JPH08319416A - 熱可塑性重合体組成物 - Google Patents
熱可塑性重合体組成物Info
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- JPH08319416A JPH08319416A JP12634295A JP12634295A JPH08319416A JP H08319416 A JPH08319416 A JP H08319416A JP 12634295 A JP12634295 A JP 12634295A JP 12634295 A JP12634295 A JP 12634295A JP H08319416 A JPH08319416 A JP H08319416A
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Abstract
ビニル化合物−共役ジエンブロック共重合体および/ま
たはその水添ブロック共重合体(B)、ポリオレフィン
系樹脂(C)並びにパラフィン系オイル(D)を含有す
る重合体組成物であって;(ii)(A)〜(D)の合計
重量に基づいて、熱可塑性ポリウレタン(A)を50〜
90重量%、芳香族ビニル化合物−共役ジエンブロック
共重合体および/またはその水添ブロック共重合体
(B)を3〜25重量%、ポリオレフィン系樹脂(C)
を1〜10重量%並びにパラフィン系オイル(D)を3
〜25重量%の割合で含有することを特徴とする熱可塑
性重合体組成物、並びに該熱可塑性重合体組成物からな
るフィルムなどの成形品。 【効果】 本発明の熱可塑性重合体組成物は非粘着性
で、耐ブロッキング性、離型性に優れており、該組成物
から得られるフィルムなどの成形品は弾性回復性、柔軟
性、強伸度などの力学的特性にも優れていて、特にフィ
ルムは伸縮性フィルムとして有用である。
Description
成物、該熱可塑性重合体組成物からなるフィルムなどの
成形品に関する。詳細には、本発明は、非粘着性で、耐
ブロッキング性、離型性、製膜性に優れていて、フィル
ムなどに成形する際に離型紙を用いなくても円滑に巻き
取ることができ、かつ巻き取った製品はブロッキングを
生ずることなく円滑に巻き戻すことができる、熱可塑性
ポリウレタンから主としてなる熱可塑性重合体組成物、
該熱可塑性重合体組成物からなるフィルムなどの成形品
に関するものであり、本発明の熱可塑性重合体組成物か
ら得られる上記した成形品は弾性回復性、柔軟性、強伸
度などの力学的特性にも優れていて、特にフィルムは伸
縮性フィルムとして有用である。
していて強度が大きく、耐摩耗性、耐薬品性、耐油性、
耐屈曲性などの諸特性にも優れており、しかも通常の熱
可塑性樹脂の成形加工法が適用できることから、従来か
ら種々の分野で広く用いられている。しかしながら、熱
可塑性ポリウレタンは粘着性が強くてブロッキングを起
こし易いことから、押出成形などによってフィルムを製
造した場合に単独で巻き取ることが困難であり、単独で
巻き取った場合には巻き取ったフィルムの巻き戻しが困
難であったり不可能になって、使用できなくなるという
のが現状である。一方、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン/酢酸ビニルポリマー、エチレン/アクリ
ル酸メチルコポリマーなどのポリオレフィン系樹脂や、
ポリスチレンなどの芳香族ビニル化合物系樹脂は熱可塑
性ポリウレタンに比較して安価である。そこで、熱可塑
性ポリウレタンの優れた性質を保持した熱可塑性樹脂素
材を安価に提供する目的で、熱可塑性ポリウレタンにポ
リオレフィン系樹脂や芳香族ビニル化合物系樹脂をブレ
ンドすることが試みられている。
性ポリウレタンとポリオレフィン系樹脂や芳香族ビニル
化合物系樹脂とは非相溶性であり、両者をブレンドした
場合には分散状態はよくない。それらのブレンド物は製
膜安定性が悪く、製膜化が困難である。この製膜化の困
難性は、熱可塑性ポリウレタンが柔軟である程、特に顕
著となる。また、熱可塑性ポリウレタンとポリオレフィ
ン系樹脂や芳香族ビニル化合物系樹脂のブレンド物から
得られたフィルムは、弾性回復性、柔軟性、強伸度など
の力学的特性が不十分なものとなる。
タンと他の熱可塑性樹脂からなり、熱可塑性ポリウレタ
ンが有する優れた特性、特に弾性回復性、柔軟性および
強伸度などの力学的特性を失わずにそのまま保持してお
り、しかも製膜安定性が高く、フィルムなどを製造する
際に高価な離型紙などを使用しなくても円滑に巻き取る
ことが可能な熱可塑性重合体組成物を提供することにあ
る。そして、本発明の他の目的は、上記した熱可塑性重
合体組成物からなるフィルムなどの成形品を提供するこ
とにある。
目的の一つは、(i)熱可塑性ポリウレタン(A)、芳
香族ビニル化合物−共役ジエンブロック共重合体および
/またはその水添ブロック共重合体(B)、ポリオレフ
ィン系樹脂(C)並びにパラフィン系オイル(D)を含
有する重合体組成物であって;(ii)(A)〜(D)の
合計重量に基づいて、熱可塑性ポリウレタン(A)を5
0〜90重量%、芳香族ビニル化合物−共役ジエンブロ
ック共重合体および/またはその水添ブロック共重合体
(B)を3〜25重量%、ポリオレフィン系樹脂(C)
を1〜10重量%並びにパラフィン系オイル(D)を3
〜25重量%の割合で含有することを特徴とする熱可塑
性重合体組成物を提供することによって達成される。ま
た本発明によれば、上記の他の目的は、上記の熱可塑性
重合体組成物からなる成形品、特にフィルムを提供する
ことにより達成される。
れを単に「重合体組成物」という)を構成する熱可塑性
ポリウレタン(A)は、一般に高分子ジオール、有機ポ
リイソシアネートおよび鎖伸長剤を反応させて得られる
が、高分子ジオールとして数平均分子量1000〜60
00のポリエステルジオールを使用するのが好ましい。
この場合、ポリエステルジオールの数平均分子量が10
00未満であると、得られる熱可塑性ポリウレタンは低
温柔軟性が不十分となり、また耐熱性も劣るために、重
合体組成物は柔軟性などの性能が不十分となる。一方、
数平均分子量が6000を超えると、重合体組成物は押
出し成形時に溶融粘度が上昇する傾向が生じるなど、成
形加工性の安定性が不十分となるために好ましくない。
なお、本明細書でいうポリエステルジオールの数平均分
子量は、いずれもJIS K−1557に準拠して測定
した水酸基価に基づいて算出した数平均分子量である。
オール成分としては、分岐を有する炭素数4〜9のジオ
ール成分を全ジオールに対して30〜100重量%の範
囲内で含むものを使用するのが、弾性回復性、柔軟性お
よび強度などの力学的特性に優れる重合体組成物が得ら
れることから好ましい。上記の分岐状ジオール成分とし
ては、例えば2−メチル−1,3−プロパンジオール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチル
グリコール、2−メチル−1,8−オクタンジオールな
どが挙げられる。これらの分岐状ジオール成分は単独で
使用しても2種以上を併用してもよい。またジオール成
分として、70モル%以下の割合であれば、上記の分岐
状ジオール成分以外の他のジオール成分を有していても
よい。他のジオール成分としては、例えばエチレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタン
ジオール、1,9−ノナンジオールなどの飽和脂肪族ジ
オールを挙げることができ、これらは単独で使用して
も、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、分岐
状ジオール成分に由来する効果が喪失されにくいことか
ら、エチレングリコールおよび/または1,4−ブタン
ジオールが好ましい。
ン酸成分としては、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカル
ボン酸またはそれらのエステル形成性誘導体のいずれも
が使用でき、例えばグルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジ
カルボン酸、2−メチルコハク酸、2−メチルアジピン
酸、3−メチルアジピン酸、3−メチルペンタン二酸、
2−メチルオクタン二酸などの炭素数6〜12の脂肪族
ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフ
タル酸などの芳香族ジカルボン酸またはそれらのエステ
ル形成性誘導体などを挙げることができ、これらのジカ
ルボン酸成分は単独で使用しても、2種以上併用しても
よい。そのうちでも、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸などの炭素数6〜10の脂肪族ジカルボン酸また
はそれらのエステル形成性誘導体を使用するのが、本発
明の重合体組成物の弾性回復性、伸度などが良好とな
り、好ましい。
特に制限されず、上記したジオール成分およびジカルボ
ン酸成分を用いて、従来既知のエステル交換反応、直接
エステル化反応などによって重縮合させて製造すること
ができる。その場合に、その重縮合反応を、一般にポリ
エステル、ポリカーボネート等のエステル系高分子を製
造する際に使用し得ることが知られているチタン系また
はスズ系の重縮合触媒の存在下に行ってもよい。チタン
系重縮合触媒を用いた場合には、重縮合反応の終了後に
ポリエステルジオールに含まれるチタン系重縮合触媒を
失活させておくのが好ましい。チタン系重縮合触媒を失
活処理したポリエステルジオールを用いて熱可塑性ポリ
ウレタン(A)を製造することにより、熱可塑性ポリウ
レタン(A)を高温で溶融滞留させるにしても、熱可塑
性ポリウレタン(A)を構成しているハードセグメント
とソフトセグメントとのブロック性の低下が抑制され
て、熱可塑性ポリウレタン(A)が当初有していた耐熱
性、弾性回復性などの諸特性が熱可塑性ポリウレタン
(A)を含有する重合体組成物から成形品などにおいて
そのまま良好に発揮される。
リエステルジオール中に含まれるチタン系エステル化触
媒の失活方法としては、例えば、重縮合反応により得ら
れたポリエステルジオールを加熱条件下に水と接触させ
る方法、ポリエステルジオールをリン酸、リン酸エステ
ル、亜リン酸、亜リン酸エステル等のリン化合物で処理
する方法を挙げることができ、それらのうちでも加熱条
件下に水と接触させる前者の方法が好ましい。水と接触
させてチタン系エステル化触媒を失活させる場合は、重
縮合反応により得られたポリエステルジオールに対して
1〜4重量%の水を加え、80〜150℃の範囲内、好
ましくは90〜130℃の範囲内で加熱攪拌する方法、
ポリエステルジオールに水蒸気を通しながら、100〜
150℃の範囲内で加熱攪拌する方法などを採用するこ
とができる。チタン系エステル化触媒の失活処理は常圧
下で行っても、また加圧下で行ってもよい。チタン系エ
ステル化触媒を失活させた後に系を減圧にすると、失活
に使用した水分を除去することができ、望ましい。
成する高分子ジオールとして、上記のポリエステルジオ
ールを単独で使用することが好ましいが、場合により、
高分子ジオール成分の30重量%以下であれば、他のポ
リカーボネートジオール、ポリエーテルジオールなどの
高分子ジオールを併用することも好ましい。
られる有機ポリイソシアネートとしては、ポリウレタン
の製造に従来用いられている有機ポリイソシアネートの
いずれもが使用でき、その種類は特に制限されないが、
分子量500以下の芳香族ジイソシアネート、脂環式ジ
イソシアネート、脂肪族ジイソシアネートのうちの1種
または2種以上が好ましく使用される。そのうちでも、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアナートなどが好ましく、特に4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが好ましい。
用いられる鎖伸長剤としては、熱可塑性ポリウレタンの
製造に従来用いられている鎖伸長剤のいずれもが使用で
き、その種類は特に制限されない。そのうちでも、イソ
シアネート基と反応し得る活性水素原子を分子中に2個
以上有する分子量300以下の低分子化合物、例えば脂
肪族ジオール、脂環式ジオールおよび芳香族ジオールが
好ましく用いられる。好ましい鎖伸長剤の具体例として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−へキサンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,9
−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタ
レート、キシリレングリコールなどを挙げることがで
き、これらの中でも1,4−ブタンジオールが特に好ま
しい。これらの鎖伸長剤は単独で用いても2種以上を併
用してもよい。
記した高分子ジオールと有機ポリイソシアネートと鎖伸
長剤とを、有機ポリイソシアネートのイソシアネート基
のモル数と高分子ジオールおよび鎖伸長剤が有する水酸
基の合計モル数との比(イソシアネート基モル数/水酸
基モル数)が、0.90〜1.30になるような範囲内
で反応させて得られたものであるのが好ましく、0.9
5〜1.20になるような範囲内で反応させて得られた
ものであるのがより好ましい。イソシアネート基モル数
/水酸基モル数の比を上記の範囲にすることによって、
得られる熱可塑性ポリウレタン(A)の諸特性を高い水
準に維持でき、また熱可塑性ポリウレタン(A)より得
られる重合体組成物および成形品は柔軟性、弾性回復
性、力学物性が良好なものとなる。
(A)の製造法は特に制限されず、上記した高分子ジオ
ール、有機ポリイソシアネート、鎖伸長剤および必要に
応じて他の成分を使用して、溶融重合、溶液重合などの
公知のウレタン化反応技術を利用して、プレポリマー法
およびワンショット法のいずれで製造してもよい。その
うちでも、実質的に無溶媒下で溶融重合することが好ま
しく、特に多軸スクリュー型押出機を用いる連続溶融重
合法が好ましい。溶融重合は180〜260℃の範囲の
温度が行うのが好ましい。
過程または重合後に、必要に応じて着色剤、難燃剤、滑
剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐候性改良
剤、加水分解防止剤、粘着性付与剤、防黴剤などの添加
剤;ガラス繊維、ポリエステル繊維などの各種繊維;マ
イカ、タルクなどの無機物;各種カップリング剤等の1
種または2種以上を適宜加えてもよい。
の硬度(JIS−A硬度)が90以下であるものが好ま
しい。熱可塑性ポリウレタン(A)の硬度が90を超え
る場合には、得られる重合体組成物の柔軟性が不十分と
なり、好ましくない。
ニル化合物−共役ジエンブロック共重合体および/また
はその水添ブロック共重合体(芳香族ビニル化合物−共
役ジエンブロック共重合体を水素添加して得られるブロ
ック共重合体)(B)[以下、これをブロック共重合体
(B)という]は、芳香族ビニル化合物を主体とする重
合体ブロックを1個以上、好ましくは2個以上有し、か
つ共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックを1個
以上有するものである。そして、ブロック共重合体
(B)としては、芳香族ビニル化合物成分を5〜50重
量%含有するものが好ましい。芳香族ビニル化合物成分
の含有量が50重量%を超える場合には、重合体組成物
中に分散するブロック共重合体(B)の粒子径が大きく
なるなどのために、弾性回復性、強度などが低下するの
で好ましくない。一方、その含有量が5重量%未満であ
る場合には、重合体組成物から成形されるフィルムの粘
着性が増加するなどの不都合が生じるので好ましくな
い。
は、重合体組成物の弾性回復性、強度、柔軟性および製
膜性が特に良好になる点から、そのメルトフローレート
(MI;200℃、10kg荷重)が20以下であるも
のが好ましく、15以下であるものがより好ましく、1
0以下であるものが特に好ましい。ブロック共重合体
(B)のメルトフローレートの下限については特に制限
はないが、メルトフローレートが20を超える場合に
は、重合体組成物の弾性回復性、強度および柔軟性が低
下し、また製膜性が劣る傾向にあり、好ましくない。
ビニル化合物としては、例えばスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエンなどが挙げられる。また、共役
ジエン化合物としては、例えばイソプレン、ブタジエ
ン、1,3−ペンタジエンなどが挙げられる。
フィン系樹脂(C)の好適例としては、低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げ
ることができる。そして、ポリオレフィン系樹脂(C)
は、重合体組成物の耐ブロッキング性の点から、そのメ
ルトフローレート(MI;190℃、2.16kg荷
重)が0.2〜50の範囲であるものが好ましい。
ン系オイル(D)としては、パラフィンを60重量%以
上含むものであり、その他の成分としてナフテンを含ん
でいてもよい。
塑性ポリウレタン(A)、ブロック共重合体(B)、ポ
リオレフィン系樹脂(C)およびパラフィン系オイル
(D)の合計重量に基づいて、熱可塑性ポリウレタン
(A)を50〜90重量%、ブロック共重合体(B)を
3〜25重量%、ポリオレフィン系樹脂(C)を1〜1
0重量%およびパラフィン系オイル(D)を3〜25重
量%の割合で含有していることが必要である。
ポリウレタン(A)の含有量が50重量%未満である
と、重合体組成物およびそれからなるフィルムの耐摩耗
性、力学的強度が低下し、かつ熱可塑性ポリウレタン
(A)本来の優れた弾性回復性、強度、耐熱性などの特
性が失われ、一方90重量%を超えると、重合体組成物
に粘着性、ブロッキング性が発現して、フィルムの巻き
取り、巻き戻しなどが困難になる。また、ブロック共重
合体(B)の含有量が3重量%未満であると、重合体組
成物に粘着性、ブロッキング性が発現して、フィルムの
巻き取り、巻き戻しなどが困難になり、一方25重量%
を超える場合は、重合体組成物の弾性回復性、強度、耐
熱性などの性質の低下が起こる。
リオレフィン系樹脂(C)の含有量が1重量%未満であ
ると、重合体組成物に粘着性、ブロッキング性が発現し
て、フィルムの巻き取り、巻き戻しなどが困難になる。
一方、10重量%を超えると、フィルムの成形表面に荒
れが生じ、弾性回復性、強度などの特性の低下も大きく
なり好ましくない。パラフィン系オイル(D)の含有量
が3重量%未満であると、フィルムの成形表面に荒れが
生じ、また弾性回復性、強度などの特性の低下が大きく
なり好ましくない。一方、25重量%を超えると、重合
体組成物に粘着性、ブロッキング性が発現して、フィル
ムの巻き取り、巻き戻しなどが困難になる。
されず、従来から採用されている通常のポリマーブレン
ドの手法により製造することができる。熱可塑性ポリウ
レタン(A)、ブロック共重合体(B)、ポリオレフィ
ン系樹脂(C)およびパラフィン系オイル(D)を、ポ
リマーの混合に通常用いられる縦型または水平型の混合
機を用いて、所定の割合で予備混合した後、1軸または
2軸の押出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー
などを用いて回分式または連続式で加熱下に混練して製
造することができる。また、予めパラフィン系オイル
(D)をブロック共重合体(B)およびポリオレフィン
系樹脂(C)と所定の割合で溶融混練した組成物を作製
し、この組成物と熱可塑性ポリウレタン(A)とを溶融
混練またはドライブレンドして製造することもできる。
特に、押出機を使用して加熱混練を行った場合には、ス
トランド状に押出してから適当な長さに切断してペレッ
トなどの粒状物にしてもよい。また、熱可塑性ポリウレ
タン(A)の重合時に上記した各成分を配合して、そこ
で得られた重合体組成物をストランド状に押出してから
適当な長さのペレットなどの粒状物にする方法によって
本発明の重合体組成物を製造してもよい。
他に、必要に応じて耐光性、耐熱性などを向上させるた
めの安定剤、可塑剤、脂肪族アミドなどの滑剤、充填
剤、帯電防止剤、顔料などの添加剤の1種または2種以
上を本発明の効果を損なわない範囲の量で含有していて
もよい。
熱溶融成形、加熱加工が可能であり、押出成形、射出成
形、ブロー成形、カレンダー成形、注型などの任意の成
形方法によって、フィルムなどの種々の成形品を円滑に
製造することができる。特に、フィルムを製造する方法
としては、インフレーション成形、Tダイ成形などの通
常の溶融押出成形による製膜方法を採用することが好ま
しい。本発明の重合体組成物から製造されるフィルムな
どの成形品は、非粘着性で、耐ブロッキング性に優れて
おり、製造時に離型紙などを使用することなく、そのま
ま円滑に巻き取ることができ、かつ巻き取ったフィルム
などの成形品はブロッキングを生じることなく円滑に巻
き戻すことができる。また、得られたフィルムなどの成
形品は弾性回復性、柔軟性、引張破断強度や引張破断伸
度などの力学的特性に優れており、しかも平滑な表面を
有していて表面状態も良好であり、それらの特性を活か
して生理用、紙おむつ用、目止め用、防塵用などに用い
られる伸縮性フィルム用途、一般用コンベアベルト、各
種キーボードシート、ラミネート品、各種容器などのシ
ート用途、運動シューズ、スキー用シューズ等の靴底用
途などの種々の用途に有効に使用することができる。
明するが、本発明はそれにより限定されない。以下の例
において、重合体組成物より得られたフィルムの耐ブロ
ッキング性、引張強伸度、弾性回復率を、下記の方法に
より測定または評価した。
イ型押出成形機(25mmφ)に供給し、フィルムを3
0℃に温度調整した冷却ロール上に押出して冷却した
後、離型紙を用いずに2.6m/分の速度で巻き取っ
た。巻き取ったフィルムを室温で24時間放置した後、
手で巻き戻して、フィルム間の耐ブロッキング性の程度
を観察し、下記の表1に示した評価基準で判定した。
イ型押出成形機(25mmφ)を使用して製膜した膜厚
50μmのフィルムから試験片を切り出し、この試験片
について、JISK 7311に準拠して、MD方向の
引張強伸度を測定し、破断時の応力を破断強伸度[破断
強度(kg/cm2 )、破断伸度(%)]とした。
イ型押出成形機(25mmφ)を使用して製膜した膜厚
50μmのフィルムから試験片を切り出し、この試験片
を温度23℃、湿度65%RHの条件下に、引張速度2
00mm/分で200%伸長した後、その状態で2分間
保持することにより応力を除去し、10分後の戻りを測
定した。この試験結果に基づいて、下記の式に従って弾
性回復率(%)を算出した。
0分後の長さを表す。]
熱可塑性ポリウレタン(A)、ブロック共重合体
(B)、ポリオレフィン系樹脂(C)およびパラフィン
系オイル(D)に関する略号とその内容は、次の表2に
示すとおりである。
15重量部およびP系オイルの50重量部の割合で単軸
スクリュー型押出機(25mmφ、シリンダー温度:2
00℃)に供給して溶融混練した後、ストランド状に水
中に連続的に押出してペレットを作製した。ペレットを
乾燥後、乾燥したペレットの20重量部とPU−1の8
0重量部とを単軸スクリュー型押出機(25mmφ、シ
リンダー温度およびダイズ温度:200℃)に供給して
溶融混練した後、形成された重合体組成物をTダイより
押出し、冷却ロールを通して巻き取ることによって、厚
さ50μmのフィルムを作製した。製膜安定性は良好で
あった。得られたフィルムを25℃で3日間放置した
後、耐ブロッキング性、破断強度(kg/cm2 )、破
断伸度(%)、弾性回復率(%)を、前記の方法により
測定または評価した。結果を表3に示す。
例1において表3に記載の割合で熱可塑性ポリウレタン
(A)(表3中、これをPU(A)で表す)、SISま
たはSEPS、PPおよびP系オイルを配合した以外は
同様にして厚さ50μmのフィルムを作製した。得られ
たフィルムを25℃で3日間放置した後、耐ブロッキン
グ性、破断強度(kg/cm2 )、破断伸度(%)、弾
性回復率(%)を、前記の方法により測定または評価し
た。結果を表3に示す。
おいて本発明の重合体組成物から得られたフィルムは耐
ブロッキング性に優れ、巻き取りおよび巻き戻しが容易
でかつ円滑に行われており、強伸度、弾性回復率などの
力学的特性にも優れる。それに対して、比較例1〜5に
おいてブロック共重合体(B)、ポリオレフィン系樹脂
(C)およびパラフィン系オイル(D)のうちの1以上
を欠いている重合体組成物から得られたフィルムは、粘
着性を有しているためブロッキングを生じ、巻き戻しが
困難か不能であった。
ブロッキング性に優れており、フィルムなどの成形品を
製造する際に離型紙を用いなくても円滑に巻き取ること
ができ、かつ巻き取った成形品はブロッキングを生ずる
ことなく容易にかつ円滑に巻き戻すことができる。本発
明の重合体組成物から得られるフィルムなどの成形品は
弾性回復性、柔軟性、強伸度などの力学的特性にも優れ
ていて、特にフィルムは伸縮性フィルムとして有用であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 (i)熱可塑性ポリウレタン(A)、芳
香族ビニル化合物−共役ジエンブロック共重合体および
/またはその水添ブロック共重合体(B)、ポリオレフ
ィン系樹脂(C)並びにパラフィン系オイル(D)を含
有する重合体組成物であって; (ii)(A)〜(D)の合計重量に基づいて、熱可塑性
ポリウレタン(A)を50〜90重量%、芳香族ビニル
化合物−共役ジエンブロック共重合体および/またはそ
の水添ブロック共重合体(B)を3〜25重量%、ポリ
オレフィン系樹脂(C)を1〜10重量%並びにパラフ
ィン系オイル(D)を3〜25重量%の割合で含有する
ことを特徴とする熱可塑性重合体組成物。 - 【請求項2】 熱可塑性ポリウレタン(A)が、ポリエ
ステルジオール、有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤
の反応により得られた熱可塑性ポリウレタンであり;か
つ前記ポリエステルジオールが、分岐を有する炭素数4
〜9のジオール成分を全ジオールに対して30〜100
重量%の範囲内で含む数平均分子量1000〜6000
のポリエステルジオールである請求項1記載の熱可塑性
重合体組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱可塑性重合
体組成物からなる成形品。 - 【請求項4】 成形品がフィルムである請求項3記載の
成形品。
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
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| WO2009094332A3 (en) * | 2008-01-24 | 2010-01-21 | Lubrizol Advanced Materials, Inc. | Soft thermoplastic elastomer composition |
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