JPH09151870A - 油冷式スクリュー圧縮機 - Google Patents
油冷式スクリュー圧縮機Info
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- JPH09151870A JPH09151870A JP31509895A JP31509895A JPH09151870A JP H09151870 A JPH09151870 A JP H09151870A JP 31509895 A JP31509895 A JP 31509895A JP 31509895 A JP31509895 A JP 31509895A JP H09151870 A JPH09151870 A JP H09151870A
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- 239000007924 injection Substances 0.000 claims abstract description 42
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims abstract description 18
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims abstract description 18
- 241000307294 Diaphus theta Species 0.000 claims description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 abstract description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 4
- 239000000243 solution Substances 0.000 abstract 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】圧縮中のガスと油との熱交換が従来の技術より
も長時間行えるような噴射ノズルの方向及び油の噴射速
度をみつける。 【解決手段】噴射ノズルより噴射した油が円筒状のボア
部の軸心の方向を向いた半径方向速度成分のみならず、
回転方向と反対の方向を向いた円周方向速度成分と吐き
出し口の方向を向いた軸方向速度成分を有するように傾
斜させた噴射ノズルをすくなくとも一つ備える。
も長時間行えるような噴射ノズルの方向及び油の噴射速
度をみつける。 【解決手段】噴射ノズルより噴射した油が円筒状のボア
部の軸心の方向を向いた半径方向速度成分のみならず、
回転方向と反対の方向を向いた円周方向速度成分と吐き
出し口の方向を向いた軸方向速度成分を有するように傾
斜させた噴射ノズルをすくなくとも一つ備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油冷式スクリュー圧
縮機の高性能化に係り、特に、圧縮中のガスの油冷却の
高性能化に関する。
縮機の高性能化に係り、特に、圧縮中のガスの油冷却の
高性能化に関する。
【0002】
【従来の技術】雄,雌ロータとケーシングとで形成され
る圧縮室に油を給油する噴射ノズルを備えた油冷式スク
リュー圧縮機では、最初は特公昭36−12832 号公報にお
いてみられるように、互いに交差した円筒状のボア部を
有するケーシングの圧縮側の交差線近くより雄,雌ロー
タの歯のかみあい部をめがけて油を噴射していた。その
後特公昭52−135407号公報においてみられるように、ボ
ア部の交差線から離れた位置でロータの軸心をめがけて
半径方向に噴射することも行われている。しかしこのよ
うな噴射方法では、油はロータ表面に短時間で当たって
しまいガス中を飛行している時間は最短に近い。従って
圧縮ガスの冷却はロータに当たった油の再飛散に期待せ
ざるを得ない。ロータに付着した油によるガスへの冷却
効果は、油表面が膜状になり表面積が小さいのでほとん
ど期待できない。また、油の再飛散によるガス中の浮遊
油の量も多いとは期待できず、その飛散方向も不確定で
ありロータに捕獲されやすい。
る圧縮室に油を給油する噴射ノズルを備えた油冷式スク
リュー圧縮機では、最初は特公昭36−12832 号公報にお
いてみられるように、互いに交差した円筒状のボア部を
有するケーシングの圧縮側の交差線近くより雄,雌ロー
タの歯のかみあい部をめがけて油を噴射していた。その
後特公昭52−135407号公報においてみられるように、ボ
ア部の交差線から離れた位置でロータの軸心をめがけて
半径方向に噴射することも行われている。しかしこのよ
うな噴射方法では、油はロータ表面に短時間で当たって
しまいガス中を飛行している時間は最短に近い。従って
圧縮ガスの冷却はロータに当たった油の再飛散に期待せ
ざるを得ない。ロータに付着した油によるガスへの冷却
効果は、油表面が膜状になり表面積が小さいのでほとん
ど期待できない。また、油の再飛散によるガス中の浮遊
油の量も多いとは期待できず、その飛散方向も不確定で
ありロータに捕獲されやすい。
【0003】従って、従来の技術は圧縮中のガスの冷却
という観点からみると不十分であると言わざるを得な
い。
という観点からみると不十分であると言わざるを得な
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、圧縮
中のガスの冷却のための噴射油の噴射方向に関して、ロ
ータと接触してロータに付着する噴射油の量を少なく
し、圧縮中のガスと油との熱交換が従来の技術よりも長
時間行えるような噴射ノズルの方向及び油の噴射速度を
みつけることである。
中のガスの冷却のための噴射油の噴射方向に関して、ロ
ータと接触してロータに付着する噴射油の量を少なく
し、圧縮中のガスと油との熱交換が従来の技術よりも長
時間行えるような噴射ノズルの方向及び油の噴射速度を
みつけることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】課題を解決する手段の一
つは、噴射ノズルより噴射した油が円筒状のボア部の軸
心の方向を向いた半径方向速度成分のみならず、回転方
向と反対の方向を向いた円周方向速度成分と吐き出し口
の方向を向いた軸方向速度成分を有するように傾斜させ
た噴射ノズルをすくなくとも一つ備えることである。
つは、噴射ノズルより噴射した油が円筒状のボア部の軸
心の方向を向いた半径方向速度成分のみならず、回転方
向と反対の方向を向いた円周方向速度成分と吐き出し口
の方向を向いた軸方向速度成分を有するように傾斜させ
た噴射ノズルをすくなくとも一つ備えることである。
【0006】手段の二つ目は、円周方向速度成分と軸方
向速度成分との合成速度成分と、軸方向速度成分との成
す角度が前記ノズルの設けられた側のロータの歯の外径
のねじれ角より小さくなるように噴射ノズルを傾斜させ
ることである。
向速度成分との合成速度成分と、軸方向速度成分との成
す角度が前記ノズルの設けられた側のロータの歯の外径
のねじれ角より小さくなるように噴射ノズルを傾斜させ
ることである。
【0007】手段の三つ目は、噴射ノズルの軸心を延長
した線が、前記ノズルの設けられた側のロータの谷底径
よりなる円筒にほぼ接するように噴射ノズルを傾斜させ
ることである。
した線が、前記ノズルの設けられた側のロータの谷底径
よりなる円筒にほぼ接するように噴射ノズルを傾斜させ
ることである。
【0008】手段四つ目は、噴射ノズルより噴射した油
の軸方向速度成分より前記ノズルの設けられた側のロー
タの歯の軸方向速度を差し引いた速度が、油の円周方向
速度成分を前記ロータの歯の外径のねじれ角の正接で除
した速度にほぼ等しくなるように噴射ノズルを傾斜させ
ることである。
の軸方向速度成分より前記ノズルの設けられた側のロー
タの歯の軸方向速度を差し引いた速度が、油の円周方向
速度成分を前記ロータの歯の外径のねじれ角の正接で除
した速度にほぼ等しくなるように噴射ノズルを傾斜させ
ることである。
【0009】手段の五つ目は、噴射ノズルより噴射した
油の円周方向速度成分をUt(単位はm/s)とすると
きほぼ数1が成り立つように傾斜させた噴射ノズルとす
ることである。
油の円周方向速度成分をUt(単位はm/s)とすると
きほぼ数1が成り立つように傾斜させた噴射ノズルとす
ることである。
【0010】
【数1】 Ut=(12・N・Ri・cos(θrt))/(θd−θi−θp) …(数1) ここに、Nは前記ロータの回転速度(単位はrev/s)、
Riは前記ロータの歯の谷底半径(単位はm)、cosは
余弦、θrtは数2により求まる角度(単位は度)、θd
は吐出開始雄ロータ回転角(単位は度)、θiは噴射開
始雄ロータ回転角(単位は度)、θpは360度を前記
ロータの歯数で除した角度(単位は度)である。
Riは前記ロータの歯の谷底半径(単位はm)、cosは
余弦、θrtは数2により求まる角度(単位は度)、θd
は吐出開始雄ロータ回転角(単位は度)、θiは噴射開
始雄ロータ回転角(単位は度)、θpは360度を前記
ロータの歯数で除した角度(単位は度)である。
【0011】
【数2】 sin(θrt)=Ri/Ro …(数2) ここに、Roは前記ロータの外径(単位はm)である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1から
図5により説明する。
図5により説明する。
【0013】図1で、互いにかみあい,ねじれた歯を有
する一対の雄ロータ1と雌ロータ2は互いに交差した円
筒状のボア部を有するケーシング3とDケーシング4の
中に収納され、雄ロータ1のシャフト5及び6はラジア
ル軸受9及び10,スラスト軸受11により回転自在に
ケーシングから支承され、雌ロータ2のシャフト7及び
8もラジアル軸受12及び13,スラスト軸受14によ
り回転自在に支承されており、雌ロータ2は雄ロータ1
の歯により駆動される。両ロータの歯とケーシングとに
より構成される圧縮室19には、雄ロータ側のボア部に
設けられた噴射ノズル15と雌ロータ側のボア部に設け
られた噴射ノズル16より油が噴射され、圧縮ガスの冷
却、雄,雌ロータ間の歯のかみあい部の潤滑及び両ロー
タ間やロータとケーシング間のガスのシールを行う。ケ
ーシング3の吸い込み側にはシャフト5のシールのため
にメカシール17が装着され、シャフト5の軸端にはプ
ーリ18が固着され、原動機(図示せず)からベルト
(図示せず)を介して駆動される。圧縮されるガスは吸
い込み口21を通って吸い込みポート23から圧縮室1
9に吸い込まれ、ロータの回転にともなう圧縮室容積の
減少により圧縮され、吐き出しポート22を通って吐き
出し口(図示せず)より送りだされる。
する一対の雄ロータ1と雌ロータ2は互いに交差した円
筒状のボア部を有するケーシング3とDケーシング4の
中に収納され、雄ロータ1のシャフト5及び6はラジア
ル軸受9及び10,スラスト軸受11により回転自在に
ケーシングから支承され、雌ロータ2のシャフト7及び
8もラジアル軸受12及び13,スラスト軸受14によ
り回転自在に支承されており、雌ロータ2は雄ロータ1
の歯により駆動される。両ロータの歯とケーシングとに
より構成される圧縮室19には、雄ロータ側のボア部に
設けられた噴射ノズル15と雌ロータ側のボア部に設け
られた噴射ノズル16より油が噴射され、圧縮ガスの冷
却、雄,雌ロータ間の歯のかみあい部の潤滑及び両ロー
タ間やロータとケーシング間のガスのシールを行う。ケ
ーシング3の吸い込み側にはシャフト5のシールのため
にメカシール17が装着され、シャフト5の軸端にはプ
ーリ18が固着され、原動機(図示せず)からベルト
(図示せず)を介して駆動される。圧縮されるガスは吸
い込み口21を通って吸い込みポート23から圧縮室1
9に吸い込まれ、ロータの回転にともなう圧縮室容積の
減少により圧縮され、吐き出しポート22を通って吐き
出し口(図示せず)より送りだされる。
【0014】油の噴出ノズル15及び16は、噴射した
油が前記円筒状のボア部の軸心の方向を向いた半径方向
速度成分のみならず、回転方向と反対の方向を向いた円
周方向速度成分と吐き出し口の方向を向いた軸方向速度
成分を有するように傾斜している。
油が前記円筒状のボア部の軸心の方向を向いた半径方向
速度成分のみならず、回転方向と反対の方向を向いた円
周方向速度成分と吐き出し口の方向を向いた軸方向速度
成分を有するように傾斜している。
【0015】以下は雄ロータ側を例にとって説明する。
【0016】図2で、噴射ノズル15から噴射された油
の速度をUとし、この速度の軸心の方向を向いた半径方
向速度成分をUr,回転方向と反対の方向を向いた円周
方向速度成分をUt,吐き出し口の方向を向いた軸方向
速度成分をUaとする。速度Uは半径方向速度成分Ur
のみならず、円周方向速度成分Ut及び軸方向速度成分
Uaも有しているので、従来のように半径方向速度成分
Urのみを有している場合に比較して長時間ロータ壁や
ボア壁に当たらずにガス中を飛行でき、従ってガスを冷
却する効果も従来のものより大きい。
の速度をUとし、この速度の軸心の方向を向いた半径方
向速度成分をUr,回転方向と反対の方向を向いた円周
方向速度成分をUt,吐き出し口の方向を向いた軸方向
速度成分をUaとする。速度Uは半径方向速度成分Ur
のみならず、円周方向速度成分Ut及び軸方向速度成分
Uaも有しているので、従来のように半径方向速度成分
Urのみを有している場合に比較して長時間ロータ壁や
ボア壁に当たらずにガス中を飛行でき、従ってガスを冷
却する効果も従来のものより大きい。
【0017】また、図4より明らかなように円周方向速
度成分Utと軸方向速度成分Uaとの合成速度成分Uta
と、軸方向速度成分Uaとの成す角度θtaが前記ノズル
の設けられた側のロータ(この場合雄ロータ)の歯の外
径のねじれ角ψmより小さくなるように噴射ノズルを傾
斜させている。前記ロータの周速度をVtとすると、前
記ロータの歯の軸方向速度Vaは次の式で表される。
度成分Utと軸方向速度成分Uaとの合成速度成分Uta
と、軸方向速度成分Uaとの成す角度θtaが前記ノズル
の設けられた側のロータ(この場合雄ロータ)の歯の外
径のねじれ角ψmより小さくなるように噴射ノズルを傾
斜させている。前記ロータの周速度をVtとすると、前
記ロータの歯の軸方向速度Vaは次の式で表される。
【0018】
【数3】 Va=Vt/tanψm …(数3) 角度θtaがねじれ角ψmより小さくなるように噴射ノズ
ルを傾斜させているので、噴射された油はさらに長時間
圧縮室内を飛行でき、ガスとの熱交換を行うことができ
る。
ルを傾斜させているので、噴射された油はさらに長時間
圧縮室内を飛行でき、ガスとの熱交換を行うことができ
る。
【0019】また、図3に示すように噴射ノズルの軸心
を延長した線が、前記ノズルの設けられた側のロータの
谷底径よりなる円筒にほぼ接するように傾斜させた噴射
ノズルとなっているので、噴射された油はさらに長時間
圧縮室内を飛行でき、ガスとの熱交換を行うことができ
る。図3より明らかなように円周方向速度成分Utと半
径方向速度成分Urとの合成速度成分Urtと、半径方向
速度成分Urとの成す角度θrtがほぼ次式を満足すると
き上記の条件が満足される。
を延長した線が、前記ノズルの設けられた側のロータの
谷底径よりなる円筒にほぼ接するように傾斜させた噴射
ノズルとなっているので、噴射された油はさらに長時間
圧縮室内を飛行でき、ガスとの熱交換を行うことができ
る。図3より明らかなように円周方向速度成分Utと半
径方向速度成分Urとの合成速度成分Urtと、半径方向
速度成分Urとの成す角度θrtがほぼ次式を満足すると
き上記の条件が満足される。
【0020】
【数4】 sin(θrt)≒Ri/Ro …(数4) ここに、sin は正接、Roは前記ロータの外径(単位は
m)であり、Riは前記ロータの谷底径(単位はm)で
ある。
m)であり、Riは前記ロータの谷底径(単位はm)で
ある。
【0021】また、図4で噴射された油の軸方向速度U
aを歯の軸方向速度Vaより大きくし、その差を噴射さ
れた油の円周方向速度Utを前記ロータの歯の外径のね
じれ角ψmの正接で除した速度にほぼ等しくなるように
傾斜させるとき、次式が成立つ。
aを歯の軸方向速度Vaより大きくし、その差を噴射さ
れた油の円周方向速度Utを前記ロータの歯の外径のね
じれ角ψmの正接で除した速度にほぼ等しくなるように
傾斜させるとき、次式が成立つ。
【0022】
【数5】 Ua−Va≒Ut/tan(ψm) …(数5) このように傾斜させると、図4の視点より見るとき噴射
された油は前記ロータの移動する歯にほぼ平行に飛行
し、さらに長時間ガスとの熱交換を行うことができる。
された油は前記ロータの移動する歯にほぼ平行に飛行
し、さらに長時間ガスとの熱交換を行うことができる。
【0023】図5は圧縮室の容積比率と雄ロータの回転
角度θ(単位は度)との関係を示した図である。図3の
雄ロータの歯Aと歯Bとではさまれた容積Cと、Aの先
端の回転角度θとの関係を示している。θdを吐出開始
雄ロータ回転角、θiを噴射開始雄ロータ回転角とす
る。噴射された油は圧縮室19が吐出ポート22に到達
するまでにガスとの熱交換を完了させていることが望ま
しい。吐出ポート22より出た後でガスを冷却しても圧
縮動力低減の効果が少ないからである。噴射された油の
円周方向速度Utが次式をほぼ満足するとき、前述の条
件を満たすことができる。
角度θ(単位は度)との関係を示した図である。図3の
雄ロータの歯Aと歯Bとではさまれた容積Cと、Aの先
端の回転角度θとの関係を示している。θdを吐出開始
雄ロータ回転角、θiを噴射開始雄ロータ回転角とす
る。噴射された油は圧縮室19が吐出ポート22に到達
するまでにガスとの熱交換を完了させていることが望ま
しい。吐出ポート22より出た後でガスを冷却しても圧
縮動力低減の効果が少ないからである。噴射された油の
円周方向速度Utが次式をほぼ満足するとき、前述の条
件を満たすことができる。
【0024】
【数6】 Ut≒(12・N・Ri・cos(θrt))/(θd−θi−θp) …(数6) ここに、Nは前記ロータの回転速度(単位はrev/mi
n)、Riは前記ロータの歯の谷底半径(単位はm)、co
sは余弦、θrtは数4により求まる角度(単位は度)、θ
pは360度を前記ロータの歯数で除した角度(単位は
度)である。
n)、Riは前記ロータの歯の谷底半径(単位はm)、co
sは余弦、θrtは数4により求まる角度(単位は度)、θ
pは360度を前記ロータの歯数で除した角度(単位は
度)である。
【0025】以下に雄ロータ側噴射ノズルについて、計
算例を示す。
算例を示す。
【0026】ロータ外径を105mm,ロータ谷径を70
mm,歯数を5枚,全巻き角を300度,リードを14
8.2mm,ビルトイン容積比を4.416,回転速度を3,
000rev/min とし、噴射角度θiを70度とすると、θ
dは225度、θpは72度、ねじれ角ψmは65.8
度、数4によりθrtは41.8度となる。従って、数5
によりUtは約8.3m/sとなり、Vaは約7.4m/
sであるから数4により、Uaは約11.1m/sとな
る。従って、tan(θta)=Ut/Uaよりθtaは36.
8度となる。またUr=Ut/tan(θrt)よりUrは
約9.3m/s となる。従って、噴射ノズルの方向は半
径線に対しθrt傾き、軸線に対しθta傾いた方向とすれ
ば良い。
mm,歯数を5枚,全巻き角を300度,リードを14
8.2mm,ビルトイン容積比を4.416,回転速度を3,
000rev/min とし、噴射角度θiを70度とすると、θ
dは225度、θpは72度、ねじれ角ψmは65.8
度、数4によりθrtは41.8度となる。従って、数5
によりUtは約8.3m/sとなり、Vaは約7.4m/
sであるから数4により、Uaは約11.1m/sとな
る。従って、tan(θta)=Ut/Uaよりθtaは36.
8度となる。またUr=Ut/tan(θrt)よりUrは
約9.3m/s となる。従って、噴射ノズルの方向は半
径線に対しθrt傾き、軸線に対しθta傾いた方向とすれ
ば良い。
【0027】以上、示した理由により、本実施例の油冷
式スクユー圧縮機の噴射ノズルによると、噴射された油
はガスとの熱交換を十分におこなってガスを冷却するこ
とができる。
式スクユー圧縮機の噴射ノズルによると、噴射された油
はガスとの熱交換を十分におこなってガスを冷却するこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の油冷却スクリュー圧縮機は十分
なガスの冷却を実現できるので、圧縮動力を小さくでき
高性能な油冷却スクリュー圧縮機を実現できる。
なガスの冷却を実現できるので、圧縮動力を小さくでき
高性能な油冷却スクリュー圧縮機を実現できる。
【図1】本発明の一実施例の油冷却スクリュー圧縮機の
横断面図。
横断面図。
【図2】図1の雄ロータ側の油の噴出方向及び油の噴出
速度の説明図。
速度の説明図。
【図3】図1のIII−III矢視図。
【図4】図1の雄ロータ側の油の噴出方向及び油の噴出
速度の円周方向−軸方向の説明図。
速度の円周方向−軸方向の説明図。
【図5】
1…雄ロータ、2…雌ロータ、3…ケーシング、4…D
ケーシング、15…雄ロータ側噴射ノズル、16…雌ロ
ータ側噴射ノズル、19…圧縮室、21…吸い込み口、
22…吐き出しポート。
ケーシング、15…雄ロータ側噴射ノズル、16…雌ロ
ータ側噴射ノズル、19…圧縮室、21…吸い込み口、
22…吐き出しポート。
Claims (5)
- 【請求項1】互いにかみあい,ねじれた歯を有する一対
の雄ロータと雌ロータとを収納し互いに交差した円筒状
のボア部を有するケーシングを備え、前記ケーシングが
ガスの吸い込み口と吐き出し口及び前記雄ロータと前記
雌ロータと前記ケーシングとで形成される圧縮室に油を
給油する噴射ノズルを備えた油冷式スクリュー圧縮機に
おいて、前記噴射ノズルより噴射した油が前記円筒状の
ボア部の軸心の方向を向いた半径方向速度成分のみなら
ず、回転方向と反対の方向を向いた円周方向速度成分と
吐き出し口の方向を向いた軸方向速度成分を有するよう
に傾斜させた噴射ノズルをすくなくとも一つ備えたこと
を特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。 - 【請求項2】請求項1に記載の円周方向速度成分と軸方
向速度成分との合成速度成分と、軸方向速度成分との成
す角度が前記ノズルの設けられた側のロータの歯の外径
のねじれ角より小さくなるように傾斜させた噴射ノズル
である油冷式スクリュー圧縮機。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の噴射ノズルの軸
心を延長した線が、前記噴射ノズルの設けられた側のロ
ータの谷底径よりなる円筒にほぼ接するように傾斜させ
たことを特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。 - 【請求項4】請求項3に記載の前記噴射ノズルより噴射
した油の軸方向速度成分より前記噴射ノズルの設けられ
た側のロータの歯の軸方向速度を差し引いた速度が、油
の円周方向速度成分を前記ロータの歯の外径のねじれ角
の正接で除した速度にほぼ等しくなるように傾斜させた
噴射ノズルである油冷式スクリュー圧縮機。 - 【請求項5】請求項4に記載の噴射ノズルより噴射した
油の円周方向速度成分をUt(単位はm/s)とすると
きほぼ数1が成り立つように傾斜させた噴射ノズルであ
ることを特徴とする油冷式スクリュー圧縮機。 【数1】 Ut=(12・N・Ri・cos(θrt))/(θd−θi−θp) …(数1) ここに、Nはロータの回転速度(単位はrev/min)、R
iは前記ロータの歯の谷底半径(単位はm)、cos は余
弦、θrtは数2により求まる角度(単位は度)、θdは
吐出開始雄ロータ回転角(単位は度)、θiは噴射開始
雄ロータ回転角(単位は度)、θpは360度を前記ロ
ータの歯数で除した角度(単位は度)である。 【数2】 sin(θrt)≒Ri/Ro …(数2) ここに、sin は正弦、Roは前記ロータの外半径(単位
はm)である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31509895A JPH09151870A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 油冷式スクリュー圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31509895A JPH09151870A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 油冷式スクリュー圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151870A true JPH09151870A (ja) | 1997-06-10 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009093469A1 (ja) * | 2008-01-23 | 2009-07-30 | Daikin Industries, Ltd. | スクリュー圧縮機 |
TWI651472B (zh) * | 2018-02-08 | 2019-02-21 | 復盛股份有限公司 | 具冷卻液噴射設計的壓縮機 |
CN111279081A (zh) * | 2017-11-09 | 2020-06-12 | 株式会社神户制钢所 | 液冷式螺杆压缩机 |
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-
1995
- 1995-12-04 JP JP31509895A patent/JPH09151870A/ja active Pending
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US8708677B2 (en) | 2008-01-23 | 2014-04-29 | Daikin Industries, Ltd. | Screw compressor having injection having injection mechanism that injects oil or refrigerant toward a starting end of an extending direction of a helical groove of the female rotor or the male rotor |
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