JPH09189115A - タイル貼り等の壁の形成方法および壁材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はラス左官工事を行なわなくても表面
に塗装やタイルを貼り付けることができる、防水性、耐
熱性、耐候性に優れ、工期が短く安価なタイル貼り等の
壁の形成方法および壁材を得るにある。 【解決手段】 ボードの表面にリボールマイテイ（商品
名）の塗膜層を形成した壁材を壁本体の表面に隙間なく
貼り付ける壁材貼り付け工程と、この壁材貼り付け工程
後に壁材の表面に接着剤を塗布してタイルを貼り付ける
タイル貼り工程とでタイル貼り等の壁の形成方法を構成
している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はタイルを貼ったり、
塗装したりする外壁や浴室の壁等のタイル貼り等の壁の
形成方法および壁材に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、タイルを貼った外壁は壁本体の表
面にラシャ紙と金網を取付けて行なうラス左官工事を行
なった後、その表面に接着剤を塗布してタイルを貼り付
ける作業を行なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のタイルを貼った
外壁の工法では、壁本体の表面に行なうラス左官工事に
手数と時間がかかり、工期が長くなり、コスト高になる
という欠点があった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
ラス左官工事を行なわなくても表面にタイルを貼り付け
ることができる、防水性、耐熱性、耐候性に優れ、工期
が短く安価なタイル貼り等の壁の形成方法および壁材を
提供することを目的としている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限
定するものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はボードの表面にリボールマイテイ（商品
名）の塗膜層を形成した壁材を壁本体の表面に隙間なく
貼り付ける壁材貼り付け工程と、この壁材貼り付け工程
後に壁材の表面に接着剤を塗布してタイルを貼り付ける
タイル貼り工程とでタイル貼り等の壁の形成方法を構成
している。

【０００７】また、本発明はフレキシブルボード、ステ
ンレス板、合板等で形成されたボードと、このボードの
表面に形成したリボールマイテイ（商品名）の塗膜層と
で壁材を構成している。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り、本発明を詳細に説明する。

【０００９】図１ないし図５の本発明の第１の実施の形
態において、１はＡＬＣ板、コンパネ板材等で形成され
た壁本体２の表面に隙間なく壁材３を貼り付ける壁材貼
り付け工程で、この壁材貼り付け工程１で壁本体２に貼
り付けられる壁材３は、従来から一般に行なわれている
貼り付け手段で貼り付けられるもので、図３および図４
に示すように、合板で形成されたボード４と、このボー
ド４の表面に形成した下塗り用リボールマイテイ（東洋
エクステリアの商品名）の塗膜層５ａ、中塗り用リボー
ルマイテイ（東洋エクステリアの商品名）の塗膜層５
ｂ、上塗り用リボールマイテイ（商品名）の塗膜層５ｃ
および仕上げ用リボールマイテイ（東洋エクステリアの
商品名）の塗膜層５ｄ等からなる、防水性、耐熱性、耐
候性等に優れた塗膜層５とで構成されている。

【００１０】６は前記壁材貼り付け工程１後に行なうタ
イル貼り工程で、このタイル貼り工程６は図５に示すよ
うに、前記壁本体２に貼り付けられた壁材３の表面に接
着剤を吹き付け塗布して接着剤層７を形成した後、タイ
ル８を貼り付けて行なう。

【００１１】上記のように形成されるタイル貼り壁９は
防水性、耐熱性、耐候性等に優れているので、浴室やキ
ッチンの壁に用いることができる。

【００１２】

【発明の異なる実施の形態】次に、図６ないし図１１に
示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、
これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前
記本発明の第１の実施の形態と同一構成部分には同一符
号を付して重複する説明を省略する。

【００１３】図６ないし図８の本発明の第２の実施の形
態において、前記本発明の第１の実施の形態と主に異な
る点は、壁材貼り付け工程１Ａでステンレス板をボード
４Ａとして用いた壁材３Ａを使用した点で、このように
形成された壁材３Ａを用いても、前記本発明の第１の実
施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００１４】図９ないし図１１の本発明の第３の実施の
形態において、前記本発明の第１の実施の形態と主に異
なる点は、壁材貼り付け工程１Ｂで合成樹脂材等のフレ
キシブルな素材のボード４Ｂを用いた壁材３Ｂを使用し
た点で、このように形成された壁材３Ｂを用いても、前
記本発明の第１の実施の形態と同様な作用効果が得られ
る。

【００１５】なお、前記本発明の各実施の形態では、壁
材３、３Ａ、３Ｂとしてボード４、４Ａ、４Ｂの表面に
４層の塗膜層５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄとからなる塗膜層
５を形成したものについて説明したが、本発明はこれに
限らず、使用目的に応じて１層以上の塗膜層が形成され
たものであってもよい。また、壁本体２に貼り付けられ
た壁材３の表面にタイル８を貼り付ける代わりに塗料を
塗布してもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００１７】（１）ボードの表面にリボールマイテイ
（商品名）の塗膜層を形成した壁材を壁本体の表面に隙
間なく貼り付ける壁材貼り付け工程と、この壁材貼り付
け工程後に壁材の表面に接着剤を塗布してタイルを貼り
付けるタイル貼り工程とからなるので、従来のように壁
本体の表面に手数と時間がかかる左官作業を行なわなく
てもタイル貼り作業を行なうことができる。したがっ
て、工期が短縮され、安価に形成することができる。

【００１８】（２）前記（１）によって、壁本体の表面
を覆うように壁材を貼り付ける作業は容易で、短時間に
熟練者でなくても行なうことができ、効率よく作業を行
なうことができる。

【００１９】（３）前記（１）によって、壁材は表面に
リボールマイテイ（商品名）の塗膜層が形成されている
ので、防水性、耐熱性、耐候性等に優れているため、浴
室やキッチンの壁に用いることができる。

【００２０】（４）請求項２、３も前記（１）〜（３）
と同様な効果が得られるとともに、現場での作業を容易
に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示す工程図。

【図２】壁材貼り付け工程の説明図。

【図３】壁材の斜視図。

【図４】図３の４−４線に沿う拡大断面図。

【図５】タイル貼り工程の説明図。

【図６】本発明の第２の実施の形態を示す工程図。

【図７】壁材の斜視図。

【図８】図７の８−８線に沿う拡大断面図。

【図９】本発明の第３の実施の形態を示す工程図。

【図１０】壁材の斜視図。

【図１１】図１０の１１−１１線に沿う拡大断面図。

【符号の説明】

１、１Ａ、１Ｂ：壁材貼り付け工程、 ２：壁本体、 ３、３Ａ、３Ｂ：壁材、 ４、４Ａ、４Ｂ：ボード、 ５：塗膜層、 ６：タイル貼り工程、 ７：接着剤層、 ８：タイル、 ９：タイル貼り壁。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボードの表面にリボールマイテイ（商品
   名）の塗膜層を形成した壁材を壁本体の表面に隙間なく
   貼り付ける壁材貼り付け工程と、この壁材貼り付け工程
   後に壁材の表面に接着剤を塗布してタイルを貼り付ける
   タイル貼り工程とを含むことを特徴とするタイル貼り等
   の壁の形成方法。
2. 【請求項２】 フレキシブルボード、ステンレス板、合
   板等で形成されたボードと、このボードの表面に形成し
   たリボールマイテイ（商品名）の塗膜層とからなること
   を特徴とする壁材。
3. 【請求項３】 フレキシブルボード、ステンレス板、合
   板等で形成されたボードと、このボードの表面に形成さ
   れたリボールマイテイ（商品名）の複数層の塗膜層とか
   らなることを特徴とする壁材。