JPH09162392A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH09162392A JPH09162392A JP7318098A JP31809895A JPH09162392A JP H09162392 A JPH09162392 A JP H09162392A JP 7318098 A JP7318098 A JP 7318098A JP 31809895 A JP31809895 A JP 31809895A JP H09162392 A JPH09162392 A JP H09162392A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】埋め込み素子分離とシリサイド層を具備し、結
晶欠陥の発生を抑制する構造を有する半導体装置を提供
する。 【解決手段】半導体基板1に形成された溝に埋め込まれ
た絶縁層2と、半導体基板1上の一部に形成されたシリ
サイド層7を有する半導体装置において、シリサイド層
7は溝の側面において絶縁層2と直接接触しないように
形成されている。
晶欠陥の発生を抑制する構造を有する半導体装置を提供
する。 【解決手段】半導体基板1に形成された溝に埋め込まれ
た絶縁層2と、半導体基板1上の一部に形成されたシリ
サイド層7を有する半導体装置において、シリサイド層
7は溝の側面において絶縁層2と直接接触しないように
形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜の埋め込み
による素子分離領域を有する半導体装置において、素子
領域上にシリサイド膜が形成されている半導体装置に関
する。
による素子分離領域を有する半導体装置において、素子
領域上にシリサイド膜が形成されている半導体装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、素子分離
領域の微細化は避けることができない。半導体基板に溝
を形成し、この溝に絶縁膜を埋め込む、いわゆる埋め込
み素子分離構造は、微細化しても素子間の分離耐圧が劣
化しないため、次世代の素子分離技術として有望であ
る。
領域の微細化は避けることができない。半導体基板に溝
を形成し、この溝に絶縁膜を埋め込む、いわゆる埋め込
み素子分離構造は、微細化しても素子間の分離耐圧が劣
化しないため、次世代の素子分離技術として有望であ
る。
【0003】一方、半導体素子の微細化により、拡散層
の深さが浅くなるため、拡散層領域のシ−ト抵抗は増加
する傾向がある。このため、この拡散層抵抗に起因する
寄生抵抗が無視できなくなり、半導体素子の性能を著し
く劣化させるという問題がある。
の深さが浅くなるため、拡散層領域のシ−ト抵抗は増加
する傾向がある。このため、この拡散層抵抗に起因する
寄生抵抗が無視できなくなり、半導体素子の性能を著し
く劣化させるという問題がある。
【0004】この問題を解決する方法として、例えばT
iSix 、WSix 等の高融点金属のシリサイド膜を拡
散層上に形成して、拡散層領域のシ−ト抵抗を低減する
方法がある。
iSix 、WSix 等の高融点金属のシリサイド膜を拡
散層上に形成して、拡散層領域のシ−ト抵抗を低減する
方法がある。
【0005】図11の(a)に、従来の埋め込み素子分
離およびシリサイド拡散層を使用したMOSトランジス
タの断面図を示す。半導体基板1と、半導体基板1に絶
縁膜を埋め込むことにより形成された素子分離領域2
と、ゲ−ト絶縁膜3と、ゲ−ト電極4と、ソ−スおよび
ドレイン領域を構成する拡散層5とによりMOSトラン
ジスタが構成され、また、拡散層5上にはシリサイド層
7が形成されて拡散層5の抵抗を低減している。この従
来例では、さらにゲ−ト電極4上にもシリサイド層8が
形成され、ゲ−ト電極4の抵抗を低減している。また、
シリサイド層7とシリサイド層8は、ゲ−ト電極4の側
壁に形成された絶縁膜6により分離されている。
離およびシリサイド拡散層を使用したMOSトランジス
タの断面図を示す。半導体基板1と、半導体基板1に絶
縁膜を埋め込むことにより形成された素子分離領域2
と、ゲ−ト絶縁膜3と、ゲ−ト電極4と、ソ−スおよび
ドレイン領域を構成する拡散層5とによりMOSトラン
ジスタが構成され、また、拡散層5上にはシリサイド層
7が形成されて拡散層5の抵抗を低減している。この従
来例では、さらにゲ−ト電極4上にもシリサイド層8が
形成され、ゲ−ト電極4の抵抗を低減している。また、
シリサイド層7とシリサイド層8は、ゲ−ト電極4の側
壁に形成された絶縁膜6により分離されている。
【0006】図11の(b)は、図11の(a)の円で
囲まれた部分の拡大図である。この図に示すように、こ
のような従来の半導体装置では、図中A点において、シ
リサイド層7と埋め込み素子分離領域2と基板1の3者
が同時に接触している。
囲まれた部分の拡大図である。この図に示すように、こ
のような従来の半導体装置では、図中A点において、シ
リサイド層7と埋め込み素子分離領域2と基板1の3者
が同時に接触している。
【0007】一般に、シリサイド層7は、高融点金属膜
をシリコン基板上に堆積した後に熱処理を行い、高融点
金属とシリコンを反応させることにより、形成する。こ
のため、図11の(b)にA点として示すように、埋め
込み素子分離領域の縁部に沿って反応が進行すると、シ
リサイド層7が絶縁層2の方向へ成長することができな
いために、この部分に非常に大きいストレスが生じる。
さらに、溝の側面は溝を形成する時のエッチングによる
損傷を受けているため、基板1に欠陥が発生するおそれ
が大きいという問題があった。
をシリコン基板上に堆積した後に熱処理を行い、高融点
金属とシリコンを反応させることにより、形成する。こ
のため、図11の(b)にA点として示すように、埋め
込み素子分離領域の縁部に沿って反応が進行すると、シ
リサイド層7が絶縁層2の方向へ成長することができな
いために、この部分に非常に大きいストレスが生じる。
さらに、溝の側面は溝を形成する時のエッチングによる
損傷を受けているため、基板1に欠陥が発生するおそれ
が大きいという問題があった。
【0008】また、シリサイド層7を形成するための熱
処理に限らず、シリサイド膜7が形成された後の熱処理
によっても、シリサイド層7中の高融点金属と基板1中
のシリコンが反応してあらたなシリサイド層が形成され
るため、この時にストレスが生じて、欠陥が発生する可
能性がある。
処理に限らず、シリサイド膜7が形成された後の熱処理
によっても、シリサイド層7中の高融点金属と基板1中
のシリコンが反応してあらたなシリサイド層が形成され
るため、この時にストレスが生じて、欠陥が発生する可
能性がある。
【0009】このような欠陥は、拡散層5から基板1へ
のリ−ク電流を増大させ、集積回路の消費電流を増加さ
せたり、半導体記憶素子の記憶デ−タを破壊する等、様
々な問題を誘発する。
のリ−ク電流を増大させ、集積回路の消費電流を増加さ
せたり、半導体記憶素子の記憶デ−タを破壊する等、様
々な問題を誘発する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
導体装置では、素子分離領域と素子領域の界面におい
て、埋め込み素子分離絶縁膜2と高融点金属シリサイド
膜7とシリコン基板1とが接触するために、高融点金属
とシリコンとが反応してシリサイド層を形成する時に生
じるストレスにより、結晶欠陥が発生しやすいという問
題があった。
導体装置では、素子分離領域と素子領域の界面におい
て、埋め込み素子分離絶縁膜2と高融点金属シリサイド
膜7とシリコン基板1とが接触するために、高融点金属
とシリコンとが反応してシリサイド層を形成する時に生
じるストレスにより、結晶欠陥が発生しやすいという問
題があった。
【0011】本発明の目的は、埋め込み素子分離領域と
シリサイド層を具備する半導体装置において、結晶欠陥
の発生を抑制する構造を有する半導体装置を提供するこ
とである。
シリサイド層を具備する半導体装置において、結晶欠陥
の発生を抑制する構造を有する半導体装置を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明による半導体装置は、埋め込み
素子分離絶縁膜とシリサイド層とが直接接触しないよう
に構成することが特徴である。
達成するために、本発明による半導体装置は、埋め込み
素子分離絶縁膜とシリサイド層とが直接接触しないよう
に構成することが特徴である。
【0013】すなわち、半導体基板に形成された溝に埋
め込まれた絶縁層と、前記半導体基板上の一部に形成さ
れたシリサイド層とを有する半導体装置において、前記
シリサイド層は前記溝の側面において前記絶縁層と直接
接触しないように形成されていることを特徴とする。
め込まれた絶縁層と、前記半導体基板上の一部に形成さ
れたシリサイド層とを有する半導体装置において、前記
シリサイド層は前記溝の側面において前記絶縁層と直接
接触しないように形成されていることを特徴とする。
【0014】また、本発明による半導体装置は、半導体
基板に形成された溝に埋め込まれた絶縁層と、前記半導
体基板上の一部に形成されたシリサイド層とを有する半
導体装置において、前記半導体基板上に前記絶縁層に隣
接して形成された絶縁体を具備し、それによって前記絶
縁層と前記シリサイド層とが前記溝の側面において直接
接触することを阻止されていることを特徴とする。
基板に形成された溝に埋め込まれた絶縁層と、前記半導
体基板上の一部に形成されたシリサイド層とを有する半
導体装置において、前記半導体基板上に前記絶縁層に隣
接して形成された絶縁体を具備し、それによって前記絶
縁層と前記シリサイド層とが前記溝の側面において直接
接触することを阻止されていることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明による半導体装置は、半導
体基板に形成された溝に埋め込まれた絶縁層と、前記半
導体基板上にゲ−ト絶縁膜を介して形成されたゲ−ト電
極と前記半導体基板に形成された拡散層とにより構成さ
れるMOSFETとを具備し、前記ゲ−ト電極の側面に
形成された側壁絶縁膜と、前記拡散層上に形成されたシ
リサイド層と有する半導体装置において、前記半導体基
板上に前記絶縁層に隣接して形成された絶縁体を具備
し、それによって前記絶縁層と前記シリサイド層とが直
接接触することを阻止されていることを特徴とする。
体基板に形成された溝に埋め込まれた絶縁層と、前記半
導体基板上にゲ−ト絶縁膜を介して形成されたゲ−ト電
極と前記半導体基板に形成された拡散層とにより構成さ
れるMOSFETとを具備し、前記ゲ−ト電極の側面に
形成された側壁絶縁膜と、前記拡散層上に形成されたシ
リサイド層と有する半導体装置において、前記半導体基
板上に前記絶縁層に隣接して形成された絶縁体を具備
し、それによって前記絶縁層と前記シリサイド層とが直
接接触することを阻止されていることを特徴とする。
【0016】このように、本発明の半導体装置によれ
ば、溝に埋め込まれた絶縁層とシリサイド層とが溝の側
面において直接接触しない構造であるため、シリサイド
層中の高融点金属と基板中のシリコンとの反応によりシ
リサイドが形成される時に、溝の側面においてストレス
が生じ、結晶欠陥が発生することを防止することができ
る。
ば、溝に埋め込まれた絶縁層とシリサイド層とが溝の側
面において直接接触しない構造であるため、シリサイド
層中の高融点金属と基板中のシリコンとの反応によりシ
リサイドが形成される時に、溝の側面においてストレス
が生じ、結晶欠陥が発生することを防止することができ
る。
【0017】また、本発明の半導体装置は、半導体基板
上に絶縁層に隣接して絶縁体が形成されていることによ
り、絶縁体上にはシリサイド層が形成されないことを利
用して、シリサイド層と絶縁層とが直接接触することを
防止することができる。
上に絶縁層に隣接して絶縁体が形成されていることによ
り、絶縁体上にはシリサイド層が形成されないことを利
用して、シリサイド層と絶縁層とが直接接触することを
防止することができる。
【0018】さらに、本発明の半導体装置は、拡散層上
にシリサイド層を有し、溝に埋め込まれた絶縁層により
素子分離領域が構成されるMOSFETの絶縁層に隣接
して絶縁体が形成されていることにより、溝に埋め込ま
れた絶縁層とシリサイド層とが溝の側面において直接接
触しない構造であるため、シリサイド層中の高融点金属
と基板中のシリコンとの反応によりシリサイドが形成さ
れる時に、溝の側面においてストレスが生じ、結晶欠陥
が発生することを防止することができる。
にシリサイド層を有し、溝に埋め込まれた絶縁層により
素子分離領域が構成されるMOSFETの絶縁層に隣接
して絶縁体が形成されていることにより、溝に埋め込ま
れた絶縁層とシリサイド層とが溝の側面において直接接
触しない構造であるため、シリサイド層中の高融点金属
と基板中のシリコンとの反応によりシリサイドが形成さ
れる時に、溝の側面においてストレスが生じ、結晶欠陥
が発生することを防止することができる。
【0019】また、ゲ−ト電極の側面に形成された前記
側壁絶縁膜と、前記絶縁層に隣接して形成された絶縁体
とが、同一の材料により形成される場合には、ゲ−ト電
極の側面にシリサイド層が形成されることを防止すると
同時に、絶縁層に接してシリサイド層が形成されること
を防止することができる。このため、シリサイド層と絶
縁層とが直接接触することを防止し、ストレスによる結
晶欠陥の発生を防止することができる。
側壁絶縁膜と、前記絶縁層に隣接して形成された絶縁体
とが、同一の材料により形成される場合には、ゲ−ト電
極の側面にシリサイド層が形成されることを防止すると
同時に、絶縁層に接してシリサイド層が形成されること
を防止することができる。このため、シリサイド層と絶
縁層とが直接接触することを防止し、ストレスによる結
晶欠陥の発生を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1の(a)は、本発明に
よる半導体装置の構造を示す断面図である。従来と同様
に、半導体基板1と、半導体基板1に絶縁膜を埋め込む
ことにより形成された素子分離領域2と、ゲ−ト絶縁膜
3と、ゲ−ト電極4と、ソ−スおよびドレイン領域を構
成する拡散層5と、拡散層5上に形成されたシリサイド
層7と、ゲ−ト電極4上に形成されたシリサイド層8
と、ゲ−ト電極4の側壁に形成された絶縁膜6によりM
OSトランジスタが構成される。
て図面を参照して説明する。図1の(a)は、本発明に
よる半導体装置の構造を示す断面図である。従来と同様
に、半導体基板1と、半導体基板1に絶縁膜を埋め込む
ことにより形成された素子分離領域2と、ゲ−ト絶縁膜
3と、ゲ−ト電極4と、ソ−スおよびドレイン領域を構
成する拡散層5と、拡散層5上に形成されたシリサイド
層7と、ゲ−ト電極4上に形成されたシリサイド層8
と、ゲ−ト電極4の側壁に形成された絶縁膜6によりM
OSトランジスタが構成される。
【0021】図1の(b)は、図1の(a)のBの部分
の拡大図である。この図に示すように、本実施の形態で
は、従来と異なり、埋め込み絶縁膜2の側壁に絶縁体9
が形成され、シリサイド層7と埋め込み絶縁膜2とが直
接接触しない構造となっている。
の拡大図である。この図に示すように、本実施の形態で
は、従来と異なり、埋め込み絶縁膜2の側壁に絶縁体9
が形成され、シリサイド層7と埋め込み絶縁膜2とが直
接接触しない構造となっている。
【0022】このような構造は、絶縁膜上にはシリサイ
ド層が形成されないことを利用して、シリサイド層7を
形成する前に、埋め込み絶縁膜2の側壁に絶縁体9を形
成しておくことにより実現することができる。
ド層が形成されないことを利用して、シリサイド層7を
形成する前に、埋め込み絶縁膜2の側壁に絶縁体9を形
成しておくことにより実現することができる。
【0023】以下、上記の本発明による半導体装置の構
造を製造する方法について説明する。図2乃至図10
は、本発明による半導体装置の製造方法を説明する工程
断面図である。
造を製造する方法について説明する。図2乃至図10
は、本発明による半導体装置の製造方法を説明する工程
断面図である。
【0024】例えばp型シリコン基板1上に、例えば温
度950℃の水素燃焼酸化法により、例えば厚さ50n
mの酸化膜(SiO2 )11を形成し、続けて例えば膜
厚150nmの多結晶シリコン膜12を堆積する(図
2)。
度950℃の水素燃焼酸化法により、例えば厚さ50n
mの酸化膜(SiO2 )11を形成し、続けて例えば膜
厚150nmの多結晶シリコン膜12を堆積する(図
2)。
【0025】次に、通常のリソグラフィ−法と例えばR
IE(反応性イオンエッチング)法等のエッチング技術
を用いて、素子分離形成予定領域の多結晶シリコン膜1
2と酸化膜11とシリコン基板1の一部を除去する(図
3)。
IE(反応性イオンエッチング)法等のエッチング技術
を用いて、素子分離形成予定領域の多結晶シリコン膜1
2と酸化膜11とシリコン基板1の一部を除去する(図
3)。
【0026】この後、例えば酸化膜(SiO2 )等の素
子分離用の絶縁膜2を堆積する(図4)。次に、例えば
多結晶シリコン膜13を200nm堆積した後に、通常
のリソグラフィ−法と例えばRIE法等のエッチング技
術を用いて、幅の広い素子分離領域上を除いて多結晶シ
リコン膜13を除去する(図5)。
子分離用の絶縁膜2を堆積する(図4)。次に、例えば
多結晶シリコン膜13を200nm堆積した後に、通常
のリソグラフィ−法と例えばRIE法等のエッチング技
術を用いて、幅の広い素子分離領域上を除いて多結晶シ
リコン膜13を除去する(図5)。
【0027】さらに、例えばCMP(化学機械的研磨)
法を用いて、酸化膜2を研磨して多結晶シリコン膜12
の表面を露出し、素子分離領域に酸化膜2を残存させ
る。この時、多結晶シリコン膜12および13の研磨率
が酸化膜2の研磨率に比べて小さくなるような条件で研
磨を行い、オ−バ−エッチングにより基板1が研磨され
ることを防止する。(図6)。
法を用いて、酸化膜2を研磨して多結晶シリコン膜12
の表面を露出し、素子分離領域に酸化膜2を残存させ
る。この時、多結晶シリコン膜12および13の研磨率
が酸化膜2の研磨率に比べて小さくなるような条件で研
磨を行い、オ−バ−エッチングにより基板1が研磨され
ることを防止する。(図6)。
【0028】次に、例えば化学的気相エッチング技術を
用いて、残存する多結晶シリコン膜12および13と素
子形成領域上の酸化膜11を除去し、埋め込み素子分離
が完成する(図7)。
用いて、残存する多結晶シリコン膜12および13と素
子形成領域上の酸化膜11を除去し、埋め込み素子分離
が完成する(図7)。
【0029】この後、基板1上に、例えば熱酸化法によ
り、例えば10nmの膜厚を有するゲ−ト酸化膜3を形
成し、続けて例えば化学的気相成長法により厚さ200
nmの多結晶シリコン膜を堆積する。さらに、通常のリ
ソグラフィ−法と例えばRIE法等のエッチング技術を
用いて、ゲ−ト電極部分以外の多結晶シリコン膜を除去
して、ゲ−ト電極4を形成する(図8)。
り、例えば10nmの膜厚を有するゲ−ト酸化膜3を形
成し、続けて例えば化学的気相成長法により厚さ200
nmの多結晶シリコン膜を堆積する。さらに、通常のリ
ソグラフィ−法と例えばRIE法等のエッチング技術を
用いて、ゲ−ト電極部分以外の多結晶シリコン膜を除去
して、ゲ−ト電極4を形成する(図8)。
【0030】次に、例えばヒ素(As)を加速電圧60
keV、ド−ズ量5×1015cm-2でイオン注入するこ
とにより、不純物を基板1およびゲ−ト電極4に添加す
る。このように基板1中に拡散層5を形成した後、例え
ば窒化膜(SiN)14を堆積する(図9)。
keV、ド−ズ量5×1015cm-2でイオン注入するこ
とにより、不純物を基板1およびゲ−ト電極4に添加す
る。このように基板1中に拡散層5を形成した後、例え
ば窒化膜(SiN)14を堆積する(図9)。
【0031】次に、例えばRIE法等の異方性エッチン
グ技術を用いて、SiN膜14をエッチングしてゲ−ト
電極4と基板1の表面を露出し、ゲ−ト電極4の側壁に
SiN膜14を残存させて側壁絶縁膜6を形成する。こ
の時、従来と異なり、エッチング時間を適宜調節するこ
とにより、埋め込み絶縁膜2の側壁部分にもSiN膜1
4を残存させて側壁絶縁体9を形成する(図10)。
グ技術を用いて、SiN膜14をエッチングしてゲ−ト
電極4と基板1の表面を露出し、ゲ−ト電極4の側壁に
SiN膜14を残存させて側壁絶縁膜6を形成する。こ
の時、従来と異なり、エッチング時間を適宜調節するこ
とにより、埋め込み絶縁膜2の側壁部分にもSiN膜1
4を残存させて側壁絶縁体9を形成する(図10)。
【0032】このように、埋め込み絶縁膜2の側壁部分
にSiN膜14を残存させることにより、埋め込み絶縁
膜2に対して自己整合的に側壁絶縁体9を形成するため
に、埋め込み絶縁膜2を基板1の表面より突出させてお
く必要がある。
にSiN膜14を残存させることにより、埋め込み絶縁
膜2に対して自己整合的に側壁絶縁体9を形成するため
に、埋め込み絶縁膜2を基板1の表面より突出させてお
く必要がある。
【0033】この後、例えばスパッタリング技術により
例えばチタン(Ti)等の高融点金属膜を堆積する。さ
らに例えばRTA(Rappid Thermal Anneal)技術を用い
て、例えば温度950℃で30秒の熱処理を行うことに
より、拡散層領域5のSiとこの拡散層領域5上に堆積
されたTiとを反応させて、例えば深さ0.05〜0.
2μm程度のシリサイド(TiSix )層7を形成す
る。この時、予めゲ−ト電極4の上面を露出しておくこ
とにより、ゲ−ト電極4のSiとゲ−ト電極4上に堆積
されたTiとを反応させて、シリサイド層8をシリサイ
ド層7と同時に形成する。
例えばチタン(Ti)等の高融点金属膜を堆積する。さ
らに例えばRTA(Rappid Thermal Anneal)技術を用い
て、例えば温度950℃で30秒の熱処理を行うことに
より、拡散層領域5のSiとこの拡散層領域5上に堆積
されたTiとを反応させて、例えば深さ0.05〜0.
2μm程度のシリサイド(TiSix )層7を形成す
る。この時、予めゲ−ト電極4の上面を露出しておくこ
とにより、ゲ−ト電極4のSiとゲ−ト電極4上に堆積
されたTiとを反応させて、シリサイド層8をシリサイ
ド層7と同時に形成する。
【0034】ここで、絶縁膜とTiは反応しないため、
シリサイド層7の形成は、拡散層5において絶縁膜6お
よび9に覆われずに露出している部分から進行する。こ
のため、絶縁体9の幅wを適宜設定することにより、シ
リサイド層7と埋め込み絶縁膜2とが接触しないように
することができる。
シリサイド層7の形成は、拡散層5において絶縁膜6お
よび9に覆われずに露出している部分から進行する。こ
のため、絶縁体9の幅wを適宜設定することにより、シ
リサイド層7と埋め込み絶縁膜2とが接触しないように
することができる。
【0035】ただし、図1の(b)に示すように、シリ
サイド層7の形成は、一般に絶縁膜に覆われていない領
域を深さ方向に進行するだけでなく、絶縁膜の下方に侵
入するように横方向へも進行する。この横方向の進行深
さsは縦方向の深さtに比べて小さいことが一般に知ら
れているが、その深さの比(s/t)は熱処理時間等の
シリサイド層7を形成する条件に依存し、一義的には決
定されない。
サイド層7の形成は、一般に絶縁膜に覆われていない領
域を深さ方向に進行するだけでなく、絶縁膜の下方に侵
入するように横方向へも進行する。この横方向の進行深
さsは縦方向の深さtに比べて小さいことが一般に知ら
れているが、その深さの比(s/t)は熱処理時間等の
シリサイド層7を形成する条件に依存し、一義的には決
定されない。
【0036】したがって、シリサイド層7の縦方向の深
さtより厚くなるように絶縁体9の幅wを設定すること
により、シリサイド層7の横方向の深さsを絶縁体9の
幅wよりも小さくすることができるため、シリサイド層
7と埋め込み絶縁膜2とが接触しないようにすることが
できる。この絶縁体9の幅wは、例えばSiN14の堆
積膜厚とそのエッチング条件等により調節することがで
きる。
さtより厚くなるように絶縁体9の幅wを設定すること
により、シリサイド層7の横方向の深さsを絶縁体9の
幅wよりも小さくすることができるため、シリサイド層
7と埋め込み絶縁膜2とが接触しないようにすることが
できる。この絶縁体9の幅wは、例えばSiN14の堆
積膜厚とそのエッチング条件等により調節することがで
きる。
【0037】また、エッチング後の絶縁体9の高さh
は、絶縁体9が埋め込み絶縁膜2に隣接して必ず存在す
れば特に制限はない。ただし、上記にような異方性エッ
チング法による側壁形成技術を用いた場合には、一般に
残存する側壁の高さhは幅wより大きい。エッチングが
進行し、高さhが幅wと等しくなった後は、さらなるエ
ッチングによる高さhの減少と同時に幅wも減少してし
まう。このようにして、高さhは例えば幅w以上に形成
される。
は、絶縁体9が埋め込み絶縁膜2に隣接して必ず存在す
れば特に制限はない。ただし、上記にような異方性エッ
チング法による側壁形成技術を用いた場合には、一般に
残存する側壁の高さhは幅wより大きい。エッチングが
進行し、高さhが幅wと等しくなった後は、さらなるエ
ッチングによる高さhの減少と同時に幅wも減少してし
まう。このようにして、高さhは例えば幅w以上に形成
される。
【0038】また、側壁絶縁体9の高さhは、突出した
埋め込み絶縁膜2の基板表面からの高さh2 と絶縁体9
のエッチング量に依存し、オ−バ−エッチング等によ
り、一般に埋め込み絶縁膜2の高さh2 より小さくな
る。このため、絶縁体9の高さhの上限は埋め込み絶縁
膜2の高さh2 となり、この埋め込み絶縁膜2の高さh
2は、例えばゲ−ト電極4を加工する時の、リソグラフ
ィ−法の焦点深度、または、エッチング残り等の要請に
より制限される。このため、側壁絶縁体9の高さhは、
例えばゲ−ト電極4の高さと同程度の高さまでの範囲と
なる。
埋め込み絶縁膜2の基板表面からの高さh2 と絶縁体9
のエッチング量に依存し、オ−バ−エッチング等によ
り、一般に埋め込み絶縁膜2の高さh2 より小さくな
る。このため、絶縁体9の高さhの上限は埋め込み絶縁
膜2の高さh2 となり、この埋め込み絶縁膜2の高さh
2は、例えばゲ−ト電極4を加工する時の、リソグラフ
ィ−法の焦点深度、または、エッチング残り等の要請に
より制限される。このため、側壁絶縁体9の高さhは、
例えばゲ−ト電極4の高さと同程度の高さまでの範囲と
なる。
【0039】次に、例えば硫酸と加酸化水素水を用い
て、未反応のTi膜を除去して、TiSix 膜のみを残
存させ、拡散層5上のシリサイド層7およびゲ−ト電極
4上のシリサイド層8を形成する(図1)。
て、未反応のTi膜を除去して、TiSix 膜のみを残
存させ、拡散層5上のシリサイド層7およびゲ−ト電極
4上のシリサイド層8を形成する(図1)。
【0040】以降は、通常の技術を用いて、層間絶縁膜
を形成し、接続孔を開口し、例えばAlとSiとCuの
合金等の金属配線膜を加工して、配線を形成する。この
ように、本実施の形態では、絶縁膜上にシリサイド層が
形成されないことを利用して、埋め込み絶縁膜2の側面
に形成された絶縁体9により、シリサイド層7と埋め込
み絶縁膜2が直接接触しない構造とすることができるた
め、高融点金属とシリコンが反応する時に、シリサイド
層7の成長が絶縁層2により妨害されないため、ストレ
スを低減することができる。また、溝の側面はエッチン
グによる損傷を受けているため欠陥が発生しやすいが、
このような領域においてシリサイド膜7が形成されない
ようにすることにより、ストレスの発生を抑制して、欠
陥の発生を防止し、リ−ク電流を低減することができ
る。
を形成し、接続孔を開口し、例えばAlとSiとCuの
合金等の金属配線膜を加工して、配線を形成する。この
ように、本実施の形態では、絶縁膜上にシリサイド層が
形成されないことを利用して、埋め込み絶縁膜2の側面
に形成された絶縁体9により、シリサイド層7と埋め込
み絶縁膜2が直接接触しない構造とすることができるた
め、高融点金属とシリコンが反応する時に、シリサイド
層7の成長が絶縁層2により妨害されないため、ストレ
スを低減することができる。また、溝の側面はエッチン
グによる損傷を受けているため欠陥が発生しやすいが、
このような領域においてシリサイド膜7が形成されない
ようにすることにより、ストレスの発生を抑制して、欠
陥の発生を防止し、リ−ク電流を低減することができ
る。
【0041】また、本実施の形態による半導体装置の製
造方法では、埋め込み絶縁膜2を基板表面より突出する
ように形成することにより、突出した埋め込み絶縁膜2
の側面に側壁絶縁体9を自己整合的に形成することがで
きる。
造方法では、埋め込み絶縁膜2を基板表面より突出する
ように形成することにより、突出した埋め込み絶縁膜2
の側面に側壁絶縁体9を自己整合的に形成することがで
きる。
【0042】このため、絶縁体9を形成するためのリソ
グラフィ−工程を必要としないことにより、リソグラフ
ィ−法の合わせ精度等に影響されずに、微細な半導体素
子を形成することができる。
グラフィ−工程を必要としないことにより、リソグラフ
ィ−法の合わせ精度等に影響されずに、微細な半導体素
子を形成することができる。
【0043】また、側壁絶縁体9の幅wを、絶縁膜の堆
積膜厚により設定することができ、リソグラフィ−法を
用いた加工を必要としないため、リソグラフィ−法の加
工寸法に影響されずに、微細な半導体素子を形成するこ
とができる。
積膜厚により設定することができ、リソグラフィ−法を
用いた加工を必要としないため、リソグラフィ−法の加
工寸法に影響されずに、微細な半導体素子を形成するこ
とができる。
【0044】さらに、本実施の形態のように、埋め込み
絶縁膜2を基板表面より突出させることにより、ゲ−ト
電極4の側面に側壁絶縁膜6を形成する工程と同時に側
壁絶縁体9を形成することができるため、従来に比べて
工程を追加することなく、容易に本発明の構造を実現す
ることができる。
絶縁膜2を基板表面より突出させることにより、ゲ−ト
電極4の側面に側壁絶縁膜6を形成する工程と同時に側
壁絶縁体9を形成することができるため、従来に比べて
工程を追加することなく、容易に本発明の構造を実現す
ることができる。
【0045】ただし、絶縁体9の形成方法は、上記実施
の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の
形態では、埋め込み絶縁膜2は基板1の表面より突出し
て形成されているが、基板1の表面と同じ高さ、または
基板1の表面より低い位置までしか埋め込まれていない
形状とすることも可能である。
の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の
形態では、埋め込み絶縁膜2は基板1の表面より突出し
て形成されているが、基板1の表面と同じ高さ、または
基板1の表面より低い位置までしか埋め込まれていない
形状とすることも可能である。
【0046】また、上記実施の形態では、溝に絶縁膜の
みが埋め込まれているが、溝の側面に形成された絶縁膜
を介して例えば多結晶シリコン膜等の半導体膜、または
導電膜が埋め込まれている場合にも、本発明を適用する
ことが可能である。また、上記実施の形態では、溝に埋
め込まれた絶縁膜は素子分離領域を構成したが、例えば
絶縁膜を介して埋め込まれた導電膜が電極を構成する場
合にも、本発明を適用することが可能である。
みが埋め込まれているが、溝の側面に形成された絶縁膜
を介して例えば多結晶シリコン膜等の半導体膜、または
導電膜が埋め込まれている場合にも、本発明を適用する
ことが可能である。また、上記実施の形態では、溝に埋
め込まれた絶縁膜は素子分離領域を構成したが、例えば
絶縁膜を介して埋め込まれた導電膜が電極を構成する場
合にも、本発明を適用することが可能である。
【0047】いずれの場合においても、溝の側面に形成
されている絶縁層2に隣接するように、半導体基板1上
に絶縁体9が形成されて、この絶縁体9によりシリサイ
ド層7と絶縁層2とが溝の側面において直接接触するこ
とを阻止される構造であればよい。
されている絶縁層2に隣接するように、半導体基板1上
に絶縁体9が形成されて、この絶縁体9によりシリサイ
ド層7と絶縁層2とが溝の側面において直接接触するこ
とを阻止される構造であればよい。
【0048】なお、上記実施の形態では、SiNにより
側壁絶縁体9を形成したが、例えばSiO2 等の酸化
膜、またはPSG等の不純物を含有するSiO2 等の酸
化膜、さらに他の絶縁膜を用いることが可能である。
側壁絶縁体9を形成したが、例えばSiO2 等の酸化
膜、またはPSG等の不純物を含有するSiO2 等の酸
化膜、さらに他の絶縁膜を用いることが可能である。
【0049】また、上記実施の形態では、シリサイド層
7、8としてTiSix を用いたが、MoSix 、WS
ix 、CoSix 、NiSix 等の他のシリサイド材料
を用いることも可能である。
7、8としてTiSix を用いたが、MoSix 、WS
ix 、CoSix 、NiSix 等の他のシリサイド材料
を用いることも可能である。
【0050】また、上記実施の形態では、Ti膜14を
堆積し、拡散層5中のシリコンとTiとの反応によりシ
リサイド層7を形成したが、例えば選択CVD法を用い
て、拡散層5上に選択的に例えばTiSix 等のシリサ
イドを堆積することも可能である。この場合、シリサイ
ド層7を形成する時点では、前述のようなTiとSiと
の反応が起こらないため、結晶欠陥の発生は少ないが、
その後の熱工程によりシリサイド層7中の高融点金属と
基板中のシリコンが反応するため、結晶欠陥が発生す
る。このため、本発明による構造を用いて、シリサイド
層7と埋め込み絶縁膜2とが直接接しない構造とするこ
とにより、前述の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
堆積し、拡散層5中のシリコンとTiとの反応によりシ
リサイド層7を形成したが、例えば選択CVD法を用い
て、拡散層5上に選択的に例えばTiSix 等のシリサ
イドを堆積することも可能である。この場合、シリサイ
ド層7を形成する時点では、前述のようなTiとSiと
の反応が起こらないため、結晶欠陥の発生は少ないが、
その後の熱工程によりシリサイド層7中の高融点金属と
基板中のシリコンが反応するため、結晶欠陥が発生す
る。このため、本発明による構造を用いて、シリサイド
層7と埋め込み絶縁膜2とが直接接しない構造とするこ
とにより、前述の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明による半導体装置で
は、埋め込み素子分離とシリサイド層を具備し、結晶欠
陥の発生を抑制することができる。
は、埋め込み素子分離とシリサイド層を具備し、結晶欠
陥の発生を抑制することができる。
【図1】本発明による半導体装置の構造を示す断面図。
【図2】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図3】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図4】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図5】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図6】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図7】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図8】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図9】本発明による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図。
断面図。
【図10】本発明による半導体装置の製造方法を示す工
程断面図。
程断面図。
【図11】従来の半導体装置を示す断面図。
1…半導体基板、2…埋め込み絶縁膜、3…ゲ−ト絶縁
膜、4…ゲ−ト電極、5…拡散層、6、9…側壁絶縁
膜、7、8…シリサイド層、11…酸化膜、12、13
…多結晶シリコン膜、14…Ti
膜、4…ゲ−ト電極、5…拡散層、6、9…側壁絶縁
膜、7、8…シリサイド層、11…酸化膜、12、13
…多結晶シリコン膜、14…Ti
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体基板に形成された溝に埋め込まれ
た絶縁層と、前記半導体基板上の一部に形成されたシリ
サイド層とを有する半導体装置において、前記シリサイ
ド層は前記溝の側面において前記絶縁層と直接接触しな
いように形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 半導体基板に形成された溝に埋め込まれ
た絶縁層と、前記半導体基板上の一部に形成されたシリ
サイド層とを有する半導体装置において、前記半導体基
板上に前記絶縁層に隣接して形成された絶縁体を具備
し、それによって前記絶縁層と前記シリサイド層とが前
記溝の側面において直接接触することを阻止されている
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板に形成された溝に埋め込まれ
た絶縁層と、前記半導体基板上にゲ−ト絶縁膜を介して
形成されたゲ−ト電極と前記半導体基板に形成された拡
散層とにより構成されるMOSFETとを具備し、前記
ゲ−ト電極の側面に形成された側壁絶縁膜と、前記拡散
層上に形成されたシリサイド層と有する半導体装置にお
いて、前記半導体基板上に前記絶縁層に隣接して形成さ
れた絶縁体を具備し、それによって前記絶縁層と前記シ
リサイド層とが直接接触することを阻止されていること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 前記ゲ−ト電極の側面に形成された前記
側壁絶縁膜と、前記絶縁層に隣接して形成された絶縁体
とは、同一の材料により形成される請求項1乃至3記載
の半導体装置。 - 【請求項5】 前記絶縁体は、SiNである請求項1乃
至4記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記絶縁体は、SiO2 または不純物を
含有するSiO2 である請求項1乃至4記載の半導体装
置。 - 【請求項7】 前記シリサイド層は、TiSix 、Mo
Six 、WSix 、CoSix 、NiSix からなるグ
ル−プのいずれか1つにより形成される請求項1乃至5
記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7318098A JPH09162392A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7318098A JPH09162392A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09162392A true JPH09162392A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18095470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7318098A Pending JPH09162392A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09162392A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6709950B2 (en) | 1995-07-27 | 2004-03-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
JP2004304012A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体撮像装置およびその製造方法 |
JP2006344663A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Sony Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2012023191A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Renesas Electronics Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-06 JP JP7318098A patent/JPH09162392A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6709950B2 (en) | 1995-07-27 | 2004-03-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
US6967409B2 (en) | 1995-07-27 | 2005-11-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
US7126174B2 (en) | 1995-07-27 | 2006-10-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
JP2004304012A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体撮像装置およびその製造方法 |
JP2006344663A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Sony Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2012023191A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Renesas Electronics Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20040303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20040303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |