド・蛋白質性薬物の含
有量と適用しようとする疾患の種類、患者の年齢・体
重、投与回数等によって適宜使用することができるが、
例えばペプチド・蛋白質性薬物としていカルシトニンを
用いた場合には、カルシトニン含量として、0.1μg
〜50mg、好ましくは1μg〜10mgである。
【0020】本発明により、新規で安全な、長期間の持
続的放出を可能とし、また化学的に安定なペプチド・蛋
白質性薬物の医薬組成物ないしは医薬製剤が提供され、
その臨床的意義は大きい。
続的放出を可能とし、また化学的に安定なペプチド・蛋
白質性薬物の医薬組成物ないしは医薬製剤が提供され、
その臨床的意義は大きい。
【0021】
【実施例】以下に実施例、参考例等により本発明を詳述
するが、これらは本発明を説明する為のものであり、本
発明をなんら限定するものではない。 [実施例1]サケカルシトニン・EDTA2ナトリウム
の水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のサケカルシ
トニン100mgと帝国化学(株)製のEDTA2ナト
リウム75mgを秤量し、室温中で10mlの精製水中
に溶解させ、次いで1時間放置することによりサケカル
シトニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を生成
させた。
するが、これらは本発明を説明する為のものであり、本
発明をなんら限定するものではない。 [実施例1]サケカルシトニン・EDTA2ナトリウム
の水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のサケカルシ
トニン100mgと帝国化学(株)製のEDTA2ナト
リウム75mgを秤量し、室温中で10mlの精製水中
に溶解させ、次いで1時間放置することによりサケカル
シトニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を生成
させた。
【0022】[参考例1]実施例1で作成したカルシト
ニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を凍結乾燥
させ、この乾燥した水難溶性粒子を5mg秤量し、2m
lの精製水に分散させた。その後、この分散液に2mg
の乳酸カルシウムを添加したところ、目視によりカルシ
トニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子の溶解が
確認された(キレートを作っていることを確認するため
に用いるべきカルシウムイオンの量と、この実験での使
用量とはどのような関係にあるのでしょうか)。このこ
とから、本発明の水難溶性組成物はペプチド・蛋白質性
薬物とEDTAとがキレート化していることが推定され
る。
ニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を凍結乾燥
させ、この乾燥した水難溶性粒子を5mg秤量し、2m
lの精製水に分散させた。その後、この分散液に2mg
の乳酸カルシウムを添加したところ、目視によりカルシ
トニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子の溶解が
確認された(キレートを作っていることを確認するため
に用いるべきカルシウムイオンの量と、この実験での使
用量とはどのような関係にあるのでしょうか)。このこ
とから、本発明の水難溶性組成物はペプチド・蛋白質性
薬物とEDTAとがキレート化していることが推定され
る。
【0023】[参考例2]実施例1で作成したカルシト
ニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を凍結乾燥
させ、この乾燥した水難溶性粒子を5mg秤量し、2m
lの精製水に分散させた。その後、この分散液に2mg
のLysを添加させたところ、目視によりカルシトニン
・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子の溶解が確認さ
れた(こちらの場合もどうでしょうか)。このことか
ら、本発明の水難溶性組成物ではペプチド・蛋白質性薬
物中のLys残基とEDTAとがキレート化しているこ
とが推定される。
ニン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を凍結乾燥
させ、この乾燥した水難溶性粒子を5mg秤量し、2m
lの精製水に分散させた。その後、この分散液に2mg
のLysを添加させたところ、目視によりカルシトニン
・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子の溶解が確認さ
れた(こちらの場合もどうでしょうか)。このことか
ら、本発明の水難溶性組成物ではペプチド・蛋白質性薬
物中のLys残基とEDTAとがキレート化しているこ
とが推定される。
【0024】[試験例1]サケカルシトニン含有製剤の
安定性 BACHEM CALIFORNIA社製のサケカルシ
トニン2mg(対照例)、特開平2−306921号公
報の実施例4により凍結乾燥して得られたサケカルシト
ニン・EDTA2ナトリウムの医薬組成物(比較例1)
及び実施例1で得られたサケカルシトニン・EDTA2
ナトリウムの水難溶性粒子をそれぞれ2.5mg秤量
し、それぞれの製剤をガラスのバイアルに入れ、40℃
75%RHの環境で1週間保存した。これらの製剤中の
サケカルシトニンの残存量をHPLC法にて測定し、初
期含量からの残存割合(%)を算出した。結果を表1に
示す。
安定性 BACHEM CALIFORNIA社製のサケカルシ
トニン2mg(対照例)、特開平2−306921号公
報の実施例4により凍結乾燥して得られたサケカルシト
ニン・EDTA2ナトリウムの医薬組成物(比較例1)
及び実施例1で得られたサケカルシトニン・EDTA2
ナトリウムの水難溶性粒子をそれぞれ2.5mg秤量
し、それぞれの製剤をガラスのバイアルに入れ、40℃
75%RHの環境で1週間保存した。これらの製剤中の
サケカルシトニンの残存量をHPLC法にて測定し、初
期含量からの残存割合(%)を算出した。結果を表1に
示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1から、それぞれの製剤中のサケカルシ
トニンの残存量は、対照例(カルシトニン原体)0%、
比較例1(特開平2−306921号公報記載の組成
物)15%に対し、実施例1(本発明の水難溶性組成
物)94%であり、本発明の組成物におけるサケカルシ
トニンは非常に安定であることが判る。
トニンの残存量は、対照例(カルシトニン原体)0%、
比較例1(特開平2−306921号公報記載の組成
物)15%に対し、実施例1(本発明の水難溶性組成
物)94%であり、本発明の組成物におけるサケカルシ
トニンは非常に安定であることが判る。
【0027】[試験例2]ウサギ皮下投与時のサケカル
シトニン含有製剤の持続的放出性 実施例1で作成したサケカルシトニン・EDTA2ナト
リウムの水難溶性粒子を凍結乾燥させて得た粉体を0.
5mg秤量し、2mlの生理食塩水中に分散させて本発
明の水難溶性組成物と担体とからなる液状の医薬製剤を
得て、この医薬製剤を雄性日本白色家兎に0.2ml皮
下注射投与した。投与後の所定の時間に耳静脈より採血
し、血中濃度(pg/ml)をRIA法にて評価した。
結果を表2に示した。
シトニン含有製剤の持続的放出性 実施例1で作成したサケカルシトニン・EDTA2ナト
リウムの水難溶性粒子を凍結乾燥させて得た粉体を0.
5mg秤量し、2mlの生理食塩水中に分散させて本発
明の水難溶性組成物と担体とからなる液状の医薬製剤を
得て、この医薬製剤を雄性日本白色家兎に0.2ml皮
下注射投与した。投与後の所定の時間に耳静脈より採血
し、血中濃度(pg/ml)をRIA法にて評価した。
結果を表2に示した。
【0028】上記試験例1で比較例1として得たサケカ
ルシトニン・EDTA2ナトリウムの医薬組成物を凍結
乾燥させ、得られた粉体を用いて上記と同様にして血中
濃度をRIA法にて評価し、結果を表2に示した。
ルシトニン・EDTA2ナトリウムの医薬組成物を凍結
乾燥させ、得られた粉体を用いて上記と同様にして血中
濃度をRIA法にて評価し、結果を表2に示した。
【0029】
【表2】
【0030】表2から、比較例1の製剤と実施例1の製
剤からのサケカルシトニンの放出パターンは全く相違し
ていること、本発明の製剤はサケカルシトニンの持続的
放出性に優れていることが判る。すなわち、比較例1の
医薬組成物と本発明の水難溶性組成物とは異なる組成物
であることが明らかである。
剤からのサケカルシトニンの放出パターンは全く相違し
ていること、本発明の製剤はサケカルシトニンの持続的
放出性に優れていることが判る。すなわち、比較例1の
医薬組成物と本発明の水難溶性組成物とは異なる組成物
であることが明らかである。
【0031】[試験例3]ウサギ経口投与時のサケカル
シトニン含有製剤の持続的放出性 実施例1で作成したカルシトニン・EDTA2ナトリウ
ムの水難溶性粒子を凍結乾燥させて得た粉体を5mg秤
量し、2mlのPBS緩衝液に分散させて得られた液状
の医薬製剤を雄性日本白色家兎に経口ゾンデにより投与
した。投与後の所定の時間に耳静脈より採血し、血中濃
度(pg/ml)をRIA法にて評価した。結果を表3
に示した。
シトニン含有製剤の持続的放出性 実施例1で作成したカルシトニン・EDTA2ナトリウ
ムの水難溶性粒子を凍結乾燥させて得た粉体を5mg秤
量し、2mlのPBS緩衝液に分散させて得られた液状
の医薬製剤を雄性日本白色家兎に経口ゾンデにより投与
した。投与後の所定の時間に耳静脈より採血し、血中濃
度(pg/ml)をRIA法にて評価した。結果を表3
に示した。
【0032】
【表3】
【0033】表3から、本発明の水難溶性組成物は、従
来、吸収率が1%に満たないとされているペプチド・蛋
白質性薬物の吸収率を、経口投与の場合でも著しく改善
したことが判る。
来、吸収率が1%に満たないとされているペプチド・蛋
白質性薬物の吸収率を、経口投与の場合でも著しく改善
したことが判る。
【0034】[実施例2]CGRP・EDTA2ナトリ
ウムの水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のヒトカルシ
トニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)1mgと帝国化
学(株)製のEDTA2ナトリウム0.5mgを秤量
し、4℃の低温室中で0.1mlの精製水中に溶解さ
せ、次いで24時間放置することによりCGRP・ED
TA2ナトリウムの水難溶性粒子を生成させた。
ウムの水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のヒトカルシ
トニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)1mgと帝国化
学(株)製のEDTA2ナトリウム0.5mgを秤量
し、4℃の低温室中で0.1mlの精製水中に溶解さ
せ、次いで24時間放置することによりCGRP・ED
TA2ナトリウムの水難溶性粒子を生成させた。
【0035】[実施例3]ソマトスタチン・EDTA2
ナトリウムの水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のソマトスタ
チン100mgと帝国化学(株)製のEDTA2ナトリ
ウム50mgを秤量し、室温中で10mlの精製水中に
溶解させ、次いで2時間放置することによりソマトスタ
チン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を生成させ
た。
ナトリウムの水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のソマトスタ
チン100mgと帝国化学(株)製のEDTA2ナトリ
ウム50mgを秤量し、室温中で10mlの精製水中に
溶解させ、次いで2時間放置することによりソマトスタ
チン・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒子を生成させ
た。
【0036】[試験例4]ソマトスタチン含有製剤の持
続的放出性 実施例3で作成したソマトスタチン・EDTA2ナトリ
ウムの水難溶性粒子を凍結乾燥させて得られた粉体を2
5mg秤量し、200mlの生理食塩水及びマグネティ
ックスターラーバーの入った500mlのガラスビーカ
ー中に添加し、スターラー撹拌下、所定の時間に一定量
サンプリングし、水難溶性粒子からのソマトスタチンの
放出量を測定し、投与量に対する割合(%)として算出
した。結果を表4に示した。
続的放出性 実施例3で作成したソマトスタチン・EDTA2ナトリ
ウムの水難溶性粒子を凍結乾燥させて得られた粉体を2
5mg秤量し、200mlの生理食塩水及びマグネティ
ックスターラーバーの入った500mlのガラスビーカ
ー中に添加し、スターラー撹拌下、所定の時間に一定量
サンプリングし、水難溶性粒子からのソマトスタチンの
放出量を測定し、投与量に対する割合(%)として算出
した。結果を表4に示した。
【0037】
【表4】
【0038】表4から、ソマトスタチンを含有する本発
明の水難溶性組成物は優れた持続的放出性を有すること
が判る。
明の水難溶性組成物は優れた持続的放出性を有すること
が判る。
【0039】[実施例4]hGRF・EDTA2ナトリ
ウムの水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のヒト成長ホ
ルモン放出因子(hGRF)20mgと帝国化学(株)
製のEDTA2ナトリウム5mgを秤量し、室温中で1
0mlの精製水中に溶解させ、次いで5時間放置するこ
とによりhGRF・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒
子を生成させた。
ウムの水難溶性組成物 BACHEM CALIFORNIA社製のヒト成長ホ
ルモン放出因子(hGRF)20mgと帝国化学(株)
製のEDTA2ナトリウム5mgを秤量し、室温中で1
0mlの精製水中に溶解させ、次いで5時間放置するこ
とによりhGRF・EDTA2ナトリウムの水難溶性粒
子を生成させた。
【0040】[試験例5]ウサギ経鼻投与によるhGR
F含有製剤の持続的放出性 実施例4で作成したhGRF・EDTA2ナトリウムの
水難溶性粒子を凍結乾燥させて得た粉体を5mg秤量し
た。この粉体と旭化成(株)製の結晶セルロース100
mgと乳鉢上で混合して本発明の水難溶性組成物と担体
とからなる粉末状の医薬製剤を得た。得られた粉末状医
薬製剤を、雄性日本白色家兎の鼻腔内に10mgづつ、
パブライザー(登録商標、帝人株式会社)により噴霧投
与した。投与後の所定の時間に耳静脈より採血し、血中
濃度(pg/ml)をRIA法にて評価した。結果を表
5に示した。
F含有製剤の持続的放出性 実施例4で作成したhGRF・EDTA2ナトリウムの
水難溶性粒子を凍結乾燥させて得た粉体を5mg秤量し
た。この粉体と旭化成(株)製の結晶セルロース100
mgと乳鉢上で混合して本発明の水難溶性組成物と担体
とからなる粉末状の医薬製剤を得た。得られた粉末状医
薬製剤を、雄性日本白色家兎の鼻腔内に10mgづつ、
パブライザー(登録商標、帝人株式会社)により噴霧投
与した。投与後の所定の時間に耳静脈より採血し、血中
濃度(pg/ml)をRIA法にて評価した。結果を表
5に示した。
【0041】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/27 A61K 37/24 38/04 37/26 38/21 37/30 47/18 37/32 37/36 37/43 37/66 H (72)発明者 藤井 隆雄 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内
Claims (13)
- 【請求項1】 ペプチド・蛋白質性薬物並びにEDTA
からなるペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物。 - 【請求項2】 該水難溶性組成物が、該ペプチド・蛋白
質性薬物並びに該EDTAを水性溶媒中に溶解し、次い
で得られた水性溶液を該水難溶性組成物が得られるまで
放置することにより製造し得るものである請求項1に記
載の水難溶性組成物。 - 【請求項3】 その形態が水難溶性粒子である請求項1
又は2に記載のペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成
物。 - 【請求項4】 該水性溶媒1mlに対して、該ペプチド
・蛋白質性薬物1.0mg以上飽和溶解度以下と該ED
TA0.5mg以上を用いることを特徴とする請求項2
記載の水難溶性組成物。 - 【請求項5】 該ペプチド・蛋白質性薬物が、その一次
構造中にLys及びArgから選ばれるアミノ酸残基を
少なくとも1以上有するものである請求項1〜3のいず
れか一項記載のペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成
物。 - 【請求項6】 該ペプチド・蛋白質性薬物が、その一次
構造中のアミノ酸残基数が10〜500である請求項5
に記載のペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物。 - 【請求項7】 該ペプチド・蛋白質性薬物が、カルシト
ニン類、カルシトニン遺伝子関連ペプチド類、ソマトス
タチン類、成長ホルモン放出因子類、エンドセリン類、
エンドルフィン類、インターロイキン類、サブスタンス
P類、グルカゴン類、グルカゴン様ペプチド類、副腎皮
質刺激ホルモン類、コルチコトロピン放出因子類、イン
ターフェロン類、インスリン類、成長ホルモン類、成長
ホルモン放出ホルモン類、エリスロポエチン類、顆粒球
コロニー形成刺激因子類、マクロファージ形成刺激因子
類からなる群から選ばれる1又は2以上のペプチド・蛋
白質性薬物である請求項1〜3のいずれか一項記載のペ
プチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物。 - 【請求項8】 該ペプチド・蛋白質性薬物が、カルシト
ニン類、カルシトニン遺伝子関連ペプチド類、ソマトス
タチン類、成長ホルモン放出因子類、インスリン類から
なる群から選ばれる1又は2以上のペプチド・蛋白質性
薬物である請求項1〜3のいずれか一項記載のペプチド
・蛋白質性薬物の水難溶性組成物。 - 【請求項9】 請求項1に記載のペプチド・蛋白質性薬
物の水難溶性組成物と薬学的に許容される担体とからな
る医薬製剤。 - 【請求項10】 製剤の形態が注射剤である請求項9記
載の医薬製剤。 - 【請求項11】 製剤の形態が経鼻剤である請求項9記
載の医薬製剤。 - 【請求項12】 製剤の形態が経肺剤である請求項9記
載の医薬製剤。 - 【請求項13】 製剤の形態が経口剤である請求項9記
載の医薬製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8015218A JPH09208485A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8015218A JPH09208485A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09208485A true JPH09208485A (ja) | 1997-08-12 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8015218A Pending JPH09208485A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ペプチド・蛋白質性薬物の水難溶性組成物 |
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