JPH09186221A - 半導体ウエハの位置合わせ用マーク構造及びその製造方法 - Google Patents
半導体ウエハの位置合わせ用マーク構造及びその製造方法Info
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- JPH09186221A JPH09186221A JP35271795A JP35271795A JPH09186221A JP H09186221 A JPH09186221 A JP H09186221A JP 35271795 A JP35271795 A JP 35271795A JP 35271795 A JP35271795 A JP 35271795A JP H09186221 A JPH09186221 A JP H09186221A
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 雑音を防止し精度の高い検出信号が得られる
多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハ1上に、層間膜2、4と配
線層3、7とを交互に重ねて形成する多層配線構造体で
あって、スクライブライン上のパターニングされた層間
膜4により位置合わせ用マークを構成する多層配線構造
体の位置合わせ用マーク構造において、前記スクライブ
ライン上の下層配線層3を残した状態で前記位置合わせ
用マークを形成した。
多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハ1上に、層間膜2、4と配
線層3、7とを交互に重ねて形成する多層配線構造体で
あって、スクライブライン上のパターニングされた層間
膜4により位置合わせ用マークを構成する多層配線構造
体の位置合わせ用マーク構造において、前記スクライブ
ライン上の下層配線層3を残した状態で前記位置合わせ
用マークを形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ上に
形成された多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造及
びその製造方法に関し、特に、露光位置に半導体ウエハ
を位置合わせする際、或いは半導体ウエハ上に既に形成
されているパターンに、次工程のマスクパターンを位置
合わせする際に利用される半導体ウエハの位置合わせ用
マーク構造及びその製造方法に関するものである。
形成された多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造及
びその製造方法に関し、特に、露光位置に半導体ウエハ
を位置合わせする際、或いは半導体ウエハ上に既に形成
されているパターンに、次工程のマスクパターンを位置
合わせする際に利用される半導体ウエハの位置合わせ用
マーク構造及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程において、ウエハ上に多
数のICチップが縦横にマトリクス状に形成され、各I
Cチップ間はスクライブラインにより分離される。各I
Cチップはリソグラフィ工程において露光装置(ステッ
パ)により、所定の複数のICチップごとに露光されパ
ターニングされる。この場合、ステッパの露光位置にウ
エハを位置合わせするためにアライメントマーク(パタ
ーン)がウエハに形成される。また、パターニングを終
了したウエハ上で、下層パターンと上層パターンとの整
合を確認するために重ね合わせ検出マーク(パターン)
が設けられる。
数のICチップが縦横にマトリクス状に形成され、各I
Cチップ間はスクライブラインにより分離される。各I
Cチップはリソグラフィ工程において露光装置(ステッ
パ)により、所定の複数のICチップごとに露光されパ
ターニングされる。この場合、ステッパの露光位置にウ
エハを位置合わせするためにアライメントマーク(パタ
ーン)がウエハに形成される。また、パターニングを終
了したウエハ上で、下層パターンと上層パターンとの整
合を確認するために重ね合わせ検出マーク(パターン)
が設けられる。
【0003】このようなアライメントパターンや重ね合
わせパターン等の位置合わせ用パターンは、ウエハ面を
素子形成用として有効に用いるために、通常素子形成領
域以外の部分であるスクライブライン上に形成される。
わせパターン等の位置合わせ用パターンは、ウエハ面を
素子形成用として有効に用いるために、通常素子形成領
域以外の部分であるスクライブライン上に形成される。
【0004】図2は従来の位置合わせ用パターンの形成
工程を順番に示すウエハのスクライブライン部分の断面
図である。
工程を順番に示すウエハのスクライブライン部分の断面
図である。
【0005】ウエハ上に半導体素子を形成する場合、素
子領域上に層間膜を介してまず下層配線(1Al:1層
目のアルミ配線)が形成され、その上にさらに層間膜を
介して上層配線(2Al:2層目のアルミ配線)が形成
される。このとき、スクライブライン上では、下層の層
間膜及び下層配線はパターニングにより除去される。こ
のように、半導体ウエハ10上のスクライブラインで囲
まれた素子領域に下層層間膜を形成し、前記スクライブ
ライン上の下層層間膜を除去した状態で、その上に下層
配線層(1Al)を形成し、前記スクライブライン上の
下層配線層(1Al)を除去した状態で、その上に上層
層間膜(1−2Al間層間膜)を形成する。この上層層
間膜をパターニングするためにレジストが塗布されパタ
ーンに対応して開口が形成される。このときスクライブ
ライン上のレジストも同時にアライメントパターン形成
のためにパターニングされる。この状態を図2(A)に
示す。このように、上層層間膜(1−2Al間)11の
上にパターニングされた状態のレジスト膜12を形成
し、このレジスト12をマスクとして上層層間膜11を
エッチング加工した後、このレジスト膜12を除去す
る。これにより、図2の(B)に示すように、スクライ
ブライン上の上層層間膜11がパターニングされた状態
となる。
子領域上に層間膜を介してまず下層配線(1Al:1層
目のアルミ配線)が形成され、その上にさらに層間膜を
介して上層配線(2Al:2層目のアルミ配線)が形成
される。このとき、スクライブライン上では、下層の層
間膜及び下層配線はパターニングにより除去される。こ
のように、半導体ウエハ10上のスクライブラインで囲
まれた素子領域に下層層間膜を形成し、前記スクライブ
ライン上の下層層間膜を除去した状態で、その上に下層
配線層(1Al)を形成し、前記スクライブライン上の
下層配線層(1Al)を除去した状態で、その上に上層
層間膜(1−2Al間層間膜)を形成する。この上層層
間膜をパターニングするためにレジストが塗布されパタ
ーンに対応して開口が形成される。このときスクライブ
ライン上のレジストも同時にアライメントパターン形成
のためにパターニングされる。この状態を図2(A)に
示す。このように、上層層間膜(1−2Al間)11の
上にパターニングされた状態のレジスト膜12を形成
し、このレジスト12をマスクとして上層層間膜11を
エッチング加工した後、このレジスト膜12を除去す
る。これにより、図2の(B)に示すように、スクライ
ブライン上の上層層間膜11がパターニングされた状態
となる。
【0006】次にこのパターニングされた上層層間膜1
1上に図2の(C)に示すように、上層配線層(2A
l)14を積層して、多層配線構造体を形成する。これ
により前記スクライブライン上に上層配線層14からな
る位置合わせ用パターンが形成される。
1上に図2の(C)に示すように、上層配線層(2A
l)14を積層して、多層配線構造体を形成する。これ
により前記スクライブライン上に上層配線層14からな
る位置合わせ用パターンが形成される。
【0007】しかしながら、上記従来の方法で作られた
位置合わせ用パターンは、スクライブライン上の上層層
間膜11をエッチングによりパターニングするとき、ブ
ランケット埋め込みタングステンのエッチバックプロセ
スを用いてICチップ内にタングステンプラグを形成す
るとき、スクライブラインの表面が荒れてしまったり、
また、シリコンウエハ10上にアルミニウムの高温スパ
ッタでスクライブライン上に上層配線層14を形成する
とき、アルミニウムとシリコンが反応してアルミニウム
の組成が変化したり表面が荒れてしまうという欠点があ
った。
位置合わせ用パターンは、スクライブライン上の上層層
間膜11をエッチングによりパターニングするとき、ブ
ランケット埋め込みタングステンのエッチバックプロセ
スを用いてICチップ内にタングステンプラグを形成す
るとき、スクライブラインの表面が荒れてしまったり、
また、シリコンウエハ10上にアルミニウムの高温スパ
ッタでスクライブライン上に上層配線層14を形成する
とき、アルミニウムとシリコンが反応してアルミニウム
の組成が変化したり表面が荒れてしまうという欠点があ
った。
【0008】そこで、この欠点を解消するため、従来多
層配線構造体の位置合わせ用パターン構造の製造方法と
して次のような方法が用いられていた。
層配線構造体の位置合わせ用パターン構造の製造方法と
して次のような方法が用いられていた。
【0009】図3はこの従来の改良方法を示す。半導体
ウエハ10上に下層層間膜15を形成し、素子領域内で
これをパターニングするとき、この下層層間膜15を前
記スクライブライン上に残しておく。このように下層層
間膜を残した状態で、その上に下層配線層(1Al)を
形成する。この下層配線層は素子領域内でパターニング
される。このパターニングによりスクライブライン上の
下層配線層は除去される。次に、前記スクライブライン
上の下層配線層(1Al)が除去された状態で、その上
に上層層間膜11を形成する。その後、図3の(A)に
示すように、その上層層間膜11の上にパターニングさ
れた状態のレジスト膜12を形成する。このレジスト1
2をマスクとして、上層層間膜11をエッチング加工し
た後レジスト膜12を除去する。この状態が図3の
(B)に示される。続いて、スクライブライン上の上層
層間膜11が図のようにパターニングされた状態で、そ
の上層層間膜11上に、図3の(C)に示すように、上
層配線層(2Al)17を形成する。これにより素子領
域内で多層配線構造体が形成されると共に、前記スクラ
イブライン上にこの上層配線層17により位置合わせ用
パターンが形成される。
ウエハ10上に下層層間膜15を形成し、素子領域内で
これをパターニングするとき、この下層層間膜15を前
記スクライブライン上に残しておく。このように下層層
間膜を残した状態で、その上に下層配線層(1Al)を
形成する。この下層配線層は素子領域内でパターニング
される。このパターニングによりスクライブライン上の
下層配線層は除去される。次に、前記スクライブライン
上の下層配線層(1Al)が除去された状態で、その上
に上層層間膜11を形成する。その後、図3の(A)に
示すように、その上層層間膜11の上にパターニングさ
れた状態のレジスト膜12を形成する。このレジスト1
2をマスクとして、上層層間膜11をエッチング加工し
た後レジスト膜12を除去する。この状態が図3の
(B)に示される。続いて、スクライブライン上の上層
層間膜11が図のようにパターニングされた状態で、そ
の上層層間膜11上に、図3の(C)に示すように、上
層配線層(2Al)17を形成する。これにより素子領
域内で多層配線構造体が形成されると共に、前記スクラ
イブライン上にこの上層配線層17により位置合わせ用
パターンが形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
3に示す従来の方法で作られた位置合わせ用パターン
は、スクライブライン上の上層層間膜11をエッチング
によりパターニングするとき、下層層間膜15を十分に
除去できないので、エッチング残渣等の影響により、図
3(B)に示すように、パターンがない開口部分16の
下層層間膜15の表面が荒れる。したがって、この荒れ
に倣って、この下層層間膜15の上に形成される上層配
線層17の表面も図3(C)に示すように荒れる。この
ため、この上層配線層17を例えばアライメントパター
ンとして用いた場合、アライメント信号に上層配線層1
7の表面の荒れによる雑音波形がのってしまう欠点があ
った。これに対処するために上層配線層17をオーバー
エッチングすれば、素子領域の多層配線構造体のコンタ
クトにクラウンが発生しやすくなり、配線接続構造の信
頼性の低下の原因となっていた。また、オーバーエッチ
ングによりシリコンウエハが露出すれば、次いでターゲ
ットをアルミニウムとする高湿スバッタでスクライブラ
イン上に上層配線層14を形成するとき、前記図2の最
初の従来の方法で作られた位置合わせ用パターンと同様
に、アルミニウムとシリコンが反応し、荒れが生じ抵抗
特性を劣化させる欠点があった。
3に示す従来の方法で作られた位置合わせ用パターン
は、スクライブライン上の上層層間膜11をエッチング
によりパターニングするとき、下層層間膜15を十分に
除去できないので、エッチング残渣等の影響により、図
3(B)に示すように、パターンがない開口部分16の
下層層間膜15の表面が荒れる。したがって、この荒れ
に倣って、この下層層間膜15の上に形成される上層配
線層17の表面も図3(C)に示すように荒れる。この
ため、この上層配線層17を例えばアライメントパター
ンとして用いた場合、アライメント信号に上層配線層1
7の表面の荒れによる雑音波形がのってしまう欠点があ
った。これに対処するために上層配線層17をオーバー
エッチングすれば、素子領域の多層配線構造体のコンタ
クトにクラウンが発生しやすくなり、配線接続構造の信
頼性の低下の原因となっていた。また、オーバーエッチ
ングによりシリコンウエハが露出すれば、次いでターゲ
ットをアルミニウムとする高湿スバッタでスクライブラ
イン上に上層配線層14を形成するとき、前記図2の最
初の従来の方法で作られた位置合わせ用パターンと同様
に、アルミニウムとシリコンが反応し、荒れが生じ抵抗
特性を劣化させる欠点があった。
【0011】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなさ
れたものであって、雑音をなくし精度の高い検出信号が
得られる多層配線構造体の位置合わせパターン構造及び
その製造方法を提供することを目的とする。
れたものであって、雑音をなくし精度の高い検出信号が
得られる多層配線構造体の位置合わせパターン構造及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、半導体ウエハ上に、層間膜と配線層と
を交互に重ねて形成する積層構造であって、スクライブ
ライン上の上層配線層により位置合わせ用マークを構成
する半導体ウエハの位置合わせ用マーク構造において、
前記スクライブライン上の下層配線層を残した状態で前
記位置合わせ用マークを形成したことを特徴とする半導
体ウエハの位置合わせ用マーク構造を提供する。
め、本発明では、半導体ウエハ上に、層間膜と配線層と
を交互に重ねて形成する積層構造であって、スクライブ
ライン上の上層配線層により位置合わせ用マークを構成
する半導体ウエハの位置合わせ用マーク構造において、
前記スクライブライン上の下層配線層を残した状態で前
記位置合わせ用マークを形成したことを特徴とする半導
体ウエハの位置合わせ用マーク構造を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】好ましい実施形態においては、前
記下層配線層の下側の層間膜を残した状態で前記位置合
わせ用マークを形成したことを特徴としている。
記下層配線層の下側の層間膜を残した状態で前記位置合
わせ用マークを形成したことを特徴としている。
【0014】別の好ましい実施形態においては、前記半
導体ウエハをシリコンウエハとし、前記配線層をアルミ
ニウム配線層としたことを特徴としている。
導体ウエハをシリコンウエハとし、前記配線層をアルミ
ニウム配線層としたことを特徴としている。
【0015】さらに別の好ましい実施形態においては、
前記位置合わせ用マークをアライメントパターンとした
ことを特徴としている。
前記位置合わせ用マークをアライメントパターンとした
ことを特徴としている。
【0016】さらに別の好ましい実施形態においては、
前記位置合わせ用マークを重ね合わせ検出パターンとし
たことを特徴としている。
前記位置合わせ用マークを重ね合わせ検出パターンとし
たことを特徴としている。
【0017】本発明はさらに、半導体ウエハ上に下層の
層間膜を形成し、スクライブライン上に下層の層間膜を
残した状態で、その上に下層配線層を形成し、前記スク
ライブライン上に下層配線層を残した状態で、その上に
上層の層間膜を形成し、前記スクライブライン上の上層
の層間膜がパターニングされた状態で、さらにその上に
上層配線層を形成して、多層配線構造体を作ると共に、
前記スクライブライン上の上層配線層を位置合わせ用マ
ークとしたことを特徴とする半導体ウエハの位置合わせ
用マーク構造の製造方法を提供する。
層間膜を形成し、スクライブライン上に下層の層間膜を
残した状態で、その上に下層配線層を形成し、前記スク
ライブライン上に下層配線層を残した状態で、その上に
上層の層間膜を形成し、前記スクライブライン上の上層
の層間膜がパターニングされた状態で、さらにその上に
上層配線層を形成して、多層配線構造体を作ると共に、
前記スクライブライン上の上層配線層を位置合わせ用マ
ークとしたことを特徴とする半導体ウエハの位置合わせ
用マーク構造の製造方法を提供する。
【0018】上記構成によれば、半導体ウエハに下層層
間膜と、下層配線層を順に形成した後、その上にエッチ
ングによりパターニングした上層層間膜を形成する際、
選択比の大きいエッチング条件とすることにより、上層
層間膜に比べて下層配線層のエッチングレートが低くな
るため、下層配線層はエッチングされず、エッチングの
ストッパとなる。したがって、スクライブライン上の上
層配線層のパターン開口部は表面が平坦な下層配線層上
に形成されることになる。これにより、上層配線層の表
面が荒れることはなくなり、検出精度の高い位置合せマ
ーク構造が形成される。
間膜と、下層配線層を順に形成した後、その上にエッチ
ングによりパターニングした上層層間膜を形成する際、
選択比の大きいエッチング条件とすることにより、上層
層間膜に比べて下層配線層のエッチングレートが低くな
るため、下層配線層はエッチングされず、エッチングの
ストッパとなる。したがって、スクライブライン上の上
層配線層のパターン開口部は表面が平坦な下層配線層上
に形成されることになる。これにより、上層配線層の表
面が荒れることはなくなり、検出精度の高い位置合せマ
ーク構造が形成される。
【0019】
【実施例】図1は本発明に係る多層配線構造体の位置合
せ用マーク構造の製造過程を順番に示すウエハのスクラ
イブライン部分の断面図である。位置合わせ用マーク構
造は、多層配線構造体を形成する際に、これと共に形成
されるので、多層配線構造体の製造工程にしたがって説
明する。
せ用マーク構造の製造過程を順番に示すウエハのスクラ
イブライン部分の断面図である。位置合わせ用マーク構
造は、多層配線構造体を形成する際に、これと共に形成
されるので、多層配線構造体の製造工程にしたがって説
明する。
【0020】まず、図1に示すように、シリコンからな
る半導体ウエハ1上に、例えばSiO2 からなる下層層
間膜(1Alの下側の層間膜)2を形成し、スクライブ
ライン上のこの下層層間膜2を残した状態で、その上に
アルミニウムからなる下層配線層(1Al)3を形成す
る。
る半導体ウエハ1上に、例えばSiO2 からなる下層層
間膜(1Alの下側の層間膜)2を形成し、スクライブ
ライン上のこの下層層間膜2を残した状態で、その上に
アルミニウムからなる下層配線層(1Al)3を形成す
る。
【0021】次にスクライブライン上に上記下層配線層
3を残した状態で、その上に、例えばSiO2 からなる
上層層間膜(1−2Al間の層間膜)4を形成する。そ
の後、図1(A)に示すように、その上層層間膜4の上
に露光によりパターニングされた状態のレジスト膜5を
形成する。
3を残した状態で、その上に、例えばSiO2 からなる
上層層間膜(1−2Al間の層間膜)4を形成する。そ
の後、図1(A)に示すように、その上層層間膜4の上
に露光によりパターニングされた状態のレジスト膜5を
形成する。
【0022】次にこのレジスト膜5をマスクとして上層
層間膜4をエッチング加工してパターニングする。この
とき、上層層間膜4の下側の下層配線層3がエッチング
のストッパとなる。続いて、レジスト膜5を除去する。
この状態を図1(B)に示す。このようにスクライブラ
イン上の上層層間膜4がパターニングされた状態で、そ
の上層層間膜4上に、図1(C)に示すように、アルミ
ニウムからなる上層配線層(2Al)7を形成しこれを
パターニングする。これにより、素子領域内に多層配線
構造体が形成されるとともに、スクライブライン上に上
層配線層7からなる位置合わせ用マーク構造が形成され
る。
層間膜4をエッチング加工してパターニングする。この
とき、上層層間膜4の下側の下層配線層3がエッチング
のストッパとなる。続いて、レジスト膜5を除去する。
この状態を図1(B)に示す。このようにスクライブラ
イン上の上層層間膜4がパターニングされた状態で、そ
の上層層間膜4上に、図1(C)に示すように、アルミ
ニウムからなる上層配線層(2Al)7を形成しこれを
パターニングする。これにより、素子領域内に多層配線
構造体が形成されるとともに、スクライブライン上に上
層配線層7からなる位置合わせ用マーク構造が形成され
る。
【0023】上記製造工程を経て作られた位置合せ用マ
ーク構造によれば、スクライブライン上の下層配線層3
を残した状態で、この下層配線層3上に上層層間膜4を
形成したため、この上層層間膜4をエッチングによりパ
ターニングする際、下層配線層3がエッチングのストッ
パとなる。即ち、スクライブライン上の下層層間膜2
は、その上のエッチングレートの低い下層配線層3によ
り保護され、パターンがない開口部分6もエッチングさ
れることがない。したがって、図3(B)のような開口
部分16の荒れは生じない。またこのときパターニング
された開口部分6においては、表面が平坦な下層配線層
3上に上層配線層7が形成されることになる。従って、
この上層配線層7の表面が荒れるようなことがなく、上
層配線層による検出精度の高い位置合せマーク構造が得
られる。
ーク構造によれば、スクライブライン上の下層配線層3
を残した状態で、この下層配線層3上に上層層間膜4を
形成したため、この上層層間膜4をエッチングによりパ
ターニングする際、下層配線層3がエッチングのストッ
パとなる。即ち、スクライブライン上の下層層間膜2
は、その上のエッチングレートの低い下層配線層3によ
り保護され、パターンがない開口部分6もエッチングさ
れることがない。したがって、図3(B)のような開口
部分16の荒れは生じない。またこのときパターニング
された開口部分6においては、表面が平坦な下層配線層
3上に上層配線層7が形成されることになる。従って、
この上層配線層7の表面が荒れるようなことがなく、上
層配線層による検出精度の高い位置合せマーク構造が得
られる。
【0024】尚、位置合せマークとは、具体的には、例
えば、前述のようにステッパにシリコンウエハを位置合
せする際のアライメントパターン、或いはシリコンウエ
ハ上に既に形成されているパターンと次工程パターンを
位置合せする重ね合わせ検出パターンをいう。
えば、前述のようにステッパにシリコンウエハを位置合
せする際のアライメントパターン、或いはシリコンウエ
ハ上に既に形成されているパターンと次工程パターンを
位置合せする重ね合わせ検出パターンをいう。
【0025】尚、上記実施例では、配線層をアルミニウ
ムの配線層としたが、これに限るものではなく、例え
ば、ポリシリコンの配線層としてもよい。また、配線層
も1〜2層間に限らず3層以上の多層配線構造のいずれ
かの層であつてもよい。
ムの配線層としたが、これに限るものではなく、例え
ば、ポリシリコンの配線層としてもよい。また、配線層
も1〜2層間に限らず3層以上の多層配線構造のいずれ
かの層であつてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、スクライブライン上の下層配線層を残した状態で上
層配線層により位置合せマークを形成したため、上層の
層間膜をエッチングによりパターニングする際、下層配
線層がストッパとして作用して下層層間膜を保護し、下
層配線層とともにその表面の平坦化が維持されるので、
スクライブラインに形成される上層配線層の表面も平坦
化される。
は、スクライブライン上の下層配線層を残した状態で上
層配線層により位置合せマークを形成したため、上層の
層間膜をエッチングによりパターニングする際、下層配
線層がストッパとして作用して下層層間膜を保護し、下
層配線層とともにその表面の平坦化が維持されるので、
スクライブラインに形成される上層配線層の表面も平坦
化される。
【0027】これによりこの上層配線層からなる位置合
せ用マーク構造は、光学的検出に際し、表面の荒れがな
いため、雑音が発生せず、精度の高い検出信号が得られ
る。また、スクライブラインの下層配線層の下側の下層
層間膜を残した状態で位置合せ用マーク構造を構成する
ことにより、アルミ配線層を、高湿スパッタにより形成
する場合、アルミニウムとシリコンウエハとの反応を防
止し、特性が安定した品質の良い半導体装置を得ること
ができる。
せ用マーク構造は、光学的検出に際し、表面の荒れがな
いため、雑音が発生せず、精度の高い検出信号が得られ
る。また、スクライブラインの下層配線層の下側の下層
層間膜を残した状態で位置合せ用マーク構造を構成する
ことにより、アルミ配線層を、高湿スパッタにより形成
する場合、アルミニウムとシリコンウエハとの反応を防
止し、特性が安定した品質の良い半導体装置を得ること
ができる。
【図1】 (A)(B)(C)はそれぞれ本発明に係る
多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造の製造工程を
順番に示すスクライブライン部分の断面図である。
多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造の製造工程を
順番に示すスクライブライン部分の断面図である。
【図2】 (A)(B)(C)は従来の多層配線構造体
の位置合わせ用マーク構造の製造工程を順番に示すスク
ライブライン部分の断面図である。
の位置合わせ用マーク構造の製造工程を順番に示すスク
ライブライン部分の断面図である。
【図3】 (A)(B)(C)はそれぞれ図2の従来の
多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造を改良した他
の従来例の製造工程を順番に示すスクライブライン部分
の断面図である。
多層配線構造体の位置合わせ用マーク構造を改良した他
の従来例の製造工程を順番に示すスクライブライン部分
の断面図である。
1:半導体ウエハ、2:下層層間膜、3:下層配線層、
4:上層層間膜、5:レジスト膜、7:上層配線層
4:上層層間膜、5:レジスト膜、7:上層配線層
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体ウエハ上に、層間膜と配線層とを
交互に重ねて形成する積層構造であって、 スクライブライン上のパターニングされた層間膜により
位置合わせ用マークを構成する半導体ウエハの位置合わ
せ用マーク構造において、 前記スクライブライン上の下層配線層を残した状態で前
記位置合わせ用マークを形成したことを特徴とする半導
体ウエハの位置合わせ用マーク構造。 - 【請求項2】 前記下層配線層の下側の層間膜を残した
状態で前記位置合わせ用マークを形成したことを特徴と
する請求項1に記載の半導体ウエハの位置合わせ用マー
ク構造。 - 【請求項3】 前記半導体ウエハをシリコンウエハと
し、前記配線層をアルミニウム配線層としたことを特徴
とする請求項1に記載の多層配線構造体の位置合わせ用
マーク構造。 - 【請求項4】 前記位置合わせ用マークをアライメント
パターンとしたことを特徴とする請求項1に記載の半導
体ウエハの位置合わせ用マーク構造。 - 【請求項5】 前記位置合わせ用マークを重ね合わせ検
出パターンとしたことを特徴とする請求項1に記載の半
導体ウエハの位置合わせ用マーク構造。 - 【請求項6】 半導体ウエハ上に下層の層間膜を形成
し、 スクライブライン上に下層の層間膜を残した状態で、そ
の上に下層配線層を形成し、 前記スクライブライン上に下層配線層を残した状態で、
その上に上層の層間膜を形成し、 前記スクライブライン上の上層の層間膜がパターニング
された状態で、さらにその上に上層配線層を形成して、
多層配線構造体を作ると共に、前記スクライブライン上
のパターニングされた層間膜を位置合わせ用マークとし
たことを特徴とする半導体ウエハの位置合わせ用マーク
構造の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35271795A JPH09186221A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 半導体ウエハの位置合わせ用マーク構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35271795A JPH09186221A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 半導体ウエハの位置合わせ用マーク構造及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09186221A true JPH09186221A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18425957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35271795A Pending JPH09186221A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 半導体ウエハの位置合わせ用マーク構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09186221A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100632627B1 (ko) * | 2000-11-17 | 2006-10-09 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 제조방법 |
JP2009004793A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Dongbu Hitek Co Ltd | 半導体素子のアライメントキー形成方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35271795A patent/JPH09186221A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100632627B1 (ko) * | 2000-11-17 | 2006-10-09 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 제조방법 |
JP2009004793A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Dongbu Hitek Co Ltd | 半導体素子のアライメントキー形成方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050315 |