JPH09116023A - 半導体集積回路装置の入力保護回路 - Google Patents
半導体集積回路装置の入力保護回路Info
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- JPH09116023A JPH09116023A JP7266941A JP26694195A JPH09116023A JP H09116023 A JPH09116023 A JP H09116023A JP 7266941 A JP7266941 A JP 7266941A JP 26694195 A JP26694195 A JP 26694195A JP H09116023 A JPH09116023 A JP H09116023A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】製造プロセスにより静電気耐性が劣化しない、
半導体集積回路装置の入力保護回路を提供する。 【解決手段】ゲート電極が電源端子3に、ドレイン電極
が入力端子1に、ソース電極が解放端に、基板電極が接
地端子4に接続されたnチャネルMOSトランジスタM
2と、ゲート電極およびドレイン電極が電源端子3に、
ソース電極が解放端に、基板電極が接地端子4に接続さ
れたnチャネルMOSトランジスタM3とを含んで構成
される。
半導体集積回路装置の入力保護回路を提供する。 【解決手段】ゲート電極が電源端子3に、ドレイン電極
が入力端子1に、ソース電極が解放端に、基板電極が接
地端子4に接続されたnチャネルMOSトランジスタM
2と、ゲート電極およびドレイン電極が電源端子3に、
ソース電極が解放端に、基板電極が接地端子4に接続さ
れたnチャネルMOSトランジスタM3とを含んで構成
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOSトランジ
スタ構成の半導体集積回路装置の入力保護回路に関し、
特に、静電気などの高電圧から内部の信号処理回路を保
護するための入力保護回路に関する。
スタ構成の半導体集積回路装置の入力保護回路に関し、
特に、静電気などの高電圧から内部の信号処理回路を保
護するための入力保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置では微細化の
進歩が著しく、MOSトランジスタのゲート酸化膜厚は
ますます薄膜化される傾向にある。そして、微細化、薄
膜化による信頼性低下を防止するため標準的な電源電圧
は、長年使用されてきた5Vから3.3V、2.5Vへ
と低電圧化されてきた。従って、各種の半導体集積回路
装置を使用してシステムを構築していく場合、例えば5
V電源の半導体集積回路装置の出力信号を3.3V電源
の半導体集積回路装置へ入力するといったことが起るこ
とになる。この様な自身の電源電圧よりも高電圧の信号
を入力可能な入力保護回路としては、1992 シンポ
ジウム オン ブイエルエスアイ サーキッツ ダイジ
ェスト オブ テクニカル ペーパー(1992 Sy
mposium on VLSI Circuits
Digest of Technical Pape
r)、第90〜91頁に掲載された論文、ハイリー リ
ライアブル プロセス インセンシティブ 3.3V−
5V インタフェース サーキッツ(Highly R
eliable Process Insensiti
ve 3.3V−5V Interface Circ
uit)があげられる。上記論文に記載された入力保護
回路について、以下に説明する。
進歩が著しく、MOSトランジスタのゲート酸化膜厚は
ますます薄膜化される傾向にある。そして、微細化、薄
膜化による信頼性低下を防止するため標準的な電源電圧
は、長年使用されてきた5Vから3.3V、2.5Vへ
と低電圧化されてきた。従って、各種の半導体集積回路
装置を使用してシステムを構築していく場合、例えば5
V電源の半導体集積回路装置の出力信号を3.3V電源
の半導体集積回路装置へ入力するといったことが起るこ
とになる。この様な自身の電源電圧よりも高電圧の信号
を入力可能な入力保護回路としては、1992 シンポ
ジウム オン ブイエルエスアイ サーキッツ ダイジ
ェスト オブ テクニカル ペーパー(1992 Sy
mposium on VLSI Circuits
Digest of Technical Pape
r)、第90〜91頁に掲載された論文、ハイリー リ
ライアブル プロセス インセンシティブ 3.3V−
5V インタフェース サーキッツ(Highly R
eliable Process Insensiti
ve 3.3V−5V Interface Circ
uit)があげられる。上記論文に記載された入力保護
回路について、以下に説明する。
【0003】図3に示す従来の入力保護回路では、入力
端子1と出力端子2との間にnチャネルMOSトランジ
スタM1が接続されている。このnチャネルMOSトラ
ンジスタM1により、出力端子2の電位は、電源端子3
の電位よりnチャネルMOSトランジスタM1のしきい
値電圧分低い値までしか上昇しない。従って、出力端子
2に接続される内部回路(図示せず)には電源電圧以上
の電圧は印加されず、内部回路の信頼性が損なわれる事
はない。またnチャネルMOSトランジスタM1自身は
ゲート電極が電源端子に接続されているため、入力端子
1に電源電圧よりも高電圧の信号が印加されても、ゲー
ト電極と入力端子1すなわちドレイン電極間のゲート酸
化膜に掛かる電圧は、入力信号の最高電圧から電源電圧
分差し引いた値にしかならず、同様に信頼性が損なわれ
ることはない。
端子1と出力端子2との間にnチャネルMOSトランジ
スタM1が接続されている。このnチャネルMOSトラ
ンジスタM1により、出力端子2の電位は、電源端子3
の電位よりnチャネルMOSトランジスタM1のしきい
値電圧分低い値までしか上昇しない。従って、出力端子
2に接続される内部回路(図示せず)には電源電圧以上
の電圧は印加されず、内部回路の信頼性が損なわれる事
はない。またnチャネルMOSトランジスタM1自身は
ゲート電極が電源端子に接続されているため、入力端子
1に電源電圧よりも高電圧の信号が印加されても、ゲー
ト電極と入力端子1すなわちドレイン電極間のゲート酸
化膜に掛かる電圧は、入力信号の最高電圧から電源電圧
分差し引いた値にしかならず、同様に信頼性が損なわれ
ることはない。
【0004】寄生npnバイポーラトランジスタQ1,
Q2は、静電気による破壊を防ぐ為に設けてある。この
トランジスタの断面を図4に示す。静電気保護回路は通
常の回路動作には影響を与えず、静電気の様な高電圧パ
ルスが印加された場合にのみ速やかに放電することが望
まれる。図4に示した寄生npnバイポーラトランジス
タはnチャネルMOSトランジスタのソース・ドレイン
及び素子分離領域を形成するときに、同時に形成される
n型拡散層31,32と、p型シリコン基板33と、シ
リコン酸化膜34とにより構成される。n型拡散層31
あるいは32とp型シリコン基板33とで形成されるp
n接合が順バイアスされるか又は、逆バイアスされてブ
レークダウンが発生しない限り、動作しない。
Q2は、静電気による破壊を防ぐ為に設けてある。この
トランジスタの断面を図4に示す。静電気保護回路は通
常の回路動作には影響を与えず、静電気の様な高電圧パ
ルスが印加された場合にのみ速やかに放電することが望
まれる。図4に示した寄生npnバイポーラトランジス
タはnチャネルMOSトランジスタのソース・ドレイン
及び素子分離領域を形成するときに、同時に形成される
n型拡散層31,32と、p型シリコン基板33と、シ
リコン酸化膜34とにより構成される。n型拡散層31
あるいは32とp型シリコン基板33とで形成されるp
n接合が順バイアスされるか又は、逆バイアスされてブ
レークダウンが発生しない限り、動作しない。
【0005】以下、入力端子1に静電気パルスが印加さ
れた場合の動作について説明する。入力端子1に、接地
端子4に対して正極の静電気パルスが印加されると、寄
生npnバイポーラトランジスタQ2のコレクタ・ベー
ス間のpn接合が逆バイアス状態となり、高電圧のため
ブレークダウン電流がベースに流れる。このベースへの
電流が寄生抵抗によりベース電位を上昇させ、寄生np
nバイポーラトランジスタQ2がオン状態になり放電が
行われて、内部素子が保護される。
れた場合の動作について説明する。入力端子1に、接地
端子4に対して正極の静電気パルスが印加されると、寄
生npnバイポーラトランジスタQ2のコレクタ・ベー
ス間のpn接合が逆バイアス状態となり、高電圧のため
ブレークダウン電流がベースに流れる。このベースへの
電流が寄生抵抗によりベース電位を上昇させ、寄生np
nバイポーラトランジスタQ2がオン状態になり放電が
行われて、内部素子が保護される。
【0006】入力端子1に、接地端子4に対し負極の静
電気パルスが印加されると、寄生npnバイポーラトラ
ンジスタQ2のコレクタ・ベース間のpn接合が順バイ
アス状態となり放電が行われて、内部素子が保護され
る。
電気パルスが印加されると、寄生npnバイポーラトラ
ンジスタQ2のコレクタ・ベース間のpn接合が順バイ
アス状態となり放電が行われて、内部素子が保護され
る。
【0007】入力端子1に、電源端子3に対し正極の静
電気パルスが印加されると、寄生npnバイポーラトラ
ンジスタQ1のエミッタ・ベース間のpn接合が逆バイ
アス状態となり、高電圧のためブレークダウン電流がベ
ースに流れる。このベースへの電流が寄生抵抗によりベ
ース電位を上昇させ、寄生npnバイポーラトランジス
タQ1がオン状態になり放電が行われて、内部素子が保
護される。
電気パルスが印加されると、寄生npnバイポーラトラ
ンジスタQ1のエミッタ・ベース間のpn接合が逆バイ
アス状態となり、高電圧のためブレークダウン電流がベ
ースに流れる。このベースへの電流が寄生抵抗によりベ
ース電位を上昇させ、寄生npnバイポーラトランジス
タQ1がオン状態になり放電が行われて、内部素子が保
護される。
【0008】入力端子1に、電源端子3に対し負極の静
電気パルスが印加されると、寄生npnバイポーラトラ
ンジスタQ1のコレクタ・ベース間のpn接合が逆バイ
アス状態となり、高電圧のためブレークダウン電流がベ
ースに流れる。このベースへの電流が寄生抵抗によりベ
ース電位を上昇させ、トランジスタQ1がオン状態にな
り放電が行われて、内部素子が保護される。
電気パルスが印加されると、寄生npnバイポーラトラ
ンジスタQ1のコレクタ・ベース間のpn接合が逆バイ
アス状態となり、高電圧のためブレークダウン電流がベ
ースに流れる。このベースへの電流が寄生抵抗によりベ
ース電位を上昇させ、トランジスタQ1がオン状態にな
り放電が行われて、内部素子が保護される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した様に、従来の
高電圧信号の入力保護回路は、静電気保護に寄生npn
バイポーラトランジスタを使用しており、入力端子と接
地端子間に負極の静電気パルスが印加される場合以外
は、コレクタ・ベースあるいはエミッタ・ベース間のブ
レークダウン電圧が、動作開始のトリガとなっている。
従って、素子分離の方法を変更した場合、例えば高集積
化の為トレンチ分離を採用した場合、ブレークダウン電
圧が高くなり保護機能を果たせなくなる。図3に示す従
来の入力保護回路で言えば、最小チャネル長0.5μm
の製造プロセスで従来のLOCOS分離の場合11V前
後のブレークダウン耐圧であったものが、トレンチ分離
を採用することで16V前後に高くなってしまい、nチ
ャネルMOSトランジスタM1が破壊されてしまうとい
う欠点がある。この様な分離方式の違いによるブレーク
ダウン耐圧の変化は、p型基板とn型拡散層とのブレー
クダウンが、素子分離領域との境界の表面近傍での電界
集中により生じている為である。これらを回避する為に
は、単なる寄生素子ではない静電気保護様の素子を新た
に作り込まなければならず、製造工程数が増加してしま
うという欠点があった。
高電圧信号の入力保護回路は、静電気保護に寄生npn
バイポーラトランジスタを使用しており、入力端子と接
地端子間に負極の静電気パルスが印加される場合以外
は、コレクタ・ベースあるいはエミッタ・ベース間のブ
レークダウン電圧が、動作開始のトリガとなっている。
従って、素子分離の方法を変更した場合、例えば高集積
化の為トレンチ分離を採用した場合、ブレークダウン電
圧が高くなり保護機能を果たせなくなる。図3に示す従
来の入力保護回路で言えば、最小チャネル長0.5μm
の製造プロセスで従来のLOCOS分離の場合11V前
後のブレークダウン耐圧であったものが、トレンチ分離
を採用することで16V前後に高くなってしまい、nチ
ャネルMOSトランジスタM1が破壊されてしまうとい
う欠点がある。この様な分離方式の違いによるブレーク
ダウン耐圧の変化は、p型基板とn型拡散層とのブレー
クダウンが、素子分離領域との境界の表面近傍での電界
集中により生じている為である。これらを回避する為に
は、単なる寄生素子ではない静電気保護様の素子を新た
に作り込まなければならず、製造工程数が増加してしま
うという欠点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
装置の入力保護回路は、CMOSトランジスタ構成の半
導体集積回路装置のチップ上に設けられて、ゲート電極
が電源電圧供給端子に接続され、ドレイン電極が信号入
力端子に接続され、基板電極が接地端子に接続され、ソ
ース電極が解放されたnチャネル型の第1のMOSトラ
ンジスタと、ゲート電極及びドレイン電極が前記電源電
圧供給端子に接続され、基板電極が前記接地端子に接続
され、ソース電極が解放されたnチャネル型の第2のM
OSトランジスタとを備えることを特徴とする。
装置の入力保護回路は、CMOSトランジスタ構成の半
導体集積回路装置のチップ上に設けられて、ゲート電極
が電源電圧供給端子に接続され、ドレイン電極が信号入
力端子に接続され、基板電極が接地端子に接続され、ソ
ース電極が解放されたnチャネル型の第1のMOSトラ
ンジスタと、ゲート電極及びドレイン電極が前記電源電
圧供給端子に接続され、基板電極が前記接地端子に接続
され、ソース電極が解放されたnチャネル型の第2のM
OSトランジスタとを備えることを特徴とする。
【0011】又、上記の半導体集積回路装置の入力保護
回路において、コレクタ電極が前記電源電圧供給端子に
接続され、エミッタ電極が前記信号入力端子に接続さ
れ、ベース電極が前記接地端子に接続されたnpn型の
第1のバイポーラトランジスタと、コレクタ電極が前記
信号入力端子に接続され、エミッタ電極及びベース電極
が前記接地端子に接続されたnpn型の第2のバイポー
ラトランジスタとを備えることを特徴とする。
回路において、コレクタ電極が前記電源電圧供給端子に
接続され、エミッタ電極が前記信号入力端子に接続さ
れ、ベース電極が前記接地端子に接続されたnpn型の
第1のバイポーラトランジスタと、コレクタ電極が前記
信号入力端子に接続され、エミッタ電極及びベース電極
が前記接地端子に接続されたnpn型の第2のバイポー
ラトランジスタとを備えることを特徴とする。
【0012】更に、上記の半導体集積回路装置の入力保
護回路において、前記信号入力端子とこの入力保護回路
からの信号を受ける信号処理回路の信号入力点との間に
電流経路をなすように接続されて、ゲート電極が前記電
源電圧供給端子に接続され、基板電極が前記接地端子に
接続されたトランスファゲートのnチャネル型MOSト
ランジスタを設けたことを特徴とする。
護回路において、前記信号入力端子とこの入力保護回路
からの信号を受ける信号処理回路の信号入力点との間に
電流経路をなすように接続されて、ゲート電極が前記電
源電圧供給端子に接続され、基板電極が前記接地端子に
接続されたトランスファゲートのnチャネル型MOSト
ランジスタを設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図を用いて詳細に説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態を示す回路図である。ゲート電極が電源端子
3に、ドレイン電極が入力端子1に、ソース電極が解放
端に、基板電極が接地端子4に接続されたnチャネルM
OSトランジスタM2と、ゲート電極およドレイン電極
が電源端子3に、ソース電極が解放端に、基板電極が接
地端子4に接続されたnチャネルMOSトランジスタM
3とを含み構成されている。図3に示す従来の入力保護
回路と同様に、出力端子2の電位が電源端子3の電位以
上に上昇しないように、nチャネルMOSトランジスタ
M1が入力端子1と出力端子2間に接続されている。
て、図を用いて詳細に説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態を示す回路図である。ゲート電極が電源端子
3に、ドレイン電極が入力端子1に、ソース電極が解放
端に、基板電極が接地端子4に接続されたnチャネルM
OSトランジスタM2と、ゲート電極およドレイン電極
が電源端子3に、ソース電極が解放端に、基板電極が接
地端子4に接続されたnチャネルMOSトランジスタM
3とを含み構成されている。図3に示す従来の入力保護
回路と同様に、出力端子2の電位が電源端子3の電位以
上に上昇しないように、nチャネルMOSトランジスタ
M1が入力端子1と出力端子2間に接続されている。
【0014】以下、入力端子1に静電気パルスが印加さ
れた場合の動作について説明する。入力端子1に、接地
端子4に対して正極の静電気パルスが印加されると、n
チャネルMOSトランジスタM2のドレイン電極(n型
拡散層)とp型基板とが逆バイアス状態になりブレーク
ダウンが生じて放電することで、内部回路が保護され
る。
れた場合の動作について説明する。入力端子1に、接地
端子4に対して正極の静電気パルスが印加されると、n
チャネルMOSトランジスタM2のドレイン電極(n型
拡散層)とp型基板とが逆バイアス状態になりブレーク
ダウンが生じて放電することで、内部回路が保護され
る。
【0015】入力端子1に、接地端子4に対して負極の
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板と
が順バイアス状態になる放電することで、内部回路が保
護される。
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板と
が順バイアス状態になる放電することで、内部回路が保
護される。
【0016】入力端子1に、電源端子3に対して正極の
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板は
逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、p型基板
とnチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電極
(n型拡散層)との順バイアスされたpn接合を介して
放電することで、内部回路が保護される。
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板は
逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、p型基板
とnチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電極
(n型拡散層)との順バイアスされたpn接合を介して
放電することで、内部回路が保護される。
【0017】入力端子1に、電源端子3に対して負極の
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM3のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板は
逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、p型基板
とnチャネルMOSトランジスタM2のドレイン電極
(n型拡散層)との順バイアスされたpn接合を介して
放電することで、内部回路が保護される。
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM3のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板は
逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、p型基板
とnチャネルMOSトランジスタM2のドレイン電極
(n型拡散層)との順バイアスされたpn接合を介して
放電することで、内部回路が保護される。
【0018】以上説明した様に、入力保護回路における
静電気保護回路の動作開始電圧は、nチャネルMOSト
ランジスタM2,M3のドレイン電極(n型拡散層)と
p型基板間のブレークダウン耐圧によって決定される。
nチャネルMOSトランジスタ(M2,M3)は寄生素
子ではなくnチャネルMOSトランジスタM1と同様に
して製造されるものであるから、相対的なブレークダウ
ン耐圧は製造方法が変わっても変化せず、特に高集積化
の為に素子分離領域の形成方法を変えた場合でもブレー
クダウン耐圧が変化することはない。例えば、最小チャ
ネル長0.5μmの製造プロセスでLOCOS分離から
トレンチ分離にした場合でも、ブレークダウン耐圧は1
0V前後で変化はない。従って、従来の様に素子分離方
法を変えることで、nチャネルMOSトランジスタM1
が静電気破壊を起こすようなことはなくなる。つまり、
製造プロセス依存性が少なく、微細化に適した入力保護
回路と言える。
静電気保護回路の動作開始電圧は、nチャネルMOSト
ランジスタM2,M3のドレイン電極(n型拡散層)と
p型基板間のブレークダウン耐圧によって決定される。
nチャネルMOSトランジスタ(M2,M3)は寄生素
子ではなくnチャネルMOSトランジスタM1と同様に
して製造されるものであるから、相対的なブレークダウ
ン耐圧は製造方法が変わっても変化せず、特に高集積化
の為に素子分離領域の形成方法を変えた場合でもブレー
クダウン耐圧が変化することはない。例えば、最小チャ
ネル長0.5μmの製造プロセスでLOCOS分離から
トレンチ分離にした場合でも、ブレークダウン耐圧は1
0V前後で変化はない。従って、従来の様に素子分離方
法を変えることで、nチャネルMOSトランジスタM1
が静電気破壊を起こすようなことはなくなる。つまり、
製造プロセス依存性が少なく、微細化に適した入力保護
回路と言える。
【0019】次に、本発明の第2の実施の形態を、図2
を用いて詳細に説明する。第1の実施の形態と同様、ゲ
ート電極が電源端子3に、ドレイン電極が入力端子1
に、ソース電極が開放端に、基板電極が接地端子4に接
続されたnチャネルMOSトランジスタM2と、ゲート
電極およびドレイン電極が電源端子3に、ソース電極が
開放端に、基板電極が接地端子4に接続されたnチャネ
ルMOSトランジスタM3とを含み構成されている。図
3に示す従来の入力保護回路と同様に、出力端子2の電
位が電源端子3の電位以上に上昇しないように、nチャ
ネルMOSトランジスタM1が入力端子1と出力端子2
間に接続されている。寄生npnバイポーラトランジス
タQ1,Q2は、図3に示す従来の入力保護回路と同
様、静電気保護用として入力端子1と電源端子3、接地
端子間に接続されている。
を用いて詳細に説明する。第1の実施の形態と同様、ゲ
ート電極が電源端子3に、ドレイン電極が入力端子1
に、ソース電極が開放端に、基板電極が接地端子4に接
続されたnチャネルMOSトランジスタM2と、ゲート
電極およびドレイン電極が電源端子3に、ソース電極が
開放端に、基板電極が接地端子4に接続されたnチャネ
ルMOSトランジスタM3とを含み構成されている。図
3に示す従来の入力保護回路と同様に、出力端子2の電
位が電源端子3の電位以上に上昇しないように、nチャ
ネルMOSトランジスタM1が入力端子1と出力端子2
間に接続されている。寄生npnバイポーラトランジス
タQ1,Q2は、図3に示す従来の入力保護回路と同
様、静電気保護用として入力端子1と電源端子3、接地
端子間に接続されている。
【0020】以下に、入力端子1に静電気パルスが印加
された場合の動作について、説明する。入力端子1に、
接地端子4に対して正極の静電気パルスが印加される
と、nチャネルMOSトランジスタM2のドレイン電極
(n型拡散層)とp型基板が逆バイアス状態になりブレ
ークダウンが生じ、このブレークダウン電流が寄生抵抗
により寄生npnバイポーラトランジスタQ2のベース
電位を上昇させ、寄生npnバイポーラトランジスタQ
2をオンさせ放電することで、内部回路が保護される。
された場合の動作について、説明する。入力端子1に、
接地端子4に対して正極の静電気パルスが印加される
と、nチャネルMOSトランジスタM2のドレイン電極
(n型拡散層)とp型基板が逆バイアス状態になりブレ
ークダウンが生じ、このブレークダウン電流が寄生抵抗
により寄生npnバイポーラトランジスタQ2のベース
電位を上昇させ、寄生npnバイポーラトランジスタQ
2をオンさせ放電することで、内部回路が保護される。
【0021】入力端子1に、接地端子4に対して負極の
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板及
び寄生npnバイポーラトランジスタQ2のコレクタ・
ベース間が順バイアス状態になり放電することで、内部
回路が保護される。
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板及
び寄生npnバイポーラトランジスタQ2のコレクタ・
ベース間が順バイアス状態になり放電することで、内部
回路が保護される。
【0022】入力端子1に、電源端子3に対して正極の
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板と
は逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、このブ
レークダウン電流が寄生抵抗により寄生npnバイポー
ラトランジスタQ1のベース電位を上昇させ、寄生np
nバイポーラトランジスタQ1をオンさせ放電すること
で、内部回路が保護される。
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM2のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板と
は逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、このブ
レークダウン電流が寄生抵抗により寄生npnバイポー
ラトランジスタQ1のベース電位を上昇させ、寄生np
nバイポーラトランジスタQ1をオンさせ放電すること
で、内部回路が保護される。
【0023】入力端子1に、電源端子3に対して負極の
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM3のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板は
逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、このブレ
ークダウン電流が寄生抵抗により寄生npnバイポーラ
トランジスタQ1のベース電位を上昇させ、寄生npn
バイポーラトランジスタQ1をオンさせ放電すること
で、内部回路が保護される。
静電気パルスが印加されると、nチャネルMOSトラン
ジスタM3のドレイン電極(n型拡散層)とp型基板は
逆バイアス状態になりブレークダウンが生じ、このブレ
ークダウン電流が寄生抵抗により寄生npnバイポーラ
トランジスタQ1のベース電位を上昇させ、寄生npn
バイポーラトランジスタQ1をオンさせ放電すること
で、内部回路が保護される。
【0024】以上説明した様に、本第2の実施の形態で
は、nチャネルMOSトランジスタM2,M3のドレイ
ン(n型拡散層)とp型基板間のブレークダウン電流に
よって寄生npnバイポーラトランジスタQ1,Q2を
オンさせ静電気を放電している。従って、第1の実施の
形態同様、nチャネルMOSトランジスタM2,M3は
寄生素子ではなくnチャネルMOSトランジスタM1と
同様にして製造されるものであるから、相対的なブレー
クダウン耐圧は製造方法が変わっても変化せず、製造プ
ロセス依存性が少ない微細化に適した入力保護回路と言
える。
は、nチャネルMOSトランジスタM2,M3のドレイ
ン(n型拡散層)とp型基板間のブレークダウン電流に
よって寄生npnバイポーラトランジスタQ1,Q2を
オンさせ静電気を放電している。従って、第1の実施の
形態同様、nチャネルMOSトランジスタM2,M3は
寄生素子ではなくnチャネルMOSトランジスタM1と
同様にして製造されるものであるから、相対的なブレー
クダウン耐圧は製造方法が変わっても変化せず、製造プ
ロセス依存性が少ない微細化に適した入力保護回路と言
える。
【0025】入力保護回路の集積度と言う点では第1の
実施の形態に劣るが、第1の実施の形態がnチャネルM
OSトランジスタのブレークダウン電流だけで放電して
いるのに対し、バイポーラトランジスタの動作を活用す
ることで放電時の抵抗を低減でき熱破壊に強いと言う効
果がある。
実施の形態に劣るが、第1の実施の形態がnチャネルM
OSトランジスタのブレークダウン電流だけで放電して
いるのに対し、バイポーラトランジスタの動作を活用す
ることで放電時の抵抗を低減でき熱破壊に強いと言う効
果がある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路装置の入力保護回路は、素子分離方法等の変更に
依存せず静電気保護回路の動作開始電圧を安定化させる
ことができる。これにより静電気耐性変動を防止し安定
して内部素子を保護すると共に、自身の電源電圧よりも
高電圧の信号を信頼性を損なうことなく入力することが
でき、微細化に非常に適しているという効果がある。
積回路装置の入力保護回路は、素子分離方法等の変更に
依存せず静電気保護回路の動作開始電圧を安定化させる
ことができる。これにより静電気耐性変動を防止し安定
して内部素子を保護すると共に、自身の電源電圧よりも
高電圧の信号を信頼性を損なうことなく入力することが
でき、微細化に非常に適しているという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の回路図である。
【図3】従来の入力保護回路の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図4】寄生npnバイポーラトランジスタの断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 入力端子 2 出力端子 3 電源端子 4 接地端子 31 n型拡散層(コレクタ) 32 n型拡散層(エミッタ) 33 p型シリコン基板 34 シリコン酸化膜
Claims (4)
- 【請求項1】 CMOSトランジスタ構成の半導体集積
回路装置のチップ上に設けられて、 ゲート電極が電源電圧供給端子に接続され、ドレイン電
極が信号入力端子に接続され、基板電極が接地端子に接
続され、ソース電極が解放されたnチャネル型の第1の
MOSトランジスタと、 ゲート電極及びドレイン電極が前記電源電圧供給端子に
接続され、基板電極が前記接地端子に接続され、ソース
電極が解放されたnチャネル型の第2のMOSトランジ
スタとを備えることを特徴とする半導体集積回路装置の
入力保護回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体集積回路装置の
入力保護回路において、 コレクタ電極が前記電源電圧供給端子に接続され、エミ
ッタ電極が前記信号入力端子に接続され、ベース電極が
前記接地端子に接続されたnpn型の第1のバイポーラ
トランジスタと、 コレクタ電極が前記信号入力端子に接続され、エミッタ
電極及びベース電極が前記接地端子に接続されたnpn
型の第2のバイポーラトランジスタとを備えることを特
徴とする半導体集積回路装置の入力保護回路。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の半導体集積
回路装置の入力保護回路において、 前記信号入力端子とこの入力保護回路からの信号を受け
る信号処理回路の信号入力点との間に電流経路をなすよ
うに接続されて、ゲート電極が前記電源電圧供給端子に
接続され、基板電極が前記接地端子に接続されたトラン
スファゲートのnチャネル型MOSトランジスタを設け
たことを特徴とする半導体集積回路装置の入力保護回
路。 - 【請求項4】 請求項2に記載の半導体集積回路装置の
入力保護回路において、 前記チップの基板にp型シリコン結晶基板を用い、前記
第1及び第2のバイポーラトランジスタが、前記p型シ
リコン結晶基板をベース領域とし、前記p型シリコン結
晶基板内に形成されたn型領域であって、素子分離領域
を挟んでこれに接して形成された二つのn型領域をコレ
クタ領域又はエミッタ領域とする構造であることを特徴
とする半導体集積回路装置の入力保護回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266941A JPH09116023A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 半導体集積回路装置の入力保護回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266941A JPH09116023A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 半導体集積回路装置の入力保護回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09116023A true JPH09116023A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17437819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7266941A Pending JPH09116023A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 半導体集積回路装置の入力保護回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09116023A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60213122A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-25 | Hitachi Ltd | 半導体集積回路装置 |
JPS6150358A (ja) * | 1984-08-20 | 1986-03-12 | Toshiba Corp | 半導体集積回路 |
JPH04122059A (ja) * | 1990-09-13 | 1992-04-22 | Nissan Motor Co Ltd | 出力保護回路 |
JPH0548021A (ja) * | 1991-08-09 | 1993-02-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 半導体保護回路 |
JPH06177330A (ja) * | 1992-12-01 | 1994-06-24 | Sharp Corp | 半導体装置 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP7266941A patent/JPH09116023A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60213122A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-25 | Hitachi Ltd | 半導体集積回路装置 |
JPS6150358A (ja) * | 1984-08-20 | 1986-03-12 | Toshiba Corp | 半導体集積回路 |
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JPH0548021A (ja) * | 1991-08-09 | 1993-02-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 半導体保護回路 |
JPH06177330A (ja) * | 1992-12-01 | 1994-06-24 | Sharp Corp | 半導体装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980908 |