JPH0874311A - 真空下水装置 - Google Patents
真空下水装置Info
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- JPH0874311A JPH0874311A JP7248260A JP24826095A JPH0874311A JP H0874311 A JPH0874311 A JP H0874311A JP 7248260 A JP7248260 A JP 7248260A JP 24826095 A JP24826095 A JP 24826095A JP H0874311 A JPH0874311 A JP H0874311A
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03F—SEWERS; CESSPOOLS
- E03F1/00—Methods, systems, or installations for draining-off sewage or storm water
- E03F1/006—Pneumatic sewage disposal systems; accessories specially adapted therefore
- E03F1/007—Pneumatic sewage disposal systems; accessories specially adapted therefore for public or main systems
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 居住地域から真空配管を介して廃水を吸引し
て集めるための真空下水装置において、廃水があふれた
場合にも迅速に原状回復ができ、真空配管内にスラッジ
の沈殿物が溜まるのを防止でき、エネルギーの節約がで
き経済的で、信頼性の高い装置を提供すること。 【解決手段】 真空配管(18)は低位点(12)と、
これに続く高位点(14)を形成した高さ形状を有す
る。装置が休止のとき廃水は低位点に集積でき、空気が
流れると、この低位点から高位点を越えて押し流され
る。高さ形状の異なる第1及び第2部分が設けられ、高
さ形状(1)の低位点の廃水集積の最大量が他の高さ形
状(2)における廃水集積の最大量よりも少なくとも3
倍より少ない構成となっている。
て集めるための真空下水装置において、廃水があふれた
場合にも迅速に原状回復ができ、真空配管内にスラッジ
の沈殿物が溜まるのを防止でき、エネルギーの節約がで
き経済的で、信頼性の高い装置を提供すること。 【解決手段】 真空配管(18)は低位点(12)と、
これに続く高位点(14)を形成した高さ形状を有す
る。装置が休止のとき廃水は低位点に集積でき、空気が
流れると、この低位点から高位点を越えて押し流され
る。高さ形状の異なる第1及び第2部分が設けられ、高
さ形状(1)の低位点の廃水集積の最大量が他の高さ形
状(2)における廃水集積の最大量よりも少なくとも3
倍より少ない構成となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に住宅地域のた
めの、真空下水装置に係り、真空配管を有し、その一端
が少なくとも1つの真空供給源に接続可能であるととも
に、廃水ドレンが廃水及び空気をバッチの態様をもって
吸引するための吸引バルブを接続可能であり、これによ
って、真空配管が廃水の集積を許容する低位点と高位点
とを有する高さ形状を備えた構成の真空下水装置に関す
る。
めの、真空下水装置に係り、真空配管を有し、その一端
が少なくとも1つの真空供給源に接続可能であるととも
に、廃水ドレンが廃水及び空気をバッチの態様をもって
吸引するための吸引バルブを接続可能であり、これによ
って、真空配管が廃水の集積を許容する低位点と高位点
とを有する高さ形状を備えた構成の真空下水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の装置が用いられるのは、例え
ば、集合密度が小さい住宅地域であって、従来からの重
力を利用した下水装置では傾斜が十分でなく、廃水の流
れ量が季節により変動するようなリゾート地、あるいは
水質保護地域を横断しなければならない地域においてで
ある。更に、この下水装置の使用は、土地の状態が、例
えば地下水位が高いなどの良くない場所において利点が
ある。
ば、集合密度が小さい住宅地域であって、従来からの重
力を利用した下水装置では傾斜が十分でなく、廃水の流
れ量が季節により変動するようなリゾート地、あるいは
水質保護地域を横断しなければならない地域においてで
ある。更に、この下水装置の使用は、土地の状態が、例
えば地下水位が高いなどの良くない場所において利点が
ある。
【0003】この種の下水装置は、概して別途の設備と
して用いられる。すなわち、雨水とは別の廃水の搬送用
として用いられる。従って、廃水の毎日の量は毎日の水
消費量におおむね等しい。
して用いられる。すなわち、雨水とは別の廃水の搬送用
として用いられる。従って、廃水の毎日の量は毎日の水
消費量におおむね等しい。
【0004】廃水は、通常、重力によって接続された建
物から複数の集積下水溜に流される。これらの下水だめ
の容量は真空システムの故障の場合における緊急貯留タ
ンクとして機能するに十分な大きさとなっている。これ
らの下水だめは通常閉成されている吸引バルブを介して
真空配管に接続されている。所定の廃水のバッチ量が1
つの下水だめに集積するとすぐに、センサがコントロー
ラを作動して吸引バルブを一定期間開成させる。これに
よって、廃水のバッチ量及び大量の空気が開成した吸引
バルブを介して真空配管内に吸引される。空気は廃水と
同時に、あるいは又廃水に続いて吸引される。廃水と空
気は真空配管に沿って真空ステーションの真空容器へと
流れる。この容器内には、例えば真空ポンプなどの少な
くとも1つの真空供給源によって一定の真空レベルが維
持される。この容器内の廃水レベルがコントロールさ
れ、廃水は該容器から、例えば廃水処理プラントへと送
られる。このために、通常、給送ポンプが用いられる。
物から複数の集積下水溜に流される。これらの下水だめ
の容量は真空システムの故障の場合における緊急貯留タ
ンクとして機能するに十分な大きさとなっている。これ
らの下水だめは通常閉成されている吸引バルブを介して
真空配管に接続されている。所定の廃水のバッチ量が1
つの下水だめに集積するとすぐに、センサがコントロー
ラを作動して吸引バルブを一定期間開成させる。これに
よって、廃水のバッチ量及び大量の空気が開成した吸引
バルブを介して真空配管内に吸引される。空気は廃水と
同時に、あるいは又廃水に続いて吸引される。廃水と空
気は真空配管に沿って真空ステーションの真空容器へと
流れる。この容器内には、例えば真空ポンプなどの少な
くとも1つの真空供給源によって一定の真空レベルが維
持される。この容器内の廃水レベルがコントロールさ
れ、廃水は該容器から、例えば廃水処理プラントへと送
られる。このために、通常、給送ポンプが用いられる。
【0005】真空配管は、系統的に配列された高位点と
低位点とを有する所定の高さ形状に従って配設されてい
る。廃水は、空気の流れがなく、装置が休止していると
きは低位点に集積する。上流側の吸引バルブが開成する
と、真空配管に沿い空気が流れて集積された廃水が押さ
れて後位置の高位点を乗り越える。このような高さ形状
が空気から廃水への良好な運動量の伝達を保証する。こ
の運動量によって、廃水が真空配管内で十分な流速をも
って移送されるので、沈殿物は廃水の相当に強い乱流に
よって、巻き上げられる。周期的ないし定時的な速度は
少なくとも0.7m/sが必要である。下降する真空配
管部分では空気が廃水を追い越して後位置の低位点への
廃水の集積を加速する。
低位点とを有する所定の高さ形状に従って配設されてい
る。廃水は、空気の流れがなく、装置が休止していると
きは低位点に集積する。上流側の吸引バルブが開成する
と、真空配管に沿い空気が流れて集積された廃水が押さ
れて後位置の高位点を乗り越える。このような高さ形状
が空気から廃水への良好な運動量の伝達を保証する。こ
の運動量によって、廃水が真空配管内で十分な流速をも
って移送されるので、沈殿物は廃水の相当に強い乱流に
よって、巻き上げられる。周期的ないし定時的な速度は
少なくとも0.7m/sが必要である。下降する真空配
管部分では空気が廃水を追い越して後位置の低位点への
廃水の集積を加速する。
【0006】真空配管の上り傾斜部分は、高位点とその
後に続く低位点の間のレベル差が低位点とその後に続く
高位点との間のレベル差よりも小さくなくように構成さ
れる。
後に続く低位点の間のレベル差が低位点とその後に続く
高位点との間のレベル差よりも小さくなくように構成さ
れる。
【0007】真空配管内にはこれに沿って圧力勾配があ
る。その理由の1つは水封じの流体静力学的作用による
ものであり、他の理由は、加速及び摩擦による流体動力
学的作用によるものである。真空配管の全長及び全体の
測地線レベル差は、該配管の上流端と真空容器との間の
付与可能な圧力差によって制約される。この圧力差は通
常40kPa程度である。標準の温度及び圧力(以下、
「s.t.p.」)で吸引される廃水の割合、いわゆる空気/
廃水比率、が大きくなると、廃水を搬送するのにより大
きなエネルギーがいる。一方、高い空気/廃水比率は、
真空ステーションにおける大きな容量、大きなエネルギ
ー消費及び大径の真空配管を必要とする。又、真空配管
のシステム設計では、圧力損失を低く維持するべきであ
る。水封じによる流体静力学的損失ならびに加速及び摩
擦による流体動力学的損失は十分に考慮されなければな
らない。
る。その理由の1つは水封じの流体静力学的作用による
ものであり、他の理由は、加速及び摩擦による流体動力
学的作用によるものである。真空配管の全長及び全体の
測地線レベル差は、該配管の上流端と真空容器との間の
付与可能な圧力差によって制約される。この圧力差は通
常40kPa程度である。標準の温度及び圧力(以下、
「s.t.p.」)で吸引される廃水の割合、いわゆる空気/
廃水比率、が大きくなると、廃水を搬送するのにより大
きなエネルギーがいる。一方、高い空気/廃水比率は、
真空ステーションにおける大きな容量、大きなエネルギ
ー消費及び大径の真空配管を必要とする。又、真空配管
のシステム設計では、圧力損失を低く維持するべきであ
る。水封じによる流体静力学的損失ならびに加速及び摩
擦による流体動力学的損失は十分に考慮されなければな
らない。
【0008】この種の従来の装置によれば、高さ形状が
異なるおおむね2つの型式のものが用いられている。
異なるおおむね2つの型式のものが用いられている。
【0009】ドイツにおける大抵の真空下水装置は、高
位点と低位点が、おおむね10〜20mの距離で配置さ
れた高さ形状のものである。そして、上昇勾配と下降勾
配は1%程度であり、隣接する高位点と低位点との間の
レベル差は、平坦な領域において、おおむね10〜30
cmである。又、約10リットルの廃水のバッチ量は、
約50mm径の吸引バルブを介して吸引される。この高
さ形状はATV(排水技術協会)のワークシートA11
6仕様をベースとしている。
位点と低位点が、おおむね10〜20mの距離で配置さ
れた高さ形状のものである。そして、上昇勾配と下降勾
配は1%程度であり、隣接する高位点と低位点との間の
レベル差は、平坦な領域において、おおむね10〜30
cmである。又、約10リットルの廃水のバッチ量は、
約50mm径の吸引バルブを介して吸引される。この高
さ形状はATV(排水技術協会)のワークシートA11
6仕様をベースとしている。
【0010】このような真空下水装置の設計に当って
は、最悪のケースを考慮しておかねばならない。すなわ
ち、真空配管が廃水で最大量まで一杯になった場合であ
る。これは、廃水のみが吸引され、空気が吸引されない
ときで、廃水があふれる事態を起こす。例えば、大漁の
廃水が下水だめに集積したときに装置が故障した後に起
こり得る。この最悪のケースにおいては、低位点におけ
る廃水集積は上流側では、配管の底レベルが配管の低位
点の頂上レベルにおおむね等しい点にまで及ぶ。これ
は、下流側では後位置の高位点に及ぶ。
は、最悪のケースを考慮しておかねばならない。すなわ
ち、真空配管が廃水で最大量まで一杯になった場合であ
る。これは、廃水のみが吸引され、空気が吸引されない
ときで、廃水があふれる事態を起こす。例えば、大漁の
廃水が下水だめに集積したときに装置が故障した後に起
こり得る。この最悪のケースにおいては、低位点におけ
る廃水集積は上流側では、配管の底レベルが配管の低位
点の頂上レベルにおおむね等しい点にまで及ぶ。これ
は、下流側では後位置の高位点に及ぶ。
【0011】例として、真空配管をなすパイプラインの
内径が100mm、高位点とそれに続く低位点の間の距
離15m、低位点とそれに続く高位点の間の距離10
m、高位点と低位点のレベル差が15cmとする。低位
点に集積する廃水の最大量は、おおむね90リットル
で、これは、略12mのパイプ長を完全に満たすに等し
い量である。最大の流体力学的高さの差は、配管の低位
点の頂上レベルと高位点の底レベルとのレベル差(15
cm−10cm=5cm)に等しく、これは0.5kP
aの全体の圧力差に等しい。得られる40kPaの全体
の圧力差は最悪の場合において、40:0.5=80よ
り後続の80の低位点の配置が十分にできる。真空配管
の最大長は80×(15m+10m)=2kmとなる。
もし、克服すべき測地学的高さの差がある場合には、こ
の最大長はより短くなる。
内径が100mm、高位点とそれに続く低位点の間の距
離15m、低位点とそれに続く高位点の間の距離10
m、高位点と低位点のレベル差が15cmとする。低位
点に集積する廃水の最大量は、おおむね90リットル
で、これは、略12mのパイプ長を完全に満たすに等し
い量である。最大の流体力学的高さの差は、配管の低位
点の頂上レベルと高位点の底レベルとのレベル差(15
cm−10cm=5cm)に等しく、これは0.5kP
aの全体の圧力差に等しい。得られる40kPaの全体
の圧力差は最悪の場合において、40:0.5=80よ
り後続の80の低位点の配置が十分にできる。真空配管
の最大長は80×(15m+10m)=2kmとなる。
もし、克服すべき測地学的高さの差がある場合には、こ
の最大長はより短くなる。
【0012】90リットルの廃水量を1m/sの速度に
加速して、これを15cm上昇させるに必要なエネルギ
ーは、180ジュール(J)である。このエネルギーは
360リットルの等温拡張(isothermic expansion)エ
ネルギーないしは70〜69.5kPaの間の圧力差に
おける空気の250標準(s.t.p.)リットルに等しい。
加速して、これを15cm上昇させるに必要なエネルギ
ーは、180ジュール(J)である。このエネルギーは
360リットルの等温拡張(isothermic expansion)エ
ネルギーないしは70〜69.5kPaの間の圧力差に
おける空気の250標準(s.t.p.)リットルに等しい。
【0013】しかし、この種の真空下水装置は、ドイツ
では主に15:1より小さい空気/廃水比率で通常用い
られ、廃水のバッチ量は約10リットルである。従っ
て、空気のバッチ量は通常、150標準(s.t.p.)リッ
トルより少なく、30〜100標準(s.t.p.)リットル
程である。この装置の廃水があふれた場合、速度は過度
に遅くなり、スラッジ沈殿物を巻き上げることができな
くなる。更に、速度低下が廃水のあふれ状態を迅速に解
消して回復させるのに障害となる。回復時間は、吸引バ
ルブが用いられていて、集積下水だめが廃水で一杯の時
に、そのバルブの空気/廃水比率が極めて低く、殆どゼ
ロの場合には、特に長くなる。
では主に15:1より小さい空気/廃水比率で通常用い
られ、廃水のバッチ量は約10リットルである。従っ
て、空気のバッチ量は通常、150標準(s.t.p.)リッ
トルより少なく、30〜100標準(s.t.p.)リットル
程である。この装置の廃水があふれた場合、速度は過度
に遅くなり、スラッジ沈殿物を巻き上げることができな
くなる。更に、速度低下が廃水のあふれ状態を迅速に解
消して回復させるのに障害となる。回復時間は、吸引バ
ルブが用いられていて、集積下水だめが廃水で一杯の時
に、そのバルブの空気/廃水比率が極めて低く、殆どゼ
ロの場合には、特に長くなる。
【0014】上記の理由により、ATVのワークシート
A116仕様は、最大の真空配管長を2km、最大管径
を150mm、及びメインの真空配管当りの居住者の最
大人数を500人と規定している。
A116仕様は、最大の真空配管長を2km、最大管径
を150mm、及びメインの真空配管当りの居住者の最
大人数を500人と規定している。
【0015】他の高さ形状のものは主として米国におい
て用いられ、これは環境保護向けのマニアル第625/
1−91/024号に記載されている。これは、ノコギ
リ刃型形状である。高位点から低位点にかけて、この間
では、真空配管は少なくとも0.2%の下降勾配を有す
る。そして、低位点から高位点にかけて、この間では、
上昇勾配は通常100%であり、高さの差は通常30〜
60cmである。真空配管内の廃水集積の最大量は、管
の内径が100mmの場合、おおむね200リットルで
あり、これは20mの完全に満たされたパイプに等し
い。
て用いられ、これは環境保護向けのマニアル第625/
1−91/024号に記載されている。これは、ノコギ
リ刃型形状である。高位点から低位点にかけて、この間
では、真空配管は少なくとも0.2%の下降勾配を有す
る。そして、低位点から高位点にかけて、この間では、
上昇勾配は通常100%であり、高さの差は通常30〜
60cmである。真空配管内の廃水集積の最大量は、管
の内径が100mmの場合、おおむね200リットルで
あり、これは20mの完全に満たされたパイプに等し
い。
【0016】約40リットルのバッチ量が約75mmの
径の吸引バルブを通して吸引される。200リットルの
廃水集積量を1m/sにまで加速して、次位の高位点に
まで押し上げるに必要なエネルギーは、約700ジュー
ル(J)である。約345リットル又は240標準(s.
t.p.)リットルの空気流で、圧力差が70〜68kPa
のものが必要となろう。これに必要な空気/廃水比率は
6:1であるが、これは常には存在しない。これに加え
て、腐敗や悪臭の発生の危険を少なくするためには、バ
ッチ量が大きくなることが避けられない。
径の吸引バルブを通して吸引される。200リットルの
廃水集積量を1m/sにまで加速して、次位の高位点に
まで押し上げるに必要なエネルギーは、約700ジュー
ル(J)である。約345リットル又は240標準(s.
t.p.)リットルの空気流で、圧力差が70〜68kPa
のものが必要となろう。これに必要な空気/廃水比率は
6:1であるが、これは常には存在しない。これに加え
て、腐敗や悪臭の発生の危険を少なくするためには、バ
ッチ量が大きくなることが避けられない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
従来の装置の諸問題に鑑みなされたもので、その目的は
装置の信頼性、経済性及びエネルギーの有効利用性を改
善することにある。又、廃水があふれた場合に迅速に原
状回復ができるようにすることである。真空配管の最大
長及びその各配管当りに可能な居住者数は、それぞれ2
km以上及び500人以上とすべきである。更に、真空
配管内にはスラッジが配管内に永久的に溜まらないよう
にし、これはバッチ量や吸引バルブが小さく、又、空気
/廃水比率が低い場合でさえも確実となるようにすべき
であり、本発明はこれを実現した真空下水装置を提供す
るものである。
従来の装置の諸問題に鑑みなされたもので、その目的は
装置の信頼性、経済性及びエネルギーの有効利用性を改
善することにある。又、廃水があふれた場合に迅速に原
状回復ができるようにすることである。真空配管の最大
長及びその各配管当りに可能な居住者数は、それぞれ2
km以上及び500人以上とすべきである。更に、真空
配管内にはスラッジが配管内に永久的に溜まらないよう
にし、これはバッチ量や吸引バルブが小さく、又、空気
/廃水比率が低い場合でさえも確実となるようにすべき
であり、本発明はこれを実現した真空下水装置を提供す
るものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、異なる高さ形状を有する第1部分及び第
2部分が設けられた真空配管を備えた真空下水装置を提
案するものである。ここにおいて、異なる高さ形状と
は、低位点と高位点の異なる幾何学的構成であり、これ
によって、流れのない状態において真空配管の第1部分
における低位点での廃水集積の最大量が、同配管の第2
部分における、その最大量よりも小さくなるように設定
される。
に、本発明は、異なる高さ形状を有する第1部分及び第
2部分が設けられた真空配管を備えた真空下水装置を提
案するものである。ここにおいて、異なる高さ形状と
は、低位点と高位点の異なる幾何学的構成であり、これ
によって、流れのない状態において真空配管の第1部分
における低位点での廃水集積の最大量が、同配管の第2
部分における、その最大量よりも小さくなるように設定
される。
【0019】特に、第2部分における廃水集積の最大量
は、第1部分におけるその最大量よりも少なくとも3倍
以上となる。
は、第1部分におけるその最大量よりも少なくとも3倍
以上となる。
【0020】好ましくは、第1部分における高さ形状
は、低位点での廃水集積が、その低位点から上流側に最
大で1〜3m延出し、他方、第2部分の低位点における
最大の廃水集積は、その低位点から上流側に5m以上延
出することができることである。高さ形状(2)は、前
に説明したようなノコギリ刃型形状に相当するものであ
る。
は、低位点での廃水集積が、その低位点から上流側に最
大で1〜3m延出し、他方、第2部分の低位点における
最大の廃水集積は、その低位点から上流側に5m以上延
出することができることである。高さ形状(2)は、前
に説明したようなノコギリ刃型形状に相当するものであ
る。
【0021】本発明は、真空配管内でバッチの態様の流
れが生じるか又は連続した流れが生じるかということで
基本的な相違があるという考えに立脚している。バッチ
の流れは真空配管に接続された居住者が限られた数の場
合には、該配管の末端部におけるピーク流れの時にさえ
生じる。吸引バルブの開成サイクル間に休みがある。連
続した流れは、真空配管に上流側で相当多くの居住者が
接続されているような場合、あるいは空気が作動時間全
体にわたって定期的に吸引され、このために例えば通気
バルブが上流側に設けられていて定期的に開成するよう
になっている場合に、少なくともピーク流れの際に生じ
る。
れが生じるか又は連続した流れが生じるかということで
基本的な相違があるという考えに立脚している。バッチ
の流れは真空配管に接続された居住者が限られた数の場
合には、該配管の末端部におけるピーク流れの時にさえ
生じる。吸引バルブの開成サイクル間に休みがある。連
続した流れは、真空配管に上流側で相当多くの居住者が
接続されているような場合、あるいは空気が作動時間全
体にわたって定期的に吸引され、このために例えば通気
バルブが上流側に設けられていて定期的に開成するよう
になっている場合に、少なくともピーク流れの際に生じ
る。
【0022】真空配管の第1部分は、該配管の上流端に
配置され、他方、第2部分は真空供給源に接続可能とな
っている。第1部分において、廃水はバッチの態様で低
位点から高位点を越えて送られる。一方、第2部分にお
いては、空気と廃水とが少なくともピーク流れの間、多
少連続した態様で流れる。
配置され、他方、第2部分は真空供給源に接続可能とな
っている。第1部分において、廃水はバッチの態様で低
位点から高位点を越えて送られる。一方、第2部分にお
いては、空気と廃水とが少なくともピーク流れの間、多
少連続した態様で流れる。
【0023】換言すれば本発明は異なる高さ形状を提案
するものである。すなわち、第1の高さ形状は、第1の
上流部位で用いられる、ここは真空配管の上流端の近傍
である。空気と廃水とが通常バッチの態様で流れる第1
部分において、その高さ形状は、装置が休止して流れが
ないときには、最大でも極くわずかの廃水が低位点で集
積できる構成である。一方、第2の高さ形状は第1部分
から真空配管に沿って下流側に配置された第2部分にお
いて用いられる。ここにおいては、廃水と空気とが少な
くともピーク流れの際に多少連続した状態で流れる。こ
の高さ形状は、該装置が休止しているときに、最大では
相当大きな量の廃水を低位点に集積させることのできる
構成となっている。
するものである。すなわち、第1の高さ形状は、第1の
上流部位で用いられる、ここは真空配管の上流端の近傍
である。空気と廃水とが通常バッチの態様で流れる第1
部分において、その高さ形状は、装置が休止して流れが
ないときには、最大でも極くわずかの廃水が低位点で集
積できる構成である。一方、第2の高さ形状は第1部分
から真空配管に沿って下流側に配置された第2部分にお
いて用いられる。ここにおいては、廃水と空気とが少な
くともピーク流れの際に多少連続した状態で流れる。こ
の高さ形状は、該装置が休止しているときに、最大では
相当大きな量の廃水を低位点に集積させることのできる
構成となっている。
【0024】バッチの態様での流れの場合、低位点にあ
る廃水の集積を次位の高位点を通り越すように押圧する
必要がある。そして、その速度は配管内での永久的なス
ラッジの沈殿物を避けるに十分でなければならない。廃
水集積の最大量は、わずかな空気のバッチ量でも高い速
度を十分に創出できるほど少ないことが必要である。こ
の少ない量の廃水の集積は、配管の湾曲頭部まで、ある
いは該頭部を閉じるほど、該低位点を満たし、これによ
って、水封じを形成するか、あるいは空気流れを許容す
る程度に管の横断面積を狭める。空気流から集積した廃
水への良好な運動量の伝達が必要である。配管の横断面
積が大幅に狭められることにより、廃水表面には高速の
空気流が創出される。空気の流通を阻止する波が生じ、
これが運動量伝達を更に改善する。バルブ開成サイクル
ごとに吸引される空気の流れは、廃水の集積に対して十
分な加速を付与し、低位点が水封じ状態の時に生じる静
水圧差によって空気が拡張したときに押し上げるに十分
なエネルギーを伝達する。
る廃水の集積を次位の高位点を通り越すように押圧する
必要がある。そして、その速度は配管内での永久的なス
ラッジの沈殿物を避けるに十分でなければならない。廃
水集積の最大量は、わずかな空気のバッチ量でも高い速
度を十分に創出できるほど少ないことが必要である。こ
の少ない量の廃水の集積は、配管の湾曲頭部まで、ある
いは該頭部を閉じるほど、該低位点を満たし、これによ
って、水封じを形成するか、あるいは空気流れを許容す
る程度に管の横断面積を狭める。空気流から集積した廃
水への良好な運動量の伝達が必要である。配管の横断面
積が大幅に狭められることにより、廃水表面には高速の
空気流が創出される。空気の流通を阻止する波が生じ、
これが運動量伝達を更に改善する。バルブ開成サイクル
ごとに吸引される空気の流れは、廃水の集積に対して十
分な加速を付与し、低位点が水封じ状態の時に生じる静
水圧差によって空気が拡張したときに押し上げるに十分
なエネルギーを伝達する。
【0025】第2の高さ形状においては、連続した流れ
は少なくともピーク流れの際、又は通気バルブが上流側
で開成した場合に生じる。空気流のための自由な横断面
積が狭められた低位点では、十分な速度をもった波が創
出され、これがスラッジ沈殿物を巻き上げる。集積した
廃水の全量が次位の高位点を越すようにバッチの態様で
押される必要はなく、一連の波が押し動かされれば十分
である。連続した空気流の速度は、得られる波の速度よ
りも大である。この空気の流速は少なくとも1m/sで
十分である。
は少なくともピーク流れの際、又は通気バルブが上流側
で開成した場合に生じる。空気流のための自由な横断面
積が狭められた低位点では、十分な速度をもった波が創
出され、これがスラッジ沈殿物を巻き上げる。集積した
廃水の全量が次位の高位点を越すようにバッチの態様で
押される必要はなく、一連の波が押し動かされれば十分
である。連続した空気流の速度は、得られる波の速度よ
りも大である。この空気の流速は少なくとも1m/sで
十分である。
【0026】部分(2)の低位点における廃水の集積は
極めて長く、低位点から上流側に長く延出できる構成で
ある。内径100mmのパイプの配管で、高位点及びそ
の後に続く低位点の間の下降勾配が0.2%、押上げの
高さが100mm又はそれ以上の場合、廃水の集積長さ
は50mにもなり得、その量が約200リットルであ
る。わずかな空気のバッチ流では、この廃水の全量をバ
ッチで十分に加速することは不可能である。わずかな空
気のバッチ流は小さな波を発生させるのみであり、スラ
ッジ沈殿物を阻止できない。
極めて長く、低位点から上流側に長く延出できる構成で
ある。内径100mmのパイプの配管で、高位点及びそ
の後に続く低位点の間の下降勾配が0.2%、押上げの
高さが100mm又はそれ以上の場合、廃水の集積長さ
は50mにもなり得、その量が約200リットルであ
る。わずかな空気のバッチ流では、この廃水の全量をバ
ッチで十分に加速することは不可能である。わずかな空
気のバッチ流は小さな波を発生させるのみであり、スラ
ッジ沈殿物を阻止できない。
【0027】本発明に係る真空下水装置の長さは、上述
したATVの第A116号の仕様で必要とされる2km
に限定されない。高さ形状(1)を有する第1部分にお
いては、静水損失(hydrostatic loss)が比較的大き
く、これが広く一般的である。他方、高さ形状(2)を
有する第2部分では、静水損失が比較的小さい。これ
は、押上げ高さHが配管の内径Dを越える場合でも小さ
い。H−D=0.2mの場合、高さ形状(2)における
動水損失(hydrodynamic loss)は、空気/廃水比率が
通常のケースにおけるような約2:1の値を越える限り
は、静水損失より小さい。第1部分のみについては、最
大の居住者数500、配管の最大径150mmが限界と
して適用可能であるが、高さ形状(2)を有する第2部
分に適用されない。スラッジ沈殿物は、0.7m/sを
越える速度のために、部分(1)では上流側の吸引バル
ブ動作サイクルの度毎に、又、部分(2)では少なくと
もピーク流れの間あるいは通気バルブが開いている間、
阻止される。
したATVの第A116号の仕様で必要とされる2km
に限定されない。高さ形状(1)を有する第1部分にお
いては、静水損失(hydrostatic loss)が比較的大き
く、これが広く一般的である。他方、高さ形状(2)を
有する第2部分では、静水損失が比較的小さい。これ
は、押上げ高さHが配管の内径Dを越える場合でも小さ
い。H−D=0.2mの場合、高さ形状(2)における
動水損失(hydrodynamic loss)は、空気/廃水比率が
通常のケースにおけるような約2:1の値を越える限り
は、静水損失より小さい。第1部分のみについては、最
大の居住者数500、配管の最大径150mmが限界と
して適用可能であるが、高さ形状(2)を有する第2部
分に適用されない。スラッジ沈殿物は、0.7m/sを
越える速度のために、部分(1)では上流側の吸引バル
ブ動作サイクルの度毎に、又、部分(2)では少なくと
もピーク流れの間あるいは通気バルブが開いている間、
阻止される。
【0028】部分(1)の低位点に集積された廃水の最
大量は5〜50リットルが望ましい。内径100mmの
配管のパイプ内で30リットルのバッチ量のものを30
cmの高さを越えて十分に加速し、押上げるには、10
5ジュール(J)のエネルギーが必要である。空気が7
0kPaから68kPaに膨張したときには、約50標
準(s.t.p.)リットルの空気のバッチ量が必要である。
吸引される廃水のバッチ量が10リットルと仮定したと
き、空気/廃水比率は0.8:1〜8:1の間の値が必
要となる。
大量は5〜50リットルが望ましい。内径100mmの
配管のパイプ内で30リットルのバッチ量のものを30
cmの高さを越えて十分に加速し、押上げるには、10
5ジュール(J)のエネルギーが必要である。空気が7
0kPaから68kPaに膨張したときには、約50標
準(s.t.p.)リットルの空気のバッチ量が必要である。
吸引される廃水のバッチ量が10リットルと仮定したと
き、空気/廃水比率は0.8:1〜8:1の間の値が必
要となる。
【0029】本発明の更なる提案においては、部分
(1)の幾何学的形状は、低位点が異なる長さの2つの
脚をもって略U字形をなす配管部分に位置する態様であ
る。これによって、より長い脚が該低位点を下流側の高
位点に接続させ、より短い脚が上流側の真空供給源に該
低位点を接続する。両脚は少なくとも3%の傾斜勾配を
有し、真空配管は、高位点と短い脚との間で少なくとも
0.2%の傾斜勾配を有するのが望ましい。これによっ
て、短い脚への移行点の配管底部が低位点の配管頂上部
と同じレベルになる。もし、低位点と高位点の高さの差
が30cmで、配管の径が10cmのとき、0.2%の
下降勾配の長さは100mとなる。U字形の低位点の上
流側の短い脚は、10cmだけ下がる。もし、その平均
下降勾配が10%のとき、この長さは1mである。低位
点を後に続く高位点に接続する下流側の長い脚は30c
mだけ上昇する。もし、平均の上昇勾配が10%のと
き、その長さは3mである。もし、低位点での廃水集積
がその最大量に達したとき、長い脚は殆ど完全に廃水で
満たされ、短い脚は半分程満たされる。最大量は約27
リットルである。勿論、必要とされる量に応じた他の形
状構成ならびに種々異なる傾斜勾配のものを用い得る。
実際上は、低位点と高位点を形成するのに湾曲したパイ
プを用い得る。この湾曲したパイプは2つの屈曲部を有
し、その1つは上流側の、又、他方は下流側の脚に設け
られる。
(1)の幾何学的形状は、低位点が異なる長さの2つの
脚をもって略U字形をなす配管部分に位置する態様であ
る。これによって、より長い脚が該低位点を下流側の高
位点に接続させ、より短い脚が上流側の真空供給源に該
低位点を接続する。両脚は少なくとも3%の傾斜勾配を
有し、真空配管は、高位点と短い脚との間で少なくとも
0.2%の傾斜勾配を有するのが望ましい。これによっ
て、短い脚への移行点の配管底部が低位点の配管頂上部
と同じレベルになる。もし、低位点と高位点の高さの差
が30cmで、配管の径が10cmのとき、0.2%の
下降勾配の長さは100mとなる。U字形の低位点の上
流側の短い脚は、10cmだけ下がる。もし、その平均
下降勾配が10%のとき、この長さは1mである。低位
点を後に続く高位点に接続する下流側の長い脚は30c
mだけ上昇する。もし、平均の上昇勾配が10%のと
き、その長さは3mである。もし、低位点での廃水集積
がその最大量に達したとき、長い脚は殆ど完全に廃水で
満たされ、短い脚は半分程満たされる。最大量は約27
リットルである。勿論、必要とされる量に応じた他の形
状構成ならびに種々異なる傾斜勾配のものを用い得る。
実際上は、低位点と高位点を形成するのに湾曲したパイ
プを用い得る。この湾曲したパイプは2つの屈曲部を有
し、その1つは上流側の、又、他方は下流側の脚に設け
られる。
【0030】本発明は、更に、以下の態様で、部分
(2)における高さ形状(2)を提案する。すなわち、
真空配管は、高位点とそれに続く低位点との間に少なく
とも0.2%の下降勾配を有し、又、低位点とそれに続
く高位点との間に少なくとも3%の上昇勾配を有する。
押上げ高さは、配管のパイプ内径の1〜2倍に等しい大
きさが望ましい。下降勾配は0.2%程度で、又、押上
げ高さは10〜30cmが望ましい。もし、押上げ高さ
が20cmの場合、0.2%の下降勾配の配管部分の長
さは100mである。もし、低位点及び高位点がプラス
チックパイプより形成され、そのパイプが直径に対する
曲げ半径の比率が50:1で曲げられるとすれば、上昇
部分の長さは3mとなり、その平均上昇勾配は6.7%
となる。
(2)における高さ形状(2)を提案する。すなわち、
真空配管は、高位点とそれに続く低位点との間に少なく
とも0.2%の下降勾配を有し、又、低位点とそれに続
く高位点との間に少なくとも3%の上昇勾配を有する。
押上げ高さは、配管のパイプ内径の1〜2倍に等しい大
きさが望ましい。下降勾配は0.2%程度で、又、押上
げ高さは10〜30cmが望ましい。もし、押上げ高さ
が20cmの場合、0.2%の下降勾配の配管部分の長
さは100mである。もし、低位点及び高位点がプラス
チックパイプより形成され、そのパイプが直径に対する
曲げ半径の比率が50:1で曲げられるとすれば、上昇
部分の長さは3mとなり、その平均上昇勾配は6.7%
となる。
【0031】部分(2)の上昇部分はS字形をなし、低
位点と高位点との間には唯一の屈曲部がある。この上昇
部分は湾曲したパイプに代えて角度をつけたパイプで構
成することもできる。
位点と高位点との間には唯一の屈曲部がある。この上昇
部分は湾曲したパイプに代えて角度をつけたパイプで構
成することもできる。
【0032】ピーク流れの時、これはパイプが空の状態
で約1m/sの空気速度であるべきであるが、この時に
は、最大の静水損失も動水損失も付与可能な圧力を越え
るべきでない。ピーク流れの時に静水圧の損失が動水圧
の損失を越えない限り、押上げ高さは配管のパイプの内
径を越えてもよい。
で約1m/sの空気速度であるべきであるが、この時に
は、最大の静水損失も動水損失も付与可能な圧力を越え
るべきでない。ピーク流れの時に静水圧の損失が動水圧
の損失を越えない限り、押上げ高さは配管のパイプの内
径を越えてもよい。
【0033】高さ形状(1)は、少なくとも1つの上流
側の吸引バルブがピーク流れの時に、開成する可能性が
90%より少ない場所で用いられるのが望ましい。も
し、この可能性がより高い場合は、流れは殆ど連続的と
なり、その低圧損失のために高さ形状(2)が望まし
い。高さ形状(2)は上記の可能性が50%以上の場所
で用いられるのが望ましい。この可能性が50%〜90
%の間の場合、両方の高さ形状を用い得る。
側の吸引バルブがピーク流れの時に、開成する可能性が
90%より少ない場所で用いられるのが望ましい。も
し、この可能性がより高い場合は、流れは殆ど連続的と
なり、その低圧損失のために高さ形状(2)が望まし
い。高さ形状(2)は上記の可能性が50%以上の場所
で用いられるのが望ましい。この可能性が50%〜90
%の間の場合、両方の高さ形状を用い得る。
【0034】あるいは又、高さ形状(1)は、最大の時
間ピーク流れが1リットル/s以下の場所で用いられる
のが望ましく、高さ形状(2)は、最大の時間ピーク流
れが0.5リットル/s以上の場所で用いられるのが望
ましい。これは、すなわち、もし廃水10リットルと空
気100リットルとが直径50mmの吸引バルブを介し
て10秒(S)の開成時間の間、吸引された場合に、上
述した可能性に等しい。
間ピーク流れが1リットル/s以下の場所で用いられる
のが望ましく、高さ形状(2)は、最大の時間ピーク流
れが0.5リットル/s以上の場所で用いられるのが望
ましい。これは、すなわち、もし廃水10リットルと空
気100リットルとが直径50mmの吸引バルブを介し
て10秒(S)の開成時間の間、吸引された場合に、上
述した可能性に等しい。
【0035】更に又、高さ形状Iは、居住者が25より
少ない上流側に接続された場所で、他方、高さ形状
(2)は居住者が60以上、上流側で接続された場所で
用いられるのが望ましい。時間ピーク流れが0.008
リットル/s/pの.場合、これは1リットル/s又は
0.5リットル/sの流れに等しい。
少ない上流側に接続された場所で、他方、高さ形状
(2)は居住者が60以上、上流側で接続された場所で
用いられるのが望ましい。時間ピーク流れが0.008
リットル/s/pの.場合、これは1リットル/s又は
0.5リットル/sの流れに等しい。
【0036】吸引バルブのサイズや空気/廃水比率ある
いはピーク流れが異なると、その結果、廃水の流れや居
住者数も異なる状態となる。
いはピーク流れが異なると、その結果、廃水の流れや居
住者数も異なる状態となる。
【0037】高さ形状Iを有する部分Iの真空配管の内
径は最大125mmが望ましい。廃水10リットル及び
80標準(s.t.p.)リットルの空気のバッチ流が10秒
(S)以内に70kPaの圧力下で生じた場合、この配
管内での廃水と空気とのバッチ速度は1m/sとなる。
部分(2)の最小の配管内径は80mmが望ましい。廃
水のピーク流れが0.5リットル/s、空気/廃水比率
が4:1及び圧力が60kPaの場合、これは0.7m
/s以上の速度に等しい。
径は最大125mmが望ましい。廃水10リットル及び
80標準(s.t.p.)リットルの空気のバッチ流が10秒
(S)以内に70kPaの圧力下で生じた場合、この配
管内での廃水と空気とのバッチ速度は1m/sとなる。
部分(2)の最小の配管内径は80mmが望ましい。廃
水のピーク流れが0.5リットル/s、空気/廃水比率
が4:1及び圧力が60kPaの場合、これは0.7m
/s以上の速度に等しい。
【0038】本発明の更なる提案によれば、通気バルブ
は高さ形状(1)と(2)の移行部分あるいは真空配管
の径が大きくなった下流側に設けるのが望ましい。この
通気バルブは、真空配管を0.7m/s以上の高い空気
速度に定期的に合わせるようにタイムコントローラによ
って開成制御することができる。これによって、高さ形
状(2)を、少なくともピーク流れ時に十分な流速が保
証されない場所、例えば、廃水の流れが季節により変動
するリゾート地とか、あるいは長い配管にわずかな居住
者数しか接続されていないような場所でも用いることが
できる。換言すれば、通気バルブによって、廃水の流れ
が少ない場所でも高さ形状(2)を用いることが可能と
なる。
は高さ形状(1)と(2)の移行部分あるいは真空配管
の径が大きくなった下流側に設けるのが望ましい。この
通気バルブは、真空配管を0.7m/s以上の高い空気
速度に定期的に合わせるようにタイムコントローラによ
って開成制御することができる。これによって、高さ形
状(2)を、少なくともピーク流れ時に十分な流速が保
証されない場所、例えば、廃水の流れが季節により変動
するリゾート地とか、あるいは長い配管にわずかな居住
者数しか接続されていないような場所でも用いることが
できる。換言すれば、通気バルブによって、廃水の流れ
が少ない場所でも高さ形状(2)を用いることが可能と
なる。
【0039】低位点とそれに続く高位点を含む真空配管
部分は、熱成形可能なプラスチックパイプで製作され
る。一般にプラスチックパイプの曲げ加工には限界があ
るため、これに続く低位点及び高位点の間の短距離部分
は、通常、ベンド又はエルボなどの接続具を必要とす
る。しかし、熱成形可能なパイプを用いることにより、
このような接続具が不要となり、コスト低減ができると
共に漏洩の危険も少なくなる。このパイプの熱成形は、
パイプを高温液に浸けた状態でパイプを曲げることによ
り行われる。この熱成形時にパイプの座屈を防ぐため
に、パイプ内には砂を充填するか内圧をかけた状態で行
う。
部分は、熱成形可能なプラスチックパイプで製作され
る。一般にプラスチックパイプの曲げ加工には限界があ
るため、これに続く低位点及び高位点の間の短距離部分
は、通常、ベンド又はエルボなどの接続具を必要とす
る。しかし、熱成形可能なパイプを用いることにより、
このような接続具が不要となり、コスト低減ができると
共に漏洩の危険も少なくなる。このパイプの熱成形は、
パイプを高温液に浸けた状態でパイプを曲げることによ
り行われる。この熱成形時にパイプの座屈を防ぐため
に、パイプ内には砂を充填するか内圧をかけた状態で行
う。
【0040】本発明の更なる詳細、特徴、利点は、以
下、添付図面を参照して説明される本発明の実施の形態
により理解されるであろう。
下、添付図面を参照して説明される本発明の実施の形態
により理解されるであろう。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明に係る真空下水装置の真空
配管28の第1及び第2部分10及び100において、
廃水は図において矢印で示す方向に送られる。図1は高
さ形状(1)を有する第1部分10を示し、これは、真
空配管の末端近傍に配置される。図2は高さ形状(2)
を有する第2部分100を示し、これは、該第1部分1
0の下流側で真空供給源又は真空ステーションに向かう
側に配置される。各部分10,100は、それぞれ、低
位点12,112及び高位点14,114を有する。
配管28の第1及び第2部分10及び100において、
廃水は図において矢印で示す方向に送られる。図1は高
さ形状(1)を有する第1部分10を示し、これは、真
空配管の末端近傍に配置される。図2は高さ形状(2)
を有する第2部分100を示し、これは、該第1部分1
0の下流側で真空供給源又は真空ステーションに向かう
側に配置される。各部分10,100は、それぞれ、低
位点12,112及び高位点14,114を有する。
【0042】図1及び2において、16,116は、当
該装置が休止している間に低位点12,112に集積す
る廃水を示し、これを廃水集積と称する。
該装置が休止している間に低位点12,112に集積す
る廃水を示し、これを廃水集積と称する。
【0043】高さ形状(1)(すなわち、第1部分1
0)の低位点12における廃水集積16は水封じを形成
し、空気の流通を止めるが、高さ形状(2)(すなわ
ち、第2部分100)の低位点112では水面102上
方にわずかな横断面積部分104が空間として残され
る。従って、空気はこの横断面積部分104を通り流れ
ることができる。高さ形状(1)(第1部分10)の低
位点12の上流側及び下流側の水面20,22は高さの
レベル差があり、静水圧損失があるが、一方、高さ形状
(2)(第2部分100)においては静水圧損失及びレ
ベル差がない。高さ形状(1)(第1部分10)の最大
の静水圧損失は、水面20及び22の最大のレベル差に
相当し、このレベル差は配管の高位点14の底レベル2
4と配管の低位点12の頂上レベルとの間のレベル差h
に等しい。
0)の低位点12における廃水集積16は水封じを形成
し、空気の流通を止めるが、高さ形状(2)(すなわ
ち、第2部分100)の低位点112では水面102上
方にわずかな横断面積部分104が空間として残され
る。従って、空気はこの横断面積部分104を通り流れ
ることができる。高さ形状(1)(第1部分10)の低
位点12の上流側及び下流側の水面20,22は高さの
レベル差があり、静水圧損失があるが、一方、高さ形状
(2)(第2部分100)においては静水圧損失及びレ
ベル差がない。高さ形状(1)(第1部分10)の最大
の静水圧損失は、水面20及び22の最大のレベル差に
相当し、このレベル差は配管の高位点14の底レベル2
4と配管の低位点12の頂上レベルとの間のレベル差h
に等しい。
【0044】図2に示す高さ形状(2)においては、こ
のレベル差がなく静水圧損失がない。
のレベル差がなく静水圧損失がない。
【0045】しかし、強調すべき点は、高さ形状(2)
における押上げ高さ(lift height)は配管の内径より
も大きくし得ることである。もし、高位点114の底レ
ベル124と低位点112の底レベルのレベル差Hが配
管のパイプ直径Dを越える値にまで上昇すると、この高
さ形状(2)(第2部分100)においても静水圧損失
が生じ得る。この両高さ形状(1)及び(2)におい
て、最大の静水圧損失はh=H−Dである。この最大の
静水圧損失になるのは、水面22,102が高位点1
4,114における底レベル24,124に達したとき
である。そして、ここで廃水集積16,116の両が最
大となる。通常の状態では、高位点14,114を越え
る流れは水面レベル22,102を更に上昇させること
がない。
における押上げ高さ(lift height)は配管の内径より
も大きくし得ることである。もし、高位点114の底レ
ベル124と低位点112の底レベルのレベル差Hが配
管のパイプ直径Dを越える値にまで上昇すると、この高
さ形状(2)(第2部分100)においても静水圧損失
が生じ得る。この両高さ形状(1)及び(2)におい
て、最大の静水圧損失はh=H−Dである。この最大の
静水圧損失になるのは、水面22,102が高位点1
4,114における底レベル24,124に達したとき
である。そして、ここで廃水集積16,116の両が最
大となる。通常の状態では、高位点14,114を越え
る流れは水面レベル22,102を更に上昇させること
がない。
【0046】当該装置が休止しているとき、すなわち、
空気も廃水も真空配管28内を流れていないとき、この
配管28内には長手方向に沿って圧力勾配がある。これ
によって、その静水圧差によるどの水封じ部位でも真空
配管に沿って圧力減少がある。通常、静水圧差はその最
大値、すなわちh=H−Dよりも小さい。それは、廃水
集積16,116の量が最大に至らないからである。し
かし、装置の設計では、最大の静水圧差hを考慮すべき
であり、その合計が真空配管の末端と真空ステーション
との間に存在可能な圧力差よりも小さくすべきである。
この存在可能な圧力差は通常40kPaの程度である。
空気も廃水も真空配管28内を流れていないとき、この
配管28内には長手方向に沿って圧力勾配がある。これ
によって、その静水圧差によるどの水封じ部位でも真空
配管に沿って圧力減少がある。通常、静水圧差はその最
大値、すなわちh=H−Dよりも小さい。それは、廃水
集積16,116の量が最大に至らないからである。し
かし、装置の設計では、最大の静水圧差hを考慮すべき
であり、その合計が真空配管の末端と真空ステーション
との間に存在可能な圧力差よりも小さくすべきである。
この存在可能な圧力差は通常40kPaの程度である。
【0047】当該装置が休止しているとき、水面20の
最大レベルは低位点12の頂上レベル26よりも、ごく
僅かに高くなり得る。このレベルが更に上昇すると、低
位点12とこの前側(上流側)の図1に示されていない
高位点との間にある空気量(18)を圧縮することとな
る。しかし、圧力差は最大値hの水面22,20のレベ
ル差に制約されない。
最大レベルは低位点12の頂上レベル26よりも、ごく
僅かに高くなり得る。このレベルが更に上昇すると、低
位点12とこの前側(上流側)の図1に示されていない
高位点との間にある空気量(18)を圧縮することとな
る。しかし、圧力差は最大値hの水面22,20のレベ
ル差に制約されない。
【0048】高さ形状(1)において廃水集積16の最
大量を少なく維持するために、真空配管(28)は低位
点12の直前において急な勾配を有する。廃水集積16
は、低位点12から上流側の点30まで最大に延出する
ことができ、この点30は低位点12における頂上レベ
ル26におおむね等しいレベルである。この点30と1
2の間の距離は、配管28が低位点12に向かって下降
する傾斜が強いほど、小さくなる。廃水集積16の量が
少なくなる程、この廃水集積16を加速して移送するた
めのエネルギーが少なくてすむ。
大量を少なく維持するために、真空配管(28)は低位
点12の直前において急な勾配を有する。廃水集積16
は、低位点12から上流側の点30まで最大に延出する
ことができ、この点30は低位点12における頂上レベ
ル26におおむね等しいレベルである。この点30と1
2の間の距離は、配管28が低位点12に向かって下降
する傾斜が強いほど、小さくなる。廃水集積16の量が
少なくなる程、この廃水集積16を加速して移送するた
めのエネルギーが少なくてすむ。
【0049】真空配管28の部分32は、地面レベルに
おいて、前側(上流側)の高位点と点30との間でレベ
ル差h=H−Dだけ徐々に下降する。最大の勾配が0.
2%の時、この部分32の最大長は500×hである。
このhの値が最大の静水圧損失p=1kPaに等しいh
=10cmとすると、上記の最大長は、50mである。
もし、点30と14との間の比較的短い距離部分を無視
するとすれば、真空配管28の最大の全長Lは、地面レ
ベルにおいて、L=500×h×P/pとなる。ここに
おいて、Pは当該装置で与えられる圧力差である。もし
Pが40kPaの時、最大の全長Lは2kmに制限され
る。
おいて、前側(上流側)の高位点と点30との間でレベ
ル差h=H−Dだけ徐々に下降する。最大の勾配が0.
2%の時、この部分32の最大長は500×hである。
このhの値が最大の静水圧損失p=1kPaに等しいh
=10cmとすると、上記の最大長は、50mである。
もし、点30と14との間の比較的短い距離部分を無視
するとすれば、真空配管28の最大の全長Lは、地面レ
ベルにおいて、L=500×h×P/pとなる。ここに
おいて、Pは当該装置で与えられる圧力差である。もし
Pが40kPaの時、最大の全長Lは2kmに制限され
る。
【0050】高さ形状(1)を有する第1部分10の真
空配管の長さは、該配管の全長が2kmを越す場合、2
kmよりも相当に短くすべきである。この高さ形状
(1)を有する第1部分10と真空ステーションとの間
に、高さ形状(2)を有する第2部分100が設けられ
る。この高さ形状(2)に(第2部分100)における
静水圧損失は高さ形状(1)(第1部分10)における
静水圧損失より小さい。この静水圧損失はh=H−Dに
等しい。もし、図2に示すようにHがDより小さいか又
は等しい場合には該損失はゼロである。特に、地面が傾
斜している場合、押上げ高さHはDよりも大きくなる。
空配管の長さは、該配管の全長が2kmを越す場合、2
kmよりも相当に短くすべきである。この高さ形状
(1)を有する第1部分10と真空ステーションとの間
に、高さ形状(2)を有する第2部分100が設けられ
る。この高さ形状(2)に(第2部分100)における
静水圧損失は高さ形状(1)(第1部分10)における
静水圧損失より小さい。この静水圧損失はh=H−Dに
等しい。もし、図2に示すようにHがDより小さいか又
は等しい場合には該損失はゼロである。特に、地面が傾
斜している場合、押上げ高さHはDよりも大きくなる。
【0051】高さ形状(2)において、低位点112と
高位点114の間の傾斜は短くて急な方が望ましい。他
方、高位点114からその後に続く低位点の間の傾斜は
ゆるやかで長い方が望ましい。もし、傾斜の勾配が0.
2%の場合、下降部分の最大長は500×Hとなる。押
上げ高さHが20cmで配管の内径Dが15cmとする
と、この下降部分の長さは地面レベルで100mとな
り、押上げの静水圧損失は0.5kPaとなる。
高位点114の間の傾斜は短くて急な方が望ましい。他
方、高位点114からその後に続く低位点の間の傾斜は
ゆるやかで長い方が望ましい。もし、傾斜の勾配が0.
2%の場合、下降部分の最大長は500×Hとなる。押
上げ高さHが20cmで配管の内径Dが15cmとする
と、この下降部分の長さは地面レベルで100mとな
り、押上げの静水圧損失は0.5kPaとなる。
【0052】高さ形状(2)における廃水集積116
は、最大の場合点130にまで達する。この点のレベル
は、高位点114の底レベル及び低位点112の頂上レ
ベルの最小値に等しい。点130は、もし、押上げ高さ
Hが図2に示すように配管の内径Dよりも小さいか、又
は等しい場合には高位点114と同じである。この点1
30と低位点112の間の距離は、500×H及び50
0×Dの最小値である。
は、最大の場合点130にまで達する。この点のレベル
は、高位点114の底レベル及び低位点112の頂上レ
ベルの最小値に等しい。点130は、もし、押上げ高さ
Hが図2に示すように配管の内径Dよりも小さいか、又
は等しい場合には高位点114と同じである。この点1
30と低位点112の間の距離は、500×H及び50
0×Dの最小値である。
【0053】もし、H=Dの場合、点130,114は
共に下がり、真空配管は最大として半分まで廃水で満た
される。後続の押上げの長さが100mで、配管内径が
150mmの場合、廃水集積116の最大量は約880
リットルとなる。
共に下がり、真空配管は最大として半分まで廃水で満た
される。後続の押上げの長さが100mで、配管内径が
150mmの場合、廃水集積116の最大量は約880
リットルとなる。
【0054】真空配管が地面レベルで全長4km、高さ
形状(1)を有する第1部分10の長さが1km、及び
高さ形状(2)を有する第2部分100の長さが3km
の場合、第1及び第2部分の最大の静水圧損失は、それ
ぞれ20kPa及び15kPaとなる。従って、全体の
最大静水圧損失は35kPaであり、これは通常得られ
る40kPaの圧力差よりも小さい。
形状(1)を有する第1部分10の長さが1km、及び
高さ形状(2)を有する第2部分100の長さが3km
の場合、第1及び第2部分の最大の静水圧損失は、それ
ぞれ20kPa及び15kPaとなる。従って、全体の
最大静水圧損失は35kPaであり、これは通常得られ
る40kPaの圧力差よりも小さい。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る真空下水装
置によれば、廃水があふれた場合にも迅速に原状回復が
でき、搬送すべき廃水のバッチ量が少なく、吸引バルブ
が小型のものであり、又、空気/廃水比率が低い場合で
さえもスラッジが配管内に永久的に溜まることを確実に
防止でき、装置の信頼性、経済性ならびにエネルギーの
有効利用性を改善することができる。
置によれば、廃水があふれた場合にも迅速に原状回復が
でき、搬送すべき廃水のバッチ量が少なく、吸引バルブ
が小型のものであり、又、空気/廃水比率が低い場合で
さえもスラッジが配管内に永久的に溜まることを確実に
防止でき、装置の信頼性、経済性ならびにエネルギーの
有効利用性を改善することができる。
【図1】本発明に係る真空下水装置の実施形態におい
て、高さ形状(1)の真空配管の第1部分における低位
点ならびにそれに続く高位点の構成原理を示す概要図で
ある。
て、高さ形状(1)の真空配管の第1部分における低位
点ならびにそれに続く高位点の構成原理を示す概要図で
ある。
【図2】本発明に係る真空下水装置の実施形態におい
て、高さ形状(2)の真空配管の第2部分における低位
点ならびにそれに続く高位点の構成原理を示す概要図で
ある。
て、高さ形状(2)の真空配管の第2部分における低位
点ならびにそれに続く高位点の構成原理を示す概要図で
ある。
10 真空配管の第1部分 12 低位点 14 高位点 16 廃水集積 28 真空配管 100 真空配管の第2部分 112 低位点 114 高位点 116 廃水集積
Claims (18)
- 【請求項1】特に住居地域のための真空下水装置であっ
て、一端が少なくとも1つの真空供給源に接続可能な真
空配管(28)を有し、該真空配管(28)に廃水及び
空気をバッチの態様をもって吸引するための吸引バルブ
を介して廃水ドレンが接続可能であり、該真空配管(2
8)が廃水の集積を可能とする低位点(12,112)
及び高位点(14,114)を有する高さ形状を備えて
なるものにおいて、前記真空配管(28)は、前記低位
点(12,112)と高位点(14,114)の領域に
おいて該配管の異なる第1及び第2の高さ形状を有する
第1部分(10)及び第2部分(100)を備え、該第
1部分(10)の低位点(12)の領域において流れの
ない状態の間における廃水集積(16)の最大量が、前
記第2部分(100)の低位点(112)の領域(11
2)における廃水集積(116)の最大量より小さいこ
とを特徴とする真空下水装置。 - 【請求項2】前記真空配管の第2部分(100)の低位
点(112)の領域における廃水集積(116)の最大
量は、前記第1部分(10)の低位点(12)の領域に
おける廃水集積(16)の量のおおむね3倍であること
を特徴とする請求項1に記載の真空下水装置。 - 【請求項3】前記第1部分(10)の低位点(12)及
び高位点(14)の領域における真空配管形状は、流れ
のない状態において、最大の廃水集積(16)が低位点
(12)から、おおむね1〜3mにわたって上流に延出
するように構成されてなることを特徴とする請求項1に
記載の真空下水装置。 - 【請求項4】前記第2部分(100)の低位点(11
2)及び高位点(114)の領域における真空配管形状
は、流れのない状態において、最大の廃水集積(11
6)が低位点(112)から、おおむね5メートルにわ
たって上流に延出するように構成されてなることを特徴
とする請求項1に記載の真空下水装置。 - 【請求項5】前記第1部分(10)の低位点(12)及
び高位点(14)の領域における真空配管形状は、流れ
のない状態において、廃水集積(16)の最大量が、5
リットルから50リットルの範囲となるように構成され
てなることを特徴とする請求項1に記載の真空下水装
置。 - 【請求項6】前記第2部分(100)の低位点(11
2)及び高位点(114)の領域における真空配管形状
は、流れのない状態において、廃水集積(116)の最
大量が、150リットルから5000リットルの範囲と
なるように構成されてなることを特徴とする請求項1に
記載の真空下水装置。 - 【請求項7】前記第1部分(10)は、真空配管の上流
端から下流側へ延出し、廃水及び空気が低位点(12)
から高位点(14)を越えてバッチの態様で送られるこ
とを特徴とする請求項1に記載の真空下水装置。 - 【請求項8】前記第2部分(100)は、前記第1部分
(10)から下流側に真空供給源に向かって延出すると
ともに、ここにおいて、少なくともピーク流れの間又は
通気バルブが上流側で開成している間に廃水及び空気を
ほとんど連続して送るために用いられることを特徴とす
る請求項1に記載の真空下水装置。 - 【請求項9】前記第1部分(10)は、少なくとも1つ
の吸引バルブがピーク流れの間に上流側で開成している
可能性が90%より小さい場所に配置されることを特徴
とする請求項1に記載の真空下水装置。 - 【請求項10】前記第2部分(100)は、少なくとも
1つの吸引バルブがピーク流れの間に上流側で開成して
いる可能性が少なくとも50%であるか、又は、定期的
に開成する通気バルブが上流側に設けられている場所に
設置されることを特徴とする請求項1に記載の真空下水
装置。 - 【請求項11】前記第1部分(10)における真空配管
の第1の高さ形状は、異なる長さの脚を備えたU字形の
低位点(12)を含み、該脚の内、より長い脚が低位点
(12)をその後の高位点(14)に接続し、より短い
脚が上流側に延出してなることを特徴とする請求項1に
記載の真空下水装置。 - 【請求項12】前記第2部分(100)の真空配管の第
2の高さ形状は、低位点(12)とその後の高位点(1
14)との間でS字形に形成されてなることを特徴とす
る請求項1に記載の真空下水装置。 - 【請求項13】真空配管の前記第1部分(10)におけ
る低位点(12)及びその後の高位点(14)の間のレ
ベル差は、該領域における真空配管の内径のおおむね1
〜5倍であることを特徴とする請求項1に記載の真空下
水装置。 - 【請求項14】真空配管の前記第2部分(100)にお
ける低位点(112)とその後の高位点(114)の間
のレベル差は、該領域における真空配管の内径のおおむ
ね0.6〜3倍であることを特徴とする請求項1に記載
の真空下水装置。 - 【請求項15】真空配管の前記第1部分(10)の高さ
形状は、該真空配管の底レベルが低位点(12)の頂上
レベルにおおむね等しくなるまで、該配管が高位点から
下流側に少なくとも0.2%の下降勾配で下降し、更に
低位点(12)に向かって少なくとも3%の下降勾配で
下降し、次いで該低位点(12)からそれに続く高位点
(14)まで少なくとも3%の上昇勾配をもって上昇す
るように構成されていることを特徴とする請求項1に記
載の真空下水装置。 - 【請求項16】真空配管の前記第2部分(100)の高
さ形状は、該真空配管が任意の高位点から少なくとも
0.2%の下降勾配をもって低位点(112)まで下降
し、次いで、該低位点(112)から次に続く高位点
(114)まで少なくとも3%の上昇勾配をもって上昇
するように構成されていることを特徴とする請求項1に
記載の真空下水装置。 - 【請求項17】前記第1部分(10)と第2部分(10
0)との間の移行部分、又は、真空配管の横断面が拡大
した配管部分に通気バルブが設けられ、これによって、
スラッジ沈殿物を巻き上げるに十分な流速を定期的に形
成することを特徴とする請求項1に記載の真空下水装
置。 - 【請求項18】低位点(12,112)及びその後の高
位点(14,114)を有する真空配管の前記部分(1
0,100)は熱成形のプラスチックより形成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の真空下水装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4431486A DE4431486A1 (de) | 1994-09-03 | 1994-09-03 | Unterdruck-Abwasseranlage |
DE4431486.8 | 1994-09-03 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0874311A true JPH0874311A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=6527392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7248260A Withdrawn JPH0874311A (ja) | 1994-09-03 | 1995-09-04 | 真空下水装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5673723A (ja) |
EP (1) | EP0701030B1 (ja) |
JP (1) | JPH0874311A (ja) |
AT (1) | ATE166413T1 (ja) |
DE (2) | DE4431486A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101036116B1 (ko) * | 2002-12-20 | 2011-05-23 | 쎄코 툴스 에이비 | 절삭 인서트, 절삭 공구, 심 및 방법 |
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---|---|---|---|---|
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US6305403B1 (en) * | 1999-09-16 | 2001-10-23 | Evac International Oy | Aeration apparatus for a vertical riser in a vacuum drainage system |
US6318395B1 (en) * | 1999-11-10 | 2001-11-20 | Aquaflow Technologies, Llc | Method and apparatus for sewer system flow control to reduce wastewater treatment electrical costs |
US6655402B1 (en) * | 2002-06-13 | 2003-12-02 | U.S. Environmental Protection Agency | System and method for vacuum flushing sewer solids |
US6990993B2 (en) * | 2003-10-06 | 2006-01-31 | Acorn Engineering Company | Vacuum drainage system |
US7374669B2 (en) * | 2005-04-26 | 2008-05-20 | Acorn Engineering Co. | Vacuum waste removal system |
US10001787B2 (en) | 2014-06-02 | 2018-06-19 | Aqseptence Group, Inc. | Controller for vacuum sewage system |
CN104452944B (zh) * | 2014-12-02 | 2016-03-16 | 山东华腾环保科技有限公司 | 一种真空排水管道的气液两相提升段 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU412297B1 (en) * | 1966-03-03 | 1971-04-07 | Sven Sloot Joel Leljendahl | Improvements, inthe transport of waste |
DE2637962C3 (de) * | 1976-08-24 | 1980-07-10 | Electrolux Gmbh, 2000 Hamburg | Verfahren zum Abführen der Abwässer von einer Vielzahl von Hausanschlüssen mittels Unterdruck |
US4179371A (en) * | 1978-03-20 | 1979-12-18 | Burton Mechanical Contractors, Inc. | Vacuum sewage system |
DE3616747A1 (de) * | 1986-05-17 | 1987-11-19 | Schluff Reinhold | Verlegeform fuer vakuumentwaesserungsleitung |
JPH03250128A (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-07 | Ebara Corp | 真空式汚水収集装置の真空汚水管敷設構造 |
DE4216628A1 (de) * | 1992-05-20 | 1993-11-25 | Harald Michael | Entwässerungsanlage |
-
1994
- 1994-09-03 DE DE4431486A patent/DE4431486A1/de not_active Withdrawn
-
1995
- 1995-08-21 US US08/517,420 patent/US5673723A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-09-02 EP EP95113805A patent/EP0701030B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1995-09-02 DE DE59502234T patent/DE59502234D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-09-02 AT AT95113805T patent/ATE166413T1/de not_active IP Right Cessation
- 1995-09-04 JP JP7248260A patent/JPH0874311A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101036116B1 (ko) * | 2002-12-20 | 2011-05-23 | 쎄코 툴스 에이비 | 절삭 인서트, 절삭 공구, 심 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE59502234D1 (de) | 1998-06-25 |
EP0701030A1 (de) | 1996-03-13 |
US5673723A (en) | 1997-10-07 |
DE4431486A1 (de) | 1996-03-07 |
EP0701030B1 (de) | 1998-05-20 |
ATE166413T1 (de) | 1998-06-15 |
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