JPH09119138A - オープンケーソン刃口の構造 - Google Patents
オープンケーソン刃口の構造Info
- Publication number
- JPH09119138A JPH09119138A JP27554295A JP27554295A JPH09119138A JP H09119138 A JPH09119138 A JP H09119138A JP 27554295 A JP27554295 A JP 27554295A JP 27554295 A JP27554295 A JP 27554295A JP H09119138 A JPH09119138 A JP H09119138A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caisson
- open caisson
- blade
- concrete
- shear key
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オープンケーソン工法の刃口部分の構造であ
り、水中掘削後に仮設底盤コンクリートを打設した場
合、掘削土の付着或いはノロ等に起因するケーソン躯体
と仮設底盤コンクリートとの隙間からの漏水を完全に防
止し、高水圧下に於ける揚圧力に抗して、安定な支持力
を得るオープンケーソンの刃口構造を提供する。 【解決手段】 オープンケーソンの刃口部分、即ち刃先
からケーソンの内周上方に向かう斜面に複数の鋸歯状剪
断キーを設けて、仮設コンクリートを打設した場合ケー
ソン躯体に突起を突出せしめ漏水のバッファーとすると
共に、仮設底盤コンクリートが掛着し揚圧力に対抗力を
増加せしめる構造とする。
り、水中掘削後に仮設底盤コンクリートを打設した場
合、掘削土の付着或いはノロ等に起因するケーソン躯体
と仮設底盤コンクリートとの隙間からの漏水を完全に防
止し、高水圧下に於ける揚圧力に抗して、安定な支持力
を得るオープンケーソンの刃口構造を提供する。 【解決手段】 オープンケーソンの刃口部分、即ち刃先
からケーソンの内周上方に向かう斜面に複数の鋸歯状剪
断キーを設けて、仮設コンクリートを打設した場合ケー
ソン躯体に突起を突出せしめ漏水のバッファーとすると
共に、仮設底盤コンクリートが掛着し揚圧力に対抗力を
増加せしめる構造とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】オープンケーソン刃口の構造
に関する。
に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】従来、
ケーソン躯体の下部先端の刃口の形状は、例えば図8の
粘性土層或いは砂質土層などからなる地盤に用いるオー
プンケーソン用刃口、図9の大きな礫或いは玉石を含む
地盤に用いるオープンケーソン用刃口、図10の大きな
礫或いは玉石を含む地盤に用いるニューマチックケーソ
ン用刃口などがある。これらは皆刃口金物から、ケーソ
ン躯体の内面上方に向かうテーパー状の構造となってい
た。 従ってケーソン工法によって、内部土砂を水中掘
削後に、仮設底盤を水中コンクリートとして打設し泥水
を排除し、その後ドライアップするが、底盤コンクリー
トと刃先の接触面は掘削時に土砂等が付着したり、水中
コンクリート打設に伴ってノロ等が生じるため、ドライ
アップに伴って仮設底盤がケーソンの周囲の水圧により
揚圧力を受けた場合、特に高水圧の場合は完全な止水が
確保できない場合がある。図6は仮設底盤とケーソン躯
体間に沿って水が噴出漏水する様子を示した図である。
また図7は高水圧下で揚圧力を受けた仮設底盤の支持状
態が徐々に変化する様子を示した図である。図のように
楊圧力を受けて底盤コンクリートに変位を生じた場合、
水みちができて止水性も低下することが考えられる。こ
のような従来の問題点に鑑み、本発明は高水圧下でも完
全な止水性が確保でき、かつ揚圧力を受けても仮設底盤
のコンクリートが確実に支持されるケーソン刃口の構造
を提供することを課題とする。
ケーソン躯体の下部先端の刃口の形状は、例えば図8の
粘性土層或いは砂質土層などからなる地盤に用いるオー
プンケーソン用刃口、図9の大きな礫或いは玉石を含む
地盤に用いるオープンケーソン用刃口、図10の大きな
礫或いは玉石を含む地盤に用いるニューマチックケーソ
ン用刃口などがある。これらは皆刃口金物から、ケーソ
ン躯体の内面上方に向かうテーパー状の構造となってい
た。 従ってケーソン工法によって、内部土砂を水中掘
削後に、仮設底盤を水中コンクリートとして打設し泥水
を排除し、その後ドライアップするが、底盤コンクリー
トと刃先の接触面は掘削時に土砂等が付着したり、水中
コンクリート打設に伴ってノロ等が生じるため、ドライ
アップに伴って仮設底盤がケーソンの周囲の水圧により
揚圧力を受けた場合、特に高水圧の場合は完全な止水が
確保できない場合がある。図6は仮設底盤とケーソン躯
体間に沿って水が噴出漏水する様子を示した図である。
また図7は高水圧下で揚圧力を受けた仮設底盤の支持状
態が徐々に変化する様子を示した図である。図のように
楊圧力を受けて底盤コンクリートに変位を生じた場合、
水みちができて止水性も低下することが考えられる。こ
のような従来の問題点に鑑み、本発明は高水圧下でも完
全な止水性が確保でき、かつ揚圧力を受けても仮設底盤
のコンクリートが確実に支持されるケーソン刃口の構造
を提供することを課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】オープンケーソン刃口の
刃先金物から、ケーソン躯体の内面上方向に伸びるテー
パー状部分に、複数の鋸歯状の剪断キーを、前記躯体の
周に沿って設ける。水中掘削中は、該剪断キーに保護用
のプレートを脱着可能に取着し、掘削が終了して水中コ
ンクリートを打設する際、前記保護プレートを取り除き
コンクリートを打設する。仮設底盤コンクリートは鋸歯
状剪断キーが存在することにより、ケーソン躯体に鋸歯
状の突出部を形成する。該鋸歯状の突出部は仮設底盤下
部より受ける水圧による漏水噴出のバッファーとなり、
また掘削中も剪断キーに土砂等が付着することがないこ
とから完全な止水を実現することができる。また安定し
た支持力を確保することができる。
刃先金物から、ケーソン躯体の内面上方向に伸びるテー
パー状部分に、複数の鋸歯状の剪断キーを、前記躯体の
周に沿って設ける。水中掘削中は、該剪断キーに保護用
のプレートを脱着可能に取着し、掘削が終了して水中コ
ンクリートを打設する際、前記保護プレートを取り除き
コンクリートを打設する。仮設底盤コンクリートは鋸歯
状剪断キーが存在することにより、ケーソン躯体に鋸歯
状の突出部を形成する。該鋸歯状の突出部は仮設底盤下
部より受ける水圧による漏水噴出のバッファーとなり、
また掘削中も剪断キーに土砂等が付着することがないこ
とから完全な止水を実現することができる。また安定し
た支持力を確保することができる。
【0004】図5は、本発明によるケーソン刃口の構造
を用いて掘削され、仮設底盤コンクリートを打設した状
態を示す図である。
を用いて掘削され、仮設底盤コンクリートを打設した状
態を示す図である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。
する。
【0006】図3は、オープンケーソンの下部刃口の部
分の図で鋸歯状剪断キー1をケーソン躯体3に設け、該
剪断キー1に剪断キー保護プレート2をボルト4で脱着
可能に取着した図である。
分の図で鋸歯状剪断キー1をケーソン躯体3に設け、該
剪断キー1に剪断キー保護プレート2をボルト4で脱着
可能に取着した図である。
【0007】水中掘削する場合は、剪断キー保護プレー
ト2を装着したままの状態で掘削し、掘削を終えて仮設
底盤コンクリート5を打設する場合は、水中で剪断キー
保護プレート2を取り外し水中コンクリートを打設す
る。図4は剪断キー保護プレート2を取り外して水中コ
ンクリートを打設した図である。従って水中コンクリー
トはケーソン躯体3に鋸歯状に剪断キー4を突出し、ケ
ーソン躯体3と、仮設底盤5との間隙より漏水するのを
防止し、且つ高水圧による揚水力に抗して仮設底盤5の
支持状態の完全性を確保する。
ト2を装着したままの状態で掘削し、掘削を終えて仮設
底盤コンクリート5を打設する場合は、水中で剪断キー
保護プレート2を取り外し水中コンクリートを打設す
る。図4は剪断キー保護プレート2を取り外して水中コ
ンクリートを打設した図である。従って水中コンクリー
トはケーソン躯体3に鋸歯状に剪断キー4を突出し、ケ
ーソン躯体3と、仮設底盤5との間隙より漏水するのを
防止し、且つ高水圧による揚水力に抗して仮設底盤5の
支持状態の完全性を確保する。
【0008】図1はケーソン刃口の構造の詳細な一例を
示す図であり、剪断キー4は鋼製で、ケーソン躯体3の
中に剪断キー4を補強する鉄筋7を配筋する。剪断キー
保護プレート2はボルト4で本体に脱着可能に取着され
る。
示す図であり、剪断キー4は鋼製で、ケーソン躯体3の
中に剪断キー4を補強する鉄筋7を配筋する。剪断キー
保護プレート2はボルト4で本体に脱着可能に取着され
る。
【0009】図2は剪断キー1がコンクリート製の場合
の詳細図であり、アンカーボルト4aを埋設して、剪断
キー保護プレート2を脱着可能に取着する。また図1の
場合と同様剪断キー1を補強するために鉄筋7が配筋し
てある。
の詳細図であり、アンカーボルト4aを埋設して、剪断
キー保護プレート2を脱着可能に取着する。また図1の
場合と同様剪断キー1を補強するために鉄筋7が配筋し
てある。
【0010】
【発明の効果】本発明の効果は、オープンケーソン工法
に於いて、仮設底盤コンクリートを打設する場合、刃先
部に掘削土が付着したり水中コンクリート打設時のノロ
等に起因する、ケーソン躯体と仮設底盤コンクリート間
の間隙からの漏水を完全に防止することができる。また
高水圧下で受ける仮設底盤コンクリートの揚圧力に対し
て安定した支持力を得ることができる。
に於いて、仮設底盤コンクリートを打設する場合、刃先
部に掘削土が付着したり水中コンクリート打設時のノロ
等に起因する、ケーソン躯体と仮設底盤コンクリート間
の間隙からの漏水を完全に防止することができる。また
高水圧下で受ける仮設底盤コンクリートの揚圧力に対し
て安定した支持力を得ることができる。
【図1】ケーソン刃口の構造の詳細な一例を示す図であ
る。
る。
【図2】剪断キーがコンクリート製の場合の詳細図であ
る。
る。
【図3】オープンケーソンの下部刃口の部分の図で鋸歯
状剪断キーをケーソン躯体に設け、該剪断キーに剪断キ
ー保護プレートをボルトで脱着可能に取着した図であ
る。
状剪断キーをケーソン躯体に設け、該剪断キーに剪断キ
ー保護プレートをボルトで脱着可能に取着した図であ
る。
【図4】剪断キー保護プレートを取り外して水中コンク
リートを打設した図である。
リートを打設した図である。
【図5】本発明によるケーソン刃口の構造を用いて掘削
され、仮設底盤コンクリートを打設した状態を示す図で
ある。
され、仮設底盤コンクリートを打設した状態を示す図で
ある。
【図6】従来法で仮設底盤とケーソン躯体間に沿って水
が噴出漏水する様子を示した図である。
が噴出漏水する様子を示した図である。
【図7】従来法で高水圧下で揚圧力を受けた仮設底盤の
支持状態が徐々に変化する様子を示した図である。
支持状態が徐々に変化する様子を示した図である。
【図8】粘性土層或いは砂質土層などからなる地盤に用
いるオープンケーソンの刃口の図である。
いるオープンケーソンの刃口の図である。
【図9】大きな礫或いは玉石を含む地盤に用いるオープ
ンケーソン用刃口の図である。
ンケーソン用刃口の図である。
【図10】大きな礫或いは玉石を含む地盤に用いるニュ
ーマチックケーソン用刃口の図である。
ーマチックケーソン用刃口の図である。
1……剪断キー、2……剪断キー保護プレート、3……
ケーソン躯体、4……ボルト、4a……アンカーボル
ト、5……仮設底盤コンクリート、6……刃口、7……
補強鉄筋
ケーソン躯体、4……ボルト、4a……アンカーボル
ト、5……仮設底盤コンクリート、6……刃口、7……
補強鉄筋
Claims (3)
- 【請求項1】 オープンケーソン刃口の構造であり、刃
先金物からケーソンの躯体の内面上方に伸びるテーパー
部分に、複数の鋸歯状の剪断キーを、前記ケーソン躯体
の周に沿って設け、該鋸歯状剪断キーを保護する保護プ
レートを脱着可能に取着してなることを特徴としたオー
プンケーソン刃口の構造。 - 【請求項2】 鋸歯状の剪断キーを鋼板で製作し、保護
プレートをボルトで締結してなることを特徴とした請求
項1記載のオープンケーソン刃口の構造。 - 【請求項3】 鋸歯状の剪断キーをケーソン躯体と一体
に鉄筋コンクリートで製作し、アンカーボルトによって
保護プレートを脱着可能に取着したことを特徴とした請
求項1記載のオープンケーソン刃口の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27554295A JP2848289B2 (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | オープンケーソン刃口の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27554295A JP2848289B2 (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | オープンケーソン刃口の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09119138A true JPH09119138A (ja) | 1997-05-06 |
JP2848289B2 JP2848289B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=17556909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27554295A Expired - Fee Related JP2848289B2 (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | オープンケーソン刃口の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2848289B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009084918A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Hiroshi Saito | 地下構造物の施工方法及びこの施工方法により得られた地下構造物 |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP27554295A patent/JP2848289B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009084918A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Hiroshi Saito | 地下構造物の施工方法及びこの施工方法により得られた地下構造物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2848289B2 (ja) | 1999-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981006 |
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