JP3815747B2 - オイルフリー真空ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプ本体により圧縮された流体をエジェクタ手段により流入される圧縮気体とともにデュフューザを介して本体外部に吐出するオイルフリー真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デュフューザを用いたスクロール式圧縮機は特開平6ー66271号公報等で知られている。
このスクロール式圧縮機は、固定スクロールラップと旋回スクロールラップとで形成される最終圧縮室の固定スクロール部分に開設された圧縮流体の吐出開口からデュフューザが延設され、該ディフューザを通って圧縮流体が排出されるため、圧縮機の効率が改善される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された従来技術は気体を圧縮して排出することはできるが、これを真空ポンプに適用した場合には、真空にしようとする容器の使用目的によっては、例えば、半導体の製造工程においては、人体にとって危険なガスが生成され、そのガスを人体に無害となるように処理する事ができないという問題がある。
【0004】
本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、容器内に含まれる有害ガスを真空化するための圧縮行程により濃密化された際に、該有害ガスを希釈化するオイルフリー真空ポンプを提供することを目的とする。
また本発明の他の目的は、冷却効率が良く、コンパクトなオイルフリースクロール真空ポンプを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポンプ圧縮室により圧縮された圧縮流体をポンプ本体内部に設けられたディフューザを介してポンプ本体外部に吐出するオイルフリー真空ポンプであって、前記真空ポンプをスクロール機構で構成し、固定スクロールと旋回スクロールで形成される最終圧縮室と吐出通路との間に前記ディフューザを設け、前記ディフューザに圧縮気体を流入するエジェクタ手段をポンプ本体内部に設け、前記エジェクタ手段から圧縮気体を流入し、前記圧縮気体とともに前記ポンプ圧縮室により圧縮された圧縮流体をポンプ本体外部に吐出するように構成し、前記スクロール機構が前記旋回スクロールの端板の両面に旋回ラッ プを設けたダブルラップ式スクロール機構からなり、前記端板と偏芯して嵌合して前記旋回スクロールを駆動する偏芯軸部の軸芯両側は前記固定スクロール側の軸受により回転可能に保持されるとともに、前記軸受の外側は、前記偏芯軸部と同一の駆動源により回転して前記固定スクロールを冷却するファンが取り付けられ、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間には前記エジェクタの流入通路が設けられていることを特徴とする。
【0006】
【0007】
このように構成すると、真空ポンプにより圧縮された圧縮流体は、ディフューザの前段に流入するエジェクタ手段からの圧縮気体がディフーザ後段により膨張する際にディフューザ前段に生じる圧力低下に吸引されてディフューザ前段に吐出され、エジェクタ手段からの圧縮気体とともにディフューザ後段から真空ポンプ本体外に排出される。
【0008】
したがって、エジェクタ手段からの圧縮気体を窒素ガス(N2)によりディフューザに注入すると、容器内に含まれる有害ガスを真空化するための圧縮行程により濃密化された際に、該有害ガスを窒素ガスにより希釈化することができる。
【0009】
【0010】
また、スクロール機構をダブルラップ式とし、前記旋回スクロールの端板と偏芯して嵌合する偏芯軸部の両側は前記固定スクロール側の軸受けにより回転可能に保持して構成するので、固定スクロールに対して偏芯軸部が安定し、高速回転の場合の軸のタワミ等による回転のブレ、軸のタワミ等によって生じる固定スクロールと旋回スクロールとによる不均等接触、等による騒音及び熱、または耐久性の低下等の問題がない。
【0011】
そして、前記軸受けの外側は、前記偏芯軸部と同一の駆動源により回転して前記固定スクロールを冷却するファンが取付られるように構成するので、旋回スクロールを駆動する一つの駆動源により両固定スクロールの外面を冷却することができ、余分な駆動源によりファンを駆動する必要がなく、構成が簡単化し、コンパクトなスクロール機構が提供される。
【0012】
また、前記旋回スクロールの端板と偏芯して嵌合する偏芯軸部の軸芯両側は前記固定スクロール側の軸受けにより回転可能に保持され、前記軸受けの外側は、前記偏芯軸部と同一の駆動源により回転して前記固定スクロールを冷却するファンが取付られ、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間には前記エジェクタの流入通路が設けられるように構成されているので、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間の空間に、前記軸受け及び前記ファンから必要の肉厚を取って前記エジェクタの流入通路を形成することができ、コンパクトなスクロール機構が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0014】
図1は、本発明に係るオイルフリー真空ポンプの第1実施例を示す基本構成図である。
同図において、ポンプ本体1Aの回転軸22は右端をモータ2の駆動軸に連結され、モータ2の回転力により回転可能に設けられている。
この回転軸22の中央部分は、その外周が回転中心軸線よりは幾分膨らんだ偏芯部22aを有し、その偏芯部22aの両端部はハウジング5及び24の軸受け15、l3及びパッキング部に支持され、回転可能に設けられている。
【0015】
固定スクロールを構成するハウジング5及び24は、それぞれ円蓋状をなし、ケーシングとして機能するその周壁をシール部材を介して当接させてその内部に密閉空間を形成している。
ハウジング24には、ラップ摺動面24bが軸方向垂直に設けられ、その摺動面24bには、その中央部分に、前述の回転軸22の偏芯部22aを外れた、偏芯しない部分が回転可能に嵌合する開口部が設けられ、その開口部近傍を先端として渦巻状のラップ7が植設され、該ラップ7の上縁には溝が設けられ、該溝には相手側摺動面と接触して密閉状態を完全にするフッソ系樹脂等の自己潤滑性のあるチップシール14が嵌入されている。
【0016】
前記ラップ7の先端の近傍の摺動面24bに吐出孔24cが開設され、該吐出孔24cから吐出通路24dを通ってハウジング24の外周面24aに設けた吐出口部9aから外部に圧縮気体が排出されるように構成されている。
【0017】
また、ハウジング24の周壁部分には、120゜ずつ円周方向3箇所に3対の公転機構37が設けられている。
この公転機構37は、後述する旋回スクロールと連結している。
また、ハウジング24の外周部24aには、吸入口部8が設けられ、該吸入口部8は図示しない、真空にしようとする容器と連結され、その容器から開口部8aを介して、前記容器内の気体が吸引される。
【0018】
一方、ハウジング5には、ラップ摺動面5bが軸方向垂直に設けられ、その摺動面5bには、その中央部分に、前述の回転軸22の偏芯部22aを外れた、偏芯しない部分が回転可能に嵌合する開口部が設けられ、その開口部近傍を周端として渦巻状のラップ6が植設され、該ラップ6の上縁には溝が設けられ、該溝には相手側摺動面と接触して密閉状態を完全にするチップシール14が嵌入されている。
【0019】
ハウジング5及び24が形成する内部空間には、旋回スクロール3が公転可能に嵌挿される。
旋回スクロール3は、円盤状に形成されたプレートの摺動面3d及び3eに前記固定スクロールに設けられたラップと嵌合可能なラップ26及び27が植設されている。
【0020】
旋回スクロール3の中央部分には、前述した回転軸22の偏芯部分22aが回転可能に嵌合する開口部3aが開設され、該開口部3aの周囲は、前記回転軸22の偏芯部分22aの全長に亙ってラップ26a及び27aによって囲繞して偏芯部分22aとの嵌合部を構成されている。
【0021】
この嵌合部に隣接してディフューザ部3bが設けられている。このディフューザ部3bはラップ26の先端部を大径に、中心部に向かうにつれて小径となるラッパ状に設けられ、中心部には小径のノズル3fが形成されている。そして、ラップ27の先端部に向かって大径となるラッパ状に形成されている。
また、固定ラップと旋回ラップにより形成される最終密閉空間から連通してディフューザ3b内に開口する開口孔3g、3hが設けられている。
【0022】
また、ハウジング5の外周部5aには、吸入口部38が設けられ、該吸入口部38は図示しない、圧縮された窒素ガスを収納したエジェクタ容器と連結され、その容器から開口部38aを介して、前記容器内の圧縮気体が導入される。
前記ラップ26の先端の近傍の摺動面5bに開口部を有する導入孔5cが開設され、該導入孔5cから導入通路5dが、ハウジング5の外周面5aに設けた前記吸入口部38に連通している。
【0023】
前記導入孔5cおよび吐出開口24cはディフューザ部3bに常時連通するか、または旋回スクロール3の回動により最終圧縮室が最大に圧縮される時期に同期してディフューザ部3bに連通するように構成される。
尚、このディフューザ部3bは、中央部に小径のノズル3fを形成しているが、導入孔5cと対面するラップ先端部を大径になし、この大径部分から吐出開口24cに至るまで徐々に小径となし、該吐出開口24cから後の吐出通路24dを大径となして構成してもよい。
【0024】
また、ハウジング5の外側と、ハウジング24の外側の回転軸22には、この真空ポンプを冷却するファン28、29が設けられ、これらのファンを保護するカバー18、19が複数の空気流通孔を有してハウジング5及び24に取付られている。
また、旋回スクロール3の外周部には、前述したようにハウジング24に一端が支持され、120゜ずつ円周方向3箇所に3対の公転機構37の他端が支持され、該公転機構37を介して前記固定スクロールとは偏心した回転中心を有して公転するように配置される。
【0025】
次に、上述のごとく構成された本第1実施例の動作を説明する。
図1において、回転軸22が回転すると、旋回スクロール3が公転し、図示しない容器から流体を吸入し、固定スクロールのラップ6、7の外周から流体を旋回スクロールのラップ26及び27によって、それらの固定スクロール及び旋回スクロールのラップによって形成する密閉空間に取り込み、この密閉空間によって圧縮される。
【0026】
一方、エジェクタ手段により流入される圧縮気体は導入孔5cからディフューザ3b内に導入される。
固定スクロール及び旋回スクロールのラップによって形成する密閉空間に取り込まれた流体は圧縮され、最終圧縮室が開口孔3g、3hと連通すると、圧縮流体はディフューザ3bに排出される。
このとき、圧縮流体は前記エジェクタ手段からの圧縮気体とともに、吐出孔24cから排出される。
【0027】
このように、本第1実施例においては、エジェクタ手段からの圧縮気体を窒素ガス(N2)によりディフューザに注入すると、容器内に含まれる有害ガスを真空化するための圧縮行程により濃密化された際に、該有害ガスを窒素ガスにより希釈化することができる。
【0028】
また、本第1実施例は、旋回スクロール3の端板の両面に旋回ラップ26、27を設け、ダブルラップ式スクロール機構を構成し、前記端板と偏芯して嵌合する偏芯軸部22aの軸芯両側は前記固定スクロール側の軸受けにより回転可能に保持されるとともに、前記軸受けの外側は、前記偏芯軸部22aと同一の駆動源2により回転して前記固定スクロールを冷却するファン28、29が取付られ、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間には前記エジェクタの流入通路5dが設けられるように構成されている。
【0029】
したがって、スクロール機構をダブルラップ式とし、旋回スクロール3の端板と偏芯して嵌合する偏芯軸部22aの軸芯両側は固定スクロール側の軸受けにより回転可能に保持して構成しているので、固定スクロールに対して偏芯軸部22aが安定し、高速回転の場合の軸のタワミ等による回転のブレ、軸のタワミ等によって生じる固定スクロールと旋回スクロールとによる不均等接触、等による騒音及び熱、または耐久性の低下等の問題がない。
【0030】
そして、前記軸受けの外側は、前記偏芯軸部22aと同一の駆動源2により回転して固定スクロールを冷却するファン28、29が取付られるように構成されているので、旋回スクロール3を駆動する一つの駆動源2により両固定スクロールの外面を冷却することができ、余分な駆動源によりファンを駆動する必要がなく、構成が簡単化し、コンパクトなスクロール機構が提供される。
【0031】
また、旋回スクロール3の端板と偏芯して嵌合する偏芯軸部22aの軸芯両側は前記固定スクロール側の軸受けにより回転可能に保持され、前記軸受けの外側は、前記偏芯軸部22aと同一の駆動源2により回転して前記固定スクロールを冷却するファン28が取付られ、前記ファン28と前記固定スクロールの外面5eとの間にはエジェクタの流入通路5dが設けられるように構成されているので、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間の空間に、前記軸受け及び前記ファンから必要の肉厚を取って前記エジェクタの流入通路を形成することができ、コンパクトなスクロール機構が提供される。
【0032】
図2は本発明に係るオイルフリー真空ポンプの第2実施例を示す基本構成図である。
同図において、オイルフリー真空ポンプは、固定スクロ−ル10、旋回スクロ−ル20、及びこれらを所定位置に又は旋回可能に支持するフレ−ム40からなるシングルラップ式である。
固定スクロ−ル10は、前記フレ−ム40端面に固定され、吸入口として機能するポ−ト16を有する周壁11により囲繞された凹状空間12内に渦巻き形状のラップ13を直立して形成するとともに、そのほぼ中央に圧縮流体を排出するための吐出ポ−ト17が開設されている。
旋回スクロ−ル20はフレ−ム40内の凹部空間に収納され、固定スクロ−ル10のラップ13と実質的に同じ形状の渦巻き形のラップ21を、前記周壁11と当接する端板の一面上に直立して形成するとともに前記ラップ13、21同志を嵌合させている。
【0033】
なお、前記各スクロ−ル10、20の背面側には各々冷却フィン33、23が形成され、空冷によりスクロ−ル内部を冷却可能に構成されている。
そして、前記各スクロ−ルのラップ13、21は各々他側スクロ−ルと接触する上端面に凹設したチップシール溝部に、自己潤滑性シ−ル部材31を嵌入させ、無潤滑で摺動可能に構成するとともに、前記旋回スクロ−ル20の端板の鏡面と当接する端面の外周側に凹設したダストシール溝部にリング状の自己潤滑性封止部材であるダストシール32を嵌入させ、旋回スクロール20及び固定スクロール10に植設したラップ13、21により形成される密閉空間内と外部との気密性の維持を図り、外部からのエアー及びダストの吸い込みを防止している。
【0034】
一方、フレ−ム40は、一端にプ−リ42を取り付けた主駆動クランク軸41を中心軸上に沿って軸支させるとともに、該主駆動クランク軸41を中心として各々120度ずつ偏位させた位置に(3個所)、従動クランク軸43を軸支させている。
そして、これらのクランク軸41、43はいずれも旋回スクロ−ル20と一体化されたハウジング体25を回転可能に軸支されており、前記主駆動クランク軸41の駆動回転により、旋回スクロ−ル20が自転を阻止されながら一定の半径で固定スクロ−ル10のラップ中心の周りを公転運動可能に構成されている。
吸入ポ−ト16には、配管4が連設され、その先端部は図示しない装置から流体が矢印50として供給される。
【0035】
固定スクロール10には図示しない窒素ガスを収納したエジェクタ容器と連結して前記容器内の窒素ガスの圧縮気体を吸入する吸入口部36が設けられ、該吸入口部36は導入通路35を介してディフューザ34に接続されている。
該ディフューザ34は後部を、前記導入通路35及び吐出孔17と連結し、小径のノズル部34aから大径の吐出開口34bに向かってラッパ状に開口して構成される。
【0036】
次に、上述のごとく構成された本第2実施例の動作を説明する。
図2において、プ−リ42が回転すると、旋回スクロール20が公転し、図示しない容器から気体を吸入し、固定スクロールのラップ13の外周から気体を旋回スクロールのラップ21、それらの固定スクロール及び旋回スクロールのラップによって形成する密閉空間に取り込み、この密閉空間によって圧縮される。
【0037】
一方、エジェクタ手段により流入される圧縮気体は導入通路35からディフューザ34内に導入される。
固定スクロール及び旋回スクロールのラップによって形成する密閉空間に取り込まれた流体は圧縮され、最終圧縮室が吐出孔17と連通すると、圧縮流体はディフューザ34に排出される。
このとき、圧縮流体は前記圧縮気体とともに、ディフューザ吐出開口34bから排出される。
【0038】
このように、本第2実施例においては、圧縮流体をディフューザを介して本体外部に吐出するオイルフリー真空ポンプであって、
前記ディフューザに圧縮気体を流入するエジェクタ手段を設け、前記圧縮気体とともに前記圧縮流体を吐出するように構成しているので、真空ポンプにより圧縮された圧縮流体は、ディフューザの前段に流入するエジェクタ手段からの圧縮気体がディフューザ後段により膨張する際にディフューザ前段に生じる圧力低下に吸引されてディフューザ前段に吐出され、エジェクタ手段からの圧縮気体とともにディフューザ後段から真空ポンプ本体から排出される。
【0039】
したがって、第1実施例と同様に、エジェクタ手段からの圧縮気体を窒素ガス(N2)によりディフューザに注入すると、容器内に含まれる有害ガスを真空化するための圧縮行程により濃密化された際に、該有害ガスを窒素ガスにより希釈化することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上記載したごとく、本発明においては、ディフューザにエジェクタ手段から圧縮気体を流入させて真空ポンプの圧縮流体を吐出しているので、圧縮効率のよい真空ポンプを構成できるとともに、容器内に含まれる有害ガスを真空化するための圧縮行程により濃密化された際に、該有害ガスを希釈化するオイルフリー真空ポンプを提供することができる。
また、スクロール機構をダブルラップ式とし、前記旋回スクロールの端板と偏芯して嵌合する偏芯軸部の両側は前記固定スクロール側の軸受けにより回転可能に保持して構成するので、固定スクロールに対して偏芯軸部が安定し、高速回転の場合の軸のタワミ等による回転のブレ、軸のタワミ等によって生じる固定スクロールと旋回スクロールとによる不均等接触、等による騒音及び熱、または耐久性の低下等の問題がない。
そして、前記軸受けの外側は、前記偏芯軸部と同一の駆動源により回転して前記固定スクロールを冷却するファンが取付られるように構成するので、旋回スクロールを駆動する一つの駆動源により両固定スクロールの外面を冷却することができ、余分な駆動源によりファンを駆動する必要がなく、構成が簡単化し、コンパクトなスクロール機構が提供される。
また、前記旋回スクロールの端板と偏芯して嵌合する偏芯軸部の軸芯両側は前記固定スクロール側の軸受けにより回転可能に保持され、前記軸受けの外側は、前記偏芯軸部と同一の駆動源により回転して前記固定スクロールを冷却するファンが取付られ、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間には前記エジェクタの流入通路が設けられるように構成されているので、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間の空間に、前記軸受け及び前記ファンから必要の肉厚を取って前記エジェクタの流入通路を形成することができ、コンパクトなスクロール機構が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るオイルフリー真空ポンプの第1実施例を示す基本構成図である。
【図2】 本発明に係るオイルフリー真空ポンプの第2実施例を示す基本構成図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体(1A、1B)
2 モータ
3 旋回スクロール
5、24、25 ハウジング
6、7、26、27 ラップ
8 吸入口部
9 吐出口部
10 固定スクロール
13 固定ラップ
14 チップシール
16 吸入ポート
17 吐出ポート
20 旋回スクロール
21 旋回ラップ
22 回転軸
28、29 ファン
31 チップシール
32 ダストシール
Claims (1)
- ポンプ圧縮室により圧縮された圧縮流体をポンプ本体内部に設けられたディフューザを介してポンプ本体外部に吐出するオイルフリー真空ポンプであって、
前記真空ポンプをスクロール機構で構成し、固定スクロールと旋回スクロールで形成される最終圧縮室と吐出通路との間に前記ディフューザを設け、前記ディフューザに圧縮気体を流入するエジェクタ手段をポンプ本体内部に設け、前記エジェクタ手段から圧縮気体を流入し、前記圧縮気体とともに前記ポンプ圧縮室により圧縮された圧縮流体をポンプ本体外部に吐出するように構成し、
前記スクロール機構が前記旋回スクロールの端板の両面に旋回ラップを設けたダブルラップ式スクロール機構からなり、前記端板と偏芯して嵌合して前記旋回スクロールを駆動する偏芯軸部の軸芯両側は前記固定スクロール側の軸受により回転可能に保持されるとともに、前記軸受の外側は、前記偏芯軸部と同一の駆動源により回転して前記固定スクロールを冷却するファンが取り付けられ、前記ファンと前記固定スクロールの外面との間には前記エジェクタの流入通路が設けられていることを特徴とするオイルフリー真空ポンプ。
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