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JPH0832678A - 通信網設計装置 - Google Patents

通信網設計装置

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Publication number
JPH0832678A
JPH0832678A JP16683094A JP16683094A JPH0832678A JP H0832678 A JPH0832678 A JP H0832678A JP 16683094 A JP16683094 A JP 16683094A JP 16683094 A JP16683094 A JP 16683094A JP H0832678 A JPH0832678 A JP H0832678A
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JP
Japan
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traffic
storage unit
station
terminal station
exchanges
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Application number
JP16683094A
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English (en)
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JP3232891B2 (ja
Inventor
Koji Minegishi
厚司 峯岸
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP16683094A priority Critical patent/JP3232891B2/ja
Publication of JPH0832678A publication Critical patent/JPH0832678A/ja
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Publication of JP3232891B2 publication Critical patent/JP3232891B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用の通信網設計ソフトウエアを用いること
なく、トラフィックの二重帰属に従う通信網を設計でき
る通信網設計装置を提供する。 【構成】 トラフィック計算手段11により、二重帰属
対象となる発着信端局間を結ぶ2経路を構成する各交換
局間のトラフィック負荷を算出し、このトラフィック負
荷をトラフィック統合手段12により、対応するトラフ
ィック需要に加算し、これら各交換局間を直通ルーティ
ングで設計する指示を記憶し、直通ルーティングが指示
されている場合には、回線数計算手段13により、その
トラフィック負荷に対して接続品質規定を満足する回線
数を計算し、直通ルーティングが指示されていない場合
には、遠近回転法に基づいて対応するトラフィック負荷
からトラフィック・ルーティングと回線数を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信網設計装置に関
し、特にトラフィックを発着信する複数の端局および各
端局間のトラフィックを中継交換する中継局の2種類の
交換局から構成され、トラフィックを2つの中継局への
経路に分散して運ぶトラフィックの二重帰属に従った通
信網を設計する通信網設計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、通信網を設計する方法としては、
遠近回転法に基づき交換局間のトラフィック量と回線設
定に必要なコストとを考慮して、経済的なトラフィック
・ルーティングと回線数とを決定する方法が提案されて
いる(例えば、NEC RESEARCH & DEV
ELOPMENT,No.73,pp.43-52,April 1984 「Plan
ning an Urban Area Digital Telephone Junction Netw
ork 」、または電子情報通信学会技術研究報告IN−1
32「回線交換網における回線設定方法の一検討」な
ど)。また、通信網の信頼性を考慮した方法として、端
局からのトラフィックを2つの中継局への経路に分散し
て運ぶトラフィックの二重帰属についても提案されてい
る(例えば、CCITT/現ITU−T「GAS3−G
ENERAL NETWORK PLANNING」(G
ENEVA,1983)ChapterV,Section 9.2.3.1 "Loadpartition
of switching exchange"など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来の通信網設計方法では、前者によれば、一般の通
信網においてトラフィックの二重帰属はほとんど考慮さ
れていないため、既存の通信網設計ソフトウェアの多く
では、通信網の信頼性向上を目的として、トラフィック
を二重帰属させる通信網設計が不可能であった。一方、
後者によれば、トラフィックの二重帰属のみに従う設計
しかできず、前者の既存通信網に適用されている遠近回
転法に従うトラフィック・ルーティングによる通信網設
計を行う部分と混在させたい場合には適用できないとい
う問題があった。
【0004】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、遠近回転法に従うトラフィック・ルーティ
ングによる通信網設計ソフトウエアを使って、トラフィ
ックの二重帰属に従う通信網設計を可能にするととも
に、遠近回転法に従うトラフィック・ルーティングによ
る通信網設計を行う部分とトラフィックの二重帰属を行
う部分とが混在する場合の通信網設計にも対応すること
ができる通信網設計装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による通信網設計装置は、各種情報を
記憶する記憶装置と、この記憶装置内の情報に基づき通
信網を設計するデータ処理装置とから構成され、記憶装
置は、各端局のトラフィックを二重帰属させる第1およ
び第2順位の中継局をそれぞれ記憶する二重帰属先記憶
部と、二重帰属の対象となる発信端局および着信端局の
組合せを記憶する二重帰属対象記憶部と、すべての発信
端局および着信端局間のトラフィック需要を記憶するト
ラフィック需要記憶部と、各交換局間における二重帰属
に関するトラフィック負荷の計算値を一時的に記憶する
トラフィック計算記憶部と、直通ルーティングとして最
終群回線数を計算すべき端局および二重帰属先中継局間
と、二重帰属先の中継局相互間とを記憶する制約条件記
憶部とを有し、データ処理装置は、二重帰属対象記憶部
に記憶されている二重帰属対象となる発信端局および着
信端局の組合せを参照して、トラフィック需要記憶部内
のトラフィック需要から発信端局および着信端局間で二
重帰属に基づく2つの経路におけるトラフィック負荷を
それぞれ計算し、これら各トラフィック負荷を2つの経
路を構成する各交換局間のトラフィック負荷として、ト
ラフィック計算記憶部内の対応するトラフィック負荷に
加算して格納するトラフィック計算手段と、各発信端局
および着信端局間で二重帰属させるトラフィック需要を
トラフィック需要記憶部から減じ、トラフィック計算記
憶部の記憶する各トラフィック負荷をトラフィック需要
記憶部内の対応する交換局間のトラフィック需要に加算
して格納するとともに、制約条件記憶部に各交換局間を
直通ルーティングで設計する指示を格納するトラフィッ
ク統合手段と、制約条件記憶部内の直通ルーティング指
示を参照し、直通ルーティングが指示されている交換局
間については、これに対応するトラフィック需要記憶部
内のトラフィック負荷に対して所定の接続品質規定を満
足する回線数を計算し、直通ルーティングが指示されて
いない交換局間については、遠近回転法に基づいてトラ
フィック負荷からトラフィック・ルーティングと回線数
を計算する回線数計算手段とを備えるものである。
【0006】また、記憶装置は、各交換局間の遠近を示
す情報を記憶する交換局間遠近記憶部を備え、データ処
理装置のトラフィック計算手段は、交換局間遠近記憶部
内の情報に基づき、発信端局および着信端局の組合せに
対して二重帰属を適用するか否かを判断するようにした
ものである。また、記憶装置は、1つの局舎に複数の交
換局が収容されているマルチユニット局の情報を記憶す
るマルチユニット局情報記憶部を備え、データ処理装置
のトラフィック計算手段は、マルチユニット局情報記憶
部内の情報に基づき、発信端局および着信端局の組合せ
に対して二重帰属を適用するか否かを判断するようにし
たものである。
【0007】さらに、記憶装置は、トラフィック計算記
憶部の代わりに、それぞれ各交換局間における二重帰属
に関するトラフィック負荷の計算値を一時的に記憶する
第1および第2のトラフィック計算記憶部を有し、デー
タ処理装置は、トラフィック計算手段の代わりに、二重
帰属対象記憶部に記憶されている二重帰属対象となる発
信端局および着信端局の組合せを参照して、トラフィッ
ク需要記憶部内のトラフィック需要から発信端局および
着信端局間で二重帰属に基づく2つの経路におけるトラ
フィック負荷をそれぞれ計算し、これら各トラフィック
負荷を発信端局の二重帰属先中継局のみを経由する2つ
の経路を構成する各交換局間のトラフィック負荷とし
て、第1のトラフィック計算記憶部内の対応するトラフ
ィック負荷に加算し格納する第1のトラフィック計算手
段と、第1のトラフィック計算記憶部からトラフィック
負荷が「正」の中継局および着信端局の組合せを参照
し、このトラフィック負荷から中継局および着信端局間
で二重帰属に基づく2つの経路におけるトラフィック負
荷をそれぞれ計算し、これら各トラフィック負荷を着信
端局の二重帰属先中継局のみを経由する2つの経路を構
成する各交換局間のトラフィック負荷として、第2のト
ラフィック計算記憶部内の対応するトラフィック負荷に
加算して格納する第2のトラフィック計算手段とを有す
るとともに、トラフィック統合手段の代わりに、第1の
トラフィック計算手段における発信端局および着信端局
間で二重帰属させるトラフィック需要をトラフィック需
要記憶部から減じ、第1および第2のトラフィック計算
記憶部内に記憶するトラフィック負荷をトラフィック需
要記憶部内の対応する交換局間のトラフィック需要に加
算して格納するとともに、制約条件記憶部に各交換局間
を直通ルーティングで設計する指示を記憶するトラフィ
ック統合手段とを有するものである。
【0008】
【作用】したがって、トラフィック計算手段により、二
重帰属対象となる発信端局および着信端局の組合せに対
して、トラフィック需要記憶部内のトラフィック需要か
ら発信端局および着信端局間の二重帰属に基づく2つの
経路におけるトラフィック負荷がそれぞれ計算され、こ
れら各トラフィック負荷を2つの経路を構成する各交換
局間のトラフィック負荷として、トラフィック計算記憶
部内の対応するトラフィック負荷に加算して格納され、
トラフィック統合手段により、各発信端局および着信端
局間で二重帰属させるトラフィック需要がトラフィック
需要記憶部から減算され、トラフィック計算記憶部内の
各トラフィック負荷がトラフィック需要記憶部内の対応
する交換局間のトラフィック需要に加算され格納される
とともに、制約条件記憶部に各交換局間を直通ルーティ
ングで設計する指示が格納され、回線数計算手段によ
り、制約条件記憶部内の直通ルーティング指示を参照
し、直通ルーティングが指示されている交換局間につい
ては、これに対応するトラフィック需要記憶部内のトラ
フィック負荷に対して所定の接続品質規定を満足する回
線数が計算され、直通ルーティングが指示されていない
交換局間については、遠近回転法に基づいてトラフィッ
ク負荷からトラフィック・ルーティングと回線数が計算
される。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である通信網設計方法を示
す説明図である。図1において、1はプログラム制御に
より動作するデータ処理装置、2は各種情報を記憶する
記憶装置、3はディスプレイ、プリンタなどの出力装置
である。データ処理装置1は、トラフィック計算手段1
1と、トラフィック統合手段12と、回線数計算手段1
3とを備えており、また記憶装置2は、二重帰属先記憶
部21と、二重帰属対象記憶部22と、トラフィック需
要記憶部23と、トラフィック計算記憶部24と、制約
条件記憶部25とを備えている。
【0010】二重帰属先記憶部21は、トラフィックを
二重帰属させる第1および第2順位の中継局の情報を予
め記憶し、二重帰属対象記憶部22は、発信端局と着信
端局間の二重帰属の対象あるいは処理済みの情報を予め
記憶している。トラフィック需要記憶部23は、発信端
局と着信端局の間のトラフィック需要を予め記憶し、ト
ラフィック計算記憶部24は、二重帰属の場合の交換局
間のトラフィック負荷の計算値を一時的に記憶する。ま
た制約条件記憶部25は、直通ルーティングとして最終
群回線数を計算すべき端局と二重帰属先中継局間および
二重帰属先中継局相互間の情報を一時的に記憶する。
【0011】なお、以下の説明において、二重帰属先記
憶部21に格納される交換局の順番を交換局番号とす
る。また、二重帰属対象記憶部22、トラフィック需要
記憶部23、トラフィック計算記憶部24、および、制
約条件記憶部25は、各種情報をそれぞれ縦が発信側交
換局、横が着信側交換局からなる二次元マトリクス状に
記憶しており、その順番は二重帰属先記憶部21に記憶
される交換局の順番と一致するものとする。
【0012】次に、図1および図2を参照して、本発明
の動作について説明する。図2は、図1に示すデータ処
理装置1における通信網設計処理を示すフローチャート
である。まず、トラフィック計算手段11は、二重帰属
対象記憶部22に記憶されている二重帰属対象の発信端
局と着信端局の組合せを検索し(ステップA1)、二重
帰属対象の発信端局と着信端局の組合せが検索された場
合には「該当あり」として、二重帰属対象となっている
情報を処理済みを示す情報に変更した後(ステップA
2)、検索された二重帰属対象の発着交換局間における
トラフィック需要を、トラフィック需要記憶部23から
読み出す(ステップA3)。
【0013】さらに、これら発着交換局間で二重帰属を
構成する第1および第2経路のトラフィック負荷を個々
に計算した後(ステップA4)、二重帰属先記憶部21
の情報を参照して第1および第2経路を構成する各交換
局間に、ステップA4で計算したトラフィック負荷を加
算し、トラフィック計算記憶部24に記憶する(ステッ
プA5)。これらステップA1からA5の処理を、ステ
ップA1において二重帰属対象記憶部22の中に二重帰
属対象となっている情報がなくなり、「該当なし」とな
るまで繰り返し実施する。
【0014】次に、トラフィック統合手段12は、二重
帰属対象記憶部22を検索して、二重帰属処理済みのす
べての発信端局と着信端局の組合せに関する各種情報を
読み出し(ステップA6)、そのうちの交換局間のトラ
フィック需要をトラフィック需要記憶部23から減じ
(ステップA7)、トラフィック計算記憶部24に記憶
されているすべてのトラフィック負荷をトラフィック需
要記憶部23に加算して記憶するとともに(ステップA
8)、制約条件記憶部25に直通ルーティングで設計す
る指示を記憶する(ステップA9)。その後、回線数計
算手段13は、制約条件記憶部25の直通ルーティング
で設計する指示を参照して、トラフィック需要記憶部2
3に記憶されている交換局間のトラフィック負荷に対し
て所定の接続品質規定を満足する回線数を計算し(ステ
ップA10)、計算結果として交換局間の回線数をディ
スプレイに表示し、あるいはプリンタに印刷出力する
(ステップA11)。
【0015】次に、データ処理装置1における通信網設
計処理について、図3〜11および図12を参照して具
体的に説明する。図3は、本発明の一実施例が適用され
る通信網を示す説明図であり、この通信網は、トラフィ
ックを発着信する端局X1〜X5(図中○印)と、トラ
フィックを中継交換する中継局X6〜X9(図中◎印)
とから構成されている。二重帰属先記憶部21、二重帰
属対象記憶部22、トラフィック需要記憶部23には、
それぞれ図4〜6に示す情報が予め記憶されている。な
お交換局X1〜X9の交換局番号は、それぞれ1〜9と
なっている。
【0016】図12は、図2のステップA4からA5に
相当し、第1経路と第2経路に対する配分の割合が任意
の場合の第1および第2経路にトラフィック負荷を加算
する処理に関する詳細なフローチャートである。まず、
トラフィック計算手段11は、二重帰属対象記憶部22
(図5)に示される二重帰属対象の発信端局と着信端局
の組合せを検索する(ステップA1)。ここでは、二重
帰属対象の情報の中から「対象」が設定されている発信
端局として交換局番号「1」が選択されるとともに、着
信端局として交換局番号「3」が選択されたものとす
る。なお、二重帰属対象の情報を有する発信端局と着信
端局の組合せがない場合には、「該当なし」としてステ
ップA6に処理を移す。
【0017】「対象」が設定されているいずれかの組合
せが選択された場合には、「該当あり」として、二重帰
属対象記憶部22(図5)の二重帰属対象の情報を、処
理済みを示す所定の情報に変更し(ステップA2)、ト
ラフィック需要記憶部23から(図6)、ステップA1
で選択された発信端局すなわち交換局番号「1」から着
信端局すなわち交換局番号「3」に対応するトラフィッ
ク需要「100」アーランを読み出す(ステップA
3)。読み出したトラフィック需要「100」アーラン
に対して、第1および第2経路へ配分するトラフィック
の所定の割合を乗じて、各経路のトラフィック負荷を計
算する(ステップA4すなわち図12のステップB
1)。例えば、トラフィック需要を第1経路に60%、
第2経路に40%を配分する場合、第1経路のトラフィ
ック負荷は「60」アーラン、第2経路のトラフィック
負荷は「40」アーランと計算される。
【0018】次に、前述のステップA1で検索された発
信端局すなわち交換局番号「1」および着信端局すなわ
ち交換局番号「3」に対応する二重帰属先記憶部21を
検索して(図4)、各々の二重帰属先中継局の第1およ
び第2順位の交換局番号として「6」と「7」、および
「8」と「9」を読み出す(ステップB2)。ここで、
読み出した発信端局と着信端局の二重帰属先中継局に同
一の中継局が存在しないので、発信端局、着信端局双方
の第1順位の二重帰属先中継局を経由する経路を第1の
経路とし、この第1経路上の交換局間、すなわち交換局
番号で「1」から「6」、「6」から「8」、および
「8」から「3」に対応するトラフィック計算記憶部2
4(図7)の各欄に、第1経路のトラフィック負荷「6
0」アーランをそれぞれ加算して記憶する(ステップB
3)。
【0019】さらに、発信端局、着信端局双方の第2順
位の二重帰属先中継局を経由する経路を第2の経路とし
て、この第2経路上の交換局間、すなわち交換局番号で
「1」から「7」、「7」から「9」、および「9」か
ら「3」に対応するトラフィック計算記憶部24(図
7)の各欄に、第2経路のトラフィック負荷「40」ア
ーランをそれぞれ加算して記憶する(ステップB4)。
図12のステップB1〜B4が、図2のステップA4,
A5に相当しており、ステップB4の処理後のトラフィ
ック計算記憶部24の内容を図7に示す。本処理後、ス
テップA1にもどって前述の処理を繰り返す。
【0020】また、ステップB2で読み出された発信端
局および着信端局に対応する二重帰属先の中継局に同一
の中継局が1つ存在する場合、すなわち二重帰属先の中
継局の1つが一致する場合、前述と同じく図3の通信網
を例に具体的に説明する。まず、ステップA1で、二重
帰属対象の情報の中から、発信端局として交換局番号
「1」、着信端局として交換局番号「5」がそれぞれ選
択されたものとする。ステップA2からステップA4に
ついては、前述と同様であり、説明を省略する。
【0021】次に、発信端局すなわち交換局番号「1」
および着信端局すなわち交換局番号「5」に対応する二
重帰属先記憶部21(図4)を検索して、それぞれの二
重帰属先中継局の第1および第2順位の交換局番号とし
て「6」と「7」、および「7」と「9」を読み出す
(ステップB2)。この場合、ステップB2で読み出し
た発信端局と着信端局の二重帰属先中継局として交換局
番号「7」の中継局が1つだけ一致する。ここで交換局
番号「7」は、発信端局の第2順位の二重帰属先中継局
であるので、発信端局と着信端局とで二重帰属先中継局
が一致する中継局を経由する経路が第2経路となり、交
換局番号で「1」から「7」、および「7」から「5」
に対応するトラフィック計算記憶部24(図8)の各欄
に、前述のステップA4で計算した第2経路のトラフィ
ック負荷「40」アーランを加算して記憶する(ステッ
プB5)。
【0022】さらに、発信端局と着信端局とで二重帰属
先中継局が一致しない双方の中継局を経由する経路が第
1経路となり、交換局番号で「1」から「6」、「6」
から「9」、および「9」から「5」に対応するトラフ
ィック計算記憶部24(図8)の各欄に、ステップA4
で計算した第1経路のトラフィック負荷「60」アーラ
ンを加算して記憶する(ステップB6)。なお、ステッ
プB2で読み出した発信端局と着信端局の二重帰属先中
継局として一致した中継局が、発信端局の第1順位の二
重帰属先中継局である場合には、発信端局と着信端局と
で二重帰属先中継局が一致する中継局を経由する経路が
第1経路、中継局が一致しない経路が第2経路となり、
前述のステップB5,B6と同様に、それぞれの経路の
トラフィック負荷が加算されて記憶される(ステップB
5’,B6’)。前例(ステップB4)に加え、本例で
のステップB6,B6’の処理後のトラフィック計算記
憶部の内容を図8に示す。
【0023】また、ステップB2で読み出された発信端
局および着信端局に対応する二重帰属先の中継局に同一
の中継局が2つ存在する場合、すなわち二重帰属先の中
継局が2つとも一致する場合について、前述と同じく図
3の通信網を例に具体的に説明する。まず、ステップA
1で、二重帰属対象の情報の中から、発信端局として交
換局番号「1」、着信端局として交換局番号「2」がそ
れぞれ選択されたものとする。ステップA2からステッ
プA4は、前述と同様であり、説明を省略する。次に、
発信端局すなわち交換局番号「1」および着信端局すな
わち交換局番号「2」に対応する二重帰属先記憶部21
を検索して、それぞれの二重帰属先中継局の第1および
第2順位の交換局番号として「6」と「7」、および
「7」と「6」を読み出す(ステップB2)。
【0024】この場合、ステップB2で読み出した発信
端局と着信端局の二重帰属先中継局が2つとも同一の中
継局であるので、発信端局の第1順位の二重帰属先中継
局を経由する経路を第1の経路とし、この第1の経路上
の交換局間、すなわち交換局番号で「1」から「6」、
および「6」から「2」に対応するトラフィック計算記
憶部24(図9)の各欄に、ステップA4で計算した第
1経路のトラフィック負荷「60」アーランを加算して
記憶する(ステップB7)。さらに、発信端局の第2順
位の二重帰属先中継局を経由する経路上の交換局間、す
なわち交換局番号で「1」から「7」、および「7」か
ら「2」に対応するトラフィック計算記憶部24(図
9)の各欄に、ステップA4で計算した第2経路のトラ
フィック負荷「40」アーランを加算して記憶する(ス
テップB8)。前2例(ステップB4,B6,B6’)
に加え、本例でのステップB8の処理後のトラフィック
計算記憶部の内容を図9に示す。
【0025】すべての二重帰属対象の組合せについて、
第1および第2経路のトラフィック負荷を算出した後、
トラフィック統合手段12は、二重帰属対象記憶部22
(図5)を検索して、二重帰属の処理済みの発信端局と
着信端局の組合せに対応する情報を読み出し(ステップ
A6)、読み出された各交換局間のトラフィック需要を
トラフィック需要記憶部23から減ずる(ステップA
7)。この例では、トラフィック需要記憶部23(図6
参照)の交換局番号「1」から「3」、「1」から
「5」、および「1」から「2」の各欄の「100」ア
ーランを「0」アーランに初期化し、これらステップA
6,A7の処理を、二重帰属対象記憶部22の中で二重
帰属の処理済みの情報を持つすべての発信端局と着信端
局の組合せに対して実施する。
【0026】続いて、トラフィック計算記憶部24(図
9)に記憶されているトラフィック負荷をトラフィック
需要記憶部23(図6)に加算して記憶するとともに
(ステップA8)、制約条件記憶部25の各交換局間の
欄に直通ルーティングで設計する指示を記憶する(ステ
ップA9)。図10に、本例でのステップA9後の制約
条件記憶部25の内容を示す。ステップA8〜A9の処
理を、トラフィック計算記憶部24(図9)に記憶され
ているすべてのトラフィック負荷に対して実施する。
【0027】その後、回線数計算手段13は、制約条件
記憶部25(図10)の直通ルーティングとして設計す
る指示を参照して、トラフィック需要記憶部23(図
9)に記憶されている各交換局間のトラフィック負荷に
対して、所定の接続品質規定を満足する回線数を計算す
る。一方、制約条件記憶部25に直通ルーティングとし
て設計する指示がない交換局間のトラフィック負荷に対
しては、遠近回転法に基づきトラフィック負荷と回線設
定に必要なコストを考慮して経済的なトラフィック・ル
ーティングと回線数を決定する(ステップA10)。本
例では、これら交換局間に対して、接続品質規定として
1%までの呼損を許容することとして回線数を計算す
る。
【0028】最後に、計算結果の交換局間の回線数をデ
ィスプレイに表示あるいはプリンタに印刷出力する(ス
テップA11)。図11に、計算された交換局間の回線
数とそのディスプレイ表示出力あるいはプリンタ出力の
例を示す。このように、トラフィックの二重帰属の場合
の交換局間のトラフィック負荷を事前に計算することに
より、従来の遠近回転法に従うトラフィック・ルーティ
ングによる通信網設計ソフトウエアを利用して、トラフ
ィックの二重帰属に従う通信網が設計されるとともに、
遠近回転法に従うトラフィック・ルーティングによる通
信網設計を行う部分とトラフィックの二重帰属を行う部
分とが混在する通信網についても設計されるものとな
る。
【0029】なお、前述の図12に示したフローチャー
トにおけるステップB5〜B6、B5’〜B6’、およ
びB7〜B8において、発信端局の二重帰属先中継局の
順位に基づいて第1経路あるいは第2経路を決定するよ
うにした場合について説明したが、着信端局の二重帰属
先中継局の順位に基づいて第1経路あるいは第2経路を
決定するようにしてもよい。
【0030】また、以上の説明において、第1経路と第
2経路に対する配分の割合が任意の場合について説明し
たが、1:1すなわち等分する場合には、第1経路、第
2経路の判別が不要となるので、図12の処理は、図1
3に示すフローチャートのように部分的に共通化でき
る。以下、第1経路と第2経路に対する配分の割合が
1:1の場合について、図12に相当する処理を具体的
に説明する。図13は、第1経路と第2経路に対する配
分の割合が1:1の場合の二重帰属による各交換局間の
トラフィックを計算するための処理の一部を示すフロー
チャートであり、特に図2のステップA4〜A5の処理
に対応している。
【0031】まず、ステップA1で読み出した発信端局
および着信端局の交換局番号に対応する二重帰属先記憶
部21(図5)を検索し、各々の二重帰属先中継局の交
換局番号を読み出す(ステップC1)。この場合、前例
と同じく、発信端局と着信端局の組合せとして交換局番
号「1」と「3」、「1」と「5」、および「1」と
「2」が選択されるものとする。読み出した発信端局の
2つの二重帰属先中継局の経路の交換局間、すなわち本
例では発信端局の交換局番号は1であるので交換局番号
で「1」から「6」、および「1」から「7」に対応す
るトラフィック計算記憶部24の各欄に、ステップA3
で読み出したトラフィック需要の1/2の値を加算して
記憶する(ステップC2)。
【0032】次に、読み出した着信端局の2つの二重帰
属先中継局の経路の交換局間として、着信端局が交換局
番号「3」の場合(ステップB3およびB4に相当)
は、交換局番号で「8」から「3」、および「9」から
「3」の各交換局間が選択され、また着信端局が交換局
番号「5」の場合(ステップB5およびB6に相当)
は、交換局番号で「7」から「5」、および「9」から
「5」の各交換局間が選択される。さらに、着信端局が
交換局番号「2」の場合(ステップB7およびB8に相
当)は、交換局番号で「7」から「2」、および「6」
から「2」の各交換局間が選択され、それぞれ選択され
た交換局間に対応するトラフィック計算記憶部24の各
欄にステップA3で読み出したトラフィック需要の1/
2の値を加算して記憶する(ステップC3)。
【0033】ここで、ステップC1で読み出した発信端
局と着信端局の二重帰属先中継局が2つとも同一の中継
局ではない場合(ステップB3およびB4に相当)に
は、発信端局、着信端局双方の第1順位の二重帰属先中
継局間の経路、すなわち交換局番号で「6」から「8」
に対応するトラフィック計算記憶部24の各欄に、ステ
ップA3で読み出したトラフィック需要の1/2の値を
加算して記憶するとともに(ステップC4)、発信端
局、着信端局双方の第2順位の二重帰属先中継局間の経
路、すなわち交換局番号で「7」から「9」に対応する
トラフィック計算記憶部24の各欄に、ステップA3で
読み出したトラフィック需要の1/2の値を加算して記
憶する(ステップC5)。
【0034】また、ステップC1で読み出した発信端局
と着信端局の二重帰属先中継局の1つが一致する場合
(ステップB5およびB6に相当)には、発信端局、着
信端局で一致しない二重帰属先中継局を経由する経路、
すなわち交換局番号で「6」から「9」に対応するトラ
フィック計算記憶部24の各欄に、ステップA3で読み
出したトラフィック需要の1/2の値を加算して記憶す
る(ステップC6)。さらに、ステップC1で読み出し
た発信端局と着信端局の二重帰属先中継局が2つとも同
じであり、前述のステップB7およびB8に相当する場
合には、ステップC1からC3の処理のみとなる。以上
のステップC1〜C6により、第1および第2経路に対
する配分の割合が1:1の場合の二重帰属によるトラフ
ィックが計算される。
【0035】なお、前述の例では、回線数算出手段13
(ステップA10)において、1%の接続品質を満足す
る回線数を算出する場合について述べたが、この他、回
線能率が高くなり過ぎないように回線能率の上限を設定
し、接続品質を満足する回線数と回線能率の上限を満た
す回線数を比較し、多い方の回線数を採用するようにし
てもよい。また、障害時の保証するトラフィックの規定
により、例えば100%保証するような場合には、2倍
のトラフィックに対して回線数を計算してもよい。さら
に、データなどのトラフィックに対しては、呼損率規定
による条件ではなく、待ち合わせの条件で回線数を算出
してもよい。
【0036】また、以上の説明では、二重帰属対象の情
報を予め二重帰属対象記憶部22(図5)に記憶させて
おく場合について説明したが、以下に、さらに他の条件
を加えて二重帰属する交換局の組合せを選択する場合に
ついて説明する。まず、片方向のトラフィックのみでな
く、両方向のトラフィック値の合計と予め定めたしきい
値とを比較し、二重帰属させるか否か判別する方法があ
る。この場合には、ステップA3でトラフィック需要を
読み出した後、さらに着信端局を発信端局に、また発信
端局を着信端局にそれぞれ入れ換えて、トラフィック需
要記憶部23(図6)から交換局間のトラフィック需要
を読み出し、ステップA3で読み出したトラフィック需
要と足し合わせた上で、所定のしきい値と比較し、例え
ばしきい値「50」アーランを越える場合には、ステッ
プA2で処理済みとした二重帰属対象記憶部22の情報
を消し、その後のステップA4からA6の処理を実行せ
ずスキップするものとなる。
【0037】また、交換局間のトラフィック負荷が大き
い場合には信頼性よりも経済性を重視し、二重帰属を適
用しない方法がある。この場合には、図2のステップA
3でトラフィック需要を読み出した後、読み出したトラ
フィック需要を所定のしきい値と比較し、例えばしきい
値「50」アーランを越える場合には、ステップA2で
処理済みとした二重帰属対象記憶部22の情報を消し、
その後のステップA4からA6の処理を実行せずスキッ
プするものとなる。
【0038】さらに、交換局間のトラフィック需要が大
きい場合、すべてを二重帰属させるのではなく、斜め高
使群回線によってトラフィックを運ぶとともに、運びき
れないトラフィックを二重帰属の中継局を経由して運ぶ
方法もある。この場合には、ステップA3でトラフィッ
ク需要を読み出した後、読み出したトラフィック需要を
所定のしきい値と比較し、例えばしきい値「25」アー
ランを越える場合には、交換局間のトラフィック需要と
回線設定に必要なコストを考慮して経済的なトラフィッ
ク・ルーティングと回線数を決定し、あるいは予め定め
た規則を適用して斜め高使群回線数を決定し、トラフィ
ック需要と斜め高使群回線数からあふれトラフィックを
計算した後、ステップA4によりステップA3で読み出
したトラフィック需要ではなく、あふれトラフィックに
置き換えて処理し、その後ステップA5からA6の処理
を実行するものとなる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図14は、本発明の第2の実施例による通信網設
計装置を示すブロック図であり、記憶装置2が図1に示
した記憶装置2の構成に加え、交換局間の遠近の情報を
記憶する交換局間遠近記憶部41を有する点で異なる。
まず、前述のステップA1(図2参照)で二重帰属対象
の発信端局および着信端局を検索した後、交換局間遠近
記憶部41の情報から交換局間の遠近を参照して二重帰
属を適用するか否かを判別し、例えば交換局間が近いと
して適用しない場合、ステップA2で処理済みとした二
重帰属対象記憶部22の情報を消し、その後のステップ
A4からA6の処理を実行せずスキップする。
【0040】また、交換局間の関係によって二重帰属を
適用するか否かのしきい値を変える場合、ステップA1
で二重帰属対象の発信端局および着信端局を検索した
後、交換局間遠近記憶部41の情報から交換局間の遠近
の情報を参照し、ステップA3で読み出したトラフィッ
ク負荷がこれに対応する所定のしきい値を越える場合、
ステップA2で処理済みとした二重帰属対象記憶部22
の情報を消し、その後のステップA4からA6の処理を
実行せずスキップする。例えば、交換局間が遠い場合し
きい値を「25」アーラン、交換局間が近い場合しきい
値を「50」アーランとして判別する。このような処理
を実施することにより、交換局の関係、例えば交換局間
あるいは所属する区域間の距離や遠近によって、二重帰
属の適用、あるいは二重帰属の適用の判定を行うしきい
値を変えることができ、二重帰属適用可否について柔軟
な判別を行うことができるようになる。
【0041】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図15は、本発明の第3の実施例による通信網設
計装置を示すブロック図であり、記憶装置2が図1に示
した記憶装置2の構成に加え、1つの局舎に収容されて
いる複数の交換局(以下、マルチユニット局という)に
関する情報を記憶するマルチユニット局記憶部42を有
する点で異なる。図16は、マルチユニット局記憶部4
2の記憶内容例を示しており、同図において、交換局番
号「1」と「2」、および交換局番号「3」と「4」が
マルチユニット局であることを示している。
【0042】まず、前述のステップA3(図2参照)で
トラフィック需要を読み出した後、発信端局と着信端局
の双方についてマルチユニット局記憶部42を検索し、
発信端局がマルチユニット局の場合には、同一局舎に存
在する他の交換局を発信端局とし、同様に着信端局がマ
ルチユニット局の場合には、同一局舎に存在する他の交
換局を着信端局とする各交換局間の組合せについて、ト
ラフィック需要記憶部83からトラフィック需要を読み
出し、ステップA3で読み出したトラフィック需要と足
し合わせた上で、所定のしきい値と比較し、例えばしき
い値「50」アーランを越える場合には、ステップA2
で処理済みとした二重帰属対象記憶部22の情報を消
し、その後のステップA4からA6の処理を実行せずス
キップする。このような処理を実施することにより、マ
ルチユニット局の複数の交換局を合わせたトラフィック
需要に対して判別が可能になり、二重帰属の適用可否に
ついてより柔軟な判別を行うことができるようになる。
【0043】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図17は、本発明の第4の実施例による通信網設
計装置を示すブロック図であり、データ処理装置1のト
ラフィック計算手段11が、図1に示したデータ処理装
置1の構成と比べ、第1のトラフィック計算手段51と
第2のトラフィック計算手段52の2段階に分けられて
いる点、および記憶装置2のトラフィック計算記憶部2
4が、図1に示した記憶装置2の構成と比べ、第1のト
ラフィック計算記憶部61および第2のトラフィック計
算記憶部62に分けられている点で異なる。
【0044】また図18は、本発明の第4の実施例によ
るデータ処理装置1における通信網設計処理を示すフロ
ーチャートである。まず、第1のトラフィック計算手段
51は、二重帰属対象記憶部22に示される二重帰属対
象の発信端局と着信端局の組合せを検索し(ステップD
1)、二重帰属対象となっている情報を処理済みの情報
に変更した後(ステップD2)、トラフィック需要記憶
部23からステップD1で検索した交換局間のトラフィ
ック需要を読み出し(ステップD3)、読み出したトラ
フィック需要から第1および第2経路のトラフィック負
荷を計算する(ステップD4)。
【0045】続いて、二重帰属先記憶部21の情報を参
照して、ステップD1で検索した発信端局の第1および
第2順位の二重帰属先中継局の交換局番号を読み出し、
それぞれの中継局のみを経由する第1および第2経路の
各交換局間の第1のトラフィック計算記憶部61の欄
に、ステップD4で計算したトラフィック負荷を加算し
て記憶し(ステップD5)、これらステップD1からD
5の処理を、ステップD1において二重帰属対象記憶部
22の中に二重帰属対象となっている情報がなくなるま
で繰り返す。次に、第2のトラフィック計算手段52
は、第1のトラフィック計算記憶部61を検索してトラ
フィック負荷が「正」である発信中継局、着信端局、お
よびトラフィック負荷を読み出し(ステップD6)、読
み出し後、第1のトラフィック計算記憶部61のトラフ
ィック負荷を「0」に初期化する(ステップD7)。
【0046】さらに、第1および第2経路のトラフィッ
ク負荷を計算(ステップD8)した後、二重帰属先記憶
部21を参照して、ステップD6で検索した着信端局の
第1および第2順位の二重帰属先中継局の交換局番号を
読み出し、それぞれの中継局のみを経由する第1および
第2経路の各交換局間の第2のトラフィック計算記憶部
62の欄に、ステップD8で計算したトラフィック負荷
を加算し記憶する(ステップD9)。これらステップD
6からD9の処理を、ステップD6において第1のトラ
フィック計算記憶部61の中にトラフィック負荷が
「正」である発信中継局と着信端局の組合せがなくなる
まで繰り返す。
【0047】続いて、トラフィック統合手段12は、二
重帰属対象記憶部22を検索して二重帰属処理済みのす
べての発信端局と着信端局の組合せの情報を読み出し
(ステップD10)、交換局間のトラフィック需要をト
ラフィック需要記憶部23から減じ(ステップD1
1)、第1のトラフィック計算記憶部61および第2の
トラフィック計算記憶部62のすべてのトラフィック負
荷をトラフィック需要記憶部23に加算して記憶する
(ステップD12)とともに、制約条件記憶部25に直
通ルーティングで設計する指示を記憶する(ステップD
13)。その後、回線数計算手段13は、制約条件記憶
部25の直通ルーティングで設計する指示を参照して、
トラフィック需要記憶部23の交換局間のトラフィック
負荷に対して接続品質規定を満足する回線数を計算し
(ステップD14)、最後に、計算結果の交換局間の回
線数をディスプレイに表示あるいはプリンタに印刷出力
する(ステップD15)。
【0048】次に、データ処理装置1における通信網設
計処理について、図17および図18を参照して具体的
に説明する。なお、前述の図3に示す通信網に関する各
種情報として、二重帰属先記憶部21、二重帰属対象記
憶部22、トラフィック需要記憶部23には、それぞれ
図4〜6にそれぞれ示す情報が予め記憶されているもの
とする。まず、第1のトラフィック計算手段51は、二
重帰属対象記憶部22に示される二重帰属対象の発信端
局と着信端局の組合せを検索する(ステップD1)。こ
こでは、二重帰属対象となっている情報の中から発信端
局として交換局番号「1」、着信端局の交換局番号とし
て「3」が選択されるものとし、二重帰属対象記憶部2
2(図5)の中に二重帰属対象となっている情報がなけ
れば、「該当なし」として、ステップD6の処理に移
る。
【0049】「対象」が設定されているいずれかの組合
せが選択された場合には、「該当あり」として、二重帰
属対象記憶部22(図5)の二重帰属対象となっている
情報を処理済みの情報に変更し(ステップD2)、ステ
ップD1で選択された発信端局の交換局番号「1」から
着信端局の交換局番号「3」に対応するトラフィック需
要記憶部23(図6)からトラフィック需要「100」
アーランを読み出す(ステップD3)。ステップD3で
読み出したトラフィック需要「100」アーランに対し
て、第1および第2経路へ配分するトラフィックの所定
の割合を乗じて、各経路のトラフィック負荷を計算する
(ステップD4)。例えば、第1経路に60%、第2経
路に40%を配分する場合、第1経路のトラフィック負
荷は「60」アーラン、第2経路のトラフィック負荷は
「40」アーランと計算される。
【0050】次に、ステップD1で読み出した発信端局
の交換局番号1に対応する二重帰属先記憶部21(図
4)を検索して、二重帰属先中継局の第1および第2順
位の交換局番号として「6」と「7」を読み出す。読み
出した発信端局の第1および第2順位の二重帰属先中継
局のみを経由する第1および第2経路を構成する各交換
局間、すなわち交換局番号で「1」から「6」、および
「6」から「3」に第1経路のトラフィック負荷「6
0」アーランを加算するとともに、交換局番号で「1」
から「7」、および「7」から「3」に第2経路のトラ
フィック負荷「40」アーランを加算して、第1のトラ
フィック計算記憶部61に記憶し(ステップD5)、ス
テップD5の処理後、ステップD1にもどって処理を繰
り返す。
【0051】次に、第2のトラフィック計算手段52
は、第1のトラフィック計算記憶部61を検索し、トラ
フィック負荷が「正」である発信中継局、着信端局、お
よびトラフィック負荷を読み出す(ステップD6)。交
換局番号「6」から「3」の「60」アーラン、および
「7」から「3」の「40」アーランが読み出される。
ここで、第1のトラフィック計算記憶部61の中にトラ
フィック負荷が「正」である発信中継局と着信端局の組
合せがない場合には、「該当なし」として、ステップD
10に処理を移す。また、トラフィック負荷が「正」で
ある組合せが読み出された場合には、「該当あり」とし
て、第1のトラフィック計算記憶部61のトラフィック
負荷を「0」に初期化する(ステップD7)
【0052】続いて、ステップD6で読み出した交換局
番号「6」から「3」のトラフィック負荷「60」アー
ランに対して、第1および第2経路へ配分するトラフィ
ックの所定の割合を乗じて、各経路のトラフィック負荷
を計算する(ステップD8)。例えば、第1経路に60
%、第2経路に40%を配分する場合、第1経路のトラ
フィック負荷は「36」アーラン、第2経路のトラフィ
ック負荷は「24」アーランと計算される。一方、ステ
ップD6で読み出した交換局番号7から3のトラフィッ
ク負荷「40」アーランに対しては、第1経路のトラフ
ィック負荷は「24」アーラン、第2経路のトラフィッ
ク負荷は「16」アーランと計算される。
【0053】次に、二重帰属先記憶部21(図4)を参
照して、ステップD6で読み出した着信端局の第1およ
び第2順位の二重帰属先中継局の交換局番号を読み出
し、それぞれの中継局のみを経由する第1および第2経
路を構成する各交換局間の第2のトラフィック計算記憶
部62の欄に、ステップD8で計算したトラフィック負
荷を加算し記憶する(ステップD9)。交換局番号
「6」から「3」のトラフィック負荷の二重帰属に基づ
くトラフィック配分について説明すると、まず、着信端
局の交換局番号「3」に対応する二重帰属先記憶部21
を検索して、二重帰属先中継局の第1および第2順位の
交換局番号として「8」と「9」を読み出す。
【0054】着信端局の第1および第2順位の二重帰属
先中継局のみを経由する第1および第2経路を構成する
各交換局間、すなわち交換局番号で「6」から「8」、
および「8」から「3」に、第1経路のトラフィック負
荷「36」アーランを加算するとともに、交換局番号で
「6」から「9」、および「9」から「3」に、第2経
路のトラフィック負荷「24」アーランを加算して、第
2トラフィック計算記憶部62に記憶し、ステップD9
の処理後、ステップD6にもどってステップD6からD
9の処理を繰り返す。
【0055】なお、前述の説明では、着信端局の二重帰
属先中継局のいずれもが発信中継局でない場合について
説明したが、以下、着信端局の二重帰属先中継局の1つ
が発信中継局である場合について説明する。第1のトラ
フィック計算記憶部61の中で交換局番号「7」から
「5」のトラフィック負荷の二重帰属に基づくトラフィ
ック配分について説明すると、まず、着信端局の交換局
番号「5」に対応する二重帰属先記憶部21(図4)を
検索して、着信端局の二重帰属先中継局の第1および第
2順位の交換局番号として「7」と「9」を読み出す。
【0056】この場合、読み出した着信端局の第1順位
の二重帰属先中継局「7」が発信中継局と一致するの
で、発信中継局から着信端局の交換局間、すなわち交換
局番号で「7」から「5」の第2のトラフィック計算記
憶部62の欄に、第1の経路のトラフィック負荷を加算
して記憶する。一方、発信中継局から一致しない中継局
を経由する経路の交換局間、すなわち交換局番号で
「7」から「9」、および「9」から「5」の第2のト
ラフィック計算記憶部62の欄に、第2の経路のトラフ
ィック負荷を加算して記憶する。
【0057】その後、トラフィック統合手段12は、二
重帰属対象記憶部22を検索して二重帰属処理済みの発
信端局と着信端局の組合せの情報を読み出し(ステップ
D10)、ステップD10で読み出した交換局間のトラ
フィック需要をトラフィック需要記憶部23から減ずる
(ステップD11)。この例では、トラフィック需要記
憶部23の交換局番号1から3の欄の「100」アーラ
ンを「0」アーランに初期化する。これらステップD1
0〜D11の処理を、二重帰属対象記憶部22の中で二
重帰属の処理済みの情報を持つすべての発信端局と着信
端局の組合せに対して実施する。
【0058】続いて、第1のトラフィック計算記憶部6
1および第2のトラフィック計算記憶部62のトラフィ
ック負荷を、トラフィック需要記憶部23に加算して記
憶するとともに(ステップD12)、制約条件記憶部2
5に直通ルーティングで設計する指示を記憶する(ステ
ップD13)。これらステップD12〜D13の処理
を、第1のトラフィック計算記憶部61および第2のト
ラフィック計算記憶部62に記憶されているすべてのト
ラフィック負荷ついて実施する。
【0059】その後、回線数計算手段13は、制約条件
記憶部25の直通ルーティングで設計する指示を参照し
て、トラフィック需要記憶部23から交換局間のトラフ
ィック負荷に対して接続品質規定を満足する回線数を計
算する。一方、制約条件記憶部25で直通ルーティング
で設計する指示がない交換局間のトラフィック負荷に対
しては、遠近回転法に基づきトラフィック負荷と回線設
定に必要なコストを考慮して経済的なトラフィック・ル
ーティングと回線数を決定する(ステップD14)。最
後に、計算結果の交換局間の回線数をディスプレイに表
示し、あるいはプリンタに印刷出力する(ステップD1
5)。
【0060】このようにして、端局のみでなく中継局に
おいてもトラフィックの二重帰属を行うことにより、大
きなトラフィック負荷がかかる中継局間の回線障害に対
する影響を小さくする通信網設計が可能になる。例え
ば、第1および第2経路に対するトラフィック配分の割
合を1:1とした場合、最初の実施例では中継局間に5
0%のトラフィック負荷がかかるが、第4の実施例では
25%のトラフィック負荷となる。
【0061】なお、図3の交換局X1からX5のトラフ
ィックを二重帰属させるステップB5〜B6、B5’〜
B6’、およびC6において、相当する二重帰属先中継
局の1つが発信端局と着信端局で一致する場合、一致す
る中継局が障害になると50%以上のトラフィックに影
響が及ぶ可能性がある。例えば、第1および第2経路に
対するトラフィック配分の割合を1:1とした場合、一
致する中継局が障害になると、75%のトラフィックが
影響を受けることになる。したがって、前述の第4の実
施例を適用する場合には、発信端局と着信端局で二重帰
属先中継局の1つだけが一致する場合が生じないよう
に、二重帰属先記憶部21で第1および第2順位の中継
局を予め記憶させること、あるいはステップD14にお
いて中継局間のトラフィック負荷に対しては予め定めた
1以上の乗率を掛けた後に必要回線数を計算することが
必要となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、トラフ
ィック計算手段により、二重帰属対象となる発信端局お
よび着信端局間を結ぶ2つの経路を構成する各交換局間
のトラフィック負荷を算出し、トラフィック統合手段に
より、トラフィック計算手段により算出された各トラフ
ィック負荷を対応する交換局間のトラフィック需要に加
算するとともに、これら各交換局間を直通ルーティング
で設計する指示を記憶し、回線数計算手段により、直通
ルーティングが指示されている交換局間については、対
応するトラフィック負荷に対して所定の接続品質規定を
満足する回線数を計算し、直通ルーティングが指示され
ていない交換局間については、遠近回転法に基づいて対
応するトラフィック負荷からトラフィック・ルーティン
グと回線数を計算するようにしたので、トラフィックの
二重帰属の場合の交換局間のトラフィック負荷を事前に
計算して、従来の遠近回転法に従うトラフィック・ルー
ティングによる通信網設計方法を利用して、トラフィッ
クの二重帰属に従う通信網を設計することが可能とな
り、また遠近回転法に従うトラフィック・ルーティング
による通信網設計を行う部分とトラフィックの二重帰属
を行う部分とが混在する通信網についても設計できるも
のとなる。
【0063】また、記憶装置に、各交換局間の遠近を示
す情報を記憶する交換局間遠近記憶部を設けて、トラフ
ィック計算手段により、交換局間遠近記憶部内の情報に
基づき、発信端局および着信端局の組合せに対して二重
帰属を適用するか否かを判断するようにしたので、交換
局の関係、例えば交換局間あるいは所属する区域間の距
離や遠近によって、二重帰属の適用、あるいは二重帰属
の適用の判定を行うしきい値を変えることができ、二重
帰属適用可否について柔軟に判別することが可能とな
る。また、記憶装置に、1つの局舎に複数の交換局が収
容されているマルチユニット局の情報を記憶するマルチ
ユニット局情報記憶部を設けて、トラフィック計算手段
により、マルチユニット局情報記憶部内の情報に基づ
き、発信端局および着信端局の組合せに対して二重帰属
を適用するか否かを判断するようにしたので、マルチユ
ニット局の複数の交換局を合わせたトラフィック需要に
基づいて判別することができ、二重帰属の適用可否につ
いてより柔軟に判別することが可能となる。
【0064】さらに、トラフィック計算手段の代わり
に、第1および第2のトラフィック計算手段を設けて、
第1のトラフィック計算手段により、二重帰属対象とな
る発信端局および着信端局間を発信端局の二重帰属先中
継局のみを経由して結ぶ2つの経路を構成する各交換局
間のトラフィック負荷を算出し、第2のトラフィック計
算手段により、第1のトラフィック計算手段により算出
されたトラフィック負荷が「正」の中継局および着信端
局間を着信端局の二重帰属先中継局のみを経由して結ぶ
2つの経路を構成する各交換局間のトラフィック負荷を
算出し、トラフィック統合手段により、第1および第2
のトラフィック計算手段により算出されたトラフィック
負荷をトラフィック需要記憶部内の対応する交換局間の
トラフィック需要に加算するようにしたので、端局のみ
でなく中継局においてもトラフィックの二重帰属を行う
ことにより、大きなトラフィック負荷がかかる中継局間
の回線障害に対する影響を小さくする通信網を設計する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である通信網設計方法によ
る通信網設計装置を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例である通信網設計処理を示
すフローチャートである。
【図3】 通信網の構成を示す説明図である。
【図4】 二重帰属先記憶部の記憶内容を示す説明図で
ある。
【図5】 二重帰属対象記憶部の記憶内容を示す説明図
である。
【図6】 トラフィック需要記憶部の記憶内容を示す説
明図である。
【図7】 トラフィック計算記憶部の記憶内容(ステッ
プB4終了時)を示す説明図である。
【図8】 トラフィック計算記憶部の記憶内容(ステッ
プB4,B6,B6’終了時)を示す説明図である。
【図9】 トラフィック計算記憶部の記憶内容(ステッ
プB4,B6,B6’,B8終了時)を示す説明図であ
る。
【図10】 制約条件記憶部の記憶内容を示す説明図で
ある。
【図11】 通信網設計処理の出力例を示す説明図であ
る。
【図12】 第1経路と第2経路に対する配分の割合が
任意の場合の第1および第2経路にトラフィック負荷を
加算する処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図13】 第1経路と第2経路に対する配分の割合が
1:1の場合の第1および第2経路にトラフィック負荷
を加算する処理の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図14】 本発明の第2の実施例である通信網設計方
法による通信網設計装置を示すブロック図である。
【図15】 本発明の第3の実施例である通信網設計方
法による通信網設計装置を示すブロック図である。
【図16】 図15におけるマルチユニット局記憶部の
記憶内容を示す説明図である。
【図17】 本発明の第4の実施例である通信網設計方
法による通信網設計装置を示すブロック図である。
【図18】 本発明の第4の実施例による通信網設計処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…データ処理装置、11…トラフィック計算手段、1
2…トラフィック統合手段、13…回線数計算手段、2
…記憶装置、21…二重帰属先記憶部、22…二重帰属
対象記憶部、23…トラフィック需要記憶部、24…ト
ラフィック計算記憶部、25…制約条件記憶部、3…出
力装置、41…交換局間近遠記憶部、42…マルチユニ
ット局記憶部、51…第1のトラフィック計算手段、5
2…第2のトラフィック計算手段、61…第1のトラフ
ィック計算記憶部、62…第2のトラフィック計算記憶
部、X1〜X5…端局、X6〜X9…中継局。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラフィックを発着信する複数の端局と
    各端局間のトラフィックを中継交換する複数の中継局と
    の2種類の交換局から構成され、任意の端局間のトラフ
    ィックを二重帰属により2つの中継局への経路に分散し
    て運ぶ通信網を設計する通信網設計装置において、 各種情報を記憶する記憶装置と、この記憶装置内の情報
    に基づき通信網を設計するデータ処理装置とから構成さ
    れ、 前記記憶装置は、 前記各端局のトラフィックを二重帰属させる第1および
    第2順位の中継局をそれぞれ記憶する二重帰属先記憶部
    と、 二重帰属の対象となる発信端局および着信端局の組合せ
    を記憶する二重帰属対象記憶部と、 すべての発信端局および着信端局間のトラフィック需要
    を記憶するトラフィック需要記憶部と、 前記各交換局間における二重帰属に関するトラフィック
    負荷の計算値を一時的に記憶するトラフィック計算記憶
    部と、 直通ルーティングとして最終群回線数を計算すべき端局
    および二重帰属先中継局間と、二重帰属先の中継局相互
    間とを記憶する制約条件記憶部とを有し、 前記データ処理装置は、 前記二重帰属対象記憶部に記憶されている二重帰属対象
    となる発信端局および着信端局の組合せを参照して、前
    記トラフィック需要記憶部内のトラフィック需要から前
    記発信端局および着信端局間で二重帰属に基づく2つの
    経路におけるトラフィック負荷をそれぞれ計算し、これ
    ら各トラフィック負荷を前記2つの経路を構成する各交
    換局間のトラフィック負荷として、前記トラフィック計
    算記憶部内の対応するトラフィック負荷に加算して格納
    するトラフィック計算手段と、 前記各発信端局および着信端局間で二重帰属させるトラ
    フィック需要を前記トラフィック需要記憶部から減じ、
    前記トラフィック計算記憶部の記憶する各トラフィック
    負荷を前記トラフィック需要記憶部内の対応する交換局
    間のトラフィック需要に加算して格納するとともに、前
    記制約条件記憶部に前記各交換局間を直通ルーティング
    で設計する指示を格納するトラフィック統合手段と、 前記制約条件記憶部内の直通ルーティング指示を参照
    し、直通ルーティングが指示されている交換局間につい
    ては、これに対応する前記トラフィック需要記憶部内の
    トラフィック負荷に対して所定の接続品質規定を満足す
    る回線数を計算し、直通ルーティングが指示されていな
    い交換局間については、遠近回転法に基づいて前記トラ
    フィック負荷からトラフィック・ルーティングと回線数
    を計算する回線数計算手段とを備えることを特徴とする
    通信網設計装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信網設計装置におい
    て、 前記記憶装置は、各交換局間の遠近を示す情報を記憶す
    る交換局間遠近記憶部を備え、 前記データ処理装置の前記トラフィック計算手段は、前
    記交換局間遠近記憶部内の情報に基づき、前記発信端局
    および着信端局の組合せに対して二重帰属を適用するか
    否かを判断するようにしたことを特徴とする通信網設計
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の通信網設計装置におい
    て、 前記記憶装置は、1つの局舎に複数の交換局が収容され
    ているマルチユニット局の情報を記憶するマルチユニッ
    ト局情報記憶部を備え、 前記データ処理装置の前記トラフィック計算手段は、前
    記マルチユニット局情報記憶部内の情報に基づき、前記
    発信端局および着信端局の組合せに対して二重帰属を適
    用するか否かを判断するようにしたことを特徴とする通
    信網設計装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の通信網設計装置におい
    て、 前記記憶装置は、前記トラフィック計算記憶部の代わり
    に、 それぞれ前記各交換局間における二重帰属に関するトラ
    フィック負荷の計算値を一時的に記憶する第1および第
    2のトラフィック計算記憶部を有し、 前記データ処理装置は、前記トラフィック計算手段の代
    わりに、 前記二重帰属対象記憶部に記憶されている二重帰属対象
    となる発信端局および着信端局の組合せを参照して、前
    記トラフィック需要記憶部内のトラフィック需要から前
    記発信端局および着信端局間で二重帰属に基づく2つの
    経路におけるトラフィック負荷をそれぞれ計算し、これ
    ら各トラフィック負荷を前記発信端局の二重帰属先中継
    局のみを経由する2つの経路を構成する各交換局間のト
    ラフィック負荷として、前記第1のトラフィック計算記
    憶部内の対応するトラフィック負荷に加算し格納する第
    1のトラフィック計算手段と、 前記第1のトラフィック計算記憶部からトラフィック負
    荷が「正」の中継局および着信端局の組合せを参照し、
    このトラフィック負荷から前記中継局および着信端局間
    で二重帰属に基づく2つの経路におけるトラフィック負
    荷をそれぞれ計算し、これら各トラフィック負荷を前記
    着信端局の二重帰属先中継局のみを経由する2つの経路
    を構成する各交換局間のトラフィック負荷として、前記
    第2のトラフィック計算記憶部内の対応するトラフィッ
    ク負荷に加算して格納する第2のトラフィック計算手段
    とを有するとともに、 前記トラフィック統合手段の代わりに、 前記第1のトラフィック計算手段における前記発信端局
    および着信端局間で二重帰属させるトラフィック需要を
    前記トラフィック需要記憶部から減じ、前記第1および
    第2のトラフィック計算記憶部内に記憶するトラフィッ
    ク負荷を前記トラフィック需要記憶部内の対応する交換
    局間のトラフィック需要に加算して格納するとともに、
    前記制約条件記憶部に前記各交換局間を直通ルーティン
    グで設計する指示を記憶するトラフィック統合手段とを
    有することを特徴とする通信網設計装置。
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