JPH0841363A - 高分子組成物 - Google Patents
高分子組成物Info
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- JPH0841363A JPH0841363A JP27224694A JP27224694A JPH0841363A JP H0841363 A JPH0841363 A JP H0841363A JP 27224694 A JP27224694 A JP 27224694A JP 27224694 A JP27224694 A JP 27224694A JP H0841363 A JPH0841363 A JP H0841363A
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- low molecular
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非常に低弾性率であり、高ロス特性を有し、
液体のブリード抑制性、諸特性、汎用性に優れた高分子
組成物を提供する。 【構成】 多量の液体(例えば、アジピン酸ジオクチ
ル)を保持した熱可塑性高分子材料(例えば、水添ブタ
ジエンスチレンポリマー)と高分子材料(例えば、天然
ゴム)等とを混合してなる高分子組成物。
液体のブリード抑制性、諸特性、汎用性に優れた高分子
組成物を提供する。 【構成】 多量の液体(例えば、アジピン酸ジオクチ
ル)を保持した熱可塑性高分子材料(例えば、水添ブタ
ジエンスチレンポリマー)と高分子材料(例えば、天然
ゴム)等とを混合してなる高分子組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高分子組成物に係り、更
に詳しくは低弾性率であり、高ロス特性を有し、低分子
材のブリード(抑制)性、諸特性、生産性、経済性及び
汎用性に優れた、多量の低分子材保持の高分子組成物に
関する。
に詳しくは低弾性率であり、高ロス特性を有し、低分子
材のブリード(抑制)性、諸特性、生産性、経済性及び
汎用性に優れた、多量の低分子材保持の高分子組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】高分子材料分野において近年、用途の多
様性と相俟って、高性能、高機能性、経済性、汎用性を
有する、非常に低弾性率の高分子組成物、例えば非常に
低弾性率のゴム組成物、非常に低弾性率のプラスチック
組成物が強く要請されている。
様性と相俟って、高性能、高機能性、経済性、汎用性を
有する、非常に低弾性率の高分子組成物、例えば非常に
低弾性率のゴム組成物、非常に低弾性率のプラスチック
組成物が強く要請されている。
【0003】従来、ある程度低弾性率の汎用性の高分子
組成物、即ち汎用の高分子材料成分と中程度以下の量の
低分子材成分(例えば液体)とを含む組成物は知られて
いる。かかる組成物は工業的に通常用いられるミキサー
等で高分子材料成分と適量の相溶性良好な低分子材成分
を混合すれば比較的容易に得られるために周知となって
いる。しかし、用いられる低分子材成分の量が限定され
るため、非常に低弾性率の高分子組成物とはなり得な
い。非常に低弾性率の汎用性高分子組成物は汎用性の高
分子材料成分と多量の低分子材成分とを含有する組成物
とすればよいのであるが未だ知られていない。これは例
えば高分子材料成分100重量部と低分子材成分50重
量部以上とを含むように、両成分をミキサー等で混合す
ればよいが、高分子材料成分が滑り、均一な高分子組成
物を得ることが困難なためである。この場合、混合を非
常に注意深く、長時間行えば所望の組成物が得られる場
合もあるが当然生産性が極めて悪く、工業的に不適であ
る。また、長時間混合で得られたとしても、低分子材高
含有の高分子組成物はしばしば均一性に欠け、低分子材
成分のブリードを抑制できず、作業上も、諸物性も問題
が多い。これらの欠点を改良するため、高分子材料成分
と、低分子材を粉体等にまぶした成分との組成物で低弾
性率化を図ることも知られているが、低分子材成分の量
に限界があるため、弾性率の大巾な低下は望めない。
組成物、即ち汎用の高分子材料成分と中程度以下の量の
低分子材成分(例えば液体)とを含む組成物は知られて
いる。かかる組成物は工業的に通常用いられるミキサー
等で高分子材料成分と適量の相溶性良好な低分子材成分
を混合すれば比較的容易に得られるために周知となって
いる。しかし、用いられる低分子材成分の量が限定され
るため、非常に低弾性率の高分子組成物とはなり得な
い。非常に低弾性率の汎用性高分子組成物は汎用性の高
分子材料成分と多量の低分子材成分とを含有する組成物
とすればよいのであるが未だ知られていない。これは例
えば高分子材料成分100重量部と低分子材成分50重
量部以上とを含むように、両成分をミキサー等で混合す
ればよいが、高分子材料成分が滑り、均一な高分子組成
物を得ることが困難なためである。この場合、混合を非
常に注意深く、長時間行えば所望の組成物が得られる場
合もあるが当然生産性が極めて悪く、工業的に不適であ
る。また、長時間混合で得られたとしても、低分子材高
含有の高分子組成物はしばしば均一性に欠け、低分子材
成分のブリードを抑制できず、作業上も、諸物性も問題
が多い。これらの欠点を改良するため、高分子材料成分
と、低分子材を粉体等にまぶした成分との組成物で低弾
性率化を図ることも知られているが、低分子材成分の量
に限界があるため、弾性率の大巾な低下は望めない。
【0004】一方、低弾性率の高分子組成物には例えば
高分子材料成分として特殊ポリウレタンと多量の低分子
材成分とを含むものが知られている。しかし、この高分
子材料成分は特殊構造のものであるため、組合わされる
低分子材成分は特殊なものに限定されるので、この高分
子組成物は特定の物性、延いては特定の用途に狭く限定
され、また用いられるこの高分子材料成分は非汎用性材
料で、経済性に乏しく、従って、実用上、汎用性のない
ものとなっている。
高分子材料成分として特殊ポリウレタンと多量の低分子
材成分とを含むものが知られている。しかし、この高分
子材料成分は特殊構造のものであるため、組合わされる
低分子材成分は特殊なものに限定されるので、この高分
子組成物は特定の物性、延いては特定の用途に狭く限定
され、また用いられるこの高分子材料成分は非汎用性材
料で、経済性に乏しく、従って、実用上、汎用性のない
ものとなっている。
【0005】これらの事実は高分子組成物を構成する材
料成分自体に大きな問題が存在することを示すものであ
る。
料成分自体に大きな問題が存在することを示すものであ
る。
【0006】かくして、汎用性であり、しかも非常に低
弾性率の高分子組成物を得ることが長年の研究課題であ
った。
弾性率の高分子組成物を得ることが長年の研究課題であ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたことか
ら明らかなように、本発明の目的は非常に低弾性率であ
り、高ロス特性を有し、低分子材のブリード(抑制)
性、諸特性、生産性、経済性、汎用性に優れた、多量の
低分子材保持の高分子組成物を得ることにある。
ら明らかなように、本発明の目的は非常に低弾性率であ
り、高ロス特性を有し、低分子材のブリード(抑制)
性、諸特性、生産性、経済性、汎用性に優れた、多量の
低分子材保持の高分子組成物を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは低分子材、
高分子材料、他の材料成分及びそれらの特性等に着目
し、鋭意検討を重ねた結果、前記目的が下記の手段によ
り達成されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
高分子材料、他の材料成分及びそれらの特性等に着目
し、鋭意検討を重ねた結果、前記目的が下記の手段によ
り達成されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】本発明の高分子組成物は低分子材と媒体材
とを含む低分子材保持媒体材複合物(A)と高分子材料
(B)とを含む高分子組成物であって、該低分子材が1
00℃において5×105 センチポイズ以下の粘度を有
し、該低分子材と該媒体材の各々の溶解度パラメーター
値の差が3以下であり、該低分子材と該媒体材の重量比
が1以上であり、該低分子材と該高分子材料の各々の溶
解度パラメーター値の差が4以下であり、及び該低分子
材と該高分子材料の重量比が0.3以上である、ことを
特徴とする。
とを含む低分子材保持媒体材複合物(A)と高分子材料
(B)とを含む高分子組成物であって、該低分子材が1
00℃において5×105 センチポイズ以下の粘度を有
し、該低分子材と該媒体材の各々の溶解度パラメーター
値の差が3以下であり、該低分子材と該媒体材の重量比
が1以上であり、該低分子材と該高分子材料の各々の溶
解度パラメーター値の差が4以下であり、及び該低分子
材と該高分子材料の重量比が0.3以上である、ことを
特徴とする。
【0010】すなわち、本発明の高分子組成物は一般の
高分子材料に多量の低分子材を保持した低分子材保持媒
体材複合物を添加して成形することによって、各種の用
途に応じた低弾性率やロス特性等を高分子材料に簡単に
付与することができ、また従来のオイル添加による低弾
性率化の欠点であったブリード性も改善できる。
高分子材料に多量の低分子材を保持した低分子材保持媒
体材複合物を添加して成形することによって、各種の用
途に応じた低弾性率やロス特性等を高分子材料に簡単に
付与することができ、また従来のオイル添加による低弾
性率化の欠点であったブリード性も改善できる。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
低分子材としては100℃における粘度が5×105 セ
ンチポイズ以下、効果の点から好ましくは1×105 セ
ンチポイズ以下の材料である。分子量の観点から付言す
れば低分子材の数平均分子量は20,000以下、効果
の点から好ましくは10,000以下、より好ましくは
5,000以下である。通常、室温で液体又は液体状の
材料が好適に用いられる。また、親水性、疎水性のいず
れの低分子材も使用できる。
低分子材としては100℃における粘度が5×105 セ
ンチポイズ以下、効果の点から好ましくは1×105 セ
ンチポイズ以下の材料である。分子量の観点から付言す
れば低分子材の数平均分子量は20,000以下、効果
の点から好ましくは10,000以下、より好ましくは
5,000以下である。通常、室温で液体又は液体状の
材料が好適に用いられる。また、親水性、疎水性のいず
れの低分子材も使用できる。
【0012】低分子材としては前記の条件を満たすもの
であればすべて使用でき、特に制限されないが例示すれ
ば次のような材料を挙げることができる。
であればすべて使用でき、特に制限されないが例示すれ
ば次のような材料を挙げることができる。
【0013】軟化材: 鉱物油系、植物油系、合成油
系等の各種ゴム用或いは樹脂用軟化剤。鉱物油系として
は、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系等の
プロセス油等が挙げられる。植物油系としては、ひまし
油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、
やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油
等が挙げられる。合成油系としては、アロマティック系
等が挙げられる。
系等の各種ゴム用或いは樹脂用軟化剤。鉱物油系として
は、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系等の
プロセス油等が挙げられる。植物油系としては、ひまし
油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、
やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油
等が挙げられる。合成油系としては、アロマティック系
等が挙げられる。
【0014】可塑剤: フタル酸エステル、フタル酸
混基エステル、脂肪族二塩基酸エステル、グリコールエ
ステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、ステアリン
酸エステル等の各種エステル系可塑剤、エポキシ系可塑
剤、その他プラスチック用可塑剤又は、フタレート系、
アジペート系、セバケート系、フォスフェート系、ポリ
エテール系、ポリエステル系等のNBR用可塑剤。
混基エステル、脂肪族二塩基酸エステル、グリコールエ
ステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、ステアリン
酸エステル等の各種エステル系可塑剤、エポキシ系可塑
剤、その他プラスチック用可塑剤又は、フタレート系、
アジペート系、セバケート系、フォスフェート系、ポリ
エテール系、ポリエステル系等のNBR用可塑剤。
【0015】粘着付与剤: クマロン樹脂、クマロン
−インデン樹脂、フェノールテルペン樹脂、石油系炭化
水素、ロジン誘導体等の各種粘着付与剤(タッキファイ
ヤー)。
−インデン樹脂、フェノールテルペン樹脂、石油系炭化
水素、ロジン誘導体等の各種粘着付与剤(タッキファイ
ヤー)。
【0016】オリゴマー: クラウンエテール、含フ
ッ素オリゴマー、ポリイソブチレン、キシレン樹脂、塩
化ゴム、ポリエチレンワックス、石油樹脂、ロジンエス
テルゴム、ポリアルキレングリコールジアクリレート、
液体ゴム(ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴ
ム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリクロロプ
レン等)、シリコーン系オリゴマー、ポリ−α−オレフ
ィン等の各種オリゴマー。
ッ素オリゴマー、ポリイソブチレン、キシレン樹脂、塩
化ゴム、ポリエチレンワックス、石油樹脂、ロジンエス
テルゴム、ポリアルキレングリコールジアクリレート、
液体ゴム(ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴ
ム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリクロロプ
レン等)、シリコーン系オリゴマー、ポリ−α−オレフ
ィン等の各種オリゴマー。
【0017】滑剤: パラフィン、ワックス等の炭化
水素系滑剤、高級脂肪酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸系滑
剤、脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド等の脂
肪酸アミド系滑剤、脂肪酸低級アルコールエステル、脂
肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエ
ステル等のエステル系滑剤、脂肪族アルコール、多価ア
ルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール等のアル
コール系滑剤、金属石鹸、混合系滑剤等の各種滑剤。
水素系滑剤、高級脂肪酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸系滑
剤、脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド等の脂
肪酸アミド系滑剤、脂肪酸低級アルコールエステル、脂
肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエ
ステル等のエステル系滑剤、脂肪族アルコール、多価ア
ルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール等のアル
コール系滑剤、金属石鹸、混合系滑剤等の各種滑剤。
【0018】その他、ラテックス、エマルジョン、液
晶、歴青組成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機
系のシリコンオイル、フォスファゼンなども低分子材と
して適している。更に、牛油、豚油、馬油等の動物油、
鳥油或いは魚油:はちみつ、果実、又はチョコレート、
ヨーグルト等の乳製品系、炭化水素系、ハロゲン化炭化
水素系、アルコール系、フェノール系、エーテル系、ア
セタール系、ケトン系、脂肪酸系、エステル系、窒素化
合物系、硫黄化合物系等の有機溶剤:或いは、種々の薬
効成分、土壌改質剤、肥料類、石油類、水、水溶液が適
している。これらの成分は1種で用いても2種以上混合
しても良い。
晶、歴青組成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機
系のシリコンオイル、フォスファゼンなども低分子材と
して適している。更に、牛油、豚油、馬油等の動物油、
鳥油或いは魚油:はちみつ、果実、又はチョコレート、
ヨーグルト等の乳製品系、炭化水素系、ハロゲン化炭化
水素系、アルコール系、フェノール系、エーテル系、ア
セタール系、ケトン系、脂肪酸系、エステル系、窒素化
合物系、硫黄化合物系等の有機溶剤:或いは、種々の薬
効成分、土壌改質剤、肥料類、石油類、水、水溶液が適
している。これらの成分は1種で用いても2種以上混合
しても良い。
【0019】低分子材は高分子組成物の要求特性、用
途、また本発明の他の成分である媒体材、高分子材料と
の相溶性等を勘案して、最適なものが選択され、最適な
量で使用される。
途、また本発明の他の成分である媒体材、高分子材料と
の相溶性等を勘案して、最適なものが選択され、最適な
量で使用される。
【0020】本発明における媒体材とは低分子材と高分
子材料との媒体としての機能を有する材料であり、本発
明の目的達成に重要な成分である。詳しくは、多量の低
分子材と高分子材料との均一な組成物を可能とするた
め、多量低分子材と媒体材を用いて、多量の低分子材を
保持した低分子材保持媒体材複合物を先ず得て、これと
高分子材料との組合せで目的とする多量の低分子材を保
持した高分子組成物を得ようとするものである。低分子
材と媒体材と高分子材料とを同時に混合しても均一な、
低弾性率の高分子組成物とはなり得ない。また、多量の
低分子材と高分子材料を直接混合し、多量の低分子材を
含む高分子材料を得ようとしても、低分子材が均一に混
合し得ず、またブリードし易いことがしばしば起こり、
目的とする低弾性率の高分子組成物は得られない。ここ
で、前記した低分子材を”保持する”とは低分子材が媒
体材及び高分子材料に均一に分散し、ブリードしない
か、ブリードが抑制されることを意味するものである。
勿論、高分子組成物の目的によってはブリードの程度を
コントロールすることも容易に行うことができる。最終
的に、この低分子材保持媒体材複合物が高分子材料との
混合時に、この中に均一分散する統一的なメカニズムは
必ずしも明らかでないがこの複合物の多くは微小粒に分
断した状態で高分子材料中に保持されるものと考えられ
る。
子材料との媒体としての機能を有する材料であり、本発
明の目的達成に重要な成分である。詳しくは、多量の低
分子材と高分子材料との均一な組成物を可能とするた
め、多量低分子材と媒体材を用いて、多量の低分子材を
保持した低分子材保持媒体材複合物を先ず得て、これと
高分子材料との組合せで目的とする多量の低分子材を保
持した高分子組成物を得ようとするものである。低分子
材と媒体材と高分子材料とを同時に混合しても均一な、
低弾性率の高分子組成物とはなり得ない。また、多量の
低分子材と高分子材料を直接混合し、多量の低分子材を
含む高分子材料を得ようとしても、低分子材が均一に混
合し得ず、またブリードし易いことがしばしば起こり、
目的とする低弾性率の高分子組成物は得られない。ここ
で、前記した低分子材を”保持する”とは低分子材が媒
体材及び高分子材料に均一に分散し、ブリードしない
か、ブリードが抑制されることを意味するものである。
勿論、高分子組成物の目的によってはブリードの程度を
コントロールすることも容易に行うことができる。最終
的に、この低分子材保持媒体材複合物が高分子材料との
混合時に、この中に均一分散する統一的なメカニズムは
必ずしも明らかでないがこの複合物の多くは微小粒に分
断した状態で高分子材料中に保持されるものと考えられ
る。
【0021】本発明の媒体材は前記したような機能を有
する、多量の低分子材を保持する複合物を形成する材料
であれば、すべて使用することができるが通常、熱可塑
性の高分子材料又はこの高分子材料を構成要素とする各
種材料が用いられる。
する、多量の低分子材を保持する複合物を形成する材料
であれば、すべて使用することができるが通常、熱可塑
性の高分子材料又はこの高分子材料を構成要素とする各
種材料が用いられる。
【0022】媒体材としては例えば、スチレン系(ブタ
ジエンスチレン系、イソプレンスチレン系等)、塩化ビ
ニル系、オレフィン系(ブタジエン系、イソプレン系、
エチレンプロピレン系等)、エステル系、アミド系、ウ
レタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並びに、そ
れらの水素添加物、その他による変性物、スチレン系、
ABS系、オレフィン系(エチレン系、プロピレン系、
エチレンプロピレン系、エチレンスチレン系、プロピレ
ンスチレン系等)、アクリル酸エステル系(アクリル酸
メチル系等)、メタクリル酸エステル系(メタクリル酸
メチル系等)、カーボネート系、アセタール系、ナイロ
ン系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエテール系
等)、ハロゲン化オレフィン系(塩化ビニル系、四フッ
化エチレン系、フッ化−塩化エチレン系、フッ化エチレ
ンプロピレン系等)、セルロース系(アセチルセルロー
ス系、エチルセルロース系等)、ビニリデン系、ビニル
ブチラール系、アルキレンオキサイド系(プロピレンオ
キサイド系等)等の熱可塑性樹脂、及びこれらの樹脂の
ゴム変性物などが挙げられる。中でも熱可塑性エラスト
マーが効果の点から好ましく使用される。
ジエンスチレン系、イソプレンスチレン系等)、塩化ビ
ニル系、オレフィン系(ブタジエン系、イソプレン系、
エチレンプロピレン系等)、エステル系、アミド系、ウ
レタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並びに、そ
れらの水素添加物、その他による変性物、スチレン系、
ABS系、オレフィン系(エチレン系、プロピレン系、
エチレンプロピレン系、エチレンスチレン系、プロピレ
ンスチレン系等)、アクリル酸エステル系(アクリル酸
メチル系等)、メタクリル酸エステル系(メタクリル酸
メチル系等)、カーボネート系、アセタール系、ナイロ
ン系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエテール系
等)、ハロゲン化オレフィン系(塩化ビニル系、四フッ
化エチレン系、フッ化−塩化エチレン系、フッ化エチレ
ンプロピレン系等)、セルロース系(アセチルセルロー
ス系、エチルセルロース系等)、ビニリデン系、ビニル
ブチラール系、アルキレンオキサイド系(プロピレンオ
キサイド系等)等の熱可塑性樹脂、及びこれらの樹脂の
ゴム変性物などが挙げられる。中でも熱可塑性エラスト
マーが効果の点から好ましく使用される。
【0023】この中で結晶構造、凝集構造などの硬質ブ
ロックを形成しやすい部分と、アモルファス構造などの
軟質ブロックとを一緒にもち合わせているものが好まし
い。
ロックを形成しやすい部分と、アモルファス構造などの
軟質ブロックとを一緒にもち合わせているものが好まし
い。
【0024】本発明における低分子材、媒体材及び低分
子材保持媒体材複合物に関して、一部、特開平5−23
9256号公報及び特開平5−194763号公報に記
載されている。媒体材としてはこの公報に開示された三
次元連続の網状骨格構造を有するものが本発明において
も、代表的なものとして、好適に使用され、例えばブタ
ジエン重合体の水素添加物、ブタジエン−スチレン共重
合体の水素添加物及びエチレン−プロピレン系共重合体
等が挙げられ、中でも、ブタジエン重合体の水素添加
物、ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物が更に
好ましい。 1.前記ブタジエン重合体の水素添加物はこの重合体の
水素添加率が90%以上のものが好ましく用いられる。
この水素添加物は出発重合体であるブタジエン重合体の
1,4結合と1,2結合の組成及びその組成分布によ
り、種々の分子構造をとることができる。この分子構造
によって、水素添加物は1分子鎖中に結晶性、アモルフ
ァス性並びに結晶性とアモルファス性とを併せもつ特性
等種々の結晶特性のセグメントを含むことができる。
子材保持媒体材複合物に関して、一部、特開平5−23
9256号公報及び特開平5−194763号公報に記
載されている。媒体材としてはこの公報に開示された三
次元連続の網状骨格構造を有するものが本発明において
も、代表的なものとして、好適に使用され、例えばブタ
ジエン重合体の水素添加物、ブタジエン−スチレン共重
合体の水素添加物及びエチレン−プロピレン系共重合体
等が挙げられ、中でも、ブタジエン重合体の水素添加
物、ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物が更に
好ましい。 1.前記ブタジエン重合体の水素添加物はこの重合体の
水素添加率が90%以上のものが好ましく用いられる。
この水素添加物は出発重合体であるブタジエン重合体の
1,4結合と1,2結合の組成及びその組成分布によ
り、種々の分子構造をとることができる。この分子構造
によって、水素添加物は1分子鎖中に結晶性、アモルフ
ァス性並びに結晶性とアモルファス性とを併せもつ特性
等種々の結晶特性のセグメントを含むことができる。
【0025】この水素添加物の結晶特性のセグメントは
具体的には(1)1,4結合ブタジエン単位の水素添加
に基づく、エチレン単位を主として含むエチレンブロッ
クからなる結晶性セグメント(S1)、(2)1,4結
合ブタジエン単位と1,2結合ブタジエン単位の水素添
加に基づく、各々エチレン単位とブチレン単位を主とし
て含むブロックからなるアモルファス性セグメント(S
2)等を挙げることができる。
具体的には(1)1,4結合ブタジエン単位の水素添加
に基づく、エチレン単位を主として含むエチレンブロッ
クからなる結晶性セグメント(S1)、(2)1,4結
合ブタジエン単位と1,2結合ブタジエン単位の水素添
加に基づく、各々エチレン単位とブチレン単位を主とし
て含むブロックからなるアモルファス性セグメント(S
2)等を挙げることができる。
【0026】本発明におけるブタジエン重合体の水素添
加物は結晶性とアモルファス性とを併せもつ結晶特性の
セグメントを有することが好ましい。
加物は結晶性とアモルファス性とを併せもつ結晶特性の
セグメントを有することが好ましい。
【0027】中でも、前記エチレンブロックからなる結
晶性セグメント(S1)と前記エチレン単位とブチレン
単位を含むブロックからなるアモルファス性セグメント
(S2)とを併せもつものが好ましい。この場合、1分
子鎖中の前記エチレンブロックは1つのブロックでも、
又は2つ以上のマルチブロックとして存在してもよい。
また、1分子鎖中の前記エチレンブロックの割合は5〜
80%、効果の点から、好ましくは10〜70%であ
る。さらに、この水素添加物の数平均分子量は3×10
4 以上、効果の点から、好ましくは5×104 以上であ
る。2.前記ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加
物はこの共重合体の水素添加率が90%以上のものが好
ましく用いられる。この水素添加物は出発共重合体のブ
タジエン部の1,4結合、1,2結合及びスチレン部の
組成及びその組成分布により、種々の分子構造をとるこ
とができる。この分子構造によって、水素添加物は1分
子鎖中に結晶性、凝集性、アモルファス性、結晶性とア
モルファス性とを併せもつ特性、凝集性とアモルファス
性とを併せもつ特性並びに結晶性と凝集性とアモルファ
ス性とを併せもつ特性等種々の結晶特性のセグメントを
含むことができる。
晶性セグメント(S1)と前記エチレン単位とブチレン
単位を含むブロックからなるアモルファス性セグメント
(S2)とを併せもつものが好ましい。この場合、1分
子鎖中の前記エチレンブロックは1つのブロックでも、
又は2つ以上のマルチブロックとして存在してもよい。
また、1分子鎖中の前記エチレンブロックの割合は5〜
80%、効果の点から、好ましくは10〜70%であ
る。さらに、この水素添加物の数平均分子量は3×10
4 以上、効果の点から、好ましくは5×104 以上であ
る。2.前記ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加
物はこの共重合体の水素添加率が90%以上のものが好
ましく用いられる。この水素添加物は出発共重合体のブ
タジエン部の1,4結合、1,2結合及びスチレン部の
組成及びその組成分布により、種々の分子構造をとるこ
とができる。この分子構造によって、水素添加物は1分
子鎖中に結晶性、凝集性、アモルファス性、結晶性とア
モルファス性とを併せもつ特性、凝集性とアモルファス
性とを併せもつ特性並びに結晶性と凝集性とアモルファ
ス性とを併せもつ特性等種々の結晶特性のセグメントを
含むことができる。
【0028】この水素添加物の結晶特性のセグメントは
具体的には(1)1,4結合ブタジエン単位の水素添加
に基づく、エチレン単位を主として含むエチレンブロッ
クからなる結晶性セグメント(S1)、(2)1,4結
合ブタジエン単位と1,2結合ブタジエン単位の水素添
加に基づく、各々エチレン単位とブチレン単位を主とし
て含むブロックからなるアモルファス性セグメント(S
2)、(3)スチレン単位を主として含むスチレンブロ
ックからなる凝集性セグメント(S3)、(4)1,2
結合ブタジエン単位とスチレン単位の水素添加に基づ
く、各々ブチレン単位とスチレン単位を主として含むブ
ロックからなるアモルファス性セグメント(S4)、
(5)1,4結合ブタジエン単位と1,2結合ブタジエ
ン単位とスチレン単位の水素添加に基づく、各々エチレ
ン単位とブチレン単位とスチレン単位を主として含むブ
ロックからなるアモルファス性セグメント(S5)等を
挙げることができる。
具体的には(1)1,4結合ブタジエン単位の水素添加
に基づく、エチレン単位を主として含むエチレンブロッ
クからなる結晶性セグメント(S1)、(2)1,4結
合ブタジエン単位と1,2結合ブタジエン単位の水素添
加に基づく、各々エチレン単位とブチレン単位を主とし
て含むブロックからなるアモルファス性セグメント(S
2)、(3)スチレン単位を主として含むスチレンブロ
ックからなる凝集性セグメント(S3)、(4)1,2
結合ブタジエン単位とスチレン単位の水素添加に基づ
く、各々ブチレン単位とスチレン単位を主として含むブ
ロックからなるアモルファス性セグメント(S4)、
(5)1,4結合ブタジエン単位と1,2結合ブタジエ
ン単位とスチレン単位の水素添加に基づく、各々エチレ
ン単位とブチレン単位とスチレン単位を主として含むブ
ロックからなるアモルファス性セグメント(S5)等を
挙げることができる。
【0029】本発明におけるブタジエン−スチレン共重
合体の水素添加物は結晶性とアモルファス性とを併せも
つ特性、凝集性とアモルファス性とを併せもつ特性並び
に結晶性と凝集性とアモルファス性とを併せもつ特性等
の結晶特性のセグメントを有することが好ましい。
合体の水素添加物は結晶性とアモルファス性とを併せも
つ特性、凝集性とアモルファス性とを併せもつ特性並び
に結晶性と凝集性とアモルファス性とを併せもつ特性等
の結晶特性のセグメントを有することが好ましい。
【0030】中でも、次の水素添加物等が好ましく用い
られる。 2−1.前記エチレンブロックからなる結晶性セグメン
ト(S1)と前記エチレン単位とブチレン単位とスチレ
ン単位を含むブロックからなるアモルファス性セグメン
ト(S5)とを併せもつ水素添加物。この場合、1分子
鎖中の前記エチレンブロックは1つのブロックでも、又
は2つ以上のマルチブロックとして存在してもよい。ま
た、1分子鎖中の前記エチレンブロックの割合は5〜8
0%、効果の点から、好ましくは10〜70%である。
さらに、この水素添加物の数平均分子量は3×104 以
上、効果の点から、好ましくは5×104 以上である。 2−2.前記スチレンブロックからなる凝集性セグメン
ト(S3)と前記エチレン単位とブチレン単位を含むブ
ロックからなるアモルファス性セグメント(S2)とを
併せもつ水素添加物。この場合、1分子鎖中の前記スチ
レンブロックは2つ以上のマルチブロックとして存在す
ることが好ましい。また、1分子鎖中の前記スチレンブ
ロックの割合は5〜60%、効果の点から、好ましくは
10〜50%である。さらに、この水素添加物の数平均
分子量は3×104 以上、効果の点から、好ましくは5
×104 以上である。 2−3.前記エチレンブロックからなる結晶性セグメン
ト(S1)と前記スチレンブロックからなる凝集性セグ
メント(S3)と前記エチレン単位とブチレン単位を含
むブロックからなるアモルファス性セグメント(S2)
及び/又は前記エチレン単位とブチレン単位とスチレン
単位を含むブロックからなるアモルファス性セグメント
(S5)とを併せもつ水素添加物。この場合、1分子鎖
中の前記エチレンブロック、前記スチレンブロック及び
前記アモルファス性セグメントはいずれも1つのブロッ
クでも、又は2つ以上のマルチブロックとして存在して
もよい。また、1分子鎖中の前記アモルファス性セグメ
ントの割合は20〜90%、効果の点から、好ましくは
30〜85%である。さらに、この水素添加物の数平均
分子量は3×104 以上、効果の点から、好ましくは5
×104 以上である。 3.前記エチレン−プロピレン系共重合体にはエチレン
−プロピレン二元共重合体及びエチレン−プロピレン−
ジエン三元共重合体が好適に含まれる。好ましいエチレ
ン−プロピレン系共重合体としては、エチレン単位を主
として含むエチレンブロックからなる結晶性セグメント
の割合が5〜60%、効果の点から7〜50%である共
重合体及びプロピレン単位を主として含むプロピレンブ
ロックからなる結晶性セグメントの割合が5〜60%、
効果の点から7〜50%である共重合体等を挙げること
ができる。
られる。 2−1.前記エチレンブロックからなる結晶性セグメン
ト(S1)と前記エチレン単位とブチレン単位とスチレ
ン単位を含むブロックからなるアモルファス性セグメン
ト(S5)とを併せもつ水素添加物。この場合、1分子
鎖中の前記エチレンブロックは1つのブロックでも、又
は2つ以上のマルチブロックとして存在してもよい。ま
た、1分子鎖中の前記エチレンブロックの割合は5〜8
0%、効果の点から、好ましくは10〜70%である。
さらに、この水素添加物の数平均分子量は3×104 以
上、効果の点から、好ましくは5×104 以上である。 2−2.前記スチレンブロックからなる凝集性セグメン
ト(S3)と前記エチレン単位とブチレン単位を含むブ
ロックからなるアモルファス性セグメント(S2)とを
併せもつ水素添加物。この場合、1分子鎖中の前記スチ
レンブロックは2つ以上のマルチブロックとして存在す
ることが好ましい。また、1分子鎖中の前記スチレンブ
ロックの割合は5〜60%、効果の点から、好ましくは
10〜50%である。さらに、この水素添加物の数平均
分子量は3×104 以上、効果の点から、好ましくは5
×104 以上である。 2−3.前記エチレンブロックからなる結晶性セグメン
ト(S1)と前記スチレンブロックからなる凝集性セグ
メント(S3)と前記エチレン単位とブチレン単位を含
むブロックからなるアモルファス性セグメント(S2)
及び/又は前記エチレン単位とブチレン単位とスチレン
単位を含むブロックからなるアモルファス性セグメント
(S5)とを併せもつ水素添加物。この場合、1分子鎖
中の前記エチレンブロック、前記スチレンブロック及び
前記アモルファス性セグメントはいずれも1つのブロッ
クでも、又は2つ以上のマルチブロックとして存在して
もよい。また、1分子鎖中の前記アモルファス性セグメ
ントの割合は20〜90%、効果の点から、好ましくは
30〜85%である。さらに、この水素添加物の数平均
分子量は3×104 以上、効果の点から、好ましくは5
×104 以上である。 3.前記エチレン−プロピレン系共重合体にはエチレン
−プロピレン二元共重合体及びエチレン−プロピレン−
ジエン三元共重合体が好適に含まれる。好ましいエチレ
ン−プロピレン系共重合体としては、エチレン単位を主
として含むエチレンブロックからなる結晶性セグメント
の割合が5〜60%、効果の点から7〜50%である共
重合体及びプロピレン単位を主として含むプロピレンブ
ロックからなる結晶性セグメントの割合が5〜60%、
効果の点から7〜50%である共重合体等を挙げること
ができる。
【0031】これらブタジエン重合体の水素添加物、ブ
タジエン−スチレン共重合体の水素添加物及びエチレン
−プロピレン系共重合体等のような各種熱可塑性エラス
トマーは主に単独で用いられるが、2種以上をブレンド
して用いてもよい。
タジエン−スチレン共重合体の水素添加物及びエチレン
−プロピレン系共重合体等のような各種熱可塑性エラス
トマーは主に単独で用いられるが、2種以上をブレンド
して用いてもよい。
【0032】本発明における媒体材は特に制限されない
が通常のバルク状、粒状、ゲル状、フォーム状、不織布
状等の使用形態をとることができる。また、低分子材を
包含するカプセルを内蔵した形態でも用いることができ
る。
が通常のバルク状、粒状、ゲル状、フォーム状、不織布
状等の使用形態をとることができる。また、低分子材を
包含するカプセルを内蔵した形態でも用いることができ
る。
【0033】また、多量の低分子材と媒体材を含む低分
子材保持媒体材複合物を得るに当たっては、用いる低分
子材と媒体材の各々の溶解度パラメーター値の差が3以
下、効果の点から好ましくは2.5以下となるよう、両
材料が選択される。この差が3を越えると相溶性の点か
ら、低分子材を多量に保持されにくく、高分子組成物の
低弾性率化に障害となり、また、低分子材のブリードが
発生し易くなるので、好ましくない。
子材保持媒体材複合物を得るに当たっては、用いる低分
子材と媒体材の各々の溶解度パラメーター値の差が3以
下、効果の点から好ましくは2.5以下となるよう、両
材料が選択される。この差が3を越えると相溶性の点か
ら、低分子材を多量に保持されにくく、高分子組成物の
低弾性率化に障害となり、また、低分子材のブリードが
発生し易くなるので、好ましくない。
【0034】さらに、低分子材と媒体材の重量比は1以
上であり、効果の点から2以上が好ましく、3以上がさ
らに好ましい。この重量比が1未満では非常に低弾性率
の高分子組成物を得ることが困難となり、本発明の目的
を達成することができない。
上であり、効果の点から2以上が好ましく、3以上がさ
らに好ましい。この重量比が1未満では非常に低弾性率
の高分子組成物を得ることが困難となり、本発明の目的
を達成することができない。
【0035】低分子材と媒体材を含む複合物の生成方法
は低分子材及び媒体材の種類、特性、混合割合等によ
り、公知の方法を含む最適な方法を用いればよく、特に
制限されない。前出の特開平5−239256号公報に
記載の方法も1つの方法である。
は低分子材及び媒体材の種類、特性、混合割合等によ
り、公知の方法を含む最適な方法を用いればよく、特に
制限されない。前出の特開平5−239256号公報に
記載の方法も1つの方法である。
【0036】本発明における高分子材料は汎用性のある
材料であればよく、特に制限されない。即ち、通常の熱
可塑性材料又は熱硬化性材料を広く用いることができ
る。
材料であればよく、特に制限されない。即ち、通常の熱
可塑性材料又は熱硬化性材料を広く用いることができ
る。
【0037】熱可塑性材料としては例えば、スチレン系
(ブタジエンスチレン系、イソプレンスチレン系等)、
塩化ビニル系、オレフィン系(ブタジエン系、イソプレ
ン系、エチレンプロピレン系等)、エステル系、アミド
系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並び
に、それらの水素添加物、その他による変性物、スチレ
ン系、ABS系、オレフィン系(エチレン系、プロピレ
ン系、エチレンプロピレン系、エチレンスチレン系、プ
ロピレンスチレン系等)、アクリル酸エステル系(アク
リル酸メチル系等)、メタクリル酸エステル系(メタク
リル酸メチル系等)、カーボネート系、アセタール系、
ナイロン系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエテ
ール系等)、ハロゲン化オレフィン系(塩化ビニル系、
四フッ化エチレン系、フッ化−塩化エチレン系、フッ化
エチレンプロピレン系等)、セルロース系(アセチルセ
ルロース系、エチルセルロース系等)、ビニリデン系、
ビニルブチラール系、アルキレンオキサイド系(プロピ
レンオキサイド系等)等の熱可塑性樹脂、及びこれらの
樹脂のゴム変性物などが挙げられる。
(ブタジエンスチレン系、イソプレンスチレン系等)、
塩化ビニル系、オレフィン系(ブタジエン系、イソプレ
ン系、エチレンプロピレン系等)、エステル系、アミド
系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並び
に、それらの水素添加物、その他による変性物、スチレ
ン系、ABS系、オレフィン系(エチレン系、プロピレ
ン系、エチレンプロピレン系、エチレンスチレン系、プ
ロピレンスチレン系等)、アクリル酸エステル系(アク
リル酸メチル系等)、メタクリル酸エステル系(メタク
リル酸メチル系等)、カーボネート系、アセタール系、
ナイロン系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエテ
ール系等)、ハロゲン化オレフィン系(塩化ビニル系、
四フッ化エチレン系、フッ化−塩化エチレン系、フッ化
エチレンプロピレン系等)、セルロース系(アセチルセ
ルロース系、エチルセルロース系等)、ビニリデン系、
ビニルブチラール系、アルキレンオキサイド系(プロピ
レンオキサイド系等)等の熱可塑性樹脂、及びこれらの
樹脂のゴム変性物などが挙げられる。
【0038】一方、熱硬化性材料即ち、硬化剤の存在下
又は非存在下で熱硬化する材料としては例えば、エチレ
ンプロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエ
ン三元共重合体ゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NB
R)、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレ
ンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム
(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジ
エンゴム(BR)、アクリルゴム、エチレン−酢ビゴム
(EVA)、ポリウレタン等の一般ゴム、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、エチレンアクリルゴム、ポリエステル
エラストマー、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、
ハイパロン、塩素化ポリエチレン等の特殊ゴム、フェノ
ール、ユリア、メラミン、アニリン、不飽和ポリエステ
ル、ジアリルフタレート、エポキシアルキド、ケイ素樹
脂、ポリイミド、などの各熱硬化性樹脂が挙げられる。
又は非存在下で熱硬化する材料としては例えば、エチレ
ンプロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエ
ン三元共重合体ゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NB
R)、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレ
ンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム
(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジ
エンゴム(BR)、アクリルゴム、エチレン−酢ビゴム
(EVA)、ポリウレタン等の一般ゴム、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、エチレンアクリルゴム、ポリエステル
エラストマー、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、
ハイパロン、塩素化ポリエチレン等の特殊ゴム、フェノ
ール、ユリア、メラミン、アニリン、不飽和ポリエステ
ル、ジアリルフタレート、エポキシアルキド、ケイ素樹
脂、ポリイミド、などの各熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0039】高分子材料としては、例えば、エチレンプ
ロピレンゴム、エチレンプロピレンジエン三元共重合体
ゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、ブタジエンゴム等が効果の点から、好ましく用い
られる。本発明においては低分子材と高分子材料の各々
の溶解度パラメーター値の差が4以下、効果の点から好
ましくは3以下となるように、両材料が選択される。低
分子材は低分子材保持媒体材複合物の形で高分子材料と
混合されるが、この場合も低分子材と高分子材料の相溶
性が問題となる。このパラメーターの差が4を越えると
相溶性の点から前記複合物中に多量に保持された低分子
材材は高分子材料中に保持されにくく、高分子組成物の
弾性率の低下に支障をきたし、また低分子材のブリード
が発生し易くなるので好ましくない。
ロピレンゴム、エチレンプロピレンジエン三元共重合体
ゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、ブタジエンゴム等が効果の点から、好ましく用い
られる。本発明においては低分子材と高分子材料の各々
の溶解度パラメーター値の差が4以下、効果の点から好
ましくは3以下となるように、両材料が選択される。低
分子材は低分子材保持媒体材複合物の形で高分子材料と
混合されるが、この場合も低分子材と高分子材料の相溶
性が問題となる。このパラメーターの差が4を越えると
相溶性の点から前記複合物中に多量に保持された低分子
材材は高分子材料中に保持されにくく、高分子組成物の
弾性率の低下に支障をきたし、また低分子材のブリード
が発生し易くなるので好ましくない。
【0040】また、低分子材と高分子材料の重量比は
0.3以上であり、効果の点から好ましくは0.4以
上、より好ましくは0.5以上を要する。この重量比が
0.3未満では非常に低弾性率の高分子組成物を得るこ
とが難しくなるので好ましくない。
0.3以上であり、効果の点から好ましくは0.4以
上、より好ましくは0.5以上を要する。この重量比が
0.3未満では非常に低弾性率の高分子組成物を得るこ
とが難しくなるので好ましくない。
【0041】本発明の低分子材保持媒体材複合物と高分
子材料の混合方法は制限されないが両者の特性、混合割
合等により、公知の方法を含む最適な方法を採用すれば
よい。これにより本発明の高分子組成物が容易に得られ
る。
子材料の混合方法は制限されないが両者の特性、混合割
合等により、公知の方法を含む最適な方法を採用すれば
よい。これにより本発明の高分子組成物が容易に得られ
る。
【0042】本発明の高分子組成物は25℃におけるア
スカーC硬度が25〜75、好ましくは効果の点から、
30〜70であり、アスカーC硬度が25未満では圧縮
永久歪が大となり、アスカーC硬度が75を越えると目
的とする低弾性率の材料とはなりえず、好ましくない。
スカーC硬度が25〜75、好ましくは効果の点から、
30〜70であり、アスカーC硬度が25未満では圧縮
永久歪が大となり、アスカーC硬度が75を越えると目
的とする低弾性率の材料とはなりえず、好ましくない。
【0043】また、本発明の高分子組成物は25℃、5
Hzにおける損失正接(tanδ)が0.05〜1、好
ましくは効果の点から0.07〜1であり、損失正接が
0.05未満では目的とする高ロス特性の材料とはなり
えず、損失正接が1を越えると弾性率等諸物性の温度依
存性が大きくなり好ましくない。
Hzにおける損失正接(tanδ)が0.05〜1、好
ましくは効果の点から0.07〜1であり、損失正接が
0.05未満では目的とする高ロス特性の材料とはなり
えず、損失正接が1を越えると弾性率等諸物性の温度依
存性が大きくなり好ましくない。
【0044】本発明の高分子組成物には、必要に応じ
て、更に、次のような充填材を配合してもよい。例え
ば、クレー、ケイ藻土、カーボンブラック、シリカ、タ
ルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミ
ニウム等の鱗片状無機充填剤、各種の金属粉、木片、ガ
ラス粉、セラミックス粉、粒状ないし粉末ポリマー等の
粒状ないし粉末状固体充填剤、その他各種の天然又は人
工の短繊維、長繊維(例えば、ワラ、毛、ガラスファイ
バー、金属ファイバー、その他各種のポリマーファイバ
ー等)等を配合することができる。
て、更に、次のような充填材を配合してもよい。例え
ば、クレー、ケイ藻土、カーボンブラック、シリカ、タ
ルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミ
ニウム等の鱗片状無機充填剤、各種の金属粉、木片、ガ
ラス粉、セラミックス粉、粒状ないし粉末ポリマー等の
粒状ないし粉末状固体充填剤、その他各種の天然又は人
工の短繊維、長繊維(例えば、ワラ、毛、ガラスファイ
バー、金属ファイバー、その他各種のポリマーファイバ
ー等)等を配合することができる。
【0045】本発明の高分子組成物は、あらゆる産業分
野、特に家電、スポーツ用品、産業機器、精密機器、輸
送機器、建築、土木、医療、レジャー等に好適に用いら
れる。
野、特に家電、スポーツ用品、産業機器、精密機器、輸
送機器、建築、土木、医療、レジャー等に好適に用いら
れる。
【0046】以下に本発明の高分子組成物の用途に関
し、詳述する。本発明の高分子組成物は、多量の液体の
ような低分子材を保持することが可能であるため弾性率
を極めて低い範囲までコントロールできる。本組成物は
幅広い産業分野における商品の提供が可能である。例え
ば、防振・制振・緩衝材としてはシール材、パッキン
グ、ガスケット、グロメット等の固定部材、マウント、
ホルダー、インシュレーター等の支持部材、ストッパ
ー、クッション、バンパー等の緩衝部材が挙げられる。
また、本組成物は例えば製品として、クーラー、洗濯
機、冷蔵庫、扇風機、掃除機、ドライヤー、プリンタ
ー、送風機等の振動・音を発生する装置又は家電製品に
好ましく用いられる。更に衝撃吸収材としてグラブ、ミ
ット、ゴルフクラブ、テニスラケット等のスポーツ用
品、靴中底用、各種玩具、オーディオ機器、電子・電気
機器、あるいはベッド、椅子、特に長時間同じ姿勢を続
ける医療用ベッド、理容用・美容用ベッド、観劇用椅
子、さらには振動をうける車輌用座席用材料として好適
に用いられる。
し、詳述する。本発明の高分子組成物は、多量の液体の
ような低分子材を保持することが可能であるため弾性率
を極めて低い範囲までコントロールできる。本組成物は
幅広い産業分野における商品の提供が可能である。例え
ば、防振・制振・緩衝材としてはシール材、パッキン
グ、ガスケット、グロメット等の固定部材、マウント、
ホルダー、インシュレーター等の支持部材、ストッパ
ー、クッション、バンパー等の緩衝部材が挙げられる。
また、本組成物は例えば製品として、クーラー、洗濯
機、冷蔵庫、扇風機、掃除機、ドライヤー、プリンタ
ー、送風機等の振動・音を発生する装置又は家電製品に
好ましく用いられる。更に衝撃吸収材としてグラブ、ミ
ット、ゴルフクラブ、テニスラケット等のスポーツ用
品、靴中底用、各種玩具、オーディオ機器、電子・電気
機器、あるいはベッド、椅子、特に長時間同じ姿勢を続
ける医療用ベッド、理容用・美容用ベッド、観劇用椅
子、さらには振動をうける車輌用座席用材料として好適
に用いられる。
【0047】また、義足、義手、ロボット、心電図測定
用電極材、低周波治療器用電極材等の医療機器にも用い
られる。更に超低硬度ゴムとしてOA機器用、免震ゴ
ム、防振ゴム、さらにはレース用タイヤ等にも用いられ
る。また低硬度プラスチックとして各種の成形材料とし
て好適である。また低分子材の外部への放出のコントロ
ールが可能であるため、芳香剤、医療用剤、機能材等の
放出性を利用した各種徐放性材料にも用いられる。
用電極材、低周波治療器用電極材等の医療機器にも用い
られる。更に超低硬度ゴムとしてOA機器用、免震ゴ
ム、防振ゴム、さらにはレース用タイヤ等にも用いられ
る。また低硬度プラスチックとして各種の成形材料とし
て好適である。また低分子材の外部への放出のコントロ
ールが可能であるため、芳香剤、医療用剤、機能材等の
放出性を利用した各種徐放性材料にも用いられる。
【0048】また、各種の液体のような低分子材を固体
状として取り扱えることから、電解液膜、液晶膜、接着
膜、塗料膜等の機能材料としての用途が好適である。
状として取り扱えることから、電解液膜、液晶膜、接着
膜、塗料膜等の機能材料としての用途が好適である。
【0049】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが本発明の主旨を越えないかぎり、本実施例に
限定されるものではない。
説明するが本発明の主旨を越えないかぎり、本実施例に
限定されるものではない。
【0050】各種の測定は下記の方法によった。数平均
分子量の測定はゲルパーミエイションクロマトグラフィ
[GPC;東ソー製GMH−XL(2本直列)]により
行い、示差屈折率(RI)を用いて、単分散ポリスチレ
ンを標準としてポリスチレン換算で行った。
分子量の測定はゲルパーミエイションクロマトグラフィ
[GPC;東ソー製GMH−XL(2本直列)]により
行い、示差屈折率(RI)を用いて、単分散ポリスチレ
ンを標準としてポリスチレン換算で行った。
【0051】tanδの測定は、粘弾性測定装置(レオ
メトリックス社製)を使用し、温度25°C、歪み10
%、周波数5Hzで行った。
メトリックス社製)を使用し、温度25°C、歪み10
%、周波数5Hzで行った。
【0052】しみ出し率(%)はブリード性の指標であ
り、その測定は3cm×3cm×3cmのサンプルを65°
C、40時間、オーブンで加熱後、その立方形のサンプ
ルの上面と下面に紙を貼り、液体(低分子材)が付いた
この紙を取り除き、紙の貼付前後のサンプルの重量変化
から算出した。
り、その測定は3cm×3cm×3cmのサンプルを65°
C、40時間、オーブンで加熱後、その立方形のサンプ
ルの上面と下面に紙を貼り、液体(低分子材)が付いた
この紙を取り除き、紙の貼付前後のサンプルの重量変化
から算出した。
【0053】液体の粘度及び溶解度パラメーターの測定
は常法により行った。 〔実施例1〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(40℃、70r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を145℃、15分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度21を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.18を示した。
は常法により行った。 〔実施例1〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(40℃、70r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を145℃、15分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度21を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.18を示した。
【0054】このように、得られた高分子組成物の硬化
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
【0055】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) アジピン酸ジオクチル 媒体材 水添SBR3)(数平均分子量10×104 ) 高分子材料 NR1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 2センチポイズ 液体と媒体材とのSP値2)の差 0.1 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.3 液体と媒体材との混合重量比 4 液体と高分子材料との混合重量比 2 ──────────────────────────────── 1)NRは予め下記混合物にしておき、使用に供した。
【0056】 NR 100重量部 白艶華CC 36重量部 カーボン 3重量部 硫黄 2重量部 その他(促進剤等) 15重量部 2)溶解度パラメーター値 3)ポリブタジエンとブタジエン/スチレンランダム共
重合体との2ブロック共重合体を水添して得られた、ポ
リエチレンとエチレン/スチレンランダム共重合体との
2ブロック共重合体。
重合体との2ブロック共重合体を水添して得られた、ポ
リエチレンとエチレン/スチレンランダム共重合体との
2ブロック共重合体。
【0057】〔実施例2〕下記に示した材料で、液体
(低分子材)と媒体材を高剪断型混合機で混合し(16
0℃、4,000r.p.m.、1時間)、液体保持媒
体材複合物を得た。この複合物は液体のブリードは少な
く、均一なものであった。次に、この複合物と下記に示
した高分子材料とをブラベンダーで混合し(50℃、5
0r.p.m.、10分間)、高分子組成物を得た。こ
の高分子組成物を160℃、50分間硬化させた。得ら
れた硬化物は25℃アスカーC硬度25を示した。これ
ら高分子組成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリー
ドは少なく、均一なものであった。これはしみ出し率が
0.2%であることからも明らかである。また、tan
δ値は大きく、0.16を示した。
(低分子材)と媒体材を高剪断型混合機で混合し(16
0℃、4,000r.p.m.、1時間)、液体保持媒
体材複合物を得た。この複合物は液体のブリードは少な
く、均一なものであった。次に、この複合物と下記に示
した高分子材料とをブラベンダーで混合し(50℃、5
0r.p.m.、10分間)、高分子組成物を得た。こ
の高分子組成物を160℃、50分間硬化させた。得ら
れた硬化物は25℃アスカーC硬度25を示した。これ
ら高分子組成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリー
ドは少なく、均一なものであった。これはしみ出し率が
0.2%であることからも明らかである。また、tan
δ値は大きく、0.16を示した。
【0058】このように、得られた高分子組成物の硬化
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
【0059】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) ナフテン系オイル3) 媒体材 水添SBR4)(数平均分子量10×104 ) 高分子材料 EPDM1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 6センチポイズ 液体と媒体材とのSP値2)の差 0.5 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.5 液体と媒体材との混合重量比 4 液体と高分子材料との混合重量比 4 ──────────────────────────────── 1)EPDM(日本合成ゴム社製EP33)は予め下記
混合物にしておき、使用に供した。
混合物にしておき、使用に供した。
【0060】 EPDM 100重量部 ZnO 5重量部 硫黄 1.5重量部 その他(促進剤等) 3重量部 2)溶解度パラメーター値 3)日本サン石油社製 サンセン430 4)ポリブタジエンとブタジエン/スチレンランダム共
重合体との2ブロック共重合体を水添して得られた、ポ
リエチレンとエチレン/スチレンランダム共重合体との
2ブロック共重合体。 〔実施例3〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(40℃、70r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を145℃、15分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度21を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.15を示した。
重合体との2ブロック共重合体を水添して得られた、ポ
リエチレンとエチレン/スチレンランダム共重合体との
2ブロック共重合体。 〔実施例3〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(40℃、70r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を145℃、15分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度21を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.15を示した。
【0061】このように、得られた高分子組成物の硬化
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
【0062】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) 合成アロマ系オイル3) 媒体材 水添SBR4)(数平均分子量10×104 ) 高分子材料 NR1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 2センチポイズ 液体と媒体材とのSP値2)の差 0.1 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.3 液体と媒体材との混合重量比 4 液体と高分子材料との混合重量比 2 ──────────────────────────────── 1)NRは予め下記混合物にしておき、使用に供した。
【0063】 NR 100重量部 白艶華CC 36重量部 カーボン 3重量部 硫黄 2重量部 その他(促進剤等) 15重量部 2)溶解度パラメーター値 3)日本サン石油社製 Z300 4)日本合成ゴム社製 E4400P (ポリスチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレ
ンとのブロック共重合体) 〔実施例4〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(50℃、50r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を160℃、50分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度25を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.20を示した。
ンとのブロック共重合体) 〔実施例4〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(50℃、50r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を160℃、50分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度25を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.20を示した。
【0064】このように、得られた高分子組成物の硬化
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
【0065】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) ナフテン系オイル3) 媒体材 水添SBR4)(数平均分子量10×104 ) 高分子材料 EPDM1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 6センチポイズ 液体と媒体材とのSP値2)の差 0.5 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.5 液体と媒体材との混合重量比 4 液体と高分子材料との混合重量比 4 ──────────────────────────────── 1)EPDM(日本合成ゴム社製EP33)は予め下記
混合物にしておき、使用に供した。
混合物にしておき、使用に供した。
【0066】 EPDM 100重量部 ZnO 5重量部 硫黄 1.5重量部 その他(促進剤等) 3重量部 2)溶解度パラメーター値 3)日本サン石油社製 サンセン430 4)日本合成ゴム社製 E4400P (ポリスチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレ
ンとのブロック共重合体) 〔実施例5〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(40℃、70r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を145℃、15分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度21を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.16を示した。
ンとのブロック共重合体) 〔実施例5〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(40℃、70r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を145℃、15分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度21を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.16を示した。
【0067】このように、得られた高分子組成物の硬化
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
【0068】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) パラフィン系オイル3) 媒体材 水添BR4)(数平均分子量10×104 ) 高分子材料 NR1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 2センチポイズ 液体と媒体材とのSP値2)の差 0.1 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.3 液体と媒体材との混合重量比 4 液体と高分子材料との混合重量比 2 ──────────────────────────────── 1)NRは予め下記混合物にしておき、使用に供した。
【0069】 NR 100重量部 白艶華CC 36重量部 カーボン 3重量部 硫黄 2重量部 その他(促進剤等) 15重量部 2)溶解度パラメーター値 3)日本サン石油社製 サンパー110 4)日本合成ゴム社製 E6100P (ポリエチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレ
ンとのブロック共重合体) 〔実施例6〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(50℃、50r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を160℃、50分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度25を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.14を示した。
ンとのブロック共重合体) 〔実施例6〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
媒体材を高剪断型混合機で混合し(160℃、4,00
0r.p.m.、1時間)、液体保持媒体材複合物を得
た。この複合物は液体のブリードは少なく、均一なもの
であった。次に、この複合物と下記に示した高分子材料
とをブラベンダーで混合し(50℃、50r.p.
m.、10分間)、高分子組成物を得た。この高分子組
成物を160℃、50分間硬化させた。得られた硬化物
は25℃アスカーC硬度25を示した。これら高分子組
成物及び硬化物はいずれも低分子材のブリードは少な
く、均一なものであった。これはしみ出し率が0.1%
であることからも明らかである。また、tanδ値は大
きく、0.14を示した。
【0070】このように、得られた高分子組成物の硬化
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
物は汎用の低分子材及び高分子材料等を用いているた
め、汎用性があり、多量の低分子材を保持した非常に低
弾性率の材料であり、高ロス特性の材料であることがわ
かった。
【0071】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) パラフィン系オイル3) 媒体材 水添BR4)(数平均分子量10×104 ) 高分子材料 EPDM1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 6センチポイズ 液体と媒体材とのSP値2)の差 0.5 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.5 液体と媒体材との混合重量比 4 液体と高分子材料との混合重量比 4 ──────────────────────────────── 1)EPDM(日本合成ゴム社製EP33)は予め下記
混合物にしておき、使用に供した。
混合物にしておき、使用に供した。
【0072】 EPDM 100重量部 ZnO 5重量部 硫黄 1.5重量部 その他(促進剤等) 3重量部 2)溶解度パラメーター値 3)日本サン石油社製 サンパー110 4)日本合成ゴム社製 E6100P (ポリエチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレ
ンとのブロック共重合体) 〔比較例1〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
高分子材料との混合をブラベンダーにて試みたが、液体
を保持した均一な高分子組成物は得られなかった。
ンとのブロック共重合体) 〔比較例1〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
高分子材料との混合をブラベンダーにて試みたが、液体
を保持した均一な高分子組成物は得られなかった。
【0073】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) アジピン酸ジオクチル 高分子材料 NR1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 2センチポイズ 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.3 液体と高分子材料との混合重量比 2 ──────────────────────────────── 1)NRは予め下記混合物にしておき、使用に供した。
【0074】 NR 100重量部 白艶華CC 36重量部 カーボン 3重量部 硫黄 2重量部 その他(促進剤等) 15重量部 2)溶解度パラメーター値 〔比較例2〕下記に示した材料で、液体(低分子材)と
高分子材料との混合をブラベンダーにて試みたが、液体
を保持した均一な高分子組成物は得られなかった。
高分子材料との混合をブラベンダーにて試みたが、液体
を保持した均一な高分子組成物は得られなかった。
【0075】 材料 ──────────────────────────────── 液体(低分子材) ナフテン系オイル3) 高分子材料 EPDM1) ──────────────────────────────── 液体の粘度(100℃) 6センチポイズ 液体と高分子材料とのSP値2)の差 0.5 液体と高分子材料との混合重量比 4 ──────────────────────────────── 1)EPDM(日本合成ゴム社製EP33)は予め下記
混合物にしておき、使用に供した。
混合物にしておき、使用に供した。
【0076】 EPDM 100重量部 ZnO 5重量部 硫黄 1.5重量部 その他(促進剤等) 3重量部 2)溶解度パラメーター値 3)日本サン石油社製 サンセン430
【0077】
【発明の効果】本発明の高分子組成物は上記構成とした
ので、非常に低弾性率であり、高ロス特性を有し、低分
子材のブリード(抑制)性、諸特性、生産性、経済性、
汎用性に優れるという効果を有する。
ので、非常に低弾性率であり、高ロス特性を有し、低分
子材のブリード(抑制)性、諸特性、生産性、経済性、
汎用性に優れるという効果を有する。
Claims (6)
- 【請求項1】 低分子材と媒体材とを含む低分子材保持
媒体材複合物(A)と高分子材料(B)とを含む高分子
組成物であって、 該低分子材が100℃において5×105 センチポイズ
以下の粘度を有し、 該低分子材と該媒体材の各々の溶解度パラメーター値の
差が3以下であり、 該低分子材と該媒体材の重量比が1以上であり、 該低分子材と該高分子材料の各々の溶解度パラメーター
値の差が4以下であり、及び 該低分子材と該高分子材料の重量比が0.3以上であ
る、ことを特徴とする高分子組成物。 - 【請求項2】 前記高分子組成物は25°Cにおけるア
スカーC硬度が25〜75であり、かつ25°C、5H
zにおける損失正接(tanδ)が0.05〜1である
特性を有する、ことを特徴とする請求項1記載の高分子
組成物。 - 【請求項3】 前記媒体材が三次元連続の網状骨格構造
を有するものである、ことを特徴とする請求項1記載の
高分子組成物。 - 【請求項4】 前記媒体材が熱可塑性エラストマーであ
る、ことを特徴とする請求項1記載の高分子組成物。 - 【請求項5】 前記熱可塑性エラストマーがブタジエン
重合体の水素添加物又はブタジエン−スチレン共重合体
の水素添加物である、ことを特徴とする請求項4記載の
高分子組成物。 - 【請求項6】 前記高分子材料がエチレンプロピレンゴ
ム、エチレンプロピレンジエン三元共重合体ゴム、天然
ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム又はブ
タジエンゴムである、ことを特徴とする請求項1記載の
高分子組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27224694A JPH0841363A (ja) | 1993-11-17 | 1994-11-07 | 高分子組成物 |
EP94118155A EP0653464A3 (en) | 1993-11-17 | 1994-11-17 | Low modulus polymer composition and process for making the same. |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28847293 | 1993-11-17 | ||
JP6-113202 | 1994-05-26 | ||
JP11320294 | 1994-05-26 | ||
JP5-288472 | 1994-05-26 | ||
JP27224694A JPH0841363A (ja) | 1993-11-17 | 1994-11-07 | 高分子組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841363A true JPH0841363A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=27312457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27224694A Pending JPH0841363A (ja) | 1993-11-17 | 1994-11-07 | 高分子組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0841363A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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