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JPH0843787A - カラー液晶表示素子 - Google Patents

カラー液晶表示素子

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Publication number
JPH0843787A
JPH0843787A JP7199616A JP19961695A JPH0843787A JP H0843787 A JPH0843787 A JP H0843787A JP 7199616 A JP7199616 A JP 7199616A JP 19961695 A JP19961695 A JP 19961695A JP H0843787 A JPH0843787 A JP H0843787A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal layer
color
birefringent plate
crystal display
Prior art date
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Granted
Application number
JP7199616A
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English (en)
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JP2768319B2 (ja
Inventor
Minoru Akatsuka
實 赤塚
Yuji Hayata
祐二 早田
Kazutoshi Sawada
和利 沢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP7199616A priority Critical patent/JP2768319B2/ja
Publication of JPH0843787A publication Critical patent/JPH0843787A/ja
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Publication of JP2768319B2 publication Critical patent/JP2768319B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】STNを用いた高密度表示が可能で、コントラ
ストが良く、明るく、視野角の広いカラー液晶表示素子
を得る。 【解決手段】セル内面にカラーフィルタが設けられたS
TN型液晶セルの両側に、nx 、ny を複屈折板面内方
向の屈折率とし(nx >ny )、nz を複屈折板の厚み
方向の屈折率とした場合、nx >nz >ny となるよう
な2軸性の複屈折板4A、4Bを配置し、その両外側に
偏光板1、2を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度表示に適し
たカラー液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両電極間の液晶分子のツイスト角
を大きくして、鋭い電圧−透過率変化を起し、高密度の
ドットマトリクス表示をする方法として、スーパーツイ
スト素子(T. J. Scheffer and J. Nehring, Appl. Phy
s. Lett. 45(10)1021-1023(1984))が知られていた。
【0003】しかし、この方法は用いられる液晶表示素
子の液晶の複屈折率Δnと液晶層の厚みdとの積Δn・
dの値が実質的に0.8〜1.2μmの間にあり(特開
昭60−10720)、表示色として、黄緑色と暗青
色、青紫色と淡黄色等、特定の色相の組み合せでのみ、
良いコントラストが得られていた。このようにこの液晶
表示素子では白黒表示ができなかったことにより、マイ
クロカラーフィルタと組み合せて、マルチカラーまたは
フルカラー表示ができない欠点があった。
【0004】一方、同様な方式を使用し、液晶の複屈折
率と厚みとの積Δn・dを0.6μm付近と小さく設定
することにより、ほぼ白と黒に近い表示が得られる方式
が提案されている(M. Schadt et al, Appl. Phys. Let
t. 50(5)236(1987) )。しかし、この方式を使用した場
合においては表示が暗く、かつ、最大コントラストがあ
まり大きくなく、青味を帯びるため、表示の鮮明度に欠
ける欠点があった。
【0005】また、白黒表示でかつコントラストの高い
液晶表示素子として、互いに逆らせんの液晶セルを2層
積層し、一方のセルのみ電圧を印加し、他方のセルは単
なる光学的な補償板として使用する方式が提案されてい
る(奥村ほか、テレビジョン学会技術報告、11(27)79(1
987)) 。しかし、この方式は2層セルでのΔn・dのマ
ッチングが非常に厳しく、歩留りの向上が困難なうえ、
液晶セルが2層必要なため、液晶セルの薄く軽いという
特長を犠牲にしている欠点があった。
【0006】また、上述した2層セルの一方を1軸性の
複屈折フィルムで置き換え、白黒表示を可能にしたフィ
ルム積層型液晶表示素子も提案されている(特開昭63
−271415等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような1軸性の複
屈折フィルム方式のフィルム積層型液晶表示素子では、
液晶セルの補償を1軸性の複屈折フィルムで行っている
ので、垂直方向では見栄えが良いが、斜め方向から見た
場合に色付いたり、白黒が逆転したりする欠点があっ
た。このため、明るく、白黒度が良く、かつ、視野角の
広い液晶表示素子を、歩留り良く生産することが困難で
あった。
【0008】明るく視野角の広い白黒表示素子は、単に
特有な色付きがなく見やすいというだけでなく、カラー
フィルタをセル内部またはセル外部に形成して、従来通
常の90°ツイストのツイストネマチック(TN)素子
で実現されていたような、モノカラーまたはマルチカラ
ーまたはフルカラー表示を実現でき、薄く、軽く、低消
費電力という特長を発揮して、その市場が飛躍的に拡大
すると予想される。
【0009】このため、コントラストが良く、明るく、
かつ、視野角の広いカラー液晶表示素子を、歩留り良く
得ることが望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、ほぼ平行に配置され
配向制御膜を有する一対の透明電極付きの基板間に挟持
された旋光性物質を含有した誘電異方性が正のネマチッ
ク液晶によるねじれ角が160〜300°の液晶層と、
この液晶層を挟持する上下の基板の透明電極間に電圧を
印加する駆動手段とを有し、この液晶層の外側に一対の
偏光板を設置し、液晶層の両外側であって一対の偏光板
の内側に一対の複屈折板を配置したカラー液晶表示素子
において、セル内面にカラーフィルタが設けられ、液晶
層での液晶の屈折率異方性Δn1と液晶層の厚みd1 との
積Δn1 ・d1 が0.4〜1.5μmとされ、前記複屈
折板が3方向で屈折率が異なる複屈折板であって、3個
の主屈折率をnx 、ny 、nz とし、nx 、ny を複屈
折板面内方向の屈折率とし(nx >ny )、nz を複屈
折板の厚み方向の屈折率とした場合、nx >nz >ny
となるような複屈折板を配置したことを特徴とするカラ
ー液晶表示素子を提供する。
【0011】また、その複屈折板の屈折率が(nz −n
y )/(nx −ny )≧0.1とされることを特徴とす
るカラー液晶表示素子、および、それらのセル内面にカ
ラーフィルタが設けられ、その上に透明電極が形成され
ていることを特徴とするカラー液晶表示素子、および、
それらのカラーフィルタが赤、青、緑の3色のストライ
プ状のカラーフィルタであることを特徴とするカラー液
晶表示素子を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明では、液晶層と偏光板との
間の両側に、3個の主屈折率をnx 、ny 、nz とし、
x 、ny を複屈折板面内方向の屈折率とし(nx >n
y )、nz を複屈折板の厚み方向の屈折率とした場合、
x >nz >ny となるような関係を有する複屈折板を
配置したものである。
【0013】このため、液晶層は1層でよく、生産性を
下げたり、色ムラを起こしやすい第2の液晶層を設けな
くても、明るい色のきれいなカラー液晶表示素子が容易
に得られる。さらに、1軸性の複屈折板を用いた場合に
比して、斜め方向から見た場合の表示の品位の劣化が少
なく、視野角の広いカラー液晶表示素子が容易に得られ
る。
【0014】この液晶層は従来のスーパーツイスト液晶
表示素子の液晶層と同じ構成の液晶層であり、電極群が
対向しており、これにより各ドット毎にオンオフを制御
可能とされる。この液晶層のツイスト角は約160〜3
00°とされる。
【0015】具体的には、ほぼ平行に配置された一対の
透明電極基板間に旋光性物質を含有した誘電異方性が正
のネマチック液晶を挟持し、両電極間での液晶分子のツ
イスト角を160〜300°とすればよい。これは、1
60°未満では急峻な透過率変化が必要とされる高デュ
ーティでの時分割駆動をした際のコントラストの向上が
少なく、逆に300°を超えるとヒステリシスや光を散
乱するドメインを生じやすいためである。
【0016】また液晶層の液晶の屈折率異方性(Δn1
とその液晶層の厚み(d1 )との積Δn1 ・d1 が0.
4〜1.5μmとされる。これが0.4μm未満では、
オン時の透過率が低く、青味がかった表示色になりやす
く、また、1.5μmを超えると、オン時の色相が黄色
から赤色を呈し、白黒表示となりにくい。特に、表示色
の無彩色化が厳しく要求される用途では、液晶層のΔn
1 ・d1は0.5〜1.0μmとされることが好まし
い。
【0017】なお、このΔn1 ・d1 の範囲は、その液
晶表示素子の使用温度範囲内で満足されるようにされる
ことが好ましく、使用温度範囲内で美しい表示が得られ
る。もっとも外の性能の要求のために、使用温度範囲の
一部でのみ、この関係を満足するようにされることもあ
りうる。この場合には、Δn1 ・d1 の範囲が上記範囲
からはずれる温度範囲では、表示が色付いたり、視野角
特性が低下したりすることとなる。
【0018】所望のパターンにパターニングをしたIT
O(In23 −SnO2 )、SnO2 等の透明電極を
設けたプラスチック、ガラス等の基板の表面にポリイミ
ド、ポリアミド等の膜を設け、この表面をラビングした
り、SiO等を斜め蒸着したりして配向制御膜を形成し
た透明電極付きの基板を準備して、この透明電極付きの
基板の間に、前記した誘電異方性が正のネマチック液晶
による160〜300°ツイストの液晶層を挟持するよ
うにされる。
【0019】この代表的な例としては、多数の行列状の
電極が形成されたドットマトリックス液晶表示素子があ
り、一方の基板に640本のストライプ状の電極を夫々
3本1組として1920本のストライプ状の電極とし、
RGBのカラーフィルタを配置してフルカラーで640
×400ドットの表示をすることができる。本発明で
は、このようなカラーフィルタをセル内面に設ける。こ
のカラーフィルタは、電極の上もしくは下に積層され
る。
【0020】なお、電極と配向制御膜との間に基板間短
絡防止のためにTiO2 、SiO2、Al23 等の絶
縁膜を設けたり、透明電極にAl、Cr、Ti等の低抵
抗のリード電極を併設したりしてもよい。
【0021】この液晶層の両外側に一対の偏光板を配置
する。この偏光板自体もセルを構成する基板の外側に配
置することが一般的であるが、性能が許せば、基板自体
を偏光板と複屈折板で構成したり、基板と電極との間に
複屈折層と偏光層として設けてもよい。
【0022】本発明では、上記液晶層の両側に隣接し
て、厚み方向の屈折率が面内方向の屈折率と異なる複屈
折板を積層する。この複屈折板は、液晶層と偏光板との
間に設ければよい。
【0023】また、この複屈折板は液晶層と偏光板との
間に設ければよく、例えば、液晶層と電極の間に層状に
設けたり、電極と基板の間に層状に設けたり、基板自体
を複屈折板としたり、基板と偏光板との間に層状に設け
たり、それらを組み合わせて設けたりすればよい。
【0024】本発明の複屈折板は、後述の複屈折性を示
す透明板であれば使用でき、プラスチックフィルム、無
機の結晶板等が使用可能である。
【0025】この複屈折板とは、3個の主屈折率をn
x 、ny 、nz とし、nx 、ny を複屈折板面内方向の
屈折率とし(nx >ny )、nz を複屈折板の厚み方向
の屈折率とした場合、nx >nz >ny となるような複
屈折板である。
【0026】所望の複屈折効果を得るためにΔn2 ・d
2 =(nx −ny )・d2 を調整して使用するが、1枚
の板では調整できない場合には、同じ複屈折板または異
なる複屈折板を複数枚組合せて用いてもよい。
【0027】良好なカラー表示を行うためには、液晶層
と複屈折板とで良好な白黒表示を行う必要があり、ある
特定のツイスト角とΔn1 ・d1 を持った液晶層に対
し、複屈折板のΔn2 ・d2 の大きさおよびそれらの貼
り付け方向、さらに一対の偏光板の偏光軸の方向を最適
化することが重要である。
【0028】複屈折板のΔn2 ・d2 の大きさは、この
複屈折板を液晶層の両面に配置するため、概略液晶層の
Δn1 ・d1 の大きさのほぼ半分の値か、それよりも少
し小さめに設定すれば良好な白黒表示を得やすい。具体
的には、約0.1〜0.75μmとされればよい。ま
た、この複屈折板を複数枚重ねて使用する場合には、総
合したΔn2 ・d2 の値が上記の範囲になるようにすれ
ばよい。
【0029】そして、次に角度依存性を良くするため
に、nz の調整が必要である。本発明では、(nz −n
y )/(nx −ny )の値を0.1以上にすることが好
ましい。これは、この値が0.1未満の場合には、一軸
性の複屈折板との効果の差が充分得られにくいためであ
る。
【0030】以下図面を参照して本発明をさらに詳細に
説明する。図1は本発明による液晶表示素子を模式的に
現わした斜視図である。図2(A)(B)は、夫々上か
ら見た図1の上側の偏光板の偏光軸方向、複屈折板の主
屈折率nx の方向および液晶層の上側の液晶分子の長軸
方向、並びに、下側の偏光板の偏光軸方向、複屈折板の
主屈折率nx の方向および液晶層の下側の液晶分子の長
軸方向の相対位置を示した平面図である。
【0031】図1において、1、2は一対の偏光板、3
は文字や図形を表示するためのΔn1 ・d1 が0.4〜
1.5μmの誘電異方性が正のネマチック液晶によるね
じれ角が160〜300°の左らせん(上から見て反時
計方向のねじれ)液晶層、4A、4Bはその上下に積層
された複屈折板、5は上側の偏光板の偏光軸、6は下側
の偏光板の偏光軸、7は液晶層の上側の液晶分子、8は
液晶層の下側の液晶分子、9Aは上側の複屈折板の主屈
折率nx の方向、9Bは下側の複屈折板の主屈折率nx
の方向を示している。
【0032】本発明で用いる複屈折板の主屈折率の定義
について図3を参照して説明する。本発明の複屈折板
は、x、y、zの3方向で屈折率が異なっている。この
ため、複屈折板の面内方向での屈折率の大きい方向をx
軸方向とし、屈折率の小さい方向をy軸方向とし、厚み
方向をz軸方向とする。この夫々の方向の屈折率をn
x 、ny 、nz とする。この場合、nx >ny であり、
Δn2 =nx −ny であり、本発明ではnx >nz >n
y とされる。なお、dは複屈折板の厚みである。
【0033】図2において、液晶層の上側の液晶分子7
の長軸方向からみた上側の偏光板の偏光軸5の方向を時
計回りに計ったものをθ1 、液晶層の上側の液晶分子7
の長軸方向からみた上側の複屈折板の主屈折率nx の方
向9Aを時計回りに計ったものをθ2 、液晶層の下側の
液晶分子8の長軸方向からみた下側の偏光板の偏光軸6
の方向を時計回りに計ったものをθ3 、液晶層の下側の
液晶分子8の長軸方向からみた下側の複屈折板の主屈折
率nx の方向9Bを時計回りに計ったものをθ4 とす
る。本発明では、このθ1 、θ2 、θ3 、θ4 をカラー
フィルタを除いてみた場合に白黒表示となるように最適
化すればよい。
【0034】本発明の液晶表示素子をネガ型表示で使用
する場合に、例えば、液晶層のねじれ角を240°程度
とし、そのΔn1 ・d1 を0.8μm程度とし、その上
下に配置した一対の複屈折板の夫々のΔn2 ・d2
0.4μm程度とすれば、一対の偏光板の偏光軸をほぼ
60〜120°程度の角度で交差するように配置するこ
とが好ましい。
【0035】また、同じ液晶層と複屈折板とを使用し、
ポジ型表示で使用する場合には、一対の偏光板の偏光軸
をほぼ±30°程度の角度で交差するように配置するこ
とが好ましい。これにより、この液晶表示素子は、視角
特性に優れたコントラストの高い白黒表示が可能とな
る。
【0036】この場合、特にネガ表示については、5°
≦θ2 ≦140°、40°≦θ4 ≦170°とすること
により、オフの透過率が低く、オンの透過率が高い充分
なコントラストを持つ表示が実現できるため好ましい。
【0037】また、θ1 、θ2 、θ3 、θ4 に関して
は、θ1 <θ2 とした場合にはθ3 <θ4 とすることが
好ましく、θ1 >θ2 とした場合にはθ3 >θ4 とする
ことが好ましい。これにより、この液晶表示素子は、視
野角特性に優れたコントラスト比の高い白黒表示が可能
となる。
【0038】特に、40°≦θ2 ≦140°でかつ40
°≦θ4 ≦140°とするか、−20°≦θ2 ≦20°
でかつ−20°≦θ4 ≦20°とすることにより、オフ
の透過率が低く、充分なコントラスト比が得られるため
好ましい。
【0039】また、上記例では、液晶層を左らせんとし
たが、らせんが逆の場合には、液晶層の液晶分子の長軸
方向、偏光板の偏光軸の方向、複屈折板の主屈折率nx
の方向との関係θ1 、θ2 、θ3 、θ4 を反時計回りに
して、同様に選ぶことにより、上記例と同様に容易に白
黒表示が得られる。
【0040】以上の説明は、液晶表示素子の垂直方向に
対して得られた最適化であり、一軸性の複屈折板を用い
た場合と同様である。しかし、一軸性の複屈折板で補償
した場合には、垂直方向ではうまく補償して高コントラ
ストの白黒素子にできても、斜め方向では補償がずれて
色付いたり、白黒が逆転してしまい、きれいなカラー表
示が得られないことがある。
【0041】本発明では、nx >nz >ny とすること
により、斜め方向から見た場合の色付を防止し、見栄え
を向上させることができる。このnz は、nx より大き
くても、ny より小さくても、角度依存性は低下し、斜
め方向から見た場合の見栄えが低下する。特に、(nz
−ny )/(nx −ny )≧0.1とすることにより、
この効果が大きい。
【0042】このような複屈折板としては、2軸延伸フ
ィルムや、雲母、石膏、硝石等の2軸性結晶を用いれば
よい。
【0043】また、以上の説明では簡単に説明するため
に、複屈折板の厚み方向の屈折率nz が厚み方向に対し
て均一であると仮定しているが、必ずしも均一である必
要はなく、厚み方向の平均の屈折率が前記した条件を満
足していればよく、厚み方向に対し、nz が不均一でも
同様な効果を生じる。
【0044】なお、本発明では、白黒表示に近く、視野
角の広い表示が得られるため、カラーフィルタを併用し
てカラフルな表示が可能となる。特に、高デューティ駆
動でも、コントラスト比が高く採れるため、フルカラー
による階調表示も可能であり、液晶テレビにも使用でき
る。
【0045】このカラーフィルタは、セル内面に形成す
ることにより、視角によるズレを生じなく、より精密な
カラー表示が可能となる。具体的には、電極の下側に形
成されてもよいし、電極の上側に形成されてもよい。
【0046】また、より色を完全に白黒化する必要があ
る場合には、色を補正するためのカラーフィルタや、カ
ラー偏光板を併用したり、液晶中に色素を添加したり、
あるいは特定の波長分布を有する照明を用いたりしても
よい。本発明は、このような構成の液晶セルに電極に電
圧を印加するための駆動手段を接続し、駆動を行う。
【0047】特に、本発明では明るい表示が可能なた
め、透過型でも反射型でも適用可能であり、その応用範
囲が広い。なお、透過型で使用する場合には裏側に光源
を配置する。もちろん、これにも導光体、カラーフィル
タ等を併用してもよい。本発明の液晶表示素子は透過型
で使用することが多いが、明るいため反射型で使用する
こともできる。
【0048】透過型で使用する場合、画素以外の背景部
分を印刷等による遮光膜で覆うこともできる。また、遮
光膜を用いるとともに、表示したくない部分に選択電圧
を印加するように、逆の駆動をすることもできる。本発
明は、この外、本発明の効果を損しない範囲内で、通常
の液晶表示素子で使用されている種々の技術が適用可能
である。
【0049】本発明では、時分割特性がスーパーツイス
ト液晶表示素子と同程度であるうえ、前述したように明
るく鮮明な白黒表示が可能なため、赤、緑、青の三原色
の微細カラーフィルタをセル内面等に配置することによ
り、高密度のマルチカラー液晶表示素子とすることが可
能である。
【0050】本発明の液晶表示素子は、パーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ、ワークステーション等の
表示素子として好適であるが、この外液晶テレビ、魚群
探知器、レーダー、オシロスコープ、各種民生用ドット
マトリックス表示装置等カラー表示に使用できる。
【0051】本発明の動作原理については、必ずしも明
らかではないが、およそ次のように推定できる。まず、
液晶表示素子を垂直方向から見た場合について考察す
る。図4(A)は、本発明の液晶表示素子と対比するた
めに複屈折板を使用しないスーパーツイスト液晶表示素
子の構成を示す側面から見た模式図であり、ねじれ角が
160〜300°で、Δn1 ・d1 が0.4〜1.5μ
mの正の誘電異方性を有するネマチック液晶による液晶
層13、とその上下に配置された一対の偏光板11、1
2とを示している。この例では上下に配置された一対の
偏光板11、12の偏光軸の交差角を90°としてい
る。
【0052】このような構成の液晶表示素子の場合、液
晶層に電圧が印加されていない状態または非選択電圧の
ような低い電圧が印加された状態において、入射側の下
側の偏光板12を通してほぼ完全に直線偏光化された光
が、この液晶層13を透過すると、だ円偏光状態とな
る。このだ円偏光の形や方向は光の波長により異なり、
光を赤緑青の3原色に分けて考えると、図4(B)のよ
うになる。これらの形も方向も異なっただ円偏光が出射
側の上側の偏光板11を通過すると、赤緑青の光によっ
て通過する光の強度が夫々異なり、そのため特定の色に
着色して見えることとなる。なお、図4(B)において
15、16は夫々偏光板11、12の偏光軸を示す。
【0053】これに対して、本発明では図5(A)にそ
の側面から見た模式図を示すようになる。図5(A)
は、ねじれ角が160〜300°で、Δn1 ・d1
0.4〜1.5μmの正の誘電異方性を有するネマチッ
ク液晶による液晶層23、その両側に配置された各1枚
の2軸性の複屈折板24A、24B、さらにその上下に
配置された一対の偏光板21、22とを示している。な
お、以下の説明では、複屈折板による色補正を分かりや
すくするために、カラーフィルタは除外して示してあ
る。
【0054】この例では、液晶層のねじれ角を240
°、Δn1 ・d1 を0.82μmとし、上下に配置され
た一対の偏光板21、22の偏光軸の交差角を90°と
している。なお、この例では説明を簡単にするために本
発明の複屈折板を両側に各1枚配置して使用している
が、両側に2枚以上の複屈折板を用いてもよい。
【0055】この複屈折板は、それ自体を偏光板の間に
挟持すると、垂直方向から見た場合、この複屈折板のΔ
2 ・d2 の値によって、入射直線偏光を任意のだ円偏
光にしたり、円偏光にしたり、あるいは直線偏光に戻し
たりできる性質がある。そのため、適当なΔn2 ・d2
の複屈折板を液晶層に重ねることにより、図5(B)の
ようにすることができる。
【0056】即ち、液晶層に電圧が印加されていない状
態または非選択電圧のような低い電圧が印加された状態
において、入射側の下側の偏光板22を通してほぼ完全に
直線偏光化された光が、この下の複屈折板24B で適当な
だ円偏光となる。このだ円偏光が、液晶層23を透過す
ると、また別のだ円偏光状態となる。このだ円偏光とな
った光をさらに複屈折板24A を通過させることにより、
条件によってはだ円偏光を再度直線偏光に近い状態に戻
せる場合がある。
【0057】これは、光を赤緑青の3原色に分けて考え
ると、図5(B)のようになる。この例のように、赤緑
青の偏光軸の方向がほぼ揃い、かつ、ほぼ直線偏光に戻
っている場合、出射側の偏光軸の向きにかかわらず、通
過する光強度の波長依存性をなくすことができる。即
ち、無彩色化することができることとなる。このように
液晶層と複屈折板で無彩色化できれば、それにカラーフ
ィルタを組合せると、鮮やかなカラー表示が可能にな
る。
【0058】この例のように、その偏光軸を90°交差
して偏光板を設置して、出射側での偏光が出射側である
上側の偏光板の吸収軸と一致している場合には、透過光
強度は最も小さくなり、黒く見えることとなる。これに
より、ネガ表示となる。なお、図5(B)において2
5、26は夫々偏光板21、22の偏光軸を示す。
【0059】逆に、上側の偏光板の偏光軸を下側の偏光
板の偏光軸とほぼ平行にしてあれば、これらの強度は大
きいこととなり白く見えることとなり、ポジ表示とな
る。なお、表示のネガ、ポジは、液晶層のねじれ角、そ
のΔn1 ・d1 、複屈折板のΔn2 ・d2 、それらと偏
光板との角度θ1 、θ2 、θ3 、θ4 等の構成要件を変
えることにより、変わる。
【0060】一方、この構成で液晶層に充分な電圧を印
加した場合には、液晶層を透過しただ円偏光の形や方向
が電圧印加前と異なってくる。そのため、複屈折板を通
過した後のだ円偏光状態も異なり、これによって透過率
が変化し、表示が可能になる。
【0061】しかし、複屈折板の挿入により、電圧を印
加しない状態でうまくだ円偏光の形や方向を揃えられて
黒または白の状態ができたとはいえ、かならずしも電圧
印加状態で白または黒の状態になるとは限らない。この
ため、液晶層のツイスト角、Δn1 ・d1 等のパラメー
タにより、複屈折板のΔn2 ・d2 、その光軸方向、偏
光板の偏光軸方向等を実験的に最適化することが好まし
い。
【0062】このように、液晶表示素子を垂直方向から
見た場合には、複屈折板として単に一軸性の複屈折板を
使用しても、条件を最適化すれば、良好な白黒表示素子
を得ることができる。しかし、このような白黒表示素子
を斜め方向から見た場合には、表示が色付いて見えた
り、白黒が逆転して見えたりすることがある。
【0063】これは、もともと液晶分子は自体は一軸性
であるが、図6のように液晶セル内ではらせん構造を取
っており、さらにマルチプレックス駆動のために、液晶
セルに選択電圧や非選択電圧を印加した場合には、中央
付近の液晶分子が立ち上がっているため、もはや一軸性
の媒体とは見なせなく、疑似的な二軸性の媒体と見なせ
る。
【0064】また、この時、図6のように、液晶セル中
央付近の液晶分子に着目し、この領域における平均的な
主屈折率をnLx、nLy、nLz(ここでnLxは中央の液晶
分子の基板への投影方向における平均的屈折率、nLy
基板面内にありnLxと直角な方向の平均的屈折率、nLz
は厚み方向の平均的屈折率)とすると、この領域では液
晶分子が少しらせん構造を取っており、かつ、立ち上が
っているので、nLx>nLz>nLyとなっていることが予
想される。
【0065】このため、このような液晶セルを斜め方向
からも補正するためには、同じような特性の複屈折板が
好ましく、本発明のnx >nz >ny となるような複屈
折板を使用することが好ましいこととなる。
【0066】
【実施例】
実施例1、2 まず、液晶層と複屈折板とによる白黒度を確認するため
に、カラーフィルタを形成していない基板を用いて、液
晶表示素子を作成した。
【0067】第1の基板として、ガラス基板上に設けら
れたITO透明電極をストライプ状にパターニングし、
蒸着法によりSiO2 による短絡防止用の絶縁膜を形成
し、ポリイミドのオーバーコートをスピンコートし、こ
れをラビングして配向制御膜を形成した基板を作成し
た。
【0068】第2の基板として、ガラス基板上に設けら
れたITO透明電極を第1の基板と直交するようにスト
ライプ状にパターニングし、SiO2 の絶縁膜を形成
し、ポリイミドのオーバーコートをし、これを第1の基
板のラビング方向と交差角60°となるようにラビング
して配向制御膜を形成した基板を作成した。
【0069】この2枚の基板の周辺をシール材でシール
して、液晶セルを形成し、この液晶セル内に誘電異方性
が正のネマチック液晶を注入して240°ねじれの液晶
層となるようにし、注入口を封止した。この液晶層では
Δn1 ・d1 は0.82μmであった。
【0070】この液晶セルの両面に一枚ずつ表1に示す
ような屈折率を持つ種々の複屈折板を貼り付けて視野角
の広さを比較した。
【0071】
【表1】
【0072】この液晶表示素子の液晶分子の長軸方向、
偏光板の偏光軸方向および複屈折板の主屈折率nxの方向
との相対的な関係は、θ1 =150°、θ2 =80°、
θ3=115°、θ4 =90°とした。また、評価は、
1/200デューティ、1/15バイアスで駆動してオ
ン状態、オフ状態でのコントラスト比で行った。
【0073】その結果を図7〜図11に示す。図7〜図
11は、等コントラスト曲線と呼ばれるもので、セルの
観察方向を極座標表示し、その角度を(θ、Ψ)と表わ
した場合、この(θ、Ψ)により、液晶セルのコントラ
スト比がどのように変化しているかをθを0〜50°で
変化させ、Ψを0〜360°変化させて示したものであ
る。なお、Ψは図の主視角方向(下方)を0°とし、反
時計回りに0〜360°とし、θは中心を0°とし、同
心円状に0〜50°とした。コントラスト比(CR比)
の曲線は1、10、50のみを示した。
【0074】図9、図10が、本発明による液晶表示素
子の実施例であり、図7、図8、図11は比較例であ
る。ただし、これらは比較をしやすくするために、全て
カラーフィルタは除外した構成で測定したものである。
【0075】本発明では、表1に示すように、nx >n
z >ny となるような複屈折板を使用しているので、従
来の単なる一軸性の複屈折板の場合(nx >ny =n
z 、比較例2、図8)より、斜線で示したコントラスト
比が1以下、即ち、白黒のコントラストが逆転してしま
う領域が非常に小さくなった。また、コントラスト比が
高い領域(10以上)も広くなり、視野角が広く高コン
トラスト比の素子が可能になった。
【0076】一方、本発明以外の二軸性複屈折板を用い
た場合、即ち、比較例1(nx >ny >nz )および比
較例3(nz >nx >ny )の場合には、夫々図7およ
び図11のように、やはり本発明のものよりも視野角が
狭く、かつ、コントラスト比の高い領域も狭いことがわ
かった。
【0077】実施例3、4 実施例1、2の液晶表示素子の電極付の基板の一方の基
板として、基板上にストライプ状に赤、緑、青の3色の
カラーフィルタ層を形成し、その上に電極を形成した電
極付基板を用いてセルを構成し、駆動したところ、フル
カラーの階調駆動が可能であった。
【0078】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、従来の
2層型スーパーツイスト液晶表示素子または一軸性複屈
折板を積層したスーパーツイスト液晶表示素子と比べ
て、広い視野角およびより優れたコントラスト比を持つ
白黒表示が可能となり、鮮明で表示品位の高いポジ型あ
るいはネガ型の表示が得られる。
【0079】また、時分割表示特性や視野角特性も従来
のスーパーツイスト液晶表示素子と遜色がない等の優れ
た効果を有する。また、表示が白黒に近く、かつ、広視
野ということから、カラーフィルタと組み合わせること
により、カラフルな表示が可能となり、特に、赤、緑、
青のカラーフィルタを画素ごとに配置することにより、
マルチカラーやフルカラーの表示も実現できるという効
果も認められ、より多様性のある応用が開ける。
【0080】特に、本発明では白黒度が高く鮮やかなカ
ラー表示が可能であるにもかかわらず、明るい表示可能
であり、透過型のみならず、反射型の表示も可能であ
り、その応用範囲が広いものである。
【0081】さらに、本発明では、単に複屈折板を配置
するのみで、第2の液晶層を設けなくても明るい白黒度
の高い表示が可能なものであり、液晶表示素子の生産性
がきわめて高いという利点も有する。
【0082】本発明は、本発明の効果を損しない範囲内
で今後とも種々の応用が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示素子を模式的に現わした
斜視図。
【図2】(A)(B)は、夫々上から見た上側および下
側の液晶分子の長軸方向、偏光板の偏光軸方向および複
屈折板の主屈折率nx の方向の相対位置を示した平面
図。
【図3】複屈折板の主屈折率の定義を示す斜視図。
【図4】(A)(B)は、単なるスーパーツイスト液晶
表示素子の構成を示した模式図およびその偏光の状態を
説明する平面図。
【図5】(A)(B)は、本発明の液晶表示素子の構成
を示した模式図およびその偏光の状態を説明する平面
図。
【図6】液晶セルの分子配列を示した図。
【図7】液晶表示素子の等コントラスト曲線を示した
図。
【図8】液晶表示素子の等コントラスト曲線を示した
図。
【図9】液晶表示素子の等コントラスト曲線を示した
図。
【図10】液晶表示素子の等コントラスト曲線を示した
図。
【図11】液晶表示素子の等コントラスト曲線を示した
図。
【符号の説明】
偏光板 :1、2、11、12、
21、22 液晶層 :3、13、23 複屈折板 :4A、4B、24A、
24B 偏光軸 :5、6、15、16、
25、26 液晶分子の長軸方向 :7、8 複屈折板の主屈折率nx の方向:9A、9B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ平行に配置され配向制御膜を有する一
    対の透明電極付きの基板間に挟持された旋光性物質を含
    有した誘電異方性が正のネマチック液晶によるねじれ角
    が160〜300°の液晶層と、この液晶層を挟持する
    上下の基板の透明電極間に電圧を印加する駆動手段とを
    有し、この液晶層の外側に一対の偏光板を設置し、液晶
    層の両外側であって一対の偏光板の内側に一対の複屈折
    板を配置したカラー液晶表示素子において、セル内面に
    カラーフィルタが設けられ、液晶層での液晶の屈折率異
    方性Δn1と液晶層の厚みd1 との積Δn1 ・d1 が0.
    4〜1.5μmとされ、前記複屈折板が3方向で屈折率
    が異なる複屈折板であって、3個の主屈折率をnx 、n
    y 、nz とし、nx 、ny を複屈折板面内方向の屈折率
    とし(nx >ny )、nz を複屈折板の厚み方向の屈折
    率とした場合、nx >nz >nyとなるような複屈折板
    を配置したことを特徴とするカラー液晶表示素子。
  2. 【請求項2】複屈折板の屈折率が(nz −ny )/(n
    x −ny )≧0.1とされることを特徴とする請求項1
    記載のカラー液晶表示素子。
  3. 【請求項3】セル内面にカラーフィルタが設けられ、そ
    の上に透明電極が形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載のカラー液晶表示素子。
  4. 【請求項4】カラーフィルタが赤、青、緑の3色のスト
    ライプ状のカラーフィルタであることを特徴とする請求
    項1、2または3記載のカラー液晶表示素子。
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