JPH0864279A - パネルの実装構造 - Google Patents
パネルの実装構造Info
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- JPH0864279A JPH0864279A JP20054394A JP20054394A JPH0864279A JP H0864279 A JPH0864279 A JP H0864279A JP 20054394 A JP20054394 A JP 20054394A JP 20054394 A JP20054394 A JP 20054394A JP H0864279 A JPH0864279 A JP H0864279A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パネル11の電極端子13とフレキシブル基
板15の電極端子16とを異方性導電膜17を介して接
続する場合に、微細ピッチPであっても高信頼性の接続
が可能なパネルの実装構造を提供する。 【構成】 電極端子16の突出量をH、異方性導電膜1
7の単位面積当たりの導電粒子数をNとする。位置ずれ
Zを加味して、接続状態で各電極端子13,16がピッ
チ方向に実際に重なる幅をDとし、長手方向に実際に重
なる幅をL(図示せず)とする。重なり領域D・L内
に、異方性導電膜17の導電粒子22が存在する数をn
としたとき、n=α(βH+1)・N1/2・D・L(こ
こで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式を満足する様に、上記n,HおよびNの値が設定さ
れることを特徴とする。
板15の電極端子16とを異方性導電膜17を介して接
続する場合に、微細ピッチPであっても高信頼性の接続
が可能なパネルの実装構造を提供する。 【構成】 電極端子16の突出量をH、異方性導電膜1
7の単位面積当たりの導電粒子数をNとする。位置ずれ
Zを加味して、接続状態で各電極端子13,16がピッ
チ方向に実際に重なる幅をDとし、長手方向に実際に重
なる幅をL(図示せず)とする。重なり領域D・L内
に、異方性導電膜17の導電粒子22が存在する数をn
としたとき、n=α(βH+1)・N1/2・D・L(こ
こで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式を満足する様に、上記n,HおよびNの値が設定さ
れることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パネルの電極端子と
フレキシブル基板の電極端子とを異方性導電膜を介して
接続するためのパネルの実装構造設計方法に関する。ま
た、パネルの実装構造に関する。上記パネルは、例えば
液晶、エレクトロ・ルミネッサンス・プラズマなどを用
いた表示パネルである。
フレキシブル基板の電極端子とを異方性導電膜を介して
接続するためのパネルの実装構造設計方法に関する。ま
た、パネルの実装構造に関する。上記パネルは、例えば
液晶、エレクトロ・ルミネッサンス・プラズマなどを用
いた表示パネルである。
【0002】
【従来の技術】従来、パネルの周辺部に設けられた電極
端子とフレキシブル基板に設けられた電極端子とは次の
ようにして接続されている。
端子とフレキシブル基板に設けられた電極端子とは次の
ようにして接続されている。
【0003】図11及び図12(図11のA−A矢視断
面図)に示すように、駆動用IC(集積回路)1が搭載
されたフレキシブル基板2上の電極端子4を、導電粒子
5の直径d(8×10-3mm〜10×10-3mm)に対
して膜厚b(20×10-3mm〜30×10-3mm)が
非常に厚く(b》d)且つ厚み方向に導電粒子5の数が
数個以上ある異方性導電膜6を介在させて、パネル8の
電極端子7に熱圧着して接続するのである。
面図)に示すように、駆動用IC(集積回路)1が搭載
されたフレキシブル基板2上の電極端子4を、導電粒子
5の直径d(8×10-3mm〜10×10-3mm)に対
して膜厚b(20×10-3mm〜30×10-3mm)が
非常に厚く(b》d)且つ厚み方向に導電粒子5の数が
数個以上ある異方性導電膜6を介在させて、パネル8の
電極端子7に熱圧着して接続するのである。
【0004】その際における上記フレキシブル基板2上
の電極端子4は、フレキシブル基板2に補強用接着シー
ト3を介して銅箔シートを接着し、この銅箔シートにエ
ッチングを施すことによって厚みaに(=18×10-3
mm以上)に形成される。なお、パネル8側の電極端子
7の厚みはフレキシブル基板2側の電極端子4の厚みa
に比して十分小さく設定されている。
の電極端子4は、フレキシブル基板2に補強用接着シー
ト3を介して銅箔シートを接着し、この銅箔シートにエ
ッチングを施すことによって厚みaに(=18×10-3
mm以上)に形成される。なお、パネル8側の電極端子
7の厚みはフレキシブル基板2側の電極端子4の厚みa
に比して十分小さく設定されている。
【0005】上記駆動用ICが搭載されたフレキシブル
基板2をより微細なピッチの電極端子を有するパネル8
に接続する際には、異方性導電膜6内の導電粒子5の周
囲を絶縁膜9でコーティングする。そして、フレキシブ
ル基板2側の電極端子4をパネル8側の電極端子7に熱
圧着する際の圧力によって、異方性導電膜6の厚み方向
(電極端子接続方向)の絶縁膜9を剥離させて両電極端
子4、7を電気的に接続するのである(詳しくは、鈴
木:「LCDパネルとLSIの接合技術」電子材料19
92年11月号等)。
基板2をより微細なピッチの電極端子を有するパネル8
に接続する際には、異方性導電膜6内の導電粒子5の周
囲を絶縁膜9でコーティングする。そして、フレキシブ
ル基板2側の電極端子4をパネル8側の電極端子7に熱
圧着する際の圧力によって、異方性導電膜6の厚み方向
(電極端子接続方向)の絶縁膜9を剥離させて両電極端
子4、7を電気的に接続するのである(詳しくは、鈴
木:「LCDパネルとLSIの接合技術」電子材料19
92年11月号等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】微小ピッチの電極端子
を接続する際、熱圧着時のパネル8側の電極端子7とフ
レキシブル基板2側の電極端子4との間に存在する導電
粒子5の必要数確保が最も重要視される。
を接続する際、熱圧着時のパネル8側の電極端子7とフ
レキシブル基板2側の電極端子4との間に存在する導電
粒子5の必要数確保が最も重要視される。
【0007】以下、この項目に関して、上記従来の電極
端子7を有するパネル8をフレキシブル基板2に接続す
る方法について検証してみる。
端子7を有するパネル8をフレキシブル基板2に接続す
る方法について検証してみる。
【0008】熱圧着接続時における両電極端子4、7間
の導電粒子5の数は異方性導電膜6内に存在する導電粒
子5が熱圧着によって接続される際に両電極端子4、7
間に位置する割合に依存する。そして、信頼性のある接
続強度を保つためには、フレキシブル基板2側における
隣接する電極端子4、4間のスペース部に異方性導電膜
6の接着剤が充分充填されなければならず、異方性導電
膜6はフレキシブル基板2側の電極端子4の厚みaに相
当する膜厚を有する必要がある。
の導電粒子5の数は異方性導電膜6内に存在する導電粒
子5が熱圧着によって接続される際に両電極端子4、7
間に位置する割合に依存する。そして、信頼性のある接
続強度を保つためには、フレキシブル基板2側における
隣接する電極端子4、4間のスペース部に異方性導電膜
6の接着剤が充分充填されなければならず、異方性導電
膜6はフレキシブル基板2側の電極端子4の厚みaに相
当する膜厚を有する必要がある。
【0009】しかし、前述のように、上記電極端子4の
厚みaは導電粒子径dよりも充分大きいため、異方性導
電膜6の厚みも導電粒子径dよりも充分大きくなってし
まう。そのために、熱圧着時には異方性導電膜6の樹脂
の流動が大きくなって、樹脂流動時における応力によっ
て導電粒子5も電極端子4、4、間のスペース部に流動
することになる。したがって、両電極端子4、7間の導
電粒子5の数が減少して導通に必要な数を確保できない
のである。
厚みaは導電粒子径dよりも充分大きいため、異方性導
電膜6の厚みも導電粒子径dよりも充分大きくなってし
まう。そのために、熱圧着時には異方性導電膜6の樹脂
の流動が大きくなって、樹脂流動時における応力によっ
て導電粒子5も電極端子4、4、間のスペース部に流動
することになる。したがって、両電極端子4、7間の導
電粒子5の数が減少して導通に必要な数を確保できない
のである。
【0010】また、上記フレキシブル基板2側における
隣接する電極端子4、4間のスペース部に流れ込んだ導
電粒子5が凝集されて、隣接する電極端子4、4間のリ
ークの原因になるという問題もある。
隣接する電極端子4、4間のスペース部に流れ込んだ導
電粒子5が凝集されて、隣接する電極端子4、4間のリ
ークの原因になるという問題もある。
【0011】以上の点から、上記従来の電極端子7を有
するパネル8をフレキシブル基板2に接続する方法で
は、8×10-2mm以下の微細ピッチの電極端子の接続
は困難なのである。
するパネル8をフレキシブル基板2に接続する方法で
は、8×10-2mm以下の微細ピッチの電極端子の接続
は困難なのである。
【0012】また、隣接する電極端子4、4間のリーク
低減のために異方性導電膜6における導電粒子5の周囲
に絶縁膜9を形成する手法もある。しかし、その場合に
は、熱圧着する際の圧力によってこの絶縁膜9を剥離さ
せる必要があり、その際の強い圧力によってパネル8が
破壊される恐れもある。また、絶縁膜9が完全に剥離で
きない可能性もある。
低減のために異方性導電膜6における導電粒子5の周囲
に絶縁膜9を形成する手法もある。しかし、その場合に
は、熱圧着する際の圧力によってこの絶縁膜9を剥離さ
せる必要があり、その際の強い圧力によってパネル8が
破壊される恐れもある。また、絶縁膜9が完全に剥離で
きない可能性もある。
【0013】そこで、この発明の目的は、パネルの電極
端子とフレキシブル基板の電極端子とを異方性導電膜を
介して接続する場合に、微細ピッチであっても高信頼性
の接続が可能なパネルの実装構造設計方法を提供するこ
とにある。
端子とフレキシブル基板の電極端子とを異方性導電膜を
介して接続する場合に、微細ピッチであっても高信頼性
の接続が可能なパネルの実装構造設計方法を提供するこ
とにある。
【0014】また、従来、図9に示すように、フレキシ
ブル基板2上の電極端子4の並びの端部には、位置合わ
せマーク10が設けられているだけであり、熱圧着によ
って異方性導電膜6が流出するのを防止するための工夫
は特になされていない。このため、図10(図9のD−
D線断面に相当する)に示すように、フレキシブル基板
2の端部で異方性導電膜6が流出して、接続の信頼性が
乏しい状態となる。
ブル基板2上の電極端子4の並びの端部には、位置合わ
せマーク10が設けられているだけであり、熱圧着によ
って異方性導電膜6が流出するのを防止するための工夫
は特になされていない。このため、図10(図9のD−
D線断面に相当する)に示すように、フレキシブル基板
2の端部で異方性導電膜6が流出して、接続の信頼性が
乏しい状態となる。
【0015】そこで、この発明のさらなる目的は、フレ
キシブル基板の端部から異方性導電膜6が流出するのを
防止できるパネルの実装構造を提供することにある。
キシブル基板の端部から異方性導電膜6が流出するのを
防止できるパネルの実装構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のパネルの実装構造は、パネルの周
辺部に所定のピッチPで複数並べて設けられた短冊状の
第1の電極端子と、フレキシブル基板に上記パネルの第
1の電極端子に対応して設けられた短冊状の第2の電極
端子とを、異方性導電膜を介して接続するためのパネル
の実装構造において、上記第2の電極端子が上記フレキ
シブル基板の基板面からメサ状に突出する高さをH、上
記異方性導電膜の単位面積当たりに存在する導電粒子数
をNとし、上記パネルとフレキシブル基板との位置ずれ
を加味して、接続状態で上記各第1、第2の電極端子が
長手方向に実際に重なる幅をL、上記各第1、第2の電
極端子が上記長手方向に垂直な方向に実際に重なる幅を
Dとし、接続状態で上記各第1、第2の電極端子が実際
に重なる領域内に、上記異方性導電膜の導電粒子が存在
する数をnとしたとき、 n=α(βH+1)・N1/2・D・L …(1) (ここで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続
時の圧力、温度等の条件により定まる定数である。)な
る関係式を満足する様に、上記n、HおよびNの値が設
定されるとともに、接続前の上記異方性導電膜の一様な
厚みをt、接続後の上記異方性導電膜の上記第1、第2
の電極端子間の厚みをt0とし、上記基板面で隣り合う
第2の電極端子のメサの肩同士の距離をl1、隣り合う
第2の電極端子の基板面での距離をl2としたとき、 t=(l1+l2)・H/(2・P)+t0+γ …(2) (ここで、γは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式を満足する様に、上記tの値が設定され、上記定数
α,β,γの値が、それぞれ 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定されることを特徴としている。
め、請求項1に記載のパネルの実装構造は、パネルの周
辺部に所定のピッチPで複数並べて設けられた短冊状の
第1の電極端子と、フレキシブル基板に上記パネルの第
1の電極端子に対応して設けられた短冊状の第2の電極
端子とを、異方性導電膜を介して接続するためのパネル
の実装構造において、上記第2の電極端子が上記フレキ
シブル基板の基板面からメサ状に突出する高さをH、上
記異方性導電膜の単位面積当たりに存在する導電粒子数
をNとし、上記パネルとフレキシブル基板との位置ずれ
を加味して、接続状態で上記各第1、第2の電極端子が
長手方向に実際に重なる幅をL、上記各第1、第2の電
極端子が上記長手方向に垂直な方向に実際に重なる幅を
Dとし、接続状態で上記各第1、第2の電極端子が実際
に重なる領域内に、上記異方性導電膜の導電粒子が存在
する数をnとしたとき、 n=α(βH+1)・N1/2・D・L …(1) (ここで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続
時の圧力、温度等の条件により定まる定数である。)な
る関係式を満足する様に、上記n、HおよびNの値が設
定されるとともに、接続前の上記異方性導電膜の一様な
厚みをt、接続後の上記異方性導電膜の上記第1、第2
の電極端子間の厚みをt0とし、上記基板面で隣り合う
第2の電極端子のメサの肩同士の距離をl1、隣り合う
第2の電極端子の基板面での距離をl2としたとき、 t=(l1+l2)・H/(2・P)+t0+γ …(2) (ここで、γは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式を満足する様に、上記tの値が設定され、上記定数
α,β,γの値が、それぞれ 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定されることを特徴としている。
【0017】また、請求項2に記載のパネルの実装構造
は、請求項1に記載のパネルの実装構造において、上記
nの値が 5≦n の範囲に設定されることを特徴としている。
は、請求項1に記載のパネルの実装構造において、上記
nの値が 5≦n の範囲に設定されることを特徴としている。
【0018】また、請求項3に記載のパネルの実装構造
は、パネルの周辺部に所定のピッチPで複数並べて設け
られた短冊状の第1の電極端子と、フレキシブル基板に
上記パネルの第1の電極端子に対応して設けられた短冊
状の第2の電極端子とが、異方性導電膜を介して接続さ
れるパネルの実装構造において、上記フレキシブル基板
の上記第2の電極端子の並びの端部に、上記第2の電極
端子側に向かって開いた略コの字状のパターンを持ち、
上記パネルの第1の電極端子に対応しないダミー電極端
子が設けられていることを特徴としている。
は、パネルの周辺部に所定のピッチPで複数並べて設け
られた短冊状の第1の電極端子と、フレキシブル基板に
上記パネルの第1の電極端子に対応して設けられた短冊
状の第2の電極端子とが、異方性導電膜を介して接続さ
れるパネルの実装構造において、上記フレキシブル基板
の上記第2の電極端子の並びの端部に、上記第2の電極
端子側に向かって開いた略コの字状のパターンを持ち、
上記パネルの第1の電極端子に対応しないダミー電極端
子が設けられていることを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1に記載のパネルの実装構造を以下に記
す。
す。
【0020】本実装構造では、微細ピッチ接続に対して
重要な各パラメータ、すなわち、第2の電極端子が基板
面からメサ状に突出する高さ(突出量)をH(mm)と
する。また、上記パネルとフレキシブル基板との位置ず
れZ(mm)を加味して、接続状態で各第1、第2の電
極端子長手方向に実際に重なる幅をL(mm)、各第
1、第2の電極端子が長手方向に垂直な方向(ピッチ方
向)に実際に重なる幅をD(mm)とする。異方性導電
膜の単位面積当たりに存在する導電粒子の数をN(個/
mm2)とする。
重要な各パラメータ、すなわち、第2の電極端子が基板
面からメサ状に突出する高さ(突出量)をH(mm)と
する。また、上記パネルとフレキシブル基板との位置ず
れZ(mm)を加味して、接続状態で各第1、第2の電
極端子長手方向に実際に重なる幅をL(mm)、各第
1、第2の電極端子が長手方向に垂直な方向(ピッチ方
向)に実際に重なる幅をD(mm)とする。異方性導電
膜の単位面積当たりに存在する導電粒子の数をN(個/
mm2)とする。
【0021】接続状態で各第1、第2の電極端子が実際
に重なる面積D・Lの領域内に、異方性導電膜の導電粒
子が存在する数をn(個)としたとき、 n=α(βH+1)・N1/2・D・L …(1) (ここで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続
時の圧力、温度等の条件により定まる定数である。)な
る関係式が成立することが、各種実験より得られた。
に重なる面積D・Lの領域内に、異方性導電膜の導電粒
子が存在する数をn(個)としたとき、 n=α(βH+1)・N1/2・D・L …(1) (ここで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続
時の圧力、温度等の条件により定まる定数である。)な
る関係式が成立することが、各種実験より得られた。
【0022】この式(1)に関して、次の手順によって
各パラメータの設定を行う。
各パラメータの設定を行う。
【0023】まず、接続誤差(位置ずれ)Z、接続ピ
ッチP、ピッチ方向の接続幅D,最小絶縁幅(パネル側
の一つの第1の電極端子のエッジと、これに隣接する第
1の電極端子に対応するフレキシブル基板側の第2の電
極端子との距離の最小値)Sの間に、幾何学的関係か
ら、 Z=[P−(D+S)]/2 …(3) なる関係式が成立する。
ッチP、ピッチ方向の接続幅D,最小絶縁幅(パネル側
の一つの第1の電極端子のエッジと、これに隣接する第
1の電極端子に対応するフレキシブル基板側の第2の電
極端子との距離の最小値)Sの間に、幾何学的関係か
ら、 Z=[P−(D+S)]/2 …(3) なる関係式が成立する。
【0024】ここで、接続誤差Zは自動接続装置の機械
的誤差等から定まる。接続ピッチPは、パネルの目標仕
様として例えばP=50×10-3mmと定められる。最
小絶縁幅Sは、異方性導電膜17の樹脂特性によって定
まる。したがって、式(3)からピッチ方向の最小の接
続幅Dが定まる。
的誤差等から定まる。接続ピッチPは、パネルの目標仕
様として例えばP=50×10-3mmと定められる。最
小絶縁幅Sは、異方性導電膜17の樹脂特性によって定
まる。したがって、式(3)からピッチ方向の最小の接
続幅Dが定まる。
【0025】また、微小な接続ピッチPを実現するた
めには、その接続面積D・L内に存在する導電粒子数
(接続粒子数)nが重要なパラメータとなる。種々の実
験結果により高信頼性を確保することができる接続粒子
数nは5個以上(好ましくは10個以上)であることが
分かっている。したがって、位置ずれにより最小接続幅
Dとなったときでも、接続粒子数nとして所定数(例え
ば5個)以上を確保する必要がある。
めには、その接続面積D・L内に存在する導電粒子数
(接続粒子数)nが重要なパラメータとなる。種々の実
験結果により高信頼性を確保することができる接続粒子
数nは5個以上(好ましくは10個以上)であることが
分かっている。したがって、位置ずれにより最小接続幅
Dとなったときでも、接続粒子数nとして所定数(例え
ば5個)以上を確保する必要がある。
【0026】また、式(1)中のα,βの値は統計的
誤差からくるバラツキを持っている。そこで、このバラ
ツキを考慮した上で、接続粒子数nが上記所定数以上と
なるように、H、Nの値を定める。これにより、必要な
接続粒子数nを確保することができる。
誤差からくるバラツキを持っている。そこで、このバラ
ツキを考慮した上で、接続粒子数nが上記所定数以上と
なるように、H、Nの値を定める。これにより、必要な
接続粒子数nを確保することができる。
【0027】次に、接続に用いる異方性導電膜の厚みt
を定める。
を定める。
【0028】接続前の異方性導電膜の一様な厚みをtと
する。また、接続後の第1の電極端子と第2の電極端子
との間の異方性導電膜の厚みをt0とする。
する。また、接続後の第1の電極端子と第2の電極端子
との間の異方性導電膜の厚みをt0とする。
【0029】フレキシブル基板の基板面で隣り合う第2
の電極端子のメサの肩同士の距離をl1、隣り合う第2
の電極端子の基板面での距離をl2としたとき、幾何学
的関係から t=(l1+l2)・H/(2・P)+t0+γ …(2) (ここで、γは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式が成立する。この式(2)に、既に設定した突出量
Hの値を代入して、tの設定値を決定する。
の電極端子のメサの肩同士の距離をl1、隣り合う第2
の電極端子の基板面での距離をl2としたとき、幾何学
的関係から t=(l1+l2)・H/(2・P)+t0+γ …(2) (ここで、γは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式が成立する。この式(2)に、既に設定した突出量
Hの値を代入して、tの設定値を決定する。
【0030】このようにした場合、熱圧着時に上記異方
性導電膜の樹脂の流動を必要最小限に抑えることができ
る。したがって、隣り合う第2の電極端子の間のスペー
ス部で導電粒子22が凝集することによるリークを防止
することができる。この結果、微小ピッチであっても接
続の信頼性を高めることができる。
性導電膜の樹脂の流動を必要最小限に抑えることができ
る。したがって、隣り合う第2の電極端子の間のスペー
ス部で導電粒子22が凝集することによるリークを防止
することができる。この結果、微小ピッチであっても接
続の信頼性を高めることができる。
【0031】また、このパネルの実装構造では、上記定
数α,β,γの値が、それぞれ 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定されるので、現実的な異方性導電膜の材料
特性および接続時の圧力、温度等の条件に応じて、式
(1)中のパラメータH、Nが設定される。
数α,β,γの値が、それぞれ 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定されるので、現実的な異方性導電膜の材料
特性および接続時の圧力、温度等の条件に応じて、式
(1)中のパラメータH、Nが設定される。
【0032】また、請求項2のパネルの実装構造では、
上記nの値が 5≦n の範囲に設定されるので、接続状態で各第1、第2の電
極端子が実際に重なる面積D・Lの領域内に、必要な導
電粒子数nが確保される。
上記nの値が 5≦n の範囲に設定されるので、接続状態で各第1、第2の電
極端子が実際に重なる面積D・Lの領域内に、必要な導
電粒子数nが確保される。
【0033】また、請求項3のパネルの実装構造では、
フレキシブル基板の第2の電極端子の並びの端部に、上
記第2の電極端子側に向かって開いた略コの字状のパタ
ーンを持ち、上記パネルの第1の電極端子に対応しない
ダミー電極端子が設けられているので、接続時にフレキ
シブル基板の端部で上記異方性導電膜の樹脂が流出する
のが防止される。したがって、パネルとフレキシブル基
板との間に異方性導電膜が均一な厚みで充填され、この
結果、接続の信頼性が高まる。
フレキシブル基板の第2の電極端子の並びの端部に、上
記第2の電極端子側に向かって開いた略コの字状のパタ
ーンを持ち、上記パネルの第1の電極端子に対応しない
ダミー電極端子が設けられているので、接続時にフレキ
シブル基板の端部で上記異方性導電膜の樹脂が流出する
のが防止される。したがって、パネルとフレキシブル基
板との間に異方性導電膜が均一な厚みで充填され、この
結果、接続の信頼性が高まる。
【0034】
【実施例】以下、この発明のパネルの実装構造を実施例
により詳細に説明する。
により詳細に説明する。
【0035】図1は実装すべきパネルおよびフレキシブ
ル基板を示している。また、図2は図1におけるB−B
線断面を示している。これらの図に示すように、パネル
11(ガラス基板12)の周辺部に所定のピッチPで複
数並べて設けられた短冊状の第1の電極端子13と、フ
レキシブル基板15に上記パネル11の第1の電極端子
13に対応して設けられた短冊状の第2の電極端子16
とが、異方性導電膜17を介して接続されるようになっ
ている。
ル基板を示している。また、図2は図1におけるB−B
線断面を示している。これらの図に示すように、パネル
11(ガラス基板12)の周辺部に所定のピッチPで複
数並べて設けられた短冊状の第1の電極端子13と、フ
レキシブル基板15に上記パネル11の第1の電極端子
13に対応して設けられた短冊状の第2の電極端子16
とが、異方性導電膜17を介して接続されるようになっ
ている。
【0036】図1に示すように、上記フレキシブル基板
15には、基板を貫通して窓31が設けられ、この窓の
箇所に、パネル11を駆動するための駆動用IC14が
搭載されている。この駆動用IC14は、エッチングに
よってパターン加工された配線に接続されており、この
配線の端部が第2の電極端子16となっている。
15には、基板を貫通して窓31が設けられ、この窓の
箇所に、パネル11を駆動するための駆動用IC14が
搭載されている。この駆動用IC14は、エッチングに
よってパターン加工された配線に接続されており、この
配線の端部が第2の電極端子16となっている。
【0037】ここで、図2に示すように、微細ピッチ接
続に対して重要な各パラメータ、すなわち、第2の電極
端子16が基板面23からメサ状に突出する高さ(突出
量)をH(mm)とする。なお、パネル11側の電極端
子13の厚みはフレキシブル基板15側の電極端子16
の厚みに比して十分小さく設定されている。また、上記
パネル11とフレキシブル基板15との位置ずれZ(m
m)を加味して、接続状態で各電極端子13,16が長
手方向に実際に重なる幅をL(mm)(図1参照)、各
電極端子13,16が長手方向に垂直な方向(ピッチ方
向)に実際に重なる幅をD(mm)とする。上記異方性
導電膜17の単位面積当たりに存在する導電粒子22の
数をN(個/mm2)とする。
続に対して重要な各パラメータ、すなわち、第2の電極
端子16が基板面23からメサ状に突出する高さ(突出
量)をH(mm)とする。なお、パネル11側の電極端
子13の厚みはフレキシブル基板15側の電極端子16
の厚みに比して十分小さく設定されている。また、上記
パネル11とフレキシブル基板15との位置ずれZ(m
m)を加味して、接続状態で各電極端子13,16が長
手方向に実際に重なる幅をL(mm)(図1参照)、各
電極端子13,16が長手方向に垂直な方向(ピッチ方
向)に実際に重なる幅をD(mm)とする。上記異方性
導電膜17の単位面積当たりに存在する導電粒子22の
数をN(個/mm2)とする。
【0038】接続状態で各電極端子13,16が実際に
重なる面積D・Lの領域内に、異方性導電膜17の導電
粒子22が存在する数をn(個)としたとき、 n=α(βH+1)・N1/2・D・L …(1) (ここで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続
時の圧力、温度等の条件により定まる定数である。)な
る関係式が成立することが、各種実験より得られてい
る。例えば、図3に示すように、端子長手方向の接続幅
L=1.44mmとし、H、Nの値をパラメータとして
様々に設定したとき、それぞれH、Nの値に応じてnと
Dとの間に直線的な一定の関係が得られる(なお、図3
および図4では便宜上、HとDをμm単位で表示してい
る。)。この例では、α=0.0243((個)1/2/m
m),β=−0.015(1/mm)である。図3で
は、H=18μm、N=450個/mm2のときの式
(1)の関係を「〇」印、H=18μm、N=6500
個/mm2のときの式(1)の関係を「●」印、H=3
5μm、N=750個/mm2のときの式(1)の関係
を「□」印、H=25μm、N=750個/mm2のと
きの式(1)の関係を「△」印、H=18μm、N=7
50個/mm2のときの式(1)の関係を「◆」印でそ
れぞれ表している。
重なる面積D・Lの領域内に、異方性導電膜17の導電
粒子22が存在する数をn(個)としたとき、 n=α(βH+1)・N1/2・D・L …(1) (ここで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続
時の圧力、温度等の条件により定まる定数である。)な
る関係式が成立することが、各種実験より得られてい
る。例えば、図3に示すように、端子長手方向の接続幅
L=1.44mmとし、H、Nの値をパラメータとして
様々に設定したとき、それぞれH、Nの値に応じてnと
Dとの間に直線的な一定の関係が得られる(なお、図3
および図4では便宜上、HとDをμm単位で表示してい
る。)。この例では、α=0.0243((個)1/2/m
m),β=−0.015(1/mm)である。図3で
は、H=18μm、N=450個/mm2のときの式
(1)の関係を「〇」印、H=18μm、N=6500
個/mm2のときの式(1)の関係を「●」印、H=3
5μm、N=750個/mm2のときの式(1)の関係
を「□」印、H=25μm、N=750個/mm2のと
きの式(1)の関係を「△」印、H=18μm、N=7
50個/mm2のときの式(1)の関係を「◆」印でそ
れぞれ表している。
【0039】図4に示すように、この式(1)は、今回
新たに実験した値と非常に合致していることが分かる。
図4では、端子長手方向の接続幅L=2.0mmとし、
H=18μm、N=3300個/mm2のときの式
(1)の関係を「〇」印で表している。なお、端子長手
方向の接続幅Lは、加圧、加熱用のヒーターツール50
(図1参照)の耐久性に依存するため、今回は現行のツ
ール幅L=2.0mmと同じ値を採用した。
新たに実験した値と非常に合致していることが分かる。
図4では、端子長手方向の接続幅L=2.0mmとし、
H=18μm、N=3300個/mm2のときの式
(1)の関係を「〇」印で表している。なお、端子長手
方向の接続幅Lは、加圧、加熱用のヒーターツール50
(図1参照)の耐久性に依存するため、今回は現行のツ
ール幅L=2.0mmと同じ値を採用した。
【0040】この式(1)に関して、次の手順によって
各パラメータの設定を行う。
各パラメータの設定を行う。
【0041】まず、接続誤差(位置ずれ)Z、接続ピ
ッチP、ピッチ方向の接続幅D,最小絶縁幅Sの間に、
図2に示す幾何学的関係から、 Z=[P−(D+S)]/2 …(3) なる関係式が成立する。
ッチP、ピッチ方向の接続幅D,最小絶縁幅Sの間に、
図2に示す幾何学的関係から、 Z=[P−(D+S)]/2 …(3) なる関係式が成立する。
【0042】ここで、接続誤差Zは自動接続装置の機械
的誤差等から定まり、Z=17.5×10-3mmであ
る。接続ピッチPは、パネルの目標仕様として例えばP
=50×10-3mmと定められる。最小絶縁幅Sは、異
方性導電膜17の樹脂特性によって定まり、パネル11
側の一つの電極端子13のエッジと、これに隣接する電
極端子13に対応するフレキシブル基板15側の電極端
子16との距離の最小値を規定する。最小絶縁幅S=1
0×10-3mmとしたとき、式(3)からピッチ方向の
最小の接続幅DはD=5×10-3mmとなる。
的誤差等から定まり、Z=17.5×10-3mmであ
る。接続ピッチPは、パネルの目標仕様として例えばP
=50×10-3mmと定められる。最小絶縁幅Sは、異
方性導電膜17の樹脂特性によって定まり、パネル11
側の一つの電極端子13のエッジと、これに隣接する電
極端子13に対応するフレキシブル基板15側の電極端
子16との距離の最小値を規定する。最小絶縁幅S=1
0×10-3mmとしたとき、式(3)からピッチ方向の
最小の接続幅DはD=5×10-3mmとなる。
【0043】また、接続ピッチP=50×10-3mm
を実現するためには、その接続面積D・L内に存在する
導電粒子数(接続粒子数)nが重要なパラメータとな
る。種々の実験結果により高信頼性を確保することがで
きる接続粒子数nは5個以上(好ましくは10個以上)
であることが分かっている。したがって、最小接続幅D
=5×10-3mmのときでも、接続粒子数nとして5個
以上を確保する必要がある。
を実現するためには、その接続面積D・L内に存在する
導電粒子数(接続粒子数)nが重要なパラメータとな
る。種々の実験結果により高信頼性を確保することがで
きる接続粒子数nは5個以上(好ましくは10個以上)
であることが分かっている。したがって、最小接続幅D
=5×10-3mmのときでも、接続粒子数nとして5個
以上を確保する必要がある。
【0044】図5(a)は、式(1)において、α=
0.0243((個)1/2/mm),β=−0.015
(1/mm)、ピッチ方向の最小接続幅D=5×10-3
mm、端子長手方向の接続幅L=2.0mmとし、H、
Nの値を様々に設定したときの接続粒子数nの値を表に
したものである。H=1×10-3〜15×10-3mm、
N=1000〜5000個/mm2の範囲で接続粒子数
nを5個以上確保できることが分かる。
0.0243((個)1/2/mm),β=−0.015
(1/mm)、ピッチ方向の最小接続幅D=5×10-3
mm、端子長手方向の接続幅L=2.0mmとし、H、
Nの値を様々に設定したときの接続粒子数nの値を表に
したものである。H=1×10-3〜15×10-3mm、
N=1000〜5000個/mm2の範囲で接続粒子数
nを5個以上確保できることが分かる。
【0045】しかし、実際には、α,βの値は統計的誤
差からくるバラツキを持っている。そこで、 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) なる範囲で、接続粒子数nが最小となる値 α=0.015 (単位(個)1/2/mm) β=−0.005 (単位1/mm) を採用する。このとき、ピッチ方向の最小接続幅D=5
×10-3mm、端子長手方向の接続幅L=2.0mmと
し、H、Nの値を様々に設定したときの接続粒子数nの
値は、図5(b)に示すものとなる。図5(b)から、H、N
の値がそれぞれH=1×10-3〜10×10-3mm、N
=3000〜5000個/mm2の範囲で、接続粒子数
nを5個以上確保できることが分かる。なお、Hは1×
10-3mm以下であっても良い。
差からくるバラツキを持っている。そこで、 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) なる範囲で、接続粒子数nが最小となる値 α=0.015 (単位(個)1/2/mm) β=−0.005 (単位1/mm) を採用する。このとき、ピッチ方向の最小接続幅D=5
×10-3mm、端子長手方向の接続幅L=2.0mmと
し、H、Nの値を様々に設定したときの接続粒子数nの
値は、図5(b)に示すものとなる。図5(b)から、H、N
の値がそれぞれH=1×10-3〜10×10-3mm、N
=3000〜5000個/mm2の範囲で、接続粒子数
nを5個以上確保できることが分かる。なお、Hは1×
10-3mm以下であっても良い。
【0046】このようにして、接続ピッチP=50×1
0-3mmを実現するためには、前記(1)式を満足する
様に上記n、H、Nを所定の値に設定すれば実現可能と
なるのである。
0-3mmを実現するためには、前記(1)式を満足する
様に上記n、H、Nを所定の値に設定すれば実現可能と
なるのである。
【0047】なお、図2に示した異方性導電膜17の単
位面積当たりに存在する導電粒子数Nを大きくすれば、
電極端子16の基板面からの突出量Hは10×10−3
mm以上であっても良いとも考えられる。しかし、その
ようにした場合、電極端子16,16間に流れ込む導電
粒子22の数が増加するため、電極端子16,16間の
リーク原因が生じて好ましくない。つまり、Nの値は必
要最小限に設定するのが最も好ましいのである。
位面積当たりに存在する導電粒子数Nを大きくすれば、
電極端子16の基板面からの突出量Hは10×10−3
mm以上であっても良いとも考えられる。しかし、その
ようにした場合、電極端子16,16間に流れ込む導電
粒子22の数が増加するため、電極端子16,16間の
リーク原因が生じて好ましくない。つまり、Nの値は必
要最小限に設定するのが最も好ましいのである。
【0048】次に、接続に用いる異方性導電膜17の厚
みtを定める。
みtを定める。
【0049】図2に示すように、接続前の異方性導電膜
17の一様な厚みをtとする。また、図6に示すよう
に、接続後の第1の電極端子13と第2の電極端子16
との間の異方性導電膜17の厚みをt0とする。
17の一様な厚みをtとする。また、図6に示すよう
に、接続後の第1の電極端子13と第2の電極端子16
との間の異方性導電膜17の厚みをt0とする。
【0050】フレキシブル基板15の基板面で隣り合う
第2の電極端子16,16のメサの肩同士の距離を
l1、隣り合う第2の電極端子16,16の基板面での
距離をl2としたとき、幾何学的関係から t=(l1+l2)・H/(2・P)+t0+γ …(2) (ここで、γは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式が成立する。この式(2)に、既に設定した突出量
Hの値を代入して、tの設定値を決定する。なお、γの
値は 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定する。
第2の電極端子16,16のメサの肩同士の距離を
l1、隣り合う第2の電極端子16,16の基板面での
距離をl2としたとき、幾何学的関係から t=(l1+l2)・H/(2・P)+t0+γ …(2) (ここで、γは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式が成立する。この式(2)に、既に設定した突出量
Hの値を代入して、tの設定値を決定する。なお、γの
値は 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定する。
【0051】このようにした場合、熱圧着時には異方性
導電膜17の樹脂の流動を必要最小限に抑えることがで
きる。したがって、隣り合う第2の電極端子16,16
の間のスペース部で導電粒子22が凝集することによる
リークを防止することができる。この結果、接続の信頼
性を高めることができる。
導電膜17の樹脂の流動を必要最小限に抑えることがで
きる。したがって、隣り合う第2の電極端子16,16
の間のスペース部で導電粒子22が凝集することによる
リークを防止することができる。この結果、接続の信頼
性を高めることができる。
【0052】また、図7は、上記フレキシブル基板15
の第2の電極端子16,16,…の並びの端部に、第2
の電極端子16側に向かって開いた略コの字状のパター
ンを持つダミー電極端子100を設けた例を示してい
る。略コの字状のパターンの内側には、従来と同様に、
パネルとの位置合わせに用いる位置合わせマーク101
が設けられている。このダミー電極端子100は、図8
に示すように、パネル11の第1の電極端子13には対
応していないものである。このようにフレキシブル基板
15にダミー電極端子100を設けた場合、接続時にフ
レキシブル基板15の端部で異方性導電膜17の樹脂が
流出するのを防止できる。したがって、パネル11とフ
レキシブル基板15との間に異方性導電膜17を均一な
厚みで充填でき、接続の信頼性を高めることができる。
の第2の電極端子16,16,…の並びの端部に、第2
の電極端子16側に向かって開いた略コの字状のパター
ンを持つダミー電極端子100を設けた例を示してい
る。略コの字状のパターンの内側には、従来と同様に、
パネルとの位置合わせに用いる位置合わせマーク101
が設けられている。このダミー電極端子100は、図8
に示すように、パネル11の第1の電極端子13には対
応していないものである。このようにフレキシブル基板
15にダミー電極端子100を設けた場合、接続時にフ
レキシブル基板15の端部で異方性導電膜17の樹脂が
流出するのを防止できる。したがって、パネル11とフ
レキシブル基板15との間に異方性導電膜17を均一な
厚みで充填でき、接続の信頼性を高めることができる。
【0053】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のパ
ネルの実装構造によれば、微小ピッチであっても接続の
信頼性が高いパネルの実装構造が実現される。
ネルの実装構造によれば、微小ピッチであっても接続の
信頼性が高いパネルの実装構造が実現される。
【0054】また、上記定数α,β,γの値が、それぞ
れ 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定されるので、現実的な異方性導電膜の材料
特性および接続時の圧力、温度等の条件に応じて、式
(1)中のパラメータH、Nを設定できる。
れ 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定されるので、現実的な異方性導電膜の材料
特性および接続時の圧力、温度等の条件に応じて、式
(1)中のパラメータH、Nを設定できる。
【0055】また、請求項2のパネルの実装構造設計方
法では、上記nの値が 5≦n の範囲に設定されるので、接続状態で各第1、第2の電
極端子が実際に重なる面積D・Lの領域内に、必要な導
電粒子数nを確保できる。
法では、上記nの値が 5≦n の範囲に設定されるので、接続状態で各第1、第2の電
極端子が実際に重なる面積D・Lの領域内に、必要な導
電粒子数nを確保できる。
【0056】また、請求項3のパネルの実装構造では、
フレキシブル基板の第2の電極端子の並びの端部に、上
記第2の電極端子側に向かって開いた略コの字状のパタ
ーンを持ち、上記パネルの第1の電極端子に対応しない
ダミー電極端子が設けられているので、接続時にフレキ
シブル基板の端部で上記異方性導電膜の樹脂が流出する
のを防止できる。したがって、パネルとフレキシブル基
板との間に異方性導電膜を均一な厚みで充填でき、この
結果、接続の信頼性を高めることができる。
フレキシブル基板の第2の電極端子の並びの端部に、上
記第2の電極端子側に向かって開いた略コの字状のパタ
ーンを持ち、上記パネルの第1の電極端子に対応しない
ダミー電極端子が設けられているので、接続時にフレキ
シブル基板の端部で上記異方性導電膜の樹脂が流出する
のを防止できる。したがって、パネルとフレキシブル基
板との間に異方性導電膜を均一な厚みで充填でき、この
結果、接続の信頼性を高めることができる。
【図1】 この発明の一実施例のパネルの実装構造にお
けるパネルとフレキシブル基板を示す図である。
けるパネルとフレキシブル基板を示す図である。
【図2】 図1におけるB−B線矢視断面を示す図であ
る。
る。
【図3】 接続粒子数nと接続幅Dとの関係を示す図で
ある。
ある。
【図4】 接続粒子数nと接続幅Dとの関係を示す図で
ある。
ある。
【図5】 上記パネルの実装構造でパラメータH、Nを
決定するためのシュミレーション結果を示す図である。
決定するためのシュミレーション結果を示す図である。
【図6】 パネルとフレキシブル基板との接続後の状態
を示す図である。
を示す図である。
【図7】 フレキシブル基板の電極端子の並びの端部に
設けたダミー電極端子を示す図である。
設けたダミー電極端子を示す図である。
【図8】 図7におけるC−C線断面を示す図である。
【図9】 従来パネルの実装構造に用いられるフレキシ
ブル基板の電極端子の並びの端部を示す図である。
ブル基板の電極端子の並びの端部を示す図である。
【図10】 図9におけるD−D線断面を示す図であ
る。
る。
【図11】 従来パネルの実装構造におけるパネルとフ
レキシブル基板を示す図である。
レキシブル基板を示す図である。
【図12】 図11におけるA−A線矢視断面を示す図
である。
である。
11 パネル 12 ガラス基板 13 第1の電極端子 14 駆動用IC 15 フレキシブル基板 16 第2の電極端子 17 異方性導電膜 22 導電粒子 23 第2の電極端子の天面 50 加圧および加熱用ヒーターツール 100 ダミー電極端子
Claims (3)
- 【請求項1】 パネルの周辺部に所定のピッチPで複数
並べて設けられた短冊状の第1の電極端子と、フレキシ
ブル基板に上記パネルの第1の電極端子に対応して設け
られた短冊状の第2の電極端子とを、異方性導電膜を介
して接続するためのパネルの実装構造において、 上記第2の電極端子が上記フレキシブル基板の基板面か
らメサ状に突出する高さをH、上記異方性導電膜の単位
面積当たりに存在する導電粒子数をNとし、 上記パネルとフレキシブル基板との位置ずれを加味し
て、接続状態で上記各第1、第2の電極端子が長手方向
に実際に重なる幅をL、上記各第1、第2の電極端子が
上記長手方向に垂直な方向に実際に重なる幅をDとし、 接続状態で上記各第1、第2の電極端子が実際に重なる
領域内に、上記異方性導電膜の導電粒子が存在する数を
nとしたとき、 n=α(βH+1)・N1/2・D・L …(1) (ここで、α,βは異方性導電膜の材料特性および接続
時の圧力、温度等の条件により定まる定数である。)な
る関係式を満足する様に、上記n、HおよびNの値が設
定されるとともに、 接続前の上記異方性導電膜の一様な厚みをt、接続後の
上記異方性導電膜の上記第1、第2の電極端子間の厚み
をt0とし、 上記基板面で隣り合う第2の電極端子のメサの肩同士の
距離をl1、隣り合う第2の電極端子の基板面での距離
をl2としたとき、 t=(l1+l2)・H/(2・P)+t0+γ …(2) (ここで、γは異方性導電膜の材料特性および接続時の
圧力、温度等の条件により定まる定数である。)なる関
係式を満足する様に、上記tの値が設定され、 上記定数α,β,γの値が、それぞれ 0.015≦α≦0.035 (単位(個)1/2/mm) −0.005≧β≧−0.025 (単位1/mm) 0≦γ≦9.0 (単位10-3mm) の範囲に設定されることを特徴とするパネルの実装構
造。 - 【請求項2】 請求項1に記載のパネルの実装構造にお
いて、 上記nの値が 5≦n の範囲に設定されることを特徴とするパネルの実装構
造。 - 【請求項3】 パネルの周辺部に所定のピッチPで複数
並べて設けられた短冊状の第1の電極端子と、フレキシ
ブル基板に上記パネルの第1の電極端子に対応して設け
られた短冊状の第2の電極端子とが、異方性導電膜を介
して接続されるパネルの実装構造において、 上記フレキシブル基板の上記第2の電極端子の並びの端
部に、上記第2の電極端子側に向かって開いた略コの字
状のパターンを持ち、上記パネルの第1の電極端子に対
応しないダミー電極端子が設けられていることを特徴と
するパネルの実装構造。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20054394A JPH0864279A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | パネルの実装構造 |
KR1019940035313A KR950020972A (ko) | 1993-12-21 | 1994-12-20 | 전극 단자가 미소 피치를 갖는 경우에도 전극 단자의 고신뢰성 접속을 달성할 수 있는 패널 실장 구조 및 패널 실장 방법 |
US08/360,018 US5592365A (en) | 1993-12-21 | 1994-12-20 | Panel assembly structure and panel assembling method capable of achieving a highly reliable connection of electrode terminals even when the electrode terminals have a fine pitch |
TW083111952A TW281855B (en) | 1993-12-21 | 1994-12-20 | Panel assembly structure and panel assembling method capable of achieving a highly reliable connection of electrode terminals even when the electrode terminals have a fine pitch |
CN94119600A CN1050260C (zh) | 1993-12-21 | 1994-12-21 | 具有极小间距电极端子的面板安装结构和安装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20054394A JPH0864279A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | パネルの実装構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0864279A true JPH0864279A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16426060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20054394A Pending JPH0864279A (ja) | 1993-12-21 | 1994-08-25 | パネルの実装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0864279A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100472355B1 (ko) * | 1997-11-01 | 2005-08-25 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 글래스콘넥터및그제조방법 |
JP2010145712A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Sony Corp | マトリックス型表示装置及びマトリックス型表示装置の検査方法 |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP20054394A patent/JPH0864279A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100472355B1 (ko) * | 1997-11-01 | 2005-08-25 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 글래스콘넥터및그제조방법 |
JP2010145712A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Sony Corp | マトリックス型表示装置及びマトリックス型表示装置の検査方法 |
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