JPH09120728A - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
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- JPH09120728A JPH09120728A JP7277842A JP27784295A JPH09120728A JP H09120728 A JPH09120728 A JP H09120728A JP 7277842 A JP7277842 A JP 7277842A JP 27784295 A JP27784295 A JP 27784295A JP H09120728 A JPH09120728 A JP H09120728A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grommet
- body panel
- vehicle body
- diameter
- hole
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- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車体パネルにグロメットを簡単に取り付け
る。 【解決手段】 ワイヤハーネスを挿通する小径筒部11
と、該小径筒部の前端に連続する大径筒部12とを硬質
のゴムまたはエラストマーで成形し、大径筒部の外径を
車体パネル20の貫通孔21より僅かに大きく設定し、
かつ、該大径筒部の外周面にネジ溝14を凹設し、ワイ
ヤハーネスに挿通して取り付けた状態で、車体パネルの
貫通孔の周縁に上記ネジ溝を螺合させて取り付ける。大
径筒部12に金属筒13を埋め込み、該金属筒を埋め込
んだ大径筒部の外周面に上記ネジ溝14を凹設してい
る。
る。 【解決手段】 ワイヤハーネスを挿通する小径筒部11
と、該小径筒部の前端に連続する大径筒部12とを硬質
のゴムまたはエラストマーで成形し、大径筒部の外径を
車体パネル20の貫通孔21より僅かに大きく設定し、
かつ、該大径筒部の外周面にネジ溝14を凹設し、ワイ
ヤハーネスに挿通して取り付けた状態で、車体パネルの
貫通孔の周縁に上記ネジ溝を螺合させて取り付ける。大
径筒部12に金属筒13を埋め込み、該金属筒を埋め込
んだ大径筒部の外周面に上記ネジ溝14を凹設してい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体パネルの貫通
穴に、ワイヤハーネスを挿通した状態で取り付けるグロ
メットおよび該グロメットの車体への取付構造に関し、
特に、グロメットの取り付け作業性を改善できるように
するものである。
穴に、ワイヤハーネスを挿通した状態で取り付けるグロ
メットおよび該グロメットの車体への取付構造に関し、
特に、グロメットの取り付け作業性を改善できるように
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤハーネスでは、図6に示
すように、車体パネル(例えば、エンジンルームAと車
室Bとを仕切るダッシュパネル)1の貫通穴1aを貫通
させてワイヤハーネスW/Hを配索する場合、ゴム製の
グロメット2の小径筒部2aにワイヤハーネスW/Hを
密着させた状態で挿通させ、この状態で、グロメット2
をエンジンルームA側から車室B側に向けて貫通穴1a
に挿入し、大径筒部2bの外周に設けた係止凹部2cを
貫通穴1aの内周縁に係止させることにより、グロメッ
ト2を車体パネル1の貫通穴1aに取り付けている。
すように、車体パネル(例えば、エンジンルームAと車
室Bとを仕切るダッシュパネル)1の貫通穴1aを貫通
させてワイヤハーネスW/Hを配索する場合、ゴム製の
グロメット2の小径筒部2aにワイヤハーネスW/Hを
密着させた状態で挿通させ、この状態で、グロメット2
をエンジンルームA側から車室B側に向けて貫通穴1a
に挿入し、大径筒部2bの外周に設けた係止凹部2cを
貫通穴1aの内周縁に係止させることにより、グロメッ
ト2を車体パネル1の貫通穴1aに取り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グロメ
ット2の大径筒部2bを貫通穴1aに挿入するとき、係
止凹部2cの寸法L1を車体パネル1の板厚L2より小
さくして係止時に車体パネルに密着させるようにしてい
るため、エンジンルームA側から車室B側への挿入だけ
では係止凹部2cを車体パネル1に係止できず、よっ
て、大径筒部2bの全体を一旦車室B内に押し込んだ後
に、エンジンルームA側へ引き戻して、係止凹部2cに
車体パネル1の貫通穴1aに係止させている。
ット2の大径筒部2bを貫通穴1aに挿入するとき、係
止凹部2cの寸法L1を車体パネル1の板厚L2より小
さくして係止時に車体パネルに密着させるようにしてい
るため、エンジンルームA側から車室B側への挿入だけ
では係止凹部2cを車体パネル1に係止できず、よっ
て、大径筒部2bの全体を一旦車室B内に押し込んだ後
に、エンジンルームA側へ引き戻して、係止凹部2cに
車体パネル1の貫通穴1aに係止させている。
【0004】上記のように、グロメット2を車体1に取
り付ける時、グロメット2を車体B側に押し込んだ後
に、エンジンルームA側に引き戻す往復作業が必要とな
り、取り付け作業性が悪いという問題がある。また、グ
ロメット2の大径筒部2bを貫通穴1aを通して押し込
む作業は、大径筒部2bを斜めにしてこじりながら押し
込む必要があり、挿入力を要すると共に、押し込むにく
い問題がある。さらに、車室B側に干渉部材が存在する
場合、大径筒部2bの全体を押し込むと、グロメット2
に通したワイヤハーネスW/Hが干渉部材に当たってワ
イヤハーネスを通すことができない場合もある。
り付ける時、グロメット2を車体B側に押し込んだ後
に、エンジンルームA側に引き戻す往復作業が必要とな
り、取り付け作業性が悪いという問題がある。また、グ
ロメット2の大径筒部2bを貫通穴1aを通して押し込
む作業は、大径筒部2bを斜めにしてこじりながら押し
込む必要があり、挿入力を要すると共に、押し込むにく
い問題がある。さらに、車室B側に干渉部材が存在する
場合、大径筒部2bの全体を押し込むと、グロメット2
に通したワイヤハーネスW/Hが干渉部材に当たってワ
イヤハーネスを通すことができない場合もある。
【0005】このため、図7に示すように、グロメット
2の大径筒部2bに代えて、合成樹脂製の大径筒部材3
を固定して、この大径筒部材3の外周に形成した羽根状
のロック部3aを貫通穴1aの内周縁に係止させるもの
が提供されている(特開平2−66816号参照)。上
記構成とすると、羽根状のロック部を撓ませて車体パネ
ル1の貫通穴1aを通した後に、復元させて車体パネル
内面側に係止させるため、グロメット2は押し込むだけ
で取り付けることができる。しかしながら、上記構成と
すると、グロメット2と大径筒部材3の2ピース構造と
なり、それぞれ金型で成形するのでコスト高になると共
に、ゴム製のグロメット2に樹脂製の大径筒部材3を取
り付ける後付けする作業が必要となり作業手数がかかる
問題がある。
2の大径筒部2bに代えて、合成樹脂製の大径筒部材3
を固定して、この大径筒部材3の外周に形成した羽根状
のロック部3aを貫通穴1aの内周縁に係止させるもの
が提供されている(特開平2−66816号参照)。上
記構成とすると、羽根状のロック部を撓ませて車体パネ
ル1の貫通穴1aを通した後に、復元させて車体パネル
内面側に係止させるため、グロメット2は押し込むだけ
で取り付けることができる。しかしながら、上記構成と
すると、グロメット2と大径筒部材3の2ピース構造と
なり、それぞれ金型で成形するのでコスト高になると共
に、ゴム製のグロメット2に樹脂製の大径筒部材3を取
り付ける後付けする作業が必要となり作業手数がかかる
問題がある。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、車体パネルにエンジンルーム側などの車室
外側からグロメットを一方向から挿入して取り付けるこ
とができ、よって、車室内側に干渉部材が位置しても問
題なくワイヤハーネスの配索ができるグロメットを提供
することを目的としている。
れたもので、車体パネルにエンジンルーム側などの車室
外側からグロメットを一方向から挿入して取り付けるこ
とができ、よって、車室内側に干渉部材が位置しても問
題なくワイヤハーネスの配索ができるグロメットを提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1で、ワイヤハーネスを挿通する小
径筒部と、該小径筒部の前端に連続する大径筒部とを硬
質のゴムまたはエラストマーで成形し、大径筒部の外径
を車体パネルの貫通孔より僅かに大きく設定し、かつ、
該大径筒部の外周面にネジ溝を凹設し、ワイヤハーネス
に挿通して取り付けた状態で、車体パネルの貫通孔の周
縁に上記ネジ溝を螺合させて取り付けることを特徴とす
るグロメットを提供している。
に、本発明の請求項1で、ワイヤハーネスを挿通する小
径筒部と、該小径筒部の前端に連続する大径筒部とを硬
質のゴムまたはエラストマーで成形し、大径筒部の外径
を車体パネルの貫通孔より僅かに大きく設定し、かつ、
該大径筒部の外周面にネジ溝を凹設し、ワイヤハーネス
に挿通して取り付けた状態で、車体パネルの貫通孔の周
縁に上記ネジ溝を螺合させて取り付けることを特徴とす
るグロメットを提供している。
【0008】上記請求項1に記載のグロメットは、小径
筒部を押し広げてワイヤハーネスを挿通させ、小径筒部
の外周にテープを巻き付けてワイヤハーネスをグロメッ
トに固定する。この状態で、エンジンルーム側等の車室
外よりグロメットを車体パネルの貫通孔に挿入する。前
部の大径筒部の外周面を若干、貫通孔より大径としてい
るため圧縮させて無理入れし、ネジ溝の始端が貫通孔の
内周縁と達すると、グロメットを回転させて、ネジ溝に
貫通孔の周縁を螺合して固定する。ネジ溝はゴムまたは
エラストマーからなる弾性体であるため、ネジ溝の底面
が貫通孔の内周面に密着すると共にネジ溝の両側面が車
体パネルの内外面に密着し、シール状態を保持しながら
グロメットは車体パネルに取り付けられる。なお、グロ
メットの回転は約90゜〜180゜程度の回転とするこ
とが好ましい。
筒部を押し広げてワイヤハーネスを挿通させ、小径筒部
の外周にテープを巻き付けてワイヤハーネスをグロメッ
トに固定する。この状態で、エンジンルーム側等の車室
外よりグロメットを車体パネルの貫通孔に挿入する。前
部の大径筒部の外周面を若干、貫通孔より大径としてい
るため圧縮させて無理入れし、ネジ溝の始端が貫通孔の
内周縁と達すると、グロメットを回転させて、ネジ溝に
貫通孔の周縁を螺合して固定する。ネジ溝はゴムまたは
エラストマーからなる弾性体であるため、ネジ溝の底面
が貫通孔の内周面に密着すると共にネジ溝の両側面が車
体パネルの内外面に密着し、シール状態を保持しながら
グロメットは車体パネルに取り付けられる。なお、グロ
メットの回転は約90゜〜180゜程度の回転とするこ
とが好ましい。
【0009】また、請求項2で、上記大径筒部に金属筒
を埋め込み、該金属筒を埋め込んだ大径筒部の外周面に
上記ネジ溝を凹設している請求項1に記載のグロメット
を提供している。上記金属筒は大径筒部にインサートモ
ールドして、グロメットを成形している。金属筒は、例
えば、鉄等の剛性の高いもので形成している。
を埋め込み、該金属筒を埋め込んだ大径筒部の外周面に
上記ネジ溝を凹設している請求項1に記載のグロメット
を提供している。上記金属筒は大径筒部にインサートモ
ールドして、グロメットを成形している。金属筒は、例
えば、鉄等の剛性の高いもので形成している。
【0010】上記のように、車体パネルと螺合する部分
に金属筒を埋め込んでおくと、剛性が大となり、車体パ
ネルとの螺合時に、グロメットが変形して螺合しにくく
なることはなく、また、螺合状態で固定した後に、グロ
メットがたわんで、車体パネルより外れることを確実に
防止できる。
に金属筒を埋め込んでおくと、剛性が大となり、車体パ
ネルとの螺合時に、グロメットが変形して螺合しにくく
なることはなく、また、螺合状態で固定した後に、グロ
メットがたわんで、車体パネルより外れることを確実に
防止できる。
【0011】また、請求項3で、上記小径筒部に連続す
る大径筒部の後部に、外方へ突出する肉厚部を設け、該
肉厚部の先端より車体パネルの外面に圧接するシールリ
ップ部を突設している請求項1または請求項2に記載の
グロメットを提供している。
る大径筒部の後部に、外方へ突出する肉厚部を設け、該
肉厚部の先端より車体パネルの外面に圧接するシールリ
ップ部を突設している請求項1または請求項2に記載の
グロメットを提供している。
【0012】上記のように、車体パネル外面側に圧接す
るシールリップ部を設けると、シール性を向上させるこ
とができる。かつ、該シールリップの基部を肉厚として
いるため、シールリップ部の強度および車体パネルへの
圧接力を高めることができる。
るシールリップ部を設けると、シール性を向上させるこ
とができる。かつ、該シールリップの基部を肉厚として
いるため、シールリップ部の強度および車体パネルへの
圧接力を高めることができる。
【0013】また、請求項4で、上記金属筒の後部に外
方へ突出する環状リブを設け、該環状リブを上記肉厚部
に埋め込んでいる請求項3に記載のグロメットを提供し
ている。
方へ突出する環状リブを設け、該環状リブを上記肉厚部
に埋め込んでいる請求項3に記載のグロメットを提供し
ている。
【0014】上記のように金属筒の後部に環状リブを設
けると、金属筒自体の補強がなされ、ネジ溝部分の強度
を高めることができると共に、シールリップ部の強度も
高めることができる。
けると、金属筒自体の補強がなされ、ネジ溝部分の強度
を高めることができると共に、シールリップ部の強度も
高めることができる。
【0015】さらに、請求項5で、上記大径筒部の外周
に形成するネジ溝の幅は、前端側のネジ始端は車体パネ
ルの板厚と略同一幅とすると共に、次第に幅を縮小し
て、車体パネルの内外両面にネジ溝の両側面が圧着する
構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載のグロメットを提供している。
に形成するネジ溝の幅は、前端側のネジ始端は車体パネ
ルの板厚と略同一幅とすると共に、次第に幅を縮小し
て、車体パネルの内外両面にネジ溝の両側面が圧着する
構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載のグロメットを提供している。
【0016】上記のように、ネジ溝の幅を、始端側は広
くしておくと、車体パネルにスムーズに嵌合させること
ができる一方、次第に溝幅を狭くすると、車体パネルと
グロメットとの密着性を高めることができる。
くしておくと、車体パネルにスムーズに嵌合させること
ができる一方、次第に溝幅を狭くすると、車体パネルと
グロメットとの密着性を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1乃至図4は本発明の第
1実施形態を示す。該第1実施形態のグロメット10
は、硬質ゴムで成形しており、図1(A)(B)に示す
ように、ワイヤハーネスW/Hを挿通する小径筒部11
と、該小径筒部11の前端に連続する大径筒部12とか
らなる。
を参照して詳細に説明する。図1乃至図4は本発明の第
1実施形態を示す。該第1実施形態のグロメット10
は、硬質ゴムで成形しており、図1(A)(B)に示す
ように、ワイヤハーネスW/Hを挿通する小径筒部11
と、該小径筒部11の前端に連続する大径筒部12とか
らなる。
【0018】上記大径筒部12の外径D1を車体パネル
の貫通孔の内径D2より僅かに大きく設定し、かつ、該
大径筒部の内部に鉄製の金属筒13を埋め込んでいる。
この金属筒13を埋め込んだ大径筒部12の外周面にネ
ジ溝14を凹設している。該ネジ溝14の溝幅t1は、
前端側のネジ始端14aを車体パネルの板厚t2と略同
一幅とすると共に、次第に幅t1を縮小している。よっ
て、図3および図4に示すように、車体パネル20の貫
通孔21にグロメット10を取り付けた時、ネジ溝14
の底面14aに貫通孔21の内周面が圧接し、車体パネ
ル20の内外面20aと20bとがネジ溝14の両側面
14b、14cに圧着するようにしている。
の貫通孔の内径D2より僅かに大きく設定し、かつ、該
大径筒部の内部に鉄製の金属筒13を埋め込んでいる。
この金属筒13を埋め込んだ大径筒部12の外周面にネ
ジ溝14を凹設している。該ネジ溝14の溝幅t1は、
前端側のネジ始端14aを車体パネルの板厚t2と略同
一幅とすると共に、次第に幅t1を縮小している。よっ
て、図3および図4に示すように、車体パネル20の貫
通孔21にグロメット10を取り付けた時、ネジ溝14
の底面14aに貫通孔21の内周面が圧接し、車体パネ
ル20の内外面20aと20bとがネジ溝14の両側面
14b、14cに圧着するようにしている。
【0019】上記小径筒部11に連続する大径筒部12
の後部に、外方へ突出する円環状の肉厚部15を設け、
該肉厚部15の先端より車体パネル20の外面20bに
圧接する円環状のシールリップ部16を突設している。
また、上記金属筒13の後部に外方へ突出する環状リブ
13aを設け、該環状リブ13aを肉厚部15に埋め込
んでいる。
の後部に、外方へ突出する円環状の肉厚部15を設け、
該肉厚部15の先端より車体パネル20の外面20bに
圧接する円環状のシールリップ部16を突設している。
また、上記金属筒13の後部に外方へ突出する環状リブ
13aを設け、該環状リブ13aを肉厚部15に埋め込
んでいる。
【0020】上記グロメット10は、ワイヤハーネスW
/Hに対して、その小径筒部11を押し広げてワイヤハ
ーネスW/Hを挿通させ、小径筒部11の外周にテープ
25を巻き付けてワイヤハーネスW/Hを固定してい
る。
/Hに対して、その小径筒部11を押し広げてワイヤハ
ーネスW/Hを挿通させ、小径筒部11の外周にテープ
25を巻き付けてワイヤハーネスW/Hを固定してい
る。
【0021】この状態で、図2に示すように、エンジン
ルーム側等の車室外Aよりグロメット10を車体パネル
20の貫通孔21へと挿入する。前部の大径筒部12の
外周面を貫通孔21よりも若干大径としているため外周
部のゴムを圧縮させて無理入れする。
ルーム側等の車室外Aよりグロメット10を車体パネル
20の貫通孔21へと挿入する。前部の大径筒部12の
外周面を貫通孔21よりも若干大径としているため外周
部のゴムを圧縮させて無理入れする。
【0022】ネジ溝14の始端14aが貫通孔21に達
すると、グロメット10を回転させ、ネジ溝14に貫通
孔21の周縁を螺合させる。其の際、ネジ溝14の始端
14dの幅は、車体パネル20の板厚と略同一としてい
るため、スムーズに車体パネルの貫通孔周縁がネジ溝1
4に嵌まり込む。この状態で、グロメットを90゜〜1
80゜回転させると、次第に溝幅が狭くなるネジ溝14
に車体パネルの貫通孔周縁が食い込むように嵌まり込ん
でいく。ネジ溝14はゴムからなる弾性体であるため、
図4に示すように、ネジ溝4の底面14aが貫通孔21
の内周面に密着すると共にネジ溝14の両側面14b、
14cが車体パネル20の内外面20a、20bに密着
する。よって、グロメット10の大径筒部11はシール
状態を保持しながら貫通孔21の周縁に確実に固定され
る。
すると、グロメット10を回転させ、ネジ溝14に貫通
孔21の周縁を螺合させる。其の際、ネジ溝14の始端
14dの幅は、車体パネル20の板厚と略同一としてい
るため、スムーズに車体パネルの貫通孔周縁がネジ溝1
4に嵌まり込む。この状態で、グロメットを90゜〜1
80゜回転させると、次第に溝幅が狭くなるネジ溝14
に車体パネルの貫通孔周縁が食い込むように嵌まり込ん
でいく。ネジ溝14はゴムからなる弾性体であるため、
図4に示すように、ネジ溝4の底面14aが貫通孔21
の内周面に密着すると共にネジ溝14の両側面14b、
14cが車体パネル20の内外面20a、20bに密着
する。よって、グロメット10の大径筒部11はシール
状態を保持しながら貫通孔21の周縁に確実に固定され
る。
【0023】同時に、グロメット10のシールリップ部
16の先端が車体パネル20の外面20bに圧接され
る。該シールリップ部16は円環状であるため、貫通孔
21の外周を囲んだ状態で、車体パネル20の外面20
bをシールする。
16の先端が車体パネル20の外面20bに圧接され
る。該シールリップ部16は円環状であるため、貫通孔
21の外周を囲んだ状態で、車体パネル20の外面20
bをシールする。
【0024】上記のように、グロメット10を車室外A
側から車体パネル20の貫通孔21に押し込み、グロメ
ット10の前部大径筒部12が貫通孔21に挿入した時
点で、グロメット10を回転させるだけであるため、車
室内B側へのグロメット10の突出量は僅かである。よ
って、車室内B側に図3に示すようなエアコンユニット
30が配置されている場合でも、グロメット10に挿通
したワイヤハーネスW/Hがエアコンユニット30に当
たって、グロメット10の挿入が出来なくなる問題を解
消できる。
側から車体パネル20の貫通孔21に押し込み、グロメ
ット10の前部大径筒部12が貫通孔21に挿入した時
点で、グロメット10を回転させるだけであるため、車
室内B側へのグロメット10の突出量は僅かである。よ
って、車室内B側に図3に示すようなエアコンユニット
30が配置されている場合でも、グロメット10に挿通
したワイヤハーネスW/Hがエアコンユニット30に当
たって、グロメット10の挿入が出来なくなる問題を解
消できる。
【0025】図5は第2実施形態を示し、上記第1実施
形態との相違点は、大径筒部12に金属筒部を埋め込ん
でいない点だけである。よって、他の部分は同一符号を
付して、説明を省略する。
形態との相違点は、大径筒部12に金属筒部を埋め込ん
でいない点だけである。よって、他の部分は同一符号を
付して、説明を省略する。
【0026】第2実施形態のグロメット10’は、第1
実施形態よりも剛性の大きなゴムまたはエラストマーを
用いて成形している。このように剛性の大きなものを用
いると、車体パネルとの螺合時に変形が少なく、螺合時
の問題はない。また、螺合後は、外方へと拡径する原状
復帰力により車体パネルとの密着性が高まり、車体パネ
ル20と確実に固定できる。
実施形態よりも剛性の大きなゴムまたはエラストマーを
用いて成形している。このように剛性の大きなものを用
いると、車体パネルとの螺合時に変形が少なく、螺合時
の問題はない。また、螺合後は、外方へと拡径する原状
復帰力により車体パネルとの密着性が高まり、車体パネ
ル20と確実に固定できる。
【0027】以上の説明から明らかなように、本発明の
請求項1のグロメットは、車体パネルに車室外から挿入
し、大径筒部の外周に設けたネジ溝が車体パネルに達す
ると、回転させるだけで、車体パネルと螺合させてグロ
メットを固定しているため、グロメットの車室内側への
突出量を少なくできる。よって、グロメット取付位置の
車室内側に干渉部材が配置されていても、グロメットを
取り付けることができる。
請求項1のグロメットは、車体パネルに車室外から挿入
し、大径筒部の外周に設けたネジ溝が車体パネルに達す
ると、回転させるだけで、車体パネルと螺合させてグロ
メットを固定しているため、グロメットの車室内側への
突出量を少なくできる。よって、グロメット取付位置の
車室内側に干渉部材が配置されていても、グロメットを
取り付けることができる。
【0028】また、従来のようなグロメットの大径筒部
の全体を車室内側にこじりながら押し込む作業が必要で
なく、さらに、一旦押し込むだ後に、再度、車室外側に
引き戻す2工程の押し引き作業も必要でなく、グロメッ
トの取付作業を容易とすることができる。
の全体を車室内側にこじりながら押し込む作業が必要で
なく、さらに、一旦押し込むだ後に、再度、車室外側に
引き戻す2工程の押し引き作業も必要でなく、グロメッ
トの取付作業を容易とすることができる。
【0029】さらに、従来の図7に示すような、ゴム製
のグロメット本体と樹脂製の係止部材との2ピース構造
としていないため、成形用の金型も1つでよいと共に、
グロメット本体に係止部材を後付けする必要もなく、コ
スト低減することができる。
のグロメット本体と樹脂製の係止部材との2ピース構造
としていないため、成形用の金型も1つでよいと共に、
グロメット本体に係止部材を後付けする必要もなく、コ
スト低減することができる。
【0030】また、請求項2のグロメットのように、車
体パネルと螺合する部分に金属筒を埋め込んでおくと、
剛性が大となり、車体パネルとの螺合時に、グロメット
が変形して螺合しにくくなることはなく、また、螺合状
態で固定した後に、グロメットがたわんで、車体パネル
より外れることを確実に防止できる。さらに、金属筒は
インサートモールドで埋め込むため、簡単にグロメット
を作成することができる。
体パネルと螺合する部分に金属筒を埋め込んでおくと、
剛性が大となり、車体パネルとの螺合時に、グロメット
が変形して螺合しにくくなることはなく、また、螺合状
態で固定した後に、グロメットがたわんで、車体パネル
より外れることを確実に防止できる。さらに、金属筒は
インサートモールドで埋め込むため、簡単にグロメット
を作成することができる。
【0031】また、請求項3のグロメットのように、小
径筒部に連続する大径筒部の後部に、外方へ突出する肉
厚部を設け、該肉厚部の先端より車体パネルの外面に圧
接するシールリップ部を突設すると、強度のあるシール
リップ部で車体外面を圧接することができ、シール性を
より向上させることができる。
径筒部に連続する大径筒部の後部に、外方へ突出する肉
厚部を設け、該肉厚部の先端より車体パネルの外面に圧
接するシールリップ部を突設すると、強度のあるシール
リップ部で車体外面を圧接することができ、シール性を
より向上させることができる。
【0032】また、請求項4のグロメットのように、大
径筒部に埋め込む金属筒の後部に上記肉厚部に埋め込む
環状リブを設けておくと、金属筒自体の補強がなされ、
車体パネルとの螺合部分の強度を保持できることと共
に、シールリップ部の強度も高めることができる。
径筒部に埋め込む金属筒の後部に上記肉厚部に埋め込む
環状リブを設けておくと、金属筒自体の補強がなされ、
車体パネルとの螺合部分の強度を保持できることと共
に、シールリップ部の強度も高めることができる。
【0033】さらに、請求項5のグロメットのように、
大径筒部の外周に形成するネジ溝の幅を漸次縮小する
と、車体パネルにスムーズに嵌合させることができると
共に、車体パネルとグロメットとの密着性を高めること
ができる。
大径筒部の外周に形成するネジ溝の幅を漸次縮小する
と、車体パネルにスムーズに嵌合させることができると
共に、車体パネルとグロメットとの密着性を高めること
ができる。
【図1】 本発明の第1実施形態のグロメットを示し、
(A)は斜視図、(B)は断面図である。
(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図2】 第1実施形態のグロメットにワイヤハーネス
を通して車体パネルの貫通穴に取り付ける状態を示す正
面図である。
を通して車体パネルの貫通穴に取り付ける状態を示す正
面図である。
【図3】 第1実施形態のグロメットを車体パネルに取
り付けた状態の正面図である。
り付けた状態の正面図である。
【図4】 図3の要部拡大断面図である。
【図5】 第2実施形態のグロメットの断面図である。
【図6】 従来のグロメットを示す断面図である。
【図7】 他の従来のグロメットを示す断面図である。
10 グロメット 11 小径筒部 12 大径筒部 13 金属筒部 14 ネジ溝 15 肉厚部 16 シールリップ部 20 車体パネル 21 貫通孔 W/H ワイヤハーネス
Claims (5)
- 【請求項1】 ワイヤハーネスを挿通する小径筒部と、
該小径筒部の前端に連続する大径筒部とを硬質のゴムま
たはエラストマーで成形し、大径筒部の外径を車体パネ
ルの貫通孔より僅かに大きく設定し、かつ、該大径筒部
の外周面にネジ溝を凹設し、ワイヤハーネスに挿通して
取り付けた状態で、車体パネルの貫通孔の周縁に上記ネ
ジ溝を螺合させて取り付けることを特徴とするグロメッ
ト。 - 【請求項2】 上記大径筒部に金属筒を埋め込み、該金
属筒を埋め込んだ大径筒部の外周面に上記ネジ溝を凹設
している請求項1に記載のグロメット。 - 【請求項3】 上記小径筒部に連続する大径筒部の後部
に、外方へ突出する肉厚部を設け、該肉厚部の先端より
車体パネルの外面に圧接するシールリップ部を突設して
いる請求項1または請求項2に記載のグロメット。 - 【請求項4】 上記金属筒の後部に外方へ突出する環状
リブを設け、該環状リブを上記肉厚部に埋め込んでいる
請求項3に記載のグロメット。 - 【請求項5】 上記大径筒部の外周に形成するネジ溝の
幅は、前端側のネジ始端は車体パネルの板厚と略同一幅
とすると共に、次第に幅を縮小して、車体パネルの内外
両面にネジ溝の両側面が圧着する構成としている請求項
1乃至請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7277842A JPH09120728A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7277842A JPH09120728A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09120728A true JPH09120728A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17589031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7277842A Withdrawn JPH09120728A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09120728A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6737583B2 (en) | 2000-05-25 | 2004-05-18 | Yazaki Corporation | Grommet and method of producing the same |
JP2006032125A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Molten Corp | グロメット |
JP2006032126A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Molten Corp | グロメット |
JP2011213288A (ja) * | 2010-04-01 | 2011-10-27 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
CN108291669A (zh) * | 2015-12-03 | 2018-07-17 | 三菱电机株式会社 | 封闭用弹性体、空调装置及封闭方法 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP7277842A patent/JPH09120728A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4606797B2 (ja) * | 2004-07-16 | 2011-01-05 | 株式会社モルテン | グロメット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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