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JPH09117429A - Mrイメージングによる介入器具移動追従方法 - Google Patents

Mrイメージングによる介入器具移動追従方法

Info

Publication number
JPH09117429A
JPH09117429A JP8203732A JP20373296A JPH09117429A JP H09117429 A JPH09117429 A JP H09117429A JP 8203732 A JP8203732 A JP 8203732A JP 20373296 A JP20373296 A JP 20373296A JP H09117429 A JPH09117429 A JP H09117429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement
data record
raw data
wavelet
instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8203732A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael Wendt
ヴェント ミヒャエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens Corp
Original Assignee
Siemens Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Siemens Corp filed Critical Siemens Corp
Publication of JPH09117429A publication Critical patent/JPH09117429A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/285Invasive instruments, e.g. catheters or biopsy needles, specially adapted for tracking, guiding or visualization by NMR
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/563Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution of moving material, e.g. flow contrast angiography
    • G01R33/56308Characterization of motion or flow; Dynamic imaging

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い時間分解能と介入器具の位置に関する良
好な局所分解能を達成すべく改善を行うこと。 【解決手段】 介入器具を移動経路上で第1の方向に案
内し、生データレコードを、第1の方向で周波数符号化
され、該第1の方向に垂直な第2の方向でウエーブレッ
ト符号化された磁気共鳴信号から形成し、移動経路の領
域に対応付けされる生データレコードを、ウエーブレッ
ト符号化に対してのみ反復レートで実際化し、前記生デ
ータレコードから時間的に高分解能の画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRイメージング
による介入器具の移動追従方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばシーメンス社の“MGNETOM
OPEN”等の核スピントモグラフィ装置用の所定の
マグネット系を用いて追従する場合、検査中の患者への
アクセス性は比較的良好である。それと共に患者におけ
るMRイメージング中に介入器具を用いて作業を行う手
段が公知である。これらの典型的な適用分野は、例えば
外科と生物理学の分野である。この場合器具のそのつど
の位置が画面上で監視できる。この場合は体内における
器具のそのつどの位置に関して正確な時間と場所の情報
が必要である。しかしながらそのつどの全ての生データ
レコードを実際化すべき場合には、所要の空間的解像度
と、十分に高いコントラスト−ノイズ−比で器具の位置
をリアルタイムに監視するには、データの検出と処理に
求められる要求が極端に高くなる。
【0003】公知文献“Keyhole Imaging Offers Short
Cut to Fast MR−Scan; in Diagnostic Imaging ,Febr
uary 1993,36頁”からは、MRイメージングにおける時
間分解能の次のような改善が公知である。すなわち完全
な生データレコードを個々の繰り返しシーケンス毎に必
ずしも毎回得るのではない手段が公知である。このいわ
ゆるキーホール技法の枠内では、平均k−空間行の迅速
なアップデートが行われるだけである。またこの平均k
−空間行がSN比の決定的な決め手となる従来のフーリ
エ変換技術も使用されている。時間分解能によるMRイ
メージングのためのその他の類似の技法は、米国特許第
5168226号明細書、およびドイツ連邦共和国特許
第4327325号明細書から公知である。この場合
は、移動経過の種々異なる時点で複数の生データマトリ
ックスを得る際に、時間的に順次連続する2つの生デー
タマトリックスが使用される。すなわち得られた画像毎
に生データ行の一部のみが実際化される。この時間的な
利点は、実際化されなかった生データ行の数に比例す
る。しかしながら前述した技法は次のような欠点も有し
ている。すなわち実際化されなかった生データに相応し
て、動いている対象物のイメージングの際の分解能が低
下することである。
【0004】公知文献“L.P Panych et al.;A Dynamica
lly Adaptive Imaging Algorithmfor Wavelet-Encoded
MRI, in Magnetic Resonance in Medicine 32,738〜748
頁(1994)/ L.P Panych et al.;Implementation o
f Wavelet-encoded MR Imaging, in Journal of Mgneti
c Resonance Imaging,1993,3,649〜655頁”からは、ウ
エーブレット変換を位相符号化と従来のフーリエ変換の
ための代替手段として用いることが公知である。従来の
フーリエ変換技法との相違は、ウエーブレット関数が空
間的に局所付けされる、すなわちウエーブレットプロフ
ィルが観察期間(観察窓)に亘って種々の個所で形成さ
れることである。それに対して離散的フーリエ変換は常
に全観察領域をカバーする。しかしながらこの離散的フ
ーリエ変換は、信号を局所的空間から周波数空間へ移す
が、どの時点及びどの個所で所定の周波数が生じている
かに関する情報は供給できない。
【0005】前記公知文献“A Dynamically Adaptive I
maging Algorithm for Wavelet-Encoded MRI”では、空
間的に選択されるウエーブレット変換の特性が次のこと
に用いられている。すなわち観察期間中の動きの検出
と、実際に動きの生じている領域の生データのみを実際
化することに用いられている。この場合はウエーブレッ
ト符号化の方向における動きの方向に基づいている。
【0006】体内への介入器具の挿入の際には、多くの
場合移動の方向はわかっている。この場合たびたび必要
となることは、介入器具が既に体内にどのくらい挿入さ
れたかを確認することのみである。これは外科的処置な
いし生検のための所定の器官まで介入器具を到達させる
ことと介入器具挿入の際の他の器官への損傷を避けるた
めに必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、MRイメージングによる介入器具移動追従方法にお
いて、高い時間分解能と介入器具の位置に関する良好な
局所分解能を達成すべく改善を行うことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によ
り、介入器具を移動経路上で第1の方向に案内し、生デ
ータレコードを、第1の方向で周波数符号化され、該第
1の方向に垂直な第2の方向でウエーブレット符号化さ
れた磁気共鳴信号から形成し、移動経路の領域に対応付
けされる生データレコードを、ウエーブレット符号化に
対してのみ反復レートで実際化し、前記生データレコー
ドから時間的に高分解能の画像を形成するようにして解
決される。
【0009】移動経路は比較的よくわかっていて核磁気
共鳴信号のわずかな部分のみが実際化されればよいだけ
なので、データ検出時間も相応に抑えられ、時間分解能
も増加する。この場合前述の“Panych”による方法とは
異なって、移動経路の全ての領域に対するデータレコー
ドが常に実際化され、そのため検査対象内部の器具全体
が複数の測定に亘って平均化されるため、良好な局所分
解能で表示される。しかしながら前記“Panych”による
方法では、変化の生じている局部に対するデータレコー
ドのみが実際化される。本発明では有利にはこれが器具
の先端領域のみにおいて行われる。
【0010】公知のキーホール技法または時間的に順次
連続する多数の画像に対するデータ行の利用に比べてこ
こではウエーブレット関数の空間的局所化が利用され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づき詳細に
説明する。
【0012】図1には、例えば米国特許第520070
1号明細書に記載されているC字状のヨークを備えた核
スピントモグラフィ装置の公知のポールピースマグネッ
トが概略的に示されている。磁気的な駆動は図1による
実施例では通常導通しているマグネットコイル5によっ
て行われる。ポールピース1,2の領域にはそれぞれ傾
斜コイルセット7と高周波アンテナ4が配設されてい
る。この高周波アンテナ4は、この実施例では信号の送
受信に用いられる。マグネット内では検査対象6が位置
付けされる。
【0013】マグネットコイル5はマグネット給電部8
から給電され、傾斜コイルセット7は傾斜コイル給電部
9から給電される。高周波アンテナ4は、高周波ユニッ
ト10に接続されている。この高周波ユニット10から
得られる信号からは画像計算機12によって1つの画像
が再構成される。この画像はモニタ13上に結像され
る。マグネット給電部8、傾斜コイル給電部9、高周波
ユニット10、画像計算機12は、制御計算機11によ
って制御されている。ウエーブレット変換の基本は冒頭
に述べた公知文献に詳細に記載されているのでここでは
その特徴のみを示す。エネルギ制限関数f(x)の実際
値の積分ウエーブレット変換Fg(a,b)は以下の式
によって得られる。
【0014】
【数1】
【0015】ウエーブレット関数g(a,b)は、ベー
スウエーブレット関数のディラテーションとトランスレ
ーションによって生じる。すなわちフーリエ変換とは逆
にウエーブレット変換は2つのパラメータ上で結像され
る。その場合ディラテーションはウエーブレット関数g
(a,b)の幅に影響を与え、トランスレーションbは
検査対象空間内のその位置に影響を与える。ベースウエ
ーブレット関数として利用可能な一連の関数は公知であ
る。本実施例ではバトルレマリーウエーブレットが使用
される。発生するウエーブレット作用は、図2及び図3
に概略的に示されている。この場合インデックスjはウ
エーブレット関数のディラテーションを表し、インデッ
クスkはベースウエーブレット関数のトランスレーショ
ンを表す。図2には、3つの異なるディラテーションa
に対するベースウエーブレット関数Ψ,のディラテ
ーションが示されている。図3によれば各ディラテーシ
ョン毎にウエーブレットが検査対象上の空間方向にシフ
トされる。図には0〜64までの経過トランスレーショ
ンのうちの16番目毎のトランスレーションのみが示さ
れている。その他のトランスレーションは、点線によっ
て示されている。ディラテーションパラメータに応じて
任意の幅の検査対象窓が形成可能である。この検査対象
窓から生データが読み出される。検査対象領域の拡幅的
な窓形成(=スモールa)はウエーブレット関数に相応
し、上昇するaに伴って小さくなる。それにより増加す
るハイパス特性が認められる。
【0016】図4〜図8にはパルスシーケンスにおける
ウエーブレット符号化の適用が示されている。この場合
1つの適用例においては簡単なスピンエコー関数が用い
られる。しかしながらエコー形成のためのその他の方法
を用いることも可能である。信号のウエーブレット符号
化に対しては、まず高周波コイルRF1がグラジエント
Gxの作用下で照射を行う。この場合高周波コイルRF
1の周波数スペクトルはグラジエントGxと結合して、
ウエーブレット関数のディラテーションとトランスレー
ションを決定する。その際所期のようにグラジエントG
xの方向に対して垂直方向に帯状のプロフィルを選定し
てもよい。高周波コイルRF1の小さなフリップアング
ルに対して高周波コイルの包絡線特性と所要の帯状プロ
フィルはフーリエ変換対である。ディラテーションaと
グラジエントGxの強度は相互に比例する。それ故にグ
ラジエントGxの増加によってディラテーションaも拡
大し、帯状プロフィルの幅は低減する。それぞれ所要の
トランスレーションbは高周波コイルRF1の中心周波
数のシフトによってかまたはグラジエントGxのオフセ
ットによって達成され得る。引き続きグラジエントGx
は、正の部分パルスによって引き起こされる位相変化を
もとに戻すために反転される。同時にy方向の第1のグ
ラジエントパルスGylによって位相変化が得られる。
【0017】スピンの再フォーカシングは、180゜−
高周波コイルRF2によって行われる。この高周波コイ
ルRF2は、層選択グラジエントGzの作用下で照射さ
れる。それによりz軸方向の全パルスシーケンスは層選
択的に、すなわちz軸に対して垂直な1つの層からだけ
信号が得られる。この場合層の位置と幅は、180゜−
高周波コイルRF2の周波数スペクトルと、グラジエン
トGzの振幅によって決定される。発生したスピンエコ
ー信号は最終的に獲得期間(獲得窓)AQにおいてグラ
ジエントGyの作用下で読み出される。それによってス
ピンエコー信号はy軸方向において従来の方式で周波数
符号化される。この信号は従来のフーリエ変換方法に類
似して図9による生データマトリックスRDの1つの行
に取り入れられる。
【0018】ウエーブレット符号化はここでは核磁気共
鳴信号のその他の通常の位相符号化に置き換えられる。
位相符号化の場合のように、 N行の画像マトリックス
を充たすためには、ウエーブレット符号化のもとでN回
の測定が種々のウエーブレット符号化によって行われな
ければならない。既に上述したように、このN回の測定
はウエーブレット関数の種々異なるディラテーションと
トランスレーションによって実施される。以下の適用に
対してはフーリエ係数との比較においてウエーブレット
係数の特殊性が意味をなす。ウエーブレット関数は、詳
細にはそのディラテーションとトランスレーションに応
じて検査対象空間の固定的なカットによって相関付けさ
れる。
【0019】生データマトリックスRDからは、冒頭に
述べた文献に記載されているような技法により画像が再
構成される。
【0020】次に本発明の課題である介入器具の移動追
従へのウエーブレット符号化の適用を以下に図10と図
11に基づいて説明する。介入器具として本実施例では
生検針が用いられる。しかしながら少なくともその移動
経路が大体において固定的である限り、その他の例えば
外科用器具の適用も考えられる。
【0021】医者にとって問題なのは、検査対象内で生
検針15の位置が良好な時間分解能と局所分解能で検出
できるかどうかである。そのためにまず検査対象6と共
に検査対象空間全体19の基準画像が取り入れられる。
図10にはこれが概略的に示されている。この基準画像
は前述したウエーブレット符号化と共に、すなわちウエ
ーブレット符号化される核磁気共鳴信号の励起と共に取
り入れられる。しかしながらこのウエーブレット符号化
される核磁気共鳴信号の励起は位相符号化よりもSN比
が悪化する。それ故に、位相符号化においては常に信号
が検査対象領域全体から検出されることが基になる。そ
れに対してウエーブレット符号化される信号の励起では
個々の帯状領域のみから検出されるだけである。その他
にもウエーブレット符号化では小さなフリップ角度が適
用される。それ故に、基準画像に対してはまず通常の位
相符号化を用いることが望ましい。なぜならこの場合ウ
エーブレット符号化の利点、すなわち検査対象領域の限
定がいずれにせよ負担とならないからである。いずれに
しても基準画像のデータレコードに、後で実際化されウ
エーブレット符号化されるデータレコードとの互換性を
持たせるために、得られたデジタル生データマトリック
スが位相符号化方向での後処理のために逆フーリエ変換
され引き続きウエーブレット符号化される。それにより
画像は、ウエーブレット符号化の係数aとbに相応して
N個の帯状領域に分割される。完全な再構成(読み出し
グラジエント方向での逆フーリエ変換とウエーブレット
符号化方向での逆ウエーブレット符号化)の後では、ウ
エーブレット符号化された画像が存在する。この画像の
SN比は、実質的に通常のスピンエコー画像に相応す
る。
【0022】既に前述したように、従来のフーリエ変換
技術を用いていては生検針の移動追従に対する十分な時
間分解能が達成できないものと認められる。生検針の移
動経路は比較的正確にわかっているので、生検針15の
既知の移動経路の領域16内にあるデータレコードのみ
を実際化するだけで十分である。図11には検出すべき
移動経路領域16が斜線で示されている。生検針15の
到達すべきターゲットは符号18で示されている。既に
前述したように、ウエーブレット符号化を用いれば領域
16を選択的に取り入れることができる。その場合周波
数符号化方向yは生検針15の移動方向に対して平行で
あり、またウエーブレット符号化方向xはそれに対して
垂直である。
【0023】領域16からの生データの実際化に対して
は検査対象空間19と比べて著しく少ないデータを検出
するだけでよいので、これは相応に向上する時間分解能
を伴って行われ得る。例えば128×128のピクセル
を備えた30×30cmの大きさの画像を前提とすれ
ば、全画像の実際化に対しては図4から図8による12
8のシーケンスが必要とされる。しかしながら移動経路
領域16を例えば20mmに限定できれば、同じ局所分
解能を得るためには12のシーケンスしか必要とならな
い。すなわち実際化に必要なデータが約10倍の早さで
得られる。介入期間中は全基準画像を含む初期の生デー
タレコードにおいてそのつど12の行のみが実際化され
るだけでよい。ウエーブレット符号化によって得られる
データレコードは、前述の理由から、位相符号化に基づ
いて得られる基準画像信号よりも小さい信号振幅を有す
るので、実際化されるウエーブレット符号化データレコ
ードは、相応に正規化される必要がある。
【0024】そのようにして得られた生データレコード
から得られる画像は、検査対象全体を良好な空間的分解
能で表し、さらに生検針15の移動も良好な時間分解能
で表す。生検針15からの信号は、個々のデータレコー
ド実際化の間でその先端に関するものだけが変化するの
で、生検針15の残りの部分からの信号は常に平均化さ
れる。それ故にウエーブレット符号化により低減した信
号強度にもかかわらず生検針15は信号の平均化(移動
している生検針先端からの信号は除く)に基づいて、良
好なSN比で表示される。
【0025】これまでの考察では、検査領域においては
生検針15のみが移動し、それに対して検査対象6の残
りは移動していないことが前提とされていた。検査対象
6全体の移動の際には、実際化される領域16と残りの
検査対象6(これは測定の開始時点でのみ基準画像の形
で検出される)との間の空間的対応関係はもはや確かで
はない。しかしながら医者にとって残りの検査対象6か
らの情報はもはや何度も必要とはしないものである。な
ぜなら医者は介入期間中はまだその情報を記憶に持って
いるからである。しかしながら誤った情報表示を避ける
ために、検査対象の移動が生じれば直ちに基準画像を形
成し、移動経路の領域16を表示することが望ましい。
【0026】検査対象6の移動を検出するために、例え
ばMR感応マーカ17を固定的に配置してもよい。この
場合は例えば別の領域20においてもウエーブレット符
号化されたデータレコードが得られ、このデータレコー
ドに基づいてマーカ17の移動が検出される。マーカ1
7の移動が初期の閾値を上回った場合には直ちに基準画
像が形成される。
【0027】しかしながら選択的に、検査対象6の大き
な移動が検出された場合に直ちに、全検査対象6に対す
る基準画像、すなわちデータレコードを実際化してもよ
い。
【0028】ウエーブレット符号化されるパルスシーケ
ンスに対する第2の実施例は図12〜図16に示されて
いる。このパルスシーケンスは、公知文献“J.B.Weaver
etal, Wavelet-Encoded MR Imaging, Mgnetic Resonan
ce in Medicine 24, 275-287(1992)”から公知である。
そのため詳細な説明に関してはこの文献が参照される。
【0029】図12〜図16による実施例は、図4〜図
8による実施例と次の点で異なっている。すなわちz軸
方向での層の選択が180゜−高周波パルスによってで
はなく、選択的な飽和によって達成されている点で異な
っている。それに対しては高周波パルスRF1の前に高
周波−飽和パルスRFSが、図15による層選択グラジ
エントGzの作用下で照射される。高周波−飽和パルス
RFSの周波数スペクトルの相応の選択によって、所望
の層以外の全ての核スピンが飽和される、すなわち信号
に寄与しないことが達成される。
【0030】この種の層選択によれば、フーリエ変換に
よる従来の画像形成から公知の多層技法が適用可能とな
る。この場合1つの層における反復期間、すなわち核磁
気共鳴信号の励起と読み出しの間の時間フェーズ期間中
は、別の層の励起が行われる。なぜなら発生する核磁気
共鳴信号も、時間的にずれた励起に相応して時間的にず
れて生じるので、個別化には何の問題も生じない。
【0031】この技法は目下の課題に転用することも可
能である。移動領域16における核磁気共鳴信号の励起
とこの領域からの核磁気共鳴信号の読み出しとの間の期
間中は、領域20における核磁気共鳴信号の励起も可能
である。そのためマーカ17の移動の検出のための領域
20からのデータの獲得が、データ獲得期間の延長に結
び付くことはない。
【0032】しかしながら別の層での反復期間中の1つ
の層での励起技法は、領域16自体に対しても適用可能
である。ウエーブレット符号化において個々の帯状領域
が、時間的に順次連続する信号獲得の際に空間的な重畳
を生ぜしめることなく検出されるならば、1つの帯状領
域において別の帯状領域の反復期間中に励起を行うこと
が可能である。
【0033】前述した実施例では、移動経路がy軸方向
におかれたために、それに応じてx軸方向には核磁気共
鳴信号のウエーブレット符号化が実施され、y軸方向に
は核磁気共鳴信号の周波数符号化が実施されている。し
かしながらMR装置のもとでは多数のグラジエントの同
時投入接続によって複数のグラジエントを任意の方向で
実現することが可能なので、本発明による方法は固定の
座標系に限定されるものではない。
【0034】画像の中で生検針を良好なコントラストで
表示するために、有利には負のコントラスト媒体、例え
ば酸化鉄などで生検針を充たしてもよい。それにより生
検針は画像中に黒く写される。
【0035】前述した方法を用いれば介入器具の移動を
良好な時間分解能で追従することが達成される。なぜな
ら常に全データレコードの僅かな部分しか実際化されな
いからである。この場合はウエーブレット関数の特性
(すなわちデータ取り入れの局所化が可能である)が、
常に全測定対象に亘るものである位相符号化に比べて特
にプラスに作用する。それと同時に当該方法は高い局所
分解能も提供する。通常の位相符号化による基準画像の
形成のもとでは、付随して得られる高いSN比によって
高品質な画像が形成可能である。移動経路の領域では、
順次連続して得られるデータの平均化によって、ウエー
ブレット符号化に結び付く不所望なSN比自体も再び改
善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知構造形式の開口形マグネット系の構造を概
略的に示した図である。
【図2】3つの異なるディラテーションaを有するウエ
ーブレットを示した図である。
【図3】対象物に関するウエーブレット関数の移行経過
を表した図である。
【図4】ウエーブレット符号化によるパルスシーケンス
に対する第1の実施例を示した図である。
【図5】ウエーブレット符号化によるパルスシーケンス
に対する第1の実施例を示した図である。
【図6】ウエーブレット符号化によるパルスシーケンス
に対する第1の実施例を示した図である。
【図7】ウエーブレット符号化によるパルスシーケンス
に対する第1の実施例を示した図である。
【図8】ウエーブレット符号化によるパルスシーケンス
に対する第1の実施例を示した図である。
【図9】生データマトリックスの概略図である。
【図10】検査対象空間領域19を示した図である。
【図11】移動経路の1つの領域16を有する検査対象
空間領域19を示した図である。
【図12】ウエーブレット符号化によるパルスシーケン
スに対する第2の実施例を示した図である。
【図13】ウエーブレット符号化によるパルスシーケン
スに対する第2の実施例を示した図である。
【図14】ウエーブレット符号化によるパルスシーケン
スに対する第2の実施例を示した図である。
【図15】ウエーブレット符号化によるパルスシーケン
スに対する第2の実施例を示した図である。
【図16】ウエーブレット符号化によるパルスシーケン
スに対する第2の実施例を示した図である。
【符号の説明】
1 ポールピース 2 ポールピース 3 4 高周波アンテナ 5 マグネットコイル 6 検査対象 15 生検針 18 ターゲット 19 検査対象空間

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRイメージングによる介入器具の移動
    追従方法において、 a)介入器具(15)を移動経路上で第1の方向(y)
    に案内し、 b)第1の方向(y)で周波数符号化され該第1の方向
    に垂直な第2の方向(x)でウエーブレット符号化され
    た磁気共鳴信号から生データレコード(RD)を形成
    し、 c)移動経路の領域(16)に対応付けされる生データ
    レコード(RD)を、ウエーブレット符号化に対しての
    み反復レートで実際化し、 d)前記生データレコード(RD)から時間的に高分解
    能の画像を形成することを特徴とする、MRイメージン
    グによる介入器具移動追従方法。
  2. 【請求項2】 核磁気共鳴信号の励起を層選択的に行
    い、移動経路を層の法線に対して垂直に延在させる、請
    求項1記載のMRイメージングによる介入器具移動追従
    方法。
  3. 【請求項3】 測定の開始時点で、生データレコード
    (RD)の実際化される部分が結像される、全検査対象
    領域(19)の基準画像に対する生データレコード(R
    D)を形成する、請求項1または2記載のMRイメージ
    ングによる介入器具移動追従方法。
  4. 【請求項4】 基準画像に対する生データレコードを、
    第2の方向で核磁気共鳴信号の位相符号化が行われるM
    R方式で形成し、前記生データレコード(RD)に対し
    第2の方向でウエーブレット符号化を適用する、請求項
    3記載のMRイメージングによる介入器具移動追従方
    法。
  5. 【請求項5】 前記生データレコード(RD)を第2の
    方向で逆フーリエ変換し、引き続きウエーブレット符号
    化する、請求項4記載のMRイメージングによる介入器
    具移動追従方法。
  6. 【請求項6】 前記生データレコードの実際化される領
    域を、信号振幅が基準画像の生データレコード(RD)
    に相応するように正規化する、請求項4または5記載の
    MRイメージングによる介入器具移動追従方法。
  7. 【請求項7】 検査対象(6)の移動が閾値を上回った
    場合に直ちに新たな基準画像を形成する、請求項3〜6
    いずれか1項記載のMRイメージングによる介入器具移
    動追従方法。
  8. 【請求項8】 検査対象(6)の移動が閾値を上回った
    場合に直ちに基準画像を絞り込み1つの画像のみを生デ
    ータレコード(RD)の実際化される部分領域に基づい
    て形成する、請求項3から6いずれか1項記載のMRイ
    メージングによる介入器具移動追従方法。
  9. 【請求項9】 検査対象(6)の移動を、検査対象
    (6)に配設されるマーカ(17)を用いて検出し、該
    マーカの移動をMR−データの取り入れによって測定す
    る、請求項7または8記載のMRイメージングによる介
    入器具移動追従方法。
  10. 【請求項10】 マーカ(17)の領域に対応付けされ
    るMR−データを、ウエーブレット符号化によって検出
    し、反復レートで実際化する、請求項9記載のMRイメ
    ージングによる介入器具移動追従方法。
  11. 【請求項11】 前記マーカ(17)の領域に対するデ
    ータレコードを、移動経路領域(16)に対する生デー
    タレコードのウエーブレット符号化される部分領域と共
    に交互配置して形成する、請求項9または10記載のM
    Rイメージングによる介入器具移動追従方法。
  12. 【請求項12】 移動経路領域に対応付けされるウエー
    ブレット符号化に対するデータレコードを、該データレ
    コードから得られる画像部分が介入器具(15)の通常
    の前進速度の際に十分な時間分解能で表示されるような
    反復レートで実際化する、請求項1〜11いずれか1項
    記載のMRイメージングによる介入器具移動追従方法。
  13. 【請求項13】 負のコントラスト手段を備えた介在器
    具を使用する、請求項1〜12いずれか1項記載のMR
    イメージングによる介入器具移動追従方法。
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