JPH09132045A - 四輪駆動型作業車 - Google Patents
四輪駆動型作業車Info
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- JPH09132045A JPH09132045A JP7292295A JP29229595A JPH09132045A JP H09132045 A JPH09132045 A JP H09132045A JP 7292295 A JP7292295 A JP 7292295A JP 29229595 A JP29229595 A JP 29229595A JP H09132045 A JPH09132045 A JP H09132045A
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- Japan
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- engine
- wheels
- mission case
- wheel
- case
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機体の前部及び後部のうちの一方にエンジ
ン、他方にミッションケースを配置し、エンジンの動力
をミッションケースに伝達してミッションケース側の車
輪を駆動するように構成し、ミッションケースからの動
力をエンジン側の車輪に伝達するように構成して、エン
ジン側の車輪を左右に操向操作自在に構成した四輪駆動
型作業車において、機体の前後の重量バランスを良いも
のにする。 【解決手段】 前進及び後進時の両方において、エンジ
ン4側の車輪2がミッションケース5側の車輪1よりも
高速で回転する状態を許すデュアルワンウェイクラッチ
8を備えて、このデュアルワンウェイクラッチ8を、エ
ンジン4側の車輪2を支持する車軸ケース25に備え
る。
ン、他方にミッションケースを配置し、エンジンの動力
をミッションケースに伝達してミッションケース側の車
輪を駆動するように構成し、ミッションケースからの動
力をエンジン側の車輪に伝達するように構成して、エン
ジン側の車輪を左右に操向操作自在に構成した四輪駆動
型作業車において、機体の前後の重量バランスを良いも
のにする。 【解決手段】 前進及び後進時の両方において、エンジ
ン4側の車輪2がミッションケース5側の車輪1よりも
高速で回転する状態を許すデュアルワンウェイクラッチ
8を備えて、このデュアルワンウェイクラッチ8を、エ
ンジン4側の車輪2を支持する車軸ケース25に備え
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪駆動型作業車
における走行系の伝動構造に関する。
における走行系の伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動型作業車の一例である乗用型芝
刈機(前後の車輪の間にモーアを支持した型式や、機体
の前部にモーアを支持した型式等)においては、機体の
前部及び後部のうちの一方にエンジンを配置し、他方に
走行用の変速装置を内装するミッションケースを配置し
ているものがある。この場合、エンジンの動力が伝動軸
を介してミッションケースに伝達されて、ミッションケ
ースの走行用の変速装置からの動力により、ミッション
ケース側の車輪が駆動され、走行用の変速装置からの動
力から分岐した動力が、伝動軸を介してエンジン側の車
輪に伝達される。そして、エンジン側の車輪を左右に操
向操作自在に構成して、このエンジン側の車輪により旋
回操作を行う。
刈機(前後の車輪の間にモーアを支持した型式や、機体
の前部にモーアを支持した型式等)においては、機体の
前部及び後部のうちの一方にエンジンを配置し、他方に
走行用の変速装置を内装するミッションケースを配置し
ているものがある。この場合、エンジンの動力が伝動軸
を介してミッションケースに伝達されて、ミッションケ
ースの走行用の変速装置からの動力により、ミッション
ケース側の車輪が駆動され、走行用の変速装置からの動
力から分岐した動力が、伝動軸を介してエンジン側の車
輪に伝達される。そして、エンジン側の車輪を左右に操
向操作自在に構成して、このエンジン側の車輪により旋
回操作を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジンに比べてミッ
ションケースの方が大きく重くなることがあるので、前
述のように機体の前部及び後部のうちの一方にエンジン
を配置し、他方にミッションケースを配置していると、
機体の前後の重量バランスと言う面で改善の余地があ
る。又、ミッションケースにモーアを支持したような乗
用型芝刈機(図1参照)では、さらにミッションケース
側が重くなる傾向にある。本発明は機体の前部及び後部
のうちの一方にエンジンを配置し、他方にミッションケ
ースを配置した四輪駆動型作業車において、機体の前後
の重量バランスを良いものにできるような構成を得るこ
とを目的としている。
ションケースの方が大きく重くなることがあるので、前
述のように機体の前部及び後部のうちの一方にエンジン
を配置し、他方にミッションケースを配置していると、
機体の前後の重量バランスと言う面で改善の余地があ
る。又、ミッションケースにモーアを支持したような乗
用型芝刈機(図1参照)では、さらにミッションケース
側が重くなる傾向にある。本発明は機体の前部及び後部
のうちの一方にエンジンを配置し、他方にミッションケ
ースを配置した四輪駆動型作業車において、機体の前後
の重量バランスを良いものにできるような構成を得るこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】一般にエンジン側の車輪
を左右に操向操作して旋回操作を行うと、エンジン側及
びミッションケース側の車輪の内外輪差により、エンジ
ン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速で回
転しようとする。従って、乗用型芝刈機等の四輪駆動型
作業車においては、エンジン側の車輪がミッションケー
ス側の車輪よりも高速で回転しようとすると、このエン
ジン側の車輪の回転を許すワンウェイクラッチを装備す
ることが多くあり、これによって地面や芝地の荒れを少
なくすることができる。
を左右に操向操作して旋回操作を行うと、エンジン側及
びミッションケース側の車輪の内外輪差により、エンジ
ン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速で回
転しようとする。従って、乗用型芝刈機等の四輪駆動型
作業車においては、エンジン側の車輪がミッションケー
ス側の車輪よりも高速で回転しようとすると、このエン
ジン側の車輪の回転を許すワンウェイクラッチを装備す
ることが多くあり、これによって地面や芝地の荒れを少
なくすることができる。
【0005】これによって、請求項1の特徴によれば例
えば図2に示すように、エンジン4側の車輪1を支持す
る車軸ケース25に、デュアルワンウェイクラッチ8
(ワンウェイクラッチ)を備えているので、デュアルワ
ンウェイクラッチ8の重量の分だけエンジン4側が重く
なり、エンジン4側とミッションケース5側との重量差
(ミッションケース5側の方が重量大)を小さくするこ
とができる。
えば図2に示すように、エンジン4側の車輪1を支持す
る車軸ケース25に、デュアルワンウェイクラッチ8
(ワンウェイクラッチ)を備えているので、デュアルワ
ンウェイクラッチ8の重量の分だけエンジン4側が重く
なり、エンジン4側とミッションケース5側との重量差
(ミッションケース5側の方が重量大)を小さくするこ
とができる。
【0006】このデュアルワンウェイクラッチは、エン
ジン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速で
回転する状態を許す場合、前進(正転)及び後進(逆
転)時の両方において前述の状態を許す双方向の特性を
備えているので、前進にのみエンジン側の車輪がミッシ
ョンケース側の車輪よりも高速で回転する状態を許す単
純なワンウェイクラッチよりも、デュアルワンウェイク
ラッチの方が構造的に複雑で重量も重いものとなる。従
って、エンジン側の車輪を支持する車軸ケースにデュア
ルワンウェイクラッチを備えることにより、エンジン側
とミッションケース側との重量差(ミッションケース側
の方が重量大)をさらに小さくすることができる。
ジン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速で
回転する状態を許す場合、前進(正転)及び後進(逆
転)時の両方において前述の状態を許す双方向の特性を
備えているので、前進にのみエンジン側の車輪がミッシ
ョンケース側の車輪よりも高速で回転する状態を許す単
純なワンウェイクラッチよりも、デュアルワンウェイク
ラッチの方が構造的に複雑で重量も重いものとなる。従
って、エンジン側の車輪を支持する車軸ケースにデュア
ルワンウェイクラッチを備えることにより、エンジン側
とミッションケース側との重量差(ミッションケース側
の方が重量大)をさらに小さくすることができる。
【0007】前述のようなデュアルワンウェイクラッチ
は一般に、凸部どうしの咬合によって動力を伝達し、こ
の凸部が飛ぶようにして互いに離れることによって、エ
ンジン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速
で回転する状態を許すように構成されているものが多く
ある。これにより、エンジン側の車輪を支持する車軸ケ
ースにまで伝達されてくる動力は充分に減速された低回
転の動力なので、この車軸ケースにデュアルワンウェイ
クラッチを備えると、前述のように凸部が飛ぶようにし
て互いに離れ、エンジン側の車輪がミッションケース側
の車輪よりも高速で回転する状態になる際、デュアルワ
ンウェイクラッチに掛かる負荷は小さなものとなる。
は一般に、凸部どうしの咬合によって動力を伝達し、こ
の凸部が飛ぶようにして互いに離れることによって、エ
ンジン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速
で回転する状態を許すように構成されているものが多く
ある。これにより、エンジン側の車輪を支持する車軸ケ
ースにまで伝達されてくる動力は充分に減速された低回
転の動力なので、この車軸ケースにデュアルワンウェイ
クラッチを備えると、前述のように凸部が飛ぶようにし
て互いに離れ、エンジン側の車輪がミッションケース側
の車輪よりも高速で回転する状態になる際、デュアルワ
ンウェイクラッチに掛かる負荷は小さなものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の前
輪1(操向操作不可)(ミッションケース5側の車輪に
相当)、及び左右一対の後輪2(操向操作可)(エンジ
ン4側の車輪に相当)で支持された機体の前部に、リフ
トアーム36を介してモーア3を昇降操作自在に支持し
て、四輪駆動型作業車の一例である乗用型芝刈機を構成
している。図2及び図1に示すように機体の後部にエン
ジン4が配置され、機体の前部に前輪1を支持するミッ
ションケース5が配置されて、ミッションケース5の機
体後側の部分に静油圧式無段変速装置6が連結されてい
る。
輪1(操向操作不可)(ミッションケース5側の車輪に
相当)、及び左右一対の後輪2(操向操作可)(エンジ
ン4側の車輪に相当)で支持された機体の前部に、リフ
トアーム36を介してモーア3を昇降操作自在に支持し
て、四輪駆動型作業車の一例である乗用型芝刈機を構成
している。図2及び図1に示すように機体の後部にエン
ジン4が配置され、機体の前部に前輪1を支持するミッ
ションケース5が配置されて、ミッションケース5の機
体後側の部分に静油圧式無段変速装置6が連結されてい
る。
【0009】これによって、エンジン4からの動力が伝
動軸7を介して静油圧式無段変速装置6に伝達され、静
油圧式無段変速装置6及びミッションケース5内で変速
操作されて前輪1に伝達される。前輪1の直前から分岐
した動力が、伝動軸18からデュアルワンウェイクラッ
チ8を介して、後輪2に伝達される。
動軸7を介して静油圧式無段変速装置6に伝達され、静
油圧式無段変速装置6及びミッションケース5内で変速
操作されて前輪1に伝達される。前輪1の直前から分岐
した動力が、伝動軸18からデュアルワンウェイクラッ
チ8を介して、後輪2に伝達される。
【0010】次にミッションケース5内の構造について
説明する。図3に示すようにミッションケース5の機体
後側の部分に、静油圧式無段変速装置6の油圧ブロック
9が連結されており、油圧ブロック9の機体後側の面
に、静油圧式無段変速装置6が連結されている。エンジ
ン4からの動力は伝動軸7(図2参照)を介して、静油
圧式無段変速装置6の入力軸11に伝達され、静油圧式
無段変速装置6からの動力が、油圧ブロック9を貫通す
る出力軸12、副変速装置13(走行用の変速装置に相
当)及びピニオン軸14を介して、前輪1のデフ機構1
5に伝達される。
説明する。図3に示すようにミッションケース5の機体
後側の部分に、静油圧式無段変速装置6の油圧ブロック
9が連結されており、油圧ブロック9の機体後側の面
に、静油圧式無段変速装置6が連結されている。エンジ
ン4からの動力は伝動軸7(図2参照)を介して、静油
圧式無段変速装置6の入力軸11に伝達され、静油圧式
無段変速装置6からの動力が、油圧ブロック9を貫通す
る出力軸12、副変速装置13(走行用の変速装置に相
当)及びピニオン軸14を介して、前輪1のデフ機構1
5に伝達される。
【0011】ピニオン軸14の動力が、伝動ギヤ16
(後述するPTO軸24に相対回転自在に外嵌)及び伝
動軸17,18(図2参照)を介して後輪2に伝達され
る。副変速装置13はギヤ変速型式であり、ピニオン軸
14にスプライン構造にてスライド操作自在に外嵌され
たシフトギヤ19をスライド操作して、高速ギヤ20又
は低速ギヤ21に咬合させることにより、高低2段に変
速操作可能である。静油圧式無段変速装置6の入力軸1
1の動力が、伝動ギヤ22及びPTOクラッチ23を介
してPTO軸24に伝達されており、PTO軸24を介
して動力が図1に示すモーア3に伝達される。
(後述するPTO軸24に相対回転自在に外嵌)及び伝
動軸17,18(図2参照)を介して後輪2に伝達され
る。副変速装置13はギヤ変速型式であり、ピニオン軸
14にスプライン構造にてスライド操作自在に外嵌され
たシフトギヤ19をスライド操作して、高速ギヤ20又
は低速ギヤ21に咬合させることにより、高低2段に変
速操作可能である。静油圧式無段変速装置6の入力軸1
1の動力が、伝動ギヤ22及びPTOクラッチ23を介
してPTO軸24に伝達されており、PTO軸24を介
して動力が図1に示すモーア3に伝達される。
【0012】次に、デュアルワンウェイクラッチ8につ
いて説明する。図2に示すように、後輪2を支持する車
軸ケース25の機体前側に伝動ケース10が連結され
て、伝動ケース10にデュアルワンウェイクラッチ8が
内装されており、車軸ケース25の機体後側及び機体前
側(伝動ケース10)が、機体フレーム39に一対のブ
ラケット40によりローリング自在に支持されている。
これにより、ミッションケース5の伝動軸17(図3参
照)からの動力が、伝動軸18を介してデュアルワンウ
ェイクラッチ8に伝達され、車軸ケース25内のデフ機
構(図示せず)から後輪2に伝達される。
いて説明する。図2に示すように、後輪2を支持する車
軸ケース25の機体前側に伝動ケース10が連結され
て、伝動ケース10にデュアルワンウェイクラッチ8が
内装されており、車軸ケース25の機体後側及び機体前
側(伝動ケース10)が、機体フレーム39に一対のブ
ラケット40によりローリング自在に支持されている。
これにより、ミッションケース5の伝動軸17(図3参
照)からの動力が、伝動軸18を介してデュアルワンウ
ェイクラッチ8に伝達され、車軸ケース25内のデフ機
構(図示せず)から後輪2に伝達される。
【0013】図4に示すように、デュアルワンウェイク
ラッチ8の入力軸38(伝動軸18に連結)と、出力軸
26(車軸ケース25のデフ機構に連結)とが相対回転
自在に同芯状に支持されており、大きな凸部を備えたド
ライブカム27、及びケース28(出力軸26に対して
相対回転自在)が、入力軸38に固定されている。大き
な凸部及び小さな凸部を互いに背中合わせで備えたセン
ターカム29が、ドライブカム27に所定の角度範囲内
で相対回転自在に外嵌されている。ケース28内におい
て、小さな凸部を備えたドリブンカム32が出力軸26
に固定されている。
ラッチ8の入力軸38(伝動軸18に連結)と、出力軸
26(車軸ケース25のデフ機構に連結)とが相対回転
自在に同芯状に支持されており、大きな凸部を備えたド
ライブカム27、及びケース28(出力軸26に対して
相対回転自在)が、入力軸38に固定されている。大き
な凸部及び小さな凸部を互いに背中合わせで備えたセン
ターカム29が、ドライブカム27に所定の角度範囲内
で相対回転自在に外嵌されている。ケース28内におい
て、小さな凸部を備えたドリブンカム32が出力軸26
に固定されている。
【0014】ケース28の外側にリング部材30が相対
回転自在に外嵌されており、伝動ケース10の内面に備
えられた凸部10aにリング部材30が係合して、リン
グ部材30が回り止めされている。センターカム29か
らケース28の外側に延出されたアーム29aにリング
状のブレーキシュー31が固定され、ブレーキシュー3
1がリング部材30に接触して、センターカム29に軽
い制動が掛けられており、センターカム29をドライブ
カム27側に付勢するバネ33が備えられている。
回転自在に外嵌されており、伝動ケース10の内面に備
えられた凸部10aにリング部材30が係合して、リン
グ部材30が回り止めされている。センターカム29か
らケース28の外側に延出されたアーム29aにリング
状のブレーキシュー31が固定され、ブレーキシュー3
1がリング部材30に接触して、センターカム29に軽
い制動が掛けられており、センターカム29をドライブ
カム27側に付勢するバネ33が備えられている。
【0015】以上の構造により直進時(前進及び後進
時)においては、入力軸38の動力によりドライブカム
27が正転又は逆転駆動されると、ドライブカム27及
びセンターカム29の大きな凸部の作用により、センタ
ーカム29が正転又は逆転駆動されながら紙面左方に押
し出されてドリブンカム32に咬合する。これにより、
正転又は逆転の動力がドリブンカム32から後輪2に伝
達される。
時)においては、入力軸38の動力によりドライブカム
27が正転又は逆転駆動されると、ドライブカム27及
びセンターカム29の大きな凸部の作用により、センタ
ーカム29が正転又は逆転駆動されながら紙面左方に押
し出されてドリブンカム32に咬合する。これにより、
正転又は逆転の動力がドリブンカム32から後輪2に伝
達される。
【0016】次に操縦ハンドル37(図1参照)により
後輪2を右又は左に操向操作して旋回操作を行うと、旋
回半径の差によって地面から後輪2が前輪1よりも高速
で正転又は逆転駆動されようとする。これにより、ドリ
ブンカム32及びセンターカム29の小さな凸部の作用
により、センターカム29が紙面右方に押し戻されてド
リブンカム32から離れて、後輪2への正転又は逆転の
動力が遮断される。
後輪2を右又は左に操向操作して旋回操作を行うと、旋
回半径の差によって地面から後輪2が前輪1よりも高速
で正転又は逆転駆動されようとする。これにより、ドリ
ブンカム32及びセンターカム29の小さな凸部の作用
により、センターカム29が紙面右方に押し戻されてド
リブンカム32から離れて、後輪2への正転又は逆転の
動力が遮断される。
【0017】図4に示すように、操作ロッド34がドラ
イブカム27に一体回転及び入力軸38に沿ってスライ
ド自在に支持されており、操作ロッド34をスライド操
作する操作フォーク35が備えられている。これによ
り、操作フォーク35によって操作ロッド34を図4の
紙面左方に押し操作して、操作ロッド34によりセンタ
ーカム29をドリブンカム32に強制的に咬合させてや
ると、機体の直進時及び旋回時に関係なく前輪1と後輪
2とが常時同じ速度で駆動される状態になる。
イブカム27に一体回転及び入力軸38に沿ってスライ
ド自在に支持されており、操作ロッド34をスライド操
作する操作フォーク35が備えられている。これによ
り、操作フォーク35によって操作ロッド34を図4の
紙面左方に押し操作して、操作ロッド34によりセンタ
ーカム29をドリブンカム32に強制的に咬合させてや
ると、機体の直進時及び旋回時に関係なく前輪1と後輪
2とが常時同じ速度で駆動される状態になる。
【0018】図4及び図5に示すように、操作フォーク
35は正面視逆U字状に折り曲げられて二股状に構成さ
れており、伝動ケース10に支持された操作軸41に固
定されている。操縦ハンドル37の基部の左側に操作ペ
ダル42が配置され、操作ペダル42と操作軸41とが
ワイヤ43を介して接続されている。操縦ハンドル37
の基部の右側にブレーキペダル(図示せず)が配置さ
れ、ブレーキペダルと操作軸41とがワイヤ(図示せ
ず)を介して接続されている。
35は正面視逆U字状に折り曲げられて二股状に構成さ
れており、伝動ケース10に支持された操作軸41に固
定されている。操縦ハンドル37の基部の左側に操作ペ
ダル42が配置され、操作ペダル42と操作軸41とが
ワイヤ43を介して接続されている。操縦ハンドル37
の基部の右側にブレーキペダル(図示せず)が配置さ
れ、ブレーキペダルと操作軸41とがワイヤ(図示せ
ず)を介して接続されている。
【0019】これにより、操作ペダル42(又はブレー
キペダル)を踏み操作すると、前述のように操作フォー
ク35によって操作ロッド34が図4の紙面左方に押し
操作されて、前輪1と後輪2とが常時同じ速度で駆動さ
れる状態になるのであり、操作ペダル42(又はブレー
キペダル)から足を離すと、元のデュアルワンウェイク
ラッチ8が作用する状態に復帰する。操作ペダル42の
横にロックペダル44が備えられており、操作ペダル4
2を踏み操作した状態でロックペダル44を踏み操作す
ると、操作ペダル42が踏み操作した状態(前輪1と後
輪2とが常時同じ速度で駆動される状態)に保持され
る。この状態において操作ペダル42をもう一度踏み操
作すると、ロックペダル44による保持が解除されて、
操作ペダル42が元のデュアルワンウェイクラッチ8が
作用する状態に復帰する。
キペダル)を踏み操作すると、前述のように操作フォー
ク35によって操作ロッド34が図4の紙面左方に押し
操作されて、前輪1と後輪2とが常時同じ速度で駆動さ
れる状態になるのであり、操作ペダル42(又はブレー
キペダル)から足を離すと、元のデュアルワンウェイク
ラッチ8が作用する状態に復帰する。操作ペダル42の
横にロックペダル44が備えられており、操作ペダル4
2を踏み操作した状態でロックペダル44を踏み操作す
ると、操作ペダル42が踏み操作した状態(前輪1と後
輪2とが常時同じ速度で駆動される状態)に保持され
る。この状態において操作ペダル42をもう一度踏み操
作すると、ロックペダル44による保持が解除されて、
操作ペダル42が元のデュアルワンウェイクラッチ8が
作用する状態に復帰する。
【0020】〔発明の実施の別形態〕図1に示すような
乗用型芝刈機以外の四輪駆動型作業車に本発明を適用し
た場合には、図2に示すエンジン4側の機体の前部と
し、ミッションケース5側を機体の後部とすればよい。
乗用型芝刈機以外の四輪駆動型作業車に本発明を適用し
た場合には、図2に示すエンジン4側の機体の前部と
し、ミッションケース5側を機体の後部とすればよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、機体の前部及
び後部のうちの一方にエンジンを配置し、他方にミッシ
ョンケースを配置した四輪駆動型作業車において、エン
ジン側よりもミッションケース側が重くなる状態を抑え
ることができ、機体の前後の重量バランスを良いものに
することができて、四輪駆動型作業車の走行安定性を向
上させることができた。
び後部のうちの一方にエンジンを配置し、他方にミッシ
ョンケースを配置した四輪駆動型作業車において、エン
ジン側よりもミッションケース側が重くなる状態を抑え
ることができ、機体の前後の重量バランスを良いものに
することができて、四輪駆動型作業車の走行安定性を向
上させることができた。
【0022】この場合、乗用型芝刈機等の四輪駆動型作
業車において、必要なものと言ってよいデュアルワンウ
ェイクラッチを有効に利用し、エンジン側よりもミッシ
ョンケース側が重くなる状態を抑えているので、このデ
ュアルワンウェイクラッチの分だけ、専用のバランスウ
ェイトをエンジン側に載せる必要がなくなり、機体全体
としての重量軽減の面でも有利である。
業車において、必要なものと言ってよいデュアルワンウ
ェイクラッチを有効に利用し、エンジン側よりもミッシ
ョンケース側が重くなる状態を抑えているので、このデ
ュアルワンウェイクラッチの分だけ、専用のバランスウ
ェイトをエンジン側に載せる必要がなくなり、機体全体
としての重量軽減の面でも有利である。
【0023】低回転の動力が伝達される車軸ケースにデ
ュアルワンウェイクラッチを備えることにより、エンジ
ン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速で回
転する状態になる際に、デュアルワンウェイクラッチに
掛かる負荷を小さなものにすることができて、デュアル
ワンウェイクラッチの耐久性を向上させることができ
た。
ュアルワンウェイクラッチを備えることにより、エンジ
ン側の車輪がミッションケース側の車輪よりも高速で回
転する状態になる際に、デュアルワンウェイクラッチに
掛かる負荷を小さなものにすることができて、デュアル
ワンウェイクラッチの耐久性を向上させることができ
た。
【0024】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】乗用型芝刈機の全体側面図
【図2】乗用型芝刈機の伝動系を示す側面図
【図3】ミッションケースの伝動系の概略を示す側面図
【図4】デュアルワンウェイクラッチ付近の縦断側面図
【図5】デュアルワンウェイクラッチの操作フォークと
操作ペダルとの連係状態を示す図
操作ペダルとの連係状態を示す図
1 ミッションケース側の車輪 2 エンジン側の車輪 4 エンジン 5 ミッションケース 7,18 伝動軸 8 デュアルワンウェイクラッチ 13 走行用の変速装置 25 車軸ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂東 二六 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 戸越 義和 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内
Claims (1)
- 【請求項1】 機体の前部及び後部のうちの一方にエン
ジン(4)を配置し、他方に走行用の変速装置(13)
を内装するミッションケース(5)を配置して、前記エ
ンジン(4)の動力を前記ミッションケース(5)に伝
動軸(7)を介して伝達するように構成し、 前記走行用の変速装置(13)からの動力により前記ミ
ッションケース(5)側の車輪(1)を駆動するように
構成し、前記走行用の変速装置(13)からの動力から
分岐させた動力を、前記エンジン(4)側の車輪(2)
に伝動軸(18)を介して伝達するように構成して、前
記エンジン(4)側の車輪(2)を左右に操向操作自在
に構成すると共に、 前進及び後進時の両方において、前記エンジン(4)側
の車輪(2)が前記ミッションケース(5)側の車輪
(1)よりも高速で回転しようとすると、このエンジン
(4)側の車輪(2)の回転を許すデュアルワンウェイ
クラッチ(8)を備えて、 前記デュアルワンウェイクラッチ(8)を前記エンジン
(4)側の車輪(2)を支持する車軸ケース(25)に
備えてある四輪駆動型作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292295A JPH09132045A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 四輪駆動型作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292295A JPH09132045A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 四輪駆動型作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132045A true JPH09132045A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17779913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7292295A Pending JPH09132045A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 四輪駆動型作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132045A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016097932A (ja) * | 2014-11-26 | 2016-05-30 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
CN113002639A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-22 | 烟台文进智能装备有限公司 | 一种双向驾驶且能挂接推动类农机具的拖拉机 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7292295A patent/JPH09132045A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016097932A (ja) * | 2014-11-26 | 2016-05-30 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
CN113002639A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-22 | 烟台文进智能装备有限公司 | 一种双向驾驶且能挂接推动类农机具的拖拉机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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