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JPH08324107A - 磁気表示式リサイクルシート - Google Patents

磁気表示式リサイクルシート

Info

Publication number
JPH08324107A
JPH08324107A JP7131428A JP13142895A JPH08324107A JP H08324107 A JPH08324107 A JP H08324107A JP 7131428 A JP7131428 A JP 7131428A JP 13142895 A JP13142895 A JP 13142895A JP H08324107 A JPH08324107 A JP H08324107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
display type
magnetic display
magnetism
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7131428A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyoshi Matsumoto
陽美 松本
Yoshiko Matsumoto
美子 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP7131428A priority Critical patent/JPH08324107A/ja
Publication of JPH08324107A publication Critical patent/JPH08324107A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、熱と磁気により非接触印字で行える
ため、耐摩擦性、繰り返し性に優れ、かつ、熱と磁気を
印加した部分が、無印加の部分とは異なり明暗がはっき
りし、視認性および画像安定性に優れた可逆表示可能な
磁気表示式リサイクルシートを提供することを目的とし
ている。 【構成】書換え可能な可逆材料よりなる磁気表示層を設
けて、繰り返し印字消去が可能な磁気表示式リサイクル
シートにおいて、前記磁気表示層が、非磁性材料からな
る支持体上に、少なくともフレーク状磁性粉と、これを
分散してなる常温において固相状態を示す分散媒を内包
するマイクロカプセル化表示粒子をバインダー中に分散
配置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱と磁気によって画像
を繰り返し表示する情報記録紙に関するもので、詳しく
は、耐繰り返し性、視認性及び画像安定性に優れ、特に
紙のような形状で可逆表示可能な磁気表示式リサイクル
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、情報記録紙としては、感圧記
録紙、感熱記録紙、静電気記録紙などが知られている。
しかし、これらの記録方式では、記録紙の繰り返し使用
は不可能であった。そこで、記録紙の繰り返し使用、す
なわち、印字消去の可逆表示可能な記録方式が注目を集
めている。これまで、可逆表示可能な表示方法として、
有機低分子と高分子の相変化による透明・不透明による
表示方法、ロイコ染料と顕消色剤の発色・消色の化学変
化を利用した方法あるいは磁気を利用した表示方法等が
知られている。
【0003】まず、有機低分子と高分子による方法は、
特開平4−112079号公報に記載されているよう
に、温度による有機低分子の相変化により、透明・不透
明の変化を起こし、可視情報を表示することができる。
すなわち、加える温度を制御することで透明と不透明の
繰り返しが起こり、繰り返し印字が可能となる。しか
し、この表示方法では、記録した可視画像と下地のコン
トラストが低く、可視画像の消去に長時間の加熱が必要
であり、また、サーマルヘッド等による直接印字のた
め、記録面が擦傷され耐繰り返し性に問題を有してい
た。
【0004】また、ロイコ染料と顕消色剤による発色・
消色によって表示する方法は、特開平5−139080
号公報に記載されているように、ロイコ染料と顕消色剤
の温度による化学変化の相違により、ロイコ染料の発色
・消色により、可視情報を表示することができる。この
発色・消色の繰り返しにより、繰り返し印字が可能とな
る。しかし、この表示方法では、消去時に長時間の加熱
が必要であり、記録した可視画像の耐光性や耐熱性に欠
点を有していた。
【0005】さらに、磁気を利用した表示方法として、
例えば、特開平2−146082号公報、特開平4−2
33581号公報に記載されているように、光吸収性の
磁性粒子と、光反射性の非磁性粒子をマイクロカプセル
に封入した表示用媒体が知られている。この形態の画像
形成は、まず永久磁石によって、マイクロカプセル内の
光吸収性の磁性粒子を表示用媒体の裏面側に吸引し、そ
れに伴い、光反射性の非磁性粒子が表示用媒体の表面に
残留することによって、表面が非磁性粒子の色となり、
消去状態となる。次に、表示用媒体表面から、永久磁石
によって、磁気を印加・記録することにより、表面に光
吸収性の磁性粒子が磁気によって吸引され、所望の文字
や画像が形成される。しかし、このようにして得た表示
用媒体は、磁気の力が広範囲に及ぶため、解像度が他の
熱や光による記録と比べ、非常に劣るものである。さら
に、上記表示媒体は、磁気の力で容易に印字、消去が行
えるため、磁石に触れただけで、未印字部のかぶりを生
じたり、画像が消去されてしまうというように、画像の
安定性が悪いという欠点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上から、繰り返し使
用可能な情報記録紙として用いるためには、印字手段か
ら受ける摩擦等に対する耐久性と印字画像の鮮明さや画
像安定性が必要である。しかし、従来の可逆表示方法で
は、サーマルヘッド等の直接印字のためカス付着など耐
摩擦性に問題を有し、また、外部からの熱あるいは磁気
による影響を受けて、表示した画像が部分的にあるいは
判読不可能な状態に画像が消去あるいは未印字部分にか
ぶりを生じたり、記録消去時の温度制御の困難さのた
め、安定した記録を行うことができなかった。また、繰
り返し印字消去に対する耐久性にも問題を有していた。
そこで、本発明は、熱と磁気により非接触印字で行える
ため、耐摩擦性、繰り返し性に優れ、かつ、熱と磁気を
印加した部分が、無印加の部分とは異なり明暗がはっき
りし、視認性および画像安定性に優れた可逆表示可能な
磁気表示式リサイクルシートを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、請求項1に記載の発明
は、書換え可能な可逆材料よりなる磁気表示層を設けた
繰り返し印字消去が可能な磁気表示式記録媒体におい
て、前記磁気表示層が、非磁性材料からなる支持体上
に、少なくともフレーク状磁性粉と、これを分散してな
る常温において固相状態を示す分散媒を内包するマイク
ロカプセル化表示粒子をバインダー中に分散配置したこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、フレーク状磁性
粉が平均長径10〜20μm、厚み0.1〜2μmの範
囲で、かつ、保磁力が1000Oe以下であることを特徴
とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、支持体が、不透
明な非磁性材料で厚さが10〜100μmの範囲の紙あ
るいはプラスチックシートからなることを特徴とするも
のである。
【0010】請求項4に記載の発明は、分散媒が、融点
35℃以上80℃以下の有機化合物からなることを特徴
とするものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、バインダーが、
熱硬化性樹脂からなることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の磁気表示式リサイクルシートは、繰り
返し印字消去が可能で、特に紙のような形状のリサイク
ルシートであり、フレーク状磁性粉を分散した、常温に
おいて固相状態を示す分散媒を内包したマイクロカプセ
ル化表示粒子を含む磁気表示層を有しており、通常は、
フレーク状磁性粉が磁気表示層表面に沿って配向し、光
を反射することによって、リサイクルシートの表面は金
属光沢の均一な色調になる。また、情報の記録は熱と磁
気の作用により、フレーク状磁性粉が、リサイクルシー
ト表面に垂直に配向し、配向した部分のみが光を吸収
し、表示表面は金属光沢の中に黒い像を形成すること
で、情報を読むことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は、本発明の磁気表示式リサイクルシートの一
実施例における断面で表した説明図である。図2は、本
発明の磁気表示式リサイクルシートの製造時の状態を示
す断面で表した説明図であり、図3は、本発明の磁気表
示式リサイクルシートの消去動作により未記録の状態を
示す断面で表した説明図であり、図4は、本発明の磁気
表示式リサイクルシートの記録時の状態を示す断面で表
した説明図である。
【0014】図1は、本発明の磁気表示式リサイクルシ
ート(10)の構成を示し、支持体(11)上に、磁性
粉等を含んだマイクロカプセル化表示粒子(13)をバ
インダー(14)に分散した塗布剤を塗布し磁気表示層
(12)としたものである。ここで、本発明に用いられ
るフレーク状磁性粉(15)等を含んだマイクロカプセ
ル化表示粒子は、フレーク状磁性粉を常温において固相
状態を示す分散媒(16)(例えば、ワックス)中に分
散させて、大きさが20μm以上、100μm以下にマ
イクロカプセル化して調製したものである。まず、フレ
ーク状磁性粉(15)としては、磁性粉単独あるいは数
種の磁性粉の混合物が使用可能である。例えば、マグネ
タイト、フェライトを始めとする鉄、コバルト、ニッケ
ル等の軟磁性を示す金属、もしくは、これらの元素を含
む合金、または、化合物のフレーク状磁性粉が挙げられ
る。この場合、フレーク状磁性粉は、ワックス等との親
和性を高めるために、シランカップリング処理等の表面
疎水化処理を施すと良い。また、フレーク状磁性粉の大
きさは、磁気による配向のしやすさおよび記録紙として
の画像濃度等を考えると、長径10〜20μm、厚さ
0.1〜2μmの範囲が好ましい。フレーク状磁性粉の
長径が10μm以下あるいは20μm以上の場合、記録
部と下地のコントラストが低くなり、記録紙としての画
像濃度が得られない。さらに、磁気に対する応答のしや
すさを考慮すると、磁気特性の一つである保磁力は10
00Oe以下にすることが好ましい。保磁力が1000Oe
以上であると、垂直磁気あるいは水平磁気に対する応答
が鈍くなり、印字消去に長時間を要する。
【0015】分散媒(16)としては、常温(約10℃
〜35℃の範囲)で固体のもの(固相状態を示す)で、
かつ、常温以上の温度(約40℃〜80℃の範囲)に加
熱されると、流動状態になるものであればよく、例え
ば、有機化合物で、パラフィンワックスやポリエチレン
ワックス等の合成ワックス、カルナウバワックスやワセ
リン等の天然ワックス、天然や合成樹脂、ステアリン酸
ブチル、ステアリン酸メチル、ミリスチン酸ミリスチル
やミリスチン酸ステアリル等の高級脂肪酸エステル、ド
デシルアルコール、ステアリルアルコールやミリスチル
アルコール等の高級アルコール等の上記条件を満たす一
般に公知であるものを、単独あるいは混合して適宜使用
することができる。
【0016】また、磁性粉等を含むマイクロカプセル化
表示粒子(13)の調製方法としては、常温において固
相状態を示す分散媒中に上述したフレーク状磁性粉を、
分散媒の融点以上で分散させ後、ゼラチン−アラビアゴ
ム水溶液中に乳化させ、マイクロカプセル化を行い、マ
イクロカプセル化表示粒子を形成する。マイクロカプセ
ルの大きさとしては、20μm以上、100μm以下が
好ましい。マイクロカプセルの大きさが20μm以下あ
るいは100μm以上であると、記録部と下地のコント
ラストが低くなり、記録紙としての画像濃度が得られな
くなる。
【0017】マイクロカプセル化表示粒子を分散配置す
るバインダー(14)としては、熱硬化性の水系エマル
ション樹脂であり、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、等が挙げられる。このバイ
ンダーは、支持体上に形成されたマイクロカプセル化表
示粒子を保持および保護するとともに、外部からマイク
ロカプセル化表示粒子が見えるような透明性を有してい
る必要があり、強度等必要な条件を満たすものであれ
ば、用いることができる。
【0018】次に、不透明性を有する非磁性材料からな
る支持体(11)としては、例えば、ポリエステルフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、
ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプラスチック
フィルム、普通紙、合成紙等を挙げることができる。支
持体の厚さとしては、100μm以下が好ましい。支持
体の厚さが100μm以上であると、ペーパーライクな
記録紙としての使用が困難になる。また、磁気表示層を
設ける面は、黒く着色してある。
【0019】また、本発明の磁気表示式リサイクルシー
トへの記録は、例えば、表面側から加熱手段を有する磁
気発生手段で走査し、熱により粘度が低下し、流動状態
となった分散媒中に分散しているフレーク状磁性粉が垂
直磁気に沿って配向し、マイクロカプセル化表示粒子内
にあるフレーク状磁性粉による像が形成される。さら
に、消去は全面を加熱し、水平磁気を与えるか、あるい
は、加熱手段を有する磁気発生手段等で、表面を走査す
ることにより、フレーク状磁性粉は水平磁気に沿って配
向し、可視表示部の表面は再び均一な色調となり、像は
消去される。ただし、この方法に限定されるものではな
い。この画像形成は、磁気と分散媒の粘度を低下させる
程度の低エネルギーの熱による単純なものであるため、
記録が容易であり、磁性粉などを分散配置したマイクロ
カプセル化表示粒子の大きさを制御することで、解像度
の高い像形成が可能になる。さらに、加熱機能付きの熱
・磁気ヘッド装置で形成された画像は、分散媒が常温に
戻ると同時に、固定状態になるため、記録安定性が良
く、しかも、溶融状態以外では磁気のみでの画像形成が
行えないため、磁石が触れてもかぶりを生ずることがな
い。本発明による磁気表示式リサイクルシートは、マイ
クロカプセル化表示粒子内に分散されるフレーク状磁性
粉の記録時の配向性、即ち、磁気記録の応答の良さと記
録画像の安定性の両方を備えるものである。また、加熱
によって、流動状態となった分散媒の部分のみ、磁性粉
が配向可能となるため、記録した可視画像と下地とのコ
ントラストが高く視認性が優れる。このような磁気表示
式リサイクルシート(10)は、繰り返し印字消去が可
能で、かつ、ペーパーライクであるため、例えば、ファ
クシミリ用紙、各種計測機器の記録紙、ワープロ等の印
字用紙として使用し、繰り返し再使用することができ、
オフィスからでる紙ゴミを減らし、資源節約にも役立
つ。
【0020】次に、本発明の磁気表示式リサイクルシー
トにおける、画像形成方法を説明する。図2は、フレー
ク状磁性粉が分散媒に分散されたマイクロカプセル化表
示粒子と熱硬化性樹脂の混合液を支持体上に塗布した、
本発明の磁気表示部の一部を拡大した説明図である。製
造時は、マイクロカプセル化表示粒子内で、フレーク状
磁性粉は均一に分散された状態で分散媒中に固定化され
ている。また、図3は、通常の画像の消去時、あるい
は、未記録時の状態を示す説明図である。消去は全面を
加熱し、水平磁気を与えるか、あるいは、加熱手段を有
する磁気発生手段等で、表面を走査することにより、マ
イクロカプセル化表示粒子内の分散媒が溶融状態とな
り、印加された水平磁気に沿って、フレーク状磁性粉が
配向し、光を反射することによって、可視表示部の表面
は金属光沢の均一な色調となる。また、図4は磁気表示
式リサイクルシートの表面から、加熱機能付きの磁気発
生手段の垂直磁気の印加により記録された状態を示す説
明図である。加熱機能付きの磁気発生手段である熱・磁
気ヘッド装置により加熱された部分のマイクロカプセル
化表示粒子内の分散媒は粘度が低下し、流動状態とな
り、垂直磁気に沿って、分散媒中に分散しているフレー
ク状磁性粉が配向し、画像が形成される。一方、熱・磁
気ヘッド装置により加熱されない部分は、マイクロカプ
セル化表示粒子内のフレーク状磁性粉の配向はない。従
って、記録情報に応じて記録箇所を加熱・磁気印加する
ことで、記録されていない部分の均一な色調の中に、記
録された部分に黒色の画像が得られる。この熱・磁気ヘ
ッド装置は、通常の磁気ヘッドにヒーター等の加熱手段
が付加されたものであり、加熱手段はワックスなどの上
記した分散媒を溶融させるだけの加熱能力を有すれば良
い。
【0021】以下に具体的実施例を説明する。
【0022】<実施例1>フレーク状磁性粉(長径10
μm、厚さ1μmの軟磁性の鉄粉)をトリメトキシ塩化
シランによりシランカップリング処理し、磁性粉表面の
疎水化処理を行った。次にこのフレーク状磁性粉をカル
ナウバワックス(融点55℃)と70℃の加熱下で十分
に分散させた。その後、アラビアゴム水溶液中に乳化さ
せ、ゼラチン水溶液と混合後、40℃に加熱し、酢酸を
滴下させ、反応系全体を冷却し、ホルムアルデヒドを滴
下して壁材を硬化させて、フレーク状磁性粉と分散媒を
内包した、大きさ30〜40μmのマイクロカプセルを
調製し、マイクロカプセル化表示粒子の調製をした。こ
のマイクロカプセル化表示粒子を、ウレタン樹脂/イソ
シアネートのエマルション水溶液中に分散し、厚さ20
μmの普通紙上に厚さ60μmとなるように塗布し、5
0℃で1時間乾燥し、磁気表示式リサイクルシートを作
製した。この磁気表示式リサイクルシートを加熱し、水
平磁気を与えることで磁気表示式リサイクルシート表面
は金属光沢色を示した。また、加熱手段を有する磁気ヘ
ッドを用いて、熱と垂直磁気を印加すると磁気表示式リ
サイクルシートは黒の画像を得ることができた。
【0023】<実施例2>フレーク状磁性粉(長径15
μm、厚さ1μmの軟磁性体の鉄ニッケル合金)をトリ
メトキシ塩化シランによりシランカップリング処理し、
磁性粉の疎水化処理を行った。次にこのフレーク状磁性
粉をカルボン酸ドデシル(融点70℃)と80℃の加熱
下で十分に分散させた。その後、アラビアゴム水溶液中
に乳化させ、ゼラチン水溶液と混合後、40℃に加熱
し、酢酸を滴下させ、反応系全体を冷却し、ホルムアル
デヒドを滴下して壁材を硬化させて、フレーク状磁性粉
と分散媒を内包した、大きさ50〜60μmマイクロカ
プセルを調製し、マイクロカプセル化表示粒子の生成を
した。このマイクロカプセル化表示粒子をエポキシ/ポ
リアミドエマルション水溶液中に分散し、厚さ40μm
の合成紙上に厚さ80μmとなるように塗布し、50℃
で1時間乾燥し、磁気表示式リサイクルシートを作製し
た。この磁気表示式リサイクルシートを加熱し、水平磁
気を与えることで磁気表示式リサイクルシート表面は金
属光沢色を示した。また、加熱手段を有する磁気ヘッド
を用いて、熱と垂直磁気を印加すると磁気表示式リサイ
クルシートは黒の画像を得ることができた。
【0024】<比較例1>フレーク状磁性粉(長径15
μm、厚さ1μmの軟磁性体のニッケル粉)をトリメト
キシ塩化シランによりシランカップリング処理し、磁性
粉の疎水化処理を行った。次にこのフレーク状磁性粉を
カルボン酸ドデシル(融点70℃)と80℃の加熱下で
十分に分散させた。その後、アラビアゴム水溶液中に乳
化させ、ゼラチン水溶液と混合後、40℃に加熱し、酢
酸を滴下させ、反応系全体を冷却し、ホルムアルデヒド
を滴下して壁材を硬化させて、フレーク状磁性粉と分散
媒を内包した、大きさ50〜80μmマイクロカプセル
を調製し、マイクロカプセル化表示粒子の生成をした。
このマイクロカプセル化表示粒子をポリエステルエマル
ション水溶液中に分散し、厚さ20μmの合成紙上に厚
さ100μmとなるように塗布し、50℃で1時間乾燥
し、磁気表示式リサイクルシートを作製した。この磁気
表示リサイクルペーパーを加熱し、水平磁気を与えるこ
とで磁気表示式リサイクルシート表面は金属光沢色を示
した。また、加熱手段を有する磁気ヘッドを用いて、熱
と垂直磁気を印加すると磁気表示式リサイクルシートは
黒の画像を得ることができた。
【0025】<比較例2>フレーク状磁性粉(長径30
μm、厚さ1μmの軟磁性体の鉄粉)を、トリメトキシ
塩化シランによりシランカップリング処理し、磁性粉の
疎水化処理を行った。次にこのフレーク状磁性粉をカル
ボン酸ドデシル(融点70℃)と80℃の加熱下で十分
に分散させた。その後、アラビアゴム水溶液中に乳化さ
せ、ゼラチン水溶液と混合後、40℃に加熱し、酢酸を
滴下させ、反応系全体を冷却し、ホルムアルデヒドを滴
下して壁材を硬化させて、フレーク状磁性粉と分散媒を
内包した、大きさ30〜50μmマイクロカプセルを調
製し、マイクロカプセル化表示粒子の生成をした。この
マイクロカプセル化表示粒子をウレタン/イソシアネー
トエマルション水溶液中に分散し、厚さ30μmの合成
紙上に厚さ80μmとなるように塗布し、50℃で1時
間乾燥し、磁気表示式リサイクルシートを作製した。こ
の磁気表示式リサイクルシートを加熱し、水平磁気を与
えることで磁気表示式リサイクルシート表面は金属光沢
色を示した。また、加熱手段を有する磁気ヘッドを用い
て、熱と垂直磁気を印加すると磁気表示式リサイクルシ
ートは黒の画像を得ることができた。
【0026】<比較例3>フレーク状磁性粉(長径10
μm、厚さ1μmの軟磁性体の鉄粉)をトリメトキシ塩
化シランによりシランカップリング処理し、磁性粉表面
の疎水化処理を行った。次にこのフレーク状磁性粉を流
動パラフィンと40℃の加熱下で十分に分散させた。そ
の後、アラビアゴム水溶液中に乳化させ、ゼラチン水溶
液と混合後、40℃に加熱し、酢酸を滴下させ、反応系
全体を冷却し、ホルムアルデヒドを滴下して壁材を硬化
させて、フレーク状磁性粉と分散媒を内包した、大きさ
が50〜80μmマイクロカプセルを調製し、マイクロ
カプセル化表示粒子を生成した。このマイクロカプセル
化表示粒子をエポキシ/ポリアミドエマルション水溶液
中に分散し、厚さ20μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)上に厚さ100μmとなるように塗布し、
50℃で1時間乾燥し、磁気表示式リサイクルシートを
作製した。この磁気表示式リサイクルシートを加熱し、
水平磁気を与えることで磁気表示式リサイクルシート表
面は金属光沢色を示した。また、加熱手段を有する磁気
ヘッドを用いて、熱と垂直磁気を印加すると磁気表示式
リサイクルシートは黒の画像を得ることができた。
【0027】<比較例4>フレーク状磁性粉(長径10
μm、厚さ1μmの軟磁性体の鉄ニッケル合金)をトリ
メトキシ塩化シランによりシランカップリング処理し、
磁性粉表面の疎水化処理を行った。次にこのフレーク状
磁性粉を流動パラフィンと40℃の加熱下で十分に分散
させた。その後、アラビアゴム水溶液中に乳化させ、ゼ
ラチン水溶液と混合後、40℃に加熱し、酢酸を滴下さ
せ、反応系全体を冷却し、ホルムアルデヒドを滴下して
壁材を硬化させて、フレーク状磁性粉と分散媒を内包し
た、大きさが170〜200μmのマイクロカプセルを
調製し、マイクロカプセル化表示粒子を生成した。この
マイクロカプセル化表示粒子をウレタン/イソシアネー
トエマルション水溶液中に分散し、厚さ50μmのポリ
エチレンテレフタレート(PET)上に厚さ300μm
となるように塗布し、50℃で1時間乾燥し、磁気表示
式リサイクルシートを作製した。この磁気表示式リサイ
クルシートを加熱し、水平磁気を与えることで磁気表示
式リサイクルシート表面は金属光沢色を示した。また、
加熱手段を有する磁気ヘッドを用いて、熱と垂直磁気を
印加すると磁気表示式リサイクルシートは黒の画像を得
ることができた。
【0028】<比較例5>フレーク状磁性粉(長径10
μm、厚さ1μmの軟磁性体の鉄ニッケル合金)をトリ
メトキシ塩化シランによりシランカップリング処理し、
磁性粉表面の疎水化処理を行った。次にこのフレーク状
磁性粉を流動パラフィンと40℃の加熱下で十分に分散
させた。その後、アクリル樹脂エマルション水溶液中に
乳化させ、ゼラチン水溶液と混合後、40℃に加熱し、
酢酸を滴下させ、反応系全体を冷却し、ホルムアルデヒ
ドを滴下して壁材を硬化させて、フレーク状磁性粉と分
散媒を内包した、大きさが170〜200μmのマイク
ロカプセルを調製し、マイクロカプセル化表示粒子を生
成した。このマイクロカプセル化表示粒子をエポキシエ
マルション水溶液中に分散し、厚さ50μmのポリエチ
レンテレフタレート(PET)上に厚さ300μmとな
るように塗布し、50℃で1時間乾燥し、磁気表示式リ
サイクルシートを作製した。この磁気表示式リサイクル
シートを加熱し、水平磁気を与えることで磁気表示式リ
サイクルシート表面は金属光沢色を示した。また、加熱
手段を有する磁気ヘッドを用いて、熱と垂直磁気を印加
すると磁気表示式リサイクルシートは黒の画像を得るこ
とができた。
【0029】<テスト>実施例1、2及び比較例1、
2、3、4、5で作製した磁気表示式リサイクルシート
を磁気表示装置を用いて、熱と磁気の印加により、所定
の画像を形成し、繰り返し印字消去耐性、画像の鮮明さ
(記録部分のかぶり等の発生)、画像安定性(外部磁場
による影響)、視認性および耐圧性について下記の条件
によりそれぞれテストを行い評価した。テスト条件と評価 (a)繰り返し印字消去耐性に関しては、印字消去を5
0回繰り返し行い、リサイクルシート表面の傷の有無を
評価した。 (b)画像の鮮明さに関しては、表示された画像の線幅
を測定し、書き込みの線幅より20%より太い場合は不
良と、線幅が20%以内なら良と評価した。 (c)画像安定性に関しては、1000ガウスの永久磁
石を表示された画像に接触させ、この磁気の作用により
画像が判読不可能状態に影響を受けた場合は不良と、判
読可能で磁気の影響を受けない場合は良と評価した。 (d)視認性に関しては、光学濃度計により測定し、表
示部の下地の濃度と画像部の濃度の差により評価した。
濃度差が1.0以上の場合、コントラストも良く、良と
評価し、濃度差が0.9以下の場合は不良と評価した。 (e)耐圧性に関しては、表示画像上に200g/cm
2 の圧力を加えた場合に、画像が判読可能の場合を良、
判読不可能の場合は不良と評価した。 この評価結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示されるように、マイクロカプセル
化表示粒子の大きさを小さくすることで、実施例1、2
の画像は鮮明で、高解像が得られた。比較例4および5
のリサイクルシートはマイクロカプセル化表示粒子が大
きいため、画像の鮮明さに欠けた。また、比較例3、4
および5のリサイクルシートは非記録部にかぶりを生じ
ていた。また、バインダーの特性により耐圧性に相違が
現れ、比較例1および5のリサイクルシートは熱可塑性
樹脂のため、耐圧性に欠けた。次に、画像形成後に外部
磁場を与えると、実施例1および2、比較例1および2
の画像は変化がなかったが、比較例3、4および5では
画像が乱れ、画像安定性は不十分であった。
【0032】
【発明の効果】本発明の磁気表示式リサイクルシート
は、フレーク状磁性粉が分散された常温で固相状態を示
す分散媒よりなるマイクロカプセル化粒子をバインダー
中に分散配置してなる磁気表示層を有し、非記録状態は
磁気表示式リサイクルシート表面に対して水平にフレー
ク状磁性粉が配向しており、磁気表示式リサイクルシー
トの表面は金属光沢の均一な色調を示し、記録状態では
磁気表示式リサイクルシートの表面側から、加熱手段を
有する熱・磁気ヘッド装置で走査し、熱と垂直磁気の印
加によりフレーク状磁性粉が垂直に配向し、フレーク状
磁性粉による黒色の画像が形成される。また、消去は、
全面を加熱し、水平磁気を与えるか、あるいは、加熱手
段を有する磁気発生手段等で、表面を走査することによ
り、フレーク状磁性粉は水平磁気に沿って配向し、可視
表示部の表面は、再び金属光沢の均一な色調となり、画
像は消去される。即ち、本発明の磁気表示式リサイクル
シートは、熱と磁気を印加した部分が、無印加の部分と
は明確に異なるように明暗がはっきりし、かつ、視認
性、解像度、画像安定性および耐久性に優れた効果を有
する。また、本発明は、低温度の加熱と磁気の印加によ
り、簡易に画像形成を行うことができるため、低エネル
ギー消費であり、記録層に分散配置する磁性粉等を含有
するマイクロカプセル化表示粒子の粒径を制御すること
で、解像度を高めることができる。さらに、熱と磁気の
印加は非接触で行えるため、繰り返し耐性にも優れる。
また、フレーク状磁性粉を分散配置している分散媒が常
温で固相状態を示し、記録時以外は固定されるため、情
報記録後に外部から磁石などの磁気が印加されても、フ
レーク状磁性粉の配向は生じなく、安定した記録が得ら
れ、画像の安定性に優れる。さらに、マイクロカプセル
化表示粒子の粒径制御とバインダーの種類により磁気表
示層を薄くすることが可能で、情報記録紙の代替のペー
パーライクな情報記録シートとして用いることができ
る。このような磁気表示式リサイクルシートは、例え
ば、ファクシミリ用紙、各種計測機器の記録紙、ワープ
ロ等の印字用紙として使用し、繰り返し再使用すること
ができ、オフィスからでる紙ゴミを減らし、資源節約に
も役立つ。また、フレーク状磁性粉を分散したマイクロ
カプセル化表示粒子をバインダー中に混ぜることで、容
易に塗液化することができ、磁気表示式リサイクルシー
トの製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気表示式リサイクルシートの一実施
例を示す断面で表した説明図である。
【図2】本発明の磁気表示式リサイクルシート製造時の
状態を示す断面で表した説明図である。
【図3】本発明の磁気表示式リサイクルシートの消去動
作により未記録の状態を示す断面で表した説明図であ
る。
【図4】本発明の磁気表示式リサイクルシートの記録時
の状態を示す断面で表した説明図である。
【符号の説明】
10…磁気表示式リサイクルシート 11…支持体 12…磁気表示層 13…マイクロカプセル化表示粒子 14…バインダー 15…フレーク状磁性粉 16…分散媒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書換え可能な可逆材料よりなる磁気表示層
    を設けて、繰り返し印字消去が可能な磁気表示式記録媒
    体において、前記磁気表示層が、非磁性材料からなる支
    持体上に、少なくともフレーク状磁性粉と、これを分散
    してなる常温において固相状態を示す分散媒を内包する
    マイクロカプセル化表示粒子をバインダー中に分散配置
    したことを特徴とする磁気表示式リサイクルシート。
  2. 【請求項2】前記フレーク状磁性粉が、平均長径10〜
    20μm、厚み0.1〜2μmの範囲で、かつ、保磁力
    が1000Oe以下であることを特徴とする請求項1記載
    の磁気表示式リサイクルシート。
  3. 【請求項3】前記支持体が、不透明な非磁性材料で厚さ
    が10〜100μmの範囲の、紙又はプラスチックシー
    トからなることを特徴とする請求項1記載の磁気表示式
    リサイクルシート。
  4. 【請求項4】前記分散媒が、融点35℃以上80℃以下
    の有機化合物からなることを特徴とする請求項1記載の
    磁気表示式リサイクルシート。
  5. 【請求項5】前記バインダーが、熱硬化性樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気表示式リサイクル
    シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004042459A1 (ja) * 2002-11-06 2004-05-21 Sony Corporation 反射型画像表示装置の画像評価方法
JP2018135416A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 住友ベークライト株式会社 表面処理金属粉及び成形材料

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