JPH09169383A - 磁気テープカセット用収納ケース - Google Patents
磁気テープカセット用収納ケースInfo
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- JPH09169383A JPH09169383A JP7331954A JP33195495A JPH09169383A JP H09169383 A JPH09169383 A JP H09169383A JP 7331954 A JP7331954 A JP 7331954A JP 33195495 A JP33195495 A JP 33195495A JP H09169383 A JPH09169383 A JP H09169383A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flat plate
- storage case
- cassette
- mold
- tape cassette
- Prior art date
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- Pending
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- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カセット収納ケースを成形する金型の構成を
簡略してコスト低減を図るとともに、貼替えラベルの差
し込みを容易する。 【解決手段】 蓋部3を構成する平板部3aに一端13
aが開口で他端が閉塞された形状、例えばL字状の係止
部13を一体に成形するとともに、係止部13を成形す
る金型18の一部18aを型抜きする際に形成される型
抜き口13bをカセット収納ケース1の表面に装着され
るインデックスカード16やビニールシート15等の表
装体で閉塞した。
簡略してコスト低減を図るとともに、貼替えラベルの差
し込みを容易する。 【解決手段】 蓋部3を構成する平板部3aに一端13
aが開口で他端が閉塞された形状、例えばL字状の係止
部13を一体に成形するとともに、係止部13を成形す
る金型18の一部18aを型抜きする際に形成される型
抜き口13bをカセット収納ケース1の表面に装着され
るインデックスカード16やビニールシート15等の表
装体で閉塞した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTR用の磁気テ
ープカセットを収納する磁気テープカセット用収納ケー
スに関し、更に詳しくはビデオテープカセットの記録内
容等を記載した貼替えラベルを差し替え自在に保持する
係止部の構造に関する。
ープカセットを収納する磁気テープカセット用収納ケー
スに関し、更に詳しくはビデオテープカセットの記録内
容等を記載した貼替えラベルを差し替え自在に保持する
係止部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオテープカセット等の磁
気テープカセットは、塵埃の付着や傷付きを防止するた
め、一般にカセット用収納ケースに収納して保管する。
前記カセット用収納ケースの構造は多種にわたるが、以
下に図5を参照して従来のカセット用収納ケースの一例
を説明する。カセット用収納ケース21は合成樹脂を用
いて一体成形したものであり、その構成を大別すると、
図示を省略したビデオテープカセットを収納する収納部
22と蓋部23、更に折曲カバー部24とを備えてい
る。そして、収納部22と折曲カバー部24との間には
溝状の折曲ヒンジ25が形成され、蓋部23と折曲カバ
ー部24との間にも溝状の折曲ヒンジ26が形成されて
いる。収納部22は、平板部22aにビデオテープカセ
ットを収納して位置決めする枠部27と、一対のリール
抑えリブ28a,28bとを備えている。リール抑えリ
ブ28a,28bは、枠部27内にビデオテープカセッ
トを収納した時、磁気テープを巻回したリールのガタつ
きを防止するためのものである。
気テープカセットは、塵埃の付着や傷付きを防止するた
め、一般にカセット用収納ケースに収納して保管する。
前記カセット用収納ケースの構造は多種にわたるが、以
下に図5を参照して従来のカセット用収納ケースの一例
を説明する。カセット用収納ケース21は合成樹脂を用
いて一体成形したものであり、その構成を大別すると、
図示を省略したビデオテープカセットを収納する収納部
22と蓋部23、更に折曲カバー部24とを備えてい
る。そして、収納部22と折曲カバー部24との間には
溝状の折曲ヒンジ25が形成され、蓋部23と折曲カバ
ー部24との間にも溝状の折曲ヒンジ26が形成されて
いる。収納部22は、平板部22aにビデオテープカセ
ットを収納して位置決めする枠部27と、一対のリール
抑えリブ28a,28bとを備えている。リール抑えリ
ブ28a,28bは、枠部27内にビデオテープカセッ
トを収納した時、磁気テープを巻回したリールのガタつ
きを防止するためのものである。
【0003】一方、蓋部23は平板部23aと、平板部
23aの外周部のうちの三方を囲むように形成された壁
部29とを備えている。壁部29の内径は前記枠部27
を嵌合し得るように設定され、壁部29の内側面には壁
部9を補強するとともに、収納部22と蓋部23とを閉
じた場合に枠部27の抜け出し、言い換えれば収納部2
2と蓋部23との開きを防止する補強部31が設けられ
ている。また、蓋部23を構成する平板部23aには、
ビデオテープカセットの内容等を記載した貼替えラベル
32(想像線で示す)を挟み込むポケット部33が設け
られている。ポケット部33は、軟性合成樹脂製の透明
なシート34を平板部23aに溶着して構成したもので
あり、シート34の外周辺のうちの2辺34a,34b
が平板部23aに溶着され、他の2辺34c、34dは
平板部23aに重合わされている。
23aの外周部のうちの三方を囲むように形成された壁
部29とを備えている。壁部29の内径は前記枠部27
を嵌合し得るように設定され、壁部29の内側面には壁
部9を補強するとともに、収納部22と蓋部23とを閉
じた場合に枠部27の抜け出し、言い換えれば収納部2
2と蓋部23との開きを防止する補強部31が設けられ
ている。また、蓋部23を構成する平板部23aには、
ビデオテープカセットの内容等を記載した貼替えラベル
32(想像線で示す)を挟み込むポケット部33が設け
られている。ポケット部33は、軟性合成樹脂製の透明
なシート34を平板部23aに溶着して構成したもので
あり、シート34の外周辺のうちの2辺34a,34b
が平板部23aに溶着され、他の2辺34c、34dは
平板部23aに重合わされている。
【0004】前記カセット用収納ケース21において、
ビデオテープカセットを収納する場合、リール抑えリブ
28a,28bをリール孔に嵌合するようにして枠部2
7内に収納し、次いで書籍を閉じるようにして蓋部23
を収納部22に重ねる。この結果、収納したビデオテー
プカセット全体がカセット用収納ケース21により覆わ
れ、塵埃の付着や傷つきを防止することができる。とこ
ろで、ユーザーは必要に応じてビデオテープカセットの
録画内容等を貼替えラベル32に記載し、前記収納に先
立ってポケット部33に差し込むのであるが、従来のポ
ケット部33の構成にあっては、下記のような問題があ
った。
ビデオテープカセットを収納する場合、リール抑えリブ
28a,28bをリール孔に嵌合するようにして枠部2
7内に収納し、次いで書籍を閉じるようにして蓋部23
を収納部22に重ねる。この結果、収納したビデオテー
プカセット全体がカセット用収納ケース21により覆わ
れ、塵埃の付着や傷つきを防止することができる。とこ
ろで、ユーザーは必要に応じてビデオテープカセットの
録画内容等を貼替えラベル32に記載し、前記収納に先
立ってポケット部33に差し込むのであるが、従来のポ
ケット部33の構成にあっては、下記のような問題があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】即ち、貼替えラベル3
2をポケット部33に差し込む場合は、例えば辺34d
と平板部33aとの重合わせ位置から、貼替えラベル3
2の端部を差し込み、そのまま押し込むようにして挿入
する。しかし、シート34はカッターにより図示の形状
に切断したものであり、切断面は丸みを帯びていない。
しかも平板部23aに対して重ね合わせられているの
で、貼替えラベル32を平板部23aの表面に沿わせる
ようにして滑らせた場合、貼替えラベル32の端部がシ
ート34の端部に引っ掛かり、平板部23aとシート3
4との間の隙間に円滑に差し込にくくなることがあっ
た。
2をポケット部33に差し込む場合は、例えば辺34d
と平板部33aとの重合わせ位置から、貼替えラベル3
2の端部を差し込み、そのまま押し込むようにして挿入
する。しかし、シート34はカッターにより図示の形状
に切断したものであり、切断面は丸みを帯びていない。
しかも平板部23aに対して重ね合わせられているの
で、貼替えラベル32を平板部23aの表面に沿わせる
ようにして滑らせた場合、貼替えラベル32の端部がシ
ート34の端部に引っ掛かり、平板部23aとシート3
4との間の隙間に円滑に差し込にくくなることがあっ
た。
【0006】このように、貼替えラベル32がシート3
4に引っ掛かった状態で貼替えラベル32を強く押し込
むと、シート34の端部が捲くれ上がって折り目を付け
ることがある。シート34の端部は前記のように丸みを
帯びていないので、捲くれ上がった状態のまま、或いは
折り目が付いた状態で蓋部33を閉じると、シート34
の端部がカセットケースの表面を擦り、持ち運び時の振
動等によりカセットケースの表面を傷付けてしまう。
4に引っ掛かった状態で貼替えラベル32を強く押し込
むと、シート34の端部が捲くれ上がって折り目を付け
ることがある。シート34の端部は前記のように丸みを
帯びていないので、捲くれ上がった状態のまま、或いは
折り目が付いた状態で蓋部33を閉じると、シート34
の端部がカセットケースの表面を擦り、持ち運び時の振
動等によりカセットケースの表面を傷付けてしまう。
【0007】更に、カセット用収納ケース21の製造工
程について見ると、平板部23a上の所定位置にシート
34を位置決めし、2つの辺34a,34bを溶着する
という面倒な作業が必要になる。このため、貼替えラベ
ル32の差し込みが面倒であること、カセットケースを
傷付け易いことに加えて、製造工程が多工程になって製
造コストが増大するという問題があった。
程について見ると、平板部23a上の所定位置にシート
34を位置決めし、2つの辺34a,34bを溶着する
という面倒な作業が必要になる。このため、貼替えラベ
ル32の差し込みが面倒であること、カセットケースを
傷付け易いことに加えて、製造工程が多工程になって製
造コストが増大するという問題があった。
【0008】ここで、図6を参照して従来のカセット用
収納ケースの他の例を説明する。図6に示したカセット
用収納ケース41は、合成樹脂を用いて一体成形したも
のであり、カセット収納部42と蓋部43とを折曲げカ
バー部44で重合わせ及び開き自在に連結した構成にな
っている。カセット収納部42には、カセットケースを
嵌め込む枠部45が設けられ、蓋部43の3方の外周囲
にはカセット用収納ケース41を閉じた時に枠部45を
囲い込むように寸法設定された壁部46が設けられてい
る。また、壁部46の内側面には、壁部46の補強リブ
47とカセット収納部42の抜け出しを防止する押圧部
48が設けられている。
収納ケースの他の例を説明する。図6に示したカセット
用収納ケース41は、合成樹脂を用いて一体成形したも
のであり、カセット収納部42と蓋部43とを折曲げカ
バー部44で重合わせ及び開き自在に連結した構成にな
っている。カセット収納部42には、カセットケースを
嵌め込む枠部45が設けられ、蓋部43の3方の外周囲
にはカセット用収納ケース41を閉じた時に枠部45を
囲い込むように寸法設定された壁部46が設けられてい
る。また、壁部46の内側面には、壁部46の補強リブ
47とカセット収納部42の抜け出しを防止する押圧部
48が設けられている。
【0009】一方、蓋部43を構成する平板部43aに
は、所定間隔で板状の拘束片51がヒンジ51aを介し
て折り曲げ自在に設けられ、拘束片51の両側部に対応
する位置に一対の係止突起52が設けられている。拘束
片51は、ヒンジ51aの作用によって図6の右方に実
線で示すように平板部43aに対し立てられるととも
に、想像線及び左方に実線で示すように平板部43aに
対し略平行になるように折り曲げることができるように
なっている。また、拘束片51の両側には切欠部53が
設けられ、拘束片51を折り曲げた時に係止突起52に
係止させて、拘束片51の立ち上がりを防止するように
なっている。
は、所定間隔で板状の拘束片51がヒンジ51aを介し
て折り曲げ自在に設けられ、拘束片51の両側部に対応
する位置に一対の係止突起52が設けられている。拘束
片51は、ヒンジ51aの作用によって図6の右方に実
線で示すように平板部43aに対し立てられるととも
に、想像線及び左方に実線で示すように平板部43aに
対し略平行になるように折り曲げることができるように
なっている。また、拘束片51の両側には切欠部53が
設けられ、拘束片51を折り曲げた時に係止突起52に
係止させて、拘束片51の立ち上がりを防止するように
なっている。
【0010】このカセット用収納ケース41にあって
は、拘束片51を立てた状態で平板部43a上に図示を
省略した貼替えラベルを載せ、次いで拘束片51を倒し
て係止突起52に係止することにより貼替えラベルを留
めることができる。この構成では、貼替えラベルは差し
込まれないので、図5を参照して説明したカセット用収
納ケース21の如き問題は生じない。しかし、平板部4
3a上に拘束片51と係止突起52とを一体に成形する
のであるから、金型にはスライドコアー等が必要にな
り、金型構成が複雑になるうえに製造工程も多工程にな
り、これが製造コスト増大の一因になっていた。即ち、
従来のカセット用収納ケース21、41のいずれも、製
造工程が多工程になったり、金型構造が複雑になってい
て、量産物であるカセット用収納ケースのコスト低減を
図る際の障害になっていた。本発明の目的は、貼替えラ
ベルを係止部に簡単に係止し得るうえに、製造コスト低
減を図り得るカセット用収納ケースを提供することにあ
る。
は、拘束片51を立てた状態で平板部43a上に図示を
省略した貼替えラベルを載せ、次いで拘束片51を倒し
て係止突起52に係止することにより貼替えラベルを留
めることができる。この構成では、貼替えラベルは差し
込まれないので、図5を参照して説明したカセット用収
納ケース21の如き問題は生じない。しかし、平板部4
3a上に拘束片51と係止突起52とを一体に成形する
のであるから、金型にはスライドコアー等が必要にな
り、金型構成が複雑になるうえに製造工程も多工程にな
り、これが製造コスト増大の一因になっていた。即ち、
従来のカセット用収納ケース21、41のいずれも、製
造工程が多工程になったり、金型構造が複雑になってい
て、量産物であるカセット用収納ケースのコスト低減を
図る際の障害になっていた。本発明の目的は、貼替えラ
ベルを係止部に簡単に係止し得るうえに、製造コスト低
減を図り得るカセット用収納ケースを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、磁気テープカセットを収納する収納部と、前記収納
部全体を覆う蓋部と、前記収納部及び前記蓋部とを開閉
可能に接続する折曲げカバー部とを備えた磁気テープカ
セット用収納ケースにおいて、前記蓋部を構成する平板
部に型抜き口が開設されていると共に該型抜き口に対応
した領域で該型抜き口とは所定の間隔を開けてケース内
側に片支持状に張り出した係止部が設けられ、さらに、
前記型抜き口が前記平板部の外側面に装着される表装体
により閉塞されていることを特徴とする磁気テープカセ
ット用収納ケースにより達成される。
は、磁気テープカセットを収納する収納部と、前記収納
部全体を覆う蓋部と、前記収納部及び前記蓋部とを開閉
可能に接続する折曲げカバー部とを備えた磁気テープカ
セット用収納ケースにおいて、前記蓋部を構成する平板
部に型抜き口が開設されていると共に該型抜き口に対応
した領域で該型抜き口とは所定の間隔を開けてケース内
側に片支持状に張り出した係止部が設けられ、さらに、
前記型抜き口が前記平板部の外側面に装着される表装体
により閉塞されていることを特徴とする磁気テープカセ
ット用収納ケースにより達成される。
【0012】前記カセット用収納ケースによれば、蓋部
を構成する平板部の内側に一端が開口で他端が閉塞され
た片支持形状、例えばL字状の係止部を一体に成形した
ので、開口端から係止部内に貼り替えラベルを差し込
み、平板部との間に挟むようにして係止することができ
る。また、係止部はカセット用収納ケースとともに合成
樹脂により一体成形され、この成形時に係止部を成形す
るための金型の一部が前記平板部の係止部を成形した側
面から反対側面に型抜きされる。このため、平板部に型
抜き口が開口状態で形成されるが、この型抜き口はカセ
ット用収納ケースの表面に装着されるインデックスカー
ドやこれを保護するビニールシート等の表装体によって
閉塞される。従って、カセット用収納ケースを成形する
金型は簡単な構成のものでよく、型抜き口は閉塞される
ので美観上、或いは実用的にも何ら支障の無いカセット
用収納ケースを低コストで生産することができる。
を構成する平板部の内側に一端が開口で他端が閉塞され
た片支持形状、例えばL字状の係止部を一体に成形した
ので、開口端から係止部内に貼り替えラベルを差し込
み、平板部との間に挟むようにして係止することができ
る。また、係止部はカセット用収納ケースとともに合成
樹脂により一体成形され、この成形時に係止部を成形す
るための金型の一部が前記平板部の係止部を成形した側
面から反対側面に型抜きされる。このため、平板部に型
抜き口が開口状態で形成されるが、この型抜き口はカセ
ット用収納ケースの表面に装着されるインデックスカー
ドやこれを保護するビニールシート等の表装体によって
閉塞される。従って、カセット用収納ケースを成形する
金型は簡単な構成のものでよく、型抜き口は閉塞される
ので美観上、或いは実用的にも何ら支障の無いカセット
用収納ケースを低コストで生産することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明を適用したカセット用収納ケースの実施形態を説明す
る。図1はカセット用収納ケースの内部構成を示す斜視
図、図2はカセツト収納ケースの外観を示す斜視図、図
3はカセット用収納ケースの構成を示す要部の断面図、
図4はカセット用収納ケースを製造工程を示す金型の断
面図である。なお、実施形態の説明にあたっては、カセ
ット用収納ケースの構成について説明し、次いで金型や
製造工程等について説明する。
明を適用したカセット用収納ケースの実施形態を説明す
る。図1はカセット用収納ケースの内部構成を示す斜視
図、図2はカセツト収納ケースの外観を示す斜視図、図
3はカセット用収納ケースの構成を示す要部の断面図、
図4はカセット用収納ケースを製造工程を示す金型の断
面図である。なお、実施形態の説明にあたっては、カセ
ット用収納ケースの構成について説明し、次いで金型や
製造工程等について説明する。
【0014】本実施形態におけるカセット用収納ケース
1は合成樹脂を用いて一体成形したものであり、その構
成を大別すると図1に示すようにビデオテープカセット
Xを想像線で示すように収納する収納部2と、収納部2
全体を覆う蓋部3と、更に収納部2と蓋部3とを重ね合
わせて書籍のように閉じ且つ開くように連結する折曲カ
バー部4とを備えている。そして、収納部2と折曲カバ
ー部4との間には溝状の折曲ヒンジ5が形成され、蓋部
3と折曲カバー部4との間にも溝状の折曲ヒンジ6が形
成されている。収納部2は、平板部2aにビデオテープ
カセットXを収納して位置決めする枠部7と、一対のリ
ール抑えリブ8a,8bとを備えている。リール抑えリ
ブ8a,8bは、枠部7内にビデオテープカセットXを
収納した時、磁気テープを巻回したリールのガタつきを
防止するためのものである。
1は合成樹脂を用いて一体成形したものであり、その構
成を大別すると図1に示すようにビデオテープカセット
Xを想像線で示すように収納する収納部2と、収納部2
全体を覆う蓋部3と、更に収納部2と蓋部3とを重ね合
わせて書籍のように閉じ且つ開くように連結する折曲カ
バー部4とを備えている。そして、収納部2と折曲カバ
ー部4との間には溝状の折曲ヒンジ5が形成され、蓋部
3と折曲カバー部4との間にも溝状の折曲ヒンジ6が形
成されている。収納部2は、平板部2aにビデオテープ
カセットXを収納して位置決めする枠部7と、一対のリ
ール抑えリブ8a,8bとを備えている。リール抑えリ
ブ8a,8bは、枠部7内にビデオテープカセットXを
収納した時、磁気テープを巻回したリールのガタつきを
防止するためのものである。
【0015】一方、蓋部3は、平板部3aと平板部3a
の外周部のうちの三方を囲むように形成された壁部9と
を備えている。壁部9の内径は前記枠部7を嵌合し得る
ように設定され、壁部9の内側面には壁部9を補強する
とともに枠部7の抜け出しを防止する補強部11が設け
られている。従って、図2に示すように収納部2と蓋部
3とを閉じた場合、枠部7と補強部11とが圧接して簡
単に開かないようになり、収納したビデオテープカセッ
トXの抜け落ち防止や塵埃の侵入防止が図られる。な
お、蓋部3の外側面には、言い換えれば平板部3aの外
側面の一部には、図2に示すように透明なビニールシー
ト15が溶着され、その内側にはインデックスカード1
6が差し込まれている。このビニールシート15及びイ
ッデクスカード16が、本発明でいう表装体に相当す
る。
の外周部のうちの三方を囲むように形成された壁部9と
を備えている。壁部9の内径は前記枠部7を嵌合し得る
ように設定され、壁部9の内側面には壁部9を補強する
とともに枠部7の抜け出しを防止する補強部11が設け
られている。従って、図2に示すように収納部2と蓋部
3とを閉じた場合、枠部7と補強部11とが圧接して簡
単に開かないようになり、収納したビデオテープカセッ
トXの抜け落ち防止や塵埃の侵入防止が図られる。な
お、蓋部3の外側面には、言い換えれば平板部3aの外
側面の一部には、図2に示すように透明なビニールシー
ト15が溶着され、その内側にはインデックスカード1
6が差し込まれている。このビニールシート15及びイ
ッデクスカード16が、本発明でいう表装体に相当す
る。
【0016】ところで、平板部3aであって、前記ビニ
ールシート15を溶着した位置の反対側の側面には、ビ
デオテープカセットXの記録内容等を記載した貼替えラ
ベル12等の一端を差し込んで係止する係止部13が設
けられている。以下、係止部13について詳細に説明す
ると、横断面形状は図3及び図4に示すように片支持形
状(L字状)であり、平板部3aの内側表面からケース
内方に適宜高さHだけ突出すると共に、型抜き口13b
を覆うように該平板部3aに略平行に延びた係止片14
を備えた構成である。但し、係止部13は図1及び図3
に想像線で示すように開口端13aからシート状の貼替
ラル12を差し込む構成であるから、平板部3aの表面
からの突出高さHは僅少であってよく、ビデオテープカ
セットXの収納に支障はない。
ールシート15を溶着した位置の反対側の側面には、ビ
デオテープカセットXの記録内容等を記載した貼替えラ
ベル12等の一端を差し込んで係止する係止部13が設
けられている。以下、係止部13について詳細に説明す
ると、横断面形状は図3及び図4に示すように片支持形
状(L字状)であり、平板部3aの内側表面からケース
内方に適宜高さHだけ突出すると共に、型抜き口13b
を覆うように該平板部3aに略平行に延びた係止片14
を備えた構成である。但し、係止部13は図1及び図3
に想像線で示すように開口端13aからシート状の貼替
ラル12を差し込む構成であるから、平板部3aの表面
からの突出高さHは僅少であってよく、ビデオテープカ
セットXの収納に支障はない。
【0017】係止部13は、図4に示すようにカセット
用収納ケース1を成形する上金型17の一部に形成した
凹部17aと、下金型18の一部に形成した凸部18a
とにより形成される。即ち、本実施形態ではカセット用
収納ケース1を成形する金型17に凹部17aを設け、
金型18に凸部18aを設けた簡単な構成で係止部13
が一体に成形される。以下、係止部13の成形部分につ
いて説明すると、上金型17と下金型18とを合わせた
状態で、平板部3aを成型する間隙と係止部13を成型
する間隙とが形成され、この間隙に例えば樹脂注入して
平板部3aの成形とともに係止部13を成形する。この
際、例えば金型18が可動側とすれば、金型18の動作
は上下動するだけでよく、スライドコア等は全く不要に
なり、金型構造を簡略化することができる。
用収納ケース1を成形する上金型17の一部に形成した
凹部17aと、下金型18の一部に形成した凸部18a
とにより形成される。即ち、本実施形態ではカセット用
収納ケース1を成形する金型17に凹部17aを設け、
金型18に凸部18aを設けた簡単な構成で係止部13
が一体に成形される。以下、係止部13の成形部分につ
いて説明すると、上金型17と下金型18とを合わせた
状態で、平板部3aを成型する間隙と係止部13を成型
する間隙とが形成され、この間隙に例えば樹脂注入して
平板部3aの成形とともに係止部13を成形する。この
際、例えば金型18が可動側とすれば、金型18の動作
は上下動するだけでよく、スライドコア等は全く不要に
なり、金型構造を簡略化することができる。
【0018】前記金型構造では、カセット用収納ケース
1を成形後に金型18を下方に抜くのであるから、平板
部3aには図3に示すように型抜き口13bが形成され
る。しかし、係止部13の形成位置の反対側面は、図2
に示すように紙等の不透明なインデックスカード16と
透明なビニールシート15とで覆われている。従って、
型抜き口13bは、図2及び図3に示すようにインデッ
クスカード16とビニールシート15とで閉塞されるこ
とになり、カセット用収納ケース1の外側面からは目視
不可になる。このため、カセット用収納ケース1の美観
が損なわれることはなく、取扱い時に他の物品が引っ掛
かるような不都合もない。
1を成形後に金型18を下方に抜くのであるから、平板
部3aには図3に示すように型抜き口13bが形成され
る。しかし、係止部13の形成位置の反対側面は、図2
に示すように紙等の不透明なインデックスカード16と
透明なビニールシート15とで覆われている。従って、
型抜き口13bは、図2及び図3に示すようにインデッ
クスカード16とビニールシート15とで閉塞されるこ
とになり、カセット用収納ケース1の外側面からは目視
不可になる。このため、カセット用収納ケース1の美観
が損なわれることはなく、取扱い時に他の物品が引っ掛
かるような不都合もない。
【0019】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可能
である。例えば係止部13については、型抜き口13b
を覆う板状部分を型抜き口13b内に湾曲させてもよ
く、L字状に限定されることもない。また、設置数につ
いても1個に限定されず、設置位置も表装体の実装位
置、言い換えればデザインに応じて自在に変更すること
ができる。
明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可能
である。例えば係止部13については、型抜き口13b
を覆う板状部分を型抜き口13b内に湾曲させてもよ
く、L字状に限定されることもない。また、設置数につ
いても1個に限定されず、設置位置も表装体の実装位
置、言い換えればデザインに応じて自在に変更すること
ができる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るカ
セット用収納ケースは、蓋部を構成する平板部に一端が
開口で他端が閉塞された形状、例えばL字状の係止部を
一体に成形するとともに、係止部を成形するための金型
の一部を型抜きする際の型抜き口をカセット用収納ケー
スの表面に装着されるインデックスカードやこれを保護
するビニールシート等の表装体によって閉塞するように
構成した。従って、ビデオテープカセットの記録内容を
記載した貼替えラベルを係止部内に差し込み、平板部と
の間に挟むようにして係止することができる。また、係
止部はカセット用収納ケースとともに合成樹脂により一
体成形され、この成形時に形成される型抜き口が平板部
に開口状態で形成されるが、この型抜き口はカセット用
収納ケースの表面に装着されるインデックスカードやこ
れを保護するビニールシート等の表装体によって閉塞さ
れる。従って、カセット用収納ケースを成形する金型は
簡単な構成のものでよく、型抜き口は閉塞されるので美
観上、或いは実用的にも何ら支障の無いカセット用収納
ケースを低コストで生産することができる。
セット用収納ケースは、蓋部を構成する平板部に一端が
開口で他端が閉塞された形状、例えばL字状の係止部を
一体に成形するとともに、係止部を成形するための金型
の一部を型抜きする際の型抜き口をカセット用収納ケー
スの表面に装着されるインデックスカードやこれを保護
するビニールシート等の表装体によって閉塞するように
構成した。従って、ビデオテープカセットの記録内容を
記載した貼替えラベルを係止部内に差し込み、平板部と
の間に挟むようにして係止することができる。また、係
止部はカセット用収納ケースとともに合成樹脂により一
体成形され、この成形時に形成される型抜き口が平板部
に開口状態で形成されるが、この型抜き口はカセット用
収納ケースの表面に装着されるインデックスカードやこ
れを保護するビニールシート等の表装体によって閉塞さ
れる。従って、カセット用収納ケースを成形する金型は
簡単な構成のものでよく、型抜き口は閉塞されるので美
観上、或いは実用的にも何ら支障の無いカセット用収納
ケースを低コストで生産することができる。
【図1】本発明の実施形態である磁気テープカセット用
収納ケースの構成を示す斜視図である。
収納ケースの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の磁気テープカセット用収納ケースの外
観を示す斜視図である。
観を示す斜視図である。
【図3】係止部の構成を示す要部の拡大断面図である。
【図4】係止部の成形と製造工程を示す要部の拡大断面
図である。
図である。
【図5】従来の磁気テープカセット用収納ケースの第1
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図6】従来の磁気テープカセット用収納ケースの第2
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
1 カセット用収納ケース 2 収納部 3 蓋部 3a 平板部 4 折り曲げカバー部 5、6 折り曲げヒンジ 7 枠部 8a,8b 一対の抑えリブ 9 壁部 11 補強部 12 貼替えラベル 13 係止部 13a 開口端 13b 型抜き口 14 係止片 15 ビニールシート 16 インデックスカード 17 上金型 17a 凹部 18 下金型 18a 凸部 X ビデオテープカセット
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気テープカセットを収納する収納部
と、前記収納部全体を覆う蓋部と、前記収納部及び前記
蓋部とを開閉可能に接続する折曲げカバー部とを備えた
磁気テープカセット用収納ケースにおいて、 前記蓋部を構成する平板部に型抜き口が開設されている
と共に該型抜き口に対応した領域で該型抜き口とは所定
の間隔を開けてケース内側に片支持状に張り出した係止
部が設けられ、さらに、前記型抜き口が前記平板部の外
側面に装着される表装体により閉塞されていることを特
徴とする磁気テープカセット用収納ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7331954A JPH09169383A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 磁気テープカセット用収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7331954A JPH09169383A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 磁気テープカセット用収納ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09169383A true JPH09169383A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18249503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7331954A Pending JPH09169383A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 磁気テープカセット用収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09169383A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000032498A1 (fr) * | 1998-11-27 | 2000-06-08 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Boitier support pour cassette de bande magnetique |
WO2000075047A1 (fr) * | 1999-06-07 | 2000-12-14 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Boitier de cassette a bande magnetique |
FR2862291A1 (fr) * | 2003-11-18 | 2005-05-20 | Corjet | Coffret d'emballage et de stockage |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP7331954A patent/JPH09169383A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000032498A1 (fr) * | 1998-11-27 | 2000-06-08 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Boitier support pour cassette de bande magnetique |
US6550614B1 (en) | 1998-11-27 | 2003-04-22 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cassette holding case |
US6622863B2 (en) | 1998-11-27 | 2003-09-23 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cassette storage case |
US6712208B2 (en) | 1998-11-27 | 2004-03-30 | Fuji Photo Film Co. Ltd. | Magnetic tape cassette storage case |
US6752269B2 (en) | 1998-11-27 | 2004-06-22 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cassette storage case |
US6981586B2 (en) | 1998-11-27 | 2006-01-03 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cassette storage case |
WO2000075047A1 (fr) * | 1999-06-07 | 2000-12-14 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Boitier de cassette a bande magnetique |
KR100477618B1 (ko) * | 1999-06-07 | 2005-03-23 | 후지 샤신 필름 가부시기가이샤 | 자기 테이프 카세트용 수납 케이스 |
US6874631B1 (en) | 1999-06-07 | 2005-04-05 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cassette storage case |
EP1598826A2 (en) * | 1999-06-07 | 2005-11-23 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Storage case for storing magnetic tape cassette |
EP1598826A3 (en) * | 1999-06-07 | 2006-12-06 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Storage case for storing magnetic tape cassette |
FR2862291A1 (fr) * | 2003-11-18 | 2005-05-20 | Corjet | Coffret d'emballage et de stockage |
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