JPH0830010B2 - ピコスルフアートナトリウム液充填硬カプセル剤 - Google Patents
ピコスルフアートナトリウム液充填硬カプセル剤Info
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- JPH0830010B2 JPH0830010B2 JP490089A JP490089A JPH0830010B2 JP H0830010 B2 JPH0830010 B2 JP H0830010B2 JP 490089 A JP490089 A JP 490089A JP 490089 A JP490089 A JP 490089A JP H0830010 B2 JPH0830010 B2 JP H0830010B2
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- Japan
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- hard capsule
- picosulfate
- sodium
- macrogol
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は医薬品として有用な、緩下作用を有するピコ
スルフアートナトリウムを有効成分として含有する液体
を充填してなる硬カプセル剤に関するものである。
スルフアートナトリウムを有効成分として含有する液体
を充填してなる硬カプセル剤に関するものである。
[背景技術] ピコスルフアートナトリウムは、少量で強力な緩下作
用を示し、しかも副作用が少ないので有用な緩下薬とし
て使用されている物質である。これまで、ピコスルフア
ートナトリウムは、液剤として、あるいは軟カプセル剤
として市場に提供されているが、液体充填硬カプセル剤
としては、従来、ピコスルフアートナトリウムが溶解し
得る溶媒で、しかも、その溶液が経時的に安定であり、
かつ、硬カプセルのゼラチン被膜に影響を与えないとい
う溶媒が見出し得ないため、市場には提供されていなか
つた。
用を示し、しかも副作用が少ないので有用な緩下薬とし
て使用されている物質である。これまで、ピコスルフア
ートナトリウムは、液剤として、あるいは軟カプセル剤
として市場に提供されているが、液体充填硬カプセル剤
としては、従来、ピコスルフアートナトリウムが溶解し
得る溶媒で、しかも、その溶液が経時的に安定であり、
かつ、硬カプセルのゼラチン被膜に影響を与えないとい
う溶媒が見出し得ないため、市場には提供されていなか
つた。
本発明者らは、ピコスルフアートナトリウムを溶解せ
しめた液体を充填した硬カプセル剤を得るため、種々研
究を重ねた結果、本発明により、医薬品として、極めて
優れたピコスルフアートナトリウム含有の硬カプセル剤
を提供することに成功した。
しめた液体を充填した硬カプセル剤を得るため、種々研
究を重ねた結果、本発明により、医薬品として、極めて
優れたピコスルフアートナトリウム含有の硬カプセル剤
を提供することに成功した。
すなわち、本発明は、ピコスルフアートナトリウムを
0.1w/w%〜20.0%の濃度になるようにマクロゴール20
0、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール6
00、マクロゴール1000、マクロゴール1500およびマクロ
ゴール1540より選ばれた溶媒もしくは、選ばれた溶媒の
混合物に溶解して得られた溶液に、70w/w%〜30w/w%に
なるようにトリアセチンを混和し、それに緩衝剤を加え
て、pHを4〜10に調製した液を硬カプセルに充填してな
ることを特徴とするピコスルフアートナトリウム液充填
硬カプセル剤を提供するものである。
0.1w/w%〜20.0%の濃度になるようにマクロゴール20
0、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール6
00、マクロゴール1000、マクロゴール1500およびマクロ
ゴール1540より選ばれた溶媒もしくは、選ばれた溶媒の
混合物に溶解して得られた溶液に、70w/w%〜30w/w%に
なるようにトリアセチンを混和し、それに緩衝剤を加え
て、pHを4〜10に調製した液を硬カプセルに充填してな
ることを特徴とするピコスルフアートナトリウム液充填
硬カプセル剤を提供するものである。
本発明の硬カプセル剤に使用される各マクロゴール溶
媒は、通常軟カプセル剤に用いる場合にはその適用が可
能とされているものであるが、硬カプセル剤に用いると
保存中にカプセルが変形したり、液漏れを生じたりする
ため使用できないものであつた。しかしながら、本発明
においては、ピコスルフアートナトリウムのマクロゴー
ル溶液に70w/w%〜30w/w%になるようにトリアセチン
(C9H14O6)を混和することにより上記の如き問題点を
解決したものである。
媒は、通常軟カプセル剤に用いる場合にはその適用が可
能とされているものであるが、硬カプセル剤に用いると
保存中にカプセルが変形したり、液漏れを生じたりする
ため使用できないものであつた。しかしながら、本発明
においては、ピコスルフアートナトリウムのマクロゴー
ル溶液に70w/w%〜30w/w%になるようにトリアセチン
(C9H14O6)を混和することにより上記の如き問題点を
解決したものである。
なお、前記の各種マクロゴールは、使用にあたつて、
選択した各溶媒を適宜混合して、その分子量を調整して
使用することができる。
選択した各溶媒を適宜混合して、その分子量を調整して
使用することができる。
上記の緩衝剤としては、マクロゴールに溶解し得、ま
た、その溶液のpHを調整し得て、しかも、生理学的にそ
の使用を許容される物質が用いられる。例えば水酸化ナ
トリウム、酢酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム等と氷
酢酸、リン酸等との組合せはその適切な例である。
た、その溶液のpHを調整し得て、しかも、生理学的にそ
の使用を許容される物質が用いられる。例えば水酸化ナ
トリウム、酢酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム等と氷
酢酸、リン酸等との組合せはその適切な例である。
本発明の硬カプセル剤を製造する際の溶液の調製なら
びに硬カプセル剤への充填は、いずれも、慣用の薬剤溶
液の調製法あるいは硬カプセル剤への充填法を用いて行
われるものである。
びに硬カプセル剤への充填は、いずれも、慣用の薬剤溶
液の調製法あるいは硬カプセル剤への充填法を用いて行
われるものである。
以下に本発明を実施例、比較例ならびに実験例によ
り、更に具体的に説明する。
り、更に具体的に説明する。
実施例1 マクロゴール400とトリアセチンの同等量の混液に、
2.5w/w%になるようにピコスルフアートナトリウムを溶
解し、次に、その溶液のpHを水酸化ナトリウムを加える
ことにより7.5に調整し、得られた液100mgを5号カプセ
ルに充填した。
2.5w/w%になるようにピコスルフアートナトリウムを溶
解し、次に、その溶液のpHを水酸化ナトリウムを加える
ことにより7.5に調整し、得られた液100mgを5号カプセ
ルに充填した。
実施例2および3 下記に表示した処方に従い、ピコスルフアートナトリ
ウム溶液を調製し、得られた各液100mgをとり、5号カ
プセルに充填した。
ウム溶液を調製し、得られた各液100mgをとり、5号カ
プセルに充填した。
なお、実施例3においては、マクロゴール400とマク
ロゴール1500とを混合し、その平均分子量が約1000とな
るようにして調製した。
ロゴール1500とを混合し、その平均分子量が約1000とな
るようにして調製した。
比較例1 マクロゴール400とトリアセチンの同等量の混液に、
2.5w/w%になるようにピコスルフアートナトリウムを溶
解し、得られた溶液100mgを5号カプセルに充填した。
2.5w/w%になるようにピコスルフアートナトリウムを溶
解し、得られた溶液100mgを5号カプセルに充填した。
比較例2 マクロゴール400に2.5w/w%になるようにピコスルフ
アートナトリウムを溶解し、得られた溶液にさらに、水
酸化ナトリウムを加えてそのpHを7.5に調整した。調整
後、その液100mgを5号カプセルに充填した。
アートナトリウムを溶解し、得られた溶液にさらに、水
酸化ナトリウムを加えてそのpHを7.5に調整した。調整
後、その液100mgを5号カプセルに充填した。
実験例1 比較例1および実施例1で得られた各カプセル剤につ
き、それらを温度60℃の条件下に14日間放置し、7日後
および14日後のピコスルフアートナトリウムの残存率、
充填液のpH及び液の性状を、それぞれ、測定した。
き、それらを温度60℃の条件下に14日間放置し、7日後
および14日後のピコスルフアートナトリウムの残存率、
充填液のpH及び液の性状を、それぞれ、測定した。
ピコスルフアートナトリウムの測定は液体クロマトグ
ラフイーで行い、最初の値を100として残存率を求め
た。その結果を表1に示す。
ラフイーで行い、最初の値を100として残存率を求め
た。その結果を表1に示す。
実験例2 実施例1および比較例2で得られた各カプセル剤につ
き室内条件下(温度22〜28℃、湿度55〜90%RH)に30
日間、温度40°(±1°)、湿度75%(±5%)RH条
件下に14日間、いずれも、開放状態で放置して観察し、
カプセルの液漏れを認めるまでの日数を測定した。その
結果を表2に示す。
き室内条件下(温度22〜28℃、湿度55〜90%RH)に30
日間、温度40°(±1°)、湿度75%(±5%)RH条
件下に14日間、いずれも、開放状態で放置して観察し、
カプセルの液漏れを認めるまでの日数を測定した。その
結果を表2に示す。
実験例1および実験例2の各結果に示されているよう
に、本発明のピコスルフアートナトリウム液充填硬カプ
セル剤は、経時点に安定であり、長時間の保管が可能で
あることが明らかである。
に、本発明のピコスルフアートナトリウム液充填硬カプ
セル剤は、経時点に安定であり、長時間の保管が可能で
あることが明らかである。
本発明により、現在市場に提供されているピコスルフ
アートナトリウムの軟カプセル剤に比べて口腔内に付着
しにくいという利点を有し、また、ピコスルフアートナ
トリウムの液剤に比べて、携帯に便利で飲みやすいとい
う点で、極めて有用なピコスルフアートナトリウムの硬
カプセル剤が提供されるのであり、したがつて本発明の
有用性は著しく大きい。
アートナトリウムの軟カプセル剤に比べて口腔内に付着
しにくいという利点を有し、また、ピコスルフアートナ
トリウムの液剤に比べて、携帯に便利で飲みやすいとい
う点で、極めて有用なピコスルフアートナトリウムの硬
カプセル剤が提供されるのであり、したがつて本発明の
有用性は著しく大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】ピコスルフアートナトリウムを0.1w/w%〜
20.0w/w%の濃度になるようにマクロゴール200、マクロ
ゴール300、マクロゴール400、マクロゴール600、マク
ロゴール1000、マクロゴール1500およびマクロゴール15
40より選ばれた溶媒もしくは、選ばれた溶媒の混合物に
溶解して得られた溶液に、70w/w%〜30w/w%になるよう
にトリアセチンを混和し、それに緩衝剤を加えて、pHを
4〜10に調製した液を硬カプセルに充填してなることを
特徴とするピコスルフアートナトリウム液充填硬カプセ
ル剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP490089A JPH0830010B2 (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | ピコスルフアートナトリウム液充填硬カプセル剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP490089A JPH0830010B2 (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | ピコスルフアートナトリウム液充填硬カプセル剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02188524A JPH02188524A (ja) | 1990-07-24 |
JPH0830010B2 true JPH0830010B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=11596541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP490089A Expired - Fee Related JPH0830010B2 (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | ピコスルフアートナトリウム液充填硬カプセル剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0830010B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108601842A (zh) * | 2016-01-28 | 2018-09-28 | 西梯茜生命工学股份有限公司 | 泻药组合物 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3725542B2 (ja) * | 1993-10-19 | 2005-12-14 | 大正製薬株式会社 | ピコサルフェート剤形 |
-
1989
- 1989-01-13 JP JP490089A patent/JPH0830010B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108601842A (zh) * | 2016-01-28 | 2018-09-28 | 西梯茜生命工学股份有限公司 | 泻药组合物 |
Also Published As
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---|---|
JPH02188524A (ja) | 1990-07-24 |
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